JP6112390B2 - 外装カバーおよび画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、外装カバーおよびこの外装カバーを備えたファクシミリ、複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置として、特許文献1には、画像形成装置内の部品を覆う外装カバーを、画像形成装置の構造体にスナップフィットで固定するものが記載されている。
図23は、特許文献1に記載の外装カバー203を、画像形成装置の構造体205に取り付ける様子を示す斜視図であり、図24は、外装カバー203が画像形成装置の構造体205に取り付けられた状態を示す断面図である。
図23及び図24に示すように、外装カバー203には、窪み部207が形成されており、窪み部207には、スナップフィット部209が設けられている。スナップフィット部209は、上係止片213と、下係止片215と、摘み部217とを有している。スナップフィット部209は、上係止片213と下係止片215と摘み部217とで、全体として略U字型をなしている。また、スナップフィット部209は、外装カバー203と一体成形された支持部219により外装カバー203に支持されている。
弾性変形部である上係止片213及び下係止片215はそれぞれ、互いに対向する方向に弾性変形可能である。上係止片213及び下係止片215は、窪み部217の角孔207aを通って構造体205に向けて突設されており、これら係止片213、215の先端にはそれぞれ、爪部(突起)213a、215aが設けられている。上係止片213の爪部213a及び下係止片215の爪部215aは、対向する各係止片213、215の外側に向けて突出している。図24に示すように、上係止片213及び下係止片215が、画像形成装置の構造体205に形成された角孔205aに差し込まれたとき、それぞれの爪部213a、215aは、角孔205aの縁部に引っ掛かるようになっている。
摘み部217は、窪み部207から外装カバー203の外側に向けて突出して形成されている。摘み部217は、窪み部207の略中央の位置に位置しており、摘み部217と窪み部207との間には、所定の空間S、Tが形成されている。従って、空間S、Tにそれぞれ指を入れて、摘み部217を摘むことにより、各係止片213、215を弾性変形させられるようになっている。窪み部207を形成することにより、摘み部217を摘み易くなるので、摘み部217の操作が容易である。
外装カバー203を画像形成装置に取り付けるときは、例えば、空間Sに人差し指を入れ、空間Tに親指を入れて摘み部217を摘むことにより、各係止片213、215を弾性変形させて、上係止片213及び下係止片215の間の間隔を狭める。この状態で、各係止片213、215を構造体205の角孔205aに差し込む。
上係止片213及び下係止片215を、角孔205aに差し込んだ後、指を摘み部217から離すと、上係止片213、下係止片215は、弾性復帰する。これにより、上係止片213の爪部213a及び下係止片215の爪部215aが、構造体205の角孔205aの縁部に引っ掛かる。
また、外装カバー203の取り付け時において、摘み部217を摘まずに、外装カバー203全体を構造体205に押しつけることにより、各係止片213、215を構造体205の角孔205aに差し込むこともできる。この場合、各係止片213、215は、角孔205aの縁部に当接した各爪部213a、215aのテーパ面213b、215bに案内されて、互いに向かい合う方向に弾性変形しながら角孔205aに差し込まれる。
しかしながら、上記各係止片213、215を、被差込部である角孔205aに差し込む際、外装カバー203が、差し込み方向および各係止片213、215の弾性変形方向いずれにも直交する方向である図23の矢印A方向にずれる場合がある。各係止片213、215を角孔205に差し込む際、外装カバー203が、図23の矢印A方向にずれると、係止片213、215の先端が、角孔205の各係止片の弾性変形方向に延びる縁部Gに突き当たる。その結果、係止片213、215を角孔205aに差し込むことができない。よって、特許文献1に記載の外装カバー203においては、目視で、各係止片213、215が角孔205aに差し込まれるように確認しながら、各係止片213、215を角孔205aに差し込む必要がある。従って、外装カバー203の装着作業性が悪いという課題がある。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、外装カバーを装置本体に容易に固定することができる外装カバーおよび画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、装置本体に設けられた被差込部に差し込む差込部と、自らが弾性変形することで、前記差込部を変位させる弾性変形部とを有し、前記弾性変形部を弾性変形させながら前記差込部を前記被差込部に差し込むことで装置本体に取り付けられ、装置本体をカバーする外装カバーにおいて、前記差込部を前記被差込部に差し込むときに、装置本体の被ガイド部に接触して、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向および前記弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向に当該外装カバーをガイドするガイド部と、前記弾性変形部よりも、前記被差込部から離間した側に配置され、前記差込部を前記被差込部に差し込むとき、前記装置本体の構造部に突き当たって、当該外装カバーの前記弾性変形部の弾性変形方向への移動を規制する規制部と、前記差込部を、前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向に延設され、前記装置本体の被差込部が形成された部材に接触して、前記弾性変形部を弾性変形させながら、前記差込部を、前記被差込部へガイドする第2のガイド部とを設けたことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、差込部を被差込部に差し込むときの差込部の移動方向および弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向に外装カバーが正規の取り付け位置に対してずれていても、ガイド部により、外装カバーがガイドされ差込部を被差込部に差し込むことができる。これにより、目視で、差込部が被差込部に差し込まれるように確認せずとも、差込部を被差込部に差し込むことができる。その結果、外装カバーを装置本体に容易に固定することができ、外装カバーの装着作業性を高まることができる。
