JP2011066589A - 画像処理装置及びその画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の原稿を用紙1ページに重ねて集約し、かつ必要以上に解像度を減少することなく印刷する。
【解決手段】ユーザは、複数の原稿の重ね3−upレイアウトのパターンを選択し、複数の原稿の縮小率を入力する。主要図は100%の縮小率にする。これに基づいて、画像配置部106は前記複数の画像データの配置設定値を取得する。配置設定値は主要図を他の画像に比べて最も広くなる領域に割り当てる。その配置設定値に従って、画像縮小拡大部107はデータ保存部105に保存した前記複数の画像データについて、縮小又は拡大処理を行う。そして、複数原稿結合部108は縮小又は拡大処理した前記複数の画像データを前記出力画像上に結合する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原稿を読み取り、読み取った原稿の原稿画像を印刷する画像処理装置に関するものである。
従来、複数の原稿を用紙1ページに集約して印刷する場合、事前に設定されたN−in1レイアウトを選択し、複数の原稿画像を縮小し、指定されたレイアウトに従って1ページに配置して印刷する画像処理装置があった。このような装置では、用紙に印刷するべきページ毎に認識容易化情報を付加していたため、複数のページを1枚の用紙に収める縮小印刷を行うと、認識容易化情報も縮小されてしまう。スキャン装置などの読取装置で認識容易化情報を読み出すためには、認識容易化情報を表す画像の大きさが一定の範囲にあることが求められる。そのため、認識容易化情報が縮小された場合、認識容易化情報を読み取ることができないという問題があった。
この問題を解決するために、特開2008−61008号公報の画像処理装置では、画像レイアウト部で印刷データを変換し、画像の第1レイアウト情報に対応するコードデータ画像を印刷する領域を避けるような第2の画像を形成するための画像データを生成する。従って、コードデータ画像を形成するためのコード画像と、画像データとを画像合成部で合成しても、コードデータ画像を形成する十分な領域を確保することができる。
特開2008−61008号公報
しかしながら、上記構成の装置では、第1の画像(具体的には、レイアウト情報に対応するコードデータ画像)を印刷する領域を保持しつつ、一方で、第1の画像の印刷領域外となる残りの領域が、第2の画像(具体的には、認識容易化情報を表すコード画像)を読取装置で読み出せる大きさで印刷するのに必要な領域を満たさない場合、第1の画像と第2の画像とを1枚の用紙に集約して印刷することは難しい。又は、1枚の用紙に集約するために、少なくともどちらか一方の画像を必要以上に縮小する場合は、画像の情報を減らす、つまり解像度を減らす必要があり、その結果、画像の細部まで観察できないなどの問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、複数の原稿を用紙1ページに重ねて集約して印刷することを可能とし、かつ必要以上に解像度を減少することなく印刷することを可能とする画像処理装置を提供することである。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、複数の原稿を読み取る原稿読取部と、前記原稿読取部で読み取った前記複数の原稿の画像データを保存するデータ保存部と、前記複数の画像データの出力画像上の配置を設定するレイアウト選択部と、前記レイアウト選択部の設定した設定値に基づいて、前記複数の画像データを配置する画像配置部と、前記画像配置部による前記複数の画像データの配置に基づいて前記データ保存部に保存した前記複数の画像データを縮小又は拡大処理を行う画像縮小拡大部と、前記画像縮小拡大部にて縮小又は拡大処理した前記複数の画像データを前記出力画像上に結合する複数原稿結合部とを備えることを特徴とする画像処理装置である。
本発明によれば、前記レイアウト選択部の取り込んだ設定値に基づいて、前記複数の画像データの配置設定値を取得する画像配置部を設けたので、ユーザが設定する主要な画像又は最も重要と判断する画像(主要図)を他の画像に比べて最も広くなる領域に割り当てれば、主要図の解像度を減らすことがなくかつ主要図の細部の画像まで形成できる「重ねレイアウト」として出力画像を形成することができる。また、ユーザが設定する主要でない画像又は重要度の低いと判断する画像(部分図)を主要図に比べて縮小した領域に割り当てれば、複数の原稿を1ページに集約してお互いに参照しながら見ることが可能な「重ねレイアウト」として出力画像を形成することができる。
第1の実施の形態に関するコピー機の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に関するコピー機の外観図である。 オペレーションパネルにおける印刷設定項目の設定画面を示す説明図である。 オペレーションパネルに表示する重ね3−upレイアウト配置設定画面の説明図である。 第1の実施の形態に関する動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に関する動作の概要を示す説明図である。 「配置設定値の取得動作」の詳細動作を示すフローチャートである。 「縮小などの処理動作」の詳細動作を示すフローチャートである。 「主要図及び部分図の結合動作」の詳細動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に関するコピー機の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に関する重ね3−upレイアウト配置設定画面の説明図である。 第2の実施の形態に関する動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に関するコピー機の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に関する重ね3−upレイアウト配置設定画面の説明図である。 第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。 配置レイアウトの設定値を自動的に求める動作を示すフローチャートである。 背景画素が横方向において近接特徴点であるかを判別する処理のフローチャートである。 背景画素が横方向において近接特徴点であるかを判別する動作を示す説明図である。 原稿画像データに対して余白領域を判定して「配置設定値」を求める動作を示すフローチャートである。 原稿画像データ中の余白領域を求める動作を示す説明図である。 配置領域を判断する動作を示すフローチャートである。 配置領域を判断する動作の説明図である。
<第1の実施の形態>
図2は第1の実施の形態に関するコピー機の外観図である。画像処理装置としてのコピー機200は、スキャナ201とプリンタ202から構成される。つまり、本実施の形態に関するコピー機200は、いわゆる複合機としての機能を有している。スキャナ201は、読取原稿を読み取って、原稿画像データに変換してから、原稿画像データを後述する画像処理部100に出力する。画像形成装置としてのプリンタ202は、画像処理部100で処理された原稿画像データの出力画像を図示しない入出力I/Fを介して受け取り、トナー像を形成し、印刷媒体に定着させることで画像を形成する。載置台203は、スキャナ201において、読取原稿を読み取るためにユーザが読取原稿を載置する部分である。
イメージセンサ204は、載置台203の内部に設けられ、載置台203に載置した読取原稿の読取原稿面に対して発光し、反射光を受光することで読取原稿面を読み取る。載置台カバー205は、載置台203に載置した読取原稿の載置台203やイメージセンサ204に対する位置を固定する。また載置台カバー205は、イメージセンサ204が読取原稿面に向けて発光するとき、載置台の読取原稿以外の領域の露光を防ぐためのものである。
オペレーションパネル206は、操作部としてのテンキー、選択キー及び画像読み取りのための開始ボタン207から構成され、更に表示操作部としての液晶ディスプレイ及びタッチパネルから構成される。オペレーションパネル206は、後述するように、ユーザの操作により、複数の読取原稿を1ページに重ねて集約する「重ねレイアウト」の選択及びそれに対応するパラメータ(設定値)を設定することができる。
図1は、第1の実施の形態に関するコピー機の構成を示すブロック図である。コピー機200は、スキャナ201と図2に示す前記プリンタ202に対応する画像形成部109からなる。スキャナ201は、オペレーションパネル101、読込制御部103、原稿読取部104及び画像処理部100からなる。画像処理部100は、レイアウト選択部102、一時データ保存部105、画像配置部106、画像縮小拡大部107、複数原稿結合部108からなる。更に、コピー機200は、コピー機200としての動作を制御する制御部110を備える。
画像処理部100は、原稿読取部104が読み取った読取原稿の原稿画像データを、ユーザが設定する後述する重ねレイアウトの設定値に従って、縮小又は拡大処理を行って、複数原稿結合部108にて処理した画像を結合し、前記画像形成部109へ送る。ここで、本実施の形態では、「重ねレイアウト」として印刷画像に3枚の読取画像を表示する「重ね3−up」を選択する場合を例として説明する。なお、本実施の形態においては、画像処理部100はスキャナ201の中に含まれる構成として説明するが、コピー機200内に構成されていればよく、前記プリンタ202内に構成されてもよい。
オペレーションパネル101は、図2に示すコピー機200の外観図の前記オペレーションパネル206に対応する。当該オペレーションパネル101は、ユーザに対して装置情報などを表示する表示部と、ユーザからの入力を伝達する操作部を備えている。表示部は、操作部を組み込んでおり、表示部に触れることで操作することができる。後に図3に示すオペレーションパネル101に表示した印刷設定項目の設定画面400において、ユーザが印刷設定項目を選択・決定すると、制御部110の制御により、選択された印刷設定項目に従って後述する表示動作を行う。即ち、図3に示すようにユーザが印刷設定項目中の「重ねレイアウト」を選択して、印刷設定確認ボタン402を押下すると、後に図4に示すように「重ねレイアウト」の配置設定画面へ表示が変更される。
レイアウト選択部102は、ユーザが、図3に示すオペレーションパネル101の印刷設定項目の設定画面400の基本設定項目41から本実施の形態では「重ねレイアウト」から「重ね3−up」を選択すると、制御部110の制御により、図4に示すオペレーションパネル101に重ね3−upレイアウト配置設定画面500を表示する。ユーザは、オペレーションパネル101に表示されている重ね3−upレイアウト配置設定画面500から配置項目の詳細設定を設定することができる。ユーザが設定した配置項目の詳細設定は、当該レイアウト選択部102によって取り込まれ、当該レイアウト選択部102の図示しないRAMに保存される。
読込制御部103は、読取原稿を読み取る原稿読取部104の動作を制御する。ユーザがオペレーションパネル206上の印刷開始ボタン207を押下すると、制御部110は読込制御部103を制御することにより、読込制御部103から原稿読取部104に読取原稿を読み取る命令を送る。原稿読取部104は、図2に示す前記イメージセンサ204が対応する。原稿読取部104は読込制御部103から原稿を読み取る命令を受け、スキャナ201にて複数の読取原稿を読み取り、原稿画像データへ変換する。そして、制御部110の制御により、読み取った原稿画像データを一時データ保存部105に送る。
