JP6123831B2 - 電子回路、演算処理制御方法、プログラム、マルチコアプロセッサ - Google Patents

電子回路、演算処理制御方法、プログラム、マルチコアプロセッサ Download PDF

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Description

本発明は、電子回路、演算処理制御方法、プログラム、マルチコアプロセッサに関する。
消費電力との兼ね合いから、全てのトランジスタを同時に動作させることができないという、いわゆるダークシリコン問題が知られている。
上記問題のため、電子回路においては、必要に応じて回路の動作の抑制を行うことが必要となる場合がある。つまり、回路のすべてを同時に動作すると過剰な電力を消費してしまい誤動作をするおそれがあるため、必要に応じて回路の動作を抑制することで、過大な電力を消費することを防ぐことが必要となる場合があった。
このような回路の動作を抑止するための技術の一つとして、例えば、特許文献1が知られている。特許文献1には、命令を発行する間に消費された電力に関する電力情報を累積する電力累積手段と、累積した電力情報と所定の閾値とを比較する比較部と、さらなる命令の発行を阻止する制御部と、を備えるプロセッサが記載されている。特許文献1によると、制御部は、累積した電力情報が閾値を超えた場合に、さらなる命令の発行を阻止することになる。
特開2013−518346号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術の場合、所定の閾値を超えた段階で命令の発行が阻止されてしまうことになる。そのため、特許文献1の技術を用いた場合、予め定められた定格以上の電力が消費された場合などに、一律に新たな命令の発行が制限されてしまうおそれがあった。
このように、電子回路では、定格を超えた電力が消費されると一律に新たな命令の発行が制限されてしまうおそれがある、という問題が生じていた。
そこで、本発明の目的は、電子回路において、定格を超えた電力が消費されると一律に新たな命令の発行が制限されてしまうおそれがある、と言う問題を解決する電子回路を提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である電子回路は、
所定の演算処理を行う演算処理部と、
前記演算処理部が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する蓄電器と、
を備え、
前記演算処理部は、前記蓄電器から供給された電荷を使用して動作する
電子回路。
という構成を採る。
また、本発明の他の形態である演算処理制御方法は、
外部電源装置から供給された電荷を蓄電器に蓄積し、
蓄積した電荷を供給し、
供給された電荷を使用して動作することで所定の演算処理を行う
という構成を採る。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
演算処理手段が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する蓄電器を有する情報処理装置に、
所定の演算処理を行う演算処理手段を実現させ、
前記演算処理手段は、前記蓄電器から供給された電荷を使用して動作する
プログラムである。
また、本発明の他の形態であるマルチコアプロセッサは、
複数のプロセッサコアを有するマルチコアプロセッサにおいて、
各プロセッサコアがそれぞれ、
所定の演算処理を行う演算処理部と、
前記演算処理部が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する蓄電器と、
を備え、
前記演算処理部は、前記蓄電器から供給された電荷を使用して動作する
という構成を採る。
本発明は、以上のように構成されることにより、電子回路において、定格を超えた電力が消費されると一律に新たな命令の発行が制限されてしまうおそれがある、という問題を解決する電子回路を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るマルチコアプロセッサの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るプロセッサコアの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る命令発行レート決定部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るプロセッサコアの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るプロセッサコアの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るプロセッサコアが有する命令発行レート決定部が蓄積エネルギー量を算出する際の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るプロセッサコアが有する命令発行レート決定部が消費エネルギー情報を受信してから最小値選択論理が電力量を選択するまでの動作の一例を示すフローチャートである。 コンデンサを有する回路におけるコンデンサに蓄積されている電荷と消費電力との関係の一例を示すグラフである。 コンデンサを有する回路におけるコンデンサに蓄積されている電荷と消費電力との関係の一例を示すグラフである。 コンデンサを有する回路におけるコンデンサに蓄積されている電荷と消費電力との関係の一例を示すグラフである。 コンデンサを考慮しない場合の制御の一例を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態における電子回路の構成の概略を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるマルチコアプロセッサの構成の概略を示す概略ブロック図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図11を参照して説明する。図1は、マルチコアプロセッサ1の構成の一例を示すブロック図である。図2は、プロセッサコア2の構成の一例を示すブロック図である。図3は、命令発行レート決定部253の構成の一例を示すブロック図である。図4、図5は、プロセッサコア2の動作の一例を示すフローチャートである。図6は、命令発行レート決定部253が蓄積エネルギー量を算出する際の動作の一例を示すフローチャートである。図7は、命令発行レート決定部253が消費エネルギー情報を受信してから最小値選択論理2535が電力量を選択するまでの動作の一例を示すフローチャートである。図8乃至図11は、コンデンサに蓄積されている電荷と消費電力との関係の一例を示すグラフである。
本発明の第1の実施形態では、電力の上限をプロセッサコア2毎に設定することが出来るマルチコアプロセッサ1(電子回路)について説明する。後述するように、本実施形態における各プロセッサコア2は、演算処理部21が発行する命令に基づいて、当該命令に応じた演算処理を行う際に消費するエネルギー(消費エネルギー)を算出する。また、各プロセッサコア2は、算出した消費エネルギーと、プロセッサコア2に供給されるエネルギー(供給エネルギー)と、に基づいて、コンデンサ27(蓄電器)に蓄えられているエネルギーである蓄積エネルギー量を算出する。そして、各プロセッサコア2は、コンデンサ27に蓄えられているエネルギーを考慮した上で、それぞれのプロセッサコア2で行われる新規の命令の発行の抑制などを行う。これにより、各プロセッサコア2は、プロセッサコア2ごとに電力の上限を設定することになる。
なお、以下においては、説明を簡単にするため、コンデンサ27の蓄積電荷が0になった場合に誤作動をするものとする。しかしながら、物理現象としては、回路に供給される電圧が10%程度低下すると誤作動をする可能性があるものと考えられる。そのため、誤作動をしない範囲では、コンデンサ27に蓄積されている電荷の10%程度が変化することを想定すればよいことになる。
従って、以下においては、電荷の2乗に比例するコンデンサ27の蓄積エネルギーなどにおいても線形なものとして計算に利用することとする。なぜならば、ある程度小さい数値xにおいて(1+x)の2乗は、xの2乗が十分に小さいため、1+2xとして扱えるためである。また、以下においては、同様の理由により、コンデンサ27に蓄積された電荷をそのままエネルギーとして計算に利用することとする。
マルチコアプロセッサ1は、図示しない抵抗やコンデンサなどを有しており、外部電源(図示しない)から電力を供給されることで演算処理を行うことが出来るよう構成されている。図1を参照すると、本実施形態におけるマルチコアプロセッサ1は、複数のプロセッサコア2−1、2−2、…、2−m(以下、特に区別しない場合はプロセッサコア2とする)と、共有キャッシュ3と、外部I/O(Input/Output)接続部4と、を有している。なお、以下においては、同様の構成が複数ある場合、「xx−1」、「xx−2」と、ハイフン以下の数字で区別するものとする。また、同様の構成のいずれであるかを区別しない場合、「xx」のように表記するものとする。
