JP6126637B2 - 遊技媒体収容装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技に用いられるプラークやチップ等の遊技媒体を収容する遊技媒体収容装置に関する。
カジノ等の遊技場においては、カジノチップやプラーク等の遊技媒体を保管し、遊技者が提出した通貨価値に相当する遊技媒体に交換したり、或いは、遊技者の手持ちの遊技媒体を保管し、通貨と等価交換するシステムを採用している。
従来、遊技媒体を保管する際に用いられる装置としては、例えば特許文献1の携帯型読取装置が存在する。この携帯型読取装置は、水平配置された貨幣読み取り面を有するハウジングと、貨幣読み取り面上に配置されたシールドアンテナと、ハウジングに設けられたディスプレイとを有しており、貨幣読み取り面に載置された複数のゲーム用貨幣に組み込まれたRFID(Radio Frequency IDentification)タグから情報を読み取り、これらのゲーム用貨幣の合計額をディスプレイに表示することを可能に構成されている。
特表2013−544005号
ところで、上記従来の携帯型読取装置は、水平配置された貨幣読み取り面に遊技媒体を載置する構成であるため、貨幣読み取り面のサイズに応じた設置場所を確保することが必要となり、結果として設置場所の自由度が低下し易いものになっている。時に、多くの遊技媒体を保管しようとしたときに、設置場所の自由度の低下が顕著になっている。
そこで、本発明は、多くの遊技媒体を保管しつつ設置場所の自由度を拡大することができる遊技媒体収容装置を提供することを目的とする。
本発明の遊技媒体収容装置は、遊技媒体を水平方向に積層した束が収納された収容ケースを、上下方向に連続した読取面に沿わせて上下方向に複数積み重ね可能なトレイ機構と、前記読取面に配置されたアンテナを有し、前記アンテナと前記遊技媒体との間の無線通信により、前記遊技媒体の内部に記憶された遊技媒体に関連する電子情報を読み取る読取機構とを有する。
上記の構成によれば、遊技媒体の束が収納された収容ケースの複数を上下方向に積み重ねた状態で、前記読取面に沿わせることで、トレイ機構に配置された前記複数の収容ケースと前記読取機構のアンテナとの位置関係を、前記遊技媒体の電子情報が読取可能な状態に保持できる。よって、設置場所の自由度が高い縦置き型の遊技媒体収容装置とすることができる。
また、本発明の遊技媒体収容装置において、前記トレイ機構は、M行、N列に複数の前記収容ケースが積み重ね可能に構成される一方、各収容ケースが水平方向にN個並ぶM行の各行に沿って、前記アンテナの読取領域が設定されてもよい。
上記の構成によれば、水平方向にN個並ぶ複数の収容ケース毎に、M行の各列で前記アンテナの読取領域を設定して、前記読取面に沿わした前記収容ケースに収納される前記遊技媒体の電子情報を各行毎に異なるアンテナで読み取ることが可能となる。
また、本発明の遊技媒体収容装置において、前記収容ケースに収納される前記遊技媒体は、その中心部に前記電子情報を記憶する半導体装置を封止してなり、且つ、前記遊技媒体の外形は、前記遊技媒体を水平方向に積層した場合の高さ方向での大きさが、複数種類の異なるサイズのものが存在し、前記収容ケースは、前記遊技媒体を収容する複数の収容部と、これら収容部に対して着脱可能なスペーサ部材とを有しており、前記スペーサ部材は、各種のサイズの前記中心部を、複数種類の異なるサイズの遊技媒体であっても、前記読取領域との位置関係を所定の位置に規制してもよい。
上記の構成によれば、サイズの異なる遊技媒体を水平方向に並べてトレイ機構に収容したときに、水平方向に配置された遊技媒体の中心部をスペーサ部材により前記アンテナの読取領域に対して同一高さに設定することができるから、読取機構が遊技媒体の電子情報を無線通信により安定して読み取ることができる。
本発明の遊技媒体収容装置において、前記トレイ機構は、前記読取面から水平方向に延長された前記収容ケースの載置面を形成しており、この載置面は、前記収容ケースを前記読取面に沿わせた状態で上下方向に複数積み重ね可能に傾斜状としてなってもよい。
上記の構成によれば、収容ケースを読取面に沿わせて上下方向に積み重ねたときに、前記収容ケースの載置ための載置面が傾斜状となっているので、上下方向(縦方向)に積み重ねられる収容ケース群が前記載置面に寄り掛かりって、前記載置面に沿った状態を保持することができるから、遊技媒体が自重により読取面側と離れる側に倒れたりする恐れを低減し、前記読取面のアンテナと遊技媒体との通信距離が離れて無線通信の性能が低下する恐れを防止することができる。
本発明の遊技媒体収容装置において、前記トレイ機構は、前記読取面と対向する側がオープン状態となっており、前記積み重ねられ前記トレイ機構に収納された前記収容ケース群を外部に露出させてもよい。
上記の構成によれば、収容ケースの積み重ねにより寄り掛かり状に前記読取面に対して収容ケースが沿った状態を保持しつつ、前記読取面と対向する側が外部から視認可能なようなオープン状態とすることで、収容ケースごとの遊技媒体の束の取り扱が容易となる。
本発明の遊技媒体収容装置において、表示装置と、前記読取機構により読み取られた前記電子情報に基づいて、前記遊技媒体の種類毎に遊技価値の合計値を求め、これら合計値を前記遊技媒体の種類に対応付けて前記表示装置に表示する制御装置とを有していてもよい。
上記の構成によれば、遊技価値の合計値を遊技媒体の種類に対応付けて表示装置に表示することによって、遊技媒体収容装置に収容された遊技媒体の種類及び合計値を目視により即座に確認することを可能にする。
本発明は、多くの遊技媒体を保管しつつ設置場所の自由度を拡大することができる。
第1実施形態の遊技媒体収容装置の概略構成を示すブロック図である。 遊技媒体に内蔵されたRFIDタグの電気構成を示す説明図である。 遊技媒体に内蔵されたRFIDタグにおけるメモリ領域の説明図である。 収容ケースの斜視図である。 収容ケースの斜視図である。 収容ケースの斜視図である。 収容ケースの断面図である。 収容ケースにスペーサ部材を介して遊技媒体を収容した状態を示す一部透過正面図である。 スペーサ部材の斜視図である。 スペーサ部材の斜視図である。 収容ケースを積み重ねた状態を示す一部透過正面図である。 トレイ機構の斜視図である。 トレイ機構の側面図である。 トレイ機構の一部分解斜視図である。 トレイ機構の一部分解斜視図である。 遊技媒体とアンテナボードとの位置関係を示す説明図である。 遊技媒体収容装置の電気構成を示す説明図である。 遊技媒体管理データベースの説明図である。 遊技媒体情報テーブルの説明図である。 表示装置の表示状態を示す説明図である。 表示装置の表示状態を示す説明図である。 メイン処理のフローチャートである。 情報取得処理のフローチャートである。 情報表示処理のフローチャートである。 読取メイン処理のフローチャートである。 読取処理のフローチャートである。 第2実施形態の遊技媒体収容装置の概略構成を示すブロック図である。 収容ケースの斜視図である。 収容ケースにスペーサ部材を介して遊技媒体を収容した状態を示す説明図である。 収容ケース及びトレイ機構の斜視図である。 トレイ機構の斜視図である。 トレイ機構の側面図である。 トレイ機構の一部分解斜視図である。 トレイ機構の一部分解斜視図である。 遊技媒体収容装置の電気構成を示す説明図である。 第3実施形態の遊技媒体収容装置の概略構成を示すブロック図である。 遊技媒体収容装置の変形例を示す正面図である。
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態の遊技媒体収容装置を図面に基づいて説明する。
(遊技媒体収容装置1:概要)
図1に示すように、遊技媒体収容装置1は、遊技媒体情報を無線通信により出力可能に備えた遊技媒体8を収容するように構成されている。
ここで、遊技媒体8の種類(属性)としては、メダルやトークン、プラーク等の兌換遊技媒体や不換遊技媒体が存在し、通貨情報やゲームポイントの遊技価値を電子データや外面形態で有し、この遊技価値を外部から読み取り可能にされた構成が該当する。尚、外面形態とは、色や模様、文字、画像、形状等の外部から識別可能な形態である。また、兌換遊技媒体とは、カジノ等の遊技場において遊技に用いることが出来ると共に、直接通貨に交換可能な遊技媒体を示す。兌換遊技媒体としては、例えば、ネゴティアブルプラーク(negotiable plaque)がある。また、不換遊技媒体とは、カジノ等の遊技場において遊技に用いることが出来るが、直接通貨に交換不可能な遊技媒体を示す。不換遊技媒体としては、例えば、ノンネゴティアブルプラーク(non-negotiable plaque)がある。
図1に示すように、遊技媒体収容装置1は、トレイ機構2と、読取機構4と、を有している。トレイ機構2は、遊技媒体8が収納された収容ケース9を、上下方向に連続した読取面21aに沿わせて上下方向に複数積み重ね可能にされている。収容ケース9は、遊技媒体8を水平方向に積層した束を収納可能である。収容ケース9には、このような遊技媒体8の束が1以上配置可能にされている。読取機構4は、読取面21aに配置されたアンテナボード11と、トレイ機構2に配置された遊技媒体8の電子情報をアンテナボード11を介して取得する情報取得機構40とを有している。読取機構4は、このアンテナボード11と遊技媒体8との間の無線通信により、遊技媒体8の内部に記憶された遊技媒体8に関連する電子情報を読み取ることが可能にされている。
尚、以後の説明において、トレイ機構2の読取面21aから遊技媒体8を保持する水平方向の側(方向)を遊技媒体収容装置1の前側(前方向)と称し、前側とは逆側を後側(後方向、奥行方向)と称し、前側から見て右側及び左側を遊技媒体収容装置1の右側(右方向)及び左側(左方向)とそれぞれ称する場合がある。また、前側及び後側を含む方向を前後方向と称し、右側及び左側を含む方向を左右方向と称する場合がある。前後方向(厚み方向)及び左右方向(幅方向)に直交する方向を上下方向又は高さ方向と称する場合がある。