一時データ保存部105は、制御部110の制御により、原稿読取部104にて読み取った複数の原稿画像データを保存する。更に、後述するように、画像縮小拡大部107により、縮小又は拡大処理及びレイアウト処理(座標の変換)された複数の原稿画像データを保存する。
画像配置部106は、制御部110の制御により、ユーザにより設定され、レイアウト選択部102にて保存された設定値に基づいて、読取画像の中から主要な画像と重要度の低い画像を決める。そして、画像配置部106は、後述する出力画像のサイズ(D)、重ねる画像と重ねられる画像のサイズ(E、F)及び重ねる画像の出力画像中の配置位置(G)からなる「配置設定値」を取得する。
ここで、「重ねレイアウト」とは、複数の読取原稿を重ねて1ページの出力画像に配置する配置図である。そして、その配置図の中に表す面積が一番大きい領域を決定する。つまり読み取った原稿を縮小又は拡大することにより、読み取った原稿が他の原稿に比べて最もサイズが大きくなる領域を決定する。その一番大きい領域に、読み取った複数の原稿画像のうち、主要な画像又はユーザが最も重要と判断する画像(重ねられる画像であり、以下「主要図」という)を割り当てる。本実施の形態では、主要図は100%の縮小率Pで処理するとして説明する。
一方、主要図に比べて更に縮小した原稿画像を配置する領域を決定する。つまり、主要図と、少なくとも一部分が重なり、主要図に比べてサイズの小さい領域を決定する。そのサイズの小さい領域に、読み取った複数の原稿画像のうち、主要でない画像又はユーザが重要度の低いと判断する画像(重ねる画像であり、以下「部分図」という)を割り当てる。本実施の形態では、部分図は15%の縮小率Pで処理するとして説明する。なお、ユーザが判断する重要度の基準は、例えば縮小率Pを他の原稿より大きくしたいと判断する画像、或いは画像の解像度を減らさず又は画像の細部まで表現したいと判断する画像などである。
画像縮小拡大部107は、制御部110の制御により、前記画像配置部106にて求めた出力画像のサイズ(D)、重ねられる画像(主要図)と重ねる画像(部分図)のサイズ(E、F)及び重ねる画像(部分図)の出力画像中の配置位置(G)からなる「配置設定値」に基づいて、一時データ保存部105で保存された複数の原稿画像データに対して縮小又は拡大処理及びレイアウト処理を行う。そして、画像縮小拡大部107は、縮小又は拡大した画像を再度一時データ保存部105に保存する。
複数原稿結合部108は、制御部110の制御により、画像配置部106が取得した部分図の出力画像中の配置位置(G)に基づいて、一時データ保存部105で保存された主要図と部分図の縮小又は拡大した画像を用いて、これらを結合した原稿画像、即ち出力画像を作成する。
画像形成部109は、図2に示す前記プリンタ202が対応する。画像形成部109は制御部110の制御により、複数原稿結合部108で結合した複数の原稿の結合した原稿画像、即ち出力画像を印刷して印刷画像とする。
ここで、画像処理部100には、一時データ保存部105などの記憶手段としてのRAM、ROMを備えている。スキャナ201で取得した複数の原稿画像データや、複数の原稿画像を1ページに重ねて集約するための必要な情報及び縮小又は拡大した画像を揮発性のメモリRAMに一時的に保存される。また、RAMへの読み込み制御、及び複数の原稿画像を1ページに重ねて集約するための配置位置の算出、読み取った原稿画像の縮小又は拡大処理、重ねレイアウト画像を作成するプログラムは、読み込み専用のメモリROMに保存されている。更に、CPUによって動作する制御部110は、RAMをワーキングメモリとし、ROMに保存されたプログラムを実行する。
図3はオペレーションパネル101における印刷設定項目の設定画面400を示す説明図である。印刷設定項目の設定画面400は、読取原稿を読み取る前にオペレーションパネル101上に表示されている印刷設定項目を設定する画面である。印刷設定項目の設定画面400には、基本設定項目41、画質設定項目42、詳細設定項目43がある。基本設定項目41には、印刷媒体のサイズの設定項目44、印刷方向の設定項目45、給紙方法の設定項目46、両面印刷の設定項目47及びN−upモード設定項目48があり、種々の項目が設定可能となっている。
ここで、「N−up」とは、複数のページの画像を1ページに収めるように画像を配置する設定であり、例えば、2−upの場合は、1ページ内に2ページ分の画像を各々縮小して配置する。N−upモードの設定はプルダウンメニュー形式で表示され、レイアウト指定リスト401が表示される。
レイアウト指定リスト401は、N−upモード設定項目48において選択可能なメニュー項目である。レイアウト指定リスト401によって選択可能なメニュー項目は、通常印刷、製本印刷のほか、複数の読取原稿を配置する2−up印刷、4−up印刷など、更に前記「重ねレイアウト」に含まれるところの複数の読取原稿を重ねて配置する重ね2−up印刷、重ね3−up印刷、重ね4−up印刷がある。ユーザがオペレーションパネル101のレイアウト指定リスト401から例えば重ね3−upを選択し、図示のOKボタンとしての印刷設定確認ボタン402を押下することによって、次に示す重ね3−upレイアウト配置設定画面500へ変わる。
図4はオペレーションパネル101に表示する重ね3−upレイアウト配置設定画面500の説明図である。重ね3−upレイアウト配置設定画面500は1ページに三つの原稿画像を重ねて配置する場合に表示される。本実施の形態では、読み取った原稿画像の順番で1乃至3にナンバリングされることとする。しかし、ナンバリングは、ユーザが、読み取った画像を画面上で確認して任意に設定する構成としてもよい。
重ね3−upレイアウト配置設定画面500による設定は、配置パターン選択欄501による配置レイアウトの選択と、配置項目の詳細設定欄502による配置項目の詳細設定からなる。配置パターン選択欄501は、三つの原稿を重ねて1ページの出力画像に配置するために複数準備されたレイアウトである。ユーザは、配置パターン選択欄501の複数の配置パターン(1)〜(6)の中から、ユーザが所望する原稿画像の配置パターンを選択する。
配置項目の詳細設定欄502は、配置パターン選択欄501の中から選択された配置パターン(1)〜(6)に関して、配置項目の詳細設定を設定するための入力欄である。「配置項目の詳細設定」とは後述するように、ナンバリングして読み取った原稿の対応関係、即ち主要図と部分図がナンバリングして読み取った原稿の何番にするかという対応関係の設定と、N−up後の画像全体に対する比率、即ち主要図と部分図が画像全体に占める割合Pの設定をいう。主要図と部分図がナンバリングして読み取った原稿の何番にするかという対応関係は、原稿決定タブ506により、ナンバリングされた3つの画像をA、B、Cのどの位置に配置するかの対応関係を指定する。また、主要図と部分図が画像全体に占める割合Pは、縮小率決定タブ507により、各画像A、B、Cの出力画像に対する縮小率Pを決定する。配置レイアウトの配置項目の詳細設定は、A、B、Cの画像毎に設定する。以下、Aを主要図、B,Cを部分図とする。
リセットボタン503は重ね3−upレイアウト配置設定画面500による配置設定をリセットするボタンである。このボタンを選択することによって、重ね3−upレイアウト配置設定画面500による配置設定はデフォルト値に戻る。設定確認ボタン504は、重ね3−upレイアウト配置設定画面500による設定値を確認するボタンである。このボタンを選択することによって、配置パターン選択欄501による配置パターン(1)〜(6)の選択と、配置項目の詳細設定欄502による配置項目の詳細設定が、当該レイアウト選択部102によって設定値として取り込まれ、保存される。キャンセルボタン505は、重ね3−upレイアウト配置設定画面500による「重ねレイアウト」の配置設定の操作を設定変更前の状態に戻し、「重ねレイアウト」の配置設定を終了するボタンである。
図5は、第1の実施の形態に関する動作を示すフローチャートであり、図6は第1の実施の形態に関する動作の概要を示す説明図である。
ステップ301:このステップは重ね3−upレイアウトなどの印刷設定項目を設定するステップである。即ち、制御部110は、オペレーションパネル101を制御することによって、図3に示す印刷設定項目の設定画面400をオペレーションパネル101上に表示する。そこでユーザは、読取原稿について種々の前記印刷設定項目を入力する。ここでは、その印刷設定項目のうち、N−upモード設定項目48のレイアウト指定リスト401から、「重ね3−up」レイアウトを選択する。ユーザが印刷設定確認ボタン402を押下すると、制御部110は、ユーザが入力した種々の印刷設定項目をレイアウト選択部102の図示しないRAMに一時保存する。これにより、制御部は、重ね3−upレイアウトなどの印刷設定項目を設定することとなる。
ステップ302:このステップは、読取原稿を読み取って一時データ保存部に保存するステップである。即ちユーザが、複数の読取原稿をスキャナ201の載置台203にセットし、スキャナ201の開始ボタン207を押下する。これによって、制御部110は、読込制御部103を制御し、読込制御部103から原稿読取部104に読取原稿を読み取る動作を開始するという命令を送るように指示する。原稿読取部104は読取原稿を読み取る開始命令を受けると、複数の読取原稿を読み取り、原稿画像データに変換して一時データ保存部105に送る。制御部110は、一時データ保存部105を制御することにより、原稿画像データを一時データ保存部105に保存する。
ここで、制御部110は、読込制御部103を制御することによって、読取原稿を読み取った順に各原稿画像データに原稿番号を付与し、即ちナンバリングを行う。そして、一時データ保存部105を制御することにより、原稿画像データに対応させて一時データ保存部105に保存する。図6に示すように、3つの原稿画像データA、B、Cがナンバリングされて一時データ保存部105に保存されているものとする。以下に続く動作は、「配置設定値の取得動作」、「縮小などの処理動作」及び「主要図及び部分図の結合動作」の順に説明する。
ステップ303:ステップ303は「配置設定値の取得動作」に関する。制御部110は、オペレーションパネル101を制御し、図4に示す重ね3−upレイアウト配置設定画面500を表示する。するとユーザは、重ね3−upレイアウト配置設定画面500から、配置パターン選択欄501による配置パターン(1)〜(6)の選択と、配置項目の詳細設定欄502による配置項目の詳細設定を入力する。配置項目の詳細設定は、原稿決定タブ506により、ナンバリングされた3つの画像がA、B、Cのどの位置に配置するかという対応関係を指定し、更に、縮小率決定タブ507により、各画像A、B、Cの出力画像に対する縮小率Pを決定する。すると制御部110は、ユーザにより選択された配置パターン(1)〜(6)及び配置項目の詳細設定を、レイアウト選択部102に取り込み一時保存する。
制御部110は、画像配置部106を制御し、レイアウト選択部102に保存された配置パターン(1)〜(6)及び配置項目の詳細設定と、ステップ302で一時データ保存部105に保存された複数の読取原稿の原稿画像データに基づいて、後述する出力画像のサイズ(D)、主要図と部分図のサイズ(E、F)及び部分図の出力画像中の配置位置(G)を決定し、「配置設定値」として取得し図示しないRAMに保存する。
