JP6127346B2 - 排水栓操作機構 - Google Patents

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Description

本発明は排水栓操作機構に関する。
インナーワイヤを用い、遠隔操作により排水栓を開閉させる排水栓操作機構は、従来のいわゆる「リンク機構式」に比べてレイアウトが自由になることから、主流になりつつある。このようなインナーワイヤを用いた排水栓操作機構では、アウターケーシングを有する遠隔操作用ケーブルが操作部から排水栓まで延びており、アウターケーシング内に配置されたインナーワイヤが操作力を排水栓に伝達することで、排水栓が開閉駆動される。
このような排水栓操作機構において、排水栓への衝撃および荷重を軽減するものとして、特許文献1の排水栓装置が開示されている。
この排水栓装置では、図9に示されるように、コアコイル100がアウターチューブ101に締結されたプランジャーガイド102でガイドされている。また、図9および図10に示されるように、排水栓(図示せず)と接続するプランジャー軸103とコアコイル100の端部と嵌着するショックアブソーバ押え104との間にショックアブソーバスプリング105を配置し、プランジャー軸103に作用する衝撃力及び荷重(排水栓に作用する衝撃力及び荷重)をショックアブソーバスプリング105の弾性力で緩衝している。
この排水栓装置によると、衝撃力をショックアブソーバスプリング105で緩衝しているとともに、コアコイル100の外周を覆っているプランジャーガイド102が、コアコイル100を湾曲しないように支持しており、コアコイル100の座屈が防止される。プランジャーガイド102は、図9および図10に示されるように、アウターケーシングが固定される固定部位102aと、固定部位102aから図9中、上方に長く延びる筒状部102bとを備えている。そして、図9に示されるように、コアコイル100だけでなく、プランジャーガイド102の筒状部102bをショックアブソーバ押え104内に収容できるように構成されている。
一方、排水栓蓋を開いたときの排水効率を高めたり、排水栓蓋の下部側の構造の自由度を高めたりするために、排水栓操作機構の排水管内部に占める径方向の寸法を小さくすることが求められている。
特開2008−223453号公報
しかし、特許文献1の排水栓装置では、コアコイル100の座屈は防ぐことはできるものの、ショックアブソーバ押え104内に、コアコイル100だけでなく、プランジャーガイド102の筒状部102bを収容する必要があるため、複数の部材が径方向に設けられており、排水栓装置の径方向の寸法が大きくなってしまうという問題がある。一方、径方向の寸法を小さくするために、特許文献1のプランジャーガイド102の筒状部102bを設けない場合は、コアコイル100が座屈してしまうという問題が生じる。
本発明は、かかる事情に鑑みて、排水栓蓋を有する排水栓部を細型化したうえで、排水栓部を操作するために用いられるインナーワイヤの座屈を効果的に防止することができる排水栓操作機構の提供を目的とする。
本発明の排水栓操作機構は、排水栓部と、前記排水栓部を操作する操作部と、前記操作部の操作によって前記排水栓部を動作させるインナーワイヤとを含む排水栓操作機構であって、前記排水栓部は、排水栓蓋と、基端側に前記インナーワイヤが挿通されるプランジャー開口部を有し、基端側外周にフランジ部を有し、前記プランジャー開口部から先端側に向けて挿通されたインナーワイヤの先端部を内部に収容するインナーワイヤ収容部を有するプランジャーと、前記プランジャーを内部に収容するプランジャー収容部を有し、基端側に前記インナーワイヤが挿通されるシャフト開口部を有し、基端側外周に掛け部を有し、先端側で前記排水栓蓋を支持する支持部を有するシャフトと、前記シャフトを内部に収容するシャフト収容部を有する外筒と、前記プランジャー収容部の内壁と前記プランジャーのフランジ部との間に前記シャフトの軸方向に伸縮可能に配置された第一バネと、前記シャフト収容部の内壁と前記シャフトの掛け部との間に前記シャフトの軸方向に伸縮可能に配置された第二バネと、を備え、前記シャフトは、前記シャフトの基端方向に向かって突出するガイド部を有し、前記ガイド部に前記シャフト開口部が形成され、前記シャフト開口部に挿通された前記インナーワイヤをガイドし、前記操作部の操作により、前記インナーワイヤが先端方向に移動し、前記第二バネが収縮して前記プランジャーが先端方向に移動して前記シャフトが前記外筒より突出する方向に移動し、突出した前記シャフトにシャフトの基端方向への外力が加わった場合に、前記第一バネの付勢力に抗して前記シャフトが基端方向に後退移動可能にされてなることを特徴とする。
