JP6122535B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】役物による演出効果を損なうことなく、役物の位置を示す移動量カウンタの更新処理の負担を低減し得る遊技機を提供する。【解決手段】役物の一方向への移動に伴って、出力状態が交互に変動するよう配設された二つの移動検知センサ56,57と、一方の移動検知センサ56,57の出力状態の変化を契機として、他方の移動検知センサ56,57の出力状態を反映した状態を保持する二つの保持回路63,64と、該二つの保持回路63,64からの入力が、正方向移動時の態様で変化した場合に正方向への移動を示す第一の移動信号を出力し、二つの保持回路63,64からの入力が、逆方向移動時の態様で変化した場合に逆方向への移動を示す第二の移動信号を出力する移動検知回路65と、移動検知回路65からの移動信号に基づいて役物の位置を示す移動量カウンタを加減算する移動量カウンタ更新手段とを配設する。【選択図】図11

Description

本発明は、正逆方向に駆動される役物を備えた遊技機に関する。
モータによって正逆方向に駆動される役物を備えた遊技機は広く知られている。こうした役物は、遊技中に移動したり、振動したりすることにより遊技を盛り上げ、また、その動きや位置によって内部状態を示唆・報知するのにも用いられている。また、こうした遊技機にあって、役物が所定の計測単位移動する度に出力状態が交互に切り替わるよう構成された二つの移動検知センサと、各移動検知センサの出力状態が変化する度に更新される移動量カウンタとを配設して、移動量カウンタの値に基づいて役物の位置制御を行う構成が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2001−149523号公報
上記特許文献1に係る構成では、移動量カウンタの値に基づいて役物の動きを高速かつ高精度に制御できるが、その一方で、移動検知センサの出力状態が高頻度で切り替わるため、移動量カウンタを更新する処理が大きな負担となる。このため、移動量カウンタを用いて位置制御を行う場合には、移動量カウンタを更新する高価な専用CPUを配設しなければならず、コスト面での負担が大きくなっている。かかる問題に対して、移動検知センサの出力状態の変動間隔が長くなるように、役物の駆動速度を遅くすることが提案されるが、役物の駆動速度を遅くすると、役物による演出効果が損なわれてしまう。
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであり、移動量カウンタの値に基づいて役物の位置制御を行う遊技機にあって、役物による演出効果を損なうことなく、移動量カウンタの更新処理の負担を低減し得る構成の提供を目的とする。
本発明は、正逆方向に移動可能な役物と、前記役物を正逆方向に駆動するモータと、該モータを制御する駆動制御手段と、前記役物を駆動させる駆動パターンを複数記憶し、前記駆動制御手段及び前記モータを介して、所要の駆動パターンの内容に沿って前記役物を駆動させる役物演出制御手段と、光を遮蔽する遮蔽部と光を遮蔽しない非遮蔽部とを、前記役物の移動方向に沿って、所定の計測単位の幅で交互に配置してなるものであり、前記役物とともに移動するよう構成された移動指標部と、該移動指標部の前記遮蔽部及び前記非遮蔽部を光学的に検知することにより、前記役物が前記計測単位の分だけ移動する度に出力状態が切り替わるよう構成された第一の移動検知センサと、前記移動指標部の前記遮蔽部及び前記非遮蔽部を光学的に検知することにより、前記役物が前記計測単位の分だけ移動する度に出力状態が切り替わり、かつ、前記第一の移動検知センサとは異なるタイミングで出力状態が切り替わるよう構成された第二の移動検知センサと、該第二の移動検知センサの出力状態の変化を契機として、前記第一の移動検知センサの出力状態を反映した状態を保持し、保持した状態を出力する第一の保持回路と、前記第一の移動検知センサの出力状態の変化を契機として、前記第二の移動検知センサの出力状態を反映した状態を保持し、保持した状態を出力する第二の保持回路と、前記第一の保持回路又は前記第二の保持回路からの入力が変化した際に、前記第一の保持回路及び前記第二の保持回路からの入力が当該変化の前後で所定の第一態様となる場合は正方向への移動を示す第一の移動信号を出力し、前記第一の保持回路又は前記第二の保持回路からの入力が変化した際に、前記第一の保持回路及び前記第二の保持回路からの入力が当該変化の前後で前記第一態様とは異なる所定の第二態様となる場合は逆方向への移動を示す第二の移動信号を出力する移動検知回路と、該移動検知回路が前記第一の移動信号を出力する度に、前記役物の位置を示す移動量カウンタに一定数を加算し、前記移動検知回路が前記第二の移動信号を出力する度に、前記移動量カウンタから前記一定数を減算する移動量カウンタ更新手段とを備え、前記役物演出制御手段が記憶する複数の前記駆動パターンは、前記役物を一方向に連続的に移動させる連続駆動パターンと、前記役物を前記計測単位未満の振幅で正逆方向に振動させる振動駆動パターンとを含むことを特徴とする遊技機である。
かかる構成にあっては、役物を一方向に連続的に駆動した場合は、役物の移動に伴って二つの移動検知センサの出力状態が交互に変化することとなる。そして、二つの移動検知センサの出力状態が交互に変化する場合には、各移動検知センサの出力状態が変化する度に、二つの保持回路の出力状態が交互に変化する。二つの保持回路の出力状態の変化する態様は、役物の移動方向によって相違するため、移動検知回路は、二つの保持回路からの入力に応じて、第一の移動信号と第二の移動信号のいずれかを出力する。すなわち、連続駆動パターンでは、役物が移動するのに伴って、第一の移動信号又は第二の移動信号が繰返し出力されて、移動量カウンタが更新される。したがって、本発明によれば、役物を連続駆動パターンで駆動する時は、移動量カウンタの値によって、役物の位置を正確に把握できる。
これに対して、役物を計測単位未満の振幅で正逆方向に振動させた場合には、二つの移動検知センサの出力状態の変化態様は、振動位置と振幅に応じて、次の(1)〜(3)のいずれかとなる。
(1)いずれの移動検知センサの出力状態も変化しない
(2)一方の移動検知センサの出力状態が繰り返し変化する
(3)一方の移動検知センサの出力状態の変化と、他方の移動検知センサの出力状態の変化が2回ずつ交互に生じる
本発明にあっては、移動検知センサの出力状態が(1)〜(3)のいずれの態様となった場合でも、二つの保持回路の出力状態が変化することはない。したがって、本発明によれば、役物を振動駆動パターンで駆動する時は、移動検知回路は移動信号を出力せず、移動量カウンタ更新手段は移動量カウンタを更新しない。
このように、本発明では、役物を振動駆動パターンで往復振動させる場合には、移動量カウンタが更新されないため、従来構成に比べて、移動量カウンタの更新処理を軽減できる。なお、役物を連続駆動パターンで駆動する時は、役物の動きに合わせて移動量カウンタを更新しなければ、移動量カウンタの値が、役物の現在位置を反映しなくなり、役物の位置制御に不具合が生じるが、振動駆動パターンは、基本的に振動の前後で役物の位置が変化しないため、移動量カウンタを更新しなくても、役物の位置制御に不具合は生じない。また、本発明によれば、チャタリングによって移動検知センサの出力状態が変動したとしても、保持回路の出力状態は変動しないため、移動検知センサのチャタリングに基づいて移動量カウンタを更新する処理も不要となる。このように、本発明によれば、役物の位置制御に不具合を生じさせることなく、移動量カウンタの更新処理の負担を軽減できるため、移動量カウンタの更新処理を比較的低廉なCPUに担わせたり、その他の処理を担うCPUに実行させたりすることで、従来構成に比べてコストの低減が可能となる。また、本発明にあっては、役物の振動駆動パターンを、移動量カウンタの更新処理の負担を考慮することなく決定できるため、従来構成に比べて、役物の演出パターンの自由度を向上させることができる。
本発明にあって、前記モータは、ステッピングモータであることが提案される。
ステッピングモータは、低速駆動時には、1ステップ毎にオーバーシュートとアンダーシュートを繰り返すため、役物をステッピングモータで低速駆動する場合には、役物は1ステップ毎に正逆方向にわずかに振動することとなる。従来構成では、こうした微振動によって移動検知センサの出力状態が変化した場合でも、移動信号が出力されて移動量カウンタの更新処理が実行されるが、本発明では、かかる微振動に基づいて移動検知センサの出力状態が変化したとしても、移動信号が出力されないため、こうした微振動に基づいて移動量カウンタを更新する処理も不要となる。
また、本発明にあって、前記役物を前記振動駆動パターンで駆動している時に前記ステッピングモータが脱調すると、前記役物が前記計測単位の1.5倍以上移動するよう構成されていることが提案される。
本発明にあっては、役物が計測単位未満の振幅で振動する場合は、役物の位置に関わらず、移動検知回路は移動信号を出力しないが、役物が計測単位の1.5倍以上移動すれば、役物の位置に関わらず、移動検知回路から移動信号が1回以上出力される。このため、かかる構成では、振動駆動パターンでの駆動中にステッピングモータが脱調して、振動駆動パターンの前後で役物の位置が変化したとしても、脱調時に出力される移動信号に基づいて、移動量カウンタを適正な値に更新することが可能となる。
また、本発明にあって、前記第一の保持回路及び前記第二の保持回路は、入力信号の変化を契機としてパルス信号を出力するパルス信号発生回路と、第一の端子に該パルス信号発生回路からのパルス信号が入力するのを契機として、第二の端子への入力状態を取り込んで保持し、保持した入力状態を出力するラッチ回路とを夫々備えてなり、前記第一の保持回路では、前記パルス信号発生回路に前記第二の移動検知センサの出力状態を反映した信号が入力されるとともに、前記ラッチ回路の前記第二の端子に、前記第一の移動検知センサの出力状態を反映した信号が入力され、前記第二の保持回路では、前記パルス信号発生回路に前記第一の移動検知センサの出力状態を反映した信号が入力されるとともに、前記ラッチ回路の前記第二の端子に、前記第二の移動検知センサの出力状態を反映した信号が入力されることが提案される。
かかる構成にあっては、簡易な回路構成によって二つの保持回路を実現できる。
