添付図面を参照して本発明のいくつかの実施形態についてより詳細に説明するが、添付図面には本発明のすべての実施形態が示されているわけではない。実際、本発明の種々の実施形態は、多くの異なる形態で実施可能であり、ここで説明される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではなく、本開示が包括的で完全となるように、且つ当業者に本発明の範囲を十分に伝えるために、これらの実施形態が提供される。たとえば、特に明記されない限り、第一の、第二のなどの言及は、特定の順序を意味するものと解釈されるべきではない。また、何か別のもの(特に明記されない限り)の上にあるとされるものが代わりに下にあってもよく、逆もまた同じである。同様に、何か別の物の左にあるとされる物が代わりに右にあってもよく、逆もまた同じである。全体を通して、類似の参照番号は類似の要素を示している。
本発明の実施形態は、概してドキュメントのパノラマ的な視覚化に関するもので、特に、ドキュメント/コンポーネント間の論理関係を反映する方法でのドキュメント又はそれらのドキュメントコンポーネントのパノラマ的な視覚化に関するものである。実施形態は、主として航空宇宙応用と併せて述べられる。しかしながら、実施形態は、航空宇宙産業及び航空宇宙産業の外部産業の両方で、種々の他の用途と併せて利用できるということが、理解されるべきである。
図1を参照すると、パノラマ的な視覚化システム100は、本発明の実施形態に従って示される。システムは、一又は複数の電子ドキュメントに対して一又は複数の機能又は操作を実行するための任意の数の異なるサブシステム(各別個のシステム)を備えることができる。たとえば、図示されるように、システムは、ドキュメントコレクションシステム102、ドキュメントレイアウトシステム104及び/又はドキュメントナビゲーションシステム106を備えることができる。パノラマ的な視覚化システムの部分として示されているが、一又は複数のドキュメントコレクションシステム、レイアウトシステム及び/又はナビゲーションシステムは、その代わりに、パノラマ的な視覚化システムとは切り離されそれと通信するとしてもよい。一又は複数のサブシステムは、他のサブシステムとは関係なく、一の別個のシステムとして機能又は作動可能であることも理解されるべきである。さらに、パノラマ的な視覚システムは、図1で示されるサブシステムに対し、一又は複数の付加的な又は代替的なサブシステムを備えるとしてもよい。
ここで述べられるように、電子ドキュメント(又は単にドキュメント)は、電子的な及び/又は印刷された(印刷可能な)形態で視覚化できる任意の電子メディアコンテンツである。ドキュメントのメディアコンテンツは、一又は複数のテキストコンテンツ、グラフィックコンテンツ又は静止画、動画などの他の視覚的コンテンツを含むことができる。ドキュメントは任意の数の異なる種類のドキュメントであってよく、そのドキュメントの種類はそのフォーマット、メディアコンテンツなどの一又は複数のドキュメントの特性により定義づけることができる。適する種類のドキュメントの例は、コンピュータ設計ドキュメント(例えば、CAD、CATDrawing、CATPart、CATProduct、CATProcess、cgr、DWG、DXF、DWFなど)、テキストベースのドキュメント(例えば、ANS、ASC、DOC、DOCX、HTML、PDF、RTF、TXT、WPDなど)、プレゼンテーションドキュメント(例えば、PDP、PPTなど)、グラフィックスドキュメント(例えば、BMP、GIF、JPEG、JP2、PNG、PSD、PSP、RAW、TIFFなど)、ビデオドキュメント(例えば、AVI、MPEG、QuickTime、WMVなど)などを含む。適する種類のドキュメントの他の例は、法的ドキュメント(例えば、判決、要約、特許など)、本、記事、ウェブページ、画面ショット、サービス速報、設計図、保証書、技術的な図面、配線図などの単一のものまたはコレクションを含む。そして、適する種類のドキュメントの更なる例は、技術設計データ、配線データ、トラブルシューティングデータ、ビジネスデータなどのデータセットを含む。
ドキュメントは、基本的なブレーキングポイント間などの、そのメディアコンテンツの分類とされる一又は複数の構成ドキュメントコンポーネントからなる。ドキュメントコンポーネントはドキュメントの種類次第であり、たとえば、電子ページ、スライド、グラフ、図、静止画、動画などを含むことができる。ドキュメントコンポーネントは、他の種類のコンポーネントを含むときには必ずしも電子ページを必要としないが、時には、概して「ページ」とされることもある。ドキュメントが唯一のコンポーネントを含む例では、ドキュメント及びそのコンポーネントは一つのものであり且つ同じものとされる。
ここで、構成ページからなるドキュメントを参照する。しかしながら、実施形態は、構成ドキュメントからなるドキュメントのグループ(コレクション)に等しく適用可能であり、それらの構成ドキュメントは構成ページからさらに構成されてもよく又は構成されなくてもよいと理解されるべきである。ゆえに、ドキュメントに対して実行される機能はドキュメントのグループに対して等しく実行され、且つページに対して実行される機能は構成ドキュメントに対して等しく実行される。
各ページはそれ(というよりはメディアコンテンツ)の視覚表示が電子的な及び/又は印刷された(又は印刷可能な)形態で生成されるデータから形成することができる。ページが他の種類のメディアコンテンツを含む時には必ずしも静止画を含む必要はないが、ページの視覚表示は、時には、概して単にページ又は「画像」とされることもある。
ページは、一又は複数のサブジェクトを有し、且つサブジェクトを反映する又はさもなければサブジェクトを形成する一又は複数のオブジェクトを含むメディアコンテンツを含むことができる。時には、ページはそれゆえにそのサブジェクト及び/又はそのサブジェクトのオブジェクトを示すと言える。例として、ページはそのサブジェクトとして航空機を含み、且つオブジェクトとして航空機の外装又は内装のビュー又は外装/内装ビューのセクションを含んでもよく、或いは、ページはそのサブジェクトとして外装/内装のビューを含み、且つオブジェクトとして外装ビューのセクションを含んでもよい。別の例として、ページはそのサブジェクトとして航空機の計器盤を含み、且つサブジェクトとして計器盤の計器を含むことができる。
概して、実施形態によるドキュメント及び/又はそれらのページは、一又は複数の論理関係を互いの間に含むことができる。以下の詳細で説明されるように、パノラマ的な視覚化システム100のドキュメントコレクションシステム102は、概して、ドキュメントを受信し、これらの論理関係に従ってページを収集するように構成され、ページがパノラマ的な視覚化のドキュメントコレクション(パノラマ的な視覚化ドキュメントコレクション)として収集されることを特徴とする。ドキュメントレイアウトシステム104は、概して、ドキュメントコレクションシステムからのコレクションのような、パノラマ的な視覚化ドキュメントコレクションのパノラマ的に配置され論理的に関連するページのレイアウトを生成するように構成される。ドキュメントナビゲーションシステム106は、概して、ドキュメントレイアウトシステムにより生成されたレイアウトのような、パノラマ的な視覚化ドキュメントコレクションのパノラマ的に配置され論理的に関連するページのレイアウトの視覚表示をナビゲートするためのナビゲーションオプションを選択し且つ提供するように構成することができる。レイアウトの視覚表示は、時には、概して単にレイアウトとされることもある。
本発明の実施形態は、それゆえ、ページ間での論理関係によりドキュメントのページを収集することができ、航空機などの複雑なシステムの背景での一の実施例では、その要素間での構造的な関係を反映することができる。論理関係、及び種々の実施例では、構造的な関係を反映させるような方法で、ページはパノラマ的に配置される。この配置によって、さもなければ理解が難しいであろう関係をよりよく理解できるような方法で、ユーザは単一のビューでページを見ることが可能になる。実施例の複雑なシステムの背景において、配置は、大量の情報を含むドキュメントを検討するのに要する時間を削減するだけではなく、要する時間を削減し、且つ複雑なシステム及びその要素が互いに関係する方法を理解するために情報を検討する困難さを軽減することもできる。
次に、本発明の実施形態による、適するドキュメントコレクションシステム、ドキュメントレイアウトシステム及びドキュメントナビゲーションシステムのより具体的な例をそれぞれが示す図2、図3及び図4を参照する。
図2は、一の実施形態によるドキュメントコレクションシステム200を示す。図示されるように、一又は複数の電子ドキュメントを受信し、且つそれらをそれぞれがメディアコンテンツを含む複数の構成ページ(ドキュメントコンポーネント)に分解するように構成されたドキュメントパーサー202を備えることができる。一の実施例のドキュメントは、ドキュメントの種類(たとえば、コンピュータ設計ドキュメント、プレゼンテーションドキュメント、グラフィックスドキュメント、ビデオドキュメント、法的ドキュメント、本、記事、ウェブページ、設計図、技術的な図面、配線図など)に応じて分解することができる。それゆえ、ドキュメントパーサーは、ドキュメント形式、ビジネス規則、又はユーザ入力に基づくなどして、ドキュメントの種類を識別するようにも構成することができる。
また、ドキュメントコレクションシステム200は、ドキュメントパーサー202に結合され、且つページを結合するように構成されたコリゲーター204も備えることができる。この点で、ページの結合は、複数のページの一又は複数の各々について、ページと複数の他のページの一又は複数との間で一又は複数のリンクを識別するように構成されたコリゲーターを含むことができる。一の実施例のリンクは、ドキュメント、ドキュメントの種類、及び/又はページ及び他のページのメディアコンテンツにより識別することができる。一の実施例では、リンクは、一又は複数のビジネス規則、論理などにより、定義されてもよい。これらのリンクは、ページと他のページとの間の一又は複数の論理関係を構築することができる。
一の実施例では、リンクは、共通のドキュメント(同じドキュメントの構成要素)を共有するページ間で識別される。一の実施例では、リンクは、たとえば、共通ドキュメント又はドキュメントのコレクション内の時間系列、空間系列又は順番系列などの所定の系列で互いに隣接するページ間で識別することができる。いくつかの例では、リンクは、ページのサブジェクト又はオブジェクトにより識別することができる。たとえば、リンクは、共通のサブジェクト又は共通のオブジェクトを共有するページ間で識別することができる。一の例では、リンクは、あるページのオブジェクトが他のページのサブジェクトである(オブジェクト−サブジェクト)、又はあるページのサブジェクトが他のページのオブジェクトである(サブジェクト−オブジェクト)ようなページ間で識別することができる。
