JP6130279B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関し、より特定的には、2本の電線を撚り合わせたケーブルであるツイストペアケーブルを接続線に用いるコネクタの端子構造に関する。
例えば、CAN(Controller Area Network)やイーサネット(登録商標)などの有線通信システムでは、ノイズ対策として2本の電線を撚り合わせたケーブルであるツイストペアケーブルが好まれて使用されている。このツイストペアケーブルは、2本の電線を撚り合わせた状態であるため、近傍に配線された他の電線からノイズ誘導を受けたとしても2本の電線がほぼ等しくノイズの影響を受けることとなり、ツイストペアケーブルの2本の電線に流れる差動信号の電圧差がほとんど変化しないという特性がある。
通常、ネットワークに用いられているツイストペアケーブルを分岐や延長させる場合には、分岐線を取るためのコネクタや延長線を挿入するためのコネクタを使用するのが一般的である。このようなコネクタの構造としては、例えば特許文献1および2に開示されているものがある。
特開2006−244854号公報 特開平06−223891号公報
しかしながら、上記特許文献1および2を含めた従来の一般的なコネクタの内部では、ツイストペアケーブルの2本の電線は撚りがほどけた状態になる。
例えば、図13に示す、2本の電線8aおよび8bが撚り合わされたツイストペアケーブル8と他の電線9とが接続された、オス型コネクタ210およびメス型コネクタ220からなる従来のコネクタ200を考えてみる。
この従来のコネクタ200では、オス型コネクタ210およびメス型コネクタ220の内部で、ツイストペアケーブル8の2本の電線8aおよび8bの撚りは実質的にほどけた状態となっている。この状態において、電線9にノイズが発生してしまうと、電線9が接続された第3のコネクタ端子213および223と隣接しているツイストペアケーブル8の電線8aが接続された第1のコネクタ端子211および221側が強いノイズの影響を受ける。このため、第3のコネクタ端子213および223から第1のコネクタ端子211および221へ誘導されるノイズ量と、第3のコネクタ端子213および223から第2のコネクタ端子221および222へ誘導されるノイズ量との差が大きくなり、ツイストペアケーブル8を流れる差動信号が影響を受けてしまう(図14)。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、他の電線から2本の電線に誘導されるノイズ量の差を極力少なくしてツイストペアケーブルで通信される差動信号への影響を低減させることができる、耐ノイズ性を向上させたコネクタを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のツイストペアケーブルを少なくとも含む複数の電線がコネクタ端子に接続されるコネクタは、以下の構成を採用した。
まず、第1の態様として、ツイストペアケーブルの第1の電線が接続される第1のコネクタ端子と、ツイストペアケーブルの第2の電線が接続される第2のコネクタ端子と、第3の電線が接続される第3のコネクタ端子とを備え、第3のコネクタ端子が、コネクタハウジング内において第1および第2のコネクタ端子と1回以上立体交差し、第2のコネクタ端子よりも第1のコネクタ端子に近づいて並走する第1の区間と、第1のコネクタ端子よりも第2のコネクタ端子に近づいて並走する第2の区間とを有する形状のオス型またはメス型のコネクタ(単体コネクタ)とした。
上記第1の態様がオス型コネクタとメス型コネクタとの一対で構成されたコネクタ(セットコネクタ)とする場合には、オス型コネクタおよびメス型コネクタのそれぞれに、第1、第2、および第3のコネクタ端子を備えさせて、オス型コネクタおよびメス型コネクタの少なくとも一方の第3のコネクタ端子の形状を、第1および第2のコネクタ端子と1回以上立体交差して、第1および第2の区間とを有する形状とすればよい。
また、第2の態様として、第1の態様における第3のコネクタ端子を、第1および第2のコネクタ端子と立体交差する毎に、第1の区間と第2の区間とが切り替わる形状の単体コネクタまたはセットコネクタとした。
また、第3の態様として、第2の態様における第3のコネクタ端子を、第1の区間の長さの総和と第2の区間の長さの総和とが略等しい形状である単体コネクタとした。セットコネクタの場合は、各第3のコネクタ端子を、オス型コネクタとメス型コネクタとを嵌合させた状態で、第1の区間の長さの総和と第2の区間の長さの総和とが略等しい形状とする。
また、第4の態様として、第1の態様における第3のコネクタ端子を、本線と第1および第2のコネクタ端子と立体交差する支線とに分岐させ、本線および支線が第1および第2のコネクタ端子を挟んで両側に隣接して並走した形状である単体コネクタとした。セットコネクタの場合は、オス型コネクタの第3のコネクタ端子を、本線と支線とに分岐させる形状とすればよい。
また、第5の態様として、第4の態様における第3のコネクタ端子を、分岐した本線および支線のいずれか一方の線が第1および第2のコネクタ端子と再び立体交差して他方の線と合流する形状である単体コネクタとした。セットコネクタの場合は、メス型コネクタの第3のコネクタ端子を、本線および支線を合流させる形状とすればよい。
また、第6の態様として、第2乃至5の態様における第3のコネクタ端子を、第1の区間における第1のコネクタ端子との距離と、第2の区間における第2のコネクタ端子との距離とが、略等しい形状である単体コネクタまたはセットコネクタセットとした。
上記本発明の第1の態様によれば、ツイストペアケーブルの対となる2本の電線に隣接するコネクタ端子にノイズが発生したとしても、差動動作を行うツイストペアケーブルの一方の電線だけにノイズが大きく誘導してしまう事態を防ぐことができ、耐ノイズ性が向上させることができる。
上記本発明の第2の態様によれば、第1の態様の効果に加え、ツイストペアケーブルの2本の電線にそれぞれ誘導されるノイズ量の差を極力小さくでき、ツイストペアケーブルを流れる差動信号への影響を低減させることができるという有用な効果を奏することができる。
上記本発明の第3の態様によれば、第2の態様よりもさらに、ツイストペアケーブルの2本の電線にそれぞれ誘導されるノイズ量の差をゼロに近似させることができ、ツイストペアケーブルを流れる差動信号への影響を無くすことができるという有用な効果を奏することができる。
上記本発明の第4の態様によれば、ツイストペアケーブルの対となる2本の電線に隣接するコネクタ端子にノイズが発生したとしても、差動動作を行うツイストペアケーブルの一方の電線だけにノイズが大きく誘導してしまう事態を防ぐことができ、耐ノイズ性が向上させることができる。