プロセッサコア2は、演算処理を行う回路である。図1で示すように、プロセッサコア2は、演算処理部21と、命令発行制限部25と、コンデンサ27と、を有している。また、プロセッサコア2は、オンチップネットワーク5を介して、共有キャッシュ3と、外部I/O接続部4と、と接続されている。
演算処理部21は、所定の演算処理を行う。コンデンサ27は、電荷を蓄積しており、演算処理部21が演算処理を行う際に、当該コンデンサ27に蓄積された電荷を供給する。命令発行制限部25は、コンデンサ27に蓄積されているエネルギーを算出し、当該算出結果に基づいて演算処理部21を制御する。
なお、演算処理部21と命令発行制限部25とは、例えば、プロセッサコア2が有する図示しない演算装置が、図示しない記憶装置が記憶するプログラムを実行することで実現される。演算処理部21と命令発行制限部25の詳細については後述する。
共有キャッシュ3は、各プロセッサコア2から共有される記憶装置である。共有キャッシュ3は、マルチコアプロセッサ1の外部のメモリである外部メモリ31と接続されている。外部メモリ31は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリである。なお、外部メモリ31は、SRAM(Static Random Access Memory)やNANDフラッシュメモリなどの記憶素子であっても構わない。
外部I/O接続部4は、外部I/O41と接続されている。外部I/O41は、例えば、PCI Expressである。外部I/O41は、PCI Express以外であっても構わない。
図2は、プロセッサコア2の構成の一例を示す図である。上述したように、プロセッサコア2は、演算処理部21と、命令発行制限部25と、コンデンサ27と、を有している。
図2を参照すると、プロセッサコア2は、演算処理部21として、命令フェッチ・デコード部22と、命令スケジューリング部23と、複数の命令実行部24−1、24−2、…、24−m(以下、特に区別しない場合は命令実行部24とする)と、外部部品接続部26と、を有している。
命令フェッチ・デコード部22は、主記憶装置(図示しない)から命令情報を読み出し、当該読み出した命令情報を解析する。そして、命令フェッチ・デコード部22は、解析した命令情報を命令スケジューリング部23に渡す。このように、命令フェッチ・デコード部22が有している機能は、一般的なものである。そのため、命令フェッチ・デコード部22の詳細な説明は省略する。
命令スケジューリング部23は、命令実行部24を監視して、命令実行部24に命令情報を送信する。例えば、命令スケジューリング部23は、受信した命令情報に基づいて命令実行部24を監視して、先行する命令の実行の完了を監視する。そして、命令スケジューリング部23は、準備のできた命令を命令実行部24に送信する。
また、命令スケジューリング部23は、命令実行部24に命令情報を送信する際に、当該命令情報と等価な情報である発行命令情報を命令発行制限部25に送信する。後述するように、命令発行制限部25は、受信した発行命令情報に基づいて、所定の条件を満たす場合に、命令スケジューリング部23に対して命令発行制限指示を送信することになる。そして、命令発行制限指示を受信した命令スケジューリング部23は、当該命令発行制限指示の内容に応じて、新規の命令発行のレートを低下したり、新規の命令発行を停止したりする。
命令実行部24は、演算器・レジスタファイル・プロセッサコア固有のキャッシュメモリなどを有している。命令実行部24は、上記各構成を用いて、命令スケジューリング部23から受信した命令情報に基づいて、命令の実行を行うことになる。
なお、本実施形態では、プロセッサコア2は複数の命令実行部24を有しているとした。しかしながら、プロセッサコア2が有する命令実行部24は1つであっても構わない。また、プロセッサコア2が有する複数の命令実行部24の機能は等価でなくても構わない。複数の命令実行部24は、例えば、ある命令実行部24が加算命令は実行できるがメモリアクセス命令は実行できないように構成されている一方で、別の命令実行部24は、メモリアクセス命令は実行できるが分岐命令は実行できない、というように構成されていても構わない。
外部部品接続部26は、オンチップネットワーク5に接続されている。外部部品接続部26は、オンチップネットワーク5を介して、プロセッサコア2の外部に配置されている共有キャッシュ3や外部メモリ31と接続されることになる。
命令発行制限部25は、上記のように、命令スケジューリング部23から発行命令情報を受信する。そして、命令発行制限部25は、発行命令情報に基づいて、所定の条件を満たす場合に、命令スケジューリング部23に対して命令発行制限指示を送信する。
図2を参照すると、命令発行制限部25は、例えば、電力制御プログラム251と消費エネルギー推論部252と命令発行レート決定部253とから構成されている。
電力制御プログラム251は、JTAG(Joint Test Action Group)などのデバックインターフェースから電力推論のための電力統計情報(電力消費情報)や、各プロセッサコア2それぞれに対する電力制限情報を受け取り、消費エネルギー推論部252や命令発行レート決定部253を制御する。
電力統計情報(電力消費情報)は、命令に応じた装置の消費電力の変化(命令を処理する際に生じる消費電力の変化)を示す情報である。共有キャッシュ3などを有するマルチコアプロセッサ1では、一つの動作(たとえば、ロード命令や加算命令の実行)がレジスタ、演算器、キャッシュメモリ(共有キャッシュ3)、外部メモリ31などの複数の部品に作用することになる。そこで、本実施形態においては、電力統計情報は、少なくとも、プロセッサコア2と、当該プロセッサコア2が命令を実行する際に利用する共有部分(共有メモリ3や外部メモリ31など)と、の消費電力の変化を示す情報であるものとする。電力統計情報は、例えば、上記共有部分を含む装置全体の消費電力の変化を観察することで取得される。電力統計情報は、消費エネルギー推論部252で消費エネルギーを算出する際に用いられることになる。
電力制限情報は、プロセッサコア2ごとに予め割り当てられている供給量(割当電力量)を示す情報である。電力制限情報は、一定時間ごとにプロセッサコア2に供給される電力量の最大値を示している。電力制限情報は、命令発行レート決定部253で供給エネルギーを選択する際に用いられることになる。
なお、電力制御プログラム251に対する電力統計情報の設定や電力制限情報の設定を行うためのレジスタは、メモリ空間上にマップして、オンチップネットワーク5を介してアクセス可能なよう構成しても構わない。
消費エネルギー推論部252は、命令スケジューリング部23から受信した発行命令情報と、電力制御プログラム251から取得した電力統計情報とに基づいて、プロセッサコア2が命令の実行によって消費するエネルギー(消費エネルギー)を算出する。そして、消費エネルギー推論部252は、算出結果(消費エネルギー)を示す消費エネルギー情報を命令発行レート決定部253に送信する。
命令発行レート決定部253は、消費エネルギー推論部252から受信した消費エネルギー情報と、電力制御プログラム251から取得した電力制限情報とに基づいて、コンデンサ27に蓄えられている蓄積エネルギー量を算出する。そして、命令発行レート決定部253は、蓄積エネルギー量が所定の条件を満たす場合に、命令スケジューリング部23に対して命令発行制限指示を出力する。命令発行レート決定部253が命令スケジューリング部23に対して命令発行制限指示を送信することで、新規の命令の実施が制限され、プロセッサコア2が消費する消費電力が抑えられることになる。
なお、命令発行レート決定部253が送信する命令発行制限指示は、命令スケジューリング部23に対する様々な指示を含むよう構成することが出来る。例えば、命令発行レート決定部253は、命令スケジューリング部23に対して命令発行制限指示を送信することで、新規の命令発行のレートを低下するよう指示(スロットリング)したり、新規の命令発行を停止したりするよう指示することが出来る。
以下、命令発行制限部25の詳細について説明する。まず、消費エネルギー推論部252について詳細に説明する。
消費エネルギー推論部252は、上記のように、発行命令情報と電力統計情報とに基づいて、発行命令情報が示す命令で消費するエネルギーである消費エネルギーを算出する。消費エネルギー推論部252は、発行命令情報に含まれる様々な情報を利用して消費エネルギーを推論する。
消費エネルギー推論部252は、例えば、加算・メモリアクセスなどを示す演算の種類(I)や、読出しを行うレジスタファイルの個数(Rn)、演算回数(N)などを用いて消費するエネルギーを算出する。
