以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図28は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には、上部側に遊技盤5等が、下部側に遊技盤5の前側の遊技領域5aに向けて遊技球を発射する発射手段6等がそれぞれ配置され、また遊技盤5等の前側に対応してガラス扉7が、発射手段6等の前側に対応して前面板8がそれぞれヒンジ3と同じ側のヒンジ9により開閉自在に枢支されている。なお、ガラス扉7と前面板8とを一体化して一つの扉体としてもよい。
前面板8の前側には、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段6に供給する上皿10が上部側に配置され、またその上皿10の下側には、例えば上皿10が満杯のときにその余剰球を貯留する下皿11が左側に、発射手段6を作動させるための発射ハンドル12が右側に夫々設けられている。
更に、例えば上皿10等を前側から覆う上皿カバー13上には、遊技者が押下操作可能な演出ボタン(操作手段)14、十字操作手段15等が設けられている。十字操作手段15は、例えば上下左右の4方向に対応する4つの操作キーを備えている。
遊技盤5の前面側には、発射手段6から発射された遊技球を案内するガイドレール16が環状に装着されると共に、そのガイドレール16の内側の遊技領域5aに、センターケース17、普通図柄始動手段18、特別図柄始動手段19、大入賞手段20、普通入賞手段21等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース17は、例えば遊技領域5aの略中央に配置されており、液晶式等の画像表示手段22に対応する略矩形状の表示窓23を備え、その表示窓23を取り囲む装飾枠24に、例えば普通図柄表示手段25、特別図柄表示手段26、普通保留個数表示手段27、第1特別保留個数表示手段28等の各種表示手段の他、ステージ29、第1可動演出手段30、第2可動演出手段31、複数のLED24a等が配置されている。
ステージ29は、画像表示手段22の下部前側に左右方向に配置されており、センターケース17の側部、例えば左側に設けられたワープ入口29aに流入した遊技球を自由に転動させた後、例えば左右方向中央の中央落下部又はその左右両側の側部落下部から前側に落下させるようになっている。
第1可動演出手段30は、第1可動体32と、この第1可動体32を駆動する第1駆動手段33とを備えている。第1可動体32は、例えば任意の立体形状(ここでは頭蓋骨の形状)に形成された樹脂製の造形物で、装飾枠24の前側の所定位置、例えば右側下部に配置され、前後方向の軸廻りに回転又は揺動可能な状態で支持されており、後側(又は内部)に配置されたLED32aが点灯することによって例えばその全体が発光するようになっている。第1駆動手段33は、例えばステッピングモータで構成され、装飾枠24の後側に配置されており、第1可動体32を所定の動作パターンに従って回転又は揺動させることが可能となっている。
第2可動演出手段31は、第2可動体34と、この第2可動体34を上下方向に移動可能に支持する可動体案内手段35と、第2可動体34を駆動する第2駆動手段36とを備えている。第2可動体34は、例えば任意の立体形状(ここでは人間の両手の形状)に形成された樹脂製の造形物で、後側(又は内部)に配置されたLED34aが点灯することによって例えばその全体が発光するようになっている。
可動体案内手段35は、第2可動体34を画像表示手段22の表示画面22aの前面側に沿って所定方向、例えば上下方向に移動可能な状態で支持するもので、画像表示手段22の表示画面22aの左右両側に沿って上下方向に配置された一対の案内レール37と、左右方向に配置され且つその両端側が一対の案内レール37によって上下方向移動可能に支持された可動体支持部38とを備え、この可動体支持部38の前側に第2可動体34が配置されている。
可動体案内手段35は、例えば案内レール37が装飾枠24の後側に、可動体支持部38が装飾枠24及び第2可動体34の後側にそれぞれ配置されており、略全体が遊技機本体1の前側からは視認できないようになっている。また、可動体支持部38は、例えばその左右両端部の動作が図示しない連動機構によって同期されており、常に水平を保った状態での上下動が可能となっている。この可動体案内手段35により、第2可動体34は、例えば画像表示手段22の上側の上部位置と、画像表示手段22の前側の下部位置との間で上下方向に移動可能であり、通常時は上部位置に保持されている。
第2駆動手段36は、例えばステッピングモータで構成され、装飾枠24の後側に配置されており、図示しないベルト等を介して可動体支持部38及び第2可動体34を所定の動作パターンに従って上下方向に移動させることが可能となっている。
普通図柄始動手段18は、普通図柄表示手段25による図柄変動を開始させるためのもので、遊技球が通過可能な通過ゲートにより構成され、例えばセンターケース17の左側に配置されており、遊技球の通過を検出可能な遊技球検出手段(図示省略)を備えている。
普通図柄表示手段25は、普通図柄を変動表示するためのもので、複数個の普通図柄(例えば「○」「×」の2種類)に対応する複数個の発光体(例えばLED)を備え、普通図柄始動手段18が遊技球を検出することに基づいてそれら複数の発光体が所定順序で発光するように点滅して、普通図柄始動手段18による遊技球検出時に取得された普通乱数情報に含まれる当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様(所定態様)に対応する例えば「○」側の発光体が点灯し、それ以外の場合には外れ態様に対応する例えば「×」側の発光体が点灯して停止する。
なお、普通図柄始動手段18による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値等の普通乱数情報は、予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶され、普通図柄表示手段25による図柄変動が開始される毎に順次消化される。普通乱数情報の記憶個数(普通保留個数)は普通保留個数表示手段27によって遊技者に報知される。
特別図柄始動手段19は、特別図柄表示手段26による図柄変動を開始させるためのもので、例えば上下2つの特別始動口19a,19bと、下特別始動口19bを開閉する開閉手段39と、特別始動口19a,19bに入賞した遊技球を夫々検出する遊技球検出手段(図示省略)とを備え、例えばセンターケース17の下側に配置されている。上特別始動口19aは開閉手段等を有しない非開閉式入賞口である。下特別始動口19bは、開閉手段39により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能(又は開状態よりも入賞困難)な閉状態とに切り換え可能な開閉式入賞口で、普通図柄表示手段25の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に発生する普通利益状態において、開閉手段39が所定時間閉状態から開状態に変化するように構成されている。
特別図柄表示手段26は、特別図柄を変動表示するためのもので、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段19が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口19a,19bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別始動口19a,19bへの入賞時に取得された特別乱数情報に含まれる大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
特別図柄には、例えば大当たり態様及び外れ態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。それら各態様には夫々数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのような特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
なお、特別図柄始動手段19への遊技球入賞時に取得された大当たり判定乱数値等の特別乱数情報は、予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶され、特別図柄表示手段26による図柄変動が開始される毎に順次消化される。特別乱数情報の記憶個数(特別保留個数)は、例えば第1特別保留個数表示手段28と、後述する第2特別保留個数表示手段42とによって遊技者に報知される。
大入賞手段20は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板40を備えた開閉式入賞手段で、特別図柄表示手段26の変動後の停止図柄が大当たり態様となった場合に発生する特別利益状態において、開閉板40が所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
また画像表示手段22は、演出図柄表示手段41、第2特別保留個数表示手段42等を構成しており、演出図柄表示手段(図柄表示手段)41により、例えば特別図柄表示手段26による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄(図柄)を含む各種演出画像が表示される他、第2特別保留個数表示手段42により、特別保留個数分の保留表示画像42aが表示画面22aの例えば下部側に表示されるようになっている。
ここで、演出図柄は、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の数字図柄等で構成されており、特別図柄始動手段19が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口19a,19bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、左、右、中等の所定の順序で停止するようになっている。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字を含む図柄が用いられ、「6・6・6」、「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり演出態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ演出態様となっている。本実施形態では、特別図柄が大当たり態様となる場合には演出図柄はそれに対応する大当たり演出態様(特定態様)となり、特別図柄が外れ態様となる場合には演出図柄はそれに対応する外れ演出態様となる。
