JP6112927B2 - 測量用ターゲット、測量システム、及び測量装置 - Google Patents

測量用ターゲット、測量システム、及び測量装置 Download PDF

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Description

本発明は、測量用ターゲット、測量システム、及び測量装置に関する。
特許文献1には、レーザ光を出射して測定対象物からの反射光を基に、当該測定対象物までの距離を測定する技術が開示されている。
そして、この技術は、可視光のレーザポインタを用いることで測定位置を使用者が視認できるようにしている。
特開2001−141825号公報
ところで、距離測定用のレーザ光や測定位置の視認を可能にするレーザポインタからのレーザ光を、測定対象物となる測量用ターゲットに照射して、墨出し作業(側設点又は杭打ち点の設置作業ともいう。)を行う場合、使用者は、レーザ光を測量用ターゲットで受光させる必要がある。
しかし、測量用ターゲットに対してレーザ光によって形成されるスポットが非常に小さいため、使用者がレーザ光を測量用ターゲットで受光させるまでに時間を要する恐れがある。
本発明の一態様によれば、測量用ターゲットは、測量装置から出射されるレーザ光が照射される測量用ターゲットであって、前記測量装置が出射した第1レーザ光によって形成されるスポットを反射するための反射部と、前記測量装置から出射され、前記第1レーザ光の光軸に対し水平方向で予め設定されている距離内に位置される鉛直平面内で広がる第2レーザ光を受光するための受光部であって、前記反射部の下側又は上側に配置されているラインレーザ光受光部と、前記ラインレーザ光受光部が前記第2レーザ光を受光し、かつ前記第2レーザ光によって前記反射部に対して上下方向に延びる線が形成されている場合、報知音及び報知表示のうちの少なくとも何れか一方を出力する報知部と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、測量システムは、測量用ターゲットを用いて測量装置によって測量を行う測量システムであって、前記測量装置は、被照射体上でスポットを形成する第1レーザ光を出射する第1レーザ部と、前記第1レーザ光の光軸に対し水平方向で予め設定されている距離内に位置される鉛直平面内で広がり被照射体上で上下方向に延びる線を形成する第2レーザ光を出射する第2レーザ部と、前記測量用ターゲットにて反射された前記第1レーザ光の反射光を受光して前記測量用ターゲットまでの距離を計測する距離計測部と、前記距離計測部が計測した距離を出力する出力部と、を有し、前記測量用ターゲットは、前記第1レーザ光を反射するための反射部と、前記第2レーザ光を受光するための受光部であって、前記反射部の下側又は上側に配置されているラインレーザ光受光部と、前記ラインレーザ光受光部が前記第2レーザ光を受光し、かつ前記第2レーザ光によって前記反射部に対して上下方向に延びる線が形成されている場合、報知音及び報知表示のうちの少なくとも何れか一方を出力する報知部と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、測量装置は、測量用ターゲットを用いて測量を行う測量装置であって、被照射体上でスポットを形成する第1レーザ光を出射する第1レーザ部と、前記第1レーザ光の光軸に対し水平方向で予め設定されている距離内に位置される鉛直平面内で広がり被照射体上で上下方向に延びる線を形成する第2レーザ光を出射する第2レーザ部と、前記測量用ターゲットにて反射された前記第1レーザ光の反射光を受光して前記測量用ターゲットまでの距離を計測する距離計測部と、前記距離計測部が計測した距離を出力する出力部と、を有することを特徴とする。
本実施形態に係る測量システムの構成例を示すブロック図である。 測量装置の外観の構成例を示す図である。 建物内で鉛直レーザ部からレーザ光を出射したときの一例を示す図である。 測量装置の内部構成の一例を示すブロック図である。 距離測定用レーザ光及びラインレーザ光の被照射体上での形状及びこれらの位置関係の一例を示す図である。 コントローラの構成例を示すブロック図である。 測量用ターゲットの外観の構成例を示す斜視図である。 測量用ターゲットの構成例を示すブロック図である。 ラインレーザ光受光部の中間部位でラインレーザ光を受光している一例を示す図である。 墨出し作業の際の作業者による操作や測量装置の動作の一連の流れを示す図である。 測量用ターゲットにおける距離測定用レーザ光及びラインレーザ光の受光状態の一例を示す図である。 測量用ターゲットの脚部の利用例を説明する図である。