具体的には、ステップ301で、図3に示すN−upモード設定項目48から重ね3−upレイアウトが選択され、そして原稿読取部104による複数の読取原稿の読み取りが完了すると、制御部110は、オペレーションパネル101を制御することにより、オペレーションパネル101に、図4の重ね3−upレイアウト配置設定画面500を表示する。
本実施の形態では、図4における配置パターン選択欄501からは配置パターン(3)を選択し、配置項目の詳細設定欄502の原稿決定タブ506により、主要図Aを「A:スキャン原稿「1」に対応」とし、縮小率決定タブ507により、画像全体の「100%に占める」とする。その詳細は図6に示す通りである。これにより、ナンバリングされるスキャン原稿の対応関係と、N−up後の出力画像に対する主要図Aの比率(つまり、縮小率)を取り込む。同様に部分図B、部分図Cについても各設定値を取り込む。
更に制御部110は、ユーザからの設定確認ボタン504の押下があると、各設定値から、後述する詳細動作による「配置設定値」を取得し、図示しないRAMに保存する。なお、このステップ303の「配置設定値の取得動作」の詳細動作は図7において後述する。
ステップ304:ステップ304は「縮小などの処理動作」に関する。制御部110は、画像縮小拡大部107を制御することにより、一時データ保存部105に保存される複数の原稿画像データを読み出す。そして、ステップ303にて決定された出力画像のサイズ(D)、主要図と部分図のサイズ(E、F)及び部分図の出力画像中の配置位置(G)に基づいて、原稿画像データに縮小又は拡大処理及びレイアウト処理(座標の変換)を行い、処理した複数の画像を再度一時データ保存部105に保存する。なお、このステップ304の「縮小などの処理動作」の詳細動作は図8において後述する。
ステップ305:ステップ305は「主要図及び部分図の結合動作」に関する。制御部110は、複数原稿結合部108を制御することにより、ステップ304で一時データ保存部105に保存され、縮小又は拡大処理及びレイアウト処理(座標の変換)された複数の原稿画像データを結合する。そして、制御部110は、画像形成部109を制御することにより、結合された原稿画像データ、即ち出力画像を用いて印刷画像を作成する。なお、このステップ305の「主要図及び部分図の結合動作」の詳細動作は図9において後述する。
図7は、ステップ303の「配置設定値の取得動作」の詳細動作を示すフローチャートである。ステップ303は、前述の通り図4に示した重ね3−upレイアウト配置設定画面500によってユーザが入力した設定値に基づいて、画像配置部106が「配置設定値」を取得する動作である。
ステップ601:前記ステップ302で、原稿画像データとナンバリングが前記一時データ保存部105に保存された後、制御部110は、レイアウト選択部102を制御することによって、ユーザが重ね3−upレイアウト配置設定画面500で入力した設定値をレイアウト選択部102に取り込み一時保存する。ここで取り込んだ設定値は、配置パターン選択欄501による配置パターン(1)〜(6)の選択、並びに配置項目の詳細設定欄502による配置項目の詳細設定である。配置パターン(1)〜(6)の選択は主要図A及び部分図B、Cを1ページの出力画像に配置する配置パターン選択欄501の番号である。配置項目の詳細設定は、主要図A及び部分図B、Cがナンバリングして読み取った原稿の何番にするかという対応関係(506)と、主要図A及び部分図B、Cが画像全体に占める割合P(即ち縮小率)(507)である。
なおここで図4及び図6に示す例においては、まず主要図Aをf(x,y)で表し、一番目に読み取った原稿に対応し、画像全体に占める割合Pが100%であるとする。部分図B及びCをf(x,y)及びf(x,y)で表し、部分図Bが二番目に読み取った画像に対応し、画像全体に占める割合Pが15%であり、部分図Cが三番目に読み取った画像に対応し、画像全体に占める割合Pが15%であるとする。主要図A及び部分図B,Cの配置レイアウトが、図4に示す配置パターン選択欄501の配置パターン(3)で表すように、主要図Aを出力画像の中心に配置し、部分図Bを出力画像の左上に配置し、部分図Cを出力画像の右上に配置する。
ステップ602:制御部110は、画像配置部106を制御することにより、ステップ601にてレイアウト選択部102が取り込んだ「重ねレイアウト」の設定値から、主要図Aの画像サイズ(E)と主要図Aの画像全体に占める割合(縮小率)Pに基づいて出力画像のサイズ(D)を取得する。主要図f(x,y)がスキャン画像1に対応し、一時データ保存部105からスキャン画像1のサイズを取得し、取得した主要図Aの幅及び高さをwidth及びheightとする。主要図Aが画像全体に占める割合PAが100%であるため、出力画像の幅widthout及び高さheightoutは以下の式によって求まる。
widthout=width /P (1)
heightout=height /P (2)
ステップ603:制御部110は、画像配置部106を制御することにより、ステップ602にて求めた出力画像のサイズ(D)widthout、heightoutと、部分図の画像全体に占める割合P、Pに基づいて、配置した部分図B,Cのサイズ(F)width、heightを取得する。まず出力画像中の部分図Bの幅及び高さをwidth及びheightで表し、部分図Bに対応する2番目に読み取った原稿画像2の幅及び高さをwidth及びheightで表し、以下の式によって部分図Bの幅及び高さを決める。
width /height ≧ widthout /heightout の場合
width =widthout × P (3)
height =(width /width )× height (4)
width /height < widthout /heightout の場合
width =(height /height )× width (5)
height =heightout × P (6)
部分図Cの幅及び高さをwidth及びheightで表し、部分図Cに対応する3番目に読み取った原稿画像3の幅及び高さをwidth及びheightで表す。以下の式によって部分図Cの幅及び高さを決める。
width /height ≧ widthout /heightout の場合
width =widthout × P (7)
height =(width /width )× height (8)
width /height < widthout /heightout の場合
width =(height /height )× width (9)
height =heightout × P (10)
ステップ604:制御部110は、画像配置部106を制御することにより、レイアウト選択部102に保存される配置パターン(3)と、上記ステップ602で求めた出力画像のサイズ(D)及び前記ステップ603で求めた部分図B、Cのサイズ(F)に基づいて、部分図の出力画像中の配置位置(G)を取得する。具体的には、次のようにして、出力画像中の主要図と部分図のそれぞれの左上端と右下端の座標を取得する。
図6の最下段に示すように、出力画像のサイズ(D)を座標で表すと、左上端の画素の座標値は(0、0)とし、右下端の画素の座標値は(widthout−1、heightout−1)とする。主要図f(x,y)もこれと同じサイズである。まず、主要図f(x,y)の左上端と右下端の座標を求めると、主要図f(x,y)の左上端の画素の座標値(xa0,ya0)は出力画像の座標値(0,0)となり、右下端の画素の座標値(xalst,yalst)点は出力画像の座標値(widthout−1,heightout−1)となる。
次に、部分図f(x,y)の左上端と右下端の座標を求めると、部分図f(x,y)が出力画像の左上に配置するため、その左上端の画素の座標値(xb0,yb0)は出力画像の座標値(0,0)となり、右下部の画素の座標値(xblst,yblst)は出力画像の座標値(width−1,height−1)となる。
更に、部分図f(x,y)が出力画像の右上に配置するため、その左上端の画素の座標値(xc0,yc0)は出力画像の座標値(widthout−1−width,0)となり、右下端の画素の座標値(xclst,yclst)は出力画像の座標値(widthout−1,height−1)となる。このように、部分図の出力画像中の配置位置(G)を取得すれば、後述する縮小又は拡大処理において、レイアウト処理(座標の変換)を行うことになる。
これにより、画像配置部106は、重ね3−upレイアウト配置設定画面500によってユーザが入力した設定値に基づいて、ステップ602により出力画像のサイズ(D)を、ステップ603により部分図のサイズ(F)を、更にステップ604により部分図の出力画像中の配置位置(G)を取得することができる。これらの「配置設定値」は画像配置部106の図示しないRAMに保存する。
図8は、ステップ304の「縮小などの処理動作」の詳細動作を示すフローチャートである。ステップ304は、前記ステップ303において取得した複数原稿の重ねレイアウトの「配置設定値」に基づいて、複数画像に対して縮小又は拡大処理を行う。
ステップ701:画像縮小拡大部107は制御部110の制御により、図示しないRAMから主要図A及び部分図B、Cの画像全体に占める割合Pを取り込む。
ステップ702:画像縮小拡大部107は、ステップ701にて取り込んだ主要図A及び部分図B、Cの画像全体に占める割合Pを100%と比較する。
ステップ703:画像縮小拡大部107は、各画像について、全体画像に占める割合Pが100%である場合、縮小又は拡大処理の必要がないと判断する。具体例では主要図f(x,y)の割合Pが100%であるため、「重ねレイアウト」に従って出力画像に対応する画像をf´(x´,y´)で表すと、f(x,y)とf´(x´,y´)が同じになる。
ステップ704:画像縮小拡大部107は、全体画像に占める割合Pが100%より小さい場合、画像を縮小する必要があると判断し、一時データ保存部105から原稿画像データを取り込む。
ステップ705:画像縮小拡大部107は、全体画像に占める割合Pが100%より大きい場合、画像を拡大する必要があると判断し、一時データ保存部105から原稿画像データを取り込む。
ステップ706:画像縮小拡大部107は、前記ステップ303において取得した複数原稿の重ねレイアウトの「配置設定値」に基づいて、複数画像に対して縮小処理を行う。まず、全体画像に占める割合Pによって原稿の縮小率Pを算出する。原稿の縮小率Pに基づいて適切な画像縮小手法を用いて原稿を縮小する。ダウン・サンプリング法は画像縮小法として単純な方法であり、原画像に対して縦に1/L、横に1/Mになるように縮小すると、原画像のL×Mの各領域から1画素を単純に選び出し、画像を再構成する方法である。
具体例では、配置レイアウト中の部分図Bの縮小する画像を求めるため、読み取った原稿画像2に対して縦にheight/height、横にwidth/widthになるように縮小する。縮小した部分図Bをf´(x´,y´)で表し、縮小した部分図Cをf´(x´,y´)で表す。なお、縮小又は拡大処理及びレイアウト処理は、前記画像配置部106に保存した出力画像のサイズ(D)と、部分図のサイズ(F)、更に部分図の出力画像中の配置位置(G)を利用する。