また、演出図柄の変動パターンとしては、リーチ状態を経ることなく外れ演出態様となるリーチなし通常変動パターンと、リーチ状態を経由して外れ演出態様又は大当たり演出態様となるリーチ変動パターンとがある。本実施形態では、図3に示すように、変動時間が夫々2s,5s,8s,12sに設定された4種類のリーチなし通常変動パターン2s,5s,8s,12sと、Nリーチ1,Nリーチ2,Sリーチ1,Sリーチ2の4種類のリーチ外れ変動パターンと、それら4種類のリーチ外れ変動パターンに対応するNリーチ1,Nリーチ2,Sリーチ1,Sリーチ2の4種類のリーチ大当たり変動パターンとが設けられている。
図2は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図2において、51は主制御基板、52は演出制御基板で、これら各制御基板51,52は、遊技盤5に装着されたセンターケース17、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠4及び遊技盤5を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板51は、遊技動作を統括的に制御するもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段61、普通始動口チェック処理手段62、普通乱数記憶手段63、普通図柄処理手段64、普通図柄表示制御手段65、普通保留個数表示制御手段66、普通利益状態発生手段67、特別乱数作成処理手段71、特別始動口チェック処理手段72、特別乱数記憶手段73、特別図柄処理手段74、特別図柄表示制御手段75、第1特別保留個数表示制御手段70、特別利益状態発生手段76、特別遊技状態発生手段77、制御コマンド送信手段78等を備えている。
普通乱数作成処理手段61は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段62は、普通図柄始動手段18による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段18が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段61で作成された当たり判定乱数値等の普通乱数情報を1個取得し、その普通乱数情報を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として先入れ先出し式の普通乱数記憶手段63に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段64は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、当たり判定手段64a、普通停止図柄選択手段64b、変動時間選択手段64c等を備えている。当たり判定手段64aは、普通図柄の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否かの判定を行うもので、普通図柄表示手段25が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段63に1以上の普通乱数情報が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段63に記憶されている普通乱数情報の待ち行列からその先頭の当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行うように構成されている。
普通停止図柄選択手段64bは、普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択するものである。本実施形態では、当たり態様と外れ態様に対応するのは各1種類の図柄のみであるため、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果に基づいて、当たり判定の場合には「○」が、外れ判定の場合には「×」が画一的に選択される。また、変動時間選択手段64cは普通図柄の変動時間を選択するものである。
普通図柄表示制御手段65は、普通図柄処理手段64による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段25の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段25が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段63に1個以上の普通乱数情報が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段25による普通図柄の変動を開始させ、変動時間選択手段64cで選択された変動時間が経過することに基づいて、普通停止図柄選択手段64bで選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
普通保留個数表示制御手段66は、普通保留個数表示手段27の表示制御を行うもので、普通図柄始動手段18による遊技球の検出、及び普通図柄表示手段25による普通図柄の変動に基づいて、普通保留個数表示手段27により普通保留個数情報を表示させるようになっている。
普通利益状態発生手段67は、当たり判定手段64aによる判定結果が当たり判定となることに基づいて普通図柄表示手段25の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に、特別図柄始動手段19を構成する下特別始動口19bの開閉手段39を例えば複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
特別乱数作成処理手段71は、大当たり/外れの判定に用いる大当たり判定乱数、特別図柄の変動後の停止図柄等の選択に用いる図柄判定乱数、変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
特別始動口チェック処理手段72は、特別図柄始動手段19への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、先読み判定処理手段72a等を備え、特別図柄始動手段19が遊技球を検出すること、即ち特別始動口19a,19bの何れかに遊技球が入賞することに基づいて、例えば図5に示す特別始動口チェック処理を実行するように構成されている。
特別始動口チェック処理(図5)では、まず特別保留個数が上限値(例えば4個)に達しているか否かを判定する(S1)。ここで、特別保留個数は、特別乱数記憶手段73に記憶されている特別乱数情報の数、即ち未消化の特別図柄変動の回数を表しており、本実施形態の特別乱数情報は、大当たり判定乱数値、図柄判定乱数値及び変動パターン乱数値で構成されている。
特別保留個数が上限値である場合には(S1:Yes)、ここで特別始動口チェック処理は終了する。一方、特別保留個数が上限値でない場合には(S1:No)、特別乱数作成処理手段71から特別乱数情報、即ち大当たり判定乱数値、図柄判定乱数値及び変動パターン乱数値を1個ずつ取得して特別乱数記憶手段73に格納する(S2)。そして、例えば特別利益状態中でなく(S3:No)、且つ後述する特別遊技状態中でないこと(S4:No)を条件に、その特別乱数情報に基づいて先読み判定処理手段72aにより例えば図6に示す先読み判定処理を実行する(S5)。なお、特別利益状態中(S3:Yes)であるか、特別遊技状態中(S4:Yes)である場合には、先読み判定処理(S5)以降の処理を行うことなく特別始動口チェック処理を終了する。
先読み判定処理(図6)では、まず先読み禁止中であるか否かを判定する(S11)。そして、先読み禁止中であれば(S11:Yes)、保留増加コマンドとして例えばB*00を選択し(S12)、先読み判定処理を終了する。ここで、保留増加コマンドは、特別保留個数の増加時に送信されるもので、図4に示すように、増加後の特別保留個数と先読み判定結果とに基づいて複数種類設けられている。本実施形態の保留増加コマンドは、上位バイト「B*」の「*」に、増加後の特別保留個数に応じて例えば1〜4の何れかがセットされ、下位バイトに、先読み判定結果等に応じて00〜09の何れかがセットされるようになっており、下位バイトの「00」は先読み禁止を示している。
一方、先読み禁止中でない場合には(S11:No)、大当たり判定乱数値に基づいて大当たり判定を行う(S13)。即ち、大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定結果を出力する。
S13の判定結果が外れの場合には(S14:No)、図柄判定乱数値に基づいて外れの種類を選択する(S15)。本実施形態では、図3(a)に示すように外れAと外れBの2種類の外れが設けられており、それら外れA,Bが、例えば0〜99の範囲で生成される図柄判定乱数値に基づいて例えば9/10,1/10の確率で選択されるようになっている。そして、選択された外れの種類に応じて(S16)、保留増加コマンドを選択し(S17,S18)、先読み判定処理を終了する。
ここで、外れAは、図柄変動の開始時点の特別保留個数に応じて変動パターンの振り分けが異なるもので、図3(a)に示すように、特別保留個数0〜3の夫々について、変動パターン乱数値の範囲と複数種類の外れ変動パターンとの対応関係が規定されている。先読み判定処理の時点では図柄変動開始時点の特別保留個数は不明であるため、外れAの場合にはS17において変動パターンを確定することはできず、従って図4に示すように保留増加コマンドとして変動パターンとは無関係にB*01が選択される。なお本実施形態では、外れAの場合には4種類のリーチなし通常変動パターンのみが選択対象となっているため(図3(a))、外れAが選択された時点で、リーチ変動ではなくリーチなし通常変動となることが確定する。
