JP6122314B2 - 膜の洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、上水道の水源、工業用水の水源等の原水を膜ろ過処理するMF・UF・大孔径膜モジュールを用いた水処理装置の膜の洗浄方法に関する。
上水道の水源、工業用水の水源等の原水を膜ろ過処理するMF・UF・大孔径膜モジュールを用いた水処理装置は、ろ過精度に優れ、設置場所が狭くて済む等の長所を有するが、ろ過処理の継続により原水に含まれる懸濁物質、金属類、有機物等が膜に付着し、膜の表面の孔を閉塞し透過流束が徐々に低下するファウリングが生じる。そこで、定期的に膜を洗浄してファウリングの要因となっている膜に付着している懸濁物質、金属類、有機物等の付着物を除去し透過流束の回復を図っている。
透過流束を回復するための膜の洗浄方法として、所定時間毎にろ過方向とは逆方向である膜の二次側から一次側に処理水・清澄水等の洗浄水又は/及びエアーを通過させ膜の付着物を物理的に落下させる逆圧洗浄、エアーで膜を振動させ膜の付着物を物理的に落下させるエアーバブリング等の物理洗浄が行われている。しかし、逆圧洗浄等の物理洗浄では膜の付着物を十分に除去することができず透過流束の低下が進行するので、下記特許文献1では、洗浄水に次亜塩素酸ナトリウムや重亜硫酸ソーダ、硫酸などの薬品を添加した薬品添加洗浄水を膜モジュールの二次側から一次側に通水し膜の付着物と薬品を反応させて除去する薬品添加逆圧洗浄、更に下記特許文献2では、薬品添加洗浄水を二次側から一次側に通水するだけでは膜の付着物との反応が不十分で付着物を十分に除去できずに透過流束の低下を止めることが出来ない場合、膜モジュール内に導入した薬品添加洗浄水を所定時間保持して膜を浸漬させ付着物との反応を促進させて除去する薬品添加浸漬洗浄が提案されている。
しかしながら、従来の薬品添加浸漬洗浄では、薬品を添加した薬品添加洗浄水を膜モジュール内に導入した後に所定の一定時間保持することで膜の付着物と薬品の反応時間を確保し反応を促進させているが、膜の付着物である鉄・マンガンなどの無機物若しくは有機物と薬品が反応し付着物を溶解し除去する反応時間は、水温・濃度により変化する。従って、水温・濃度に関わらず膜モジュール内に導入した薬品添加洗浄水を保持する保持時間を一定とすると、水温若しくは濃度が低い場合には反応時間が不足し十分な洗浄効果を得ることができず、水温若しくは濃度が高い場合には反応時間が短縮されるので保持時間が過剰となり、その分ろ過工程時間が実質的に短縮し稼働率が低下するとの不具合があった。
特許第4192205号 特許第4835033号
本発明は上述の不具合点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、薬品を添加した薬品添加洗浄水を膜モジュール内に導入した後に所定時間保持し膜の付着物と薬品の反応を促進させて付着物を除去する薬品添加浸漬洗浄において、薬品添加洗浄水を膜モジュール内に保持し膜を浸漬する保持時間と、薬品添加洗浄水が膜の付着物を溶解する反応時間を一致させ、膜を効率的に洗浄しろ過工程時間を向上することができる膜の洗浄方法を提供することである。
また別の目的とするところは、薬品を添加した薬品添加洗浄水を膜モジュール内に導入した後に所定時間保持し膜の付着物と薬品の反応を促進させて付着物を除去する薬品添加浸漬洗浄において、薬品添加洗浄水に添加される薬品の濃度を管理し、薬品の使用量を削減することができる膜の洗浄方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の請求項に係る膜の洗浄方法は、原水を膜ろ過処理する膜モジュールを用いた水処理装置の膜の洗浄方法において、前記膜モジュールを一次側から二次側に前記原水を原水ポンプで通水して処理水を得るろ過工程と、前記ろ過工程後に前記膜モジュールを二次側から一次側に前記処理水又は/及びエアーを通過させ前記膜を洗浄する逆圧洗浄工程と、前記ろ過工程及び前記逆圧洗浄工程を前記原水若しくは前記処理水の温度に基づく回数実施後又は前記原水若しくは前記処理水の温度に基づく所定時間経過後又は前記原水若しくは前記処理水の温度に基づく前記原水ポンプ圧が所定値に達したとき、所定濃度の薬品が前記原水若しくは前記処理水に添加された薬品添加洗浄水を前記膜モジュール内に所定時間保持し洗浄する薬品添加浸漬洗浄工程と、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項に係る洗浄方法は、請求項1に記載の膜の洗浄方法において、前記薬品添加浸漬洗浄工程は、前記薬品添加洗浄水を前記膜モジュールの二次側から流入させ一次側から排出させることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項に係る洗浄方法は、請求項1に記載の膜の洗浄方法において、前記薬品添加浸漬洗浄工程は、前記薬品添加洗浄水を前記膜モジュールの一次側から流入させ二次