ステップ707:画像縮小拡大部107は、前記ステップ303において取得した複数原稿の重ねレイアウトの設定値に基づいて、複数画像に対して拡大処理を行う。まず、全体画像に占める割合Pによって原稿の拡大率を算出する。原稿の拡大率に基づいて適切な画像拡大手法を用いて原稿を拡大する。直線補間法は画像拡大法の代表的な方法であり、原画像に対して縦にL倍、横にM倍に拡大すると、原画像中の各画素をL×Mの領域に、拡大にともなう新たな画素を、原画素の隣接する画素間の直線近似により生成する方法である。ステップ708:制御部110は、上記のステップにて画像を縮小又は拡大処理を行った後、処理した画像を一時データ保存部105に保存する。
図9は、ステップ305の「主要図及び部分図の結合動作」の詳細動作を示すフローチャートである。ステップ305は、ステップ304にて縮小又は拡大処理及びレイアウト処理された複数の原稿画像データを結合する。
ステップ801:複数原稿結合部108は制御部110の制御により、一時データ保存部105から縮小又は拡大処理及びレイアウト処理(座標の変換)した主要図と部分図の画像を取り込む。ここでの主要図と部分図は、画像配置部106で求めた複数の原稿画像に対して適切な縮小又は拡大処理を行った画像である。具体例では主要図f´(x´,y´)と部分図f´(x´,y´)、f´(x´,y´)とする。
ステップ802:複数原稿結合部108は、重ねレイアウトの設定値のうち配置パターン選択欄501で選択した配置パターン(1)〜(6)に従って、主要図Aを出力画像に配置する(以下これを第1画像という)。具体例では、主要図f´(x´,y´)が出力画像に100%で表すため、第1画像f´(x´,y´)がf´(x´,y´)となる。
ステップ803:複数原稿結合部108は、ステップ802にて作成した第1画像と、縮小又は拡大処理及びレイアウト処理(座標の変換)した部分図B、Cの画像を用いて、部分図の出力画像中の配置位置(G)に基づいて、部分図B、Cの画像と第1画像を結合する。部分図B、Cの画像を第1画像中の部分図の配置領域の画素と置き換えることによって出力画像を作成できる。具体例では、部分図Bの画像f´(x´,y´)は第1画像中左上(xb0,yb0)から右下(xblst,yblst)までの矩形領域中の画素と置き換える。部分図Cの画像f´(x´,y´)も同様に第1画像中左上(xc0,yc0)から右下(xclst,yclst)までの矩形領域中の画素と置き換える。このように処理した画像が出力画像となる。
このように、N−upを実施する際に、主要図Aと部分図B、Cとを決定し、各画像の比率を算出し、各画像を重ねることで、特定の画像を縮小せずに、もしくは画像が劣化しない程度に縮小するだけで、複数の画像を1ページに重ねて集約することが可能となる。
以上第1の実施の形態によれば、複数の読取原稿を重ねて1ページの出力画像に配置する配置図、即ち「重ねレイアウト」を印刷可能としたので、印刷媒体紙面に印刷画像を形成し配布資料とするのに適する。主要な画像又はユーザが最も重要と判断する画像(主要図)を他の原稿に比べて最も大きくなる領域に割り当てたので、主要図の解像度を減らすことがなくかつ主要図の細部の画像まで形成できる出力画像を形成することができる。
一方、主要でない画像又はユーザが重要度の低いと判断する画像(部分図)を主要図に比べて縮小した領域に割り当てたので、複数の原稿を印刷媒体紙面の1ページに集約してお互いに参照しながら見ることができる。配置パターン選択欄501を設けて、ユーザが複数の配置パターン(1)〜(6)から所望の配置レイアウトを選択するようにしたので、ユーザにとって使い勝手に優れた画像処理装置を提供することができる。また、ナンバリングして読み取った読取原稿のうちどの画像を主要部又は部分図にするかの対応関係をユーザが指定することができる原稿決定タブ506を設けたので、ユーザにとって使い勝手に優れた画像処理装置を提供することができる。同時に。混雑又は煩雑とならない「重ねレイアウト」として出力画像を形成することができる。
更に、縮小率Pが任意に設定可能であるので、「重ねレイアウト」の作成が、ユーザにとって使い勝手に優れた画像処理装置を提供することができる。また、主要図と部分図が画像全体に占める割合Pを指定できる縮小率決定タブ507を設けたので、同じくユーザにとって使い勝手に優れた画像処理装置を提供することができる。
<第2の実施の形態>
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、前記第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号にて示し、その説明を省略する。本実施の形態は後述するように、オペレーションパネル901の参照原稿表示欄1106に参照原稿画像61を表示するものである。図10は、第2の実施の形態に関するコピー機の構成を示すブロック図である。スキャナ201は、オペレーションパネル901、読込制御部103、原稿読取部104及び画像処理部900からなる。画像処理部900は、レイアウト選択部902、一時データ保存部105、画像配置部106、画像縮小拡大部907、複数原稿結合部108からなる。
画像処理部900は、内部に制御部110を有し、原稿読取部104が読み取った読取原稿の原稿画像データを、ユーザが設定する後述する重ねレイアウトの設定値に従って、縮小又は拡大処理を行って、前記プリンタ部202へ送る。オペレーションパネル901は、図2に示すコピー機200の外観図の前記オペレーションパネル206に対応する。当該オペレーションパネル901は、ユーザに対して装置情報などを表示する表示部と、ユーザからの入力を伝達する操作部を備えており、表示部には、操作部を組み込んでおり、表示部に触れることで操作することができる。オペレーションパネル901に表示した印刷設定項目の設定画面400において、ユーザが印刷設定項目中の「重ねレイアウト」を選択して、印刷設定確認ボタン402を押下すると、制御部110に通知する。後述するように読込制御部103の制御により、原稿読取部104が読取原稿を読み取ると、オペレーションパネル901は「重ねレイアウト」の配置設定画面へ表示を変更する。
レイアウト選択部902は、ユーザが、前記図3において示した印刷設定項目の設定画面400の基本設定項目41から「重ねレイアウト」を選択すると、原稿読取部104で読取原稿を読んだ後、制御部110の制御により、図11において後述するオペレーションパネル901に重ね3−upレイアウト配置設定画面1100を表示する。ユーザは、オペレーションパネル901に表示されている重ね3−upレイアウト配置設定画面1100から配置項目の詳細設定を設定することができる。ユーザが設定した配置項目の詳細設定は、当該レイアウト選択部902に取り込まれ、当該レイアウト選択部102の図示しないRAMに保存される。
本実施の形態においては、重ね3−upレイアウト配置設定画面1100中、参照原稿表示欄1106により原稿画像のスキャン画像1乃至3をユーザにとって視覚的に分かりやすくした参照原稿画像61を参考として表示する。当該参照原稿画像61は、ユーザが行う設定値の入力を容易にするために参照することができる。ユーザは参照原稿表示欄1106に表示される原稿の縮小図である参照原稿画像61を見ながら配置パターン選択欄501の配置パターン(1)〜(6)の選択を行うことができる。
画像縮小拡大部907は、前記参照原稿画像61用に、制御部110の制御により、一時データ保存部105で保存された複数の原稿画像データに対して、所定の縮小率に基づいて縮小処理を行う。縮小した複数の画像をオペレーションパネル901に送り、ユーザに参考として表示させる。ここでの所定の縮小率は、複数の原稿画像を、重ね3−upレイアウト配置設定画面1100の参照原稿表示欄1106に並べて表示するための表示画像のサイズによって算出される。
更に、画像縮小拡大部907は、第1の実施の形態と同様に、制御部110の制御により、画像配置部106にて求めた出力画像のサイズ(D)、主要図と部分図のサイズ(E、F)及び部分図の出力画像中の配置位置(G)に基づいて、一時データ保存部105で保存された複数の原稿画像データに対して縮小又は拡大処理を行う。そして、画像縮小拡大部907は、縮小又は拡大した画像を再度一時データ保存部105に保存する。
図11は、第2の実施の形態に関する重ね3−upレイアウト配置設定画面1100の説明図である。重ね3−upレイアウト配置設定画面1100は、前記図4に示す第1の実施の形態に関する重ね3−upレイアウト配置設定画面500に対し、参照原稿表示欄1106が追加されている。
参照原稿表示欄1106は、読み取った複数の読取原稿を縮小して表せる表示欄である。ユーザが参照原稿表示欄1106中の原稿画像を参照しながら、重ねレイアウト配置設定値の入力を行うことができる。読み取った原稿の表示欄の幅と高さがwidthdisplay,heightdisplayで表し、読み取った原稿数がNとすると、読み取った原稿に対応する表示画像の幅と高さがwidth display,height displayで表し、以下の式によって算出できる。
width display=widthdisplay/([(N−1)/3]+1) (11)
N<3の場合
height display=heightdisplay/N (12)
N≧3の場合
height display=heightdisplay/3 (13)
図12は、第2の実施の形態に関する動作を示すフローチャートである。
ステップ1001(前記S301対応):制御部110は、オペレーションパネル901を制御することによって、図3に示す印刷設定項目の設定画面400をオペレーションパネル901上に表示する。そこでユーザは、読取原稿について種々の前記印刷設定項目を入力する。ここでは、その印刷設定項目のうち、N−upモード設定項目48のレイアウト指定リスト401から、重ね3−upレイアウトを選択する。ユーザが印刷設定確認ボタン402を押下すると、制御部110は、ユーザが入力した種々の印刷設定項目をレイアウト選択部902の図示しないRAMに一時保存する。これにより、制御部は、重ね3−upレイアウトなどの印刷設定項目を設定することとなる。
ステップ1002(前記S302対応):ユーザが、複数の読取原稿をスキャナ201の載置台203にセットし、スキャナ201の開始ボタン207を押下する。これによって、制御部110は、読込制御部103を制御し、読込制御部103から原稿読取部104に読取原稿を読み取る動作を開始するという命令を送るように指示する。原稿読取部104は読取原稿を読み取る開始命令を受けると、複数の読取原稿を読み取り、原稿画像データに変換して一時データ保存部105に送る。制御部110は、一時データ保存部105を制御することにより、原稿画像データを一時データ保存部105に保存する。
ここで、制御部110は、読込制御部103を制御することによって、読取原稿を読み取った順に各原稿画像データに原稿番号を付与し、即ちナンバリングを行う。そして、一時データ保存部105を制御することにより、原稿画像データに対応させて一時データ保存部105に保存する。
ステップ1003:制御部110は、画像縮小拡大部907を制御し、ステップ1002にて一時データ保存部105に保存された複数の原稿画像を取り込み、オペレーションパネル901に参照原稿画像61として表示するために、取り込んだ画像に対して所定の縮小率Pで縮小処理を行う。
