JP6123950B1 - ばね用ステンレス鋼板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

質量%で、C:0.1〜0.4%、Si:2.0%以下、Mn:0.1〜6.0%、Cr:10.0〜28.0%、N:0.17%以下、残部がFeおよび不純物である化学組成を有し、組織が、体積%で30%以下のフェライト相および20%以下の残留オーステナイト相を含み、残部がマルテンサイト相からなる複相組織、または、マルテンサイト単相であり、板表面でのSi量が2.0%以下である、ばね用ステンレス鋼板。このばね用ステンレス鋼板は、塗装の密着性に優れ、自動車関連部品、家電製品、OA機器の筐体、屋根・外装用途の建材等に使用するのに適している。

Description

本発明は、ばね用ステンレス鋼板およびその製造方法に関する。
自動車およびそれに適用される関連部品、家電製品およびそれに適用される関連部品、OA機器の筐体、屋根・外装用途等では、ステンレス鋼板を塗装原板に用いた塗装ステンレス鋼板が数多く使用される。これらの塗装は、ステンレス鋼板に異なる材料を塗装し、新たな特徴を付与すること、ステンレス鋼の耐食性をさらに向上させること、意匠性を向上させることなどを目的として実施される。
特許文献1〜5には、自動車のエンジンに用いられるシリンダーヘッドガスケットとして、エンジンオイルや冷却水の密閉性の向上を目的に、薄いフッ素系ゴムやNBRゴム等の耐熱ゴム層が塗装されたゴム被覆ステンレス鋼板が開示されている。
特許文献6には、家電製品およびそれに適用される関連部品、OA機器の筐体については、放熱性の改善を目的とした塗装が実施されたステンレス鋼板が開示されている。
特許文献7には、意匠性の向上を目的とする塗装が実施されたステンレス鋼板が開示されている。
特許文献8には、光学機器での高解像度のために光の吸収を向上される防眩効果を目的とした塗装が実施されたステンレス鋼板が開示されている。
特許文献9〜11には、屋根・外装用途での耐食性のさらなる向上、意匠性の向上を目的とした塗装が実施されたステンレス鋼板が開示されている。
ステンレス鋼は、表面に不動態皮膜が存在し、優れた耐食性を有する。しかし、不動態皮膜があるために、そのままでは良好な塗装の密着性を得ることが困難である。このため、塗装前処理としてクロメート処理等の化成処理が施され、優れた塗装の密着性が確保されている。
最近では、六価クロムによる環境汚染にも配慮し、独自のクロムフリー化成処理が適用されるようになっている。これにともない、塗装の十分な密着性を確保するため、素材であるステンレス鋼板自体にも塗装前処理となるクロムフリー化成処理での皮膜(以下「塗装皮膜」という)の密着性が必要となる。
特許文献12には、不動態皮膜を改質したステンレス鋼が開示されている。
特許文献13〜15には、特に、塗装皮膜の密着性を劣化する一因と考えられるSiを含む不動態皮膜の組成等を限定したステンレス鋼が開示されている。
特許文献4、6、および12には、板表面形状の調整により、塗装皮膜の密着性を改良したステンレス鋼が開示されている。
特許文献16には、板表面でのMgを含む非金属介在物を規定した鋼が開示されている。
他方、自動車関連部品、家電製品、OA機器の筐体、屋根・外装用途では、軽量化を目的として素材であるステンレス鋼板の高強度化も必要不可避となってきている。
特許文献17には、本発明者らにより、高価な合金元素であるNiを低減し、Crを主成分として安価、かつ、高強度が期待されるマルテンサイト相を主体とするステンレス鋼が開示されている。