また、本発明にあって、前記連続駆動パターンは、前記役物を正方向に連続的に移動させる正方向連続駆動パターンと、前記役物を逆方向に連続的に移動させる逆方向連続駆動パターンの二種類を含み、前記役物が前記正方向連続駆動パターンで駆動されている時と、前記逆方向連続駆動パターンで駆動されている時とで、出力状態を反転させる駆動方向通知手段と、前記第一の移動検知センサ及び前記第二の移動検知センサから前記各ラッチ回路の前記第二の端子への出力、又は、前記各ラッチ回路から前記移動検知回路への出力を、反転させる反転状態と、反転させない非反転状態とに選択的に切り替わるものであって、前記駆動方向通知手段の出力状態に応じて前記反転状態と前記非反転状態に切り替わるよう構成された出力選択回路とを備えることが提案される。
かかる構成にあっては、役物の駆動パターンを、正方向連続駆動パターンから逆方向連続駆動パターンに切り替える場合や、逆方向連続駆動パターンから正方向連続駆動パターンに切り替える場合に、役物の位置と移動量カウンタの値との間にずれが生じないため、移動量カウンタの値を補正するソフトウェア処理が不要となり、CPUの処理負担を軽減することができる。
また、本発明にあって、少なくとも一定の幅を有し、前記役物とともに移動する基準位置指標部と、前記役物の位置が所定の検知範囲である時に前記基準位置指標部を光学的に検知して検知状態となるよう構成された基準位置センサと、該基準位置センサが検知状態に切り替わった後に、前記第一の移動検知センサ又は前記第二の移動検知センサの出力状態が最初に切り替わるタイミングで、前記移動量カウンタの値をリセットするカウンタリセット手段とを備え、前記検知範囲には、前記第一の移動検知センサ及び前記第二の移動検知センサの出力状態が切り替わる位置が、夫々一箇所ずつ含まれていることが提案される。
かかる構成にあっては、正方向への役物の移動中に移動量カウンタをリセットする場合と、逆方向への役物の移動中に移動量カウンタをリセットする場合とで、リセット後の移動量カウンタの値と役物の位置との対応関係が等しくなるため、役物の移動方向に応じてリセットに係る処理内容を変更したり、移動量カウンタの値を補正したりする処理が不要となる。また、かかる構成では、基準位置センサが検知状態に切り替わるタイミングでなく、移動検知センサの出力状態が切り替わるタイミングで移動量カウンタをリセットするため、基準位置指標部の寸法誤差が比較的大きくても、役物の位置制御の精度が低下しないという利点がある。
また、本発明にあって、前記役物は正逆方向に回転可能な回転役物であり、前記移動指標部の前記遮蔽部と前記非遮蔽部は、前記回転役物の回転方向に沿って交互に配置されており、前記計測単位は、前記回転役物の所定の回転角度幅であることが提案される。
スロットマシン1の正面図である。 スロットマシン1の制御回路を示すブロック図である。 サブリールユニット14の斜視図である。 回転位置検知手段を示すサブリールユニット14の右側面図である。 移動検知センサ56,57の出力信号が切り替わるタイミングを示す説明図である。 サブリール13の駆動制御に係る制御回路を示すブロック図である。 正転時のサブリール13の回転位置の検知態様を示すタイミングチャートである。 逆転時のサブリール13の回転位置の検知態様を示すタイミングチャートである。 励磁順序テーブルを示す図表である。 (a)加速パターン用と、(b)振動パターン用の励磁切替テーブルを示す図表である。 センサ回路61の回路図である。 第一保持回路63及び第二保持回路64の入出力特性を示す図表である。 移動検知回路65の入出力特性を示す図表である。 (a)正転時と(b)逆転時のセンサ回路61の動作を示すタイミングチャートである。 回転方向反転時のセンサ回路61の動作を示すタイミングチャートである。 振動パターンで駆動した時の、センサ回路61の動作を示すタイミングチャートである。 実施例2において、サブリール13を振動停止パターンで駆動した時の、サブリール13の振動態様を示すタイミングチャートである。 実施例3に係るセンサ回路61aの回路図である。 実施例3における、回転方向反転時のセンサ回路61aの動作を示すタイミングチャートである。
本発明をスロットマシンに適用した実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
なお、下記実施例にあって、本発明に係る役物は、サブリール13に相当し、本発明に係るモータは、ステッピングモータ51に相当する。また、本発明に係る駆動制御手段、役物演出制御手段、移動量カウンタ更新手段、及び駆動方向通知手段は、実施例3に係るサブ用マイクロコンピュータ40によって実現される。また、本発明に係る連続駆動パターンは、加速パターン及び定速パターンに相当し、正方向連続駆動パターンは、正転加速パターン及び正転定速パターンに相当し、逆方向連続駆動パターンは、逆転加速パターン及び逆転定速パターンに相当する。また、本発明に係る振動駆動パターンは、実施例1では振動パターンに相当し、実施例2では振動停止パターンに相当する。また、本発明に係る第一の移動検知センサ及び第二の移動検知センサは、第一移動検知センサ56及び第二移動検知センサ57に夫々相当し、本発明に係る計測単位は、サブリール13の1/128回転(約2.8°)に相当する。また、本発明に係る第一の保持回路及び第二の保持回路は、第一保持回路63及び第二保持回路64に夫々相当し、ラッチ回路の第一の端子はクロック端子Cに、第二の端子はデータ端子Dに夫々相当する。また、本発明に係る第一の態様と第二の態様は、正転態様と逆転態様に夫々相当し、第一の移動信号と第二の移動信号は、CW信号とCCW信号に夫々相当する。また、本発明に係るカウンタリセット手段は、サブ用マイクロコンピュータ40とセンサ回路61に相当する。
図1は、本実施例のスロットマシン1の正面図である。スロットマシン1は、前方に開放された筐体2と、該筐体2を前方から覆う前扉3とを備え、該前扉3が筐体2の一側縁に枢支されている。筐体2の内部には、回転可能な四つのリール9a〜9c,13が配設されており、筐体2の前面中央部には、各リール9a〜9c,13を視認可能とする表示窓4a,4bが設けられる。四つのリール9a〜9c,13のうち、左側から三つのリール9a〜9cは、役の入賞に係るメインリール9a〜9cであり、右端のリール13は、演出に用いられるサブリール13である。表示窓4a,4bの上方には、演出用の画像を表示する画像表示器10が配設されている。また、前扉3の前面側には、表示窓4a,4bの下方に、遊技操作に用いるベットスイッチ5、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7、精算スイッチ8等の各種スイッチが配設される。
図2は、本実施例のスロットマシン1の遊技を制御する制御回路を示すブロック図である。スロットマシン1の制御装置は、メイン制御装置20とサブ制御装置21の二つの制御装置により構成される。各制御装置20,21は、マイクロコンピュータ30,40等を配設したプリント基板によって構成されるものであり、基板ケースに収容された状態で、筐体2の内部に配設されている。メイン制御装置20は、スロットマシン1の遊技のうち、ゲームの進行に関する制御を主に実行し、サブ制御装置21は、スロットマシン1の遊技のうち、演出に関する制御を主に実行する。
メイン制御装置20は、メイン用マイクロコンピュータ30と、コマンド送信回路31とを備えている。メイン用マイクロコンピュータ30は、CPU30a、タイマ30b、ROM30c、RAM30d、入出力ポート30e等を備えてなる。タイマ30bは、一定時間間隔でCPU30aに割込信号を出力するものである。RAM30dは、各種のデータを一時的に記憶保持するものであり、作業領域や、各種のスイッチ・センサからの信号を一時的に記憶する記憶領域、カウンタ等を構成するレジスタ領域、バックアップ用記憶領域などからなる。ROM30cには、CPU30aが実行する制御プログラムや、抽選に用いるテーブル等の固定データが格納される。
ベットスイッチ5は、クレジットされているメダルを投入する操作に用いるものである。
スタートスイッチ6は、メインリール9a〜9cの回転を開始させる操作(開始操作)に用いるものである。本実施例では、レバー式スイッチが用いられており、レバーを傾動させることで、三つのメインリール9a〜9cが回転を開始する。
ストップスイッチ7は、メインリール9a〜9cの回転を停止させる操作(停止操作)に用いるものである。ストップスイッチ7は、三つのメインリール9a〜9cに個別に対応付けられたものが計3個配設される。すなわち、ストップスイッチ7を操作すると、当該ストップスイッチ7に対応するメインリール9a〜9cが停止するよう構成されている。
精算スイッチ8は、クレジットされているメダル、及び投入されたものの未だ遊技に用いられていないメダルを返却する操作に用いるものである。
メインリールユニット17は、三つのメインリール9a〜9cと、メインリール9a〜9cを個別に回転駆動する三つのステッピングモータ(図示省略)とを備えてなるものである。メインリール9a〜9cは、円筒形状をなしており、筐体2の内部で左右に並設される。メインリール9a〜9cには、その外周面に複数種類の図柄が配される。メイン制御装置20は、ステッピングモータによってメインリール9a〜9cを回転させることで、外周面の図柄を表示窓4aで変動表示させ、各ステッピングモータによってメインリール9a〜9cを任意の角度で停止させることで、表示窓4aに外周面の図柄を選択的に停止表示させ得るよう構成されている。ここで、表示窓4aには、中央部分を横断する一本の有効ラインが設定されており、三つのメインリール9a〜9cが停止した状態で、各メインリール9a〜9cの図柄のいずれか一つが有効ライン上に停止表示されるよう構成されている。後述するように、有効ラインの上に停止表示される図柄の組合せによって各種の役に入賞したか否かが決定される。
ホッパーユニット18はメダルを払い出すためのものであり、メダルを貯留するタンクと、タンクのメダルを払出口に向けて送り出す送出機構とを備えている。送出機構は、駆動源となるモータと、送出されるメダルを検出するための払出センサとを備えている。
外部端子板19は、遊技情報(投入・払出情報、遊技履歴情報、エラー情報など)を外部出力し、遊技場設備によってスロットマシン1の大当り履歴などの情報を閲覧可能とするものである。
サブ制御装置21は、サブ用マイクロコンピュータ40と、コマンド受信回路41と、音声制御回路42と、画像制御回路43と、LED駆動回路44等を備えている。サブ用マイクロコンピュータ40は、CPU40a、タイマ40b、ROM40c、RAM40d、入出力ポート40e等を備えてなる。タイマ40bは、一定時間間隔でCPU40aに割込信号を出力するものである。具体的には、タイマ40bは、水晶発振器からのクロック信号に基づいて、1.5ミリ秒ごとに割込信号をCPU40aの割込信号入力部に出力するよう構成される。CPU40aはかかる割込信号が入力される度に、所定の割込処理を実行する。RAM40dは、各種のデータを一時的に記憶保持するものであり、作業領域や、各種のスイッチ・センサからの信号を一時的に記憶する記憶領域、カウンタ等を構成するレジスタ領域、バックアップ用記憶領域などからなる。ROM40cには、CPU40aが実行する制御プログラムや、多岐に亘る演出制御内容を規定するテーブル等の固定データが格納される。