ステップ1004:制御部110は、画像縮小拡大部907を制御し、ステップ1003にて縮小した複数の原稿画像からなる参照原稿画像61用データをレイアウト選択部902に送る。そして、制御部は、レイアウト選択部902を制御し、縮小した参照原稿画像61を重ね3−upレイアウト配置設定画面1100の参照原稿表示欄1106に表示する。ユーザは参照原稿表示欄1106に表示した縮小した参照原稿画像61を参考にしながら、重ねレイアウトの設定値の入力を行う。
重ねレイアウトの設定値の入力は、前記第1の実施の形態と同じく、重ね3−upレイアウト配置設定画面1100から、配置パターン選択欄501による配置パターン(1)〜(6)の選択と、配置項目の詳細設定欄502による配置項目の詳細設定である。配置項目の詳細設定は、原稿決定タブ506により、ナンバリングされた3つの画像がA、B、Cのどの位置に配置するかの対応関係を指定し、更に、縮小率決定タブ507により、各画像A、B、Cの出力画像に対する縮小率Pを決定する。以下に続く動作は、「配置設定値の取得動作」、「縮小などの処理動作」及び「主要図及び部分図の結合動作」の順に説明する。
ステップ1005(前記S303対応):ステップ1005は「配置設定値の取得動作」に関する。制御部110は、オペレーションパネル901を制御し、図11に示す重ね3−upレイアウト配置設定画面1100を表示する。するとユーザは、重ね3−upレイアウト配置設定画面1100から、参照原稿表示欄1106に表示した縮小画像を参考にしながら、配置パターン選択欄501による配置パターン(1)〜(6)の選択と、配置項目の詳細設定欄502による配置項目の詳細設定を入力する。配置項目の詳細設定は、原稿決定タブ506により、ナンバリングされた3つの画像がA、B、Cのどの位置に配置するかの対応関係を指定し、更に、縮小率決定タブ507により、各画像A、B、Cの出力画像に対する縮小率Pを決定する。
すると制御部110は、ユーザにより選択された配置パターン(1)〜(6)及び配置項目の詳細設定を、レイアウト選択部902に取り込み、一時保存する。更に、制御部110は、画像配置部106を制御し、レイアウト選択部902に保存された設定値と、ステップ1004で一時データ保存部105に保存された複数の読取原稿の原稿画像データに基づいて、出力画像のサイズ(D)、主要図と部分図のサイズ(E、F)及び部分図の出力画像中の配置位置(G)を決定し、各設定値を図示しないRAMに保存する。
ステップ1006(前記S304対応):ステップ1006は「縮小などの処理動作」に関する。制御部110は、画像縮小拡大部907を制御することにより、一時データ保存部105に保存される複数の原稿画像データを読み出す。そして、ステップ1005にて決定された出力画像のサイズ(D)、主要図と部分図のサイズ(E、F)及び部分図の出力画像中の配置位置(G)に基づいて、原稿画像データに縮小又は拡大処理及びレイアウト処理(座標の変換)を行い、処理した複数の画像を再度一時データ保存部105に保存する。
ステップ1007(前記S305対応):ステップ1007は「主要図及び部分図の結合動作」に関する。制御部110は、複数原稿結合部108を制御することにより、ステップ1006で一時データ保存部105に保存され、縮小又は拡大処理及びレイアウト処理された複数の原稿画像データを結合する。そして、制御部110は、画像形成部109を制御することにより、結合された原稿画像データ、即ち出力画像を用いて印刷画像を作成する。
以上のように第2の実施の形態によれば、重ね3−upレイアウト配置設定画面1100において、参照原稿表示欄1106により原稿画像のスキャン画像1乃至3を表示するようにしたので、ユーザが原稿データを参照しながら前記配置パターン選択欄501による配置パターン(1)〜(6)の選択、と前記配置項目の詳細設定欄502による配置項目の詳細設定を設定することができ、ユーザの操作の便利性を上げ、より正確な配置結果を求めることができる画像処理装置を提供することができる。
<第3の実施の形態>
次に第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、前記第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号にて示し、その説明を省略する。本実施の形態は、ユーザが原稿画像について重要度を入力することにより、自動的に重ねN−upレイアウト画像を形成することを可能とするものである。
図13は、第3の実施の形態に関するコピー機の構成を示すブロック図である。スキャナ201は、オペレーションパネル121、読込制御部103、原稿読取部104及び画像処理部120からなる。画像処理部120は、レイアウト選択部122、一時データ保存部105、画像配置部106、画像縮小拡大部107、複数原稿結合部108及び余白判断部123からなる。更に、コピー機200は、コピー機200としての動作を制御する制御部110を備える。画像処理部120は、制御部110の制御により、原稿読取部104が読み取った読取原稿の原稿画像データを、ユーザが設定する後述する重ねレイアウトの設定値に従って、又は自動にて、縮小又は拡大処理を行って、画像形成部109へ送る。
オペレーションパネル121は、図2に示すコピー機200の外観図の前記オペレーションパネル206に対応する。当該オペレーションパネル121は、ユーザに対して装置情報などを表示する表示部と、ユーザからの入力を伝達する操作部を備えており、表示部には、操作部を組み込んでおり、表示部に触れることで操作することができる。図3に示すオペレーションパネル121に表示した印刷設定項目の設定画面400において、ユーザが印刷設定項目中の「重ねレイアウト」を選択して、印刷設定確認ボタン402を押下すると、制御部110に通知する。その後、制御部110の制御により、図14に示すように重ね3−upレイアウト配置設定画面1400へ表示が変更される。
レイアウト選択部122はユーザが、オペレーションパネル121の図3に示した印刷設定項目の設定画面400の基本設定項目41から、「重ねレイアウト」を選択すると、制御部110の制御により、図14において後述するオペレーションパネル121に重ね3−upレイアウト配置設定画1400を表示する。ユーザは、オペレーションパネル121に表示されている重ね3−upレイアウト配置設定画面1400から配置項目の詳細設定を手動設定欄1406又は自動設定欄1408により設定することができる。
そして、後述するように、ユーザが自動配置動作を始めるための実行ボタン1412を押下すると、自動配置動作を始めるための自動配置設定命令がレイアウト選択部122から余白判断部123へ送られる。更に、ユーザが手動により設定した設定値又は後述するように余白判断部123により自動的に求められかつユーザが確認した設定値は、当該レイアウト選択部102の図示しないRAMに保存される。
余白判断部123は、レイアウト選択部122から自動配置設定命令を受け、原稿の重要度情報により複数の読取画像の中から主要な画像、即ち主要図を決める。「原稿の重要度情報」とは、後述するように、ユーザが重ね3−upレイアウト配置設定画面1400の重要度決定タブ1421によって設定する読取原稿に対する重要度である。余白判断部123は、主要図に対して画像処理を利用して余白判断を行い、複数の読取画像に適切な設定値を求める。求めた設定値をレイアウト選択部122に送る。レイアウト選択部122が設定値を受けると、自動配置結果表示欄1413に自動配置結果1423を表示する。ユーザが自動配置結果表示欄1413に表示された自動配置結果1423を確認した上で、設定確認ボタン1414を押下することによって複数の原稿の設定値をレイアウト選択部122に保存される。
図14は、第3の実施の形態に関する重ね3−upレイアウト配置設定画面1400の説明図である。重ね3−upレイアウト配置設定画面1400は、前記図4に示す第1の実施の形態に関する重ね3−upレイアウト配置設定画面500に対し、自動設定欄1408が追加されている。即ち、重ね3−upレイアウト配置設定画面1400は、手動設定欄1406と自動設定欄1408からなる。手動設定欄1406は、配置パターン選択欄501と配置項目の詳細設定欄502からなり、これらの構成については、前述の第1の実施の形態と同じである。
本実施の形態においては、自動設定欄1408に関する配置レイアウトの自動設定を説明する。自動設定欄1408の自動設定指定ボタン1409を押下すると、自動設定欄1408の動作が有効になる。自動設定欄1408の原稿画像重要度設定欄1411での項目を設定し、実行ボタン1412を押下することによってレイアウト選択部122から原稿の重要度情報と自動配置設定命令を余白判断部123に送る。
手動設定指定ボタン1407は、手動設定欄1406の中にあり、このボタンを押下ことによって手動設定動作が有効になると共に自動設定欄1408の動作が無効になるボタンである。自動設定指定ボタン1409は、自動設定欄1408の中にあり、このボタンを押下することによって自動設定動作が有効になると共に手動設定欄1408の動作が無効になるボタンである。キャンセルボタン1410は、自動設定欄1408中の動作を中止し、図3のオペレーションパネルの印刷設定項目の設定画面400に戻る動作を行うためのボタンである。
原稿画像重要度設定欄1411は、配置レイアウトの自動配置設定結果を求める前に、原稿画像に対しユーザの判断によって重要度を設定する項目欄である。ユーザは原稿画像重要度設定欄1411に設けられた重要度決定タブ1421によって、原稿毎に重要度を設定することができる。ユーザが重要度を最も高く設定した原稿画像は、主要図として扱われ、他の原稿画像は部分図として扱われる。実行ボタン1412は、原稿画像重要度設定欄1411で設定した原稿の重要度に基づいて自動配置動作を始めるための確認ボタンである。自動配置結果表示欄1413は、原稿画像重要度設定欄1411で設定した原稿の重要度に基づいて、余白判断部123により余白判断を行い、読み取った複数の画像に適切なレイアウトの設定値を決めて、その結果を自動配置結果1423として表示する表示欄である。自動配置結果1423には、画像A、B、Cの出力画像に対する縮小率Pも含んで表示される。
設定確認ボタン1414は、ユーザが自動配置結果表示欄1413に表示した自動配置結果1423を確認するときに押下するボタンである。ユーザが確認した自動配置結果1423の基礎となる設定値は、当該レイアウト選択部102の図示しないRAMに保存される。リセットボタン1415は、ユーザが重ねレイアウトを自動的に設定する動作をリセットするときに押下するボタンである。
図15は、第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
ステップ1301(前記S301対応):このステップは重ね3−upレイアウトなどの印刷設定項目を設定するステップである。即ち、制御部110は、オペレーションパネル121を制御することによって、図3に示す印刷設定項目の設定画面400をオペレーションパネル121上に表示する。そこでユーザは、オペレーションパネル121を操作し、読取原稿について種々の前記印刷設定項目を入力する。ここでは、その印刷設定項目のうち、N−upモード設定項目48のレイアウト指定リスト401から、「重ね3−up」レイアウトを選択する。ユーザが印刷設定確認ボタン402を押下すると、制御部110は、ユーザが入力した種々の印刷設定項目をレイアウト選択部122の図示しないRAMに一時保存する。
