JP6129009B2 - 金属材料の融合プレス加工方法 - Google Patents
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Description
記
0<V=Q+q・△T≦103mm/s ・・・(8)
ここで、V:スライドの速度、△T:Td−Tp、Td:フランジ部の温度、Tp:ポンチ肩部近傍の温度、Q,q:金属材料および加工条件によって決まる定数であり、
金属材料が、鉄系の場合、
60<Td≦200℃ ・・・(9−1)
−60<Tp≦20℃ ・・・(9−2)
40≦△T≦260℃ ・・・(9−3)
金属材料が、非鉄系の場合、
40<Td≦300℃ ・・・(10−1)
−20<Tp≦20℃ ・・・(10−2)
20≦△T≦320℃ ・・・(10−3)
記
金属材料が、体心立方金属である場合;
Dθ=R・D0(r45/rθ)J ・・・(12−1)
金属材料が、面心立方金属である場合;
Dθ=S・D0[{(r0+r90)/2}/rθ]K ・・・(12−2)
ここで、Dθ:圧延方向から角度θ方向のブランク径
D0:真円ブランク径
rθ,r0,r45,r90:圧延方向からの角度がθ°,0°,45°,90°方向の塑性歪比r
J,K:定数(J=1/10〜1/13,K=1/8〜1/15)
R,S:それぞれDθの補正項で、
R=1.0+{(R0−1.0)/45}・|θ−45|
(ただし、R0はRを決めるパタメータで、ζ≦0.5の場合、R0=1.0、従って、R=1.0、ζ>0.5の場合、R0>1.0、従ってR>1.0である。
また、ζ≡△r/raveで、
△r={(r0+r90)/2}−r45、
rave=(r 0 +r 90 +2r 45 )/4である。)
S=1.0+{(S0−1.0)/45}・|θ−45|
(ただし、S0はSを決めるパタメータで、ζ≦0.5の場合、S0=1.0、従って、S=1.0、ζ>0.5の場合、S0>1.0、従ってS>1.0である。
また、ζ≡△r/raveで、
△r={(r0+r90)/2}−r45、
rave=(r 0 +r 90 +2r 45 )/4である。)
記
F=F0(v/v0)β ・・・(14)
ここに、F:加工過程におけるしわ押さえ荷重
F0:加工初期のしわ押さえ荷重
v:加工過程におけるフランジの体積(面積×板厚)
v0:加工初期のフランジの体積(面積×板厚)
β:加工過程における金属材料の物性変化によって決まるべき指数であり、
金属材料が、体心立方金属である場合;0<β≦1、
金属材料が、面心立方金属である場合;1≦β<3
まず、本発明の<第1発明>は、金属材料を深絞り成形するプレス加工方法において、スライドの一時停止を含むスライドの速度および/またはモーションの制御と、金属材料の温度および/または温度分布・温度勾配の制御を、下記(8)〜(10)式を満たして同時に制御するプレス加工方法である。
記
0<V=Q+q・△T≦103mm/s ・・・(8)
ここで、V:スライドの速度
△T:Td−Tpであり、
鉄系の場合:40≦△T≦260℃ ・・・(9−3)
非鉄系の場合:20≦△T≦320℃ ・・・(10−3)
Td:フランジ部の温度であり、金属材料が、
鉄系の場合:60<Td≦200℃ ・・・(9−1)
非鉄系の場合:40<Td≦300℃ ・・・(10−1)
Tp:ポンチ肩部近傍の温度であり、金属材料が、
鉄系の場合:−60<Tp≦20℃ ・・・(9−2)
非鉄系の場合:−20<Tp≦20℃ ・・・(10−2)
Q,q:金属材料および加工条件によって決まる定数
LDR≡(D0/Dp)max ・・・(1)
で表される限界絞り比LDRで評価される。
上記限界絞り比LDRは、円筒絞り成形におけるDpに対するD0の比(D0/Dp)である「絞り比」の最大値で、1回の絞りで破断を起こさない、絞り性の評価指標である。
LDR=√(1+rave)・{(1+rave)/√(1+2rave)}n ・・・(2)
ここで、raveは、金属材料の塑性歪比rの平均値であり、rおよびraveはそれぞれ下記式で定義される。
r≡|εw/εt|
(ただし、εは真歪であり、ε=ln(1+λ)(λは慣用歪(公称歪)、wおよびtは単軸引張試験の幅方向と厚み方向を示す)である。)
rave=(r0+r90+2r45)/4
(ただし、0,45,90は、圧延方向を0としたときの引張方向の圧延方向からの角度を示す。)
