JP6118665B2 - ヒートシンク装置 - Google Patents

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本発明は、例えばLED素子を使用した照明装置等の光源による発熱を滞留させることなく上昇案内して効率的に放散可能とし、発熱による照明作用の減退を防止して光源の照明効果を常時維持できるようにし、また照明装置に限らず、各種熱源による温度上昇を防止できるようにした汎用性あるヒートシンク装置に関する。
近年、LED素子を使用した照明装置が多く開発されつつあるところ、このようなLED素子利用の照明装置では、当該LED素子から発光した際に生じる熱による電流電圧特性から光量自身が左右されるものとなっている。こうしたことからLED素子の発熱を危惧することなく定格電流を通電し、所望の照明効果が得られる照明装置が望まれるところである。
ところでLED素子は、発光時の発熱により発光効率が低下するばかりでなく、LED素子自体の温度が高くなりすぎると壊れてしまう。しかも、LED素子の表面に設けられる封止樹脂も高熱に弱く、封止樹脂が劣化すると光透過度が落ちてしまう。また、LED素子はそれ単体では、発光した光が分散してしまうため、効率よく照明するには集光する必要がある。したがって、照明装置としてLED素子を使用する際は、まずLED素子の基板を固定する部分を設け、そして、発光時の発熱温度の上昇を下げるためのヒートシンクとしての放熱フィン及びLED素子の光を集光するためのリフレクタがそれぞれ設けられる。
例えば、特許文献1に開示されているLED照明器具は、これの一構成部品である板金製の器具本体が天井の開口部に装着し得るように下面が開口された筒状の形状に形成されている。この器具本体には天井の開口部の周縁に当接される化粧枠が着脱可能に設けられ、化粧枠は、LED照明ユニットとその上部空間との間を遮蔽する遮光板を兼ねた反射板と、この反射板の裏面に配設された複数の放熱フィンとが一体となるよう、放熱性の優れた合成樹脂やアルミニウムなどの金属材により形成されており、上面が基板に接合されている。すなわち、背面に放熱フィンが一体に形成された反射板および基板は、LED素子が発熱する熱が伝導されたときに、その熱を放熱するヒートシンクとしての機能を具備したものとなっている。
また、特許文献2に開示されている車載LEDランプ用のヒートシンクは、黒色塗料のプレコート処理が予め施された素材アルミニウム合金薄板をコルゲート加工(波形成形加工)することによって、放熱フィン形状として連続する波形形状に成形されたものとなっている。
また、特許文献3に開示されている車両用灯具は、光源としてのLED素子と、ベース部上に立設された複数の平板状の放熱フィンと、放熱フィン間に形成された複数の通風路とを含み、LED素子から発生する熱を放熱するヒートシンクと、空気を吸い込む軸方向の吸気口と、軸方向と垂直な左右方向にそれぞれ排気する左側排気口および右側排気口とを有し、ヒートシンクの通風路に空気を流して放熱フィンを強制空冷する遠心ファンと、LED素子、ヒートシンク、遠心ファンそれぞれを収容する灯体とを備える。このように遠心ファンの左側排気口、右側排気口に少なくとも1つの通風路の入口が面するようにヒートシンクの平板状の放熱フィンを形成している。
特開2004−179048号公報 特開2012−94287号公報 特開2010−3621号公報
しかしながら、上記した特許文献1乃至特許文献3に開示されているヒートシンクは一定の方向に放熱フィンが立っているため、当該放熱フィンの間を空気が流れることにより、熱をこもらせずに排熱することができ、しかも温められた空気は軽くなって上昇していくのであるが、放熱フィンに対して垂直方向に空気の流れがある場所では当該放熱フィンがその流れを邪魔して温められた空気を通さずに、放熱フィンの間に熱をこもらせてしまう。
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、例えば照明装置における光源から発生する熱を、放熱用フィンの形状を円弧状に変更するだけで、照明装置の向きがどのような方向であっても放熱する空気の流れを上昇方向に案内させて、光源発光時の温められた空気を上方向に効率よく放散させることができ、また放熱用フィン相互間に生じた複数方向の通気路により通気性を良好となして光源による発熱温度の上昇を効率よく下げることができ、また照明装置のみならず、各種熱源の放熱構造として汎用性あるものとしたヒートシンク装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明にあっては、熱源2による発熱を放散可能としたヒートシンク装置であって、熱源2が配置されているケース体4の外面にヒートシンク部21を設け、該ヒートシンク部21は、所定の角度に円弧状に屈曲した複数の板体の各面を横向きに順次並置して成る少なくとも3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cを有し、これら放熱用フィン群21A,21B,21Cが、互いの円弧凸面側を相対向させるようにして対称配置することで当該ヒートシンク部21の少なくとも3方向に熱源2からの発熱を放散可能としたことを特徴とする。
