JP6113706B2 - 紙幣取り込み装置 - Google Patents
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Description
又、紙幣の送り込み速度が遅く、コンベアの送りの方が速い場合は、紙幣とコンベア面とは紙幣先端のみ当って紙幣送り力(紙幣捕捉力)が不足して、ベルトコンベアは空送りして紙幣送りの確実さがなくなる。又、紙幣の先端がコンベアベルトで擦られて損耗する。
1) 送られている紙幣を捕捉して強制送りする紙幣取り込み装置であって、紙幣の送り先にベルトの送り方向が紙幣の送り方向と平行方向で、且つベルト送り面が紙幣の送り込み軌道より少し離れた位置に紙幣送り用ベルトコンベアを設け、同ベルトコンベアの送り面と対向した位置に弾性変形でき且つシートの対向面を滑り易い面とした弾性シートをベルトコンベアの送り方向に従って漸次近接するように配置するとともに、弾性シートの先端とベルトコンベアのベルトの送り面の間の中間に紙幣の送り込み軌道がくるように且つ弾性シートのシート後面がベルトの送り面と接触するように構成し、送られてくる紙幣の先端が弾性シートに当ってシートの対向面に沿ってベルトコンベアに近づくように案内されて、ベルトコンベアの送り面に接触するまで誘導して紙幣を弾性シートがベルトコンベアの送り面に押し付けるようにして、紙幣をコンベアで確実に強制送りできるようにしたことを特徴とする、紙幣取り込み装置
2) 弾性シートの後面中央に開口を設け、同開口の位置に紙幣送りローラを設けるとともに、同紙幣送りローラの一端が弾性シートの後面の対向面と同じ面かそれよりベルトコンベア側に僅か突出するように配置した、前記1)記載の紙幣取り込み装置
3) 弾性シートの前縁とベルトの送り面との間隔が10mm以上である、前記1)又は2)記載の紙幣取り込み装置
4) 弾性シートの前縁部が湾曲した曲面となった、前記1)〜3)何れか記載の紙幣取り込み装置
5) 弾性シートの素材がポリ四ふっ化エチレン樹脂であって、弾性シートの対向面の動摩擦係数が0.10以下である、前記1)〜4)何れか記載の紙幣取り込み装置
にある。
しかも、弾性シートの前縁とコンベアの送り面との間隔が10mm以上であれば、紙幣の送り方向、送り位置が多少変動があっても、紙幣の前端は確実に弾性シートと当り、弾性シートの対向面に沿ってその前端はコンベアの送り面に近づくように案内されて、コンベアのベルトの送り面に平行に接触させる。これによって、ベルトコンベアの送りとともに、紙幣も送られる。しかも、弾性シートの後面では紙幣の上面には弾性シートによって下方に押し付けるようになって、紙幣はコンベア面に軽く押されてコンベア面との密着力及び摩擦力も大きくなり、紙幣はコンベアとともに送られる。紙幣の先端が弾性シートに当っても弾性シートが柔らかく変形・変位すること及び弾性シートの対向面が滑り易いので、紙幣の先端に当っても先端が損耗したり紙幣が変形・折曲したりすることはない。
又、弾性シートの厚みとしては、ポリ四ふっ化エチレン樹脂の使用例では、0.4mm程がよく、紙幣の前端に働く慣性力で弾性シートが多少変位・変形できる程度にするのがよく、弾性シート面の滑りと弾性シート自体の変形・変位で紙幣をスムーズにコンベア面方向に案内するような程度のものとすることが好ましい。
又、弾性シートは複数列分割して設けてもよい。
又、この実施例の弾性シートはポリ四ふっ化エチレン樹脂(テフロン(登録商標))の厚み0.4mmのシートを使用した。又、同弾性シートの後面中央に開口を設け、同開口位置に紙幣送りローラを設けた例である。ベルトコンベアのベルト送り面と弾性シートの湾曲した前縁との距離は12mm程である。又、図4中で下側にみえるキャレッジ案内ガイド5cのガイド内端5cuとベルトコンベア1a,1bのベルト送り面(上面)との間隔は5mmとしている。
図1〜12に示す実施例の紙幣取り込み装置Gの符号について説明する。この実施例は、遊技場の多数の貸機に投入された紙幣を1枚毎キャレッジで捕捉して搬送する紙幣搬送装置の送り先の紙幣格納室4bの前方で紙幣を取り込んで格納する為に使用される例である。1a,1bは実施例のベルトコンベアで、紙幣Mの上下の一部のみ受ける細長の上下一対のベルトコンベアである。1cはその紙幣取込口である。2はポリ四ふっ化エチレン樹脂で厚み0.4mmの弾性シートで、同弾性シートの取付部材2aに取付けた前縁2bとベルトコンベア1a,1bとベルト送り面との距離は12mmとしている。2cは弾性シート2の後面に設けた開口、2dは同開口2cに設けられた短い紙幣送りローラ、3は紙幣取り込み装置Gのケーシング、4aはベルトコンベア1a,1bの後方の紙幣送りローラ、4bは送り込まれる紙幣を重ねて格納する機構(図示せず)を有する紙幣格納室、5は空気流でキャレッジ5bを走行させる紙幣搬送装置のケーシング、5aはキャレッジ送り路、5bはプラスチック製で前後にV字状の羽根部5b1,5b2を有するキャレッジ、5cはキャレッジ案内ガイド、5cuは同キャレッジ案内ガイドのガイド内端、5dはキャレッジ5bのリターン部で、5eはキャレッジ送り路5aの紙幣放出部で、途中に電動ストッパ(図示せず)で出没自在にしてキャレッジ5bを停止・発進できるようにしている。