上記本発明の第5の態様によれば、第4の態様の効果に加え、ツイストペアケーブルの2本の電線にそれぞれ誘導されるノイズ量の差を極力小さくでき、ツイストペアケーブルを流れる差動信号への影響を低減させることができるという有用な効果を奏することができる。
上記本発明の第6の態様によれば、第1乃至5の態様よりもさらに、効率的にツイストペアケーブルの2本の電線にそれぞれ誘導されるノイズ量の差をゼロに近似させることができ、ツイストペアケーブルを流れる差動信号への影響を無くすことができるという有用な効果を奏することができる。
本発明の第1の実施形態に係るコネクタ1の斜視図 本発明の第1の実施形態に係るコネクタ1の平面図 本発明の第1の実施形態に係るコネクタ1におけるツイストペアケーブル8を流れる差動信号への影響を説明する図 本発明の第1の実施形態に係るコネクタ1の他の平面図 本発明の第2の実施形態に係るコネクタ2の斜視図 本発明の第2の実施形態に係るコネクタ2の平面図 本発明の第2の実施形態に係るコネクタ2の他の平面図 本発明の第3の実施形態に係るコネクタ3の斜視図 本発明の第3の実施形態に係るコネクタ3の平面図 本発明の第4の実施形態に係るコネクタ4の斜視図 本発明の第4の実施形態に係るコネクタ4の平面図 本発明の他の実施形態に係るオス型コネクタ110およびメス型コネクタ120の斜視図 従来のコネクタ200の斜視図 従来のコネクタ200におけるツイストペアケーブル8を流れる差動信号への影響を説明する図
本発明が提供するコネクタは、例えばCAN(Controller Area Network)やイーサネットなどの2本の電線を撚り合わせたケーブルであるツイストペアケーブルを使用する有線通信システム、特にノイズ環境が厳しい車載通信ネットワークシステムなどにおいて大きな効果を発揮することができる。そして、本発明が提供するコネクタが備える特徴的なコネクタ端子構造は、ツイストペアケーブルを接続するオス型コネクタ単体またはメス型コネクタ単体で実現することもできるし、これらオス型コネクタとメス型コネクタとのペアで実現することもできる。
よって、本発明で用いる「コネクタ」の定義は、オス型コネクタのみ、メス型コネクタのみ、およびオス型コネクタとメス型コネクタとをペアとしたコネクタセットの、全てを含む概念である。
以下の各実施形態では、オス型コネクタとメス型コネクタとをペアとしたコネクタセットを一例に、本発明の特徴的なコネクタ端子の構造を備えたコネクタを説明する。
なお、各実施形態で参照する一部の図面では、コネクタの構造を理解しやすいように、本来は不透明であるハウジングなどを必要に応じて透過させて内部のコネクタ端子を表示させている。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコネクタ1の斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るコネクタ1の平面図である。図1および図2に示すコネクタ1は、オス型コネクタ10とメス型コネクタ20とのセットで構成される。
[コネクタ1の概要]
オス型コネクタ10は、例えば金属などの導電部材からなる第1のコネクタ端子11、第2のコネクタ端子12、および第3のコネクタ端子13を備えている。第1のコネクタ端子11には、ツイストペアケーブル8の一方の電線(第1の電線)8aが接続される。第2のコネクタ端子12には、このツイストペアケーブル8の他方の電線(第2の電線)8bが接続される。第3のコネクタ端子13は、第1のコネクタ端子11と隣接して、かつ第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と共に所定の間隔で一列に配置されている。第3のコネクタ端子13には、ツイストペアケーブル8の電線8aおよび8bとは異なる電線(第3の電線)9が接続される。この第3のコネクタ端子13に接続される電線9としては、例えばノイズが発生するおそれがあり、発生したノイズによってツイストペアケーブル8の差動信号への影響が懸念される信号線(例えば、通信システム内でツイストペアケーブル8と一緒に配線される隣接線)などが該当する。また、各コネクタ端子と各電線との接続には、例えばコネクタ端子の先端部に形成された接合部に電線の被覆を除去した金属部をはめ込み、その接合部をかしめて圧着する手法などが用いられる。第1のコネクタ端子11、第2のコネクタ端子12、および第3のコネクタ端子13は、所定の端子間隔を有し、メス型コネクタ20側のコネクタ端子と嵌合する箇所を除いて、例えば樹脂などの絶縁部材からなるハウジング15で覆われている。
メス型コネクタ20は、例えば金属などの導電部材からなる第1のコネクタ端子21、第2のコネクタ端子22、および第3のコネクタ端子23を備えている。第1のコネクタ端子21には、ツイストペアケーブル8の一方の電線8aが接続される。第2のコネクタ端子22には、このツイストペアケーブル8の他方の電線8bが接続される。第3のコネクタ端子23は、第2のコネクタ端子22と隣接して、かつ第1のコネクタ端子21および第2のコネクタ端子22と共に所定の間隔で一列に配置されている。第3のコネクタ端子23には、予め定められた電線9が接続される。コネクタ端子と電線との接続は、オス型コネクタ10で説明したとおりである。この第1のコネクタ端子21、第2のコネクタ端子22、および第3のコネクタ端子23は、所定の端子間隔を有し、オス型コネクタ10側のコネクタ端子と嵌合する箇所を除いて、例えば樹脂などの絶縁部材からなるハウジング25で覆われている。
オス型コネクタ10およびメス型コネクタ20は、双方を嵌合させることによって(図1および図2(a)の矢印方向への挿入)、オス型コネクタ10の第1のコネクタ端子11とメス型コネクタ20の第1のコネクタ端子21とが接触し、オス型コネクタ10の第2のコネクタ端子12とメス型コネクタ20の第2のコネクタ端子22とが接触し、オス型コネクタ10の第3のコネクタ端子13とメス型コネクタ20の第3のコネクタ端子23とが接触する。
これにより、オス型コネクタ10側のツイストペアケーブル8の電線8aおよび8b、電線9と、メス型コネクタ20側のツイストペアケーブル8の電線8aおよび電線8b、電線9とが、それぞれ電気的に接続される(図2(b)を参照)。
[コネクタ1の特徴]