ステップ1302:このステップは、ユーザによる自動設定の指定と、原稿画像の重要度の設定を行うステップである。即ち、制御部110は、オペレーションパネル121を制御することによって、図14に示す重ね3−upレイアウト配置設定画面1400を表示する。するとユーザは、重ね3−upレイアウト配置設定画面1400の自動設定欄1408に表示される自動設定指定ボタン1409を押下する。制御部110は自動設定指定ボタン1409の押下を検出すると、オペレーションパネル121を制御して、自動設定欄1408の動作を有効にする。
更に、ユーザは、自動設定欄1408に表示される重要度決定タブ1421によって読取原稿の重要度を設定する。読取原稿の重要度はユーザの判断基準によって行う。制御部110は、重要度の高く設定された原稿画像に対し、重ねレイアウト中に表す面積が大きい画像、即ち主要図として扱う。ユーザは重要度を設定した後、自動配置動作を始めるための実行ボタン1412を押下する。制御部110は、レイアウト選択部122を制御し、重要度決定タブ1421によってユーザが設定した原稿の重要度情報と、自動配置動作を始めるための自動配置設定命令を余白判断部123に送る。
ステップ1303(前記S302対応):このステップは、読取原稿を読み取って一時データ保存部に保存するステップである。即ち、ユーザが、複数の読取原稿をスキャナ201の載置台203にセットし、スキャナ201の開始ボタン207を押下する。これによって、制御部110は、読込制御部103を制御し、読込制御部103から原稿読取部104に対し、選択された前記印刷設定項目に従って読取原稿を読み取る動作を開始する、という命令を送るように指示する。原稿読取部104は読取原稿を読み取る開始命令を受けると、複数の読取原稿を読み取り、原稿画像データに変換して一時データ保存部105に送る。制御部110は、一時データ保存部105を制御することにより、原稿画像データを一時データ保存部105に保存する。
同時に、制御部110は、読込制御部103を制御することによって、読取原稿を読み取った順に各原稿画像データに原稿番号を付与し、即ちナンバリングを行う。そして、一時データ保存部105を制御することにより、原稿画像データに対応させて一時データ保存部105に保存する。以下に続く動作は、「配置設定値の取得動作」、「縮小などの処理動作」及び「主要図及び部分図の結合動作」の順に説明する。
ステップ1304:ステップ1304及び次のステップ1305は「配置設定値の取得動作」に関する。即ち、制御部110は、余白判断部123を制御することにより、ステップ1302においてユーザによって設定された原稿の重要度情報に基づき主要図Aを決める。そして、後述するように主要図Aの画像に対して余白判断を行い、部分図B及びCに適切な設定値を求める。後に図16において配置レイアウトの設定値を自動的に求める処理動作を説明する。
更に、制御部はオペレーションパネル121を制御することにより、求めた設定値に基づいて、重ね3−upレイアウト配置設定画面1400の自動配置結果表示欄1413に自動配置結果1423を表示する。図14に示す具体例では、主要図Aは重ねレイアウト中に表す面積が大きい画像になり、部分図B及びCはこれより小さい画像となる。そして、主要図Aが出力画像に占める割合Pが100%、部分図Bが35%、部分図Cが25%であることを表示する。
ステップ1305:制御部110は、オペレーションパネル121を制御することにより、ユーザが設定確認ボタン1414を押下したことを確認すると、画像配置部106を制御し、ステップ1304で求めた重ねレイアウトの設定値に基づいて、出力画像のサイズ(D)、主要図と部分図のサイズ(E、F)及び部分図の出力画像中の配置位置(G)からなる「配置設定値」を取得する。そして、画像配置部106は各設定値を図示しないRAMに保存する。
ステップ1306(S304対応):ステップ1306は「縮小などの処理動作」に関する。即ち、制御部110は、画像縮小拡大部107を制御することにより、一時データ保存部105に保存される複数の原稿画像データを読み出す。そして、ステップ1305にて取得された「配置設定値」としての出力画像のサイズ(D)、主要図と部分図のサイズ(E、F)及び部分図の出力画像中の配置位置(G)に基づいて、原稿画像データに縮小又は拡大処理及びレイアウト処理(座標の変換)を行い、処理した複数の画像を再度一時データ保存部105に保存する。
ステップ1307(前記S305対応):ステップ1307は「主要図及び部分図の結合動作」に関する。即ち、制御部110は、複数原稿結合部108を制御することにより、ステップ1307で一時データ保存部105に保存され、縮小又は拡大処理及びレイアウト処理された複数の原稿画像データを結合する。そして、制御部110は、画像形成部109を制御することにより、結合された原稿画像データ、即ち出力画像を用いて印刷画像を作成する。
図16は、配置レイアウトの設定値を自動的に求める動作を示すフローチャートである。このフローチャートは前記ステップ1304の詳細な内容を示す。
ステップ1501:このステップは、保存された原稿画像データのうち主要図を読み出すステップである。即ち、前記ステップ1303で一時データ保存部105に保存した原稿画像データに対し、余白判断部123は、制御部110の制御により、レイアウト選択部122からの自動配置動作を始めるための自動配置設定命令に基づき、一時データ保存部105から、主要図に対応する画像を読取る。ここで余白判断部123は、レイアウト選択部122から送られた原稿の重要度情報によって、一時データ保存部105に保存されている原稿画像データのうち主要図を特定する。原稿の重要度が高い画像が主要図である。
ステップ1502:このステップは主要図の原稿画像データをグレースケール画像に変換するステップである。原稿画像データは一般的にRGB毎の階調データとなっている。主要図の原稿画像データを後の処理でエッジ抽出や余白領域判定を容易にするためにグレースケール画像に変換するものである。余白判断部123は、制御部110の制御により、一時データ保存部105から読み取った主要図の原稿画像データに対し一般的画像処理方法を利用してグレースケール画像に変換する。
ステップ1503:このステップはグレースケール画像に対してエッジ抽出を行って「輪郭特徴点」とするステップである。余白判断部123は、制御部110の制御により、ステップ1502で変換したグレースケール画像に対してラプラシアンフィルタを通して、画像中のエッジの輪郭を抽出する。そして更に、抽出したエッジの輪郭に対しては、予め定めた閾値と比較して画像を2値化する。こうして2値化した画像中のエッジの輪郭の画素(黒)を「輪郭特徴点」とし、それ以外の画素(白)を「背景画素」とする。「輪郭特徴点」は後述するように「領域特徴点」とし、「領域特徴点」以外のところは後述する余白領域と判定することとなる。また、ラプラシアンフィルタは画像中の輝度が急激に変化するところをエッジとして検出するフィルタであり、2次微分で緩やかな濃度勾配でも検出できる画像処理方法である。
ステップ1504:このステップは、2値化した画像中のエッジの輪郭の画素(黒)を連結するために「近接特徴点」を選択するステップである。つまり、エッジ抽出した画像に対し、仮に輪郭特徴点に不連続な部分がある場合、輪郭特徴点でない画素をそのまま背景画素として後述する余白領域と判定することは適切ではない場合がある。そのため、輪郭特徴点に不連続な部分がある場合の輪郭特徴点でない画素について、領域特徴点としてもよいとする「近接特徴点」を求めるものである。即ち、「近接特徴点」とは、不連続な輪郭特徴点とその間にある背景画素の位置関係から、所定の背景画素について、分断された輪郭特徴点を連結するために選択される画素の位置である。
余白判断部123は、制御部110の制御により、上記ステップ1503にて抽出した輪郭特徴点と背景画素の位置関係から、所定の背景画素に対し近接特徴点となるかどうかを判別する。2値化した画像中の背景画素に対して、横と縦方向の連結間隔で輪郭特徴点があるかを判断し、横と縦方向とも輪郭特徴点がある場合に、この背景画素を近接特徴点とする。輪郭特徴点がない場合に次の背景画素から近接特徴点を探す。このようにして、不連続だった輪郭特徴点は、一定の場合につながることになる。後に図17で近接特徴点を判別する動作を説明する。
ステップ1505:このステップは、余白領域を判定した後、「配置設定値」を求めるステップである。即ち、まず余白判断部123は、制御部110の制御により、ステップ1503で抽出した輪郭特徴点と、ステップ1504で選択した近接特徴点をつなげて「領域特徴点」として図示しないRAMに記録する。そして、記録された領域特徴点に基づいて画像中の余白領域を判定する。更に、余白判断部123は、判定した余白領域に基づいて「配置設定値」を求める。後に図19で画像中の余白領域を判定して「配置設定値」を求める処理動作を説明する。
図17は背景画素が横方向において近接特徴点であるかを判別する処理のフローチャートである。このフローチャートはステップ1504の詳細な内容を示す。図18は背景画素が横方向において近接特徴点であるかを判別する動作を示す説明図である。図18(1)は横一列の複数画素の分布状態を表す説明図である。画素を図中左から、画素1、画素2・・・画素6とする。これらは背景画素1、3、4、5及び輪郭特徴点2、6更に判別対称とする判別対象背景画素4からなるものとする。図18(2)は処理の手順を表す説明図である。この例で連結間隔を「2」と設定する。図18(3)(4)は他の分布状態を表す説明図である。以下図17及び図18により、背景画素が横方向において近接特徴点であるかを判別する動作を説明する。
ステップ1601:まず、余白判断部123は、制御部110の制御により、図18(2)に示す判別対象背景画素4の横方向においてすぐ右側の画素5を探索し、count値を「0」に初期化する。「count値」とは、判別対象背景画素4の前後の背景画素の数を表す。
ステップ1602:次に、余白判断部123は、探索する画素5が輪郭特徴点であるかを判別する。
ステップ1603:画素5は輪郭特徴点ではないので、余白判断部123は、count値に「1」を増やして、その右側の画素6へ移動して探索する。
ステップ1604:次に、余白判断部123は、count値(現在値=1)と連結間隔「2」を比較する。「連結間隔」とは、判別対象背景画素4がその左右の輪郭特徴点との距離の和を表す。連結間隔は任意の数値に設定することができる。連結間隔が大きいほど、選択される近接特徴点が多くなる。画素6は、このときのcount値「1」が連結間隔「2」より大きくない。count値「1」が連結間隔「2」より大きくない場合に、ステップ1602の処理から繰り返し操作する。仮に、count値が連結間隔より大きい場合には、ステップ1610で判別対象背景画素4が近接特徴点ではないと判定する。
ステップ1602:戻って、余白判断部123は、探索する画素6が輪郭特徴点であるかを判別する。
ステップ1605:画素6は輪郭特徴点である。従って、余白判断部123は、判別対象背景画素4の左側の画素3を探索する。
ステップ1606:次に、余白判断部123は、探索する画素3が輪郭特徴点であるかを判別する。