一方の外れBは、図柄変動の開始時点の特別保留個数に拘わらず変動パターンの振り分けが変化しないもので、図3(a)に示すように、変動パターン乱数値の範囲と複数種類の変動パターンとの対応関係が1種類のみ規定されている。従って外れBの場合には、S18において変動パターン乱数値に基づいて変動パターンを確定することができ、図4に示すように、保留増加コマンドとして4種類のリーチ外れ変動パターンに対応するB*02〜B*05の何れかが選択される。なお本実施形態では、外れBの場合には4種類のリーチ外れ変動パターンのみが選択対象となっている(図3(a))。
また、S13の判定結果が大当たりの場合には(S14:Yes)、図柄判定乱数値と変動パターン乱数値とに基づいて保留増加コマンドを選択し(S19)、先読み判定処理を終了する。本実施形態では、図3(b)に示すように、通常15R、通常5R、確変15R、確変5Rの4種類の大当たりが設けられており、それらが図柄判定乱数値に基づいて例えば4/10,1/10,4/10,1/10の確率で選択されるようになっている。
通常15R大当たり,通常5R大当たりは、後述する特別遊技状態として時短状態を発生させることとなる大当たりで、特別利益状態では大入賞手段20による所定の単位開放動作を夫々15ラウンド,5ラウンド行うようになっている。ここで、単位開放動作とは、例えば大入賞手段20を開放してから所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段20を閉鎖する動作である。また、確変15R大当たり,確変5R大当たりは、後述する特別遊技状態として確変状態を発生させることとなる大当たりで、特別利益状態では単位開放動作を夫々15ラウンド,5ラウンド行うようになっている。
また大当たりの場合には、図3(b)に示すように、大当たりの種類毎に変動パターン乱数値の範囲と複数種類のリーチ大当たり変動パターンとの対応関係が規定されている。従って大当たりの場合には、S19において図柄判定乱数値と変動パターン乱数値とに基づいて変動パターンを確定することができ、図4に示すように、保留増加コマンドとして4種類のリーチ大当たり変動パターンに対応するB*06〜B*09の何れかが選択される。
以上の先読み判定処理(図5のS5)が終了すると、選択された保留増加コマンドを送信し(S6)、特別始動口チェック処理を終了する。
特別図柄処理手段74は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、大当たり判定手段74a、大当たり・外れ選択手段74b、変動パターン選択手段74c等を備えている。大当たり判定手段74aは、乱数抽選により大当たり/外れ、即ち特別利益状態(利益状態)を発生させるか否かの判定を行うもので、特別図柄表示手段26が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段73に1以上の特別乱数情報が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段73に記憶されている特別乱数情報の待ち行列からその先頭の大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行うように構成されている。
大当たり・外れ選択手段74bは、大当たり又は外れの種類を選択するもので、大当たり判定手段74aによる判定結果が外れの場合には、特別乱数記憶手段73から取り出した図柄判定乱数値に基づいて例えば外れA,Bの何れか(図3(a))を選択し、大当たり判定手段74aによる判定結果が大当たりの場合には、同じく図柄判定乱数値に基づいて例えば通常15R,通常5R,確変15R,確変5Rの4種類の大当たりの何れか(図3(b))を選択するように構成されている。
変動パターン選択手段74cは、演出図柄の変動パターンを複数の中から選択するもので、例えば大当たり判定手段74aによる判定結果が外れであり、大当たり・外れ選択手段74bにより外れAが選択された場合には、その時点の特別保留個数と、特別乱数記憶手段73に記憶されている特別乱数情報の待ち行列における先頭の変動パターン乱数値とに基づいて複数のリーチなし通常変動パターンの何れかを選択し(図3(a))、大当たり判定手段74aによる判定結果が外れであり、大当たり・外れ選択手段74bにより外れBが選択された場合には、特別乱数記憶手段73に記憶されている特別乱数情報の待ち行列における先頭の変動パターン乱数値に基づいて複数のリーチ外れ変動パターンの何れかを選択し(図3(a))、大当たり判定手段74aによる判定結果が大当たりの場合には、大当たり・外れ選択手段74bにより選択された大当たりの種類と、特別乱数記憶手段73に記憶されている特別乱数情報の待ち行列における先頭の変動パターン乱数値とに基づいて複数のリーチ大当たり変動パターンの何れかを選択する(図3(b))ようになっている。
なお、演出図柄の変動パターンは夫々任意の変動時間に設定されており、変動パターン選択手段74cが演出図柄の変動パターンを複数の中から選択することにより、演出図柄及び特別図柄の変動時間が決まる。
特別図柄表示制御手段75は、特別図柄表示手段26の表示制御を行うもので、特別図柄表示手段26が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段73に1以上の特別乱数情報が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別図柄表示手段26による特別図柄の変動を開始させ、変動パターン選択手段74cにより選択された演出図柄の変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、例えば大当たり判定手段74aの判定結果が外れの場合には所定の外れ態様で、大当たり判定手段74aの判定結果が大当たりの場合には大当たり・外れ選択手段74bで選択された大当たりの種類に応じた大当たり態様で、特別図柄の変動を停止させるようになっている。
第1特別保留個数表示制御手段70は、第1特別保留個数表示手段28の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段19による遊技球の検出、及び特別図柄表示手段26による特別図柄の変動に基づいて、第1特別保留個数表示手段28により特別保留個数情報を表示させるようになっている。
特別利益状態発生手段(利益状態発生手段)76は、大入賞手段20が所定の開放パターンに従って開放する特別利益状態(利益状態)を発生させるもので、大当たり判定手段74aによる判定結果が大当たりとなり、特別図柄表示手段26による特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となった場合に、大当たり・外れ選択手段74bにより選択された大当たりの種類に応じて、大入賞手段20による単位開放動作を例えば5ラウンド,15ラウンドの何れかだけ繰り返させるようになっている(図3(b))。
特別遊技状態発生手段77は、特別利益状態発生後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、例えば大当たり・外れ選択手段74bにより選択された大当たりの種類に応じて、例えば通常15R,5R大当たりの場合には時短状態を、確変15R,5R大当たりの場合には確変状態を発生させるように構成されている。
時短状態中は、例えば特別図柄に関して特別図柄表示手段26の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、下特別始動口19bの開閉手段39の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお、時短状態は特別利益状態が終了した時点で開始し、例えば特別図柄が所定回数(例えば50回)変動するか、それまでに次の特別利益状態が発生した時点で終了する。
確変状態中は、例えば時短状態と同様の各切り換えに加えて、大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加することにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられるようになっている。なお、確変状態は特別利益状態が終了した時点で開始し、例えば次の特別利益状態が発生した時点で終了する。
制御コマンド送信手段78は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板52等のサブ制御基板に送信して制御指令を与えるためのもので、例えば演出制御基板52に対しては、特別保留個数の増加時に、増加後の特別保留個数等を指定する保留増加コマンドを送信し、また特別図柄の変動に関しては、まず変動開始時に、減少後の特別保留個数等を指定する保留減算コマンド、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンド、特別図柄の停止図柄を指定する図柄指定コマンドを例えばこの順序で送信し、変動終了時に、演出図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドを送信し、また特別保留個数が0の状態で特別図柄表示手段26による特別図柄の変動が終了する等により特別図柄の変動待機状態となった場合(客待ち演出開始条件が成立した場合の一例)に客待ちデモコマンドを送信する等、所定のタイミングで各種制御コマンドを送信するようになっている。
演出制御基板52は、画像表示手段22、LED24a,32a,34a、スピーカ81、第1,第2可動演出手段30,31等の各種演出手段による演出を制御するもので、保留増加コマンド受信時処理手段82、変動パターンコマンド受信時処理手段83、シナリオ記憶手段84、遊技中演出制御手段85、客待ち制御手段86、第2特別保留個数表示制御手段87等を備えている。なお、スピーカ81は例えば前枠4の上部に2個、下部に1個配置されている(図1)。
保留増加コマンド受信時処理手段82は、特別保留個数が増加した場合の処理を行うもので、先読み演出抽選手段82a等を備え、主制御基板51から保留増加コマンドを受信したときに、図7に示す保留増加コマンド受信時処理を実行するように構成されている。
保留増加コマンド受信時処理(図7)では、まず先読み演出禁止中であるか否かを判定し、先読み演出禁止中であれば(S21:Yes)、ここで保留増加コマンド受信時処理を終了する。先読み演出禁止中でない場合には(S21:No)、後述する先読み連続演出を実行中であるか否かを判定し(S22)、先読み連続演出実行中であれば(S22:Yes)、ここで保留増加コマンド受信時処理を終了する。
