JP6116827B2 - 半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置に関する。
近年、窒化物半導体素子を発光素子として用いた青色発光素子と蛍光体とを利用した白色発光装置が、大型液晶テレビのバックライトおよび照明用の光源等に用いられるようになりつつある。
このような大型液晶テレビおよび照明等の製品には、一度に大量の白色発光装置を使用する。そのため、これらの製品に用いられる青色発光素子は、安価で大量生産できることが求められている。
表面に、p側電極及びn側電極を備えるLEDチップの実装方法としては、裏面をパッケージに固定し実装するいわゆるフェイスアップ実装法と、表面をパッケージあるいはサブマウントと呼ばれる支持部材に実装するいわゆるフリップチップ実装法とがある。
フェイスアップ実装法は、単にLEDチップ裏面に接着剤を塗布してパッケージに貼り付けるとともに、配線を既存のワイヤボンド技術を用いて行なうことができるので、製造が容易であるという利点を有する。
一方、フリップチップ型デバイスは、LEDチップ表面近傍の熱を支持部材に伝えやすいため、大電流での動作に適しているが、電極を外部に接続するための支持部材への貼り合せが必要となる。
チップを支持部材であるサブマウントに貼り合せるフリップチップ実装の方法としては、LEDチップを1個ずつサブマウントに搭載・固定していくことが確実である。しかし、工数が多くなり作業時間がかかるという難点がある。
そこで、LEDチップを複数形成したウエハ単位で、LEDチップをウエハ状のサブマウント基板に一括してフリップチップ実装貼り合せを行い、その後LEDチップが搭載されたウエハ状のサブマウントを個辺に分割する技術が開示されている。
ただし、一般にLEDチップの大きさに対し、サブマウントの大きさを大きくする必要がある。
このため、下記のような方法を用いてLEDチップの間隔を精度よく広げて一括貼り合せを行なう技術が開示されている。
特許文献1では、「密着した半導体チップの間隔を広げてマトリクス状の集合体に配置変換し、そのマトリクス状の半導体チップの集合体を一括して回路基板に実装する」際、「平面を形成している粘着テープに歪が発生し、半導体チップが精度良く一定間隔で整列配置され難」いという課題を解決するため、「エキスパンドシート上に被着した半導体ウェハをマトリックス状に切断する工程と、切断された半導体ウェハのX軸方向の各行間にスペーサ部材を挿入して各行間をスペーサ部材の幅に拡張する工程と、拡張されたX軸方向の各行間を保持する工程と、半導体ウェハのY軸方向の各列間にスペーサ部材を挿入して各列間隔をスペーサ部材の幅に拡張する工程と、拡張されたY軸方向の各列間を保持する工程と、マトリックス状に配設保持された半導体素子からエキスパンドシートを剥離する工程とを有する」方法を開示している。
この方法により、「ダイシングされた半導体ウェハの間に所定の幅を有するスペーサ部材を挿入することによって半導体チップの整列幅を容易に規制することができ、半導体チップを精度良くマトリックス状に整列配置することが容易にできる。従って次工程の回路基板との集合体実装において、位置合わせ精度が良好で、不良の発生が極めて少ない集合体実装が提供可能である。」とされている。
特許文献2は、同様のチップ位置ずれ対策として、「エキスパンドテープ上に粘着したLED素子ウェハを縦横に切断して各LED素子チップを形成し前記エキスパンドテープを所定の大きさまでエキスパンドする工程と、前記エキスパンドされた拡大エキスパンドテープ上の各LED素子チップを位置決め用の冶具板の開口部に挿入し、前記各LED素子チップの角部を前記冶具板の開口部の隅部に当接させて前記各LED素子チップを所定の位置に整列させる位置決め工程と、前記整列された各LED素子チップを回路基板上に載置して実装する工程」を開示している。位置決め用の冶具板を用いることにより、「エキスパンドされた拡大エキスパンドテ−プ上のLED素子チップ群を所定の位置に精度良く整列配置することができ、多くのLED素子チップを一括して回路基板に精度良く実装することが可能となる。この結果、位置精度を維持しつつ、組立て時間の短い効率的な実装を可能とするLED素子の製造方法を実現することができる。」とされている。
特開2011−171608号公報(2011年9月1日公開) 特開2011−96961号公報 (2011年5月12日公開)
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された技術は、個々の半導体チップを個別に、所定の位置からのズレ量を算出したり、そのズレ量を補正したりするものではなく、整列後のLEDチップの所定の位置からの位置精度が十分とは言えない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、整列後の各半導体チップの位置精度を向上させて半導体装置を得ることである。
上記の課題を解決するために、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体ウエハを複数の半導体チップに分割する工程と、上記半導体ウエハが分割された上記複数の半導体チップが配されている第1のシートから、上記複数の半導体チップそれぞれを、対向基板に貼り合せるための所定の位置に整列させて第2のシートへ移載する工程と、上記第2のシートに移載された複数の半導体チップを上記対向基板に貼り合せる工程と、上記対向基板を複数に分割することで半導体装置を得る工程とを有し、上記複数の半導体チップそれぞれを上記第2のシートへ移載する工程では、上記第2のシートへ移載される前の上記複数の半導体チップそれぞれの位置と、上記複数の半導体チップそれぞれの上記所定の位置とのズレである位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に検出し、上記検出した上記位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に補正し、上記複数の半導体チップ上記所定の位置に個別に整列するように、バンプが形成された面とは逆側の面が上記第1のシート表面に接触して配されている上記複数の半導体チップを、それぞれ、上記逆側の面が上記第2のシート表面に接触するように、上記第1のシートから上記第2のシートへ移載することを特徴としている。
上記構成によると、上記第1のシートから上記第2のシートへ上記半導体装置を移載する工程では、上記第2のシートへ移載される前の上記複数の半導体チップそれぞれの位置と、上記複数の半導体チップそれぞれの上記所定の位置とのズレである位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に検出している。そして、上記検出した上記位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に補正して、上記複数の半導体チップを上記所定の位置に個別に整列させて第2のシートへ移載する。
このように、個々の半導体チップのそれぞれの所定の位置からのズレを正確に検出し、またそのズレを正確に補正することができる。このため、第2のシートへ移載された複数の半導体チップのそれぞれは、上記所定の位置からの位置ズレが少ない。このため、整列後の各半導体チップの位置精度を向上させて半導体装置を得ることができる。
また、上記第1のシートに配された複数の半導体のうち、上記第1のシートから上記第2のシートへ移載する半導体チップを撮像して得られた画像から、当該半導体チップの傾き角度、及び上記位置ズレを検出することが好ましい。
上記構成によると、容易に上記半導体チップの傾き角度、及び上記位置ズレを検出し、これにより、検出した位置ズレを補正することができる。
また、上記検出された上記半導体チップの上記位置ズレを、上記第1のシートが配されている第1のステージを移動することで補正し、上記位置ズレが補正された、上記第1のシートに配されている上記半導体チップを、上記第2のシートへ移載することが好ましい。
上記構成により、所定の位置からのズレを少なくして、位置精度をよく上記第1のシートから上記第2のシートへ上記複数の半導体チップを移載することができる。
また、上記検出された上記半導体チップの位置ズレを、上記第1のシートに配されている上記半導体チップを上記第2のシートへ移動しながら上記位置ズレを補正してもよい。これによっても、所定の位置からのズレを少なくして、位置精度よく上記第1のシートから上記第2のシートへ上記複数の半導体チップを移載することができる。
また、上記第1のシートに配された上記半導体チップのチップテストを行ってから、当該半導体チップを上記第1のシートから上記第2のシートへ移載することが好ましい。上記構成によると、上記第1のシートから上記第2のシートへ、複数の半導体チップを個別に移載するため、チップテストで良品と判定された半導体チップだけを第2のシートへ移載することができる。このため、不良品が少ない半導体装置を得ることができる。
また、上記分割された複数の半導体チップを対向基板に貼り合せる工程では、上記複数の半導体チップと、上記対向基板との間に導電性接着剤が配され、上記導電性接着剤は200℃以上300℃以下で、上記複数の半導体チップと、上記対向基板とを接着させることが好ましい。
これにより、一般的なプロセスで、上記半導体チップと、上記対向基板とを貼り合せることができる。
また、上記分割された複数の半導体チップを対向基板に貼り合せる工程では、上記複数の半導体チップと、上記対向基板との間に導電性接着剤が配され、上記導電性接着剤は、導電性金属粒子を含むことが好ましい。また、上記導電性接着剤の粘度は、一例として10Pa・s以上120Pa・s以下程度であることが好ましい。
また、上記第2のシートは300℃以下の耐熱性を有し、上記分割された複数の半導体チップを対向基板に貼り合せる工程では、上記第2のシートに配された上記複数の半導体チップと、上記対向基板とを接触させて、加熱することで貼り合せることが好ましい。これによって、上記第2のシートに配された上記複数の半導体チップと、上記対向基板とを貼り合せることができる。
また、上記第2のシートは透光性を有することが好ましい。上記構成により、上記分割された複数の半導体チップを対向基板に貼り合せる工程で、上記半導体チップと上記対向基板とを視認することができるため、貼り合せの失敗に基づく不良発生を防止することができる。
また、上記半導体チップは、基板と、当該基板に積層された積層体とを備え、上記半導体チップを上記対向基板へ貼り合せた後、上記基板を除去する工程を有することが好ましい。
上記構成により、上記積層体と、上記基板との間での反射を無くすことができるため、光の利用効率が高い半導体装置を得ることができる。
また、上記半導体チップの具体的な一形態としてLEDチップから構成することで、上記半導体チップ毎に分割された半導体装置を得ることができる。