なお、消費エネルギー推論部252は、上記以外の情報(例えば、書き込みを行うレジスタの個数など)を利用して消費エネルギーを算出するように構成しても構わない。また、演算回数(N)は、SIMD(Single Instruction Multiple Data)命令での演算幅、ベクトルプロセッサにおけるベクトル命令でのベクトル長に相当することになる。
上記情報は、それによって消費されるエネルギーが変わるために必要とされることになる。例えば、1命令で複数の演算を実施するSIMD命令は、1命令で1演算のみを実行する通常の命令と比較して、多くのエネルギーを消費すると考えられる。また、同じ演算命令でも2オペランドをレジスタファイルから読み出す場合と、1オペランドのみをレジスタファイルから読み出し、もう一方を命令で指定された即値を利用する場合と、では、レジスタファイルの参照の増減がある。そのため、その命令実行で消費するエネルギーが異なるものと考えられる。そこで、消費エネルギー推論部252は、例えば、上記のような情報を用いて、消費エネルギーを算出することになる。
また、消費エネルギー推論部252は、電力統計情報を用いて、命令種別ごとに消費されるエネルギー(Ei)とレジスタの読み出しで消費されるエネルギー(Eir)とを事前に算出しておく。
そして、消費エネルギー推論部252は、上記のような演算の種類(I)、読出しを行うレジスタファイルの個数(Rn)、演算回数(N)、命令種別ごとに消費されるエネルギー(Ei)、レジスタの読み出しで消費されるエネルギー(Eir)を用いて、消費するエネルギーを算出する。具体的には、消費エネルギー推論部252は、例えば、以下の式に基づいて消費するエネルギーを算出する。
命令により消費するエネルギー(消費エネルギー)=Ei×N+Eir×Rn×N
なお、本実施形態においては、消費エネルギー推論部252が算出した消費エネルギーは、整数値で表現するものとする。例えば、消費エネルギー推論部252は、数値「1」に1pJを対応させて表現する。このように、消費エネルギー推論部252が表現する整数1は、特定のエネルギー量を表現する。なお、消費エネルギー推論部252は、例えば、数値「1」を3pJに対応させるなど、上記例示した以外の対応付けを行っても構わない。
また、消費エネルギー推論部252が算出する命令種別ごとに消費されるエネルギー(Ei)には、その命令で動作する共有部の消費エネルギーも含まれるものとする。つまり、消費エネルギー推論部252は、例えば、ロード・ストア命令のようにオンチップネットワーク5、共有キャッシュ3へのアクセスが想定される命令に対しては、キャッシュメモリへのアクセスの割合などを考慮した確率的な重み付きのエネルギー値を算出することになる。
消費エネルギー推論部252は、例えば、上記のように消費エネルギーを算出する。そして、消費エネルギー推論部252は、算出した消費エネルギーを示す消費エネルギー情報を命令発行レート決定部253へと送信する。
続いて、命令発行レート決定部253について詳細に説明する。
図3は、命令発行レート決定部253の構成の一例である。図3を参照すると、命令発行レート決定部253は、エネルギー積算カウンタ2531と、消費電力履歴レジスタ2532(消費エネルギー情報記憶部)と、エネルギー積算時刻飽和カウンタ2533と、突入電流制限計算部2534(許容電力量算出部)と、最小値選択論理2535(供給エネルギー選択部)と、電力制限時刻飽和カウンタ2536と、エネルギー制限カウンタ2537(蓄積エネルギー量算出部)と、電力制限決定部2538(命令発行抑制部)と、を有している。
後述するように、消費エネルギー推論部252から受信した消費エネルギー情報は、エネルギー積算カウンタ2531と、エネルギー制限カウンタ2537とで利用されることになる。また、電力制限プログラム251から取得した電力制限情報は、最小値選択論理2535で利用されることになる。
エネルギー積算カウンタ2531は、消費エネルギー情報が示す消費エネルギーの値を、消費エネルギー情報を受信するごとに加算する。つまり、エネルギー積算カウンタ2531は、消費エネルギーの積算値を算出する。
また、エネルギー積算カウンタ2531は、後述するエネルギー積算時刻飽和カウンタ2533からの指示に基づいて、一定時間ごとに、算出した消費エネルギーの積算値を消費電力履歴レジスタ2532にコピーする。そして、エネルギー積算カウンタ2531は、消費エネルギーの積算値をクリアする。以上のように、エネルギー積算カウンタ2531は、一定時間ごとの消費エネルギーの積算値を算出して、消費電力履歴レジスタ2532にコピーするよう構成されている。
消費電力履歴レジスタ2532は、エネルギー積算カウンタ2531からコピーされた消費エネルギーの積算値を積算消費エネルギー情報として所定回数分記憶する。消費電力履歴レジスタ2532は、例えば、エネルギー積算カウンタ2531からコピーされた3回分の積算消費エネルギー情報を記憶する。なお、消費電力履歴レジスタ2532は、1回以上の任意の回数分、蓄積消費エネルギー情報を記憶するよう構成することが出来る。
エネルギー積算時刻飽和カウンタ2533は、エネルギー積算カウンタ2531と消費電力履歴レジスタ2532に対するクリア指示、書き込み指示の制御を行う。エネルギー積算時刻飽和カウンタ2533は、一定時間ごとに、エネルギー積算カウンタ2531、消費電力履歴レジスタ2532に対する上記指示を行うよう構成されている。エネルギー積算時刻飽和カウンタ2533は、例えば、事前に設定された特定の値(C0)で初期化され、1サイクルに1ずつ減算される。そして、エネルギー積算時刻飽和カウンタ2533は、カウンタの値が0になるとクリア指示、書き込み指示を出力して、初期値C0に再度設定される。
上記説明した3つの部品(エネルギー積算カウンタ2531、消費電力履歴レジスタ2532、エネルギー積算時刻飽和カウンタ2533)の組み合わせで、一定時間に発生した消費エネルギーの積算値を求めることになる。ここで、電力は消費エネルギーの時間微分で表現される。そのため、消費電力履歴レジスタ2532に書き込まれた値は、過去の消費電力量を表現することになる。
突入電流制限計算部2534は、消費電力履歴レジスタ2532が記憶する積算消費エネルギー情報に基づいて、時間発展に伴う許容電力量(プロセッサコア2に流入することが許容される、つまり、プロセッサコア2が消費することが許容される電力量)を算出する。
具体的には、例えば、突入電流制限計算部2534は、消費電力履歴レジスタ2532が記憶する過去3回分の積算消費エネルギー情報の平均値に事前に定められた電力量を加算した値を算出することで、一定時間における許容電力量を算出する。そして、突入電流制限計算部2534は、算出した許容電力量を最小値選択論理2535へと送信する。
突入電流制限計算部2534が上記のように許容電力量を計算することで、例えば、直近の消費電力が1W程度であった場合には、たとえそのプロセッサコア2が10Wの電力を利用できるように割り当てられていたとしても、次回は最大で2Wまでしか利用しない、という制御を行うことが出来るようになる。
なお、突入電流制限計算部2534は、消費電力履歴レジスタ2532が積算消費エネルギー情報を記憶していない場合などにおいても、予め定められた最低限の値を算出するよう構成することが出来る。また、突入電流制限計算部2534は、上記例示した以外の方法により許容電力量を算出するよう構成しても構わない。例えば、突入電流制限計算部2534は、積算消費エネルギー情報の平均値の2倍の値を許容電力量として算出するよう構成しても構わない。
最小値選択論理2535は、突入電流制限計算部2534から受信した許容電力量と、電力制御プログラム251から指示されたコア毎に割り当てられた電力制限情報と、のうち、より小さい電力量を供給エネルギーとして選択する。そして、最小値選択論理2535は、電力制限時刻飽和カウンタ2536の指示に基づいて、一定時間ごとに、選択した電力量(供給エネルギー)をエネルギー制限カウンタ2537に対して送信する。
電力制限時刻飽和カウンタ2536は、最小値選択論理2535に対して、選択した電力量をエネルギー制限カウンタ2537に送信するよう加算指示を送信する。電力制限時刻飽和カウンタ2536は、一定時間ごとに、上記指示を行うよう構成されている。電力制限時刻飽和カウンタ2536の具体的な構成は、例えば、既に説明したエネルギー積算時刻飽和カウンタ2533と同様である。
エネルギー制限カウンタ2537は、例えば、コンデンサ27に蓄積された電荷の量を表現する。例えば、コンデンサ27に蓄積されたエネルギーが尽きるまでプロセッサコア2は動作可能であると仮定すると、エネルギー制限カウンタ2537は、当該プロセッサコア2が消費可能な残りのエネルギー(蓄積エネルギー量)を表現することになる。
エネルギー制限カウンタ2537は、命令発行に伴う消費エネルギー情報を受け取ると、当該消費エネルギー情報に基づいた値をカウンタから減算する。つまり、エネルギー制限カウンタ2537は、命令発行に伴う消費エネルギーをカウンタから減算するよう構成されている。