先読み連続演出実行中でない場合には(S22:No)、先読み演出抽選手段82aにより、一又は複数種類の先読み演出について実行するか否かを抽選する(S23)。ここで「先読み演出」とは、先読み判定処理手段72aによる先読み判定結果に基づく演出であって、本実施形態では「先読み連続演出」と「先読み保留変化演出」の2種類の先読み演出を実行可能である。
「先読み連続演出」は、先読み判定結果に基づいて、その先読み判定の対象となった特別乱数情報に対応する図柄変動までの複数回の図柄変動において例えば同一態様の演出を実行するものである。また、「先読み保留変化演出」は、先読み判定結果に基づいて、第2特別保留個数表示手段42による保留表示画像42aを所定の表示態様で表示するものである。第2特別保留個数表示手段42による画像表示手段22への保留表示画像42aの表示制御は第2特別保留個数表示制御手段87によって行われる。なお、本実施形態では先読み連続演出と先読み保留変化演出との両方に同時に当選可能とするが、複数種類の先読み演出に同時に当選できないようにしてもよい。
S23における先読み連続演出に関する抽選は、例えば図8に示す先読み連続演出抽選テーブルに基づいて行う。図8に示すように、本実施形態の先読み連続演出における演出態様には「雨」と「雷」の2種類があり、主制御基板51から受信した保留増加コマンドより得られる演出図柄の変動パターンの種類に応じて「雨」と「雷」との何れかが所定の確率で選択されるが、例えば先読み判定の対象となった図柄変動の変動パターンがリーチなし通常変動パターンの場合には先読み連続演出に当選しないようになっている。なお、先読み連続演出抽選テーブルに基づく抽選を行う前提として他の条件を設けてもよい。例えば、特別保留個数が所定個数(例えば3個)以上であること、今回の先読み判定の対象となった保留記憶以外の全ての保留記憶に対応する変動パターンがリーチなし通常変動パターンであること等を先読み連続演出を実行するための条件としてもよい。
また、S23における先読み保留変化演出に関する抽選は、例えば図9に示す先読み保留変化演出抽選テーブルに基づいて行う。図9に示すように、本実施形態の先読み保留変化演出における保留表示態様、即ち保留表示画像42aの表示態様には「青」、「緑」、「赤」の3種類があり、主制御基板51から受信した保留増加コマンドより得られる演出図柄の変動パターンの種類に応じて、「青」、「緑」、「赤」の何れかが所定の確率で選択されるようになっている。先読み保留変化演出に当選しなかった場合、即ち「青」、「緑」、「赤」の何れの保留表示態様も選択されなかった場合には、保留表示画像42aは先読み保留変化演出に係る「青」、「緑」、「赤」の保留表示態様以外の表示態様、例えば「白」で表示される。なお、先読み保留変化演出抽選テーブルに基づく抽選を行う前提として他の条件を設けてもよい。例えば、所定の遊技状態中でないこと等を先読み保留変化演出を実行するための条件としてもよい。
続いて、S23による抽選結果に応じた処理(S24〜S27)を実行し、保留増加コマンド受信時処理を終了する。即ち、S23で先読み連続演出に当選した場合には(S24:Yes)、増加後の特別保留個数を連続演出回数カウンタにセットする(S25)。ここで、連続演出回数カウンタは先読み連続演出の残り変動回数をカウントするためのもので、例えば特別図柄の変動が行われる毎(例えば変動開始時)に1減算され(図10のS32)、先読み連続演出の最終図柄変動においてその値が0となる。
また、S23で先読み保留変化演出に当選した場合には(S26:Yes)、S23の抽選結果に応じた先読み保留変化演出シナリオをセットする(S27)。例えばS23の抽選で保留表示態様として「赤」が選択された場合には、画像表示手段22に赤色の保留表示画像42aを1個追加表示する先読み保留変化演出シナリオがセットされる。なお、先読み保留変化演出シナリオは予めシナリオ記憶手段84に記憶されている。
変動パターンコマンド受信時処理手段83は、特別図柄表示手段26による図柄変動を開始する場合の処理を行うもので、変動中演出抽選手段83a等を備え、主制御基板51から保留減算コマンド、変動パターンコマンド及び図柄指定コマンドを例えば一定時間内に受信したときに、図10に示す変動パターンコマンド受信時処理を実行するように構成されている。
変動パターンコマンド受信時処理(図10)では、まず連続演出回数カウンタの値が0より大であるか否か、即ち先読み連続演出の実行中であるか否かを判定する(S31)。そして、連続演出回数カウンタの値が0よりも大である場合、即ち先読み連続演出の実行中である場合には(S31:Yes)、連続演出回数カウンタの値を1減算する(S32)と共に、先読み連続演出シナリオをセットする(S33)。ここで、先読み連続演出シナリオは、先読み連続演出の種類(ここでは雨と雷)毎に設けられているが、更に変動パターン毎に異なっている。
続いて、変動中演出抽選手段83aにより、一又は複数種類の変動中演出を実行するか否かの抽選を行う(S34)。ここで「変動中演出」とは、大当たり判定手段74a等による図柄変動開始時の判定結果に基づく演出であって、本実施形態では図11に示すように「会話演出」、「ステップアップ演出」、「可動体演出」、「ボタン演出」の4種類の変動中演出を実行可能である。「会話演出」では、特別図柄変動中に例えば複数のキャラクタのセリフが会話形式で画像表示手段22等に順次出力されるようになっている。
また「ステップアップ演出」では、特別図柄変動中に、例えば特別図柄が大当たり態様となる信頼度(以下、大当たり信頼度という)に応じて、画像表示手段22への演出画像の表示を含む所定の演出ステップが複数段階(例えば3段階)のうちの所定段階まで順次実行されるようになっている。このステップアップ演出では、例えば演出ステップの段階が進むほど大当たり信頼度が高くなるように設定されている。
また「可動体演出」では、特別図柄変動中に、例えば大当たり信頼度に応じた所定の確率で第1,第2可動体32,34の少なくとも一方を所定の動作パターンで動作させると共に、それら第1,第2可動体32,34の動作に対応して画像表示手段22への演出画像の表示等を実行するようになっている。もちろん、「可動体演出」以外の変動中演出において第1,第2可動体32,34を動作させる場合があってもよい。本実施形態の可動体演出は、第1可動体32が動作する第1可動体演出と、第2可動体34が動作する第2可動体演出と、第1可動体32と第2可動体34とが共に動作する第3可動体演出の3種類のバリエーションが設けられている。
また「ボタン演出」では、特別図柄変動中におけるボタン操作有効期間(操作有効期間)中に演出ボタン14の操作が所定操作条件を満たした(操作成立)と判定された場合に、例えば大当たり信頼度に応じた所定の確率で所定の操作時演出が実行されるようになっている。本実施形態のボタン演出は、第1〜第3ボタン演出の3種類のバリエーションが設けられている。
第1ボタン演出は、ボタン操作有効期間中に演出ボタン14が1回押下操作された場合に操作成立と判定され、例えば大当たり信頼度に応じて、画像表示手段22の背景色を赤色に設定する赤背景演出と青色に設定する青背景演出との2種類の操作時演出の何れかを実行するようになっている。第2ボタン演出は、ボタン操作有効期間中に演出ボタン14が所定回数押下(連打)される毎に操作成立と判定され、画像表示手段22に表示された大当たり信頼度を示す信頼度表示メータを所定の確率で所定値ずつ上昇させる操作時演出を実行するようになっている。なお、信頼度表示メータの値は、例えば変動パターン毎に設定された上限値を超えないように制御される。また第3ボタン演出は、ボタン操作有効期間中に演出ボタン14が1回押下操作された場合に操作成立と判定され、画像表示手段22に、エリア毎に大当たり信頼度の数字が割り当てられた的に矢を命中させる動画を表示する操作時演出を実行するようになっている。
ボタン操作有効期間は、例えば各変動パターンに応じて開始タイミングや時間が設定されている。なお、操作成立と判定するための所定操作条件は任意であり、例えば演出ボタン14の押下状態が所定時間以上維持された場合(長押し)に操作成立と判定する場合があってもよい。
S34の変動中演出抽選処理では、まず変動中演出抽選テーブルに基づいて、変動中演出を例えば最大1種類選択する。変動中演出抽選テーブルでは、例えば図11に示すように、主制御基板51から受信した変動パターンコマンドより得られる変動パターンの種類に応じて4種類の変動中演出の選択率が規定されている。図11に示す変動中演出抽選テーブルでは、外れに対応する変動パターンの場合の各変動中演出の選択率は、会話演出、ステップアップ演出、可動体演出、ボタン演出の順に低くなっているのに対し、大当たりに対応する変動パターンの場合の各変動中演出の選択率は、会話演出、ステップアップ演出、可動体演出、ボタン演出の順に高くなっている。即ち、変動中演出の中ではボタン演出が出現した場合の大当たり信頼度が最も高く、続いて可動体演出が出現した場合の大当たり信頼度が高くなっている。
なお、本実施形態では複数種類の変動中演出から選択されるのは最大1種類であって、複数種類の変動中演出が同時に選択される場合はないものとするが、並行して実行可能な変動中演出については同時に選択可能としてもよい。
また、何れかの変動中演出が選択され、その選択された変動中演出に複数のバリエーションがある場合にはそれらのバリエーションのうちの一つを抽選により選択する。例えば可動体演出が選択された場合には、可動体演出抽選テーブルに基づいて第1〜第3可動体演出の何れかを選択し、ボタン演出が選択された場合には、ボタン演出抽選テーブルに基づいて第1〜第3ボタン演出の何れかを選択する。可動体演出抽選テーブルでは、例えば図12に示すように、主制御基板51から受信した変動パターンコマンドより得られる変動パターンの種類に応じて第1〜第3可動体演出の選択率が規定されている。ボタン演出抽選テーブル(図13)等についても同様である。
また、図12に示す可動体演出抽選テーブルでは、外れに対応する変動パターンの場合の各可動体演出の選択率は、第3可動体演出よりも第2可動体演出の方が、また第2可動体演出よりも第1可動体演出の方が高くなっているのに対し、大当たりに対応する変動パターンの場合の各可動体演出の選択率は、第1可動体演出よりも第2可動体演出の方が、また第2可動体演出よりも第3可動体演出の方が高くなっている。即ち、本実施形態では第1〜第3可動体演出の中では第3可動体演出が出現した場合が最も大当たり信頼度が高くなっている。