放熱用フィン群21A,21B,21Cは、ヒートシンク部21の中心に対して120°間隔で配列形成することができる。
放熱用フィン群21A,21B,21C相互間には、ヒートシンク部21の中心に連続する通気路L1,L2,L3を配設形成することができる。
ケース体4は、熱源2が配置される底部7と、底部7の周囲を囲繞する周側壁部8と、周側壁部8の前面に配した前面開口部9と、前記ヒートシンク部21を設けた背面部10とを有して成る椀状もしくは笠状に形成されているものとすることができる。
背面部10は、その縦断面形状がなだらかな凸形状に形成されているものとすることができる。
また、より具体的には、携帯型の照明装置1における熱源2による発熱を放散可能としたヒートシンク装置であって、熱源2が配置されているケース体4の外面にヒートシンク部21を設け、該ヒートシンク部21は、背面部の断面形状がなだらかな凸形状に形成されていると共に、所定の角度に円弧状に屈曲した複数の板体の各側面を平行させて順次並置して成る少なくとも3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cを有し、これら放熱用フィン群21A,21B,21Cが、互いの円弧凸面側を相対向させるようにして、ヒートシンク部21の中心に対して所定の角度間隔で配列形成された対称配置によってこれらの放熱用フィン群21A,21B,21Cにおける板体相互間が通気路L1,L2,L3として形成されていると共に、放熱用フィン群21A,21B,21Cにおけるヒートシンク部21の中心側の板体相互間の通気路L1,L2,L3ではヒートシンク部21の中心で連続形成されていて、これらの通気路L1,L2,L3によって下方から取り入れられた空気を上方に案内することで熱源2からの発熱を放散可能としたことを特徴とする。
以上のように構成された本発明に係るヒートシンク装置にあって、熱源2が配されているケース体4の背面部10に対称配置された少なくとも3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cは、ヒートシンク部21に対し例えば120°間隔の少なくとも3方向に通気路L1,L2,L3を形成させる。
これら3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cによる3方向の通気路L1,L2,L3のうちの1つが上方に向けられている場合は、熱源2によって温められた空気がこの上方に向けられた1つの放熱用フィン群21A,21B,21Cのいずれかに沿って上昇させられることで、熱源2から発生する熱を放散させる。
一方、3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cによる3方向の通気路L1,L2,L3のいずれも上方に向けられていない場合でも、通気路L1,L2,L3のうちのいずれか1つが常に上方に近い方向に向けられている状態となっている。このため、熱源2によって温められた空気が通気路L1,L2,L3のうちの上方に近い方向に向けられたいずれか1つに沿って上昇させられることで、熱源2の熱を放散させる。
また、3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cの相互間に形成される3方向の通気路L1,L2,L3のうちの1つが上方に向けられている場合、例えば左側斜下の2つの放熱用フィン群21B,21Cの各板体相互間の隙間を外気が通り、一方の放熱用フィン群21Bの板体相互間の隙間の上端側および他方の放熱用フィン群21A,21Cの板体相互間の隙間の左右側斜下端それぞれから外部に抜けることで背面部10の通気性を確保させる。
すなわち、3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cの相互間に形成される3つの通気路L1,L2,L3のうちの1つ(L1)が上方に向けられている場合、例えば左側の一方の放熱用フィン群21B及び右側の他方の放熱用フィン群21Aそれぞれの各板体相互間の隙間において、また左側の放熱用フィン部21Bと下位の放熱用フィン群21Cの左側上部との間及び右側の放熱用フィン群21Aと下位の放熱用フィン群21Cの右側上部との間にあって、ヒートシンク部21の中心に連結する通気路(L3,L2)においてそれぞれが下方から取り入れる空気を上方に案内して熱気を上昇させ、排出させる。