本実施形態に係る画像形成装置の全体の構成例を示す概略構成図。 第2給紙部を取り付けた画像形成装置を示す図。 画像形成装置の右側側面の要部斜視図。 外装カバーを取り外した状態の画像形成装置右側側面の要部斜視図。 右後カバーの要部斜視図。 図5のX1方向から見た図。 右前カバーの斜視図。 外装カバーの斜視図。 外装カバーの手前側端部付近を示す拡大斜視図。 外装カバーの後側端部付近を示す拡大斜視図。 図10のZ1方向から見た図。 外装カバーを画像形成装置に取り付けるときの様子を示す斜視図。 差込部を切り欠き部に差し込むときの様子を図3のA方向から見た断面図。 差込部を切り欠き部に差し込むときの様子を図3のB方向から見た断面図。 差込部が切り欠き部に差し込まれたときの様子を図3のB方向から見た断面図。 外装カバーが、画像形成装置本体に取り付けられたときの差込部周辺の斜視図。 図16のZ1断面図。 図16のZ2断面図。 図16のZ3断面図。 従来のスナップフィット構造の一例を示す図。 本実施形態の外装カバーの変形例を示す図。 変形例の外装カバーの差込部を切り欠き部に差し込むときの様子を図3のB方向から見た断面図。 従来の外装カバーを画像形成装置の構造体に取り付ける様子を示す斜視図。 従来の外装カバーが画像形成装置の構造体に取り付けられた状態を示す断面図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、本実施形態に係る画像形成装置の構成例について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の全体の構成例を示す概略構成図である。図1の画像形成装置100は、イエロー(以下、Y)、マゼンダ(以下、M)、シアン(以下、C)、ブラック(以下、K)の4色トナーから一画像を形成するカラー画像形成装置である。この画像形成装置100は、画像形成部60、給紙部2、画像形成対象である原稿の画像を読み取る画像読取手段としてのスキャナ3などを備えている。また画像形成部60の図中右側側方には、反転搬送部としての反転装置31が設けられている。
画像形成部60は、各色を形成する4つの作像ユニット5Y,M,C,Kを備えており、これらが図中矢印A方向に表面移動する中間転写ベルト21に沿って配置されている。各作像ユニット5Y,M,C,Kは、像担持体としての感光体ドラム1Y,M,C,Kをそれぞれ有している。さらに、画像形成部60は、露光装置4を備えている。
中間転写ベルト21の内側には、感光体ドラム1Y,M,C,Kから中間転写ベルト21上にトナー像を転写する一次転写ローラ24Y,M,C,Kを設けている。一次転写ローラ24Y,M,C,Kよりも下流側には、中間転写ベルト21表面に対向するように二次転写ローラ25を設けている。また、二次転写ローラ25よりも下流には、トナー像転写後の中間転写ベルト21表面のクリーニングをする図示しない中間転写ベルトクリーニング装置を設けている。なお、本実施形態の画像形成装置100では、これらは一体的に構成され、画像形成装置本体に脱着可能な中間転写ユニット20の形態をなしている。なお、作像ユニット5Y,M,C,K、露光装置4、中間転写ユニット20、定着装置8等は、スキャナ3で読み取った画像情報に基づいて記録媒体としての転写紙に画像を形成する画像形成手段を構成する。
画像形成部60の上方に配置されたスキャナ3は、光源を有する第1走行体、ミラーを有する第2走行体、結像レンズ及び読取センサ(いずれも不図示)等から構成されている。
4つの作像ユニット5Y,M,C,Kの下方には露光装置4を設けている。また、画像形成部60の下方には、給紙部2を設けている。給紙部2は、記録媒体としての転写紙を収容する給紙カセット2a、給紙手段である給紙ローラ27を備えている。また二次転写ローラ25の上方には、転写紙上の画像を定着する定着装置8と、排紙ローラ26とを設けている。
4つの作像ユニット5Y,M,C,Kは、収容するトナーの色が異なる以外は、同一の構成であるため、以下、符号を適宜省略して説明する。作像ユニット5は、感光体ドラム1の周りに、感光体ドラム1表面に電荷を与える図示しない帯電装置、感光体ドラム1表面に形成された潜像を各色トナーで現像してトナー像とする図示しない現像装置を備えている。また、トナー像転写後の感体光ドラム1表面のクリーニングをする図示しないクリーニング装置が配置されている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置100の動作例について説明する。画像開始の信号を受けると、中間転写ベルト21が表面移動を開始する。同時に、作像ユニット5Yでは、感光体ドラム1Yを図示しない帯電装置により一様に帯電し、露光装置4によりレーザ光を照射され静電潜像を形成する。静電潜像は、図示しない現像装置により現像され、これにより感光体ドラム1Yにイエローのトナー像が形成される。同様にして、作像ユニット5M,C,Kにおいても、各感光体ドラム1M,C,Kに、それぞれマゼンタ、シアン、黒のトナー像が形成される。中間転写ベルト21の表面移動に伴い、各色トナー像は一次転写ローラ24Y,M,C,Kで順次転写され、中間転写ベルト21上に合成カラー画像を形成する。なお、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト21の同じ位置に重ねて転写されるように、上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
一方、給紙カセット2aから給紙ローラ27により転写紙が給紙され、中間転写ベルト21と二次転写ローラ25とのニップ部に搬送される。そして、中間転写ベルト21上の合成カラー画像を二次転写ローラ25で転写して転写紙上にカラー画像を転写する。画像転写後の転写紙は、定着装置8へと送り込まれ、転写画像を定着される。定着装置8内で定着処理が施された転写紙は、排紙ローラ26により排紙トレイ30上にスタックされるか、もう一方の面にもトナー像を形成するために反転装置31に送られるかの何れかの搬送形態が選択される。
また、トナー像転写後の各感光体ドラム1Y,M,C,K上の残留トナーは、それぞれのクリーニング装置によってクリーニングされる。また、トナー像転写後の中間転写ベルト21上の残留トナーは、図示しない中間転写ベルトクリーニング装置によってクリーニングされる。各感光体ドラム1Y,M,C,K上から回収された廃トナーは、各クリーニング装置内に設けられた図示しない廃トナー搬送スクリュにより、画像形成装置100に設けられた図示しない廃トナーボトルに排出される。また、中間転写ベルト21上から回収された廃トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置内の図示しないベルト廃トナー搬送スクリュにより、画像形成装置100に設けられた廃トナーボトルに排出される。
また、画像形成によりトナーを消費した各現像装置には、図1中左上方の、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各トナーが充填されたトナーボトル7Y,M,C,Kから図示しない搬送経路によって、所定の補給量だけ各色の現像装置にトナーが補給される。なお、4つの作像ユニット5Y,M,C,K及びトナーボトル7Y,M,C,Kの配列順は図1に示す例に限定されるものではない。
