JP6129006B2 - X線測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線測定装置に関し、特に、被検体に含まれる特定の領域についてX線測定を行う装置に関する。
骨粗鬆症等の診断を行うための評価値として骨密度があり、その測定を行うX線測定装置が広く用いられている。X線測定装置は、X線発生器から発せられ被検体を透過したX線をX線検出器によって検出し、検出結果に基づいて被検体の骨密度を測定する。X線測定装置が骨密度を測定する方法には2重エネルギーX線吸収測定法(DXA:Dual X−ray Absoptiometry)がある。この測定法は、エネルギーが異なる2種類のX線のそれぞれについて被検体に対する吸収率を求め、それらの吸収率から骨密度を測定するものである。
また、DXA法によるX線測定装置は、体脂肪率や筋肉率の測定にも用いられる。体脂肪率は、体重に対する脂肪の重量の比率として定義され、筋肉率は、体重に対する筋肉の重量の比率として定義される。体脂肪率および筋肉率は、健康管理のための評価値として測定されることが多い。
以下の特許文献1には、X線骨密度測定装置が記載されている。この装置では、骨密度分布および体脂肪率分布が求められ、骨密度分布が第1の色の階調で表され、体脂肪率が第2の色の階調で表された合成画像が生成される。特許文献2には、骨塩量を測定するX線測定装置が記載されている。この装置では、X線ビームを走査する際に、骨塩量の測定のために照射する必要のない部位へのX線の照射を回避するX線シャッタが、X線発生器に設けられている。特許文献3には、一種類のエネルギーのX線によって得られた単一エネルギ画像、およびDXA法によって得られた二重エネルギ画像を選択的に表示するX線骨密度測定システムが記載されている。
特開2004−147863号公報 特開2004−113408号公報 特開平9−262228号公報
X線測定装置によって骨密度を測定する場合、被検体の骨および軟部組織を透過した各X線の検出結果が用いられる。また、X線測定装置によって体脂肪率または筋肉率を測定する場合、軟部組織における脂肪および筋肉を透過した各X線の検出結果が用いられる。骨のX線吸収率は、軟部組織のX線吸収率よりも大きい。そのため、X線のエネルギーが小さ過ぎる場合には、X線が軟部組織を透過したとしても骨を透過しないことがあり、骨密度の測定が困難となる。一方、軟部組織を透過するX線のエネルギーが大き過ぎる場合には、脂肪を透過したX線の強度と、筋肉を透過したX線の強度との差異が小さくなってしまい、体脂肪率および筋肉率の測定精度が低下する。
本発明は、X線のエネルギーを適切に設定した上で、被検体における複数種の組織に対するX線測定を行うことを目的とする。
本発明は、エネルギーが異なる複数種のX線を発生するX線発生部と、X線を検出するX線検出部と、前記X線発生部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記X線発生部にエネルギーが異なる第1X線および第2X線を発生させ、被検体に対し各X線を走査させる時分割走査部と、前記X線検出部で検出されたX線に基づいて、前記第1X線の走査に応じた第1検出値分布、および前記第2X線の走査に応じた第2検出値分布を求める二分布演算部と、前記第1検出値分布および前記第2検出値分布に基づいて、前記被検体に含まれる特定の第1領域に関する測定を行う第1測定部と、前記第1X線および前記第2X線のいずれともエネルギーが異なる第3X線を前記X線発生部に発生させ、前記被検体に対し前記第3X線を走査させる単一X線走査部と、前記X線検出部で検出されたX線に基づいて、前記第3X線の走査に応じた第3検出値分布を求める単一分布演算部と、 前記第2検出値分布および前記第3検出値分布に基づいて、前記被検体に含まれる特定の第2領域に関する測定を行う第2測定部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、エネルギーが異なる第1X線および第2X線の走査に基づき、第1検出値分布および第2検出値分布が求められ、第1検出値分布および第2検出値分布に基づいて、第1領域に関する測定が行われる。さらに、第1X線および第2X線のいずれともエネルギーが異なる第3X線の走査に基づき第3検出値分布が求められ、第2検出値分布および第3検出値分布に基づいて、第2領域に関する測定が行われる。これによって、第1領域および第2領域について適切なエネルギーのX線を用いて測定が行われ、測定精度が向上する。また、第1領域および第2領域についての各測定には、第2検出値分布が共通に用いられるため、各領域について2種類の検出値分布を求める場合に比べて、取得すべき検出値の数が削減される。
また、本発明における制御部は、例えば、プロセッサによって構成される。この場合、プロセッサはプログラムを実行することにより、時分割走査部、二分布演算部、第1測定部、単一X線走査部、単一分布演算部および第2測定部を形成する。
また、本発明に係るX線測定装置は、望ましくは、前記第1X線のエネルギーは、前記第2X線のエネルギーよりも大きく設定され、前記第2X線のエネルギーは、前記第3X線のエネルギーよりも大きく設定され、前記第1領域に関する測定は、前記被検体の骨領域における骨塩に関する測定であり、前記第2領域に関する測定は、前記被検体の軟部組織における脂肪または筋肉に関する測定である。
一般に、骨のX線吸収率は、軟部組織のX線吸収率よりも大きい。そのため、X線のエネルギーが小さ過ぎる場合には、X線が軟部組織を透過したとしても骨を透過しないことがあり、骨塩の測定が困難となる。一方、軟部組織を透過するX線のエネルギーが大き過ぎる場合には、脂肪を透過したX線の強度と、筋肉を透過したX線の強度との差異が小さくなってしまい、脂肪または筋肉に関する測定の精度が低下する。本発明によれば、骨および軟部組織のそれぞれについて適切な大きさのエネルギーのX線で測定を行うことにより、測定精度が向上する。
また、本発明に係るX線測定装置は、望ましくは、前記制御部は、前記第1検出値分布または前記第2検出値分布に基づいて、前記骨領域を特定する骨特定部を備え、前記単一X線走査部は、前記骨領域外の領域に対し、前記X線発生部に前記第3X線を走査させる。
本発明によれば、第3X線の走査範囲が制限されるため、被検体の被曝量が低減される。また、検出値分布に基づいて骨領域を特定することで、骨領域を特定する処理が容易かつ迅速に行われる。