尚、紙幣搬送装置は送風機(図示せず)を備えていて、そのリターン部5dのケーシング5内へ空気流を送り込めるようになっている。キャレッジ送り路5aの終点でもあるリターン部5dで空気を開放し、キャレッジの送り速度を弱めてゆっくりと紙幣Mを送り出すようにしている。
ここで、弾性シート2の後面の開口2cには小さな紙幣送りローラ2dがあるため、紙幣Mはベルトコンベア1a,1bの送り力の他に紙幣送りローラ2dのローラによる送り力が加わって、紙幣Mは確実に送り出され、後の一対の紙幣送りローラ4aによって紙幣格納室4bへと送られる。
そして、その行程を図11(a),(b),(c)及び図12(d),(e),(f)に示している。
この他の例の特徴は、弾性シート2の後面には開口はなく、弾性シート2の後端から少し離れた位置に一本の長い紙幣送りローラ2eを設け、又ベルトコンベア1dも紙幣を覆う巾・長さの平ベルトが使用されている。
この他の例でも、紙幣Mは弾性シート2に当って弾性シート2の対向面を滑って巾の広いベルトコンベア1dに接触する。そして、弾性シート2で押し付けられながら紙幣Mは巾広のベルトコンベア1dで送られ、又弾性シート2を通過すると長い1本の紙幣送りローラ2eで強制送りされ、そしてその後の一対の紙幣送りローラ4aに挟まれて紙幣格納室4bへ送られて、紙幣は重ねられて格納されるものである。
他は前の実施例と同様な構造・作用効果を有する。
M 紙幣
1a,1b,1d ベルトコンベア
1c 紙幣取込口
2 弾性シート
2a 取付部材
2b 前縁
2c 開口
2d,2e 紙幣送りローラ
2f 開口
2s 弾性シートの対向面
3 ケーシング
4a 紙幣送りローラ
4b 紙幣格納室
5 ケーシング
5a キャレッジ送り路
5b キャレッジ
5b1,5b2 羽根部
5c キャレッジ案内ガイド
5cu ガイド内端
5d リターン部
5e 紙幣放出部
Claims (5)
- 送られている紙幣を捕捉して強制送りする紙幣取り込み装置であって、紙幣の送り先にベルトの送り方向が紙幣の送り方向と平行方向で、且つベルト送り面が紙幣の送り込み軌道より少し離れた位置に紙幣送り用ベルトコンベアを設け、同ベルトコンベアの送り面と対向した位置に弾性変形でき且つシートの対向面を滑り易い面とした弾性シートをベルトコンベアの送り方向に従って漸次近接するように配置するとともに、弾性シートの先端とベルトコンベアのベルトの送り面の間の中間に紙幣の送り込み軌道がくるように且つ弾性シートのシート後面がベルトの送り面と接触するように構成し、送られてくる紙幣の先端が弾性シートに当ってシートの対向面に沿ってベルトコンベアに近づくように案内されて、ベルトコンベアの送り面に接触するまで誘導して紙幣を弾性シートがベルトコンベアの送り面に押し付けるようにして、紙幣をコンベアで確実に強制送りできるようにしたことを特徴とする、紙幣取り込み装置。
- 弾性シートの後面中央に開口を設け、同開口の位置に紙幣送りローラを設けるとともに、同紙幣送りローラの一端が弾性シートの後面の対向面と同じ面かそれよりベルトコンベア側に僅か突出するように配置した、請求項1記載の紙幣取り込み装置。
- 弾性シートの前縁とベルトの送り面との間隔が10mm以上である、請求項1又は2記載の紙幣取り込み装置。
- 弾性シートの前縁部が湾曲した曲面となった、請求項1〜3何れか記載の紙幣取り込み装置。
- 弾性シートの素材がポリ四ふっ化エチレン樹脂であって、弾性シートの対向面の動摩擦係数が0.10以下である、請求項1〜4何れか記載の紙幣取り込み装置。
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JP2014257842A JP6113706B2 (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | 紙幣取り込み装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014257842A JP6113706B2 (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | 紙幣取り込み装置 |
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Family Applications (1)
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JP2014257842A Active JP6113706B2 (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | 紙幣取り込み装置 |
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2014
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