本実施形態に係る画像形成装置100で、図示しない原稿のコピーがとられる際には、例えばシート状の原稿がスキャナ3の図示しない原稿台上にセットされる。原稿がセットされた後、図示しないコピースタートスイッチが押下されると、スキャナ3による原稿読取動作がスタートする。原稿読取動作では、まず、図示しない第1走行体と第2走行体とがともに走行を開始し、第1走行体に設けられた光源から光が発射される。そして、原稿面からの反射光が第2走行体内に設けられたミラーによって反射され、図示しない結像レンズを通過した後、図示しない読取センサに入射される。そして、読取センサは、入射光に基づいて画像情報を構築する。
上記原稿読取動作と並行して、各作像ユニット5Y,M,C,K内の各機器や、中間転写ユニット20、二次転写ローラ25、定着装置8がそれぞれ駆動を開始する。そして、スキャナ3によって読み取られた画像情報に基づいて、露光装置4が駆動制御されて、各感光体ドラム1Y,M,C,K上に、Y,M,C,Kトナー像が形成される。これらトナー像は、中間転写ベルト21上に重ね合わせ転写された4色トナー像となる。
また、原稿読取動作の開始とほぼ同時に、給紙カセット2a内では給紙動作が開始される。この給紙動作では、給紙ローラ27の1つが選択回転され、多段に収容される給紙カセット2aの1つから転写紙が送り出される。送り出された転写紙は、給紙ローラ27で1枚ずつ分離されて用紙搬送路28に進入した後、搬送ローラ対29によって二次転写ニップに向けて搬送される。このような給紙カセット2aからの給紙に代えて、手差しトレイ50からの給紙が行われる場合もある。この場合、手差し給紙ローラ51が回転して手差しトレイ50上の転写紙を送り出し、転写紙を1枚ずつ手差し給紙路52に給紙する。
本実施形態は、給紙部2上方かつ、画像形成部60の右側面に反転装置31が設けられている。よって、反転装置31の下方にスペースができる。このように、反転装置31の下方にスペースがあると、外観品質が悪くなる。また、画像形成装置100を持ち運ぶ際に反転装置31を取っ手代わりに持たれて反転装置31が破損するおそれもある。このため、本実施形態においては、反転装置31の下方であり給紙部2の図中右側方に、外装カバー40を取り付けている。これにより、外観品質が良くなり、また、画像形成装置100を持ち運ぶ際に反転装置31を取っ手代わりに持たれることがなくなる。
この画像形成装置100は、オプションとして、図2に示すように、給紙部2の下方に第2給紙部70を設けることができる。この第2給紙部70を設けるときは、外装カバー40を取り外して、その位置に第2給紙部70が取り付けられる。外装カバー40をネジなどの締結部材を用いて画像形成装置100に取り付ける場合、オプションの第2給紙部70を取り付けるときに、スクリュードライバーなどの工具を用いて外装カバー40を取り外す必要が生じる。よって、第2給紙部70の取り付け作業が煩雑になるという不具合が生じる。また、外装カバー40を固定するネジなどの締結部材を複数用いる必要があり、装置のコストアップに繋がってしまう。そこで、本実施形態においては、外装カバー40をスナップフィットにより画像形成装置本体に固定するようにした。これにより、工具などを用いずに、外装カバー40を画像形成装置本体から着脱でき、ネジなどの締結部材で外装カバー40を固定する場合に比べて、容易に外装カバー40を着脱することができる。また、ネジなどの締結部材により外装カバー40を取り付ける場合に比べて、部品点数を削減することができ、装置を安価にすることができる。
図3は、画像形成装置100の右側側面の要部斜視図である。
なお、以下の説明では、画像形成装置100の前後方向をX方向、画像形成装置100の上下方向をY方向、画像形成装置100の左右方向をZ方向とする。
図3に示すように、外装カバー40は、画像形成装置本体の右後カバー101と、右前カバー102との間に固定されている。外装カバー40の後側端部にスナップフィット部41が設けられている。
図4は、外装カバー40を取り外した状態の画像形成装置右側側面の要部斜視図であり、図5は、右後カバー101の要部斜視図であり、図6は、図5のX1方向から見た図である。
図4、図5に示すように、右後カバー101の手前側端部から画像形成装置の内部側に延びるZ−Y平面101aには、スナップフィット部41の後述する差込部412(図10参照)が差し込まれる被差込部としての切り欠き部110が設けられている。また、このZ−Y平面101aの画像形成装置内部側端部には、X方向に突出する外装カバー接触部たる突起部111が、切り欠き部110を挟んで2個設けられている。後述するように、外装カバー40が、画像形成装置100に取り付けられたとき、外装カバー40が、これら突起部111と接触するようになっている。また、図6に示すように、切り欠き部110は、画像形成装置の内側に向かうに連れて、上側の第2縁部110bから下側の第3縁部110cまでの距離が徐々に広がるような形状となっている。
図6に示すように、切り欠き部110のY方向(上下方向)に延びる第1縁部110a付近の長さL1は、後述する差込部412のY方向長さよりも僅かに短くなっている。また、第1縁部110aから、突起部111までの長さL2は、後述する差込部412の位置決め突起部412cから当接部43までの長さと同じ長さとなっている。
図7は、右前カバー102の斜視図である。
図7に示すように、右前カバー102の後側端部から画像形成装置の内部側に延びるZ−Y平面102aには、2個の凹部103が設けられている。
図8は、外装カバー40の斜視図であり、図9は、外装カバー40の手前側端部付近を示す拡大斜視図であり、図10は、外装カバー40の後側端部付近を示す拡大斜視図であり、図11は、図10のZ1方向から見た図である。
図8、図9に示すように、外装カバー40の前側端部には、外装カバー40を、画像形成装置100に取り付けるときに右前カバー102の凹部103(図7参照)に引っ掛けるための2個の規制部たる引っ掛け突起部42が設けられている。引っ掛け突起部42は、後述するように、凹部103に引っ掛けた引っ掛け突起部42を支点にして外装カバー40が回転しやすいように、先端が山型形状となっている。
また、図8に示すように、外装カバー40の手前側端部には、スナップフィット部41が設けられている。図10、図11に示すように、スナップフィット部41は、U字形状の弾性変形部411と、上記切り欠き部110に差し込まれる差込部412とを有している。差込部412のZ方向中央部には、Y方向(上下方向)に延びるリブ形状の第1ガイド部412aが設けられている。第1ガイド部412aは、略円弧形状をしており、中央部から端部方向に向かうに連れて、高さ(X方向長さ)が徐々に低くなる形状となっている。
また、差込部412のY方向中央部には、Z方向に延びるリブ形状の第2ガイド部412bが設けられている。第2ガイド部412bも、第1ガイド部412a同様、略円弧形状をしており、中央部から端部方向に向かうに連れて、高さ(X方向長さ)が徐々に低くなる形状となっている。
また、差込部412のY方向両端部には、側壁部412dが設けられている。側壁部412dは、Z方向中央部よりも画像形成装置外部側が、Z方向中央部よりも画像形成装置内部側よりも高さ(X方向長さ)が高くなっている。側壁部412dの外部側の先端部は、それぞれ差込部412のY方向中央部に向かって傾斜する傾斜部412eとなっている。
