JP6117181B2 - 長期の安定性を有する血液学用コントロール組成物 - Google Patents

長期の安定性を有する血液学用コントロール組成物 Download PDF

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Description

本明細書は、血液組成物のための新規懸濁媒体およびその使用方法に関連し、それは特に赤血球成分を含む組成物および血液測定のための電気的および光学的手段を使用するデバイスで使用するために有用である。
血液学用コントロール製品は、相対的な基準で、問題の測定に関して、新鮮血液のテストサンプルが、何を構成するかを正確に示さなければならない。赤血球のような血液成分は、ゆっくりと溶血し、そして血液ドナーから除去された後数時間以内に、大きさおよび形が変化するので、そのコントロール製品が、新鮮血液をシミュレートすることが重要である。同様に、白血球も変性性の変化を受ける。コントロール懸濁媒体は、その血液学用コントロール製品の有効期間の間、血液学用コントロール組成物(hematology control composition)中の成分を分解してはならない。血液学用コントロール製品の有効期間は、製品の製造から、顧客が製品を使用するまでの時間を考慮する。
懸濁媒体処方物を、それらに懸濁される細胞および/または粒子の属性を安定化させる目的で、および可能性のある混入微生物の増殖を阻害するために十分な抗菌特性を有するようにデザインする。測定することが望ましい赤血球および白血球の特定のパラメーターが、血液学用コントロール製品のために適当な懸濁媒体の必要な特徴のいくつかを規定する。
血液サンプル中の赤血球の容積を知ることが望ましい。この測定値を確認し、そして赤血球を計数したら、充填赤血球量またはヘマトクリットを計算し得る。従って、コントロール製品の懸濁媒体は、平均赤血球容積(MCV)および赤血球分布幅(RDW)を測定し得るように、サンプル中の赤血球の容積を平衡化および安定化し得るべきである。
赤血球成分、白血球成分、および血小板成分のような、血液学用コントロール製品の成分の、懸濁媒体に含まれる化学的化合物に対する感受性のために、特に様々な保存期間にわたって、分析されるべき血液細胞成分を分解せず、またその特徴を望ましくなくように変更することもない化学的化合物の組み合わせを発見することは困難であった。多くの場合、血液細胞成分の安定性または機能的性質を維持するために、1つまたはそれより多い化学的化合物を加えるが、それは血液細胞の1つまたはそれより多い物理的パラメーターまたは他の血液細胞の測定に有害な影響を与え得る。
血液学用コントロール製品の先行技術の懸濁媒体の1つの不利な点は、赤血球成分と組み合わせて使用した場合に、そのコントロール製品の密閉バイアルでの有効期間が短いことである。この有効期間が切れた後、そのコントロール製品は、測定することが望ましい、血液細胞の1つまたはそれより多い特定のパラメーターを正確にシミュレートしない。
歴史的に、懸濁媒体処方物の有効性を、変化する、または規定された傾向を示すことが公知である、細胞および/または粒子のそれらの特定の属性に関して観察される安定化の量(変化の量)によって測定してきた。「全血」血液学用コントロールの処方物で使用する哺乳類赤血球(RBC)は、時間をわたってのMCVおよびRDWの変化を示すことが周知である。マルチパラメーター自動化血液学用装置に関して、較正、操作、および品質保証データの蓄積を適切に補助するために、血液学用コントロール製品中の赤血球成分が、十分な期間、MCVを規定された範囲内に維持することが重要である。同時に、血液学用コントロール製品に必要な安定性を提供するために、RDWは十分な期間一貫したままでなければならない。
ある程度の安定性を与えるために、すなわち「全血」コントロールで使用される赤血球が示すMCV変化の量を低減するために、1つの一般的なアプローチを使用した。そのようなアプローチは、Hunt(特許文献1(1975))およびWongら(特許文献2(1988)および特許文献3(1987))によって示され、彼らは少量の様々な水性アルデヒドを使用して、懸濁した赤血球の形および大きさを安定化した。しかし、Wongら(特許文献2(1988))によって記載された安定化赤血球調製物の不利な点の1つは、示されるMCV変化が最小になる前に必要な安定化期間は、処理した調製物の最初のレベルまたは大きさに依存することである。平衡化は、レベルI、II、およびIIIに関してそれぞれ約35、25、および10日かかった。MCV値が変わらなくなったら、それらは90日間またはそれ以上一定のままであった(1MCV単位の許容誤差内)。しかし、不均等な平衡化時間は、製造環境においてこれらの教示を実行するのに物流の困難を増大させる。さらに、現在、もし赤血球をアルデヒド固定剤で固定または安定化するなら、赤血球は代謝活性の著明な減少を有するので、長期の有効期間安定性を提供する懸濁媒体の有益な効果は最小になると考えられる。
先行技術の媒体の別の不利な点は、密閉バイアル中で長期間保存された、赤血球および固定ヒト白血球または白血球類似物と組み合わせて使用する場合、そのコントロール製品は、相対的な基準で、問題の測定に関して、新鮮血液のテストサンプルが何を構成しているかを正確に示さないことである。
米国特許第3,873,467号明細書 米国特許第4,777,139号明細書 米国特許第4,698,312号明細書
従って、当分野において、血液学用コントロール製品の保存された密閉バイアルが、分析時に、相対的な基準で、MCVおよびRDWの測定に関して、新鮮血液のテストサンプルが何を構成するのかを正確に示すような、血液学用コントロール製品で使用するための新規懸濁媒体のニーズが存在する。有効期間の延長は、製造物流に関する問題、およびその製品を使用し得る時間の短い製品を得る顧客の不満を回避する。
本明細書は、血液細胞コントロールのより長い安定性を有する新規懸濁媒体を提供することによって、当該分野におけるニーズを満たす。
本明細書の局面は、血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む懸濁媒体組成物を提供する。開示される血液懸濁媒体組成物は、実質的に非エステル化脂肪酸を含まない、または約4mmol/リットル未満の遊離脂肪酸濃度を有し得る。
本明細書の他の局面は、血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む等張性懸濁媒体中に赤血球成分および/または白血球成分を含む血液学用コントロール組成物を提供する。開示される血液学用コントロール組成物は、実質的に非エステル化脂肪酸を含まない、または約4mmol/リットル未満の遊離脂肪酸濃度を有し得る。開示される血液学用コントロール組成物は、溶解可能な赤血球成分および/または白血球成分に関して少なくとも40日間の有効期間を提供する。
本明細書のさらに他の局面は、血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定するための方法を提供する。開示される方法は、以下の工程を含み得る:a)本明細書中で開示される血液学用コントロール組成物を提供する工程であって、ここでその血液学用コントロール組成物は、その血液学用コントロール組成物中に存在する1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターに関して公知の参照値を有する、工程;b)血液学用装置を用いて、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターに関する実験値を測定する工程;ならびにc)工程(b)から得られた1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターに関する実験値を、工程(a)から得られた1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターに関する公知の参照値と比較する工程であって、ここでその比較は、その血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定する、工程。
図1は、MCVの安定性に対する遊離脂肪酸の影響を示す。 図2は、MCVの安定性に対するBSAモノマー対ダイマーの比の影響を示す。 図3は、COULTER(登録商標)LH750装置における、5分類血液学的細胞コントロール(five−part differential hematology cell control)(Abnormal II)の処方物A、ロットAにおけるMCVの回復を示す。 図4は、LH750装置における、5分類血液学的細胞コントロール(Abnormal II)の処方物A、ロットBにおけるMCVの回復を示す。 図5は、LH750装置における、5分類血液学的細胞コントロール(Abnormal II)の処方物A、ロットCにおけるMCVの回復を示す。 図6は、LH750装置における、処方物Aおよび処方物Bそれぞれの1ロット間のMCV回復の比較を示す。 図7は、LH750装置における、全ての処方物間のMCV回復の比較を示す(処方物Aの2つのさらなるロット、処方物Bの1つのさらなるロット、および処方物Cの2つのロット)。 図8は、COULTER(登録商標)STKSTM装置における、全ての処方物間のMCV回復の比較を示す(処方物Aの2つのロット、処方物Bの1つのロット、および処方物Cの2つのロット)。 図9は、LH750装置における、5分類血液学的細胞コントロール(Abnormal II)の3つのロットのWBC回復を示す。 図10は、LH750装置における、5分類血液学的細胞コントロール(Abnormal II)の3つのロットのRBC回復を示す。 図11は、LH750装置における、5分類血液学的細胞コントロール(Abnormal II)の3つのロットのRDW回復を示す。 図12は、LH750装置における、5分類血液学的細胞コントロール(Abnormal II)の3つのロットのヘモグロビン回復を示す。 図13は、LH750装置における、5分類血液学的細胞コントロール(Abnormal II)の3つのロットの血小板回復を示す。 図14は、LH750装置における、5分類血液学的細胞コントロール(Abnormal II)の3つのロットのMPV回復を示す。