また、nは加工硬化指数で、下記(3)式のべき乗関係式のべき指数である。
σ=Cεn ・・・(3)
(ただし、σは真応力であり、σ=(1+λ)s(sは慣用応力(公称応力)、Cは定数)である。)
σ=K(dε/dt)m ・・・(4)
lnσ=A+(Q/kT) ・・・(5)
ここに、tは時間、K,Aは定数、Qは活性化エネルギ、kはボルツマン定数、mは歪速度感受性指数である。
とすれば、上記金属材料は、外力の付加のもとで、加工速度制御および加工温度制御を同時に行う、即ち、それぞれの要素の付与によって生ずる材料の微視的および巨視的変形挙動を融合させることによって、絞り性の向上を実現できる可能性があることを予見した。
η≡Pd/Pf≧1 ・・・(6)
の条件下におかれると、ブランク素材は破断する。
σCR=(2/√3)1+n・[{(1+rave)/2}/{(√1+2rave)/3}]1+n・σu(t0/t) ・・・(7)
ここで、σuは引張強さ(真応力)、tは板厚、t0は初期の板厚である。
これらの各要因を包含しつつ、本発明の骨子になる、加工性の関連要因とそれらの結果を結び付ける重要事項と考えられる「加工速度V、加工温度T、DR、LDRおよびηの予想関連図」を作成し、本発明の<第一発明>の「融合プレス加工方法」について説明する。
(1)加工硬化の局所分布が変化する。すなわち、加工速度の増加によって転位の交叉すべりが生じ易くなる。また、加工温度の制御によって転位の上昇運動を容易に制御できる。
(2)加工量に応じて、変形の余裕度の局所分布が変化する。すなわち、速度制御によって、すべり変形が均一・分散化するので、変形余裕度を向上させることができる。また、温度制御によって、各局部の転位密度を低減し得るので、変形余裕度が増加する。
(3)再結晶集合組織の変化を好ましく変え得る。すなわち、加工速度・加工温度の同時制御により、結晶回転挙動を変化させ、加工硬化と変形余裕度の双方に有利な加工組織が得られる。
(1)加工力(絞り力)を可変にすることができる。すなわち、速度制御によって、加工硬化度が変化するので、可変にできる。また、温度制御によって、しわ押え部分とポンチ肩部近傍の変形抵抗を変えられるので、可変にできる。
(2)フランジ部の潤滑性が向上する。すなわち、速度制御によって、摩擦力が低下するので、潤滑性を向上できる。また、温度制御によって、材料を軟質化できるので、潤滑性を向上できる。
0<V=Q0+q・△T≦103mm/s ・・・(8)
(ここに、△T=Td−Tp、Q0,qは定数で、材料の種類・加工条件によって決定される値である。)
上記(8)式は、加工速度Vと加工温度Tを結び付けるもので、発明者らの実験結果から得られた経験式である。
・金属材料が鉄系の場合、
60<Td≦200℃ ・・・(9−1)
−60<Tp≦20℃ ・・・(9−2)
40≦△T≦260℃ ・・・(9−3)
・金属材料が非鉄系の場合、
40<Td≦300℃ ・・・(10−1)
−20<Tp≦20℃ ・・・(10−2)
20≦△T≦320℃ ・・・(10−3)
発明者らの調査・研究によれば、被加工材である金属材料の板素材の異方性の改善が成形性の向上にも寄与することが明らかになっている。しかし、本発明は、異方性に関与する板素材の結晶集合組織そのものには関知せず、現状の板素材の物性を前提とし、新たなプレス加工方法を開発することによって、異方性による悪影響を除去し、成形性を改善することを主眼としている。
この際、使用する素材の物性値(r値)の実測値、つまり、rθを求める実証的な手法と、仮説計算式とを使用し、加工に先立って材料の最適なブランク形状寸法を決定することによって△Hを低減するのが望ましい。予めあるブランク形状(原形状)を仮決めし、実際に何回も加工してデータ取りを行い、回帰分析して原形状を改善する方法も提案されているが(例えば、特許文献7参照)、素材の特性を考慮していないため、予測と結果との乖離が生じ、最適化する手間も容易ではない。
まず、被加工材の圧延方向から角度θ方向の塑性歪比r(rθ)を測定する。本発明に至る研究の結果によれば、測定材料の結晶構造の如何に拘らず、rθの測定範囲はθ=0°〜90°の一つの象限でよい。他の三つの象限は、対称性が存在するので、あえて測定する必要はない。測定角度の間隔△θは基本的に15°で、測定点は合計7点でよく、測定したrθのθによる変化が平滑性を欠く場合は、繰り返し、もしくは△θの間隔を狭めて測定する。