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、測量用ターゲットを用いて測量装置によって測量を行う測量システムを挙げている。この測量システムでは、3次元の墨出し位置(x、y、z座標位置)を特定できるように構成されている。
(構成)
図1には、測量システム1の構成例を示す。
図1に示すように、測量システム1は、測量装置(いわゆる装置本体)10、コントローラ100、及び測量用ターゲット200を含み構成されている。コントローラ100は、測量装置10との間で無線通信を行い、当該測量装置10を制御したり、測量装置10の測量結果を表示したりする。作業者1000は、このコントローラ100及び測量用ターゲット200を携帯して墨出し作業を行う。
測量装置10は、例えば、直交する2つの軸を中心として望遠鏡が回転自在とされているトータルステーション(以下、TSという。)である。ここで、TSとして、手動で操作するマニュアル型TS(すなわちMTS)やモータ駆動によって自動的に動作するモータ駆動型TS(すなわちSTS)等が挙げられる。さらに、モータ駆動型TSには、望遠鏡の視野に入った測量目標体である測量用ターゲットを自動的に視準する機能を持つ自動視準TS、又は移動する測量用ターゲットを自動的に追尾する機能を有した自動追尾TS等がある。例えば、モータ駆動型TSでは、一人の作業者よる測量を実現できる。
本実施形態に係る測量装置10は、以上のようなTSの何れかのTSとして構成されている。
図2には、測量装置10の外観の構成例を示す。
図2に示すように、測量装置10は、図示しない三脚上に整準装置11を介して設置されている。整準装置11は、整準ねじ12によって測量装置10の基台13を固定するとともにその傾斜を調整する。例えば、作業者は、測量作業の開始に先立って、測量装置10(例えば基台13)に設けられた傾斜検出部をなす気泡管の気泡が所定の位置に来るように整準装置11を調整する。
また、測量装置10は、基台13に対して垂直方向になる第1の軸を中心として当該基台13に対し回転自在となるように取り付けられている本体14を有する。測量装置10は、整準装置11によって姿勢を調整され、第1の軸がほぼ鉛直になるように設置される。
また、測量装置10は、第1の軸に垂直な第2の軸を中心として本体14に対し回転自在となるように取り付けられている望遠鏡15を有する。この望遠鏡15は、本体14とともに第1の軸を中心として回転することもできる。よって、望遠鏡15は、直交する第1の軸及び第2の軸を中心として自在に回動することができる。
そして、測量装置10は、望遠鏡15の上部に鉛直レーザ部16を有している。鉛直レーザ部16は、鉛直平面内で広がるレーザ光(垂直ラインを出射するレーザ光)を出射する。例えば、鉛直平面内で広がるレーザ光や水平平面内で広がるレーザ光を出射する装置として、レーザ墨出し器が知られている。例えば、測量装置10は、このようなレーザ墨出し器に用いられている技術を応用して鉛直平面内で広がるレーザ光を出射する。
図3には、建物300内で鉛直レーザ部16からレーザ光(以下、ラインレーザ光という。)を出射したときの一例を示す。
図3に示すように、鉛直レーザ部16から出射されたラインレーザ光によって、測量装置10が配置される建物内300の床面301、正面の壁302、及び天井303に伸びる1本の線(一点鎖線)L2が形成される。
さらに、図4には、この測量装置10の内部構成の一例を示す。
図4に示すように、測量装置10は、測距部20、測角部30、水平回転駆動部41、上下回転駆動部42、鉛直レーザ駆動部43、表示部44、情報入力部45、駆動指令部46、通信部47、記憶部48、及び演算部50を有している。
測距部20は、望遠鏡15を構成の一部として含み、測量用ターゲット200までの距離を計測する。本実施形態では、具体的には、測距部20は、発光部21、受光部22、及び距離演算部23を有している。