懸濁媒体組成物、血液学用コントロール組成物およびその使用方法が、本明細書中で説明される。本明細書中で開示される懸濁媒体組成物を、1つまたはそれより多い血液細胞またはその類似物を含む血液細胞成分と使用し得る。従って、本明細書中で開示される懸濁媒体組成物は、血液学用コントロール組成物の調製のために適当である。本明細書中で開示される懸濁媒体組成物は、1つまたはそれより多い血液細胞成分に関して延長した安定性を提供し得、そして従ってより長い期間、血液学用コントロール組成物の有効期間を維持することに特に有用性を有する。特に、その組成物は、血液参照コントロールの赤血球成分のMCVおよびRDWを安定化するために有用であり得、より延長された有効期間を提供する。より長い有効期間は、血液学用コントロール組成物の製造者に、以前により短い有効期間を有する製品では利用可能でなかった、その組成物の流通経路を提供し得る。それに加えて、より長い有効期間は、一般使用者が、既存の供給品を使い切った後またはより短い有効期間のために期限切れになった後にコントロール製品の新しい供給品を購入するのではなく、続く使用のために多量の血液組成物を購入することを可能にすることによって、一般使用者に利益を提供し得る。
本明細書中で開示される血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多い血液細胞成分を加えた、本明細書中で開示される懸濁媒体組成物を指す。血液細胞成分は、全血において見出される成分をシミュレートし、そして懸濁媒体組成物中での最終的な懸濁の前に、他の処理によって固定、安定化、操作、処理、または調製され得るか、またはされ得ない。血液学用コントロール組成物を、マルチパラメーター自動化血液学用装置において使用し得、そして血液細胞およびその成分を数え上げるおよび/または区別する電気的および光学的測定によって分析し得る。装置によって測定する場合、本明細書中で開示される血液学用コントロール組成物は、マルチパラメーター自動化血液学用装置の較正、操作、および品質保証データの蓄積を補助し得る。
本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多い血清アルブミン成分を含み得る。血清アルブミン成分は、制限無しに、生物から精製された、または組換え的に産生された、ウシ血清アルブミンまたはヒト血清アルブミンを含む。それに加えて、血清アルブミン成分は、モノマー形態、ダイマー形態、またはそれらの両方の組み合わせで存在し得る。
本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば少なくとも5g/L、少なくとも10g/L、少なくとも15g/L、少なくとも20g/L、少なくとも25g/L、少なくとも30g/L、少なくとも35g/L、少なくとも40g/L、少なくとも45g/L、少なくとも50g/L、少なくとも55g/L、または少なくとも60g/Lの濃度で存在する血清アルブミン成分を含む。本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば約5g/Lから約30g/L、約5g/Lから約40g/L、約5g/Lから約50g/L、約5g/Lから約60g/L、約10g/Lから約30g/L、約10g/Lから約40g/L、約10g/Lから約50g/L、約10g/Lから約60g/L、約15g/Lから約30g/L、約15g/Lから約40g/L、約15g/Lから約50g/L、約15g/Lから約60g/L、約20g/Lから約30g/L、約20g/Lから約40g/L、約20g/Lから約50g/L、約20g/Lから約60g/L、約25g/Lから約30g/L、約25g/Lから約40g/L、約25g/Lから約50g/L、約25g/Lから約60g/L、約30g/Lから約40g/L、約30g/Lから約50g/L、または約30g/Lから約60g/Lの間の濃度で存在する、血清アルブミン成分を含む。
本実施態様の他の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば2:1より低い、3:1より低い、4:1より低い、5:1より低い、6:1より低い、または7:1より低いモノマー対ダイマーの比で存在する、血清アルブミン成分を含む。本実施態様の他の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば約1:1から約2:1、約1:1から約3:1、約1:1から約4:1、約1:1から約5:1、約1:1から約6:1、または約1:1から約7:1の間のモノマー対ダイマーの比で存在する、血清アルブミン成分を含む。
本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば少なくとも5g/L、少なくとも10g/L、少なくとも15g/L、少なくとも20g/L、少なくとも25g/L、少なくとも30g/L、少なくとも35g/L、少なくとも40g/L、少なくとも45g/L、少なくとも50g/L、少なくとも55g/L、または少なくとも60g/Lの濃度で存在する血清アルブミン成分を含む。本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば約5g/Lから約30g/L、約5g/Lから約40g/L、約5g/Lから約50g/L、約5g/Lから約60g/L、約10g/Lから約30g/L、約10g/Lから約40g/L、約10g/Lから約50g/L、約10g/Lから約60g/L、約15g/Lから約30g/L、約15g/Lから約40g/L、約15g/Lから約50g/L、約15g/Lから約60g/L、約20g/Lから約30g/L、約20g/Lから約40g/L、約20g/Lから約50g/L、約20g/Lから約60g/L、約25g/Lから約30g/L、約25g/Lから約40g/L、約25g/Lから約50g/L、約25g/Lから約60g/L、約30g/Lから約40g/L、約30g/Lから約50g/L、または約30g/Lから約60g/Lの間の濃度で存在する、血清アルブミン成分を含む。
本実施態様の他の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば、2:1より低い、3:1より低い、4:1より低い、5:1より低い、6:1より低い、または7:1より低いモノマー対ダイマーの比で存在する、血清アルブミン成分を含む。本実施態様の他の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば約1:1から約2:1、約1:1から約3:1、約1:1から約4:1、約1:1から約5:1、約1:1から約6:1、または約1:1から約7:1の間のモノマー対ダイマーの比で存在する、血清アルブミン成分を含む。
本明細書中で開示する懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多いコレステロール成分を含み得る。
本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば、少なくとも300mg/L、少なくとも400mg/L、少なくとも500mg/L、少なくとも600mg/L、少なくとも700mg/L、少なくとも800mg/L、少なくとも900mg/L、少なくとも1000mg/L、少なくとも1100mg/L、少なくとも1200mg/L、少なくとも1300mg/L、少なくとも1400mg/L、または少なくとも1500mg/Lの濃度で存在する、コレステロール成分を含む。本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば約300mg/Lから約1000mg/L、約300mg/Lから約1100mg/L、約300mg/Lから約1200mg/L、約300mg/Lから約1300mg/L、約300mg/Lから約1400mg/L、約300mg/Lから約1500mg/L、約400mg/Lから約1000mg/L、約400mg/Lから約1100mg/L、約400mg/Lから約1200mg/L、約400mg/Lから約1300mg/L、約400mg/Lから約1400mg/L、約400mg/Lから約1500mg/L、約500mg/Lから約1000mg/L、約500mg/Lから約1100mg/L、約500mg/Lから約1200mg/L、約500mg/Lから約1300mg/L、約500mg/Lから約1400mg/L、約500mg/Lから約1500mg/L、約600mg/Lから約1000mg/L、約600mg/Lから約1100mg/L、約600mg/Lから約1200mg/L、約600mg/Lから約1300mg/L、約600mg/Lから約1400mg/L、または約600mg/Lから約1500mg/Lの間の濃度で存在する、コレステロール成分を含む。
本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば少なくとも300mg/L、少なくとも400mg/L、少なくとも500mg/L、少なくとも600mg/L、少なくとも700mg/L、少なくとも800mg/L、少なくとも900mg/L、少なくとも1000mg/L、少なくとも1100mg/L、少なくとも1200mg/L、少なくとも1300mg/L、少なくとも1400mg/L、または少なくとも1500mg/Lの濃度で存在する、コレステロール成分を含む。本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば約300mg/Lから約1000mg/L、約300mg/Lから約1100mg/L、約300mg/Lから約1200mg/L、約300mg/Lから約1300mg/L、約300mg/Lから約1400mg/L、約300mg/Lから約1500mg/L、約400mg/Lから約1000mg/L、約400mg/Lから約1100mg/L、約400mg/Lから約1200mg/L、約400mg/Lから約1300mg/L、約400mg/Lから約1400mg/L、約400mg/Lから約1500mg/L、約500mg/Lから約1000mg/L、約500mg/Lから約1100mg/L、約500mg/Lから約1200mg/L、約500mg/Lから約1300mg/L、約500mg/Lから約1400mg/L、約500mg/Lから約1500mg/L、約600mg/Lから約1000mg/L、約600mg/Lから約1100mg/L、約600mg/Lから約1200mg/L、約600mg/Lから約1300mg/L、約600mg/Lから約1400mg/L、または約600mg/Lから約1500mg/Lの間の濃度で存在する、コレステロール成分を含む。
