JP6126491B2 - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、撮像素子を有する撮像装置に関するものである。
撮像素子を有する撮像装置では、露光時間の長時間化、撮像素子の温度上昇に従い撮像素子内で暗電流成分が増加することで発生する欠陥画素によるキズやダークシェーディングなどが、出力画像に固定パターンノイズ成分として重畳し、画質悪化の要因となっている。これらの固定パターンノイズ成分は、一般的に本露光画像と同条件で撮影した黒画像(遮光画像)を本露光画像から減算する黒引き処理を行うことで除去することが可能である。
特許文献1においては、撮像素子のもつ固定パターンノイズに対応する暗時出力信号をメモリに予め記録しておき、被写体を撮影した際に上記の暗時出力信号をメモリから読み出して撮影画像から減算することで固定パターンノイズ補正を行っている。
特開平1−39171号公報
ここで図12に示すように夜空を移動する星を連続的に撮影し、得られた本露光画像を合成することで一枚の絵に星空の軌跡を描きだす星空軌跡画像を作成する場合について考える。このとき被写体である夜空や星は低照度であるため、撮像装置の本露光時間を十分長く(数分〜数十分程度)設定する必要がある。また、星の軌跡として合成するためには、刻々と移動する星々を連続的に、かつ長時間撮影し合成することが必要となる。夜空の星は北極星を中心に1時間で15°移動するため、撮影する方向や、どの程度の長さの軌跡にするかにもよるが、星空軌跡画像として記録するためには通常は数十分〜数時間程度撮影し続けることとなる。
しかしながら、上記のように露光時間を長く設定すると、キズやダークシェーディングなどの固定パターンノイズが発生し易くなる。また、長時間撮影し続けることで撮像素子の温度も刻々と上昇するため、それに応じてさらに固定パターンノイズが発生しやすくなる。そのため、上記のような星空軌跡画像として高画質な画像を得るためには固定パターンノイズ補正が不可欠となる。
本来であれば本露光画像を撮影する前後の時間、つまり撮像素子の温度が殆ど変わらない条件下にて黒画像を撮影し本露光画像毎に黒引き処理を行うことで固定パターンノイズを除去することが望ましい。しかしながらこのような処理を行えば、黒画像の撮影中の星の動きが画像として記録出来ないために、図13のように合成後の星の軌跡画像が離散的になってしまう。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、星空軌跡画像のように長秒露光画像を連続的に撮影して合成する場合においても、固定パターンノイズの少ない高画質な画像を生成することができる撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、複数の画素が2次元に配置された撮像素子と、前記撮像素子を光する光手段と、記撮像素子により複数枚の露光画像の連続撮影を行い、該連続撮影で得られた複数枚の露光画像を合成するように制御するとともに、前記連続撮影の前に記遮光手段により前記撮像素子を遮光した状態で前記撮像素子に電荷の蓄積を行わせることで第1の黒画像を取得し、前記連続撮影の後に記遮光手段により前記撮像素子を遮光した状態で前記撮像素子に電荷の蓄積を行わせることで第2の黒画像を取得するように制御する制御手段と、前記連続撮影で得られた複数枚の露光画像の各々に対して前記第1の黒画像を用いた第1のノイズリダクション処理を行い記複数枚の露光画像を成した露光画像に対し前記第2の黒画像を用いた第2のノイズリダクション処理行う画像処理手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、星空軌跡画像のように長秒露光画像を連続的に撮影して合成する場合においても、固定パターンノイズの少ない高画質な画像を生成することができる撮像装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態の撮像装置の構成を示したブロック図である。 第1の実施形態における画像の撮影順序を示した図である。 第1の実施形態における画像の信号処理の概要を示した図である。 第1の実施形態における撮影シーケンスを示したフローチャートである。 第1の実施形態において動作切替えの際に参照する参照テーブルを示した図である。 第1の実施形態における第1のノイズ補正処理を示したフローチャートである。 第2のキズ補正におけるキズ検出に用いる画素の配置を示した図である。 第1の実施形態において動作切替えの際に参照する参照テーブルを示した図である。 第1の実施形態における第2のノイズ補正処理を示したフローチャートである。 第2の実施形態における撮影シーケンスを示したフローチャートである。 第3の実施形態における第2のノイズ補正処理を示したフローチャートである。 夜空での星の動く軌跡を描き出す星空軌跡画像のイメージ図である。 夜空での星の動く軌跡を描き出す星空軌跡画像の失敗例のイメージ図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜図9を用いて説明する。本発明の第1の実施形態では、星空を撮影しながら順次星空軌跡画像を合成して行く星空軌跡モードを例に挙げて説明する。