このような構成により、遊技媒体8の束が収納された収容ケース9の複数を上下方向に積み重ねた状態で、読取面21aに沿わせることで、複数の収容ケース9と読取機構4のアンテナボード11との位置関係を、遊技媒体8の電子情報が読取可能な状態に保持できる。よって、設置場所の自由度が高い縦置き型の遊技媒体収容装置とすることができる。
尚、遊技媒体8に関連する電子情報とは、例えば、遊技媒体8に設定される識別情報、属性、金額、金種、発行者、発行日、及び、有効期限等が挙げられる。識別情報とは、遊技媒体8を一意に識別するための情報である。金額とは、遊技媒体8が有する遊技価値の情報である。金種とは、遊技媒体8に設定される金額が、何れ国の流通通貨単位であるか、を示す情報である。発行者とは、遊技媒体8を発行する者を示す情報である。尚、発行者は、遊技媒体8を遊技者に渡す者を識別する情報であってもよい。例えば、カジノ等の遊技場が遊技者に直接に遊技媒体8を発行する場合には発行者は遊技場となり、遊技場が発行した遊技媒体8がジャンケットを経由して遊技者に渡される場合には発行者は当該ジャンケットを識別する情報となる。以下、遊技媒体8の電子情報を遊技媒体情報と称す場合がある。
また、遊技媒体収容装置1は、表示装置6と制御装置5とを有している。表示装置6は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の文字や画像、動画を表示する装置が用いられる。制御装置5は、読取機構4により読み取られた電子情報に基づいて、遊技媒体8の種類毎に遊技価値の合計値を求め、これら合計値を遊技媒体8の種類に対応付けて表示装置6に表示するように構成されている。即ち、本実施形態では、遊技媒体8は、電子情報として、少なくとも属性及び金額を、外部から取得可能に記憶する。このように、遊技媒体収容装置1は、遊技価値の合計値を遊技媒体8の種類に対応付けて表示装置6に表示することによって、遊技媒体収容装置1に収容された遊技媒体8の種類及び合計値を目視により即座に確認することを可能にしている。
このように、読取機構4は、トレイ機構2に配置された遊技媒体8の遊技価値を含む遊技媒体情報を取得するように構成されている。遊技媒体情報の取得方法は、遊技媒体8のメモリに記憶された遊技媒体情報を無線通信で読み取る無線通信方式であってもよいし、遊技媒体8の外面形態に遊技媒体情報を含ませておき、外面形態を光学的に読み取る光学読取方式であってもよいし、無線通信方式及び光学読取方式の組み合せであってもよい。
尚、制御装置5は、遊技媒体8の種類と収容位置とを表示装置6に表示してもよい。この場合は、トレイ機構2から所望の種類の遊技媒体8を取り出す際に、多くの遊技媒体8がマトリックス状にトレイ機構2に収容されていた場合でも、表示装置6において収容位置を確認することができるため取り出し作業を迅速に行うことができる。
また、制御装置5は、読取機構4が取得した電子情報に基づいて遊技価値の通貨単位を識別し、通貨単位毎に色分け表示するように構成されていてもよい。このように構成された遊技媒体収容装置1は、遊技媒体8が通貨単位毎に色分け表示されることによって、遊技媒体8の収容状態を容易に認識することが可能になる。
また、制御装置5は、読取機構4で取得した遊技媒体情報に基づいて、遊技媒体8の種類を識別し、遊技媒体の種類毎に色分け表示するように構成されていてもよい。このように構成された遊技媒体収容装置1は、遊技媒体が種類毎に色分け表示されることによって、遊技媒体8の収容状態を容易に認識することが可能になる。
(遊技媒体収容装置1:詳細)
上記の遊技媒体収容装置1について、詳細に説明する。尚、以後の説明においては、遊技媒体8が、複数種類の異なるサイズの長方形の平板状のプラークである場合について説明するが、これに限定されるものではない。
(遊技媒体)
図2に示すように、遊技媒体8は、カジノなどの遊技店で現金の代わりにディーラーや遊技者などの間でやり取りされる記憶媒体である。遊技媒体8は、一般的には、樹脂等により形成されている。遊技媒体8は、RFID用のICチップであるRFIDタグ101をその中心部に内蔵している。
RFIDタグ101は、アンテナ1011と変復調回路1012とCPU1013とメモリ1014と電源制御回路1015とを備えている。メモリ1014は、識別情報などの上述の電子情報を記憶する。CPU1013は、図6の読取機構4から発せられたコマンドやリクエスト、命令などを解釈し、これに応答する動作を実行する。変復調回路1012は、読取機構4との間で無線により識別情報等の遊技媒体情報の送受信を行うために信号の変調/復調を行う。
アンテナ1011は、いわゆるループアンテナであり、導線を環状(ループ状)にして形成されたアンテナである。このアンテナ1011は、透過する磁界により誘導電流を生成し、この誘導電流を電源制御回路1015を介してRFIDタグ101の駆動電力とするようになっている。このように、収容ケース9に収納される遊技媒体8は、その中心部に電子情報を記憶する半導体装置が封止されている。
図3に示すように、メモリ1014は、遊技媒体情報を記憶した不揮発性のRAMからなり、例えば256バイトのメモリ領域を有している。256バイトのメモリ領域は、4バイト毎に、64個のブロックに区画されている。64個のブロックのうち、58個のブロックは、ユーザ領域に割り当てられており(ブロック番号0〜57)、6個のブロックは、システム領域に割り当てられている(ブロック番号A〜F)。即ち、記憶部43は、ユーザ領域と、システム領域とを有している。ユーザ領域は、ブロックアドレスの指定によってアクセスが可能な領域である。システム領域は、所定のコマンドによってのみアクセス可能な領域である。
システム領域A〜Fのうち、ブロックAは、将来用の領域である。ブロックB及びブロックCには、64ビットのUIDが記憶されている。ブロックDには、DSFID、AFI等が記憶されている。本実施形態において、DSFIDは、1バイトのデータであり、UIDからCRC(Cyclic Redundancy Check)により生成されている。なお、CRCとは、その関数自体をいい、関数による出力値については、CRC符号ということとする。即ち、DSFIDは、1バイトのCRC符号である。DSFIDは、第2誤り検出符号である。AFIは、グループ符号である。ブロックE及びブロックFには、ブロックセキュリティの状態のデータが記憶されている。メモリ1014の各領域のデータを用いて遊技媒体情報を読み取る読取処置の詳細は後述する。
(遊技媒体収容装置1:収容ケース9)
図4Aに示すように、収容ケース9は、5個の収容部9aを水平方向に有している。各収容部9aには、上述のような中心部にRFIDタグ101を内蔵する遊技媒体8を10枚積層した束が収容可能にされている。収容部9aには、5個の収容部9aが並ぶ方向と垂直な方向に積層された遊技媒体8の束が収容される。このように、1つの収容ケース9には、50枚のプラーク(遊技媒体8)が収容可能にされている。
図4B及び図4Cに示すように、収容ケース9は、側壁91と、底面壁92と、4個の区切り板93とを有している。側壁91は、上面及び底面が開放された角筒形状に形成されている。
図4C及び図4Dに示すように、側壁91の解放された上面の縁部には、断面が階段状に、内径が大きく形成された嵌合部91aを有している。嵌合部91aの内径は、収容ケース9における側壁91の解放された下面の縁部の外径よりも大きく設定されている。これにより、収容ケース9の嵌合部91aに、他の収容ケース9の下縁を嵌め込むことができ、複数の収容ケース9を安定して上下方向に積み重ねることが可能となっている。
このように、収容ケース9は、トレイ機構2において上下方向に積み重ね可能にされている。これにより、遊技媒体収容装置1は、収容ケース9単位で複数の遊技媒体8を取り扱うことができるため、トレイ機構2に対して遊技媒体8の束を水平方向及び上下方向に配置する作業を容易に行うことが可能になっている。
図2Dに示すように、底面壁92は、平板状に形成されており、側壁91の下縁よりも高い位置に、収容部9aの底面を構成するように設置される。即ち、収容ケース9は、上げ底状に形成されている。これにより、図2Aに示すように、収容ケース9に収容された遊技媒体8は、上部が収容ケース9から露出された状態になる。そのため、収容ケース9に収容された遊技媒体8を取り出す作業を容易にすることができる。また、底面壁92には、収容部9a毎の領域に、積層した遊技媒体8を挿入する際に空気を逃がすための貫通孔92aが形成されている。これにより、遊技媒体8の束を収容部9aに嵌挿させる際の空気抵抗を軽減することができる。また、底面壁92には、スペーサ部材10を設置するための固定孔92bが形成されている。スペーサ部材10については後に詳述する。
図4B、図4C及び図4Dに示すように、4つの区切り板93は、平板状に形成され、収容ケース9内の空間を、並列する5つの収容部9aに区切るために設けられる。区切り板93は、底面壁92から上下方向へ垂直に設けられている。区切り板93は、底面壁92から上方向へ行くほど厚みが減少されると共に、底面壁92から下方向へ行くほど厚みが減少されている。尚、側壁91も同様に底面壁92から上方向へ行くほど厚みが減少されると共に、底面壁92から下方向へ行くほど厚みが減少されている。これにより、収容部9aに嵌挿させた遊技媒体8が取り出し易くなっている。
(遊技媒体収容装置1:スペーサ部材10)
図5Aに示すように、収容ケース9は、各収容部9aに脱着可能なスペーサ部材10を有している。スペーサ部材10は、各種のサイズの遊技媒体8の中心部が、収容ケース9の底面から同一距離に設定するように形成されている。即ち、遊技媒体8の大きさに応じて、遊技媒体8の中心部を同一位置に設定するスペーサ部材10が選択される。本実施形態では、小サイズの遊技媒体8Aと、中サイズの遊技媒体8Bと、大サイズの遊技媒体8Cとに収容ケース9が対応するため、スペーサ部材10A、及び、スペーサ部材10Bが選択可能にされている。