また、本発明に係るX線測定装置は、望ましくは、前記制御部は、前記第1検出値分布または前記第2検出値分布に基づいて、骨画像データを生成する画像生成部と、前記骨画像データに基づく画像が表示部に表示されているときに、ユーザの操作に応じて前記骨領域を特定する骨特定部と、を備え、前記単一X線走査部は、前記骨領域外の領域に対し、前記X線発生部に前記第3X線を走査させる。
本発明によれば、第3X線の走査範囲が制限されるため、被検体の被曝量が低減される。また、ユーザの操作に応じて骨領域が特定されるため、ユーザの知識または経験を生かした測定が可能となる。
また、本発明に係るX線測定装置は、望ましくは、前記第1X線のエネルギーは、前記第2X線のエネルギーよりも小さく設定され、前記第2X線のエネルギーは、前記第3X線のエネルギーよりも小さく設定され、前記第1領域に関する測定は、前記被検体の軟部組織における脂肪または筋肉に関する測定であり、前記第2領域に関する測定は、前記被検体の骨領域における骨塩に関する測定である。
本発明によれば、骨および軟部組織のそれぞれについて適切な大きさのエネルギーのX線で測定を行うことにより、測定精度が向上する。
また、本発明に係るX線測定装置は、望ましくは、前記制御部は、前記第1検出値分布または前記第2検出値分布に基づいて、前記骨領域を特定する骨特定部を備え、前記単一X線走査部は、前記骨領域に対し、前記X線発生部に前記第3X線を走査させる。
本発明によれば、第3X線の走査範囲が制限されるため、被検体の被曝量が低減される。また、検出値分布に基づいて骨領域を特定することで、骨領域を特定する処理が容易かつ迅速に行われる。
また、本発明に係るX線測定装置は、望ましくは、前記制御部は、前記第1検出値分布または前記第2検出値分布に基づいて、骨画像データを生成する画像生成部と、前記骨画像データに基づく画像が表示部に表示されているときに、ユーザの操作に応じて前記骨領域を特定する骨特定部と、を備え、前記単一X線走査部は、前記骨領域に対し、前記X線発生部に前記第3X線を走査させる。
本発明によれば、第3X線の走査範囲が制限されるため、被検体の被曝量が低減される。また、ユーザの操作に応じて骨領域が特定されるため、ユーザの知識または経験を生かした測定が可能となる。
また、本発明に係るX線測定装置は、望ましくは、前記単一X線走査部は、前記X線発生部に、前記第1検出値分布または前記第2検出値分布に応じた速度または管電流で前記第3X線を走査させる。
このような発明によれば、被検体の厚みに応じて第3X線の走査速度またはX線発生部の管電流が決定される。これによって適切な強度でX線が検出され、測定精度が向上する。
本発明によれば、X線のエネルギーを適切に設定した上で、被検体における複数種の組織に対するX線測定を行うことができる。
本発明の実施形態に係るX線測定装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係るX線測定装置の側面図である。 骨密度測定および脂肪・筋肉率測定のフローチャートである。 脂肪・筋肉率測定のフローチャートである。 骨密度画像を模式的に示す図である。 骨密度画像を模式的に示す図である。 X線発生器が発生するX線のエネルギーについてのタイミングチャートである。 脂肪・筋肉率測定および骨密度測定のフローチャートである。 骨密度測定のフローチャートである。 X線画像を模式的に示す図である。 X線発生器が発生するX線のエネルギーについてのタイミングチャートである。
図1には、本発明の実施形態に係るX線測定装置10およびそれと共に用いられるブッキーテーブル18の斜視図が示されている。X線測定装置10は、X線20を発生する本体部12、X線20を検出するアーム部14、およびアーム部14を本体部12の上方で支持する支柱16を備える。本体部12、支柱16およびアーム部14によって囲まれる空間は被検体が配置される測定空間22をなす。測定空間22には、支柱16が存在しない側からy軸正方向に向かって被検体が受け入れられる。
X線測定装置10は、本体部12がブッキーテーブル18のテーブル台の下に入り込むよう配置される。測定空間22内においては、ブッキーテーブル18上に図1の手前側に余裕を残して被検体が横たえられる。X線測定装置10は、本体部12から発せられ被検体を透過してアーム部14で検出されたX線20の検出値に基づいて骨密度、体脂肪率、筋肉率(脂肪・筋肉率)等を測定する。
ここでは、X線測定装置10とブッキーテーブル18とを別体とした実施形態について採り挙げているが、X線測定装置10の本体部12の上面を被検者が横たわるブッキー台とし、X線測定装置10とブッキーテーブルとを一体化した構成としてもよい。
図2には、X線測定装置10の側面が模式的に示されている。この側面図においては本体部12およびアーム部14について内部構成が示されている。X線測定装置10は、本体部筐体24に収容されたX線発生器26と、アーム部筐体28に収容されたX線検出器30とを備える。X線発生器26は、本体部12の内部において水平方向に搬送され、X線検出器30はアーム部14の内部において水平方向に搬送される。X線発生器26には、例えば、zx平面に平行な平面状のビーム形状を有するX線を発生するものが用いられる。ビーム形状は、X線発生器26から離れるに従って、幅が広がる末広がり形状としてもよい。
骨密度の測定、および脂肪・筋肉率の測定にはDXA法が用いられる。X線測定装置10の測定空間22には、被検体32が配置される被検体診断空間34と、被検体32の存在を許容しない基準測定空間36とが定められている。X線発生器26およびX線検出器30が、それぞれ、基準位置P1およびQ1に位置する場合、X線発生器26およびX線検出器30の間に基準測定空間36が介在する。この場合、X線発生器26から発せられたX線は、被検体32を透過せずにX線検出器30で検出される。X線発生器26およびX線検出器30が、それぞれ、基準位置P1およびQ1に配置された状態では、X線検出器30で検出されたX線の検出値が基準データとして取得される。
X線測定装置10は、X線発生器26およびX線検出器30をそれぞれ図2の搬送範囲R1およびR2で対向させながら搬送する。この搬送範囲R1およびR2は、左端をそれぞれ基準位置P1およびQ1とし、右端をそれぞれ折り返し位置P2およびQ2とする。搬送範囲R1およびR2は、基準測定空間36および被検体診断空間34を挟む。X線発生器26は、基準位置P1と折り返し位置P2との間を移動する。X線検出器30は、基準位置Q1と折り返し位置Q2との間を移動する。
