(本発明の一形態を得るに至った経緯)
前述のように、SNS等のコンテンツ共有サービスによって他人とコンテンツを共有する機会が増大したことに伴い、ユーザが、自身が保有する膨大なコンテンツの中から、共有済みのコンテンツを閲覧したい、または、共有済みのコンテンツのうち何らかの反応が得られたコンテンツを閲覧したいという場合が生じうる。しかしながら、コンテンツ管理装置に蓄積されたコンテンツが膨大である場合、これらの中から関心のあるコンテンツを探し出し、閲覧することは困難であるという課題がある。
また、コンテンツの増大に伴い、コンテンツを蓄積する端末装置が備える記憶装置の容量が圧迫されるという課題がある。この課題を回避するために、SNS等のコンテンツ共有サービスを提供するサーバ装置にコンテンツをアップロードし、端末装置では、アップロードしたコンテンツと対応するコンテンツを削除することにより、記憶装置の容量を確保することがある。この場合、アップロード済みのコンテンツは端末装置には存在しないこととなる。そのため、端末装置を用いて、共有済みのコンテンツ、またはそのうち何らかの反応が得られたコンテンツを閲覧することはできないという課題がある。また、この場合、端末装置からネットワークを介してコンテンツ共有サービスを提供するサーバ装置にアクセスし、サーバ装置に蓄積されたコンテンツを閲覧することが考えられるが、ネットワークに接続できる環境にないときにはコンテンツを閲覧できないという課題がある。また、ネットワークの帯域が狭いときにはコンテンツの取得に遅延が生じ、コンテンツの閲覧は困難となるという課題がある。
一連の研究及び検討を通じ、本発明者らは、共有済みコンテンツの共有後の操作に関する情報に基づき、端末装置に蓄積された、共有済みコンテンツに対応するコンテンツを制御することにより、端末装置において、共有済みのコンテンツ、またはそのうち何らかの反応が得られたコンテンツを探し出すことが容易になることを見出し、本発明に至った。
また、本発明者らは、共有済みコンテンツの共有後の操作に関する情報に基づき、端末装置に蓄積された、共有済みコンテンツに対応するコンテンツを制御することにより、端末装置において、共有済みのコンテンツ、またはそのうち何らかの反応が得られたコンテンツを探し出すことが容易になるとともに、端末装置が備える記憶装置の容量の圧迫を回避しうることを見出し、本発明に至った。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるコンテンツ制御装置を含むシステムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すシステムは、端末装置100とサーバ装置300と操作入力装置400とを備える。端末装置100とサーバ装置300と操作入力装置400とはそれぞれネットワーク200を介して接続される。本実施の形態においては、サーバ装置300がコンテンツ制御装置に相当する。
端末装置100は、例えば、パソコン、ビデオレコーダ、BDレコーダ、又はホームサーバ等の画像や動画コンテンツを記憶可能な機器であってもよいし、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の静止画や動画を撮影可能な機器であってもよいし、携帯電話、スマートフォン、又はタブレット端末等のモバイル端末等であってもよい。
サーバ装置300は、例えばSNS(Social Networking Service)を始めとするコンテンツを共有可能なサービス等を提供するWebサーバ等である。サーバ装置300が共有するコンテンツは、例えば、端末装置100からサーバ装置300に対して送信し、蓄積させることにより共有されたコンテンツである。
操作入力装置400は、例えば各種Webサービスを利用する為のブラウザやアプリケーションがインストールされたパソコンやモバイル端末等である。ユーザは、操作入力装置400により、サーバ装置300が提供するサービスを利用する。具体的には、ユーザは、サーバ装置300が提供するサービスにより公開されたコンテンツに対する操作を操作入力装置400及び端末装置100を用いて行う。コンテンツに対する操作としては、例えば、コンテンツの閲覧、コンテンツに対する同意情報(例えば、「いいね」)の入力、コンテンツに対するコメントの記入、コンテンツのダウンロード等が挙げられる。