図5Aに示すように、スペーサ部材10Aが取り付けられた収容部9aには遊技媒体8Aが収容可能にされる。また、スペーサ部材10Bが取り付けられた収容部9aには遊技媒体8Bが収容可能にされる。また、スペーサ部材10A及び10Bの何れも取り付けられていない収容部9aには遊技媒体8Cが収容可能にされる。そして、このように収容された各種のサイズの遊技媒体8A・8B・8Cの中心部81・82・83は、収容ケース9から同じ距離80に設定され、収容ケース9の底面から同一距離となる。即ち、本実施形態では、収容部9aに遊技媒体8Cを収容したときの遊技媒体8Cの中心部に合わせて、スペーサ部材10A及び10Bの高さが設定されることになる。
図5Bに示すように、スペーサ部材10Aは、遊技媒体8Aが収容される空間を形成する凹状に形成されている。具体的に、スペーサ部材10Aは、底面部1101と、底面部1101の対向する2辺から夫々立ち上げられた2つの側面部1102と、各側面部1102の外径が減少された領域から側方へ突出した後下方へ屈曲され端部に爪部を有する2つの鉤部1103(一方のみ図示)を有している。スペーサ部材10Aの底面部1101は、遊技媒体8Aを収容したときに遊技媒体8Aの中心部が、収容ケース9の底面からの距離80(図5A参照)に一致するように厚みが調整されている。
また、図5Cに示すように、スペーサ部材10Bは、遊技媒体8Bが収容される空間を形成する略断面視コの字状に形成されている。スペーサ部材10Bは、スペーサ部材10Aと同様に、底面部1201と、側面部1202と、鉤部1203とを有している。スペーサ部材10Bの底面部1201は、遊技媒体8Bを収容したときに遊技媒体8Bの中心部が、収容ケース9の底面からの距離80(図5A参照)に一致するように厚みが調整されている。尚、上述のように、スペーサ部材10A又はスペーサ部材10Bを用いずに、遊技媒体8Cを収容部9aに収容した際の遊技媒体8Cの中心部が、収容ケース9の底面からの距離80(図3A参照)に一致するため、遊技媒体8A〜8Cの何れを収容した場合でも、遊技媒体8A〜8Cの中心部81〜83を収容ケース9の底面から同一距離に設定することができる。
このように、遊技媒体8の外形は、遊技媒体8を水平方向に積層した場合の高さ方向での大きさが、複数種類の異なるサイズのものが存在している。そして、収容ケース9は、遊技媒体8を収容する複数の収容部9aと、これら収容部9aに対して着脱可能なスペーサ部材10とを有している。このスペーサ部材10は、各種のサイズの遊技媒体8の中心部を、複数種類の異なるサイズの遊技媒体8であっても、読取領域におけるアンテナボード11との位置関係を所定の位置に規制する。
即ち、サイズの異なる遊技媒体8A〜8Cを水平方向に並べてトレイ機構2に収容したときに、水平方向に配置された遊技媒体8A〜8Cの中心部81〜83をスペーサ部材10A・10Bにより同一高さに設定することができる。これにより、サイズの異なる遊技媒体であっても、アンテナボード11と遊技媒体8A〜8Cとの位置関係を一定にすることができるため、読取機構4が遊技媒体8A〜8Cの遊技媒体情報を無線通信により安定して読み取ることができる。
また、スペーサ部材10A、及び、スペーサ部材10Bは、それぞれの鉤部1103及び鉤部1023の爪部が、収容ケース9の固定孔92b(図4C及び図4D参照)に引っかけられることで、収容ケース9に固定状態で取り付けられるようになっている。これにより、スペーサ部材10を用いて遊技媒体8を収容ケース9に収容しても、遊技媒体8を安定して支持することが可能である。
上記のような構成により、図5Dに示すように、遊技媒体8A〜8Cを積層した束を水平方向に複数並べた収容ケース9A〜9Cを上下方向に積み重ねた状態にすることが可能となっている。そして、このような積み重ね状態において、下段の収容ケース9Aにおける全ての種類の遊技媒体8A〜8Cの中心部の高さ位置は、収容ケース9Aの底面から距離80に一致するようになっている。また、中段の収容ケース9Bにおける全ての種類の遊技媒体8A〜8Cの中心部の高さ位置は、収容ケース9Bの底面から距離80に一致するようになっている。さらに、上段の収容ケース9Cにおける遊技媒体8Cの中心部の高さ位置は、収容ケース9Aの底面から距離80に一致するようになっている。このように、3段に積み重ねられた3つの収容ケース9A〜9Cの収容部9aに何れの種類の遊技媒体8A〜8Cを収容したとしても、スペーサ―10A及び10Bを用いることで、各段の収容ケース9に収容される遊技媒体8A〜8Cの中心部を各収容ケース9の底面から全て同一距離に設定することが可能になっている。
(遊技媒体収容装置1:トレイ機構2)
図6Aに示すように、トレイ機構2には、上下方向に積み重ねられた3個の収容ケース9A〜9Cが設置可能にされている。即ち、1のトレイ機構2に、150枚の遊技媒体8が配置可能である。トレイ機構2は、配置板21と、台座部22と、及び、案内部23と、チューナ収容部24と、を有している。
配置板21と、案内部23と、チューナ収容部24とは、トレイ機構2の下部を構成する台座部22の上面である載置面22aに支持されるように配置されている。配置板21は、上下方向に積み重ねられた3個の収容ケース9A〜9Cの後側が当接される読取面21aを有した平板状の部材である。配置板21には、読取面21aの上部中央に前後方向に貫通し左右方向に長い取っ手孔21bが形成されている。案内部23は、読取面21aの右下角部から読取面21aの右縁に沿って、台座部22の載置面22aから垂直に立ち上げられるように設けられた直方部材である。チューナ収容部24は、配置板21の後面に設置され、内部空間に後述するカプラボード25及びフェライトコア26を収容している。
また、図6Aに示すように、トレイ機構2は、読取面21aと対向する側がオープン状態となっている。そして、積み重ねられた収容ケース9群は、外部に露出させる状態で、トレイ機構2に収納される。このように、積み重ねられた収容ケース9は、読取面21aに対して寄り掛かり、読取面21aに沿った状態を保持される。そして、読取面21aと対向する側が外部から視認可能なようなオープン状態にされる。これにより、収容ケース9ごとの遊技媒体8の束の取り扱いが容易となる。
図6Bに示すように、トレイ機構2は、配置板21の読取面21aに対する垂線をチューナ収容部24側において下降させるように形成されている。具体的に、台座部22の載置面22aは、前縁高さよりも後縁高さが鉛直下方向に存在する傾斜を有している。配置板21の読取面21aは、このような載置面22aに対して垂直に設けられている。従って、読取面21aは、上縁が下縁よりも後側に位置するような傾斜を有している。
トレイ機構2に、積み重ねられた3個の収容ケース9A〜9Cが設置された場合、積み重ねられた収容ケース9の下面が台座部22の載置面22aに当接されると共に、積み重ねられた収容ケース9の後面が配置板21の読取面21aに当接される。即ち、収容ケース9A〜9Cは、後側が読取面21aに当接され下側が載置面22aに当接された状態で、配置板21と台座部22ととによって支持される。これにより、積み重ねられた3個の収容ケース9A〜9Cの上下方向及び前後方向の位置決めが行われる。
さらに、上下方向及び前後方向の位置決めが行われた収容ケース9を右方向へ移動させ、右面を案内部23に当接させることで、収容ケース9は右方向への移動が規制され、収容ケース9の上下方向、前後方向、及び、左右方向の位置決めが行われることになる。このように、トレイ機構2は、読取面21aに沿って積み重ねられた収容ケース9を外部に露出させるように形成されている。これにより、収容ケース9の積み重ねにより遊技媒体8の束が水平方向及び上下方向のマトリックス状に配置された場合でも、外部から特定の遊技媒体8の束を容易に見つけ出すことができる。
このように、収容ケース9は、読取面21aに沿って、載置面22aに載置される。即ち、トレイ機構2は、読取面21aから水平方向に延長された収容ケース9の載置面22aを形成している。そして、この載置面22aは、収容ケース9を読取面21aに沿わせた状態で上下方向に複数積み重ね可能に傾斜状にされている。このように、収容ケース9を読取面21aに沿わせて上下方向に積み重ねたときに、収容ケース9の載置のための載置面22aが傾斜状となっているので、上下方向(縦方向)に積み重ねられる収容ケース9群が読取面21aに寄り掛かりって、読取面21aに沿った状態で、載置面22aに支持される。従って、収容ケース9の収容部9aにおいて、最大収容数よりも少ない数の遊技媒体8が収容されている場合であっても、自重により読取面21a側と離れる側に倒れたりする恐れを低減することができる。その結果、読取面21a側にあるアンテナボード11と遊技媒体8との通信距離が離れて無線通信の性能が低下する恐れを防止することができる。
図6A及び図6Cに示すように、配置板21には、アンテナボード11A・11B・11Cが設けられている。アンテナボード11A〜11Cは、それぞれ、下段、中段、及び、上段に積み重ねられた3個の収容ケース9A〜9Cの夫々に収容される遊技媒体8からの無線通信を受信する。即ち、アンテナボード11Aは、下段の収容ケース9Aに収容される遊技媒体8の遊技媒体情報だけを無線通信により取得可能にしている。また、中段の収容ケース9Bに収容される遊技媒体8の遊技媒体情報だけを無線通信により取得可能にしている。また、上段の収容ケース9Cに収容される遊技媒体8の遊技媒体情報だけを無線通信により取得可能にしている。以下、下段のアンテナボード11Aを第1アンテナ、中段のアンテナボード11Bを第2アンテナ、上段のアンテナボード11Cを第3アンテナとも称す場合がある。