本実施形態では、ユーザーに星空軌跡画像の合成状況が分かるように、星空の軌跡を複数枚撮影しながらその時点までに合成処理された星空軌跡画像をモニタに表示する。そして、最終出力画像として合成した星空軌跡画像と、合成する前の刻々と変わる星空を撮影した画像(以下、途中星空画像と呼ぶ)を保存する。
図1は、本実施形態の撮像装置の構成を示したブロック図である。
レンズ101を通った被写体像は、絞り104にて適切な光量に調整され、撮像素子106に結像される。撮像素子106は、光電変換素子がk列,m行の2次元のマトリックス状に配置されており、それぞれの画素には赤(R)、緑(Gr)、緑(Gb)、青(B)の4つの色フィルタのいずれかを備えている。この4つの色フィルタは、ベイヤ配列を構成している。撮像素子106に結像された被写体像は、相関2重サンプリング、ゲイン調整、A/D変換を行う回路(以下、CDS・A/Dと呼ぶ)107にて、相関2重サンプリング、ゲイン調整、アナログ信号からデジタル信号への変換を行うA/D変換が行われ、R、Gr、Gb、Bの信号として取り込まれ、撮像信号処理回路108に送られる。撮像信号処理回路108では、ノイズを軽減するローパスフィルタ処理やシェーディング処理、WB処理などの各種の画像信号処理、ピークホールド処理、さらに撮像素子106の欠陥画素によるキズを補正するキズ補正やダークシェーディング補正、黒引き処理等の各種の補正、画像データの圧縮等を行う。
レンズ部101は、ズーム、フォーカス等を行うように、レンズ駆動部102によって駆動制御される。メカニカルシャッタ(以下、メカシャッタと呼ぶ)103は、後段の絞り104、撮像素子106へ入射する光の照射時間を機械的に制御するシャッタ機構である。このメカシャッタ103、絞り104は、メカニカルシャッタ・絞り駆動部(以下、シャッタ・絞り駆動部と呼ぶ)105によって駆動制御される。タイミング発生部109は、撮像素子106、CDS・A/D107に各種タイミング信号を出力する。全体制御演算部111は、撮像装置全体の制御と各種演算を行う。
第1のメモリ部110は、画像データを一時的に記憶する。記録媒体制御インターフェース部(以下、記録媒体制御I/F部と呼ぶ)112では、記録媒体に画像データの記録または読み出しを行う。表示部113は、画像データの表示を行う。半導体メモリ等の記録媒体114は、着脱可能であり、画像データが記憶される。外部インターフェース部(以下、外部I/F部と呼ぶ)115は、外部コンピュータ等と通信を行うためのインターフェースである。第2のメモリ部116は、全体制御演算部111での演算結果を記憶する。
操作部117にてユーザーが設定した撮像装置の駆動条件に関する情報は、全体制御演算部111に送られ、これらの情報に基づいて撮像装置全体の制御が行われる。温度計118は、撮像素子106の温度を測定し、測定した温度情報を全体制御演算部111へと送る。全体制御演算部111では、送られて来た撮像素子の温度情報を第2のメモリ部116に格納する。温度計118は、サーミスタや熱電対など温度情報を直接計測するデバイスで構成しても良いし、撮像素子106の出力データの暗電流成分から間接的に温度情報を求めるものでも良い。
次に、図2、図3を用いて、本実施形態における星空軌跡モードの動作の概要について説明する。図2は、星空軌跡モードにて撮影する画像を始めに撮影する画像から順番に並べたものである。
本露光の前に、まず撮像素子106を遮光した状態で電荷の蓄積を行わせ黒画像1を撮影する。その後、本露光を開始し、本露光画像1、本露光画像2、本露光画像3、…、本露光画像nと順次、連続的に星空の画像の撮影を行う。そして最後に、再度、撮像素子106を遮光した状態で黒画像2を撮影する。
図3は、図2で撮影した画像をどの様に画像信号処理し合成して行くか、その概要を表わした図である。図3の黒画像1、本露光画像1〜本露光画像n、黒画像2は、図2の同名の画像それぞれと同じものである。
撮影した画像(黒画像1、本露光画像1〜本露光画像n、黒画像2)に対し、それぞれのOBレベルが所定の値となるようにクランプ処理が施される。さらに、それぞれの画像に対し、第1のキズ補正処理を実施する。この第1のキズ補正処理は、予めメモリに記憶されているキズ情報に基づいて、各画像に対するキズ補正を行うものである。ここで、予めメモリに記憶されているキズ情報とは、所定の条件で撮影した画像から検出した撮像素子106の欠陥画素のアドレスや欠陥レベル等に関する情報である。その後、黒画像1を各本露光画像(本露光画像1、本露光画像2、…、本露光画像n)からそれぞれ減算する黒引き処理を行う。黒引き処理を行った各本露光画像は、そのままそれぞれ現像し、途中星空画像として保存する。
一方で上記の黒引き処理を行った各本露光画像に対し、ピークホールド処理を実施する。ピークホールド処理は、本露光画像を撮影する毎に実施し、また、ピークホールド処理を実施する毎に第2のキズ補正処理を実施する。第2のキズ補正処理は、ピークホールド処理した画像自体からキズ画素(撮像素子106の欠陥画素)を検出し、検出したキズ画素に関する情報に基づいて、各画像に対するキズ補正を行うものである。さらに、全ての本露光画像に対してピークホールド処理、第2のキズ補正処理を実施した画像に対し、黒画像2から検出したキズ情報に基づいて第3のキズ補正処理を行う。第3のキズ補正処理は、黒画像2からキズ画素(撮像素子106の欠陥画素)を検出し、検出したキズ画素に関する情報に基づいて、各画像に対するキズ補正を行うものである。さらにクランプ処理、現像処理を行い、星空軌跡画像として保存する。