Si(Xi)=A+B(Xi−Xi−1)+C(Xi−Xi−1)2+D(Xi−Xi−1)3
・・・(11)
に測定データを当て嵌めて定数A,B,C,Dを求め、補間曲線Sを得ることができる。ただし、ここではi=0,1,2,3からなる4元3次連立方程式を解くこととなる。
本発明の場合には、X=θ,S=rθに相当する。この方法を用いることで、△θを無限小にしたときのrθを計算により求めることが可能となる。
すなわち、金属材料の結晶構造がBCCの場合;
Dθ=R・D0(r45/rθ)J ・・・(12−1)
金属材料の結晶構造がFCC金属の場合;
Dθ=S・D0[{(r0+r90)/2}/rθ]K ・・・(12−2)
ここで、Dθ:圧延方向から角度θ方向のブランク径
D0:真円ブランク径
rθ,r0,r45,r90:圧延方向からの角度がθ°,0°,45°,90°方向の塑性歪比r
J:定数(J=1/10〜1/13)
K:定数(K=1/8〜1/15)
R,S:それぞれDθの補正項で、
R=1.0+{(R0−1.0)/45}・|θ−45| ・・・(13−1)
S=1.0+{(S0−1.0)/45}・|θ−45| ・・・(13−2)
この補正項については、
ζ≦ζ0で、パタメータR0=1.0=S0、
ζ>ζ0で、パタメータR0>1.0、S0>1.0であり、
なお、発明者らの実験による知見では、BCC、FCCとも、ζ0≒0.5程度である。
ここに、ζ≡△r/raveを表し、△rおよびraveは、それぞれ
△r={(r0+r90)/2}−r45、
rave=(r0+r90+2r45)/4である。)
なお、参考として、図5に、BCC金属(SPC冷間圧延鋼板)における、べき指数Jと異方性耳高さ△Hとの関係を、図6に、BCC(SPC冷間圧延鋼板)において、D0=120mmの場合の真円ブランクと、J=1/11.5かつR0=1.00および1.04とした場合の非真円異形ブランクの形状・寸法を比較して示す。
1)耳の低減(等方化)による円筒絞り成形品の使用可能な成形高さ(すなわち、凹耳部の成形高さ)を高めることができる。
2)同じ面積の円ブランクに比べて絞り性を向上することができる。
3)製品に必要な所定の高さ(使用可能な成形高さ)を得るのに必要な素材量を削減できる。したがって、ステンレス鋼板や非鉄系のチタン(合金)、マグネシウム(合金)など、高価な材料の材料コスト費を削減できる(大略10%程度)。
4)変形歪が均一化されると同時に、導入される転位密度を低減できるので、引張応力が集中する円筒絞り成形品の口縁部の凹耳部に発生し易い「遅れ破壊」を防止することができる。
5)深絞り成形後の形状・寸法精度の向上、および、それに続くリストライク加工やしごき加工の他、種々の二次加工性の向上をもたらす。
絞り加工では、フランジ部のしわ押え荷重Fは、加工(成形)の開始から終了まで一定に保持されるのが一般的である。しかし、成形の進行につれて、フランジの面積や板厚が変化することや、材料の加工硬化が進むことを考えると、しわ押え応力は増加するので、これは成形性の低下要因となり得る。このことについては、これまでにも論じられてきた(例えば、非特許文献4および5参照)。ただし、それらは、加工速度・加工温度制御や材料の結晶構造や変形の余裕度などを考慮した「融合プレス加工」に関連した扱いがなされたものではない。
本発明の広義の融合プレス加工方法における典型的な深絞り成形過程は、「非真円異形ブランクの製作→被加工材接触直前まで高速スライド動作→低速極浅絞り→スライドの短時間停止による被加工材の温度・分布勾配制御→高速超深絞り加工→(下死点短時間停止)→スライドの高速戻し過程→ノックアウトによる成形品の離型」である。これらの加工行程中における、特に、温度制御がなされた後の高速深絞りにおけるしわ押え荷重Fの動的制御は、以下のように行うのが好ましい。
従来技術においては、しわ押え荷重Fは、真円ブランク径がD0から絞り抜けに相当するDpとなるまで、通常、一定(F0)に制御される。これに対して、本発明では、非真円異形ブランクのフランジの体積変化、すなわち(面積×板厚)の変化を瞬時に計測するとともに、予め実験で求めておいたデータからスライド停止後の速度増加、加温によるフランジ摩擦力の低減ならびに材料の加工硬化度(WH)および変形余裕度(RD;通常加工材の極限変形能)の変化を予測し、これらに基いてしわ押え荷重を動的に制御する。このように、加工中のフランジのしわ押え荷重を、実測に基くフランジの状況変化と予測に基く材料物性の変化を考慮してしわ押え荷重の動的制御を行う例は過去に存在しない。