本第1の実施形態に係るコネクタ1の特徴は、オス型コネクタ10において、第1のコネクタ端子11と隣接かつ並走している第3のコネクタ端子13が、第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12を跨いで、つまり第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と少なくとも1回は立体交差して、第2のコネクタ端子12とも隣接かつ並走している構造にある。
このような構造により、例えば第3のコネクタ端子13に接続される電線9に発生したノイズは、オス型コネクタ10においては、第3のコネクタ端子13が第2のコネクタ端子12よりも第1のコネクタ端子11に近づいてかつ並走する区間では第3のコネクタ端子13から第1のコネクタ端子11への影響が最も強くなり、一方第3のコネクタ端子13が第1のコネクタ端子11よりも第2のコネクタ端子12に近づいてかつ並走する区間では第3のコネクタ端子13から第2のコネクタ端子12への影響が最も強くなる。また、メス型コネクタ20においては、第3のコネクタ端子23に伝播したノイズは、第3のコネクタ端子23が第1のコネクタ端子21よりも第2のコネクタ端子22に近づいてかつ並走する区間で第3のコネクタ端子23から第2のコネクタ端子22への影響が最も強くなる。
このため、本発明のコネクタ1の構造は、第3のコネクタ端子213および223が第1のコネクタ端子211および221だけに隣接する従来構造と比べて(図14)、第3のコネクタ端子13から第1のコネクタ端子11へ誘導されるノイズ量と、第3のコネクタ端子13および23から第2のコネクタ端子12および22へ誘導されるノイズ量との差が小さくなり、ツイストペアケーブル8を流れる差動信号への影響を低減させることができる(図3)。
なお、本第1の実施形態に係るコネクタ1のコネクタ端子構造では、ノイズが発生しそうな電線9が接続される第3のコネクタ端子13が、ツイストペアケーブル8が接続される第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と立体交差さえしていれば、従来構造と比べて効果を発揮できる。
しかし、さらなる大きな効果を期待するためには、オス型コネクタ10とメス型コネクタ20とを嵌合させた状態で、第3のコネクタ端子13と第1のコネクタ端子11とが隣接かつ並走する区間の長さ(図2(b)の長さL1)と、第3のコネクタ端子13および23と第2のコネクタ端子12および22とが隣接かつ並走する区間の長さ(図2(b)の長さL2)との差をできるだけ小さくする、可能ならば等しくすることが望ましい。この2つの区間の長さの差を小さくすればするほど、第3のコネクタ端子13から第1のコネクタ端子11へ誘導されるノイズ量と、第3のコネクタ端子13および23から第2のコネクタ端子12および22へ誘導されるノイズ量との差をゼロに近似させることができ、ツイストペアケーブル8を流れる差動信号への影響を無くせるからである。
また、第3のコネクタ端子13と第1のコネクタ端子11とが隣接かつ並走する区間と、第3のコネクタ端子13および23と第2のコネクタ端子12および22とが隣接かつ並走する区間との長さの差を同じにできるのであれば、第3のコネクタ端子13と第1のコネクタ端子11との間の距離D1と、第3のコネクタ端子13および23と第2のコネクタ端子12および22との間の距離D2とを、等しくすることが望ましい。コネクタ端子間の距離によって、コネクタ端子へ誘導されるノイズ量が変化するためである。
逆を言えば、第3のコネクタ端子13と第1のコネクタ端子11とが隣接かつ並走する区間と、第3のコネクタ端子13および23と第2のコネクタ端子12および22とが隣接かつ並走する区間との長さの差を同じにできなければ、第3のコネクタ端子13と第1のコネクタ端子11との間の距離D1を、第3のコネクタ端子13および23と第2のコネクタ端子12および22との間の距離D2に対して意図的に変えることで、第3のコネクタ端子13から第1のコネクタ端子11へ誘導されるノイズ量と、第3のコネクタ端子13および23から第2のコネクタ端子12および22へ誘導されるノイズ量との差をゼロに近似させることもできるのである。
さらに、コネクタ1では、ノイズが発生しそうな電線9が接続されるコネクタ端子が、ツイストペアケーブル8が接続されるコネクタ端子と少なくとも1回立体交差していればよいので、オス型コネクタ10に代えて、メス型コネクタ20側において電線9が接続される第3のコネクタ端子23と、ツイストペアケーブル8が接続される第1のコネクタ端子21および第2のコネクタ端子22とを、立体交差させてもよい(図4)。なお、立体交差の数を奇数回にすれば、図1、図2、および図4に示す構成と同じく、メス型コネクタ20側において第2のコネクタ端子22のすぐ隣に第3のコネクタ端子23を配置することができる。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係るコネクタ1によれば、ノイズが発生しそうな電線が接続されるコネクタ端子を、ツイストペアケーブルの2本の電線が接続される2つのコネクタ端子の一方と隣接して並走する区間をいずれのコネクタ端子側にも有するように構成し、耐ノイズ性を向上させている。
これにより、ツイストペアケーブルの対となる2本の電線に隣接するコネクタ端子にノイズが発生したとしても、差動動作を行うツイストペアケーブルの一方の電線だけにノイズが大きく誘導してしまう事態を防ぐことができる。すなわち、ツイストペアケーブルの2本の電線にそれぞれ誘導されるノイズ量の差が小さくなり、ツイストペアケーブルを流れる差動信号への影響を低減させることができるという有用な効果を奏することができる。
<第2の実施形態>
図5は、本発明の第2の実施形態に係るコネクタ2の斜視図である。図6は、本発明の第2の実施形態に係るコネクタ2の平面図である。図5および図6に示すコネクタ2は、オス型コネクタ30とメス型コネクタ40とのセットで構成される。
[コネクタ2の概要]
オス型コネクタ30は、例えば金属などの導電部材からなる第1のコネクタ端子11、第2のコネクタ端子12、および第3のコネクタ端子33を備えている。第1のコネクタ端子11には、ツイストペアケーブル8の一方の電線8aが接続される。第2のコネクタ端子12には、このツイストペアケーブル8の他方の電線8bが接続される。第3のコネクタ端子33は、第1のコネクタ端子11と隣接して、かつ第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と共に所定の間隔で一列に配置されている。第3のコネクタ端子33には、ツイストペアケーブル8の電線8aおよび8bとは異なる電線9が接続される。第1のコネクタ端子11、第2のコネクタ端子12、および第3のコネクタ端子33は、所定の端子間隔を有し、メス型コネクタ40側のコネクタ端子と嵌合する箇所を除いて、例えば樹脂などの絶縁部材からなるハウジング15で覆われている。