X線測定装置10は、X線発生器26およびX線検出器30を搬送しながら、X線発生器26によるX線の発生およびX線検出器30によるX線の検出を行う。これによってX線測定装置10は、被検体配置空間22に対してX線を走査し、被検体配置空間22を通過したX線の検出値を取得する。X線測定装置10は、被検体配置空間22について取得した検出値および上記の基準データに基づいて、被検体32に対する吸収率の分布を求める。ここで、吸収率の分布とは、被検体空間22を上方向に通過するX線についての吸収率の水平面(yz平面)での分布をいう。吸収率は、基準データが示す値を、X線検出器30で検出されたX線の検出値で除した値として定義される。X線検出器30で検出されるX線の検出値が小さい程、吸収率は大きい。吸収率の分布は、X線検出器30で検出されるX線の検出値の逆数に相当する分布であるということもできる。X線測定装置10は、後述する動作によって、エネルギーが異なる3種類のX線のそれぞれについて吸収率の分布を求め、それぞれの吸収率の分布から骨密度、および脂肪・筋肉率を測定する。
X線測定装置10の具体的な構成について説明する。X線測定装置10には、制御装置38が接続されている。制御装置38は、例えば、パーソナルコンピュータ等のコンピュータによって構成される。制御装置38は、制御部40、操作パネル42およびディスプレイ44を備える。操作部としての操作パネル42は、キーボード、マウス、ドラッグボール、レバー等を備える。制御部40は、プロセッサ、メモリ等によって構成され、予め記憶されたプログラムに従って動作する。制御装置38は、X線測定装置10と一体化されていてもよいし、個別に構成されていてもよい。
本体部筐体24は、X線発生器26の他、発生器搬送レール46、および発生器駆動機構48を収容する。発生器搬送レール46は、その長手方向が水平となるよう本体部筐体24に固定されている。X線発生器26は、X線の放射方向を上方に向けて発生器搬送レール46に取り付けられている。発生器駆動機構48は、制御部40の制御に基づいてX線発生器26に駆動力を与える。X線発生器26は、発生器駆動機構48から与えられた駆動力によって発生器搬送レール46に沿って移動する。これによってX線発生器26は水平方向に移動する。発生器駆動機構48には、X線発生器26に取り付けられたベルトまたはチェーンをモータによって搬送する機構を用いてもよい。
X線発生器26には、X線を発生するX線管等が用いられる。制御部40は、X線管の管電圧または管電流を制御して、発生するX線のエネルギー、放射量(強度)等を変化させる。本体部筐体24の天板50はX線が透過する材料によって形成されており、X線発生器26からは天板50を介して上方にX線が発せられる。また、X線発生器26には、制御部40によって開閉するシャッター52が設けられている。シャッター52は、鉛板等のX線を遮蔽する材料で形成されている。X線を遮蔽する場合にはX線発生器26におけるX線放射口を塞ぎ、X線を放射する場合には、X線放射口を開く。以下の説明では、特に断らない限りシャッター52は開いているものとする。また、シャッター52の代わりに、X線を減衰させるフィルタを用いてもよい。
アーム部筐体28は、X線検出器30の他、検出器搬送レール54および検出器駆動機構56を収容する。検出器搬送レール54は、その長手方向が水平方向となるようアーム部筐体28に固定されている。X線検出器30は、X線検出方向を下方に向けて検出器搬送レール54に取り付けられている。検出器駆動機構56は、制御部40の制御に基づいてX線検出器30に駆動力を与える。X線検出器30は、検出器駆動機構56から与えられた駆動力によって検出器搬送レール54に沿って移動する。これによってX線検出器30は水平方向に移動する。検出器駆動機構56には、発生器駆動機構48と同様、X線検出器30に取り付けられたベルトまたはチェーンをモータによって搬送する機構を採用してもよい。アーム部筐体28の底板58は、X線を透過する材料によって形成されており、本体部12からアーム部14に向けて発せられたX線は、底板58を介してX線検出器30で検出される。
X線検出器30には、X線を電気エネルギーに変換する電子管、X線波長に対して動作するホトダイオード等の変換デバイスが用いられる。X線検出器30は、例えば、搬送方向に垂直かつ水平方向(z軸正方向)を列方向として、複数列に亘って複数の変換デバイスを配列し、その複数の変換デバイスから検出値を出力する構成とする。また、X線検出器30は、1つの変換デバイスをz軸方向にリニア走査することで、各検出点における検出値を出力する構成としてもよい。
この構成では、X線発生器26が本体部筐体24に収容され、X線検出器30がアーム部筐体28に収容されているが、X線測定装置10は、X線発生器26がアーム部筐体28部に収容され、X線検出器30が本体部筐体24に収容された構成であってもよい。
制御部40が実行する具体的な処理について説明する。この処理は、被検体配置空間22に対してX線を走査すると共に、被検体配置空間22を通過したX線の検出を行い、骨密度を測定するものである。骨密度測定の後、脂肪・筋肉率を測定するための操作があった場合には、引き続き脂肪・筋肉率が測定される。
図3には、制御部40が実行する処理のフローチャートが示されている。骨密度測定ではエネルギーの異なる2種類のX線を時分割で交互に発生させ、その2種類のX線を被検体配置空間22に対し右方向(y軸正方向)に走査する。脂肪・筋肉率測定では、骨密度測定に用いられたX線よりも小さいエネルギーのX線を左方向(y軸負方向)に走査する。脂肪・筋肉率測定においては、シャッター52の開閉により、測定に必要な領域に対してのみX線が走査される。また、脂肪・筋肉率測定には、骨密度測定においてエネルギーの小さい方のX線について取得された検出値が用いられる。
初めにX線発生器26およびX線検出器30は、それぞれ、発生器搬送レール46および検出器搬送レール54上の所定の初期位置にあるものとする。また、X線のビーム形状は、zx平面に平行な末広がりの平面状であるものとする。
制御部40は、発生器駆動機構48を制御し、X線発生器26を初期位置から基準位置P1に搬送する(S101)。また、制御部40は、検出器駆動機構56を制御し、X線検出器30を初期位置から基準位置Q1に搬送する(S101)。これによって、X線発生器26とX線検出器30との間に被検体32が介在しない状態が形成される。
この状態において制御部40は、X線発生器26にエネルギーEHのX線を発生させ、X線検出器30における検出値を基準データAHとして取得する(S102)。基準データAHは、X線検出器30の検出面においてz軸方向に並ぶ各位置のうちいずれかの位置における検出値を示すものとする。さらに、制御部40は、X線発生器26にエネルギーELのX線を発生させ、X線検出器30における検出値を基準データALとして取得する(S103)。ここで、エネルギーELは、エネルギーEHよりも小さいエネルギーである。基準データALは、基準データAHが取得された位置と同一の位置で取得される。これによって、エネルギーが異なる2種類のX線についての基準データAHおよびALが取得される。