メイン制御装置20のコマンド送信回路31と、サブ制御装置21のコマンド受信回路41は、信号線16によって相互接続されており、サブ用マイクロコンピュータ40のCPU40aは、メイン制御装置20から受信したコマンドに対応した処理を実行する。具体的には、入出力ポート40eから信号を音声制御回路42へ出力することで音声制御回路42がスピーカ11から音を出力し、また、入出力ポート40eから信号を画像制御回路43へ出力することで画像制御回路43が画像表示器10に画像を出力し、また、入出力ポートから信号をLED駆動回路44へ出力することでLED駆動回路44が演出用ランプ12を点灯させる。また、入出力ポート40eから信号をサブリールユニット14へ出力することで、サブリール13の回転を制御する。
図3は、サブリールユニット14の斜視図である。サブリールユニット14は、サブリール13と、筐体2に固定されてサブリール13を正逆方向に回転可能に支持するベース部材50と、サブリール13を正逆両方向に回転駆動するステッピングモータ51とを備えてなる。また、図3では図示されていないが、ベース部材50には後述するサブリール接続基板60(図6参照)が配設される。
サブリール13は、円筒形状をなしており、その外周面には「三日月」、「7」、「星」などの複数種類の図柄15が合計18個配される(図1参照)。後述するように、サブ制御装置21は、ステッピングモータ51によってサブリール13を回転させた後に停止して、表示窓4bに表示される図柄15の種類によって遊技状態等を遊技者に示唆するサブリール演出を実行する。
ステッピングモータ51は、ハイブリッド型の4相モータであり、A,B,/A,/Bの4相のコイルを個別に励磁するための4つの入力部を備えている(図6参照)。各入力部は、サブ用マイクロコンピュータ40と接続されており、サブ用マイクロコンピュータ40からの入力信号に応じて4相のコイルの励磁パターンが切り替わるよう構成される。ステッピングモータ51の基本ステップ角は約1.4°(1周252ステップ)である。かかるステッピングモータ51の構造は、既存の遊技機でリールの回転駆動に用いられているものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、サブリールユニット14は、サブリール13の回転位置を検知するための回転位置検知手段を備えている。回転位置検知手段は、サブリール13が所定の基準位置にあることを検知する基準位置検知手段と、サブリール13の回転を検知する回転検知手段とからなる。なお、本実施例では、図1に示すように、「7」の図柄15が真正面に位置することとなる回転位置をサブリール13の基準位置として設定している。
基準位置検知手段は、サブリール13とともに回転する基準位置指標部52と、サブリール13が基準位置にあるときに基準位置指標部52を検知する基準位置センサ53とで構成される。具体的には、図4に示すように、基準位置指標部52は、サブリール13の回転方向に対して3°の角度幅を有する小突片である。基準位置センサ53は、サブリール13が基準位置にある時に、基準位置指標部52を検知して出力信号(出力状態)がONとなるよう配置された光電センサである。なお、基準位置指標部52は、サブリール13の回転方向に対して3°の角度幅を有しているため、基準位置センサ53が検知状態となる範囲(検知範囲)は、3°の角度幅を有している。
回転検知手段は、サブリール13が1/256回転する度に、回転方向に応じた信号を出力するものである。具体的には、回転検知手段は、サブリール13とともに回転する移動指標部58と、移動指標部58の回転を光学的に検知する第一移動検知センサ56及び第二移動検知センサ57を備えてなる。図4に示すように、移動指標部58は、サブリール13よりも小径な円環状をなし、サブリール13と中心が一致するように設けられている。移動指標部58の一側縁には、光を遮蔽する遮蔽部54と、光を遮蔽しない非遮蔽部55とが、サブリール13の回転方向に沿って交互に配設される。遮蔽部54は櫛歯状に突出する小突片であり、非遮蔽部55は、隣り合う遮蔽部54の間に形成される間隙である。全ての遮蔽部54及び非遮蔽部55は、サブリール13の回転方向に対して1/128回転(約2.8°)の角度幅を有しており、移動指標部58の一側縁には、全周に亘って64個の遮蔽部54と64個の非遮蔽部55が交互に配設されている。
二つの移動検知センサ56,57は、図5に示すように、サブリール13の回転に伴って、移動指標部58の遮蔽部54と非遮蔽部55が、投光部と受光部の間の検知領域59を交互に通過するよう配置された光電センサであり、図5(a)のように、検知領域59に遮蔽部54が位置する時に出力信号(出力状態)がONになり、図5(b)のように、検知領域59に非遮蔽部55が位置する時に出力信号がOFFになる。上述のように、全ての遮蔽部54及び非遮蔽部55は、サブリール13の回転方向に対して1/128回転の角度幅を有しているから、各移動検知センサ56,57の出力信号は、サブリール13が1/128回転する度にON/OFFが切り替わることとなる。ここで、二つの移動検知センサ56,57は、出力信号が切り替わる位相が90°(1/4周期)ずれるように配置されており、これにより、サブリール13が1/256回転する度に、少なくとも一方の移動検知センサ56,57の出力信号が切り替わるよう構成されている。すなわち、かかる回転検知手段によれば、サブリール13の回転量を1/256回転(360°/256)の分解能で検知できる。また、かかる回転検知手段では、サブリール13の正転時には、第一移動検知センサ56の出力信号の位相が、第二移動検知センサ57の出力信号よりも90°遅れ、サブリール13の逆転時には、第一移動検知センサ56の出力信号の位相が、第二移動検知センサ57の出力信号よりも90°進むため、二つの移動検知センサ56,57の出力信号が切り替わる態様が、正転時と逆転時のいずれの態様であるかを識別することで、サブリール13の回転方向を検知できる。なお、サブリール13の正転方向とは、図柄15が表示窓4bで上から下に移動表示される回転方向であり、逆転方向は正転方向と逆向きの回転方向である。
図6は、サブリール13の制御に係る制御回路を示すブロック図である。上述のように、ステッピングモータ51は、A,B,/A,/Bの4相のコイルを個別に励磁するための4つの入力部を備えている。各入力部は、サブリールユニット14のベース部材50に配設されたサブリール接続基板60を介して、サブ用マイクロコンピュータ40と接続されており、サブ用マイクロコンピュータ40が、夫々の入力部へ「1」(励磁)又は「0」(非励磁)を入力することで、ステッピングモータ51の励磁パターンを制御し得るよう構成されている。
図6に示すように、サブリール接続基板60には、センサ回路61が配設されており、基準位置センサ53、第一移動検知センサ56、及び第二移動検知センサ57の出力信号はセンサ回路61に入力される。センサ回路61は、これらのセンサ53,56,57の出力信号の切り替わりを検知して、CW信号,CCW信号,RST信号の3つの信号をサブ用マイクロコンピュータ40に出力する回路である。
CW信号はサブリール13の正転方向の回転を示す信号であり、CCW信号はサブリール13の逆転方向の回転を示す信号である。具体的には、センサ回路61は、移動検知センサ56,57が正転時の態様で切り替わった場合に、CW信号をONに切り替え、移動検知センサ56,57が逆転時の態様で切り替わった場合には、CCW信号をONに切り替える。すなわち、センサ回路61は、サブリール13が正転方向に1/256回転する度にCW信号をONに切り替え、サブリール13が逆転方向に1/256回転する度にCCW信号をONに切り替える。センサ回路61は、CW信号又はCCW信号をONに切り替えると、サブ用マイクロコンピュータ40からCLR信号を受信するまで、各信号の出力をONに維持し続ける。
RST信号は、後述する移動量カウンタをリセットするための信号である。センサ回路61は、基準位置センサ53が基準位置指標部52を検知して、基準位置センサ53の出力信号がOFFからONに変化するのを契機に、RST信号をOFFからONに切り替え、基準位置センサ53の出力信号がONからOFFに変化するのを契機に、RST信号をOFFからONに切り替える。具体的には、センサ回路61は、基準位置センサ53の出力がONに切り替わった後に、いずれかの移動検知センサ56,57の出力が最初に切り替わるタイミングで、RST信号の出力をONにする。そして、センサ回路61は、基準位置センサ53の出力がOFFの状態で、いずれかの移動検知センサ56,57の出力が切り替わると、RST信号の出力をOFFに切り替える。
サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13の回転位置を示す移動量カウンタを具備している。移動量カウンタは、「0」〜「255」の256通りの値をとるカウンタである。移動量カウンタは循環式のカウンタである。すなわち、最大値(「255」)の時点で1を加算されると最小値「0」となり、「0」の時点で1を減算されると最大値(「255」)となる。
サブ用マイクロコンピュータ40は、センサ回路61からCW信号が入力される度に移動量カウンタの値に1を加算し、センサ回路61からCCW信号が入力される度に移動量カウンタの値から1を減算することで、移動量カウンタの値を、サブリール13の現在位置を示す値に更新する。本実施例では、基本的に、サブリール13が正転方向に1/256回転する度にCW信号が入力され、サブリール13が逆転方向に1/256回転する度にCCW信号が入力されるため、サブリール13を任意の回転位置から正転方向又は逆転方向に1回転させると、移動量カウンタの値が一巡して、元の回転位置で同じ値を示すようよう構成されている。
また、サブ用マイクロコンピュータ40は、センサ回路61からのRST信号がONに切り替わるのを契機として、移動量カウンタの値を「0」にリセットするカウンタリセット処理を実行する。かかるカウンタリセット処理は、移動量カウンタの値と、サブリール13の回転位置のずれを補正するためのものである。