特開2002−106718号公報 特開2002−226978号公報 特開2003−342745号公報 特開2005−42130号公報 特開2006−283182号公報 特開2007−144661号公報 特開2006−103269号公報 特開2011−179097号公報 特開2001−342548号公報 特開2004−122409号公報 特開2009−214383号公報 特開2009−256785号公報 特開2006−274303号公報 特開平8−225897号公報 特開平9−31665号公報 特開2001−295073号公報 国際公開第2013/080699号
以上のように、従来、様々な検討がなされてきたが、塗装皮膜の密着性の改善に関して、素材であるステンレス鋼の組織、鋼材表面状態等の違いを考慮した検討は十分になされていない。具体的には、今後の適用拡大が期待される、製品の小型・軽量化に対応する高強度を有し、高価なNiを極力使用することなく、Crを主要な合金元素とすることで安価であり、実質的に焼入れ熱処理での仕上げとなるマルテンサイト系ステンレス鋼を対象として、塗装皮膜密着性の改善について十分な検討がなされていない。
本発明は、材料に新たな特性を付与するための塗装皮膜の密着性に優れ、自動車関連部品、家電製品、OA機器の筐体、屋根・外装用途の建材等の小型・軽量化に対応する高強度を有し、高価なNiを極力使用することなく、Crを主要な合金元素とする安価なマルテンサイト相を主体とするばね用ステンレス鋼の安定供給を課題とする。
本発明者らは、塗装皮膜の密着性の改善のため、その原因と考える不動態皮膜および形状の影響とともに、ステンレス鋼の組織、特に今後適用拡大が期待されるマルテンサイト系ステンレス鋼に関する影響を検討し、それらの複合的な効果を明らかにした。
具体的には、安価かつ高強度を期待できるCrを主合金成分とするマルテンサイト相を主体とするステンレス鋼を素材として研究を重ね、成分調整した小型鋳塊での試作試験および実機試作試験を行った。その結果、板表面でのSi量およびマルテンサイト相を主体とする組織を限定することで、塗装皮膜の密着性を改善できることを明らかにした。
本発明は、上記の知見に基づくものであり、その要旨は以下のとおりである。
(1)質量%で、
C:0.1〜0.4%、
Si:2.0%以下、
Mn:0.1〜6.0%、
Cr:10.0〜28.0%、
N:0.17%以下、
Ni:0〜2.0%、
Cu:0〜2.0%、
Nb:0〜0.5%、
V :0〜0.5%、
Ti:0〜0.5%、
残部がFeおよび不純物である化学組成を有し、
組織が、体積%で、
30%以下のフェライト相、
20%以下の残留オーステナイト相、
残部がマルテンサイト相である複相組織、または、マルテンサイト単相であり、
板表面でのSi量が2.0%以下である、
ばね用ステンレス鋼板。
(2)前記鋼板の表面粗さRzが1.0μm以上3.0μmである、前記(1)のばね用ステンレス鋼板。
(3)前記化学組成が、質量%で、
Ni:0.1〜2.0%、
Cu:0.1〜2.0%、
Nb:0.01〜0.5%、
V :0.01〜0.5%、および、
Ti:0.01〜0.5%
から選択される1種以上を含む、前記(1)または(2)のばね用ステンレス鋼板。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のばね用ステンレス鋼板の製造方法であって、質量%で、
C:0.1〜0.4%、
Si:2.0%以下、
Mn:0.1〜6.0%、
Cr:10.0〜28.0%、
N:0.17%以下、
Ni:0〜2.0%、
Cu:0〜2.0%、
Nb:0〜0.5%、
V :0〜0.5%、
Ti:0〜0.5%、
残部がFeおよび不純物である化学組成を有するスラブを製品板厚へ圧延して鋼板とする工程、
上記鋼板を露点が−40℃以下の非酸化性ガス雰囲気中で750〜1100℃の温度に10秒以上保持する工程、
上記鋼板を600℃まで1℃/s以上の速度で冷却する工程、および、
上記鋼板に表面処理を施す工程を備える、ばね用ステンレス鋼板の製造方法。