また、前記排水栓部がさらに、前記外筒の基端側に取り付けられたケーシングキャップを備え、前記ケーシングキャップが、前記第二バネの付勢力により基端方向に移動した前記シャフトの前記ガイド部を収容する収容凹部と、前記収容凹部に連通し、前記シャフト開口部から基端方向に延びる前記インナーワイヤを挿通するケーシングキャップ開口部と、前記ケーシングキャップの基端側に、前記ケーシングキャップから前記操作部に延びるアウターケーシングの一端が取り付けられるアウターケーシング取付部とを有することが好ましい。
また、前記操作部は、操作機構を収容するケースを有し、該ケースの端部外周に、軸方向に延びる複数の切れ込み部を形成して、複数の板状部に分割し、該板状部を結束部材により結束させて、前記ケースと前記アウターケーシングの他端とを固定させることが好ましい。
本発明によれば、排水栓蓋を有する排水栓部を細型化したうえで、排水栓部を操作するために用いられるインナーワイヤの座屈を効果的に防止することができる。
本発明の排水栓操作機構の全体図である。 本発明の排水栓操作機構の操作部を示す部分断面図である。 本発明の排水栓操作機構の操作機構を示す図である。 (a)は本発明の排水栓操作機構のうち、操作部のケースを示す側面図であり、(b)は本発明の排水栓操作機構のうち、操作部のケースを、図4(a)の下側から見た下面図である。 本発明の排水栓操作機構の排水栓部の部分断面図である。 図5の排水栓部の分解組立図である。 本発明の排水栓操作機構の排水栓部が操作され、シャフトが先端方向に移動した状態を示す断面図である。 図7の状態から、シャフトが基端方向にわずかに押し下げられた状態を示す断面図である。 従来の排水栓装置を示す断面図である。 図9に示される従来の排水栓装置の分解組立図である。
以下、添付図面を参照し、本発明の排水栓操作機構を詳細に説明する。
図1に示されるように、本発明の排水栓操作機構1は、排水栓部2と、排水栓部2を操作する操作部3と、操作部3の操作によって排水栓部2を動作させるインナーワイヤIとを含んでいる。本発明の排水栓操作機構1は、操作部3の操作によりインナーワイヤIを操作して排水栓部2を動作させるものであれば、その適用範囲は特に限定されないが、たとえば浴槽に取り付けて使用される。インナーワイヤIは、操作部3から排水栓部2まで、アウターケーシングO内に挿通されて案内されている。
操作部3は、排水栓部2の排水栓蓋21を開閉するために操作され、図1に示されるように、浴槽の上部周縁部Fの近傍に取り付けられる。操作部3は、操作ボタン31と、操作機構32(図2参照)を収容するケース33を有している。
操作機構32は、操作部3側から排水栓部2側に向かって延びるインナーワイヤIを操作するための機構である。操作機構32は、操作ボタン31に一端が連結された操作シャフト32aを有し、操作シャフト32aにより操作ボタン31の操作を伝達する。操作シャフト32aの他端(図2中、下側の端部)には、図2および図3に示されるように、カルラックギア部G1が形成されている。また、操作機構32は、この操作シャフト32aのカルラックギア部G1の歯と向かい合う歯を有する子ギアG2が設けられ、インナーワイヤIの一端が接続されるインナーワイヤ接続部材32bを有している。インナーワイヤ接続部材32bの子ギアG2は、操作シャフト32aに対して軸周りに回転可能に取り付けられている。インナーワイヤ接続部材32bには、子ギアG2の反対側にインナーワイヤ接続部Cが設けられ、インナーワイヤIの一端がカシメ等により固定されている。
ケース33の、操作シャフト32aが設けられている端部とは逆側の端部には、図1および図2に示されるように、アウターケーシング取付部材34が設けられ、アウターケーシングOの端部が固定される。アウターケーシングOの一端が排水栓部2に固定され、アウターケーシングOの他端がアウターケーシング取付部材34に固定されることにより、インナーワイヤ接続部材32bから排水栓部2に延びるインナーケーブルIを案内する。本実施形態では、図4(a)および(b)に示されるように、ケース33の端部外周に、軸方向に延びる複数の切れ込み部33aを形成して、複数の板状部33bに分割し、板状部33bを結束部材33c(図1および図2参照)により結束させて、ケース33とアウターケーシングOの他端とを固定させている。具体的には、図4(b)に示されるように、4つの切れ込み部33aが形成されて、4つの板状部33bに分割されている。