図6Cに示すように、アンテナボード11A〜11Cは、左右方向に長手方向を有する平板形状が、読取面21aと水平に配置される。アンテナボード11A〜11Cは同一形状に形成されている。配置板21は、読取面21aにおいて凹部211A・211B・211Cを有している。凹部211A〜211Cは、アンテナボード11A〜11Cを夫々嵌合可能なサイズ及び形状に形成されていると共に、アンテナボード11A〜11Cの厚みに一致した深さを有している。これにより、アンテナボード11A〜11Cは、読取面21aと面一となるように、読取面21aに埋め込まれて配設される。
凹部211A〜211Cは、積み重ねられた3個の収容ケース9A〜9Cをトレイ機構2に配置した状態において、収容ケース9A〜9Cに夫々対向するように配置されている。これにより、アンテナボード11A〜11Cは、凹部211A〜211Cに嵌合する作業を行うだけで、収容ケース9A〜9Cに対して高精度に対向配置させることが可能になっている。アンテナボード11A〜11Cは、凹部211A〜211Cに夫々螺子止めにより固定される。
凹部211A〜211C内には、貫通する円形状の孔212A・212B・212Cがそれぞれ形成されている。孔212A・212B・212Cの一部は、読取面21aに形成されている。孔212A・212B・212Cは、指を挿通可能な径に設定されている。孔212A・212B・212Cは、アンテナボード11A〜11Cを凹部211A〜211Cに取り付ける場合や取り外す場合における指による手作業を容易に行うことを可能にしている。
図6Dに示すように、チューナ収容部24は、支持部241と、枠体242とを有している。支持部241は、配置板21の読取面21aと反対側の面に設けられ、台座部22の載置面22aから立ち上げられるように、配置板21の側縁に沿って設けられている。枠体242は、一面が開放された立方体形状に形成された箱状部材であり、内部に収容空間242aを有している。枠体242は、収容空間242aに、配置板21の読取面21aと反対側の面に設けられた読取機構4を収容した状態で、支持部241に螺子止めで固定される。
収容空間242aにおける配置板21側には、電波の損失を低減するアンテナチューナを備えたカプラボード25と、高周波ノイズを低減するフェライトコア26とが設けられている。カプラボード25及びフェライトコア26は、のアンテナボード11A〜11C(図6A及び図6C参照)に対応して3箇所に設けられている。各カプラボード25は、アンテナボード11A〜11Cにそれぞれ接続されている。各カプラボード25と情報取得機構40とを接続する信号線は、フェライトコア26に挿通されている。フェライトコア26は、情報取得機構40及びカプラボード25間の信号線に混入するノイズを低減している。
また、枠体242は、上部に貫通する取っ手孔242bを有している。取っ手孔242bは、トレイ機構2から、チューナ収容部24の枠体242を取り付ける場合や取り外す場合における手作業を容易に行うことを可能にしている。また、枠体242がトレイ機構2に取り付けられることによって、収容空間242aが閉鎖されたときに、収容空間242aを外部に連通する空気穴を形成するようになっている。これにより、遊技媒体収容装置1は、収容空間242a内の空気の流通経路が確保されることによって、収容空間242a内に設けられたカプラボード25及びフェライトコア26による過剰な温度上昇による誤作動が防止されている。
(アンテナボード11と遊技媒体8との位置関係)
図7を参照して、トレイ機構2に、遊技媒体8を積層した束を水平方向に複数並べた収容ケース9A〜9Cを読取面21aに沿わせて上下方向に積み重ねた際の、アンテナボード11と遊技媒体8との位置関係について説明する。
図7に示すように、トレイ機構2には、収容ケース9Aの上に収容ケース9Bが積み重ねられ、収容ケース9Bの上に収容ケース9Cが積み重ねられられている。各収容ケース9には、積層された遊技媒体8が束状に収容されている。上述の通り、トレイ機構2において、収容ケース9は、積み重ね方向が配置板21の読取面21aに沿うように傾斜されて配置される。そして、収容ケース9における束状の遊技媒体8の積層方向は台座部22の載置面22aに一致するように配置される。
収容ケース9A〜9Cにおいて、遊技媒体8Aが収容される収容部9aにはスペーサ―10Aが取り付けられ、遊技媒体8Bが収容される収容部9aにはスペーサ―10Bが取り付けられる。これにより、収容ケース9の積み重ね方向に、各遊技媒体8の中心部は底面から同一距離に設定される。即ち、同じ収容ケース9の収容部9aに収容される遊技媒体8の中心部は載置面22aの傾斜に角度が一致する同一直線上に配置されることになる。
即ち、図7に示すように、収容ケース9Aにおいて同じ収容部9aに収容される遊技媒体8の中心部は同じ直線90A上に配置され、収容ケース9Bにおいて同じ収容部9aに収容される遊技媒体8の中心部は同じ直線90B上に配置され、収容ケース9Cにおいて同じ収容部9aに収容される遊技媒体8の中心部は同じ直線90C上に配置される。そして、アンテナボード11A〜11Cが、これら直線90A〜90C上に配置されるように、読取面21a上の位置が設定される。即ち、アンテナボード11Aは、収容ケース9Aにおける各収容部9aの遊技媒体8の中心部に対向して配置され、アンテナボード11Bは、収容ケース9Bにおける各収容部9aの遊技媒体8の中心部に対向して配置され、アンテナボード11Cは、収容ケース9Cにおける各収容部9aの遊技媒体8の中心部に対向して配置される。
このように、収容ケース9によって、遊技媒体8の束が、M行、N列のマトリックス状に配列されることになる。そして、収容ケース9がトレイ機構2に位置決めされることで、マトリックス状にされた遊技媒体8の束の各行に沿って、複数のアンテナボード11の読取領域が設定されることになる。即ち、収容ケース9に収容された遊技媒体8毎に、異なるアンテナボード11で読み取ることができるようになっている。
また、収容ケース9がトレイ機構2に位置決めされ、さらにスペーサ部材10によって遊技媒体8の中心部が同一高さに設定されることで、アンテナボード11の読取領域に対する遊技媒体8の中心部が同一高さに設定されることになる。これにより、読取機構4が、遊技媒体8の電子情報を無線通信により安定して読み取ることができる。
(遊技媒体収容装置1:読取機構4)
図8に示すように、読取機構4は、アンテナボード11と、情報取得機構40とを有するRFIDリーダにより構成されている。読取機構4において、アンテナボード11(第1〜第3アンテナ)は、カプラボード25を介して情報取得機構40に接続されている。情報取得機構40と、カプラボード25とを接続する信号線は、夫々フェライトコア26に挿通されている。上述のように、アンテナボード11は、トレイ機構2の読取面21aに配置される。読取機構4は、トレイ機構2に配置された遊技媒体8の遊技価値を含む遊技媒体情報をそれぞれ取得するように構成されている。
具体的に説明すると、情報取得機構40は、信号バス41を介して各種のデータを双方向に入出力可能に接続された演算部42と記憶部43と通信部44と入出力部45と変復調部46とを有している。入出力部45は、図示しない各種のセンサーや操作ボタン、駆動機構に接続可能にされている。通信部44は、制御装置5に対してデータ通信可能に接続されている。変復調部46は、マルチプレクサ部47を介してトレイ機構2のアンテナボード11A〜11Cに接続されている。マルチプレクサ部47は、スイッチ回路を有し、変復調部46とアンテナボード11A〜11Cとを切り替え可能に接続している。
変復調部46は、データを情報処理に適した信号形態から、アンテナボード11A〜11Cを介したデータ通信に適した信号形態に変換する変調機能と、データ通信の信号形態から情報処理の信号形態に変換する復調機能とを有している。
また、記憶部43は、ワークデータ領域43aとプログラム領域43bとを有している。ワークデータ領域43aは、遊技媒体8から取得された遊技媒体情報を一時的に格納する遊技媒体管理データベース等として使用される。
図9に示すように、遊技媒体管理データベースは、遊技媒体8(RFIDタグ101)の識別情報と、グループ符号とが記憶されている。本実施形態において、遊技媒体8の識別情報は、RFIDタグ101の64ビットUID(Unique IDentifier)である。グループ符号は、RFIDタグ101の8ビットAFI(Application Family Identifier)である。また、本実施形態の遊技媒体管理データベース35には、DSFID(Data Storage Format Identifier)が記憶されていてもよい。尚、読取機構4は、RFID技術の確率的手法により、複数の遊技媒体8からデータを読み取るようになっている。これにより、読取機構4は、第1誤り検出符号及び第2誤り検出符号による遊技媒体8の認識を行う際に、遊技媒体8の固有の識別情報の対比を行うことが不要になっている。
プログラム領域43bは、遊技媒体8から遊技媒体情報を読み取る読取処理ルーチン等の各種のプログラムを格納している。読取処理ルーチン等の各種プログラムは、演算部42において実行可能にされている。読取処理ルーチンは、トレイ機構2に積み重ねて配置される各収容ケース9の収容部9a単位で遊技媒体8の遊技媒体情報を読み取り可能にされている。これにより、収容部9aに配置された全ての遊技媒体8の遊技媒体情報を一括して読み取る場合よりも、区分して読み取ることにより読み取りチェックや再読取り等に要する時間を低減することができ、短時間で遊技媒体情報を読み取ることが可能になっている。読み取りチェック等を含む遊技媒体情報の読み取り処理の詳細は後述する。
(遊技媒体収容装置1:制御装置5)
制御装置5は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置により構成されている。制御装置5は、表示装置6及び入力装置7に接続されている。また、制御装置5は、通信回線や通信網を介して管理サーバ100にデータ通信可能に接続されている。管理サーバ100は、遊技媒体収容装置1の稼働状況の管理や遊技媒体8の総合的な管理を行うようになっている。