(5)前記の表面処理工程が、2%以上20%以下の硫酸と2%以上20%以下の硝酸の混合水溶液への浸漬である、前記(4)のばね用ステンレス鋼板の製造方法。
(6)前記化学組成が、質量%で、
Ni:0.1〜2.0%、
Cu:0.1〜2.0%、
Nb:0.01〜0.5%、
V :0.01〜0.5%、および、
Ti:0.01〜0.5%
から選択される1種または以上を含む、前記(4)または(5)のばね用ステンレス鋼板の製造方法。
本発明によれば、塗装皮膜の密着性に優れ、高強度を有する自動車関連部品、家電製品、OA機器の筐体、屋根・外装用途の建材等に適用される安価なばね用ステンレス鋼を安定供給することが出来る。
まず、材料の組成について説明する。
C:0.1〜0.4%
Cは、安価であり、最も強力かつ有効な侵入型固溶強化元素である。また、強力なオーステナイト安定化元素でもある。このため、0.1%以上含有させる。好ましくは、0.12%以上である。しかし、過剰に含有した場合、焼入れ熱処理にて主合金元素であるCrや、後述する高温のオーステナイト域での粒成長抑制を目的に添加するNb、V、Tiとの粗大な炭化物を形成するとともに、多量のフェライト相が形成され、塗装皮膜の密着性が劣化し、高強度も得られなくなる。また、粗大な炭化物の析出が抑制された場合でも、多量のオーステナイト相が室温まで残留し、微細な析出物が均一分散したマルテンサイト相に比べて塗装皮膜の密着性が劣化する。このため、0.4%以下とする。好ましくは0.38%以下、より好ましくは0.36%以下である。
Si:2.0%以下
Siは、溶製時の脱酸剤として一般的に使用される。また、固溶強化合金元素としての側面もある。しかし、前述のように熱処理にともなう表面皮膜中への濃化により塗装皮膜の密着性を劣化する。このため、2.0%以下とする。さらに、好ましくは1.0%以下である。下限は、特に定めないが、過度な低減はコスト上昇を招くので、0.1%以上とするのが好ましい。
Mn:0.1〜6.0%
Mnは、比較的安価であり、有効なオーステナイト安定化合金元素である。CおよびNという固溶強化元素の固溶量の増加も期待される。焼入れ熱処理において、高温でのオーステナイト域をより低温まで拡大させ、析出するCおよびNの化合物を微細化し、優れた塗装皮膜の密着性が得られるのである。また、冷却速度による強度の変動も抑制される。このため、0.1%以上を含有させる。好ましくは、0.2%以上である。しかし、過度な含有は、粗大な化合物を形成し、塗装皮膜の密着性が劣化するとともに、板の製造性が著しく劣化する場合がある。このため、6.0%以下とする。好ましくは、5.6%以下である。
Cr:10.0〜28.0%
Crは、ステンレス鋼の基本元素であり、有効かつ必要な耐食性を得るために、10.0%以上含有させる。ただし、フェライト安定化元素であり、過度に含有すると、高温のオーステナイト相が不安定になる。さらに、C、Nと粗大な化合物を形成する可能性が高くなる。このため、28.0%以下とした。さらに、好ましくは、10.2%以上、26.0%以下である。
N:0.17%以下
Nは、Cと同様に最も強力かつ有効な侵入型固溶強化元素である。また、強力なオーステナイト安定化元素でもある。しかし、過剰に含有した場合、焼入れ熱処理にて主合金元素のCrや後述する高温のオーステナイト域での粒成長抑制を目的に添加するNb、V、Tiと粗大な窒化物を形成するとともに、多量のフェライト相が形成され、塗装皮膜の密着性が劣化し、高強度も得られなくなる。また、板の製造性が著しく劣化する場合がある。このため、0.17%以下とする。好ましくは、0.15%以下である。下限は、特に定めないが、過度な低減はコスト上昇を招くので、0.01%以上とするのが好ましい。
以下の元素は、必要に応じて含有させることができる任意の添加元素である。
Ni:0〜2.0%、
Cu:0〜2.0%、
Nb:0〜0.5%、
V :0〜0.5%、
Ti:0〜0.5%、