図13に示すボタン演出抽選テーブルについても同様に、外れに対応する変動パターンの場合の各ボタン演出の選択率は、第3ボタン演出よりも第2ボタン演出の方が、また第2ボタン演出よりも第1ボタン演出の方が高くなっているのに対し、大当たりに対応する変動パターンの場合の各ボタン演出の選択率は、第1ボタン演出よりも第2ボタン演出の方が、また第2ボタン演出よりも第3ボタン演出の方が高くなっている。即ち、本実施形態では第1〜第3ボタン演出の中では第3ボタン演出が出現した場合が最も大当たり信頼度が高くなっている。
変動中演出抽選処理(図10のS34)が終了すると、その抽選結果に応じて演出シナリオをセットし(S35)、変動パターンコマンド受信時処理を終了する。例えば変動中演出抽選処理(S34)で第3可動体演出に当選した場合には、その第3可動体演出と変動パターンとに対応する演出シナリオがセットされる。本実施形態では、演出図柄の変動パターンに関する変動パターンシナリオと変動中演出に関する変動中演出シナリオとを合わせた演出シナリオを使用するが、例えば変動パターンシナリオと変動中演出シナリオとを別々に設け、それらを組み合わせて使用してもよい。演出シナリオは予めシナリオ記憶手段84に記憶されている。
なお、本実施形態で用いられる演出シナリオは、図14,図16に示すように、そのシナリオの実行開始時からの経過時間(ms)毎の各行に、各種演出手段、即ちLED24a,32a,34a、スピーカ81、第1,第2可動体32,34及び画像表示手段22による各演出内容と、オプション(以下、OPT)の内容とが夫々設定されている。この演出シナリオは、遊技中演出制御手段85により、各行に設定された演出(OPTの内容を含む)を、行毎に設定されたタイミングで順次開始することによって実行される。
図14(a)は、Sリーチ2大当たり変動パターンによる演出図柄変動において第3可動体演出を実行する場合の演出シナリオの一例であり、図15(a)はその図14(a)の演出シナリオによる演出動作を具体的に示したものである。なお、図14では画像表示手段22に表示される第2特別保留個数表示手段42の保留表示画像42aについては省略している。後述する図16についても同様である。
図15(a)を参照しつつ図14(a)の演出シナリオについて説明する。図14(a)の演出シナリオでは、実行開始と同時(0s)に演出図柄表示手段41により画像表示手段22において演出図柄の変動を開始し、0.2s経過後に高速変動となり、12s経過時点でリーチ状態となる。このとき、例えばスピーカ81からリーチに対応する演出音を出力する。そして、その直後(12.5s経過時点)に第2可動体34が上部位置から画像表示手段22の前側の下部位置まで高速降下し、それに合わせて第2可動体34のLED34aが高速降下用の発光パターンで発光すると共にスピーカ81から高速降下用の演出音を出力する。また、例えば演出図柄は縮小して画像表示手段22の上部側等に退避する。
続いて、第2可動体34降下直後の13s経過時点で、Sリーチ2に対応するリーチ演出を開始する。このSリーチ2演出は、例えば画像表示手段22に所定のキャラクタによる動画を表示すると共に、それに合わせてLED24aがSリーチ2演出用の発光パターンで例えば赤色に発光し、スピーカ81からSリーチ2演出用の演出音を出力するようになっている。また、例えばこのSリーチ2演出と並行して第1可動体32が例えば揺れ動作を開始すると共に、第1可動体32のLED32aが揺れ動作用の発光パターンで発光する。なお本実施形態では、第2特別保留個数表示手段42による保留表示画像42aの表示については、Sリーチ2演出中は画像表示手段22から消去されるものとする。
その後、例えば50s経過時点で第2可動体34が下部位置から上部位置に向けて上昇を開始し、それに合わせて第2可動体34のLED34aが上昇用の発光パターンで発光すると共にスピーカ81から上昇用の演出音を出力する。またこのとき、画像表示手段22では縮小された演出図柄が第2可動体34の位置に応じて例えば下部側に移動すると共に、第2可動体34の上昇動作に対応する画像、例えば所定のキャラクタが第2可動体34と共に上昇する画像を表示する。そして、例えば52s経過時(図15(a))に第2可動体34が上部位置に到達した後、例えば55s経過時点で、大当たりに対応する演出画像と共に演出図柄が大当たり演出態様で停止・確定し、スピーカ81から変動停止に対応する演出音を出力する。
また図16(a)は、Sリーチ2大当たり変動パターンによる演出図柄変動において第3ボタン演出を実行する場合の演出シナリオの一例であり、図17(a)はその図16(a)の演出シナリオによる演出動作を具体的に示したものである。図17(a)を参照しつつ図16(a)の演出シナリオについて説明する。図16(a)の演出シナリオでは、実行開始と同時(0s)に演出図柄表示手段41により画像表示手段22において演出図柄の変動を開始し、0.2s経過後に高速変動となり、12s経過時点でリーチ状態となる。このとき、例えばスピーカ81からリーチに対応する演出音を出力する。
続いて、13s経過時点でSリーチ2に対応するリーチ演出を開始する。このSリーチ2演出は、図14(a)の演出シナリオの場合と同様、例えば画像表示手段22に所定のキャラクタによる動画を表示すると共に、それに合わせてLED24aがSリーチ2演出用の発光パターンで例えば赤色に発光し、スピーカ81からSリーチ2演出用の演出音を出力するようになっている。このとき、例えば演出図柄は縮小して画像表示手段22の上部側等に退避する。また、このSリーチ2演出と並行して第1可動体32が例えば揺れ動作を開始すると共に、第1可動体32のLED32aが揺れ動作用の発光パターンで発光する。なお、第2特別保留個数表示手段42による保留表示画像42aの表示については、図14(a),図15(a)の場合と同様、Sリーチ2演出中は画像表示手段22から消去されるものとする。
そして、例えばそのSリーチ2演出の開始直後の13.5s経過時点から20s経過時点まで演出ボタン14のボタン操作有効期間となり、画像表示手段22に、ボタン操作が有効である旨を遊技者に報知するための操作有効報知画像91を例えばリーチ演出画像の一部に重ねて、或いは重ならないように表示する。操作有効報知画像91は、図17(a)に示すように、例えば演出ボタン14が押下されている状態を示す画像と「PUSH!」等の文字画像との結合により構成されている。
そのボタン操作有効期間中にボタン操作が成立した場合(ここでは演出ボタン14が1回押下された場合)には、OPTの設定に従って、例えばその時点で操作時演出(的当てによる大当たり信頼度表示演出)のシナリオを並行して実行する。この操作時演出のシナリオは、図16(a)に示す演出シナリオとは別に用意されているが、図16(a)ではその演出内容を括弧書きで示している。この第3ボタン演出における操作時演出では、図17(a)に示すように、画像表示手段22に、エリア毎に大当たり信頼度の数字が示された的に矢を命中させる動画を表示すると共に、LED24aがその的当てによる大当たり信頼度表示に対応する発光態様で発光し、スピーカ81から同じく的当てによる大当たり信頼度表示に対応する演出音を出力するようになっている。その操作時演出の実行時間は例えば5sである。なお、ボタン操作有効期間中にボタン操作が成立しなかった場合には操作時演出のシナリオは実行されない。
そして、例えば55s経過時点で、大当たりに対応する演出画像と共に演出図柄が大当たり演出態様で停止・確定し、スピーカ81から変動停止に対応する演出音を出力する。
客待ち制御手段86は、主制御基板51から客待ちデモコマンドを受信してから特別図柄表示手段26による図柄変動が開始されるまでの客待ち状態中の演出等を制御するもので、例えばタイマ割り込みにおいて客待ち演出処理(図20)及びメニュー管理処理(図21)を実行可能となっている。本実施形態では、主制御基板51から客待ちデモコマンドを受信してから特別図柄表示手段26による図柄変動が開始されるまでの期間(客待ち状態中)が、例えばメニュー選択による設定変更等に関する操作有効期間に設定されており、その客待ち状態中に遊技者が演出ボタン14を押下することによりメニュー画像を表示させ、更にその状態で十字操作手段15の上下キー、演出ボタン14を押下することによりそのメニュー画像に表示された何れかの選択項目を選択、実行することが可能となっている。
図20に示す客待ち演出処理について説明する。この客待ち演出処理では、まず客待ち状態中フラグが1であるか否か、即ち客待ち状態中であるか否かを判定する(S41)。客待ち状態中フラグが1でなければ(S41:No)、主制御基板51から客待ちデモコマンドを受信したか否かを判定し(S42)、客待ちデモコマンドを受信していない場合(S42:No)にはここで客待ち演出処理を終了する。
なお客待ちデモコマンドは、特別保留個数が0の状態で特別図柄表示手段26による図柄変動の待機状態となった場合の他、例えば客待ち状態からのバックアップ復帰時、RAMクリア時等に主制御基板51から演出制御基板52に対して送信される。
S42で主制御基板51から客待ちデモコマンドを受信したと判定した場合には(S42:Yes)、客待ち状態中フラグを1(客待ち状態中)に設定する(S43)と共に、例えば画像表示手段22へのメニュー表示報知画像92の表示を開始する(S43a)。ここで、メニュー表示報知画像92は、遊技者操作によるメニュー表示が可能である旨を報知するためのもので、例えば図24に示すように、メニュー表示に用いる演出ボタン14が押される様子を示すイラストと「でメニュー画面表示」の文言とで構成されている。
そして、客待ち通常演出を開始し(S44)、デモタイマに初期値をセットし(S45)、客待ち演出処理を終了する。客待ち通常演出では、例えば画像表示手段22にその前の図柄変動で停止したままの演出図柄の画像を引き続き表示し、LED24a等は所定の発光パターンで発光し、スピーカ81からは所定のBGMを出力する。デモタイマは客待ち通常演出の継続時間を計時するためのもので、初期値として例えば60sに対応する値がセットされる。
また、S41で客待ち状態中フラグが1(客待ち状態中)の場合には(S41:Yes)、例えば変動パターンコマンドを受信したか否か、即ち特別図柄表示手段26による図柄変動の開始タイミングが到来したか否かを判定する(S46)。そして、変動パターンコマンドを受信していない場合には(S46:No)、客待ち通常演出中であるか否か、即ち客待ち通常演出中と後述する客待ち紹介演出中との何れであるかを判定し(S47)、客待ち通常演出中であれば(S47:Yes)、デモタイマを1減算する(S48)と共に、その減算後のデモタイマの値が0であることを条件に(S49:Yes)、客待ち紹介演出を例えば複数種類の中から選択し(S50a)、選択された客待ち紹介演出の実行を開始する(S50b)。
