JP6123603B2 - 心拍計、心拍計測方法及び心拍計測プログラム - Google Patents

心拍計、心拍計測方法及び心拍計測プログラム Download PDF

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Description

本発明は、心拍計、心拍計測方法及び心拍計測プログラムに関する。
従来、胸部に装着される心拍計、いわゆるハートレートモニターでは、取得した心電波形から、所定波形(例えばR波)の周期を検出し、その周期に基づいて心拍数を算出するようになっている。
ところで、心拍計が胸部に対して正規の向きでも正規の向きに対して上下逆向きでも装着可能であると、心拍計を正規の向きでなく上下逆向きに装着してしまう場合がある。この場合、心拍計が胸部に装着される向きが正規の向きである場合と、上下逆向きである場合とでは、心拍計が取得する心電波形は互いに反転された波形となる。より具体的には、心拍計が正規の向きに装着された場合に高電圧側にピークを有する正のR波を含む心電波形が取得される場合、逆向きに装着された場合には低電圧側にピークを有する負のR波を含む心電波形が検出されてしまう。
そのため、近年の心拍計では、心拍計の装着向きが上下逆向きであっても心拍数を算出できるようにするために、正のR波を含む心電波形で所定波形の検出に用いる閾値と、負のR波を含む心電波形で所定波形の検出に用いる閾値とをそれぞれ用意しておき、心電波形から心拍数を算出するにあたっては、始めに心電波形が正のR波を含む波形なのか、負のR波を含む波形なのかを判定し、この判定結果に応じて該当の閾値を用いて所定波形の検出を行うようになっている(例えば特許文献1参照)。この技術によれば、正逆何れの態様の心電波形に基づいても心拍数を算出することができる。
特開2008−206704号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、正のR波を含む心電波形から所定波形の検出を行う処理と、負のR波を含む心電波形から所定波形の検出を行う処理とをそれぞれ用意しておく必要があり、全体として処理が複雑化してしまう。
本発明の課題は、心拍計の胸部に対する装着の向きに関わらず、従来と比較して簡素な処理で心拍数を算出することのできる心拍計、心拍計測方法及び心拍計測プログラムを提供することである。
以上の課題を解決するため、本発明は、心拍計において、
ユーザの胸部に装着されたときに当該ユーザの心電波形を取得する心拍センサと、
前記心拍センサが前記心電波形の取得を開始してからの経過時間をカウントするカウント部と、
前記心電波形に基づいて心拍数の算出を行う心拍数算出部と、
前記心拍センサによって取得された前記心電波形を反転させる波形反転部と、
を備え、
前記心拍センサがユーザの胸部に装着されたときに該心拍センサが取得する前記心電波形は、高電圧側にピークを有する第1のR波を含む第1態様の心電波形と低電圧側にピークを有する第2のR波を含む第2態様の心電波形のいずれか一方を含み、
前記心拍数算出部は、前記心電波形が前記第1態様の心電波形を含んでいるとき、当該心電波形に対して前記心拍数の算出を行ない、
前記カウント部による前記経過時間が設定時間以上になったときに、前記心拍数算出部により前記心拍数が算出されたか否かを判定し、前記心拍数算出部により前記心拍数が算出されないと判定した場合に、それ以降に前記心拍センサによって取得される前記心電波形を反転させるとともに、前記波形反転部により前記心電波形が反転された反転心電波形に対して前記心拍数算出部により前記心拍数の算出を行うことを特徴とする。
本発明によれば、心拍計の胸部に対する装着の向きに関わらず、従来と比較して簡素な処理で心拍数を算出することができる。
心拍計が装着された状態を示す図である。 心拍計本体の外観図である。 心拍計の概略構成を示すブロック図である。 心拍数算出処理の流れを示すフローチャートである。 波形検出処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は第1態様の心電波形を示す図であり、(b)は第2態様の心電波形を示す図である。 変形例における心拍数算出処理の流れを示すフローチャートである。 変形例における心拍数算出処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[1.外観構成]
図1は、本実施の形態における心拍計(ハートレートモニター)1を示す平面図である。
この図に示すように、心拍計1は、ランニングなどの運動を行うユーザの心拍数を計測するものであり、心拍計本体2と、モニタ装置5とを備えている。
心拍計本体2は、ユーザの胸部に装着されて心拍数を計測するものであり、図2に示すように、帯状のバンド21と、平板状の筐体20とを備えている。
バンド21は、伸縮性を有しており、筐体20の両側面に係合されることで、当該筐体20とで環状をなしている。これにより、バンド21は、心拍計1がユーザの胸部に装着されたときに、当該胸部を締め付けて、筐体20を胸部に密着させるようになっている。
このバンド21の内側面(胸部側の面)のうち、筐体20に隣接する領域には、電極210,211が配設されている。
これらの電極210,211は、後述の心拍センサ30に接続されており、心拍センサ30は、この電極210と電極211との間に誘導される電圧を心電波形に対応する電圧として取得する。
筐体20は、上下の向きを有しており、下面にスイッチ200を有するとともに、外側面(胸部とは反対側の面)の下部にLED201を有している。このうち、スイッチ200は、心拍計1を起動するために操作されるメインスイッチである。また、LED201は、心拍計1が起動状態にあること等を示すようになっている。
