JP6122949B2 - 新規グラフェンナノ分散液及びその調製方法 - Google Patents
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Description
本発明者らは、グラフェンの分散性をより高めることができる溶媒を更に検討したところ、イミダゾリウム系塩のイオン液体部分をアルキレン又はアリーレンで連結することにより、上記のイオン液体を上回るグラフェン分散性が得られることを見出し、本発明を完成した。
更に、この新規イオン液体を、従来からイオン液体として使用されているブチルメチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート(BMIPF6)、あるいはブチルメチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(BMITFSI)と混合すると、驚くべきことに、新規イオン液体単独で使用する場合よりも高濃度のグラフェン分液を提供できることを見出した。
[1]下記一般式(1)で表されるイオン液体。
(式中、
R1及びR5は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、置換又は無置換のC1〜C7直鎖又は分岐アルキル基を表し、
R2は、
(i)炭素数1〜10個のアルキレン基、
(ii)−R6a−Ar−R6b−、又は
(iii)
から選択され、
ここで、Arは、アリーレン基を表し、R6a及びR6bは、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
R7a及びR7bは、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
R8a及びR8bは、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
m及びm’は、1〜10の整数を表し、
R3及びR4は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、水素原子、置換又は無置換のC1〜C4の直鎖又は分岐アルキル基を表し、
X−は、対イオンを表し、
nは0〜30を表す。)
[2]R2が炭素数1〜10個のアルキレン基である、[1]に記載のイオン液体。
[3]R2が−R6a−Ar−R6b−で表される、[1]に記載のイオン液体。
[4]R2が式(2)で表される、[1]に記載のイオン液体。
[5]R1及びR5が、各々独立に、C1〜C6の直鎖アルキルである、[1]〜[4]のいずれか1項に記載のイオン液体。
[6]nが0〜2の整数である、[1]〜[5]のいずれか1項に記載のイオン液体。
[7]X−が、PF6 −、(CF3SO2)2N−、BF4 ―、Cl−又はBr−から選択される、[1]〜[6]のいずれか1項に記載のイオン液体。
[8][1]〜[7]のいずれか1項に記載のイオン液体(A)、及びブチルメチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート(B)あるいはブチルメチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(C)を含む混合イオン液体。
[9]グラフェン、及び[1]〜[7]のいずれか1項に記載のイオン液体又は[8]に記載の混合イオン液体を含む、グラフェン分散液。
[10](1)[1]〜[7]のいずれか1項に記載のイオン液体又は[8]に記載の混合イオン液体にグラファイトを添加する工程、及び
(2)(1)で得られた混合液に、超音波又はマイクロ波を印加する工程
を、含むグラフェン分散液の調製方法。
[11]超音波印加後の混合液を遠心分離する工程を更に含む、[10]に記載の調製方法。
[12]混合液から液層を回収する工程を更に含む、[10]又は[11]に記載の調製方法。
を、提供するものである。
R6a及びR6bは、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表す。好ましくは、R6a及びR6bは同一であって、炭素数1〜2のアルキレン基である。
R7a及びR7bは、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表す。好ましくは、R7a及びR7bは同一であって、炭素数1〜2のアルキレン基である。
R8a及びR8bは、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表す。好ましくは、R8a及びR8bは同一であって、炭素数1〜2のアルキレン基である。
m及びm’は、1〜10の整数を表し、好ましくは1〜2の整数である。
Arがフェニレン基の場合、R6a及びR6b、式(2)における2つの酸素原子は、オルト、メタ、パラのいずれの配置となるようにフェニレン基に結合してもよいが、パラの配置となるように結合するのが好ましい。
また、nが大きい場合は、式(1)のイオン液体の合成にあたり、逐次合成法ではなく連続合成法が用いられ、この場合には、式(1)のイオン液体は数種のnからなる化合物の混合物であり、nはこれらの平均値となる。本発明は、式(1)で表されるイオン液体がこのような混合物である場合も包含する。
1,8-ジクロロオクタンのアセトニトリル溶液に1−ブチルイミダゾールを添加し、加温して混合する。反応混合物を減圧下で濃縮して乾固し、粘調な残渣に塩化メチレン等を添加し、酢酸エチルなどにより二層分離を行なう。ロータリーエバポレータと真空オーブンによりイオン液体層を乾燥すると、赤褐色の粘調な液体である化合物1aが得られる。次に、化合物1aのアセトニトリル溶液に、LiTFSIの水溶液を添加し、混合物を室温で攪拌すると、反応混合物は水層とイオン液体層に分離する。イオン液体を塩化メチレンなどで洗浄し、乾燥すると、粘調な液体である化合物1が得られる。
