JP6113569B2 - 回転霧化式塗装装置 - Google Patents

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本発明は、回転霧化式塗装装置に関する。
従来、自動車のボディ等を塗装する塗装装置として、回転霧化式塗装装置が知られている。この回転霧化式塗装装置は、回転霧化頭に高電圧を印加しつつ回転させ、この状態で、回転霧化頭に導電性の液体塗料を供給する。これにより、液体塗料を帯電させて霧化し、回転霧化頭の先端縁から噴霧して、静電塗装を行う。
ところで、回転霧化式塗装装置では、色替え時における色混じりを防止するために、回転霧化頭内の塗料溜まりに蓄積された塗料を洗浄する必要がある。塗料溜まりを洗浄する際には、塗料溜まりの内部に洗浄ノズルを挿入する必要があるが、作業が煩雑であるうえ、洗浄効率が悪い。そのため、図6(a)及び(b)に示すように、塗料溜まり(塗料空間)20Pを構成する機構部品4Pを、霧化頭本体2Pから着脱可能とした回転霧化頭100Pが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら特許文献1の回転霧化頭100Pでは、機構部品4Pの取り外しには工具が必要であるため、機構部品4P又は霧化頭本体2Pが傷付く場合があり、その場合には、機構部品4P及び霧化頭本体2Pの双方を交換する必要があった。その理由は次の通りである。即ち、機構部品4P及び霧化頭本体2Pは、塗装時において、互いに組み付けられて一体化された状態で高速回転する。そのため、機構部品4P及び霧化頭本体2Pは個別に作製された後、互いに組み付けられて一体化された状態で、回転時バランスに偏りが無いように、重心が回転軸上に位置するように再加工される。従って、機構部品4P及び霧化頭本体2Pのうち一方のみを交換する場合であっても、他方も新たなものを用意し、再度組み付けて一体化した後に回転バランスを調整する必要があるからである。
そこで、図7(a)及び(b)に示すように、塗料薄膜化沿面12Cを有するとともにその奥部側が塗料溜まり12Eを構成する霧化頭本体12Pと、塗料溜まり12Eの前方を覆うように霧化頭本体12Pに取り付けられたハブ部材14Pと、を備え、ハブ部材14Pを弾性部材で構成して軽量化することで、回転バランスへの影響を軽減した回転霧化頭11Pが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
国際公開第2012/026350号 特開2002−224593号公報
しかしながら、特許文献2の回転霧化頭11Pでは、ハブ部材14Pは樹脂で構成されるため、耐久性が低下するという問題があった。また、耐溶剤性を備えた樹脂を選択する必要があるため、部品価格の高騰を招くという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、性能の低下や価格の高騰を招くことなく、メンテナンス性に優れた回転霧化式塗装装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、回転軸(例えば、後述の回転軸20)と、当該回転軸の先端側に接続され、回転することで塗料を霧化する回転霧化頭(例えば、後述の回転霧化頭30)と、を備える回転霧化式塗装装置(例えば、後述の回転霧化式塗装装置1)であって、前記回転霧化頭は、塗料溜まり(例えば、後述の塗料溜まり部310)を構成するインナー部材(例えば、後述のインナー部材31)と、塗料薄膜化沿面(例えば、後述の塗料薄膜化沿面325)を構成するアウター部材(例えば、後述のアウター部材32)と、を備え、前記インナー部材及び前記アウター部材は、それぞれ個別に、前記回転軸に接続されていることを特徴とする回転霧化式塗装装置を提供する。
本発明では、回転霧化頭を、塗料溜まりを構成するインナー部材と、塗料薄膜化沿面を構成するアウター部材とを含んで構成するとともに、これらインナー部材及びアウター部材を、それぞれ個別に回転軸に接続する。
本発明によれば、インナー部材とアウター部材が互いに接続されておらず、それぞれ個別に回転軸に接続されているため、インナー部材及びアウター部材のうちいずれか一方のみを交換することができる。即ち、インナー部材とアウター部材とを取り付けた状態での重心のずれを調整する必要が無いため、いずれか一方のみを容易に交換できる。
また、インナー部材及びアウター部材がそれぞれ個別に回転軸に接続されているため、互いに回転バランスの誤差が影響を及ぼすことがないので、各部材の材質を限定する必要がないうえ、インナー部材及びアウター部材の各部材の回転数を同一に保つことができる。