また、差込部412の画像形成装置外部側端部には、差込部412が切り欠き部110に差し込まれたとき、切り欠き部110の第1縁部110a(図6参照)に接触して、外装カバー40のZ方向の位置決めをするための位置決め突起部412cが設けられている。
また、スナップフィット部41には、後述するように、外装カバー40を画像形成装置100から取り外すときに、切り欠き部110に差し込まれた差込部412を引き抜くための操作部413が設けられている。
また、図11に示すように、外装カバー40の後側端部の画像形成装置内部側には、突起部111に当たる当接部43が、スナップフィット部41を挟んで2個設けられている。
図12は、外装カバー40を画像形成装置に取り付けるときの様子を示す斜視図である。
外装カバー40を画像形成装置に取り付けるときは、まず、先の図9に示した外装カバー40の引っ掛け突起部42を、先の図7に示した凹部103にはめ込んで、引っ掛け突起部42を凹部103に引っ掛ける。次に、図12の矢印に示すように、スナップフィット部41の差込部412を、切り欠き部110に差し込むべく、引っ掛け突起部42を支点にして外装カバー40を回転させる。スナップフィット部41は、後述するように、第1ガイド部412a、第2ガイド部412bにガイドされて、切欠き部110に差し込まれる。
図13は、図3のA方向から見た断面図である。
図13(a)に示すように、引っ掛け突起部42を、支点にして外装カバー40を回転させていくと、右後カバー101の前側端部に第2ガイド部412bが接触する。第2ガイド部412bは、略円弧形状をしており、中央部から端部方向に向かうに連れて、高さ(X方向長さ)が徐々に低くなる形状となっている。よって、外装カバー40をさらに回転させていくと、U字状の弾性変形部411を弾性変形させながら、差込部412が、右後カバー101の前側端部により徐々に図13(b)に示す矢印X2方向に押し込まれていく。このように、第2ガイド部412bを円弧形状にして、徐々に弾性変形部411を弾性変形させるので、差込部412を切り欠き部110に差し込むときに、大きな力を要することなく差込部412を切り欠き部110に差し込むことができる。これにより、外装カバー40を画像形成装置100に取り付ける際の作業性を向上させることができる。
第2ガイド部412bのZ方向中央部が、切り欠き部110に到達した後は、第2ガイド部412bの差込部412のZ方向端部に向かって徐々に高さが低くなる(X方向長さが短くなる)箇所が、切り欠き部110の第1縁部110aに接触する。このとき、第2ガイド部412bと第1縁部110aとの接触部での第2ガイド部412bの法線方向と接線方向とに弾性変形部411の弾性力を分解したとき、接線方向の力が、外装カバー40を引き込む方向(図中上側)となる。よって、第2ガイド部412bのZ方向中央部が、切り欠き部110に到達した後は、力を加えることなく、ほぼ自動で外装カバー40が回転し、差込部412が切り欠き部110に差し込まれる。
図14は、差込部412を切り欠き部110に差し込むときの様子を図3のB方向から見た断面図である。
外装カバー40は、X方向(前後方向)に長い構成である。このため、差込部412を切り欠き部110に差し込む際にY方向に力が少し加わっただけで、差込部412が、切り欠き部110に対して位置が上下方向にずれてしまう。
図14(a)に示すように、差込部412が切り欠き部110に対して下方向にずれていたときは、第2ガイド部412bのZ方向中央部が、切り欠き部110に到達した後、第1ガイド部412aが、切り欠き部110の第3縁部110cに接触する。このとき、第1ガイド部412aと第3縁部110cとの接触部には、先の図11に示した弾性変形部411により図中矢印F1方向に力が加わっている。第1ガイド部412aは、略円弧形状をしており、中央部から端部方向に向かうに連れて、高さ(X方向長さ)が徐々に低くなる形状となっている。このため、上記接触部に加わっている力F1を、第1ガイド部412aと第3縁部110cとの接触部での第1ガイド部412aの法線方向と接線方向とに分解したとき、接線方向の力F2は、上方向となる。このため、外装カバー40の後側端部に、上方へ移動させる力が加わる。その結果、差込部412を切り欠き部110に差し込む際に、差込部412が切り欠き部110に対して下側にずれていても、第1ガイド部412aにより外装カバーが上方へ案内され、差込部412を切り欠き部110に差し込むことができる。
また、図14(b)のように、差込部412が切り欠き部110に対して上方向にずれていたときは、第2ガイド部412bのZ方向中央部が、切り欠き部110に到達した後、第1ガイド部412aが、切り欠き部110の第2縁部110bに接触する。このときは、第1ガイド部412aと第2縁部110bとの接触部の接線方向の力F2は、下方向となる。よって、外装カバー40の後側端部に、下方向へ移動させる力が加わる。従って、差込部412を切り欠き部110に差し込む際に、差込部412が切り欠き部110に対して上側にずれていても、第1ガイド部412aにより下方へ案内され、差込部412を切り欠き部110に差し込むことができる。
また、本実施形態においては、先の図6に示したように、切り欠き部110の第2縁部110bから下側の第3縁部110cまでの距離が画像形成装置内部側に向かうに連れて徐々に広がるような形状となっている。よって、第1ガイド部412aにより案内された差込部412を確実に切り欠き部110に差し込むことができる。
このように、本実施形態においては、外装カバー40を画像形成装置に取り付ける際に、差込部412がY方向(上下方向)にずれていても、差込部412に設けられた第1ガイド部412aにより、差込部412を切り欠き部110に差し込むことができる。また、このときは、第2ガイド部412bにより、差込部412に引き込む力が生じているので、ユーザーの外装カバー40の後側端部を画像形成装置内部に押し込む力が不要となっている。すなわち、外装カバー40の取り付け抵抗が軽くなった瞬間に、差込部412が第1ガイド部412aによりガイドされるのである。これにより、スムーズに差込部412がY方向にガイドされる。
なお、先の図23、図24に示した特許文献1に記載の外装カバー203には、窪み部217の底面における裏面から構造体205に向けて突出している位置決めボス部211が設けられている。構造体205に形成されたボス孔205bに嵌合して、外装カバー203の位置決めが行われるようになっている。しかしながら、図24に示すように、位置決めボス部211の構造体側の突出量は、係止片213、215と同じである。よって、特許文献1に記載の構成は、位置決めボス部211が位置決めボス孔205bに嵌合して外装カバー203が位置決めされてから、係止片213、215が角孔205aに差し込まれる構成ではない。よって、係止片213、215を角孔205aに差し込むときに、係止片213、215が角孔205aに対してずれるおそれがあり、目視で確認しながら、係止片213,215を角孔205aに差し込む必要がある。また、位置決めボス部211が位置決めボス孔205bに嵌合して外装カバー203が位置決めされてから、係止片213,215が角孔205bに差し込まれる構成にすることも考えられる。しかし、かかる構成としても、係止片213,215を差し込むときに、外装カバーが位置決めボス部211を支点にして回転する場合がある。よって、係止片213、215を角孔205aに差し込むときに、係止片213、215が角孔205aに対してずれるおそれがある。
