JP6116974B2 - 電動工具用電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、電動工具の電源として該電動工具の工具本体に着脱可能に構成される電動工具用電池パックに関する。
近年の電動工具にあっては、電源となる電動工具用電池パックが工具本体に装着されて使用される(例えば、非特許文献1参照)。この電動工具用電池パックは、工具本体に対して着脱可能な充電式バッテリにて構成される。すなわち、この電動工具用電池パックは、工具本体に取り付けられて使用された後には、工具本体から取り外されて専用充電器にて充電される。充電器にて充電された電動工具用電池パックは、再び工具本体に取り付けられる。なお、この電動工具用電池パックが装着される工具本体や専用充電器については、以下、総じて被装着具と称する場合がある。
この電動工具用電池パックは、一般に、外装としても機能する筐体ケースと、筐体ケース内に装置されるバッテリ本体とを備える。バッテリ本体は、充放電可能な複数のバッテリセルと、この複数のバッテリセルの充放電を制御する回路基板とを備える。このため、回路基板には、バッテリセルに対して充放電をするために接続される正負の接続端子が設けられている。また、この回路基板には、取り付けられた工具本体や取り付けられた充電器に対して信号を送受信するための信号端子が設けられている。
この信号端子は、この電動工具用電池パックが被装着具に装着された場合に、この電動工具用電池パックに関する情報等を送受信させる通信用の信号端子として構成される。この信号端子は、一般に複数種類の情報ごとに応じて設けられる。このため、複数の信号端子は、一般に隣接配置されている。
2012年4月発行 マキタ総合カタログ (BL1430の掲載ページ)
一方、上記した電動工具にあっては、屋外で利用されることもある。このため、このような電動工具用電池パックにも雨滴等の水がかかってしまうことがあり、信号端子にも雨滴等の水がかかってしまうおそれがある。仮に、信号端子に水がかかってしまうと、隣接配置される信号端子同士が電気的に接続されてしまいかねない。このように隣接配置される信号端子同士が電気的に接続されてしまうと、誤った情報の送受信を行うと識別されることもあり、誤作動させてしまう原因ともなりかねない。このため、上記した電動工具に取り付けられる電動工具用電池パックにあっては、たとえ雨滴等の水がかかってしまうことがあったとしても、誤った情報の送受信を行わせないように、これら信号端子同士の間での電気的な接続がされてしまわないようにしておきたい。
他方、このように設けられる信号端子を保護するにあたっては、例えばホットメルトモールディングとも称される、低温低圧成形樹脂による信号端子の被覆加工も考えることができる。しかしながら、このような低温低圧成形樹脂による信号端子の被覆加工だけでは十分に足りていないとの声もあり、さらなる工夫が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、電動工具の電源として該電動工具の工具本体に装着可能に構成される電動工具用電池パックにおいて、電動工具用電池パックに水がかかってしまうことがあっても、電動工具用電池パックに設けられる信号端子間における電気的な接続がされてしまうのを抑えるようにしておくことにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る電動工具用電池パックは次の手段をとる。すなわち、本発明の第1の発明に係る電動工具用電池パックは、下側ケースと、前記下側ケースに対して固定される上側ケースと、前記下側ケースに収容されるバッテリセルと、前記バッテリセルに接続される回路基板と、前記回路基板に配置されて接続される第一の端子および第二の端子と、を有し、前記第一の端子と前記第二の端子との間の前記回路基板には、該回路基板を貫通するスリットが設けられている、ことを特徴とする。なお、前記第一の(信号)端子に対する前記第二の(信号)端子とは、互いに配置される『一の(信号)端子』とは相違する『他の(信号)端子』であることを意味している。
この第1の発明に係る電動工具用電池パックによれば、第一の端子と第二の端子との間の回路基板には、回路基板を貫通するスリットが設けられている。このため、この回路基板を貫通するスリットは、これら第一の端子と第二の端子とを隔てるように作用することができる。これによって、配置される第一の端子と第二の端子とに水がかかってしまうことがあっても、このスリットにより配置される第一の端子と第二の端子とを隔てて、かかった水を分断させることができる。したがって、かかった水を介して、第一の端子と第二の端子とが電気的に接続してしまうのを防止することができる。
また、第2の発明に係る電動工具用電池パックは、下側ケースと、前記下側ケースに対して固定される上側ケースと、前記下側ケースに収容されるバッテリセルと、前記バッテリセルを保持するセルホルダと、前記バッテリセルに接続される回路基板と、を有し、前記セルホルダには、前記回路基板の上面に配置される端子と、上側に向かって延びる延伸部と、が設けられており、前記延伸部は、前記端子の前側に配置されている、ことを特徴とする。
また、第3の発明に係る電動工具用電池パックは、下側ケースと、前記下側ケースに対して固定される上側ケースと、前記下側ケースに収容されるバッテリセルと、前記バッテリセルを保持するセルホルダと、前記バッテリセルに接続される回路基板と、前記回路基板に並列配置されて接続される第一の端子および第二の端子と、を有し、前記第一の端子および前記第二の端子のいずれもは、四方向のうちの一方向のみが前記回路基板に連接されることにより該回路基板に支持されている、ことを特徴とする。