本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多い非イオン性界面活性剤成分を含み得る。非イオン性界面活性剤の制限しない例は、ポリソルベート20ソルビタンモノオレアート(TWEEN(登録商標)20)、ポリソルベート40ソルビタンモノオレアート(TWEEN(登録商標)40)、ポリソルベート60ソルビタンモノオレアート(TWEEN(登録商標)60)、ポリソルベート61ソルビタンモノオレアート(TWEEN(登録商標)61)、ポリソルベート65ソルビタンモノオレアート(TWEEN(登録商標)65)、ポリソルベート80ソルビタンモノオレアート(TWEEN(登録商標)80)、およびポリソルベート81ソルビタンモノオレアート(TWEEN(登録商標)81)のようなポリオキシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル;ポロキサマー25R8(PLURONIC(登録商標)25R8)、ポロキサマー124(PLURONIC(登録商標)L44)、ポロキサマー181(PLURONIC(登録商標)L61)、ポロキサマー182(PLURONIC(登録商標)L62)、ポロキサマー184(PLURONIC(登録商標)L64)、ポロキサマー188(PLURONIC(登録商標)F68)、ポロキサマー237(PLURONIC(登録商標)F87)、ポロキサマー338(PLURONIC(登録商標)L108)、ポロキサマー407(PLURONIC(登録商標)F127)のようなポロキサマー(ポリエチレン−ポリプロピレンコポリマー);アルキルフェノールポリグリコールエーテル;ポリエチレングリコールアルキルアリールエーテル;オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、BRIJ(登録商標)30、およびBRIJ(登録商標)35のようなポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル;2−ドデコキシエタノール(LUBROL(登録商標)−PX);ポリオキシエチレン(4−5)p−t−オクチルフェノール(TRITON(登録商標)X−45)およびポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル(TRITON(登録商標)X−100)のようなポリオキシエチレングリコールオクチルフェノールエーテル;ノノキシノール−9のようなポリオキシエチレングリコールアルキルフェノールエーテル;ノニルフェノキシポリエトキシルエタノールおよびオクチルフェノキシポリエトキシルエタノールのようなフェノキシポリエトキシルエタノール;オクチルグルコピラノシドのようなグルコシドアルキルエーテル;ドデシルマルトピラノシドのようなマルトシドアルキルエーテル;ヘプチルチオグルコピラノシドのようなチオグルコシドアルキルエーテル;ジギトニン;ラウリン酸グリセリルのようなグリセロールアルキルエステル;アルキルアリールポリエーテルスルフェート;アルコールスルホネート;ソルビタンアルキルエステル;コカミドモノエタノールアミンおよびコカミドジエタノールアミンのようなコカミドエタノールアミン;スクロースモノラウレート;ドデシルジメチルアミン酸化物、およびコール酸ナトリウムを含む。本明細書中で開示される方法において有用な非イオン性界面活性剤の他の制限しない例は、例えばWinslowら、Methods and Compositions for Simultaneously Isolating Hemoglobin from Red Blood Cells and Inactivating Viruses、U.S.2008/0138790;Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems(Howard C.Anselら編、Lippincott Williams & Wilkins Publishers、第7版、1999);Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Alfonso R.Gennaro編、Lippincott,Williams & Wilkins、第20版、2000);Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics(Joel G.Hardmanら編、McGraw−Hill Professional、第10版、2001);およびHandbook of Pharmaceutical Excipients(Raymond C.Roweら、APhA Publications、第4版、2003)において見出し得、これらは各々は、それらの全体が参考として本明細書に援用される。
本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば約0.01%(v/v)、約0.05%(v/v)、約0.075%(v/v)、約0.1%(v/v)、約0.2%(v/v)、約0.3%(v/v)、約0.4%(v/v)、約0.5%(v/v)、約0.6%(v/v)、約0.7%(v/v)、約0.8%(v/v)、約0.9%(v/v)、約1.0%(v/v)、約2.0%(v/v)、約3.0%(v/v)、約4.0%(v/v)、約5.0%(v/v)、約6.0%(v/v)、約7.0%(v/v)、約8.0%(v/v)、約9.0%(v/v)、または約10.0%(v/v)の濃度で存在する、非イオン性界面活性剤成分を含む。本実施態様の他の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば少なくとも0.01%(v/v)、少なくとも0.05%(v/v)、少なくとも0.075%(v/v)、少なくとも0.1%(v/v)、少なくとも0.25%(v/v)、少なくとも0.5%(v/v)、少なくとも0.75%(v/v)、少なくとも1.0%(v/v)、少なくとも2.5%(v/v)、少なくとも5.0%(v/v)、少なくとも7.5%(v/v)、または少なくとも10.0%(v/v)の濃度で存在する、非イオン性界面活性剤成分を含む。本実施態様のさらに他の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば約0.1%(v/v)から約0.5%(v/v)、約0.1%(v/v)から約1.0%(v/v)、約0.2%(v/v)から約0.5%(v/v)、約0.2%(v/v)から約1.0%(v/v)、約0.2%(v/v)から約2.0%(v/v)、約0.5%(v/v)から約1.0%(v/v)、約0.5%(v/v)から約5.0%(v/v)、または約1.0%(v/v)から約10.0%(v/v)の間の濃度で存在する、非イオン性界面活性剤成分を含む。
本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば約0.01%(v/v)、約0.05%(v/v)、約0.075%(v/v)、約0.1%(v/v)、約0.2%(v/v)、約0.3%(v/v)、約0.4%(v/v)、約0.5%(v/v)、約0.6%(v/v)、約0.7%(v/v)、約0.8%(v/v)、約0.9%(v/v)、約1.0%(v/v)、約2.0%(v/v)、約3.0%(v/v)、約4.0%(v/v)、約5.0%(v/v)、約6.0%(v/v)、約7.0%(v/v)、約8.0%(v/v)、約9.0%(v/v)、または約10.0%(v/v)の濃度で存在する、非イオン性界面活性剤成分を含む。本実施態様の他の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば少なくとも0.01%(v/v)、少なくとも0.05%(v/v)、少なくとも0.075%(v/v)、少なくとも0.1%(v/v)、少なくとも0.25%(v/v)、少なくとも0.5%(v/v)、少なくとも0.75%(v/v)、少なくとも1.0%(v/v)、少なくとも2.5%(v/v)、少なくとも5.0%(v/v)、少なくとも7.5%(v/v)、または少なくとも10.0%(v/v)の濃度で存在する、非イオン性界面活性剤成分を含む。本実施態様のさらに他の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば約0.1%(v/v)から約0.5%(v/v)、約0.1%(v/v)から約1.0%(v/v)、約0.2%(v/v)から約0.5%(v/v)、約0.2%(v/v)から約1.0%(v/v)、約0.2%(v/v)から約2.0%(v/v)、約0.5%(v/v)から約1.0%(v/v)、約0.5%(v/v)から約5.0%(v/v)、または約1.0%(v/v)から約10.0%(v/v)の間の濃度で存在する、非イオン性界面活性剤成分を含む。
本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多いpH調整剤を含み得る。必要なpHを与えるために適当なpH調整組成物の例は、酸、典型的にはクエン酸、塩酸または硫酸、およびアルカリ金属水酸化物のような塩基、および当業者に公知であるような他の薬剤を含む。血液サンプルの分析に干渉しない限り、他の酸で置換し得る。許容可能なpH調整剤の例は、クエン酸三ナトリウムおよびリン酸ナトリウムを含む。許容可能なアルカリ金属水酸化物の例は、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムを含む。本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば約5.8から約6.8、約6.0から約6.8、約6.2から約6.8、約6.4から約6.8、約5.8から約6.5、約6.0から約6.5、または約6.2から約6.5の間の範囲のpHを生じる、1つまたはそれより多いpH調整剤を含む。本実施態様の他の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば約5.8から約6.8、約6.0から約6.8、約6.2から約6.8、約6.4から約6.8、約5.8から約6.5、約6.0から約6.5、または約6.2から約6.5の間の範囲のpHを生じる、1つまたはそれより多いpH調整剤を含む。