本発明のもう一つの実施態様は、式(1)で表されるイオン液体(A)とブチルメチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート(B)、あるいはブチルメチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(C)を含む混合イオン液体に関る。
本発明の更なる一つの実施態様は、グラフェン、及び本発明のイオン液体又は混合イオン液体を含む、グラフェン分散液に関る。本発明のグラフェン分散液は、グラフェンが高濃度に分散している。本発明のグラフェン分散液は、分散液1mlあたりグラフェンを好ましくは10mg以上、より好ましくは20mg以上、更に好ましくは40mg以上含有する。一般に、グラフェンは層数分布を有しており、単層のグラフェンとグラフェンの層が複数重なったものとの混合物であることが多い。本明細書において、「グラフェン」には、単層のグラフェンのみならず、グラフェンの層が複数、好ましくは9層以下重なったものも含まれる。
本発明のグラフェン分散液は、例えば、次のような方法で調製されるがこれに限定されるものではない。
1,8-ジクロロオクタン(28.99g、158mmol)に1-ブチルイミダゾール(58.98g、475mmol)を添加し、混合物を110℃に加熱して48時間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮して乾固し、粘調な残渣に塩化メチレン(20mL)を添加した。酢酸エチル(50mL)により二層分離を3回行った。イオン液体層をロータリーエバポレータ、及びP2O5を用いて80℃で一晩真空オーブンで乾燥させると、濃い赤褐色の粘調な液体である化合物1a(63.17g、146mmol、収率:92%)が得られた。
得られた化合物1a(27.81g、64.5mmol)のアセトニトリル溶液(50mL)に、リチウムビス(トリフルオロメタンスホニル)イミド(42.19g、147mmol)の水溶液を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物は水層とイオン液体層に分離した。上澄みの水層を移し、20mLの塩化メチレンを加え、イオン液体層を蒸留水(50mL)で3回洗浄した。イオン液体層をNa2SO4で乾燥し、ロータリーエバポレータで濃縮し、P2O5を用いて100℃で一晩真空オーブン中で乾燥すると、赤褐色の粘調な液体である化合物1が得られた(43.2g、46.89mmol、収率:72%)。
1,8-ジクロロオクタン(28.99g、158mmol)に1-ブチルイミダゾール(58.98g、475mmol)を添加し、混合物を110℃に加熱して48時間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮して乾固し、粘調な残渣に塩化メチレン(20mL)を添加した。酢酸エチル(50mL)により二層分離を3回行った。イオン液体層をロータリーエバポレータ、及びP2O5を用いて80℃で一晩真空オーブンで乾燥させると、濃い赤褐色の粘調な液体である化合物2a(63.17g、146mmol、収率:92%)が得られた。
得られた化合物2a(63.17g、146mmol)のアセトニトリル溶液(50mL)に、カリウムヘキサフルオロホスフェート(61.27g、333mmol)の水溶液を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物は水層とイオン液体層に分離した。上澄みの水層を移し、20mLの塩化メチレンを加え、イオン液体層を蒸留水(50mL)で3回洗浄した。イオン液体層をNa2SO4で乾燥し、ロータリーエバポレータで濃縮し、P2O5を用いて100℃で一晩真空オーブン中で乾燥すると、茶色の固体である化合物2が得られた(86.5g、189mmol、収率:81%)。
α,α’-ジクロロ-p-キシレン(14.75g、81.0mmol)に1-ブチルイミダゾール(30g、242mmol)を添加し、混合物を90℃に加熱して48時間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮して乾固し、粘調な残渣に塩化メチレン(20mL)を添加した。酢酸エチル(50mL)により二層分離を3回行った。イオン液体層をロータリーエバポレータ、及びP2O5を用いて60℃で一晩真空オーブンで乾燥させると、黄白色の結晶性の固体である化合物3a(34.3g、146mmol、収率:99%)が得られた。
得られた化合物3a(16.93g、39.9mmol)のアセトニトリル溶液(50mL)に、リチウムビス(トリフルオロメタンスホニル)イミド(26.17g、91.2mmol)の水溶液を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物は水層とイオン液体層に分離した。上澄みの水層を移し、20mLの塩化メチレンを加え、イオン液体層を蒸留水(50mL)で3回洗浄した。イオン液体層をNa2SO4で乾燥し、ロータリーエバポレータで濃縮し、P2O5を用いて100℃で一晩真空オーブン中で乾燥すると、白色の固体である化合物3が得られた(30.2g、33.1mmol、収率:82%)。
Ar条件下で、1,5−ジヒドロキシナフタレン(6.00g、37.5mmol)と炭酸カリウム(31.1g、224.7mmol)とヨウ化カリウム(0.31g、1.87mmol)を乾燥したDMF(50mL)に混合し、2−(2−クロロエトキシ)エタノール(14.00g、112.4mmol)を添加し、混合物を80℃に加熱して42時間撹拌する。反応混合物をセライトで濾過した後、減圧下で濃縮して乾固し、塩化メチレン(40mL)を添加した。飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)により二層分離を3回行った。硫酸ナトリウムを用いて脱水し、ロータリーエバポレータを用いて溶媒を除去し、シリカカラムクロマトグラフィー(エタノール/塩化メチレン=5:95(v/v))によって生成物を精製し、真空で乾燥させると、褐色の固体である化合物4a(11.5g、34.2mmol、収率:91%)が得られた。