前記回転軸は、先端が開口した中空形状を有し、前記インナー部材は、前記回転軸の先端の内面側に接続され、前記アウター部材は、前記回転軸の先端の外面側に接続されることが好ましい。
この発明では、回転軸を、先端が開口した中空形状とし、インナー部材を回転軸の先端の内面側に接続するとともに、アウター部材を回転軸の先端の外面側に接続する。
インナー部材の接続部及びアウター部材の接続部いずれにおいても、十分な強度を得るためには回転軸方向の長さをある程度確保する必要があるところ、この発明によれば、インナー部材及びアウター部材の両方を回転軸の外面側又は内面側に接続する場合と比べて、接続部の回転軸方向の長さを短くできるため、装置を小型化できる。
前記インナー部材(例えば、後述のインナー部材31)の最大外径部よりも前方において、前記アウター部材(例えば、後述のアウター部材32)の内径が前記最大外径よりも大きいことが好ましい。
この発明では、インナー部材の最大外径部よりも前方において、アウター部材の内径を、インナー部材の最大外径よりも大きくする。
この発明によれば、アウター部材を取り外すことなく、インナー部材を取り外すことができる。従って、塗料溜まりを洗浄する際やインナー部材が破損した場合に、インナー部材のみを容易に交換することができる。
前記アウター部材(例えば、後述のアウター部材32A)の最小内径部よりも前方において、前記インナー部材(例えば、後述のインナー部材31A)の外径が前記最小内径よりも小さいことが好ましい。
この発明では、アウター部材の最小内径部よりも前方において、インナー部材の外径を、アウター部材の最小内径よりも小さくする。
この発明によれば、インナー部材を取り外すことなく、アウター部材を取り外すことができる。従って、アウター部材が破損した場合や、塗装パターンを変更するべくアウター部材の径を変更する場合に、アウター部材のみを容易に交換することができる。
前記インナー部材(例えば、後述のインナー部材31B)の最大外径が、前記アウター部材(例えば、後述のアウター部材32B)の最小内径よりも小さいことが好ましい。
この発明では、インナー部材の最大外径を、アウター部材の最小内径よりも小さくする。
この発明によれば、インナー部材及びアウター部材のうちいずれか一方のみを取り外すことができる。従って、この発明によれば、インナー部材及びアウター部材のうちいずれか一方が破損した場合等に、いずれか一方のみを容易に交換することができる。
前記インナー部材の外壁面(例えば、後述の外壁面313)と前記アウター部材の内壁面(例えば、後述の内壁面323)により塗料吐出口(例えば、後述の塗料吐出口324)が形成され、前記塗料吐出口を形成する前記アウター部材の内壁面は、前方に向かうに従い外方に傾斜するテーパ面であり、前記インナー部材には、当該インナー部材の前方への突出量を調整可能な前方突出量調整手段(例えば、後述の前方突出量調整部316)が設けられることが好ましい。
この発明では、インナー部材の外壁面とアウター部材の内壁面により、塗料吐出口を形成するとともに、塗料吐出口を形成するアウター部材の内壁面を、前方に向かうに従い外方に傾斜するテーパ面とする。また、インナー部材に、インナー部材の前方への突出量を調整可能な前方突出量調整手段を設ける。
この発明によれば、前方突出量調整手段によりインナー部材の前方への突出量を調整することで、インナー部材の外壁面と、前方に向かうに従い外方に傾斜するテーパ面で構成されたアウター部材の内壁面とで形成される塗料吐出口の開口径を調整できる。具体的には、インナー部材の前方突出量を大きくすることで、塗料吐出口の開口径を大きくでき、塗料吐出量を増加できる。また、インナー部材の前方突出量を小さくすることで、塗料吐出口の開口径を小さくでき、塗料吐出量を低減できる。
本発明によれば、性能の低下や価格の高騰を招くことなく、メンテナンス性に優れた回転霧化式塗装装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る回転霧化式塗装装置の先端部の構成を示す断面図である。 上記実施形態に係る回転霧化式塗装装置の前方突出量調整部を示す図であり、(a)が前方突出量調整部を設けていないときの図であり、(b)が前方突出量調整部を設けたときの図である。 本発明の第2実施形態に係る回転霧化式塗装装置の先端部の構成を示す断面図である。 上記実施形態に係る回転霧化式塗装装置の塗料逆流防止部を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る回転霧化式塗装装置の先端部の構成を示す断面図である。 従来の回転霧化頭の構成を示す断面図であり、(a)が機構部品を霧化頭本体に取り付けた状態を示す断面図であり、(b)が機構部品を霧化頭本体から取り外した状態を示す断面図である。 従来の回転霧化頭の構成を示す断面図であり、(a)がハブ部材を霧化頭本体に取り付けた状態を示す断面図であり、(b)がハブ部材を霧化頭本体から取り外した状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、第2実施形態以降の説明において、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る回転霧化式塗装装置1の先端部の構成を示す断面図である。回転霧化式塗装装置1は、図示しないロボットアームの先端に取り付けられ、自動車のボディ等を静電塗装する。