制御部40は、発生器駆動機構48および検出器駆動機構56を制御し、X線発生器26およびX線検出器30を対向させながら、X線発生器26およびX線検出器30をそれぞれ搬送範囲R1およびR2に亘って右方向(y軸正方向)に搬送する(S104)。これによって、X線発生器26は、基準位置P1から折り返し位置P2まで移動し、X線検出器30は、基準位置Q1から折り返し位置Q2まで移動する。
制御部40は、X線発生器26およびX線検出器30が搬送されている間、X線発生器26にエネルギーEHのX線およびエネルギーELのX線を時分割で交互に発生させ、エネルギーEHのX線およびエネルギーELのX線のそれぞれについて、X線検出器30で検出された検出値を取得する。
制御部40は、搬送範囲R2に亘ってエネルギーEHのX線について取得された検出値群を検出X線データBHとして取得し(S105)、搬送範囲R2に亘ってエネルギーELのX線について取得された検出値群を検出X線データBLとして取得する(S105)。
制御部40は、検出X線データBHおよび基準データAHに基づいて、エネルギーEHのX線に対する吸収率分布データCHを求める(S106)。吸収率分布データCHは、吸収率のyz平面分布を示す。同様に、制御部40は、検出X線データBLおよび基準データALに基づいて、エネルギーELのX線に対する吸収率分布データCLを求める(S106)。制御部40は、DXA法に基づき、吸収率分布データCHおよびCLに基づいて骨塩の分布および骨密度画像を求める(S107)。骨塩の分布は、骨塩のyz平面での分布であり、骨密度画像は、骨塩の分布を各画素値で表した画像である。制御部40は、骨塩の分布をyz平面について積算して骨塩量を求める(S107)。また、yz平面に投影された骨の面積で骨塩量を除すことにより骨密度を求める(S107)。ここで、骨の面積は、例えば、検出X線データBLまたはBHが示す値が所定値未満の領域の面積として求められる。また、吸収率分布データCHまたはCLが示す値が所定値以上の領域の面積として求めてもよい。制御部40は、骨塩に関するこれらの測定結果をディスプレイ44に表示させる(S108)。具体的には、例えば、骨密度画像、骨塩量および骨密度のうちいずれか1つまたは複数のものを、ユーザの操作に応じてディスプレイ44に表示させる。骨密度画像のディスプレイ表示に際しては、画素値が大きい程、その画素の輝度を大きくしてもよいし、画素値が大きい程、その画素の輝度を小さくしてもよい。以下に説明するディスプレイ表示についても同様である。
制御部40は、脂肪・筋肉率の測定を実行するか否かを問い合わせる情報をディスプレイ44に表示させる(S109)。そして、脂肪・筋肉率の測定を実行するための脂肪・筋肉率測定操作が行われたか否かを判定する(S110)。制御部40は、脂肪・筋肉率測定操作が操作パネル42において行われなかったときは、測定処理を終了する。一方、制御部40は、脂肪・筋肉率測定操作が操作パネル42において行われたときは、脂肪・筋肉率測定を実行する(S200)。
図4には、脂肪・筋肉率測定において制御部40が実行する処理のフローチャートが示されている。制御部40は、骨密度画像をディスプレイ44に表示させ(S201)、脂肪・筋肉率の測定対象となる測定対象領域の入力操作を待機する。
図5には、骨密度画像60において測定対象領域62が設定される処理が模式的に示されている。この図では、X線ビームが形成する平面のy座標によってX線発生器26の位置が定義されている。骨密度画像60の左端は、基準位置P1およびQ1(y=0)に対応し、骨密度画像の右端は、折り返し位置P2およびQ2(y=d)に対応する。この骨密度画像60には、4つの腰椎64と、これらの腰椎64を取り巻く軟部組織領域66が示されている。
ユーザは、操作パネル42の操作により、測定対象領域62のy軸方向の範囲を指定する。図5では、y1≦y≦y2で表される範囲が測定対象領域62として指定されている。制御部40は、操作パネル42の操作に応じて測定対象領域62のy軸方向の範囲を読み込んだ後(S202)、次のような処理によって脂肪・筋肉率を測定する。
制御部40は、発生器駆動機構48および検出器駆動機構56を制御し、X線発生器26およびX線検出器30を対向させながら、X線発生器26およびX線検出器30をそれぞれ搬送範囲R1およびR2に亘って左方向(y軸負方向)に搬送する(S203)。これによって、X線発生器26は、折り返し位置P2から基準位置P1まで移動し、X線検出器30は、折り返し位置Q2から基準位置Q1まで移動する。
制御部40は、X線発生器26およびX線検出器30が搬送されている間、X線発生器26にエネルギーEVLのX線を発生させる(S203)。ここで、エネルギーEVLは、上述のエネルギーELよりも小さいエネルギーである。
また、制御部40は、測定対象領域62に対応する位置にX線発生器26が搬送されている場合にはシャッター52を開き、測定対象領域62以外の領域に対応する位置にX線発生器26が搬送されている場合にはシャッター52を閉じる(S203)。すなわち、制御部40は、X線発生器26およびX線検出器30がy>y2の範囲に位置するときはシャッター52を閉じ、y1≦y≦y2の範囲に位置するときはシャッター52を開く。そして、X線発生器26およびX線検出器30が0<y<y1の範囲に位置するときはシャッター52を再び閉じる。さらに、制御部40は、エネルギーEVLのX線について、X線検出器30で検出された検出値を取得する。
制御部40は、測定対象領域62に亘ってエネルギーEVLのX線について取得された検出値群を検出X線データBVLとして取得する(S204)。また、制御部40は、X線発生器26およびX線検出器30がそれぞれ基準位置P1およびQ1に到達し停止したときにはシャッター52を開き、X線検出器30によって検出された検出値を基準データAVLとして取得する(S205)。基準データAVLは、X線検出器30の検出面においてz軸方向に並ぶ各位置のうちいずれかの位置における検出値を示すものとする。