一方、3方向の通気路L1、L2、L3のうちの1つ(L3)が下方に向けられている場合、例えば左下の一方の放熱用フィン群21B及び上位の放熱用フィン群21Aの左側それぞれにおける各板体相互の隙間において、右下の他方の放熱用フィン群21C及び上位の放熱用フィン群21Aの右側それぞれにおける各板体相互間の隙間において、また左右側下の放熱用フィン群21Bあるいは21Cの上端側と、上位の放熱用フィン群21Aの左右下側との間にあってヒートシンク部21の中心に連続する通気路(L1,L2)において、それぞれが下方から取り入れる空気を上方に案内して熱気を上昇させ、排出させる。
縦断面形状がなだらかな凸形状に形成されている背面部10は、熱源2の固定面が上方に向けられ、ヒートシンク部21が下方に向けられている場合であっても、熱源2によって温められた熱気がヒートシンク部21における3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cの各板体相互間を通り、上方に向けて放散させる。
本発明によれば、放熱用フィン群21A,21B,21Cの形状を円弧状に変更し、例えば照明装置における光源である熱源2からの熱を、この熱源2の配置姿勢にかかわらず、排熱方法を上昇向きとする排熱案内路が常時設定確保されることで、熱気を安定的に放散可能とすることができる。すなわち、例えば照明装置における投光・使用の向き等にかかわらず、発熱する光源から生じる発光時の温められた空気を上方向に効率よく、常時放散させることができる。このように排熱案内路を形成する放熱用フィン群21A,21B,21C相互間における通気性を良好となして光源たる熱源2による発熱温度の上昇を効率よく下げることができる。
すなわち、これは本発明に係るヒートシンク装置のヒートシンク部21が、その背面部の断面形状がなだらかな凸形状に形成されていると共に、所定の角度に円弧状に屈曲した複数の板体の各側面を平行させて順次並置して成る少なくとも3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cを有し、これら放熱用フィン群21A,21B,21Cが、互いの円弧凸面側を相対向させるように対称配置することで当該ヒートシンク部21の少なくとも3方向に熱源2からの発熱を放散可能としたからである。これにより、例えば光源である熱源2の温められた空気を効率よく周辺に放散させることができ、且つ発熱温度の上昇を効率よく下げることができる。特に、本発明に係るヒートシンク装置を、手で持って使用する小型のハンドランプに適用した場合には、ハンドランプの光源に関連して配したヒートシンク部21自体が、被照射面がどの方向であってもこれに対応して、いずれの部位が上方向となるのかという決められた方向性によって使用されなくても、ハンドランプを例えば側方、下方、上方のいずれに向けても、温められた空気を効率よく周辺に放散させることができる。
ケース体4は、熱源2が配置される底部7と、底部7の周囲を囲繞する周側壁部8と、周側壁部8の前面に配した前面開口部9と、前記ヒートシンク部21を設けた背面部10とを有して成る椀状もしくは笠状に形成されているので、熱源2の熱を背面部10側のヒートシンク部21から確実に放散させることができる。このため、ケース体4内部に熱が滞留して、例えばこのケース体内部に配したLED素子による光源の発光機能を損なわせてしまうのを未然に防止することができる。
背面部10は、その縦断面形状がなだらかな凸形状に形成されているため、熱源2の固定面が上方に向けられ、ヒートシンク部21が下方に向けられている場合でも、熱源2によって温められた熱気をヒートシンク部21における3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cの各板体相互間を通らせ、上方に向けて効率よく且つ確実に放散させることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
