JP6122364B2 - 電力制御装置、電力制御方法及び電力制御プログラム - Google Patents

電力制御装置、電力制御方法及び電力制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は負荷に電力を供給するシステムにおいて、蓄電池の充放電量を制御する電力制御装置、電力制御方法及び電力制御プログラムに関する。
近年、電力需要者の地球環境問題に対する意識が高まり、自然エネルギーを利用した太陽光発電(以下「PV」(Photovoltaics)と表記する)が注目されている。例えばPVの発電電力と電力会社から供給される系統電力を併用するシステムが存在する。当該システムに、自然エネルギーによる電力供給の不安定さを解消するために蓄電池を併設する場合がある。ここで、従来、日射量データを用いて太陽光発電の発電量を予測し、発電量の予測値、予測電力需要、蓄電池残容量から蓄電池の運転計画を作成し、作成された運転計画に従って蓄電池の制御を行う方法が知られている。
例えば、特許文献1に記載の供給電力計画作成装置は、上述の運転計画を充放電スケジュールとして取得することを特徴とする。特許文献1の供給電力計画作成装置は、供給電力算出部13と、供給電力計画算出部14とを含み、供給電力算出部13は、内燃力発電設備の発電機と二次電池とによって供給すべき電力を予測する。供給電力計画算出部14は、この供給電力予測値を入力し、発電機の発電スケジュール及び二次電池の充放電スケジュールを作成する。充放電スケジュールは、発電機に関する各種制約条件及び二次電池に関する各種制約条件を満たし電力の需給バランスが取れるスケジュールであって、目的関数による評価が最も高いもの、すなわち発電コストが最も低いスケジュールに最適化される。
特開2011−114945号公報
上記従来技術の制御装置は、目的関数は発電コストが設定され、経済性に重点が置かれている。しかし、蓄電池が設置された多くの装置は災害時のバックアップが目的として設置されており、最適化をする場合には災害発生による停電を考慮する必要がある。また、発電コストに注力した場合は積極的にサイクル充放電を行うため、余計に蓄電池劣化を引き起こす可能性がある。
そこで本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、発電コスト削減を可能とすると共に、災害対策も可能とする電力制御装置、電力制御方法及び電力制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の電力制御装置は、蓄電池と商用電力系統とを含む、無線装置に電力を供給するシステムにネットワーク経由で接続可能とされ、商用電力系統から蓄電池への充電量と蓄電池から無線装置への放電量とを制御することで蓄電池の充放電量を制御する電力制御装置であって、無線装置のトラフィック量を取得し、周辺のトラフィック量が増大している無線装置の数又は増大時間に基づいて当該電力制御装置に影響のある災害情報を取得し、取得した災害情報に基づいて無線装置及び商用電力系統の災害に関するパラメータの予測値を取得する災害予測手段と、災害予測手段によって取得された予測値に基づいて、蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数のペナルティを決定するペナルティ決定手段と、目的関数とペナルティ決定手段によって決定されたペナルティとに基づいて、蓄電池の充放電量の制御計画である運転計画を作成する最適化手段と、最適化手段によって作成された運転計画をシステムに出力する出力手段と、を備える。
このような電力制御装置によれば、外部から取得した災害情報に基づいて災害に関するパラメータの予測値が取得され、蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数と取得された予測値に基づいて決定されたペナルティとに基づいて、運転計画が作成される。かかる構成を採れば、蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数を利用して運転計画が作成されるため、発電コスト削減が可能となる。さらに、目的関数のペナルティとして、災害情報に基づいたペナルティが利用されるため、災害対策も可能となる。すなわち、発電コスト削減を可能とすると共に、災害対策も可能とする。また、トラフィック量を用いることにより、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。
また、本発明の電力制御装置において、無線装置及び商用電力系統の災害に関するパラメータの予測値は、災害発生確率であることが好ましい。かかる構成を採れば、災害発生確率を用いることにより、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。
また、本発明の電力制御装置において、災害情報は、実際に発生した災害に関する情報であり、無線装置及び商用電力系統の災害に関するパラメータの予測値は、災害規模であることが好ましい。かかる構成を採れば、実際に発生した災害に関する情報を用いることにより、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。
また、本発明の電力制御装置において、システムは、太陽電池をさらに含み、当該電力制御装置は、さらに、太陽電池から蓄電池への充電量を制御することで蓄電池の充放電量を制御し、外部から取得した気象データに基づいて日照に関するパラメータの予測値を取得する天候予測手段をさらに備え、ペナルティ決定手段は、災害予測手段によって取得された予測値と天候予測手段によって取得された予測値とに基づいて、蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数のペナルティを決定することが好ましい。かかる構成を採れば、さらに日照に関するパラメータの予測値に基づいたペナルティを利用するため、太陽電池をさらに含めたシステムにおいて蓄電池の充放電量を制御することが可能となり、さらなる発電コスト削減を可能とすると共に、さらなる災害対策も可能とする。