F=F0(v/v0)β ・・・(14)
ここに、Fはしわ押え荷重、F0はその初期値で、材料の種類、製品仕様および、スライド停止後の高速成形による摩擦力の低減などを考慮して、適切に選択する。また、vはフランジの体積、v0はその初期値である。また、βはべき指数で、フランジ部の体積変化、WHおよびRDによって決定される定数である。そして、このβに関しては、直線線図aのごとく、WH=RDと見做される場合はβ=1、上に凸の曲線線図bのごとくWH<RDと見做される場合はβ<1、また、下に凸の曲線線図cのごとくWH>RDと見做される場合はβ>1となる。
なお、上記βの値は、発明者らの知見では、金属材料がBCCの場合は0<β≦1、FCCの場合は1≦β<3の範囲となる。
本発明の融合プレス加工方法は、被加工材である金属材料が、冷延鋼板、熱延鋼板、ステンレス鋼板のうちから選ばれるいずれか1の鉄系材料、あるいは、銅、アルミニウム、チタニウム、マグネシウムおよびそれらの合金のうちから選ばれるいずれか1の非鉄系板材料であることが好ましい。
これまでの説明において、本発明のプレス加工方法を適用する金属材料については、「鉄系」と「非鉄系」の違いがあることや、「BCC」や「FCC」の違いがあることについて説明してきたが、本発明のプレス加工方法が対象とする金属材料は、基本的には、冷延鋼板、熱延鋼板、高張力鋼板、ステンレス鋼板、表面処理鋼板、電磁鋼板、琺瑯用鋼板や各種特殊鋼板を含む「鉄系材料」と、銅、アルミニウム、チタン、マグネシウムおよびそれらの合金である「非鉄系材料」を対象とする。
BCCのすべり系の数は48(主すべり面が{110}、{211}、{321}の3種、すべり方向は、いずれも<111>)で、FCCのすべり系は12(主すべり面は{111}、すべり方向は<110>)である。従って、FCCに属する金属材料は、一般に、加工硬化係数n値が大きく、かつ、絞り性に有利な圧延面に平行に{111}面が生じ難い特性を有しており、BCCに比べて難加工性を示す。従って、本発明の融合プレス加工方法を適用するに当たっては、結晶構造によって、上記のように、加工速度、加工温度、ブランク形状・寸法およびしわ押え荷重の制御条件を適正化することが重要となる。
本発明の融合プレス加工方法は、融合プレス加工(深絞り成形)の潤滑剤として、−60〜+320℃間における動摩擦係数の温度変化が±10%以内の水溶性固形被膜型潤滑剤を用いることが好ましい。
すなわち、上述した本発明の融合プレス加工方法においては、潤滑剤としては、−60〜+320℃間における摩擦係数を低値かつ一定の範囲に保持できる、具体的には、上記温度範囲における動摩擦係数の変化が±10%以内の水溶性固形被膜潤滑剤を用いることが好ましい。ここで、上記温度範囲を、−60〜+320℃の範囲とした理由は、本発明の融合プレス加工方法においては、鉄系材料と非鉄系材料の双方を合わせると、被加工材を制御すべき温度の最低値および最高値がそれぞれ−60℃と+320℃であることに加えて、被加工材に生じる相変態挙動を有利に活用することを意図しているからである。
本発明の融合プレス加工方法は、上記融合プレス加工(深絞り成形)後、さらに、リストライク加工および/またはしごき加工を施すことが好ましい。
上述した本発明の融合プレス加工で深絞り成形した円筒絞り成形体を最終製品にするためには、上記成形体が所定の有効使用高さを有することに加えて、形状凍結性に優れること、寸法精度に優れること、具体的には板厚精度、直径精度、真円度、円筒度などが所定の範囲内にあることが必要だからである。
本発明の融合プレス加工方法は、上記融合プレス加工(深絞り成形)後、あるいは、その後のリストライク加工および/またはしごき加工後、トリミング加工、底面突起出し加工、穴あけ加工、バーリング加工および機械切削加工などの加工を施すことができる。
前述した融合プレス加工後、あるいは、その後のリストライク加工やしごき加工後に、最終製品形状を得るため、補足的な「2次加工」と称される加工を施すことが多い。なお、本発明においては、融合プレス加工、あるいは、その後のリストライク加工やしごき加工までを「1次加工」、その成形品を「1次加工品」と称し、その後の加工を「2次加工」、成形品を「2次加工品」という。