図3における撮影シーケンス、信号処理の詳細を図4〜図9を用いて説明する。
図4は、本実施形態における星空軌跡モードの撮影シーケンス、信号処理をフローチャートとして記載したものである。本露光撮影にあたり、1枚当りの露光時間Tv、絞り値Av、ISO感度G、星空軌跡を撮影する撮影全体の時間Tallが、事前に、操作部117からユーザーが入力した設定に基づき第2のメモリ部116に保存されている。
S201では、全体制御演算部111にて、操作部117からユーザーが入力した設定に基づき各種パラメータを初期化する。また、その際、第2のメモリ部116から読みだした1枚当りの露光時間Tv(時間間隔)、星空軌跡を撮影する撮影全体の時間Tallから、撮影する総枚数Nを下記のように算出する。
N=Tall/Tv …(式1)
初期化したパラメータ、算出された総枚数Nは第2のメモリ部116に記録する。
S202では、撮影枚数カウント係数nを0にリセットする。S203では、全体制御演算部111から制御して、第2のメモリ部116から撮影条件(Tv、Av、G)、温度計118にて計測された撮像素子106の温度情報tを読み出す。そして、読みだした撮影条件(Tv、Av、G)と温度情報tから図5の参照テーブルに基づいて黒画像1を撮影するか否かを決定する。
図5は、撮像素子106の温度t、撮影時の露光時間Tv、撮影時のISO感度Gにより、黒画像1を撮影するか否かを判定するフラグNr1のテーブルを示している。黒画像1撮影判定フラグNr1が「0」であれば黒画像1を撮影しない。また、黒画像1撮影判定フラグNr1が「1」であれば黒画像1を撮影する。
このテーブルは、事前に撮像素子106の温度、露光時間、ISO感度を振って撮影した画像を確認し、固定パターンノイズが目立つ条件を抽出することで作成したものである。固定パターンノイズが発生する条件では黒画像1を用いた補正を行う必要があるため、Nr1を「1」とする。固定パターンノイズが発生しない場合には黒画像1を用いた補正が必要ないため、Nr1を「0」と記載している。S203でNr1=「1」であればS204に、S203でNr1=「0」であればS206へ進む。
S204では、全体制御演算部111から指令を出し、メカシャッタ103を閉じた状態で撮像素子106による撮影を行うことにより、黒画像1を取得する。ここでは、第2のメモリ部116から読み出した撮影条件(Tv、G)で撮影を行う。
S205では、S204で取得された黒画像1は、キズ補正処理を行ったのち第1のメモリ部110に保存する。このキズ補正処理は、撮像信号処理回路108にて事前に所定の条件で撮影した画像からキズの位置、キズのレベルなどを抽出して第2のメモリ部116に保存していたキズ情報に基づいて実施される。上記キズ補正処理を以後「第1のキズ補正処理」と記載する。
S206では、全体制御演算部111から指令を出しメカシャッタ103を開いた状態で撮像素子106による撮影を行う。この撮影は、撮影条件(Tv、Av、G)で行う。S207では、撮影枚数カウント係数nに1加える。S208では、全体制御演算部111から指令を出し、撮像信号処理回路108にて第1のNR処理(ノイズリダクション処理、画像処理)を実施する。
ここで、第1のNR処理の詳細について、図6を用いて説明する。図6は第1のNR処理の流れをフローチャートとして記載したものである。
S301では、全体制御演算部111から指令を出し、撮像信号処理回路108にてS206で撮影された本露光画像に対し、第1のキズ補正処理を実施する。
S302では、全体制御演算部111から指令を出し、第1のメモリ部110に黒画像1が保存されているか否か確認する。黒画像1が保存されていればS303に進み、黒画像1が保存されていなければ第1のNR処理を終了する。
S303では、全体制御演算部111から指令を出し、撮像信号処理回路108にて第1のメモリ部110に保存していた黒画像1を読出す。そして、S301で第1のキズ補正を行った本露光画像に対し黒画像1を用いて黒引き処理を実施し、第1のNR処理を終了する。そして、第1のNR処理の後、S209へ進む。
S209では、全体制御演算部111から指令を出す。そしてS208にて第1のNR処理を行った本露光画像に対し、撮像信号処理回路108にてノイズを軽減するローパスフィルタ処理やシェーディング処理、WB処理などの各種の画像信号処理、さらに各種の補正、画像データの圧縮等を行う。これを記録媒体114に途中星空画像として記録する。
S210では、S208にて第1のNR処理を行った本露光画像に対し、全体制御演算部111から指令を出し、撮像信号処理回路108にてピークホールド処理を行う。ピークホールド処理では画素毎に下記のような処理を行う。