この板状部33bを略C字状のリングのような結束部材33cにより、ケース33の外周側から結束させて、ケース33とアウターケーシングOの他端とを固定している。ケース33とアウターケーシングO(またはアウターケーシング取付部材34)とをこのように固定することにより、ケース33内部とケース33外部とが、切り込み部33aにより連通する。したがって、操作ボタン31と浴槽の上部周縁部Fとの間からケース33内部に入った場合でも、水分を切り込み部33aから排出することができる。さらに、アウターケーシングOのケース33への固定・取り外しも容易となる。なお、切れ込み部33aの形状や個数は、図示する形状に限られるものではなく、ケース33内部に入った水分を排出することができるとともに、ケース33とアウターケーシングOとを結束部材33cにより固定できるものであれば、図示する形状、個数に限定されるものではない。
また、ケース33の内壁には、子ギアG2の歯と係合可能な係合部(図示せず)が形成され、カルラックギア部G1、子ギアG2、ケース33の内壁に形成された係合部、および、ケース33内に設けられ、インナーワイヤ接続部材32bを操作シャフト32a側に向かって付勢するコイルバネ35(図2参照)によりスラストロック機構が構成されている。スラストロック機構は、ボールペンの芯等の軸方向への上下動についてのロック/アンロックに用いられる機構であり、操作シャフト32aがケース33から突出した状態(図2の状態)と、操作シャフト32aがケース33内に押し込まれた状態の2つの状態で、操作シャフト32aを保持することができる。具体的には、操作ボタン31を押し込み、操作シャフト32aが図2中、下方に押圧操作されたときに、子ギアG2も下方に移動して、子ギアG2がケース33の内壁の係合部と係合して、操作シャフト32aを押し込んだ状態で保持するとともに、再度操作シャフト32aを押し込むと、子ギアG2とケース33の内壁の係合部との係合が解除されるとともに、コイルバネ35の付勢力により操作シャフト32aが図2中、上方に移動してもとの状態に復帰する。
この動きにより、インナーワイヤ接続部材32bもケース33内を軸方向に沿って前進(図2中、下方へ移動)した前進位置と、後退(図2中、上方へ移動)した後退位置の2箇所で保持されるため、インナーワイヤIも前進位置と後退位置で保持され、操作ボタン31の操作により、インナーワイヤIは前進移動と後退移動を行う。このインナーワイヤIの前進移動および後退移動により、インナーワイヤIにより操作部3と連結された排水栓部2の開放動作および閉鎖動作を行う。
操作部3の操作により駆動される排水栓部2は、図1に示されるように、排水栓蓋21を有し、排水栓蓋21により排水口Dを開閉する。また、排水栓部2は、図5および図6に示されるように、基端側にインナーワイヤIが挿通されるプランジャー開口部22aを有し、基端側外周にフランジ部22bを有し、プランジャー開口部22aから先端側に向けて挿通されたインナーワイヤIの先端部を内部に収容するインナーワイヤ収容部22cを有するプランジャー22と、プランジャー22を内部に収容するプランジャー収容部23aを有し、基端側にインナーワイヤIが挿通されるシャフト開口部23bを有し、基端側外周に掛け部23cを有し、先端側で排水栓蓋21を支持する支持部23dを有するシャフト23と、シャフト23を内部に収容するシャフト収容部24aを有する外筒24とを備えている。なお、先端側とは、それぞれの部材について、排水栓部2の排水栓蓋21が設けられている方向の端部側(図5中、上側)であり、基端側とは、それぞれの部材について、先端側と逆側の端部側(図5中、下側)をいう。また、後述する先端方向とは、排水栓蓋21に向かう方向(図5中、上方向)であり、基端方向については先端方向の逆方向(図5中、下方向)をいう。
また、排水栓部2はさらに、図5および図6に示されるように、プランジャー収容部23aの内壁とプランジャー22のフランジ部22bとの間にシャフト23の軸方向に伸縮可能に配置された第一バネ25と、シャフト収容部24aの内壁とシャフト23の掛け部23cとの間にシャフト23の軸方向に伸縮可能に配置された第二バネ26とを備えている。詳細は後述するが、操作部3の操作により、インナーワイヤIが先端方向に移動し、第二バネ26が収縮してプランジャー22が先端方向に移動してシャフト23が外筒24より突出する方向に移動し、突出したシャフト23にシャフト23の基端方向への外力が加わった場合に、第一バネ25の付勢力に抗してシャフト23が基端方向に後退移動可能にされている。なお、第一バネ25は、第二バネ26よりも付勢力が大きくなるように設定されるが、第一バネ25および第二バネ26の付勢力は、本発明の目的を達成できる範囲で、適宜変更が可能である。
