JP6120569B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとを備えるコネクタに関する。
プラグコネクタとリセプタクルコネクタとを備え、互いの嵌合に応じて電気的に接続されるコネクタが知られている。この種のコネクタは、電線と基板を接続するW/B(Wire-to-Board)コネクタや、基板と基板を接続するB/B(Board-to-Board)コネクタとして広く用いられており、ハウジングの嵌合方向、ターミナルの配列、形状などが相違する様々な形式のものが提供されている。
たとえば、ハウジングの嵌合方向としては、基板の実装面を基準として上方から嵌合させるS/T(Straight)タイプや、横方向から嵌合させるR/A(Right Angle)タイプがあり、ターミナルの配列としては、複数のターミナルが1列に並ぶシングル配列や、所定の間隔を隔てて2列に並ぶデュアル配列などがあり、ターミナルの形状としては、一対の弾性接触部を有するクリップターミナル、断面が円形または矩形のピンターミナル、平板材を打ち抜いて形成されるブレードターミナルなどがある。
コネクタでは、良好な接触安定性を発揮するためには、ターミナル同士を広面積の状態で接触させることは好ましくない。たとえば、断面が円形のピンターミナルとクリップターミナルとの組み合わせでは、ターミナル同士が線触状態で接触するので、良好な接触安定性を発揮することが可能であるが、断面が矩形のピンターミナルとクリップターミナルとの組み合わせや、ブレードターミナルとクリップターミナルとの組み合わせでは、ターミナル同士が広面積状態で接触するので、良好な接触安定性を発揮することが難しい。
そこで、従来では、このようなターミナルの組み合わせを採用する場合、クリップターミナル、ピンターミナル、ブレードターミナルのうち、いずれかの接触部に凸部などの加工を施すことにより、ターミナル同士をできるだけ狭い面積あるいは点や線の状態で接触させ、良好な接触安定性を発揮するようにしている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
特開昭58−137982号公報 実開平5−92971号公報 特許第2909570号公報
しかしながら、特許文献1に示されるように、クリップターミナルの接触部に加工を施すと、クリップターミナルの厚みや形状よっては、強度が低下し、断面が円形のピンターミナルと接触させた場合、逆に接触安定性が低下する虞があるので、クリップターミナルの汎用性が損なわれるという問題がある。
また、特許文献2、3に示されるように、断面が矩形のピンターミナルやブレードターミナルの接触部に加工を施す場合、その加工方法によっては、ターミナルの強度が低下して座屈が発生する虞がある。たとえば、ブレードターミナルの一部を潰して接触用の凸部を形成した場合、ブレードターミナルの一部が薄肉となって強度が低下するので、斜め嵌合やこじり嵌合によってハウジングがターミナルに接触すると、その荷重でターミナルが座屈する虞があった。なお、斜め嵌合とは、本来の嵌合を目的とし、プラグコネクタに対してリセプタクルコネクタが僅かに傾いた状態で嵌合されることを意味し、こじり嵌合とは、本来の嵌合を目的とせず、プラグコネクタに対してリセプタクルコネクタを大きく傾けた状態で強引に嵌合させることを意味する。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、平板状のプラグターミナルに潰し加工を施してクリップ状のリセプタクルターミナルと点接触や線接触を含むできるだけ狭い面積(以下狭面積状態という)で接触させるものでありながら、嵌合時におけるプラグターミナルの座屈を防止することができるコネクタの提供を目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、本発明のコネクタは、互いの嵌合に応じて電気的に接続されるプラグコネクタとリセプタクルコネクタとを備えるコネクタであって、前記プラグコネクタは、平板状のプラグターミナルと、前記プラグターミナルを前記嵌合方向に沿って保持するプラグハウジングとを備え、前記リセプタクルコネクタは、前記プラグコネクタとの嵌合時に前記プラグターミナルを挟むように前記プラグターミナルの側面部に接触する弾性接触部を有するクリップ状のリセプタクルターミナルと、前記リセプタクルターミナルを保持するリセプタクルハウジングとを備え、前記プラグターミナルは、少なくとも一方の側面部に形成された潰し部と、前記潰し部よりも厚み方向に突出して前記リセプタクルターミナルの弾性接触部と接触する接触部とを備え、前記プラグハウジングは、前記プラグターミナルの先端位置に突出して前記プラグターミナルをガードするターミナルガード部を備え、