以上の筐体20は、心拍計1が胸部に装着されるときに、上下方向に正しい向きに向けられた状態(以下、上向き状態とする。図2(a)参照)と、上下方向に反対向きに向けられた状態(以下、下向き状態とする。図2(b)参照)と、の何れの装着状態でも胸部に当接可能となっている。
モニタ装置5は、ユーザの手首に装着されて心拍数の計測結果を表示するものであり、ディスプレイ50を備えている。このディスプレイ50は、7セグメントディスプレイ等を含んで構成されている。
[2.機能構成]
図3は、本実施の形態における心拍計1の機能構成を示すブロック図である。
この図に示すように、心拍計1のモニタ装置5は、表示部51と、通信モジュール52とを備えて構成されている。
表示部51は、上述のディスプレイ50を備えており、通信モジュール52から送信される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ50に表示するようになっている。
通信モジュール52は、心拍計本体2における後述の通信モジュール31との間で無線通信を行うとともに、当該通信モジュール31から受信した信号を表示部51に送信するようになっている。本実施の形態においては、無線通信の方式として、例えばブルートゥース(Bluetooth(登録商標))やワイファイ(WiFi;wireless fidelity(登録商標))等の各種の方式が用いられる。なお、上記においては通信モジュール52が無線通信を行うとしたが、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等の通信ケーブルを介した各種の有線通信を行うものであってもよい。
また、心拍計1の心拍計本体2は、筐体20の内部に心拍センサ30と、通信モジュール31と、カウンタ32と、フラッシュメモリ33と、作業用メモリ34と、センサデータ保存用メモリ35と、制御部38等とを備えて構成されている。
このうち、心拍センサ30は、上述の電極210,211を介してユーザの心電波形を取得するものである。この心拍センサ30では、筐体20の胸部に対する装着状態が上向き状態であるか下向き状態であるかに応じて、心臓に対する電極210,211の位置が左右で逆転する。このため、装着状態が異なると、心拍センサ30の胸部に対する装着向きが異なり、異なる態様の心電波形が取得されることとなる。より具体的には、この心拍センサ30では、後述の図6に示すように、筐体20の胸部に対する装着状態が上向き状態であるか下向き状態であるかに応じて、取得される心電波形は、高電圧側にピークを有し波形中心電圧に対して正の電圧値のR波(以下、正のR波とする)を含む心電波形(以下、第1態様の心電波形とする。図6(a)参照)を含む波形と、低電圧側にピークを有し波形中心電圧に対して負の電圧値のR波(以下、負のR波とする)を含む心電波形(以下、第2態様の心電波形とする。図6(b)参照)を含む波形との間で、切り替わることとなる。なお、本実施の形態においては、筐体20の装着状態が上向き状態であると、心拍センサ30が取得する心電波形は第1態様の心電波形を含む波形となり、筐体20の装着状態が下向き状態であると、心拍センサ30が取得する心電波形は第2態様の心電波形を含む波形となることとして説明する。但し、特異な心臓の被験者に心拍計1が装着される場合などには、筐体20の装着状態が上向き状態であるときに心電波形が第2態様の心電波形を含む波形となり、筐体20の装着状態が下向き状態であるときに心電波形が第2態様の心電波形を含む波形となることもある。
通信モジュール31は、モニタ装置5における通信モジュール52との間で無線通信を行うようになっている。なお、通信モジュール31は通信モジュール52との間で有線通信を行うものであってもよい。
カウンタ32は、心拍センサ30が心電波形の取得を開始してからの経過時間をカウントするようになっている。
フラッシュメモリ33は、心拍計1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、制御部38の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、フラッシュメモリ33は、心拍計測プログラム330等を記憶している。この心拍計測プログラム330は、後述の心拍数算出処理(図4参照)を制御部38に実行させるためのプログラムである。
作業用メモリ34は、制御部38の作業領域として機能するメモリであり、本実施の形態においては、心拍波形の電圧値(信号値)を反転させるためのフラグ(以下、反転実行フラグ340とする)のON/OFFを記憶するようになっている。
センサデータ保存用メモリ35は、心拍センサ30により取得された心電波形や、当該心電波形から算出される心拍数を記憶するメモリである。このセンサデータ保存用メモリ35は、心拍センサ30により取得された心電波形でのS波のピーク値とJ波のピーク値との差分値V1(図6(a)参照)と、R波のピーク値とS波のピーク値との差分値V2(図6(a)参照)と、心電波形の周期Tの値と、心拍数の値と、をそれぞれ蓄積記憶するようになっている。
制御部38は、心拍計1の各部を中央制御する。具体的には、制御部38は、フラッシュメモリ33に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムを展開し、展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
[動作]
続いて、心拍計1によって実行される心拍数算出処理について、図面を参照しつつ説明する。
図4は、心拍数算出処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この心拍数算出処理は、スイッチ200がONにされると、フラッシュメモリ33から心拍計測プログラム330が読み出されて適宜展開される結果、当該心拍計測プログラム330と制御部38との協働によって実行される。