プランジャー22は、操作部3により操作されるインナーワイヤIによりシャフト23の軸方向に沿って移動する部材である。プランジャー22は、操作部3により排水栓部2に向かって前進させられたインナーワイヤIの先端が当接するインナーワイヤ当接部22dを有している。本実施形態では、インナーワイヤ当接部22dは、先端側に底を有する有底筒状体として形成されたプランジャー22の底として示されているが、プランジャー22がインナーワイヤIの前進移動により先端方向に移動できるように構成されていれば、孔が開いているもの等であってもよい。また、プランジャー22の基端側には、第一バネ25の一端を支持するために、フランジ部22bが基端側外周に環状に形成されている。プランジャー22のインナーワイヤ収容部22cの内部には、インナーワイヤIが摺動可能な、インナーワイヤIとほぼ同径の内腔が形成され、インナーワイヤIがプランジャー22の内腔内にほぼ隙間なく配置される。
シャフト23は、操作部3が操作されてインナーワイヤIが前進移動し、プランジャー22が先端方向へ移動すると、排水口Dが開放するように、シャフト23に載せられた排水栓蓋21を移動させ、操作部3が操作されてインナーワイヤIが後退移動すると、第二バネ26の付勢力により基端方向へ移動して、排水口Dが閉鎖するように、排水栓蓋21を移動させる部材である。シャフト23は、内部にプランジャー22および第一バネ25を収容する内腔を有している。シャフト23の内部において、図5に示されるように、第一バネ25は、プランジャー収容部23aの内壁、すなわち、段部として形成されたシャフト23の軸方向に垂直な面である第一バネ当接部23e(図6参照)とフランジ部22bの間に介装されている。シャフト23の内腔は、後述するようにプランジャー22がシャフト23内で移動できるような軸方向の長さを有している。たとえば、シャフト23の内腔は、シャフト23の軸方向のストロークの分だけ、プランジャー22が軸方向に移動できるように構成される。シャフト23は、プランジャー22および第一バネ25を収容することができれば、一部材であっても、複数の部材で構成してもよいが、本実施形態では、シャフト23は、図6に示されるように、プランジャー収容部23aおよび支持部23dを有するシャフト部材231と、シャフト部材231に取り付けられ、掛け部23c、後述するガイド部23fおよびシャフト開口部23bを有するキャップ部材232により構成されている。より具体的には、シャフト部材231には、キャップ部材232と螺合するために、基端側外周に雄ネジ部231aが形成され、キャップ部材232には、掛け部23cの内周側に雌ネジ部232aが形成されて、シャフト部材231とキャップ部材232とが螺合されて、シャフト23を構成している。
また、シャフト23は、シャフト23の基端方向に向かって突出するガイド部23fを有し、ガイド部23fにシャフト開口部23bが形成されている。詳細は後述するが、ガイド部23fはシャフト開口部23bに挿通されたインナーワイヤIをガイドし、インナーワイヤIの座屈を防止する。ガイド部23fは、本実施形態では、インナーワイヤIを挿通可能なシャフト開口部23bを有する円筒状の突出部として構成されているが、ガイド部23fは、インナーワイヤIを挿通可能で、シャフト23の基端方向に向かって突出するものであれば、その形状は特に限定されるものではない。したがって、ガイド部23fは円筒状だけでなく、軸方向に切り込みが入ったような、インナーワイヤIの外周部を部分的にガイドするものであってもよい。
シャフト23は、図5に示されるように、略円筒状の外筒24の先端側開口24bから、シャフト23の支持部23dが突出した状態で収容される。図5および図6に示されるように、排水栓部2はさらに、操作部3から排水栓部2にかけてインナーワイヤIを案内するアウターケーシングOを取り付けるためのケーシングキャップ27を備えている。ケーシングキャップ27は、図5に示されるように、外筒24の基端側に取り付けられて、シャフト23を外筒24内に収容する。外筒24は、ケーシングキャップ27に設けられた係止部27aが係止孔24cに係止されることにより固定され、外筒24内にシャフト23および第二バネ26が収容される。第二バネ26は、シャフト収容部24aの内壁、すなわち、シャフト収容部24aの内側の軸方向に対して垂直な面である第二バネ当接部24d(図6参照)と、シャフト23の掛け部23cの先端面との間に介装されている。