一の実施例では、リンクは、親−子の関係により関連付けられるページ間で識別することができる。一の実施例では、リンクは、ページの一がそのメディアコンテンツの他のページの参照又はリンクを含む例でのページ間で識別できる。この点で、ある判決は別の判決(例えば、判決の主文、または、脚注、巻末の注などにおいて)への引用を含むことができ、または、ページは別のページへのハイパーリンクを含むことができる。さらに別の実施例では、リンクは、ページ間のリンクを特定するユーザ入力により、ページ間で識別することができる。
ページ間でのリンクを識別することに加え、コリゲーター204は、一又は複数のページの各々について、ページに関連するメタデータを抽出し、生成し、またそうでなければ提供するように構成することもできる。ページについては、その関連メタデータは、ページについての任意の数の情報を提供することができる。たとえば、メタデータは、ページに関連するメタデータ内のページと他のページとの間のリンクを識別する情報を提供することができる。この情報は、そのページにリンクされた他のページの名前又は他の識別子を含むことができ、また、それらの間でリンクにより構築される論理関係の指示(たとえば、共通ドキュメント、サブジェクト及び/又はオブジェクト、隣接物、オブジェクト−サブジェクト、サブジェクト−オブジェクト、親−子、参照/リンク、特定されたユーザなど)を含んでもよい。
リンクに加え、ページの関連メタデータは、ページについての一又は複数の他の情報を含むことができる。たとえば、ページがドキュメントの名前又は他の識別子、及び/又はドキュメントの著者、サイズ、及び/又は作成時間又は最新版などの構成要素であるドキュメントに関する情報を提供することができる。また、たとえば、メタデータは、アクセス制限、編集又は修正制限、及び/又はページの暗号化などの、ページに適用された又は適用対象である一又は複数のコンテンツ制限についての情報を提供することができる。
また、メタデータは、ページのメディアコンテンツについての情報を提供することもできる。たとえば、この情報は、ページのサブジェクト及び/又はオブジェクトの識別、一又は複数のオブジェクトを含むページの部分、及び/又はページ内の一又は複数のオブジェクトのディテールのレベルを含むことができる。種々の例では、共通のサブジェクト、オブジェクトを共有する又はオブジェクト−サブジェクト又はサブジェクト−オブジェクト関係を有するページ間でのリンクは、それぞれのドキュメントのサブジェクト及び/又はオブジェクトを識別するメタデータから推測できる。これらの例では、ページのサブジェクト及び/又はオブジェクトの仕様は、ページ間の適切なリンクを識別する情報としては十分である。
一の実施例では、ページの結合は、ページの少なくともいくつかについて一又は複数のレイアウトモデルを識別するように構成されたコリゲーター204をさらに含むことができる。この例では、ページのコリゲータにより抽出され、生成され、又はそうでなければ提供された関連メタデータは、一又は複数のレイアウトモデルの各々でそれぞれのページの配置を特定する情報をさらに含むことができる。それぞれのレイアウトモデルについては、これは、たとえば、ページ(又はより具体的にはその視覚表示)のサイズ、場所及び/又は深さ(z順序)を特定することを含む。レイアウトモデルが識別され、サイズ、場所及び/深さが、一又は複数のビジネス規則や論理などによるなどして、任意の数の異なる方法で特定される。
適するレイアウトモデル(時にプレゼンテーションのスタイルとされる)の例は、ブリックウォール(brickwall)、部分的なブリックウォール、階層、形状、センターアウト、トップ−ダウン/三角形状、センターアウト三角形状、サイズ優勢、オーバーラップスルーディテール、マスターディテールスルーデプス、ロードシェープ、ファセット、ミックスメディア/スタティックアンドダイナミックなどを含む。他の例は、一又は複数の上述のレイアウトモデルの組み合わせを含むことができる。任意の数の実施例のレイアウトモデルの各々が、以下でさらに述べられる。
一の実施例では、レイアウトモデルのページのサイズは、絶対的なサイズ又は相対的なサイズとして特定され、そのいずれかが任意の数の異なる方法で与えられる。種々の例では、ページのサイズは、画素のサイズに関連付けることができ、ゆえにページの画素数又は画素解像度が与えられる。一の実施例では、ページの絶対的なサイズは、高さ及び幅の寸法(たとえば、N×M画素)で与えられる。別の実施例では、ページのサイズは、ページが論理的に関連する一又は複数の他のページのサイズに基づき相対的なサイズとして特定することができる。たとえば、相対的なサイズは、例えば他のページの百分率、分数または倍数などの任意の数の異なる方法で与えられ、又は、相対的なサイズは、他のページと比べてサイズが小さい、大きい又は等しいことの指示により簡単に与えられる。たとえば、親−子関係により関連付けられるページでは、子のページのサイズはその親のページのサイズの半分と特定することができる。サイズが相対的である任意の事象において、それぞれの他のページのサイズがそれらの関連メタデータ内に与えられ、且つさらなる他のページのサイズに基づき絶対的なサイズ又は相対的なサイズとして与えられる。
一の実施例では、サイズと同様に、レイアウトモデルのページの場所(時に位置とされる)は、絶対的な場所又は相対的な場所として特定されるが、いずれかの事象で、任意の数の異なる方法で与えられる。同様に、レイアウトモデルのページの深さは、絶対的な深さ又は相対的な深さとして特定されるが、そのいずれかが任意の数の異なる方法で与えられる。たとえば、ページの絶対的な場所は、レイアウトモデルを測る座標システムのx、y座標に与えられ、及び/又は絶対的深さは、座標システムのz座標に与えられる。別の実施例では、ページの相対的な場所は、レイアウトモデルのポイント又は他のページに対してx、y座標に与えられる。さらに別の実施例では、相対的な場所は、レイアウトモデルのポイント又は他のページの上、下、左又は右の指示により、簡単に与えられる。同様に、一の実施例では、相対的な深さは、レイアウトモデルの他のページの前又は後にあるページの指示により、簡単に与えられる。場所及び/又は深さが相対的である任意の事象では、それぞれの他のページの場所及び/又は深さは、それらの関連メタデータに与えられ、且つ、絶対的な又は相対的な場所及び/又は深さとして与えられる。
コリゲーター204は、パノラマ的な視覚化ドキュメントコレクションとしてページ及びメタデータを伝送し、且つ、任意の数の異なる送信先にコレクションを伝送するように構成できる。一の実施例では、コリゲーターは、後の読み出しのためのそれぞれの記憶装置206及び208にページ及びメタデータを伝送するように構成できる。記憶装置はドキュメントコレクションシステム200に常駐させることができ、またはドキュメントコレクションシステムから分離されてそれと通信させてもよい。ページ及びメタデータは、任意の数の異なる方法でフォーマット化され且つ記憶され、ゆえに、それらの記憶装置は任意の数の異なる種類のものとすることができる。適する種類の記憶装置の例は、ファイル記憶装置、データベース記憶装置、クラウド記憶装置などを含む。
種々の例では、ページは、それぞれの記憶装置206に記憶される前に、圧縮され又はそうでなければより簡単な記憶及び読み出しのために処理することができる。たとえば、図示されるように、システムは、コリゲーターに結合され、且つコリゲーターがページを伝送するように構成されたタイラー210を備えることができる。タイラーは、一又は複数のページの各々について、ページのズームレベルのそれぞれの解像度でページの視覚表示を生成するように構成することができる。ここで述べられるように、各ズームレベルでのページ(というようりは視覚表示)は、概して「サブイメージ」と言われることもあり、時にはページの別個バージョン又は複製と見なされることもある。しかしながら、上述したように、ページが他の種類のメディアコンテンツを含むときには、ページのサブイメージは必ずしも静止画を含む必要はない。
ページのサブイメージ生成に加え又はその代わりに、タイラー210は、ズームレベル全域のサブイメージを、各々がそれぞれのズームレベルでサブイメージの空間的エリアを覆う漸進的に多数のタイルに分割するように構成されてもよい。これは、以下でさらに説明されるが、ページの読み出し、パニング及び/又はズーミングを容易にできる。タイラーは、次いで、ページ記憶装置などに、ページのサブイメージのタイルを伝送するようにさらに構成することができる。しかしながら、タイルを伝送する前に、タイラーは、望まれれば、タイルを圧縮するようにさらに構成することができる。
一のより具体的な実施例では、タイラー210は、最大ズームレベルから、一又は複数の中間ズームレベルを介して基準ズームレベルまで階層的に配置されたそれぞれのズームレベルでページの多重解像度を生成するように構成することができる。各ズームレベルは全ページのサブイメージを異なる解像度ではあるが含んでおり、ズームレベル全域でのページのサブイメージは、等しい本来のアスペクト比(イメージの高さに対する幅の割合)を有することができる。一の実施例では、最大ズームレベル(レベル0)はその最低解像度で全ページのサブイメージを含み、一又は複数の中間ズームレベルは漸進的に高い解像度(レベル0直下のレベル1、レベル1直下のレベル2など)で全ページのサブイメージを含み、且つ、基準ズームレベル(レベルL)はその最高(又は完全)解像度で全ページのサブイメージを含むことができる。
ページの各サブイメージは、任意の数の異なる方法で生成することができる。一の実施例では、サブイメージの一は、たとえば、完全解像度サブイメージなどのように、タイラー210により受信することができる。タイラーは、次いで、完全解像度サブイメージをダウンサンプリングするなどにより、低い解像度で他のサブイメージを生成するように構成できる。
示されるように、タイラー210は、ズームレベル全域でのサブイメージを、各々がそれぞれのズームレベルでサブイメージの空間的エリアを覆う漸進的に多数のタイルに分割するように構成できる。タイルはズームレベル内及びズームレベル全域での固定されたサイズ(解像度)を有し、従って、多くのタイルからなるサブイメージは、少数のタイルからなるサブイメージよりも概して高い解像度を有することができる。それゆえ、各ズームレベルは、その上の任意のズームレベルに対して高いズームレベルと見なされる(ズームレベルでのサブイメージはその上の任意のズームレベルでのサブイメージよりも高い解像度である)。同様に、各ズームレベルは、それより低い任意のズームレベルに対して低いズームレベルと見なされる(ズームレベルでのサブイメージはその下の任意のズームレベルでのサブイメージよりも低い解像度である)。