(2)化合物4bの合成
Ar条件下で、得られた化合物4a(3.21g、9.5mmol)と塩化パラトルエンスルホニル(5.46g、28.6mmol)を乾燥した塩化メチレン(60mL)に溶解し、混合物をアイスバスで冷却しながら撹拌し、トリエチルアミン(6.6mL、47.7mmol)を1時間かけて滴下した。滴下が終了したら、混合物を常温まで昇温させ12時間撹拌する。反応混合物を1N塩酸で3回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で3回、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄する。硫酸ナトリウムを用いて脱水し、ロータリーエバポレータを用いて乾燥させ、シリカカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン→酢酸エチル/塩化メチレン=1:9(v/v))によって生成物を精製し、真空下で乾燥させると、黄白色の固体である化合物4b(5.32g、8.3mmol、収率:84(%)が得られた。
Ar下で、得られた化合物4c(5.10g、7.9mmol)のアセトニトリル溶液(5mL)に、1-ブチルイミダゾール(2.95g、23.7mmol)を添加し、混合物を還流して一晩撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮して乾固し、粘調な残渣に水(15mL)を添加した。酢酸エチル(40mL)により二層分離を3回行った。イオン液体層をロータリーエバポレータ、及びP2O5を用いて90℃で一晩真空オーブンで乾燥させると、白色の固体である化合物4c(6.7g、7.5mmol、収率:95%)が得られた。
得られた化合物4c(6.70g、7.5mmol)のアセトニトリル溶液(30mL)に、ヘキサフルオロホスフェート(3.04g、16.5mmol)の水溶液(50mL)を添加し、混合物を室温で8時間撹拌した。反応混合物は水層とイオン液体層に分離した。上澄みの水層を移し、20mLの塩化メチレンを加え、イオン液体層を蒸留水(50mL)で3回洗浄した。イオン液体層をNa2SO4で乾燥し、ロータリーエバポレータで濃縮し、P2O5を用いて100℃で一晩真空オーブン中で乾燥すると、桃色の固体である化合物4が得られた(5.7g、6.8mmol、収率:91%)。
(1)グラフェン分散液の調製
グラファイト(和光純薬工業株式会社製STG0561(純度:98%、平均粒径:約45μm)700mgを混合イオン液体10mLに分散し、ホーンタイプの超音波分散機(Sonics製VCX−500、500W)を用いて175Wで4時間超音波を印加した。得られた分散液を4000rpmで30分間遠心分離にかけ、沈殿物を取り除いて。グラフェン分散液を単離した。
グラフェン分散液0.2mLをAdvantec社PTFE膜(細孔:0.1μm、直径:25mm)で真空濾過することにより分散液中のグラフェン濃度を測定した。使用前に膜の重量を測定し、濾過後に膜をアセトニトリル(50mL)とジクロロメタン(50mL)で十分に洗浄し、真空オーブン中70℃、1時間乾燥して、乾燥した膜の重量を測定することで、分散液中のグラフェン量を算出した。
化合物2を濃度が0、15重量%、26重量%、35重量%、55重量%となるようにブチルメチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート(BMIPF6)に添加して、混合イオン液体を調製した。これら混合イオン液体の各々に、上記の手順でグラフェンを分散し、グラフェン濃度を算出した。
特願2012−111019に開示されている以下の化合物5を濃度が0、35重量%、55重量%、70重量%、100重量%となるようにBMIPF6に添加して、混合イオン液体を調製した。これら混合イオン液体を分散媒として用いて、実施例1と同様の実験を行なった。
Nat.Mat.2012,11,217に記載されている方法により、グラフェン分散液のラマンスペクトルを測定して、ラマンピークの位置を判定することにより、分散液中のグラフェンの層の分布を調べることができる。
図1は、アセトニトリル中にグラファイトを添加して、超音波処理、遠心分離をせずに、ラマンスペクトルを測定して得られたグラファイトのグラフェン層数分布である。図1から、特別な分散処理をしないグラファイトでは、グラフェンの層数が9より大きいものが60%以上を占めることがわかる。
以下の実施例では、本発明の混合イオン液体を用いてグラフェンの層数分布を調べた。
化合物2をBMIPF6に添加して、当該化合物の濃度が35重量%である混合イオン液体を調製した。この混合イオン液体に、グラファイトを70mg/mLとなるように添加して、以下の条件で超音波処理と遠心分離を行った。
(a)4時間超音波を印加した後、3000rpmで60分及び8000rpmで60分遠心分離を行う
(b)4時間超音波を印加した後、3000rpmで45分及び8000rpmで45分遠心分離を行う
(a)、(b)の条件で処理して得られた分散液についてラマンスペクトルを測定し、グラフェンの層数分布を調べた。結果を図2a及び図2bに示す。
図2a及び図2bから、本発明の混合イオン液体を用いると、グラフェンの層数が9以下であるものの割合が全体の90%程度であることが分かる。
(4)超音波処理のみによる分散
化合物1をBMITFSIに添加して、濃度が35重量%である混合イオン液体を調製した。この混合イオン液体に、グラファイトを70mg/mLとなるように添加して、超音波を5分、30分、60分印加し、各時点における分散液についてラマンスペクトルを測定し、グラフェンの層数分布を調べた。結果を図3(a)に示す。