一方、本実施形態においては、リブ形状の第1ガイド部412aにより、差込部412が切り欠き部110に差し込まれるように外装カバー40をガイドする構成とすることで、簡単な構成で確実に差込部412を切欠き部110に差し込むことができる。
また、本実施形態は、第1ガイド部412a,第2ガイド部412bをリブ形状とすることで、差込部412の強度を上げる機能も備えることができる。これにより、差込部412の破損を抑制することができる。
図15は、差込部412が切り欠き部110に差し込まれたときの様子を図3のB方向から見た断面図である。
図15に示すように、差込部412が、切り欠き部110に差し込まれると、差込部412の両側壁部412dの先端の傾斜部412eが、切り欠き部110に嵌り込む。これにより、外装カバー40が、Y方向(上下方向)に位置決めされる。
また、先の図6に示したように、切り欠き部110のY方向(上下方向)に延びる第1縁部110a付近の長さL1は、後述する差込部412のY方向長さよりも僅かに短くなっている。このため、傾斜部412eの先端側のみが、切り欠き部110に差し込まれ、傾斜部412eの側壁部412d側は、第2縁部110b、110cに突き当たっている。これにより、外装カバー40は、右前カバー102と右後カバー101とに挟持されたような形態となる。これにより、外装カバー40は、X方向にも位置決めされる。
図16は、外装カバー40が、画像形成装置本体に取り付けられたときの差込部周辺の斜視図であり、図17は、図16のZ1断面図であり、図18は、図16のZ2断面図であり、図19は、図16のZ3断面図である。
図17、図19に示すように、差込部412が、切り欠き部110に差し込まれると、外装カバー40の各当接部43が、右後カバー101の突起部111に当たる。また、図18に示すように、位置決め突起部412cが、切り欠き部110に入り込み、切り欠き部110の第1縁部110aに接触する。先の図6に示したように、第1縁部110aから、突起部111までの長さL2は、位置決め突起部412cから当接部43までの長さと同じ長さとなっている。これにより、外装カバー40は、右後カバー101の第1縁部110aと突起部111とに挟持されたような形態となり、外装カバー40が、Z方向に位置決めされる。
このように、本実施形態においては、外装カバー40は、X方向、Y方向、Z方向の3方向に位置決めされて、画像形成装置100に取り付けられる。これにより、外装カバー40を、画像形成装置に対してガタつくことなく取り付けることができる。外装カバー40が、画像形成装置100に対してガタついていると、外装カバー40にユーザーが触れると外装カバー40がガタつくため、どこか破損しているのではないかとユーザーが勘違いしてしまうおそれがある。一方、本実施形態のように、外装カバー40を画像形成装置に対してガタなく取り付けることで、上記のような勘違いが生じるのを防止することができる。
また、外装カバー40が画像形成装置100に対してガタなく取り付けられるので、給紙部2の給紙モータの振動などにより、外装カバー40が振動するのを防止することができる。これにより、外装カバー40が、右前カバー102や右後カバー101に当たって、カタカタと異音が発生するのを防止することができる。さらには、画像形成動作中に、外装カバー40をユーザーが触っても、外装カバー40は、動くことがない。これにより、画像形成動作中に、外装カバー40が要因の振動が発生するのを防止することができ、外装カバー40が、画像品質に悪影響及ぼすのも防止することができる。
また、従来から、図20に示す特許文献2に記載のスナップフィット構造のように、曲げ部211bと爪部211aとを有する構成が知られている。かかる構成においては、装置本体部の構造物212に外装カバー211を取り付けた場合、X方向、Z方向には、外装カバー211を位置決めすることができる。しかし、Y方向には、ガタツキが生じてしまう。また、外装カバー211を装置の構造物212が取り外すときは、工具が必要であり、作業性が悪い。
一方、本実施形態のように、差込部412を設け、差込部412を切り欠き部110に差し込む構成とすることで、ひとつのスナップフィット部41で、X方向とY方向の2方向に位置決めすることができる。よって、図20に示すように、2つのスナップフィット部で2方向に位置決めする場合に比べて、部品点数を削減することができる。また、本実施形態においては、右後カバー101に突起部111を設けて、突起部111に外装カバー40を突き当てるとともに、切り欠き部110の第1縁部110aに差込部412を接触させることで、Z方向にも位置決めをしている。よって、2方向しか位置決めしていない特許文献2に比べて、ガタツキを抑制することができる。
外装カバー40を画像形成装置から取り外すときは、図18に示すようにユーザーが操作部413を押さえて、図中左側へスライドさせることで、差込部412が、切欠き部110から引き出される。このような状態で、取り付けるときとは逆方向に外装カバー40を回転させることで、外装カバー40を装置本体から取り外すことができる。このように、本実施形態においては、工具などを使用せずに、簡単に外装カバー40を取り外すことができる。これにより、先の図2に示したオプションの第2給紙部70を容易に取り付けることができる。
また、本実施形態においては、差込部412が差し込まれる被差込部を切り欠き部110としているが、孔形状にするなど、差込部412が差し込まれる形状であれば、どのような形状でもよい。また、被差込部を孔形状にすることで、突起部111を不要にできる。すなわち、被差込部を孔形状にした場合は、孔形状の被差込部に差込部412を差し込んだとき、第1縁部と、第1縁部に対向する縁部とに差込部が嵌り込むように構成する。これにより、外装カバー40をZ方向に位置決めすることができる。このように、被差込部を孔形状にすることで、差込部と被差込部とで、X,Y,Zの3方向の位置決めを行うことができる。
また、本実施形態においては、差込部412の側壁部412dの先端に傾斜部412eを設けて、この傾斜部412eを第2縁部110bおよび第3縁部110cに突き当てて、外装カバー40をX方向およびY方向に位置決めしているが、これに限られない。例えば、第2縁部110bおよび第3縁部110cに、差込部から離れるに従って、互いの距離が徐々に近づくような傾斜面とする。そして、これら第2縁部と第3縁部の傾斜面に差込部412の側壁部412dの先端を突き当てることで、外装カバー40をX方向およびY方向に位置決めしてもよい。
次に、変形例の外装カバーについて説明する。