また、エネルギー制限カウンタ2537は、一定時間ごとに最小値選択論理2535から電力量の値(供給エネルギー)を受け取って、カウンタに加算する。つまり、エネルギー制限カウンタ2537は、一定時間ごとに、そのコアで許容される消費エネルギーの値(つまり、そのコアに供給される供給エネルギーの値)を加算するよう構成されている。例えば、1Wの電力を消費できるプロセッサコア2では、1nsごとに1nJのエネルギーを消費することが出来る。そのため、エネルギー制限カウンタ2537は、最小値選択論理2535が選択した供給エネルギーに基づいて、例えば、1nsごとに1nJを表現するカウンタ値を加算することになる。
このように、エネルギー制限カウンタ2537は、消費エネルギーを示す減算項と、最小値選択論理2535が選択した電力量である供給エネルギーを示す加算項と、の2つを積算するように構成されている。減算項は、コンデンサ27から消費された電荷、あるいは、エネルギーに相当することになる。一方、加算項は、コンデンサ27に流入した電荷、あるいは、エネルギーに相当することになる。ここで、エネルギー保存の法則から、一度蓄えられた電荷は電力を消費しない限りその場にとどまるものと考えられる。そのため、エネルギー制限カウンタ2537は、コンデンサ27に蓄積されたエネルギーを表現するものと考えられる。
なお、上記の考え方から、流入する電荷の量と、流出する電荷の量と、を推論する任意の方式を本発明に活用することが考えられる。具体的には、例えば、流入する電流に対して、電源供給系のコンデンサ・コイル・配線抵抗の影響を考慮した式をたてて計算するといったことが考えられる。
また、エネルギー制限カウンタ2537は、上に有限なカウンタをとるものとする。つまり、加算処理で事前に設定された最大値を超える値になる場合には、エネルギー制限カウンタ2537には、最大値が格納されることになる。また、エネルギー制限カウンタ2537の上限値は、コンデンサ27に蓄積可能な電荷に相当するものとする。従って、エネルギー制限カウンタ2537のカウント値の分までは、バーストでのエネルギー消費が許容されることになる。なお、エネルギー制限カウンタ2537は、プロセッサコア2の周辺に設けられた図示しないコンデンサの存在を考慮するよう構成することも出来る。この場合、エネルギー制限カウンタ2537の上限値は、周辺のコンデンサに蓄積可能な電荷も考慮した値になることになる。
また、エネルギー制限カウンタ2537の値が負の方向にオーバーフローすることは、原理的に発生しないものと考えられる。そのため、上記場合が発生した場合には、故障が発生しているものと判断することが考えられる。
電力制限決定部2538は、エネルギー制限カウンタ2537のカウンタ値を監視する。そして、電力制限決定部2538は、エネルギー制限カウンタ2537のカウンタ値に基づいて、命令発行制限指示を出力する。例えば、電力制限決定部2538は、エネルギー制限カウンタ2537のカウンタ値が負の数値になった場合に、電力が既定の値を超えたと判断して、命令発行制限指示を出力する。これにより、上述したように、新規の命令の発行が制限されることになる。
なお、電力制限決定部2538は、例えば、1つ、又は、複数の制限閾値を予め記憶しておき、制限閾値とエネルギー制限カウンタ2537のカウンタ値との比較結果に基づいて、命令発行制限指示を出力するよう構成しても構わない。例えば、電力制限決定部2538は、エネルギー制限カウンタ2537のカウンタ値がある制限閾値1を下回った場合に、命令発行のレートを低下させる(例えば、カウンタ値が10以下になった場合に、命令発行間隔を10サイクルに変更する)命令発行制限指示を出力する。また、電力制限決定部2538は、エネルギー制限カウンタ2537のカウンタ値が制限閾値1よりも小さな閾値である制限閾値2を下回った場合に、命令発行を停止させる(例えば、カウンタ値が負になった場合に命令発行を禁止する)命令発行制限指示を出力する。電力制限決定部2538は、例えば、上記のように構成しても構わない。
また、上述したように、エネルギー制限カウンタ2537は、一定時間ごとに最小値選択論理2535から電力量の値(供給エネルギー)を受け取って、カウンタに加算するよう構成されている。そのため、電力制限決定部2538が命令発行制限指示を出力した後所定時間経過すると、エネルギー制限カウンタ2537のカウンタ値が増加して電力制限決定部2538が命令発行制限指示を出力する要因がなくなることになる。その結果、命令の発行が再開されることになる。
以上が、マルチコアプロセッサ1の構成の一例である。
なお、本実施形態においては、エネルギー積算カウンタ2531では、消費エネルギー情報に基づいて消費エネルギーの積算を行うとした。しかしながら、消費エネルギーが推論できる方法であれば、その他の方式を採用しても構わない。
例えば、エネルギー積算カウンタ2531は、エネルギー制限カウンタ2537に対して加算された供給電力量の総和を消費エネルギーとして加算するよう構成しても構わない。具体的には、例えば、エネルギー積算カウンタ2531は、エネルギー制限カウンタ2537に対して最小値選択論理2535で選択された電力量を加算する際に、以下の式で計算されるエネルギー値を積算するように構成することが出来る。
エネルギー積算カウンタへの加算値=MIN(MaxEe,Ee+Ep)−Ee
なお、
Ee=エネルギー制限カウンタ2537のカウンタ値
Ep=最小値選択論理2535により選択された電力量
MaxEe=エネルギー制限カウンタ2537の上限値
次に、プロセッサコア2の動作について説明する。図4で示すように、本実施形態におけるプロセッサコア2は、概ね、通常のプロセッサと同様の動作を行う。
つまり、図4を参照すると、命令フェッチ・デコード部22が主記憶装置から命令情報を取得して、デコードする。そして、命令フェッチ・デコード部22は、デコードした命令情報を命令スケジューリング部23に渡す(ステップS101)。
続いて、命令スケジューリング部23は、前後の命令との依存関係を確認して、命令実行部24に対して命令情報を渡す(ステップS102)。その後、命令実行部24では、受け取った命令情報に基づいて命令の実行が行われることになる(ステップS103)。
プロセッサコア2は、例えば、上記のように、概ね通常のプロセッサと同様の動作を行うことになる。ただし、本実施形態におけるプロセッサコア2は、以下の点で通常のプロセッサとは異なる動きを行う。
図5を参照すると、命令スケジューリング部23は、命令実行部24に対して命令情報を渡す際に、命令発行制限部25に対して発行命令情報を送信する(ステップS201)。
続いて、命令発行制限部25が発行命令情報を受信する。すると、命令発行制限部25の消費エネルギー推論部252は、発行命令情報と、電力制限プログラム251から取得した電力統計情報と、に基づいて、消費エネルギーを算出する(ステップS202)。そして、消費エネルギー推論部252は、消費エネルギーを示す消費エネルギー情報を命令発行レート決定部253へと送信する。
その後、命令発行レート決定部253が消費エネルギー情報を受信する。すると、命令発行レート決定部253は、受信した消費エネルギー情報と電力制限プログラム251から取得した電力制限情報とに基づいて蓄積エネルギー量を算出する(ステップS203)。そして、命令発行レート決定部253は、算出した蓄積エネルギー量に基づいて命令発行制限指示を出力する(ステップS204)。
命令発行レート決定部253が出力した命令発行制限指示は、命令スケジューリング部23へと送信される。そして、命令発行制限指示を受信した命令スケジューリング部23は、受信した命令発行制限指示に基づいて、新規の命令の発行を制限することになる(ステップS205)。
以上のように、本実施形態におけるプロセッサコア2は、発行命令情報に基づいて消費エネルギーを算出し、算出した消費エネルギーに基づいてコンデンサ27に蓄積されている蓄積エネルギー量を算出する。そして、プロセッサコア2は、蓄積エネルギー量に基づいて、新規の命令の発行を制限する。
続いて、コンデンサ27に蓄積されている蓄積エネルギー量を算出する際の命令発行レート決定部253の動作について説明する。
図6を参照すると、命令発行レート決定部253のエネルギー制限カウンタ2537では、一定時間が経過するごとに(ステップS301、Yes)、最小値選択論理2535が選択した電力量が加算される(ステップS302)。一方で、エネルギー制限カウンタ2537では、消費エネルギー情報を受信するごとに(ステップS303、Yes)、当該消費エネルギー情報が示す消費エネルギーが減算されることになる(ステップS304)。
このように、蓄積エネルギー量は、一定時間ごとに加算される電力量(供給エネルギー)と、消費エネルギー情報を受信するごと(命令が発行されるごと)に減算される消費エネルギーと、に基づいて算出されることになる。