一の実施例では、各ズームレベルでのサブイメージは、その真下のズームレベルの半分の解像度であり、その真上のズームレベルの2倍の解像度である(解像度は2の倍数で増減する)。この例において、ズームレベルlのタイルの数は、tl=t0×4lによって与えられ、ここで、l=0,1,2,・・・L、及びt0は最高のズームレベル(レベル0)でのタイル数を表すとする。4のズームレベル0,1,2及び3(L=3)を含み且つ最高ズームレベルサブイメージが1タイル(t0=1)からなるより具体的な例では、第一の中間ズームレベル(レベル1)サブイメージは4タイルからなり、第二の中間ズームレベル(レベル2)サブイメージは16タイルからなり、且つ基準ズームレベル(レベル3)サブイメージは64タイルからなるとする。
一の実施例では、一のズームレベルでの任意の数のタイルにより覆われたページは、それぞれ高ズームレベル又は低ズームレベルでの増減した数のタイルにより覆われ、これによりページの解像度の増減がもたらされる。同様に、一のズームレベルでの一のタイルにより覆われたページのエリアは、隣接する高ズームレベルで多重(たとえば、4)のタイルにより覆われ、これにより、ページのそれぞれのエリアの解像度が増加する。一のズームレベルでの多重タイルにより覆われるページのエリアは、隣接する低ズームレベルの一のタイルにより覆われ、これにより、ページのそれぞれのエリアの解像度が減少する。
一の実施例では、特定の解像度でのページ(又はそのエリア)は、特定の解像度と釣り合ったズームレベルでページを覆うタイルによりディスプレーされる。ディスプレーされたタイルを高ズームレベルでページを覆う増加した数のタイルと交換することにより、ページの拡大が達成される。ディスプレーされたタイルを低ズームレベルでページを覆う減少した数のタイルと交換することにより、ページの縮小が達成される。ページがタイルに分割されるので、ページ全体というわけでなくその一部がページがディスプレーされるグラフィックユーザインターフェース(GUI)で見ることができる例では、ページの可視部分を覆うこれらのタイルのみが読み出し可能且つディスプレー可能となる。
次に、一の実施形態によるドキュメントレイアウトシステム300を示す図3を参照する。上述したように、ドキュメントシステム300は、図1のパノラマ的な視覚化システム100のドキュメントレイアウトシステム104の一実施例である。ドキュメントレイアウトシステムは、概して、パノラマ的な視覚化ドキュメントコレクションのパノラマ的に配置された論理的に関連するページのレイアウトを生成するように構成することができる。たとえば、このコレクションは、ドキュメントコレクションシステム102からのコレクション、又はより具体的には、一の実施例において、図2のドキュメントコレクションシステム200とすることができる。
図3に示すように、ドキュメントレイアウトシステム300は、検索エンジン302、メディアコンテンツのリクエストを受信し且つリクエストされたメディアコンテンツを含む一又は複数のページを識別するように構成されたリクエストインターフェースなどを含むことができる。識別されたページは、各々がそれぞれのメディアコンテンツを含み且つそれぞれのページについての情報を提供する関連メタデータを含む複数のページを含むパノラマ的な視覚化ドキュメントコレクションとする。ページ及びメタデータは、それぞれの記憶装置304及び306で記憶され、一の実施例では、これらは、図2に示されるそれぞれの記憶装置206及び208に対応する。
検索エンジン302は、コレクションのページの関連メタデータに基づくなどして、任意の数の異なる方法でページを識別するように構成することができる。たとえば、リクエストは、コレクションのページのサブジェクト又はオブジェクトに適合する又はそうでなければ関連するキーワードを含むことができる。リクエストに応えて、次いで、検索エンジンは、リクエストに合う又は関連するメディアコンテンツを含む一又は複数のページの関連メタデータのメタデータ記憶装置306を検索するように構成することができる。
また、ドキュメントレイアウトシステム300は、レイアウトエンジン308、検索エンジン302に結合され且つ識別されたページを含む、複数のパノラマ的に配置されたページについての複数のレイアウトモデルからレイアウトモデル(提示のスタイル)を選択するように構成されたレイアウト生成装置なども備えることができる。レイアウトモデルは、ファイル記憶装置、データベース記憶装置、クラウド記憶装置などのそれぞれの記憶装置内で管理され、それぞれの記憶装置により任意の数の異なる方法でフォーマット化され且つ記憶される。
レイアウトモデルは、パノラマ的な配置ページについての任意の数の種々のレイアウトを含むことができる。上述しさらに以下で述べられるように、適するレイアウトモデルの例は、ブリックウォール(brickwall)、部分的なブリックウォール、階層、形状、センターアウト、トップ−ダウン/三角形状、センターアウト三角形状、サイズ優勢、オーバーラップスルーディテール、マスターディテールスルーデプス、ロードシェープ、ファセット、ミックスメディア/スタティックアンドダイナミックなどを含む。他の例は、一又は複数の上述のレイアウトモデルの組み合わせを含むことができる。
レイアウトエンジン308は、任意の数の異なる方法でレイアウトモデルを選択するように構成することができる。一の実施例では、レイアウトエンジンは、識別されたページの関連メタデータによりレイアウトモデルを選択するように構成することができる。検索エンジン302は、それゆえ、レイアウトエンジンに識別されたページの関連メタデータを伝送し、次に、それぞれの関連メタデータによりレイアウトモデルを選択するように構成することができる。
先ほど説明したように、ページの関連メタデータは、ページが構成要素である種類のドキュメントについての情報、及び/又はページのメディアコンテンツについての情報を提供することができる。一の実施例では、次いで、レイアウトエンジン308は、識別されたページが構成要素であるドキュメント(たとえば、(例えば、コンピュータ設計ドキュメント、プレゼンテーションドキュメント、グラフィックスドキュメント、ビデオドキュメント、法的ドキュメント、本、記事、ウェブページ、設計図、技術的な図面、配線図など)の種類に従って、レイアウトモデルを選択するように構成することができる。別の実施例では、レイアウトエンジンは、一又は複数のそれのサブジェクト及び/又はオブジェクトなどの、識別されたページのメディアコンテンツに従ってレイアウトモデルを選択するように構成することができる。
また上述されたように、ページの関連メタデータは、コレクションのページと他のページとの間のリンクを特定する情報を含むことができる。レイアウトエンジン308は、それゆえ、識別されたページ及び識別されたページの関連メタデータにより識別された他のページを読み出すように構成することもできる。これらのページはそれぞれの記憶装置304から読み出される。
レイアウトエンジン308は、選択されたレイアウトモデル、及び読み出されたページ並びにそれらの関連メタデータによりパノラマ的に配置された、読み出されたページのレイアウトを生成するように構成することができる。ページを読み出すことに加え、次いで、一の実施例のレイアウトエンジンは、たとえばそれぞれの記憶装置306から、関連メタデータを受信するようにも構成することができる。レイアウトエンジンは、次いで、たとえば、レイアウトがディスプレーされるGUI、又はレイアウトのプリントアウトを生成するためのプリンタへ、レイアウトを伝送するように構成できる。
述べられたように、レイアウトは、選択されたレイアウトモデルにより読み出されたページのパノラマ的な配置を定義することができる。レイアウトの配置において、ページは、それぞれ特定のサイズ、場所及び/又は深さ(z順序)を有する。レイアウトの各ページのサイズ、場所及び/又は深さは、レイアウトの他のページに対して絶対的又は相対的とすることができ、任意の数の異なる方法において特定され又はそうでなければ決定可能とすることができる。一の実施例では、サイズ、場所及び/又は深さは、複数のレイアウトモデルから選択された一の定義から特定される又はそうでなければ決定可能とすることができる。付加的に又は代替的に、たとえば、レイアウトの各ページの関連メタデータは、先ほど説明したように、レイアウト内でそれのサイズ、場所及び/又は深さ(z順序)を特定する情報を提供することができる。これらの例では、レイアウトエンジン308は、選択されたレイアウトモデル及び/又はレイアウトのページの関連メタデータにより特定されたサイズ、場所及び/又は深さによりレイアウトを生成するように構成することができる。
ページのアスペクト比は、本来のアスペクト比とすることができる。しかしながら、種々の例では、レイアウトモデルは、一又は複数のページの各々について、それぞれのページの本来のアスペクト比とは異なるアスペクト比を特定する又はそうでなければ定義するとしてもよい。これらの例では、レイアウトエンジン308は、ページについての異なる本来のものではないアスペクト比によりレイアウトを生成するようにさらに構成することができる。
一のさらなる実施例では、レイアウトの一又は複数のページは、それぞれの解像度で視覚表示(たとえば、サブイメージ)を含む状態とすることができる。これらのページの各々について、レイアウトエンジン308は、選択されたレイアウトモデル及び/又は関連メタデータにより特定されるサイズに合う又は最も厳密に合う解像度で視覚表示のためのページを読み出すように構成することができる。たとえば、これは、それぞれの解像度での又はそれぞれの解像度に最も近いページのサブイメージを読み出すことを含む。
レイアウトエンジン308により生成されたレイアウトは、選択されたレイアウトモデルを変更することによりページの異なるレイアウトが実現されるように、選択されたレイアウトモデルにより動的に生成される。また、異なるレイアウトは、レイアウトのページの関連メタデータ又は一又は複数の時間ベースの要因に基づくなどの、任意の数の他の方法でも実現できる。一の例では、レイアウトエンジンは、ゆえに、読み出されたページの異なるパノラマ的な配置のリクエストを受信するようにさらに構成することができる。この例では、レイアウトエンジンは、リクエストに応じて複数のレイアウトモデルと異なるレイアウトモデルを選択するように構成できる。レイアウトエンジンは、次いで、読み出されたページの異なるレイアウトを生成するように構成することもできる。これは、選択された異なるレイアウトモデル、及び読み出されたページ並びに読み出されたページの関連メタデータにより、読み出されたページをパノラマ的に再配置するように構成されたレイアウトエンジンを含むことができる。