また、図5および図6に示されるように、ケーシングキャップ27は、第二バネ26の付勢力により基端方向に移動したシャフト23のガイド部23fを収容する収容凹部27bと、収容凹部27bに連通し、シャフト開口部23bから基端方向に延びるインナーワイヤIを挿通するケーシングキャップ開口部27cと、ケーシングキャップ27の基端側に、ケーシングキャップ27から操作部3に延びるアウターケーシングOの一端が取り付けられるアウターケーシング取付部27dとを有している。ケーシングキャップ27の収容凹部27bは、ガイド部23fを収容できる形状、寸法であれば特に限定されないが、ガイド部23fの突出高さと収容凹部27bの深さとが同程度であることが好ましい。
つぎに、本発明の排水栓操作機構1の動作について説明する。
図1は、排水口Dが排水栓蓋21により閉鎖された状態を示し、図5はそのときの排水栓部2を示している。この排水口Dが閉鎖された状態では、操作ボタン31が押し込まれておらず、インナーワイヤIは前進せず、インナーワイヤIはプランジャー22のインナーワイヤ当接部22dと当接していない。したがって、プランジャー22は先端方向に移動せずに、シャフト23も第二バネ26により基端方向に付勢されて、ケーシングキャップ27の先端側と当接し、図5に示されるように、シャフト23は先端部(支持部23d)のみが外筒24から突出した状態で保持されている。この状態から、操作ボタン31を図1中、下方に押し込むと、操作ボタン31の操作により、操作シャフト32a等の操作機構32が操作され、インナーワイヤIが前進移動して、上述したカルラックギア部G1、子ギアG2等のスラストロック機構により、インナーワイヤIが前進移動した状態で保持される。インナーワイヤIが前進移動すると、インナーワイヤIがアウターケーシングOにガイドされながら、排水栓部2においても前進移動して、プランジャー22のインナーワイヤ当接部22dと当接してプランジャー22を先端方向に押し上げる。プランジャー22が先端方向に押し上げられたとき、図7に示されるように、第一バネ25は圧縮されずに、第二バネ26が圧縮され、シャフト23およびシャフト23に載せられた排水栓蓋21も押し上げられ、排水口Dの下方において固定された外筒24から突出する方向に移動する。図7に示す状態のようにシャフト23が移動して、排水栓蓋21が押し上げられると、排水口Dが開放し、浴槽内の水が図示しない排水管を経由して排水される。
ここで、排水栓蓋21が押し上げられた状態にあるとき、偶発的に人が排水栓蓋21に乗ってしまった場合など、排水栓蓋21に基端方向の外力が加わった場合、図8に示されるように、第一バネ25の付勢力に抗してシャフト23が基端方向に後退移動する。プランジャー22は、位置が保持されているインナーワイヤIの先端と当接しているため、図8に示される状態で保持されており、第一バネ25は基端方向に移動したシャフト23の第一バネ当接部23eとプランジャー22のフランジ部22bとの間で圧縮される。このとき、インナーワイヤIにはプランジャー22のインナーワイヤ当接部22dから基端方向の力が加わるため、座屈の問題が生じ得る。
本発明では、インナーワイヤIの露出部位であるA1およびA2の中間部において、インナーワイヤIの軸方向に沿って所定の長さインナーワイヤIを直線的にガイドするガイド部23fが形成されている。このガイド部23fは、シャフト23の基端部が平板状のもの(基端方向に突出したガイド部23fがないもの)と比較して、インナーワイヤIを直線的にガイドする部分が軸方向に長く形成される。したがって、シャフト23の基端部が平板状のものの場合、ガイド部23fを設けた場合と比較してインナーワイヤIに局所的に力が加わり座屈しやすいが、インナーワイヤIの露出部分の中間部(A1とA2との間)において、所定の長さインナーワイヤIを直線的にガイドして、インナーワイヤIを直線的に方向付けることにより、インナーワイヤIの露出部位A1、A2における座屈を防止することができる。そして、ガイド部23fは基端方向に突出しており、上述した特許文献1のように、プランジャー内に座屈を防止するための筒状部を設ける必要がないため、プランジャー22内の空間は、インナーワイヤIを収容できる空間だけを形成すればよく、プランジャー22の径方向の寸法を小さくすることができる。したがって、ガイド部23fを基端方向に突出して設けることにより、排水栓部2を細型化したうえで、排水栓部2を操作するために用いられるインナーワイヤIの座屈を効果的に防止することができる。