ここで、発光部21は、距離測定用のレーザ光(以下、距離計測用レーザ光という。)を出射する。この発光部21は、被照射体上でスポットを形成するレーザであり、例えば、レーザダイオード(LD)やパルスレーザダイオード(PLD)によって構成されている。受光部22は、この発光部21から出射されて被照射体(本実施形態では、測量用ターゲット200の反射体202)で反射された距離計測用レーザ光の反射光を受光する。距離演算部23は、この受光部22による受光結果を基に、測量装置10から測量用ターゲット200までの距離を算出する。例えば、距離演算部23は、発光部21が距離計測用レーザ光を出射してからその反射光を受光部22が受光するまでの時間差を基に、測量装置10から測量用ターゲット200までの距離を計測する。
例えば、望遠鏡15内に複数の光学レンズを配置することによって、測距及び測角のための視準用光路、発光部21からの距離計測用レーザ光を出射するための発光系光路、及び受光部22が反射光を受光するための受光用光路が望遠鏡15内に形成されている。これによって、望遠鏡15の対物レンズ15aから出る視準用光路に対して平行に距離計測用レーザが出射され、望遠鏡15の対物レンズ15aから出る視準用光路に対して平行に反射光が入射される。
そして、本実施形態では、ラインレーザ光が広がる鉛直平面内に、距離計測用レーザ光の光軸が位置している。すなわち、ラインレーザ光の光軸と、距離計測用レーザ光の光軸とは、共通の鉛直平面内に存在している。これによって、図3に示すように、距離計測用レーザ光によって壁面上で形成されるスポットL1は、ラインレーザ光によって壁面上に形成される線L2上に位置するようになる。
図5には、距離計測用レーザ光及びラインレーザ光の被照射体(例えば、壁面や測量用ターゲット200)上での形状及びこれらの位置関係の一例を示す。この図5に示すように、被照射体上では、ラインレーザ光によって形成される上下方向に延びる線L2上に、距離計測用レーザ光によって形成されたスポットL1が位置される。
図4に戻り、測角部30は、水平角検出部31及び高度角検出部32を有している。水平角検出部31は、基台13に対して水平方向に回転する本体14の回転角(水平角)を検出する。また、高度角検出部32は、本体14に対して上下方向(垂直方向)に回転する望遠鏡15の回転角(高度角)を検出する。例えば、水平角検出部31は水平角エンコーダであり、高度角検出部32は高度角エンコーダである。
水平回転駆動部41は、本体14を水平方向に回転させる駆動を行う。また、上下回転駆動部42は、望遠鏡15を上下方向に回転させる駆動を行う。
鉛直レーザ駆動部43は、鉛直レーザ部16の駆動を制御する。例えば、鉛直レーザ駆動部43は、コントローラ100に対して作業者が墨出し作業を開始させるための操作を行ったときに、鉛直レーザ部16を駆動する。
情報入力部45は、使用者によって操作されて情報が入力される。例えば、情報入力部45は、テンキー等の押しボタンスイッチ等によって構成されている。情報入力部45は、入力された情報を演算部50に出力する。
駆動指令部46には、水平回転及び上下回転の各回転の回転方向を指令するための駆動指令スイッチが設けられている。そして、駆動指令部46は、押下された駆動スイッチに対応した指令信号を演算部50に出力する。
通信部47は、外部機器との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。ここで、外部機器として、コントローラ100の他、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。本実施形態では、通信部47は、コントローラ100との間で無線通信を行っている。この無線通信によって、測量装置10とコントローラ100とは、墨出し作業に必要な情報を共有できる。
記憶部48は、ROMやRAM、HDD(Hard Disk Drive)等によって構成されている。この記憶部48には、各種プログラムや固定データ、演算部50が処理によって取得したデータ等が記憶される。記憶部48には、例えば、CAD等で作成された設計座標データが記憶されている。
演算部50は、測量装置10について各種処理を行う。例えば、演算部50は、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備えている。具体的には、図4に示すように、演算部50は、測量制御部51、及び駆動制御部52を有している。
測量制御部51は、測距部20及び測角部30を制御する。また、測量制御部51は、測距部20及び測角部30の検出値を基に測量値を算出する。そして、測量制御部51は、算出した測量値を、液晶ディスプレイ等である表示部44に表示する。