制御装置5は、図10の遊技媒体情報テーブル等の各種のデータテーブルの格納形態でデータを記憶する記憶部を有している。
(遊技媒体収容装置1:制御装置5:遊技媒体情報テーブル)
図10に示すように、遊技媒体情報テーブルは、トレイ機構2に配置された各種の遊技媒体8の遊技媒体情報を記憶するためのデータテーブルである。具体的に説明すると、遊技媒体情報テーブルは、識別情報欄と属性蘭と金額欄と金種欄とを有しており、トレイ機構2に配置された収容ケース9に収容される全ての遊技媒体8の遊技媒体情報を格納するようになっている。
例えば、第1行目においては、識別情報『ID501』と属性『ジャンケットキャッシュ』と金額『100』と金種『HKD(香港ドル)』とが記憶されている。この場合は、100HKDの遊技価値を有した識別情報『ID501』の遊技媒体8がトレイ機構2に存在することを示している。また、第6行目においては、識別情報『ID721』と属性『ジャンケットキャッシュ』と金額『100』と金種『HKD(香港ドル)』とが記憶されている。この場合は、100HKDの遊技価値を有した識別情報『ID721』の遊技媒体8がトレイ機構2に存在することを示している。
属性としては、『キャッシュ』、『ジャンケットキャッシュ』、『ジャンケットNN(non-negotiable)』、『プレミアムキャッシュ』、『プレミアムNN(non-negotiable)』等が挙げられる。ここで、『キャッシュ』は遊技場側が遊技者に発行する兌換遊技媒体を意味する。『ジャンケットキャッシュ』はジャンケット側が遊技者に発行する兌換遊技媒体を意味する。『ジャンケットNN』はジャンケットが遊技者に発行する不換遊技媒体を意味する。『プレミアムキャッシュ』は遊技場側が重要遊技者に発行する兌換遊技媒体を意味する。『プレミアムNN』は遊技場側が重要遊技者に発行する不換遊技媒体を意味する。
(遊技媒体収容装置1:表示装置6の表示状態)
図11に示すように、表示装置6は、画面上部に配置された上側表示部61と、上側表示部61の下方に配置された下側表示部63と、を有したチップバンク画面を表示可能にされている。
上側表示部61の上部には、遊技媒体8の金種及び金額『Denomination』、遊技媒体8の属性『Chip Attribute』、遊技媒体8の枚数『QTY』、及び金種と枚数を掛けた金額『Total』の表示項目が横方向に並んで配置されており、これらの表示項目の下側にトレイ機構2に配置された全ての遊技媒体8の遊技媒体情報が表示されるようになっている。
上側表示部61の下方における下側表示部63には、金種枚数部631と金種金額部632とエラー部633と合計枚数部634とが設けられている。金種枚数部631は、トレイ機構2に配置された遊技媒体8の金種毎の枚数を表示する。金種金額部632は、トレイ機構2に配置された遊技媒体8の金種毎の合計金額を表示する。エラー部633は、遊技媒体8として不適格な遊技媒体情報を有したエラー遊技媒体の枚数を表示する。合計枚数部634は、トレイ機構2に配置された全遊技媒体の合計枚数を表示する。
さらに、下側表示部63には、コンフィグボタン635とスタートボタン636とオートボタン637とが設けられている。コンフィグボタン635は、コンフィグ画面に移行し、初期設定を行うことを可能にする。スタートボタン636は、手動モード時において遊技媒体情報の取得を開始する指示を行うためのボタンである。オートボタン637は、動作モードを手動モードと自動モードとに切り替えるトグルスイッチであり、自動モード時においては、所定時間単位でトレイ機構2における最新の遊技媒体情報が取得される。
図12を参照して、トレイ機構2に遊技媒体8が配置された場合の表示装置6における表示例を説明する。この例において、トレイ機構2に、金種が『PHP(フィリピンペソ)』であり金額が『10』である『キャッシュ』が1枚、金種が『PHP』であり金額が『50』である『キャッシュ』が1枚、金種が『PHP』であり金額が『100』である『プレミアムNN』が1枚、金種が『PHP』であり金額が『1000』である『ジャンケットNN』が1枚、金種が『HKD(香港ドル)』であり金額が『5』である『キャッシュ』が100枚、金種が『HKD』であり金額が『100』である『キャッシュ』が1枚、金種が『HKD』であり金額が『500』である『ジャンケットキャッシュ』が1枚、金種が『HKD』であり金額が『500』である『プレミアムキャッシュ』が5枚、エラー遊技媒体が1枚配置されている。
この場合、図12に示すように、上側表示部61には、金種、金額及び属性ごとに、枚数と、枚数に金額を乗算した合計額とが表示される。即ち、金種及び金額が同じであっても、属性が異なっていれば、別々の行に表示される。また、エラー遊技媒体については、『Denomination.』欄には「ERR」が表示され、『Chip Attribute』欄には「No Registered」が表示され、、『QTY』欄には「1」が表示され、『Total』欄には「0」が表示される。即ち、不適格なエラー遊技媒体が1枚あり、合計金額には加算されないことが示される。
さらに、下側表示部63には、金種枚数部631に、金種『HKD』の合計枚数「107」と、金種『PHP』の合計枚数「4」とが示される。また、金種金額部632に、金種『HKD』の合計金額「3600」と、金種『PHP』の合計金額「1160」とが示される。また、エラー部633には、不適格なエラー遊技媒体の合計枚数「1」が示される。さらに、合計枚数部634には、エラー遊技媒体を除く、トレイ機構2に配置された全遊技媒体の合計枚数である「111」が表示される。
尚、トレイ機構2にエラー遊技媒体が配置された場合、上側表示部61におけるエラー遊技媒体を示す行の全ての欄の領域と、エラー部633の領域との背景色(例えば、赤)に変更されるようになっている。これにより、エラー遊技媒体が配置されていることを一目で認識することができる。
このように、表示装置6は、制御装置5によって、読取機構4により読み取られた電子情報に基づいて、遊技媒体8の種類毎に遊技価値の合計値を求め、これら合計値を遊技媒体8の種類に対応付けて表示する。これにより、遊技媒体収容装置1に収容された遊技媒体8の種類及び合計値を目視により即座に確認することを可能にする。
(遊技媒体収容装置1:動作)
以上のように構成された遊技媒体収容装置1の動作をフローチャートに基づいて説明する。尚、以後の説明においては、遊技媒体収容装置1に電源が投入されていることを前提に説明する。
(遊技媒体収容装置1:制御装置5:メイン処理)
図13に示すように、制御装置5においてはメイン処理ルーチンにより各種の処理が実行されている。具体的に説明すると、先ず、図11に示すようなチップバンク画面が表示される(S1)。この後、キャッシャー画面中のオートボタン637が操作されたか否かが判定される(S2)。オートボタン637が操作されない場合は(S2:NO)、ボタン操作のための待機時間として所定時間が経過したか否かが判定される(S3)。一方、オートボタン637が操作された場合は(S2:YES)、モード切り替え処理が実行され、自動モードと手動モードとが切り替えされる。即ち、自動モードで動作中であれば、手動モードに切り替えられ、手動モードで動作中であれば、自動モードに切り替えられる(S3)。
この後、その他のボタンが操作されたか否かが判定される(S4)。操作された場合は(S4:YES)、操作されたボタンの機能に対応した処理が実行された後(S5)、S2から再実行される。一方、その他のボタンが操作されない場合は(S4:NO)、ボタン操作のための待機時間として所定時間が経過したか否かが判定される(S6)。所定時間が経過してなければ(S6:NO)、S2から再実行される。一方、所定時間が経過した場合は(S6:YES)、読取機構4から遊技媒体情報を取得する情報取得処理が実行される(S7)。この後、取得された遊技媒体情報に基づいてチップバンク画面(図11及び図12参照)を更新する情報表示処理が実行される(S8)。
(遊技媒体収容装置1:制御装置5:情報取得処理)
図14に示すように、メイン処理において情報取得処理が実行されると、先ず、自動モードであるか否かが判定される(S11)。自動モードである場合は(S11:YES)、開始信号が読取機構4に送信される(S13)。一方、自動モードでない場合は(S11:NO)、スタートボタン636が操作されたか否かが判定される(S12)。スタートボタン636が操作されない場合は(S12:NO)、S12が再実行されることによって、操作されるまで待機状態とされる。スタートボタン636が操作された場合は(S12:YES)、開始信号が読取機構4に送信される(S13)。
この後、読取機構4から、完了信号を受信したか否かが判定される(S14)。ここで、完了信号は、読取機構4において、トレイ機構2に配置された全ての遊技媒体8の遊技媒体情報を取得した旨を示す信号である。完了信号を受信しない場合は(S14:NO)、S14が再実行されることによって、完了信号を受信するまで待機することになる。完了信号を受信した場合は(S14:YES)、トレイ機構2における遊技媒体情報が読取機構4から取得される(S15)。そして、取得された遊技媒体情報が図10に示すような遊技媒体情報テーブルに格納され(S16)、本ルーチンが終了される。
(遊技媒体収容装置1:制御装置5:情報表示処理)
図15に示すように、メイン処理において情報表示処理が実行されると、図10に示すような遊技媒体情報テーブルから遊技媒体情報が読み出される(S21)。そして、エラー遊技媒体が存在している場合には、当該遊技媒体についての背景色(例えば赤)が設定される(S22)。そして、表示装置6における上側表示部61に遊技媒体情報が、金種、金額、及び、属性で分類されて表示される(S23)。この後、遊技媒体情報テーブルの遊技媒体情報に基づいて金種毎の合計金額が算出される(S24)。これらの合計金額は、図12に示すように、下側表示部63の金種金額部632に表示される。また、金種毎の遊技媒体の枚数及び全遊技媒体の合計枚数が、金種枚数部631及び合計枚数部634にそれぞれ表示される。また、存在する場合にはエラー遊技媒体の枚数がエラー部633に表示される(S25)。その後、本ルーチンが終了される。