電池パックの前側外観を示す外観斜視図である。 図1の電池パックを後側外観を示す外観斜視図である。 図1の電池パックのバッテリ本体の前側斜視を示す斜視図である。 図3のバッテリ本体の後側斜視を示す斜視図である。 上側ケースの内部側を示す斜視図である。 図2における(VI)-(VI)断面矢視を示す断面図である。 図2における(VII)-(VII)断面矢視を示す断面図である。 回路基板(制御部)を分離させたバッテリ本体を示す斜視図である。 回路基板を取り外してバッテリ本体の電池部のみを示す斜視図である。 上面視した回路基板を示す平面図である。 上面視した隔離スリットを拡大して示す平面図である。
以下に、本発明に係る電動工具用電池パックを実施するための形態について図1〜図10を参照しながら説明する。図1等に示す符号10は、本発明に係る電動工具用電池パックに相当する電池パックである。この電池パック10は、例えば電動ドライバに代表される各種の電動工具の工具本体(被装着具)にスライドさせることにより着脱可能に構成される充電式バッテリである。工具本体に装着された電池パック10は、電動工具の電源として機能する。このため、電池パック10は、充電量が少なくなると工具本体から取り外されて専用充電器(被装着具)に装着されて充電され、この専用充電器にて充電が完了すると駆動電源として工具本体に装着されるようになっている。
すなわち、図1の外観斜視図は、電池パック10の前側外観を示している。図2の外観斜視図は、図1の電池パック10を後側外観を示している。図3の斜視図は、図1の電池パック10のバッテリ本体30の前側斜視を示す斜視図である。図4の斜視図は、図3のバッテリ本体30の後側斜視を示している。図5の斜視図は、上側ケース23の内部側を示している。図6の断面図は、図2における(VI)-(VI)断面矢視を示している。図7の断面図は、図2における(VII)-(VII)断面矢視を示している。図8の斜視図は、回路基板42(制御部41)を分離させたバッテリ本体30を示している。図9の斜視図は、回路基板42を取り外してバッテリ本体30の電池部31のみを示している。図10の平面図は、上面視した回路基板42を示している。以下、この電池パック10について説明するにあたって、図示記載のとおりの前後上下左右の方向に基づいて説明する。なお、この電池パック10における前側は、電池パック10をスライド装着させる方向に基づいた前側にて設定される。また、この電池パック10における上側は、不図示の被装着具に対して電池パック10と対面する方向に基づいた上側にて設定される。
図1および図2に示すように、電池パック10は、概略、外装ケース20と、この外装ケース20の内部に装置されるバッテリ本体30(図3等を参照)とを備える。外装ケース20は、この電池パック10の外装をなしつつバッテリ本体30を内装する筐体として機能する。この外装ケース20は、上下の2つ割り構造を有して構成される。外装ケース20は、下側ケース21と上側ケース23とを上下方向に合体して構成される。合体された下側ケース21と上側ケース23とは、不図示の螺子止めにより合体状態が保持される。このように合体されてなる外装ケース20は、図3および図4に示すバッテリ本体30を内部に装置可能な箱形空間が形成されている。バッテリ本体30は、充電式バッテリとなる電池パック10としての各種の機能が装備される。バッテリ本体30は、電池部31と制御部41とを備える。電池部31は、図示するとおり7本のバッテリセル33を有する。このバッテリセル33は、広く利用される充放電可能なバッテリセルである。この7本のバッテリセル33は上下に略二段積みとなるように並べられて配置される。この7本のバッテリセル33の左右両端の電極には、互いの電極同士を電気的に接続するためのリード板34が設けられている。このリード板34は、4つに区分けされて形成される。すなわち、図3および図4に示すように、バッテリセル33の左右両端の電極には前側から順に、第1リード板341、第2リード板342、第3リード板343、第4リード板344、が取り付けられている。このバッテリセル33は、セルホルダ36により支持されている。このセルホルダ36は、段積みされる7本のバッテリセル33を支持しつつ、さらに上側の制御部41をなす回路基板42も支持する。
制御部41は、電池部31の上側に配置される。制御部41は、各種の制御処理を行う回路基板42を有する。回路基板42は、マイコン420(図10参照)が装備されており、バッテリセル33の状態を監視して充放電に関する制御を行っている。このため、この回路基板42には、7本のバッテリセル33の左右両端の電極に取り付けられているリード板34の端部が電気的に接続されている。具体的には、リード板34の上端が接続箇所35として設定されて、回路基板42に対して接続されている。この接続箇所35は、第1リード板341に対応する第1接続箇所351、第2リード板342に対応する第2接続箇所352、第3リード板343に対応する第3接続箇所353、第4リード板344に対応する第4接続箇所354により、構成される。つまり、これらの4つのリード板34(341〜344)は、4つの接続箇所35(351〜354)を介して回路基板42に直接固定されていると、リード板34を固定する際の製造作業を簡略化することができて製造の容易化を図ることができる。
このようにバッテリセル33と接続される回路基板42には、各種の端子が設けられている。すなわち、回路基板42には、概略、充放電端子44と信号端子51とが設けられている。充放電端子44は、被装着具となる不図示の工具本体や専用充電器に対して電気的に接続される端子となっている。つまり、この充放電端子44は、工具本体に装着されて電池パック10を電源として使用するに際しての放電用端子として機能する。また、この充放電端子44は、専用充電器に装着されて電池パック10を充電するに際しての充電用端子としても機能する。このため、充放電端子44は、例えば工具本体側のプラス端子と接続されるプラス接続用端子441と、例えば工具本体側のマイナス端子と接続されるマイナス接続用端子442とを備える。このプラス接続用端子441は、本発明に係る正極端子に相当する。また、このマイナス接続用端子442は、本発明に係る負極端子に相当する。