回転霧化式塗装装置1は、エアモータ10と、回転軸20と、回転霧化頭30と、塗料供給部40と、エアキャップ50と、ハウジング60と、を備える。
エアモータ10は、回転霧化式塗装装置1内の基端側に設けられる。エアモータ10の出力軸は、後述する回転軸20に接続される。
回転軸20は、上述のエアモータ10により回転駆動する。図1に示すように、回転軸20は、先端に開口部21が形成された中空の略円筒形状を有する。
回転霧化頭30は、上述の回転軸20の先端側に接続され、図示しない高電圧印加装置により高電圧が印加された状態で回転することで、塗料を帯電させて霧化する。回転霧化頭30は、先端側に向かうに従って内径が大きくなる略円錐形状であり、軸線Xを回転軸として高速回転する。
回転霧化頭30は、インナー部材31と、アウター部材32と、を備える。
インナー部材31は、略円盤状のインナー本体315を備え、このインナー本体315から基端側に突出して設けられた円環状部311が、回転軸20の開口部21内に嵌合することで、回転軸20に接続される。即ち、インナー部材31は、回転軸20の先端の内面側に接続されている。
インナー本体315は、中空であり、その内部に塗料溜まり部310としての空間が形成される。塗料溜まり部310の先端側の中央部は基端側に突出している。塗料溜まり部310の基端側には開口が形成され、後述する塗料供給部40の先端部41がこの開口に挿通されて、塗料溜まり部310の先端側の中央部に臨んでいる。
塗料溜まり部310の先端側の角部には、塗料供給口312が、軸線Xを中心とする円周方向に等間隔で複数形成されている。複数の塗料供給口312は、前方に向かって外方に傾斜して設けられ、後述するアウター部材32の内壁面に向けて塗料を供給する。
アウター部材32は、先端側に向かうに従って内径が大きくなる略円錐形状を有する。アウター部材32は、基端側に突出して設けられた円環状部321内に、回転軸20の先端部が嵌合することで、回転軸20に接続される。即ち、アウター部材32は、インナー部材31とは別に、回転軸20の先端の外面側に接続されている。
アウター部材32は、その中心部に上述のインナー部材31を収容する収容部322が形成されており、収容部322はインナー部材31の外形に略沿った形状を有する。
アウター部材32の収容部322の前方側の内壁面323は、インナー部材31の外壁面313とともに塗料吐出口324を形成する。内壁面323は、前方に向かうに従い、外方に傾斜するテーパ面で構成される。
アウター部材32の内壁面323の前方側には、前方に向かうに従い拡径する塗料薄膜化沿面325が形成される。また、塗料薄膜化沿面325の先端縁には、塗料を液糸にするための複数の図示しない溝が、円周方向に等間隔で複数形成されている。
インナー部材31の最大外径部(本実施形態では最先端部)よりも前方側において、アウター部材32の内径は、インナー部材31の最大外径よりも大きく設定されている。これにより、アウター部材32を取り外すことなく、インナー部材31のみを取り外すことが可能となっている。
塗料供給部40は、上述の中空の回転軸20の内部に収容される。塗料供給部40は、その内部に、図示しない塗料供給管と、洗浄液供給管とを備える2重管構造となっている。
塗料供給部40の先端部41は、回転軸20の先端の開口部21から前方に突出し、上述のインナー部材31により形成される塗料溜まり部310内に臨むように設けられる。
エアキャップ50は、回転霧化頭30を囲繞して形成され、ハウジング60に取り付けられる。エアキャップ50の先端部は、円環状であり、塗料の噴霧方向に対して回転霧化頭30の先端縁よりも後方側に位置している。
エアキャップ50の先端部には、回転霧化頭30を囲繞して形成されたエア噴出孔51が、軸線Xを中心として円周方向に等間隔で複数形成されている。複数のエア噴出孔51から噴出されたシェーピングエアは、回転霧化頭30の遠心力によりその先端縁から噴霧された塗料と衝突し、塗料の微粒子化を促進するとともに、塗料の噴霧方向を中央に指向させる。