ここで、客待ち紹介演出は、遊技中(客待ち状態中以外)に出現する可能性のある遊技中演出を客待ち状態中に遊技者に紹介するためのもので、例えば複数種類の遊技中演出のうちの1又は複数種類に対応して設けられている。本実施形態では、Sリーチ2演出時の第3可動体演出(以下、単に第3可動体演出という)に対応する第3可動体紹介演出と、Sリーチ2演出時の第3ボタン演出(以下、単に第3ボタン演出という)に対応する第3ボタン紹介演出と、Sリーチ2大当たり変動パターンに対応するSリーチ2紹介演出との3種類の客待ち紹介演出が設けられている。
以上のように本実施形態では、複数種類(4種類)の変動中演出の中で大当たり信頼度の高いボタン演出と可動体演出とに対応して客待ち紹介演出を設け、しかもそれらの各変動中演出におけるバリエーションの中で最も大当たり信頼度の高い第3ボタン演出と第3可動体演出とに対応して客待ち紹介演出を設けている。また、複数種類の変動パターンのうち、最も大当たり信頼度の高いSリーチ2大当たり変動パターンに対応して客待ち紹介演出を設けている。このように、同じカテゴリーの遊技中演出が複数ある場合には、それらのうちで遊技者が最も出現を望む(例えば大当たり信頼度が最も高い)遊技中演出に対応する客待ち紹介演出を設けることが望ましい。また、遊技中演出に複数のバリエーションがある場合には、それらのうちで遊技者が最も出現を望む(例えば大当たり信頼度が最も高い)バリエーションに対応する客待ち紹介演出を設けることが望ましい。また、遊技中演出に複数のバリエーションがある場合には、そのメーカー特有の演出態様(例えば信頼度の表示態様)を含むものに対して客待ち紹介演出を設けることが望ましい。
図14(b)は第3可動体紹介演出の演出シナリオの一例であり、図15(b)はその図14(b)の演出シナリオによる演出動作を、図15(a)に示す第3可動体演出と対比する形で具体的に示したものである。第3可動体紹介演出では、例えばその実行開始と同時(0s)に、第2可動体34が高速降下する状態を示す画像が画像表示手段22に表示されるが、第2可動体34自体は動作しない。即ち、第3可動体紹介演出では、対応する第3可動体演出における第2可動体34の動作を、画像表示手段22への画像表示によって表現している。またこのとき、LED34aの発光やスピーカ81からの演出音の出力は行われず、画像表示手段22上で演出図柄の変動表示も行われない。
そしてその直後(0.5s経過時)に、画像表示手段22においてSリーチ2に対応するリーチ演出を開始する。このとき、LED24aはSリーチ2演出用の発光パターンで発光するが、その発光色が第3可動体演出とは異なる例えば白色となっている。また、引き続き画像表示手段22上で演出図柄の変動表示は行われず、スピーカ81から演出音は出力されない。一方、Sリーチ2演出と並行して第1可動体32が例えば揺れ動作を開始すると共に、第1可動体32のLED32aが揺れ動作用の発光パターンで発光する。そして、例えば第2可動体34が下部位置にある状態を示す画像を表示した状態で、例えば12s経過時点で第3可動体紹介演出は終了する。即ち、第3可動体紹介演出は第2可動体34が上部位置に復帰する画像を表示することなく終了する。
また、図16(b)は第3ボタン紹介演出の演出シナリオの一例であり、図17(b)はその図16(b)の演出シナリオによる演出動作を、図17(a)に示す第3ボタン演出と対比する形で具体的に示したものである。第3ボタン紹介演出は、例えばその実行開始と同時(0s)に、画像表示手段22上で、第3ボタン演出における操作時演出と略同じ演出、例えば的当てによる大当たり信頼度表示演出の画像表示が開始される。しかしながら、画像表示手段22上で演出図柄の変動表示は行われず、LED24aの発光、演出音の出力も行われない。更に、第2可動体34はもちろん、第1可動体32の揺れ動作も行われない。また、このように第3ボタン紹介演出はいきなり操作時演出から開始されるため、画像表示手段22への操作有効報知画像91の表示等、ボタン操作が有効である旨の遊技者への報知は行われない。そして、大当たり信頼度表示演出が終了した時点(5s経過時)で第3ボタン紹介演出は終了する。
このように、第3ボタン紹介演出では、遊技中演出としては必要な演出部分であっても客待ち紹介演出としては不要な例えば操作有効報知画像91の表示等を省くことで、より効果的な演出紹介を可能としている。
また、図18はSリーチ2紹介演出の演出シナリオの一例であり、図19はその図18の演出シナリオによる演出動作を具体的に示したものである。Sリーチ2紹介演出は、例えばその実行開始と同時(0s)に、画像表示手段22上で演出図柄が高速変動からリーチ状態となる。このとき、例えばスピーカ81からリーチに対応する演出音は出力されない。そして、例えば1s経過時点で、画像表示手段22上でSリーチ2演出に対応する演出画像の表示を開始し、それに合わせてLED24aがSリーチ2演出用の発光パターンで例えばSリーチ2変動パターンとは異なる白色に発光するが、スピーカ81からは演出音は出力されないようになっている。このとき、例えば演出図柄は縮小して画像表示手段22の上部側等に退避する。なお、Sリーチ2変動パターンでは第1可動体32が揺れ動作を行い、それに合わせてLED32aが発光するが、このSリーチ2紹介演出では第1可動体32は動作せず、LED32aも発光しない。
そして、例えば43s経過時点で画像表示手段22上には大当たりに対応する演出画像が表示されるが、演出図柄は大当たり態様で停止・確定することなく、例えば中図柄が揺れ変動のままSリーチ2紹介演出は終了する。またスピーカ81から変動停止に対応する演出音は出力されない。
以上のように、客待ち紹介演出は対応する遊技中演出と同一ではなく、演出態様の一部が異なっている。図28(a)は、第3可動体紹介演出(図14(b),図15(b))と、それに対応する第3可動体演出(図14(a),図15(a))との演出態様の相違点をまとめたものである。図28(a)に示すように、第3可動体紹介演出では画像表示手段22に演出図柄の変動が表示されず、演出音も出力されない。LED24aに関しては、第3可動体演出では例えば赤色で発光するのに対し、第3可動体紹介演出ではそれとは異なる白色で発光するようになっている。
また、第1,第2可動体32,34に関しては、第3可動体演出では両可動体32,34が共に動作するのに対し、第3可動体紹介演出では、第1可動体32は動作するが第2可動体34については動作せず、代わりに画像表示手段22に第2可動体34が高速降下する状態を示す画像が表示されるようになっている。また第3可動体演出の演出実行時間は、第2可動体34が高速降下を開始してから上部位置に復帰するまでの44.5sであるのに対し、第3可動体紹介演出については、第2可動体34の画像が高速降下した後、その第2可動体34の画像が上昇することなく終了し、演出実行時間は第3可動体演出よりも短い例えば12sとなっている。
また図28(b)は、第3ボタン紹介演出(図16(b),図17(b))と、それに対応する第3ボタン演出(図16(a),図17(a))との演出態様の相違点を示している。図28(b)に示すように、第3ボタン紹介演出では画像表示手段22に演出図柄の変動が表示されず、演出音の出力、LED24aの発光も行われない。また、第1,第2可動体32,34に関しては、第3ボタン演出では第1可動体32のみが動作するのに対し、第3ボタン紹介演出では第1可動体32と第2可動体34との何れも動作しない。また第3ボタン紹介演出は、第3ボタン演出において遊技者が演出ボタン14を操作したときに実行される操作時演出のみでその演出実行時間は5sであるのに対し、第3ボタン演出ではボタン操作有効期間が開始されてから遊技者が演出ボタン14を操作するまでの時間も含まれるため、その演出実行時間は5sよりは大となる。
また図28(c)は、Sリーチ2紹介演出(図18,図19)と、それに対応するSリーチ2大当たり変動パターン(図16(a),図17(a)等)との演出態様の相違点を示している。図28(c)に示すように、Sリーチ2紹介演出ではSリーチ2大当たり変動パターンと同じく画像表示手段22に演出図柄の変動が表示されるが、その演出図柄が大当たり態様等で停止・確定することはなく、例えば揺れ変動のまま終了するようになっている。また、Sリーチ2紹介演出では演出音は出力されない。LED24aに関しては、Sリーチ2大当たり変動パターンでは例えば赤色で発光するのに対し、Sリーチ2紹介演出ではそれとは異なる白色で発光するようになっている。
また、第1,第2可動体32,34に関しては、Sリーチ2大当たり変動パターンでは第1可動体32が動作するのに対し、Sリーチ2紹介演出では第1可動体32と第2可動体34との何れも動作しない。またSリーチ2大当たり変動パターンの演出実行時間、即ち変動時間は55sであるのに対し、Sリーチ2紹介演出ではリーチとなった時点から開始されるため、その演出実行時間は43sでSリーチ2大当たり変動パターンより短くなっている。
なお、図20のS50aにおいては、例えば複数の客待ち紹介演出(ここでは第3可動体紹介演出、第3ボタン紹介演出、Sリーチ2紹介演出の3つ)の中から所定順序で選択するようにしてもよいし、抽選により選択するようにしてもよい。所定順序で選択する場合には、必ず前回実行時とは異なる客待ち紹介演出が行われるが、抽選により選択する場合には前回実行時と同じ客待ち紹介演出が実行される場合がある。
また、例えば客待ち紹介演出中は画像表示手段22にメニュー表示報知画像92(図24)を表示しないように構成してもよい。この場合、メニュー表示報知画像92を表示していない期間中はメニュー画像を表示させるための操作(演出ボタン14の押下操作)を受け付けないようにしてもよいし、メニュー表示報知画像92を表示していない期間中もメニュー画像を表示させるための操作(演出ボタン14の押下操作)は受け付けるようにしてもよい。
また、図20のS47で客待ち通常演出中でない、即ち客待ち紹介演出中であると判定した場合には(S47:No)、客待ち紹介演出の終了タイミングが到来したか否かを判定し(S51)、客待ち紹介演出の終了タイミングが未だ到来していない場合(S51:No)にはここで客待ち演出処理を終了する。客待ち紹介演出の終了タイミングが到来したと判定した場合には(S51:Yes)、S44に移行して再び客待ち通常演出を開始し(S44)、デモタイマに初期値をセットして(S45)、客待ち演出処理を終了する。