また、本発明の電力制御装置において、日照に関するパラメータの予測値は、日射量予測値、太陽電池の発電量予測値、又は雲量予測値の何れか一つ以上であることが好ましい。かかる構成を採れば、日射量予測値を用いることにより、日射量の多少に応じて適切な充放電となるように最適運転計画を作成できるため、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。あるいは、発電量予測値を用いることにより、発電量の多少に応じて適切な充放電となるように最適運転計画を作成できるため、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。あるいは、雲量予測値を用いることにより、雲量の多少に応じて適切な充放電となるように最適運転計画を作成できるため、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。
また、本発明の電力制御装置において、最適化手段は、ペナルティ決定手段によって決定されたペナルティが所定の条件を充たす場合に、運転計画としてフロート充電制御を採用することが好ましい。かかる構成を採れば、フロート充電制御を採用することで、最適化処理を省略することができるため、計算量を削減することが可能である。
ところで、本発明は、上記のように装置の発明として記述できる他に、以下のようにそれぞれ方法及びプログラムの発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
即ち、本発明に係る電力制御方法は、蓄電池と商用電力系統とを含む、無線装置に電力を供給するシステムにネットワーク経由で接続可能とされ、商用電力系統から蓄電池への充電量と蓄電池から無線装置への放電量とを制御することで蓄電池の充放電量を制御する電力制御装置により実行される電力制御方法であって、無線装置のトラフィック量を取得し、周辺のトラフィック量が増大している無線装置の数又は増大時間に基づいて当該電力制御装置に影響のある災害情報を取得し、取得した災害情報に基づいて無線装置及び商用電力系統の災害に関するパラメータの予測値を取得する災害予測ステップと、災害予測ステップにおいて取得された予測値に基づいて、蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数のペナルティを決定するペナルティ決定ステップと、目的関数とペナルティ決定ステップにおいて決定されたペナルティとに基づいて、蓄電池の充放電量の制御計画である運転計画を作成する最適化ステップと、最適化ステップにおいて作成された運転計画をシステムに出力する出力ステップと、を含む。
また、本発明に係る電力制御プログラムは、蓄電池と商用電力系統とを含む、無線装置に電力を供給するシステムにネットワーク経由で接続可能とされ、商用電力系統から蓄電池への充電量と蓄電池から無線装置への放電量とを制御することで蓄電池の充放電量を制御する電力制御装置を、無線装置のトラフィック量を取得し、周辺のトラフィック量が増大している無線装置の数又は増大時間に基づいて当該電力制御装置に影響のある災害情報を取得し、取得した災害情報に基づいて無線装置及び商用電力系統の災害に関するパラメータの予測値を取得する災害予測手段と、災害予測手段によって取得された予測値に基づいて、蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数のペナルティを決定するペナルティ決定手段と、目的関数とペナルティ決定手段によって決定されたペナルティとに基づいて、蓄電池の充放電量の制御計画である運転計画を作成する最適化手段と、最適化手段によって作成された運転計画をシステムに出力する出力手段、として機能させる。
本発明によれば、発電コスト削減を可能とすると共に、災害対策も可能とする。
本発明の実施形態に係るハイブリッド電力供給システムと、実施例1の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例1の制御装置の動作の概要を示すフローチャートである。 実施例1の制御装置の災害予測部の構成を示すブロック図である。 実施例1の制御装置のペナルティ決定部の構成を示すブロック図である。 実施例1の制御装置の動作の詳細を示すフローチャートである。 実施例1のペナルティの有無による運転計画の変化を示す図である。 実施例1のペナルティの大小による運転計画の変化を示す図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッド電力供給システムと、実施例2の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例2の制御装置の災害判定部の構成を示すブロック図である。 実施例2の制御装置のペナルティ決定部の構成を示すブロック図である。 実施例2の制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るハイブリッド電力供給システムと、実施例3の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例3の制御装置の災害判定部の構成を示すブロック図である。 実施例3の制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るハイブリッド電力供給システムと、実施例4の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例4の制御装置の天候予測部の構成を示すブロック図である。 実施例4の制御装置のペナルティ決定部の構成を示すブロック図である。 実施例4の制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るハイブリッド電力供給システムと、実施例5の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例5の制御装置の天候予測部の構成を示すブロック図である。 実施例5の制御装置のペナルティ決定部の構成を示すブロック図である。 実施例5の制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るハイブリッド電力供給システムと、実施例6の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例6の制御装置の天候予測部の構成を示すブロック図である。 