図2は、サーバ装置300が提供するサービスにおいて、コンテンツに対してユーザが操作を入力する際に用いる入力画面の一例を示す図である。例えば、複数のユーザが、複数の操作入力装置400のブラウザやアプリケーションにおいて、図2の入力画面より、所定の操作を入力する。図2の例では、ユーザ「A」が投稿したコンテンツが表示されており、既にユーザ「B」とユーザ「C」とがコンテンツに対してコメントを入力した結果が示されている。なお、この入力画面では表示されているコンテンツに対して、「いいね」と「コメント」と「ダウンロード」とを入力することが可能なボタンが設置されており、ユーザが「いいね」のボタンを押下すると、コンテンツに対する「いいね」が入力される。ユーザが「コメント」のボタンを押下すると、コンテンツに対するコメントを入力可能なテキストボックスが提示され、ユーザはコメントを入力することができる。また、ユーザが「ダウンロード」のボタンを押下すると、コンテンツをダウンロードすることができ、操作入力装置400にコンテンツが保存される。
次に、端末装置100の構成について説明する。
端末装置100は、入力部101と、コンテンツ蓄積部102と、コンテンツ情報管理部103と、状態検出部104と、送信時情報管理部105と、サーバ情報取得管理部106と、端末コンテンツ制御部107とを備える。
入力部101は、処理対象とするコンテンツの入力を受け付ける。入力部101は、受け付けたコンテンツを、コンテンツ蓄積部102に転送する。また、入力部101は、サーバ装置300に共有するコンテンツを識別する情報(例えば、コンテンツID)の入力を受け付け、コンテンツ情報管理部103に出力する。さらに、入力部101は、コンテンツをサーバ装置300に送信する際の送信に関する設定情報である送信時情報(例えば、送信先のサーバ装置300を識別するサーバID、コンテンツをどのユーザに公開するかを規定する公開範囲情報)の入力を受け付け、送信時情報管理部105に出力する。
入力部101は、例えば、外部記憶媒体の入力装置、端末装置100が内蔵するカメラモジュール、キーボード、タッチパネル、RFID(Radio Frequency IDentification)リーダ、タッチパッド、マウス等により実現できる。
コンテンツの入力は、例えば、以下の(1)〜(5)の方法により行われる。(1)予めコンテンツを保存した外部記憶媒体を端末装置100に接続し、コンテンツを読み込む。(2)端末装置100に内蔵する無線通信モジュールを用いて、無線通信でコンテンツ読み込む。(3)ネットワーク200を介して端末装置100に接続可能なインターネットサイト上で、PCや携帯機器や外付けハードディスク等の記憶媒体に保存したコンテンツのうち、入力したいコンテンツを選択し、ネットワーク200を介して端末装置100へ送信する。(4)端末装置100が内蔵するカメラモジュールでコンテンツを撮影し、撮影したコンテンツを端末装置100に保存する。(5)RFIDタグに、例えば予めコンテンツを保存したURL(Uniform Resource Locator)情報等のコンテンツ情報を記録しておき、端末装置100が内蔵するRFIDリーダで、RFIDタグからコンテンツのURL情報を取得し、端末装置100がネットワーク200を介して、当該URLに保存されたコンテンツを取得し、端末装置100に保存する。