上記の課題を解決するために、本発明の半導体装置の製造装置は、半導体ウエハが分割された複数の半導体チップが配されている第1のシートが配されている第1のステージと、上記複数の半導体チップそれぞれを対向基板に貼り合せるための所定の位置に整列させて配する第2のシートが配されている第2のステージと、上記第1のシートに配されている上記複数の半導体チップそれぞれの位置と、上記複数の半導体チップそれぞれの上記所定の位置とのズレである位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に検出する位置ズレ検出部と、上記位置ズレ検出部が検出した上記位置ズレを上記複数の半導体チップ毎に個別に補正し、上記複数の半導体チップを上記所定の位置に個別に整列させて、上記第1のシートから上記第2のシートへ移載するチップ移載部とを備え、上記チップ移載部は、バンプが形成された面とは逆側の面が上記第1のシート表面に接触して配されている上記複数の半導体チップを、それぞれ、上記逆側の面が上記第2のシート表面に接触するように、上記第1のシートから上記第2のシートへ移載することを特徴としている。
上記構成によると、個々の半導体チップのそれぞれの所定の位置からのズレを正確に検出し、またそのズレを正確に補正することができるため、上記所定の位置からの位置ズレを少なくして、複数の半導体チップを第1のシートから、第2のシートへ移載することができる。これにより、整列後の各半導体チップの位置精度を向上させて半導体装置を得ることができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体ウエハを複数の半導体チップに分割する工程と、上記分割された複数の半導体チップを対向基板に貼り合せる工程と、上記対向基板を複数に分割することで半導体装置を得る工程と、半導体ウエハが分割された複数の半導体チップが配されている第1のシートから、上記複数の半導体チップそれぞれを、上記対向基板に貼り合せるための所定の位置に整列させて第2のシートへ移載する工程とを有し、上記複数の半導体チップそれぞれを上記第2のシートへ移載する工程では、上記第2のシートへ移載される前の上記複数の半導体チップそれぞれの位置と、上記複数の半導体チップそれぞれの上記所定の位置とのズレである位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に検出し、上記検出した上記位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に補正し、上記複数の半導体チップを上記所定の位置に個別に整列させて第2のシートへ移載する。
本発明の半導体装置の製造装置は、半導体ウエハが分割された複数の半導体チップが配されている第1のシートが配されている第1のステージと、上記複数の半導体チップそれぞれを対向基板に貼り合せるための所定の位置に整列させて配する第2のシートが配されている第2のステージと、上記第1のシートに配されている上記複数の半導体チップそれぞれの位置と、上記複数の半導体チップそれぞれの上記所定の位置とのズレである位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に検出する位置ズレ検出部と、上記位置ズレ検出部が検出した上記位置ズレを上記複数の半導体チップ毎に個別に補正し、上記複数の半導体チップを上記所定の位置に個別に整列させて、上記第1のシートから上記第2のシートへ移載する移載部とを備えている。
これにより、整列後の各半導体チップの位置精度を向上させて半導体装置を得ることができるという効果を奏する。
第一の実施の形態にかかる半導体装置の製造工程の流れを表す図である。 一実施形態に係るLEDウエハのうちの1素子部分を示す断面図である。 (a)は分割用シートに貼り付けられたLEDウエハを表す平面図であり、(b)は(a)の断面図である。 一実施形態に係るLEDウエハにチップ分割処理を施している様子を表す図である。 エキスパンド処理された複数のLEDチップの様子を表す図である。 シート転写された複数のLEDチップの様子を表す図である。 一実施形態に係るLEDチップを、整列前のシートから、整列後のシートへ移載している様子を表す図である。 一実施形態に係る記憶部に記憶されている、各LEDチップそれぞれの所定の位置の様子を表す図である。 一実施形態に係るチップテストユニットがチップテストを行っている様子を表す図である。 一実施形態に係るチップ整列装置の構成を表す機能ブロック図である。 一実施形態に係るチップ整列装置の処理の流れを表す図である。 一実施形態に係るチップ整列装置の具体的な処理を説明する図である。 サブマウント用ウエハへ、導電性接着剤を印刷により形成している様子を表す図である。 一実施形態に係る複数のLEDチップを、サブマウント用ウエハに貼り合わせている様子を表す図である。 一実施形態に係る複数のLEDチップを、サブマウント用ウエハに貼り合わせる変形例の様子を表す図である。 封止工程で複数のLEDチップが封止された様子を表す各基板の断面図である。 サブマウント毎に分割されたフリップチップLEDエレメントの構成を表す断面図である。 第二の実施の形態に係るチップ整列装置の構成を表す図である。 第二の実施の形態に係るチップ整列装置の構成を表す機能ブロック図である。 第二の実施の形態に係る記憶部に記憶されている、各LEDチップそれぞれの所定の位置の様子を表す図である。 第二の実施の形態に係るチップ整列装置の処理の流れを表す図である。 第二の実施の形態に係るチップ整列装置の具体的な処理を説明する図である。 第三の実施の形態第にかかる半導体装置の製造工程の流れを表す図である。 樹脂塗布工程で、サブマウント用ウエハの表面にアンダーフィルが形成された様子を表す各基板の断面図である。 基板除去工程で、複数のLEDチップから基板が除去された後の様子を表す各基板の断面図である。 封止工程で複数のLEDチップが封止された様子を表す各基板の断面図である。 サブマウント毎に分割されたフリップチップLEDエレメントの構成を表す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(製造工程の流れ及び概略)
まず、図1を用いて、本実施の形態にかかる半導体装置の製造工程の流れ及び概略について説明する。
図1は、第1の実施の形態にかかる半導体装置の製造工程の流れを表す図である。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体ウエハを複数の半導体チップに分割して、当該半導体チップから半導体装置を得る半導体装置の製造方法である。このような半導体装置の製造方法の一例として、本実施の形態では、LEDエレメント(LED発光素子)の製造方法であるものとして説明する。
図1に示すように、本実施の形態では、LEDエレメントを、裏面研磨工程M11、スクライブ工程M12、チップ分割工程M13、エキスパンド工程M14、シート転写工程M15、貼り合せ用シートへの移し替え及び整列工程M16、導電性接着剤の印刷工程M17、貼り合せ工程M18、封止工程M19、及び分離工程M20の順に処理する。
以下、各工程について具体的に説明していく。
(LEDウエハ)
図2を用いて、LEDウエハ50の構成について説明する。図2は、LEDウエハ50のうちの1素子部分を示す断面図である。
LEDウエハ50は、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法で加工対象となる半導体ウエハの一例である。
LEDウエハ50は、1素子であるLEDチップ55が複数個マトリクス状に配されることで構成されている。すなわち、LEDウエハ50は、複数のLEDチップ55がそれぞれに分割される前の半導体ウエハである。
LEDウエハ50は、基板10に、各種半導体層や電極等が積層された積層体23が積層されることで構成されている。
図2では、基板10のうち、紙面上側が裏面10b(すなわち、LEDウエハ50の裏面でもある)を表し、裏面10bと反対側(裏面10bより下側の面)が表面10aを表している。
基板10は、例えば、サファイアからなる。基板10の裏面10bが光取り出し面となる。基板10の表面10aに凹部11と凸部12が交互の連続して形成されている。凹部11は、基板10の裏面10b側に向けて凹んでいる形状である。一方、凸部12は、基板10の裏面10bと逆向きに突出する形状である。
積層体23は、基板10の表面10aと接するバッファ層13、結晶改善窒化物半導体層14、n型窒化物半導体層15、窒化物半導体発光層16、p型窒化物半導体層17、透明導電膜18、反射膜19、p側電極21、及びバンプ58が、この順に積層されて構成されている。さらに、積層体23は、n型窒化物半導体層15に接するn側電極20と、n側電極20に積層されたバンプ57とを備えている。
n型窒化物半導体層15は一部が凸形状となっており、窒化物半導体発光層16、p型窒化物半導体層17、透明導電膜18、反射膜19、p側電極21、及びバンプ58は、n型窒化物半導体層15の上記凸形状部分に、順に積層されている。一方、n側電極20及びバンプ57は、n型窒化物半導体層15の表面であって、上記凸形状部分では無い部分、すなわち、上記凸形状部分と隣接する部分に、順に積層されている。
結晶改善窒化物半導体層14はアンドープであってもよく、又はn型であってもよい。透明導電膜18は例えばITO等からなる。反射膜19は、金属など導電層であってもよく、誘電体多層膜であってもよい。バンプ57・58は例えばAu(金)等からなり、厚さは、一例として、5μm〜15μm程度である。
このように、LEDウエハ50は構成されている。このLEDウエハ50のうち、バンプ57・58が配されている側の面を表面50aと称し、反対側面(すなわち基板10の裏面10b)を裏面50bと称する。なお、上述したLEDウエハ50の各層の材質や、積層構造等は一例である。LEDウエハ50としては、複数のチップに分割されるものであり、基板に各種半導体層が積層された半導体ウエハを用いることができる。
以下、順に、図1で示した本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の各工程について説明していく。
(裏面研磨工程)
まず、裏面研磨工程M11では、図2を用いて説明したLEDウエハ50の裏面50b(すなわち基板10の裏面10b)を、研磨装置が研磨する。これによって、LEDウエハ50全体の厚みを調製する。
裏面研磨工程M11では、例えば、厚さ1.2mmから120μm程度となるように、研磨装置が、LEDウエハ50の裏面50bを研磨する。そして、所望の厚さとなるように厚さが調整されたLEDウエハ50は、次ぎのスクライブ工程へ搬送される。
(スクライブ工程)
次に、スクライブ工程M12について説明する。
図3の(a)は分割用シートに貼り付けられたLEDウエハ50を表す平面図であり、(b)は(a)の断面図である。
スクライブ工程M12では、作業者は、裏面研磨工程M11で裏面50bが研磨されたLEDウエハ50のうち、バンプ57・58が配されている表面50aを、外周部にシート枠62が取り付けられているシート60の中央近傍に貼り合わせる。LEDウエハ50は一例として直径が150mm程度である。
シート60のうち、LEDウエハ50が貼り合わされる面が貼り合せ面である。シート60としては、紫外線(中心波長365nm)を照射することにより、貼り合せ面の粘着力が1/5以下に低下するシートを用いることが好ましい。また、バンプ57・58が厚さが5μm〜15μmと比較的厚いため、シート60は貼り合せ面を含む粘着層部分が厚いタイプを用いることが好ましい。シート60の材質としては、一例として、PETフィルム等を用いることができる。