また、前記プラグターミナルの先端部は、前記接触部を避けて切欠かれた切欠き部を有し、前記ターミナルガード部は、側面視で前記切欠き部に入り込む形状としてあることを特徴とする。
この構成によれば、平板状のプラグターミナルに潰し加工を施してクリップ状のリセプタクルターミナルと狭面積状態で接触させるものでありながら、プラグハウジングは、プラグターミナルの先端位置に突出してプラグターミナルをガードするターミナルガード部を備えるので、リセプタクルハウジングやリセプタクルターミナルが、プラグターミナルに接触することを規制し、嵌合時におけるプラグターミナルの座屈を防止することができ
また、プラグターミナルの接触部を短くすることなく、ターミナルガード部を長くすることができるので、プラグターミナルの接触ストロークを維持しつつ、ターミナルガード部の強度アップを図り、ターミナルガード部の破損を防止することができる。
また、前記プラグハウジングは、前記プラグターミナルを圧入保持するターミナル圧入部を備え、前記ターミナル圧入部は、前記プラグターミナルの下面ならびに下方側面を覆う溝部を備えることを特徴とする。
この構成によれば、プラグターミナルの下面だけでなく下方側面部もハウジングで支持することができるので、プラグターミナルをより強固にハウジングに固定支持することが出来る。
また、前記リセプタクルハウジングは、前記ターミナルガード部に係合して前記プラグコネクタと前記リセプタクルコネクタとの嵌合をガイドする嵌合ガイド溝を備えることを特徴とする。
この構成によれば、ターミナルガード部と嵌合ガイド溝によるガイド作用により、斜め嵌合時の荷重がプラグターミナルに直接加わることを回避できるので、プラグターミナルの座屈をより確実に防止することが可能となる。
また、前記プラグハウジングは、前記プラグターミナルを挟んで前記ターミナルガード部と対向する側に設けられたハウジングガード部を備え、前記ターミナルガード部と前記ハウジングガード部との協働により、斜め嵌合時やこじり嵌合時における前記リセプタクルハウジングやリセプタクルターミナルと、前記プラグターミナルとの接触を規制することを特徴とする。
この構成によれば、斜め嵌合時やこじり嵌合時におけるリセプタクルハウジングやリセプタクルターミナルと、プラグターミナルとの接触によって、プラグターミナルが座屈することを防止できる。
本発明によれば、平板状のプラグターミナルに潰し加工を施してクリップ状のリセプタクルターミナルと狭面積状態で接触させるものでありながら、嵌合時におけるプラグターミナルの座屈を防止することができる。
本発明の実施形態に係るコネクタの非嵌合状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るコネクタの非嵌合状態におけるリセプタクルコネクタの背面を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るリセプタクルコネクタを示す図であり、(a)はリセプタクルターミナルおよび電線の斜視図、(b)はリセプタクルターミナルとプラグターミナルの接触状態を示す斜視図、(c)はリセプタクルコネクタの要部斜視図である。 本発明の実施形態に係るプラグターミナルの単体を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプラグコネクタを示す図であり、(a)はプラグコネクタの正面図、(b)はプラグコネクタの平面図である。 本発明の実施形態に係るプラグコネクタの正面斜視図である。 本発明の実施形態に係るプラグターミナルをプラグハウジングに取付ける状態を示す図である。(a)は図5の(a)のX−X方向においてプラグハウジングの一部を断面にした側面図、(b)は図5の(a)のY−Y方向においてプラグハウジングの一部を断面にした側面図、(c)は図6のZ−Z線部分に係る断面を正面側から模式的に示す断面図、(d)は図6の丸で囲んだ部分の、ターミナル51を抜いた状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係るプラグコネクタの正面要部拡大斜視図であり、図6の丸で囲んだ部分の拡大斜視図、である。 本発明の実施形態に係るプラグコネクタの一部を断面にした側面図であり、図5の(a)に示すY−Y方向においてプラグハウジングの一部を断面にした側面図である。 本発明の実施形態に係るコネクタの傾き嵌合時における座屈防止構造を示す図であり、ターミナルガード部と嵌合ガイド溝の係合状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るコネクタのこじり嵌合時における座屈防止構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るプラグコネクタの吸着テープ接着状態を示す斜視図 本発明に係るプラグコネクタの他例を示す斜視図である。 本発明に係るプラグコネクタの他例(R/Aタイプ)を示す斜視図である。 参考例に係るプラグコネクタ(ピンタイプ)を示す斜視図である。