側から排出させることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項に係る洗浄方法は、請求項1に記載の膜の洗浄方法において、前記薬品添加浸漬洗浄工程は、前記薬品添加洗浄水を前記膜モジュールの一次側から流入させ一次側から排出させることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項に係る洗浄方法は、請求項1乃至のいずれかに記載の膜の洗浄方法において、前記薬品添加浸漬洗浄工程は、前記原水若しくは前記処理水に添加される薬品が還元剤である還元剤添加浸漬洗浄工程、前記原水若しくは前記処理水に添加される薬品が酸剤である酸剤添加浸漬洗浄工程、前記原水若しくは前記処理水に添加される薬品がアルカリ剤であるアルカリ剤添加浸漬洗浄工程、前記原水若しくは前記処理水に添加される薬品が酸化剤である酸化剤添加浸漬洗浄工程の内のいずれか一の工程又は複数の工程を組み合わせたものであることを特徴とするものである。
上記構成を備えた本発明の膜の洗浄方法によれば、薬品添加浸漬洗浄工程に使用される薬品添加洗浄水は、原水若しくは処理水の温度(以下「水温」という。)に基づく薬品濃度の薬品が添加されているので、膜モジュール内に導入した薬品添加洗浄水を所定時間保持して膜を浸漬させる保持時間と、薬品添加洗浄水が膜の付着物を溶解して除去する反応時間を一致させることができる。即ち、水温が低いときは薬品添加洗浄水の薬品濃度が高くなるので、膜の付着物との反応が促進され、膜の付着物を溶解させる保持時間が不足し十分な洗浄効果を得ることができないことを防止することができる。また水温が高いときは薬品添加洗浄水の薬品濃度が低くなるので、膜の付着物との反応が抑制され、保持時間が過剰となり、その分ろ過工程時間が実質的に短縮し稼働率が低下することを防止することができると共に、薬品の使用量の低減を図ることができる。
更に本発明の膜の洗浄方法は、薬品添加浸漬洗浄工程で膜モジュール内に所定薬品濃度の薬品を原水若しくは処理水に添加した薬品添加洗浄水が保持される保持時間が、水温に基づいて変化するので、保持時間と薬品添加洗浄水が膜の付着物を溶解して除去する反応時間を一致させることができる。即ち、水温が低いときは保持時間が延長されるので、膜の付着物を溶解させる保持時間が不足し十分な洗浄効果を得ることができないことを防止することができる。また水温が高いときは保持時間が短縮されるので、ろ過工程時間が長くなり稼働率を向上することができる。
更に本発明の膜の洗浄方法は、ろ過工程及び逆圧洗浄工程を何回実施後に薬品添加浸漬洗浄工程が実施されるかの頻度(以下「薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度」という。)が、水温に基づいて変化するので、1回の薬品添加浸漬洗浄工程で、膜モジュール内に導入した所定薬品濃度の薬品添加洗浄水を所定時間保持して膜を浸漬させる保持時間と、薬品添加洗浄水が膜の付着物を溶解して除去することができる反応時間を一致させることができる。即ち、水温が低いときは薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度が高くなる(薬品添加浸漬洗浄工程の実施回数が多くなる。)ので、膜の付着物を溶解させる保持時間が不足し十分な洗浄効果を得ることができないことを防止することができる。また水温が高いときは薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度が低くなるので、薬品添加浸漬洗浄工程時間が短縮しろ過工程時間が長くなり稼働率を向上することができると共に、薬品の使用量の低減を図ることができる。
更に本発明の膜の洗浄方法は、薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュールの二次側から流入させ一次側から排出させているので、膜の二次側に付着している付着物を除去することができる。
更に本発明の膜の洗浄方法は、薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュールの一次側から流入させ二次側から排出させているので、膜の二次側に付着している付着物を除去することができると共に、一次側から流入させているので薬品を添加した薬品添加洗浄水に原水を使用することができ、薬品添加洗浄水に処理水を使用しないので処理水を節約することができる。
更に本発明の膜の洗浄方法は、薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュールの一次側から流入させ一次側から排出させているので、薬品添加洗浄水の使用量を削減することができる。また薬品を添加した薬品添加洗浄水に原水を使用することができ、薬品添加洗浄水に処理水を使用しないので処理水を節約することができる。