図7は、正転中のサブリール13の回転検知態様を示すタイミングチャートである。なお、以下の説明では、便宜上、サブリール13の回転位置を、基準位置から正転方向の回転角度で表す。すなわち、回転位置「0°」は、基準位置を表し、回転位置「90°」は、基準位置から正転方向に1/4回転した回転位置を表す。図7に示すように、正転中は、サブリール13が1/256回転する度に、移動検知センサ56,57の出力信号が正転時の態様で切り替わり、その度に、CW信号が出力されて、移動量カウンタの値が1ずつ加算される。なお、CW信号は、サブ用マイクロコンピュータ40からのCLR信号によって、ONに切り替わった直後にOFFに復帰する。ここで、本実施例では、図7中のT1の時点で、サブリール13が基準位置(0°)になると、基準位置指標部52が基準位置センサ53を遮光することにより、基準位置センサ53の出力信号がONに切り替わる。そして、T1直後のT2の時点で、第二移動検知センサ57が遮蔽部54に遮蔽されて、第二移動検知センサ57の出力が切り替わると、センサ回路61がRST信号をONに切り替える。これにより、サブ用マイクロコンピュータ40はT2の時点でカウンタリセット処理を実行して、移動量カウンタの値が「0」になる。上述のように、基準位置指標部52は、サブリール13の回転方向に対して3°の角度幅に設計されているため、基準位置センサ53の出力は、基準位置から正転方向に3°回転したT3の時点でONからOFFに切り替わる。そして、T3直後のT4の時点で、第二移動検知センサ57の出力信号が切り替わると、センサ回路61はRST信号をOFFに切り替える。
図8は、逆転中のサブリール13の回転検知態様を示すタイミングチャートである。図8に示すように、逆転中は、サブリール13が1/256回転する度に、移動検知センサ56,57の出力信号が逆転時の態様で切り替わり、その度に、CCW信号が出力されて、移動量カウンタの値が1ずつ減算される。なお、CCW信号は、サブ用マイクロコンピュータ40からのCLR信号によって、ONに切り替わった直後にOFFに復帰する。ここで、図8中のT1の時点で、サブリール13が基準位置の手前(3°)まで回転すると、基準位置指標部52が基準位置センサ53を遮光することにより、基準位置センサ53の出力信号がONに切り替わる。そして、T1直後のT2の時点で、第一移動検知センサ56が遮蔽部54に遮蔽されて、第一移動検知センサ56の出力が切り替わると、センサ回路61がRST信号をONに切り替える。これにより、サブ用マイクロコンピュータ40がT2の時点でカウンタリセット処理を実行して、移動量カウンタの値が「0」になる。そして、基準位置センサ53の出力は、サブリール13が基準位置まで回転したT3の時点でONからOFFに切り替わる。そして、T3直後のT4の時点で、第一移動検知センサ56の出力が切り替わると、センサ回路61はRST信号をOFFに切り替える。
このように、移動量カウンタの値は、サブリール13が基準位置となるのを契機に「0」にリセットされるとともに、正転方向に1/256回転する度に1加算され、逆転方向に1/256回転する度に1減算されることで、サブリール13の現在の回転位置を正しく示すよう構成される。後述するように、サブ用マイクロコンピュータ40は、かかる移動量カウンタの値を参照することによって、サブリール13の停止位置を制御する。
ここで、本実施例では、図7,8に示すように、回転位置が0°〜3°の範囲が、基準位置センサ53の出力信号がONになる検知範囲となっており、かかる検知範囲内に、第一移動検知センサ56及び第二移動検知センサ57の出力信号が切り替わる回転位置が、夫々一箇所ずつ含まれている。かかる構成にあっては、図7,8に示すように、カウンタリセット処理を、サブリール13の正転中に実行する場合と、逆転中に実行する場合とで、リセット後の移動量カウンタの値が示す回転位置にずれが生じない。例えば、図7,8の例では、カウンタリセット処理を正転中に実行する場合(図7)でも、逆転中に実行する場合(図8)でも、「0°」の回転位置において移動量カウンタの値は「255」を示している。このため、本実施例では、サブリール13の回転方向に応じてカウンタリセット処理の処理内容を変更したり、移動量カウンタの値を補正したりする処理が不要である。また、かかる構成では、基準位置センサ53の出力信号がONに切り替わるタイミングでなく、移動検知センサ56,57の出力信号が切り替わるタイミングでカウンタリセット処理を実行するため、基準位置指標部52の寸法誤差が比較的大きくても、サブリール13の位置制御の精度が低下しないという利点がある。
次に、サブリール13の駆動制御について説明する。
本実施例のスロットマシン1では、遊技中にサブリール13を用いたサブリール演出が実行される。具体的には、サブリール演出では、停止中のサブリール13が回転した後に停止して、表示窓4bに停止表示された図柄15の種類等によって遊技者に内部状態を示唆する。サブリール演出の実行は、主としてサブ用マイクロコンピュータ40によって制御される。具体的には、スタートスイッチ6が操作された時点で、遊技状態や役抽選結果、その他の抽選結果に基づいて、サブ用マイクロコンピュータ40がサブリール演出を実行するか否かを決定する。そして、サブリール演出の実行を決定した場合には、遊技状態や役抽選結果、その他の抽選結果に基づいて、当該サブリール演出の内容を決定する。
サブリール演出は、多種類の演出パターンが用意されている。具体的には、サブリール13の停止位置は、各図柄15を表示窓4bの真正面に表示し得る数の停止位置が用意されている。また、サブリール13の回転方向は正転方向と逆転方向が用意され、回転数は、1回転未満から10回転以上まで複数パターンが用意されている。また、サブリール13の停止態様についても、サブリール13の回転を円滑に停止させる通常停止態様と、サブリール13の回転停止直後にサブリール13を正逆方向に往復振動させる振動停止態様が用意されている。
サブ用マイクロコンピュータ40のROM40cには、サブリール演出を実現するためのサブリール13の駆動パターンが複数種類記憶されており、サブ用マイクロコンピュータ40は、複数の駆動パターンを適切な順序で組み合わせることにより、サブリール演出を実行する。サブリール13の駆動パターンは、待機パターンと、加速パターンと、定速パターンと、減速停止パターンと、振動パターンの5つに大別される。
待機パターンは、ステッピングモータ51を休止させている時の駆動パターンであり、サブリール演出を終了してから、次のサブリール演出を実行するまでの期間は、この待機パターンで制御される。加速パターンは、停止したサブリール13を、サブリール演出における制御上の最高回転速度まで加速する時の駆動パターンであり、サブ用マイクロコンピュータ40は、スタートスイッチ6が操作された時点でサブリール演出の実行を決定すると、サブリール13を加速パターンで駆動する。加速パターンは、サブリール13を正転方向に連続的に加速する正転加速パターンと、逆転方向に連続的に加速する逆転加速パターンとからなる。
定速パターンは、サブリール演出における制御上の最高回転速度でサブリール13を定速回転させる駆動パターンであり、サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13を加速パターンで最高回転速度まで加速した後に、サブリール13を定速パターンで駆動する。定速パターンは、サブリール13を正転方向に連続回転させる正転定速パターンと、逆転方向に連続回転させる逆転定速パターンとからなる。減速停止パターンは、最高回転速度で定速回転しているサブリール13を減速して停止させる時の駆動パターンである。サブ用マイクロコンピュータ40は、定速回転中のサブリール13が目標の停止位置に接近した時に、減速停止パターンで駆動することにより、サブリール13を目標の停止位置で停止させる。振動パターンは、サブリール13を振動停止態様で停止させる時の駆動パターンである。
サブリール13の駆動パターンは、ステッピングモータ51の励磁パターンの切替順序と、各励磁パターンの切替間隔とによって規定される。具体的には、サブ用マイクロコンピュータ40のROM40cには、図9に示すように、サブリール13を回転させる時の励磁パターンの切替順序を規定した励磁順序テーブルが記憶される。励磁順序テーブルは、4通りの励磁パターンを示す励磁データを0〜3の励磁ポインタの値で順序付けして記憶したものである。励磁データは、ステッピングモータ51の各入力部に1ビットずつ入力する計4ビットのデータであり、励磁データの各ビットの値によって4相のコイルの励磁パターンが決定される。例えば、励磁データのA相に入力するビットが「1」であればA相のコイルが励磁状態となり、「0」であればA相のコイルは非励磁状態となる。
サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13を正転させる場合は、ステッピングモータ51に入力する励磁データを、励磁ポインタの昇順(0→1→2→3→0→1…)で繰返し切り替える。これにより、ステッピングモータ51は、A相→B相→/A相→/B相→A相→B相…の順番に励磁されて、励磁パターンが切り替わる度に正転方向に1ステップ(1/252回転)ずつ回転する。これに対して、サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13を逆転させる場合は、ステッピングモータ51に入力する励磁データを励磁ポインタの降順(3→2→1→0→3→2…)で繰返し切り替える。これにより、ステッピングモータ51は、/B相→/A相→B相→A相→/B相→/A相…の順番に励磁されて、励磁パターンが切り替わる度に、逆転方向に1ステップ(1/252回転)ずつ回転する。
また、サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13を正逆方向に往復振動させる場合は、ステッピングモータ51に入力する励磁データを、励磁ポインタの昇順に1つ切り替える正転ステップと、励磁ポインタの降順に1つ切り替える逆転ステップとを交互に繰り返す。例えば、現時点の励磁ポインタが「0」の場合は、まず、正転ステップで励磁ポインタ「1」の励磁パターンに切り替えて、サブリール13を正転方向に付勢し、次の逆転ステップで励磁ポインタ「0」の励磁パターンに切り替えて、サブリール13を逆転方向に付勢する。そして、かかる正転ステップと逆転ステップを繰り返すことにより、サブリール13を正逆方向に往復振動させる。
サブリール演出の制御を時系列的に説明する。まず、サブリール演出の開始前は、駆動パターンは待機パターンとなっている。待機パターンでは、サブ用マイクロコンピュータ40は、ステッピングモータ51に入力する励磁データを「0000」にして、サブリール演出を開始するまで、ステッピングモータ51を、4相のコイル全てが非励磁となる無励磁状態に制御する。