一般的に、2次加工を行うに際しては、素材となる1次加工品は、1次加工により硬質化し、加工難度が高くなっている、即ち、変形余裕度が小さくなっているので、熱処理を付与し、軟化させてから2次加工を施すことが多い。しかし、熱処理工程は、殆どの場合、外注作業となるので工程管理や製造コストの面からは回避したい工程である。
本発明の融合プレス加工方法は、上記融合プレス加工を、スライドの速度および/またはモーションの制御が可能なサーボ機構と、しわ押え荷重を動的に制御可能なサーボ機構を具備する制御装置を備えるプレス機と、金型からの熱伝導によって金属材料の温度および/または分布・勾配を制御する温度制御装置および金型を用いて行うことが好ましい。
すなわち、上述した本発明の融合プレス加工方法を実施するためには、主として単一工程の絞り成形からなるプレス加工を、スライドの速度および/またはモーションの制御が可能なサーボ機構を備えたプレス機と、金型の温度/分布・勾配制御が可能な温度制御装置(加熱および冷却の2系統)を具備したサーボプレス機を用いて行うことが必要である。また、上記サーボプレス機には、スライドのサーボ機構に加えて、しわ押え荷重の動的制御が可能なサーボダイクッション装置を備えたものであることが好ましい。上記プレス機の一例として、外観写真を図8に示す。
なお、サーボ機構がないプレス機でも、サーボ機構は安価かつ容易に付設することができるので、本発明の実施の障害とはならない。
なお、本発明に関する上記説明では、平底円筒形状の深絞り成形とそれに続くストライク加工性やしごき加工性および2次加工について述べてきたが、本発明は、このような典型例に限定されるものではなく、その他の加工様式や製品形状についても適用することができることは勿論である。
(条件1)
D0=76mmの真円ブランク素材を、加工速度V=50mm/s(一定)、加工温度T=RT=23℃(一定)とし、潤滑剤として絞り加工用油性剤を使用して慣用室温加工により深絞り成形を行い、絞り抜いた。
(条件2)
D0=100mmの真円ブランク素材を、ポンチがブランクに接触するまでの速度を50mm/s、次いで深さ10mmまでの速度を5mm/sで浅絞りを行い、その時点でポンチ(スライド)の動作を5秒間停止し、金型からの熱伝導によって、被加工材の温度とその分布・勾配を適正化した。この際の金型温度はTd=110℃、Tp=−15℃、△T=125℃とした。その後、V=100mm/sに増速して動摩擦係数を低下させ、かつ、しわ押え荷重をそれまでの約1/4に低減して、すなわち、フランジ変形抵抗Pdの増加を抑制し、高速化によるポンチ肩部近傍の破断抵抗Pfの増大効果を生かして、PdとPfのバランスを適正化し、本発明の融合プレス加工方法で深絞り成形し、絞り抜いた。なお、この際の潤滑剤には、水溶性固形被膜生成潤滑剤を塗布・乾燥して使用した。
(条件3)
条件2のD0=100mmの真円ブランク素材に代えて、D45=115mm、べき指数J=1/11.5、補正項パタメータR0=1.04とする非真円異形ブランクを用いたこと以外は、条件2と同様にして本発明の融合プレス加工方法で深絞り成形し、絞り抜いた。
なお、上記条件1〜3で用いたブランク素材の寸法は、いずれも各プレス条件の絞り抜け限界に相当する。
図9に示した3つの成形体の使用可能な有効成形高さ(凹耳部の成形高さ)について比較してみると、ブランク形状が真円、非真円異形を問わず、プレス加工方法によって大きな差があり、融合プレス加工方法を用いた(b)および(c)の方が、慣用室温加工方法を用いた(a)より格段に優れていることがわかる。これは、融合プレス加工方法では、大きなブランクを使用しても絞り抜けが可能になる効果によるものである。
また、融合プレス加工方法を用いた(b)および(c)の両者を比較すると、非真円異形ブランクを用いた(c)の方が、真円ブランクを用いた(b)よりも、ブランク材の面積が小さいにも拘らず、異方性耳の大きさ△Hが低減し、なおかつ、使用可能な有効成形高さ(凹耳部の成形高さ)が大きくなっていることがわかる。
これらの結果は、適切なブランク形状の採用と、加工速度・加工温度の同時制御およびしわ押え荷重の動的制御のそれぞれの効果が相俟って、体心立方晶のSPCにおいて、D0=D45で、ブランク面積が小さいにも拘らず成形性が向上したためであると考えられ、本発明法の効果が如実に表れている。