続いて、命令発行レート決定部253が消費エネルギー情報を受信してから最小値選択論理2535が電力量を選択するまでの動作について説明する。
図7を参照すると、命令発行レート決定部253が消費エネルギー情報を取得すると、エネルギー積算カウンタ2531が一定時間ごとの消費エネルギーの積算値を算出する(ステップS401)。そして、エネルギー積算カウンタ2531は、積算した消費エネルギーの積算値を積算消費エネルギー情報として消費電力履歴レジスタ2532に記憶する。
続いて、突入電流制限計算部2534が、消費電力履歴レジスタ2532に記憶されている積算消費エネルギー情報の平均値に予め定められた電力量を加算して許容電力量を算出する(ステップS402)。そして、突入電流制限計算部2534は、算出した許容電力量を最小値選択論理2535へ送信する。
許容電力量を受信した最小値選択論理2535では、許容電力量と電力制限情報との比較が行われる(ステップS403)。
最小値選択論理2535は、許容電力量が電力制限情報よりも大きい場合(ステップS403、Yes)には、電力制限情報が示す電力量を供給エネルギーとして選択する(ステップS404)。一方、最小値選択論理2535は、許容電力量が電力制限情報以下である場合(ステップS403、No)には、許容電力量を供給エネルギーとして選択する(ステップS405)。
上記のような動作により、最小値選択論理2535は、供給エネルギーを選択する。そして、最小値選択論理2535が選択した供給エネルギーは、一定時間ごとに、エネルギー制限カウンタ2537に加算されることになる(ステップS406)。
以上が、プロセッサコア2の動作についての説明である。
ここで、コンデンサを考慮した電子回路(プロセッサコア2)の誤動作の仕組み及びコンデンサを考慮した際の制御について説明する。
図8は、コンデンサを有する回路において、時刻3のときに消費電力が10Wから定格(20W)を上回る50Wに増加し、そのまま50W消費する動作率を保った場合のコンデンサへの蓄積電荷を表している。
図8の場合、時刻3、4、5、6では、コンデンサに蓄積されている電荷を利用することができる。そのため、電子回路は、コンデンサに蓄積された電荷を利用して正常に動作をすることが出来る。一方、時刻7では、コンデンサに蓄積された電荷が0になることになる。そのため、上記場合、時刻7の段階で電子回路は誤動作を起こすものと考えられる。
上記からすると、例えば図9で示すように、定格を超える電力の消費電力を利用した場合でも、コンデンサの電荷が尽きる前に定格の電力である20Wに電力が戻ると、回路は誤動作しないですむことになる。すなわち、上記のようなコンデンサを考慮した上での制御を行うことで、誤動作を起こさずに一時的に定格を上回る電力を利用可能なよう制御することが可能となることになる。
上記制御は、動作が周期的で消費電力の多い時間と少ない時間とが交互に発生する場合に、より大きな効果を有するものと考えられる。
例えば、図10で示すように、時刻3、4の間だけ消費電力が50W必要な処理を考える。また、上記処理の後、10Wで動作可能な低動作率期間があり、再び、50W必要な処理を行う場合を想定する。
この場合、コンデンサを考慮しているため、時刻4の段階ではコンデンサに十分な電荷が残っているため電力の制御を行う必要がないことになる。また、時刻3、4の間に消費された電荷は消費電力が10Wの期間で回復する。そのため、再び50W必要な処理を行う場合でも問題なく動作することになる。従って、上記場合においては、電力消費を抑える制御を行う必要はないことになる。
一方、コンデンサを考慮しない場合、例えば図11で示すように、定格20Wで制御されることになるものと考えられる。この場合、図10で示した時刻3、4で実施した処理が20Wに制限されることになる。そのため、その処理は時刻8まで完了せず、後続の処理も遅延するといった事態が発生するものと考えられる。
以上のように、コンデンサを考慮して電力消費を制御することで、不必要な制御を行うことなく、的確に電子回路の電力消費を制御することが出来る。
このように、本実施形態におけるプロセッサコア2は、コンデンサ27を有している。このような構成により、プロセッサコア2は、コンデンサ27に蓄積されているエネルギーを考慮して演算処理を実行することが出来る。その結果、プロセッサコア2は、定格を超えた電力が消費された場合でも、新たな命令の発行を制限することなく演算処理を行うことが可能となる。
また、プロセッサコア2は、消費エネルギー推論部252と命令発行レート決定部253とを有している。また、命令スケジューリング部23が命令発行制限部25に対して発行命令情報を送信するよう構成されており、電力制御プログラム251が電力統計情報と電力制限情報とを取得するよう構成されている。このような構成により、命令発行制限部25は、発行命令情報と電力統計情報とに基づいて、命令に応じた消費エネルギーを算出することが出来る。また、命令発行レート決定部253は、消費エネルギーと電力制限情報とに基づいて、蓄積エネルギー量を算出することが出来る。その結果、命令発行レート決定部253は、蓄積エネルギー量に基づいて、命令発行制限指示を送信することが出来る。これにより、プロセッサコア2は、チップ内外のコンデンサの蓄積電荷を考慮の上で電力消費を制限することが可能となり、例えば処理時間が十分に短い(コンデンサに蓄積した電力が尽きる前に処理が終了する)場合などに、定格を超えた電力を消費して高速に計算を完了する、などの制御を行うことが可能となる。つまり、不必要な制御を行うことなく、的確に電子回路の電力消費を制御することが可能となる。
また、本実施形態におけるプロセッサコア2は、突入電流制限計算部2534と、最小値選択論理2535と、を有している。このような構成により、突入電流制限計算部2534は、消費エネルギーに基づいて許容電力量を算出することが出来る。また、最小値選択論理2535は、突入電流制限計算部2534が算出した許容電力量と電力制限情報が示す電力量とのうち小さい値を有する電力量を供給エネルギーとして選択することが出来る。その結果、例えば、直近の消費電力が1W程度であった場合には、たとえそのプロセッサコア2が10Wの電力を利用できるように割り当てられていたとしても、次回は最大で2Wまでしか利用しない、という制御を行うことが出来るようになる。ここで、回路の消費電力が急激に変化すると、回路に流れる電流量が急激に変化するため、大きな電圧降下を引き起こし、誤作動を起こす可能性があるものと考えられる。そのため、上記のように最小値選択論理2535が許容電力量と電力制限情報が示す電力量とのうち小さい値を有する電力量を選択することで、電圧降下による誤作動の可能性を低減することが可能となる。
また、上記誤動作の可能性を低減するためには、例えば、コンデンサの数を増やす、実装可能なトランジスタの数を制限する、といったことも考えられる。一方で、本願発明は、上記のように、突入電流制限計算部2534と、最小値選択論理2535と、を有しているため、上記のようなコンデンサ、トランジスタの調整を行うことなく誤作動の可能性を軽減することを可能としている。つまり、本実施形態におけるプロセッサコア2は、突入電流制限計算部2534と、最小値選択論理2535と、を有することで、過剰にコンデンサの数を増やしたり、トランジスタの数を制限したりすることなく、誤作動を行う可能性を低減することを可能としていることになる。
また、本実施形態におけるマルチコアプロセッサ1は、複数のプロセッサコア2を有している。そして、各プロセッサコア2は、自身が発行した命令に応じた発行命令情報と電力統計情報とに基づいて、消費エネルギーを算出するように構成されている。このような構成により、マルチコアプロセッサ1が有する各プロセッサコア2は、各自が発行した命令に基づいて各々の消費エネルギーを管理することが出来ることになる。その結果、プロセッサコア2ごとに電力消費を制限することが可能となる。
また、プロセッサコア2が利用する電力統計情報は、少なくとも、演算処理を行う際のコア自身、及び、演算処理を実施する際に利用する共有部分、の消費電力の変化を示している。また、プロセッサコア2は、上記のように、自身が発行した命令と電力統計情報とを用いて、消費エネルギーを算出するように構成されている。このような構成により、プロセッサコア2は、演算処理を行う際に利用する共有キャッシュ3や外部メモリ31などの共有部分を含む各部品に対する消費電力情報の収集網を設けることなく、発行命令情報に基づいて消費エネルギーを算出することが可能となる。従って、上記構成により、消費電力情報の収集網を設ける際に必要となるコストを削減することが可能となることになる。また、上記のように、電力統計情報は、共有部分の電力の変化も表している。そのため、各プロセッサコア2は、各プロセッサコア2が演算処理を行う際に利用する共有部分などの電力消費も加味した上で、電力消費の制御を行うことが可能となる。その結果、より的確な電力消費の制御を行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、消費エネルギー推論部252は、命令の種別、読み書きするレジスタの個数、ベクトル長などを用いて消費エネルギーを算出するとした。しかしながら、消費エネルギー推論部252は、上記以外の値を用いて消費エネルギーを算出するよう構成することが出来る。例えば、消費エネルギー推論部252は、プレディケーション(マスク)の有無やキャッシュヒットの有無、性能カウンタ値などを用いて消費エネルギーを算出するよう構成することが出来る。