[変形例]
図21は、変形例の外装カバーを示す要部断面図である。
この変形例の外装カバーは、図21に示すように弾性変形部411を、コイルスプリングにして、差込部412が、第1ガイド部412aのガイド方向(図中矢印M方向)に変位する構成としたものである。
図22は、変形例の外装カバーの差込部412を切り欠き部110に差し込む様子を説明する図である。
図22(a)に示すように、差込部412を切り欠き部110に差し込むときに、差込部412が切り欠き部110に対してZ方向にずれていた場合、第1ガイド部412aが、被ガイド部である切り欠き部110の第3縁部に接触する。すると、上述と同様に、差込部412が切り欠き部110に差し込まれる方向(図中上方)に差込部412に力が加わる。この変形例においては、差込部412は、Y方向に変位可能に構成されている。よって、差込部412がY方向に変位して、図22(b)に示すように、切り欠き部110に差込部412が差し込まれる。
この変形例においても、差込部412が切り欠き部110に対してY方向にずれていても、第1ガイド部412aによりガイドされ、差込部412を切り欠き部110に差し込むことができる。また、差込部412をY方向に変位可能に設けることで、製造誤差などにより、外装カバー40に対して、差込部412位置がY方向に多少ずれていても、差込部412を切り欠き部110に差し込むことができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
装置本体に設けられた切欠き部110などの被差込部に差し込む差込部412と、自らが弾性変形することで、差込部412を変位させる弾性変形部411とを有し、弾性変形部411を弾性変形させながら差込部412を被差込部に差し込むことで装置本体に取り付けられ、装置本体をカバーする外装カバー40において、差込部412を被差込部に差し込むときに、装置本体の被ガイド部(本実施形態では、切り欠き部110の第2、第3縁部110b,110c)に接触して、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向(本実施形態ではZ方向)および弾性変形部411の弾性変形方向(本実施形態ではX方向)いずれにも直交する方向(本実施形態ではY方向)に外装カバー40をガイドする第1ガイド部412aなどのガイド部を設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、差込部412を切り欠き部110などの被差込部に差し込むときに、差込部412が被差込部に対して、ずれていても、差込部412を被差込部に差し込むことができる。これにより、容易に、外装カバー40を装置本体に取り付けることができる。
(態様2)
また、装置本体に設けられた切欠き部110などの被差込部に差し込む差込部412と、自らが弾性変形することで、差込部412を変位させる弾性変形部411とを有し、弾性変形部411を弾性変形させながら差込部412を被差込部に差し込むことで装置本体に取り付けられ、装置本体をカバーする外装カバー40において、差込部412は、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向(本実施形態ではZ方向)および弾性変形部411の弾性変形方向(本実施形態ではX方向)いずれにも直交する方向(本実施形態ではY方向)に変位可能に構成されており、差込部412を被差込部に差し込むときに、装置本体の被ガイド部(本実施形態では、切り欠き部110の第2、第3縁部110b,110c)に接触して、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向および弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向(Y方向)に差込部412を被差込部に向けてガイドする第1ガイド部412aなどのガイド部を設けた。
かかる構成とすることで、変形例で説明したように、差込部412を切り欠き部411などの被差込部へ差し込むときに、差込部412が、上記方向(Y方向)にずれていても、第1ガイド部412aなどのガイド部により差込部412が被差込部に向けてガイドされる。これにより、目視で、差込部412が被差込部に差し込まれるように確認せずとも、差込部412を被差込部に差し込むことができる。その結果、外装カバー40を装置本体に容易に固定することができ、外装カバーの装着作業性を高まることができる。
(態様3)
(態様1)または(態様2)において、第1ガイド部412aなどのガイド部は、差込部412に設けられ、被ガイド部は、切り欠き部110などの被差込部の縁部110b,110cである。
かかる構成を備えることで、簡単な構成で、差込部412を切り欠き部110などの被差込部に差し込むときに、差込部412を被差込部にガイドすることができる。
(態様4)
また、(態様3)において、第1ガイド部412aなどのガイド部は、差込部412の弾性変形部の弾性変形方向と直交する方向の中央部から、差込部412のガイド部によりガイドされる方向側の端部に向けて、切り欠き部110などの被差込部から徐々に離間する形状(本実施形態では、略円弧状)である。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、第1ガイド部412aなどのガイド部が、切り欠き部110などの被差込部の縁部110b、110cに接触したとき、差込部412に、上記ガイド部によりガイドされる方向に力が生じる。これにより、ガイド部により差込部412を被差込部に差し込まれるようにガイドすることができる。
(態様5)
(態様3)または(態様4)において、第1ガイド部412aなどのガイド部をリブ形状にした。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、差込部412を第1ガイド部412aなどのガイド部で補強することができる。
(態様6)
(態様1)乃至(態様5)いずれかにおいて、弾性変形部411よりも、切り欠き部110などの被差込部から離間した側に配置され、差込部412を被差込部に差し込むとき、装置本体の構造部(本実施形態においては、右前カバー102)に突き当たって、当該外装カバー40の弾性変形部411の弾性変形方向への移動を規制する引っ掛け突起部42などの規制部と、差込部412を、被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向(本実施形態ではZ方向)に延設され、右後カバー101などの装置本体の被差込部が形成された部材に接触して、弾性変形部411を弾性変形させながら、差込部412を、被差込部へガイドする第2ガイド412bなどの第2のガイド部を設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、差込部412を切り欠き部110などの被差込部に差し込むために、差込部412を移動させるだけで、弾性変形部411が変形して、差込部412を被差込部に差し込むことができる。これにより、ワンアクションで、差込部412を被差込部に差し込むことができ、外装カバーの取り付け作業を簡素化することができる。