メス型コネクタ40は、例えば金属などの導電部材からなる第1のコネクタ端子21、第2のコネクタ端子22、および第3のコネクタ端子43を備えている。第1のコネクタ端子21には、ツイストペアケーブル8の一方の電線8aが接続される。第2のコネクタ端子22には、このツイストペアケーブル8の他方の電線8bが接続される。第3のコネクタ端子43は、第1のコネクタ端子21と隣接して、かつ第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と共に所定の間隔で一列に配置されている。第3のコネクタ端子43には、予め定められた電線9が接続される。この第1のコネクタ端子21、第2のコネクタ端子22、および第3のコネクタ端子43は、所定の端子間隔を有し、オス型コネクタ30側のコネクタ端子と嵌合する箇所を除いて、例えば樹脂などの絶縁部材からなるハウジング25で覆われている。
なお、第3のコネクタ端子33および43に接続される電線9の例や、各コネクタ端子と各電線とを接続する手法例は、上記第1の実施形態で説明したとおりである。
オス型コネクタ30およびメス型コネクタ40は、双方を嵌合させることによって(図5および図6(a)の矢印方向への挿入)、オス型コネクタ30の第1のコネクタ端子11とメス型コネクタ40の第1のコネクタ端子21とが接触し、オス型コネクタ30の第2のコネクタ端子12とメス型コネクタ40の第2のコネクタ端子22とが接触し、オス型コネクタ30の第3のコネクタ端子33とメス型コネクタ40の第3のコネクタ端子43とが接触する。
これにより、オス型コネクタ30側のツイストペアケーブル8の電線8aおよび8b、電線9と、メス型コネクタ40側のツイストペアケーブル8の電線8aおよび電線8b、電線9とが、それぞれ電気的に接続される(図6(b)を参照)。
[コネクタ2の特徴]
本第2の実施形態に係るコネクタ2の特徴も、基本的には上述した第1の実施形態に係るコネクタ1の特徴と同様に、オス型コネクタ30において、第1のコネクタ端子11と隣接かつ並走している第3のコネクタ端子33が、第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12を跨いで、つまり第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と立体交差して、第2のコネクタ端子12とも隣接かつ並走している構造にある。
しかし、第2の実施形態に係るコネクタ2が上記第1の実施形態に係るコネクタ1と異なる点は、立体交差させた第3のコネクタ端子33を再び第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と立体交差させて、つまり偶数回の立体交差を行うことで、第1のコネクタ端子11と隣接している状態に戻していることである。
これは、第1の実施形態に係るコネクタ1では、図2でわかるように、オス型コネクタ10とメス型コネクタ20とを嵌合させた状態では電線9が引き出される位置が変わることになり、接続作業に違和感を与えるおそれがあるのに対し、本第2の実施形態に係るコネクタ2では、図6でわかるように、ツイストペアケーブル8の電線8aおよび電線8b、電線9の配置が変わらないという利点がある。
このような構造により、例えば第3のコネクタ端子33に接続される電線9に発生したノイズは、オス型コネクタ30においては、第3のコネクタ端子33が第2のコネクタ端子12よりも第1のコネクタ端子11に近づいてかつ並走する区間では第3のコネクタ端子33から第1のコネクタ端子11への影響が最も強くなり、一方第3のコネクタ端子33が第1のコネクタ端子11よりも第2のコネクタ端子12に近づいてかつ並走する区間では第3のコネクタ端子33から第2のコネクタ端子12への影響が最も強くなる。また、メス型コネクタ40においては、第3のコネクタ端子43に伝播したノイズは、第3のコネクタ端子43が第2のコネクタ端子22よりも第1のコネクタ端子21に近づいてかつ並走する区間で第3のコネクタ端子43から第1のコネクタ端子21への影響が最も強くなる。
このため、本発明のコネクタ2の構造は、第3のコネクタ端子213および223が第1のコネクタ端子211および221だけに隣接する従来構造と比べて、第3のコネクタ端子33および34から第1のコネクタ端子11および21へ誘導されるノイズ量と、第3のコネクタ端子33から第2のコネクタ端子12へ誘導されるノイズ量との差が小さくなり、ツイストペアケーブル8を流れる差動信号への影響を低減させることができる(図3および図14を参照)。
なお、本第2の実施形態に係るコネクタ2のコネクタ端子構造では、ノイズが発生しそうな電線9が接続される第3のコネクタ端子33が、ツイストペアケーブル8が接続される第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と偶数回だけ立体交差さえしていれば、従来構造と比べて効果を発揮できる。
しかし、さらなる大きな効果を期待するためには、オス型コネクタ30とメス型コネクタ40とを嵌合させた状態で、第3のコネクタ端子33および43と第1のコネクタ端子11および21とが隣接かつ並走する区間の長さ(図6(b)の長さL1の和)と、第3のコネクタ端子33と第2のコネクタ端子12とが隣接かつ並走する区間の長さ(図2(b)の長さL2)との差をできるだけ小さくする、可能ならば等しくすることが望ましい。この2つの区間の長さの差を小さくすればするほど、第3のコネクタ端子33および43から第1のコネクタ端子11および21へ誘導されるノイズ量と、第3のコネクタ端子33から第2のコネクタ端子12へ誘導されるノイズ量との差をゼロに近似させることができ、ツイストペアケーブル8を流れる差動信号への影響を無くせるからである。
また、第3のコネクタ端子33および43と第1のコネクタ端子11および21とが隣接かつ並走する区間と、第3のコネクタ端子33と第2のコネクタ端子12とが隣接かつ並走する区間との長さの差を同じにできるのであれば、第3のコネクタ端子33および43と第1のコネクタ端子11および21との間の距離D1と、第3のコネクタ端子33と第2のコネクタ端子12との間の距離D2とを、等しくすることが望ましい。コネクタ端子間の距離によって、コネクタ端子へ誘導されるノイズ量が変化するためである。