駆動制御部52は、水平回転駆動部41及び上下回転駆動部42による望遠鏡15等を回転させる駆動を制御する。例えば、駆動制御部52は、駆動指令部46からの指令信号が入力されると、その指令信号を基に、水平回転駆動部41及び上下回転駆動部42による望遠鏡等を回転させる駆動を制御する。
また、本実施形態では、測量装置10は、水平回転駆動部41及び上下回転駆動部42を駆動して、距離計測用レーザ光の出射方向を所定の方向にすることも行う。この場合、測量装置10は、墨出し位置(又は測設点位置)の座標データを基に、距離計測用レーザ光の出射方向を決定する。そして、駆動制御部52は、距離計測用レーザ光の出射方向が決定した方向になるように、水平回転駆動部41及び上下回転駆動部42の駆動を制御する。
図6には、以上のような構成を有する測量装置10に対して無線通信によってデータの送受信を行うコントローラ100の構成例を示す。
図6に示すように、コントローラ100は、情報入力部101、通信部102、表示部103、記憶部104、及び演算部105を有している。例えば、コントローラ100は、測量装置10に対して着脱自在とされる測量装置10の付属装置である。
ここで、情報入力部101は、使用者によって操作されて情報が入力される。例えば、情報入力部101は、テンキー等の押しボタンスイッチ等によって構成されている。この情報入力部101は、入力された情報を演算部105に出力する。また、通信部102は、測量装置10との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。例えば、通信部102は、受信したデータを演算部105に出力する。また、表示部103は、液晶ディスプレイ等である。例えば、この表示部103は、タッチパネル式のディスプレイでも良い。また、記憶部104は、ROMやRAM、HDD等によって構成されている。この記憶部104には、各種プログラムや固定データ、演算部50が処理によって取得したデータ等が記憶される。例えば、記憶部104には、3次元の墨出し位置データ(すなわち、3次元位置データ)が記憶されている。
演算部105は、コントローラ100について各種処理を行う。すなわち例えば、演算部105は、情報入力部101から入力された情報を基に、各種処理を行う。例えば、演算部105は、情報入力部101から入力された情報を記憶部104に記憶する。また、演算部105は、通信部102が受信したデータを基に各種処理を行ったり、通信部102を介してデータを送信したりする。また、演算部105は、情報入力部101から入力された情報等を基に、表示部103を制御する。
このような構成を有するコントローラ100は、本実施形態では、測量装置10から距離計測用レーザ光を用いた測距結果を受信すると、表示部103にその測距結果(例えば、距離情報)を表示する。
また、このコントローラ100は、データコレクタ(電子野帳)の機能を有していても良い。
一方、測量用ターゲット200は、測量装置10からの距離計測用レーザ光及びラインレーザ光を同時に受光できるように構成されている。
図7及び図8には、測量用ターゲット200の構成例を示す。ここで、図7は、測量用ターゲット200の外観の構成例を示す。
図7に示すように、測量用ターゲット200は、縦長の枠体211内に縦長の箱型の筐体201が収容されている。そして、測量用ターゲット200は、筐体201の前面201aに反射体202、ラインレーザ光受光部203、及び受光状態表示部204を有している。
ここで、反射体202は、略正方形形状をなしている。そして、この反射体202上には、直径が異なる複数の同心円からなる、いわゆるターゲットマーク202aが形成されている。ラインレーザ光受光部203は、ラインレーザ光を受光するためのレーザ光受光部である。このラインレーザ光受光部203は、反射体202の下側に配置されており、横方向に延びる長方形状をなしている。受光状態表示部204は、このラインレーザ光受光部203の受光状態を表示する。受光状態表示部204は、例えばLEDである。
また、測量用ターゲット200には、筐体201の上部に、紅白のポール205が取り付けられている。本実施形態では、ポール205は、枠体211の上壁部211aにナット212によって取り付けられることで枠体211に対して着脱可能とされている。
さらに、測量用ターゲット200には、筐体201の下部に、上下方向で長さ調整することができる1本の棒状の脚部206が取り付けられている。本実施形態では、脚部206は、枠体211の下壁部211bにナット213によって取り付けられることで枠体211に対して着脱可能とされている。これによって、脚部206は、交換可能とされることで長さの調整を可能としている。また、脚部206は、伸縮することで長さの調整を可能としても良い。