このように、読取機構4により読み取られた遊技媒体情報に基づいて、遊技媒体8の種類毎に遊技価値の合計値が求められ、これら合計値を遊技媒体の種類に対応付けて表示装置6に表示される。これにより、遊技媒体収容装置1に収容された遊技媒体8の種類及び合計値を目視により即座に確認することが可能になる。
(遊技媒体収容装置1:読取機構4:読取メイン処理)
図16に示すように、読取機構4においてはメイン処理ルーチンが実行されており、遊技媒体情報を取得するための各種の処理が行われる。具体的に説明すると、先ず、制御装置5から開始信号を受信したか否かが判定される(S31)。開始信号を受信しない場合は(S31:NO)、S31が再実行されることによって、開始信号を受信するまで待機する(S31)。開始信号を受信した場合は(S31:YES)、トレイ機構に配置された収容ケース9A〜9Cの何れかに対する読み取り設定処理を実行する(S32)。即ち、図8に示すような変復調部46がアンテナボード11A〜11C(第1アンテナ〜第3アンテナ)の何れかに接続されるように、マルチプレクサ部47のスイッチ回路が設定される。
この後、収容ケース9A〜9Cの何れかに配置された全遊技媒体の遊技媒体情報を読みと取る読取処理が実行される(S33)。そして、全てのアンテナボード11A〜11Cの読み取り設定処理が終了したか否かが判定される(S34)。終了していない場合は(S34:NO)、S32から再実行され、読み取り設定処理が未設定のアンテナボード11A〜11Cに対する設定が行われる。尚、収容ケース9A〜9Cが配置されているか否かの判定は行わず、例えば、収容ケース9Bや収容ケース9Cが配置されていない場合であっても3つ全ての収容ケース9があるものとして、全ての収容ケース9に対して読取設定処理、及び、読み取り処理を行う。
全てのアンテナボード11A〜11Cの読み取り設定処理が終了した場合は(S34:YES)、完了信号が制御装置5に送信されて(S35)、本ルーチンが終了される。これにより、制御装置5は、トレイ機構2に載置された全ての遊技媒体8の遊技媒体情報を取得し、図10に示すような遊技媒体情報テーブルに格納することになる。
(遊技媒体収容装置1:読取機構4:読取処理)
図17に示すように、読取機構4において読取処理が実行されると、マルチプレクサ部47を介して接続されたアンテナボード11A〜11Cを介して、アンテナボード11A〜11Cの通信範囲内にある遊技媒体8のRFIDタグ101に対して要求信号を送信し、タイムスロット領域を指定する(S310)。
要求信号を受信したRFIDタグ101は、識別情報からCRCにより16ビットのCRC符号を生成する。次に、要求信号を受信したRFIDタグ101は、タイムスロット領域の値ごとに定められたタイミングで、識別情報(64ビットUID)、第1誤り検出符号(16ビットCRC符号)及び第2誤り検出符号(8ビットDSFID)を含む応答信号を送信する。
第1誤り検出符号のデータ長及び第2誤り検出符号のデータ長は、識別情報のデータ長よりも短い。第2誤り検出符号のデータ長は、第1誤り検出符号のデータ長よりも短い。第1誤り検出符号と第2誤り検出符号とは、互いに異なる方法として、例えば異なるデータ長となるように生成されている。第1誤り検出符号は、RFIDタグで生成されている。第2誤り検出符号は、予め生成されて記憶部43に記憶されている。
アンテナボード11A〜11Cを介して、各RFIDタグ101から順番に応答信号を受信すると(S311)、応答信号中の識別情報から、第1誤り検出符号(16ビットUID)及び第2誤り検出符号(8ビットDSFID)が生成される(S312)。この後、S311においてRFIDタグ101から受信した第1誤り検出符号と、S312において生成した第1誤り検出符号との一致又は不一致が検出される(S313)。通常、応答信号の衝突が生じていなければ、第1誤り検出符号の値は一致する。
S313の後、S311においてRFIDタグ101から受信した第2誤り検出符号と、S312において生成した第2誤り検出符号との一致又は不一致を検出する(S314)。通常、応答信号の衝突が生じていなければ、第2誤り検出符号の値は一致する。
次に、第1誤り検出符号が一致したか否かが判定される(S315)。通常、応答信号の衝突が生じていれば、第1誤り検出符号は一致せず、RFIDタグ101を認識することはできない。複数のRFIDタグ101から同時に応答信号が送信されると、データ値が変わってしまうため、S313で第1誤り検出符号の不一致が検出される。この場合、第1誤り検出符号が一致しなかったと判断され(S315:NO)、メモリ33に、タイムスロット領域における通信結果として未認識が記録される(S316)。
通常、応答信号が衝突した場合、S313において、第1誤り検出符号の不一致が検出される。しかし、応答信号が衝突しても、偶然、受信した第1誤り検出符号と生成した第1誤り検出符号とが一致する場合がある。この現状により正しいと認識された識別情報が所謂ゴーストIDであり、正しいと認識されたRFIDタグ101が所謂ゴースト遊技媒体となる。
異なる識別情報を有する複数のRFIDタグが、同時に、同じ拡散符号で、同じタイムスロットを用いて通信を始めた場合に、nビットのCRCにより誤りを検出できない確率は、受信時に合成された識別情報(DATAX)から生成されるnビットのCRC符号が、受信時に合成されたnビットの第1誤り検出符号(CRC X)と偶然に一致する確率である。この確率は、2−nで表わすことができる。本実施形態では、第1誤り検出符号として、16ビットCRC符号を用いるので、2の−16乗である1/65536の確率で、ゴーストチップが生じる。
S315において、第1誤り検出符号が一致したと判断した場合は(S315:YES)、続いて第2誤り検出符号が一致したか否かを判断する(S317)。第1誤り検出符号が一致し且つ第2誤り検出符号が不一致であった場合は、応答信号の衝突により第1誤り検出符号の誤認識が発生していることになる。この場合(S317:NO)、メモリ33に、タイムスロット領域における通信結果として誤認識が記録される(S318)。
一方、S317において、第1誤り検出符号が一致し且つ第2誤り検出符号が一致したと判断した場合、RFIDタグ101の正常な認識が行われたこととする。この場合(S317:YES)、メモリ33に、タイムスロット領域における通信結果として認識完了が記録される(S319)。
S316、S318又はS319の実行後、各アンテナボード11A〜11Cの通信範囲内における全タイムスロットの通信が完了したか否かを判断する(S320)。全タイムスロットの通信が完了していないと判断した場合は(S320:NO)、処理をS311に戻す。一方、全タイムスロットの通信が完了したと判断した場合は(S320:YES)、メモリ33に未認識の記録があるか否かが判断される(S321)。
未認識の記録があると判断した場合は(S321:YES)、再読取処理を実行する。再読取処理では、S310で指定したタイムスロット領域とは別のタイムスロット領域(例えば、64ビットUIDのうちの最下桁から17〜32番目のビット)を指定する要求信号を送信する。記憶部43に未認識の記録がないと判断された場合(S321:NO)、又はS322の処理を実行した場合は、記憶部43に誤認識の記録があるか否かが判断される(S323)。誤認識の記録がないと判断された場合は(S324:NO)、本処理が終了される。一方、誤認識の記録があると判断された場合は(S324:YES)、グループ指定読取処理が行われた後(S324)、本処理が終了される。
グループ指定読取処理を詳細に説明すると、第1誤り検出符号の誤認識が生じたときと同一のタイムスロット領域及びタイムスロット値を指定し且つ1つのグループを指定する指定信号を送信する。指定信号は、グループ符号を含んでおり、グループ符号により、グループの指定を行う。グループの数は、グループ符号が取り得る値の数(2のn乗)である。本実施形態において、グループ符号は、8ビットであるので、グループ数は、2の8乗で256である。なお、本発明は、この例に限定されず、トレイ機構2に配置される遊技媒体8で用いられるグループ符号の数と、グループの数とが同じであればよい。
指定信号を受信したRFIDタグ101は、グループ符号、識別情報及び第1誤り検出符号を含む返答信号を送信する。グループ符号のデータ長は、識別情報、第1誤り検出符号及び第2誤り検出符号よりも短い。グループ符号は、予め各RFIDタグ101に割り当てられて、記憶部43に記憶されている。
この後、アンテナボード11A〜11Cを介して、RFIDタグ101から返答信号を受信し、誤認識のチップを特定する処理を行う。この処理では、受信した指定信号に含まれる識別情報から第1誤り検出符号を生成し、生成した第1誤り検出符号と、受信した指定信号に含まれる第1誤り検出符号との対比により、チップの認識を行う。そして、グループについての認識が完了したことをメモリ33に記録する。そして、このような処理を全グループの読取が完了するまで行う。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態の遊技媒体収容装置を図面に基づいて説明する。第1実施形態と共通する構成については、同様の名称を用いて説明を省略する。
(遊技媒体収容装置A1:概要)
図18に示すように、遊技媒体収容装置A1は、遊技媒体情報を無線通信により出力可能に備えた遊技媒体A8を収容するように構成されている。尚、以後の説明においては、遊技媒体A8が正円形の平板状のチップである場合について説明する。遊技媒体収容装置A1に用いられる遊技媒体A8は、全て同じ形状である。遊技媒体A8は、第1実施形態と同様に、RFIDタグ101を中心部に内蔵する。