逆を言えば、第3のコネクタ端子33および43と第1のコネクタ端子11および21とが隣接かつ並走する区間と、第3のコネクタ端子33と第2のコネクタ端子12とが隣接かつ並走する区間との長さの差を同じにできなければ、第3のコネクタ端子33および43と第1のコネクタ端子11および21との間の距離D1を、第3のコネクタ端子33と第2のコネクタ端子12との間の距離D2に対して意図的に変えることで、第3のコネクタ端子33および43から第1のコネクタ端子11および21へ誘導されるノイズ量と、第3のコネクタ端子33から第2のコネクタ端子12へ誘導されるノイズ量との差をゼロに近似させることもできるのである。
さらに、コネクタ2では、ノイズが発生しそうな電線9が接続されるコネクタ端子が、ツイストペアケーブル8が接続されるコネクタ端子と偶数回立体交差していればよい。よって、オス型コネクタ30側で電線9が接続される第3のコネクタ端子33と、ツイストペアケーブル8が接続される第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12とを1回立体交差させた後、メス型コネクタ40側において第3のコネクタ端子43と第1のコネクタ端子21および第2のコネクタ端子22とを1回立体交差させてもよいし(図7(a))、メス型コネクタ40側において第3のコネクタ端子43と第1のコネクタ端子21および第2のコネクタ端子22とを2回立体交差させてもよい(図7(b))。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係るコネクタ2によれば、ノイズが発生しそうな電線が接続されるコネクタ端子を、ツイストペアケーブルの2本の電線が接続される2つのコネクタ端子の一方と隣接して並走する区間をいずれのコネクタ端子側にも有するように構成し、耐ノイズ性を向上させている。
これにより、ツイストペアケーブルの対となる2本の電線に隣接するコネクタ端子にノイズが発生したとしても、差動動作を行うツイストペアケーブルの一方の電線だけにノイズが大きく誘導される事態を防ぐことができる。すなわち、ツイストペアケーブルの2本の電線にそれぞれ誘導されるノイズ量の差が小さくなり、ツイストペアケーブルを流れる差動信号への影響を低減させることができるという有用な効果を奏することができる。
さらに、オス型コネクタ30とメス型コネクタ40とを嵌合させた場合、嵌合させた状態における各電線の位置関係が変わらないという利点がある。
<第3の実施形態>
図8は、本発明の第3の実施形態に係るコネクタ3の斜視図である。図9は、本発明の第3の実施形態に係るコネクタ3の平面図である。図8および図9に示すコネクタ3は、オス型コネクタ50とメス型コネクタ60とのセットで構成される。
[コネクタ3の概要]
オス型コネクタ50は、例えば金属などの導電部材からなる第1のコネクタ端子11、第2のコネクタ端子12、および第3のコネクタ端子53を備えている。第1のコネクタ端子11には、ツイストペアケーブル8の一方の電線8aが接続される。第2のコネクタ端子12には、このツイストペアケーブル8の他方の電線8bが接続される。第3のコネクタ端子53は、第1のコネクタ端子11と隣接して、かつ第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と共に所定の間隔で一列に配置されている。第3のコネクタ端子53には、ツイストペアケーブル8の電線8aおよび8bとは異なる電線9が接続される。第1のコネクタ端子11、第2のコネクタ端子12、および第3のコネクタ端子53は、所定の端子間隔を有し、メス型コネクタ60側のコネクタ端子と嵌合する箇所を除いて、例えば樹脂などの絶縁部材からなるハウジング15で覆われている。
メス型コネクタ60は、例えば金属などの導電部材からなる第1のコネクタ端子21、第2のコネクタ端子22、および第3のコネクタ端子63を備えている。第1のコネクタ端子21には、ツイストペアケーブル8の一方の電線8aが接続される。第2のコネクタ端子22には、このツイストペアケーブル8の他方の電線8bが接続される。第3のコネクタ端子63は、第2のコネクタ端子22と隣接して、かつ第1のコネクタ端子21および第2のコネクタ端子22と共に所定の間隔で一列に配置されている。第3のコネクタ端子63には、予め定められた電線9が接続される。この第1のコネクタ端子21、第2のコネクタ端子22、および第3のコネクタ端子63は、所定の端子間隔を有し、オス型コネクタ50側のコネクタ端子と嵌合する箇所を除いて、例えば樹脂などの絶縁部材からなるハウジング25で覆われている。
なお、第3のコネクタ端子53および63に接続される電線9の例や、各コネクタ端子と各電線とを接続する手法例は、上記第1の実施形態で説明したとおりである。
オス型コネクタ50およびメス型コネクタ60は、双方を嵌合させることによって(図8および図9(a)の矢印方向への挿入)、オス型コネクタ50の第1のコネクタ端子11とメス型コネクタ60の第1のコネクタ端子21とが接触し、オス型コネクタ50の第2のコネクタ端子12とメス型コネクタ60の第2のコネクタ端子22とが接触し、オス型コネクタ50の第3のコネクタ端子53とメス型コネクタ60の第3のコネクタ端子63とが接触する。
これにより、オス型コネクタ50側のツイストペアケーブル8の電線8aおよび8b、電線9と、メス型コネクタ60側のツイストペアケーブル8の電線8aおよび電線8b、電線9とが、それぞれ電気的に接続される(図9(b)を参照)。
[コネクタ3の特徴]
本第3の実施形態に係るコネクタ3の特徴は、オス型コネクタ50において、第1のコネクタ端子11と隣接している第3のコネクタ端子53が、第1のコネクタ端子11と並走する本線と、第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12を跨いで、つまり第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と立体交差して、第2のコネクタ端子12とも隣接して並走している支線とに、分岐している構造にある。そして、メス型コネクタ60において、第2のコネクタ端子22と隣接している第3のコネクタ端子63が、第2のコネクタ端子22と並走する支線と共に、第1のコネクタ端子21および第2のコネクタ端子22を跨いで、つまり第1のコネクタ端子21および第2のコネクタ端子22と立体交差して、第1のコネクタ端子21とも隣接して並走している本線とに、分岐している構造にある。従って、オス型コネクタ50の第3のコネクタ端子53は2端子構成となり、同じくメス型コネクタ60の第3のコネクタ端子63も2端子構成となる。