サーバ装置300で共有させるコンテンツに関する情報とコンテンツとをサーバ装置300に送信する際の送信に関する設定情報である送信時情報の入力は、例えば、以下の(1)〜(6)の方法により行われる。(1)キーボード、タッチパネル、又はマウスを用いて情報をユーザが端末装置100に直接入力する。(2)端末装置100が提示するGUI(Graphical User Interface)をユーザが操作して情報を選択する。(3)ネットワーク200を介して端末装置100に接続可能なインターネットサイト上で、ユーザが情報を入力し、ネットワーク200を介して端末装置100へ送信させる。(4)予め情報が記録され、ユーザの携帯端末等に保存されたQR(Quick Response)コード等のバーコード情報を、端末装置100が内蔵するカメラモジュールにユーザが読み取らせることで、情報を入力する。(5)予め情報が記録されたRFIDタグを、端末装置100が内蔵するRFIDリーダにユーザが読み取らせ、情報を入力する。(6)端末装置100が内蔵するマイクモジュールによる音声認識や端末装置100が内蔵するタッチパッドによる文字認識等で情報を入力する。
コンテンツ蓄積部102は、入力部101から転送されたコンテンツを、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成される記憶媒体に再読込みが可能な形式で蓄積する。
コンテンツ情報管理部103は、入力部101が受け付けたコンテンツを読み込み、コンテンツのメタ情報(例えば、コンテンツID、撮影日時、保存パス)を解析し、コンテンツ情報として管理する。
状態検出部104は、端末装置100における、コンテンツに対するユーザの操作(例えば、共有するコンテンツの選択操作やユーザによるコンテンツの自動アップロード設定の有効化操作)の状態を検出し、操作の対象となったコンテンツのコンテンツ情報を送信時情報管理部105に出力する。
送信時情報管理部105は、入力部101が受け付けた送信時情報(例えば、送信先のサーバ装置300を識別するサーバID、コンテンツをどのユーザに公開するかを規定する公開範囲情報)と、状態検出部104が出力したコンテンツ情報(例えば、送信するコンテンツID)とを管理する。
サーバ情報取得管理部106は、サーバ装置300から取得した、コンテンツの送信対象となるサーバ装置300に関する情報であるサーバ情報を管理する。サーバ情報としては、例えば、サーバ装置300を識別するための情報(例えば、サーバ装置300のドメイン名、サーバ装置300が提供するWebサイトのURL)、サーバ装置300が提供するサービスを識別するための情報(例えば、サービスの種類やサービス名)、サーバ装置300の能力情報、サーバ装置300の利用状態情報、サーバ装置300で管理するユーザ間の関係性情報が挙げられる。サーバ情報取得管理部106は、コンテンツの送信対象となるサーバ装置300が複数ある場合は、複数のサーバ装置300に関するサーバ情報を管理する。なお、サーバ情報取得管理部106は、サーバ情報を管理しなくてもよく、サーバ情報が必要となるタイミングで、対象となるサーバに問い合わせ、サーバ情報を取得するようにしてもよい。
端末コンテンツ制御部107は、サーバ装置300で共有させたコンテンツに対する操作履歴情報に基づき、コンテンツ蓄積部102に蓄積されたコンテンツを制御する。コンテンツに対する制御は、例えば、サーバ装置300から、共有させたコンテンツに対して端末装置100及び操作入力装置400を用いてユーザにより入力された操作の履歴である操作履歴情報に基づいて生成された制御情報を受信することにより行われる。コンテンツに対する制御としては、例えば、コンテンツに対して識別情報を付与する、コンテンツを削除する、コンテンツを削除しないようにロックして保護する、等が挙げられる。なお、本発明において、「コンテンツを削除する」とは、コンテンツそのものを物理的に削除することに加え、コンテンツを他の記憶媒体(例えば、PC、携帯機器、外付けハードディスク、メモリーカード)へ移動させることで、元の端末装置100からコンテンツを削除することも含まれる。
また、端末コンテンツ制御部107は、状態検出部104で所定状態(例えば、ユーザによる共有するコンテンツの選択操作やユーザによるコンテンツの自動アップロード設定の有効化操作)を検出した際に、コンテンツと送信時情報とを関連付けて、送信時情報管理部105が管理する送信時情報において規定されたサーバ装置300に送信する。
次に、サーバ装置300の構成について説明する。