実施例6の制御装置のペナルティ決定部の構成を示すブロック図である。 実施例6の制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るハイブリッド電力供給システムと、実施例7の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例7の制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施例8の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例8の変形例の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る制御装置のペナルティの操作による電力量料金の変化を示す図である。 本発明の実施形態に係る制御装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力制御プログラムの構成を、記憶媒体と共に示す図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
[実施例1]
以下、図1を参照して負荷に電力を供給するシステムと、蓄電池の充放電量を制御する実施例1の制御装置(電力制御装置)について説明する。図1は、ハイブリッド電力供給システム9と、本実施例の制御装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、負荷95に電力を供給するハイブリッド電力供給システム9は、蓄電池92、商用電力系統93、太陽電池94、コントローラ96を含む。コントローラ96は、充放電コントローラ961と、整流器962と、太陽電池制御コントローラ963を含む(なお、経済化構成の場合は、充放電コントローラ961及び太陽電池制御コントローラ963を省略可能である。後述の実施例2〜7についても同様)。これ以外に、災害情報取得装置91、および本実施例の制御装置1が存在するものとする。制御装置1は、網8によって外部の災害情報取得装置91やコントローラ96と相互に通信可能に接続されている。網8は、移動体通信網、インタネット網などによって構成される通信ネットワークである。網8による通信経路を図中の破線で示す。災害情報取得装置91は、気象庁や国土交通省などの災害情報を取得し、蓄積する。蓄積した災害情報は、網8を通じて制御装置1へ送信される。
制御装置1は、災害情報取得装置91から受信した気象データに基づいて最適運転計画を作成して、当該最適運転計画をコントローラ96へ送信する装置である。最適運転計画とは、蓄電池92の単位時間あたりの充放電量の指示値の時系列を示す。制御装置1の詳細については後述する。
コントローラ96の充放電コントローラ961は、単位時間あたりの蓄電池92の充放電量を制御する装置である。充放電量を制御する仕組みは様々あるが、例えば、蓄電池92にかかる電圧を変動させることによって蓄電池92の充放電の電流値を変化させることができる。制御装置1は、充放電コントローラ961に最適運転計画を送信して蓄電池92を制御してもよいが、これ以外にも例えば商用電力系統に関わる整流器962に最適運転計画を送信して蓄電池92を制御してもよいし、太陽電池制御コントローラ963に最適運転計画を送信して蓄電池92を制御してもよい。
以下では、制御装置1が充放電コントローラ961に最適運転計画を送信する場合について述べる。この場合、充放電コントローラ961は制御装置1で作成された単位時間あたりの充放電量の指示値の時系列である最適運転計画に従って、蓄電池92の充放電量を制御する。充放電コントローラ961は、太陽電池94と商用電力系統93からの充電量、負荷95への放電量を制御することにより、蓄電池92の充放電量を制御する。
蓄電池92は、充放電コントローラ961の充電指示に従って商用電力系統93、太陽電池94から電力を取得し、充電する。また蓄電池92は、充放電コントローラ961の放電指示に従って負荷95に対して放電し、電力供給を行う。
商用電力系統93は、電力を負荷95に供給するためのシステムであり、電力会社から電力を購入する際に使用する。図1に示すようなハイブリッド電力供給システム9を用いて負荷95に電力を供給することにより、太陽電池94や蓄電池92の放電により負荷95へ電力供給することができ、昼間の商用電力系統93の使用を抑えて電気料金を下げることが可能である。
太陽電池94は、太陽光を受光して発電する装置であり、太陽電池94固有のパラメータであるパネル容量、温度ロス、パワコン変換ロス、その他(配線、回線逆流防止素子、受光面の汚れによる損失など)のロスによって発電量が異なる。
負荷95はどんなものでもよいが、例えば携帯電話の基地局のような消費電量の変動が小さいものであれば好適である。
本実施例の制御装置1は、通信部11(出力手段)と、災害予測部12(災害予測手段)と、ペナルティ決定部13(ペナルティ決定手段)と、最適化部14(最適化手段)とを含む。以下、図2に示すフローチャートを参照して本実施例の制御装置1の動作の概要について説明する。通信部11は、災害情報取得装置91から災害情報を受信する(図2のS1)。災害予測部12は災害情報取得装置91から取得した災害情報に基づいて災害発生確率を取得する(図2のS2)。ペナルティ決定部13は、当該予測値に基づいて蓄電池充放電制御最適化の目的関数に加算するペナルティを決定する(図2のS3)。最適化部14は、目的関数にペナルティを加算して時間間隔毎に充放電量の指示値を持つ初期運転計画を作成し、予め定義した評価関数に基づいて初期運転計画を評価して最適運転計画を作成する(図2のS4)。通信部11は、コントローラ96に最適運転計画を送信する(図2のS5)。
以下、新たに図3、図4、図5を参照して本実施例の制御装置1の各構成部の詳細について説明する。図3は本実施例の制御装置1の災害予測部12の構成を示すブロック図である。図4は本実施例の制御装置1のペナルティ決定部13の構成を示すブロック図である。図5は本実施例の制御装置1の動作の詳細を示すフローチャートである。