これらプラス接続用端子441およびマイナス接続用端子442は、互いに対称となる形状を有して構成される。すなわち、この充放電端子44は、板ばね形の金属端子を対向配置させることにより形成されている。具体的には、これら充放電端子44(プラス接続用端子441,マイナス接続用端子442)は、内側接点端子45と外側接点端子46とを並列配置させて構成される。これら内側接点端子45と外側接点端子46とは、互いに向き合う方向で凸をなすようにR形状を有して形成される。なお、プラス接続用端子441とマイナス接続用端子442とは、互いに対称となる構造にて構成される。具体的には、図7に示す符号442(44)のみにて記載されてあるように、内側接点端子45は、回路基板42から上側に延びる支持部451と、この支持部451から前後方向に延びる前接点部453および後接点部454とを有する。また、これら前接点部453および後接点部454は、上下方向の2段にて形成されている。また、これと同様に、外側接点端子46も、回路基板42から上側に延びる支持部461と、この支持部461から前後方向に延びる前接点部463および後接点部464とを有する。また、これら前接点部463および後接点部464は、図3等に示すように上下方向の2段にて形成されている。つまり、これら充放電端子44(プラス接続用端子441,マイナス接続用端子442)は、板形をなす雄形外部端子を左右両側から挟み込むことにより電気的に接続される端子として構成される。このように充放電端子44が構成されていると、接点が両側の2点とすることができるので接点の通電性を高めることができる。
ところで、この回路基板42には、バッテリセル33の充電残量を表示する充電残量表示装置47が設けられている。この充電残量表示装置47は、回路基板42自体となる回路基板42の前側端縁の下面側に設けられている。この充電残量表示装置47は、表示スイッチ48と、LED(light emitting diode)表示部49とを備える。表示スイッチ48は後側に向けて押し込み可能に構成され、回路基板42自体で支持されるように回路基板42の前側端縁の下面側に取り付けられている。また、LED表示部49も、回路基板42自体で支持されるように回路基板42の前側端縁の下面側に4つ取り付けられている。表示スイッチ48は、押し込まれることにより回路基板42にてバッテリセル33の充電残量を計測させる。回路基板42は、この計測に応じて4つLED表示部49のうち1つから4つのいずれかを点灯させるように制御する。具体的には、バッテリセル33が満充電状態の場合には、回路基板42は、LED表示部49の4つのLEDの全部を点灯させる。また、バッテリセル33が満充電状態から僅かに減っている場合には、回路基板42は、LED表示部49の3つのLEDの点灯させる。また、バッテリセル33が満充電状態から半分くらい減っている場合には、回路基板42は、LED表示部49の2つのLEDの点灯させる。また、バッテリセル33の充電残量が殆ど無い場合には、回路基板42はLED表示部49の1つのLEDの点灯させる。なお、後に説明する上側ケース23には、上記した表示スイッチ48およびLED表示部49の構成に対応して形成されている。すなわち、上側ケース23のうち表示スイッチ48が配置される部分(符号281箇所)は、外部から押込み可能な柔らかい素材で形成されている。また、上側ケース23のうちLED表示部49が配置される部分(符号282箇所)は、外部に向けてLED点灯を透過可能な透過素材で形成されている。このように、充電残量表示装置47を構成する表示スイッチ48とLED表示部49とは、同じ面となる前面に設けられている。
図3および図4に示すように、信号端子51は、上記したプラス接続用端子441とマイナス接続用端子442との間に配置されるように、複数となる6つ設けられるものとなっている。また、これら6つの信号端子51は、プラス接続用端子441およびマイナス接続用端子442の後端近くに配置されている。これら6つの信号端子51は、並列配置されて回路基板42に電気的に接続されている。これら6つの信号端子51は、電池パック10を被装着具(工具本体や専用充電器等)に装着した場合に、電池パック10と被装着具との間で信号を送受信するための端子である。このような6つの信号端子51は、上面視略コ字形で左右両側で挟み込む接点形状を有して形成される。すなわち、信号端子51は、回路基板42から上側に延びる支持部52と、この支持部52から折り曲げ加工された接点部53とを有する。
接点部53は、図7に示す符号512(51)のみにて記載されてあるように、上面視略コ字形に折り曲げられて形成されている。具体的には、第2信号端子512は、支持部52から上側に延ばされた接点連接部531と、この接点連接部531の左右両側から前側に延出される接点部533,534とを有する。これら左側接点部533および右側接点部534のそれぞれには、互いに向き合う方向で凸をなすようにR形状を有している。これら左側接点部533および右側接点部534のそれぞれは、前側に向かうにしたがって互いに近接する。また、これら左側接点部533および右側接点部534のそれぞれの前端は、互いに向き合って接する。なお、図示符号の記載について省略しているが、この第2信号端子512以外の信号端子(第1信号端子511,第3信号端子513,第4信号端子514,第5信号端子515)についても、この第2信号端子512と略同一の構成を有して構成される。
これら6つの信号端子51は、板形をなす雄形外部端子を左右両側から挟み込むことにより電気的に接続される端子として構成される。このように信号端子51が構成されていると、接点が両側の2点とすることができるので、接点の通電性を高めることができる。なお、この信号端子51にあっては、接点が片側だけとなる構成とされるものであってもよい。たとえば、この信号端子51にあっては、一側だけを板ばねのように機能する接点端子として形成され、他側を樹脂壁面で形成された支持部と形成されるものであってもよい。このように信号端子が形成されていると、接点端子のコンパクト化を図ることができて、電池パックとしての小型化を図ることができる。