そして、サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール演出の実行を決定すると、サブリール13を正転させるために、駆動パターンを加速パターンに変更する。加速パターンでは、サブ用マイクロコンピュータ40は、ステッピングモータ51の励磁パターンを励磁ポインタの昇順(正回転時)又は降順(逆回転時)で切り替えることでサブリール13をいずれかの方向に加速させる。ここで、加速パターンにおいては、加速パターン用の励磁切替テーブルに規定された切替間隔で、ステッピングモータ51の励磁パターンを切り替える。励磁切替テーブルは、図10(a)に示すように、励磁パターンの切替間隔を測定するタイマ値を、タイマ用ポインタの値で順序付けて記憶したものである。なお、励磁切替テーブルのタイマ値は、1.5ミリ秒間隔で更新されるものであり、タイマ値が「15」の時は、22.5ミリ秒(15×1.5ミリ秒)経過後に、次の励磁パターンに切り替える。
図10(a)に示すように、加速パターン用の励磁切替テーブルには、「15」→「11」→・・・→「5」→「4」と段階的に減少するタイマ値が設定されており、励磁パターンの切替間隔が減少するに連れて、サブリール13の回転が加速されていく。そして、加速パターンでは、タイマ用ポインタが最大値「7」となった時点で、励磁データの切替間隔が6ミリ秒(タイマ値「4」)となり、サブリール13の回転が、制御上の最高回転速度(約40回転/分)に到達する。サブ用マイクロコンピュータ40は、加速パターンによってサブリール13が最高回転速度に達すると、駆動パターンを定速パターンに変更する。定速パターンでは、サブ用マイクロコンピュータ40は、ステッピングモータ51の励磁パターンを、6ミリ秒間隔で、励磁ポインタの昇順(正転時)又は降順(逆転時)に繰返し切り替えることで、サブリール13をいずれかの方向に最高回転速度で定速回転させる。
その後、定速パターンでサブリール13が所定回数回転して、サブリール13が目標の停止位置に接近すると、サブ用マイクロコンピュータ40は、駆動パターンを減速停止パターンに変更する。減速停止パターンでは、サブ用マイクロコンピュータ40は、ステッピングモータ51に入力する励磁データを「1111」にして、ステッピングモータ51を、一定時間(60ミリ秒)の間、4相のコイル全てが励磁される全相励磁状態に制御する。そして、かかる減速停止パターンにより、サブリール13は急速に減速し、目標の停止位置で停止する。ここで、サブリール演出におけるサブリール13の停止態様が通常停止態様である場合には、サブ用マイクロコンピュータ40は、減衰停止パターン開始から一定時間が経過した時点で駆動パターンを待機パターンに変更して、一連のサブリール演出を終了する。
一方、サブリール演出におけるサブリール13の停止態様が振動停止態様である場合は、サブ用マイクロコンピュータ40は、減速停止パターンでサブリール13を停止させた時点で、駆動パターンを振動パターンに変更する。振動パターンでは、サブ用マイクロコンピュータ40は、正転ステップと逆転ステップを交互に繰り返すことで、サブリール13を正逆方向に往復振動させる。ここで、振動パターンにおいては、サブ用マイクロコンピュータ40は、図10(b)に示す振動パターン用の励磁切替テーブルに規定された切替間隔で、正転ステップと逆転ステップを交互に実行する。なお、サブリール演出でサブリール13を正転方向に回転させた場合は、逆転ステップ→正転ステップ→逆転ステップ→・・・の順序で振動パターンを実行し、サブリール13を逆転方向に回転させた場合は、正転ステップ→逆転ステップ→正転ステップ→・・・の順序で振動パターンを実行する。振動パターン用の励磁切替テーブルのタイマ値は、開始時と終了時(タイマ用ポインタ=0,10)を除いて、「2」(3ミリ秒)に設定されている。すなわち、振動パターンでは、サブリール13は、3ミリ秒間隔で正転方向と逆転方向に交互に付勢され、6ミリ秒周期で正逆方向に往復振動する。このように、振動パターンでは、正転ステップと逆転ステップを短時間で交互に実行するため、振動の振幅は、ステッピングモータ51の基本ステップ角以下となる。そして、サブ用マイクロコンピュータ40は、振動パターンにおいて、タイマ用ポインタが最大値(「10」)に達した時点で、駆動パターンを待機パターンに変更する。これにより、サブリール13は、振動前の回転位置に停止して、一連のサブリール演出が終了する。
以上のように、サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13の駆動パターンを、待機パターン→加速パターン→定速パターン→減速停止パターンの順序で切り替えることにより、サブリール演出を実行する。また、サブリール13を振動停止態様で停止させる場合は、減速停止パターンの後に、駆動パターンを振動パターンに切り替える。
以下に、本発明の要部に係る構成を説明する。
図11に示すように、センサ回路61は、第二移動検知センサ57の出力状態の変化を契機として、第一移動検知センサ56の出力信号を保持し、保持した出力信号を出力する第一保持回路63と、第一移動検知センサ56の出力信号の変化を契機として、第二移動検知センサ57の出力信号を保持し、保持した出力信号を出力する第二保持回路64と、第一保持回路63及び第二保持回路64からの入力信号の変化に応じて、CW信号又はCCW信号を出力する移動検知回路65と、基準位置検知センサの出力変化を契機にRST信号を出力する基準位置検知回路66とを備えている。
第一保持回路63には、第一移動検知センサ56と第二移動検知センサ57の出力信号が入力され、第一保持回路63の出力信号は、移動検知回路65に入力される。第一保持回路63は、パルス信号発生回路68aとラッチ回路69aとを備えてなる。パルス信号発生回路68aは、第二移動検知センサ57の出力信号の変化を契機として、Hレベルのパルス信号を短時間出力するものである。具体的には、パルス信号発生回路68aは、遅延回路70とXORゲート71で構成され、第二移動検知センサ57の出力信号を分岐させ、一方を直接XORゲート71に入力し、他方を、遅延回路70を介してXORゲート71に入力することで、第二移動検知センサ57の出力信号が変化した時に、遅延回路70の遅延時間分だけ、XORゲート71の出力信号がHレベルとなるよう構成されたものである。
ラッチ回路69aは、一般的なDラッチ(Delayed Latch)であり、データ端子D及びクロック端子Cの二つの入力端子と、二つの出力端子Q,/Qとを備えている。このラッチ回路69aのデータ端子Dには、第一移動検知センサ56の出力信号が入力され、クロック端子Cには、パルス信号発生回路68aの出力信号が入力される。すなわち、ラッチ回路69aは、パルス信号発生回路68aの出力信号がHレベルの時は、第一移動検知センサ56の出力信号を取り込んで、当該出力信号を出力端子Qから出力するとともに、当該出力信号を反転した信号を出力端子/Qから出力する。また、クロック端子Cへの入力がHレベルからLレベルに切り替わると、当該時点の第一移動検知センサ56の出力信号を保持して、クロック端子Cへの入力がLレベルからHレベルに切り替わるまで、保持した出力信号を出力端子Qから出力するとともに、当該出力信号を反転した信号を他方の出力端子/Qから出力する。そして、第一保持回路63は、ラッチ回路69aの一方の出力端子Qの出力を、移動検知回路65に出力する。上述のように、パルス信号発生回路68aの出力は、第二移動検知センサ57の出力信号の変化を契機に短時間Hレベルとなるため、図12に示すように、第一保持回路63は、第二移動検知センサ57の出力信号がONからOFFに、又はOFFからONに変化するのを契機として、第一移動検知センサ56の出力信号を取り込んで保持し、保持した状態を移動検知回路65に出力する。
第二保持回路64は、第一保持回路63と同様の回路構成を有している。具体的には、第二保持回路64にも、第一移動検知センサ56と第二移動検知センサ57の出力信号が入力され、第二保持回路64の出力信号は、移動検知回路65に入力される。また、第二保持回路64は、パルス信号発生回路68bとラッチ回路69bとを備えてなる。パルス信号発生回路68bとラッチ回路69bは、第一保持回路63のパルス信号発生回路68aとラッチ回路69aと同様のものであるが、第二保持回路64に係るパルス信号発生回路68bは、第一移動検知センサ56の出力信号の変化を契機として、Hレベルのパルス信号を短時間出力する。そして、第二保持回路64に係るラッチ回路69bには、データ端子Dに第二移動検知センサ57の出力信号が入力され、第二保持回路64は、ラッチ回路69bの一方の出力端子Qの出力を、移動検知回路65に出力する。このため、図12に示すように、第二保持回路64は、第一移動検知センサ56の出力信号がONからOFFに、又はOFFからONに変化するのを契機として、第二移動検知センサ57の出力状態を取り込んで保持し、保持した状態を移動検知回路65に出力する。
移動検知回路65は、三つの入力端子Q1,Q2,CLRを備えている。入力端子Q1には、第一保持回路63が保持した第一移動検知センサ56の出力信号が入力され、入力端子Q2には、第二保持回路64が保持した第二移動検知センサ57の出力信号が入力される。また、入力端子CLRには、サブ用マイクロコンピュータ40から上述のCLR信号が入力される。また、移動検知回路65は、二つの出力端子CW,CCWを備えている。各出力端子CW,CCWからは、サブ用マイクロコンピュータ40に上述のCW信号とCCW信号が出力される。
上述のように、二つの移動検知センサ56,57の出力信号は、サブリール13の正転時と逆転時で異なる態様で切り替わるため、二つの保持回路63,64を介して移動検知回路65に入力される二つの移動検知センサ56,57の出力信号も、サブリール13の正転時と逆転時で異なる態様で変化する。このため、移動検知回路65は、図13に示すように、いずれかの入力端子Q1,Q2に入力される信号が変化した際に、当該信号の変化の前後の態様が、サブリール13の正転時の態様(正転態様)の場合はCW信号をONに切り替え、サブリール13の逆転時の態様(逆転態様)の場合はCCW信号をONに切り替えるよう構成される。また、移動検知回路65は、入力端子CLRにCLR信号が入力されると、CW信号及びCCW信号をOFFに切り替える。