このような構造により、例えば第3のコネクタ端子53に接続される電線9に発生したノイズは、オス型コネクタ50においては、第3のコネクタ端子53が第2のコネクタ端子12よりも第1のコネクタ端子11に近づいてかつ並走する区間および第3のコネクタ端子53が第1のコネクタ端子11よりも第2のコネクタ端子12に近づいてかつ並走する区間の各々において、それぞれほぼ同等の影響を受ける。また、メス型コネクタ60においても、2端子構成である第3のコネクタ端子63に伝播したノイズは、第3のコネクタ端子63が第2のコネクタ端子22よりも第1のコネクタ端子21に近づいてかつ並走する区間および第3のコネクタ端子63が第1のコネクタ端子21よりも第2のコネクタ端子22に近づいてかつ並走する区間の各々において、それぞれほぼ同等の影響を受ける。
このため、本発明のコネクタ3の構造は、第3のコネクタ端子213および223が第1のコネクタ端子211および221だけに隣接する従来構造と比べて、第3のコネクタ端子53および63から第1のコネクタ端子11および21へ誘導されるノイズ量と、第3のコネクタ端子53および63から第2のコネクタ端子12および22へ誘導されるノイズ量との差が小さくなり、ツイストペアケーブル8を流れる差動信号への影響を低減させることができる(図3および図14を参照)。
なお、本第3の実施形態に係るコネクタ3のコネクタ端子構造では、ノイズが発生しそうな電線9が接続される第3のコネクタ端子53および63が、ツイストペアケーブル8が接続される第1のコネクタ端子11および21と第2のコネクタ端子12および22との双方に隣接して並走していれば、従来構造と比べて効果を発揮できる。
しかし、さらなる大きな効果を期待するためには、第3のコネクタ端子53および63と第1のコネクタ端子11および21との間の距離D1と、第3のコネクタ端子53および63と第2のコネクタ端子12および22との間の距離D2とを、等しくすることが望ましい。コネクタ端子間の距離によって、コネクタ端子へ誘導されるノイズ量が変化するためである。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係るコネクタ3によれば、ノイズが発生しそうな電線が接続されるコネクタ端子を、ツイストペアケーブルの2本の電線が接続される2つのコネクタ端子の双方と隣接して並走する構成とし、耐ノイズ性を向上させている。
これにより、ツイストペアケーブルの対となる2本の電線に隣接するコネクタ端子にノイズが発生したとしても、差動動作を行うツイストペアケーブルの一方の電線だけにノイズが大きく誘導される事態を防ぐことができる。すなわち、ツイストペアケーブルの2本の電線にそれぞれ誘導されるノイズ量の差が小さくなり、ツイストペアケーブルを流れる差動信号への影響を低減させることができるという有用な効果を奏することができる。
<第4の実施形態>
図10は、本発明の第4の実施形態に係るコネクタ4の斜視図である。図11は、本発明の第4の実施形態に係るコネクタ4の平面図である。図10および図11に示すコネクタ4は、オス型コネクタ50とメス型コネクタ70とのセットで構成される。
なお、本第4の実施形態に係るコネクタ4におけるオス型コネクタ50は、上記第3の実施形態に係るコネクタ3と同様の構造であるため、同一の参照符号を付してその説明を一部省略する。
[コネクタ4の概要]
メス型コネクタ70は、例えば金属などの導電部材からなる第1のコネクタ端子21、第2のコネクタ端子22、および第3のコネクタ端子73を備えている。第1のコネクタ端子21には、ツイストペアケーブル8の一方の電線8aが接続される。第2のコネクタ端子22には、このツイストペアケーブル8の他方の電線8bが接続される。第3のコネクタ端子73は、第1のコネクタ端子21と隣接して、かつ第1のコネクタ端子21および第2のコネクタ端子22と共に所定の間隔で一列に配置されている。第3のコネクタ端子73には、ツイストペアケーブル8の電線8aおよび8bとは異なる電線9が接続される。この第1のコネクタ端子21、第2のコネクタ端子22、および第3のコネクタ端子73は、所定の端子間隔を有し、オス型コネクタ50側のコネクタ端子と嵌合する箇所を除いて、例えば樹脂などの絶縁部材からなるハウジング25で覆われている。
なお、第3のコネクタ端子53および73に接続される電線9の例や、各コネクタ端子と各電線とを接続する手法例は、上記第1の実施形態で説明したとおりである。
オス型コネクタ50およびメス型コネクタ70は、双方を嵌合させることによって(図10および図11(a)の矢印方向への挿入)、オス型コネクタ50の第1のコネクタ端子11とメス型コネクタ70の第1のコネクタ端子21とが接触し、オス型コネクタ50の第2のコネクタ端子12とメス型コネクタ70の第2のコネクタ端子22とが接触し、オス型コネクタ50の第3のコネクタ端子53とメス型コネクタ70の第3のコネクタ端子73とが接触する。
これにより、オス型コネクタ50側のツイストペアケーブル8の電線8aおよび8b、電線9と、メス型コネクタ70側のツイストペアケーブル8の電線8aおよび電線8b、電線9とが、それぞれ電気的に接続される(図11(b)を参照)。
[コネクタ4の特徴]
本第4の実施形態に係るコネクタ4の特徴は、オス型コネクタ50において、第1のコネクタ端子11と隣接している第3のコネクタ端子53が、第1のコネクタ端子11と並走する本線と、第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12を跨いで、つまり第1のコネクタ端子11および第2のコネクタ端子12と立体交差して、第2のコネクタ端子12とも隣接して並走している支線とに、分岐している構造にある。そして、メス型コネクタ70において、第1のコネクタ端子21と隣接している第3のコネクタ端子73が、第1のコネクタ端子21と並走する本線と、第1のコネクタ端子21および第2のコネクタ端子22を跨いで、つまり第1のコネクタ端子21および第2のコネクタ端子22と立体交差して、第2のコネクタ端子22とも隣接して並走している支線とに、分岐している構造にある。従って、オス型コネクタ50の第3のコネクタ端子53は2端子構成となり、同じくメス型コネクタ70の第3のコネクタ端子73も2端子構成となる。
この第4の実施形態に係るコネクタ4が上記第3の実施形態に係るコネクタ3と異なる点は、メス型コネクタ70における第3のコネクタ端子73の取り出し位置を、オス型コネクタ50における第3のコネクタ端子53の取り出し位置と合わせていることである。