本発明を実施するための一形態におけるヒートシンク装置を備えた携帯タイプの照明装置における使用状態を示す斜視図である。 同じく本発明のヒートシンク装置を、照明装置のケース体に実施した場合を示し、(a)は斜め前方側から視た斜視図、(b)は斜め後方側から視た斜視図、(c)は背面図、(d)は側面図である。 ヒートシンク部における3つの放熱用フィン群による熱気の通気路の一例を概念的に示すもので、(a)は通気路が上方に向けられている状態の背面図、(b)はいずれの通気路も上方に向けられていない状態の背面図である。 ヒートシンク部における3つの放熱用フィン群による空気取り込み状態の一例を概念的に示すもので、(a)は左斜方向の通気路から上方向および右斜方向に空気が流れている状態の背面図、(b)はヒートシンク部が下方に向けられている場合の熱気の通気状態を示す側面図である。 照明装置のケース体の背面側にグリップおよび引っ掛け具を取り付けた状態を示す背面側斜視図である。 本発明のヒートシンク装置を下方に配して投光器として使用した場合の照明装置の斜視図である。 本発明のヒートシンク装置を側方に配して投光器として使用した他の場合の照明装置の斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態を詳細に説明すると、本実施の形態の説明にあっては、本発明に係るヒートシンク装置を、例えばLED素子を光源とする照明装置1に実施した場合として図示されるが、このように照明装置1に実施される場合に限るものではない。本実施の形態では、例えば図1に示すように充電可能な二次電池を内蔵した携帯型の照明装置1における光源である熱源2の放熱構造として設けられており、スイッチSWによって点灯された光源から発熱される熱気をヒートシンク部21によって放熱するようになっている。
図示の照明装置1は、例えばLED素子等の光源が内装され、該光源から発する光を、前面に配したレンズ3を通して外方へ発散させるための例えばプラスチック材、アルミニウム材等によって形成されたケース体4と、ケース体4自身の向きが任意の方向に変えられるように当該ケース体4に対し後述するヒンジ軸51を介して接続されたグリップ部5とから概ね構成されている。なお、照明装置1においては、光源としてLED素子が使用されているが、これに限らず、フィラメント式の電球等であっても良く、照明装置1自体は電源ケーブルに接続されるものであっても良い。
ケース体4は、図2に示すように、外部に本発明に係るヒートシンク装置であるヒートシンク部21が設けられていて、例えば椀状もしくは笠状に形成されており、その底部7は、LED素子の光源が配置可能となるよう平坦状に形成されている。また、ケース体4の周側壁部8は、底部7の周囲を囲繞するよう底部7からラッパ状に外方傾斜しており、周側壁部8の前面開口部9側には、例えばプラスチック製のフレネルレンズ等を使用したレンズ3が装着されるものとなっている。
ケース体4の背面部10は、その縦断面形状がなだらかな例えば台形状もしくは円弧状等の凸形状となっており、その中央には軸部22を設け且つその周囲には円弧フィン形状の多数の板体を備えたヒートシンク部21を設けてある。ヒートシンク部21は、LED素子による光源である場合の短所である発熱による障害を解決するため、例えば熱伝導性が良く且つ軽量なアルミニウム製材等のものを採用し、温度上昇を軽減する。また、ヒートシンク部21は、照明装置1が様々な使われ方をすることを想定し、縦置きあるいは横置きであるとを問わず、なるべく通気しやすいように工夫した形状となるように適宜の手法でダイカスト成形されており、図例にあっては、ケース体4と一体のものとして成形されている。
ケース体4の背面部10に設けられるヒートシンク部21は、例えばヒートシンク部21の中央において、120°の角度に円弧状に屈曲した複数の板体の各面を横向き、すなわち板体の各側面を互いに平行にさせて、順次並置して成る3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cを、互いの円弧凸面側を相対向させるよう背面部10の中央の軸部22を回転対称軸としてその廻りで120°間隔ごとに配置することで形成されている。こうすることで当該軸部22を中心として120°の角度方向の3方向に熱源2からの発熱を放散可能とする3つの通気路L1,L2,L3が、背面部10の中心を通るようにして放熱用フィン群21A,21B,21Cの相互間にも形成される。
なお、本実施形態では、屈曲角度120°の3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cにより、熱源2からの発熱を3方向に放散可能としているが、これに限らず、屈曲角度45°の8つの放熱用フィン群21A,21B,21C,・・・により、熱源2からの発熱を8方向に放散可能としたり、屈曲角度60°の6つの放熱用フィン群21A,21B,21C,・・・により、熱源2からの発熱を6方向に放散可能としたり、屈曲角度90°の4つの放熱用フィン群21A,21B,21C,・・・により、熱源2からの発熱を4方向に放散可能としたり等、様々な配置態様が可能である。また、放熱用フィン群21A,21B,21Cの相互間では、等間隔で配列されることに限定されず、例えば3方向である場合に1つは140°として、他の2つは110°とすることもでき、放熱用フィン群21A,21B,21C,・・・がヒートシンク部21の中心に対し必ずしも対称的に配置される場合に限らず、多数の放熱用フィン群21A,21B,21C,・・・の中心がヒートシンク部21の中心と合致しないものとして配置形成されることもある。