本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多い浸透圧剤(osmolality agent)を含み得る。適当な浸透圧剤は、赤血球を溶解から維持するために有効な範囲の重量オスモル濃度を提供する。アルカリ金属塩化物およびアルカリ金属硫酸塩を、血液学用コントロール製品中の血液成分に有害な影響を与えないように、適当な重量オスモル濃度を提供するために使用し得る。重量オスモル濃度のコントロールは、同時に赤血球MCVに影響を与える。適当な重量オスモル濃度および張度の調整剤は、制限無しに、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ラクトース、デキストランおよび当業者に公知であるような他の化合物を含む。一般的に、その懸濁媒体は、等張であり得る。
本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば約200mOsmから約325mOsm、約200mOsmから約350mOsm、約200mOsmから約375mOsm、約200mOsmから約400mOsm、約250mOsmから約325mOsm、約250mOsmから約350mOsm、約250mOsmから約375mOsm、約250mOsmから約400mOsm、約280mOsmから約325mOsm、約280mOsmから約350mOsm、約280mOsmから約375mOsm、または約280mOsmから約400mOsmの間の重量オスモル濃度を提供する、1つまたはそれより多い浸透圧剤を含む。本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、約280mOsmから約330mOsmの間の重量オスモル濃度を提供する、1つまたはそれより多い浸透圧剤を含む。
本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば約200mOsmから約325mOsm、約200mOsmから約350mOsm、約200mOsmから約375mOsm、約200mOsmから約400mOsm、約250mOsmから約325mOsm、約250mOsmから約350mOsm、約250mOsmから約375mOsm、約250mOsmから約400mOsm、約280mOsmから約325mOsm、約280mOsmから約350mOsm、約280mOsmから約375mOsm、または約280mOsmから約400mOsmの間の重量オスモル濃度を提供する、1つまたはそれより多い浸透圧剤を含む。本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、約280mOsmから約330mOsmの間の重量オスモル濃度を提供する、1つまたはそれより多い浸透圧剤を含む。
本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多い保存剤を含み得る。適当な保存剤は、本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物の物理的特徴または機能性に有害な影響を与え得る、真菌または細菌の増殖を低減または防止する、殺真菌活性および殺菌活性を提供する。適当な保存剤は、ペニシリンGナトリウム、硫酸ジヒドロストレプトマイシン、5−フルオロウラシル、イミダゾ−ル、硫酸カナマイシン、硫酸ゲンタマイシン、および硫酸ネオマイシンを含み得る。しかし、硫酸ネオマイシンは、赤血球のMCVに影響を与え得る。保存剤の量は、本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物の分析に有害な影響を与えてはならない。
本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、例えばその懸濁媒体組成物の重量の0.5%未満、0.4%未満、0.3%未満、0.2%未満の量で存在する、1つまたはそれより多い保存剤を含む。
本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えばその血液学用コントロール組成物の重量の0.5%未満、0.4%未満、0.3%未満、0.2%未満の量で存在する、1つまたはそれより多い保存剤を含む。
本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多い補助剤を含み得る。適当な補助剤は、制限無しに、デキストラン、塩化アンモニウム、およびジヒドロキシアセトン、ジオクチルフタレート(dioctyphthalate)、アデノシン一リン酸およびイノシンを含む。
本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物は、実質的に非エステル化脂肪酸成分を含まないことがあり得る。本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば4mmol/L未満、3mmol/L未満、2mmol/L未満、1.0mmol/L未満、0.75mmol/L未満、0.50mmol/L未満、0.25mmol/L未満、0.10mmol/L未満、0.075mmol/L未満、0.050mmol/L未満、0.025mmol/L未満、0.01mmol/L未満、または0.001mmol/L未満の濃度を有する、非エステル化脂肪酸成分を含む。本実施態様の他の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば約0.01mmol/Lから約4mmol/L、約0.01mmol/Lから約3.5mmol/L、約0.01mmol/Lから約3mmol/L、約0.01mmol/Lから約2.5mmol/L、約0.01mmol/Lから約2mmol/L、約0.1mmol/Lから約4mmol/L、約0.1mmol/Lから約3.5mmol/L、約0.1mmol/Lから約3mmol/L、約0.1mmol/Lから約2.5mmol/L、または約0.1mmol/Lから約2mmol/Lの間の濃度を有する、非エステル化脂肪酸成分を含む。本実施態様の別の局面において、懸濁媒体組成物は、約0.78mmol/L未満の濃度を有する非エステル化脂肪酸成分を含む。本実施態様の別の局面において、懸濁媒体組成物は、約0.78mmol/Lおよび約2.16mmol/Lの間の濃度を有する、非エステル化脂肪酸成分を含む。
本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば4mmol/L未満、3mmol/L未満、2mmol/L未満、1.0mmol/L未満、0.75mmol/L未満、0.50mmol/L未満、0.25mmol/L未満、0.10mmol/L未満、0.075mmol/L未満、0.050mmol/L未満、0.025mmol/L未満、0.01mmol/L未満、または0.001mmol/L未満の濃度を有する、非エステル化脂肪酸成分を含む。本実施態様の他の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば約0.01mmol/Lから約4mmol/L、約0.01mmol/Lから約3.5mmol/L、約0.01mmol/Lから約3mmol/L、約0.01mmol/Lから約2.5mmol/L、約0.01mmol/Lから約2mmol/L、約0.1mmol/Lから約4mmol/L、約0.1mmol/Lから約3.5mmol/L、約0.1mmol/Lから約3mmol/L、約0.1mmol/Lから約2.5mmol/L、または約0.1mmol/Lから約2mmol/Lの間の濃度を有する、非エステル化脂肪酸成分を含む。本実施態様の別の局面において、血液学用コントロール組成物は、約0.78mmol/L未満の濃度を有する非エステル化脂肪酸成分を含む。本実施態様の別の局面において、血液学用コントロール組成物は、約0.78mmol/Lおよび約2.16mmol/Lの間の濃度を有する、非エステル化脂肪酸成分を含む。
1つの実施態様において、本明細書中で記載される懸濁媒体組成物は、以下の成分を含み得る:脱イオン水、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム一塩基性、メチルパラベン−7M、プロピルパラベン、ラクトース、クエン酸、硫酸ネオマイシン、アデノシン一リン酸、水酸化ナトリウム、クエン酸三ナトリウム、デオキシコール酸、ペニシリンGナトリウム、硫酸カナマイシン、イノシン、硫酸ジヒドロストレプトマイシン、プロカインHCl、ヨードアセトアミド、フェネルガンHCl、5−フルオロウラシル、ポロキサマー25R8、ウシ血清アルブミン溶液、およびコレステロール。
各成分は、組成物中である範囲の量を有し得、そして以下のようであり得る:脱イオン水−約500mL、約600mL、約700mL、または約750mL;塩化ナトリウム−約1g、約2g、または約3g;リン酸ナトリウム一塩基性−約0.5g、約1.0g、約1.5g、約2.0g、約2.5g、または約3.0g;メチルパラベン−7M−約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、または約1.0g;プロピルパラベン−約0.1g、約0.2g、約0.3g、約0.4g、約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、または約1.0g;ラクトース−約10g、約20g、約30g、約40g、または約50g;クエン酸−約0.2g、約0.3g、約0.4g、約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、または約1.0g;硫酸ネオマイシン−約0.2g、約0.3g、約0.4g、約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、または約1.0g;アデノシン一リン酸−約0.3g、約0.4g、約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、または約1.0g;水酸化ナトリウム−約0.40gおよび約0.50gの間;クエン酸三ナトリウム−約1.0g、約2.0g、約3.0g、約4.0g、約5.0g、約6.0g、約7.0g、約8.0g、約9.0g、または約10g;デオキシコール酸−約0.1g、約0.2g、約0.3g、約0.4g、約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、または約1.0g;ペニシリンGナトリウム−約0.5×10単位、約1.0×10単位、約1.5×10単位、約2.0×10単位、約2.5×10単位、または約3.0×10単位;硫酸カナマイシン−約0.1g、約0.2g、約0.3g、約0.4g、約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、または約1.0g;イノシン−約0.3g、約0.4g、約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、または約1.0g;硫酸ジヒドロストレプトマイシン−約0.1g、約0.2g、約0.3g、約0.4g、約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、または約1.0g;プロカインHCl−約0.1g、約0.2g、約0.3g、約0.4g、約0.5g、約0.6g、または約0.7g;ヨードアセトアミド−約0.010gおよび約0.050gの間;フェネルガンHCl−約0.1g、約0.2g、約0.3g、約0.4g、約0.5g、約0.6g、約0.7g、約0.8g、約0.9g、または約1.0g;5−フルオロウラシル−約0.5g、約1g、約2g、または約3g;プルロニック25R8−約1g、約2g、または約3g;BSA溶液−約20g、約30g、約40g、約50g、約60g、または約70g;およびコレステロール−約300mg、約400mg、約500mg、約600mg、約700mg、約800mg、約900mg、約1000mg、約1100mg、約1200mg、約1300mg、約1400mg、または約1500mg。