また、S46で変動パターンコマンドを受信したと判定した場合には(S46:Yes)、客待ち状態中フラグを0に設定する(S52)と共に、実行中の客待ち通常演出又は客待ち紹介演出を終了し(S53)、メニュー表示報知画像92の表示を終了し(S54)、メニュー無操作タイマを0クリアして(S55)、客待ち演出処理を終了する。なお、メニュー無操作タイマについては後述する。
以上の客待ち演出処理を実行することにより、主制御基板51から客待ちデモコマンドを受信してから特別図柄表示手段26による図柄変動が開始されるまでの客待ち状態中は、客待ち通常演出と客待ち紹介演出とが交互に出現すると共に画像表示手段22にメニュー表示報知画像が表示される。なお、1回の客待ち状態中に出現する客待ち紹介演出の回数に1回、2回等の制限を設けてもよい。
続いて、図21に示すメニュー管理処理について説明する。このメニュー管理処理では、まずメニュー無操作タイマの減算処理、即ちその値が0より大であることを条件に1減算する処理を行う(S61,S62)。ここで、メニュー無操作タイマは、メニュー表示中の無操作期間を計時するためのもので、後述するS89(図22)、S106(図23)で初期値がセットされるようになっている。
次に、演出ボタン14と十字操作手段15の上下キーとの何れかが押下操作されたか否かを判定し、演出ボタン14が押下された場合(S63:Yes)には演出ボタン押下時処理(S64)を、十字操作手段15の上キーが押下された場合(S65:Yes)には上キー押下時処理(S66)を、下キーが押下された場合(S67:Yes)には下キー押下時処理(S68)を、夫々実行する。なお本実施形態では、演出ボタン14及び十字操作手段15の各キーについては同時押下は許容されないものとする。
演出ボタン14が押下された場合の演出ボタン押下時処理(S64)は例えば図22に示す手順で行う。即ち、まず客待ち状態中フラグが1であるか否か、即ちメニュー選択による設定変更等に関する操作有効期間中であるか否かを判定し(S81)、客待ち状態中フラグが1でない場合(S81:No)にはここで演出ボタン押下時処理を終了する。
客待ち状態中フラグが1であれば(S81:Yes)、メニュー画像フラグが1であるか否かを判定する(S82)。ここで、メニュー画像フラグは、メニュー画像93が表示中であるか否かを示すもので、メニュー画像93の表示中に1がセットされるようになっている。またメニュー画像93は、図25に示すように、例えば1つ前の表示状態に戻すための「戻る」を含む複数の選択項目で構成されており、それら複数の選択項目のうちの何れかに、選択状態を示すカーソルが位置するようになっている。図25のメニュー画像93は、「履歴」、「カスタマイズ」、「ガイダンス」、「戻る」の4種類の選択項目で構成されており、初期状態ではカーソル(図面ではハッチングで示す)が「戻る」に位置している。
S82でメニュー画像フラグが1でない場合には(S82:No)、画像表示手段22にメニュー表示報知画像92を表示中であることを条件にそのメニュー表示報知画像92の表示を終了し(S83:Yes→S84)、また画像表示手段22にメニュー画像93及びメニュー操作報知画像94の表示を開始する(S85,S86)と共にスピーカ81からメニュー報知音を出力する(S87)。ここで、メニュー操作報知画像94は、メニュー画像93に関する操作方法を報知するためのもので、図25に示すように、カーソルの移動に用いる十字操作手段15の上下キーを示すイラストと「選択」の文言、及び選択項目の決定に用いる演出ボタン14のイラストと「決定」の文言で構成されている。
そして、メニュー画像フラグに1(メニュー画像表示中)をセットし(S88)、メニュー無操作タイマに初期値(例えば10sに対応する値)をセットして(S89)、演出ボタン押下時演出を終了する。このように、メニュー画像93が表示されていない状態で演出ボタン14が押下操作された場合には、画像表示手段22にメニュー画像93が表示される。
また、S82でメニュー画像フラグが1(メニュー画像表示中)であれば(S82:Yes)、スピーカ81から決定音を出力する(S90)と共に、カーソル位置の選択項目に対応する特定処理を実行する(S91〜S95)。即ち、カーソル位置の選択項目に下位メニューが存在する場合(S91:Yes)にはその下位メニューを表示し(S92)、カーソル位置の選択項目が「戻る」であれば(S93:Yes)一つ前の状態に戻り(S94)、カーソル位置の選択項目に下位メニューが存在せず(S91:No)、且つ「戻る」でもない場合には(S93:No)、カーソル位置の選択項目に対応する処理を実行する(S95)。そして、メニュー無操作タイマに初期値(例えば10sに対応する値)をセットして(S89)、演出ボタン押下時演出を終了する。
図25に示すメニュー画像の例では、下位メニューが存在する選択項目は例えば「カスタマイズ」である。この「カスタマイズ」の選択項目は、例えば遊技モードの設定を変更するためのもので、この「カスタマイズ」の選択が決定された場合には、図26に示すような下位メニュー画像93aが表示される。この下位メニュー画像93aは、例えば最初のメニュー画面に戻るための「メニュー画面」を含む複数の選択項目(下位選択項目)で構成されており、カーソルの初期位置は例えば「メニュー画面」以外の選択項目の何れか(ここでは最上位置の「スタンダードモード」)に設定されている。
本実施形態では、遊技者が選択可能な遊技モードとして、スタンダードモード、プレミアムモード、チャンスアップモードの3種類が設けられており(図26)、遊技者がそれらに対応する選択項目の何れかを選択し、決定することにより、希望する遊技モードに変更することが可能となっている。この「カスタマイズ」に対応する下位メニュー画像が表示された場合には、カーソルの初期位置をその時点の遊技モードに対応する選択項目に設定することが望ましい。
なお、この下位メニュー画像93aの選択項目の何れかに更に下位メニューを設けてもよい。即ち、メニューの階層数は任意である。また、特定のメニュー画像に移行した場合のカーソルの初期位置は、それよりも上位のメニュー画像から移行してきた場合と、下位のメニュー画像から移行してきた場合とで異なっていてもよく、例えば下位のメニュー画像から戻ってきた場合のカーソルの初期位置は、「メニュー画面」、「戻る」等、それよりも上位に移行するための選択項目に設定することが望ましい。
また、図25に示すメニュー画像の例では、下位メニューが存在しない選択項目は例えば「履歴」であって、この「履歴」の選択が決定された場合には、例えば図27に示すような大当たり履歴の情報が表示される。なお、このような下位メニューが存在しない選択項目の選択が決定された場合でも、図27に示すように、画像表示手段22にはメニュー画面等の上位メニューに戻るための「メニュー画面」等の選択項目と、その選択項目の決定操作を報知するためのメニュー操作報知画像94とが表示される。
また、十字操作手段15の上キーが押下された場合の上キー押下時処理(図21のS66)、同じく下キーが押下された場合の下キー押下時処理(図21のS68)は例えば図23に示す手順で行われる。なお、図23には上キー押下時処理のフローチャートを示すと共に、その上キー押下時処理に対する下キー押下時処理の相違部分のみを括弧書きで示している。ここでは上キー押下時処理について説明し、その中で下キー押下時処理についても言及する。
上キー(下キー)押下時処理(図23)では、まずメニュー画像フラグが1であるか否か、即ちメニュー画像等の表示中であるか否かを判定し(S101)、メニュー画像フラグが1でない場合、即ちメニュー画像等が表示中でない場合には(S101:No)ここで上キー(下キー)押下時処理を終了する。
メニュー画像フラグが1であれば、即ちメニュー画像等が表示中であれば(S101:Yes)、カーソル位置が最上位置(下キー押下時処理の場合は最下位置)であるか否かを判定し(S102)、最上位置(下キー押下時処理の場合は最下位置)でなければ(S102:No)、カーソルを1つ上(下キー押下時処理の場合は1つ下)に移動させ(S104)、最上位置(下キー押下時処理の場合は最下位置)であれば(S102:Yes)、カーソルを最下位置(下キー押下時処理の場合は最上位置)に移動させる(S103)。そして、スピーカ81からカーソル移動音を出力する(S105)と共に、メニュー無操作タイマに初期値(例えば10sに対応する値)をセットし(S106)、上キー(下キー)押下時処理を終了する。
このように、十字操作手段15の上下キーはメニュー画像93が表示された状態でその操作が有効となり、上キーはカーソルを上向きに、下キーはカーソルを下向きに移動させ、それらの連続操作によりカーソルは複数の選択項目を循環移動するようになっている。
図21に戻って説明を続ける。以上のようなS63〜S68の処理に続いては、メニュー無操作タイマの値が0であるか否かを判定し(S69)、メニュー無操作タイマの値が0でなければ、即ち演出ボタン14、十字操作手段15の上下キーの何れかが最後に操作されてから未だ所定時間(例えば10s)が経過していなければここでメニュー管理処理を終了する。
S69でメニュー無操作タイマの値が0であれば、即ち演出ボタン14、十字操作手段15の上下キーの何れかが最後に操作されてから所定時間(例えば10s)が経過した場合には(S69:Yes)、メニュー画像フラグが1(メニュー画像等を表示中)であることを条件に(S70:Yes)、メニュー画像93及びメニュー操作報知画像94の表示を終了し(S71,S72)、メニュー表示報知画像92の表示を開始する(S73)と共にメニュー画像フラグに0をセットし(S74)、メニュー管理処理を終了する。このように、メニュー表示中の無操作期間が所定時間(例えば10s)に達した場合にはメニュー画像93等の表示が終了し、操作待ちの状態となる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、遊技中に行われる遊技中演出と、その遊技中演出に対応する客待ち紹介演出とで演出態様の一部を異ならせているため、客待ち状態中の客待ち紹介演出によって遊技者にその演出をなるべく忠実に伝えつつ、遊技者がその客待ち紹介演出を実際の演出(遊技中演出)であると誤解することを極力防止できる。また、遊技中演出が画像表示手段22への図柄変動表示を含む場合に、この遊技中演出に対応する客待ち紹介演出では図柄を確定表示させないように構成されているため、仮に遊技者が客待ち紹介演出を遊技中演出であると誤解したとしてもその結果によって一喜一憂させることを防止できる。