制御部40は、検出X線データBVLおよび基準データAVLに基づいて、エネルギーEVLのX線についての吸収率分布データCVLを求める(S206)。制御部40は、DXA法に基づいて、吸収率分布データCVL、および先にステップS106で求められた吸収率分布データCLに基づいて脂肪の分布および筋肉の分布を求める(S207)。ここで脂肪の分布は、脂肪のyz平面での分布であり、筋肉の分布は、筋肉のyz平面での分布である。制御部40は、脂肪の分布をyz平面について積算して脂肪重量を求め、予め操作パネル42から入力された被検体32の体重で脂肪重量を除すことで体脂肪率を求める(S207)。さらに、筋肉の分布をyz平面について積算して筋肉重量を求め、被検体32の体重で筋肉重量を除すことで筋肉率を求める(S207)。制御部40は、脂肪および筋肉に関するこれらの測定結果をディスプレイ44に表示させる(S208)。具体的には、例えば、脂肪重量、体脂肪率、筋肉重量、および筋肉率のうちいずれか1つまたは複数のものを、ユーザの操作に応じてディスプレイ44に表示させる。
なお、ステップS201においては、骨密度画像をディスプレイ44に表示する代わりに、検出X線データBH若しくはBL、あるいは、吸収率分布データCH若しくはCLによって示される骨画像をディスプレイ44に表示し、ユーザに測定対象領域62の入力を促してもよい。
また、検出X線データBHおよびBLには、軟部組織領域における値の方が骨領域における値よりも大きく、空気領域における値の方が軟部組織領域における値よりも大きいという傾向がある。そして、吸収率分布データCHおよびCLには、軟部組織領域における値の方が空気領域における値よりも大きく、骨領域における値の方が軟部組織領域における値よりも大きいという傾向がある。そこで、操作パネル42の操作によって測定対象領域62を設定する代わりに、制御部40の処理によって測定対象領域60を設定することとしてもよい。この場合、制御部40は、骨密度画像データ、検出X線データBH、BL若しくはBVL、または、吸収率分布データCH、CL、若しくはCVLのいずれかに基づいて、測定対象領域62を設定する。例えば、図6に示されているように、折り返し位置P2およびQ2からy軸負方向側において、画素値が所定範囲内にある画素に基づいて測定対象領域62を設定する。また、制御部40は、検出X線データBH、BLまたはBVLのうちいずれか複数について、各位置につきこれらのデータの平均値等の統計値を求め、その統計値が所定範囲内の値を有する領域を測定対象領域62として設定してもよい。また、制御部40は、吸収率分布データCH、CL、またはCVLのうちいずれか複数について、各位置につきこれらのデータの平均値等の統計値を求め、その統計値が所定範囲内の値を有する領域を測定対象領域62として設定してもよい。
また、制御部40は、ステップS110の処理を実行しないものとし、骨密度測定の終了後、ユーザに問い合わせることなく引き続き脂肪・筋肉率測定を実行するフローを実行してもよい。
図7には、X線発生器26が発生するX線のエネルギーについてのタイミングチャートが示されている。横軸は時間を示し縦軸はX線発生器26に発生させるX線のエネルギーを示す。時刻t1〜t2の時間帯は、ステップS102およびステップS103において、基準データAHおよびALを取得するためにX線発生器26にエネルギーEHのX線およびエネルギーELのX線を発生させる時間帯である。時刻t2〜t3の時間帯は、ステップS104において、X線発生器26およびX線検出器30がy軸正方向に搬送され、X線発生器26にエネルギーEHのX線およびエネルギーELのX線を交互に発生させる時間帯である。時刻t4以降の時間帯は、ステップS203において、X線発生器26およびX線検出器30がy軸負方向に搬送され、X線発生器26にエネルギーEVLのX線を発生させる時間帯である。
なお、測定開始時におけるX線の発生、測定終了時におけるX線の遮断は、シャッター52によって行われてもよい。すなわち、X線を発生している状態にX線発生器26を予め設定しておき、測定の開始および終了に応じてシャッター52を開閉してもよい。これによって、X線の発生およびX線の遮断が迅速に行われる。また、制御部40は、シャッター52の制御に代えて、X線管の管電圧または管電流のオンおよびオフを行ってもよい。
ここで説明した処理には次のような利点がある。骨塩量の測定には、エネルギーがEHのX線およびエネルギーがELのX線が用いられ、脂肪・筋肉率の測定には、エネルギーがELのX線およびエネルギーがEVLのX線が用いられる。これによって、骨および軟部組織のそれぞれについて適切な大きさのエネルギーのX線で測定が行われ、測定精度が向上する。すなわち、X線のエネルギーが小さ過ぎてX線が骨を透過しないことによって、骨密度の測定精度が低下することが回避される。また、X線のエネルギーが大き過ぎて脂肪を透過したX線の強度と、筋肉を透過したX線の強度との差異が小さくなってしまい、体脂肪率および筋肉率の測定精度が低下することが回避される。
また、骨密度測定に用いられた検出X線データBLが、脂肪・筋肉率測定にも用いられる。そのため、X線のエネルギーを異ならせた2種類の検出X線データを各測定について取得する場合に比べて、取得すべきデータの量が低減される、測定時間が短縮される、被検者の被曝量が低減される、等の効果が得られる。
さらに、脂肪・筋肉率測定の際には、測定対象領域62のみにX線を走査するため、被検者の被曝量が低減される。
なお、脂肪・筋肉率測定においてX線を走査する速度は、骨密度測定によって得られたデータに基づいて決定してもよい。すなわち、骨密度測定における検出X線データが示す値が小さい傾向にあり、吸収率分布データが示す値が大きい傾向にある程、X線の走査速度を小さくしてもよい。このような制御によって、被検体32が厚い程、X線の走査速度が遅くなり、適切な強度でX線が検出される。
具体的には、検出X線データが示す検出値群の平均値等、検出X線データが示す値の大きさの傾向を表す評価値を求める。そして、評価値が大きい程、ステップS203における搬送速度を大きくし、評価値が小さい程、ステップS203における搬送速度を小さくする。評価値を求めるに際しては、検出X線データBHまたはBLのいずれが用いられてもよい。また、検出X線データBHおよびBLが示す各値の加重平均値が用いられてもよい。
また、吸収率分布データが示す検出値群の平均値等、吸収率分布データが示す値の大きさの傾向を表す値を評価値としてもよい。この場合、評価値が小さい程、ステップS203における搬送速度を大きくし、評価値が大きい程、ステップS203における搬送速度を小さくする。評価値を求めるに際しては、吸収率分布データCHまたはCLのいずれが用いられてもよい。また、吸収率分布データCHおよびCLが示す各値の加重平均値が用いられてもよい。