化合物3を用いて実施例3と同様の試験を行った。結果を図3(b)に示す。
このように、本発明のイオン液体により高い分散性が得られるため、グラフェンをフィルム状にすることが容易となり、リチウムイオン二次電池のような多くの電子部品やエネルギー貯蔵電化製品にグラフェンを適用することが可能となる。また、本発明の製造方法は、グラフェンオキサイドを経由することなく、グラファイトの一段階の剥離工程により高濃度のグラフェン分散液を得ることができるため、生産効率がよく工業的にも価値が高い。更に、本発明のイオン液体を用いることにより、超音波処理のみで、グラフェンの層数が9以下であるグラフェンの含有率が高い分散液を得ることが可能であり、グラフェン分散液の生産効率を高めることが期待できる。
Claims (7)
- 下記一般式(1)で表されるイオン液体。
(式中、R1及びR5は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、置換又は無置換のC1〜C7直鎖又は分岐アルキル基を表し、
R 2 は、
であり、
ここで、Arは、アリーレン基を表し、
R7a及びR7bは、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
R8a及びR8bは、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
m及びm’は、1〜10の整数を表し、
R3及びR4は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、水素原子、置換又は無置換のC1〜C4の直鎖又は分岐アルキル基を表し、
X−は、対イオンを表し、
nは0〜30を表す。) - R1及びR5が、各々独立に、C1〜C6の直鎖アルキルである、請求項1に記載のイオン液体。
- nが0〜2の整数である、請求項1又は2に記載のイオン液体。
- X−が、PF6 −、(CF3SO2)2N−、BF4 ―、Cl−又はBr−から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のイオン液体。
- グラフェン、及び下記一般式(1)で表されるイオン液体(A)、
又は下記一般式(1)で表されるイオン液体(A)、及びブチルメチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート(B)若しくはブチルメチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(C)とを含む混合イオン液体を含む、グラフェン分散液。
(式中、
R 1 及びR 5 は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、置換又は無置換のC1〜C7直鎖又は分岐アルキル基を表し、
R 2 は、
(i)炭素数1〜10個のアルキレン基、
(ii)−R 6a −Ar−R 6b −、又は
(iii)
から選択され、
ここで、Arは、アリーレン基を表し、R 6a 及びR 6b は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
R 7a 及びR 7b は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
R 8a 及びR 8b は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
m及びm’は、1〜10の整数を表し、
R 3 及びR 4 は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、水素原子、置換又は無置換のC1〜C4の直鎖又は分岐アルキル基を表し、
X − は、対イオンを表し、
nは0〜30を表す。) - (1)下記一般式(1)で表されるイオン液体(A)、
又は下記一般式(1)で表されるイオン液体(A)、及びブチルメチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート(B)若しくはブチルメチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(C)とを含む混合イオン液体に、グラファイトを添加する工程、及び
(2)(1)で得られた混合液に、超音波又はマイクロ波を印加する工程
を、含むグラフェン分散液の調製方法。
(式中、
R 1 及びR 5 は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、置換又は無置換のC1〜C7直鎖又は分岐アルキル基を表し、
R 2 は、
(i)炭素数1〜10個のアルキレン基、
(ii)−R 6a −Ar−R 6b −、又は
(iii)
から選択され、
ここで、Arは、アリーレン基を表し、R 6a 及びR 6b は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
R 7a 及びR 7b は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
R 8a 及びR 8b は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、炭素数1〜4のアルキレン基を表し、
m及びm’は、1〜10の整数を表し、
R 3 及びR 4 は、同一でも異なっていてもよく、各々独立に、水素原子、置換又は無置換のC1〜C4の直鎖又は分岐アルキル基を表し、
X − は、対イオンを表し、
nは0〜30を表す。) - 超音波印加後の混合液を遠心分離する工程を更に含む、請求項6に記載の調製方法。
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