レイアウトモデルは、パノラマ的な配置ページの任意の数の異なる種類のレイアウトを含むことができる。レイアウトモデルにおいて、ページ間のリンクにより構築された論理関係は、場所又は深さ(z順序)のどちらか又は両方において、ページの配置により表現されてもよい。一の実施例では、論理関係は、それらの場所、及び/又はそれらの相対的な深さにおいて互いの近接ページにより表現できる。また、一又は複数のレイアウトモデルは、互いに関連したドキュメント間のナビゲーション経路、及び/又はそれぞれのレイアウトモデルにより生成されるレイアウトのページを読み込むためのロードシェープを定義又は意味することができる。次に、適するレイアウトモデルの実施例を概略的に示す図5から図16を参照する。示されたように、これらの例は、ブリックウォール、部分的なブリックウォール、階層、形状、センターアウト、トップ−ダウン/三角形状、センターアウト三角形状、サイズ優勢、オーバーラップスルーディテール、マスターディテールスルーデプス、ロードシェープ、ファセット、ミックスメディア/スタティックアンドダイナミックなどを含む。
図5は、ページ502が一又は複数の行及び一又は複数の列に配置された一の実施形態によるブリックウォールレイアウトモデル500を示す。図示されたように、ブリックウォールレイアウトモデルは、ページがサイズ及び/又は一又は複数の行及び/又は列に沿ったアスペクト比において一致している、一致したエンドツーエンドの方向付けにより特徴づけられる。この種のレイアウトモデルは、一般的な検索結果に使用される。一の実施例では、レイアウトモデルは、ページ長の漸進的増加に関連付けられた垂直方向により、チャプターの場所に関連付けられた水平方向を提供することができる。
分けて図示されてはいないが、部分的なブリックウォールレイアウトモデルは、ブリックウォールレイアウトモデル500の上位集合とみなすことができる。部分的なブリックウォールレイアウトモデルは、少なくともそれぞれの集団内でサイズ及び/又はアスペクト比において同様に一致しているページの集団により特徴づけられる。このレイアウトモデル内で、それらのメディアコンテンツ、著者、作成日時、最新版によるなど、それぞれのページの関連メタデータによって、集団は関連付けられる。
図6は、ページが場所及び/又はサイズの階層に配置された一の実施形態による階層レイアウトモデル600を示す。ページ(階層的に関連したページ)間の階層関係は、任意の数の異なる方法で、それらの関連メタデータにより示される。たとえば、階層関係は、ページ間の親−子関係により示される。他の実施例では、階層関係は、階層の高い一のページのオブジェクトが階層の低い他のページのサブジェクトとされる、及びそれぞれの他のページの少なくともいくつかが同じレベルの階層とされる、オブジェクト−サブジェクト関係又はサブジェクト−オブジェクト関係により、階層関係を示すことができる。これらの例では、一のページのサブジェクトがマスタービューとされ、他のページのサブジェクトがマスタービューのオブジェクトの詳細ビューとされる。さらに別の実施例では、階層の高い一のページが階層の低い他のページの参照又はリンク(たとえば、引用、ハイパーリンクなど)を含み、他のドキュメントそれぞれの少なくとも幾つかは同じ階層レベルとされる関係によって、階層関係を示すことができる。
階層レイアウトモデル600の一の実施例では、階層の高いページは、階層の低いページの上に配置され(トップ−ダウン)、及び/又は階層の低いページよりもサイズが大きいとされる。このレイアウトモデルのページは、サイズまたはアスペクト比が一致していなくてもよい。階層の高いページが階層の低いページより優勢であり、階層の低いページは階層の高いページの幅によりx方向に制約される。
より具体的には、たとえば、階層の最も高いページ602は最上部に配置され、その本来のアスペクト比でのページの完全な解像度によりサイズが決定される。次に階層の高いページ604は、最上部ページより小さいサイズで最上部のページの真下に、且つ次に階層の高いページを集合的に最上部ページの幅に制約するアスペクト比で、配置される。このパターンは、次に階層の高いページのそれぞれの下の階層に三番目に階層の高いページ606、四番目に階層の高いページ608へと繰り返される。一の実施例のレイアウトモデルは、それぞれのページで引用された関連ページを単一のページにその下で提供する。
図7は、モデルが、航空機又は米国の地形など、ページが関連する物理的な構造を模倣する一の実施形態による形状レイアウトモデル700を示す。一の例では、ページ702は、物理的な構造(2又は3次元表示)の視覚表示704の境界線内に配置され、そこではページの場所がメディアコンテンツの構造への関係に一致する。たとえば、航空機の翼端エリアに関連するページ(たとえば、サブジェクト又はオブジェクトによる)は、航空機の視覚表示のそれぞれのエリアに配置される。別の実施例では、米国の他の州からの判決に関するページが、判決が下された州に一致するアメリカの視覚表示のエリアに配置される。
種々の例の形状レイアウトモデル700では、ページの一又は複数のサブセットが、物理的な構造の視覚表示のそれぞれのエリアで集団706に配置される。これらの例では、集団は、集団のページの場所及びサイズの両方の観点において、別のレイアウトモデルにより、それぞれ配置される。
図8は、一の実施形態によるセンターアウトレイアウトモデル800を示す。このレイアウトモデルは、たとえば、メディアコンテンツを検索する検索エンジン(たとえば、検索エンジン302)により識別されるページなど、優勢な、中央に位置付けられた主要ページ802により特徴づけられる。主要ページに関連する(たとえば、階層的に関連する)ページ804は、360度の配置での主要ページ周囲に位置付けられる。このレイアウトモデルのページは、サイズまたはアスペクト比が一致していなくてもよい。一の実施例では、このレイアウトモデルは、主要ページが前の(上位の)、後の(下位の)及び同時の(並んだ)ページとの関連を有することを示す。この種のレイアウトの例は、中央の主要ページに通じるドキュメントツリーの一部であるページとクロスハイパーリンクしたドキュメント又はウェブページのコレクションとすることができる。
図9は、一の実施形態によるトップ−ダウン/三角形状レイアウトモデル900を示す。このレイアウトモデルは、ブリックウォールレイアウトモデル500及び階層レイアウトモデル600の組み合わせと類似しており、階層的に関連するページ902のトップダウン配置により特徴づけられる。ブリックウォールレイアウトモデルと同様に、このレイアウトモデルのページは、少なくとも同じ階層レベルのページ内でサイズ及び/又はアスペクト比において一致しており、これは、互いに関連するページの重要性を示す。階層レイアウトモデルと同様に、一の実施例では、階層の高いページは、階層の低いページの上(y方向)にあるが、階層レイアウトモデルと比べて、階層の低いページの幅は、x方向で階層の高いページにより制約されなくてもよい。一の実施例では、トップ−ダウン/三角形状レイアウトモデルは、関連ページのグラフツリーでノードとして単一のページを提供する。
図10は、一の実施形態によるセンターアウト/三角形状レイアウトモデル1000を示す。このレイアウトモデルは、センターアウトレイアウトモデル800に類似する、優勢な、中央に位置付けられた主要ページ1002により特徴づけられる。センターアウト三角形状レイアウトモデルにおいて、主要ページに関連する(たとえば、階層的に関連する)ページ1004は、主要ページの上及び/又は下に位置づけられる。また、センターアウトレイアウトモデル同様に、センターアウト三角形状レイアウトモデルのページは、サイズ又はアスペクト比が一致していなくてもよい。センターアウト三角形状レイアウトモデルは、主要ページが前の(上位の)及び後の(下位の)ページとの関連を有することを示す。この種のレイアウトの例は、主要ページから、中央の主要ページ及び主要ページから通じる下位ページに通じるドキュメントツリーの部分である上位ページとハイパーリンクしたドキュメント又はウェブページのコレクションとすることができる。
図11は、一の実施形態によるサイズ優勢のレイアウトモデル1100を示す。このレイアウトモデルは、センターアウトレイアウトモデル800に類似する。この点で、サイズ優勢のレイアウトモデルは、優勢な、中央に位置付けられた主要ページ1102、及び360度の配置における主要ページ周辺に位置付けられた主要ページに関連付けられた(たとえば、階層的に関連付けられた)ページ1104により、特徴づけられる。しかしながら、このレイアウトモデルは、図示されるページ1102a及び1102bと同じサイズ又は異なるサイズである複数の主要ページを含むことができる。このレイアウトモデルのページは、サイズまたはアスペクト比が一致していなくてもよい。レイアウトモデルのページのサイズは、互いに関連するページのウェート又は関連性を伝えることができる。この種のレイアウトの例は、少なくとも主要な図の4本すべての座標軸上で関連付けられた参照又はリンクを有する配線図のコレクションとすることができる。参照された/リンクされた配線図/概略図は、それ自体が付加的な図に関連性を有するとしてもよい。
図12は、一の実施形態による、オーバーラップスルーディテールレイアウトモデル1200を示す。このレイアウトモデルは、それらが配置される深さ(z順序)でのページ間での階層的な関係の維持により特徴づけられる。一の実施例では、階層の高いページ1202は、階層の低い別のページ1204に重なり、次にさらに階層の低い別のページ1206に重なるとされる。このレイアウトでは、共有されるオブジェクト/他のメディアコンテンツがページ全域で少なくとも部分的に空間的に整列するように、一又は複数の共通のオブジェクト又は他のメディアコンテンツを共有するページは、ページ1208に重なるとされる。
レイアウト(又はより具体的にはその視覚表示)のナビゲーションは、提示の拡大又は縮小を含むことができる。オーバーラップスルーディテールレイアウトモデル1200によりレイアウトを拡大することは、サイズの拡大及び、種々の例では、そのページの解像度を増加することを含むことができる。しかしながら、このレイアウトモデルでは、レイアウトを拡大することは、その下面に重ねられたページ(というよりはその重ねられた部分)がビューに加わるように、重なっているページを不明瞭にすることも含むことができる。逆に、レイアウトを縮小することは、それぞれのページがビューに入り、且つ一又は複数の重ねられたページ(というよりはその重ねられた部分)がビューから消えるように、不明瞭な重なったページを示すことも含む。一の実施例では、ページを不明瞭にすることは、拡大中にページの透明度を増加させる(又はその不透明度を減少させる)ことを含み、且つ、ページを表示することは、縮小中にページの不透明度を増加させる(又はその透明度を減少させる)ことを含む。