これは、第3の実施形態に係るコネクタ3では、図9でわかるように、オス型コネクタ50とメス型コネクタ60とを嵌合させた状態では、電線9が引き出される位置が変わることになり接続作業に違和感を与えるおそれがあるのに対し、本第4の実施形態に係るコネクタ4では、図11でわかるように、ツイストペアケーブル8の電線8aおよび電線8b、電線9の配置が変わらないという利点がある。
このような構造により、例えば第3のコネクタ端子53に接続される電線9に発生したノイズは、オス型コネクタ50においては、第3のコネクタ端子53が第2のコネクタ端子12よりも第1のコネクタ端子11に近づいてかつ並走する区間および第3のコネクタ端子53が第1のコネクタ端子11よりも第2のコネクタ端子12に近づいてかつ並走する区間の各々において、それぞれほぼ同等の影響を受ける。また、メス型コネクタ70においても、2端子構成である第3のコネクタ端子73に伝播したノイズは、第3のコネクタ端子73が第2のコネクタ端子22よりも第1のコネクタ端子21に近づいてかつ並走する区間および第3のコネクタ端子73が第1のコネクタ端子21よりも第2のコネクタ端子22に近づいてかつ並走する区間の各々において、それぞれほぼ同等の影響を受ける。
このため、本発明のコネクタ4の構造は、第3のコネクタ端子213および223が第1のコネクタ端子211および221だけに隣接する従来構造と比べて、第3のコネクタ端子53および73から第1のコネクタ端子11および21へ誘導されるノイズ量と、第3のコネクタ端子53および73から第2のコネクタ端子12および22へ誘導されるノイズ量との差が小さくなり、ツイストペアケーブル8を流れる差動信号への影響を低減させることができる(図3および図14を参照)。
なお、本第4の実施形態に係るコネクタ4のコネクタ端子構造では、ノイズが発生しそうな電線9が接続される第3のコネクタ端子53および73が、ツイストペアケーブル8が接続される第1のコネクタ端子11および21と第2のコネクタ端子12および22との双方に隣接して並走していれば、従来構造と比べて効果を発揮できる。
しかし、さらなる大きな効果を期待するためには、第3のコネクタ端子53および73と第1のコネクタ端子11および21との間の距離D1と、第3のコネクタ端子53および73と第2のコネクタ端子12および22との間の距離D2とを、等しくすることが望ましい。コネクタ端子間の距離によって、コネクタ端子へ誘導されるノイズ量が変化するためである。
以上のように、本発明の第4の実施形態に係るコネクタ4によれば、ノイズが発生しそうな電線が接続されるコネクタ端子を、ツイストペアケーブルの2本の電線が接続される2つのコネクタ端子の双方と隣接して並走する構成とし、耐ノイズ性を向上させている。
これにより、ツイストペアケーブルの対となる2本の電線に隣接するコネクタ端子にノイズが発生したとしても、差動動作を行うツイストペアケーブルの一方の電線だけにノイズが大きく誘導される事態を防ぐことができる。すなわち、ツイストペアケーブルの2本の電線にそれぞれ誘導されるノイズ量の差が小さくなり、ツイストペアケーブルを流れる差動信号への影響を低減させることができるという有用な効果を奏することができる。
さらに、オス型コネクタ50とメス型コネクタ70とを嵌合させた場合、嵌合させた状態における各電線の位置関係が変わらないという利点がある。
なお、上記第1〜第4の実施形態では、各第3のコネクタ端子が、第1のコネクタ端子および第2のコネクタ端子と直角に立体交差する例を説明したが、交わる角度は直角に限定されるものではなく、必要な耐ノイズ性能を考慮しつつ自由な角度で設計することが可能である。
また、上記第1〜第4の実施形態では、各第3のコネクタ端子が、第1のコネクタ端子および第2のコネクタ端子を跨いで立体交差する例を説明したが、立体交差は跨いでさせる以外に潜ってさせてもよい。もちろん、コネクタ端子の立体交差を複数回行うコネクタ構造の場合、全ての立体交差を必ず同じ跨ぐ方向または潜る方向に統一させなくても構わない。
<他の実施形態>
これまでの第1〜第4の実施形態では、発生したノイズによってツイストペアケーブルの差動信号への影響が懸念される電線が、ツイストペアケーブルと同じコネクタの端子に接続される構成例を説明した。
しかしながら、ツイストペアケーブルの2本の電線だけでコネクタが構成される場合もある。この場合には、ツイストペアケーブルの2つのコネクタ端子自体を立体交差させる構造を採用することによって、近傍で発生するノイズからの影響を低減させることが考えられる。以下、このような構造の一例を説明する。
図12(a)は、本発明の他の実施形態に係るオス型コネクタ110の斜視図である。
この図12(a)に例示するオス型コネクタ110は、例えば金属などの導電部材からなる第1のコネクタ端子111および第2のコネクタ端子112を備えている。第1のコネクタ端子111には、ツイストペアケーブル8の一方の電線8aが接続される。第2のコネクタ端子112には、このツイストペアケーブル8の他方の電線8bが接続される。第1のコネクタ端子111および第2のコネクタ端子112は、所定の端子間隔を有し、対応するメス型コネクタ側のコネクタ端子と嵌合する箇所を除いて、例えば樹脂などの絶縁部材からなるハウジング115で覆われている。
このオス型コネクタ110の特徴は、第1のコネクタ端子111と第2のコネクタ端子112とが互いに立体交差して、各コネクタ端子の入力側と出力側とで接続されるツイストペアケーブル8の電線8aおよび電線8bの配置を入れ替えていることである。この構造により、オス型コネクタ110にノイズが発生している他の電線が近接したとしても、差動動作を行うツイストペアケーブルの一方の電線だけにノイズが大きく誘導される事態を防ぐことができる。
また、図12(b)は、本発明の他の実施形態に係るメス型コネクタ120の斜視図である。
この図12(b)に例示するメス型コネクタ120は、例えば金属などの導電部材からなる第1のコネクタ端子121および第2のコネクタ端子122を備えている。第1のコネクタ端子121には、ツイストペアケーブル8の一方の電線8aが接続される。第2のコネクタ端子122には、このツイストペアケーブル8の他方の電線8bが接続される。第1のコネクタ端子121および第2のコネクタ端子122は、所定の端子間隔を有し、対応するオス型コネクタ側のコネクタ端子と嵌合する箇所を除いて、例えば樹脂などの絶縁部材からなるハウジング125で覆われている。
このメス型コネクタ120の特徴は、第1のコネクタ端子121と第2のコネクタ端子122とが互いに立体交差して、各コネクタ端子の入力側と出力側とで接続されるツイストペアケーブル8の電線8aおよび電線8bの配置を入れ替えていることである。この構造により、メス型コネクタ120にノイズが発生している他の電線が近接したとしても、差動動作を行うツイストペアケーブルの一方の電線だけにノイズが大きく誘導される事態を防ぐことができる。