更に本発明の膜の洗浄方法は、薬品添加浸漬洗浄工程が、原水若しくは処理水に添加される薬品が還元剤である還元剤添加浸漬洗浄工程、原水若しくは処理水に添加される薬品が酸剤である酸剤添加浸漬洗浄工程、原水若しくは処理水に添加される薬品がアルカリ剤であるアルカリ剤添加浸漬洗浄工程、原水若しくは処理水に添加される薬品が酸化剤である酸化剤添加浸漬洗浄工程の内のいずれか一の工程又は複数の工程を組み合わせたものであるので、膜に付着している付着物の種類毎に溶解させる薬品添加洗浄水を選択することができ、膜の付着物との反応を促進し十分に膜の付着物を溶解除去し洗浄効果を高めることができる。
本発明の水処理装置1の概略図 水温別の薬品添加浸漬洗浄工程間隔と膜差圧上昇率との関係を表したグラフ 水温別の薬品濃度と透過流量回復量との関係を表したグラフ 水温別の保持時間と透過流量回復量との関係を表したグラフ 別の本発明の水処理装置2の概略図 別の本発明の水処理装置3の概略図
以下に図面を参照して、この発明の実施形態に係る水処理装置の膜の洗浄方法について、例示して説明する。ただし、この発明の範囲は、この実施の形態に記載されている内容に限定する趣旨のものではない。
第一実施形態
図1は、本発明1に係る原水を膜ろ過処理する膜モジュールを用いた水処理装置の概略説明図である。本発明1に係る水処理装置1は、薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュールの二次側から流入させ一次側から排出させる場合である。
10は、膜モジュールである。内部に中空糸から成る膜を有し、一次側から流入した被処理水である原水に含まれている鉄・マンガンなどの無機物及び有機物を膜ろ過し、二次側に膜ろ過処理された処理水を排出する。膜モジュール10は、図1では1台であるが複数台設置しても良い。膜モジュールにはMF膜が使用されている。しかし膜モジュールに使用される膜はMF膜に限定されるものではなく、UF膜・大孔径膜であっても良い。
膜モジュール10の一次側は、洗浄水(処理水)及びエアーによる逆圧洗浄工程を実施した後に膜モジュール10内に滞留している洗浄水を洗浄排水として排出するための洗浄排水管13が連結し、洗浄排水管13にはドレン弁14が設置されている。
膜モジュール10とドレン弁14との間を連結している洗浄排水管13には、一端が原水槽21に連結している原水管23の他端が連結している。原水管23には、原水槽21からの原水を膜モジュール10に圧送する原水ポンプ22と、膜モジュール10に流入する原水を調整する原水弁24が設置されている。原水槽21には、原水の温度を計測する原水温度計25が設置されている。
更に、膜モジュール10の一次側には、洗浄水及びエアーによる逆圧洗浄工程並びに薬品添加浸漬洗浄工程を実施したときの逆洗排水を排出するための逆洗排水管53の一端が連結している。逆洗排水管53は、他端が逆洗排水槽51に連結し、逆洗排水弁54が設置されている。
膜モジュール10の二次側には処理水管33の一端が連結し、処理水管33には膜ろ過弁34が設置されている。処理水管33の他端は分岐し、分岐した一方の処理水管33は膜モジュール10で膜ろ過処理された処理水を貯蔵する図示しない処理水槽に連結し、他方の処理水管33は、逆洗水槽41に連結している。逆洗水槽41には、処理水の温度を計測する処理水温度計45が設置されている。
逆洗水槽41は、洗浄水及びエアーによる逆圧洗浄工程で使用される処理水を貯蔵するタンクであり、逆洗管43の一端が連結している。逆洗管43は、他端が膜モジュール10と膜ろ過弁34の間を連結している処理水管33に連結し、逆洗ポンプ42と逆洗弁44が設置されている。
更に、本発明1に係る水処理装置1は、薬品添加浸漬洗浄工程における薬品添加洗浄水を膜モジュール10の二次側から流入させるので、アルカリ剤タンク82と、酸剤タンク84と、還元剤タンク86と、酸化剤タンク88が二次側に設置されている。
アルカリ剤タンク82は、アルカリ剤注入ポンプ81が設置されているアルカリ剤注入管91の一端が連結し、アルカリ剤注入管91の他端は、逆洗ポンプ42と逆洗弁44の間を連結している逆洗管43に連結している。アルカリ剤としては、例えば水酸化ナトリウム・水酸化マグネシウム等が使用される。
酸剤タンク84は、酸剤注入ポンプ83が設置されている酸剤注入管92の一端が連結し、酸剤注入管92の他端は、逆洗ポンプ42と逆洗弁44の間を連結している逆洗管43に連結している。酸剤としては、例えば硫酸・硝酸・塩酸等が使用される。
還元剤タンク86は、還元剤注入ポンプ85が設置されている還元剤注入管93の一端が連結し、還元剤注入管93の他端は、逆洗ポンプ42と逆洗弁44の間を連結している逆洗管43に連結している。還元剤としては、例えば重亜硫酸ナトリウム・チオ硫酸ナトリウム・アスコルビン酸ナトリウム等が使用される。
酸化剤タンク88は、酸化剤注入ポンプ87が設置されている酸化剤注入管94の一端が連結し、酸化剤注入管94の他端は、逆洗ポンプ42と逆洗弁44の間を連結している逆洗管43に連結している。酸化剤としては、例えば、次亜塩素酸ソーダ・オゾン等が使用される。