例えば、プロセッサの中には、キャッシュヒットの割合を測定するための性能カウンタを有するものが存在する。このような場合に、消費エネルギー推論部252は、性能カウンタの値を参考にしてロード・ストア命令の消費するエネルギーの推論値を変更することが考えられる。
また、消費エネルギー推論部252は、電力制御プログラム251から電力統計情報を受け取らないように構成しても構わない。この場合には、消費エネルギー推論部252は、例えば、予め定められた値と、発行命令情報とに基づいて、消費エネルギーを算出することになる。
また、消費電力履歴レジスタ2532に記憶されている積算消費エネルギー情報の値を外部から参照可能なよう構成しても構わない。このように構成することで、例えば、積算消費エネルギー情報の値から発熱量を推測し、推測した発熱量に基づいてマシン室の空調を調整することが可能となる。
また、本実施形態においては、コンデンサの蓄積電荷が0になった場合に誤作動をするものとした。しかしながら、物理現象としては、回路に供給される電圧が10%程度低下すると誤作動をする可能性があるものと考えられる。そのため、電力制限決定部2538は、エネルギー制限カウンタ2537のカウンタ値が10%程度変化した段階で命令発行制限指示を出力するよう構成しても構わない。このように、電力制限決定部2538が命令発行制限指示を出力するタイミングは、エネルギー制限カウンタ2537のカウンタ値が負になった際や10を下回った場合に限定されない。
また、本実施形態においては、命令発行制限部25は、コンデンサ27に蓄積されている蓄積エネルギー量に基づいて、命令発行制限指示を送信するとした。しかしながら、命令発行制限部25は、プロセッサコア2の周辺に設けられたコンデンサの存在も考慮して命令発行制限指示を送信するよう構成しても構わない。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態について、図12を参照して説明する。図12は、電子回路6の構成の一例を示す概略ブロック図である。
図12を参照すると、電子回路6は、演算処理部61と、蓄電器62と、を有している。
蓄電器62は、電荷を蓄積することが出来る。蓄電器62は、演算処理部61が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する。
演算処理部61は、所定の演算処理を行う。演算処理部61は、蓄電器62から供給された電荷を使用して動作することで、上記所定の演算処理を行うことが出来る。
このように、本実施形態における電子回路6は、演算処理部61と、蓄電器62と、を有している。このような構成により、電子回路6の演算処理部61は、蓄電器62に蓄積されている電荷を使用して動作することが出来る。その結果、電子回路6は、演算処理部61が定格を超えた電力を消費した場合でも、新たな命令の発行を制限することなく、演算処理を続けることが可能となる。
また、上記電子回路6は、当該電子回路6に所定のプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、演算処理手段が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する蓄電器を有する情報処理装置に、所定の演算処理を行う演算処理手段を実現させ、演算処理手段は、蓄電器に蓄積された電荷に応じて演算処理を行うプログラムである。
また、上述した電子回路6が作動することにより実行される演算処理制御方法は、外部電源装置から供給された電荷を蓄電器に蓄積し、蓄積した電荷を供給し、供給された電荷を使用して動作することで所定の演算処理を行う、という方法である。
また、電子回路6と同様の効果は、所定の構成を有するマルチコアプロセッサでも実現することが出来る。具体的に、本発明の他の形態であるマルチコアプロセッサは、複数のプロセッサコアを有するマルチコアプロセッサにおいて、各プロセッサコアがそれぞれ、所定の演算処理を行う演算処理部と、演算処理部が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する蓄電器と、を備え、演算処理部は、蓄電器に蓄積された電荷に応じて演算処理を行う、マルチコアプロセッサである。
上述した構成を有する、プログラム、又は、演算処理制御方法、又は、マルチコアプロセッサ、の発明であっても、上記電子回路6と同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することが出来る。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について、図13を参照して説明する。図13は、マルチコアプロセッサ7の構成の一例を示す概略ブロック図である。
図13を参照すると、マルチコアプロセッサ7は、複数のプロセッサコア71−1、71−2、…71−m(以下、特に区別しない場合はプロセッサコア71とする)を有している。
プロセッサコア71は、自身が発行した命令を示す発行命令情報と、当該命令に応じた処理を実行する際に生じる消費電力の変化を示す電力消費情報と、に基づいて、自身が発行した命令を実行する際に消費するエネルギーである消費エネルギーをそれぞれ算出する。つまり、マルチコアプロセッサ7が有する複数のプロセッサコア71のそれぞれが、自身が処理する命令の実行によって消費するエネルギーである消費エネルギーを算出するよう構成されている。
このように、本実施形態におけるマルチコアプロセッサ7は、各プロセッサコア71が、発行命令情報と、電力統計情報と、に基づいて、各々消費エネルギーを算出するように構成されている。このような構成により、各プロセッサコア7は、算出した消費エネルギーに基づいて、各自で新規の命令の発行の抑制などを行うことが出来るようになる。つまり、上記構成により、各プロセッサコア7は、各々が電力消費の上限を制御することが出来ることになる。その結果、より的確に電力消費を制御することが可能となる。
また、各プロセッサコア7は、発行命令情報と電力統計情報とに基づいて消費エネルギーを算出するため、各部品に対する消費電力情報の収集網を設けることなく、消費エネルギーを算出することが出来ることになる。その結果、上記消費電力網を設ける際のコストを削減することが可能となる。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における電子回路などの概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
所定の演算処理を行う演算処理部と、
前記演算処理部が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する蓄電器と、
を備え、
前記演算処理部は、前記蓄電器から供給された電荷を使用して動作する
電子回路。
(付記2)
付記1に記載の電子回路であって、
前記演算処理部が発行した命令に基づいて、当該命令に応じた演算処理を行う際に消費するエネルギーである消費エネルギーを算出する消費エネルギー推論部と、
算出した前記消費エネルギーと、電子回路に供給される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄電器に蓄積されているエネルギーの量である蓄積エネルギー量を算出する蓄積エネルギー量算出部と、
を備える、
電子回路。
この構成によると、電子回路が消費エネルギー推論部と蓄積エネルギー量算出部とを備えている。このような構成により、消費エネルギー推論部は、命令に応じた消費エネルギーを算出することが出来る。また、蓄積エネルギー量算出部は、算出した消費エネルギーと、供給エネルギーと、に基づいて、蓄電器(例えば、コンデンサ)に蓄積されている蓄積エネルギー量を算出することが出来る。その結果、電子回路は、蓄電器に蓄積されている蓄積エネルギー量を考慮の上で、電力消費を制御することが可能となる。これにより、不必要な制御を行うことなく、的確に電子回路の電力消費を制御することが可能となる。
(付記3)
付記2に記載の電子回路であって、
電子回路にて消費することが許容される許容電力量を前記消費エネルギーに基づいて算出する許容電力量算出部を備え、
前記蓄積エネルギー量算出部は、前記消費エネルギーと、前記許容電力量に基づいて選択される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄積エネルギー量を算出する、