図4に示すように、心拍数算出処理においては、まず制御部38は、カウンタ32によりカウントされた経過時間tを「0」にリセットした後、経過時間tのカウントを開始させ(ステップS1)、心拍センサ30による心電波形のサンプリングを実行する(ステップS3)。なお、本実施の形態においては、サンプリングは例えば200Hzの周波数で行われる。
次に、制御部38は、反転実行フラグ340がONになっているか否かを判定し(ステップS5)、ONになっていない、つまりOFFになっていると判定した場合(ステップS5;No)には後述のステップS9に移行する。なお、本実施の形態においては、反転実行フラグ340は、スイッチ200がONにされた直後のデフォルト状態ではOFFに設定されている。
一方、ステップS5において反転実行フラグ340がONになっていると判定した場合(ステップS5;Yes)には、制御部38は、取得された心電波形を反転する反転処理を実行する(ステップS7)。これにより、以降に取得される心電波形は反転されるため、図6(b)に示すような第2態様の心電波形は、図6(a)に示すような第1態様の心電波形に変換されることとなる。
次に、制御部38は、取得された心電波形から第1態様の心電波形を検出するための波形検出処理を行う(ステップS9)。
具体的には、図5,図6(a)に示すように、この波形検出処理においてまず制御部38は、正のR波を心電波形から検出したか否かを判定する(ステップU1)。
そして、このステップU1において心電波形から正のR波を検出しなかったと判定した場合(ステップU1;No)には、制御部38は、波形検出処理を終了する。
一方、ステップU1において心電波形から正のR波を検出したと判定した場合(ステップU1;Yes)には、制御部38は、低電圧側にピークを有し波形中心電圧に対して負の電圧値のS波(以下、負のS波とする)を心電波形から検出したか否か、及び、R波にピークとS波のピークとの間の時間T1が第1の条件を満たすか否かを判定する(ステップU3)。このとき制御部38は、200Hzの周波数で連続してサンプリングされた5つの電圧値(信号値)をR波の付近やS波の付近から順次抽出し、当該5つの電圧値内で3番目にサンプリングされた電圧値の絶対値が最も大きい場合に、当該3番目の電圧値をR波やS波のピーク値とし、ピーク間の時間T1が20msecから30msecの時間範囲内であるか否かを第1の条件として用いている。ここで、本実施の形態においてはサンプリング周波数が200Hzであり、サンプリングの周期が5msecであるので、上記の第1の条件は(サンプリングの周期)×4≦T1≦(サンプリングの周期)×6を意味し、換言すれば、R波のピークとS波のピークとの間に4個以上、6個以下のサンプリング値が存在することを意味する。但し、このような第1の条件に用いられる数値は、他の値でも良い。この第1の条件は一般的な人の心電波形におけるR波とS波の時間間隔の平均的な値に基づいて設定されているものであり、ノイズ等により生じた上記の時間範囲より短い近接したピークを有する波形や上記の時間範囲より長い時間間隔のピークを有する波形をR波やS波と誤検出しないようにするために設定されている条件である。
そして、このステップU3において心電波形から負のS波を検出しなかったか、或いは、負のS波を検出したものの、R波のピークとS波のピークとの間の時間T1が第1の条件を満たさないと判定した場合(ステップU3;No)には、制御部38は、波形検出処理を終了する。
一方、ステップU3において心電波形から負のS波を検出し、かつ、R波のピークとS波のピークとの間の時間T1が第1の条件を満たすと判定した場合(ステップU3;Yes)には、制御部38は、高電圧側にピークを有するJ波(以下、正のJ波とする)を心電波形から検出したか否か、及び、S波とJ波とのピーク間の時間T2が第2の条件を満たすか否かを判定する(ステップU5)。このとき制御部38は、上述のステップU3と同様に、200Hzの周波数で連続してサンプリングされた5つの電圧値(信号値)をS波の付近やJ波の付近から順次抽出し、当該5つの電圧値内で3番目にサンプリングされた電圧値の絶対値が最も大きい場合に、当該3番目の電圧値をS波やJ波のピーク値とし、ピーク間の時間T2が20msecから30msecの時間範囲内であるか否かを第2の条件として用いている。但し、このような第2の条件に用いられる数値は、他の値でも良い。この第2の条件も一般的な人の心電波形におけるS波とJ波の時間間隔の平均的な値に基づいて設定されているものであり、ノイズ等により生じた上記の時間範囲より短い近接したピークを有する波形や上記の時間範囲より長い時間間隔のピークを有する波形をJ波と誤検出しないようにするために設定されている条件である。
そして、このステップU5において心電波形から正のJ波を検出しなかったか、或いは、正のJ波を検出したものの、S波のピークとJ波のピークとの間の時間T2が第2の条件を満たさないと判定した場合(ステップU5;No)には、制御部38は、波形検出処理を終了する。
一方、ステップU5において心電波形から正のJ波を検出し、かつ、S波のピークとJ波のピークとの間の時間T2が第2の条件を満たすと判定した場合(ステップU5;Yes)には、制御部38は、センサデータ保存用メモリ35に記憶された直近の所定数(例えば10個)のS波のピーク値とJ波のピーク値との差分値V1(S波とJ波の差分値)の平均値V1aveを算出するとともに、新たに取得された心電波形でのS波とJ波の差分値V1を検出し、V1≧V1ave×0.7であるか否かを判定する(ステップU7)。また、このとき制御部38は、新たに検出されたS波とJ波の差分値V1をセンサデータ保存用メモリ35に蓄積記憶させる。なお、センサデータ保存用メモリ35に記憶されているS波とJ波の差分値V1の数が上記の所定数に満たない場合は、その時点でセンサデータ保存用メモリ35に記憶されている数の差分値V1の平均値を平均値V1aveとして用いる。