また、図8に示すように、測量用ターゲット200は、さらに、演算部211、及びスピーカ212を有している。ここで、演算部211は、ラインレーザ光受光部203の検出値に応じて、受光状態表示部204及びスピーカ212の駆動を制御する。本実施形態では、演算部211は、ラインレーザ光受光部203の横方向の中間部位でラインレーザ光を受光した場合、受光状態表示部204及びスピーカ212を駆動して、所定の光(すなわち、報知表示)及び所定の音(すなわち、報知音)を出力する。これによって、作業者は、測量用ターゲット200でラインレーザ光を受光していることを知ることができる。
図9には、ラインレーザ光受光部203でラインレーザ光を受光している一例を示す。そして、この例は、距離計測用レーザ光によって反射体202の中心にスポットL1が形成されている例となる。この例のようにラインレーザ光及び距離計測用レーザ光が筐体201の前面に照射されている場合、測量用ターゲット200は、受光状態表示部204が報知表示をし、スピーカ212が報知音を出力する。
このとき、測量装置10では、測量用ターゲット200の反射体202で反射された距離計測用レーザ光の反射光を基に、測量装置10から測量用ターゲット200までの距離を計測する。そして、測量装置10は、その測距結果をコントローラ100に送信する。コントローラ100は、受信した測距結果を基に、測量装置10から測量用ターゲット200までの距離を表示部103に表示する。
(測設作業の手順)
次に、本実施形態に係る測量システム1を用いて行う墨出し作業の一例について説明する。ここで、図10及び図11を用いて説明する。
図10は、墨出し作業の際の作業者による操作や測量装置10の動作の一連の流れを示す図である。また、図11は、測量用ターゲット200における距離計測用レーザ光及びラインレーザ光の受光状態の一例を示す図である。
図10に示すように、先ず、作業者は、測量装置10に墨出し作業を開始させる指示を出す(ステップS1)。例えば、作業者は、コントローラ100を操作して、墨出し作業の開始を指示するとともに、墨出し作業を行う墨出し位置の3次元座標をコントローラ100に入力する、又はコントローラ100に予め記憶されている3次元座標を指定する。
これによって、測量装置10は、墨出し位置の3次元データを基に、水平回転駆動部41及び上下回転駆動部42を駆動して、距離計測用レーザ光を所定の方向に出射する(ステップS2)。
そして、作業者は、図11(a)に示すように測量装置10が出射したラインレーザ光を測量用ターゲット200のラインレーザ光受光部203で受光できるまで、測量用ターゲット200を左右方向に移動させる(ステップS3)。そして、作業者は、図11(b)に示すように測量装置10が出射した距離計測用レーザ光を測量用ターゲット200の反射体202に当たるまで、測量用ターゲット200を前後方向に移動させる、又は測量用ターゲット200を上下方向に移動させる(ステップS4)。
このとき、測量装置10は、測量用ターゲット200からの距離計測用レーザ光の反射光を受光しているか否かを判定する(ステップS5)。これにより、測量用ターゲット200からの距離計測用レーザ光の反射光を測量装置10が受光している場合、測量装置10は、受光している反射光を基に、測量用ターゲット200までの距離を算出し、その算出した距離をコントローラ100に送信する(ステップS6)。
これにより、作業者は、コントローラ100の表示部103に表示される距離に基づいて、測量用ターゲット200を前後方向に移動させる(ステップS7)。ここで、コントローラ100の表示部103に表示される距離は、例えば、測量装置10からみて、測量用ターゲット200と墨出し位置との差分となる。よって、この場合、作業者は、距離が零になるように測量用ターゲット200を前後方向に移動させる。そして、距離が零になったとき、測量用ターゲット200の位置が3次元の墨出し位置となる。具体的には、測量用ターゲット200の脚部206の下端位置が3次元の墨出し位置となる。
また、本実施形態では、脚部206を長くすることで、測量装置10と測量用ターゲット200との間に障害物が置かれている場合でも、測量装置10から見えない位置の墨出し位置を特定することができる。ここで、図12を用いて説明する。