一の実施例では、図12に示すように、ページ1202、1204及び1206を含むオーバーラップスルーディテールレイアウトモデル1200は、ユーザがレイアウトを拡大すると、不明瞭になる。拡大中のあるポイントでは、次いで、それぞれのページはもはや見ることができなくなり、レイアウトが現れてもページ1204及び1206が含まれるだけとなる。拡大はさらに続き、見ることができなくなるまでページ1204は不明瞭になるが、そのポイントでは、レイアウトが現れてもページ1206が含まれるだけとなる。これらの例では、不明瞭にされたページはレイアウト内で維持され、又は、レイアウトエンジン308は、レイアウトからそれらを除去するように構成することができる。
続いてページ1206だけを見ることができ且つページ1202及び1204が不明瞭とされる図12の例では、ユーザがレイアウトを縮小すると、ページ1204はページ1206に重なって表示される。縮小中のあるポイントで、レイアウトがページ1204及びページ1206の両方を含んで現れるように、それぞれのページを見ることができる。縮小は更に続き、また見えるようになるまでページ1202は表示され、そのポイントで、レイアウトはページ1202、1204及び1206を含んで現れる。これらの例では、重ねられたページ(又はその重ねられた部分)はレイアト内に留まり、又はレイアウトエンジン308は、レイアウトからそれらを除去するように構成することができる。
図13は、一の実施形態による、マスターディテールスルーデプスレイアウトモデル1300を示す。このレイアウトモデルは、ページ間の階層関係がそれらの深さ(z順序)で維持される点で、オーバーラップスルーディテールレイアウトモデル1200に類似する。しかしながら、このレイアウトモデルにおいて、重ねられたページ(たとえば、階層が低い)は、重なっているページ(たとえば、階層の高い)全体と一致するようにサイズが決定され且つ配置されてもよい。
オーバーラップスルーディテールレイアウトモデル1200同様に、マスターディテールスルーデプスレイアウトモデル1300でのナビゲーションは、レイアウトの拡大又は縮小を含み、重ねられたページに関連する重なっているページを不明瞭にすること又は表示することをさらに含むことができる。図13で示される実施例では、ページ1302、1304及び1306を含むレイアウトのナビゲーションは、ユーザがレイアウトを拡大すると、重なったページを不明瞭にすることを含むことができる。逆に、レイアウトのナビゲーションは、ユーザがレイアウトを縮小すると、重なっているページを表示することを含んでもよい。この点で、多重ページのマスターディテールスルーデプスレイアウトモデルの拡大を実施することは、多重サブイメージを含むページについて拡大を実施することに類似する。
図14は、一の実施形態によるロード形状レイアウトモデル1400を示す。このレイアウトモデルは、優勢な、中央に位置付けられた主要ページ1402、及び主要ページの周囲、上、及び/又は下に位置付けられる主要ページに関連付けられた(たとえば、階層的に関連付けられたページ1404を含む他のレイアウトモデル(たとえば、センターアウト、センターアウト三角形状)の幾つかに類似する。このレイアウトモデルのページは、サイズまたはアスペクト比が一致していなくてもよい。ロード形状レイアウトモデルは、レイアウト(又はより具体的にはその視覚表示)を読み込むタイミングにより特徴づけられる。このレイアウトモデルにおいて、非主要ページがまず読み込まれ、主要ページがその後に続く。
ロード形状レイアウトモデル1400の例は、最新のメディアコンテンツの主要ページの前に古いメディアコンテンツのページが読み込まれる時間において関連付けられるメディアコンテンツのページとすることができる。この背景のメディアコンテンツのタイミングは、メディアコンテンツのサブジェクト又はオブジェクトの時間の側面に関連する。たとえば、判決の先立つ歴史についてのページ(たとえば、ページ1404)は、判決(たとえば、ページ1402)それ自体の前に読み込まれる。別の例では、メディアコンテンツのタイミングは、ドキュメント(たとえば、ページ1402)の最終版又は最新版の前に、第一のドラフト及びドキュメントに対する一又は複数の変更又は修正(たとえば、ページ1404)を読み込む場合などのように、コンテンツ作成時間に関連付けることができる。
図15は、一の実施形態によるファセットレイアウトモデル1500を示す。ファセットレイアウトモデルは、切頂20面体1504などの三次元(3D)構造のファセットの背景でのような、3D環境でのページ1502の配置により特徴づけられる。たとえば、各ページは、方向付けのための既知の一致した単位ベクトルで、一組のx、y、z座標から作成される。各ページは、次いで、閲覧者の観点に関係するレイアウトで配置される。このレイアウトモデルは、視覚的に三次元で提示され、又は変換された切頂20面体1506など、対応する二次元(2D)配置に変換することができる。
図16は、一の実施形態によるミックスメディア/スタティック−ダイナミックレイアウトモデル1600を示す。このレイアウトモデルは、レイアウトのページが混合媒体種類のページを含む一又は複数の他のレイアウトモデルのサブセットとすることができる。たとえば、このレイアウトモデルは、テキストコンテンツ又は静止画の場合においてなどの一又は複数の静的(「S」)ページ、及び動画の場合においてなどの一又は複数の動的(「D」)ページを含むことができる。図16は、たとえば、サイズ優勢のレイアウトモデル1100に類似した配置内にミックスメディアコンテンツを配置するミックスメディア/スタティック−ダイナミックレイアウトモデルを示す。図示されたように、この配置は、優勢な、中央に位置付けられた主要ページ1602a及び1602b、及び主要ページ周辺に位置付けられた主要ページに関連付けられた(たとえば、階層的に関連付けられた)ページ1604を含むことができる。
ここで図4に戻ると、一の実施形態によるドキュメントナビゲーションシステム400が示される。上で示したように、ドキュメントナビゲーションシステム400は、図1のパノラマ的な視覚化システム100のドキュメントナビゲーションシステム106の一実施例である。ドキュメントナビゲーションシステムは、パノラマ的な視覚化ドキュメントコレクションのパノラマ的に配置され、論理的に関連付けられたページのレイアウトのナビゲーションのためのナビゲーションオプションを選択し且つ提供するように概して構成される。一の実施例では、これは、ドキュメントコレクションシステム102(たとえば、ドキュメントコレクションシステム200)からのコレクションを含むことができる。さらに又は代替的には、たとえば、それは、ドキュメントレイアウトシステム104(たとえば、ドキュメントレイアウトシステム300)により生成されたレイアウトを含むことができる。
図4に示すように、ドキュメントナビゲーションシステム400は、パノラマ的な視覚化ドキュメントコレクションのページ(ドキュメントコンポーネント)のレイアウトを受信するように構成されたナビゲーションエンジン402を含むことができる。コレクションは、各々がそれぞれのメディアコンテンツを含み且つそれぞれのページについての情報を提供する関連メタデータを含む複数のページを含むことができる。レイアウトは、それぞれのページの関連メタデータによりレイアウトのページの視覚表示のパノラマ的な配置を含むことができる。
ナビゲーションエンジン402は、レイアウトのナビゲーションのための複数のナビゲーションオプションから一又は複数のナビゲーションオプションを選択するようにも構成することができ、その中で、ナビゲーションオプションはレイアウトのページの関連メタデータにより選択される。ナビゲーションオプションは、ファイル記憶装置、データベース記憶装置、クラウド記憶装置などのそれぞれの記憶装置内で管理され、それぞれの記憶装置により任意の数の異なる方法でフォーマット化され且つ記憶される。同様に、レイアウトのページのメタデータは、それぞれの記憶装置404に記憶され、一の実施例では、それは、記憶装置208及び306のどちらか一方又は両方に対応することができる。ナビゲーションエンジンは、選択されたナビゲーションオプションがレイアウトとともに提示されるGUIへなどの、選択されたナビゲーションオプションを伝送するようにも構成することもできる。
一の実施例では、ナビゲーションエンジン402は、ページの関連メタデータ内に示される、レイアウトのページが構成要素であるドキュメントの種類によりナビゲーションオプションを選択するように構成することができる。一の実施例では、ナビゲーションエンジンは、関連メタデータ内にも示される、それらのサブジェクト及び/又はオブジェクトなどの、レイアウトのページのメディアコンテントによりナビゲーションオプションを選択するように構成することができる。レイアウトの適するナビゲーションオプションの例は、命令ツール(たとえば、パン、回転、ズーム、オブスキュア/ショー、ホームなど)、注釈ツール(たとえば、タイムライン/マイルストーン、コールアウトなど)、連結ツール(ハイパーリンク、ホットライン、ホットスポットなど)、ナビゲーション経路ツール(たとえば、トラキッキング、レコーディングなど)、メタデータツール(たとえば、検索、フィルタ、挿入など)、ページツール(たとえば、検索、フィルタ、キュー、アクティブ化、サイズ、場所、優勢、論理関係など)、レイアウトモデル変更、共同ナビゲーション、ハイパーハイポナビゲーション、印刷などを含む。
レイアウトのページの関連メタデータは、直接的に又は間接的に、選択されたナビゲーションオプションに影響を与えることができる。一の実施例では、関連メタデータが読み出され、ナビゲーションエンジン402により選択されたナビゲーションオプションに直接影響を与えることができる。さらに又は代替的には、たとえば、ページの関連メタデータは、それによりレイアウトが生成される選択されたレイアウトモデルに影響するなど、それらのレイアウトに影響することができる。より具体的には、たとえば、ページのレイアウトはページのドキュメント及び/又はページのメディアコンテンツの種類により選択されたレイアウトモデルにより生成することができる。レイアウトは、次いで、ナビゲーションエンジンにより選択されたナビゲーションオプションに影響を与えることができる。選択されたナビゲーションオプションに直接的に又は間接的に影響する関連メタデータのどちらかの事象では、ナビゲーションエンジンは、レイアウトのページの関連メタデータによりナビゲーションオプションを選択するということができる。
ドキュメントナビゲーションシステム400は、ナビゲーションエンジン402に結合され且つ一又は複数の選択されたナビゲーションオプションによりリクエストを受信するように構成されたリクエストインターフェース404を備えることもできる。リクエストインターフェースは、ナビゲーションエンジンにリクエストを伝達するように構成することができる。ナビゲーションエンジンは、次いで、リクエストに応じて且つリクエストにしたがってレイアウトの視覚表示の調節をもたらし、且つ先に述べたGUIなどへ調節を伝達するように、さらに構成することができる。一の実施例では、ナビゲーションエンジンは、レイアウト自体を調節せずに、視覚表示の調節をもたらすように構成することができる。別の実施例では、ナビゲーションエンジンは、レイアウトの調節を含む視覚表示の調節をもたらすように構成することができる。