図3に示すように、本実施例の制御装置1の災害予測部12は、災害情報記憶部121と、災害予測部122とを含む。災害情報記憶部121は、災害情報取得装置91から取得した気象庁の防災気象情報などの災害情報を記憶する。災害予測部122は、災害発生確率を取得する。より詳細には、気象庁の気象、地震、津波、火山の警報・予報や「台風の暴風域に入る確率」、防災科学技術研究所のJ−SHISなどが挙げられる。例えば、気象庁の「台風の暴風域に入る確率」を災害情報記憶部121に取得・記憶し、災害予測部122で基地局(負荷95)や基地局の電力供給元が暴風域に入ると判断した場合はその暴風域に入る確率をペナルティ決定部13に出力する。
図4に示すように、本実施例の制御装置1のペナルティ決定部13は、災害確率判定部131と、閾値記憶部132とを含む。閾値記憶部132には、所定の時間の間に災害発生確率がどの程度の大きさかを判断するための閾値が予め記憶されている。例えば、気象庁の「台風の暴風域に入る確率」に対する閾値として50%等の数値を用いることができる。この場合、災害確率判定部131は、台風の暴風域に入る確率及び閾値記憶部132に記憶された閾値に基づいて蓄電池の充放電制御最適化の目的関数に加算するペナルティを決定する。
図5に示すフローチャートを用いて、より詳細な処理について説明する。まず、通信部11は、災害情報を取得し、災害情報記憶部121に記憶する(図5のS10)。次に、災害予測部12は、災害情報に基づいて災害発生確率を取得する(図5のS11)。次に、災害確率判定部131は、閾値記憶部132に予め記憶された閾値と、気象庁の「台風の暴風域に入る確率」を比較して(図5のS12)、「台風の暴風域に入る確率」が閾値未満となる場合には、ペナルティをp(pは任意の実数)と決定する(図5のS13)。一方、災害確率判定部131は、「台風の暴風域に入る確率」が閾値以上となる場合にペナルティをP(PはP>pを充たす任意の実数、または関数)と決定する(図5のS14)。次に、最適化部14は、予め定義した評価関数により初期運転計画を評価して最適運転計画を作成する(図5のS15)。
なお、上述の実施の形態では、災害発生確率と閾値との比較によりペナルティを決定していたが、必ずしも閾値を使用する必要はない。例えば、予め定めた関数を用いて災害発生確率からペナルティを計算することとしてもよいし、災害発生確率と予め制御装置1内に記憶されたペナルティの対応表とを用意しておき、対応表を用いてペナルティを決定することとしてもよい。
ここで、ペナルティを与える効果について図6を用いて説明する。図6は目的関数を年間の電力量料金、ペナルティを蓄電池残量(以下「SOC」(State Of Charge)と表記する)が1kWh下がるごとに1円の架空の金額を加算した場合の充放電量を最適化した例を示す。図6のように加算金額を与えるだけでSOCが100%に近い値に変化していることがわかる。架空の加算金額を除いた電力量料金はペナルティの有無で変化は無く、最小の電力量料金のままSOCのみ変化させることを示している。このように、ペナルティを与えることにより災害対策のために蓄電池残量をコントロールできる。すなわち、高いSOCを保ったままで適切に蓄電池の充放電量を制御することができる。このことにより、災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化につながる。
最適化部14は、災害確率が閾値以下のとき、ペナルティpを目的関数に加算して充放電量の指示値を持つ蓄電池の初期運転計画を作成する。一方、最適化部14は、災害確率が閾値以上のとき、ペナルティPを目的関数に加算して充放電量の指示値を持つ蓄電池の初期運転計画を作成する。最適化部14が実行するステップについて図7を参照して補足説明する。
図7はペナルティの大きさの違いによる初期運転計画の違いの例を示す図であって、目的関数を1週間の電力量料金、ペナルティをSOCが1kWh下がるごとに1円の架空の金額を加算した場合と5円を加算した場合の充放電量を最適化した例である。P=5円と設定すると、災害発生確率が閾値以上の場合で作成される初期運転計画は図7の加算金額5円のようになる。一方、p=1円と設定した場合、災害発生確率が閾値以下の場合で作成される初期運転計画は図7の加算金額1円のようになる。図7に示すように、最適化部14は、災害発生確率が低い場合には最小SOCを低くして余剰電力を十分活用できる制御を実現し、災害発生確率が高い場合には最小SOCを高くして災害対策が可能である十分なバックアップ時間を保つ制御を実現する初期運転計画を作成することができる。P、pは、関数で設定することも可能である。
次に、最適化部14は、予め定義した評価関数に基づいて作成された初期運転計画を評価して最適運転計画を作成する。最適化部14は、最適運転計画の計算を行なう際、コストや二酸化炭素排出量を最小化する等の運転計画での目的達成の度合いを評価するための目的関数を設定し、所定の期間における目的関数の値が最良となる運転計画を探索する(参考文献1参照)。この探索には例えば、遺伝的アルゴリズム、タブーサーチ、線形計画法などのアルゴリズムを用いることができる。
(参考文献1)特開2010−124644号公報
通信部11は、最適化部14が作成した最適運転計画をコントローラ96に送信する。
このように、本実施例の制御装置1によれば、災害発生確率を用いることにより、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。
[実施例2]
以下、図8、図9、図10、図11を参照して、実施例2の制御装置2について説明する。図8は本実施例の制御装置2の構成を示すブロック図である。図9は本実施例の制御装置2の災害判定部22の構成を示すブロック図である。図10は本実施例の制御装置2のペナルティ決定部23の構成を示すブロック図である。図11は本実施例の制御装置2の動作を示すフローチャートである。本実施例の制御装置2は、災害情報として災害発生後の情報を用いることを特徴とし、それ以外の処理については実施例1の制御装置1と同様である。本実施例の制御装置2と実施例1の制御装置1の主な相違点は、実施例1の制御装置1における災害予測部12が、本実施例の制御装置2において災害判定部22に変更されている点である。