なお、上述したオス型コネクタ110とメス型コネクタ120とは、ペアで使用することが可能である。この場合、上記第1〜第4の実施形態で説明した手法に準じて、オス型コネクタ110およびメス型コネクタ120のいずれか一方において1回だけ2つのコネクタ端子を立体交差させる構造としてもよいし、2つのコネクタ端子を3回以上立体交差させる構造としてもよい。
本発明は、2本の電線を撚り合わせたケーブルであるツイストペアケーブルを接続線に用いるコネクタの端子構造などに利用可能であり、特にツイストペアケーブルで通信される差動信号への影響を低減させたい場合などに有用である。
1、2、3、4、200 コネクタ(コネクタセット)
8 ツイストペアケーブル
8a、8b、9 電線
10、30、50、110、210 オス型コネクタ(単体)
11〜13、21〜23、33、43、53、63、73、111、112、121、122、211〜213、221〜223 コネクタ端子
15、25、115、125、215、225 ハウジング
20、40、60、70、120、220 メス型コネクタ(単体)

Claims (8)

  1. ツイストペアケーブルを少なくとも含む複数の電線がコネクタ端子に接続されるコネクタであって、
    前記ツイストペアケーブルの第1の電線が接続される第1のコネクタ端子と、
    前記ツイストペアケーブルの第2の電線が接続される第2のコネクタ端子と、
    第3の電線が接続される第3のコネクタ端子とを備え、
    前記第3のコネクタ端子は、コネクタハウジング内において前記第1および第2のコネクタ端子と1回以上立体交差し、前記第1および第2のコネクタ端子と立体交差する毎に、前記第2のコネクタ端子よりも前記第1のコネクタ端子に近づいて並走する第1の区間と、前記第1のコネクタ端子よりも前記第2のコネクタ端子に近づいて並走する第2の区間とが、切り替わる形状であり、かつ、前記第1の区間の長さの総和と、前記第2の区間の長さの総和とが、略等しい形状であることを特徴とする、コネクタ。
  2. ツイストペアケーブルを少なくとも含む複数の電線がコネクタ端子に接続されるコネクタであって、
    前記ツイストペアケーブルの第1の電線が接続される第1のコネクタ端子と、
    前記ツイストペアケーブルの第2の電線が接続される第2のコネクタ端子と、
    第3の電線が接続される第3のコネクタ端子とを備え、
    前記第3のコネクタ端子は、コネクタハウジング内において前記第1および第2のコネクタ端子と1回以上立体交差し、前記第2のコネクタ端子よりも前記第1のコネクタ端子に近づいて並走する第1の区間と、前記第1のコネクタ端子よりも前記第2のコネクタ端子に近づいて並走する第2の区間とを有する形状であり、かつ、本線と、前記第1および第2のコネクタ端子と立体交差する支線とに、分岐しており、当該本線および当該支線が前記第1および第2のコネクタ端子を挟んで両側に隣接して並走した形状であることを特徴とする、コネクタ。
  3. 前記第3のコネクタ端子は、分岐した前記本線および前記支線のいずれか一方の線が前記第1および第2のコネクタ端子と再び立体交差して他方の線と合流する形状であることを特徴とする、請求項に記載のコネクタ。
  4. 前記第3のコネクタ端子は、前記第1の区間における前記第1のコネクタ端子との距離と、前記第2の区間における前記第2のコネクタ端子との距離とが、略等しい形状であることを特徴とする、請求項乃至のいずれかに記載のコネクタ。
  5. ツイストペアケーブルを少なくとも含む複数の電線がコネクタ端子に接続される、オス型コネクタとメス型コネクタとの一対で構成されたコネクタであって、
    前記オス型コネクタおよび前記メス型コネクタは、それぞれ、
    前記ツイストペアケーブルの第1の電線が接続される第1のコネクタ端子と、
    前記ツイストペアケーブルの第2の電線が接続される第2のコネクタ端子と、
    第3の電線が接続される第3のコネクタ端子とを備え、
    前記オス型コネクタおよび前記メス型コネクタの少なくとも一方の前記第3のコネクタ端子は、コネクタハウジング内において前記第1および第2のコネクタ端子と1回以上立体交差し、前記第1および第2のコネクタ端子と立体交差する毎に、前記第2のコネクタ端子よりも前記第1のコネクタ端子に近づいて並走する第1の区間と、前記第1のコネクタ端子よりも前記第2のコネクタ端子に近づいて並走する第2の区間とが、切り替わる形状であり、かつ、前記オス型コネクタと前記メス型コネクタとを嵌合させた状態で、前記第1の区間の長さの総和と、前記第2の区間の長さの総和とが、略等しい形状であることを特徴とする、コネクタ。
  6. ツイストペアケーブルを少なくとも含む複数の電線がコネクタ端子に接続される、オス型コネクタとメス型コネクタとの一対で構成されたコネクタであって、
    前記オス型コネクタおよび前記メス型コネクタは、それぞれ、
    前記ツイストペアケーブルの第1の電線が接続される第1のコネクタ端子と、
    前記ツイストペアケーブルの第2の電線が接続される第2のコネクタ端子と、
    第3の電線が接続される第3のコネクタ端子とを備え、
    前記オス型コネクタおよび前記メス型コネクタの少なくとも一方の前記第3のコネクタ端子は、コネクタハウジング内において前記第1および第2のコネクタ端子と1回以上立体交差し、前記第2のコネクタ端子よりも前記第1のコネクタ端子に近づいて並走する第1の区間と、前記第1のコネクタ端子よりも前記第2のコネクタ端子に近づいて並走する第2の区間とを有する形状であり、
    前記オス型コネクタの前記第3のコネクタ端子は、本線と、前記第1および第2のコネクタ端子と立体交差する支線とに分岐しており、当該本線および当該支線が前記第1および第2のコネクタ端子を挟んで両側に隣接して並走した形状であることを特徴とする、コネクタ。
  7. 前記メス型コネクタの前記第3のコネクタ端子は、前記オス型コネクタ内で分岐した前記本線および前記支線のいずれか一方の線が、前記第1および第2のコネクタ端子と再び立体交差して他方の線と合流する形状であることを特徴とする、請求項に記載のコネクタ。
  8. 各前記第3のコネクタ端子は、前記第1の区間における前記第1のコネクタ端子との距離と、前記第2の区間における前記第2のコネクタ端子との距離とが、略等しい形状であることを特徴とする、請求項乃至のいずれかに記載のコネクタ。
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