サーバ装置300は、入力部301と、受信コンテンツ蓄積部302と、受信コンテンツ情報管理部303と、サーバ情報管理部304と、操作履歴情報管理部305と、制御情報作成部306と、コンテンツ制御部307とを備える。
受信コンテンツ蓄積部302は、端末装置100から受信したコンテンツを蓄積する。
受信コンテンツ情報管理部303は、端末装置100から受信した送信時情報に基づき、受信したコンテンツ情報を管理する。
サーバ情報管理部304は、サーバ装置300に関するサーバ情報を管理する。サーバ情報としては、サーバ装置300を識別するための情報(例えば、サーバ装置300のドメイン名、サーバ装置300が提供するWebサイトのURL)、サーバ装置300が提供するサービスを識別するための情報(例えば、サービスの種類やサービス名)、サーバ装置300の能力情報、サーバ装置300の利用状態情報、サーバ装置300で管理するユーザ間の関係性情報が挙げられる。
入力部301は、受信コンテンツ蓄積部302に蓄積されたコンテンツに対する、ユーザの操作の入力(例えば、「いいね」の入力やコメントの入力)を受け付ける。ユーザの操作の入力は、例えば、操作入力装置400で動作するブラウザやアプリケーションにおいて入力されたものである。入力部301は、受け付けた操作情報を操作履歴情報管理部305に出力する。なお、入力部301が受け付けるユーザの操作は、コンテンツを操作する全てのユーザによるものであってもよいし、サーバ情報管理部304が管理するユーザ間の関係性情報に含まれるユーザによるものであってもよい。
操作履歴情報管理部305は、入力部301から出力された、コンテンツに対するユーザの操作の履歴である操作履歴情報を蓄積し、管理する。蓄積される操作履歴情報には、入力部301が操作入力装置400及び端末装置100から受け付けた、サーバ装置300が提供するサービスにより管理されるコンテンツに対するユーザの操作(例えば、「いいね」の入力やコメントの入力)を示す情報が含まれる。なお、ユーザは、操作入力装置400及び端末装置100においてインストールされたブラウザやアプリケーションを操作することで、サーバ装置300で管理されているコンテンツに対する操作を入力する。
制御情報作成部306は、操作履歴情報管理部305が管理する操作履歴情報に基づいて、サーバ装置300に蓄積されたコンテンツの評価値を算出し、算出した評価値に基づいて、当該コンテンツに対する制御情報を作成する。ここで、制御情報には、例えば、コンテンツに対する制御内容と、制御対象となるコンテンツのコンテンツ情報とが含まれる。制御内容としては、例えば、コンテンツに対して識別情報を付与する、コンテンツを削除する、コンテンツを削除しないようにロックして保護する、等が挙げられる。また、コンテンツ情報としては、例えば、コンテンツID、保存パス等が挙げられる。また、評価値は、コンテンツに対するユーザの関心の高さを示し、値が大きくなるほど関心が高いことを示す。
コンテンツ制御部307は、制御情報作成部306が作成した制御情報を端末装置100に送信する。
図3は、実施の形態1において、端末装置100が管理する第1コンテンツ情報テーブルの一例を示す図である。第1コンテンツ情報テーブルは、コンテンツ情報管理部103において生成され、管理されるテーブルであり、入力部101で取得されたコンテンツに含まれるメタ情報を管理する。図3に示す第1コンテンツ情報テーブルは、メタ情報として、「コンテンツID」、「端末装置での保存パス」、「サイズ」、「撮影日時」、及び「コンテンツ種別」の要素を備える。「コンテンツID」は、コンテンツの識別情報である。「端末装置での保存パス」は、端末装置100においてコンテンツの保存場所を示す情報である。「サイズ」は、コンテンツのデータ量である。「撮影日時」は、コンテンツが撮影されたタイミングを示す。「コンテンツ種別」は、動画や静止画といったコンテンツの種別を示す。