遊技媒体収容装置A1は、トレイ機構A2と、読取機構A4と、を有している。トレイ機構A2は、遊技媒体A8が収納された収容ケースA9を、上下方向に連続した読取面21aに沿わせて上下方向に複数積み重ね可能にされている。収容ケースA9は、遊技媒体A8を水平方向に積層した束を収納可能である。収容ケースA9には、このような遊技媒体8の束が1以上配置可能にされている。読取機構A4は、読取面A21aに配置されたアンテナ機構A11と、トレイ機構A2に配置された遊技媒体A8の電子情報をアンテナ機構A11を介して取得する情報取得機構A40とを有している。読取機構A4は、このアンテナ機構A11と遊技媒体A8との間の無線通信により、遊技媒体A8の内部に記憶された遊技媒体A8に関連する電子情報を読み取ることが可能にされている。
トレイ機構A2は、遊技媒体A8を積層した束を水平方向に複数並べた収容ケースA9を読取面A21aに沿わせて上下方向に積み重ね可能にされている。アンテナ機構A11は、読取面21aに配置される。読取機構A4は、アンテナ機構A11と遊技媒体A8との無線通信により、遊技媒体A8から遊技媒体情報を読み取ることが可能にされている。また、遊技媒体収容装置A1は、第1実施形態と同様の表示装置6と制御装置5とを有している。
(遊技媒体収容装置A1:詳細)
上記の遊技媒体収容装置A1について、詳細に説明する。
(遊技媒体収容装置A1:収容ケースA9)
図19Aに示すように、収容ケースA9は、5個の収容部A9aを水平方向に有している。各収容部A9aには、遊技媒体A8を20枚積層した束が収容可能にされている。即ち、1つの収容ケースA9に100枚の遊技媒体A8が収容可能にされている。
収容ケースA9は、側壁A91と、底面壁A92とを有している。底面壁A92は、遊技媒体A8を安定して支持するための凹凸を有している。具体的に、底面壁A92は、円柱状に積層された遊技媒体A8の中心軸を通る面で切断された外形に一致する凹部が5つ連続して形成されている。即ち、底面壁A92には、円柱状に積層された遊技媒体A8が並んで配置される。側壁A91は、底面壁A92に配置された遊技媒体A8を所定高さに位置させる外壁であると共に、配置された遊技媒体A8の上記中心軸方向への移動を規制する。また、側壁A91の上部周縁は、断面が階段状に、内径が大きく形成された嵌合部A91aを有している。嵌合部A91aの内径は、収容ケースA9における側壁A91の下縁部の外径よりも大きく設定されている。これにより、収容ケースA9の嵌合部A91aに、他の収容ケースA9の下縁を嵌め込むことができ、複数の収容ケースA9を上下方向に積み重ねることが可能となっている。尚、本実施形態では、全て同じ形状の遊技媒体A8を用いているが、第1実施形態と同様にスペーサ部材を用いて、異なるサイズの遊技媒体を使用可能にするものであってもよい。
例えば、図19Bに示すように、収容ケースA9は、各収容部A9aに脱着可能なスペーサ部材A10を有するものであってもよい。スペーサ部材A10は、各種のサイズの遊技媒体A8の中心部が、収容ケースA9の底面から同一距離に設定するように形成されている。即ち、遊技媒体A8の大きさに応じて、遊技媒体8の中心部を同一位置に設定するスペーサ部材A10が選択される。図19Bに示すように、収容ケースA9には、小サイズの遊技媒体A8Aと、中サイズの遊技媒体A8Bと、大サイズの遊技媒体A8Cとが対応し、サイズに応じてスペーサ部材10A、及び、スペーサ部材10Bが選択可能にされている。
具体的に、図19Bに示すように、スペーサ部材A10Aが取り付けられた収容部A9aには遊技媒体A8Aが収容可能にされる。また、スペーサ部材A10Bが取り付けられた収容部A9aには遊技媒体A8Bが収容可能にされる。また、スペーサ部材A10A及びA10Bの何れも取り付けられていない収容部A9aには遊技媒体A8Cが収容可能にされる。そして、このように収容された各種のサイズの遊技媒体A8A・A8B・A8Cの中心部A81・A82・A83は、収容ケースA9の底面から同じ距離A80に設定される。即ち、収容部A9aに遊技媒体A8Cを収容したときの遊技媒体A8Cの中心部A83に合わせて、スペーサ部材A10A及びA10Bの高さが設定されることになる。
(遊技媒体収容装置A1:トレイ機構A2)
図20Aに示すように、トレイ機構A2には、上下方向に積み重ねられた5個の収容ケースA9A〜A9Eが設置可能にされている。即ち、1のトレイ機構A2に、500枚の遊技媒体A8が配置可能である。トレイ機構A2は、配置板A21と、台座部A22と、及び、案内部A23と、アンテナ収容部A24と、を有している。
図20A及び図20Bに示すように、配置板A21と、アンテナ収容部A24とは、トレイ機構A2の下部を構成する台座部A22の上面である載置面A22aに支持されるように配置されている。配置板A21は、上下方向に積み重ねられた5個の収容ケースA9A〜A9Eの後側が当接される読取面A21aを有した平板状の部材である。読取面A21aには、上下方向に延在する案内部A23が形成されている。アンテナ収容部A24は、配置板A21の後面に設置され、内部空間に、アンテナ機構A11を収容している。
図20Cに示すように、トレイ機構A2は、配置板A21の読取面A21aに対する垂線を読取機構A4のアンテナ機構A11を収容するアンテナ収容部A24側において下降させるように形成されている。即ち、読取面A21aと垂直に設けられる載置面A22aも傾斜することになる。このように、トレイ機構A2は、読取面A21aから水平方向に延長された収容ケースA9の載置面A22aを形成している。そして、この載置面A22aは、収容ケースA9A〜A9Cを読取面21aに沿わせた状態で上下方向に複数積み重ね可能に傾斜状にされている。
このように、収容ケースA9A〜A9Eを読取面A21aに沿わせて上下方向に積み重ねたときに、収容ケースA9の載置のための載置面A22aが傾斜状となっているので、上下方向(縦方向)に積み重ねられる収容ケースA9A〜A9Eが読取面A21aに寄り掛かりって、読取面A21aに沿った状態を保持することができる。即ち、収容ケースA9A〜A9Eは、トレイ機構2に載置面A22aに載置されることで、前後方向及び上下方向の位置決めが行われる。また、収容ケースA9A〜A9Eは、案内部A23に当接するように右方向へ移動されることで、左右方向の位置決めが行われる。従って、収容ケースA9の収容部A9aにおいて、最大収容数よりも少ない数の遊技媒体A8が収容されている場合であっても、自重により読取面A21a側と離れる側に倒れたりする恐れを低減することができる。その結果、読取面A21a側にあるアンテナ機構A11と遊技媒体A8との通信距離が離れて無線通信の性能が低下する恐れを防止することができる。
図20D及び図20Eに示すように、アンテナ機構A11は、アンテナ収容部A24の収容空間A242aの配置板A21の読取面A21aと反対側の面に沿って配置されている。具体的に、アンテナ収容部A24は、支持部A241と、収容板A242とを有している。支持部A241は、配置板A21の左右方向の両縁部に沿って、読取面A21aと反対側の面に形成された2つの板状部材である。支持部A241は、載置面A22aから立ち上げられるように形成されており、配置板A21を背面から支持する。収容板A242は、読取面A21aと反対側の面の支持部A241に挟まれる領域を覆うように配置される平板部材である。収容板A242は、左方端部領域の中央に切欠き領域A242bを有しており、収容空間A242aを露出するようになっている。
配置板A21には、反対側の面の中央部に、平板部材A211が取り付けられている。また、配置板A21には、反対側の面の左縁の上下間隔を空けて、前後方向に平板A211と同じ厚みの直方部材A212・A213が取り付けられている。収容板A242は、平板部材A211及び直方部材A212・A213に螺子止めにより固定される。また、平板部材A211及び直方部材A212・A213は、収容板A242を、配置板A21に配置した際に、収容空間A242aを環状に形成する。アンテナ機構A11は、この環状に形成された収容空間A242aに沿って配置されるように環状に形成されている。具体的に、アンテナ機構A11は、アンテナ部A111と、チューナ部A112とを有している。
アンテナ部A111は、平板A211の周囲に沿って配置される環状に、断面同一径に形成されている。また、アンテナ部A111は、読取面A21aに沿って、遊技媒体A8がトレイ機構A2に配置される領域全体を覆うように配置されている。即ち、アンテナ機構A11の読取領域は、トレイ機構A2に配置される遊技媒体A8の全てとなる。
チューナ部A112は、切欠き領域A242bに対応する位置に、アンテナ部A111が形成する環状の一部として配置されている。チューナ部A112には、電波の損失を低減するアンテナチューナを備えたカプラボードや高周波ノイズを低減するフェライトコアが内蔵されている(図示せず)。チューナ部A112は、収容板A242によって、アンテナ機構A11を覆った状態で、切欠き領域A242bから露出される。これにより、カプラボードやフェライトコアによる過剰な温度上昇による誤作動が防止されている。
(遊技媒体収容装置A1:読取機構A4)
図21に示すように、読取機構A4は、アンテナ機構A11と、情報取得機構A40とを有するRFIDリーダにより構成されている。読取機構A4において、アンテナボードA11(アンテナ)は、電波の損失を低減するアンテナチューナを備えたカプラボードA25を介して情報取得機構A40に接続されている。情報取得機構A40と、カプラボードA25とを接続する信号線は、信号線に混入するノイズを低減するフェライトコアA26に挿通されている。カプラボードA25及びフェライトコアA26は、アンテナ機構A11のチューナ部A112(図20D、図20E参照)に収容されている。上述のように、アンテナ機構A11は、トレイ機構A2の読取面A21aに配置される。読取機構A4は、トレイ機構A2に配置された遊技媒体A8の遊技価値を含む遊技媒体情報をそれぞれ取得するように構成されている。