次に、上記構成に係る水処理装置1の作動方法について説明する。水処理装置1の作動は、ろ過工程と、逆圧洗浄工程と、薬品添加浸漬洗浄工程とから構成されている。
ろ過工程は、ドレン弁14と、逆洗弁44と、逆洗排水弁54が閉じられる。
原水槽21に貯蔵されている原水は、原水管23を通り原水ポンプ22により原水弁24と洗浄排水管13の一部を経由して膜モジュール10に圧送される。圧送された原水は、膜モジュール10内を一次側から二次側に通水されることで膜ろ過処理されて処理水となり処理水管33を通り、図示しない処理水槽に送水される共に、一部は逆洗水槽41に流入する。
逆圧洗浄工程は、ろ過工程を所定時間実施したのちに実施される。本実施例では膜モジュール10にMF膜が使用されているので、洗浄水により実施される。UF膜の場合も同様に洗浄水により実施される。尚、大孔径膜の場合には洗浄水又は/及びエアーにより実施される。この場合、今まで開いていた原水弁24と、膜ろ過弁34は閉じられ、今まで閉じられていた逆洗弁44と、逆洗排水弁54が開かれる。
逆洗水槽41に貯蔵されている処理水は、逆洗管43を通り逆洗ポンプ42により逆洗弁44と処理水管33の一部を経由して膜モジュール10に洗浄水として圧送される。圧送された洗浄水は、膜モジュール10内を二次側から一次側に通水されることで膜の付着物を剥離し、付着物を含有した逆洗排水は、逆洗排水管53を通り逆洗排水弁54を経由し逆洗排水槽51に貯蔵される。
逆圧洗浄工程が終了すると、ドレン弁14が開かれ、膜モジュール10内の洗浄水は洗浄排水管13を通り洗浄排水として排出される。
薬品添加浸漬洗浄工程は、ろ過工程及び逆圧洗浄工程を処理水温度計45で計測された処理水の温度に基づいて設定された回数実施後又は所定時間経過後又は原水ポンプ22の圧力が所定値に達したときのいずれかの要件を具備したとき、逆圧洗浄工程に続いて実施される。この場合、逆圧洗浄工程で開いていた逆洗排水弁54と、その後開かれたドレン弁14は閉じられる。尚、処理水温度計45で計測された処理水の温度の代替として、原水温度計25で計測された原水の温度を使用してもよく、いずれの温度計(25又は45)で計測された温度に基づいて薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度を設定するかは、浄水場の状況等を考慮して決定される。
ろ過工程及び逆圧洗浄工程を処理水温度計45で計測された又は原水温度計25で計測された温度に基づいて設定された回数実施後とは、薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度は、処理水温度計45で計測された又は原水温度計25で計測された温度により変動させるとの趣旨である。即ち、薬品添加浸漬洗浄工程は、水温に基づく薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度又は所定時間経過後又は原水ポンプ22の圧力が所定値に達したときのいずれかの要件を具備したとき、実施される。
図2は、次亜塩素酸ナトリウム添加洗浄水の薬品濃度を100mg/Lとし、膜モジュール10内に次亜塩素酸ナトリウム添加洗浄水を保持させる保持時間を30分とした場合における、水温別の薬品添加浸漬洗浄工程間隔と膜差圧上昇率との関係を表したグラフである。薬品添加浸漬洗浄工程間隔が同一であると、水温が低いほど膜差圧上昇率が高くなることがわかる。即ち、水温が低いほど薬品が膜の付着物を溶解させる時間が長く、それだけ薬品添加浸漬洗浄工程間隔を短くする必要があることを示している。例えば、膜差圧上昇率を0.30kpa/dで維持するためには、水温が25℃のときは168時間に1回の頻度で薬品添加浸漬洗浄工程を実施すれば良いが、水温が5℃のときは48時間に1回の頻度で薬品添加浸漬洗浄工程を実施するのが好適である。
薬品添加浸漬洗浄工程は、薬品としてアルカリ剤が添加されるアルカリ剤添加浸漬洗浄工程、酸剤が添加される酸剤添加浸漬洗浄工程、還元剤が添加される還元剤添加浸漬洗浄工程、酸化剤が添加される酸化剤添加浸漬洗浄工程があり、その内のいずれか一の工程又は複数の工程を組み合わせて実施する。複数の薬品添加浸漬洗浄工程を実施する場合には、続けて実施することが好適である。
酸化剤添加浸漬洗浄工程を実施するには、酸化剤タンク88から酸化剤注入管94に流出した酸化剤を水温に基づく濃度で酸化剤注入ポンプ87により、逆洗ポンプ42と逆洗弁44とが連結されている逆洗管43内を流通している逆洗水に流入させて、酸化剤添加洗浄水を作成する。この酸化剤添加洗浄水を処理水管33の一部を経由して二次側から膜モジュール10内に圧入させ、水温に基づく時間膜モジュール10内に保持して膜を酸化剤添加洗浄水に浸漬し、膜の付着物を酸化剤添加洗浄水と反応させて洗浄する。
酸化剤を水温に基づく濃度で酸化剤注入ポンプ87により逆洗水に流入させるとは、酸化剤が添加される酸化剤添加洗浄水の濃度は、水温により変動させるとの趣旨である。