Ni、Cuは、オーステナイト安定化元素であり、Mnの効果を補うために添加してもよい。これらの元素を含有させる場合には、それぞれの含有量は2.0%以下とするのがよい。好ましくは、各々の含有量は1.8%以下である。なお、オーステナイト安定化元素としての効果を得るため、各元素の含有量は0.1%以上であることが望ましい。
Nb、VおよびTiは、焼入れ熱処理においてC、Nと化合物を形成し、それらのピン止効果により粒成長を抑制する。これにともない、板表面での凹凸が微細かつ均一となり、より優れた塗装皮膜の密着性が得られる。これらの元素を含有させる場合には、それぞれの含有量は0.5%以下とするのがよい。好ましくは、各々の含有量は0.4%以下である。なお、それらの効果を得るため、0.01%以上であることが望ましい。
上記以外の残部はFeおよび不純物である。不純物とは、原材料に含まれる、あるいは製造の過程で混入する成分であり、意図的に鋼に含有させたものではない成分のことをいう。具体的には、P、S、O、Al、Ca、Sb、Sn、W、Co、As、Mg、Pb、Bi、B、H、およびREMがあげられ、それぞれの含有量は0.1%未満である。
次に、板表面付近での組成分布について述べる。
板表面でのSi量:2.0%以下
ステンレス鋼は、表面に不動態皮膜が存在し、優れた耐食性を有する。しかし、それ故に、そのままでは良好な塗装皮膜の密着性を得ることが困難となる場合がある。塗装皮膜の密着性を劣化する原因は、Siの濃化である。このため、板表面でのSi量を2.0%以下とする。特に、板厚中心部の含有量以下とするのが好ましい。ステンレス鋼の表面皮膜は十分に薄く、板表面でのSi量とは、板表面より0.03μmまでの厚さ方向での分布の平均値とする。
実質的に焼き入れ熱処理で仕上げとなるマルテンサイト系ステンレス鋼の表面皮膜は、一般的に高温保持中に形成され、熱処理条件の調整により同熱処理後に達成されればよい。同熱処理は、一般的には非酸化性ガス、例えば、窒素と水素の混合ガス雰囲気中で行われ、雰囲気中の酸素、水分を低減すること、加熱温度の調整でSiの濃化の抑制が期待される。雰囲気中の水分は露点により管理される。
板表面でのSi量が2.0%以下とならない場合、酸洗、例えば、SiOを溶解する数%程度のフッ酸を含む水溶液、数%の硫酸と硝酸の混合水溶液等の中での電解処理等の化学的表面処理、スパッタリング等の物理的表面処理にて達成される。さらに、Siの表面皮膜への濃化によりその直下にSiの低減した層がある場合、表面処理によるSiの低減も可能である。
さらに、素材の組織について述べる。
体積%で、30%以下のフェライト相、
20%以下の残留オーステナイト相、
残部がマルテンサイト相である複相組織、または、マルテンサイト単相
本発明のステンレス鋼は、焼入れ熱処理に際して、高温でのオーステナイト相から室温ではマルテンサイト相に変態する。この際、CおよびNという侵入型固溶強化元素をより多く固溶させることで、目標とする高強度が得られる。他方、同変態での体積の変化、化合物の析出により板表面に適度な凹凸を形成することで、別に表面形状(粗さ)を調整することなく優れた塗装皮膜の密着性が得られる。すなわち、マルテンサイト相を主体とし、単相とすることが最も望ましい。さらに、冷却中、不可避的に析出する炭化物、窒化物およびそれらの複合化合物を微細に析出させることで、優れた塗装皮膜の密着性が得られる。これらの炭化物、窒化物が粗大になると、密着性は劣化する。
複相組織の場合、マルテンサイト相以外の組織は、体積%で30%以下のフェライト相と20%以下の残留オーステナイト相とする。フェライト相が体積%で30%を超えると、板表面にマルテンサイト変態による凹凸が形成されず、また、粗大なC,Nの化合物が析出する可能性も高くなり、塗装皮膜の密着性が劣化するためである。また、マルテンサイト相が少なくなるので、必要な強度を得られない場合もある。フェライト相は、好ましくは、体積%で25%以下である。残留オーステナイト相が体積%で20%を超えると、板表面にマルテンサイト変態による凹凸が形成されず、微細なC,Nの化合物が析出することも無いため、塗装皮膜の密着性が劣化するためである。好ましくは、体積%で15%以下である。