S206でn枚目の本露光画像として撮影された画像をAnとする。Anはk列,m行の2次元のマトリックス状の光電変換素子から構成される撮像素子106からの出力画像であることから、Anのアドレス(i,j)、(1≦i≦k, 1≦j≦m)での出力値をan(i,j)としたとき、本露光画像Anの出力は以下のようにマトリックスとして表わすことができる。
An=(an(1, 1),an(1, 2),an(1, 3),…,an(i, j),…,an(k, m)) …(式2)
また、1枚目の本露光画像A1からn枚目の本露光画像Anまでの本露光画像にてピークホールド処理を行った画像(以下ピークホールド画像と記載)をPnとしたとき、このピークホールド画像Pnの出力も以下のようにマトリックスとして表わすことができる。
Pn=(pn(1, 1),pn(1, 2),pn(1, 3),…,pn(i, j),…,pn(k, m)) …(式3)
n=1の時はピークホールド処理は行わない。つまり、P1は以下のようになる。
P1=A1 …(式4)
P1は第1のメモリ部110に保存する。
n>1の時、全体制御演算部111から指令を出して第1のメモリ部110からPn-1を読出し、撮像信号処理回路108にて以下の式で表わされるピークホールド処理を行う。つまり、前回までのピークホールド画像の画像上の全画素と新しく撮影した画像上の全画素について、同アドレスの画素の出力値同士を比較し、大きい方の出力値をピークホールド画像の出力値とする処理を行っている。
Figure 0006126491
S211では、S210で作成したピークホールド画像に対し、全体制御演算部111から指令を出して、撮像信号処理回路108にて第2のキズ補正処理を実施する。第2のキズ補正処理の実施方法について、図7と(式6)〜(式10)を用いて説明する。
図7におけるpn(i, j)を対象画素としたとき、その周りの8つの隣接同色画素pn(i-2, j-2)、pn(i, j-2)、pn(i+2, j-2)、pn(i-2, j)、pn(i, j)、pn(i+2, j)、pn(i-2, j+2)、pn(i, j+2)、pn(i+2, j+2)から下記のように方向係数d1,d2,d3,d4を求める。
d1=(pn(i, j-2)+ pn(i, j+2))/2 …(式6)
d2=(pn(i-2, j)+ pn(i+2, j))/2 …(式7)
d3=(pn(i-2, j-2)+ pn(i+2, j+2))/2 …(式8)
d4=(pn(i+2, j-2)+ pn(i-2, j+2))/2 …(式9)
上記で求めたd1〜d4の中でpn(i, j)との差が最も小さいものを選びdminとする。そしてdminとpn(i, j)の差Δdを下記のように算出する。
Δd=|pn(i, j)−dmin| …(式10)
このΔdが所定の閾値Th2より大きい場合、対象画素pn(i, j)をキズ(欠陥画素)として検出する。そして検出された画素の位置情報(i, j)をキズアドレス情報として抽出する。上記のキズ検出を画像Pn上のすべての画素(pn(i, j),1≦i≦k,1≦j≦m)について行う。このように検出されたキズアドレス情報に基づき、ピークホールド画像に対しキズ補正処理を実施する(以後、このキズ補正処理を「第2のキズ補正処理」と記載する)。
上記のように第2のキズ補正処理では、方向係数d1〜d4の中で最もpn(i, j)との差が小さいdminを選び、その値と比較することでキズを検出する。つまり、対象画素が一部を構成している画像が描く形状を考慮し、周りの画素との関連性の高い方向を選択し、その方向に存在する画素と比較することでキズ検出を行っている。このため、キズ補正による画質の劣化を軽減することができる。Pnは第1のメモリ部110に保存する。
S212では、S211で第2のキズ補正処理を行ったピークホールド画像に対し、撮像信号処理回路108にてクランプ処理を行う。一般的に画像データには一定量のランダムノイズ成分が含まれており、同条件で同じ被写体を複数回撮影した場合、ランダムノイズ成分は所定の変動幅の間でランダムな値を取る。そのため、同条件で同じ被写体を複数回影した画像データはこのランダムノイズ成分の変動幅分だけ全体的に出力レベルが変動する。
S210にてピークホールド処理を行うと、画像データに含まれるランダムノイズ成分の変動幅の中で高い方の値に画像全体がホールドされてしまうため、OBレベルも適正値から変わってしまう。上記の理由からピークホールド処理を行った際は、再度OBレベルを合わせ直す必要があり、そのためS212でクランプ処理を行っている。
S213では、さらに撮像信号処理回路108にてノイズを軽減するローパスフィルタ処理やシェーディング処理、WB処理などの各種の画像信号処理、さらに各種の補正、画像データの圧縮等を行う。作成した画像は、表示部113に表示するための表示用画像として使用する。S214では、撮影枚数を確認する。撮影枚数カウント係数n=NであればS215に、n≠NであればS206へ戻る。
S215では、全体制御演算部111から制御して、第2のメモリ部116から、温度計118にて計測された撮像素子106の一枚目の本露光画像を撮影したときの温度T1、N枚目の本露光画像を撮影したときの温度TN、撮影条件(Tv、G)を読み出す。そして、温度T1、温度TNから下記のように本露光画像の撮影開始から終了までの撮像素子106の温度変化量ΔTを算出する。このΔTと撮影条件(Tv、G)から図8の参照テーブルを元に黒画像2を撮影するか否かを決定する。