例えばコンテンツID「C−00001」のコンテンツは、「端末装置での保存パス」が「132.124.123.1:80/data」であり、コンテンツのサイズが2.1MB(メガバイト)であり、コンテンツの撮影日時が2012年4月7日の14時33分であり、コンテンツの種別が静止画を示す「image」である。
図4は、実施の形態1において、サーバID「S−001」のサーバ装置300が管理する第1サーバ情報テーブルの一例を示す図である。図5は、サーバID「S−001」のサーバ装置300が管理する第2サーバ情報テーブルの一例を示す図である。これらのサーバ情報テーブルは、サーバ情報管理部304において生成され、管理される。
図4に示す第1サーバ情報テーブルは、「サーバID」、「サーバ装置のコンテンツ受信URL(Uniform Resource Locator)」、「受信対応コンテンツ種別」、「コンテンツサイズ制限」、「容量制限」、及び「残容量」の要素を備える。
「サーバID」は、サーバ装置300の識別情報である。「サーバ装置のコンテンツ受信URL」は、サーバ装置300が端末装置100からコンテンツを受信する際に利用されるURLである。「受信対応コンテンツ種別」は、サーバ装置300が受信できるコンテンツの種別を示す。「コンテンツサイズ制限」は、サーバ装置300が受信可能な1コンテンツあたりの最大のコンテンツサイズである。「容量制限」は、サーバ装置300が保存可能なコンテンツの容量の最大値である。「残容量」は、容量制限の値から、既にサーバ装置300で保存されているコンテンツのサイズの合計値を減算した値であり、サーバ装置300が後どれだけのデータ量のコンテンツが保存できるかを示す値である。
例えばサーバID「S−001」のサーバ装置300は、コンテンツ受信URLが「http://api.s1.com/content」であり、受信対応コンテンツ種別が静止画と動画であることを示す「image」と「movie」とであり、コンテンツサイズ制限が5MBであり、容量制限が5GB(ギガバイト)であり、残容量が3.5GBである。
図4に示した第1サーバ情報テーブルにおいて、「残容量」以外の要素は、例えば、サービス提供者がサービス運営指針に沿って設定した情報に基づいて生成される。また、「残容量」の要素は、例えば、サーバ装置300が、「容量制限」の値から、既にサーバ装置300で保存されているコンテンツのサイズの合計値を減算して生成される。
図5に示す第2サーバ情報テーブルは、「サーバID」、「コンテンツの公開範囲の種類」、及び「ユーザ間の関係性情報」の要素を備える。「サーバID」は、サーバ装置300の識別情報である。「コンテンツの公開範囲の種類」は、サーバ装置300がコンテンツに対して設定可能な公開範囲の種類を規定する情報である。「ユーザ間の関係性情報」には、「友人数」及び「友人名」が対応づけて登録されている。「友人数」は、各サーバ装置300において登録された端末装置100を所有するユーザの友人数である。「友人名」は、各サーバ装置300において登録された端末装置100を所有するユーザの友人の名称である。ここでは、端末装置100を所有するユーザをユーザ「A」とし、ユーザ「A」の友人名が登録されている。また、コンテンツの公開範囲において、「全体」とは、サーバ装置300に登録されたユーザ全員にコンテンツを公開することを示す。「友人の友人」とは、サーバ装置300に登録されたユーザのうち、サーバ装置300にコンテンツを送信したユーザの友人の友人までコンテンツを公開することを示す。また、「友人」とは、サーバ装置300に登録されたユーザのうち、サーバ装置300にコンテンツを送信したユーザの友人までコンテンツを公開することを示す。「特定の友人」とは、サーバ装置300にコンテンツを送信したユーザの友人のうち、ユーザが指定した特定の友人までコンテンツを公開することを示す。「非公開」とは、サーバ装置300に登録されたユーザの誰にもコンテンツを公開せず、サーバ装置300にコンテンツを送信したユーザ自身のみにコンテンツを公開することを示す。なお、コンテンツが公開されたユーザは、コンテンツに対して自由に操作を入力できるものとする。ここでは、例えば、サーバID「S−001」のサーバ装置300は、コンテンツに対して設定可能な公開範囲の種類が、「全体」、「友人の友人」、「友人」、「特定の友人」、及び「非公開」のいずれかであり、端末装置100を所有するユーザ「A」の友人数が10名であり、その友人名がユーザ「B」、ユーザ「C」、ユーザ「D」、ユーザ「E」、ユーザ「F」、ユーザ「G」、ユーザ「H」、ユーザ「I」、ユーザ「J」、ユーザ「K」である。