そして、このステップU7においてV1≧V1ave×0.7でないと判定した場合(ステップU7;No)には、制御部38は、波形検出処理を終了する。
一方、ステップU7においてV1≧V1ave×0.7以上であると判定した場合(ステップU7;Yes)には、制御部38は、センサデータ保存用メモリ35に記憶された直近の所定数(例えば10個)のR波のピーク値とS波のピーク値との差分値V2(R波とS波の差分値)の平均値V2aveを算出するとともに、新たに取得された心電波形でのR波とS波の差分値V2を検出し、V2≧V2ave×0.7であるか否かを判定する(ステップU9)。また、このとき制御部38は、新たに検出されたR波とS波の差分値V2をセンサデータ保存用メモリ35に蓄積記憶させる。なお、センサデータ保存用メモリ35に記憶されているR波とS波の差分値V2の数が上記の所定数に満たない場合は、その時点でセンサデータ保存用メモリ35に記憶されている数の差分値V2の平均値を平均値V1aveとして用いる。
そして、このステップU9においてV2≧V2ave×0.7でないと判定した場合(ステップU9;No)には、制御部38は、波形検出処理を終了する。
一方、ステップU9においてV2≧V2ave×0.7であると判定した場合(ステップU9;Yes)には、制御部38は、取得された心電波形から第1態様の心電波形が検出されたと判断し(ステップU11)、波形検出処理を終了する。
以上の波形検出処理が終了したら、図4に示すように、次に制御部38は、波形検出処理において第1態様の心電波形が検出されたか否かを判定し(ステップS11)、検出されなかったと判定した場合(ステップS11;No)には、後述のステップS19に移行する。
また、ステップS11において第1態様の心電波形が検出されたと判定した場合(ステップS11;Yes)には、制御部38は、取得された心電波形における所定の波形(例えばR波)の周期Tを算出し、算出した周期Tの値をセンサデータ保存用メモリ35に蓄積記憶させる(ステップS13)。
次に、制御部38は、周期Tが算出されたか否かを判定し(ステップS15)、算出されなかったと判定した場合(ステップS15;No)には、後述のステップS19に移行する。
また、ステップS15において周期Tが算出されたと判定した場合(ステップS15;Yes)には、制御部38は、算出された周期Tに基づいて心拍数を算出し、モニタ装置5に出力させるとともに、センサデータ保存用メモリ35に記憶させる(ステップS17)。なお、このとき心拍数が算出できない場合には、制御部38は、センサデータ保存用メモリ35に記憶された前回の心拍数を、新たに算出された心拍数としてモニタ装置5に出力させるとともに、センサデータ保存用メモリ35に記憶させる。また、周期に基づいて心拍数を算出するには、例えば以下の式(1)を用いることができる。
心拍数(BPM)=60[sec]/周期[sec]・・・(1)
なお、上記の式(1)で用いる周期の値として、センサデータ保存用メモリ35に所定数(例えば10個)以上の数の周期Tの値が記憶されている場合には、直近の所定数の周期の値の平均値を用い、センサデータ保存用メモリ35に記憶されている周期Tの数が上記所定数に満たない場合は、その時点でセンサデータ保存用メモリ35に記憶されている数の周期の値の平均値を用いる。
次に、制御部38は、カウンタ32によりカウントされた経過時間tが予め設定された設定時間以上であるか否かを判定し(ステップS19)、設定時間未満であると判定した場合(ステップS19;No)には、上述のステップS3に移行する。ここで、設定時間は例えば2〜4秒程度に設定される。この設定時間は心電波形のR波、S波、J波を複数回検出することができる時間に設定される。
また、ステップS19において経過時間tが設定時間以上であると判定した場合(ステップS19;Yes)には、制御部38は、カウンタ32による経過時間tのカウントを停止させる(ステップS21)。
次に、制御部38は、上述のステップS17で心拍数が新たに算出されて出力されたか否かを判定し(ステップS23)、出力されたと判定した場合(ステップS23;Yes)には、反転実行フラグ340のON/OFFを現状のまま維持して(ステップS25)、上述のステップS3に移行する。以降、心拍計1が外されない限り、逐次、心拍数が算出されて出力されることとなる。
また、ステップS23において心拍数が出力されなかった、つまり新たに算出できなかったと判定した場合(ステップS23;No)には、制御部38は、心拍センサ30によって取得された心電波形が第2態様の心電波形を含む波形であるとし、反転実行フラグ340のON/OFFを変更して(ステップS27)、上述のステップS3に移行する。これにより、図6(b)に示すような第2態様の心電波形が上述のステップS7で反転され、図6(a)に示すような第2態様の心電波形に変換されることとなる。
以上、本実施の形態の心拍計1によれば、図4に示したように、第1態様の心電波形における所定の波形(本実施の形態においては正のR波)の周期が算出されて心拍数が算出され、心拍数が算出されない場合には、心拍センサ30によって取得された心電波形が反転されるので、第2態様の心電波形が取得された場合には、当該第2態様の心電波形が第1態様の心電波形に変換され、第1態様の心電波形における波形周期が算出されて心拍数が算出される。従って、従来と異なり、第1態様の心電波形から所定波形の検出を行う処理と、第2態様の心電波形から所定波形を検出する処理とをそれぞれ用意しておく必要が無いため、心電波形が第1態様の心電波形を含む波形であるか第2態様の心電波形を含む波形であるかに関わらず、すなわち心拍センサ30の装着向きに関わらず、従来と比較して簡素な処理で心拍数を算出することができる。