そして、シート60に貼り合わされたLEDウエハ50の貼り合せ面とは逆側の裏面50b側から、LEDウエハ50にスクライブ処理を施す。これにより、LEDウエハ50の裏面50bには、縦・横それぞれに延伸する、格子状のチップ分割用脆弱部52が形成される。このチップ分割用脆弱部52は、LEDウエハ50の厚さ方向の中間近傍までの深さを持って、LEDウエハ50に形成される。
スクライブ処理を施す方法としては、例えば、ダイヤモンドスクライバ等を用いたスクライブ法、レーザ光線を用いたレーザスクライブ法、あるいは回転するダイシング用ブレードを用いたダイシング法等を挙げることができる。
(チップ分割工程)
次に、チップ分割工程M13について説明する。
図4は、LEDウエハ50にチップ分割処理を施している様子を表す図である。
チップ分割の前に、シート60側から紫外光を照射し、シート60の貼り合せ面の粘着力を低下させておく。
そして、チップ分割工程M13では、LEDウエハ50を覆うように、粘着力のないチップ飛散防止カバー68を、LEDウエハ50の裏面50bに置く。次に、シート60の裏面60b(LEDウエハ50が配されている面と逆側の面)であって、LEDウエハ50のチップ分割用脆弱部52の下方に、ブレード64を強く接触させる。
これにより、縦・横方向に延伸するチップ分割用脆弱部52のうち、一方向(例えば縦方向)に沿って、LEDウエハ50は分割される。この結果、長尺形状である、分割されたLEDウエハ50を得ることができる。
続いて、その分割されたLEDウエハ50と共にシート60を平面方向に90度回転し、同様にして、シート60の裏面60bであって、分割されたLEDウエハ50のチップ分割用脆弱部52の下方に、ブレード64を強く接触させる。これにより、分割されたLEDウエハ50のうち、分割された方向と交差していた他方向(例えば横方向)のチップ分割用脆弱部52に沿って、LEDウエハ50は分割される。そして、チップ飛散防止カバー68を取り外す。
この結果、LEDウエハ50から複数に分割されたLEDチップ55を得ることができる。
なお、LEDウエハ50の分割は、ブレード64を用いる方法以外に、単にLEDウエハ50を折り曲げることによっても実現することができる。
(エキスパンド工程)
次に、エキスパンド工程M14について説明する。
図5は、エキスパンド処理された複数のLEDチップ55の様子を表す図である。
エキスパンド工程M14では、チップ分割工程M13で複数に分割されたLEDチップ55が配されているシート60を、エキスパンド装置(不図示)によりエキスパンドする。そして、シート60が伸びた後に、シート60の外周部にシート枠66を取り付け、シート枠62を取り外す。
これにより、LEDチップ55がシート60上に間隔をあけて配列される。なお、LEDチップ55のうち、バンプ57・58が配されている面を表面55aと称し、反対側面を裏面55bと称する。
(シート転写工程)
次に、シート転写工程M15について説明する。
図6は、シート転写された複数のLEDチップ55の様子を表す図である。
シート転写工程M15では、エキスパンド工程M14でエキスパンドされたシート60から、整列用シートである整列前のシート(第1のシート)70へ、複数のLEDチップ55を一括で転写する。
上述のように、シート60は、予め紫外線を照射することで粘着力を低下させている。その状態で、シート60上の複数のLEDチップ55の裏面55bに、整列前のシート70を貼り付ける。その後、粘着力の落ちたシート60を取り除く。これにより、複数のLEDチップ55は、シート60からシート70へ一括で転写される。複数のLEDチップ55が転写された、整列前のシート70にもシート枠72を取り付ける。シート枠72は、整列前のシート70の外周部であって、複数のLEDチップ55が転写された面に取り付けられる。
整列前のシート70は、以下の工程においてLEDチップ55を容易に外せるよう、低粘着性(1.10N/20mm)のものとしている。整列前のシート70の一例として、ブルーシート(日東電工SPV224)等を挙げることができる。
(貼り合せ用シートへの移し替え及び整列工程)
次に、貼り合せ用シートへの移し替え及び整列工程M16について説明する。
図7は、LEDチップ55を、整列前のシート70から、整列後のシート(第2のシート)80へ移載している様子を表す図である。
貼り合せ用シートへの移し替え及び整列工程M16では、シート転写工程M15で整列前のシート70へ転写された複数のLEDチップ55を、整列前のシート70から、整列後のシート80へ、個別に複数のLEDチップ55を移載、かつ、所定の位置へ整列させていく。
整列後のシート80は、移載されたLEDチップ55を、後の貼り合せ工程M18でサブマウント用ウエハへ貼り合せるための貼り合せ用シートでもある。後述するように、整列後のシート80は、貼り合せ工程M18で加えられる熱に対する耐熱性を有する材料からなる。
複数のLEDチップ55の、整列前のシート70から整列後のシート80への移載及び整列は、チップ整列装置90によって行う。
<チップ整列装置90の全体構成>
図7を用いて、チップ整列装置90の構成について説明する。
チップ整列装置90は、整列前シート用のステージ(第1のステージ)91と、整列後シート用のステージ(第2のステージ)92と、チップテストユニット93と、チップ位置認識部であるカメラ94と、カメラ95と、移載ユニット(チップ移載部)99と、制御部190とを備えている。
制御部190は、チップ整列装置90全体の駆動制御をするものである。制御部190は記憶部196を備えている。記憶部196には、複数のLEDチップ55が配されるべき位置である所定の位置が予め記憶されている。なお、制御部190の詳細な構成は後述する。
カメラ94は、シート70上のLEDチップ55を画像認識して、それぞれのLEDチップ55の所定の位置からのずれ量及び回転量を検出するためのカメラである。
ステージ91上には、シート転写工程M15で転写された複数のLEDチップ55及び外周部にシート枠72が配されたシート70が配されている。シート枠72がステージ91に固定されることで、シート70はステージ91に固定されている。シート70上にア配されている複数のLEDチップ55は、所定の位置からずれた整列前のLEDチップである。
ステージ91は、X軸方向、X軸に直交するY軸方向に移動可能であり、また、θ軸方向に回転が可能なステージである。
ステージ91は、カメラ94が検出したLEDチップ55の所定の位置からのずれ量及び回転量に基づいて、LEDチップ55が所定の位置となるようにX軸、Y軸及びθ軸方向へ移動する。
ステージ92は、X軸方向、X軸に直交するY軸方向に移動可能なステージである。ステージ92上には、シート70上の複数のLEDチップ55を移載しかつ整列させるためのシート80が配されている。シート80の外周部にはシート枠82が配されている。
シート枠82がステージ92に固定されることで、シート80はステージ92に固定されている。
シート80上に配される複数のLEDチップ55は、所定の位置となるように整列された整列後のLEDチップである。
なお、以下の説明では、シート80上、又はシート70上の複数のLEDチップ55のうち、1段目の左側から右側にかけて順に、LEDチップ55C11・55C12・55C13・・・・、2段目の左側から右側にかけて順にLEDチップ55C21・55C22・55C23・・・・と称する場合がある。
シート80上のLEDチップ55C11・55C12・55C13・・・・、LEDチップ55C21・55C22・55C23・・・・は、それぞれが配されるべき位置である所定の位置に配されている。この所定の位置は、記憶部196に予め記憶されている。
カメラ95は、シート80上のLEDチップ55を画像認識して、シート80に移載されたLEDチップ55の状態を検出するためのカメラである。
チップテストユニット93は、ステージ91のシート70上に配されているLEDチップ55のそれぞれのチップテストを行うためのユニットである。チップテストユニット93は、X軸方向及びY軸方向に移動可能であり、また、上下移動が可能である。チップテストユニット93は、ステージ91上を移動することで、チップテストをしたいシート70上のLEDチップ55のチップテストを行う。
なお、チップテストユニット93は、ステージ91に対して相対移動できればよく、チップテストユニット93は固定されており、ステージ91が移動することで、チップテストユニット93と、ステージ91とが相対移動可能となっていてもよい。
移載ユニット99は、アーム98と、アーム98の先端部に配された真空吸着コレット97とを備えている。
移載ユニット99は、ステージ91が各LEDチップ55毎に個別にそれぞれの所定の位置からのズレを補正したシート70上の各LEDチップ55を、移載ユニット制御部199からの指示により、所定の位置に個別に整列させて、シート70からシート80へ移載するものである。
移載ユニット99は、チップテストユニット93がチップテストを行った後、真空吸着コレット97でLEDチップ55を個別に吸着させて、アーム98がステージ91側からステージ92側へと移動することで、ステージ91上であってシート70上の複数のLEDチップ55を、個別に、ステージ92上であってシート80上の所定の位置に移載する。
本実施の形態では、移載ユニット99の始点位置であるステージ91上のLEDチップ55をピックアップする位置と、終点位置であるステージ92上のLEDチップ55を載置する位置とは固定である。移載ユニット99の始点位置に対してステージ91が移動することで相対位置が変化する。また、移載ユニット99の終点位置に対してステージ92が移動することで相対位置が変化する。
<LEDチップ55の所定の位置>
図8は、記憶部196に記憶されている、各LEDチップ55それぞれの所定の位置の様子を表す図である。
位置C11(x11,y11)、位置C12(x12,y12)、位置C13(x13,y13)、・・・、位置C21(x21,21)、位置C22(x22,y22)、位置C23(x23,y23)はそれぞれ、LEDチップ55C11がシート80上に配されるべきXY座標位置、LEDチップ55C12がシート80上に配されるべきXY座標位置、LEDチップ55C13がシート80上に配されるべきXY座標位置、・・・、LEDチップ55C21がシート80上に配されるべきXY座標位置、LEDチップ55C22がシート80上に配されるべきXY座標位置、LEDチップ55C23がシート80上に配されるべきXY座標位置、・・・である。
この各所定の位置である、位置C11・C12・C13・・・は、ステージ91や92のXY座標位置として、予め記憶部196に記憶されている。なお、この、位置C11・C12・C13・・・のXY座標位置は、各LEDチップ55が、後工程でサブマウントされるウエハのサイズなどによって適宜変更可能である。
<チップテスト>