ステップ1607:その画素3は背景画素であり輪郭特徴点ではないので、余白判断部123は、左側の画素2へ移動して探索する。そして、count値「1」に1を増やす。
ステップ1608:次に、余白判断部123は、count値(現在値=2)と連結間隔「2」を比較する。画素2は、このときのcount値「2」が連結間隔「2」より大きくない、即ち連結間隔以内である。count値が連結間隔「2」より大きくない場合にステップ1606から繰り返し操作する。仮に、count値が連結間隔「2」より大きい場合にステップ1610で判別対象背景画素4が近接特徴点ではないと判定する。
ステップ1606:更に、余白判断部123は、探索する画素2が輪郭特徴点であるかを判別する。
ステップ1609:画素2は輪郭特徴点である。従ってこの場合、余白判断部123は、判別対象背景画素4が近接特徴点であると判定する。
図18(3)において、背景画素1、3、4、5、6、7及び輪郭特徴点2及び8更に判別対称とする判別対象背景画素4からなるものとする。動作は、ステップ1604において、余白判断部123が画素6対して、count値「1」と連結間隔「2」を比較するまでは、前記図18(2)の例と同じである。
ステップ1602:ステップ1604での比較の結果、count値「1」が連結間隔「2」より大きくないので、次に、余白判断部123は、探索する画素6が輪郭特徴点であるかを判別する。
ステップ1603:この場合、画素6は輪郭特徴点ではないので、余白判断部123は、count値に「1」を増やして「2」とし、その右側の画素7へ移動して探索する。
ステップ1604:余白判断部123は、画素7のcount値「2」と連結間隔「2」を比較する。
ステップ1602:count値「2」が連結間隔「2」より大きくないので、次に、余白判断部123は、再度探索する画素7が輪郭特徴点であるかを判別する。
ステップ1603:画素7は輪郭特徴点ではないので、余白判断部123は、count値に「1」を増やして「3」とし、その右側の画素8へ移動して探索する。
ステップ1604:余白判断部123は、画素8のcount値「3」と連結間隔「2」を比較する。
ステップ1610:count値「3」が連結間隔「2」より大きいので、この場合、余白判断部123は判別対象背景画素4が近接特徴点ではないと判定する。
更に、図18(4)において、背景画素2、3、4、5及び輪郭特徴点1、6更に判別対称とする判別対象背景画素4からなるものとする。動作は、ステップ1608において、余白判断部123が画素2対して、count値「2」と連結間隔「2」を比較するまでは、前記図18(2)の例と同じである。
ステップ1606:ステップ1608の比較の結果、画素2はcount値「2」が連結間隔「2」より大きくないので、次に、余白判断部123は、再度探索する画素2が輪郭特徴点であるかを判別する。
ステップ1607:画素2は輪郭特徴点ではないので、余白判断部123は、count値に「1」を増やして「3」とし、その左側の画素1へ移動して探索する。
ステップ1608:余白判断部123は、画素1のcount値「3」と連結間隔「2」を比較する。
ステップ1610:count値「3」が連結間隔「2」より大きいので、この場合は、余白判断部123は、判別対象背景画素4が近接特徴点ではないと判定する。
以上のように、余白判断部123は、制御部110の制御により、ステップ1504においては、近接特徴点を選択する。そして、前述のように次のステップ1505においては、前記ステップ1503で抽出した輪郭特徴点と、ステップ1504で選択した近接特徴点を連結して「領域特徴点」として図示しないRAMに記録する。その後、余白判断部123は、同じくステップ1505において、画像に対して余白領域を判定して、「配置設定値」、即ち、部分図の画像全体における位置(G)と、部分図が画像全体に占める比率(F)を求める。
図19は、原稿画像データに対して余白領域を判定して「配置設定値」を求める動作を示すフローチャートである。このフローチャートは前記ステップ1505の詳細な内容を示す。また、図20は原稿画像データ中の余白領域を求める動作を示す説明図である。以下、図19及び図20を用いて処理動作を説明する。まず、図20(1)は、前記ステップ1502において、原稿画像データから変換したグレースケール画像を示す説明図である。プリンタ10の画像が白黒となり、プリンタ10が載るテーブル11が灰色となったものとする。
ステップ1801:まず、前記余白判断部123は、制御部110の制御により、前記ステップ1505で記録された領域特徴点に基づいて、画像処理方法に関するラベリング処理によるラベル画像を作成する。ラベル画像のサイズがグレースケール画像と同じである。グレースケール画像中の領域特徴点と判定する画素に、属性としてのラベル1を付加し、それ以外の画素には属性としてのラベル0を付加することによってラベル画像を作成する。
ステップ1802:次に余白判断部123は、ステップ1801で作成したラベル画像を均等な矩形領域で分割する。図20(2)は前記グレースケール画像中の領域特徴点を抽出した画像に対し、矩形領域で分割した関係を示す説明図である。同図(1)に対応するラベル画像に対して均等な矩形領域13で分割した。この例で画像を100個の矩形領域13で分割し、各矩形領域13の幅が画像の幅の10分の1となり、高さが画像の高さの10分の1となる。この矩形領域13のサイズはユーザによって適当な数値で設定する。余白判断部123は、次のステップで100個の矩形領域13毎に余白を判断する。
ステップ1803:更に、余白判断部123は、ステップ1802で分割した矩形領域13を単位領域とし、各単位領域13が余白領域であるかを判断する。即ち、ラベル画像中の各単位領域13において、ラベル1である画素が単位領域13に占める比率を算出する。更に、算出した比率については、予め設定した閾値と比較し、閾値以下の単位領域13の場合は、当該単位領域13を余白領域15と判定する。閾値を超える単位領域13の場合は、余白領域ではない領域、即ちデータ領域14と判定する。図20(3)は現画像中の矩形領域ごとに余白を判断する説明図であり、図20(4)は余白領域と判断した矩形領域を示す説明図である。両図において灰色で示す矩形領域がデータ領域14であり、残りの白い矩形領域が余白領域15である。
ステップ1804:そして、余白判断部123は、ステップ1803にて判定した余白領域15に基づいて「配置設定値」を求める。均等な矩形領域に分割した画像において、左から右まで、上から下までの順番で余白領域15ごとに配置領域となるかを判定する。「配置領域」とは、前記部分図B又はCを重ねて表せる一又は複数の余白領域である。図20(5)に示すように17及び18で示す領域を配置領域と判定した。判定した配置領域17及び18によって次のように「配置設定値」、即ち、部分図の画像全体における位置(G)と、部分図が画像全体に占める比率(F)を算出する。
図21は配置領域17及び18を判断する動作を示すフローチャートであり、図22は配置領域17及び18を判断する動作の説明図である。以下図21及び図22により、配置領域17及び18を判断する動作を説明する。
ステップ1901:まず、前記余白判断部123は、制御部110の制御により、前記ステップ1803で図20(4)に示す余白領域15を判定した画像に対して、図22(1)に示すように、画像中の余白領域15と判定した全ての矩形領域15に対し、画像処理方法に関するラベリング処理による属性としてのラベル0を付加する。そして、残りの矩形領域即ちデータ領域14と判定した矩形領域14に対し、属性としてのラベル3を付加する。
ステップ1902:余白判断部123は、画像の左から右まで、上から下までの順に各余白領域15を評価し、以下の手順で配置領域を判定する。まず、図22(2)に示すように、ラベル0の余白領域を評価する始点領域15−1としてラベル1を付加し、その周りの矩形領域(評価する矩形領域の右、下、斜め右下の3ヶ所の矩形領域を「周りの矩形領域」とする)が余白領域であるかを判別する。
ステップ1903:余白判断部123は、評価する矩形領域の「周りの矩形領域」が全部余白領域であるかを判別する。
ステップ1904:余白判断部123は、図22(2)に示すように、評価する矩形領域の周りの矩形領域が全部余白領域である場合、判定した周りの矩形領域にラベル1を付ける。そして、各領域を新たに評価する領域とし、ステップ1902にて新たに評価する領域の周りの矩形領域を判別する。
ステップ1905:余白判断部123は、図22(3)に示すように、ステップ1903で評価する余白領域の周りの矩形領域について「全部余白領域」ではない場合、そこまでラベル1を付けた矩形領域を組み合わせた領域の面積を評価する。即ち、ラベル1を付けた矩形領域を組み合わせた領域の形が矩形ではない場合、その矩形にならない領域を除いて残りの組み合わせた矩形領域15−2の面積を評価する。
ステップ1906:余白判断部123は、ステップ1905にて評価する組み合わせた領域15−2の幅と高さが、それぞれ画像の幅と高さの例えば10分の3より小さい場合又は所定の面積より小さい場合、ここまで判別した矩形領域15−2を配置領域として使わないと判断する。図22(4)に示す例は矩形領域15−2が配置領域として使えない例を示す。そして、組み合わせた領域中一番左上の矩形領域13にラベル2を付け、残りの余白領域15と判定した矩形領域13にラベル0を付ける。更にラベル0を付けた矩形領域は、改めて評価する領域としてステップ1902にてその周りの矩形領域を判別する。
ステップ1907:余白判断部123は、ステップ1905にて評価する組み合わせた領域の幅と高さが、それぞれ画像の幅と高さの10分の3より大きい場合又は所定の面積より大きい場合、ラベル1を付けた領域が配置領域として記録する。前記図20(5)に示す矩形領域17及び18が配置領域として使用する。
ステップ1908:余白判断部123は、画像中にラベル0の余白領域があるかをチェックする。ラベル0の矩形領域がある場合、ステップ1902に戻り、この矩形領域の周りの矩形領域を判別する。ラベル0の矩形領域がない場合、以上のステップによって前記図20(5)に示す矩形領域17及び18が、部分図B及びCを配置する配置領域と判別する。
ステップ1909:余白判断部123は、上記のステップによって求めた配置領域17及び18に基づいて「配置設定値」を求める。即ち、上記ステップにおいて判別した配置領域17及び18が、全体画像における位置と画像全体に占める比率を算出する。前記図20(6)は同図(5)で求めた配置領域17及び18により求めた重ねレイアウトの配置設定値である。部分図Bは主要図Aの左上に位置し、部分図Cは主要図Aの右上に位置する。そして、主要図Aは画像全体に対し100%を占め。部分図B及びCは画像全体に対し12%を占めることが算出される。
以上、第3の実施の形態によれば、ユーザはオペレーションパネル121の重ねレイアウトの自動設定指定ボタン1409と、画像の重要度決定タブ1421による重要度の設定を行った後、自動配置設定の結果の設定確認ボタン1414を押すだけでよく、重ねレイアウトの配置設定値は自動で計算するので、ユーザにとって操作が簡単である。
更に、重ねレイアウトの自動配置設定を行う際に、ユーザは独自の判断で画像の重要度を設定するだけでよく、画像処理装置はユーザが設定した重要度に従って主要図と部分図を選択するので、ユーザにとって操作が簡単である。また、重ねレイアウトの配置設定は、画像処理技術によって、余白領域を判断するので、早期に重ねレイアウト画像が作成できる。