図5に示した第2サーバ情報テーブルにおいて、「ユーザ間の関係性情報」以外の要素は、例えば、サービス提供者がサービス運営指針に沿って設定した情報に基づいて生成される。また、「ユーザ間の関係性情報」は、例えば、友人名に関しては、サーバ装置300が提供するサービス上でユーザにより行われる友人申請の操作により生成される。例えば、ユーザ「A」が、ユーザ「B」に友人申請の操作を行い、その友人申請がユーザ「B」に承諾されると、ユーザ「A」の「ユーザ間の関係性情報」の「友人名」にユーザ「B」が登録され、ユーザ「B」の「ユーザ間の関係性情報」の「友人名」にユーザ「A」が登録される。また、友人数は、例えば、サーバ装置300がユーザの操作によって生成された「ユーザ間の関係性情報」に登録された友人数から算出される。
図6は、実施の形態1において、サーバID「S−001」のサーバ装置300で管理されるユ−ザ「A」の友人間親密度テーブルの一例を示す図である。友人間親密度テーブルは、図4及び図5で示した第1、第2サーバ情報テーブル同様に、サーバ情報管理部304において生成され、管理される。図6に示す友人間親密度テーブルは、例えば、サーバ装置300が提供するサービス上で、友人として登録されたユーザ間で送受信されたメッセージの数やメッセージ内で使用された特定の文字の数に基づいて算出された親密度に友人名を関連付けることで生成される。
ここで、親密度とは、端末装置100を所有する所有ユーザと、図5に示す第2サーバ情報テーブルに登録されている所有ユーザの友人との親密さの度合いを示す数値である。ここでは、端末装置100の所有ユーザはユーザ「A」であるため、ユーザ「A」自身は縦軸にとられ、ユーザ「A」の友人は横軸にとられ、ユーザ「A」と各友人との親密度が登録されている。ユーザ「A」自身の親密度は「−」で表記されている。例えば、ユーザ「A」とユーザ「B」との親密度は「2.2」と設定されている。
親密度は、数値が高い(3に近い)ほど、親密な関係にあり、数値が低い(0に近い)ほど、疎遠な関係にあることを示す。なお、親密度は、例えば、サーバ装置300で提供されるサービス上で、ユーザ間で送受信されたメッセージの数やユーザ間のメッセージ内で使用された特定の文字(例えば、顔文字、等)の数に基づいて設定されればよい。ここでは、親密度を0から3以下の数値をとるものとして説明しているが、親密度の管理方法はこれに限らず、上限なく増加するポイント制としてもよいし、粒度を下げたA〜E等の数段階のレベル分けとしてもよい。また、ここでは、自分自身との親密度については考慮されていないが、例えば「1.0」等予め定められた値が設定されてもよい。
本実施の形態では、サーバ情報として、サーバ装置300の能力情報、サーバ装置300の利用状態情報、サーバ装置300が管理するユーザ間の関係性情報が含まれている。サーバ装置300の能力情報は、図4〜図6の例では、図4の「受信対応コンテンツ種別」、「コンテンツサイズ制限」、及び「容量制限」と、図5の「コンテンツの公開範囲の種類」とが該当する。また、サーバ装置300の利用状態情報は、図4〜図6の例では、図4の「残容量」が該当する。また、ユーザ間の関係性情報は、図4〜図6の例では、図5の「ユ−ザ間の関係性情報」と、図6の友人間親密度テーブルに登録された親密度とが該当する。