上記した6つの信号端子51のそれぞれは、電池パック10として被装着具に装着された際に、この被装着具との間で互いの情報が送受信されるようになっている。具体的には、第1信号端子511は、被装着具(工具本体、専用充電器を含む)側のメインスイッチのオンオフに関する情報を受信する信号端子となっている。第2信号端子512は、電池パック10が被装着具(工具本体、専用充電器を含む)側に装着されているか否かに関する情報を送受信する信号端子となっている。第3信号端子513は、適宜のパラメータ等の被装着具(工具本体、専用充電器を含む)側に関する情報を電池パック10が受信する信号端子となっている。第4信号端子514は、被装着具(工具本体、専用充電器を含む)側に適宜のパラメータ等の電池パックに関する情報を送信する信号端子となっている。第5信号端子515は、被装着具(工具本体、専用充電器を含む)側に対して充放電の停止に関する情報を送信する信号端子となっている。第6信号端子516は、電池パック10から被装着具(工具本体、専用充電器を含む)側の回路に対してオンオフ制御を行う信号端子となっている。
なお、詳しくは述べないが、上記した6つの並列配置される信号端子51同士の間では、電気的に接続させたくない信号端子51同士の間ほど、なるべく遠ざけるようにして配列されている。また、上記した信号端子51により送受信される情報は、上記した内容に限定されることなく電池パック10や被装着具に関する適宜の情報であれば足りるものなっており、例えば電池パック10に内蔵されるサーミスタ等によるバッテリセル33の温度情報等であってもよい。要するに、上記した6つの信号端子51は、それぞれ相違する機能に関する情報の送受信を目的として複数設けられるものであり、本発明に係る複数の信号端子に相当するものである。また、上記した6つの信号端子51のそれぞれは、互いに相違する機能目的を有しており、本発明に係る第一の信号端子および第二の信号端子に相当する関係を有する。また、上記した6つの信号端子51のそれぞれは、回路基板に並列配置されて接続される本発明に係る第一の端子および第二の端子にも相当する関係を有する。つまり、上記した6つの並列配置される信号端子51は、お互いに本発明に係る第一の(信号)端子に対する本発明に係る第二の(信号)端子の関係にあり、互いに並列配置される『一の(信号)端子』とは相違する『他の(信号)端子』の関係にある。
このように設けられる信号端子51は、電池パック10に関する情報を送受信するための端子となっている。また、この信号端子51を通じて送受信される信号は、回路基板42にて制御処理された制御処理信号に基づいた信号である。この制御処理信号は、バッテリセル33の充放電の際の制御処理に基づく情報信号であり、回路基板42にて生成されるものとなっている。
雄フック機構80は、上記した被装着具に対してスライド装着させた場合に、この被装着具に対して取外し可能に係止する構造を有する。このため、雄フック機構80は、被装着具に対して係止するフック形状および解除操作する指掛かり形状を有して構成される。具体的には、雄フック機構80は、フック形状および指掛かり形状を具備するフック形構造体81と、このフック形構造体81を係止方向に付勢する付勢ばね85とを備える。このフック形構造体81は、フック部82と操作部83とを備える。このように構成される雄フック機構80は、被装着具に対してスライド装着することにより付勢ばね85の付勢力により自動的にフック部82を被装着具の雌部分に係止させる。また、付勢ばね85の付勢力に抗して操作部83を引下げ操作をすることにより、被装着具の雌部分に対するフック部82の係止を解除させ、この状態で電池パック10をスライドさせると被装着具から取り外すことができる。
次に上記したバッテリ本体30が内部に装置される外装ケース20について説明する。
図6に示すように、バッテリ本体30は、外装ケース20を構成する下側ケース21の内部に収容される。この下側ケース21は、上面が開口された略箱形にて形成される。この略箱形をなす下側ケース21は、上記したバッテリ本体30のうち電池部31を収容することができるように構成される。具体的には、略箱形をなす下側ケース21は、上下に略二段積みとなるように並べられるバッテリセル33を収めることが可能な深さを有している。このため、下側ケース21には、上下に略二段積みとなるバッテリセル33が略収容された状態となる。なお、この下側ケース21には、上下に貫通される雌螺子孔22が設けられている。この雌螺子孔22に不図示の螺子を通して上側ケース23の螺子ボス232に止めることにより、外装ケース20として一体となる。
これに対して、バッテリセル33の上側に配置される回路基板42に関しては、この下側ケース21の上面から上側に突き出されるように配置される。このように配置されるバッテリ本体30の制御部41は、次に説明する上側ケース23に収容される。このため、このバッテリ本体30の制御部41は、バッテリセル33が略収容される下側ケース21の上面から外部に露出されるように上側に突き出されるように配置されている。ここで、上側ケース23は、下側ケース21の上側にて下側ケース21と一体となるように下側ケース21に対して下側から螺子止めすることにより固定される。上側ケース23は、図5に示すように、上記した下側ケース21から上側に突き出される回路基板42を収容可能な箱形形状を有する。すなわち、上側ケース23は、下面が開口された略箱形にて形成されている。なお、この上側ケース23には、螺子止めするための螺子ボス232が設けられている。
この上側ケース23は、図1および図2に示すように、外装ケース20のうち電池パック10を被装着具にスライド装着した際の接続側の外装をなしている。このため、上側ケース23の中間部分には、工具本体等の被装着具に対してのスライド装着をガイドするためのスライドガイド部241,242が設けられている。スライドガイド部241,242は、スライド装着可能な前後方向に延びるように左右両側に向けて張り出されたフランジ形状により形成される。これらスライドガイド部241,242は、左右で対をなすことによりスライド装着可能に構成される。なお、上側ケース23には、電池パック10を被装着具にスライド装着させる際の座面231が、上側に面するように形成されている。