図12に示すように、測量装置10と測量用ターゲット200との間に障害物400が置かれている場合には、脚部206を長くする。一方、測量装置10側では、脚部206のその長さを考慮に入れた演算によって、距離計測用レーザ光を出射する高さを決定し、その決定した高さになるように上下回転駆動部42を駆動する。そして、測量装置10は、当該測量装置10が出射する距離計測用レーザ光を障害物400の上方を通過させて、測量用ターゲット200の反射体202で反射させる。そして、測量装置10は、その受光結果を用い、脚部206の長さを考慮に入れた演算によって、測量用ターゲット200と墨出し位置との距離を算出し、算出した距離をコントローラ100に送信する。これによって、コントローラ100側では、測量用ターゲット200と墨出し位置までの距離が表示部103に表示される。この結果、コントローラ100の表示部103に表示される距離が零になるように測量用ターゲット200を移動できれば、当該測量用ターゲット200の脚部206の下端位置が3次元の墨出し位置となる。
なお、前述の実施形態の説明では、反射体202は、例えば、反射部を構成する。また、受光状態表示部204、演算部211、及びスピーカ212は、例えば、報知部を構成する。また、脚部206は、例えば、長さ調整部を構成する。また、発光部21は、例えば、第1レーザ部を構成する。また、鉛直レーザ部16は、例えば、第2レーザ部を構成する。また、距離演算部23は、例えば、距離計測部を構成する。また、コントローラ100及びその表示部103は、例えば、距離を出力する出力部を構成する。
(本実施形態の変形例等)
本実施形態の測量システム1では、測量装置(装置本体)10を操作する作業者が、測量用ターゲット200を携帯する作業者に対して墨出し位置に移動するように指示を出すようにしても良い。この場合、測量装置10側も当該測量装置10の付属機器であるコントローラ100と同様の表示機能を有し、測量装置(装置本体)10を操作する作業者は、当該測量装置10の表示部に表示される距離を基に測量用ターゲット200を携帯する作業者に移動する指示を出す。
また、本実施形態では、ラインレーザ光は、距離計測用レーザ光の光軸に対し水平方向で予め設定されている距離内に位置されていれば良い。ここで、予め設定されている距離は、例えば、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。
また、本実施形態では、鉛直レーザ部16は、測量装置10の上部に位置されることに限定されない。例えば、鉛直レーザ部16は、望遠鏡15内に組み込まれていても良い。
また、本実施形態では、測量用ターゲット200の反射体202及びラインレーザ光受光部203は、前述の構成に限定されない。すなわち、ラインレーザ光受光部203がラインレーザ光を受光し、かつ当該ラインレーザ光によって反射体202に対して上下方向に延びる線が形成されている場合に、スピーカ212が報知音を出力したり、受光状態表示部204が報知表示をしたりするものであれば、反射体202及びラインレーザ光受光部203は、前述の構成に限定されない。よって、例えば、ラインレーザ光受光部203は、反射体202の上部に配置されても良い。
また、本実施形態は、測量用ターゲット200は、報知音及び報知表示のうちの少なくとも何れか一方を出力するだけでも良い。
また、本実施形態では、測量用ターゲット200は、枠体211を有することなく、ポール205及び脚部206が筐体201に直接取り付けられていても良い。
また、本実施形態は、測量用ターゲット200は、ポール205や脚部206を有することに限定されない。
以上、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項1により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 測量システム、10 測量装置、16 鉛直レーザ部、20 測距部、21 発光部、22 受光部、23 距離演算部、100 コントローラ、103 表示部、200 測量用ターゲット、202 反射体、203 ラインレーザ光受光部、204 受光状態表示部、211 演算部、212 スピーカ

Claims (11)

  1. 測量装置から出射されるレーザ光が照射される測量用ターゲットであって、
    前記測量装置が出射した第1レーザ光によって形成されるスポットを反射するための反射部と、