血液細胞成分は、例えば赤血球、白血球、網状赤血球、血小板、および有核赤血球等のような、血液構成要素、およびこれらの構成要素の類似物を含む。好ましくは、血液細胞成分は、ヒト由来の血液細胞を含む。それに加えて、血液細胞成分は、ヒト、動物、または当該分野で公知の他の全血細胞成分の、大きさ、形、または他の測定可能な特徴を示す供給源由来であり得る。
血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多い血液細胞成分を含む。血液細胞成分は、単独で、または他の血液細胞成分と組み合わせて、例えば血液学用装置のような装置において測定され得る、全血の特徴を十分にシミュレートする。従って、血液細胞成分は、制限無しに、血液細胞の大きさ、血液細胞の形、血液細胞濃度、血液細胞凝塊形成、血液細胞分布、血液細胞含有量、血液細胞容積、血液細胞集団、血液細胞型の亜集団、またはそれらの任意の組み合わせを含む、血液細胞パラメーターの測定において有用である。
1つの実施態様において、血液学用コントロール組成物は、赤血球パラメーターを提供する赤血球成分を含み得る。本実施態様の局面において、その赤血球成分は、安定化赤血球成分または溶解可能な赤血球成分である。本実施態様の他の局面において、その赤血球パラメーターは、赤血球数、MCV、RDW、またはそれらの任意の組み合わせを含む。本実施態様の他の局面において、血液学用コントロール組成物は、赤血球数、MCV、および/またはRDWを含み、それは実質的にヒト全血の赤血球数、MCV、および/またはRDWに対応する。
別の実施態様において、血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多い白血球成分を含み得る。本実施態様の局面において、それは1つまたはそれより多い白血球成分を含み、それは白血球の少なくとも3つの亜集団、白血球の少なくとも4つの亜集団、白血球の少なくとも5つの亜集団、白血球の少なくとも6つの亜集団、または白血球の少なくとも7つの亜集団をシミュレートし得る。本実施態様の他の局面において、血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多い白血球亜集団を含み、それは実質的にヒト全血の1つまたはそれより多い白血球亜集団に対応する。
さらに別の実施態様において、血液学用コントロール組成物は、網状赤血球、血小板、および有核赤血球のような、全血中の対応する成分に似るように、1つまたはそれより多い他の血液成分を含み得る。本実施態様の他の局面において、血液学用コントロール組成物は、ヒト全血の網状赤血球、血小板、および/または有核赤血球に実質的に対応する1つまたはそれより多い血液成分を含む。
本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物は、1つまたはそれより多い血液成分の安定な有効期間を提供する。血液成分の安定な有効期間は、血液学用装置の較正、操作、および/または品質保証データの蓄積において、依然として有用である血液成分を含む血液学用コントロール組成物を指す。言い換えると、その1つまたはそれより多い血液細胞成分が、依然として、血液学用装置から1つまたはそれより多い有用な測定を得るために十分安定である。血液学用コントロール組成物および/または血液細胞成分の安定性を、その組成物の有効期間を代表する参照値における時間をわたっての変化によって測定し得る。その組成物の安定性または有効期間を代表する参照値は、いくつかの実施態様において、MCVのような平均細胞容積値、またはそれに加えて、または代わりに、RDW値であり得る。
本実施態様の局面において、少なくとも30日前に調製された血液学用コントロール組成物を用いて、較正、操作、および/または品質保証データの蓄積に関して血液学用装置から得られた1つまたはそれより多い測定値が、同様であるが新規に調製した血液学用コントロール組成物を用いて得られた測定値と実質的に同じである場合、血液成分を含む血液学用コントロール組成物は、血液成分の安定な有効期間を有する。本実施態様の別の局面において、少なくとも60日前に調製された血液学用コントロール組成物を用いて、較正、操作、および/または品質保証データの蓄積に関して血液学用装置から得られた1つまたはそれより多い測定値が、同様であるが新規に調製した血液学用コントロール組成物を用いて得られた測定値と実質的に同じである場合、血液成分を含む血液学用コントロール組成物は、血液成分の安定な有効期間を有する。本実施態様のさらに別の局面において、少なくとも95日前に調製された血液学用コントロール組成物を用いて、較正、操作、および/または品質保証データの蓄積に関して血液学用装置から得られた1つまたはそれより多い測定値が、同様であるが新規に調製した血液学用コントロール組成物を用いて得られた測定値と実質的に同じである場合、血液成分を含む血液学用コントロール組成物は、血液成分の安定な有効期間を有する。本実施態様のさらに別の局面において、少なくとも30日前に調製された血液学用コントロール組成物を用いて、較正、操作、および/または品質保証データの蓄積に関して血液学用装置から得られた1つまたはそれより多い測定値が、同様であるが新規に調製した血液学用コントロール組成物を用いて得られた測定値と実質的に同じである場合、血液成分を含む血液学用コントロール組成物は、血液成分の安定な有効期間を有する。
本実施態様の別の局面において、約30日から約95日前に調製された血液学用コントロール組成物を用いて、較正、操作、および/または品質保証データの蓄積に関して血液学用装置から得られた1つまたはそれより多い測定値が、同様であるが新規に調製した血液学用コントロール組成物を用いて得られた測定値と実質的に同じである場合、血液成分を含む血液学用コントロール組成物は、血液成分の安定な有効期間を有する。本実施態様のさらに別の局面において、約95日から約175日前に調製された血液学用コントロール組成物を用いて、較正、操作、および/または品質保証データの蓄積に関して血液学用装置から得られた1つまたはそれより多い測定値が、同様であるが新規に調製した血液学用コントロール組成物を用いて得られた測定値と実質的に同じである場合、血液成分を含む血液学用コントロール組成物は、血液成分の安定な有効期間を有する。
本明細書中で開示される懸濁媒体組成物および血液学用コントロール組成物は、血液成分の安定な有効期間を提供するのに十分な濃度で存在する血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含み得る。血液成分の安定な有効期間は、血液学用装置において使用した場合、その血液学用装置の較正、操作、および/または品質保証データの蓄積を補助する血液成分を含む血液学用コントロール組成物を指す。
本実施態様の他の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば少なくとも30日、少なくとも40日、少なくとも50日、少なくとも60日、少なくとも70日、少なくとも80日、少なくとも90日、少なくとも100日、少なくとも110日、少なくとも120日、少なくとも130日、少なくとも140日、少なくとも150日、少なくとも160日、少なくとも170日、少なくとも180日、少なくとも190日、または少なくとも200日の血液成分の安定な有効期間を提供するのに十分な濃度で存在する、血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む。本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、例えば約40日から約180日、約50日から約180日、約60日から約180日、約70日から約180日、約80日から約180日、約90日から約180日、約100日から約180日、約40日から約200日、約50日から約200日、約60日から約200日、約70日から約200日、約80日から約200日、約90日から約200日、または約100日から約200日の間の、血液成分の安定な有効期間を提供するのに十分な濃度で存在する、血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む。本実施態様の局面において、懸濁媒体組成物は、95日および175日の間の、血液成分の安定な有効期間を提供するのに十分な濃度で存在する、血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む。