以下、本発明に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付して説明する。また、プラグコネクタにおいては、リセプタクルコネクタが嵌合される面を正面、その反対側を背面、ターミナル配列方向に沿う二つの面のうち、一方の面を平面、その反対側を底面、底面を下にして正面から見て左側の側面を左側面、その反対側の面を右側面として説明する。また、リセプタクルコネクタにおいては、プラグコネクタに嵌合する面を正面、その反対側を背面、嵌合時にプラグコネクタの底面に沿う面を底面、その反対側の面を平面、底面を下にして正面から見て左側の側面を左側面、その反対側の面を右側面として説明する。
図1に示すように、コネクタAは、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ2とを備え、互いの嵌合に応じて電気的に接続するように構成されている。本実施形態のコネクタAは、電線3と基板4を接続するW/Bコネクタであり、プラグコネクタ1が基板4に実装され、リセプタクルコネクタ2に電線が接続される。なお、図2には、背面からみたリセプタクルコネクタ2を示している。
本実施形態のプラグコネクタ1は、基板4の実装面を基準として、リセプタクルコネクタ2を上方から嵌合させるS/Tタイプであり、ターミナルの配列は、複数のプラグターミナル51が2列に並ぶデュアル配列となっている。以下、プラグコネクタ1およびリセプタクルコネクタ2の各部について詳細に説明する。
図1乃至図3に示すように、本発明の実施形態に係るリセプタクルコネクタ2は、プラグコネクタ1に嵌合可能なリセプタクルハウジング111と、リセプタクルハウジング111に保持される複数のリセプタクルターミナル151とを備えて構成されている。
図3の(a)に示すように、リセプタクルターミナル151は、金属板材を打ち抜きおよび曲げ加工して形成されるクリップタイプのターミナルであって、電線保持部152、電線接続部153、弾性接触部154、圧入ガイド部155および抜止め部156を備えて構成されている。
電線保持部152は、リセプタクルターミナル151の基端部に形成されており、電線3を被覆部材の上から挟持状に保持する。また、電線接続部153は、電線保持部152に隣接するように形成され、電線3の露出部分を挟持することにより、電線3に電気的に接続される。
弾性接触部154は、リセプタクルターミナル151の先端部に形成されており、図3の(a)に示すように、プラグコネクタ1との嵌合時にプラグターミナル51を挟むようにプラグターミナル51の両側面部に弾性的に接触する一対のばね板片からなる。弾性接触部154のプラグターミナル51と接触する部分は、嵌合方向と直交する線に沿って湾曲または折曲加工されており、この加工によって線状に突出した部分がプラグターミナル51の両側面部に弾性的に接触するようになっている。
また、本実施の形態では、クリップ部分に一対の弾性接触部を示しているが、一片を弾性接触部とし、他片を剛体状の挟持用支持部とさせても良い。
圧入ガイド部155は、弾性接触部154に沿うようにリセプタクルターミナル151の先端部に形成されており、リセプタクルハウジング111に対するリセプタクルターミナル151の圧入をガイドするとともに、リセプタクルターミナル151の圧入限界位置を規定するようになっている。
抜止め部156は、電線接続部153と弾性接触部154との間に形成されており、リセプタクルハウジング111に対するリセプタクルターミナル151の圧入後、リセプタクルハウジング111側に係合してリセプタクルターミナル151を抜止めするようになっている。
リセプタクルハウジング111は、樹脂成型部品であって、嵌合凸部112、誤嵌合防止キー113、ロックアーム部114およびターミナル圧入部115を一体的に備えている。
嵌合凸部112は、プラグコネクタ1に対して嵌合する部分であり、誤嵌合防止キー113は、誤った向きでの嵌合を防止するために嵌合方向に沿って形成される凸部である。また、ロックアーム部114は、プラグコネクタ1に対する嵌合時にプラグコネクタ1側に係合してリセプタクルコネクタ2を抜止めするものであり、シーソー状の操作によって係合解除も可能となっている。