また、ケーシングキャップ27にガイド部23fが収容される収容凹部27bを設けることにより、ガイド部23fが収容凹部27b内に入ったときに収容凹部27bによってシャフト23が軸方向の動きを案内され、より座屈を防止しやすくなる。また、本実施形態では、排水栓部2のみに座屈防止機構であるガイド部23fが設けられている。したがって、操作部3側には座屈防止機構を設ける必要がないため、操作部3側の設計の自由度をより高めることができる。
1 排水栓操作機構
2 排水栓部
21 排水栓蓋
22 プランジャー
22a プランジャー開口部
22b フランジ部
22c インナーワイヤ収容部
22d インナーワイヤ当接部
23 シャフト
23a プランジャー収容部
23b シャフト開口部
23c 掛け部
23d 支持部
23e 第一バネ当接部
23f ガイド部
231 シャフト部材
231a 雄ネジ部
232 キャップ部材
232a 雌ネジ部
24 外筒
24a シャフト収容部
24b 先端側開口
24c 係止孔
24d 第二バネ当接部
25 第一バネ
26 第二バネ
27 ケーシングキャップ
27a 係止部
27b 収容凹部
27c ケーシングキャップ開口部
27d アウターケーシング取付部
3 操作部
31 操作ボタン
32 操作機構
32a 操作シャフト
32b インナーワイヤ接続部材
33 ケース
33a 切れ込み部
33b 板状部
33c 結束部材
34 アウターケーシング取付部材
35 コイルバネ
A1、A2 インナーワイヤの露出部位
C インナーワイヤ接続部
D 排水口
F 上部周縁部
G1 カルラックギア部
G2 子ギア
I インナーワイヤ
O アウターケーシング

Claims (3)

  1. 排水栓部と、前記排水栓部を操作する操作部と、前記操作部の操作によって前記排水栓部を動作させるインナーワイヤとを含む排水栓操作機構であって、
    前記排水栓部は、
    排水栓蓋と、
    基端側に前記インナーワイヤが挿通されるプランジャー開口部を有し、基端側外周にフランジ部を有し、前記プランジャー開口部から先端側に向けて挿通されたインナーワイヤの先端部を内部に収容するインナーワイヤ収容部を有するプランジャーと、
    前記プランジャーを内部に収容するプランジャー収容部を有し、基端側に前記インナーワイヤが挿通されるシャフト開口部を有し、基端側外周に掛け部を有し、先端側で前記排水栓蓋を支持する支持部を有するシャフトと、
    前記シャフトを内部に収容するシャフト収容部を有する外筒と、
    前記プランジャー収容部の内壁と前記プランジャーのフランジ部との間に前記シャフトの軸方向に伸縮可能に配置された第一バネと、
    前記シャフト収容部の内壁と前記シャフトの掛け部との間に前記シャフトの軸方向に伸縮可能に配置された第二バネと、
    を備え、
    前記シャフトは、前記シャフトの基端方向に向かって突出するガイド部を有し、前記ガイド部に前記シャフト開口部が形成され、前記シャフト開口部に挿通された前記インナーワイヤをガイドし、
    前記操作部の操作により、前記インナーワイヤが先端方向に移動し、前記第二バネが収縮して前記プランジャーが先端方向に移動して前記シャフトが前記外筒より突出する方向に移動し、突出した前記シャフトにシャフトの基端方向への外力が加わった場合に、前記第一バネの付勢力に抗して前記シャフトが基端方向に後退移動可能にされてなる排水栓操作機構。
  2. 前記排水栓部がさらに、
    前記外筒の基端側に取り付けられたケーシングキャップを備え、
    前記ケーシングキャップが、前記第二バネの付勢力により基端方向に移動した前記シャフトの前記ガイド部を収容する収容凹部と、前記収容凹部に連通し、前記シャフト開口部から基端方向に延びる前記インナーワイヤを挿通するケーシングキャップ開口部と、前記ケーシングキャップの基端側に、前記ケーシングキャップから前記操作部に延びるアウターケーシングの一端が取り付けられるアウターケーシング取付部とを有する請求項1記載の排水栓操作機構。
  3. 前記操作部は、
    操作機構を収容するケースを有し、
    該ケースの端部外周に、軸方向に延びる複数の切れ込み部を形成して、複数の板状部に分割し、
    該板状部を結束部材により結束させて、前記ケースと前記アウターケーシングの他端とを固定させた請求項2記載の排水栓操作機構。
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