図3は、膜モジュール10内に次亜塩素酸ナトリウム添加洗浄水を保持させ膜の付着物と反応させる保持時間を30分とした場合における、水温別の薬品濃度と透過流量回復量との関係を表したグラフである。薬品濃度が同一ならば、水温が高いほど透過流量回復量が高いことがわかる。即ち、水温が高いほど薬品が膜の付着物を溶解させる反応時間が短いことを示している。従って、同一の保持時間内で透過流量回復量を同一にするためには、水温が低い場合には薬品濃度を濃くする必要があることが分かる。例えば、透過流量回復量を0.029L/(m・hr・kpa)で維持するためには、薬品濃度は、水温が25℃のとき100mg/Lでよいが、水温が15℃のとき150mg/Lと濃くするのが好適である。
酸化剤添加洗浄水を水温に基づく時間膜モジュール10内に滞留させてとは、酸化剤が添加された酸化剤添加洗浄水を膜モジュール10内に保持して膜の付着物と反応させる保持時間は、水温により変動させるとの趣旨である。
図4は、次亜塩素酸ナトリウム添加洗浄水の薬品濃度を100mg/Lとした場合における、次亜塩素酸ナトリウム添加洗浄水を膜モジュール10内に保持し膜の付着物と反応させる水温別の保持時間と透過流量回復量との関係を表したグラフである。次亜塩素酸ナトリウム添加洗浄水を膜モジュール10内に保持し膜の付着物と反応させる保持時間が同一ならば、水温が高いほど透過流量回復量が高いことがわかる。即ち、水温が高いほど薬品が膜の付着物を溶解させる反応時間が短いことを示している。従って、同一の薬品濃度で透過流量回復量を同一にするためには、水温が低い場合には次亜塩素酸ナトリウム添加洗浄水を膜モジュール10内に保持し膜の付着物と反応させる保持時間を長くする必要があることが分かる。例えば、透過流量回復量を0.029L/(m・hr・kpa)で維持するためには、水温が25℃のとき保持時間は30分でよいが、水温が15℃のときは60分と長くするのが好適である。
上述の要件に基づいて酸化剤添加洗浄水を膜モジュール10内に保持し膜の付着物と反応させた後、逆洗排水弁54を開け膜モジュール10内の酸化剤添加洗浄水を排出する。その後、逆洗排水弁54を閉じると共にドレン弁14と逆洗弁44を開け、逆洗水槽41からの洗浄水を膜モジュール10の二次側から一次側に通水して膜モジュール10を洗浄し、洗浄排水はドレン弁14を経由し洗浄排水管13より排出される。
アルカリ剤添加浸漬洗浄工程についても酸化剤添加浸漬洗浄工程と同様に実施することができる。即ち、アルカリ剤タンク82からアルカリ剤注入管91に流出したアルカリ剤を水温に基づく濃度でアルカリ剤注入ポンプ81により、逆洗ポンプ42と逆洗弁44とが連結されている逆洗管43内を流通している逆洗水に流入させて、アルカリ剤添加洗浄水を作成する。このアルカリ剤添加洗浄水を処理水管33の一部を経由して二次側から膜モジュール10内に圧入させ、水温に基づく保持時間膜モジュール10内に保持して膜をアルカリ剤添加洗浄水で浸漬し、膜の付着物をアルカリ剤添加洗浄水と反応させて洗浄する。
上述の要件に基づいてアルカリ剤添加洗浄水を膜モジュール10内に保持し膜の付着物と反応させた後、逆洗排水弁54を開け膜モジュール10内のアルカリ剤添加洗浄水を排出する。その後、逆洗排水弁54を閉じると共にドレン弁14と逆洗弁44を開け、逆洗水槽41の洗浄水を膜モジュール10の二次側から一次側に通水して膜モジュール10を洗浄し、洗浄排水はドレン弁14を経由し洗浄排水管13より排出される。
酸剤添加浸漬洗浄工程についても酸化剤添加浸漬洗浄工程と同様に実施することができる。即ち、酸剤タンク84から酸剤注入管92に流出した酸剤を水温に基づく濃度で酸剤注入ポンプ83により、逆洗ポンプ42と逆洗弁44とが連結されている逆洗管43内を流通している洗浄水に流入させて、酸剤添加洗浄水を作成する。この酸剤添加洗浄水を処理水管33の一部を経由して二次側から膜モジュール10内に圧入させ、水温に基づく保持時間膜モジュール10内に保持して膜を酸剤添加洗浄水に浸漬し、膜の付着物を酸剤添加洗浄水と反応させて洗浄する。
上述の要件に基づいて酸剤添加洗浄水を膜モジュール10内に保持し膜の付着物と反応させた後、逆洗排水弁54を開け膜モジュール10内の酸剤添加洗浄水を排出する。その後、逆洗排水弁54を閉じると共にドレン弁14と逆洗弁44を開け、逆洗水槽41の洗浄水を膜モジュール10の二次側から一次側に通水して膜モジュール10を洗浄し、洗浄排水はドレン弁14を経由し洗浄排水管13より排出される。
還元剤添加浸漬洗浄工程についても酸化剤添加浸漬洗浄工程と同様に実施することができる。即ち、還元剤タンク86から還元剤注入管93に流出した還元剤を水温に基づく濃度で還元剤注入ポンプ85により、逆洗ポンプ42と逆洗弁44とが連結されている逆洗管43内を流通している洗浄水に流入させて、還元剤添加洗浄水を作成する。この還元剤添加洗浄水を処理水管33の一部を経由して二次側から膜モジュール10内に圧入させ、水温に基づく保持時間膜モジュール10内に保持して膜を還元剤添加洗浄水に浸漬し、膜の付着物を還元剤添加洗浄水と反応させて洗浄する。