また、上側ケース23には、この電池パック10を被装着具に対してスライド装着させた場合に、充放電端子44および信号端子51に対して被装着具側の端子が電気的に接続されるように形成されている。すなわち、特に図示しないが、被装着具側の端子は板形をなす雄形外部端子として形成される。このため、上側ケース23には、複数のスリット25,26が設けられている。これら複数のスリット25,26は、板形をなす雄形外部端子を差し込ませ、回路基板42に設けられた充放電端子44および信号端子51に対して電気的な接続がされるように形成される。具体的には、上側ケース23の左右両側には、上記した板形をなす雄形外部端子を充放電端子44に対してを接続させるための充放電端子用スリット25が設けられている。具体的には、上側ケース23には、プラス接続用端子441に対して、板形をなす雄形外部端子を差し込ませることができるようにプラス端子用スリット251が設けられている。また、上側ケース23には、マイナス接続用端子442に対して、板形をなす雄形外部端子を差し込ませることができるようにマイナス端子用スリット252が設けられている。また、この上側ケース23には、例えば専用充電器側の板形をなした雄形外部端子を接続することができるように、これら信号端子51に対応した信号端子用スリット26が6つ設けられている。この信号端子用スリット26は、上側ケース23のうち、左右両側で並列される充放電端子用スリット25同士の間に設けられている。なお、この信号端子用スリット26の下部には、スリット段差部261が形成されている。このスリット段差部261は、この電池パック10をスライド装着させる際の座面231と信号端子用スリット26の下端との間に形成される段差壁構造により形成されている。なお、このスリット段差部261は、座面231から上側に突き出される壁として機能もする。つまり、このスリット段差部261の段差壁構造によって、座面231から信号端子用スリット26に水や塵埃などの不要物が侵入してしまい難くしている。このように不要物の侵入を抑えることにより、電池パック10の耐久性は高められたものとなっている。なお、このスリット段差部261のような段差壁構造は、充放電端子用スリット25(プラス端子用スリット251,マイナス端子用スリット252)に対して設けられるものであってもよい。つまり、充放電端子用スリット25は、接続される端子の構造上、スリット幅が大きく設定されることがある。このような場合には、このような充放電端子用スリット25に段差壁構造が設けられていると、より顕著な効果を期待することができる。なお、このような段差壁構造としては、適宜の壁構造を選択することができる。すなわち、このような段差壁構造としては、充放電端子用スリット25に対して分離されて構成されるものであってもよく、座面231との相対(高低)差が生じるように構成されるものであれば、適宜の段差壁構造の構成を選択することができる。
この上側ケース23には、充電残量表示装置47を操作可能に表示するための操作視認可能部位28が設けられている。具体的には、図1に示すように、上側ケース23には、表示スイッチ48およびLED表示部49が配設される箇所に対応して、樹脂を薄肉に形成する操作視認可能部位28が設けられている。つまり、上記したように、図1に示す符号281箇所は、外部から押込み可能な柔らかい素材で形成されており、図1に示す符号282箇所は、外部に向けてLED点灯を透過可能な透過素材で形成されている。また、上側ケース23には、図6に示すように、表示スイッチ48を外部から操作可能とする操作用切欠き部283が設けられている。
また、上側ケース23には、フック用開口部271および操作用開口部272が設けられている。フック用開口部271は、雄フック機構80のフック部82を外部に突出可能にさせる開口部である。フック用開口部271から突き出されたフック部82は、外部の不図示の電動工具または専用充電器の雌部に対して係合されるようになっている。
操作用開口部272は、上記した雄フック機構80の操作部83を外部に露出可能にさせる開口部である。操作用開口部272から操作可能にされる操作部83は、フック用開口部271から外部に突き出されるフック部82の係合をユーザにより解除操作できるようになっている。また、この上側ケース23には、電池パック10を専用充電器に装着させて電池パック10を充電するに際し、外装ケース20の内部に装置されるバッテリセル33を冷却するため、セル冷却用通風口273が設けられている。なお、この外装ケース20に設けられるセル冷却用通風口273は、回路基板42に設けられる通気用開口部421と連通している。
次に、端子隔離構造60について説明する。この端子隔離構造60は、隣接配置される信号端子51同士を隔離させる機能を有する。つまり、この端子隔離構造60は、隣接配置される第一の信号端子と第二の信号端子との間を隔てる機能を有する。この端子隔離構造60は、この端子隔離構造60の主たる構成をなす隔離スリット61と、この端子隔離構造60の従たる構成をなす隔壁部71とを有する。