情報取得機構A40は、マルチプレクサ部47が無いことを除いて、第1実施形態の情報取得機構40と同様の構成を有している。即ち、変復調部46には、アンテナ機構A11からの信号のみ入力される。このように、情報取得機構A40は、スイッチ回路によりアンテナを切替える必要がないためマルチプレクサ部47を不要としているが、マルチプレクサ部47を備える構成を流用してもよい。
読取機構A4は、第1実施形態の読取メイン処理、及び、読取処理と同様の処理を実行する。ただし、読取機構A4は、読取メイン処理において、アンテナを切替える処理を行わない。
(遊技媒体収容装置A1:制御装置A5)
制御装置A5は、第1実施形態の制御装置5と同様に、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置により構成されている。制御装置5は、表示装置6及び入力装置7に接続されている。
制御装置A5は、第1実施形態のメイン処理、情報取得処理、及び、情報表示処理と同様の処理を実行する。このように、制御装置A5は、トレイ機構A2に配置された遊技媒体A8の種類毎に遊技価値の合計値を求め、これら合計値を遊技媒体A8の種類に対応付けて、図11及び図12に示すようなチップバンク画面として表示装置6に表示する。これにより、遊技媒体収容装置1に収容された遊技媒体8の種類及び合計値を目視により即座に確認することを可能にする。
(実施形態3)
本発明の第3の実施形態の遊技媒体収容装置を図面に基づいて説明する。また、前述の実施形態と共通する構成については、同様の名称を用いて説明を省略する。
本実施形態の遊技媒体収容装置B1は、遊技者が自身のキャッシュを遊技に用いるチップに交換する交換所等に設けられるものである。遊技媒体収容装置B1は、同じ内容のチップバンク画面を表示する2つの表示装置を有している。例えば、店員は、遊技者から受け取ったキャッシュの額に対応するチップを遊技媒体収容装置B1に配置する。これにより、店員は、一方の表示装置でチップの遊技媒体情報を確認すると共に、他方の表示装置で遊技媒体情報を遊技者に確認させることができる。
具体的に、図22に示すように、遊技媒体収容装置B1は、交換側表示装置B61と、遊技者側表示装置B62と、情報取得機構40と、トレイ機構B2と、制御装置5と、を有している。交換側表示装置B61、及び、遊技者側表示装置B62は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の文字や画像、動画を表示する装置が用いられる。交換側表示装置B61、及び、遊技者側表示装置B62には、夫々異なる種類が用いられてもよい。
トレイ機構B2は、水平配置された平板状の配置板B21と、配置板B21を上面に有した枠体B22とを有している。配置板B21の下面にはアンテナ機構B11が配置されている。アンテナ機構B11には、遊技媒体B8が有するアンテナと無線通信を行うためのアンテナ等が配設されている。尚、アンテナは、配置板B21の領域に載置される遊技媒体B8との無線通信が可能であれば、どのような形態に配設されていてもよい。
配置板B21に載置された遊技媒体B8の電子情報の読み取り動作は、前述の実施形態と同様に行われ、交換側表示装置B61、及び、遊技者側表示装置B62に同じチップバンク画面(図9及び図10参照)が表示される。これにより、店員による交換ミスを防止することができる。また、遊技者へ正確に交換サービスを行うことができるため遊技者からの信頼を得ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、図23に示すように、トレイ機構C2が、M行、N列に複数の収容ケースC9が積み重ね可能にされていてもよい。そして、各収容ケースC9が水平方向にN個並ぶ各行に沿って、アンテナの読取領域が設定されているものであってもよい。図23に示す例では、収容ケースC9は、遊技媒体C8を積層した束を水平方向に3つ並べて格納可能にされている。トレイ機構C2に、このような収容ケースC9が3行2列に複数積み重ねられている。
具体的に、トレイ機構C2の支持面C22aに収容ケースC91a、及び、収容ケースC91b、が載置されている。収容ケースC91aには収容ケースC92a及び収容ケースC93aが順に積み重ねされており、収容ケースC91bには収容ケースC92b及び収容ケースC93bが順に積み重ねされている。即ち、収容ケースC91a及び収容ケースC91bは水平方向に並んでおり、収容ケースC92a及び収容ケースC92bは水平方向に並んでおり、収容ケースC93a及び収容ケースC93bは水平方向に並んでいる。このように、積み重ねられた複数の収容ケースC9は、トレイ機構C2の傾斜する読取面C21aに寄り掛かった状態で支持されている。
一方、読取面C21aには、アンテナボードC111〜C113が配置されている。アンテナボードC111は、収容ケースC91a及び収容ケースC91bに対向するよう読取面C21aに配置される。同様に、アンテナボードC112は、収容ケースC91a及び収容ケースC91bに対向するよう読取面C21aに配置され、アンテナボードC111は、収容ケースC93a及び収容ケースC93bに対向するよう読取面C21aに配置される。このように、アンテナボードC111〜C113は、3行2列に配列された複数の収容ケースC9の各行に沿って配置される。即ち、アンテナボードC111〜C113の読取領域が、3行2列に配列された複数の収容ケースC9の各行に沿って設定される。これにより、読取面C21aに沿わせた収容ケース9Cに収容される遊技媒体C8の電子情報を各行ごとに異なるアンテナで読み取ることが可能となる。
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判定し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図示したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を十分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各処理は、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各処理では、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各処理における処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各処理における処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各処理を行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
1 遊技媒体収容装置
2 トレイ機構
4 読取機構
5 制御装置
6 表示装置
7 入力装置
8 遊技媒体
9 収容ケース
10 スペーサ部材
11 アンテナボード
21 配置板
21a 読取面
22 台座部
22a 載置面
23 案内部
24 チューナ収容部
40 情報取得機構
100 管理サーバ

Claims (5)

  1. 遊技媒体を水平方向に積層した束が収納された収容ケースを、上下方向に連続した読取面に沿わせて上下方向に複数積み重ね可能なトレイ機構と、
    前記読取面に配置されたアンテナを有し、前記アンテナと前記遊技媒体との間の無線通信により、前記遊技媒体の内部に記憶された遊技媒体に関連する電子情報を読み取る読取機構と
    を有し、
    前記トレイ機構は、前記読取面から水平方向に延長された前記収容ケースの載置面を形成しており、この載置面は、前記収容ケースを前記読取面に沿わせた状態で上下方向に複数積み重ね可能に傾斜状としてなることを特徴とする遊技媒体収容装置。
  2. 前記トレイ機構は、M行、N列に複数の前記収容ケースが積み重ね可能に構成される一方、各収容ケースが水平方向にN個並ぶM行の各行に沿って、前記アンテナの読取領域が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体収納装置。
  3. 前記収容ケースに収納される前記遊技媒体は、その中心部に前記電子情報を記憶する半導体装置を封止してなり、且つ、前記遊技媒体の外形は、前記遊技媒体を水平方向に積層した場合の高さ方向での大きさが、複数種類の異なるサイズのものが存在し、
    前記収容ケースは、前記遊技媒体を収容する複数の収容部と、これら収容部に対して着脱可能なスペーサ部材とを有しており、
    前記スペーサ部材は、各種のサイズの前記中心部を、複数種類の異なるサイズの遊技媒体であっても、前記読取領域との位置関係を所定の位置に規制することを特徴とする請求項に記載の遊技媒体収容装置。
  4. 前記トレイ機構は、前記読取面と対向する側がオープン状態となっており、前記積み重ねられ前記トレイ機構に収納された前記収容ケース群を外部に露出させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の遊技媒体収容装置。
  5. 表示装置と、
    前記読取機構により読み取られた前記電子情報に基づいて、前記遊技媒体の種類毎に遊技価値の合計値を求め、これら合計値を前記遊技媒体の種類に対応付けて前記表示装置に表示する制御装置と
    を有することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の遊技媒体収容装置。
JP2015083535A 2015-04-15 2015-04-15 遊技媒体収容装置 Active JP6126637B2 (ja)

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