さらに、脂肪・筋肉率測定におけるX線発生部26の管電流を、骨密度測定によって得られたデータに基づいて決定してもよい。すなわち、骨密度測定における検出X線データが示す値が小さい傾向にあり、吸収率分布データが示す値が大きい傾向にある程、管電流を大きくしてもよい。このような制御によって、被検体32が厚い程、被検体32に照射されるX線の強度が大きくなり、適切な強度でX線が検出される。
具体的には、検出X線データが示す値の大きさの傾向を表す評価値が大きい程、ステップS203における管電流を小さくし、評価値が小さい程、ステップS203における管電流を大きくする。あるいは、吸収率分布データが示す値の大きさの傾向を表す評価値が小さい程、ステップS203における管電流を小さくし、評価値が大きい程、ステップS203における管電流を大きくする。このように管電流を変化させたとしても、X線のエネルギーは変化しない。そのため、被検体32の各組織における減衰定数は影響を受けず、脂肪・筋肉率測定にDXA法を用いることができる。
上記では、予め定められた折り返し位置P2およびQ2から、脂肪・筋肉率測定のための左方向へのX線走査を開始する制御について説明した。このような制御の他、検出X線データBH若しくはBL、または、吸収率分布データCH若しくはCLに基づいて、軟部組織の右端の位置を求め、軟部組織の右端の位置から左方向へのX線走査を開始してもよい。この場合、骨密度測定が終了した後、X線走査速度より大きい速度で、X線発生器26およびX線検出器30の位置を軟部組織の右端の位置に搬送し、この位置から左方向へのX線走査を行うこととすればよい。
次に、制御部40が実行する第2の処理について説明する。図8には、制御部40が実行する第2の処理のフローチャートが示されている。この処理は、脂肪・筋肉率測定の後、骨密度測定を測定するための操作が行われたときに、引き続き骨密度測定を行うものである。脂肪・筋肉率測定ではエネルギーの異なる2種類のX線を時分割で交互に発生させ、その2種類のX線を被検体配置空間22に対し右方向に走査する。骨密度測定では、脂肪・筋肉率測定に用いられたX線よりも大きいエネルギーのX線を左方向に走査する。脂肪・筋肉率測定においては、シャッター52の開閉により、測定に必要な領域に対してのみX線が走査される。また、骨密度測定には、脂肪・筋肉率測定においてエネルギーの小さい方のX線について取得された検出値が用いられる。
図3および図4に示される第1の処理においては、X線発生器26およびX線検出器30が、基準位置から折り返し位置まで搬送される間は、エネルギーがEHのX線とエネルギーがELのX線とを時分割で交互に発生させて測定が行われる。そして、X線発生器26およびX線検出器30が、折り返し位置から基準位置まで搬送される間は、エネルギーがEVLのX線を発生させて測定が行われる。これに対し、第2の処理においては、X線発生器26およびX線検出器30が、基準位置から折り返し位置まで搬送される間は、エネルギーがELのX線とエネルギーがEVLのX線を時分割で交互に発生させて測定が行われる。そして、X線発生器26およびX線検出器30が、折り返し位置から基準位置まで搬送される間は、エネルギーがEHのX線を発生させて測定が行われる。
図8のステップS301〜S306は、図3のステップS101〜S106で示される処理について、エネルギーがEHのX線をエネルギーがELのX線に置き換え、エネルギーがELのX線をエネルギーがEVLのX線に置き換えたものである。これに伴い、図3に示される処理で得られる基準データAHおよびALは、それぞれ、基準データALおよびAVLに置き換えられ、検出X線データBHおよびBLは、それぞれ、検出X線データBLおよびBVLに置き換えられる。また、図3に示される処理で得られる吸収率分布データCHおよびCLは、それぞれ、吸収率分布データCLおよびCVLに置き換えられる。
検出X線データBLおよびBVLには、軟部組織領域おける値の方が骨領域における値よりも大きく、空気領域における値の方が軟部組織領域における値よりも大きいという傾向がある。吸収率分布データCLおよびCVLには、軟部組織領域における値の方が空気領域における値よりも大きく、骨領域における値の方が軟部組織領域における値よりも大きいという傾向がある。そこで、制御部40は、検出X線データBL若しくはBVL、あるいは、吸収率分布データCL若しくはCVLのいずれかのデータに基づいて、軟部組織領域を特定する(S309)。すなわち、これらのデータのいずれかにおいて所定範囲内の値を有する領域を軟部組織の領域として特定する。また、制御部40は、これらのデータのうちいずれか複数について、各位置についてこれらのデータの平均値等の統計値を求め、統計値が所定範囲内の値を有する領域を軟部組織の領域として特定してもよい。
制御部40は、DXA法により、特定された軟部組織領域について、吸収率分布データCLおよびCVLに基づいて脂肪の分布および筋肉の分布を求める(S308)。制御部40は、脂肪の分布をyz平面について積算して脂肪重量を求め、予め操作パネル42から入力された被検体32の体重で脂肪重量を除すことで体脂肪率を求める(S307)。さらに、筋肉の分布をyz平面について積算して筋肉重量を求め、被検体32の体重で筋肉重量を除すことで筋肉率を求める(S308)。制御部40は、脂肪および筋肉に関するこれらの測定結果をディスプレイ44に表示させる(S309)。具体的には、例えば、脂肪重量、体脂肪率、筋肉重量、および筋肉率のうちいずれか1つまたは複数のものを、ユーザの操作に応じてディスプレイ44に表示させる。
制御部40は、骨密度の測定を実行するか否かを問い合わせる情報をディスプレイ44に表示させる(S310)。そして、骨密度の測定を実行するための骨密度測定操作が行われたか否かを判定する(S311)。制御部40は、骨密度測定操作が操作パネル42において行われなかったときは、測定処理を終了する。制御部40は、骨密度測定操作が操作パネル42において行われたときは、骨密度測定を実行する(S400)。
図9には、骨密度測定において制御部40が実行する処理のフローチャートが示されている。制御部40は、検出X線データBLに基づくX線画像(骨画像)をディスプレイ44に表示させ(S401)、骨密度の測定対象となる測定対象領域62の入力操作を待機する。このX線画像は、検出X線データBLまたはBVL、または、吸収率分布データCL若しくはCVLのいずれであってもよい。X線画像を表示するためのこれらのデータは、操作パネル42の操作によって選択可能としてもよい。