    前記測量装置から出射され、前記第1レーザ光の光軸に対し水平方向で予め設定されている距離内に位置される鉛直平面内で広がる第2レーザ光を受光するための受光部であって、前記反射部の下側又は上側に配置されているラインレーザ光受光部と、
    前記ラインレーザ光受光部が前記第2レーザ光を受光し、かつ前記第2レーザ光によって前記反射部に対して上下方向に延びる線が形成されている場合、報知音及び報知表示のうちの少なくとも何れか一方を出力する報知部と、
    を有することを特徴とする測量用ターゲット。
  2. 前記反射部と前記ラインレーザ光受光部とが並んで配置されている筐体をさらに有することを特徴とする請求項1記載の測量用ターゲット。
  3. 前記筐体の上側に配置されたポールをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の測量用ターゲット。
  4. 前記筐体の下側に配置された脚部をさらに有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の測量用ターゲット。
  5. 前記ラインレーザ受光部は、前記測量装置から出射され、前記第1レーザ光の光軸を含む鉛直平面内で広がる前記第2レーザ光を受光するための受光部であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の測量用ターゲット。
  6. 前記ラインレーザ光受光部は、前記反射部の中心と当該ラインレーザ光受光部とを結ぶように前記線が形成されている場合、受光信号を前記報知部に出力し、
    前記報知部は、前記受光信号を基に、前記報知音及び前記報知表示のうちの少なくとも何れか一方を出力することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の測量用ターゲット。
  7. 測量用ターゲットを用いて測量装置によって測量を行う測量システムであって、
    前記測量装置は、被照射体上でスポットを形成する第1レーザ光を出射する第1レーザ部と、前記第1レーザ光の光軸に対し水平方向で予め設定されている距離内に位置される鉛直平面内で広がり被照射体上で上下方向に延びる線を形成する第2レーザ光を出射する第2レーザ部と、前記測量用ターゲットにて反射された前記第1レーザ光の反射光を受光して前記測量用ターゲットまでの距離を計測する距離計測部と、前記距離計測部が計測した距離を出力する出力部と、を有し、
    前記測量用ターゲットは、前記第1レーザ光を反射するための反射部と、前記第2レーザ光を受光するための受光部であって、前記反射部の下側又は上側に配置されているラインレーザ光受光部と、前記ラインレーザ光受光部が前記第2レーザ光を受光し、かつ前記第2レーザ光によって前記反射部に対して上下方向に延びる線が形成されている場合、報知音及び報知表示のうちの少なくとも何れか一方を出力する報知部と、を有することを特徴とする測量システム。
  8. 測量用ターゲットを用いて測量を行う測量装置であって、
    被照射体上でスポットを形成する第1レーザ光を出射する第1レーザ部と、
    前記第1レーザ光の光軸に対し水平方向で予め設定されている距離内に位置される鉛直平面内で広がり被照射体上で上下方向に延びる線を形成する第2レーザ光を出射する第2レーザ部と、
    前記測量用ターゲットにて反射された前記第1レーザ光の反射光を受光して前記測量用ターゲットまでの距離を計測する距離計測部と、
    前記距離計測部が計測した距離を出力する出力部と、
    を有することを特徴とする測量装置。
  9. 前記第2レーザ部は、前記第1レーザ光の光軸を含む鉛直平面内で広がる前記第2レーザ光を出射することを特徴とする請求項8に記載の測量装置。
  10. 前記第1レーザ光により前記被照射体上で形成される前記スポットが前記第2レーザ光により前記被照射体上で形成される前記線上に位置するよう、前記第1レーザ部から前記第1レーザ光が出射されかつ前記第2レーザ部から前記第2レーザ光が出射されることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の測量装置。
  11. 前記第1レーザ部を含む望遠鏡をさらに有し、
    前記第2レーザ部は、前記望遠鏡部の上部に配置されていることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の測量装置。
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