ターミナル圧入部115は、リセプタクルターミナル151を圧入保持する部分であり、本実施形態のリセプタクルハウジング111では、複数のリセプタクルターミナル151をデュアル配列で保持するために、複数のターミナル圧入部115を2列に並べて形成している。
図1に示すように、各ターミナル圧入部115は、リセプタクルハウジング111の背面側に圧入口116を有し、ここから正面側に向けて圧入されるリセプタクルターミナル151を受け入れ、抜止め状態で保持する。そのため、各ターミナル圧入部115内には、リセプタクルターミナル151の圧入時に、圧入ガイド部155の先端部に当接してリセプタクルターミナル151の圧入限界位置を規定するストッパ部(図示せず)や、抜止め部156に係合してリセプタクルターミナル151を抜止めする係合部(図示せず)を備えている。
また、各ターミナル圧入部115の先端部底面側には、嵌合方向に沿うスリット状の嵌合ガイド溝117が形成されており、この嵌合ガイド溝117を介してリセプタクルターミナル151とプラグターミナル51が接触するようになっている。
図5に示すように、本発明の実施形態に係るプラグコネクタ1は、基板4に実装され、リセプタクルコネクタ2と嵌合されるプラグハウジング11と、プラグハウジング11に保持される複数のプラグターミナル51と、基板4に対する固定補助金具であるネイル61とを備えて構成されている。
図4に示すように、プラグターミナル51は、平板金属材の打ち抜き加工や切断加工によって形成されたブレードタイプのターミナルであって、圧入保持部52、回路接続部53、潰し部55、接触部56および切欠き部57からなる接点部54を一体的に備えている。
圧入保持部52は、プラグターミナル51をプラグハウジング11に圧入したとき、プラグハウジング11で保持される部分であり、回路接続部53は、プラグハウジング11から外部に露出し、基板4の回路パターンに半田付けなどで電気的に接続される部分である。
図4に示されるように、接点部54は、圧入保持部52からプラグハウジング11内に延出し、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ2との嵌合時にプラグターミナル51と接触する部分であり、図3(b)に示されるように、プラグターミナル151に設けられる一対の弾性接触部154は、接点部54を挟むように接点部54の両側面部に弾性的に接触するようになっている。
潰し部55は、接点部54の両側面部に形成された凹部であり、潰し加工によって形成される。この潰し加工は、接点部54の両側面部のうち、縁部を残すように中間部分に施され、潰し加工を施した範囲は、それ以外の範囲と比べて薄肉となっている。
接触部56は、接点部54の両側面部のうち、潰し加工の除外範囲とした縁部であり、リセプタクルコネクタ2の嵌合方向に沿い、潰し部55よりも厚み方向に突出する直線的な凸部(突条)となっている。このような接触部56によれば、リセプタクルターミナル151との接触時に、その弾性接触部154と狭面積接触状態で接触することになり、良好な接触安定性を発揮することが可能になる。
また、本実施の形態では、潰し部55ならびに接触部56がプラグターミナル51の両面に形成された例を示しているが、潰し部55ならびに接触部56はプラグターミナル51の片面にのみに形成しても良い。
また、接触部56は接触部54の両側面と平行な面を有していてもよいし、円柱状であっても上記平行な面を有さない角部が形成された柱状でも良い。接触部56が円柱状あるいは角部が形成された柱状であれば、弾性接触部154と線接触あるいは点接触が可能となる。
切欠き部57は、接点部54の先端部に接触部56を避けるように形成されている。具体的には、接点部54の先端部のうち、プラグハウジング11の底面側に位置する後述のターミナルガード部17に沿う部分を切欠くように形成されている。
図5および図6に示すように、プラグハウジング11は、樹脂成形部品であって、嵌合凹部12、誤嵌合防止溝13、ロック係合部14、ネイル圧入部15、ターミナル圧入部16、ターミナルガード部17およびハウジングガード部18を一体的に備えている。
嵌合凹部12は、プラグハウジング11の正面に形成され、リセプタクルコネクタ2の嵌合凸部112が嵌合される。誤嵌合防止溝13は、嵌合凹部12の内側部に形成されており、リセプタクルコネクタ2が正しい向きで嵌合されたとき、リセプタクルコネクタ2の誤嵌合防止キー113と嵌合する。ロック係合部14は、嵌合時にリセプタクルコネクタ2のロックアーム部114と係合してリセプタクルコネクタ2を抜止めする。ネイル圧入部15は、ネイル61を圧入保持する部分である。