図2は、本実施形態に係る回転霧化式塗装装置1の前方突出量調整部316を示す図であり、(a)が前方突出量調整部316を設けていないときの図であり、(b)が前方突出量調整部316を設けたときの図である。なお、図2では、軸線Xに対して対称であるため、軸線Xの一方側のみを示している。
図2(b)に示すように、前方突出量調整部316は、アウター部材32の収容部322内の基端側に介装されたOリングで構成される。図2(a)と(b)を比べれば明らかであるように、このOリングにより、インナー部材31の前方側への突出量が大きくなる結果、塗料吐出口324の開口径が大きくなっている。これにより、塗料の吐出量を調整可能となっている。
本実施形態に係る回転霧化式塗装装置1は、以下のように動作する。
先ず、図示しないエアコンプレッサからエアモータ10にエアを供給し、回転霧化頭30を高速で回転させる。さらに、図示しない高電圧印加装置により、回転霧化頭30に高電圧を印加する。
次いで、塗料供給部40から回転霧化頭30に塗料を供給する。すると、回転霧化頭30の塗料溜まり部310に塗料が供給され、供給された塗料は高電圧が印加されて帯電する。帯電した塗料は、回転霧化頭30の遠心力によって塗料吐出口324から吐出され、塗料薄膜化沿面325上で薄膜化される。薄膜化された塗料は、先端縁に形成された溝内に流入して液糸となって、先端縁から噴霧される。
このとき、塗料の噴霧と同時に、エア噴出孔からシェーピングエアを噴出する。すると、先端縁から噴霧された塗料が微粒子化されるとともに、塗料の噴霧方向が中央に指向される。以上により、被塗装物に向かって塗料が噴霧され、塗装が行われる。
本実施形態に係る回転霧化式塗装装置1によれば、以下の(1)〜(4)の効果が奏される。
(1)本実施形態では、回転霧化頭30を、塗料溜まり部310を構成するインナー部材31と、塗料薄膜化沿面325を構成するアウター部材32とを含んで構成するとともに、これらインナー部材31及びアウター部材32を、それぞれ個別に回転軸20に接続した。
本実施形態によれば、インナー部材31とアウター部材32が互いに接続されておらず、それぞれ個別に回転軸20に接続されているため、インナー部材31及びアウター部材32のうちいずれか一方のみを交換することができる。即ち、インナー部材31とアウター部材32とを取り付けた状態での重心のずれを調整する必要が無いため、いずれか一方のみを容易に交換できる。
また、インナー部材31及びアウター部材32がそれぞれ個別に回転軸20に接続されているため、互いに回転バランスの誤差が影響を及ぼすことがないので、各部材の材質を限定する必要がないうえ、インナー部材31及びアウター部材32の各部材の回転数を同一に保つことができる。
(2)また本実施形態では、回転軸20を、先端が開口した中空形状とし、インナー部材31を回転軸20の先端の内面側に接続するとともに、アウター部材32を回転軸20の先端の外面側に接続した。
インナー部材31の接続部及びアウター部材32の接続部いずれにおいても、十分な強度を得るためには回転軸20方向の長さをある程度確保する必要があるところ、本実施形態によれば、インナー部材31及びアウター部材32の両方を回転軸20の外面側又は内面側に接続する場合と比べて、接続部の回転軸20方向の長さを短くできるため、装置を小型化できる。
(3)また本実施形態では、インナー部材31の最大外径部よりも前方において、アウター部材32の内径を、インナー部材31の最大外径よりも大きくした。
本実施形態によれば、アウター部材32を取り外すことなく、インナー部材31を取り外すことができる。従って、塗料溜まり部310を洗浄する際やインナー部材31が破損した場合に、インナー部材31のみを容易に交換することができる。
(4)また本実施形態では、インナー部材31の外壁面313とアウター部材32の内壁面323により、塗料吐出口324を形成するとともに、塗料吐出口324を形成するアウター部材32の内壁面323を、前方に向かうに従い外方に傾斜するテーパ面とした。また、インナー部材31に、インナー部材31の前方への突出量を調整可能な前方突出量調整部316としてのOリングを設けた。
本実施形態によれば、前方突出量調整部316としてのOリングにより、インナー部材31の前方への突出量を調整することで、インナー部材31の外壁面313と、前方に向かうに従い外方に傾斜するテーパ面で構成されたアウター部材32の内壁面323とで形成される塗料吐出口324の開口径を調整できる。具体的には、インナー部材31の前方突出量を大きくすることで、塗料吐出口324の開口径を大きくでき、塗料吐出量を増加できる。また、インナー部材31の前方突出量を小さくすることで、塗料吐出口324の開口径を小さくでき、塗料吐出量を低減できる。