上記のように組織を調整することにより、必要な塗装皮膜の密着性、強度が達成される。具体的には、塗装皮膜の密着性が、各製品環境で所定時間の使用後、塗装の剥離強度で15MPa以上となる。好ましくは、17MPa以上である。なお、クロムフリー化成処理による下地処理後、さらにゴムをコーティングする場合、剥離強度はゴムに依存する。NBRゴムでは25MPa以上とすることは難しいと考えられる。材料の強度は、焼鈍材では得ることが難しいと考えられる、ビッカース硬度で300HV以上である。好ましくは、320HV以上である。
板表面での凹凸は、表面粗さRzで1.0μm以上が望ましい。さらに好ましくは、1.1μm以上である。これにより、焼入れ熱処理でのマルテンサイト変態によりSiの濃化皮膜を分断するとともに、形状的効果により塗装皮膜の密着性を向上すると考えられる。ただし、表面粗さが過大な場合、破壊の起点となり、加工性および疲労特性が劣化する。このため、表面粗さRzは3.0μm以下が望ましい。さらに好ましくは、2.0μm以下である。また、炭素、窒素を含む化合物の球相当の最大直径は10μm以下が望ましい。好ましくは、8μm以下である。これらは、後述する製造方法により、焼入れ熱処理温度による組織、その後の冷却速度による析出物といった複合的調整により、新たに工程を加えることなく調整することができる。
最後に、製造方法、具体的には最終熱処理の条件と表面処理に関して述べる。
“露点が−40℃以下の非酸化性ガス雰囲気中”
塗装皮膜の密着性は、前述のように、最終熱処理で形成されるSiの濃化した皮膜により劣化する。Siの濃化した表面皮膜の形成は、露点の上昇に伴う水分の増加により助長される。このため、最終熱処理の条件を、非酸化性ガス雰囲気中、かつ、露点を−40℃以下とした。好ましくは、−50℃以下である。酸化性雰囲気では、Siを含む表面皮膜が強固かつ厚く形成されるため、その後の表面処理での除去が難しくなる。
“750〜1100℃の温度に10秒以上保持”
最終熱処理は、鋼板を所定の組織に調整し、優れた塗装皮膜の密着性とともに、ばね用ステンレス鋼に必要な強度を得るために実施する。熱処理の温度が750℃未満では、炭素、窒素を含む粗大な化合物の析出をともない軟質なフェライト相を主体とする組織が形成されるので、750℃以上とする。好ましくは、ばね用途に必要となる焼鈍材では得ることが難しい強度を得ることができる800℃以上である。1100℃を超えた場合、多量のδフェライト相が発生、室温まで残存し、所定の組織が得られないので、1100℃以下とする。好ましくは、1050℃以下である。保持時間を10秒以上としたのは、材料の均一な温度の保持に必要となる最低限の時間だからである。好ましくは、30秒以上である。この工程で、板表面にSiの濃化した皮膜が均一に形成される。
“600℃まで1℃/s以上の速度で冷却”
冷却速度は、上記の加熱中のオーステナイト相をマルテンサイト相に変態させ、粗大な化合物の析出を防止するため、600℃までを1℃/s以上の速度で冷却とする。好ましくは、冷却速度は、3℃/s以上である。600℃までの冷却速度が1℃/s以上であれば、600℃未満での冷却速度は、特に限定されない。冷却工程で、板表面に望ましくはR1.0μm〜3.0μmの凹凸が形成されることにより、板表面に形成されたSiの濃化した皮膜が分断される。
“表面処理”