ターミナル圧入部16は、プラグターミナル51を圧入保持する部分であり、本実施形態のプラグハウジング11では、複数のプラグターミナル51をデュアル配列で保持するために、複数のターミナル圧入部16を2列に並べて形成している。
ここで、図7を参照しつつ、プラグハウジング11のターミナル圧入部16と、プラグターミナル51をターミナル圧入部16に圧入保持する一態様について説明する。
各ターミナル圧入部16は、プラグハウジング11の背面側が圧入口となっており、図5(a)のY−Y断面を表す図7(b)に示すように、ここから正面側に向けて圧入されるプラグターミナル51を受け入れ、抜止め状態で保持する。
図5(a)のX−X断面を表す図7の(a)でのハウジング11と比べ、ターミナル圧入部では、図5(a)のY−Y断面を表す図7(b)に示されるように、ハウジング11が薄く形成されており、これにより、プラグターミナル51の下部を圧入保持するに適合した溝部16aが形成されている。図6のZ−Z断面略図である図7(c)に示されるように、この溝部16aは略コの字状に形成されている。図7(d)はターミナル51を抜いた状態のターミナル圧入部16を正面側から見た斜視図である。
これによって、プラグターミナル51の下面ならびに下方側面が溝部16aに覆われて、プラグターミナル51がプラグハウジング11に強固に支持されることとなる。
圧入された複数のプラグターミナル51は、プラグハウジング11の嵌合凹部12内に2列に並ぶとともに、各列のプラグターミナル51が嵌合凹部12内に立設される仕切り壁19で仕切られるようになっている。
ちなみに、プラグターミナル51の圧入限界位置は、プラグターミナル51の回路接続部53がプラグハウジング11の端縁部に当接することにより規定され、プラグターミナル51の抜止めは、プラグターミナル51の圧入保持部52に形成される爪部がプラグハウジング11の内壁に噛み込むことにより行われる。
図8および図9に示すように、ターミナルガード部17は、プラグターミナル51の先端部に位置するように突出形成された凸部であり、プラグターミナル51の座屈を防止する機能を備える。たとえば、本実施形態のターミナルガード部17は、各プラグターミナル51の先端部に位置するように、プラグハウジング11の内側面部および仕切り壁19の側面部に複数突出形成されており図10や図11に示すように、斜め嵌合時やこじり嵌合時に、リセプタクルハウジング111やリセプタクルターミナル151が、プラグターミナル51の先端部に、突き当て状に接触することを規制している。これにより、嵌合時におけるプラグターミナル51の座屈が防止される。
また、図10に示すように、ターミナルガード部17は、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ2との嵌合に際して、リセプタクルハウジング111の嵌合ガイド溝117に挿入され、プラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ2との嵌合をガイドする嵌合ガイド部材としても機能するようになっている。嵌合が完了すると、図10に示すように、ターミナルガード部17は嵌合ガイド溝117に係合された状態となる。
このターミナルガード部17と嵌合ガイド溝117によるガイド作用により、斜め嵌合時の荷重がプラグターミナル51に直接加わることを回避し、プラグターミナル51の座屈をより確実に防止することが可能となる。
また、本実施形態のターミナルガード部17は、図9に示すように、側面視でプラグターミナル51の切欠き部57に入り込む形状としてある。そして、プラグターミナル51の切欠き部57は、前述したように接触部56を避けて形成されるものであるから、プラグターミナル51の接触部56を短くすることなく、ターミナルガード部17を長くすることができ、その結果、プラグターミナル51の接触ストロークを維持しつつ、ターミナルガード部17の強度アップを図り、ターミナルガード部17の破損を防止することができる。
図11に示すように、ハウジングガード部18は、プラグターミナル51を挟んでターミナルガード部17と対向する側に設けられ、ターミナルガード部17との協働により、こじり嵌合時におけるリセプタクルハウジング111やリセプタクルターミナル151と、プラグターミナル51との接触を規制するようになっている。
つぎに、プラグコネクタ1を基板4に実装する際に使用される吸着テープ5およびその接着面について説明する。