図29は本発明の第2の実施形態を例示し、客待ち状態中に実行する客待ち紹介演出を複数の中から選択する際に、その時点の遊技モードに対応する客待ち紹介演出を選択するように構成した例を示している。なお、客待ち紹介演出の選択処理以外の構成は第1の実施形態と共通である。
図29は、図20に示す客待ち演出処理における客待ち紹介演出選択処理(S50a)の内容を示したものである。本実施形態の客待ち紹介演出選択処理(図29)では、その時点の遊技モードを判定し(S111)、その遊技モード用の客待ち紹介演出、即ちその遊技モードでの遊技中に実行される可能性のある遊技中演出に対応する客待ち紹介演出を複数種類の中から選択する(S112〜S114)。
例えば、変動パターンや変動中演出等の遊技中演出が遊技モード毎に設けられ、その遊技モード毎の遊技中演出に対応して遊技モード毎(遊技モード用)の客待ち紹介演出が設けられている場合に、遊技モードがスタンダードモードの場合にはスタンダードモード用の客待ち紹介演出を選択し(S112)、遊技モードがプレミアムモードの場合にはプレミアムモード用の客待ち紹介演出を選択し(S113)、遊技モードがチャンスアップモードの場合にはチャンスアップモード用の客待ち紹介演出を選択する(S114)。
これにより、その時点の遊技モードでは出現しない遊技中演出に対応する客待ち紹介演出が出現することがなく、遊技者に遊技中演出を効果的に紹介できる利点がある。なお、S112〜S114における客待ち紹介演出の選択方法は任意であり、各遊技モード用の客待ち紹介演出の中から抽選により選択してもよいし、予め定められた順序に従って選択してもよい。
図30は本発明の第3の実施形態を例示し、第2の実施形態を一部変更して、客待ち状態中に実行する客待ち紹介演出を選択する際に、その時点の遊技モード以外の遊技モードに対応する客待ち紹介演出を選択するように構成した例を示している。なお、客待ち紹介演出の選択処理以外の構成は第2の実施形態と共通である。
本実施形態の客待ち紹介演出選択処理(図30)では、その時点の遊技モードを判定し(S111)、その遊技モードとは異なる遊技モード用の客待ち紹介演出を複数種類の中から選択する(S112a〜S114a)。例えば、遊技モードがスタンダードモードの場合にはプレミアムモード用又はチャンスアップモード用の客待ち紹介演出を選択し(S112a)、遊技モードがプレミアムモードの場合にはスタンダードモード用又はチャンスアップモード用の客待ち紹介演出を選択し(S113a)、遊技モードがチャンスアップモードの場合にはスタンダードモード用又はプレミアムモード用の客待ち紹介演出を選択する(S114a)。
これにより、その時点の遊技モードとは異なる遊技モードでの演出を効果的に紹介できる利点がある。なおこの場合、客待ち紹介演出においてどの遊技モードに対応するものであるかを報知することが望ましい。また、S112a〜S114aにおける客待ち紹介演出の選択方法は任意であり、対象となる客待ち紹介演出の中から抽選により選択してもよいし、予め定められた順序に従って選択してもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態で示した3種類の客待ち紹介演出のうち、第3可動体紹介演出と第3ボタン紹介演出とについては演出図柄の変動表示を行わないように構成したが(図28(a),(b))、例えば図31(a),(b)に示すように画像表示手段22への演出図柄の変動表示を行ってもよい。
また、第3可動体紹介演出とSリーチ2紹介演出とについてはLED24aの発光態様(ここでは発光色)を遊技中演出と異ならせたが(図28(a),(c))、例えば図32(a),(b)に示すようにLED24aの発光態様(例えば発光色)を遊技中演出と同じにしてもよい。遊技中演出とそれに対応する客待ち紹介演出とで発光体の発光態様を異ならせる場合、その発光態様は発光色に限られるものではなく、例えば輝度、発光/非発光、発酵時間、点滅間隔等を異ならせてもよい。
また、第3可動体紹介演出では第2可動体34を動作させる代わりに画像表示手段22に第2可動体34の動作状態を示す画像表示を行ったが(図28(a))、第2可動体34を遊技中演出と同様に実際に動作させてもよい。図33(a),(b)は、図32(a),(b)に示す第3可動体紹介演出とSリーチ2紹介演出とに対して、第1,第2可動体32,34を共に動作させるように変更した例を示している。
また、実施形態で示した3種類の客待ち紹介演出では何れも演出音を出力しないように構成したが(図28(a)〜(c))、遊技中演出と同様に演出音を出力するようにしてもよい。図34(a),(b)は、図33(a),(b)に示す第3可動体紹介演出とSリーチ2紹介演出とに対して、演出音を出力するように変更した例を示している。
実施形態のSリーチ2紹介演出は、Sリーチ2大当たり変動パターンにおけるリーチ演出全体に対応するように構成したが、そのリーチ演出の一部分に対応する客待ち紹介演出を形成してもよい。そのリーチ演出の一部分は、一つのまとまった演出範囲でもよいし、複数の演出範囲を組み合わせたものでもよい。
また、最も大当たり信頼度の高いリーチ変動中に実行される演出や、より大当たり信頼度の高いリーチ変動が選択された場合の出現率が高い演出に対応する客待ち紹介演出を行うことが望ましい。
操作有効報知画像91が異なる複数種類のボタン演出がある場合には、より大当たり信頼度の高い操作有効報知画像91が出現するボタン演出に対応する客待ち紹介演出を行うことが望ましい。なお、ボタン演出は、遊技者が操作手段を操作することに基づいて操作時演出を実行可能な操作演出の一例であり、その操作手段は演出ボタン14等の押しボタンに限られるものではなく、レバー状、ハンドル状等であってもよい。
実施形態の第3可動体紹介演出は、第2可動体34を動作させる代わりに画像表示手段22に第2可動体34の動作状態を示す画像表示を表示し、第2可動体34のLED34aは発光させないように構成したが、は第2可動体34を動作させる第3可動体演出と同様の発光態様でLED34aを発光させるように構成してもよい。
実施形態では複数の客待ち紹介演出を、客待ち通常演出を挟んで複数回実行可能に構成したが、複数種類の客待ち紹介演出を連続して実行可能としてもよいし、同一の客待ち紹介演出を複数回連続して実行可能としてもよい。また、複数種類の客待ち紹介演出を実行可能とする場合、各客待ち紹介演出の実行時間を同一にしてもよい。このように、異なる実行時間の遊技中演出に対応する複数の客待ち紹介演出の実行時間を同一にすることで、複数種類の遊技中演出の魅力を平等に遊技者に紹介することができる。
実施形態では客待ち通常演出と客待ち紹介演出とを交互に行うように構成したが、客待ち通常演出の内容は任意であり、また客待ち通常演出を複数種類設けてもよい。このように客待ち紹介演出に続いて客待ち紹介演出とは異なる内容(例えば遊技スペックを報知するもの)の客待ち通常演出を行うことで、客待ち状態中の演出が単調化することを防止できる。
実施形態のSリーチ2紹介演出では、図柄変動の終盤において図柄を揺れ変動のまま維持することで確定表示させないように構成したが、客待ち紹介演出で図柄の変動表示を行う場合には、例えば図柄を常に高速変動させた状態とすることで図柄を確定表示させないようにしてもよい。揺れ変動、高速変動のまま維持するのは一部の図柄であってもよいし全部の図柄であってもよい。また、客待ち紹介演出で図柄の変動表示を行う場合には図柄を透過状体、即ち後側が透けて見える状態で変動表示してもよい。このように、客待ち紹介演出における図柄の変動態様を、対応する遊技中演出における図柄の変動態様と異ならせることで、遊技中演出の魅力を効果的に紹介しつつ、遊技者がその客待ち紹介演出を実際の演出(遊技中演出)であると誤解することを極力防止できる。また、客待ち紹介演出で図柄の変動表示を行う場合には、遊技中演出では使用しない停止図柄(例えばキャラクター図柄等)で確定表示させてもよい。
客待ち紹介演出の対象となる遊技中演出は任意であり、例えば先読み連続演出、先読み保留変化演出等の先読み演出に対応する客待ち紹介演出を実行してもよい。
客待ち紹介演出を選択する際に、その時点の遊技モードに対応する客待ち紹介演出と、それ以外の遊技モードに対応する客待ち紹介演出との両方を選択対象としてもよい。この場合、その客待ち紹介演出がどの遊技モードに対応するものであるかを報知することが望ましい。
紹介演出の演出態様として、例えば「青」「緑」「赤」「虹(プレミア)」のように、大当たり信頼度が極めて高い(例えば100%)プレミア態様とそれよりも大当たり信頼度の低い通常態様とがある場合、プレミア態様(例えば「虹」)以外の通常態様(例えば「青」「緑」「赤」の何れか)を紹介演出に使用することが望ましい。大当たり信頼度の極めて高いプレミア態様を紹介演出に使用すると、客待ち状態中にも拘わらず遊技者が大当たりと誤認してしまう虞があるが、通常態様の場合にはその可能性は低いからである。
遊技中演出では全ての図柄が「222」「777」「★★★」等の同一図柄で表示される可能性がある場合でも、その遊技中演出に対応する紹介演出では全ての図柄を同一図柄では表示せず、例えば「2↓2」「↓↓↓」(↓は変動中を示す)のように少なくとも一部の図柄を変動中のまま維持するようにしてもよい。
図14(b)、図16(b)では、紹介演出の開始と同時にそれぞれ第2可動体高速落下、信頼度表示演出を行うようにしているが、これに限らず、所定の待機時間後にそれぞれ第2可動体高速落下、信頼度表示演出を行うようにしてもよい。
遊技中演出における画像表示手段への図柄変動表示は、例えば「↓↓↓」から「2↓2」、「2↓2」から「777(全て揺れ変動)」、「7↓7」から「777(全て揺れ変動)」のように、その遊技中演出の進行に伴って変動表示態様を変化させるものであってもよい。
紹介演出又は紹介演出を含む客待ち演出は、遊技状態が通常状態の場合にのみ実行し、遊技状態が通常状態よりも遊技者に有利な特別状態中(例えば確変状態中、時短状態中、潜伏確変状態中等)には紹介演出又は紹介演出を含む客待ち演出を実行しないようにしてもよい。
遊技状態に応じた紹介演出を実行するようにしてもよい。例えば、遊技状態が通常状態であれば通常状態中に発生しうる遊技中演出に対応する紹介演出を実行し、遊技状態が確変状態、時短状態、潜伏確変状態であればそれぞれ確変状態中、時短状態中、潜伏確変状態中に発生しうる遊技中演出に対応する紹介演出を実行するようにしてもよい。
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機、スロットマシン等の各種遊技機において同様に実施することが可能である。