また、上記(a)〜(c)の成形体について、円筒側壁から小試験片を採取し、単軸引張試験を行った結果によれば、本発明の融合プレス加工方法で加工した(b)および(c)の方が、室温加工した(a)より高い極限変形能(断面収縮率)を示しており、本発明の融合プレス加工方法で成形した成形体の方が、その後の変形余裕度が担保されていることが確認されている。したがって、本発明の融合プレス加工方法で加工した成形体は、その後のリストライク加工性および/またはしごき加工性や、2次加工性に優れている。
図10は、上記3種類のプレス加工方法で得た円筒絞り成形体を、各プレス条件ごとに比較して示したものであり、横軸には、ブランク形状が真円ブランクの場合は直径D0を、また、非真円異形ブランクの場合はSPCがBCCであるため直径D45を、縦軸には、絞り抜け品の凹耳部の成形高さH凹(=使用可能な有効成形高さ)をとっている。また、図中には、素材が等方体、ブランク形状が真円形で、平均板厚減少率τ=0.1と仮定したときの成形高さHの計算値(理論値)を示した。さらに、図中には、非真円異形ブランクの圧延方向から角度θ方向の直径Dθの「補正項導入仮説べき乗計算式」を示してあるが、ζ>0.5であることが確認されたため、補正項Rの計算式におけるパタメータR0の好ましい値として1.04を用いた。
なお、各プレス加工方法におけるプレス条件は、融合プレス加工方法および慣用室温加工方法については、それぞれ実施例1の条件2および条件1と同様とし、温間加工については、Td:110℃、Tp:−15℃、△T=125℃の温度としたこと以外は、実施例1の条件1と同様とした。
(1)真円ブランクを慣用室温加工する場合の絞り抜け限界は、D0=77mmでH凹=23mm程度である。
(2)真円ブランクを温間加工する場合の絞り抜け限界は、D0=100mmでH凹=42mm程度である。
(3)D0=100mmの真円ブランクに代えて、D45=100mmの非真円異形ブランク(D0=100mmの真円よりもブランク面積は約10%小さい)を使用し、融合プレス加工すると、H凹=48mmまで増加し、温間加工方法の42mmに対して成形高さを約15%高くすることができる。
(4)真円ブランクを融合プレス加工する場合の絞り抜け限界は、D0=110mmでH凹=52mmと、温間加工方法の42mmに対して成形高さが約25%増加する。
しかし、ここで、D45=110mmの非真円異形ブランクを使用すると、H凹=60mmと真円の52mmに対して成形高さが約15%増加する。そして、異形ブランク使用時の融合プレス加工方法の絞り抜け限界は、D45=120mmで73mm程度と、慣用室温加工方法の3倍以上、温間加工方法の1.7倍以上となり、本発明の融合プレス加工方法(加工速度・加工温度制御+異形ブランク+しわ押え荷重の動的制御)の効果が著しいことがわかる。
(5)また、τ=0.1の等方性素材のH凹の計算値との比較においても、従来の加工方法ではブランク寸法が大きくなる程、両者の差は大きくなるが、本発明の融合プレス加工方法によれば、温間加工方法の限界であるD0=100mmにおいても、また、本発明の融合プレス加工方法に敢えて真円ブランクを適用したときのD0=110mmにおいても、明らかにH凹が従来の加工方法に対して成形高さが15〜25%増加し、計算曲線に近づいており、本発明の効果は明白である。
次いで、この成形体について、図11に示したように、円筒側壁高さ方向と、圧延方向を基準(0°)にした円周方向を組み合わせた位置の円筒側壁部の板厚および内径を測定し、板厚精度および内径の真円度および円筒度を評価した。ここで、上記真円度とは、側壁の同一高さ位置の各半径方向における直径差の1/2、また、上記円筒度とは、同一半径方向の各側壁高さ位置における直径差の1/2と定義される。
製品の形状・寸法に対する要求精度は、ケースバイケースであるが、本実施例の成形体の場合の仕様はかなり厳しく、板厚は「1.5+0.1mm、−0.15mm」、内径は「42.0±0.1mm」、真円度は「0.2mm以内」、円筒度は「0.1mm以内」である。
表2に示した合計32点の板厚測定結果をみると、いずれも上記仕様を満たしている。また、表3に示した合計16点の内径測定結果をみると、やはり上記仕様を十分に満たしている。上記のような良好な形状・寸法精度が得られた理由は、本発明の融合プレス加工によって得られた絞り成形体は、加工後の熱処理なしでも、十分な変形余裕度を有しているため、リストライク加工の効果が十分に発揮されたからであると推察される。