図12に示すように、本実施形態のプラグコネクタ1は、基板4の実装面を基準としてリセプタクルコネクタ2を上方から嵌合させるS/Tタイプである。このように基板4の実装面を基準として上方が開口したプラグコネクタ1を吸着ノズルを用いて基板4に実装する場合、プラグコネクタ1の開口面に吸着テープ5を接着(粘着)し、この吸着テープ5を吸着ノズルで吸着する必要がある。なお、吸着テープ5は、基板実装後にプラグコネクタ1から剥がされ、廃棄される。
しかしながら、吸着テープ5は、プラグコネクタ1の開口縁部に接着されるため、開口縁部にリセプタクルコネクタ2を誘い込むための傾斜ガイド部20を備えるプラグコネクタ1では、吸着テープ5の接着面積が不足し、吸着時に吸着テープ5が剥がれるなどの不都合が生じる虞があった。特に、本実施形態のコネクタAのようにターミナル配列がデュアル配列であったり、3列以上の配列である場合、プラグコネクタ1の開口幅が大きくなるので、吸着テープ5の全体面積に対する吸着テープ5の接着面積が不足しやすいという問題があった。
そこで、本実施形態では、基板4に実装される一方のコネクタ(1)と、前記基板4の実装面を基準として前記一方のコネクタに上方から嵌合される他方のコネクタ(2)とを備えるコネクタ装置(A)であって、前記一方のコネクタ(1)は、複数列に配置される複数のターミナル(51)と、前記複数のターミナル(51)を保持するハウジング(11)とを備え、前記ハウジング(11)は、前記他方のコネクタ(2)が嵌合する嵌合凹部(12)と、前記嵌合凹部(12)の開口縁部に形成され、前記他方のコネクタ(2)を誘い込む傾斜ガイド部(20)と、ターミナル(51)の列間を仕切る仕切り壁(19)とを備え、さらに、前記ハウジング(11)は、前記傾斜ガイド部(20)の一部を平面状に切欠いた切欠き面(21)を備え、該切欠き面(21)と仕切り壁(19)の上面を同一の仮想平面上に位置させて吸着テープ(5)の接着面としている。
このようにすると、開口縁部に誘い込み用の傾斜ガイド部20を備え、かつ、プラグターミナル51が複数列に配置されるプラグコネクタ1であっても、吸着テープ5の必要な接着面積を確保し、吸着時に吸着テープ5が剥がれるようなトラブルの発生を防止することができる。
以上に述べた実施形態によれば、互いの嵌合に応じて電気的に接続されるプラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ2とを備えるコネクタAであって、プラグコネクタ1は、平板状のプラグターミナル51と、プラグターミナル51を前記嵌合方向に沿って保持するプラグハウジング11とを備え、リセプタクルコネクタ2は、プラグコネクタ1との嵌合時にプラグターミナル51を挟むようにプラグターミナル51の両側面部に弾性的に接触する一対の弾性接触部154を有するクリップ状のリセプタクルターミナル151と、リセプタクルターミナル151を保持するリセプタクルハウジング111とを備え、プラグターミナル51は、両側面部に形成された潰し部55と、潰し部55よりも外側方に突出してリセプタクルターミナル151の弾性接触部154と面接触する接触部56とを備え、プラグハウジング11は、プラグターミナル51の先端位置に突出してプラグターミナル51をガードするターミナルガード部17を備えるので、平板状のプラグターミナル51に潰し加工を施してクリップ状のリセプタクルターミナル151と面接触させるものでありながら、プラグハウジングに形成されるターミナルガード部17によってリセプタクルハウジング111やリセプタクルターミナル151が、プラグターミナル51に接触することを規制し、嵌合時におけるプラグターミナル51の座屈を防止することができる。
また、リセプタクルハウジング111は、ターミナルガード部17に係合してプラグコネクタ1とリセプタクルコネクタ2との嵌合をガイドする嵌合ガイド溝117を備えるので、ターミナルガード部17と嵌合ガイド溝117によるガイド作用により、斜め嵌合時の荷重がプラグターミナル51に直接加わることを回避し、プラグターミナル51の座屈をより確実に防止することが可能となる。
また、プラグターミナル51の先端部は、接触部56を避けて切欠かれた切欠き部57を有し、ターミナルガード部17は、側面視で切欠き部57に入り込む形状としてあるので、プラグターミナル51の接触部56を短くすることなく、ターミナルガード部17を長くすることができ、その結果、プラグターミナル51の面接触ストロークを維持しつつ、ターミナルガード部17の強度アップを図り、ターミナルガード部17の破損を防止することができる。