また、図4のステップS11〜S17等に示したように、第1態様の心電波形が検出されない場合には、心拍数の算出が行われないので、取得された心電波形が反転されることとなる。従って、第2態様の心電波形が取得された場合に、当該第2態様の心電波形を確実に第1態様の心電波形に変換して心拍数を算出することができる。
また、図5のステップU1〜U3等に示したように、取得された心電波形で正のR波と、負のS波とが検出され、かつ、R波のピークとS波のピークとの間の時間T1が第1の条件(本実施の形態においては20msec≦T≦30msec)を満たす場合にのみ、当該取得された心電波形から第1態様の心電波形が検出されたと判定されるので、ノイズによる波形をR波やS波として誤検出してしまうのを防止し、第1態様の心電波形が検出されたか否かを正確に判定することができる。
また、図5のステップU3〜U5等に示したように、取得された心電波形で、正のJ波が検出され、かつ、S波のピークとJ波のピークとの間の時間T2が第2の条件(本実施の形態においては20msec≦T2≦30msec)を満たす場合にのみ、当該取得された心電波形から第1態様の心電波形が検出されたと判定されるので、ノイズによるピーク波形をJ波として誤検出してしまうのを防止し、第1態様の心電波形が検出されたか否かを正確に判定することができる。
また、図5のステップU7等に示したように、直近の所定数(本実施の形態においては10個)のS波のピーク値とJ波のピーク値との差分値の平均値V1aveが算出され、取得された心電波形でのS波のピーク値とJ波のピーク値との差分値がV1ave×0.7以上である場合にのみ、当該取得された心電波形から第1態様の心電波形が検出されたと判定されるので、ノイズによるピーク波形をS波やJ波として誤検出してしまうのを防止し、第1態様の心電波形が検出されたか否かを正確に判定することができる。
また、図5のステップU9等に示したように、直近の所定数(本実施の形態においては10個)のR波のピーク値とS波のピーク値との差分値の平均値V2aveが算出され、取得された心電波形でのR波のピーク値とS波のピーク値との差分値がV2ave×0.7以上である場合にのみ、当該取得された心電波形から第1態様の心電波形が検出されたと判定されるので、ノイズによるピーク波形をS波やJ波として誤検出してしまうのを防止し、第1態様の心電波形が検出されたか否かを正確に判定することができる。
また、図4のステップS19等に示したように、心拍センサ30が心電波形の取得を開始してからカウントされた経過時間が設定時間以上になった場合に、心拍が算出されたか否かが判定される。この設定時間は2〜4秒に設定されて、心電波形のR波、S波、J波を2〜5回程度の複数回検出することができるため、心拍数の測定精度を高めることができる。
<変形例>
続いて、上記の実施形態の変形例について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
(変形例(1))
上述の図3に示すように、本変形例(1)における心拍形1Aは心拍計本体2Aを備えており、心拍計本体2Aのフラッシュメモリ33Aは心拍計測プログラム330Aを記憶している。
この心拍計測プログラム330Aは、後述の心拍数算出処理(図7参照)を制御部38に実行させるためのプログラムである。
続いて、心拍形1Aの動作について、図面を参照しつつ説明する。
図7は、本変形例(1)における心拍数算出処理の動作を説明するためのフローチャートである。
この図に示すように、本変形例(1)における心拍算出処理では、上記実施形態における心拍算出処理におけるステップS27の処理とステップS3の処理との間に、ステップS29〜S30の処理を行って経過時間のカウントをリスタートさせるようになっている。
即ち、ステップS27の処理が終了したら、制御部38は、カウンタ32によりカウントされた経過時間tを「0」にリセットし(ステップS29)、経過時間tのカウントを改めて開始させた後(ステップS31)、上述のステップS3に移行する。
以上、本変形例(1)の心拍計1Aによれば、上記実施形態における心拍計1と同様の効果を得ることができるとともに、図7のステップS23〜S31等に示したように、心拍が算出されないと判定された場合に、以降に取得される心電波形が反転されるとともに、経過時間のカウントがリスタートされる。これにより、心拍計1Aを動作させてから装着する場合に対応することができ、装着していない間においては、カウントされた経過時間が設定時間(2〜4秒程度)以上になる毎に、心拍が算出されないと判定されて、経過時間のカウントがリスタートされることとなる。そして、心拍計1Aが上向き状態で装着されると、第1態様の心電波形における所定の波形の周期が算出されて心拍数が算出される。一方、心拍計1Aが下向き状態で装着されると、心拍数が算出されずに経過時間のカウントがリスタートされ、以降に取得された心電波形が反転されるので、カウントされた経過時間が改めて設定時間以上になると、取得された第2態様の心電波形が反転されて第1態様の心電波形に変換され、第1態様の心電波形における波形周期が算出されて心拍数が算出される。以上から、本変形例(1)では、心拍計1Aを動作させてから装着する場合であっても、心電波形が第1態様の心電波形を含む波形であるか第2態様の心電波形を含む波形であるかに関わらず、従来と比較して簡素な処理で心拍数を算出することができる。
(変形例(2))
上述の図3に示すように、本変形例(2)における心拍形1Bは心拍計本体2Bを備えており、心拍計本体2Bのフラッシュメモリ33Bは心拍計測プログラム330Bを記憶している。
この心拍計測プログラム330Bは、後述の心拍数算出処理(図8参照)を制御部38に実行させるためのプログラムである。
続いて、心拍形1Bの動作について、図面を参照しつつ説明する。
図8は、本変形例(2)における心拍数算出処理の動作を説明するためのフローチャートである。