表面処理は、マルテンサイト変態により分断されたSiの濃化した皮膜を迅速かつ効率的に除去するために、熱処理に続けて実施する。Siの濃化した皮膜の除去は、酸を含む水溶液中での電解処理等の化学的処理、スパッタリング等の物理的処理によって行う。それにより、迅速・効率的なSiの濃化した皮膜の除去と同時に、材料の部位による特性の変動が抑制され、安定した強度を得られる。酸を含む水溶液としては、フッ酸と硝酸の混合水溶液などのフッ酸系水溶液、硫酸と硝酸の混合水溶液などがある。特に、特定化学物質等に規定され環境負荷が大きいと考えられるフッ酸等を使用しない、2%以上、20%以下の硫酸と2%以上、20%以下の硝酸の混合水溶液の使用である。更に言えば、それらを効果的かつ安定的に活用するため、電解処理の活用が望ましい。本発明においては、マルテンサイト変態時に板表面に適度な凹凸が形成されているので、新たに表面形状等を調整することなく、優れた塗装皮膜の密着性を得ることができる。
供試鋼の組成を表1に示す。下線は本発明の範囲外であることを示す。素材の供試鋼は実験室レベルの小型鋳塊ないし実機鋳塊とし、熱間圧延により板厚3mm前後に減厚し、固溶化熱処理後、冷間圧延により板厚1mmへ減厚し、中間熱処理(焼鈍)を施し、脱スケールの後、冷間圧延により板厚0.3mmへ減厚し、最終熱処理(焼入れ)を実施した。次いで、一部の材料について、表面形状を大きく変えることの無い範囲で、5%の硝酸と5%硫酸の混合水溶液中にて電解処理を施した後、板表面でのSi量、組織、硬さ、剥離強度を調査した。
Figure 0006123950
熱間圧延は、1200〜900℃の範囲で複数回の通板により実施し、板厚を約3mmとした。固溶化熱処理は、1050℃に加熱で3分間保持、室温まで冷却後、750℃加熱で3分間保持、放冷し、ショットブラスト、酸洗により脱スケールした。続いて、冷間圧延を施し、板厚を1mmとした。その後、大気中にて750℃×3分保持後に放冷する中間熱処理(焼鈍)を施し、固溶化熱処理後と同様に脱スケールした。さらに、板厚0.3mmまで冷間圧延を施し、最終熱処理(焼入れ)は、25%窒素と75%水素からなる混合ガス、露点が−30〜−50℃の非酸化雰囲気中で、1150〜700℃×30秒保持後に5℃/sで冷却した。
板表面でのSi量は、GDS表面分析機を用いて、表面から3μmまでのスパッタリングにより板厚方向での分布を測定し、0.03μmまでの平均値を算出した。組織は、圧延方向平行断面を切断し、埋込、研磨、エッチング後の金属組織を光学顕微鏡、SEMを用いて観察した。また、板表面を、フェライト・メーター、X線回折装置を用いて測定し、観察の結果とあわせて各相の割合を算出した。これらにより、マルテンサイト相、フェライト相、オーステナイト相の割合を決定した。
硬さは、マイクロビッカース硬度計を用いて、板表面にて荷重100gで測定した。剥離強度は、シリンダーヘッドガスケットを想定し、クロムフリー化成処理の下地処理、その上に厚さ25μmのNBRゴムをコーティングし、市販される自動車エンジン用LLC(ロングライフクーラント)水溶液中にて200℃×200hr保持で浸漬した後、ゴムの剥離強度を測定した。
供試材の表面Si量、組織、硬さおよび剥離強度を表2に示す。本発明例No.A1〜K2は、表面Si量、組織ともに本発明の規定を満足し、目標とする表面硬さである300HV0.1以上、目標とする剥離強度である15MP以上を達成する。特に、高温焼入れを実施したA3、B5は、表面処理無しでも、表面Si量、組織ともに本発明の規定を満足し、目標性能を達成した。すなわち、本発明に規定する化学成分の鋼において、規定の表面Si量、組織を満足することで、塗装皮膜の密着性に優れ、高強度の安価なばね用ステンレス鋼が製造される。
他方、本発明の化学成分を満足する鋼を用いたB6、7は、B6は最終熱処理温度が低く、B7は最終熱処理温度が高いため、所定の組織を満足せず、表面処理を施し、表面Si量の規定値を満足した場合でも、剥離強度が目標未達となった。B8は冷却速度が遅く、同様に剥離強度が目標未達となった。なお、B8には直径10.6μmの化合物の析出を確認した。