上述のように、選択されたナビゲーションオプションは、レイアウト及び/又はそのページにより、又は一のより具体的な例では、レイアウトのページの関連メタデータにより影響され得る。種々の例では、次いで、異なるページのレイアウトは、一又は複数の異なるナビゲーションオプションの選択をもたらすとしてもよい。たとえば、ナビゲーションエンジン402が、異なる時間帯に、第一のページのレイアウト及び第二のページの別個のレイアウトを受信することができ、各レイアウトがそれぞれのページのパノラマ的な配置を含むとすることができる。この例では、ナビゲーションエンジンは、第一のレイアウトについては第一のナビゲーションオプション、第二のレイアウトについては第二のナビゲーションオプションを選択することができる。第一及び第二のページは一又は複数の共通のページを含むことができるが、一の実施例では、一又は複数の異なるページを含んでいてもよい。この例では、第一及び第二のレイアウトは、少なくとも第一及び第二のページが一又は複数の異なるページを含むという点で異なる。第一及び第二のページ同様に、第一及び第二のナビゲーションオプションは一又は複数の共通のナビゲーションオプションを含むことができるが、順に、ナビゲーションエンジンにより選択された第一及び第二のナビゲーションオプションは、一又は複数の異なるナビゲーションオプションを含んでもよい。
ナビゲーションエンジン402は、ページのレイアウトの任意の数の異なるナビゲーションオプションを選択するように構成することができる。多くの異なるレイアウトモデルにより生成され、多くの異なる種類のドキュメントのページを含む多くのレイアウトは、パン、回転、ズーム、オブスキュア/ショー、ホームなどの命令ツールを含むことができる。種々の例では、レイアウトがディスプレーされるGUIで、レイアウトの全てというわけではないが一部を見ることができる。これは、たとえば、レイアウトのサイズがGUIの可視エリア(時に「ビュー」とされる)よりも大きい、または、レイアウトが3D環境(たとえば、ファセットレイアウトモデル)のページである例におけるケースとすることができる。これらの例では、ナビゲーションオプションは、レイアウトを移動するためのパンニング及び/又は回転を含むことができる。これは、ビューに入ってくるレイアウトの一又は複数のページを含むことができ、且つ付加的に又は代替的にビューから消える一又は複数のページを含むことができる。ビュー内の又はビューに入ってくるレイアウトのページは読み出され且つディスプレーされ、その一方で、ビューの外の又はビューから消えるページはディスプレーから削除されてもよい。さらに、ページの部分のみがビュー内にある又はビューに入ってくる、且つ、ページがタイルに分割される例においては、ページの可視部分を覆うこれらのタイルのみが読み出され且つディスプレーされてもよい。
共通のツールは、レイアウト及びゆえにそのページの拡大又は縮小も含むことができ、レイアウトのサイズの拡大又は縮小も含むことができる。レイアウトのサイズの拡大又は縮小は、順に、サイズの拡大又は縮小、及び、一の実施例の種々の例では、そのページの解像度の増加又は減少も含むことができる。
一の実施例では、レイアウトのページは、ページのズームレベルのそれぞれの解像度でサブイメージを含むことができる。この例では、レイアウトは、それぞれのページについて、選択されたレイアウトモデル及び/又は関連メタデータにより特定されたページサイズに合う又は最も厳密に合う解像度でページのサブイメージを含むことができる。次いで、レイアウトの拡大は、そのページのサブイメージを増加したズームレベルで及びゆえに増加した解像度でのそれぞれのサブイメージと交換することにより達成される。逆に、レイアウトの縮小は、そのページのサブイメージを減少したズームレベル及びゆえに減少した解像度でのそれぞれのサブイメージと交換することにより達成される。
種々の例では、ページ又はレイアウトのズーム(拡大又は縮小)は、ページ又はレイアウトの一又は複数のページのズームレベルにより提供されるよりもよい増加量で可能となる。ページ(ページのみ又はレイアウトの部分として)のズームは、ディスプレーされるページのサブイメージに対して、ページの別のサブイメージがページの拡大された/縮小されたサイズに合う又は最も厳密に合うような増加量に対するものとされる。これらの例では、たとえば、ズームは、ページのサブイメージを高い又は低い解像度でページの対応するサブイメージと交換することにより達成される。しかしながら、別の例では、ズームは、ディスプレーされるページのサブイメージに対して、同じサブイメージがページの拡大された/縮小されたサイズに最も厳密に合うような増加量に対するもとのすることができる。これらの例では、たとえば、ズームは、サブイメージを高い/低い解像度の別のものに交換せずに、ページのサブイメージのサイズを拡大することにより達成される。
さらなる実施例では、ページはそれぞれのサブイメージを含むことができるだけではなく、ズームレベル全域のサブイメージを、それぞれのズームレベルでサブイメージの空間的なエリアを覆う漸進的な多数のタイルに分割することができる。この例では、そのページのディスプレーされたタイルを高ズームレベルでページを覆う増加した数のタイルに交換することにより、レイアウトの拡大が達成される。逆に、ディスプレーされたタイルを低ズームレベルでページを覆う減少した数のタイルに交換することにより、レイアウトの縮小が達成される。レイアウトのパンニング同様に、レイアウトの拡大又は縮小は、ビューに入ってくるレイアウトの一又は複数のページを含むことができ、且つ付加的に又は代替的には、ビューから消える一又は複数のページを含むことができる。これらのページは、高い又は低いズームレベルを除き、レイアウトのパンニングに類似した方法で扱うことができる。
レイアウトのページのサイズ/解像度の増加又は減少に加え、一又は複数のレイアウトについて、ズームオプションは、一又は複数の他のナビゲーションオプションを関係付け、さらに一又は複数のページに影響を与えることができる。たとえば、オーバーラップスルーディテールレイアウトモデル1200及びマスターディテールスルーデプスレイアウトモデル1300は、図12及び図13を参照して先ほど説明された方法でのように、拡大中及び縮小中に重なっているページが重ねられたページに対して不明瞭にされる又は表示されるような、オブスキュア/ショーオプションを関連付けることができる。しかしながら、オブスキュア/ショーオプションは、ズームオプションから独立し、且つ互いに重なるページから独立したレイアウトの一又は複数のページを不明瞭にする又は表示するために利用することができる。
上述したコマンドツールを含む任意の数のナビゲーションオプションは、レイアウトの視覚表示の調節をもたらすことができる。ホームオプションは、ゆえに、ユーザが調節された視覚表示から視覚表示に戻ることを可能にする。
ナビゲーションオプションは、タイムライン/マイルストーン、コールアウトなどの注釈ツールを含むことができる。これらのツールは、ユーザによるレイアウトへの注釈付加を可能にし、異なるレイアウトモデルへの任意の数の異なるレイアウトに選ばれ、且つ多くの異なる種類のドキュメントのページを含むことができる。種々の例のタイムライン/マイルストーンオプションは、より具体的には、時間シーケンスにおいて互いに論理的に関連するページに適用可能である。一の実施例では、タイムライン/マイルストーンは、レイアウトのページをタイムラインのマイルストーンとして関連付けるレイアウトに付加される視覚化をもたらす。
ナビゲーションオプションは、ハイパーリンク、ホットライン、ホットスポットなどの結合ツールを含むことができる。ハイパーリンクオプションによれば、一又は複数のページ(各ソース)は、他のページ又は他のページのメディアコンテンツ(ターゲットとされるページ又はメディアコンテンツ)に参照又はリンクを含むことができる。ターゲットページ又はメディアコンテンツは、同じレイアウト内、又はおそらく同じレイアウト内ではないが同じパノラマ的な視覚化ドキュメントコレクション内にあるとする。ターゲットは、同じパノラマ的な視覚化ドキュメントコレクション内ではないページ又はメディアコンテンツを含むことさえできる。
ハイパーリンクオプションは、ソースページがそのメディアコンテンツ、つまり一又は複数の他のページからリンクされたコンテンツにインラインを含むことを可能にする。これは、時に、より具体的には、ホットリンクとされる。また、ハイパーリンクオプションは、ユーザがソースページからそれぞれのソースページにリンクされた一又は複数のターゲットページヘのナビゲーションも可能にする。この点で、ハイパーリンクは、テキスト、図形などの、任意の数の異なる方法で表示できる。たとえば、一のページのメディアコンテンツは、別のページ又は別のページのメディアコンテンツへのハイパーリンクとしてフォーマット化できる。より具体的には、たとえば、一のページに示されるオブジェクトは、オブジェクトをも示す別のページに対して、又は他のページに示されるオブジェクトに対してより直接的に、ハイパーリンクとしてフォーマット化できる。この種のパイパーリンクは、時にホットスポットとされる。
前述のことに加え又はそれの代わりに、たとえば、ナビゲーションオプションは、トラッキング、レコーディングなどのナビゲーション経路ツールを含むことができる。実施形態によるナビゲーション経路は、任意の数の異なる方法で定義づけられる。一の実施例では、ナビゲーション経路は、レイアウト又はそのページのうちの一又は複数をパンニング、回転、ズーム及び/又は再配置し、一のページから別のページ又はメディアコンテンツ(ハイパーリンク)へナビゲートし、又はそうでなければレイアウト(またそうでなければその視覚表示)の調整をするといったユーザの一連のシーケンスにより定義することができる。ナビゲーション経路ツールは、ユーザが従うナビゲーション経路のトラッキング及び/又はレコーディングを可能にし、それによりナビゲーション履歴を作成する。
一の実施例のナビゲーションオプションは、検索、フィルタ、挿入などのメタデータツールを含むことができ、レイアウトのページの関連メタデータに対して作動することができる。検索及びフィルタオプションは、ユーザが特定のメタデータの関連レイアウトを検索する又は関連メタデータをフィルタリングして、特定のメタデータを含む又は排除することを可能にする。挿入オプションは、関連メタデータが特定のメタデータを含むページを参照される特定のメタデータを含むコールアウトの形式などで、レイアウトの視覚表示への特定のメタデータの挿入を可能にする。