ΔT=TN−T1 …(式11)
図8は、本露光画像の撮影開始から終了までの撮像素子106の温度変化量ΔTと撮影時の露光時間Tv、撮影時のISO感度Gにより、黒画像2を撮影するか否かを判定するフラグNr2のテーブルを示している。黒画像2の撮影判定フラグNr2が「0」であれば黒画像2を撮影しない。また、黒画像2撮影判定フラグNr2が「1」であれば黒画像2を撮影する。
このテーブルは、事前に撮像素子106の温度、露光時間、ISO感度を振って撮影した画像を確認し、固定パターンノイズの変化が目立つ条件を抽出することで作成したものである。固定パターンノイズの変化が目立つ条件では黒画像2を用いた補正を行う必要があるため、Nr2=「1」とする。固定パターンノイズの変化が目立たない場合には黒画像2を用いた補正が必要ないため、Nr2=「0」とする。S215でNr2=「1」であればS216に、S215でNr2=「0」であればS218へ進む。
なお、図8は、撮影条件(Tv、G)と、1枚目の本露光画像を撮影したときの温度T1とN枚目の本露光画像を撮影したときの温度TNとから算出したΔTから黒画像2を撮影するか否かを判断するテーブルとなっている。しかしながら、撮影条件(Tv、G)と、温度TN、撮影条件(Tv、G)と撮影枚数Nから判断するテーブルとすることも可能である。
S216では、全体制御演算部111から指令を出し、メカシャッタ103を閉じた状態で撮像素子106による撮影を行うことにより、黒画像2を取得する。ここでは、第2のメモリ部116から読み出した撮影条件(Tv、G)で撮影を行う。
S217では、撮像信号処理回路108にてS216で取得された黒画像2に対し、第1のキズ補正処理を実施する。第1のキズ補正処理を実施後、黒画像2を第1のメモリ部110に保存する。S218では、全体制御演算部111から指令を出し、撮像信号処理回路108にて第2のNR処理を実施する。
ここで、第2のNR処理の詳細について、図9を用いて説明する。図9は第2のNR処理の流れをフローチャートとして記載したものである。
S401では、全体制御演算部111から指令を出し、第1のメモリ部110に黒画像2が保存されているか否か確認する。黒画像2が保存されていればS402に進み、黒画像2が保存されていなければ第2のNR処理を終了する。
S402では、撮像信号処理回路108にて第1のメモリ部110に保存していた黒画像2を読出し、所定の閾値Th3以上(所定値以上)の出力レベルの画素を検出する。そして検出された画素の位置情報をキズアドレス情報(キズ検出データ)として抽出する。このキズアドレス情報に基づきS211で第2のキズ補正を行ったピークホールド画像に対し、さらにキズ補正を実施する。以後、このキズ補正処理を「第3のキズ補正処理」と記載する。第3のキズ補正処理を実施後、第2のNR処理を終了する。そして、第2のNR処理が終了の後、S219へ進む。S402を実行した場合は、第1及び第2のNR処理の両方を行ったことになる。
S219では、さらに撮像信号処理回路108にてクランプ処理を行う。S219でクランプ処理を行うのは、S212でクランプ処理を行う理由と同じである。
S220では、全体制御演算部111から指令を出し、撮像信号処理回路108にてノイズを軽減するローパスフィルタ処理やシェーディング処理、WB処理などの各種の画像信号処理、さらに各種の補正、画像データの圧縮等を行う。そして、星空軌跡画像として記録媒体114に記録する。
以上のように、本実施形態においては、長秒露光を長時間繰り返して撮影した複数の画像から星空軌跡画像を合成するようなモードにおいて、キズの少ない高画質な星空軌跡画像を作成することができる。
また、本実施形態では、星空軌跡画像の出力画像に対しては、最大限高画質な画像を得るため出来る限りのノイズリダクション処理を行っている。しかしながら、星空軌跡の合成の途中経過を表示する表示用画像や途中星空画像については、その時点で出来るレベルのノイズリダクション処理を行うことでリアルタイム表示を可能にしている。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、合成して作成したピークホールド画像に対して第3のキズ補正処理を実施することで高画質な星空軌跡画像を得ることができる。しかしながら、星空軌跡画像を作成する過程で取得するN枚の途中星空画像については、第3のキズ補正処理を実施していない。そのため、星空軌跡モードの撮影開始時点から時間が経てば経つほど(N枚目に近い途中星空画像ほど)、また撮影環境の温度が高ければ高いほど、より多くのより大きなキズが残ってしまう。
そこで、第2の実施形態では、第1の実施形態のようにピークホールド画像に対してだけではなく、星空軌跡画像を合成する前の刻々と変わる星空を撮影したN枚の本露光画像に対しても、連続撮影の最後に撮影した黒画像2により第3のキズ補正処理を実施する。