なお本実施形態では、前方突出量調整部としてのOリングを例示したが、これに限定されず、例えば、金属からなるシムや樹脂等にて構成してもよい。
また本実施形態では、前方突出量調整部としてのOリングをインナー部材31とアウター部材32の間に介装することを例示したが、これに限定されず、例えば、インナー部材31Aに設けられた円環状部311Aの基端に設けてもよい。より詳しくは、円環状部311Aの基端において、軸線X方向に回転軸20、Oリング及び円環状部311Aが並ぶように構成することで、インナー部材31とアウター部材32を互いに接続することなく、インナー部材31Aの前方突出量を調整することができる。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態に係る回転霧化式塗装装置2の先端部の構成を示す断面図である。本実施形態に係る回転霧化式塗装装置2は、回転霧化頭30Aを構成するインナー部材31Aの形状と、アウター部材32Aの形状と、塗料逆流防止部317を備える点が第1実施形態と異なる以外は、第1実施形態と同一の構成である。
本実施形態に係るインナー部材31Aは、第1実施形態に係るインナー部材31と比べて、インナー本体315Aが小径である。インナー本体315Aは、先端側が小径であり、基端側が大径に構成される。従って、インナー本体315Aの内部に形成される塗料溜まり部310Aは、第1実施形態の塗料溜まり部310よりも小さい。
インナー本体315Aから基端側に突出して設けられた円環状部311Aが、回転軸20の開口部21内に嵌合することで、回転軸20に接続される点は第1実施形態と同様である。即ち、インナー部材31Aは、回転軸20の先端の内面側に接続されている。
また、本実施形態に係るアウター部材32Aは、第1実施形態に係るアウター部材32と比べて、先端側の内壁面323Aが内側に突出している。これにより、小径のインナー部材21Aの外形に沿う内壁形状となっている。アウター部材32Aは、基端側に突出して設けられた円環状部321A内に、回転軸20の先端部が嵌合することで、回転軸20に接続される点は第1実施形態と同様である。即ち、アウター部材32Aは、インナー部材31Aとは別に、回転軸20の先端の外面側に接続されている。
また、アウター部材32Aの最小内径部(本実施形態では、先端側の内壁面323Aが最も内側に突出した部分)よりも前方側において、インナー部材31Aの外径が、アウター部材32Aの最小内径よりも小さく設定されている。これにより、インナー部材31Aを取り外すことなく、アウター部材32Aのみを取り外すことが可能となっている。
ここで、図4は、本実施形態に係る回転霧化式塗装装置2の塗料逆流防止部317を示す図である。図4に示すように、本実施形態に係る回転霧化式塗装装置2では、インナー部材31Aの外壁面313Aと、アウター部材32Aの内壁面323Aとの間であって、塗料供給口312Aよりも後方側に塗料逆流防止部317としてのOリングが介装されている。これにより、基端側への塗料の逆流が防止される。
以上の構成を備える本実施形態に係る回転霧化式塗装装置2は、第1実施形態に係る回転霧化式塗装装置1と同様に動作する。
また、本実施形態に係る回転霧化式塗装装置2によれば、上述した第1実施形態に係る回転霧化式塗装装置1の(1)、(2)及び(4)の効果に加えて、以下の(5)の効果が奏される。
(5)本実施形態では、アウター部材32Aの最小内径部よりも前方において、インナー部材31Aの外径を、アウター部材32Aの最小内径よりも小さくした。
本実施形態によれば、インナー部材31Aを取り外すことなく、アウター部材32Aを取り外すことができる。従って、アウター部材32Aが破損した場合や、塗装パターンを変更するべくアウター部材32Aの径を変更する場合に、アウター部材32Aのみを容易に交換することができる。
なお、本実施形態に係る回転霧化式塗装装置2において、上述の(4)の効果を得るためには、インナー部材31Aに設けられた円環状部311Aの基端に、前方突出量調整部316としてのOリングを設ければよい。より詳しくは、円環状部311Aの基端において、軸線X方向に回転軸20、Oリング及び円環状部311Aが並ぶように構成することで、インナー部材31Aの前方突出量を調整でき、上述の(4)の効果が得られる。
[第3実施形態]
図5は、本発明の第3実施形態に係る回転霧化式塗装装置3の先端部の構成を示す断面図である。本実施形態に係る回転霧化式塗装装置3は、回転霧化頭30Bを構成するインナー部材31Bの形状と、アウター部材32Bの形状が第2実施形態と若干異なる以外は、第2実施形態と同一の構成である。