更に、画像処理はグレースケールフィルタを使い、グレースケール画像を作成し、グレースケール画像に対してエッジ抽出し、エッジ抽出した画像に対して連結を行い、連結した画像に対し、余白領域を判定するようにしたので、処理が早く、正確である。更に、エッジ抽出した画像に対して近接特徴点を求めて、連結するので、分断された画像についても補間することができ、適正な余白領域を探すことができる。
余白領域を探すのに、矩形領域をつけて、画像処理方法におけるラベリング処理を使用し、矩形領域ごとに属性としてのラベルを付加して重ねレイアウトの配置領域となるかどうか検出するようにしたので、検出が正確となる。
以上のように第3の実施の形態によれば、ユーザが読み取った複数の原稿の重要度を設定することにより、重ねレイアウトの配置設定値、即ち画像中の位置と画像全体に占める比率を自動的に設定され、ユーザの操作の便利性を上げ、より正確な配置結果を求める。
前記実施の形態では、画像処理装置及び画像形成装置としてコピー機を適用した例を説明したが、スキャナとプリンタと複合機にも適用可能である。実施の形態では原稿読取部としてスキャナを適用した例を説明したが、ハードディスクなどの記憶媒体に保存された複数の原稿画像データを取得する形態でも適用可能である。
101 オペレーションパネル
102 レイアウト選択部
103 読込制御部
104 原稿読取部
105 一時データ保存部
106 画像配置部
107 画像縮小拡大部
108 複数原稿結合部

Claims (19)

  1. 複数の原稿を読み取る原稿読取部と、
    前記原稿読取部で読み取った前記複数の原稿の画像データを保存するデータ保存部と、
    前記複数の画像データの出力画像上の配置を設定するレイアウト選択部と、
    前記レイアウト選択部の設定した設定値に基づいて、前記複数の画像データを配置する画像配置部と、
    前記画像配置部による前記複数の画像データの配置に基づいて前記データ保存部に保存した前記複数の画像データを縮小又は拡大処理を行う画像縮小拡大部と、
    前記画像縮小拡大部にて縮小又は拡大処理した前記複数の画像データを前記出力画像上に結合する複数原稿結合部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、
    更に、前記複数の画像データの出力画像上の配置を設定可能とし、配置の設定のために参照可能な参照原稿画像を表示する表示入力部を備え、
    前記画像縮小拡大部は、更に、前記表示入力部に前記参照原稿画像を表示するために、前記データ保存部に保存した前記複数の画像データを縮小する処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像処理装置において、
    更に、前記複数の画像データに関する所定の値を入力可能とする入力部を備え、
    更に、前記入力部にて入力された前記所定の値に基づいて、複数の画像データの出力画像上の配置を設定する設定値を決定し、決定した前記設定値を前記レイアウト選択部に送信する余白判断部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一に記載の画像処理装置において、前記画像縮小拡大部は、更に、縮小処理した画像データのレイアウト処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至4いずれか一に記載の画像処理装置において、
    前記レイアウト選択部が取り込んだ設定値は前記画像データ毎の縮小率を含み、
    前記画像配置部は、前記縮小率が他の画像より大である画像は他の画像より最もサイズが大きい領域に配置し、前記縮小率が他の画像より小である画像は他の画像よりサイズの小さい領域に配置する配置設定値を取得することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1乃至5いずれか一に記載の画像処理装置において、更に、前記複数原稿結合部により結合した前記出力画像に対して画像形成を行う画像形成部を備えることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1乃至6いずれか一に記載の画像処理装置において、前記複数の画像データの出力画像上の配置とは、前記複数の画像データを重ねて1ページに集約して配置することを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項3に記載の画像処理装置において、前記画像データに関する所定の値とは、画像に関する重要度であることを特徴とする画像処理装置。
  9. 複数の原稿を読み取る原稿読取工程と、
    前記原稿読取工程で読み取った前記複数の原稿の画像データを保存するデータ保存工程と、
    前記複数の画像データの出力画像上の配置を設定するレイアウト取込工程と、
    前記レイアウト取込工程で設定した設定値に基づいて、前記複数の画像データを配置する画像配置工程と、
    前記画像配置工程による前記複数の画像データの配置に基づいて前記データ保存工程で保存した前記複数の画像データを縮小又は拡大処理を行う画像縮小拡大工程と、
    前記画像縮小拡大工程で縮小又は拡大処理した前記複数の画像データを前記出力画像上に結合する複数原稿結合工程を含むことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  10. 請求項9記載の画像処理装置の画像処理方法において、
    更に、前記複数の画像データの出力画像上の配置を設定するために参照可能な参照原稿画像を表示する表示制御工程と、
    前記表示制御工程で前記参照原稿画像を表示するために、前記データ保存工程で保存した前記複数の画像データを縮小処理を行う画像縮小工程とを含むことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  11. 請求項9又は10記載の画像処理装置の画像処理方法において、
    更に、前記複数の原稿の画像データに関する所定の値を取り込む所定値取込工程と、
    前記所定値取込工程で取り込んだ前記所定の値に基づいて、前記レイアウト取込工程で設定する配置を取得する画像配置取得工程とを含むことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  12. 請求項9乃至11いずれか一に記載の画像処理装置の画像処理方法において、前記画像縮小拡大工程には、更に、縮小処理した画像データのレイアウト処理を含むことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  13. 請求項9乃至12いずれか一に記載の画像処理装置の画像処理方法において、
    前記レイアウト取込工程で取り込んだ設定値は前記画像データ毎の縮小率を含み、
    前記画像配置工程で決定する配置設定値は、前記縮小率が他の画像より大である画像は他の画像より最もサイズが大きい領域に配置し、前記縮小率が他の画像より小である画像は他の画像よりサイズの小さい領域に配置する配置設定値であることを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  14. 請求項9乃至13いずれか一に記載の画像処理装置の画像処理方法において、
    前記複数の画像データの出力画像上の配置とは、前記複数の画像データを重ねて1ページに集約して配置することを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  15. 請求項11に記載の画像処理装置の画像処理方法において、前記画像配置取得工程は、
    前記所定値取込工程で取り込んだ前記所定の値に基づいて、主要図を決定する主要図決定工程と、
    主要図決定工程で決定した主要図の余白を判定する余白判定工程と、
    余白判定工程で判定した余白に基づいて、前記複数の画像データの配置設定値を取得する配置設定値取得工程を含むことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  16. 請求項15に記載の画像処理装置の画像処理方法において、前記余白判定工程は、
    前記主要図決定工程で決定した主要図の画像データについて、グレースケール画像へ変換する工程と、
    前記グレースケール画像からエッジ抽出を行う工程と、
    前記エッジ抽出により抽出したエッジを輪郭特徴点とする工程と、
    前記輪郭特徴点を連結して領域特徴点とする工程と、
    連結した前記領域特徴点を含む画像からラベル画像を作成する工程と、
    前記ラベル画像を矩形領域に分割する工程と、
    分割した前記矩形領域毎に余白を判定する工程を含むことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  17. 請求項16に記載の画像処理装置の画像処理方法において、分割した前記矩形領域毎に余白を判定する前記工程は、
    ラベル1である画素が前記矩形領域に占める比率を算出する工程と、
    算出した比率を予め設定した閾値と比較する工程と、
    閾値以下の矩形領域の場合は、当該矩形領域を余白領域と判定する工程を含むことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  18. 請求項16に記載の画像処理装置の画像処理方法において、前記輪郭特徴点を連結して領域特徴点とする工程は、
    輪郭特徴点の間にある複数の背景画素のうち評価対象画素の隣接画素をカウント値「0」とする工程と、
    画素が輪郭特徴点かどうか判定する輪郭特徴点判定工程と、
    前記輪郭特徴点判定工程により、輪郭特徴点でない場合、更にその隣接画素のカウント値に「1」を加えるカウント値プラス工程と、
    前記カウント値プラス工程により、カウント値を加えた画素のカウント値が予め定めた連結間隔を超えるかどうか判定するカウント値連結間隔比較工程と
    前記カウント値連結間隔比較工程により、前記カウント値が予め定めた連結間隔を超えるときに、前記評価対象画素は近接特徴点でないと判定する第1の判定工程と、
    前記輪郭特徴点判定工程により、輪郭特徴点である場合、前記評価対象画素は近接特徴点であると判定する第2の判定工程とを含み、
    更に、前記近接特徴点と前記輪郭特徴点を連結して領域特徴点とする工程を含むことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  19. 請求項11、15、16、17、18いずれか一に記載の画像処理装置の画像処理方法において、前記画像データに関する所定の値とは、画像に関する重要度又は縮小率であることを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。

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JP2013232177A (ja) * 2012-03-23 2013-11-14 Boeing Co:The パノラマ的な視覚化ドキュメントデータベース管理
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