電子回路。
この構成によると、電子回路が許容電力量算出部を備えている。このような構成により、許容電力量算出部は、消費エネルギーに基づいて許容電力量を算出することが出来る。また、蓄積エネルギー量算出部は、前記消費エネルギーと、前記許容電力量に基づいて選択される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄積エネルギー量を算出することが出来る。その結果、供給エネルギーを消費エネルギーに基づいて制御することが可能となる。これにより、回路の消費電力が急激に変化することを防止することが可能となり、電圧降下による誤作動の可能性を低減することが可能となる。
(付記4)
付記3に記載の電子回路であって、
前記許容電力量と、電子回路に予め割り当てられている供給量である割当電力量と、のうち小さい値を持つ電力量を前記供給エネルギーとして選択する供給エネルギー選択部を備える、
電子回路。
(付記5)
付記3又は4に記載の電子回路であって、
一定時間に発生した前記消費エネルギーの積算値を積算消費エネルギー情報として記憶する消費エネルギー情報記憶部を備え、
前記許容電力量算出部は、前記消費エネルギー情報記憶部が記憶する前記積算消費エネルギー情報の平均値に予め定められた値を積算して前記許容電力量を算出する、
電子回路。
(付記6)
付記2乃至5のいずれかに記載の電子回路であって、
前記消費エネルギー推論部は、前記発行した命令を示す発行命令情報と、命令発行時の消費電力の変化を示す電力消費情報と、に基づいて、前記消費エネルギーを算出する、
電子回路。
この構成によると、消費エネルギー推論部は、発行命令情報と、電力消費情報と、に基づいて、消費エネルギーを算出する。その結果、共有部分を含む各部品の消費電力の収集網を設けることなく、消費エネルギーを算出することが可能となる。これにより、消費電力の収集網を設ける際に必要となるコストを削減することが可能となることになる。
(付記7)
付記6に記載の電子回路であって、
前記消費エネルギー推論部は、前記電力消費情報に基づいて、命令の種別ごとに消費されるエネルギーとレジスタの読み出しで消費されるエネルギーとを算出し、当該算出した命令の種別ごとに消費されるエネルギーとレジスタの読み出しで消費されるエネルギーと前記発行命令情報とに基づいて、前記消費エネルギーを算出する、
電子回路。
(付記8)
付記6又は7に記載の電子回路であって、
前記電力消費情報は、少なくとも電子回路と当該電子回路が利用する共有部分の消費電力の変化を示している、
電子回路。
この構成によると、電力消費情報は、少なくとも電子回路と当該電子回路が利用する共有部分の消費電力の変化を示している。この構成により、電子回路が演算処理を行う際に利用する共有部分などの電力消費も加味した上で、電力消費の制御を行うことが可能となる。その結果、より的確な電力消費の制御を行うことが可能となる。
(付記9)
付記2乃至8のいずれかに記載の電子回路であって、
前記蓄積エネルギー量算出部が算出した前記蓄積エネルギー量に基づいて新規の命令発行の抑制を指示する命令発行抑制部を備える、
電子回路。
この構成によると、電子回路が命令発行抑制部を備えている。このような構成により、命令発行抑制部が、蓄積エネルギー量に基づいて新規の命令発行の抑制を指示することが可能となる。その結果、蓄積エネルギー量を考慮の上で、電力消費を制御することが可能となる。
(付記10)
付記9に記載の電子回路であって、
前記命令発行抑制部は、前記蓄積エネルギー量と予め定められた制限閾値との比較結果に基づいて、新規の命令の発行を抑制する、
電子回路。
(付記11)
付記2乃至10のいずれかに記載の電子回路であって、
前記蓄積エネルギー量算出部は、一定時間ごとに前記供給エネルギーを加算するとともに、命令が発行されるごとに前記消費エネルギーを減算することで、前記蓄積エネルギー量を算出する、
電子回路。
(付記12)
付記2乃至11のいずれかに記載の電子回路であって、
前記蓄積エネルギー量算出部が算出する前記蓄積エネルギー量は、上限が有限な値となるよう構成されている、
電子回路。
(付記13)
外部電源装置から供給された電荷を蓄電器に蓄積し、
蓄積した電荷を供給し、
供給された電荷を使用して動作することで所定の演算処理を行う
演算処理制御方法。
(付記14)
付記13に記載の演算処理制御方法であって、
発行した命令に基づいて、当該命令に応じた演算処理を行う際に消費するエネルギーである消費エネルギーを算出し、
算出した前記消費エネルギーと、電子回路に供給される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄電器に蓄積されているエネルギーの量である蓄積エネルギー量を算出する、
演算処理制御方法。
(付記15)
付記14に記載の演算処理制御方法であって、
電子回路にて消費することが許容される許容電力量を前記消費エネルギーに基づいて算出し、
前記消費エネルギーと、前記許容電力量に基づいて選択される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄積エネルギー量を算出する、
演算処理制御方法。
(付記16)
付記14又は15に記載の演算処理制御方法であって、
前記蓄積エネルギー量に基づいて新規の命令発行の抑制を指示する、
演算処理制御方法。
(付記17)
演算処理手段が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する蓄電器を有する情報処理装置に、
所定の演算処理を行う演算処理手段を実現させ、
前記演算処理手段は、前記蓄電器から供給された電荷を使用して動作する
プログラム。
(付記18)
付記17に記載のプログラムであって、
発行した命令に基づいて当該命令に応じた演算処理を行う際に消費するエネルギーである消費エネルギーを算出する消費エネルギー推論手段と、
算出した前記消費エネルギーと、電子回路に供給される供給エネルギーと、に基づいて、電子回路にて消費される電荷を蓄積する蓄電器に蓄積されているエネルギーの量である蓄積エネルギー量を算出する蓄積エネルギー量算出手段と、
を実現させるためのプログラム。
(付記19)
付記18に記載のプログラムであって、
電子回路にて消費することが許容される許容電力量を前記消費エネルギーに基づいて算出する許容電力量算出手段を実現させ、
前記蓄積エネルギー量算出手段は、前記消費エネルギーと、前記許容電力量に基づいて選択される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄積エネルギー量を算出する、
プログラム。
(付記20)
付記18又は19に記載のプログラムであって、
前記蓄積エネルギー量算出手段が算出した前記蓄積エネルギー量に基づいて新規の命令発行の抑制を指示する命令発行抑制手段、
を実現させるためのプログラム。
(付記21)
複数のプロセッサコアを有するマルチコアプロセッサにおいて、
各プロセッサコアがそれぞれ、
所定の演算処理を行う演算処理部と、
前記演算処理部が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する蓄電器と、
を備え、
前記演算処理部は、前記蓄電器から供給された電荷を使用して動作する
マルチコアプロセッサ。
なお、上記各実施形態及び付記において記載したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていたりする。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることが出来る。
1 マルチコアプロセッサ
2 プロセッサコア
21 演算処理部
22 命令フェッチ・デコード部
23 命令スケジューリング部
24 命令実行部
26 外部部品接続部
25 命令発行制限部
251 電力制御プログラム
252 消費エネルギー推論部
253 命令発行レート決定部
2531 エネルギー積算カウンタ
2532 消費電力履歴レジスタ
2533 エネルギー積算時刻飽和カウンタ
2534 突入電流制限計算部
2535 最小値選択論理
2536 電力制限時刻飽和カウンタ
2537 エネルギー制限カウンタ
2538 電力制限決定部
27 コンデンサ
3 共有キャッシュ
31 外部メモリ
4 外部I/O接続部
41 外部I/O
5 オンチップネットワーク
6 電子回路
61 演算処理部
62 蓄電器
7 マルチコアプロセッサ
71 プロセッサコア



Claims (19)

  1. 所定の演算処理を行う演算処理部と、
    前記演算処理部が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する蓄電器と、
    を備え、
    前記演算処理部は、前記蓄電器から供給された電荷を使用して動作し、