図9に示すように、災害判定部22は、災害情報記憶部121、災害識別部222を含む。図10に示すように、ペナルティ決定部23は、災害規模判定部231と、閾値記憶部232とを含む。図11に示すように、災害情報の取得は実施例1と同様に実行されるが、取得してくる内容が違う。予報ではなく、気象庁や国土交通省が発表している災害情報を用いる。また、災害情報には災害伝言板への書き込みやSNSなどへの書き込みを利用しても良い。
災害識別部222は、数ある災害情報の中から装置全体に影響のある災害を識別して影響のある災害情報を取得する。より詳細には、装置の位置と災害情報が出ている位置が合致していたり、装置に影響を与える規模(震度、風速、津波の高さなど)かを判断して取得する(図11のS21)。災害規模判定部231は、閾値記憶部232に予め記憶された閾値と災害規模を比較する(図11のS22)。規模が大きい場合はペナルティPを、小さい場合はペナルティpを設定する。以下実施例1と同様の操作を行う。例えば、気象庁の台風情報を災害情報記憶部121に取得・記憶し、災害識別部222で基地局が25m/s以上の暴風域に入っている情報を検出した場合はペナルティをP、15m/s以上の暴風域、もしくは入っていない場合はペナルティpを設定するという閾値設定が挙げられる。
このように、本実施例の制御装置2によれば、災害情報を用いることにより、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。
[実施例3]
以下、図12、図13、図14を参照して、実施例3の制御装置3について説明する。図12は本実施例の構成を示すブロック図である。本実施例は災害情報としてトラフィック量を用いることを特徴としているため、負荷95が基地局のような無線装置であることに限定される。図13は本実施例の制御装置3の災害判定部32の構成を示すブロック図である。図14は本実施例の制御装置3の動作を示すフローチャートである。本実施例の制御装置3は、主にトラフィック量を用いること以外の処理については実施例2の制御装置2と同様である。
図13に示すように、災害判定部32は、トラフィック量記憶部321、災害識別部322を含む。図14に示すように、トラフィック量記憶部321はまず無線装置(負荷)95からトラフィック量を取得し記憶する(図14のS30)。次に、災害識別部322は、数あるトラフィック量情報の中から、周辺のトラフィック量が増大している基地局の数、増大時間などから装置全体に影響のある災害を識別して影響のある災害情報を取得する(図14のS31)。以下実施例2と同様の操作を行う。
このように、本実施例の制御装置3によれば、トラフィック量を用いることにより、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。
[実施例4]
以下、図15、図16、図17、図18を参照して、実施例4の制御装置4について説明する。図15は本実施例の制御装置4の構成を示すブロック図である。図16は本実施例の制御装置4の天候予測部42(天候予測手段)の構成を示すブロック図である。図17は本実施例の制御装置4のペナルティ決定部43の構成を示すブロック図である。図18は本実施例の制御装置4の動作を示すフローチャートである。本実施例の制御装置4は、日照に関するパラメータとして日射量予測値を用いることを特徴とし、それ以外の処理については実施例1の制御装置1と同様である。本実施例の制御装置4と実施例1の制御装置1の主な相違点は、実施例1の制御装置1における災害予測部12、ペナルティ決定部13と災害情報取得装置91が、本実施例の制御装置4においてそれぞれ天候予測部42、ペナルティ決定部43と気象センサ91に変更されている点である。
図16に示すように、天候予測部42は、気象データ記憶部421、日射量予測部422を含む。図17に示すように、ペナルティ決定部43は、日射量判定部431、閾値記憶部432を含む。
図18に示すように、まず、気象データ記憶部421は、気象センサ91から取得した日射量、気温、気圧、湿度などの気象データを記憶する(図18のS40)。日射量予測部422は、日照に関するパラメータとして日射量予測値を取得する(図18のS41)。より詳細には、日射量予測部422は、気象データ記憶部421に蓄積された気象データを取得し、過去の日射量をベースに日射量予測値を算出する。日射量予測部422は、例えば気象センサ91から取得された気象データを、既存の気象モデル(例えば、気象モデルWRFを用いたNuWFASや、気象数値予報モデルMSM−GPVを用いたJIT Modelingなど)に入力し、日射量予測値を取得することができる。既存の気象モデルでは、所定の時間間隔で日射量の計算が実行され、所定の時間先までの時間単位の日射量が算出される。例えば、気象数値予報モデルMSM−GPVでは毎日3時間おきの初期時刻(0,3,6,9,12,15,18,21時)に数値計算され、各初期時刻において33時間先までの日射量予測値が算出される。
日射量判定部431は、閾値記憶部432に予め記憶された閾値と日射量予測値を比較する(図18のS42)。より詳細には、閾値記憶部432には充放電による蓄電池劣化影響と、充放電による余剰電力活用効果を比較して、余剰電力活用効果の方が大きい場合の日射量の境界値が記憶されている。日射量が閾値より小さい場合はペナルティPを、大きい場合はペナルティpを設定する。以下実施例1と同様の操作を行う。
このように、本実施例の制御装置4によれば、日射量予測値を用いることにより、日射量の多少に応じて適切な充放電となるように最適運転計画を作成できるため、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。
[実施例5]
以下、図19、図20、図21、図22を参照して、実施例5の制御装置5について説明する。図19は本実施例の制御装置5の構成を示すブロック図である。図20は本実施例の制御装置5の天候予測部52の構成を示すブロック図である。図21は本実施例の制御装置5のペナルティ決定部53の構成を示すブロック図である。図22は本実施例の制御装置5の動作を示すフローチャートである。本実施例の制御装置5は、日照に関するパラメータとして太陽電池94の発電量予測値を用いることを特徴とし、それ以外の処理については実施例4の制御装置4と同様である。すなわち、制御装置5は、商用電力系統93から蓄電池92への充電量と、太陽電池94から蓄電池92への充電量と、蓄電池92から負荷95への放電量とを制御することで、蓄電池92の充放電量を制御する。本実施例の制御装置5と実施例4の制御装置4の主な相違点は、実施例4の制御装置4における天候予測部42、ペナルティ決定部43が、本実施例の制御装置5においてそれぞれ天候予測部52、ペナルティ決定部53に変更されている点である。