次に、ヒートシンク部21における3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cによる熱気の通気状態および空気取り込み状態の一例について説明する。図3(a)に示すように、3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cによる3方向の通気路L1,L2,L3のうちの1つの通気路L1が上方に向けられている場合は、熱源2によって温められた空気は上方に向けられた通気路L1に沿って効率よく上昇してゆく。
一方、図3(b)に示すように、3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cによる3方向の通気路L1,L2,L3のいずれも上方に向けられていない場合であっても、通気路L1,L2,L3のうちのいずれか1つの例えば通気路L1は常に上方に近い方向に向けられている状態となっている。このため、熱源2によって温められた空気は上方に近い方向に向けられた通気路L1(L2,L3)に沿って効率よく上昇してゆく。
通気性に関しては、図4(a)に示すように、3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cによる3方向の通気路L1,L2,L3のうちの1つの通気路L1が上方に向けられている場合、例えば左側斜下の通気路L3を挟む2つの放熱用フィン群21B,21Cの各板体相互間の隙間を外気が通り、一方の放熱用フィン群21Bの板体相互間の隙間の上端側および他方の放熱用フィン群21Cの板体相互間の隙間の右側斜下端それぞれから外部に抜ける。
図4(b)に示すように、熱源である熱源2の固定面が上方に向けられ、ヒートシンク部21が下方に向けられている場合、背面部10のなだらかな凸形状によって、熱源2によって温められた熱気はヒートシンク部21における3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cの各板体相互間を通り上方に抜ける。
こうすることで、ヒートシンク部21が設けられている例えば照明装置1において、この照明装置1を配置したとき、それが縦置きあるいは横置きのいずれの場合を問わず、どのような方向に向けて設置されても温められた空気が上昇しやすいものとなる。また、照明装置1の設置した方向によらず、温められた空気は上に抜けやすくなり、通気に関しても方向によらずに空気を取り込みやすく、さらに通りやすくなる。
なお、図示を省略したが、放熱用フィン群21A,21B,21Cそれぞれにおいて、所定の角度で円弧状に屈曲している板体例えばその屈曲部分に、板体相互間に形成されている隙間相互間を連通させる例えば溝状、孔状等の連通部を切欠形成することもできる。こうすることで、放熱用フィン群21A,21B,21Cそれぞれにおける例えば板体の屈曲部が上方位となるように使用配置されても、板体の隙間で案内される熱気を滞留させることなく上昇させ、いずれかの通気路L1,L2,L3あるいは他の放熱用フィン群21A,21B,21Cの板体相互間内を経て外部に排熱させることができる。
また、照明装置1の背面部10におけるヒートシンク部21の前記軸部22には、照明装置1を磁気力によって金属製の壁面その他に吸着保持させるためのマグネット収容部31を設けてある。すなわち、マグネット収容部31は、軸部22を含む各放熱用フィン群21A,21B,21Cの中央屈曲部を底部7側へ向けて凹状に窪ませてマグネット32が当該軸部22の先端に装着可能として成る。
また、前記グリップ部5は、図2、図5に示すように、前記背面部10におけるヒートシンク部21の2つの放熱用フィン群21A,21B,21Cの相隣接する各内側の板体の一部を残して各外側の板体を底部7側に窪ませ、各内側の相対向する板体同士に形成されている嵌合孔53に嵌挿させたヒンジ軸51の両端が、グリップ部5の先端に形成されているコ字形の保持枠部52の両端側にそれぞれ屈曲自在となって固定されて成る。これによって、グリップ部5を把持したままケース体4の前面レンズ3側の向きが自在に変えられるものとしてある。