このように、本実施例では、センサ回路61の移動検知回路65が二つの移動検知センサ56,57の出力信号の変化を検知して、CW信号又はCCWをサブ用マイクロコンピュータ40に出力する。ただし、センサ回路61では、二つの移動検知センサ56,57の出力信号の変化は、二つの保持回路63,64が当該出力信号を取り込むまで、移動検知回路65に入力されないため、第一移動検知センサ56及び第二移動検知センサ57の出力信号の変化は、移動検知回路65に遅れて入力される。
図14(a)は、サブリール13が正転している時のセンサ回路61の動作を示したものである。上述したように、サブリール13の正転中は、第一移動検知センサ56と第二移動検知センサ57の出力信号が正転時の態様で交互に変化することとなる。ここで、図14(a)中の矢印に示されるように、サブリール13の正転中は、センサ回路61において、第一移動検知センサ56及び第二移動検知センサ57の出力信号の変化が、各保持回路63,64の出力信号を介することで移動検知回路65に遅れて入力されることとなる。しかしながら、センサ回路61では、第一移動検知センサ56の出力信号が変化するタイミングでは、第一保持回路63の出力信号は変化しないものの、第一移動検知センサ56の出力信号の変化を契機として第二保持回路64が出力信号を正転態様で変化させる。また、第二移動検知センサ57の出力信号が変化するタイミングでは、第二保持回路64の出力信号は変化しないものの、第二移動検知センサ57の出力信号の変化を契機として第一保持回路63が出力信号を正転態様で変化させる。このように、サブリール13の正転中は、センサ回路61において、第一移動検知センサ56及び第二移動検知センサ57の出力信号の変化が移動検知回路65に遅れて入力されるが、一方の移動検知センサ56,57の出力信号の変化を契機として、他方の移動検知センサ56,57の出力信号の変化が移動検知回路65に入力されるため、センサ回路61は、第一移動検知センサ56又は第二移動検知センサ57の出力信号が変化する度にCW信号を出力する。
図14(b)は、サブリール13が逆転している時のセンサ回路61の動作を示したものである。上述したように、サブリール13の逆転中は、第一移動検知センサ56と第二移動検知センサ57の出力信号が逆転時の態様で交互に変化することとなる。ここで、図14(b)中の矢印に示されるように、サブリール13の逆転中でも、センサ回路61において、第一移動検知センサ56及び第二移動検知センサ57の出力信号の変化が、各保持回路63,64の出力信号を介することで移動検知回路65に遅れて入力されることとなる。しかしながら、センサ回路61では、第一移動検知センサ56の出力信号が変化するタイミングでは、第一保持回路63の出力信号は変化しないものの、第一移動検知センサ56の出力信号の変化を契機として第二保持回路64が出力信号を逆転態様で変化させる。また、第二移動検知センサ57の出力信号が変化するタイミングでは、第二保持回路64の出力信号は変化しないものの、第二移動検知センサ57の出力信号の変化を契機として第一保持回路63が出力信号を逆転態様で変化させる。このように、サブリール13の逆転中も、センサ回路61において、第一移動検知センサ56及び第二移動検知センサ57の出力信号の変化が移動検知回路65に遅れて入力されるが、一方の移動検知センサ56,57の出力信号の変化を契機として、他方の移動検知センサ56,57の出力信号の変化が移動検知回路65に入力されるため、センサ回路61は、第一移動検知センサ56又は第二移動検知センサ57の出力信号が変化する度にCCW信号を出力する。
このように、本実施例にあっては、第一移動検知センサ56及び第二移動検知センサ57の出力信号の変化が、センサ回路61の移動検知回路65に遅れて入力されるが、サブリール13の回転中は、一方の移動検知センサ56,57の出力信号が変化するタイミングで、他方の移動検知センサ56,57の出力信号の変化が移動検知回路65に入力されるため、センサ回路61は、移動検知センサ56,57の出力信号が変化する度にサブ用マイクロコンピュータ40にCW信号やCCW信号を出力する。このため、かかる構成によれば、サブリール13の回転中は、サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13の回転に合わせて移動量カウンタを更新して、移動量カウンタの値を、サブリール13の回転位置を反映した値に維持することができる。
なお、本実施例では、サブリール13の回転方向を反転させた時に、センサ回路61からのCW信号とCCW信号の出力が遅延する。例えば、図15(a)は、サブリール13を正転方向に回転させた後に、停止させ、その後、逆転方向に回転させた場合のタイミングチャートであるが、かかる例では、逆転方向への回転を開始した直後のT1時点で第一移動検知センサ56の出力信号が変化し、また、その直後のT2時点で第二移動検知センサ57の出力信号が変化するが、T1及びT2時点では、いずれの保持回路63,64の出力信号も変化せず、センサ回路61はCCW信号を出力しない。
また、図15(b)は、サブリール13を逆転方向に回転させた後に、停止させ、その後、正転方向に回転させた場合のタイミングチャートであるが、かかる例では、正転方向への回転を開始した直後のT3時点で第一移動検知センサ56の出力信号が変化し、また、その直後のT4時点で第二移動検知センサ57の出力信号が変化するが、T3及びT4時点では、いずれの保持回路63,64の出力信号も変化せず、センサ回路61はCW信号を出力しない。
このように、本実施例のセンサ回路61では、サブリール13の回転方向を反転させた時に、センサ回路61からのCW信号とCCW信号の出力開始が遅延する。かかる遅延により、サブリール13の回転位置と移動量カウンタの値の間にずれが生じるのを防止するために、本実施例では、サブ用マイクロコンピュータ40が、サブリール13の回転方向を反転させる時に、移動量カウンタの値を補正する補正処理を実行する。具体的には、図15(a)の例であれば、サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13の逆転を開始する時点で、移動量カウンタの値から「2」を減算して、CCW信号の出力遅延によるずれを予め補正する。また、図15(b)の例であれば、サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13の正転を開始する時点で、移動量カウンタの値に「2」を加算して、CW信号の出力遅延によるずれを予め補正する。なお、移動量カウンタの補正タイミングは、サブリール13の回転開始時点に限られず適宜変更可能である。具体的には、回転開始後にCW/CCW信号を最初に受信した時点や、サブリール13の回転停止時点で、移動量カウンタを補正することが挙げられる。
本実施例にあっては、サブリール13を振動パターンで駆動している時は、センサ回路61は、CW信号及びCCW信号を出力しない。詳述すると、振動パターンでは、上述のようにサブリール13が正逆方向に往復振動することとなるが、振動の振幅は、ステッピングモータ51の基本ステップ角以下であるため、サブリール13が振動している時の移動検知センサ56,57の出力信号の変化は、以下の(1)〜(3)のいずれかとなる。
(1)いずれの移動検知センサ56,57の出力信号も変化しない
(2)一方の移動検知センサ56,57の出力信号だけが繰り返し変化する
(3)一方の移動検知センサ56,57の出力信号の変化と、他方の移動検知センサ56,57の出力信号の変化が2回ずつ交互に生じる
上記(1)の場合は、サブリール13の振動範囲内に、移動検知センサ56,57の出力信号が変化する回転位置が含まれない場合である。かかる場合には、当然ながら、センサ回路61がサブリール13の振動中にCW信号及びCCW信号を出力することはない。
上記(2)の場合は、図16(a)に示すように、サブリール13が回転位置θ〜θ+αの範囲で振動する場合にあって、当該振動範囲内に、一方の移動検知センサ(ここでは、第一移動検知センサ56)の出力信号が変化する回転位置θ+βが一箇所含まれる場合である。かかる場合には、図16(a)に示すように、一方の移動検知センサ56の出力信号が繰返し変化することとなるが、他方の移動検知センサ57の出力信号が変化しないため、第一保持回路63及び第二保持回路64の出力信号は変化しない。したがって、かかる場合においても、センサ回路61が、サブリール13の振動中にCW信号及びCCW信号を出力することはない。
上記(3)の場合は、図16(b)に示すように、サブリール13が回転位置θ〜θ+αの範囲で振動する場合にあって、当該振動範囲内に、両方の移動検知センサ56,57の出力信号が変化する回転位置θ+β,θ+γが一箇所ずつ含まれる場合である。かかる場合には、図16(b)に示すように、二つの移動検知センサ56,57の出力信号が2回ずつ交互に変化することとなるが、第一移動検知センサ56の出力信号が変動するタイミングでは、第二の移動検知センサ56,57の出力信号は常にONであり、また、第二移動検知センサ57の出力信号が変動するタイミングでは、第一移動検知センサ56の出力信号は常にOFFであるため、第一保持回路63及び第二保持回路64の出力信号は変化しない。したがって、かかる場合においても、センサ回路61が、サブリール13の振動中にCW信号及びCCW信号を出力することはない。
このように、本実施例にあっては、サブリール13を振動パターンで駆動している時は、センサ回路61はCW信号及びCCW信号を出力しない。なお、サブリール13の振動範囲内に、移動検知センサ56,57の出力信号が変化する位置が3箇所以上含まれる場合には、振動中にCW信号又はCCW信号が出力されるが、振動パターンでは、サブリール13は基本ステップ角以下の振幅で往復振動するため、サブリール13の振動範囲内に、移動検知センサ56,57の出力信号が変化する位置が3箇所以上含まれることはない。
なお、上述のように、本実施例では、サブリール13を振動パターンで駆動している時は、センサ回路61はCW信号及びCCW信号を出力しないが、例外的に、ステッピングモータ51が脱調した場合には、センサ回路61からCW信号又はCCW信号が出力される。具体的には、サブリール13の振動中にステッピングモータ51が脱調した場合は、本来引き寄せられる磁気的安定点でなく、隣の磁気的安定点に引き寄せられることとなる。ここで、4相ステッピングモータの場合は、磁気的安定点の間隔は基本ステップ角度の4倍と大きいため、本実施例では、ステッピングモータ51が脱調して隣の磁気的安定点に引き寄せられた場合は、二つの移動検知センサ56,57の出力信号が交互に変化することとなり、これにより、センサ回路61からCW信号又はCCW信号が出力される。したがって、本実施例では、振動パターンで駆動している時にステッピングモータ51が脱調した場合には、サブ用マイクロコンピュータ40は、センサ回路61が出力するCW信号やCCW信号に基づいて、脱調によって生じたサブリール13の位置変化を反映するよう、移動量カウンタの値を更新することができる。