図20に示すように、天候予測部52は、気象データ記憶部421、日射量予測部422に加え、発電量予測部523を含む。図21に示すように、ペナルティ決定部53は、発電量判定部531と、閾値記憶部532とを含む。図22に示すように、実施例4と同様にまずは気象データを取得し記憶する(図22のS50)。次に、発電量予測部523は、日射量予測値と太陽電池のパラメータに基づいて発電量予測値を取得する(図22のS51)。より詳細には、発電量予測部523は、日射量予測値と太陽電池の条件であるパネル容量、温度ロス、パワコン変換ロス、その他(配線、回線逆流防止素子、受光面の汚れによる損失など)のロスの積とに基づいて発電量予測値を取得することができる。
具体的には、発電量予測値は、(日射量予測値)×(太陽電池の条件)で計算可能である。太陽電池の条件は、(パネル容量)×(太陽電池損失/温度補正係数)×(パワーコンディショナ損失)×(その他損失)により算出することができる。パネル容量は設置されているパネルの量から算出することができる。パネル容量の単位は[kW]で、簡単に言えばパネル設置量を表すものである。従ってパネル容量は設置者により任意に決定される条件であり、システム毎に異なる値となる。各ロスについては、設置されているパネルのメーカが公表している数値を用いることができる。実使用時の出力(発電電力)は日射の強さ、設置条件(方位・角度・周辺環境)、地域差、及び温度条件により異なる。発電電力は最大でも次の損失により、太陽電池容量の70%〜80%程度となる。
(1)太陽電池損失/温度補正係数−あるメーカの公称値で3〜5月及び9〜11月:8.7%、6〜8月:11.6%、12〜2月:5.8%である。
(2)パワーコンディショナ損失−あるメーカの公称値で5%である。
(3)その他損失(受光面汚れ・配線・回路ロス):あるメーカの公称値で合計5%である。
次に、発電量判定部531は、実施例4の日射量にあたる部分を発電量に置き換えて閾値と比較を行う(図22のS52)。以下実施例4と同様の操作を行う。
このように、本実施例の制御装置5によれば、発電量予測値を用いることにより、発電量の多少に応じて適切な充放電となるように最適運転計画を作成できるため、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。
[実施例6]
以下、図23、図24、図25、図26を参照して、実施例6の制御装置6について説明する。図23は本実施例の制御装置6の構成を示すブロック図である。図24は本実施例の制御装置6の天候予測部62の構成を示すブロック図である。図25は本実施例の制御装置6のペナルティ決定部63の構成を示すブロック図である。図26は本実施例の制御装置6の動作を示すフローチャートである。本実施例の制御装置6は、日照に関するパラメータとして雲量予測値を用いることを特徴とし、それ以外の処理については実施例4の制御装置4と同様である。本実施例の制御装置6と実施例4の制御装置4の主な相違点は、実施例4の制御装置4における天候予測部42、ペナルティ決定部43が、本実施例の制御装置6においてそれぞれ天候予測部62、ペナルティ決定部63に変更されている点である。
図24に示すように、天候予測部62は、気象データ記憶部621、雲量予測部622を含む。図25に示すように、ペナルティ決定部63は、雲量判定部631と、閾値記憶部632とを含む。なお本実施例において通信部11は、気象センサ91から気象データとして雲量データを受信するものとする。
図26に示すように、実施例1と同様にまず気象データを取得、記憶する(図26のS60)。次に、雲量予測部622は、日照に関するパラメータとして雲量予測値を取得する(図26のS61)。より詳細には、雲量予測部622は気象センサ91から、雲量データを取得し、当該雲量データに基づいて雲量予測値を取得する。雲量データは1日単位、または時間単位で取得することができる。例えば気象センサ91が雲量計を用いて雲量データを観測する場合、雲量データは任意の時間に取得可能である。この場合は、気象センサ91が雲量計を含む構成であることが必要である。例えば気象センサ91が雲量データを気象庁などから取得する場合、雲量データは1日2回〜4回の測定員の目視によるデータである。気象庁から雲量データを取得する場合、雲量予測部622は、例えば朝9時の雲量データのみを気象センサ91から取得し、取得した朝9時の雲量データに基づいて一日の雲量予測値を取得すればよい。例えば気象通報に使用される地上実況気象通報式(SYNOP)では、雲量は0〜8および「雲量不明」を表す9の10個の数字で表現される。また、日本式天気記号においては、雲量は0〜10の数値および「不明」の12段階で表現される。いずれも数値が小さいほど雲量が少ないことを意味する。
次に、雲量判定部631は、雲量予測値に基づいて目的関数に加算するペナルティを決定する。実施例4の日射量予測値を雲量予測値に置き換えて、閾値と雲量予測値を比較する(図26のS62)。ただし、雲量の場合は大きいほど発電量は小さくなるため、雲量が閾値より小さい場合はペナルティp、大きい場合はPを設定する(図26のS63、S64)。以下、実施例4と同様に実行される。
このように、本実施例の制御装置6によれば、雲量予測値を用いることにより、雲量の多少に応じて適切な充放電となるように最適運転計画を作成できるため、無駄な充放電を控えて災害時の十分なバックアップ時間の確保や、蓄電池の長寿命化のできる蓄電池の充放電量制御が可能である。
[実施例1〜6の変形例]
図示を省略するが、ここまで述べてきた実施例1から実施例6を複合させることも可能である。例えば実施例1と実施例3と実施例4を複合させた場合は、災害発生確率とトラフィック量と日射量予測値をそれぞれ閾値と比較し、いずれかがペナルティPを設定する条件を満たした場合はペナルティPで初期運転計画を作成する。実施例を複合させることにより、さらに災害対策や蓄電池長寿命化に重視した制御を実現することができる。