この図に示すように、本変形例(2)における心拍算出処理では、上記変形例(1)における心拍算出処理におけるステップS17の処理とステップS19の処理との間に、ステップS51〜S57の処理を行って経過時間のカウントをリスタートさせるようになっている。
即ち、ステップS17の処理が終了したら、制御部38は、センサデータ保存用メモリ35に記憶された直近の2つの心拍数が一致するか否か、つまり、心拍数が新たに算出できたか否かを判定し(ステップS51)、一致しないと判定した場合(ステップS51;No)には、上述のステップS19に移行する。
一方、ステップS51において直近の2つの心拍数が一致すると判定した場合(ステップS51;Yes)には、制御部38は、カウンタ32による経過時間tのカウントが実行中であるか否か、つまり、上述のステップS21でカウントが停止されていないか否かを判定する(ステップS53)。
そして、このステップS53において経過時間tのカウントが実行中であると判定した場合(ステップS53;Yes)には、制御部38は、上述のステップS19に移行する。
一方、ステップS53において経過時間tのカウントが実行中でないと判定した場合(ステップS53;No)には、制御部38は、カウンタ32によりカウントされた経過時間tを「0」にリセットし(ステップS55)、経過時間tのカウントを改めて開始させた後(ステップS57)、上述のステップS19に移行する。
以上、本変形例(2)の心拍計1Bによれば、上記変形例における心拍計1Aと同様の効果を得ることができるとともに、図8のステップS51〜S57等に示したように、直近の2つの心拍数が一致するか否かが判定されることで、心拍数が新たに算出できたか否かが判定され、直近の心拍数が一致すると判定された場合には経過時間のカウントがリスタートされる。これにより、心拍計1Bを動作させて装着した後、一旦外し、その後に再度装着する場合に対応することができ、心拍計1Bが外されたときには、心拍数が新たに算出できずに、直近の心拍数が一致すると判定されるため、経過時間のカウントがリスタートされる。以降、心拍計1Bが外されたままの状態であるときには、カウントされた経過時間が設定時間(2〜4秒程度)以上になる毎に、心拍が算出されないと判定されて、経過時間のカウントがリスタートされることとなる。
そして、心拍計1Bが上向き状態で装着されると、第1態様の心電波形における所定の波形の周期が算出されて心拍数が算出される。一方、心拍計1Bが下向き状態で装着されると、心拍数が算出されずに経過時間のカウントがリスタートされ、以降に取得された心電波形が反転されるので、カウントされた経過時間が改めて設定時間以上になると、取得された第2態様の心電波形が反転されて第1態様の心電波形に変換され、第1態様の心電波形における波形周期が算出されて心拍数が算出される。
以上から、心拍計1Bを動作させて装着した後、一旦外し、その後に再度装着する場合であっても、心電波形が第1態様の心電波形を含む波形であるか第2態様の心電波形を含む波形であるかに関わらず、従来と比較して簡素な処理で心拍数を算出することができる。
なお、上記の実施の形態における心拍計1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
例えば、本発明における情報処理装置は、関数電卓、電子辞書、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ユーザの胸部に装着されたときに当該ユーザの心電波形を取得する心拍センサと、
前記心電波形に基づいて心拍数の算出を行う心拍数算出部と、
前記心拍センサによって取得された前記心電波形を反転させる波形反転部と、
を備え、
前記心拍センサがユーザの胸部に装着されたときに該心拍センサが取得する前記心電波形は、高電圧側にピークを有する第1のR波を含む第1態様の心電波形と低電圧側にピークを有する第2のR波を含む第2態様の心電波形のいずれか一方を含み、
前記心拍数算出部は、前記心電波形が前記第1態様の心電波形を含んでいるとき、当該心電波形に対して前記心拍数の算出を行ない、前記心電波形が前記第2態様の心電波形を含んでいるとき、前記波形反転部により前記心電波形が反転された反転心電波形に対して前記心拍数の算出を行うことを特徴とする心拍計。
<請求項2>
請求項1記載の心拍計において、
前記心拍数算出部は、
前記心拍センサによって取得された前記心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたか否かを判定する心電波形判定部を有し、
前記心電波形判定部により前記心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたと判定されたとき、前記心拍数の算出を行うことを特徴とする心拍計。
<請求項3>
請求項2記載の心拍計において、
前記心電波形判定部は、
前記心拍センサによって取得された前記心電波形で、前記第1のR波と、低電圧側にピークを有するS波とが検出され、かつ、前記第1のR波のピークと前記S波のピークとの間の時間が20msec〜30msecである場合に、当該取得された心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたと判定することを特徴とする心拍計。
<請求項4>
請求項3記載の心拍計において、
前記心電波形判定部は、
前記心拍センサによって取得された前記心電波形で、高電圧側にピークを有するJ波が検出され、かつ、前記S波のピークと前記J波のピークとの間の時間が20msec〜30msecである場合に、当該取得された心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたと判定することを特徴とする心拍計。
<請求項5>
請求項4記載の心拍計において、