図9は、チップテストユニット93がチップテストを行っている様子を表す図である。図9に示すように、チップテストユニット93は先端に電極が配されており、シート70上のLEDチップ55のうち、チップテストを行うLEDチップ55のバンプ57・58に上記電極を接触させる。そして、制御部190からの指示により電流及び電圧を供給し、当該LEDチップ55を発光させる。そして、チップテストユニット93は、発光したLEDチップ55の輝度やスペクトル等を取得し、測定データとして制御部190に出力する。制御部190では、チップテストユニット93から取得した輝度やスペクトル等の測定データから、チップテストを行ったLEDチップ55良品・不良品を判定する。
このように、チップ整列装置90は、チップテストユニット93を備えているため、シート70からシート80へのLEDチップ55の移載及び整列だけでなく、LEDチップ55のチップテストによる良否判定を行うこともできる。なお、チップテストユニット93によるチップテストは必ずしも必要ではなく、省略してもよい。
整列前のシート70上のLEDチップ55をすべて1枚の整列後のシート80に移動させてもよいが、チップテストの結果により、チップのランク別に複数の整列後のシート80に分けてもよい。また、不良チップは整列後のシート80に移さず廃棄することが好ましい。
<制御部190の構成>
図10は、チップ整列装置90の構成を表す機能ブロック図である。制御部190は、第1ステージ制御部191と、第2ステージ制御部192と、チップテストユニット制御部193と、第1カメラ制御部194と、第2カメラ制御部195と、記憶部196と、移載ユニット制御部199とを備えている。
第1ステージ制御部191は、ステージ91を駆動制御するものである。第1ステージ制御部191は、ステージ91をX軸・Y軸・θ軸方向へ移動させるものである。
第1ステージ制御部191は、後述するように、第1カメラ制御部194から、第1カメラ制御部194が検出したシート70上の複数のLEDチップ55それぞれの所定の位置からθ方向のズレ量や、X・Y方向のズレ量を取得すると、シート70上のLEDチップ55の位置が所定の位置となるように、ステージ91のX軸・Y軸・θ軸を、各LEDチップ55毎に個別に移動させる。これにより、第1ステージ制御部191は、第1カメラ制御部194が検出した、シート70上の各LEDチップ55の所定の位置からのズレを、各LEDチップ55毎に個別に補正する。
第2ステージ制御部192は、ステージ92を駆動制御するものである。第2ステージ制御部192は、ステージ92をX軸・Y軸へ移動させるものである。
チップテストユニット制御部193は、チップテストユニット93を駆動制御するものである。チップテストユニット制御部193は、チップテストユニット93へ指示情報を出力することで、移載対象となるステージ91上のLEDチップ55へチップテストユニット93を当接させたり、電流電圧を印加させたり、当該電流電圧を印加させたLEDチップ55から発光された光の輝度やスペクトルから、当該LEDチップ55が良品であるか不良品であるかを判定したりする。
第1カメラユニット制御部(位置ズレ検出部)194は、カメラ94の駆動制御するものである。第1カメラ制御部194は、カメラ94が撮像した画像からLEDチップ55のX軸又はY軸に対す傾きであるθ方向のズレ量を算出することで検出する。また、第1カメラ制御部194は、カメラ94が撮像した画像からLEDチップ55の座標位置と、当該LEDチップ55が配されるべき所定の位置とのズレ量を算出することで検出する。
このように第1カメラ制御部194は、シート70に配されている複数のLEDチップ55それぞれの位置と、複数のLEDチップ55それぞれの上記所定の位置とのズレである位置ズレを、複数のLEDチップ55毎に個別に検出する。
そして、第1カメラ制御部194は、検出したθ方向のズレ量や、X・Y方向のズレ量を、第1ステージ制御部191に出力する。
第2カメラ制御部195は、カメラ95の駆動制御をするものである。
移載ユニット制御部199は、アーム98を移動制御したり、真空吸着コレット97の真空状態を制御したりするものである。移載ユニット制御部199が指示情報をアーム98に出力することで、アーム98は始点位置又は終点位置で上昇下降をしたり、始点位置及び終点位置間を移動したりする。また、移載ユニット制御部199が指示情報を真空吸着コレット97に出力することで、真空吸着コレット97は先端に接触したLEDチップ55を真空吸着したり、真空吸着を解除したりする。
<チップ整列装置90の動作>
次に、チップ整列装置90の動作である、貼り合せ用シートへの移し替え及び整列工程M16を具体的に説明する。
図11は、チップ整列装置90の処理の流れを表す図である。図12は、チップ整列装置90の具体的な処理を説明する図である。図12の(a)は、ステージ91上の位置検出対象であるLEDチップ55C11が所定の位置からズレている様子を表し、(b)はステージ91上の位置検出対象であるLEDチップ55C11が所定の位置へ補正された様子を表し、(c)は(b)の時の移載される側のステージ92の様子を表し、(d)はLEDチップ55C11がピックアップされた後のステージ91を表し、(e)はLEDチップ55C11が移載されたステージ92を表している。
図11に示すステップは、貼り合せ用シートへの移し替え及び整列工程M16におけるステップである。
ここでは、LEDチップ55のうち、LEDチップ55C11を移載する場合について説明する。
まず、図9を用いて説明したように、移載対象とするLEDチップ55C11のチップテストを行う(ステップS11)。
チップテストは、チップテストユニット制御部193の指示により、チップテストユニット93が、LEDチップ55C11が配されている位置へ移動す。そして、チップテストユニット93が下降し、チップテストユニット93の先端の電極をLEDチップ55C11のバンプ57・58と接触させる。
そして、チップテストユニット制御部193はチップテストユニット93の先端の電極からLEDチップ55C11へ電流及び電圧を供給し、当該LEDチップ55を発光させる。そして、チップテストユニット93は、発光したLEDチップ55の輝度やスペクトル等を取得し、測定データとしてチップテストユニット制御部193に出力する。チップテストユニット制御部193では、チップテストユニット93から取得した輝度やスペクトル等の測定データから、チップテストを行ったLEDチップ55C11の良品・不良品を判定する。そして、チップテストユニット制御部193は、そのLEDチップ55C11の良品・不良品判定結果を記憶部196に記憶する。
そして、カメラ94は、第1カメラ制御部194からの指示により、ステージ91に載置されたシート70上の、位置検出対象である移載前のLEDチップ55を撮像する(ステップS12)。そして、カメラ94は、撮像した画像を第1カメラ制御部194へ出力する。
図12の(a)は、カメラ94が撮像した画像の様子を表している。
図12の(a)に示すように、第1カメラ制御部194は、カメラ94から撮像された画像を取得すると、撮像時のステージ91の座標や画像上の座標から、位置検出対象とする、例えばLEDチップ55C11の座標である位置P11(m11,n11)を算出する。また、第1カメラ制御部194は、LEDチップ55C11のX軸又はY軸に対する傾きからθ方向のズレ量を算出する(ステップS13)。
そして、第1カメラ制御部194は、記憶部196から、LEDチップ55C11が本来入れているべき位置である所定の位置C11(x11,y11)を取得し、この位置C11(x11,y11)と、位置P11(m11,n11)との差を、XY方向のズレ量として算出する(ステップS14)。
そして、第1カメラ制御部194は、算出したθ方向のズレ量と、XY方向のズレ量とを第1ステージ制御部191に出力する。なお、ステップS13とステップS14との順番は逆であってもよい。
次に、図12の(b)に示すように、第1ステージ制御部191は、第1カメラ制御部194からθ方向のズレ量とXY方向のズレ量とを取得すると、当該取得したθ方向のズレ量とXY方向のズレ量とが無くなるか、または、所定の誤差の範囲内に入るようにステージ91のXYθ位置を移動させる。
すなわち、位置P11(m11,n11)が所定の位置C11(x11,y11)となるように、第1ステージ制御部191は、ステージ91を移動させる。
このように移載前のステージ91を移動することで、移載前の位置検出対象であるLEDチップ55C11の所定の位置C11(x11,y11)からのズレ量が補正される(ステップS15)。
また、図12の(c)に示すように、第1ステージ制御部191がズレ量補正のためステージ91を移動させると、第2ステージ制御部192は、移載されてくるLEDチップ55C11が所定の位置C11(x11,y11)へ載置されるように、ステージ92を移動させる。
そして、図12の(d)(e)に示すように、第2ステージ制御部192がステージ92を移動させた後、移載ユニット制御部199は、移載ユニット99を始点位置である移載前のステージ91の所定の位置C11(x11,y11)へ移動させる。そして、移載ユニット99は、真空吸着コレット97でステージ91上のLEDチップ55C11を吸着しピックアップする。
そして、移載ユニット制御部199は、移載ユニット99を、ステージ91側の始点位置からステージ92側の終端位置へ移動させる。次に、移載ユニット99は、移載後のステージ92上のシート80の所定の位置C11(x11,y11)へとLEDチップ55C11を載置する。これにより、LEDチップ55C11は、移載前のシート70から移載後のシート80へと移載される(ステップS16)。
このようにして、シート70上の複数のLEDチップ55の所定の位置からのズレを少なくして、位置精度よくシート70からシート80へ複数のLEDチップ55を移載することができる。
また、第2カメラ制御部195からの指示により、カメラ95は、シート80上の移載されたLEDチップ55C11を撮像する。そして、カメラ95は、撮像した画像を例えば図示しないモニターに表示する。これにより、LEDチップ55C11が適切にシート80上に移載されたかを作業者に確認させることができる。
そして、次に移載対象とするステージ91のシート70上のLEDチップ55に対して、チップ整列装置90はステップS11〜ステップS16の処理を順に繰り返す。チップ整列装置90は、ステップS11〜S16の処理をシート70上のLEDチップ55が無くなるまで繰り返す。
このように、チップ整列装置90によって、移載前のシート70上の複数のLEDチップ55を個別に、それぞれが所定の位置となるように、整列させてシート80上に移載することができる。
上記のようにチップ整列装置90では、シート80へ移載される前の複数のLEDチップ55それぞれの位置と、複数のLEDチップ55それぞれの所定の位置との位置ズレを、第1カメラ制御部194が複数のLEDチップ55毎に個別に検出する。このため、個々のLEDチップ55のそれぞれの所定の位置からのズレを正確に検出することができる。
そして、第1カメラ制御部194が検出した複数のLEDチップ55毎の位置ズレを、第1ステージ制御部191及びステージ91が複数の半導体チップ毎に個別に補正する。このため、複数のLEDチップ55毎の位置ズレを正確に補正することができる。