図10には、X線画像61において骨密度の測定対象領域68が設定される処理が模式的に示されている。ユーザは、操作パネル42の操作により、測定対象領域68のy軸方向の範囲を指定する。図10では、骨領域としての腰椎を含むy3≦y≦y4で表される範囲が測定対象領域68として指定されている。測定対象領域68には、骨領域の他、軟部組織領域66を含めるものとする。測定対象領域68に軟部組織領域66を含める理由は、エネルギーEHのX線に対する減衰定数と、エネルギーELのX線に対する減衰定数との比を軟部組織について実測し、この実測値をDXA法に基づく骨密度測定に用いるためである。予め定められた固定値をこれらの減衰定数の比として用いる場合には、測定対象領域68に軟部組織領域66を含めなくてもよい。
制御部40は、操作パネル42の操作に応じて測定対象領域68のy軸方向の範囲を読み込んだ後(S402)、次のような処理によって骨密度を測定する。
制御部40は、発生器駆動機構48および検出器駆動機構56を制御し、X線発生器26およびX線検出器30を対向させながら、X線発生器26およびX線検出器30をそれぞれ搬送範囲R1およびR2に亘ってy軸負方向に搬送する(S403)。これによって、X線発生器26は、折り返し位置P2から基準位置P1まで移動し、X線検出器30は、折り返し位置Q2から基準位置Q1まで移動する。
制御部40は、X線発生器26およびX線検出器30が搬送されている間、X線発生器26にエネルギーEHのX線を発生させる(S403)。
また、制御部40は、測定対象領域68に対応する位置にX線発生器26が搬送されている場合にはシャッター52を開き、測定対象領域68以外の領域に対応する位置にX線発生器26が搬送されている場合には、シャッター52を閉じる(S403)。すなわち、制御部40は、X線発生器26およびX線検出器30がy>y3の範囲に位置するときはシャッター52を閉じ、y3≦y≦y4の範囲に位置するときはシャッター52を開く。そして、X線発生器26およびX線検出器30が0<y<y3の範囲に位置するときはシャッター52を再び閉じる。さらに、制御部40は、エネルギーEHのX線について、X線検出器30で検出された検出値を取得する。
ステップS403〜S406は、図4のステップS203〜S206で示される処理について、エネルギーがEVLのX線をエネルギーがEHのX線に置き換えたものである。これに伴い、図4に示される処理で得られる検出X線データBVLは、検出X線データBHに置き換えられ、基準データAVLは基準データAHに置き換えられる。また、図4に示される処理で得られる吸収率分布データCVLは、吸収率分布データCHに置き換えられる。
制御部40は、DXA法に基づいて、吸収率分布データCH、および先にステップS306で求められた吸収率分布データCLに基づいて、骨塩の分布および骨密度画像を求める(407)。また、制御部40は、骨塩の分布をyz平面について積算して骨塩量を求める(S407)。さらに、yz平面に投影された骨の面積で骨塩量を除すことにより骨密度を求める(S407)。制御部40は、骨塩に関するこれらの測定結果をディスプレイ44に表示させる(S408)。具体的には、例えば、骨密度画像、骨塩量および骨密度のうちいずれか1つまたは複数のものを、ユーザの操作に応じてディスプレイ44に表示させる。
ステップS402において、操作パネル42の操作によって測定対象領域68を設定する代わりに、制御部40の処理によって測定対象領域68を設定することとしてもよい。この場合、制御部40は、ステップS306と同様の処理によって、検出X線データBL若しくはBVL、あるいは、吸収率分布データCL若しくはCVLのいずれかのデータに基づいて骨領域および軟部組織領域を特定する。
また、制御部40は、ステップS310の処理を実行しないものとし、脂肪・筋肉率測定の終了後、ユーザに問い合わせることなく引き続き骨密度測定を実行するフローを実行してもよい。
図11には、X線発生器26が発生するX線のエネルギーについてのタイミングチャートが示されている。横軸は時間を示し縦軸はX線発生器26に発生させるX線のエネルギーを示す。時刻t5〜t6の時間帯は、ステップS302およびステップS303において、基準データALおよびAVLを取得するためにX線発生器26にエネルギーELのX線およびエネルギーEVLのX線を発生させる時間帯である。時刻t6〜t7の時間帯は、ステップS304において、X線発生器26およびX線検出器30がy軸正方向に搬送され、X線発生器26にエネルギーELのX線およびエネルギーEVLのX線を交互に発生させる時間帯である。時刻t8以降の時間帯は、ステップS403において、X線発生器26およびX線検出器30がy軸負方向に搬送され、X線発生器26にエネルギーEHのX線を発生させる時間帯である。
ここで説明した第2の処理には、第1の処理と同様の利点がある。すなわち、(1)骨および軟部組織のそれぞれについて適切な大きさのエネルギーのX線で測定を行うことにより、測定精度が向上する。(2)X線のエネルギーを異ならせた2種類の検出X線データを各測定について取得する場合に比べ、取得すべきデータの量が低減される、測定時間が短縮される、被検者の被曝量が低減される等の効果が得られる。(3)脂肪・筋肉率測定の際には、測定対象領域のみにX線を透過させるため、被検者の被曝量が低減される等の利点がある。
なお、骨密度測定においてX線を走査する速度は、脂肪・筋肉率測定によって得られたデータに基づいて決定してもよい。すなわち、脂肪・筋肉率測定における検出X線データが示す値が小さい傾向にあり、吸収率分布データが示す値が大きい傾向にある程、X線の走査速度を小さくしてもよい。このような制御によって、被検体32が厚い程、X線の走査速度が遅くなり、適切な強度でX線が検出される。
具体的には、検出X線データが示す検出値群の平均値等、検出X線データが示す値の大きさの傾向を表す評価値を求める。そして、評価値が大きい程、ステップS403における搬送速度を大きくし、評価値が小さい程、ステップS403における搬送速度を小さくする。評価値を求めるに際しては、検出X線データBLまたはBVLのいずれが用いられてもよい。また、検出X線データBLおよびBVLが示す各値の加重平均値が用いられてもよい。
また、吸収率分布データが示す検出値群の平均値等、吸収率分布データが示す値の大きさの傾向を表す値を評価値としてもよい。この場合、評価値が小さい程、ステップS403における搬送速度を大きくし、評価値が大きい程、ステップS403における搬送速度を小さくする。評価値を求めるに際しては、吸収率分布データCLまたはCVLのいずれが用いられてもよい。また、吸収率分布データCLおよびCVLが示す各値の加重平均値が用いられてもよい。