以下、本発明の第2の実施形態について、図1、図5〜図10を用いて説明する。本実施形態の撮像装置の構成は第1の実施形態の図1と同様であるため説明は省略する。また、第1のNR処理、第2のNR処理についても第1の実施形態で説明した図6、図9と全く同様であるため説明を省略する。第2のキズ補正処理の実施方法についても、第1の実施形態の図7で説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
以下、本発明の第2の実施形態における撮影シーケンスのフローについて図10を用いて説明する。
図10において、S901〜S908、S910、S911、S914、S916、S917は、図4におけるS201〜S208、S210、S211、S214、S216、S217と全く同じ処理であるためここでは説明を省略する。S903で参照する図5に示す参照テーブルについては、第1の実施形態で説明したものと全く同様であるためここでは説明を省略する。
S921では、S908で第1のNR処理を施した本露光画像を第1のメモリ部110に保存する。S915では、全体制御演算部111から制御して、第2のメモリ部116から、温度計118にて計測された撮像素子106の1枚目の本露光画像を撮影したときの温度T1、N枚目の本露光画像を撮影したとき(撮影終了時)の温度TN、撮影条件(Tv、G)を読み出す。この温度T1、温度TNから(式11)のように撮影開始から終了までの撮像素子106の温度変化量ΔTを算出する。そしてΔTが所定値以下かという条件と、撮影条件(Tv、G)から図8の参照テーブルに基づいて、黒画像2を撮影するか否かを決定する。なお、S915で参照する図8に示す参照テーブルの詳細については、第1の実施形態で説明したものと全く同様であるためここでは説明を省略する。
S915でNr2=「1」であればS916に、S915でNr2=「0」であればS922へ進む。S922では、S921で第1のメモリ部110に保存したS908で第1のNR処理を施した後のN枚の本露光画像を読み出す。
S918、S919、S920は、それぞれ図4のS218、S219、S220にて説明したものと同様の処理を行う。S218、S219、S220ではピークホールド画像にのみそれぞれ処理を行うが、S918、S919、S920では、ピークホールド画像に対してだけでなく、S922で読みだしたN枚の本露光画像に対してもそれぞれ同様の処理を行う。
以上のように、本実施形態においては、長秒露光を長時間繰り返して撮影した複数の画像から星空軌跡画像を合成するようなモードにおいて、本露光画像を合成して作成する星空軌跡画像だけでなく、星空軌跡画像を作成する過程で取得するN枚の途中星空画像についてもキズの少ない高画質な画像として作成することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態では、ピークホールド画像に対して第3のキズ補正処理を実施することで高画質な星空軌跡画像を得ることができる。しかしながら、撮像素子の特性によっては、キズだけでなくダークシェーディングなどの固定パターンノイズが発生し、これが星空軌跡画像の画質悪化の要因になる場合がある。
そこで第3の実施形態では、第1の実施形態においてピークホールド画像に対して実施する第2のNR処理の信号処理において、第3のキズ補正処理だけではなくダークシェーディング補正処理も行う。
以下、本発明の第3の実施形態について、図1、図4〜図8、図11を用いて説明する。本実施形態の撮像装置の構成は第1の実施形態の図1と同様であるため、説明を省略する。また、撮影シーケンスのフローについては第1の実施形態の図4で説明したものと同様であるため、説明を省略する。さらに、第1のNR処理については第1の実施形態で説明した図6と全く同様であるため、説明を省略する。S203で参照する図5に示す参照テーブル、S215で参照する図8に示す参照テーブルについては、第1の実施形態で説明したものと全く同様であるため、ここでは説明を省略する。第2のキズ補正処理の実施方法についても第1の実施形態の図7で説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
以下、本発明の第3の実施形態における第2のNR処理の信号処理の流れについて、図11を用いて説明する。
S1001では、全体制御演算部111から指令を出し、第1のメモリ部110に黒画像2が保存されているか否か確認する。黒画像2が保存されていればS1002に、黒画像2が保存されていなければ第2のNR処理を終了する。
S1002では、撮像信号処理回路108にて第1のメモリ部110に保存していた黒画像2を読出し、これを用いてピークホールド画像に対し第3のキズ補正処理を実施する。その後S1003へ進む。
S1003では、撮像信号処理回路108にて、第1のメモリ部110に保存していた黒画像1(B1)と黒画像2(B2)を読出し、黒画像1(B1)と黒画像2(B2)にローパスフィルタ処理を施す。さらに黒画像1(B1)と黒画像2(B2)から下記の式で示す処理を行い、ダークシェーディング補正用画像DshdI(ダークシェーディング量)を作成する。黒画像1(B1)が無い場合は、DshdI=B2となる。
Figure 0006126491
ただし
B1=(b1(1,1),b1(1,2),b1(1,3),…,b1(i,j),…,b1(k,m))