このように、本実施例にあっては、サブリール13の回転中は、移動検知センサ56,57の出力信号が変化する度に、その変化態様に応じて、センサ回路61からサブ用マイクロコンピュータ40にCW信号又はCCW信号が出力されて移動量カウンタが加減算されるため、移動量カウンタの値は、サブリール13の回転位置を正しく反映した値に維持される。このため、本実施例では、サブ用マイクロコンピュータ40は、移動量カウンタの値に基づいてサブリール13の停止位置を正確に制御できる。
これに対して、サブリール13を振動パターンで駆動する場合は、移動検知センサ56,57の出力信号が変化しても、センサ回路61からサブ用マイクロコンピュータ40にCW信号又はCCW信号が出力されず、移動量カウンタの値が更新されない。このため、本実施例では、サブ用マイクロコンピュータ40が移動量カウンタを更新する処理を軽減することができる。なお、振動パターンは、停止位置を中心にサブリール13を振動させる駆動パターンであり、基本的に振動の前後でサブリール13の回転位置が変化しないため、移動量カウンタが更新されなくても、サブリール13の位置制御に不具合は生じない。なお、上述のように、本実施例では、振動パターンでの駆動中にステッピングモータ51が脱調してサブリール13の回転位置が変動した場合には、センサ回路61からサブ用マイクロコンピュータ40にCW信号又はCCW信号が出力されるため、サブ用マイクロコンピュータ40は、脱調によって生じた回転位置の変動を反映するよう移動量カウンタを適正に更新できる。
また、本実施例のセンサ回路61によれば、チャタリングによって移動検知センサ56,57の出力信号が変動したとしても、保持回路63,64の出力信号は変動しないため、移動検知センサ56,57のチャタリングによって移動量カウンタが更新されることもなくなる。さらに言えば、ステッピングモータ51を低速で駆動する場合には、ステッピングモータ51が1ステップ毎にオーバーシュートとアンダーシュートを繰り返すことで、サブリール13が1ステップ毎に正逆方向に微振動することとなるが、本実施例では、かかる微振動に基づいて移動検知センサ56,57の出力信号が変化しても、保持回路63,64の出力信号は変動しない。したがって、本実施例では、移動量カウンタの更新処理の頻度を従来構成に比べて一層低減できる。
このように、本実施例では、移動量カウンタの更新に係る処理負担が従来構成に比べて軽減されるため、移動量カウンタの更新処理を担う専用CPUを配設せず、演出全般の処理を担うサブ用マイクロコンピュータ40に移動量カウンタの更新処理を実行させることができ、これにより、遊技機の製造コストを低減できるという利点がある。また、本実施例では、サブリール13の振動停止態様等を、移動量カウンタの更新処理の負担を考慮することなく決定できるため、従来構成に比べて、サブリール演出の自由度を向上させることが可能となる。
本実施例は、実施例1からサブリール演出の振動停止態様の内容を変更したものである。なお、振動停止態様の内容以外は、実施例1と同一構成であるため、以下の説明では、実施例1と同一符号を付して、共通部分の説明を省略する。
実施例1のサブリール演出では、サブリール13を振動停止態様で停止させる場合は、減速停止パターンでステッピングモータ51を全相励磁状態に固定することによりサブリール13を目標の停止位置に停止させ、その直後に、振動パターンによって目標の停止位置を中心にサブリール13を一定期間定常振動させる。これに対して、本実施例に係る振動停止態様では、駆動パターンを、ステッピングモータ51を一相励磁状態に固定する振動停止パターンに制御することにより、サブリール13を振動させながら目標の停止位置に停止させる。具体的には、サブリール13を振動停止態様で停止させる場合には、図17に示すように、サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13が目標の停止位置θの直前位置に到達したT1時点で、駆動パターンを定速パターンから振動停止パターンに切り替えて、ステッピングモータ51のコイルを一相だけ励磁した状態に固定する。かかる振動停止パターンにより、サブリール13は急速に減速して、目標の停止位置θで停止する。ここで、振動停止パターンでは、ステッピングモータ51を、比較的安定点の少ない一相励磁状態に固定するため、サブリール13は、目標の停止位置θで停止する際に、当該停止位置θを中心にオーバーシュートとアンダーシュートを繰り返して正逆方向に減衰振動する。かかる振動の振幅は、基本ステップ角以下であるため、振動停止パターンによりサブリール13が振動している時は、実施例1の振動停止態様における振動と同様に、センサ回路61からCW信号及びCCW信号が出力されず、サブ用マイクロコンピュータ40は移動量カウンタを更新しないため、サブ用マイクロコンピュータ40に負荷をかけることがない。なお、サブリール13は、かかる減衰振動が終了した後のT2の時点で、駆動パターンを待機パターンに変更して、一連のサブリール演出を終了する。
本発明に係る振動駆動パターンは、本実施例に係る振動停止パターンのように、ステッピングモータ51の励磁状態を固定することにより、サブリール13(役物)を往復振動させるものであってもよい。特に、本実施例の振動停止パターンは、サブリール13の回転中に、ステッピングモータ51の励磁パターンを固定するだけで、サブリール13を往復振動させることができるため、上記実施例の振動パターンに比べて、サブリール13を簡単な制御で振動させられるという利点がある。
なお、本実施例に係る振動停止パターンは、サブリール13の定速回転中に、ステッピングモータ51を一相励磁状態に固定するものであるが、本発明に係る振動駆動パターンは、サブリール13の加速中や減速中に、ステッピングモータ51を一相励磁状態に固定して、サブリール13(役物)を往復振動させるものであってもかまわない。また、本実施例に係る振動停止パターンは、ステッピングモータ51を一相励磁状態に固定するものであるが、一相励磁状態に替えて二相励磁状態に固定するようにしてもよい。また、本実施例に係る振動停止パターンは、サブリール13の減衰振動が停止するまでステッピングモータ51を一相励磁状態に固定するが、本発明に係る振動駆動パターンは、サブリール13の減衰振動が停止する前に励磁パターンを切り替えて、サブリール13を回転駆動するものであってもよい。
本実施例は、実施例1からセンサ回路の構成を変更したものである。なお、以下の説明では、実施例1と共通する構成については、実施例1と同一符号を付して説明を省略する。
上述したように、実施例1では、サブリール13の回転方向を反転させた時に、センサ回路61からのCW信号及びCCW信号の出力開始が遅延するため、サブリール13の回転方向を反転させる時に、サブ用マイクロコンピュータ40が、移動量カウンタの値を補正する補正処理を行っている。これに対して、本実施例では、サブリール13の駆動方向を示す回転方向信号をセンサ回路に出力し、センサ回路が回転方向信号に基づいて、サブリール13の回転方向の反転時に、CW信号及びCCW信号の出力開始が遅延するのを防止する。
図18は、本実施例のセンサ回路61aのブロック図である。本実施例のセンサ回路61aには、サブ用マイクロコンピュータ40から回転方向信号が入力される。サブ用マイクロコンピュータ40は、サブリール13を正転させるサブリール演出を実行している期間は、回転方向信号の出力をHレベルに制御し、サブリール13を逆転させるサブリール演出を実行している期間は、回転方向信号の出力をLレベルに制御する。また、本実施例のセンサ回路61aは、二つの出力選択回路74a,74bを備えている。一方の出力選択回路74aは、第一移動検知センサ56から第一保持回路63のラッチ回路69aのデータ端子Dへの出力を選択的に反転させるものであり、他方の出力選択回路74bは、第二移動検知センサ57から第二保持回路64のラッチ回路69bのデータ端子Dへの出力を選択的に反転させるものである。各出力選択回路74a,74bは、移動検知センサ56,57の出力を反転させる反転回路75と、該反転回路75と移動検知センサ56,57のいずれかの出力信号をデータ端子Dに選択的に入力するスイッチ76とで構成される。サブ用マイクロコンピュータ40からの回転方向信号は、各出力選択回路74a,74bに入力され、出力選択回路74a,74bは、回転方向信号の状態に合わせてスイッチ76を切り替えることにより、回転方向信号がLレベルの間は、反転回路75の出力をラッチ回路69a,69bのデータ端子Dに入力する反転状態となり、回転方向信号がHレベルの間は、移動検知センサ56,57の出力をラッチ回路69a,69bのデータ端子Dに入力する非反転状態となる。
図19(a)は、本実施例において、サブリール13を正転方向に回転させた後に、停止させ、その後、逆転方向に回転させた場合のタイミングチャートである。かかるタイミングチャートでは、サブリール13の逆転を開始させるT1の時点で、回転方向信号がHレベルからLレベルに切り替わり、出力選択回路74a,74bが非反転状態から反転状態に切り替わることにより、移動検知センサ56,57の出力信号を反転した信号が、ラッチ回路69a,69bのデータ端子Dに入力される。このように、かかるタイミングチャートでは、サブリール13の逆転を開始するT1時点で、ラッチ回路69a,69bのデータ端子Dへの入力を反転させるため、直後のT2時点で第一移動検知センサ56の出力信号が変化した時に第二保持回路64の出力信号が変化し、また、その直後のT3時点で第二移動検知センサ57の出力信号が変化した時には第一保持回路63の出力信号が変化することとなり、センサ回路61は遅滞なくCCW信号を出力することができる。
図19(b)は、本実施例において、サブリール13を逆転方向に回転させた後に、停止させ、その後、正転方向に回転させた場合のタイミングチャートである。かかるタイミングチャートでは、サブリール13の正転を開始させるT4の時点で、回転方向信号がLレベルからHレベルに切り替わり、出力選択回路74a,74bが反転状態から非反転状態に切り替わることにより、移動検知センサ56,57の出力信号が、ラッチ回路69a,69bのデータ端子Dに入力される。このように、かかるタイミングチャートでは、サブリール13の正転を開始するT4時点で、ラッチ回路69a,69bのデータ端子Dへの入力を反転させるため、直後のT5時点で第一移動検知センサ56の出力信号が変化した時に第二保持回路64の出力信号が変化し、また、その直後のT6時点で第二移動検知センサ57の出力信号が変化した時には第一保持回路63の出力信号が変化することとなり、センサ回路61は遅滞なくCW信号を出力することができる。