上述の要件に基づいて還元剤添加洗浄水を膜モジュール10内に保持し膜の付着物と反応させた後、逆洗排水弁54を開け膜モジュール10内の還元剤添加洗浄水を排出する。その後、逆洗排水弁54を閉じると共にドレン弁14と逆洗弁44を開け、逆洗水槽41の洗浄水を膜モジュール10の二次側から一次側に通水して膜モジュール10を洗浄し、洗浄排水はドレン弁14を経由し洗浄排水管13より排出される。
尚、薬品添加浸漬洗浄工程については、いずれか一の工程のみ実施した場合について説明した。しかし、複数の薬品添加浸漬洗浄工程を組み合わせて続けて実施しても良く、例えば、酸化剤添加浸漬洗浄工程に続いて、アルカリ剤添加浸漬洗浄工程を実施しても良い。この場合の薬品添加浸漬洗浄工程の実施順序は、膜の付着物の状況に基づき決定するのが良い。尚、複数の薬品添加浸漬洗浄工程について実施する場合には、複数の薬品添加浸漬洗浄工程を続けて実施することが望ましい。
また、薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度、処理水に薬品を添加する薬品濃度、及び薬品添加洗浄水を膜モジュール10内に滞留させて膜の付着物と反応させる保持時間について、そのうちの一だけを水温に基づいて変動させても良いし、二以上を組み合わせて水温に基づいて変動させても良い。
以上の通り、薬品添加浸漬洗浄工程においては、薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度、逆洗水に添加する薬品の薬品濃度、及び膜モジュール10内で薬品添加洗浄水を保持する保持時間を原水温度計25又は処理水温度計45で計測された原水又は処理水の温度に基づいて変動させているので、膜モジュール10内に薬品添加洗浄水を保持する保持時間と薬品添加洗浄水の薬品が膜の付着物を溶解させる反応時間を一致させ付着物を確実に除去することが可能となる。従って、ろ過時間を有効に確保できると共に使用する薬品の使用量を削減することが可能となる。
また薬品添加浸漬洗浄工程においては、処理水に添加される薬品が還元剤である還元剤添加浸漬洗浄工程、又は添加される薬品が酸剤である酸剤添加浸漬洗浄工程、又は添加される薬品がアルカリ剤であるアルカリ剤添加浸漬洗浄工程、又は添加される薬品が酸化剤である酸化剤添加浸漬洗浄工程の内のいずれか一の工程又は複数の工程を組み合わせたものであるので、膜に付着している付着物の種類毎に溶解させる薬品添加洗浄水を選択することができ、膜の付着物との反応を促進し十分に膜の付着物を溶解除去し洗浄効果を高めることが可能となる。
更に薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュール10の二次側から流入させ一次側から排出させているので、膜の二次側に付着している付着物を除去することが可能となる。
第二実施形態
図5は、本発明2に係る原水を膜ろ過処理する膜モジュールを用いた水処理装置の概略説明図である。本発明2に係る水処理装置2は、薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュールの一次側から流入させ一次側から排出させる場合である。
以下に図5を参照して、水処理装置2について例示して説明する。本説明においては第一実施形態と異なる内容について説明する。尚、図面に付してある番号が同一であるものは水処理装置1と同一構造である。
水処理装置2は、薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュールの一次側から流入させ一次側から排出させる場合である。従って、アルカリ剤タンク82と、酸剤タンク84と、還元剤タンク86と、酸化剤タンク88が水処理装置1と異なり膜モジュール10の一次側に設置されている。
アルカリ剤タンク82は、アルカリ剤注入ポンプ81が設置されているアルカリ剤注入管91の一端と連結し、そのアルカリ剤注入管91の他端は、薬品添加ポンプ72と薬品添加弁74の間を連結している薬品添加本管73に連結している。薬品添加本管73は、原水管23が洗浄排水管13と連結している連結点26と原水管23に設置されている原水弁24との間を連結している原水管23に連結している。アルカリ剤としては、例えば水酸化ナトリウム・水酸化マグネシウム等が使用される。
酸剤タンク84は、酸剤注入ポンプ83が設置されている酸剤注入管92の一端と連結し、酸剤注入管92の他端は、薬品添加ポンプ72と薬品添加弁74の間を連結している薬品添加本管73に連結している。酸剤としては、例えば硫酸・硝酸・塩酸等が使用される。
還元剤タンク86は、還元剤注入ポンプ85が設置されている還元剤注入管93の一端と連結し、還元剤注入管93の他端は、薬品添加ポンプ72と薬品添加弁74の間を連結している薬品添加本管73に連結している。還元剤としては、例えば重亜硫酸ナトリウム・チオ硫酸ナトリウム・アスコルビン酸ナトリウム等が使用される。