さらに、本発明の化学成分を満足するB9、C3でも、最終熱処理後の表面処理を実施せず、表面Si量が規定量を超えた場合、剥離強度が目標に未達成となった。これらより、不適切な組織、板表面でのSiの濃化は、塗装皮膜密着性を劣化させることが確認された。
同様に、本発明の化学成分の規定外であるM1では、表面処理を実施した場合でも、規定した表面Si量を満足せず、剥離強度が低い値にとどまる。L1、N1、O1、P1は、規定した組織を満足せず、剥離強度が低い値にとどまる。これらからも、適切な組織と表面Si量を規定することで、目標とした高い剥離強度、硬さを達成し、塗装皮膜の密着性に優れ、高強度の安価なばね用ステンレス鋼を製造できることが確認された。
Figure 0006123950
以上、本発明により、塗装皮膜の密着性に優れ、高強度を有する自動車関連部品、家電製品、OA機器の筐体、屋根・外装用途の建材等に適用される安価なばね用ステンレス鋼を安定供給することができる。

Claims (6)

  1. 質量%で、
    C:0.1〜0.4%、
    Si:2.0%以下、
    Mn:0.1〜6.0%、
    Cr:10.0〜28.0%、
    N:0.17%以下、
    Ni:0〜2.0%、
    Cu:0〜2.0%、
    Nb:0〜0.5%、
    V :0〜0.5%、
    Ti:0〜0.5%、
    残部がFeおよび不純物である化学組成を有し、
    組織が、体積%で、
    30%以下のフェライト相、
    20%以下の残留オーステナイト相、
    残部がマルテンサイト相である複相組織、または、マルテンサイト単相であり、
    板表面でのSi量が2.0%以下である、
    ばね用ステンレス鋼板。
  2. 前記鋼板の表面粗さRzが1.0μm以上3.0μmである、請求項1に記載のばね用ステンレス鋼板。
  3. 前記化学組成が、質量%で、
    Ni:0.1〜2.0%、
    Cu:0.1〜2.0%、
    Nb:0.01〜0.5%、
    V :0.01〜0.5%、および、
    Ti:0.01〜0.5%
    から選択される1種以上を含む、請求項1または2に記載のばね用ステンレス鋼板。
  4. 請求項1から3までのいずれかに記載のばね用ステンレス鋼板の製造方法であって、質量%で、
    C:0.1〜0.4%、
    Si:2.0%以下、
    Mn:0.1〜6.0%、
    Cr:10.0〜28.0%、
    N:0.17%以下、
    Ni:0〜2.0%、
    Cu:0〜2.0%、
    Nb:0〜0.5%、
    V :0〜0.5%、
    Ti:0〜0.5%、
    残部がFeおよび不純物である化学組成を有するスラブを製品板厚へ圧延して鋼板とする工程、
    上記鋼板を露点が−40℃以下の非酸化性ガス雰囲気中で750〜1100℃の温度に10秒以上保持する工程、
    上記鋼板を600℃まで1℃/s以上の速度で冷却する工程、
    上記鋼板に表面処理を施す工程を備える、ばね用ステンレス鋼板の製造方法。
  5. 前記の表面処理が、2%以上20%以下の硫酸と2%以上20%以下の硝酸の混合水溶液への浸漬である、請求項4に記載のばね用ステンレス鋼板の製造方法。
  6. 前記化学組成が、質量%で、
    Ni:0.1〜2.0%、
    Cu:0.1〜2.0%、
    Nb:0.01〜0.5%、
    V :0.01〜0.5%、および、
    Ti:0.01〜0.5%
    から選択される1種以上を含む、請求項4または5に記載のばね用ステンレス鋼板の製造方法。
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