(態様7)
(態様6)において、第2のガイド部412bは、差込部412を切欠き部110などの被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向(本実施形態ではZ方向)下流側から上流側に向けて、徐々に被差込部に近接する形状である。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、徐々に弾性変形部411を弾性変形させることができ、差込部412を切り欠き部110などの被差込部に差し込むときに、大きな力を要することなく差込部412を被差込部に差し込むことができる。これにより、外装カバー40を画像形成装置100に取り付ける際の作業性を向上させることができる。
(態様8)
また、(態様6)または(態様7)において、第2のガイド部412bは、差込部412に設けられており、第2のガイド部412bをリブ形状にした。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、差込部412を第2のガイド部412bで補強することができる。
(態様9)
少なくとも装置本体部の一部を覆う外装カバー40を備えた画像形成装置100において、外装カバー40として、(態様1)乃至(態様8)いずれかの外装カバー40を用いた。
かかる構成を備えることで、外装カバー40の装着を容易に行うことができる。
(態様10)
(態様9)において、切り欠き部110などの被差込部は、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向(本実施形態ではZ方向)及び弾性変形部411の弾性変形方向(本実施形態ではX方向)いずれにも直交する方向(本実施形態ではY方向)に延びる第1縁部110aと、第1縁部110aの一端から、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向下流側に向かって延びる第2縁部110bと、第1縁部110aの他端から、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部の移動方向下流側に向かって延びる第3縁部110cとを有し、差込部412を被差込部に差し込んだとき、差込部412が、第2縁部110bおよび第3縁部110cに突き当たって(本実施形態では、傾斜部412eが第2縁部、第3縁部に突き当たる)、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向及び前記弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向と、弾性変形部411の弾性変形方向(本実施形態ではX方向)とに外装カバー40を装置本体に対して位置決めする。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向及び前記弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向(本実施形態ではY方向)と、弾性変形部の弾性変形方向(本実施形態ではX方向)に外装カバー40が、ガタつくのを抑制することができる。
(態様11)
(態様10)において、第2縁部110bと第3縁部110cとが、差込部412を切欠き部110の被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向下流側に行くにつれて徐々に離れる。
かかる構成とすることで、差込部412を確実に切り欠き部110などの被差込部に差し込むことができる。
(態様12)
(態様9)乃至(態様11)いずれかにおいて、切欠き部110などの被差込部は、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向及び弾性変形部411の弾性変形方向いずれにも直交する方向(本実施形態ではY方向)に延びる第1縁部110aを有し、差込部412を被差込部に差し込んだとき、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向下流側から外装カバー40に接触する突起部111などの外装カバー接触部を装置本体(本実施形態では、右後カバー101)に設け、かつ、差込部412を被差込部に差し込んだとき、第1縁部110aに接触する位置決め突起部412cなどの第1縁部接触部を差込部412に設け、外装カバー接触部と第1縁部接触部とで、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向に外装カバー40を装置本体に対して位置決めする。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、差込部412を被差込部に差し込むときの差込部412の移動方向(本実施形態ではZ方向)に外装カバー40が、ガタつくのを抑制することができる。
(態様13)
また、(態様9)乃至(態様12)において、画像を形成する画像形成部60の側面に画像形成部60で画像が形成された用紙を反転させて、再び画像形成部へ搬送する反転装置31などの反転搬送部が設けられ、画像形成部60の下に画像形成部60に用紙を給紙する給紙部2が設けられており、外装カバー40は、給紙部2の側方、かつ、反転搬送部の下方の空間をカバーする。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、外観品質を向上することができる。また、画像形成装置100を持ち運ぶときに、反転装置31などの反転搬送部を持たれるのを防止することができる。
2:給紙部
31:反転装置(反転搬送部)
40:外装カバー
41:スナップフィット部
42:引っ掛け突起部(規制部)
43:当接部
60:画像形成部
70:第2給紙部
100:画像形成装置
101:右後カバー
101a:Z−Y平面
102:右前カバー
102a:Z−Y平面
103:凹部
110:切り欠き部(被差込部)
110a:第1縁部
110b:第2縁部
110c:第3縁部
111:突起部(外装カバー接触部)
411:弾性変形部
412:差込部
412a:第1ガイド部
412b:第2ガイド部
412c:位置決め突起部
412d:側壁部
412e:傾斜部
413 操作部
特開2001−203479号公報 特開2002−106533号公報

Claims (12)

  1. 装置本体に設けられた被差込部に差し込む差込部と、
    自らが弾性変形することで、前記差込部を変位させる弾性変形部とを有し、
    前記弾性変形部を弾性変形させながら前記差込部を前記被差込部に差し込むことで装置本体に取り付けられ、装置本体をカバーする外装カバーにおいて、
    前記差込部を前記被差込部に差し込むときに、装置本体の被ガイド部に接触して、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向および前記弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向に当該外装カバーをガイドするガイド部と、