図7は、実施の形態1において、端末装置100が管理する第3サーバ情報テーブルの一例を示す図である。図8は、実施の形態1において、端末装置100が管理する第4サーバ情報テーブルの一例を示す図である。これら第3、第4サーバ情報テーブルは、サーバ情報取得管理部106において生成され、管理される。なお、第3、第4サーバ情報テーブルは、端末装置100とネットワーク200を介して接続された1以上のサーバ装置300のそれぞれのサーバ情報管理部304が管理するサーバ情報を、端末装置100が所定期間毎に取得し、集約したテーブルである。ここで、サーバ情報は、サーバ装置300の能力情報と、サーバ装置300の利用状態情報と、サーバ装置300が管理するユーザ間の関係性情報とが該当し、具体的な内容は次の通りである。なお、ここでは、サーバ情報取得管理部106が、サーバID「S−001」、「S−002」、「S−003」の3つのサーバ装置300のそれぞれのサーバ情報管理部304で管理されるサーバ情報が取得された例を示す。なお、各テーブルの要素の説明については、図4、図5に示すサーバ装置300の第1、第2サーバ情報テーブルとそれぞれ同様であるため、説明を省略する。また、図7において、サーバID「S−002」のサーバ装置300に関し、「容量制限」と「残容量」とに記載した「無制限」とは、容量に制限がないことを示している。
図9は、実施の形態1において、端末装置100におけるユ−ザ「A」の友人間親密度テーブルの一例を示す図である。友人間親密度テーブルは、図7及び図8に示す第3、第4サーバ情報テーブルと同様、サーバ情報取得管理部106において生成され、管理されるテーブルである。ここで、図9に示す友人間親密度テーブルは、端末装置100とネットワーク200を介して接続された1以上のサーバ装置300のそれぞれのサーバ情報管理部304が管理するサーバ情報を端末装置100が所定期間毎に取得し、集約したテーブルである。図9の例では、サーバID「S−001」、「S−002」、及び「S−003」のサーバ装置300が管理するユーザ「A」の友人間親密度テーブルが集約された友人間親密度テーブルが示されている。
なお、友人間親密度テーブルの要素の説明については、図6に示した、サーバID「S−001」のサーバ装置300におけるユ−ザ「A」の友人間親密度テーブルと同様であるため、説明を省略する。
図10は、実施の形態1における送信時情報テーブルの一例を示す図である。送信時情報テーブルは、状態検出部104にて検出されたユーザの操作に基づき、図3に示す第1コンテンツ情報テーブルに登録されたコンテンツ情報と、図7に示す第3サーバ情報テーブル及び図8に示す第4サーバ情報テーブルに登録されたサーバ情報とを用いて、送信時情報管理部105において生成され、管理されるテーブルである。
図10に示す送信時情報テーブルは、「コンテンツID」、「端末装置での保存パス」、「サイズ」、「撮影日時」、「コンテンツ種別」、「送信先サーバID」、「サーバ装置のコンテンツ受信URL」、「コンテンツの公開範囲」、及び「送信日時」の要素を備えている。「コンテンツID」は、送信するコンテンツの識別情報である。「端末装置での保存パス」は、端末装置100におけるコンテンツの保存場所を示す。「サイズ」は、コンテンツの容量である。「撮影日時」は、コンテンツが撮影されたタイミングを示す。「コンテンツ種別」は、動画や静止画といったコンテンツの種別を示す。「送信先サーバID」は、コンテンツを送信する送信先のサーバ装置300の識別情報である。「サーバ装置のコンテンツ受信URL」は、コンテンツの送信先のサーバ装置300のコンテンツの保存場所のURLである。「コンテンツの公開範囲」は、送信するコンテンツのサーバ装置300での公開範囲を示す。「送信日時」は、コンテンツを送信する日時を示す。なお、「送信日時」としては、端末装置100の入力部101からユーザによって入力された日時を採用してもよいし、日時を通知するサーバ装置300からネットワーク200を介して端末装置100が取得した日時を採用してもよい。
例えば、コンテンツIDが「C−00001」のコンテンツは、2012年5月1日の17時00分に、サーバIDが「S−001」のサーバ装置300のコンテンツ受信URL「http://api.s1.com/content」宛てに、コンテンツの公開範囲が「友人」の条件で、「サイズ」、「撮影日時」、「コンテンツ種別」、及び「端末装置での保存パス」と関連付けて送信されている。