図11は、上面視した隔離スリット61を拡大して示す平面図である。図11に示すように、隔離スリット61は、回路基板42を貫通させて形成される。この隔離スリット61は、概略、分離スリット62と連接スリット67とを連ねて設けることにより形成される。分離スリット62は、上記した信号端子51に対して隣接する各位置に設けられている。つまり、分離スリット62は、並列される信号端子51同士の間ごとに設けられるとともに、その並列される信号端子51同士の両側位置に位置される信号端子(511,516)の外側に設けられている。このため、この分離スリット62は、全部で7つ設けられる。この分離スリット62は、貫通間隔(幅)が略1mmとなるように設定されて、回路基板42を貫通して前後方向に延びるスリットとして形成されている。具体的には、第1信号端子511の右側には第1分離スリット621が設けられている。また、第1信号端子511と第2信号端子512との間には第2分離スリット622が設けられている。また、第2信号端子512と第3信号端子513との間には第3分離スリット623が設けられている。また、第3信号端子513と第4信号端子514との間には第4分離スリット624が設けられている。また、第4信号端子514と第5信号端子515との間には第5分離スリット625が設けられている。また、第5信号端子515と第6信号端子516との間には第6分離スリット626が設けられている。また、第6信号端子516の左側には第7分離スリット627が設けられている。このようにして、左右方向に並列配置される第1〜第6信号端子511〜516に対しての全ての隣接箇所に、第1〜第7分離スリット621〜617が設けられている。
分離スリット62が形成される前後方向の範囲は、上記した信号端子51の前後方向の範囲を超える範囲に亘って設定されている。具体的には、分離スリット62が形成される前後方向の範囲は、上記した信号端子51の前後方向の範囲の略2倍の範囲に亘って設定されている。このため、分離スリット62の前端63は、信号端子51の前端よりも前側に位置されている。また、分離スリット62の後端64は、信号端子51の後端よりも後側に位置されている。より詳しく言えば、信号端子51の後端に対する分離スリット62の後端64の突出し長さは、信号端子51の前端に対する分離スリット62の前端63の突出し長さに比して、2倍以上の突出し長さを有して設定されている。さらに言えば、信号端子51の後端に対する分離スリット62の後端64の突出し長さは、信号端子51の前後方向の長さに比して僅かに短い長さとなる略一致程度の長さに設定されている。
この並列される7つの分離スリット62(611〜617)は、前端63(621〜627)が左右方向で並列されており、それぞれの前端63の前後方向位置も揃っている。また、後端64(631〜637)にあっても、左右方向で並列されており、それぞれの後端64の前後方向位置も揃っている。ここで、これら7つの分離スリット62(611〜617)の前端63(621〜627)は、左右方向に延びる連接スリット67に繋がっている。つまり、左右方向に延びる連接スリット67は、右端68が第1信号端子511よりも右側に配置されて第1分離スリット621の前端631と連なっている。また、連接スリット67の左端69は、第6信号端子516よりも左側に配置されて第7分離スリット627の前端637と連なっている。この連接スリット67も、貫通間隔(幅)が略1mmとなるように設定されて、回路基板42を貫通して左右方向に延びるスリットとして形成されている。
上記したように、隔離スリット61は、分離スリット62と連接スリット67とを連ねて設けることにより、回路基板42に設けられる6つの信号端子51(511〜516)の支持位置を決めるものとなっている。すなわち、7つの分離スリット62と連接スリット67とにより、6つの信号端子51(511〜516)を支持する回路基板42の前側部分は、周辺の回路基板42とは分離されている。これに対して、7つの分離スリット62(611〜617)の後端64(631〜637)側には、連接スリット67は設けられていないため、6つの信号端子51(511〜516)を支持する回路基板42の後側部分は、周辺の回路基板42と連接されるものとなっている。つまり、信号端子51(511〜516)が設けられる回路基板42は、隔離スリット61により後側のみが連接されて、後側のみから支持を受けるものとなっている。つまり、回路基板42に並列配置されて接続される信号端子51のいずれもは、四方向のうちの一方向のみとなる後側のみが回路基板42に連接されることにより回路基板42に支持されている。このため、この信号端子51は、いわゆる片持ち支持の状態となっている。なお、上記した分離スリット62と連接スリット67とを具備して成る隔離スリット61は、次に説明する隔壁部71(延伸部)が挿し通される隙間に相当する。つまり、この隔離スリット61は、本発明に係る、隔壁部71の上端731,751(先端)が通り抜ける隙間に相当する。なお、図10に示すように、マイコン420は、信号端子51よりも後側に配置されている。このため、信号端子51とマイコン420との距離は、最短ともいえる短い距離とすることができる。このように信号端子51とマイコン420との間の距離が最短ともいえる短い距離となっていると、これらをつなぐ配線を短くすることができて配線の信頼性を高める等の利点を有することができる。
次に、上記した隔離スリット61に挿し通される隔壁部71について説明する。この隔壁部71は、本発明に係る延伸部に相当する。隔壁部71は、上記したセルホルダ36に対して設けられている。この隔壁部71は、図9に示すように、セルホルダ36の上部面37に、セルホルダ36と一体となるように成形されている。このようにして、隔壁部71は、基端側となる下端側が一体となるセルホルダ36に支持されている。また、この隔壁部71は、先端側となる上端側が、さらに上側の回路基板42に向かうように延びている。この隔壁部71は、電気的絶縁性を有する樹脂材料にて成形されるセルホルダ36の一部として形成されるため、この隔壁部71も電気的絶縁性を有する。この延伸部としての隔壁部71は、セルホルダ36の上部面37から上側に、壁状の区画壁構造が突き出されるようにして設けられている。なお、この隔壁部71は、隔離スリット61に挿し通されて隔壁機能を発揮する。このため、この隔離スリット61の区画壁構造は、この隔離スリット61に対応する形状が選択されて成形される。つまり、隔壁部71は、隔離スリット61と同様、四方向のうちの一方向のみとなる後側のみが削除された区画壁構造をなす。つまり、隔壁部71は、前側および左右両側に壁構造が設けられることにより、上面視コ字形に形成されている。この隔壁部71は、並列配置された6つの信号端子51のそれぞれの左右両側を隔てる機能を有する。また、隔壁部71は、並列配置された6つの信号端子51のそれぞれの前側を隔てる機能を有する。つまり、隔壁部71は、並列配置された6つの信号端子51のそれぞれの前側に配置されている。具体的には、隔壁部71は、セルホルダ36の上部面37の延在平面に対して直交方向なる垂直方向にて上側に突き出されて設けられている。この隔壁部71は、前側と左右両側の3方向で設けられる前側隔壁部72および両側隔壁部74を有する。なお、図示する符号77は、セルホルダ36を組み付けるにあたっての螺子である。