本実施形態に係るインナー部材31Bは、第2実施形態に係るインナー部材31Aと比べて、外壁面313Bが先端側に向かうに従い内方に傾斜するテーパ状となっている点が異なる。インナー本体315Bの内部に形成される塗料溜まり部310Bは、第2実施形態の塗料溜まり部310Aとほぼ同等の大きさである。
インナー本体315Bから基端側に突出して設けられた円環状部311Bが、回転軸20の開口部21内に嵌合することで、回転軸20に接続される点は第1、第2実施形態と同一である。即ち、インナー部材31Bは、回転軸20の先端の内面側に接続されている。
また、本実施形態に係るアウター部材32Bは、第2実施形態に係るアウター部材32Aと比べて、先端側の内壁面323Bが内側に突出しておらず、軸線X方向に沿って延びている点が異なる。アウター部材32Bは、基端側に突出して設けられた円環状部321B内に、回転軸20の先端部が嵌合することで、回転軸20に接続される点は第1、第2実施形態と同様である。即ち、アウター部材32Bは、インナー部材31Bとは別に、回転軸20の先端の外面側に接続されている。
また、インナー部材31Bの最大外径が、アウター部材32Bの最小内径よりも小さく設定されている。これにより、インナー部材31B及びアウター部材32Bいずれか一方のみを取り外すことが可能となっている。
以上の構成を備える本実施形態に係る回転霧化式塗装装置3は、第1実施形態に係る回転霧化式塗装装置1と同様に動作する。
また、本実施形態に係る回転霧化式塗装装置3によれば、上述した第1実施形態に係る回転霧化式塗装装置1の(1)、(2)及び(4)の効果に加えて、以下の(6)の効果が奏される。
(6)本実施形態では、インナー部材31Bの最大外径を、アウター部材32Bの最小内径よりも小さくした。
本実施形態によれば、インナー部材31B及びアウター部材32Bのうちいずれか一方のみを取り外すことができる。従って、本実施形態によれば、インナー部材31B及びアウター部材32Bのうちいずれか一方が破損した場合等に、いずれか一方のみを容易に交換することができる。
なお、本実施形態に係る回転霧化式塗装装置3において、上述の(4)の効果を得るためには、第2実施形態に係る回転霧化式塗装装置2と同様に、円環状部311Bの基端において、軸線X方向に回転軸20、Oリング及び円環状部311Bが並ぶように構成することで、インナー部材31Bの前方突出量を調整でき、上述の(4)の効果が得られる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
1,2,3…回転霧化式塗装装置
20…回転軸
30…回転霧化頭
31,31A,31B…インナー部材
32,32A,32B…アウター部材
310…塗料溜まり部(塗料溜まり)
316…前方突出量調整部(前方突出量調整手段)
324…塗料吐出口
325…塗料薄膜化沿面

Claims (5)

  1. 回転軸と、当該回転軸の先端側に接続され、回転することで塗料を霧化する回転霧化頭と、を備える回転霧化式塗装装置であって、
    前記回転霧化頭は、塗料溜まりを構成するインナー部材と、塗料薄膜化沿面を構成するアウター部材と、を備え、
    前記インナー部材及び前記アウター部材は、それぞれ個別に、前記回転軸に接続されており、
    前記回転軸は、先端が開口した中空形状を有し、
    前記インナー部材は、前記回転軸の先端の内面側に接続され、
    前記アウター部材は、前記回転軸の先端の外面側に接続されていることを特徴とする回転霧化式塗装装置。
  2. 前記インナー部材の最大外径部よりも前方において、前記アウター部材の内径が前記最大外径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の回転霧化式塗装装置。
  3. 前記アウター部材の最小内径部よりも前方において、前記インナー部材の外径が前記最小内径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の回転霧化式塗装装置。
  4. 前記インナー部材の最大外径が、前記アウター部材の最小内径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の回転霧化式塗装装置。
  5. 前記インナー部材の外壁面と前記アウター部材の内壁面により塗料吐出口が形成され、
    前記塗料吐出口を形成する前記アウター部材の内壁面は、前方に向かうに従い外方に傾斜するテーパ面であり、
    前記インナー部材には、当該インナー部材の前方への突出量を調整可能な前方突出量調整手段が設けられることを特徴とする請求項1からいずれかに記載の回転霧化式塗装装置。
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