このように、本実施例にあっては、センサ回路61aの出力選択回路74a,74bがサブリール13の回転方向に応じて、ラッチ回路69a,69bのデータ端子Dへの出力を反転させることで、サブリール13の回転方向の反転時に、CW信号及びCCW信号の出力開始が遅延するのを防止できる。したがって、本実施例では、サブリール13の回転方向を反転する際に、サブ用マイクロコンピュータ40が移動量カウンタの値を補正する補正処理が不要となり、サブ用マイクロコンピュータ40の処理負担を軽減することが可能となる。
なお、本実施例では、移動検知センサ56,57とデータ端子Dの間に出力選択回路74a74bを配設して、サブリール13の回転方向に応じて、移動検知センサ56,57からデータ端子Dへの出力を反転させることで、回転方向反転時にCW信号とCCW信号の出力が遅延するのを防止しているが、各ラッチ回路69a,69bと移動検知回路65の間に同様の出力選択回路を配設して、サブリール13の回転方向に応じて、各ラッチ回路69a,69bから移動検知回路65への出力を反転させるよう構成しても、回転方向反転時にCW信号とCCW信号の出力が遅延するのを防止できる。なお、かかる場合には、ラッチ回路69a,69bの出力信号を反転させず、サブリール13の正転時は、ラッチ回路69a,69bの一方の出力端子Qの出力を移動検知回路65に出力し、サブリール13の逆転時には、ラッチ回路69a,69bの他方の出力端子/Qの出力を移動検知回路65に出力するよう構成してもよい。また、サブリール13の回転方向反転時に、一時的に、保持回路63,64の出力に替えて、移動検知センサ56,57の出力を移動検知回路65に入力することによっても、回転方向反転時にCW信号とCCW信号の出力が遅延するのを防止できる。
また、本実施例では、サブ用マイクロコンピュータ40から出力選択回路74a,74bに、サブリール13の回転方向を示す回転方向信号を出力しているが、移動検知センサ56,57の出力信号や、サブ用マイクロコンピュータ40からステッピングモータ51への出力信号に基づいてサブリール13の回転方向を検知する回転方向検知回路を配設して、当該回転方向検知回路から出力選択回路74a,74abにサブリール13の回転方向を示す信号を出力するようにしてもよい。
以上に本発明の実施例を説明したが、本発明の遊技機は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例は、本発明をスロットマシンのサブリールに適用したものであるが、本発明に係る役物は、スロットマシンのメインリールやその他の役物にも適用可能である。また、本発明はパチンコ機等の遊技機の役物にも適用可能である。なお、本発明に係る役物は、正逆方向に回転する役物に限らず、正逆方向にスライドする役物も含む。
また、上記実施例に係るラッチ回路69a,69bは、Dラッチで構成されていたが、本発明に係るラッチ回路は、Dラッチ以外のラッチやフリップフロップで構成されていてもよい。
なお、上記実施例の振動パターンや振動停止パターンでは、サブリール13が、基本ステップ角(約1.4°)以下の振幅で振動するが、上記実施例のセンサ回路61は、少なくとも、振動の振幅が、移動指標部58の遮蔽部54及び非遮蔽部55の角度幅(1/128回転)より小さければ、CW信号およびCCW信号を出力しない。このため、振動パターンや振動停止パターンにおける振動の振幅は、ステッピングモータ51の基本ステップ角以下には限定されず、遮蔽部54及び非遮蔽部55の角度幅(計測単位)以上とならない範囲で大きくすることができる。
1 スロットマシン(遊技機)
4a,4b 表示窓
13 サブリール(役物)
14 サブリールユニット
15 図柄
20 メイン制御装置
21 サブ制御装置
40 サブ用マイクロコンピュータ
50 ベース部材
51 ステッピングモータ
52 基準位置指標部
53 基準位置センサ
54 遮蔽部
55 非遮蔽部
56 第一移動検知センサ(第一の移動検知センサ)
57 第二移動検知センサ(第二の移動検知センサ)
58 移動指標部
61,61a センサ回路
63 第一保持回路(第一の保持回路)
64 第二保持回路(第二の保持回路)
65 移動検知回路
68a,68b パルス信号発生回路
69a,69b ラッチ回路
74a,74b 出力選択回路

Claims (7)

  1. 正逆方向に移動可能な役物と、
    前記役物を正逆方向に駆動するモータと、
    該モータを制御する駆動制御手段と、
    前記役物を駆動させる駆動パターンを複数記憶し、前記駆動制御手段及び前記モータを介して、所要の駆動パターンの内容に沿って前記役物を駆動させる役物演出制御手段と、
    光を遮蔽する遮蔽部と光を遮蔽しない非遮蔽部とを、前記役物の移動方向に沿って、所定の計測単位の幅で交互に配置してなるものであり、前記役物とともに移動するよう構成された移動指標部と、
    該移動指標部の前記遮蔽部及び前記非遮蔽部を光学的に検知することにより、前記役物が前記計測単位の分だけ移動する度に出力状態が切り替わるよう構成された第一の移動検知センサと、
    前記移動指標部の前記遮蔽部及び前記非遮蔽部を光学的に検知することにより、前記役物が前記計測単位の分だけ移動する度に出力状態が切り替わり、かつ、前記第一の移動検知センサとは異なるタイミングで出力状態が切り替わるよう構成された第二の移動検知センサと、
    該第二の移動検知センサの出力状態の変化を契機として、前記第一の移動検知センサの出力状態を反映した状態を保持し、保持した状態を出力する第一の保持回路と、
    前記第一の移動検知センサの出力状態の変化を契機として、前記第二の移動検知センサの出力状態を反映した状態を保持し、保持した状態を出力する第二の保持回路と、
    前記第一の保持回路又は前記第二の保持回路からの入力が変化した際に、前記第一の保持回路及び前記第二の保持回路からの入力が当該変化の前後で所定の第一態様となる場合は正方向への移動を示す第一の移動信号を出力し、
    前記第一の保持回路又は前記第二の保持回路からの入力が変化した際に、前記第一の保持回路及び前記第二の保持回路からの入力が当該変化の前後で前記第一態様とは異なる所定の第二態様となる場合は逆方向への移動を示す第二の移動信号を出力する移動検知回路と、
    該移動検知回路が前記第一の移動信号を出力する度に、前記役物の位置を示す移動量カウンタに一定数を加算し、前記移動検知回路が前記第二の移動信号を出力する度に、前記移動量カウンタから前記一定数を減算する移動量カウンタ更新手段と
    を備え、
    前記役物演出制御手段が記憶する複数の前記駆動パターンは、
    前記役物を一方向に連続的に移動させる連続駆動パターンと、
    前記役物を前記計測単位未満の振幅で正逆方向に振動させる振動駆動パターンと
    を含むことを特徴とする遊技機。
  2. 前記モータは、ステッピングモータであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記役物を前記振動駆動パターンで駆動している時に前記ステッピングモータが脱調すると、前記役物が前記計測単位の1.5倍以上移動するよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第一の保持回路及び前記第二の保持回路は、
    入力信号の変化を契機としてパルス信号を出力するパルス信号発生回路と、
    第一の端子に該パルス信号発生回路からのパルス信号が入力するのを契機として、第二の端子への入力状態を取り込んで保持し、保持した入力状態を出力するラッチ回路と
    を夫々備えてなり、
    前記第一の保持回路では、前記パルス信号発生回路に前記第二の移動検知センサの出力状態を反映した信号が入力されるとともに、前記ラッチ回路の前記第二の端子に、前記第一の移動検知センサの出力状態を反映した信号が入力され、
    前記第二の保持回路では、前記パルス信号発生回路に前記第一の移動検知センサの出力状態を反映した信号が入力されるとともに、前記ラッチ回路の前記第二の端子に、前記第二の移動検知センサの出力状態を反映した信号が入力されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記連続駆動パターンは、前記役物を正方向に連続的に移動させる正方向連続駆動パターンと、前記役物を逆方向に連続的に移動させる逆方向連続駆動パターンの二種類を含み、
    前記役物が前記正方向連続駆動パターンで駆動されている時と、前記逆方向連続駆動パターンで駆動されている時とで、出力状態を反転させる駆動方向通知手段と、
    前記第一の移動検知センサ及び前記第二の移動検知センサから前記各ラッチ回路の前記第二の端子への出力、又は、前記各ラッチ回路から前記移動検知回路への出力を、反転させる反転状態と、反転させない非反転状態とに選択的に切り替わるものであって、前記駆動方向通知手段の出力状態に応じて前記反転状態と前記非反転状態に切り替わるよう構成された出力選択回路と
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 少なくとも一定の幅を有し、前記役物とともに移動する基準位置指標部と、
    前記役物の位置が所定の検知範囲である時に前記基準位置指標部を光学的に検知して検知状態となるよう構成された基準位置センサと、
    該基準位置センサが検知状態に切り替わった後に、前記第一の移動検知センサ又は前記第二の移動検知センサの出力状態が最初に切り替わるタイミングで、前記移動量カウンタの値をリセットするカウンタリセット手段と
    を備え、
    前記検知範囲には、前記第一の移動検知センサ及び前記第二の移動検知センサの出力状態が切り替わる位置が、夫々一箇所ずつ含まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記役物は正逆方向に回転可能な回転役物であり、
    前記移動指標部の前記遮蔽部と前記非遮蔽部は、前記回転役物の回転方向に沿って交互に配置されており、
    前記計測単位は、前記回転役物の所定の回転角度幅であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の遊技機。
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