    前記弾性変形部よりも、前記被差込部から離間した側に配置され、前記差込部を前記被差込部に差し込むとき、前記装置本体の構造部に突き当たって、当該外装カバーの前記弾性変形部の弾性変形方向への移動を規制する規制部と、
    前記差込部を、前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向に延設され、前記装置本体の被差込部が形成された部材に接触して、前記弾性変形部を弾性変形させながら、前記差込部を、前記被差込部へガイドする第2のガイド部とを設けたことを特徴とする外装カバー。
  2. 装置本体に設けられた被差込部に差し込む差込部と、
    自らが弾性変形することで、前記差込部を変位させる弾性変形部とを有し、
    前記弾性変形部を弾性変形させながら前記差込部を前記被差込部に差し込むことで装置本体に取り付けられ、装置本体をカバーする外装カバーにおいて、
    前記差込部は、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向および前記弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向に変位可能に構成されており、
    前記差込部を前記被差込部に差し込むときに、装置本体の被ガイド部に接触して、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向および前記弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向に前記差込部を前記被差込部に向けてガイドするガイド部と、
    前記弾性変形部よりも、前記被差込部から離間した側に配置され、前記差込部を前記被差込部に差し込むとき、前記装置本体の構造部に突き当たって、当該外装カバーの前記弾性変形部の弾性変形方向への移動を規制する規制部と、
    前記差込部を、前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向に延設され、前記装置本体の被差込部が形成された部材に接触して、前記弾性変形部を弾性変形させながら、前記差込部を、前記被差込部へガイドする第2のガイド部とを設けたことを特徴とする外装カバー。
  3. 請求項1または2の外装カバーにおいて、
    前記ガイド部は、前記差込部に設けられており、
    前記被ガイド部は、前記被差込部の縁部であることを特徴とする外装カバー。
  4. 請求項3の外装カバーにおいて、
    前記ガイド部は、前記差込部の前記弾性変形部の弾性変形方向と直交する方向の中央部から、前記差込部の前記ガイド部によりガイドされる方向側の端部に向けて、前記被差込部から徐々に離間する形状であることを特徴とする外装カバー。
  5. 請求項3または4の外装カバーにおいて、
    前記ガイド部をリブ形状にしたことを特徴とする外装カバー。
  6. 請求項1乃至5いずれかの外装カバーにおいて、
    前記第2のガイド部は、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向下流側から上流側に向けて、徐々に前記被差込部に近接する形状であることを特徴とする外装カバー。
  7. 請求項1乃至6いずれかの外装カバーにおいて、
    前記第2のガイド部は、前記差込部に設けられており、
    前記第2のガイド部をリブ形状にしたことを特徴とする外装カバー。
  8. 少なくとも装置本体部の一部を覆う外装カバーを備えた画像形成装置において、
    前記外装カバーとして、請求項1乃至いずれかの外装カバーを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項の画像形成装置において、
    前記被差込部は、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向及び前記弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向に延びる第1縁部と、前記第1縁部の一端から、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向下流側に向かって延びる第2縁部と、前記第1縁部の他端から、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向下流側に向かって延びる第3縁部とを有し、
    前記差込部を前記被差込部に差し込んだとき、前記差込部が、前記第2縁部および第3縁部に突き当たって、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向及び前記弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向と、前記弾性変形部の弾性変形方向とに前記外装カバーを装置本体に対して位置決めすることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項の画像形成装置において、
    前記第2縁部と前記第3縁部とが、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向下流側に行くにつれて徐々に離れることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項8乃至10いずれかの画像形成装置において、
    前記被差込部は、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向及び前記弾性変形部の弾性変形方向いずれにも直交する方向に延びる第1縁部を有し、
    前記差込部を前記被差込部に差し込んだとき、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向下流側から前記外装カバーに接触する外装カバー接触部を装置本体に設け、かつ、前記差込部を前記被差込部に差し込んだとき、前記第1縁部に接触する第1縁部接触部を前記差込部に設け、
    前記外装カバー接触部と前記第1縁部接触部とで、前記差込部を前記被差込部に差し込むときの前記差込部の移動方向に前記外装カバーを装置本体に対して位置決めすることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項8乃至11いずれかの画像形成装置において、
    画像を形成する画像形成部の側面に画像形成部で画像が形成された用紙を反転させて、再び前記画像形成部へ搬送する反転搬送部が設けられ、前記画像形成部の下に画像形成部に用紙を給紙する給紙部が設けられており、
    前記外装カバーは、前記給紙部の側方、かつ、前記反転搬送部の下方の空間をカバーすることを特徴とする画像形成装置。
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