本実施態様の他の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば少なくとも30日、少なくとも40日、少なくとも50日、少なくとも60日、少なくとも70日、少なくとも80日、少なくとも90日、少なくとも100日、少なくとも110日、少なくとも120日、少なくとも130日、少なくとも140日、少なくとも150日、少なくとも160日、少なくとも170日、少なくとも180日、少なくとも190日、または少なくとも200日の、血液成分の安定な有効期間を提供するのに十分な濃度で存在する、血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む。本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、例えば約40日から約180日、約50日から約180日、約60日から約180日、約70日から約180日、約80日から約180日、約90日から約180日、約100日から約180日、約40日から約200日、約50日から約200日、約60日から約200日、約70日から約200日、約80日から約200日、約90日から約200日、または約100日から約200日の間の、血液成分の安定な有効期間を提供するのに十分な濃度で存在する、血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む。本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物は、95日および175日の間の血液成分の安定な有効期間を提供するのに十分な濃度で存在する、血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む。
本明細書の局面はまた、血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定するための方法を開示する。その方法は、a)本明細書中で開示される血液学用コントロール組成物を提供する工程であって、ここでその血液学用コントロール組成物は、組成物中に存在する1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターに関して公知の参照値を有する、工程;b)血液学用装置を用いて、その1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの実験値を決定する工程;ならびにc)工程(b)から得られた1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの実験値を、工程(a)からの1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値と比較する工程を含み得、ここでその比較はその血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定する。1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値および1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの実験値の測定を、光散乱、低周波電流、無線周波数電流、蛍光、吸光度、およびそれらの組み合わせを用いて行い得る。
工程(a)は、血液学用コントロール組成物中の1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値に言及する。公知の参照値は、血液細胞成分を、最初に本明細書中で開示される懸濁媒体組成物と混合した時に決定した血液細胞パラメーターの値を指す。公知の参照値は、続いて使用される同じ血液学用コントロール組成物に関して決定した血液細胞パラメーターの値であり得るか、または同じまたは異なる時に決定した、複数の血液学用コントロール組成物から決定した血液細胞パラメーターの平均値であり得る。血液細胞パラメーターは、制限無しに、血液細胞の大きさ、血液細胞の形、血液細胞濃度、血液細胞凝塊形成、血液細胞分布、血液細胞含有量、血液細胞容積、血液細胞集団、血液細胞型亜集団、またはそれらの任意の組み合わせを含む。血液細胞パラメーターの公知の参照値は、続く全ての値を比較するための標準である。
本実施態様の局面において、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターに関する参照値は、MCV値、RDW値、またはそれらの両方を含む。本実施態様の他の局面において、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターに関する参照値は、1つまたはそれより多い白血球亜集団を含む。
工程(b)は、血液学用コントロール組成物中の1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターに関する実験値に言及する。実験値は、血液細胞成分を、その懸濁媒体組成物による最初の調製の後に続いて使用する場合に決定する血液細胞パラメーターの値を指す。続く使用は、その血液学用コントロール組成物の最初の調製からあらゆる長さの時間であり得る。血液細胞パラメーターは、制限無しに、血液細胞の大きさ、血液細胞の形、血液細胞濃度、血液細胞凝塊形成、血液細胞分布、血液細胞含有量、血液細胞容積、血液細胞集団、血液細胞型亜集団、またはそれらの任意の組み合わせを含む。血液細胞パラメーターの実験値は、続いて決定され、そしてその血液細胞パラメーターの公知の参照値と比較されるものである。
本実施態様の局面において、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターに関する実験値は、MCV値、RDW値、またはそれらの両方を含む。本実施態様の他の局面において、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターに関する実験値は、1つまたはそれより多い白血球亜集団を含む。
本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物の続く使用は、その血液学用コントロール組成物の最初の調製後、例えば少なくとも30日、少なくとも40日、少なくとも50日、少なくとも60日、少なくとも70日、少なくとも80日、少なくとも90日、少なくとも100日、少なくとも110日、少なくとも120日、少なくとも130日、少なくとも140日、少なくとも150日、少なくとも160日、少なくとも170日、少なくとも180日、少なくとも190日、または少なくとも200日であり得る。本実施態様の局面において、血液学用コントロール組成物の続く使用は、その血液学用コントロール組成物の最初の調製後、例えば約40日から約180日、約50日から約180日、約60日から約180日、約70日から約180日、約80日から約180日、約90日から約180日、約100日から約180日、約40日から約200日、約50日から約200日、約60日から約200日、約70日から約200日、約80日から約200日、約90日から約200日、または約100日から約200日の間であり得る。本実施態様の一局面において、血液学用コントロール組成物の続く使用は、その血液学用コントロール組成物の最初の調製後、30日および95日の間であり得る。本実施態様の一局面において、血液学用コントロール組成物の続く使用は、その血液学用コントロール組成物の最初の調製後、95日および175日の間であり得る。
工程(c)は、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの実験値の、1つまたはそれより多い同じ血液細胞パラメーターの公知の参照値に対する比較に言及する。この比較工程は、その血液学用装置の操作の正確度および再現性を決定する。本実施態様の局面において、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値の少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも93%、少なくとも95%、または少なくとも97%である、1つまたはそれより多い同じ血液細胞パラメーターの実験値は、その血液学用装置の正確かつ再現性のある操作の指標となる。
本実施態様の別の局面において、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値の約75%から約100%の間である、1つまたはそれより多い同じ血液細胞パラメーターの実験値は、その血液学用装置の正確かつ再現性のある操作の指標となる。本実施態様のさらに別の局面において、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値の約85%から約100%の間である、1つまたはそれより多い同じ血液細胞パラメーターの実験値は、その血液学用装置の正確かつ再現性のある操作の指標となる。本実施態様のさらに別の局面において、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値の約90%から約100%の間である、1つまたはそれより多い同じ血液細胞パラメーターの実験値は、その血液学用装置の正確かつ再現性のある操作の指標となる。本実施態様の別の局面において、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値の約95%から約100%の間である、1つまたはそれより多い同じ血液細胞パラメーターの実験値は、その血液学用装置の正確かつ再現性のある操作の指標となる。本実施態様のさらに別の局面において、1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値の約97%から約100%の間である、1つまたはそれより多い同じ血液細胞パラメーターの実験値は、その血液学用装置の正確かつ再現性のある操作の指標となる。
本明細書の局面は、以下のように記載され得る:
1.血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む懸濁媒体組成物であって、ここでその組成物は、実質的に非エステル化脂肪酸成分を含まない、懸濁媒体組成物。
2.血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む懸濁媒体組成物であって、ここでその組成物は、約4mmol/リットル未満の遊離脂肪酸濃度を有する、懸濁媒体組成物。
3.実施態様1または2に記載の組成物であって、ここでその血清アルブミン成分およびコレステロール成分は、血液細胞成分の安定な有効期間を提供するのに十分な量で存在する、組成物。
4.血液細胞成分、および血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む等張性懸濁媒体を含む血液学用コントロール組成物であって、ここでその組成物は、実質的に非エステル化脂肪酸成分を含まない、血液学用コントロール組成物。