[実施例7]
以下、図27、図28を参照して、実施例7の制御装置7について説明する。図27は本実施例の制御装置7の構成を示すブロック図である。図28は本実施例の制御装置7の動作を示すフローチャートである。本実施例の制御装置7は、災害確率が高い場合にフロート充電制御を用いることにより、実施例1の制御装置1よりもさらに災害対策、蓄電池長寿命化を重視することができる。また、計算量も削減できることを特徴としており、それ以外の処理については実施例1の制御装置1と同様である。本実施例の制御装置7と実施例1の制御装置1の主な相違点は、実施例1の制御装置1における最適化部14が、本実施例の制御装置7において最適化部74に変更されている点である。
図28に示すように、ペナルティ決定部13までは実施例1と同様に実行される。最適化部74は、災害確率が高確率の場合に、フロート充電制御を行う(図28のS73)。従って、災害確率が高確率の場合には、最適化処理を省略することができるため、計算量を削減することが可能である。
また、このフロート充電制御の導入は実施例2から実施例6のペナルティにPが設定された場合に使用することで同様の効果を得ることができる。
[実施例8]
以下、図29、図30を参照して実施例8のグリーン基地局について説明する。図29は本実施例のグリーン基地局1000の構成を示すブロック図である。図30は本実施例の変形例のグリーン基地局2000の構成を示すブロック図である。本実施例のグリーン基地局1000は、負荷95を無線基地局とし、蓄電池92、太陽電池94、負荷95、コントローラ96を全て一箇所に集め、網8などのネットワークは使わずにローカルのみの構成とした例である。これにより、ネットワークによる制御の反応の影響を無くすことができる。
[実施例8の変形例]
上述のグリーン基地局の変形例として、気象センサ91と実施例1〜6の制御装置1〜6も局内に含む構成としたグリーン基地局2000としてもよい。グリーン基地局2000が専用の気象センサ91を含む構成であるため、グリーン基地局2000周辺のピンポイントの気象データを取得することができ、高精度な予測を行うことができる。
[本実施形態に係る制御装置1〜7の効果]
蓄電池の充放電量を制御する一般的な電力制御装置において、災害対策や長寿命化をするためには蓄電池のサイクル充放電をなるべく抑える必要がある。一方、発電コスト削減のためには積極的なサイクル充放電が必要である。上述の通り、本実施形態に係る制御装置1〜7は、このトレードオフの関係にある「災害対策、長寿命化」と「発電コスト削減」とを共に満たす運転計画を作成することが可能である。
図31は、本発明の実施形態に係る制御装置1〜7のペナルティの操作による電力量料金の変化を示す図である。図31は、加算金額(円/kWh)に応じた最小SOC(%)及び電力量料金(円/年)の関係を示した図である。図31に示す通り、ペナルティとしてSOC減少による架空の金額を目的関数に追加することにより、削減料金を変化させずにSOCを高くする運転計画を算出することができる。また、ペナルティ値を変化させることにより、上述のトレードオフの比重をコントロールすることが可能である。
[コンピュータ構成]
上述の制御装置1〜7及びグリーン基地局1000、2000はそれぞれ、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図32は、各装置及び基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。各装置及び基地局は、物理的には、図32に示すように、CPU100、主記憶装置であるRAM101及びROM102、ディスプレイ等の入出力装置103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
各装置及び基地局の各機能ブロックの機能は、図32に示すCPU100、RAM101等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU100の制御のもとで入出力装置103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105を動作させるとともに、RAM101におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
[プログラム構成]
引き続いて、上述した一連の制御装置1〜7による処理をコンピュータに実行させるためのプログラム100を説明する。図33に示すように、電力制御プログラム102は、コンピュータに挿入されてアクセスされる、あるいはコンピュータが備える記録媒体100に形成されたプログラム格納領域101内に格納される。より具体的には、電力制御プログラム102は、制御装置1が備える記録媒体100に形成されたプログラム格納領域101内に格納される。
電力制御プログラム102は、災害予測モジュール103とペナルティ決定モジュール104と最適化モジュール105とを備えて構成される。災害予測モジュール103とペナルティ決定モジュール104と最適化モジュール105とを実行させることにより実現される機能は、上述した制御装置1〜7の各機能とそれぞれ同様である。
なお、電力制御プログラム102は、その一部若しくは全部が、通信回線等の伝送媒体を介して伝送され、他の機器により受信されて記録(インストールを含む)される構成としてもよい。また、電力制御プログラム102の各モジュールは、1つのコンピュータでなく、複数のコンピュータのいずれかにインストールされてもよい。その場合、当該複数のコンピュータによるコンピュータシステムよって上述した一連の電力制御プログラム102の処理が行われる。