前記心電波形判定部は、更に、
前記心拍センサによって取得された前記心電波形での前記S波のピーク値と前記J波のピーク値との差分値を第1電圧として蓄積記憶する第1の記憶部を有し、
前記第1の記憶部に記憶された直近の所定数の前記第1電圧の平均値を第1の平均値として算出し、前記心拍センサによって取得された前記心電波形で前記S波と前記J波とが検出され、前記S波のピーク値と前記J波のピーク値との差分値が前記第1の平均値の70%以上である場合に、当該取得された心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたと判定することを特徴とする心拍計。
<請求項6>
請求項4または5記載の心拍計において、
前記心電波形判定部は、更に、
前記心拍センサによって取得された前記心電波形での前記第1のR波のピーク値と前記S波のピーク値との差分値を第2電圧として蓄積記憶する第2の記憶部を有し、
前記第2の記憶部に記憶された直近の所定数の前記第2電圧の平均値を第2の平均値として算出し、前記心拍センサによって取得された前記心電波形で前記第1のR波と前記S波とが検出され、前記第1のR波のピーク値と前記S波のピーク値との差分値が前記第2の平均値の70%以上である場合に、当該取得された心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたと判定することを特徴とする心拍計。
<請求項7>
請求項1〜6の何れか一項に記載の心拍計において、
前記心拍センサが前記心電波形の取得を開始してからの経過時間をカウントするカウント部を備え、
前記波形反転部は、
前記カウント部によりカウントされた経過時間が、前記第1態様の心電波形又は前記第2態様の心電波形を2個以上含む設定時間以上になったときに、前記心拍数算出部により心拍が算出されたか否かを判定することを特徴とする心拍計。
<請求項8>
請求項7記載の心拍計において、
前記波形反転部は、
前記心拍数算出部により心拍が算出されないと判定した場合に、以降に前記心拍センサによって取得された前記心電波形を反転させるとともに、前記カウント部による経過時間のカウントをリスタートさせる第1のリスタート部を有することを特徴とする心拍計。
<請求項9>
請求項8記載の心拍計において、
前記心拍数算出部は、逐次、心拍数を算出し、
当該心拍計は、
前記心拍数算出部により算出された心拍数のうち、少なくとも直近で算出された2つの心拍数を記憶するとともに、前記心拍数算出部により心拍数が算出されない場合には、前回算出された心拍数を、新たに算出された心拍数として記憶する心拍数記憶部と、
前記心拍数記憶部により記憶された直近の2つの心拍数が一致するか否かを判定する心拍一致検知部と、
前記心拍一致検知部により直近の2つの心拍数が一致すると判定された場合に前記カウント部による経過時間のカウントをリスタートさせる第2のリスタート部と、
を備えることを特徴とする心拍計。
<請求項10>
ユーザの胸部に装着されて心拍数を計測する心拍計における心拍計測方法において、
前記心拍計は、ユーザの胸部に装着されたときに当該ユーザの心電波形を取得し、取得する前記心電波形が、高電圧側にピークを有する第1のR波を含む第1態様の心電波形と低電圧側にピークを有する第2のR波を含む第2態様の心電波形のいずれか一方を含む心拍センサを備え、
前記心拍センサが取得した前記心電波形が前記第1態様の心電波形を含んでいるとき、当該心電波形に対して前記心拍数の算出を行い、
前記心電波形が前記第2態様の心電波形を含んでいるとき、前記心電波形を反転させた反転心電波形を生成し、当該反転心電波形に対して前記心拍数の算出を行う、
ことを特徴とする心拍計測方法。
<請求項11>
ユーザの胸部に装着されて心拍数を計測する心拍計としてのコンピュータで実行される心拍計測プログラムにおいて、
前記心拍計は、ユーザの胸部に装着されたときに当該ユーザの心電波形を取得し、取得する前記心電波形が、高電圧側にピークを有する第1のR波を含む第1態様の心電波形と低電圧側にピークを有する第2のR波を含む第2態様の心電波形のいずれか一方を含む心拍センサを備え、
当該心拍計測プログラムは、
前記心拍計に、
前記心拍センサが取得した前記心電波形が前記第1態様の心電波形を含んでいるときに、当該心電波形に基づいて前記心拍数の算出を行わせ、
前記心電波形が前記第2態様の心電波形を含んでいるとき、前記心電波形を反転させた反転心電波形を生成させ、当該反転心電波形に対して前記心拍数の算出を行わせる、
ことを特徴とする心拍計測プログラム。
1,1A,1B 心拍計
20 筐体
30 心拍センサ
32 カウンタ
35 センサデータ保存用メモリ
38 制御部

Claims (9)

  1. ユーザの胸部に装着されたときに当該ユーザの心電波形を取得する心拍センサと、
    前記心拍センサが前記心電波形の取得を開始してからの経過時間をカウントするカウント部と、
    前記心電波形に基づいて心拍数の算出を行う心拍数算出部と、
    前記心拍センサによって取得された前記心電波形を反転させる波形反転部と、
    を備え、
    前記心拍センサがユーザの胸部に装着されたときに該心拍センサが取得する前記心電波形は、高電圧側にピークを有する第1のR波を含む第1態様の心電波形と低電圧側にピークを有する第2のR波を含む第2態様の心電波形のいずれか一方を含み、
    前記心拍数算出部は、前記心電波形が前記第1態様の心電波形を含んでいるとき、当該心電波形に対して前記心拍数の算出を行ない、
    前記カウント部による前記経過時間が設定時間以上になったときに、前記心拍数算出部により前記心拍数が算出されたか否かを判定し、前記心拍数算出部により前記心拍数が算出されないと判定した場合に、それ以降に前記心拍センサによって取得される前記心電波形を反転させるとともに、前記波形反転部により前記心電波形が反転された反転心電波形に対して前記心拍数算出部により前記心拍数の算出を行うことを特徴とする心拍計。