5.血液細胞成分、および血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む等張性懸濁媒体を含む血液学用コントロール組成物であって、ここでその組成物は、約4mmol/リットル未満の遊離脂肪酸濃度を有する、血液学用コントロール組成物。
6.実施態様4または5に記載の組成物であって、ここでその血清アルブミン成分およびコレステロール成分は、血液細胞成分の安定な有効期間を提供するのに十分な量で存在する、組成物。
7.実施態様1〜6に記載の組成物であって、ここでその血清アルブミン成分およびコレステロール成分は、少なくとも30日の組成物の有効期間を提供するのに十分な量で存在する、組成物。
8.実施態様4〜7に記載の組成物であって、ここでその血液細胞成分は、赤血球成分である、組成物。
9.実施態様4〜8に記載の組成物であって、ここでその組成物の有効期間は、平均細胞容積の安定化、血液細胞分布幅の安定化、またはそれらの両方によって表される、組成物。
10.実施態様4〜9に記載の組成物であって、ここでその血液細胞成分は、自動化血液学用装置を用いて測定可能であるのに十分な量で存在する、組成物。
11.実施態様1〜10に記載の組成物であって、ここでその血清アルブミン成分は、少なくとも5グラム/リットルの濃度で存在する、組成物。
12.実施態様1〜11に記載の組成物であって、ここでその血清アルブミン成分は、約5:1よりも低い、血清アルブミンモノマー対血清アルブミンダイマーの比を含む、組成物。
13.実施態様1〜12に記載の組成物であって、ここでそのコレステロール成分は、少なくとも300mg/リットルの濃度で存在する、組成物。
14.実施態様1、3、4、または6〜13に記載の組成物であって、ここでその非エステル化脂肪酸成分は、約4mmol/リットル未満の濃度で存在する、組成物。
15.実施態様1〜14に記載の組成物であって、さらに非イオン性界面活性剤成分を含む、組成物。
16.実施態様15に記載の組成物であって、ここでその非イオン性界面活性剤成分は、ポロキサマーを含む、組成物。
17.実施態様4〜10に記載の組成物であって、それはさらに1つまたはそれより多い白血球成分を含む、組成物。
18.実施態様17に記載の組成物であって、ここでその1つまたはそれより多い白血球成分は、白血球の少なくとも3つの亜集団をシミュレートする、組成物。
19.実施態様17に記載の組成物であって、ここでその1つまたはそれより多い白血球成分は、白血球の少なくとも5つの亜集団をシミュレートする、組成物。
20.実施態様1〜19に記載の組成物であって、それはさらに殺真菌活性および殺菌活性を提供するのに十分な量で、適合性の保存剤成分を含む、組成物。
21.実施態様1〜20に記載の組成物であって、それはさらに約5.8から約6.8の範囲のpHを提供するために、1つまたはそれより多いpH調節剤を含む、組成物。
22.実施態様1〜20に記載の組成物であって、それはさらに、1つまたはそれより多い浸透圧剤を含む、組成物。
23.実施態様22に記載の組成物であって、ここでその1つまたはそれより多い浸透圧剤は、約200mOsmから約400mOsmの間の重量オスモル濃度を提供する、組成物。
24.血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定するための方法であって、その方法は、以下:
a)血液細胞成分、および血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む等張性懸濁媒体を含む血液学用コントロール組成物を提供する工程であって、ここでその組成物は、実質的に非エステル化脂肪酸を含まず、そしてここでその組成物は、その血液学用コントロール組成物中に存在する1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値を有する、工程;
b)血液学用装置を用いてその1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの実験値を決定する工程;ならびに
c)工程(b)で得られた1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの実験値を、工程(a)からのその1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値と比較する工程を包含し、ここでその比較は、その血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定する、方法。
25.血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定するための方法であって、その方法は、以下:
a)血液細胞成分、および血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含む等張性懸濁媒体を含む血液学用コントロール組成物を提供する工程であって、ここでその組成物は、約4mmol/リットル未満の遊離脂肪酸濃度を有し、そしてその組成物は、その血液学用コントロール組成物中に存在する1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値を有する、工程;
b)血液学用装置を用いてその1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの実験値を決定する工程;ならびに
c)工程(b)で得られた1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの実験値を、工程(a)からのその1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの公知の参照値と比較する工程を包含し、ここでその比較は、その血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定する、方法。
以下の非限定的な実施例を、現在企図される代表的な実施態様のより完全な理解を容易にするために、説明の目的のためにのみ提供する。これらの実施例は、懸濁媒体組成物、血液学用コントロール組成物、その組成物を含むキット、および血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定するための方法に関係するものを含む、本明細書中で記載されたいずれの実施態様も制限すると解釈されるべきではない。
実施例1
懸濁媒体組成物の処方および血液学用コントロール組成物の調製
遊離脂肪酸成分
赤血球プールの同じ混合物を用いて、MCVの変化に対する遊離脂肪酸の影響を決定するために、実験デザインを行った。表1は、懸濁媒体組成物の各成分の範囲を示す。赤血球を約1.8×10RBC/マイクロリットルの濃度でその処方物に加えることによって、血液学用コントロール組成物を調製し、それはAbnormal IIとして公知である。図1は、MCVの変化および遊離脂肪酸レベルの間の強い関係を示す。MCVの変化は、懸濁媒体中の脂肪酸レベルの増大と共に増大する。
BSAダイマーおよびモノマー成分
BSAは、赤血球(RBC)のリン脂質膜と相互作用し、そして静電相互作用によってRBC表面にコーティングを産生し、RBCの溶解を防止する。また、BSAはモノマーまたはダイマー形態で存在し得、そして試薬グレードのBSAの製造の間に遊離脂肪酸を除去する過程が、BSAダイマーの形成を引き起こす。RBCにおけるMCVの変化に対するBSAモノマーおよびダイマーの影響を研究した。その懸濁媒体中に存在するBSAモノマーおよびBSAダイマーのパーセンテージを、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて得た。図2は、MCVの安定性に対する、BSAモノマー対ダイマーの比の影響を示す。その懸濁媒体が実質的に脂肪酸を含まない事に加えて、より低いBSAモノマー対ダイマーの比が、より長いMCVの安定性を提供する。
実施例2
血液学用コントロール組成物の安定性試験
本明細書中で処方物Aと呼ばれる懸濁媒体を、実質的に非エステル化脂肪酸を含まない、試薬グレードのBSAを用いて産生し、そして実施例1で提供されたようなRBCレベルおよび他の成分を含む。処方物Aの遊離脂肪酸レベルを、表2で提供する。図3−5は、LH750装置で測定した、Abnormal IIとして公知である、低いRBCレベルを有する5分類血液学的細胞コントロールのMCVの回復を示す。全てのロットの懸濁媒体が、処方物Aに関して最低175日のMCV安定性を示した。
実施例3
血液学用コントロール組成物の安定性試験
本明細書中で処方物Bと呼ばれる懸濁媒体を、遊離脂肪酸を除去せずに、標準グレードのBSAを用いて産生した。RBCレベルを含む他の成分を、実施例1で提供したものと同一に維持した。処方物Bの遊離脂肪酸レベルも表2で提供する。LH750装置で測定した、処方物Aおよび処方物Bのそれぞれ1つのロットの、MCV回復比較プロットを、図6で提供する。正規化データを、各ロットの平均値から得た。図6が示すように、処方物AのMCV変化は、処方物Bのものよりかなり低い。
実施例4
血液学用コントロール組成物安定性試験
本明細書中で処方物Cと呼ばれる懸濁媒体を、表2に示す遊離脂肪酸レベルを有する、MOD−U−CYTE(登録商標)(Miles Laboratories,Inc.Elkhart、IN)VIII Media(米国特許第5,529,933号を参照のこと)を用いて産生した。RBCレベルを含む懸濁媒体の成分を、実施例1で提供されたものと同一に維持した。LH750およびSTKS装置で測定した、3つの異なる処方物(処方物A、処方物B、および処方物C)のMCV回復比較プロットを、それぞれ図7および8で提供する。データを、各ロットの平均値を用いて正規化した。