図12(a)は、円筒側壁に矩形状の長穴を機械切削によって穴あけした例である。通常、SPCの2次加工で側壁に切削で穴あけ加工する場合には、加工硬化が大きいため、熱処理を施さない場合は、高速度鋼(ハイス)や超硬合金などの高級バイトを用いたり、低速で加工したりすることが必要とされるが、この実施例では、比較的容易に行うことができた。上記のように熱処理なしでも切削加工が可能な理由は、本発明の融合プレス加工方法で成形した平底円筒絞り成形体は、2次加工に対する変形余裕度が十分に残存しており、かつ、表面近傍が好ましい残留応力状態にあるためであると推察される。
しかし、本発明の融合プレス加工においては、容易に突起出し加工を行うことができた。これは、ポンチ肩部近傍の平面歪変形の作用による破断を回避するため、ポンチ肩部近傍の温度Tpは室温以下の温度に制御されることから、平底部分も熱伝導冷却によって低温下で、転位のタングリング(縺れ)が少ない状態で、絞り成形されること、加工速度的には「高速→低速→停止→高速」なる加工工程中、主たる絞り加工は最後の高速化にあることから、特に、「動的しわ押え」による摩擦接触抵抗の低下の影響が大きいこと、また、材料学的には、斯かる「加工条件の重畳による低摩擦下の加工・ミクロすべりの均一化・転位の増殖抑制効果」によって、変形余裕度の低下が抑制されていることのためであると考えられる。
なお、このような突起出し加工においては、ブランク材の時点での突起の事前形成や、1次加工品に予備成形して肉寄せを行っておくことが、加工難度の低減に有効である。
表4および表5は、各種鉄系材料および非鉄系材料に、本発明の融合プレス加工方法を適用し、実施例1と同様の平底円筒絞り加工した結果について、その他の加工方法と比較して示したものである。なお、その他の加工方法としては、従来の慣用室温プレス加工方法(真円ブランク)、温間加工方法(真円ブランク)、液圧加工方法、機械切削加工方法、(後方)押出加工方法を適用した。
また、上記表4および表5には、材料物性の項目中に、上記加工硬化度および変形余裕度を示すとともに、異形ブランク計算式の補正項に関連するζ値、および、材料の塑性歪比rや絞り加工性そのものと正の相関がある板面に平行な{111}結晶面の集積度を示した。
また、加工条件として、本発明の基本要件である加工速度(V=Q+q・△T)、加工温度(Td,Tp,△T)、しわ押え荷重(F=F0(v/v0)β)および異形ブランクの計算式(Dθ=R(r45/rθ)J(BCCの場合)、Dθ=S・{(r0+r90)/2}K(FCCの場合))、さらに、量産性や製造コストへの影響が大きい熱処理および切削の要否を重要項目として加えた。
さらに、上記条件のもとで、種々実験を行った結果を「加工性(成形性、形状・寸法性(以上、1次加工性)、2次加工性)、表面性状(凝着性)」および「生産性、経済性」などを定性的に示した。
なお、本発明によれば、1次加工以降の表面凝着現象は、各種の材料において、結晶粒組織が約100μm以下であれば生じないことが確認されている。ただし、鉄系のTRIP型の高張力鋼板においては、加工温度制御における加温によって強度が低下することがあるので、それを補填するための残留γ相の再生成を意図した熱処理が必要となることがあるが、従来の加工方法では、TRIP型の高張力鋼板の深絞り加工が殆ど不可能であったことを踏まえれば、本発明の融合プレス加工方法の意義は薄れない。
また、非鉄系材料のチタン(合金)やマグネシウム(合金)においては、結晶系がHCP(稠密充填六方晶)の場合があり、この場合、すべり系が極端に少ないため、加工が極めて困難である。しかし、融合プレス加工方法を適切に利用すれば、相変態によってHCPをBCCに変換することができるので、これを解決することが可能となる。
Claims (8)
- 金属材料を深絞り成形するプレス加工方法において、
スライドの一時停止を含むスライドの速度および/またはモーションの制御と、
金属材料の温度および/または温度分布・温度勾配の制御を、
下記(8)〜(10)式を満たして同時に制御することを特徴とする金属材料の融合プレス加工方法。
記
0<V=Q+q・△T≦103mm/s ・・・(8)
ここで、V:スライドの速度、△T:Td−Tp、Td:フランジ部の温度、Tp:ポンチ肩部近傍の温度、Q,q:金属材料および加工条件によって決まる定数であり、
金属材料が、鉄系の場合、
60<Td≦200℃ ・・・(9−1)