…(式13)
B2=(b2(1,1),b2(1,2),b2(1,3),…,b2(i,j),…,b2(k,m))
…(式14)
そして、S1002にて第3のキズ補正処理を行ったピークホールド画像に対し、上記DshdIを減算することでダークシェーディング成分を除去し、第2のNR処理を終了する。そして第2のNR処理の終了後、S219へ進む。
以上のように、本実施形態においては、長秒露光を長時間繰り返して撮影した複数の画像から星空軌跡画像を合成するようなモードにおいて、キズやダークシェーディングなどの固定パターンノイズの少ない高画質な星空軌跡画像を作成することができる。
また、本実施形態では、星空軌跡画像の出力画像に対しては、最大限高画質な画像を得るため出来る限りのノイズリダクション処理を行っている。しかしながら、星空軌跡の合成の途中経過を表示する表示用画像や途中星空画像については、その時点で出来るレベルのノイズリダクション処理を行うことでリアルタイム表示を可能にしている。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。第2の実施形態では、ピークホールド画像とN枚の本露光画像に対して第3のキズ補正処理を実施することで、高画質な星空軌跡画像と途中星空画像を得ることができる。しかしながら、撮像素子の特性によっては、キズだけでなくダークシェーディングなどの固定パターンが発生し、これが星空軌跡画像や途中星空画像の画質悪化の要因になる場合がある。
そこで第4の実施形態では、第2の実施形態においてピークホールド画像とN枚の本露光画像に対して実施する第2のNR処理の信号処理において、第3のキズ補正処理だけではなくダークシェーディング補正処理も行う。
以下、本発明の第4の実施形態について、図1、図5〜図8、図10〜図11を用いて説明する。
本実施形態の撮像装置の構成は第1の実施形態の図1と同様であるため、説明を省略する。本実施形態では、撮影シーケンスについては第2の実施形態の図10で示した場合と同様であるため、説明を省略する。第1のNR処理についても第2の実施形態で説明した図6と全く同様であるため、説明を省略する。S903で参照する図5に示す参照テーブル、S915で参照する図8に示す参照テーブルについても第2の実施形態で説明したものと全く同様であるため、ここでは説明を省略する。第2のキズ補正処理の実施方法についても第1の実施形態の図7で説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
以下、本発明の第4の実施形態における第2のNR処理の信号処理の流れについて図11を用いて説明する。
S1001では、全体制御演算部111から指令を出し、第1のメモリ部110に黒画像2が保存されているか否か確認する。黒画像2が保存されていればS1002に、黒画像2が保存されていなければ第2のNR処理を終了する。
S1002では、撮像信号処理回路108にて第1のメモリ部110に保存していた黒画像2を読出し、これを用いてN枚の本露光画像とピークホールド画像に対し第3のキズ補正処理を実施する。その後S1003へ進む。
S1003では、撮像信号処理回路108にて、第1のメモリ部110に保存していた黒画像1(B1)と黒画像2(B2)を読出し、黒画像1(B1)と黒画像2(B2)にローパスフィルタ処理を施す。さらに黒画像1(B1)と黒画像2(B2)から下記の式で示す処理を行い、ダークシェーディング補正用画像DshdIとDshdII(n)を作成する。なお、1≦n≦Nであり、DshdII(1)〜DshdII(N)はそれぞれ1枚目に撮影した本露光画像からN枚目に撮影した本露光画像のダークシェーディング補正用画像である。DshdIは第3の実施形態の(式12)と同様に算出する。DshdII(n)は下記のように算出する。
黒画像1(B1)が無い場合は、B1にて、
Figure 0006126491
としてDshdII(n)を算出する。
DshdII(n)=B1×(N−n)/N+B2×n/N …(式15)
ただし、1≦n≦Nである。
そして、S1002にてキズ補正処理を行ったN枚の本露光画像に対して、それぞれ対応するDshdII(n)(1≦n≦N)を減算し、ピークホールド画像に対しては上記DshdIを減算することでダークシェーディング成分を除去して第2のNR処理を終了する。そして、第2のNR処理終了の後、S919へ進む。
以上のように、本実施形態においては、長秒露光を長時間繰り返して撮影した複数の画像から星空軌跡画像を合成するようなモードにおいて、本露光画像を合成して作成する星空軌跡画像だけでなく星空軌跡画像を作成する過程で取得するN枚の途中星空画像についても、キズやダークシェーディングなどの固定パターンノイズの少ない高画質な画像として作成することができる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (15)

  1. 複数の画素が2次元に配置された撮像素子と、
    前記撮像素子を光する光手段と、