酸化剤タンク88は、酸化剤注入ポンプ87が設置されている酸化剤注入管94の一端と連結し、酸化剤注入管94の他端は、薬品添加ポンプ72と薬品添加弁74の間を連結している薬品添加本管73に連結している。酸化剤としては、例えば、次亜塩素酸ソーダ・オゾン等が使用される。
次に、上記構成に係る水処理装置2の作動方法について説明する。水処理装置1の作動方法とは薬品添加浸漬洗浄工程が異なり、その内でも薬品添加洗浄水を膜モジュール10に圧入し排出させる方法のみ異なるので、その点を主に酸化剤添加浸漬洗浄工程を例に説明する。従って、薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度、原水に添加する薬品の薬品濃度、及び膜モジュール10内で薬品添加洗浄水を保持する保持時間を、原水温度計25又は処理水温度計45で計測された原水または処理水の温度に基づいて変動させることは、第一実施形態と同様である。
薬品添加浸漬洗浄工程は、水温に基づいて設定された薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度又は所定時間経過後又は原水ポンプ22の圧力が所定値に達したときのいずれかの要件を具備したとき、逆圧洗浄工程に続いて実施される。この場合、逆圧洗浄工程で開いていた逆洗弁44と逆洗排水弁54と、その後開かれたドレン弁14は閉じられ、薬品添加弁74が開かれる。
酸化剤添加浸漬洗浄工程を実施するには、酸化剤タンク88から酸化剤注入管94に流出した酸化剤を水温に基づく濃度で酸化剤注入ポンプ87により、薬品添加ポンプ72と薬品添加弁74とが連結されている薬品添加本管73内を流通している原水に流入させて、酸化剤添加洗浄水を作成する。この酸化剤添加洗浄水を原水管23と洗浄排水管13の一部を経由して一次側から膜モジュール10内に圧入させ、水温に基づく保持時間膜モジュール10内に保持して膜を酸化剤添加洗浄水に浸漬し、膜の付着物を酸化剤添加洗浄水と反応させて洗浄する。
酸化剤添加洗浄水を膜モジュール10内に保持し膜の付着物と反応させた後、逆洗排水弁54を開け膜モジュール10内の酸化剤添加洗浄水を排出する。その後、逆洗排水弁54を閉じると共にドレン弁14と逆洗弁44を開け、逆洗水槽41の洗浄水を膜モジュール10の二次側から一次側に通水して膜モジュール10を洗浄し、洗浄排水はドレン弁14を経由し洗浄排水管13より排出される。
以上の通り、第二実施形態においては第一実施形態と異なり、薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュール10の一次側から流入させ一次側から排出させているので、薬品添加洗浄水の使用量を削減することが可能となる。また薬品を原水に添加し薬品添加洗浄水を作成するので、薬品添加洗浄水に処理水が使用されず処理水を節約することが可能となる。尚、上記以外については第一実施形態と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
第三実施形態
図6は、本発明3に係る原水を膜ろ過処理する膜モジュールを用いた水処理装置の概略説明図である。本発明3に係る水処理装置3は、薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュールの一次側から流入させ二次側から排出させる場合である。
以下に図6を参照して、水処理装置3について例示して説明する。本説明において第一実施形態及び第二実施形態と異なる内容について説明する。尚、図面に付してある番号が同一であるものは水処理装置1と同一構造である。
水処理装置3は、薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュール10の一次側から流入させ二次側から排出させる場合であるので、膜モジュール10の二次側に二次側逆洗排水管63が設置されている。その他は、水処理装置2と同様である。
二次側逆洗排水管63には二次側逆洗排水弁64が設置され、一端が逆洗排水槽51に連結し、他端が膜モジュール10と膜ろ過弁34との間を連結している処理水管33に連結している。
次に、上記構成に係る水処理装置3の作動方法について説明する。水処理装置1の作動方法とは薬品添加浸漬洗浄工程が異なり、その内でも薬品添加洗浄水を膜モジュール10に圧入し排出させる方法のみ異なるので、その点を主に酸化剤添加浸漬洗浄工程を例に説明する。従って、薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度、原水に添加する薬品濃度、及び膜モジュール10内で薬品添加洗浄水を保持する保持時間を、原水温度計25又は処理水温度計45で計測された原水または処理水の温度に基づいて変動させることは、第一実施形態と同様である。