1・2・3・4・5・6・7…制御装置、8…網、9…ハイブリッド電力供給システム、11…通信部、12…災害予測部、13…供給電力算出部、13…ペナルティ決定部、14…最適化部、22…災害判定部、23…ペナルティ決定部、32…災害判定部、42…天候予測部、43…ペナルティ決定部、52…天候予測部、53…ペナルティ決定部、62…天候予測部、63…ペナルティ決定部、74…最適化部、91…災害情報取得装置/気象センサ、92…蓄電池、93…商用電力系統、94…太陽電池、95…負荷、96…コントローラ、100…記憶媒体、101…プログラム格納領域、102…電力制御装置、103…災害予測モジュール、104…ペナルティ決定モジュール、105…最適化モジュール、121…災害情報記憶部、122…災害予測部、131…災害確率判定部、132…閾値記憶部、222…災害識別部、231…災害規模判定部、232…閾値記憶部、321…トラフィック量記憶部、322…災害識別部、421…気象データ記憶部、422…日射量予測部、431…日射量判定部、432…閾値記憶部、523…発電量予測部、531…発電量判定部、532…閾値記憶部、621…気象データ記憶部、622…雲量予測部、631…雲量判定部、632…閾値記憶部、961…充放電コントローラ、962…整流器、963…太陽電池制御コントローラ、1000・2000…グリーン基地局。

Claims (8)

  1. 蓄電池と商用電力系統とを含む、無線装置に電力を供給するシステムにネットワーク経由で接続可能とされ、前記商用電力系統から前記蓄電池への充電量と前記蓄電池から前記無線装置への放電量とを制御することで前記蓄電池の充放電量を制御する電力制御装置であって、
    前記無線装置のトラフィック量を取得し、周辺のトラフィック量が増大している前記無線装置の数又は増大時間に基づいて当該電力制御装置に影響のある災害情報を取得し、取得した災害情報に基づいて前記無線装置及び前記商用電力系統の災害に関するパラメータの予測値を取得する災害予測手段と、
    前記災害予測手段によって取得された予測値に基づいて、前記蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数のペナルティを決定するペナルティ決定手段と、
    前記目的関数と前記ペナルティ決定手段によって決定されたペナルティとに基づいて、前記蓄電池の充放電量の制御計画である運転計画を作成する最適化手段と、
    前記最適化手段によって作成された運転計画を前記システムに出力する出力手段と、
    を備える電力制御装置。
  2. 前記無線装置及び前記商用電力系統の災害に関するパラメータの予測値は、災害発生確率である、
    請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 災害情報は、実際に発生した災害に関する情報であり、
    前記無線装置及び前記商用電力系統の災害に関するパラメータの予測値は、災害規模である、
    請求項1に記載の電力制御装置。
  4. 前記システムは、太陽電池をさらに含み、
    当該電力制御装置は、さらに、前記太陽電池から前記蓄電池への充電量を制御することで前記蓄電池の充放電量を制御し、
    外部から取得した気象データに基づいて日照に関するパラメータの予測値を取得する天候予測手段をさらに備え、
    前記ペナルティ決定手段は、前記災害予測手段によって取得された予測値と前記天候予測手段によって取得された予測値とに基づいて、前記蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数のペナルティを決定する、
    請求項1〜の何れか一項に記載の電力制御装置。
  5. 日照に関するパラメータの予測値は、日射量予測値、前記太陽電池の発電量予測値、又は雲量予測値の何れか一つ以上である、
    請求項に記載の電力制御装置。
  6. 前記最適化手段は、前記ペナルティ決定手段によって決定されたペナルティが所定の条件を充たす場合に、運転計画としてフロート充電制御を採用する、
    請求項1〜の何れか一項に記載の電力制御装置。
  7. 蓄電池と商用電力系統とを含む、無線装置に電力を供給するシステムにネットワーク経由で接続可能とされ、前記商用電力系統から前記蓄電池への充電量と前記蓄電池から前記無線装置への放電量とを制御することで前記蓄電池の充放電量を制御する電力制御装置により実行される電力制御方法であって、
    前記無線装置のトラフィック量を取得し、周辺のトラフィック量が増大している前記無線装置の数又は増大時間に基づいて当該電力制御装置に影響のある災害情報を取得し、取得した災害情報に基づいて前記無線装置及び前記商用電力系統の災害に関するパラメータの予測値を取得する災害予測ステップと、
    前記災害予測ステップにおいて取得された予測値に基づいて、前記蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数のペナルティを決定するペナルティ決定ステップと、
    前記目的関数と前記ペナルティ決定ステップにおいて決定されたペナルティとに基づいて、前記蓄電池の充放電量の制御計画である運転計画を作成する最適化ステップと、
    前記最適化ステップにおいて作成された運転計画を前記システムに出力する出力ステップと、
    を含む電力制御方法。
  8. 蓄電池と商用電力系統とを含む、無線装置に電力を供給するシステムにネットワーク経由で接続可能とされ、前記商用電力系統から前記蓄電池への充電量と前記蓄電池から前記無線装置への放電量とを制御することで前記蓄電池の充放電量を制御する電力制御装置を、
    前記無線装置のトラフィック量を取得し、周辺のトラフィック量が増大している前記無線装置の数又は増大時間に基づいて当該電力制御装置に影響のある災害情報を取得し、取得した災害情報に基づいて前記無線装置及び前記商用電力系統の災害に関するパラメータの予測値を取得する災害予測手段と、
    前記災害予測手段によって取得された予測値に基づいて、前記蓄電池の充放電量の最適化に関する目的関数のペナルティを決定するペナルティ決定手段と、
    前記目的関数と前記ペナルティ決定手段によって決定されたペナルティとに基づいて、前記蓄電池の充放電量の制御計画である運転計画を作成する最適化手段と、
    前記最適化手段によって作成された運転計画を前記システムに出力する出力手段、
    として機能させるための電力制御プログラム。
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