そして、移載ユニット99は、位置ズレが補正された複数のLEDチップ55を所定の位置に個別に整列させてシート80へ移載する。このため、シート80へ移載された複数のLEDチップのそれぞれは、所定の位置からの位置ズレが少ない。このため、整列後の各LEDチップの位置精度を向上させて半導体装置を得ることができる。
また、カメラ94がシート70に配された複数のLEDチップ55を撮影し、第1カメラ制御部194は、カメラ94が撮影して得られた画像から、シート70上の複数のLEDチップ55の傾き角度θや、XY方向の位置ズレを検出する。このため、容易にLEDチップ55の傾き角度θやXY方向の位置ズレを検出し、ステージ91が補正することができる。
また、チップ整列装置90では、シート70に配されたLEDチップ55のチップテストを行ってから、LEDチップ55をシート70からシート80へ移載している。これによると、チップ整列装置90では、移載ユニット99は複数のLEDチップ55を個別にシート70からシート80へ移載しているため、予めチップテストを行うことで、チップテストで良品と判定されたLEDチップ55だけをシート80へ移載することができる。このため、良品と判定されたLEDチップ55だけを後の貼り合せ工程でサブマウント用ウエハ100へ一括で貼り合せることができる。この結果、不良品が少ない半導体装置を得ることができる。
なお、ステップS11のチップテストは省略し、LEDチップ55のシート70からシート80への移載及び整列だけを行ってもよい。
図11に示したフローはチップ整列装置90の動作の一例であり、様々に変更することが可能である。
例えば、ステップS11でチップテストを行ったLEDチップ55C11が不良であるとチップテストユニット制御部193が判定すると、LEDチップ55C11は移載対象とせず、別のLEDチップ55C12を移載対象として、チップテストを行ってもよい(ステップS11)。
そして、LEDチップ55C12をチップテストした結果、良否であるとチップテストユニット制御部193が判定すると、ステップS12として、カメラ94は、位置検出対象としてLEDチップ55C12を撮像する(ステップS12)。以降、ステップS13〜S16の処理を同様に行う。
この場合、チップテストで不良と判定されたLEDチップ55はシート80へは移載されない。これにより、良品のLEDチップ55だけを、シート80へ移載することができる。
または、例えば、ステップS11を連続して行い、整列前(所定の位置への補正前)のシート70上の全LEDチップ55のチップテストを行うとともに、ステップS12〜ステップS14を連続して行い、シート70上のLEDチップ55のそれぞれの所定の位置からのズレ量を第1カメラ制御部194は算出し、全て先に記憶部196に記憶しておいてもよい。
そして、ステップS15、S16を連続して行い、第1ステージ制御部191は記憶部196に記憶された各LEDチップ55のズレ量を取得し、シート70上のLEDチップ55のズレ量が解消するように各LEDチップ55毎にステージ91のXYθ方向の位置を移動させる。そして、移載ユニット99は、XYθの所定の位置からのズレ量が解消された各LEDチップ55毎に、順に、シート70からシート80へと移載していく。
さらに、上述したフローでのLEDチップ55の所定位置からのズレ量の補正は、整列前のシート70を動かすステージ91の位置調整によって行なうものとして説明したが、ステージ91ではなく、ステージ92側でLEDチップ55の所定位置からのズレ量の補正を行ってもよい。
または、LEDチップ55の所定の位置からのXYθ方向のズレ量の補正のうち、ステージ91ではX方向のズレ量の補正を行い、ステージ92でY方向のズレ量の補正を行い、移載ユニット99でθ方向のズレ量の補正を行うといったように、LEDチップ55の所定の位置からのXYθ方向のズレ量の補正の役割を、ステージ91・92及び移載ユニット99で分けてもよい。
なお、整列後のシート80上のLEDチップ55の間隔は、後工程でLEDチップ55に貼り合わされるサブマウント用ウエハにおけるチップ搭載部の間隔と揃える必要がある。しかし、整列後のシート80上のLEDチップ55の並び順は、整列前のシート70上のLEDチップ55の並び順とは異なっていてもよい。
例えば、整列前シート70上のLEDチップ55の間隔が、X方向に0.8mm±位置ズレ、Y方向に1.0mm±位置ズレであるものを、サブマウント用ウエハ上のチップ搭載部間隔と合わせて、例えばX方向に1.2mm、Y方向に1.5mmの間隔となるように、シート80にLEDチップ55を整列させる。
また、整列後のシート80は貼り合せ用シートであるものとして説明しているが、シート80からさらに複数のLEDチップ55を一括転載することで、貼り合せ用シートへ複数のLEDチップ55を貼り合せシートへ転載してもよい。整列後のシート80を貼り合せシートとしない理由としては、シートの材質を変える、あるいはLEDチップ55の上下方向(表面55a・裏面55bの向き)を反転させるなどの理由がある。
(導電性接着剤の印刷工程)
次に、導電性接着剤の印刷工程M17について説明する。
図13は、サブマウント用ウエハ100へ、導電性接着剤を印刷により形成している様子を表す図である。
導電性接着剤の印刷工程M17では、予め準備しているサブマウント用ウエハ100にLEDチップ55を一括実装するため、サブマウント用ウエハ100とLEDチップ55とを接着するための導電性接着剤122を印刷により形成する。
サブマウント用ウエハ100は、耐熱性の材料からなる貼り合せ用シート110の表面に貼り合わされている。
そして、貼り合せ用シート110の表面と離間させて、スクリーン版121を配する。そして、そのスクリーン版121の表面に、導電性接着剤122を塗布し、スキージ123をスクリーン版121の表面に沿ってスライドさせる。このようにスクリーン印刷法により、スクリーン版121の下方のサブマウント用ウエハ100の表面に、所望のパターン形状の導電性接着剤122が形成される。
なお、導電性接着剤122のサブマウント用ウエハ100への形成方法は、上述したスクリーン印刷法に限定されず他の印刷手法や、または、インクジェット方法などであってよい。
導電性接着剤122は200℃以上300℃以下で、LEDチップ55と、サブマウント用ウエハ100とを接着させる材料からなることが好ましい。これにより、貼り合せ工程M18では、貼り合せ温度等、一般的なプロセスで、LEDチップ55と、サブマウント用ウエハ100とを貼り合せることができる。また、導電性接着剤122は、具体例として導電性金属粒子を含む材料から構成することができる。
また、導電性接着剤122の粘度は10Pa・s以上120Pa・s以下であることが好ましい。
(貼り合せ工程)
次に、貼り合せ工程M18について説明する。
図14は、複数のLEDチップ55を、サブマウント用ウエハ(対向基板)100に貼り合わせている様子を表す図である。
貼り合せ工程M18では、導電性接着剤の印刷工程M17で導電性接着剤122が形成されたサブマウント用ウエハ100の表面と、貼り合せ用シートであるシート80に配されている複数のLEDチップ55の表面55aとを対向配置する。
サブマウント用ウエハ100の表面の上方に、シート80に配されている複数のLEDチップ55を配する。
そして、顕微鏡を用いて、複数のLEDチップ55が搭載されたシート80と、サブマウント用ウエハ100が搭載された貼り合せ用シート110との位置合せを行う。位置が合さったら、互いに対向して配されている、シート80に取り付けられているシート枠82と、貼り合せ用シート110に取り付けられているシート枠112とを重ね合わせて固定する。
これにより、複数のLEDチップ55の表面55aと、サブマウント用ウエハ100の表面とが接触し、複数のLEDチップ55は一括でサブマウント用ウエハ100に貼り合わされる。すなわち、シート80に移載された複数のLEDチップ55を、直接、サブマウント用ウエハ100に貼り合せる。
その後で、重り95をシート80の上に乗せ、シート枠82、シート枠112を含む基板全体(重り95、シート80、複数のLEDチップ55、サブマウント用ウエハ100、及び貼り合せ用シート110)をオーブンに入れ、200℃10分加熱し、LEDチップ55とサブマウント用ウエハ100を接合する。
そして、オーブンから上記基板を取り出した後、重り95を取り除き、シート80を複数のLEDチップ55から剥がすと共に、貼り合せ用シート110をサブマウント用ウエハ100から剥がす。これにより、表面100a(すなわちチップ搭載面)に、複数のLEDチップ55が一括で貼り合されたサブマウント用ウエハ100を得ることができる。
このように熱を加えることで、LEDチップ55と、サブマウント用ウエハ100とを固化し、一括貼り合せをするため、シート80及び貼り合せ用シート110は、耐熱シートを用いる。
シート80及び貼り合せ用シート110を構成する耐熱シートとしては、弱粘着性のカプトン(登録商標)などポリイミド系のシート、あるいはシリコーンシートが好ましい。シリコーンシートのうち特に粘着力がないタイプは、シートのゴムとしての弾性(ゴムの弾性に関するJIS K 6253では、0〜100゜で表記)が30゜以下、好ましくは20゜以下の場合、チップがシート上に弾性で固定されるため、再利用できるという利点を有している。
また、シート80及び貼り合せ用シート110は、透光性を有する材料からなることが好ましい。これにより、貼り合せ工程M18で、複数のLEDチップ55とサブマウント用ウエハ100とを視認することができるため、貼り合せの失敗に基づく不良発生を防止することができる。シート80及び貼り合せ用シート110の構成材料の一例として、シリコーンシートは透明度が高く、特に、LEDチップ55とサブマウント用ウエハ100との位置合せに適している。
さらに、シート80及び貼り合せ用シート110として、貼り合せ工程M18の際に、加熱状況下で摂氏300度まで変形および脱ガスが生じない材質特性を持つことで耐熱性を有する材料を用いてもよい。この場合、シート80及び貼り合せ用シート110として、上述のものの他、ウレタンアクリレートフィルム、塩化ビニルフィルムまたはポリエステルフィルムを基材とすることが好ましく、この基材に設けられる粘着剤として、アクリル系ポリマーまたはウレタン系ポリマーとすることが好ましい。
シート80及び貼り合せ用シート110の基材としては、ウレタンアクリレートフィルム(厚さ160μm)を用いることが好ましく、耐熱シートの粘着剤としては、アクリル系ポリマー(厚さ20μm)を用いることが好ましい。
また、シート転写工程M15でシート80と複数のLEDチップ55の裏面55bとを貼り合せた後、貼り合せ工程M18で複数のLEDチップ55を一括でサブマウント用ウエハ100へ貼り合せる前に、シート80及び貼り合せ用シート110のそれぞれの表面にUV光を照射し、シート80及び貼り合せ用シート110それぞれの表面の粘着剤を硬化させておく。
このUV照射の条件は、紫外線中心波長λ=365nmにおいて照度150〜250mW/cmまたは光量300〜500mJ/cmとすることが好ましい。照度150mW/cmまたは光量300mJ/cmよりも小さいときは粘着剤の硬化が十分ではない場合があり、照度250mW/cmまたは光量500mJ/cmよりも大きいときは、温度が上がり過ぎて粘着剤が柔らかくなって不具合が生じる場合がある。