薬品添加浸漬洗浄工程は、水温に基づいて設定された薬品添加浸漬洗浄工程の実施頻度又は所定時間経過後又は原水ポンプ22の圧力が所定値に達したときのいずれかの要件を具備したとき、逆圧洗浄工程に続いて実施される。この場合、逆圧洗浄工程で開いていた逆洗弁44と逆洗排水弁54と、その後開かれたドレン弁14は閉じられ、薬品添加弁74が開かれる。尚、二次側逆洗排水弁64は、当初は閉じられている。
酸化剤添加浸漬洗浄工程を実施するには、酸化剤タンク88から酸化剤注入管94に流出した酸化剤を水温に基づく濃度で酸化剤注入ポンプ87により、薬品添加ポンプ72と薬品添加弁74とが連結されている薬品添加本管73内を流通している原水に流入させて、酸化剤添加洗浄水を作成する。この酸化剤添加洗浄水を原水管23と洗浄排水管13の一部を経由して一次側から膜モジュール10内に圧入させ、水温に基づく保持時間膜モジュール10内に保持して膜を酸化剤添加洗浄水に浸漬し、膜の付着物を酸化剤添加洗浄水と反応させて洗浄する。
酸化剤添加洗浄水を膜モジュール10内に保持し膜の付着物と反応させた後、二次側逆洗排水弁64を開け膜モジュール10内の酸化剤添加洗浄水を排出する。その後、二次側逆洗排水弁64を閉じると共にドレン弁14と逆洗弁44を開け、逆洗水槽41の洗浄水を膜モジュール10の二次側から一次側に通水して膜モジュール10を洗浄し、洗浄排水はドレン弁14を経由し洗浄排水管13より排出される。
以上の通り、第三実施形態においては第一実施形態と異なり、薬品添加浸漬洗浄工程において、薬品添加洗浄水を膜モジュール10の一次側から流入させ二次側から排出させているので、膜の二次側に付着している付着物を除去することができると共に、一次側から流入させているので薬品を添加した薬品添加洗浄水に原水を使用することができ、薬品添加洗浄水に処理水を使用しないので処理水を節約することが可能となる。尚、上記以外については第一実施形態と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
1,2,3 水処理装置
10 膜モジュール
13 洗浄排水管
14 ドレン弁
21 原水槽
22 原水ポンプ
23 原水管
24 原水弁
25 原水温度計
26 連結点
33 処理水管
34 膜ろ過弁
41 逆洗水槽
42 逆洗ポンプ
43 逆洗管
44 逆洗弁
45 処理水温度計
51 逆洗排水槽
53 逆洗排水管
54 逆洗排水弁
63 二次側逆洗排水管
64 二次側逆洗排水弁
72 薬品添加ポンプ
73 薬品添加本管
74 薬品添加弁
81 アルカリ剤注入ポンプ
82 アルカリ剤タンク
83 酸剤注入ポンプ
84 酸剤タンク
85 還元剤注入ポンプ
86 還元剤タンク
87 酸化剤注入ポンプ
88 酸化剤タンク
91 アルカリ剤注入管
92 酸剤注入管
93 還元剤注入管
94 酸化剤注入管



Claims (5)

  1. 原水を膜ろ過処理する膜モジュールを用いた水処理装置の膜の洗浄方法において、
    前記膜モジュールを一次側から二次側に前記原水を原水ポンプで通水して処理水を得るろ過工程と、
    前記ろ過工程後に前記膜モジュールを二次側から一次側に前記処理水又は/及びエアーを通過させ前記膜を洗浄する逆圧洗浄工程と、
    前記ろ過工程及び前記逆圧洗浄工程を前記原水若しくは前記処理水の温度に基づく回数実施後又は前記原水若しくは前記処理水の温度に基づく所定時間経過後又は前記原水若しくは前記処理水の温度に基づく前記原水ポンプ圧が所定値に達したとき、所定濃度の薬品が前記原水若しくは前記処理水に添加された薬品添加洗浄水を前記膜モジュール内に所定時間保持し洗浄する薬品添加浸漬洗浄工程と、を備えることを特徴とする膜の洗浄方法。
  2. 前記薬品添加浸漬洗浄工程は、前記薬品添加洗浄水を前記膜モジュールの二次側から流入させ一次側から排出させることを特徴とする請求項1に記載の膜の洗浄方法。
  3. 前記薬品添加浸漬洗浄工程は、前記薬品添加洗浄水を前記膜モジュールの一次側から流入させ二次側から排出させることを特徴とする請求項1に記載の膜の洗浄方法。
  4. 前記薬品添加浸漬洗浄工程は、前記薬品添加洗浄水を前記膜モジュールの一次側から流入させ一次側から排出させることを特徴とする請求項1に記載の膜の洗浄方法。
  5. 前記薬品添加浸漬洗浄工程は、前記原水若しくは前記処理水に添加される薬品が還元剤である還元剤添加浸漬洗浄工程、前記原水若しくは前記処理水に添加される薬品が酸剤である酸剤添加浸漬洗浄工程、前記原水若しくは前記処理水に添加される薬品がアルカリ剤であるアルカリ剤添加浸漬洗浄工程、前記原水若しくは前記処理水に添加される薬品が酸化剤である酸化剤添加浸漬洗浄工程の内のいずれか一の工程又は複数の工程を組み合わせたものであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の膜の洗浄方法。
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