ナビゲーションオプションは、検索、フィルタ、キュー、アクティブ化、サイズ、場所、優勢、論理関係などのページツールを含むことができる。メタデータツール同様に、検索及びフィルタオプションは、ユーザが特定のページ又は特定のメディアコンテンツのレイアウトのページ検索を可能にする。この点で、検索及びフィルタオプションは、レイアウトのページの関連メタデータを関連付けることができる。
キューオプションは、レイアウト内のこれらのページへのユーザの注意を引き出すために、一又は複数のページに対する一又は複数の視覚効果の適用を可能にする。視覚効果は、任意の数の異なる効果とすることができる。適する視覚効果の例は、ページ周囲の目立つ色(たとえば、黄色)による不透明又は半透明の境界線、ページより小さくページに重なる不透明又は半透明の視覚オブジェクト又は形状、又はページとサイズが同じ又は大きくページに重なる半透明の視覚オブジェクト又は形状などを含む。他の適する視覚効果の例は、ページのサイズ拡大、ページに適用されるアニメーションなどが含まれる。
この視覚効果は、効果が適用されるページのように、任意の数の異なる方法でもたらされる。たとえば、視覚効果は、一又は複数のページの選択を示すためにもたらされる。この例では、視覚効果は、選択されたページに適用される。この例においてさらに又は代替的には、視覚効果は、選択されたページ(たとえば、共通のドキュメント、サブジェクト及び/又はオブジェクト、隣接物、オブジェクト−サブジェクトサブジェクトーオブジェクト、親−子、参照/リンク、特定されたユーザなどを共有する)との特定の論理関係を有するページに適用される。別の例では、視覚効果は、ユーザが従うナビゲーション経路を示すためのページに適用される。
アクティブ化オプションは、さらに具体的には、動的ページに適用可能であり、ユーザがそのようなページに含まれる動画コンテンツを再生する又はそうでなければ制御する(たとえば、巻き戻し、早送り、ボリューム、ミュートなど)などにより、一又は複数のページのアクティビティを作動させることを可能にする。
サイズ、場所及び優勢オプションは、ユーザがレイアウトの一又は複数のページのサイズ変更する又はそうでなければ再配置することを可能にし、異なるレイアウトを効果的に作成可能にする。これらのオプションは、異なるレイアウトモデルに対する任意の数の異なるレイアウトに適用可能であり、任意の数の異なる種類のドキュメントのページを含むことができる。しかしながら、一の実施例では、優勢オプションは、より具体的には、階層、センターアウト、センターアウト三角形状、サイズ優勢、ロード形状、ミックスメディア/スタティック−ダイナミックなどの優勢なページを含むレイアウトモデルにより、レイアウトに適用可能である。
論理関係オプションは、ユーザがページ間の一又は複数の論理関係を付加、削除又はそうでなければ変更することを可能にし、順にページのレイアウトの変更をもたらすことができる。これらの変更はページのレイアウトのナビゲーションからこれらのページの関連メタデータ及び任意の他の同様に関連するページへ伝えられてもよく、伝えられなくてもよい。ゆえに、一の実施例では、現在視覚的に提示されているページのレイアウトに適用されるのみであるという点で、変更は一時的なものとすることができる。別の実施例では、ページの関連メタデータに対応する変更をもたらすという点で、変更はより永続的なものとすることができ、現在提示されるレイアウトのみならず影響されたページを含む生成された他のレイアウトにも変更をもたらすことができる。
ナビゲーションオプションのさらなる例は、レイアウトモデル変更、共同ナビゲーション、ハイパーハイポナビゲーション、印刷などを含むことができる。レイアウトモデル変更オプションは、ユーザが、それにしたがって視覚的に提示されたレイアウトが生成されたレイアウトモデルを変更可能にする。このオプションは、別のレイアウトモデルによるレイアウトのページの再配置をもたらし、それにより、別のレイアウトを生成することができる。共同ナビゲーションオプションは、同じシステムの異なる例のユーザが、システムの一により生成されたが、両システムにより同時に視覚的に提示されるページのレイアウトを協力的にナビゲートすることを可能にする。ハイパーハイポナビゲーションオプションは、レイアウトのページとして独特のレイアウト状態間又は同じパノラマ的な視覚化ドキュメントコレクションの部分でない他のページ間でのナビゲーション(ハイパーナビゲーション)、及び/又はナビゲーションの結果として変化する単一のレイアウトでのナビゲーション(ハイポナビゲーション)を可能にする。印刷オプションは、ユーザが視覚的に提示されたレイアウトをそれのプリントアウト生成のためのプリンタに指示することを可能にする。
本発明のさらなる実施形態をさらに示すために、本発明の実施形態による、所定の可視エリアを有し、且つユーザによってナビゲートされるGUIにディスプレーされたページの例示的なレイアウトを示す図17から図21を参照する。図17から図19は、所定の可視エリア1700を有するGUIにディスプレーされた階層的レイアウトモデル600によるレイアウトの例を示す。図示されるように、階層的レイアウトモデルによるレイアウトは、複数のページ1702を含むことができ、一の実施例では、その各々はそれぞれの解像度でのページのサブイメージとする。種々のページは、レイアウト内に異なる解像度を含むことができ、ページ1704はページ1706より高い解像度を有し、次いで、ページ1706はページ1708より高い解像度を有し次いで、ページ1708はページ1710よりも高い解像度を有している。
ページは、ページ間の論理関係により、レイアウト内で位置付けられ及び/又はサイズが決定される。図示される例では、ページ1702は、航空機の設計図であり、オブジェクト−サブジェクト関係を有することができる。より具体的には、たとえば、階層レベルでのページのオブジェクトは、階層内でそれより下位のページのサブジェクトとされ、一の実施例のサブジェクトはオブジェクトに関して付加的なディテールとされる。
より具体的には、たとえば、ページ1704は、航空機全体の外装ビューを示すことができる。ページ1706は、先端部分、着陸ギアアセンブリ、ウィンドウ、エンジンアセンブリ及び後部アセンブリを示す。ページ1708は、ページ1706のそれぞれのコンテンツについての付加的なディテールを示し、ページ1710は、ページ1708のそれぞれのコンテンツについての付加的なディテールを示すことができる。しかしながら、可視エリア1700において、ページ1708及び1710は、それらのメディアコンテンツがユーザにより部分的にのみ認識される又は全く認識されない解像度で提示されることもある。もちろん、他の実施形態では、ページ1708及び/又はページ1710は、実質的に全てのそれらのメディアコンテンツが理解されるように、十分な解像度で提示されてもよい。
GUIは、ページ1702のレイアウトのナビゲーションのための一又は複数の選択されたナビゲーションオプションを提示することができる。この実施例では、パン及びズームナビゲーションオプションは、可視エリア1700のページのサイズを移動及び/又は拡大し、レイアウトの部分1714をフォーカスするためにコントロール1712の形態で提示される。要するに、ユーザは、前述のコントロールをアクティブにし、レイアウトを移動及び/又はズームして、レイアウトの部分でGUIの可視エリアの大部分を満たすことができる。図18は、この方法でのレイアウトのナビゲーション結果の一の実施例を示す。
図18に示されるように、ユーザはコントロール1712をアクティブにしてレイアウトの部分1714をフォーカスするので、ページ1704−1710のサイズは拡大し、一の実施例では、ページ1704−1708のサブイメージを高い解像度で対応するサブイメージと交換することができる。サブイメージの解像度により、ユーザは提示されたメディアコンテンツの実質的にすべてを理解できる。しかしながら、それぞれのページのサイズは次のサブイメージを示すレベルまで拡大されないこともあるので、このビューでは、ページ1710はユーザが理解できるほど十分な解像度で提示できなくてもよい。すなわち、画像サイズを拡大したとしても、より高い解像度での次のサブイメージと交換されない程度に、そのサイズはその同じサブイメージになお最も近いものとされる。この実施例では、ユーザは、コントロール1712を再びアクティブにして、レイアウトのより小さい部分1802をフォーカスするためにビューを移動するおよび/又はサイズ変更することができる。
部分1802をフォーカスするためのレイアウトのナビゲーションの結果の一実施例が図19に示される。一の実施例では、GUIの可視エリア1900は、レイアウトのフォーカスされた部分をより十分に収容するためにサイズ変更することができる。ユーザはレイアウトの部分1802をフォーカスするためにコントロール1712をアクティブにするので、ページ1704−1710のサイズは拡大し、一の実施例では、ページ1710のサブイメージを高い解像度で対応するサブイメージと交換することをさらに含むことができる。ページ1710のメディアコンテンツは、ユーザが理解するのに十分とされる。ページ1704の部分のみがGUIの可視エリア内にあり、且つそれぞれのページがタイルに分割された一の実施例では、それぞれのページの可視部分を覆うこれらのタイルのみが読み出され且つディスプレーされる。
図20は、所定の可視エリア2000を有するGUIにディスプレーされたブリックウォールレイアウトモデル500によるレイアウトの例を示す。レイアウトはページ2002−2010を含むことができる。示された例では、レイアウトのページは、配線システムの配線図であり、空間的シーケンスにより関連付けられている。この点において、ページ2002は、ページ2004に示されるワイヤに接続されたワイヤを示すことができる。ページ2004は、順に、ページ2006で示されるワイヤに接続されたワイヤを示すことができ、先述のページ2006はページ2008のワイヤに接続されたワイヤを示すことができ、さらに、ページ2008はページ2010のワイヤに接続されたワイヤを示すことができる。
完全にGUIの可視エリア200内にあるレイアウトのページは、関心2012のエリア又は領域を形成し又はそうでなければ定義することができる。一の実施例では、関心の領域内のページは、関心の領域外の任意のページに対して増加した解像度で提示される。図示されたように、関心の領域は、ページ2002−2008を含むが、ページ2010の部分のみがGUIの可視エリア内にあるので、ページ2010は関心の領域外と見なされる(まだ可視エリア内にあると見なされるが)。この例では、ページ2010は、ページ2002−2008の解像度より低い解像度で提示される。