また、第1分離スリット621と連接スリット67とは、第1信号端子511とプラス接続用端子441との間に配置されている。これによって、第1信号端子511とプラス接続用端子441とを、第1分離スリット621と連接スリット67とによって確実に電気的に分断している。また、第7分離スリット627と連接スリット67とは、第6信号端子516とマイナス接続用端子442との間に配置されている。これによって、第6信号端子516とマイナス接続用端子442とを、第7分離スリット627と連接スリット67とによって確実に電気的に分断している。このようにして、信号端子51と充放電端子44との電気的な分断を確実にして、信号端子51の送受信の信頼性を高めている。
このようにセルホルダ36の上部面37に設けられる隔壁部71は、回路基板42に設けられる隔離スリット61に挿し通される。すなわち、前側隔壁部72は、信号端子前後方向を隔てるように設けられる。この前側隔壁部72は、上記した連接スリット67に挿し通される。つまり、この前側隔壁部72(延伸部)の上端731(先端)は、回路基板42に貫通して設けられる連接スリット67(隙間)を通り抜けて回路基板42の上側に配置される。この際、前側隔壁部72の下端732(基端)は、回路基板42の下側に配置されている。つまり、連接スリット67に挿し通された前側隔壁部72の上端731は、この回路基板42に対して前側隔壁部72の下端732の配置側とは反対側に配置される。これと同様に、両側隔壁部74は、信号端子左右方向を隔てるように設けられる。この両側隔壁部74は、上記した分離スリット62に挿し通される。つまり、この両側隔壁部74(延伸部)の上端751(先端)は、回路基板42に貫通して設けられる分離スリット62(隙間)を通り抜けて回路基板42の上側に配置される。この際、両側隔壁部74の下端752(基端)は、回路基板42の下側に配置される。つまり、分離スリット62に挿し通された両側隔壁部74の上端751は、この回路基板42に対して両側隔壁部74の下端732の配置側とは反対側に配置される。なお、上記したように、隔離スリット61(分離スリット62および連接スリット67)の貫通間隔(幅)は略1mmとなるように設定されいるのに対し、隔壁部71の板厚は略0.8mmに設定されるものとなっている。このため、隔壁部71と隔離スリット61との間には、0.1mm程度のクリアランスが設けられることとなって、この隔離スリット61に対して隔壁部71を容易に抜き差しすることができる。
以上のように説明した電池パック10によれば、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、上記した電池パック10によれば、信号端子用スリット26を通じて前側から侵入しようとする水を、前側隔壁部72の存在によって抑制することができる。これによって、電池パック10の内部に水が侵入してしまうのを抑えることができる。また、上記した電池パック10によれば、上記した信号端子51同士の間の回路基板42には回路基板42を貫通する隔離スリット61が設けられているので、この回路基板42を貫通する隔離スリット61は、これらの信号端子51同士を隔てるように作用することができる。これによって、並列配置される信号端子51に水がかかってしまうことがあっても、この隔離スリット61によって、並列配置される信号端子51同士を隔てて、かかった水を分断させることができる。したがって、かかった水を介して、並列配置される信号端子51同士が電気的に接続してしまうのを防止することができる。
また、上記した電池パック10によれば、隔壁部71の上端731,751は、回路基板42に貫通して設けられる隔離スリット61を通り抜けて回路基板42に対しての隔壁部71の下端732,752の配置側とは反対側に配置されている。これによって、セルホルダ36に設けられる隔壁部71は、回路基板42の上面側に突き出されるように配置されて、信号端子51同士を隔てる隔壁として作用させることができる。つまり、上記した隔離スリット61により信号端子51同士を隔てる作用をより強固なものとすることができる。したがって、並列配置される信号端子51同士に水がかかってしまうことがあっても、隔壁部71はかかった水をより確実に分断させることができ、かかった水を介して信号端子51同士が電気的に接続してしまうのをより効果的に防止することができる。
上記した電池パック10によれば、信号端子51を支持する回路基板42は、周辺の回路基板42に対して、前側と左右両側が隔離スリット62により分断されている。つまり、回路基板42に並列配置されて接続される信号端子51のいずれもは、前後左右の四方向のうちの一方向のみとなる後側のみが回路基板42に連接されることにより回路基板42に支持されている。これによって、信号端子51は、いわゆる片持ち支持の状態となって上下方向に揺動することができる。したがって、信号端子51のいずれもに相手端子を接続するにあたって、相手端子の接続をする際の動きを柔軟に追従させることができる。よって、これら信号端子に対しての相手端子の電気的接続が、より行い易いようにすることができる。