−60<Tp≦20℃ ・・・(9−2)
40≦△T≦260℃ ・・・(9−3)
金属材料が、非鉄系の場合、
40<Td≦300℃ ・・・(10−1)
−20<Tp≦20℃ ・・・(10−2)
20≦△T≦320℃ ・・・(10−3) - 上記深絞り成形が円筒深絞り成形である場合、上記金属材料のブランク形状を、下記(12)式から決められる非真円異形ブランクとすることを特徴とする請求項1に記載の金属材料の融合プレス加工方法。
記
金属材料が、体心立方金属である場合;
Dθ=R・D0(r45/rθ)J ・・・(12−1)
金属材料が、面心立方金属である場合;
Dθ=S・D0[{(r0+r90)/2}/rθ]K ・・・(12−2)
ここで、Dθ:圧延方向から角度θ方向のブランク径
D0:真円ブランク径
rθ,r0,r45,r90:圧延方向からの角度がθ°,0°,45°,90°方向の塑性歪比r
J,K:定数(J=1/10〜1/13,K=1/8〜1/15)
R,S:それぞれDθの補正項で、
R=1.0+{(R0−1.0)/45}・|θ−45|
(ただし、R0はRを決めるパタメータで、ζ≦0.5の場合、R0=1.0、従って、R=1.0、ζ>0.5の場合、R0>1.0、従ってR>1.0である。
また、ζ≡△r/raveで、
△r={(r0+r90)/2}−r45、
rave=(r 0 +r 90 +2r 45 )/4である。)
S=1.0+{(S0−1.0)/45}・|θ−45|
(ただし、S0はSを決めるパタメータで、ζ≦0.5の場合、S0=1.0、従って、S=1.0、ζ>0.5の場合、S0>1.0、従ってS>1.0である。
また、ζ≡△r/raveで、
△r={(r0+r90)/2}−r45、
rave=(r 0 +r 90 +2r 45 )/4である。) - 上記深絞り成形において、加工過程における、フランジ体積の変化、加工速度および加工温度の変化によるフランジと金型間の摩擦力の変化、ならびに、金属材料の加工硬化度および変形の余裕度の変化に応じて、しわ押さえ荷重Fを、下記(14)式を満たすよう動的に制御することを特徴とする請求項1または2に記載の金属材料の融合プレス加工方法。
記
F=F0(v/v0)β ・・・(14)
ここに、F:加工過程におけるしわ押さえ荷重
F0:加工初期のしわ押さえ荷重
v:加工過程におけるフランジの体積(面積×板厚)
v0:加工初期のフランジの体積(面積×板厚)
β:加工過程における金属材料の物性変化によって決まるべき指数であり、
金属材料が、体心立方金属である場合;0<β≦1、
金属材料が、面心立方金属である場合;1≦β<3 - 上記金属材料は、冷延鋼板、熱延鋼板、高張力鋼板、ステンレス鋼板のうちから選ばれるいずれか1の鉄系材料、あるいは、銅、アルミニウム、チタン、マグネシウムおよびそれらの合金のうちから選ばれるいずれか1の非鉄系材料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属材料の融合プレス加工方法。
- 上記融合プレス加工の潤滑剤として、−60〜+320℃間における動摩擦係数の温度変化が±10%以内の水溶性固形被膜型潤滑剤を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属材料の融合プレス加工方法。
- 上記融合プレス加工後、リストライク加工および/またはしごき加工を施すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属材料の融合プレス加工方法。
- 上記融合プレス加工後、あるいは、その後のリストライク加工および/またはしごき加工後、2次加工を施すことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の金属材料の融合プレス加工方法。
- 上記融合プレス加工を、スライドの速度および/またはモーションの制御が可能なサーボ機構と、しわ押え荷重を動的に制御可能なサーボ機構を具備するプレス機と、温度制御が可能な金型と、該金型からの熱伝導によって金属材料の温度および/または分布・勾配を制御する温度制御装置を用いて行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の金属材料の融合プレス加工方法。
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