また、前記背面部10におけるヒートシンク部21の一端に配したグリップ部5に対向してヒートシンク部21の他端外縁側には、照明装置1自体を壁のフック部等に引っ掛け吊持しておくための略コ字枠状の引っ掛け具41を取付けてある。例えば、図5に示すように、ヒートシンク部21の2つの放熱用フィン群21B,21Cの相隣接する板体箇所に配したグリップ5の取付位置に対向する他の1つの放熱用フィン群21Aの位置する背面部10の上面に左右一対の取付孔42A,42Bを設け、略コ字枠状の引っ掛け具41のコ字枠の両先端にL字型に屈曲された各L字先端部分がそれぞれの取付孔42A,42Bに嵌着されている。
次に、以上のように構成された形態について、ヒートシンク部21が設けられた照明装置1の使用の一例について説明すると、例えば引っ掛け具41によって照明装置1を所定のスタンドのフック部に引っ掛けた状態でライトスタンドとして使用する。この場合、図5に示すように、3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cによる3方向の通気路L1,L2,L3のいずれも上方に向けられていなくても、通気路L1,L2,L3のうちのいずれか2つの例えば通気路L1および通気路L2は上方に近い方向に向けられている状態となっている。このため、熱源2によって温められた空気は上方に近い方向に向けられた通気路L1および通気路L2に沿って効率よく上昇してゆく。
図6に示すように、グリップ5と引っ掛け具41とによって照明装置1を床面上に載置した状態で投光器として使用することもでき、例えば光源である熱源2の固定面が斜め上方に向けられ、ヒートシンク部21が斜め下方に向けられている。この場合、背面部10の縦断面形状がなだらかな凸形状となっていることと相俟ち、熱源2によって温められた熱気はヒートシンク部21における3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cによって挟まれた3つの通気路L1,L2,L3のうち引っ掛け具41側の左右2つの通気路L1,L2をスムーズに通り抜け、熱気は上方に向けて確実に散逸する。
図7に示すように、照明装置1を床面上に起立保持させた状態で投光器として使用することもできる。この場合、背面部10の縦断面形状がなだらかな凸形状となっていることと相俟ち、熱源2によって温められた熱気はヒートシンク部21における3つの放熱用フィン群21A,21B,21Cのうちヒンジ軸51側の2つの放熱用フィン群21B,21C相互間の通気路L3をスムーズに通り抜け、熱気は上方に向けて確実に散逸する。
なお、本実施形態におけるヒートシンク部21は、照明装置1の光源である熱源2の発熱による照明効果の低減を阻止する以外に、例えばモータ等の駆動源やその他摩擦熱が生じる摺接機構等による熱溜りを防止する等の種々の発熱源のヒートシンクとしても応用可能である。
SW…スイッチ L1,L2,L3…通気路
1…照明装置 2…熱源
3…レンズ 4…ケース体
5…グリップ部 7…底部
8…周側壁部 9…前面開口部
10…背面部
21…ヒートシンク部 21A,21B,21C…放熱用フィン群
22…軸部
31…マグネット収容部 32…マグネット
41…引っ掛け具 42A,42B…取付孔
51…ヒンジ軸 52…保持枠部
53…嵌合孔

Claims (3)

  1. 携帯型の照明装置における熱源による発熱を放散可能としたヒートシンク装置であって、熱源が配置されているケース体の外面にヒートシンク部を設け、該ヒートシンク部は、背面部の断面形状がなだらかな凸形状に形成されていると共に、所定の角度に円弧状に屈曲した複数の板体の各側面を平行させて順次並置して成る少なくとも3つの放熱用フィン群を有し、これら放熱用フィン群が、互いの円弧凸面側を相対向させるようにして、ヒートシンク部の中心に対して所定の角度間隔で配列形成された対称配置によってこれらの放熱用フィン群における板体相互間が通気路として形成されていると共に、放熱用フィン群におけるヒートシンク部の中心側の板体相互間の通気路ではヒートシンク部の中心で連続形成されていて、これらの通気路によって下方から取り入れられた空気を上方に案内することで熱源からの発熱を放散可能としたことを特徴とするヒートシンク装置。
  2. 前記放熱用フィン群は、ヒートシンク部の中心に対して120°間隔で配列形成してある請求項1記載のヒートシンク装置。
  3. 前記ケース体は、熱源が配置される底部と、底部の周囲を囲繞する周側壁部と、周側壁部の前面に配した前面開口部と、前記ヒートシンク部を設けた背面部とを有して成る椀状もしくは笠状に形成されている請求項1または2記載のヒートシンク装置。
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