さらに、骨密度測定におけるX線発生部26の管電流を、脂肪・筋肉率測定によって得られたデータに基づいて決定してもよい。すなわち、脂肪・筋肉率測定における検出X線データが示す値が小さい傾向にあり、吸収率分布データが示す値が大きい傾向にある程、管電流を大きくしてもよい。このような制御によって、被検体32が厚い程、被検体32に照射されるX線の強度が大きくなり、適切な強度でX線が検出される。
具体的には、検出X線データが示す値の大きさの傾向を表す評価値が大きい程、ステップS403における管電流を小さくし、評価値が小さい程、ステップS403における管電流を大きくする。あるいは、吸収率分布データが示す値の大きさの傾向を表す評価値が小さい程、ステップS403における管電流を小さくし、評価値が大きい程、ステップS403における管電流を大きくする。このように管電流を変化させたとしても、X線のエネルギーは変化しない。そのため、被検体32の各組織における減衰定数は影響を受けず、骨密度測定にDXA法を用いることができる。
また、上記では、予め定められた折り返し位置P2およびQ2から、骨密度測定のための左方向へのX線走査を開始する制御について説明した。このような制御の他、検出X線データBL若しくはBVL、または、吸収率分布データCL若しくはCVLに基づいて、軟部組織の右端の位置を求め、軟部組織の右端の位置から左方向へのX線走査を開始してもよい。この場合、脂肪・筋肉率測定が終了した後、X線走査速度より大きい速度で、X線発生器26およびX線検出器30の位置を軟部組織の右端の位置に搬送し、この位置から左方向へのX線走査を行うこととすればよい。
10 X線測定装置、12 本体部、14 アーム部、16 支柱、18 ブッキーテーブル、20 X線、22 測定空間、24 本体部筐体、26 X線発生器、28 アーム部筐体、30 X線検出器、32 被検体、34 被検体診断空間、36 基準測定空間、38 制御装置、40 制御部、42 操作パネル、44 ディスプレイ、46 発生器搬送レール、48 発生器駆動機構、50 天板、52 シャッター、54 検出器搬送レール、56 検出器駆動機構、58 底板、60 骨密度画像、61 X線画像、62,68 測定対象領域、64 腰椎、66 軟部組織領域。

Claims (8)

  1. エネルギーが異なる複数種のX線を発生するX線発生部と、
    X線を検出するX線検出部と、
    前記X線発生部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記X線発生部にエネルギーが異なる第1X線および第2X線を発生させ、被検体に対し各X線を走査させる時分割走査部と、
    前記X線検出部で検出されたX線に基づいて、前記第1X線の走査に応じた第1検出値分布、および前記第2X線の走査に応じた第2検出値分布を求める二分布演算部と、
    前記第1検出値分布および前記第2検出値分布に基づいて、前記被検体に含まれる特定の第1領域に関する測定を行う第1測定部と、
    前記第1X線および前記第2X線のいずれともエネルギーが異なる第3X線を前記X線発生部に発生させ、前記被検体に対し前記第3X線を走査させる単一X線走査部と、
    前記X線検出部で検出されたX線に基づいて、前記第3X線の走査に応じた第3検出値分布を求める単一分布演算部と、
    前記第2検出値分布および前記第3検出値分布に基づいて、前記被検体に含まれる特定の第2領域に関する測定を行う第2測定部と、
    を備える、ことを特徴とするX線測定装置。
  2. 請求項1に記載のX線測定装置において、
    前記第1X線のエネルギーは、前記第2X線のエネルギーよりも大きく設定され、
    前記第2X線のエネルギーは、前記第3X線のエネルギーよりも大きく設定され、
    前記第1領域に関する測定は、前記被検体の骨領域における骨塩に関する測定であり、
    前記第2領域に関する測定は、前記被検体の軟部組織における脂肪または筋肉に関する測定である、ことを特徴とするX線測定装置。
  3. 請求項2に記載のX線測定装置において、
    前記制御部は、
    前記第1検出値分布または前記第2検出値分布に基づいて、前記骨領域を特定する骨特定部を備え、
    前記単一X線走査部は、
    前記骨領域外の領域に対し、前記X線発生部に前記第3X線を走査させる、ことを特徴とするX線測定装置。
  4. 請求項2に記載のX線測定装置において、
    前記制御部は、
    前記第1検出値分布または前記第2検出値分布に基づいて、骨画像データを生成する画像生成部と、
    前記骨画像データに基づく画像が表示部に表示されているときに、ユーザの操作に応じて前記骨領域を特定する骨特定部と、を備え、
    前記単一X線走査部は、
    前記骨領域外の領域に対し、前記X線発生部に前記第3X線を走査させる、ことを特徴とするX線測定装置。
  5. 請求項1に記載のX線測定装置において、
    前記第1X線のエネルギーは、前記第2X線のエネルギーよりも小さく設定され、
    前記第2X線のエネルギーは、前記第3X線のエネルギーよりも小さく設定され、
    前記第1領域に関する測定は、前記被検体の軟部組織における脂肪または筋肉に関する測定であり、
    前記第2領域に関する測定は、前記被検体の骨領域における骨塩に関する測定である、ことを特徴とするX線測定装置。
  6. 請求項5に記載のX線測定装置において、
    前記制御部は、
    前記第1検出値分布または前記第2検出値分布に基づいて、前記骨領域を特定する骨特定部を備え、
    前記単一X線走査部は、
    前記骨領域に対し、前記X線発生部に前記第3X線を走査させる、ことを特徴とするX線測定装置。
  7. 請求項5に記載のX線測定装置において、
    前記制御部は、
    前記第1検出値分布または前記第2検出値分布に基づいて、骨画像データを生成する画像生成部と、
    前記骨画像データに基づく画像が表示部に表示されているときに、ユーザの操作に応じて前記骨領域を特定する骨特定部と、を備え、
    前記単一X線走査部は、
    前記骨領域に対し、前記X線発生部に前記第3X線を走査させる、ことを特徴とするX線測定装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のX線測定装置において、
    前記単一X線走査部は、前記X線発生部に、前記第1検出値分布または前記第2検出値分布に応じた速度または管電流で前記第3X線を走査させる、ことを特徴とするX線測定装置。
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