    前記演算処理部が発行した命令に基づいて、当該命令に応じた演算処理を行う際に消費するエネルギーである消費エネルギーを算出する消費エネルギー推論部と、
    算出した前記消費エネルギーと、電子回路に供給される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄電器に蓄積されているエネルギーの量である蓄積エネルギー量を算出する蓄積エネルギー量算出部と、
    を備え、
    電子回路にて消費することが許容される許容電力量を前記消費エネルギーに基づいて算出する許容電力量算出部を備え、
    前記蓄積エネルギー量算出部は、前記消費エネルギーと、前記許容電力量に基づいて選択される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄積エネルギー量を算出する、
    電子回路。
  2. 請求項1に記載の電子回路であって、
    前記許容電力量と、電子回路に予め割り当てられている供給量である割当電力量と、のうち小さい値を持つ電力量を前記供給エネルギーとして選択する供給エネルギー選択部を備える、
    電子回路。
  3. 請求項1又は2に記載の電子回路であって、
    一定時間に発生した前記消費エネルギーの積算値を積算消費エネルギー情報として記憶する消費エネルギー情報記憶部を備え、
    前記許容電力量算出部は、前記消費エネルギー情報記憶部が記憶する前記積算消費エネルギー情報の平均値に予め定められた値を積算して前記許容電力量を算出する、
    電子回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電子回路であって、
    前記消費エネルギー推論部は、前記発行した命令を示す発行命令情報と、命令発行時の消費電力の変化を示す電力消費情報と、に基づいて、前記消費エネルギーを算出する、
    電子回路。
  5. 請求項4に記載の電子回路であって、
    前記消費エネルギー推論部は、前記電力消費情報に基づいて、命令の種別ごとに消費されるエネルギーとレジスタの読み出しで消費されるエネルギーとを算出し、当該算出した命令の種別ごとに消費されるエネルギーとレジスタの読み出しで消費されるエネルギーと前記発行命令情報とに基づいて、前記消費エネルギーを算出する、
    電子回路。
  6. 請求項4又は5に記載の電子回路であって、
    前記電力消費情報は、少なくとも電子回路と当該電子回路が利用する共有部分の消費電力の変化を示している、
    電子回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の電子回路であって、
    前記蓄積エネルギー量算出部が算出した前記蓄積エネルギー量に基づいて新規の命令発行の抑制を指示する命令発行抑制部を備える、
    電子回路。
  8. 請求項7に記載の電子回路であって、
    前記命令発行抑制部は、前記蓄積エネルギー量と予め定められた制限閾値との比較結果に基づいて、新規の命令の発行を抑制する、
    電子回路。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の電子回路であって、
    前記蓄積エネルギー量算出部は、一定時間ごとに前記供給エネルギーを加算するとともに、命令が発行されるごとに前記消費エネルギーを減算することで、前記蓄積エネルギー量を算出する、
    電子回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の電子回路であって、
    前記蓄積エネルギー量算出部が算出する前記蓄積エネルギー量は、上限が有限な値となるよう構成されている、
    電子回路。
  11. 外部電源装置から供給された電荷を蓄電器に蓄積し、
    蓄積した電荷を供給し、
    供給された電荷を使用して動作することで所定の演算処理を行い、
    発行した命令に基づいて当該命令に応じた演算処理を行う際に消費するエネルギーである消費エネルギーを算出し、
    算出した前記消費エネルギーと、電子回路に供給される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄電器に蓄積されているエネルギーの量である蓄積エネルギー量を算出し、
    電子回路にて消費することが許容される許容電力量を前記消費エネルギーに基づいて算出し、
    前記消費エネルギーと、前記許容電力量に基づいて選択される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄積エネルギー量を算出する、
    演算処理制御方法。
  12. 請求項11に記載の演算処理制御方法であって、
    前記蓄積エネルギー量に基づいて新規の命令発行の抑制を指示する、
    演算処理制御方法。
  13. 演算処理手段が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を供給する蓄電器を有する情報処理装置に、
    所定の演算処理を行う演算処理手段を実現させ、
    前記演算処理手段は、前記蓄電器から供給された電荷を使用して動作し、
    発行した命令に基づいて当該命令に応じた演算処理を行う際に消費するエネルギーである消費エネルギーを算出する消費エネルギー推論手段と、
    算出した前記消費エネルギーと、電子回路に供給される供給エネルギーと、に基づいて、電子回路にて消費される電荷を蓄積する蓄電器に蓄積されているエネルギーの量である蓄積エネルギー量を算出する蓄積エネルギー量算出手段と、
    を実現させ、
    電子回路にて消費することが許容される許容電力量を前記消費エネルギーに基づいて算出する許容電力量算出手段を実現させ、
    前記蓄積エネルギー量算出手段は、前記消費エネルギーと、前記許容電力量に基づいて選択される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄積エネルギー量を算出する、
    プログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムであって、
    前記蓄積エネルギー量算出手段が算出した前記蓄積エネルギー量に基づいて新規の命令発行の抑制を指示する命令発行抑制手段
    を実現させるためのプログラム。
  15. 複数のプロセッサコアを有するマルチコアプロセッサにおいて、
    各プロセッサコアがそれぞれ、
    所定の演算処理を行う演算処理部と、
    前記演算処理部が演算処理を行う際に、蓄積された電荷を前記演算処理部に供給する蓄電器と、
    を備え、
    前記演算処理部は、前記蓄電器から供給された電荷を使用して動作し、
    各プロセッサコアがそれぞれ、
    前記演算処理部が発行した命令に基づいて、当該命令に応じた演算処理を行う際に消費するエネルギーである消費エネルギーを算出する消費エネルギー推論部と、
    算出した前記消費エネルギーと、電子回路に供給される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄電器に蓄積されているエネルギーの量である蓄積エネルギー量を算出する蓄積エネルギー量算出部と、
    を備え、
    電子回路にて消費することが許容される許容電力量を前記消費エネルギーに基づいて算出する許容電力量算出部を備え、
    前記蓄積エネルギー量算出部は、前記消費エネルギーと、前記許容電力量に基づいて選択される供給エネルギーと、に基づいて、前記蓄積エネルギー量を算出する、
    マルチコアプロセッサ。
  16. 請求項15に記載のマルチコアプロセッサであって、
    各プロセッサコアがそれぞれ、
    前記蓄積エネルギー量算出部が算出した前記蓄積エネルギー量に基づいて新規の命令発行の抑制を指示する命令発行抑制部を備える、
    マルチコアプロセッサ。
  17. 請求項16に記載のマルチコアプロセッサであって、
    前記命令発行抑制部は、前記蓄積エネルギー量と予め定められた制限閾値との比較結果に基づいて、新規の命令の発行を抑制する、
    マルチコアプロセッサ。
  18. 請求項15乃至17のいずれかに記載のマルチコアプロセッサであって、
    前記蓄積エネルギー量算出部は、一定時間ごとに前記供給エネルギーを加算するとともに、命令が発行されるごとに前記消費エネルギーを減算することで、前記蓄積エネルギー量を算出する、
    マルチコアプロセッサ。
  19. 請求項15乃至18のいずれかに記載のマルチコアプロセッサであって、
    前記蓄積エネルギー量算出部が算出する前記蓄積エネルギー量は、上限が有限な値となるよう構成されている、
    マルチコアプロセッサ。
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