両方の装置で測定したデータの全ての比較プロットは、懸濁媒体として処方物Aを用いたMCV変化が最も低いことを示し、従って処方物Aは、最も大きいMCV安定性を示した。図9から14は、LH750装置で測定した、処方物Aを用いた様々な血液細胞パラメーター(WBC、RBC、RDW、ヘモグロビン、血小板、およびMPV)の安定性を示す。これらのパラメーターの全てに対して有意な変化は存在せず、そしてそれらの回復値は、発売時アッセイ(release assay)の値付近であった。5分類細胞コントロール懸濁媒体の成分は、以前に利用可能な媒体よりも改善された懸濁媒体(より長い安定性および有効期間)を提供するために適していた。懸濁媒体中の遊離脂肪酸、コレステロール、およびBSA成分の量は、細胞コントロール製品中の血液平均細胞容積(MCV)安定性に対して、特により低いレベルのRBC(すなわち5分類細胞コントロール−AbnormalII)において、重要な影響を有することが、本明細書中で示される。改善された懸濁媒体(すなわち試薬グレードのBSAまたは脂肪酸を含まないBSAと共にBCS粗製材料を用いて調製した懸濁媒体)で産生した5分類細胞コントロールAbnormal(II)製品の3つのロットの評価は、他の2つの粗製材料(脂肪酸を含むBSAおよびMOD−U−CYTE(登録商標)VIII媒体)と比較して、最も長いMCV値の安定性を示した。本明細書中の組成物および方法は、より長い安定性および改善された有効期間を有する、5分類計数に使用される血液学的細胞コントロールのためのユニークな懸濁媒体を提供する。
最後に、本明細書の局面は、特定の実施態様に言及することによって強調されるが、当業者は、これらの開示された実施態様は、本明細書中で開示される内容の原則の単なる説明であることを容易に認識することが理解される。従って、開示される内容は、決して本明細書中で記載される特定の方法、プロトコール、および/または試薬等に制限されないことが理解されるべきである。従って、開示される内容に対する様々な修飾または変更、または代替の構成を、本明細書の意図から離れることなく、本明細書中の教示によって行い得る。最後に、本明細書中で使用される用語は、特定の実施態様を説明する目的のためのみであり、そして特許請求の範囲によって単独で規定される本発明の範囲を制限することを意図しない。よって、本発明は、正確に示されたおよび記載されたものに限らない。
本発明を実施するために発明者らに公知である最良の方法を含む、本発明のある実施態様を、本明細書中で説明する。もちろん、これらの記載された実施態様のバリエーションが、前述の説明を読んだ時に当業者に明らかになる。発明者らは、当業者が適当なバリエーションを採用することを期待し、そして発明者らは、本発明が、本明細書中で具体的に説明されたのとは別に実施されることを意図する。よって、本発明は、準拠法によって許可されるような、ここに添付の特許請求の範囲において列挙される内容の全ての修飾および同等物を含む。さらに、本明細書中で他に示されなければ、または他に明らかに文脈と相反しなければ、その全ての可能なバリエーションにおける、上記で記載した実施態様のあらゆる組み合わせが、本発明によって含まれる。
本発明の代替の実施態様、要素、または工程のグループ分けは、制限として解釈されない。各グループメンバーは、個々に、または本明細書中で開示される他のグループメンバーと組み合わせて言及および請求され得る。グループの1つまたはそれより多いメンバーを、簡便さおよび/または特許可能性の理由のためにグループに含み得る、またはグループから削除し得る。いかなるそのような包含または削除が起こった場合、明細書はそのグループを修飾されたように含む、従って添付の特許請求の範囲において使用される全てのマーカッシュグループの書かれた説明を満たすものと考えられる。
他に示されなければ、本明細書および特許請求の範囲において使用される、特徴、品目、量、パラメーター、性質、期間等を表す全ての数は、全ての場合において、「約」という用語で修飾されると理解される。本明細書中で使用する場合、「約」という用語は、そのように限定された特徴、品目、量、パラメーター、性質、または期間が、述べられた特徴、品目、量、パラメーター、性質、または期間の値の上および下に10パーセントプラスまたはマイナスの範囲を含むことを意味する。よって、反対を示されなければ、明細書および添付の特許請求の範囲において述べられる数字のパラメーターは近似値であり、それは変動し得る。少なくとも、そして特許請求の範囲に対する同等物の原則の適用を制限する試みとしてではなく、各数字表示は、少なくとも報告された有効数字の数を考慮して、および通常の丸め技術を適用することによって解釈されるべきである。本発明の広い範囲を述べる数字の範囲および値は近似値であるが、特定の実施例において述べる数字の範囲および値は、できるだけ正確に報告する。しかし、あらゆる数字の範囲または値は、本質的に、そのそれぞれの試験測定において見出される標準偏差に必然的に起因する一定の誤差を含む。本明細書中における値の数字範囲の列挙は、単にその範囲に含まれる別々の数値それぞれに個々に言及する省略表現の方法となるよう意図される。本明細書中で他に示されなければ、数字範囲の個々の値それぞれは、それが本明細書中で個々に列挙されたかのように、本明細書中に組み込まれる。
本発明を説明する文脈(特に以下の特許請求の範囲の文脈)において使用される、「a」、「an」、「the」という用語、および類似の指示対象は、本明細書中で他に示されなければ、または文脈によって明らかに相反しなければ、単数形および複数形を両方含むように解釈される。本明細書中で記載される全ての方法を、本明細書中で他に示されなければ、または文脈によって明らかに相反しなければ、あらゆる適当な順序で行い得る。本明細書中で提供される、いかなるおよび全ての実施例、または代表的な言語(例えば「〜のような」)使用は、単に本発明をより明らかにすることを意図し、そして他に請求される本発明の範囲に制限をかけない。本明細書中の言語は、本発明の実施に必須のいかなる請求されない要素も示すと解釈されるべきではない。
本明細書中で開示される特定の実施態様は、〜からなる、または実質的に〜からなるという言語を用いて、特許請求の範囲においてさらに制限され得る。出願時または補正によって追加されるかに関わらず、特許請求の範囲において使用される場合、移行用語(transition term)「〜から成る」は、特許請求の範囲において明示されないあらゆる要素、工程、または成分を除外する。移行用語「実質的に〜から成る」は、特許請求の範囲を、明示された材料または工程および基本的および新規の特徴に物質的に影響を与えないものに制限する。そのように請求される本発明の実施態様を、本明細書中で本質的または明確に説明および可能にする。
全ての特許、特許公開、および本明細書において参照および同定された他の出版物は、例えば、本発明と関係して使用し得るそのような出版物において記載される組成物および方法を説明および開示する目的のために、それらの全体が参考として本明細書に個々におよび明確に援用される。これらの出版物を、本出願の出願日の前の開示のためにのみ提供する。これに関して、何事も、発明者らが、以前の発明のために、またはあらゆる他の理由のために、そのような開示に先立つ資格がないことの承認と解釈されるべきではない。日付に関する全ての陳述またはこれらの文書の内容に関する表現は、出願者らに入手可能な情報に基づき、そしてこれらの文書の日付または内容の正確さに関するいかなる承認も構成しない。

Claims (15)

  1. 赤血球成分と、血清アルブミン成分およびコレステロール成分を含有する等張性懸濁媒体とを含む、血液学用コントロール組成物であって、ここで、該組成物は、4mmol/リットル未満の遊離脂肪酸成分を含み、該血清アルブミン成分は、6より低い血清アルブミンモノマー血清アルブミンダイマーの比を含み、該血清アルブミン成分は、30g/リットル〜50g/リットルの濃度で存在し、該コレステロール成分は、400mg/リットル〜1200mg/リットルの濃度で存在する、組成物。
  2. 前記赤血球成分が固定されていない、請求項1に記載の血液学用コントロール組成物。
  3. 前記組成物が、少なくとも95日間の有効期間を有する、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記組成物の前記有効期間が、平均細胞容積の安定化、赤血球分布幅の安定化またはそれらの両方によって表される、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記赤血球成分が、自動化血液学用装置を用いて測定可能であるのに十分な量で存在する、請求項1または2に記載の組成物。
  6. 前記血清アルブミン成分が、5より低い血清アルブミンモノマー血清アルブミンダイマーの比を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 非イオン性界面活性剤成分をさらに含む、請求項1または2に記載の組成物。
  8. 前記非イオン性界面活性剤成分がポロキサマーを含む、請求項に記載の組成物。
  9. 白血球成分をさらに含む、請求項1または2に記載の組成物。
  10. 前記白血球成分が、白血球の少なくとも3つの亜集団をシミュレートする、請求項に記載の組成物。
  11. 前記白血球成分が、白血球の5つの亜集団をシミュレートする、請求項1に記載の組成物。
  12. 殺真菌活性および殺菌活性を提供するのに十分な量で、適合性の保存剤成分をさらに含む、請求項1または2に記載の組成物。
  13. 5.8〜6.8の範囲のpHを提供するための1つまたはそれより多いpH調節剤をさらに含む、請求項1または2に記載の血液学用コントロール組成物。
  14. 前記組成物が、0.78mmol/リットル未満の遊離脂肪酸成分を含む、請求項1〜1のいずれか一項に記載の血液学用コントロール組成物。
  15. 血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定するための方法であって、該方法は:
    a)請求項1〜1のいずれか一項に記載の血液学用コントロール組成物を提供する工程であって、ここで、該組成物は、該血液学用コントロール組成物中に存在する1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターについての公知の参照値を有する、工程;
    b)血液学用装置を用いて該1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの実験値を決定する工程;ならびに
    c)工程(b)で得られた該1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの該実験値を、工程(a)からの該1つまたはそれより多い血液細胞パラメーターの該公知の参照値と比較する工程を包含し、ここで該比較は、該血液学用装置の操作上の正確度および再現性を決定する、方法。
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