このように、シート80及び貼り合せ用シート110のそれぞれの表面にUV照射を行うことにより、シート80及び貼り合せ用シート110それぞれの表面の粘着剤としてのアクリル系ポリマーが一旦硬化し、粘着剤の粘着力が約1/20となる。
これにより、後の工程で、複数のLEDチップ55の裏面55b上やサブマウント用ウエハ100の裏面上に、粘着残りや不純物残り等を発生させないように、シート80を複数のLEDチップ55の裏面55bから、また、貼り合せ用シート110をサブマウント用ウエハ100の裏面から容易に剥がすことができる。
このUV照射により、シート80表面の複数のLEDチップ55の裏面55bへの粘着力、及び貼り合せ用シート110表面のサブマウント用ウエハ100への粘着力は、420〜680〔g/25mm〕から10〜40〔g/25mm〕へと(すなわち、550〔g/25mm〕±25〔g/25mm〕から25±15〔g/25mm〕へと)減少する。
また、シート80及び貼り合せ用シート110の耐熱限界温度は摂氏300度であるため、貼り合せ工程M18での加熱温度が250℃であれば、シート80及び貼り合せ用シート110からの脱ガス発生を懸念する必要がない。
以上により、複数のLEDチップ55及びサブマウント用ウエハ100それぞれに耐熱シートであるシート80及び貼り合せ用シート110を粘着させ、シート80及び貼り合せ用シート110それぞれをサポート材とし、耐熱温度(摂氏300度)よりも低温(例えば摂氏200度)で、複数のLEDチップ55とサブマウント用ウエハ100との貼り合せを行うことができる。
なお、貼り合せ工程M18では、図14に示した積層構造ではなく、図15に示すような積層構造により、複数のLEDチップ55と、サブマウント用ウエハ100とを一括で貼り合せてもよい。
図15は、複数のLEDチップ55を、サブマウント用ウエハ(対向ウエハ)100に貼り合わせる変形例の様子を表す図である。
図15の例では、シート80に配されている複数のLEDチップ55の表面55aを上方に向けて配し、複数のLEDチップ55の表面55aに、導電性接着剤の印刷工程M17で導電性接着剤122が形成されたサブマウント用ウエハ100の表面を接触させる。
すなわち、図15では、シート80に配されている複数のLEDチップ55の表面55aにサブマウント用ウエハ100を載せる。そして、この後、オーブンに入れ、200℃10分加熱し、LEDチップ55とサブマウント用ウエハ100を接合する。
これによると、複数のLEDチップ55上に載せられたサブマウント用ウエハ100の自重が重りの役割をする。このため、重り96の省略することができる。また、この場合、サブマウント用ウエハ100の貼り合せ用シート110への固定を省略してもよい。
複数のLEDチップ55への貼り合わせ前のサブマウント用ウエハ100は、ハーフダイスを行ってもよく、これにより、貼り合わせ後のダイシングによる振動など悪影響を低減することができる。
(封止工程)
次に、封止工程M19について説明する。
図16は封止工程で複数のLEDチップ55が封止された様子を表す各基板の断面図である。
封止工程M19では、複数のLEDチップ55が一括で貼り合されたサブマウント用ウエハ100の表面に、まずアンダーフィルとなる樹脂115を塗布する。アンダーフィルである樹脂115は、複数のLEDチップ55の、サブマウント用ウエハ100との接触面である表面55aをカバーする働きを有する。樹脂115は、複数のLEDチップ55の裏面55bが露出するように塗布され、固化される。すなわち、樹脂115は、サブマウント用ウエハ100の表面100a上であって、複数のLEDチップ55間に形成される。
次に、サブマウント用ウエハ100に、複数のLEDチップ55の裏面55bも覆うように、複数のLEDチップ55及び樹脂115上に、封止樹脂120を形成する。この封止樹脂120によって、複数のLEDチップ55及び樹脂115は封止される。
封止樹脂120は、硬化前においては液体状であるので、スピンコート法などにより形成することができ、その場合は図13に示すように、封止樹脂120の表面は平坦となる。一方、型を用いて封止樹脂を入れ、ドーム状など任意の形に形成してもよい。なお、封止樹脂120の表面とは、封止樹脂120が樹脂115と接触している面と逆側であって、外側に露出されている側の面である。
また、樹脂115と封止樹脂120の働きを1つの樹脂で兼ねさせてもよい(すなわち樹脂115を省略してもよい)。さらに、複数のLEDチップ55の裏面55bを覆う封止樹脂120を多層にしてもよい。
封止樹脂120には、蛍光体を混ぜることが好ましい。粒子状の蛍光体を封止樹脂120に分散させることにより、複数のLEDチップ55から発する短波長の光を蛍光体によって相対的に長波長の光に変換し、白色など、複数のLEDチップ55から発する光と異なる波長の光とすることができる。
(分離工程)
次に、分離工程M20について説明する。
図17は、サブマウント毎に分割されたフリップチップLEDエレメント(半導体装置)150の構成を表す断面図である。
分離工程M20では、封止工程M19で複数のLEDチップ55が封止されたサブマウント用ウエハ100を、複数のサブマウント105毎(すなわち各LEDチップ55毎)に、ダイシング等の手法により分割する。これにより、小片化された複数のフリップチップLEDエレメント150を得る。
ダイシングは、サブマウント用ウエハ100側から行なうことが好ましく、その場合樹脂の剥離が起こりにくくなる。また、あらかじめ、貼り合せ工程M18の前に、サブマウント用ウエハ100をハーフダイスしておくことが好ましい。
フリップチップLEDエレメント150は、サブマウント105と、サブマウント105の上面に配されたn側電極107U及びp側電極108Uと、サブマウント105の下面に配されたn側電極107L及びp側電極108Lと、サブマウント105と対向配置されたLEDチップ55と、サブマウント105とLEDチップ55との間を封止する樹脂115と、LEDチップ55の裏面55bを覆いLEDチップ55を封止する封止樹脂120とを備えている。
サブマウント105の下面(LEDチップ55との対向面と逆の面)には、サブマウント105の一方の端部に沿ってn側電極107Lが配されており、他方の端部に沿って、p側電極108Lが配されている。n側電極107Lと、p側電極108Lとは離間して配されている。
サブマウント105の上面(LEDチップ55との対向面)には、サブマウント105の一方の端部に沿ってn側電極10Uが配されており、他方の端部に沿って、p側電極108Uが配されている。n側電極107Uと、p側電極108Uとは離間して配されている。
n側電極107Uと、n側電極107Lとは、サブマウント105に形成されたスルーホールを通して接続されている。また、p側電極108Uと、p側電極108Lとは、サブマウント105に形成されたスルーホールを通して接続されている。
n側電極107U上にはLEDチップ55のバンプ57が接触して配されており、p側電極108U上にはLEDチップ55のバンプ58が接触して配されている。
樹脂115は、バンプ57・58及びn側電極107U・p側電極108Uを含み、LEDチップ55の表面55aと、表面55aの対向面であるサブマウント105の表面105aとの間を封止し、保護している。
封止樹脂120は、LEDチップ55の裏面55bを含めLEDチップ55全体を覆って配されており、LEDチップ55を封止している。
なお、サブマウント105は、本実施の形態では、厚さ625μm程度のSiであるものとして説明したが、これに限定されず、LTCC(Low Temperature Co−fired Ceramics、低温焼成セラミック)やアルミナ単体などのセラミックなどから構成してもよい。さらに、低価格である樹脂あるいは放熱性に優れた金属から構成してもよい。
〔実施の形態2〕
次に、図18〜図22を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施の形態では、貼り合せ用シートへの移し替え及び整列工程M16で用いられるチップ整列装置が実施の形態1と相違する。
図18は、本実施の形態に係るチップ整列装置90Aの構成を表す図である。図19は、チップ整列装置90Aの構成を表す機能ブロック図である。
まず、図18及び図19を用いてチップ整列装置90Aの構成について説明する。
チップ整列装置90Aは、両ステージの位置が固定されており、移載ユニットの始点位置、終点位置、及び回転角度が制御可能である点で相違する。
チップ整列装置90Aは、整列前シート用のステージ91Aと、整列後シート用のステージ92Aと、チップテストユニット93と、チップ位置認識部であるカメラ94と、カメラ95と、チップ移動部である移載ユニット99Aと、制御部190Aとを備えている。
制御部190Aは、チップテストユニット制御部193と、第1カメラ制御部194と、第2カメラ制御部195と、記憶部196と、移載ユニット制御部199Aとを備えている。
ステージ91A及びステージ92Aは装置に固定されており、移動ができない点で、それぞれステージ91及びステージ92と相違する。
他の点は、ステージ91A及びステージ92Aの他の点は、ステージ91及びステージ92と同様である。
すなわち、ステージ91A上にはシート転写工程M15で転写された複数のLEDチップ55及び外周部にシート枠72が配されたシート70が配されており、そのシート70上には移載及び整列前の複数のLEDチップ55が配されている。また、ステージ92A上には、シート70上の複数のLEDチップ55を移載しかつ整列させるためのシート80が配されている。シート80の外周部にはシート枠82が配されている。
移載ユニット99は、アーム98Aと、アーム98Aの先端部に配された真空吸着コレット97Aとを備えている。真空吸着コレット97Aは、真空吸着コレット97と同じである。アーム98Aは、始点位置及び終点位置が可変であり、また回転角度が制御可能である点でアーム98と相違する。アーム98Aの他の構成はアーム98と同様である。
移載ユニット制御部199Aは、アーム98Aを移動制御したり、真空吸着コレット97Aの真空状態を制御したりするものである。
移載ユニット制御部199Aは、アーム98Aを移動制御したり、真空吸着コレット97Aの真空状態を制御したりするものである。移載ユニット制御部199Aが指示情報をアーム98Aに出力することで、アーム98Aは始点位置又は終点位置で上昇下降をしたり、始点位置及び終点位置間を移動したりする。
さらに、移載ユニット制御部199Aが指示情報をアーム98Aに出力することで、アーム98Aは始点位置又は終点位置を変更したり、回転したりする。
移載ユニット制御部199Aが指示情報を真空吸着コレット97Aに出力することで、真空吸着コレット97Aは先端に接触したLEDチップ55を真空吸着したり、真空吸着を解除したりする。
記憶部196には、実施の形態1と同様に、シート80上にLEDチップ55のそれぞれが配されるべき所定の位置の座標が記憶されている。しかし、本実施の形態では、記憶部196に、所定の位置の座標としてステージ91A・92BのXY座標ではなく、真空吸着コレット97A側のXY座標として、所定の位置の座標がされている。