  2. 請求項1記載の心拍計において、
    前記心拍数算出部は、
    前記心拍センサによって取得された前記心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたか否かを判定する心電波形判定部を有し、
    前記心電波形判定部により前記心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたと判定されたとき、前記心拍数の算出を行うことを特徴とする心拍計。
  3. 請求項2記載の心拍計において、
    前記心電波形判定部は、
    前記心拍センサによって取得された前記心電波形で、前記第1のR波と、低電圧側にピークを有するS波とが検出され、かつ、前記第1のR波のピークと前記S波のピークとの間の時間が20msec〜30msecである場合に、当該取得された心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたと判定することを特徴とする心拍計。
  4. 請求項3記載の心拍計において、
    前記心電波形判定部は、
    前記心拍センサによって取得された前記心電波形で、高電圧側にピークを有するJ波が検出され、かつ、前記S波のピークと前記J波のピークとの間の時間が20msec〜30msecである場合に、当該取得された心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたと判定することを特徴とする心拍計。
  5. 請求項4記載の心拍計において、
    前記心電波形判定部は、更に、
    前記心拍センサによって取得された前記心電波形での前記S波のピーク値と前記J波のピーク値との差分値を第1電圧として蓄積記憶する第1の記憶部を有し、
    前記第1の記憶部に記憶された直近の所定数の前記第1電圧の平均値を第1の平均値として算出し、前記心拍センサによって取得された前記心電波形で前記S波と前記J波とが検出され、前記S波のピーク値と前記J波のピーク値との差分値が前記第1の平均値の70%以上である場合に、当該取得された心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたと判定することを特徴とする心拍計。
  6. 請求項4または5記載の心拍計において、
    前記心電波形判定部は、更に、
    前記心拍センサによって取得された前記心電波形での前記第1のR波のピーク値と前記S波のピーク値との差分値を第2電圧として蓄積記憶する第2の記憶部を有し、
    前記第2の記憶部に記憶された直近の所定数の前記第2電圧の平均値を第2の平均値として算出し、前記心拍センサによって取得された前記心電波形で前記第1のR波と前記S波とが検出され、前記第1のR波のピーク値と前記S波のピーク値との差分値が前記第2の平均値の70%以上である場合に、当該取得された心電波形から前記第1態様の心電波形が検出されたと判定することを特徴とする心拍計。
  7. 請求項記載の心拍計において、
    前記心拍数算出部は、逐次、前記心拍数を算出し、
    記心拍数算出部により算出された前記心拍数のうち、少なくとも直近で算出された2つの心拍数を記憶、前記心拍数算出部により前記心拍数が算出されない場合には、前回算出された心拍数を、新たに算出された心拍数として記憶する心拍数記憶部を有し
    前記心拍数記憶部により記憶された直近の2つの心拍数が一致するか否かを判定
    近の2つの心拍数が一致すると判定された場合に前記カウント部による経過時間のカウントをリスタートさせることを特徴とする心拍計。
  8. ユーザの胸部に装着されて心拍数を計測する心拍計における心拍計測方法において、
    前記心拍計は、ユーザの胸部に装着されたときに当該ユーザの心電波形を取得し、取得する前記心電波形が、高電圧側にピークを有する第1のR波を含む第1態様の心電波形と低電圧側にピークを有する第2のR波を含む第2態様の心電波形のいずれか一方を含む心拍センサを備え、
    前記心拍センサが取得した前記心電波形が前記第1態様の心電波形を含んでいるとき、当該心電波形に対して前記心拍数の算出を行い、
    前記心拍センサが前記心電波形の取得を開始してからの経過時間をカウントし、前記経過時間が設定時間以上になったときに、前記心拍数が算出されたか否かを判定し、前記心拍数が算出されていないと判定したとき、前記心電波形を反転させた反転心電波形を生成し、当該反転心電波形に対して前記心拍数の算出を行う、
    ことを特徴とする心拍計測方法。
  9. ユーザの胸部に装着されて心拍数を計測する心拍計としてのコンピュータで実行される心拍計測プログラムにおいて、
    前記心拍計は、ユーザの胸部に装着されたときに当該ユーザの心電波形を取得し、取得する前記心電波形が、高電圧側にピークを有する第1のR波を含む第1態様の心電波形と低電圧側にピークを有する第2のR波を含む第2態様の心電波形のいずれか一方を含む心拍センサを備え、
    当該心拍計測プログラムは、
    前記心拍計に、
    前記心拍センサが取得した前記心電波形が前記第1態様の心電波形を含んでいるときに、当該心電波形に基づいて前記心拍数の算出を行わせ、
    前記心拍センサが前記心電波形の取得を開始してからの経過時間をカウントし、前記経過時間が設定時間以上になったときに、前記心拍数が算出されたか否かを判定し、前記心拍数が算出されていないと判定したとき、前記心電波形を反転させた反転心電波形を生成させ、当該反転心電波形に対して前記心拍数の算出を行わせる、
    ことを特徴とする心拍計測プログラム。
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