なお、本発明に係る電動工具用電池パックにあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のように適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。すなわち、上記した実施の形態にあっては、バッテリセルの個数が7個に設定されるものであったが、本発明に係るバッテリセルの個数としては、これに限定されることなく、適宜の個数が設けられるものであってもよい。また、このように配設されるバッテリセルの個数に応じてリード板の配設数量も決められるものであってよい。
また、上記した実施の形態の端子隔離構造60にあっては、隔離スリット61と隔壁部71とを備えて構成されるものとなっていた。しかしながら、本発明に係る端子隔離構造としては、この例に限定されることなく、隔壁部71を削除して隔離スリット61のみで構成されるようにしてもよい。このような場合には、分離スリット62の貫通間隔(幅)を1mm以上に設定するものであってもよく、適宜の貫通間隔を採用することができる。
また、本発明に係る外装ケースにあっては、2つ割りで分割構成されるケース構造として構成されるものである。すなわち、本発明に係る上側と下側とは、あくまで本発明に係る電動工具用電池パックを把握し易くするために区分けした例示であり、これに限定されるものではない。つまり、本発明に係る2つ割りで分割構成されるケース構造としては、左側と右側とで区分けする例示も含むものであり、このような一側と他側とで区分けする関係を含むものとなっている。
10 電池パック(電動工具用電池パック)
20 外装ケース
21 下側ケース
22 雌螺子孔
23 上側ケース
231 座面
232 螺子ボス
241,242 スライドガイド部
25 充放電端子用スリット
251 プラス端子用スリット
252 マイナス端子用スリット
26 信号端子用スリット
261 スリット段差部
271 フック用開口部
272 操作用開口部
273 セル冷却用通風口
28 操作視認可能部位
281 表示スイッチ配置箇所
282 LED表示部配置箇所
283 操作用切欠き部
30 バッテリ本体
31 電池部
33 バッテリセル
34(341〜344) リード板
35(351〜354) 接続箇所
36 セルホルダ
37 上部面
41 制御部
42 回路基板
421 通気用開口部
44 充放電端子
441 プラス接続用端子(正極端子)
442 マイナス接続用端子(負極端子)
45 内側接点端子
451 支持部
453 前接点部
454 後接点部
46 外側接点端子
461 支持部
463 前接点部
464 後接点部
47 充電残量表示装置
48 表示スイッチ
49 LED表示部
51(511〜516) 信号端子
52 支持部
53 接点部
531 接点連接部
533 左側接点部
534 右側接点部
60 端子隔離構造
61 隔離スリット(延伸部が挿し通される隙間)
62(621〜627) 分離スリット
63 分離スリットの前端
631 第1分離スリットの前端
637 第7分離スリットの前端
64 分離スリットの後端
67 連接スリット
68 連接スリットの右端
69 連接スリットの左端
71 隔壁部(延伸部)
72 前側隔壁部
731 前側隔壁部の上端(先端)
732 前側隔壁部の下端(基端)
74 両側隔壁部
751 両側隔壁部の上端(先端)
752 両側隔壁部の下端(基端)
77 螺子
80 雄フック機構
81 フック形構造体
82 フック部
83 操作部
85 付勢ばね

Claims (3)

  1. 下側ケースと、
    前記下側ケースに対して固定される上側ケースと、
    前記下側ケースに収容されるバッテリセルと、
    前記バッテリセルに接続される回路基板と、
    前記回路基板に配置されて接続される第一の端子および第二の端子と、を有し、
    前記第一の端子と前記第二の端子との間の前記回路基板には、該回路基板を貫通するスリットが設けられており、
    該スリットは、前記第一の端子と前記第二の端子の前側において左右方向に延びる連接スリットと、該連接スリットから後方へ延びる分離スリットを備え、該分離スリットが前記第一の端子及び前記第二の端子の双方についてそれぞれ左右両側に配置されている、ことを特徴とする電動工具用電池パック。
  2. 下側ケースと、
    前記下側ケースに対して固定される上側ケースと、
    前記下側ケースに収容されるバッテリセルと、
    前記バッテリセルを保持するセルホルダと、
    前記セルホルダの上面側に配置されて、前記バッテリセルに接続される回路基板と、
    前記回路基板に並列配置されて接続される第一の端子および第二の端子と、を有し、
    前記回路基板には、前記第一の端子及び前記第二の端子の双方についてそれぞれ左右両側に、当該回路基板を貫通して分離スリットが設けられており、
    前記セルホルダの上面に設けた延伸部が、前記分離スリットを経て前記回路基板の上面側に突き出されて、前記第一の端子と前記第二の端子の双方についてそれぞれ左右両側に配置されている、ことを特徴とする電動工具用電池パック。
  3. 下側ケースと、
    前記下側ケースに対して固定される上側ケースと、
    前記下側ケースに収容されるバッテリセルと、
    前記バッテリセルを保持するセルホルダと、
    前記バッテリセルに接続される回路基板と、
    前記回路基板に並列配置されて接続される第一の端子および第二の端子と、を有し、
    前記回路基板には、前記第一の端子と前記第二の端子の前側において左右方向に延びる連接スリットと、該連接スリットから後方へ延びて前記第一の端子及び前記第二の端子の双方についてそれぞれ左右両側に配された分離スリットを具備してなる隔離スリットが当該回路基板を貫通して設けられており、
    該隔離スリットにより後側のみが前記回路基板に連接された片持ち支持状態の部位に前記第一の端子と前記第二の端子が配置されている、ことを特徴とする電動工具用電池パック。
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