    記撮像素子により複数枚の露光画像の連続撮影を行い、該連続撮影で得られた複数枚の露光画像を合成するように制御するとともに、前記連続撮影の前に記遮光手段により前記撮像素子を遮光した状態で前記撮像素子に電荷の蓄積を行わせることで第1の黒画像を取得し、前記連続撮影の後に記遮光手段により前記撮像素子を遮光した状態で前記撮像素子に電荷の蓄積を行わせることで第2の黒画像を取得するように制御する制御手段と、
    前記連続撮影で得られた複数枚の露光画像の各々に対して前記第1の黒画像を用いた第1のノイズリダクション処理を行い記複数枚の露光画像を成した露光画像に対し前記第2の黒画像を用いた第2のノイズリダクション処理行う画像処理手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像処理手段は、前記第1のノイズリダクション処理として、画像から黒画像を差し引く黒引き処理を行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記画像処理手段は、前記第2のノイズリダクション処理として、記第2の黒画像からダークシェーディング量を算出し、算出したダークシェーディング量を前記複数枚の画像を合成した画像から減算するダークシェーディング補正を行うことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記画像処理手段は、前記第1の黒画像と前記第2の黒画像からダークシェーディング量を算出することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記連続撮影の開始時の前記撮像素子の温度と、前記連続撮影の終了時の前記撮像素子の温度の差が所定値以下である場合には、前記第2の黒画像の撮像を行わず、かつ前記第2のノイズリダクション処理を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記連続撮影の終了時の前記撮像素子の温度が所定値以下である場合には、前記第2の黒画像の撮像を行わず、かつ前記第2のノイズリダクション処理を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記連続撮影の画像の枚数が所定値以下である場合には、前記第2の黒画像の撮像を行わず、かつ前記第2のノイズリダクション処理を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記連続撮影の開始時と、前記連続撮影の終了時の時間間隔が所定値以下である場合には、前記第2の黒画像の撮像を行わず、かつ前記第2のノイズリダクション処理を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記連続撮影の際の前記撮像素子の露光時間、感度、または前記連続撮影の開始時の撮像素子の温度に応じて、前記第2の黒画像の撮像と前記第2のノイズリダクション処理とを行うか否かを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  10. 前記連続撮影の際の前記撮像素子の露光時間、感度、前記連続撮影の開始時の撮像素子の温度に応じて、前記第1の黒画像と前記第2の黒画像の両方の撮像と、前記第1のノイズリダクション処理と前記第2のノイズリダクション処理の両方とを行うか否かを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  11. 前記画像処理手段は、前記第2のノイズリダクション処理として、前記第2の黒画像から所定の値以上のキズを検出し、該キズの検出データに基づいて前記複数枚の画像を合成した画像に対してキズ補正処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  12. 前記画像処理手段は、前記複数枚の画像の合成処理をピークホールド処理により行うことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 複数の画素が2次元に配置された撮像素子と、前記撮像素子を光する光手段とを備える撮像装置を制御する方法であって、
    記撮像素子により複数枚の露光画像の連続撮影を行う工程と
    該連続撮影で得られた複数枚の露光画像を合成する程と、
    前記連続撮影の前に記遮光手段により前記撮像素子を遮光した状態で前記撮像素子に電荷の蓄積を行わせることで第1の黒画像を取得する工程と
    前記連続撮影の後に記遮光手段により前記撮像素子を遮光した状態で前記撮像素子に電荷の蓄積を行わせることで第2の黒画像を取得する程と、
    前記連続撮影で得られた複数枚の露光画像の各々に対して前記第1の黒画像を用いた第1のノイズリダクション処理を行う工程と
    記複数枚の露光画像を成した露光画像に対し前記第2の黒画像を用いた第2のノイズリダクション処理行う程と、
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  14. 請求項13に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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