図20は、本実施の形態に係る記憶部196に記憶されている、各LEDチップ55それぞれの所定の位置の様子を表す図である。
位置D11(x11,y11)、位置D12(x12,y12)、位置D13(x13,y13)、・・・、位置D21(x21,21)、位置D22(x22,y22)、位置D23(x23,y23)はそれぞれ、LEDチップ55C11がシート80上に配されるべきXY座標位置、LEDチップ55C12がシート80上に配されるべきXY座標位置、LEDチップ55C13がシート80上に配されるべきXY座標位置、・・・、LEDチップ55C21がシート80上に配されるべきXY座標位置、LEDチップ55C22がシート80上に配されるべきXY座標位置、LEDチップ55C23がシート80上に配されるべきXY座標位置、・・・である。
この各所定の位置である、位置D11・D12・D13・・・は、移載ユニット99AのXY座標位置である。なお、この、位置D11・D12・D13・・・のXY座標位置は、各LEDチップ55が、後工程でサブマウントされるウエハのサイズなどによって適宜変更可能である。
次に、チップ整列装置90Aの動作である貼り合せ用シートへの移し替え及び整列工程M16を具体的に説明する。
図21は、チップ整列装置90Aの処理の流れを表す図である。図22は、チップ整列装置90Aの具体的な処理を説明する図である。図22の(a)は、ステージ91A上の位置検出対象であるLEDチップ55C11が所定の位置からズレている様子を表し、(b)はLEDチップ55C11がピックアップされた後のステージ91Aを表し、(e)はLEDチップ55C11が移載されたステージ92Aを表している。
まず、図9を用いて実施の形態で説明したように、移載対象とするLEDチップ55C11のチップテストを行う(ステップS11)。
そして、カメラ94は、第1カメラ制御部194からの指示により、ステージ91Aに載置されたシート70上の、位置検出対象である移載前のLEDチップ55を撮像する(ステップS12)。そして、カメラ94は、撮像した画像を第1カメラ制御部194へ出力する。
図22の(a)は、カメラ94が撮像した画像の様子を表している。
図12の(a)に示すように、第1カメラ制御部194は、カメラ94から撮像された画像を取得すると、撮像時のステージ91の座標や画像上の座標から、位置検出対象とする、例えばLEDチップ55C11の座標である位置N11(m11,n11)を算出する。また、第1カメラ制御部194は、LEDチップ55C11のX軸又はY軸に対する傾きからθ方向のズレ量を算出する(ステップS13)。
そして、第1カメラ制御部194は、記憶部196から、LEDチップ55C11が本来入れているべき位置である所定の位置D11(x11,y11)を取得し、この位置D11(x11,y11)と対応する位置である始点位置側の所定の位置である位置S11(x’11,y’11)を算出する。この位置D11(x11,y11)と、S11(x’11,y’11)との対応関係は、移載ユニットの始点位置から終点位置までの距離によって予め対応付けて、記憶部196に記憶しておいてもよい。
すなわち、位置S11(x’11,y’11)は、LEDチップ55C11がシート70上に配されるべきXY座標位置である。
そして、第1カメラ制御部194は、位置S11(x’11,y’11)と、位置N11(m11,n11)との差を、XY方向のズレ量として算出する(ステップS14)。
そして、第1カメラ制御部194は、算出したθ方向のズレ量と、XY方向のズレ量とを、移載ユニット制御部199Aに出力する。なお、ステップS13とステップS14との順番は逆であってもよい。
次に、図12の(b)に示すように、移載ユニット制御部199Aは、第1カメラ制御部194からθ方向のズレ量とXY方向のズレ量とを取得すると、移載ユニット制御部199Aはステージ91A上の位置N11(m11,n11)へ移載ユニット99Aを移動させる。
移載ユニット99Aは、始点位置であるステージ91A上の位置N11(m11,n11)に移動すると、真空吸着コレット97でステージ91上のLEDチップ55C11を吸着しピックアップする。
そして、移載ユニット制御部199Aは、移載ユニット99Aを、ステージ91側の始点位置である位置N11(m11,n11)から、第1カメラ制御部194からθ方向のズレ量とXY方向のズレ量とが無くなるか、または、所定の誤差の範囲内に入るように、ステージ92側の終端位置である位置D11(x11,y11)へと回転させつつ、移動させる。
次に、移載ユニット99Aは、移載後のステージ92A上のシート80の所定の位置D11(x11,y11)へとLEDチップ55C11を載置する。これにより、LEDチップ55C11は、移載前のシート70から移載後のシート80へと、所定の位置S11(x’11,y’11)からのズレ量が補正され、かつ移載される(ステップS25)。
また、第2カメラ制御部195からの指示により、カメラ95は、シート80上の移載されたLEDチップ55C11を撮像する。そして、カメラ95は、撮像した画像を例えば図示しないモニターに表示する。これにより、LEDチップ55C11が適切にシート80上に移載されたかを作業者に確認させることができる。
このようにチップ整列装置90Aでは、第1カメラ制御部194が検出したLEDチップ55の所定の位置からの位置ズレを、シート70に配されているLEDチップ55それぞれをシート80へ移動しながら補正する。これによって、所定の位置からのズレを少なくして、位置精度よくシート70からシート80へ複数のLEDチップ55を移載することができる。
〔実施の形態3〕
次に、主に図23〜図27を用いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1、2にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施の形態では、複数のLEDチップ55を一括して貼り合せた後、基板10を除去する点で、実施の形態1、2と相違する。
図23は、第3の実施の形態にかかる半導体装置の製造工程の流れを表す図である。
実施の形態1と同様に、裏面研磨工程M11〜貼り合せ工程M18まで順に経て、表面100aに、複数のLEDチップ55が一括で貼り合されたサブマウント用ウエハ100を得る。そして、当該サブマウント用ウエハ100は、次に、樹脂塗布工程M41に移される。
図24は、樹脂塗布工程M41で、サブマウント用ウエハ100の表面にアンダーフィルが形成された様子を表す各基板の断面図である。
樹脂塗布工程M41では、複数のLEDチップ55が一括で貼り合されたサブマウント用ウエハ100の表面100aに、アンダーフィルとなる樹脂115を塗布する。
アンダーフィルである樹脂115は、複数のLEDチップ55の、サブマウント用ウエハ100との接触面である表面55aをカバーする働きを有する。樹脂115は、複数のLEDチップ55の裏面55bを覆わず、裏面55bが露出するように塗布され、固化される。すなわち、樹脂115は、サブマウント用ウエハ100の表面100a上であって、複数のLEDチップ55間に形成される。
また、樹脂115はサブマウント用ウエハ100の表面100a全体を覆ってもよい。これにより、後述するエッチング工程におけるサブマウント用ウエハ100へのダメージも軽減することができるため、好ましい。
アンダーフィルとしての樹脂115が、複数のLEDチップ55間であって、表面100aに形成されたサブマウント用ウエハ100は、次に、基板除去工程M42に移される。
図25は、基板除去工程M42で、複数のLEDチップから基板10が除去された後の様子を表す各基板の断面図である。
すなわち、図24及び図25は、基板除去工程M42で、複数のLEDチップ55から基板10が除去される前及び後の様子を表している。
図24に示すとおり、基板除去工程M42の前では、樹脂塗布工程M41で設けられた樹脂115が、複数のLEDチップ55間を覆っている。この状態で、エッチング液を用いて、サブマウント用ウエハ100の表面100aに配されている複数のLEDチップ55から基板10を、エッチングにより一括で除去する。これにより図25に示すように、LEDチップ55から基板10が除去された、積層体23からなる構成であるLEDチップ55Bを得る。なお、このとき、基板10は、完全に除去してしまってもよいし、一部を残してもよい。
基板除去工程M42では、比較的厚い基板10を効率よくエッチングする必要があるため、エッチングは、例えば燐酸等のエッチング液を用いたウエットエッチングが好ましいが、ドライエッチングでもよい。
このようにして得られた、複数のLEDチップ55Bが配されたサブマウント用ウエハ100は、次に、封止工程M43へ移される。
図26は、封止工程で複数のLEDチップが封止された様子を表す各基板の断面図である。
封止工程M43では、基板除去工程M42で得られた、複数のLEDチップ55Bが配されたサブマウント用ウエハ100に、複数のLEDチップ55Bの裏面55c(サブマウント用ウエハ100の対向面とは逆の面)も覆い、複数のLEDチップ55B及び樹脂115上に、封止樹脂120を形成する。この封止樹脂120によって、複数のLEDチップ55B及び樹脂115は封止される。
このように、封止樹脂120によって複数のLEDチップ55Bが封止されたサブマウント用ウエハ100は、次に、分離工程M20へ移される。そして、実施の形態1と同様に、分離工程M20を経て、フリップチップLEDエレメント150Bを得ることができる。
図27は、サブマウント毎に分割されたフリップチップLEDエレメント150Bの構成を表す断面図である。
フリップチップLEDエレメント150Bは、フリップチップLEDエレメント150から、LEDチップ55に替えて、LEDチップ55Bを配した構成である。フリップチップLEDエレメント150Bの他の構成は、フリップチップLEDエレメント150と同様である。
フリップチップLEDエレメント150Bの製造方法によると、貼り合せ工程M18でのフリップチップ一括貼り合せ後、サブマウント状態で、基板除去工程M42でLEDチップ55から基板10を除去している。これによって、フリップチップLEDエレメント150Bを得ている。
このように、LEDチップ55から基板10を除去することで、積層体23と、基板10との界面での全反射が減少する。
すなわち、フリップチップLEDエレメント150Bによると、基板10を完全に除去するか、もしくは基板10のうち少なくとも一部を除去しているため、基板10をそのまま残しているフリップチップLEDエレメント150と比べて、積層体23の光の取出し側の界面での全反射を減少させることができる。
このため、光の取り出し効率を増大させることができる。すなわち、光の利用効率が高い半導体装置を得ることができる。
また、本発明は以下のように表現することもできる。