また、プラグハウジング11は、プラグターミナル51を挟んでターミナルガード部17と対向する側に設けられたハウジングガード部18を備え、ターミナルガード部17とハウジングガード部18との協働により、斜め嵌合時やこじり嵌合時におけるリセプタクルハウジング111やリセプタクルターミナル151と、プラグターミナル51との接触を規制するので、斜め嵌合時やこじり嵌合時におけるリセプタクルハウジング111やリセプタクルターミナル151とプラグターミナル51との接触によってプラグターミナル51が座屈することを防止できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
たとえば、前記実施形態では、コネクタの嵌合方向がS/Tタイプで、ターミナルの配列がデュアル配列のコネクタを例示したが、図13に示すように、コネクタの嵌合方向がR/Aタイプのコネクタや、図14に示すように、ターミナルの配列がシングル配列のコネクタにも本発明が適用可能であることは言うまでもない。また、前述した吸着テープの接着面積を拡大するための構成は、本発明のコネクタに限定されるものではなく、デュアル配列以上のコネクタであれば、本発明以外のコネクタでも有効である。たとえば、図15に示すように、ピンタイプのターミナルを備えるコネクタでも有効である。
1…プラグコネクタ、2…リセプタクルコネクタ、3…電線、4…基板、5…吸着テープ、11…プラグハウジング、12…嵌合凹部、13…誤嵌合防止溝、14…ロック係合部、15…ネイル圧入部、16…ターミナル圧入部、16a…溝部、17…ターミナルガード部、18…ハウジングガード部、19…仕切り壁、20…傾斜ガイド部、21…切欠き面、51…プラグターミナル、52…圧入保持部、53…回路接続部、54…接点部、55…潰し部、56…接触部、57…切欠き部、61…ネイル、111…リセプタクルハウジング、112…嵌合凸部、113…誤嵌合防止キー、114…ロックアーム部、115…ターミナル圧入部、116…圧入口、117…嵌合ガイド溝、151…リセプタクルターミナル、152…電線保持部、153…電線接続部、154…弾性接触部、155…圧入ガイド部、156…抜止め部、A…コネクタ

Claims (4)

  1. 互いの嵌合に応じて電気的に接続されるプラグコネクタとリセプタクルコネクタとを備
    えるコネクタであって、
    前記プラグコネクタは、
    平板状のプラグターミナルと、
    前記プラグターミナルを前記嵌合方向に沿って保持するプラグハウジングとを備え、
    前記リセプタクルコネクタは、
    前記プラグコネクタとの嵌合時に前記プラグターミナルを挟むように前記プラグターミナルの側面部に弾性的に接触する弾性接触部を有するクリップ状のリセプタクルターミナルと、
    前記リセプタクルターミナルを保持するリセプタクルハウジングとを備え、
    前記プラグターミナルは、
    側面部に形成された潰し部と、
    前記潰し部よりも厚み方向に突出して前記リセプタクルターミナルの弾性接触部と接触
    する接触部とを備え、
    前記プラグハウジングは、
    前記プラグターミナルの先端位置に突出して前記プラグターミナルをガードするターミナルガード部を備え、
    前記プラグターミナルの先端部は、前記接触部を避けて切欠かれた切欠き部を有し、
    前記ターミナルガード部は、側面視で前記切欠き部に入り込む形状としてあることを特
    徴とするコネクタ。
  2. 前記プラグハウジングは、前記プラグターミナルを圧入保持するターミナル圧入部を備え、
    前記ターミナル圧入部は、前記プラグターミナルの下面ならびに下方側面を覆う溝部を備えることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記リセプタクルハウジングは、前記ターミナルガード部に係合して前記プラグコネクタと前記リセプタクルコネクタとの嵌合をガイドする嵌合ガイド溝を備えることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか一項に記載のコネクタ。
  4. 前記プラグハウジングは、前記プラグターミナルを挟んで前記ターミナルガード部と対向する側に設けられたハウジングガード部を備え、前記ターミナルガード部と前記ハウジングガード部との協働により、斜め嵌合時やこじり嵌合時における、前記リセプタクルハウジングや前記リセプタクルターミナルと前記プラグターミナルとの接触を規制することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコネクタ。
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