図21は、所定の可視エリア2100を有するGUIにディスプレーされたオーバーラップスルーディテールレイアウトモデル1200によるレイアウトの例を示す。図示されたように、レイアウトは、ページ2102及び2104を含み、ページ2102はページ2104の参照を含む。図示されたように、この階層関係は、ページ2104(階層の上位)が部分的にページ2102に重なり、一の実施例では、ページ2104はそれぞれのページのその参照の場所でページ2102に重なるレイアウトにより維持することができる。さらにも示されたように、ページ2104はページ2102よりも小さく提示することができ、ゆえに、ページ2012よりも低い解像度で提示可能である。
本発明の実施形態によると、パノラマ的な視覚化システム100、及びドキュメントコレクションシステム102、ドキュメントレイアウトシステム104及びドキュメントナビゲーションシステム106を含むそのサブシステムは、種々の手段で実施することができる。同様に、ドキュメントコレクションシステム200、ドキュメントレイアウトシステム300及びドキュメントナビゲーションシステム400の例は、各々が各要素を含んでいるのだが、実施形態による種々の手段で実施可能である。システム、サブシステム及びそれぞれの要素を実施するための手段は、単独で、又は、コンピュータ可読記憶媒体からの一又は複数のコンピュータプログラムコード命令、プログラム命令又は実行可能なコンピュータ可読プログラムドード命令の指示の下、ハードウェアを備えることができる。
一の実施例では、ここで図示され述べられるシステム、サブシステム、及びそれぞれの要素として機能する又はそうでなければそれらを実施するように構成された一又は複数の装置を提供することができる。複数の装置を含む例では、それぞれの装置は、有線又は無線ネットワークなどを介して直接的に又は間接的になど、任意の数の異なる方法で、互いに接続され、又はそうでなければ通信することができる。
概して、本発明の実施形態の装置は、一又は複数の固定又は持ち運び可能な電子装置内に備えられ、含まれ、又は実施されうる。適する電子機器の例は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、サーバコンピュタなどを含む。装置は、メモリ(たとえば、記憶装置)に接続されたプロセッサ(たとえば、プロセッサユニット)などの任意の数のコンポーネントそれぞれの一又は複数を備えてもよい。
プロセッサは、概して、たとえば、データ、コンピュータ可読プログラムコード、命令(ソフトウェア、ファームウェアなど、概して「コンピュータプログラム」)などの情報、及び/又は他の適する電子情報を処理できる任意のハードウェアである。より具体的には、たとえば、プロセッサは、プロセッサに搭載された状態で記憶された又はそうでなければメモリ(同じ又は別の装置のメモリ)に記憶された、コンピュータプログラムを実行するように構成することができる。プロセッサは、特定の実施次第で、任意の数のプロセッサ、マルチプロセッサコア、又は他の種類のプロセッサとしてもよい。さらに、プロセッサは、単一のチップ上に主要プロセッサと共に一又は複数の二次プロセッサが存在する任意の数の異種プロセッサシステムを使用して実施してもよい。別の実施例では、プロセッサは同一形態の複数のプロセッサを含む対称型マルチプロセッサシステムであってもよい。さらに別の実施例では、プロセッサは、一又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGAs)などとして実施される、又はそうでなければそれらを含むことができる。ゆえに、プロセッサは一又は複数の機能を実行するためのコンピュータプログラムを実行できるが、種々の例のプロセッサは、コンピュータプログラムの支援がなくとも一又は複数の機能を実行することができる。
メモリは、概して、データ、コンピュータプログラム及び/又は一時的な及び/又は永続的な他の適する情報などの情報を記憶できる任意のハードウェアである。メモリは、揮発性及び/又は不揮発性メモリを含み、固定されても取り外し可能でもよい。適するメモリの例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、フラッシュメモリ、サムドライブ、取り外し可能なコンピュータディスケット、光ディスク、磁気テープ又はそれらをいくつか組み合わせたものを含む。光ディスクには、コンパクトディスク−リードオンリーメモリ(CD−ROM)、コンパクトディスク−リード/ライト(CD−R/W)、及びDVDなどが含まれる。種々の例では、メモリは、情報を記憶できる永続的装置として、一の場所から別の場所へ情報を伝送できる電子的な一時的な信号などのコンピュータ可読伝送媒体と区別される、コンピュータ可読記憶媒体としてもよい。ここで述べられるコンピュータ可読媒体は、概して、コンピュータ可読記憶媒体又はコンピュータ可読伝送媒体を参照することができる。
メモリに加えて、プロセッサは、情報をディスプレー、伝送、及び/又は受信するための一又は複数のインターフェースに接続することもできる。インターフェースは、通信インターフェース(たとえば通信ユニット)及び/又は一又は複数のユーザインターフェースを含むことができる。通信インターフェースは、他の装置やネットワークへ及び/又は他の装置やネットワークからなど、情報を伝送し及び/又は受信するように構成することができる。通信インターフェースは、物理的(有線)及び/又は無線通信リンクにより情報を伝送し及び/又は受信するように構成することができる。適する通信インターフェースの例は、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)、無線NIC(WNIC)などを含む。
ユーザインターフェースは、ディスプレー及び/又は一又は複数のユーザ入力インターフェース(たとえば、入力/出力ユニット)を含むことができる。ディスプレーは、適する例として液晶ディスプレー(LCD)、発光ダイオード表示(LED)、プラズマディスプレーパネル(PDP)などを含む、ユーザに情報を提示する又はそうでなければ情報をディスプレーするように構成することができる。ユーザ入力インターフェースは、有線又は無線とすることができ、処理、記憶及び/又はディスプレー用などの装置内でユーザから情報を受信するように構成することができる。ユーザ入力インターフェースの適する例は、マイク、画像またはビデオキャプチャー装置、キーボードまたはキーパッド、ジョイスティック、タッチセンシティブサーフェス(タッチスクリーンとは別個の、又はタッチスクリーンに統合されたもの)、生物測定センサーなどを含む。ユーザインターフェースは、プリンタやスキャナなどの周辺機器と通信する一又は複数のインターフェースをさらに備えることができる。
上述のように、プログラムコード命令は、システム、サブシステム及びここで述べられるそれぞれの要素の機能を実施するために、メモリに記憶され、プロセッサで実行することができる。理解されるように、任意の適するプログラムコード命令は、コンピュータ可読記憶媒体からコンピュータ又はその他のプログラム可能装置に読み込まれ、ここで特定される機能を実施する手段となるように特定のマシンが制作される。また、これらのプログラムコード命令は、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、この記憶媒体は、コンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能な装置を特定の方式で機能させることにより特定のマシン又は特定の製造品を生成することができる。コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令は、製造品を生産することができ、この製造品はここで述べられた機能を実施するための手段となる。プログラムコード命令をコンピュータ可読記憶媒体から読み出してコンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能な装置に読み込むことにより、コンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能な装置上で又はそれらにより実行される工程を実行するコンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能装置を構成することができる。
一の命令が一度に読み出され、読み込まれ且つ実行されるように、プログラムコード命令の読み出し、読み込み及び実行は連続して行うことができる。幾つかの実施形態では、複数の命令をまとめて読み取り出し、読み込み及び/又は実行するために、読み出し、読み取り、及び/又は実行を並行して行なうことができる。コンピュータ、プロセッサ、又はその他のプログラム可能な装置により実行される命令がここで述べられる機能を実施するための工程を提供するように、プログラムコード命令の実行により、コンピュータで実施されるプロセスが生成される。
プロセッサによる命令の実行、又はコンピュータ可読記憶媒体での命令の記憶により、特定の機能を実行するための操作の組み合わせがサポートされる。さらに、一又は複数の機能、及び機能の組み合わせは、特定の機能を実行する特殊目的ハードウェアに基づくコンピュータシステム及び/又はプロセッサ、或いは特殊目的ハードウェアとプログラムコード命令との組み合わせによって実施することができる、ということも理解されるだろう。
上述したように、本発明の実施形態により、多数のページ(又はドキュメント)のコレクション、レイアウト及び/又はナビゲーションが可能になる。実施形態により、ユーザは、全てのページを読み込むよりも少ない処理能力で、同時に且つ迅速に多数のページを見て視覚的に検索することが可能になる。ユーザが概して関心のあるページ掲載の概念を持っている又はそれぞれのページと他のページとの間の論理関係の概念を持っている例では、ユーザが関心のあるページを位置付けて使用できるように、ページのレイアウトを生成し及び/又はナビゲートすることができる。ページの多数のコレクションに関する物理的な空間を必要とせずに、ページが現実世界に広がっているかのように、ユーザはページを見てナビゲートすることができる。
上述の説明および関連する添付図面に示した教示の利点を有するこのような発明に関連する当業者であれば、本明細書に記載した多数の変形例および他の実施形態が想起されよう。したがって、本発明は開示した特定の実施形態に限定されるものでなく、変形および他の実施形態は添付の特許請求の範囲に包まれることを意図しているものと理解されたい。さらに、上述の説明及び添付図面は、要素及び/又は機能の特定の例示的組み合わせの点から例示的実施形態を説明しているが、特許請求の範囲から逸脱せずに、別の実施形態によって要素及び/又は機能の異なる組み合わせを提供することができる。この点で、例えば、要素及び/又は機能の、上述に明記したものとは異なる組み合わせも、特許請求の範囲の一部に提示されるように考慮される。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは、一般的及び説明的な意味でのみ使用されているのであって、限定を目的として使用されているのではない。