(1)LED素子のパッケージにおいて、フリップチップLED素子に設けられた電極部と、サブマウントウエハ基板に設けられた接合部とを導電性接着剤を用いて一括実装して接合する製造装置及び製造方法であって、整列前シート用ステージ、整列後シート用ステージ、チップ位置認識部、チップ移動部を備えたチップ整列装置を用い、整列前シートから整列後シート用に移し替える際に、チップ位置認識部によってチップの位置を認識し、チップの位置ずれを補正する。そして、サブマウントウエハ基板には、導電性接着剤を印刷、インクジェット方法などによりパターン形成し、そのサブマウントウエハ基板と、貼り合わせ用シートを、チップ搭載面がサブマウント用ウエハに重なるように置き、貼り合わせシート上の各チップとサブマウント用ウエハを一括して貼り合せることを特徴とするLED素子のパッケージ。
(2)フリップチップLED素子に設けられた電極部と、サブマウントウエハ基板に設けられた接合部とを接合するための導電性接着剤は200℃〜300℃で接合することを特徴とするLED素子のパッケージ製造方法。
(3)フリップチップLED素子に設けられた電極部と、サブマウントウエハ基板に設けられた接合部とを接合するための導電性接着剤は、導電性金属粒子を含むことを特徴とするLED素子のパッケージ製造方法。
(4)フリップチップLED素子に設けられた電極部と、サブマウントウエハ基板に設けられた接合部とを接合するための導電性接着剤の粘度は10Pa・s〜120Pa・sの粘度を持つ導電性接着剤を特徴とするLED素子のパッケージ製造方法。
(5)チップ位置の整列は、チップの位置を認識し、チップの位置が所定の位置に来るように整列前シート、整列後シートまたはチップ移動部の位置を調整することによっておこなうチップ整列装置を使用したことを特徴とするLED素子のパッケージ製造方法。
(6)整列前シート上のチップを整列後シートに移動する前に、チップテストを行うことを特徴とするLED素子のパッケージ製造方法。
(7)上記貼り合せシートは耐熱シートを用い、その耐熱温度は200℃〜300℃の範囲とするLED素子のパッケージ。
(8)上記貼り合せシートの接着性が無い場合、粘着性の高いシートを用いることを特徴とするLED素子のパッケージ。
(9)上記貼り合せシートの接着性がある場合、その接着性は10〜40g/mmの範囲とするLED素子のパッケージ。
(10)上記貼り合せシートは、位置合わせのため透明度の高いシートを用いることを特徴とするLED素子のパッケージ。
(11)貼り合せ後、サブマウント用ウエハ内の各LEDチップの基板部分を同時に除去することを特徴するLED素子のパッケージ製造方法。
(12)(i)複数のLEDチップからなるウエハをスクライブ(ダイシング)用のシートに貼り付けスクライブ(分割用の傷を形成)
(ii)シート上のウエハをチップに分割
(iii)シートをエキスパンドし、チップ間のすきまを設ける
(iv)別のシートに一括して移しかえる
(v)整列前シート用ステージ、整列後シート用ステージ、チップ位置認識部、チップ移動部を備えたチップ整列装置を用い、整列前シートから整列後シート用に移し替える際に、チップ位置認識部によってチップの位置を認識し、チップの位置ずれを補正する
(vi)サブマウント用ウエハに導電性接着剤を形成する
(vii)貼り合わせシート(整列後シートである貼り合わせシートあるいは整列後シートのチップを転写した貼り合わせ用シート)を、チップ搭載面がサブマウント用ウエハに重なるように置き、貼り合わせシート上の各チップとサブマウント用ウエハを一括して貼り合せる
(viii)各チップ下をアンダーフィル樹脂で覆う
(ix)各チップ上を樹脂で覆う
(x)サブマウント毎に分割する
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置に利用することができる。
10 基板
23 積層体
50 LEDウエハ(半導体ウエハ)
55 LEDチップ(半導体チップ)
55B LEDチップ(半導体チップ)
55C11・55C12・55C13・・・LEDチップ(半導体チップ)
55C21・55C22・55C23・・・LEDチップ(半導体チップ)
57・58 バンプ
60 シート
70 シート(第1のシート)
80 シート(第2のシート)
90 チップ整列装置(半導体装置の製造装置)
90A チップ整列装置(半導体装置の製造装置)
91・91A ステージ(第1のステージ)
92・92A ステージ(第2のステージ)
93 チップテストユニット
94 カメラ
95 カメラ
99・99A 移載ユニット(チップ移載部)
100 サブマウント用ウエハ(対向基板)
122 導電性接着剤
150・150B フリップチップLEDエレメント(半導体装置)
190・190A 制御部
191 第1ステージ制御部
192 第2ステージ制御部
193 チップテストユニット制御部
194 第1カメラ制御部(位置ズレ検出部)
195 第2カメラ制御部
196 記憶部
199・199A 移載ユニット制御部
C11・C12・C13・・ 位置
D11・D12・D13・・ 位置
P11 位置
M11 裏面研磨工程
M12 スクライブ工程
M13 チップ分割工程
M14 エキスパンド工程
M15 シート転写工程
M16 整列工程
M17 印刷工程
M18 貼り合せ工程
M19 封止工程
M20 分離工程
M41 樹脂塗布工程
M42 基板除去工程
M43 封止工程

Claims (13)

  1. 半導体ウエハを複数の半導体チップに分割する工程と、
    上記半導体ウエハが分割された上記複数の半導体チップが配されている第1のシートから、上記複数の半導体チップそれぞれを、対向基板に貼り合せるための所定の位置に整列させて第2のシートへ移載する工程と、
    上記第2のシートに移載された複数の半導体チップを上記対向基板に貼り合せる工程と、
    上記対向基板を複数に分割することで半導体装置を得る工程とを有し
    上記複数の半導体チップそれぞれを上記第2のシートへ移載する工程では、上記第2のシートへ移載される前の上記複数の半導体チップそれぞれの位置と、上記複数の半導体チップそれぞれの上記所定の位置とのズレである位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に検出し、
    上記検出した上記位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に補正し、上記複数の半導体チップ上記所定の位置に個別に整列するように、
    バンプが形成された面とは逆側の面が上記第1のシート表面に接触して配されている上記複数の半導体チップを、それぞれ、上記逆側の面が上記第2のシート表面に接触するように、上記第1のシートから上記第2のシートへ移載することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 上記第1のシートに配された複数の半導体のうち、上記第1のシートから上記第2のシートへ移載する半導体チップを撮像して得られた画像から、当該半導体チップの傾き角度、及び上記位置ズレを検出することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 上記検出された上記半導体チップの上記位置ズレを、上記第1のシートが配されている第1のステージを移動することで補正し、
    上記位置ズレが補正された、上記第1のシートに配されている上記半導体チップを、上記第2のシートへ移載することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 上記検出された上記半導体チップの位置ズレを、上記第1のシートに配されている上記半導体チップを上記第2のシートへ移動しながら上記位置ズレを補正し、上記第2のシートへ移載することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 上記第1のシートに配された上記半導体チップのチップテストを行ってから、当該半導体チップを上記第1のシートから上記第2のシートへ移載することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 上記分割された複数の半導体チップを対向基板に貼り合せる工程では、上記複数の半導体チップと、上記対向基板との間に導電性接着剤が配され、
    上記導電性接着剤は200℃以上300℃以下で、上記複数の半導体チップと、上記対向基板とを接着させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 上記分割された複数の半導体チップを対向基板に貼り合せる工程では、上記複数の半導体チップと、上記対向基板との間に導電性接着剤が配され、
    上記導電性接着剤は、導電性金属粒子を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 上記分割された複数の半導体チップを対向基板に貼り合せる工程では、上記複数の半導体チップと、上記対向基板との間に導電性接着剤が配され、
    上記導電性接着剤の粘度は10Pa・s以上120Pa・s以下であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 上記第2のシートは200℃以上300℃以下の耐熱性を有し、
    上記分割された複数の半導体チップを対向基板に貼り合せる工程では、
    上記第2のシートに配された上記複数の半導体チップと、上記対向基板とを接触させて、加熱することで貼り合せることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 上記第2のシートは透光性を有することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 上記半導体チップは、基板と、当該基板に積層された積層体とを備え、
    上記半導体チップを上記対向基板へ貼り合せた後、上記基板を除去する工程を有することを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 上記半導体チップはLEDチップであることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 半導体ウエハが分割された複数の半導体チップが配されている第1のシートが配されている第1のステージと、
    上記複数の半導体チップそれぞれを対向基板に貼り合せるための所定の位置に整列させて配する第2のシートが配されている第2のステージと、
    上記第1のシートに配されている上記複数の半導体チップそれぞれの位置と、上記複数の半導体チップそれぞれの上記所定の位置とのズレである位置ズレを、上記複数の半導体チップ毎に個別に検出する位置ズレ検出部と、
    上記位置ズレ検出部が検出した上記位置ズレを上記複数の半導体チップ毎に個別に補正し、上記複数の半導体チップを上記所定の位置に個別に整列させて、上記第1のシートから上記第2のシートへ移載するチップ移載部とを備え
    上記チップ移載部は、バンプが形成された面とは逆側の面が上記第1のシート表面に接触して配されている上記複数の半導体チップを、それぞれ、上記逆側の面が上記第2のシート表面に接触するように、上記第1のシートから上記第2のシートへ移載することを特徴とする半導体装置の製造装置。
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