図11は、実施の形態1において、サーバID「S−001」のサーバ装置300が管理するコンテンツ情報テーブルの一例を示す図である。サーバ装置300で管理されるコンテンツ情報テーブルは、端末装置100からサーバ装置300に送信された送信時情報テーブルに基づき、受信コンテンツ情報管理部303において生成され、管理されるテーブルである。テーブルの内容は、「サーバ装置でのコンテンツの保存パス」及び「受信日時」を除いては、図10の送信時情報テーブルの各要素と同様であるため、説明を省略する。
図11に示すコンテンツ情報テーブルにおいて、「サーバ装置でのコンテンツの保存パス」は、サーバ装置300が端末装置100からコンテンツを受信した際のコンテンツの保存場所である。図11の例では、サーバID「S−001」のサーバ装置300が端末装置100から受信したコンテンツID「C−00001」のコンテンツは、サーバ装置300上にて「http://s1/content/uploaded」の保存パスに保存されている。また、図11に示すコンテンツ情報テーブルにおいて、「受信日時」は、サーバID「S−001」のサーバ装置300が端末装置100からコンテンツを受信した際の日時を示す。図11の例では、端末装置100から受信したコンテンツID「C−00001」のコンテンツは、2012年5月1日の17時00分にサーバID「S−001」のサーバ装置300で受信が完了されている。なお、「受信日時」としては、サーバ装置300の入力部301からユーザによって入力された日時を採用してもよいし、日時を通知する別のサーバ装置300からネットワーク200を介してサーバ装置300が受信した日時を採用してもよい。
図11の例では、サーバ装置300で管理されるコンテンツIDは、端末装置100で管理されるコンテンツIDから変更されない例が示されている。しかしながら、通常、サーバ装置300は、複数の端末装置100からコンテンツが送信される。そして、それら複数の端末装置100から送信されるコンテンツは、コンテンツIDに相当する情報が重複していることもある。そのため、サーバ装置300は、コンテンツを一意的に管理するために、端末装置100から受信したコンテンツのコンテンツIDを、異なるコンテンツIDに変更することがある。この場合、例えば、図11に示したコンテンツ情報テーブルにおいて、サーバ装置300は、サーバ装置300が管理するコンテンツIDと、端末装置100が管理するコンテンツIDとを対応付けてサーバ装置300が登録すればよい。
次に、実施の形態1において、操作履歴情報管理部305が管理する操作履歴情報テーブルの一例を、図12〜図15を用いて説明する。操作履歴情報テーブルは、例えば、図2に示すユーザが操作を入力する入力画面において種々の操作が入力された際に、入力された操作に関する情報を用いて生成される。なお、図12〜図15は、いずれも、サーバID「S−001」のサーバ装置300において管理される操作履歴情報の例である。
図12は、コンテンツID「C−00001」のコンテンツの「いいね」に関する第1操作履歴情報テーブルの一例を示す図である。図12に示す第1操作履歴情報テーブルは、「サーバID」、「コンテンツID」、「いいね」ID、「入力日時」、及び「入力ユーザ名」の要素を備える。「サーバID」は、サーバ装置300の識別情報である。「コンテンツID」は、コンテンツの識別情報である。「いいね」IDは、「いいね」の識別情報である。「入力日時」は、「いいね」の入力日時である。「入力ユーザ名」は、「いいね」を入力したユーザ名である。ここでは、例えば、サーバID「S−001」のサーバ装置300のコンテンツID「C−00001」のコンテンツは、「いいね」IDが「L−P10001」の「いいね」が2012年5月1日の17時10分に、ユーザ「B」によって入力されている。なお、ここでは、代表例として、コンテンツID「C−00001」のコンテンツに対して入力された「いいね」の操作履歴情報のうち、入力日時が古い順に6個の「いいね」の操作履歴情報のみが記載されている。
図13は、コンテンツID「C−00001」のコンテンツのコメントに関するユーザの第1操作履歴情報テーブルの一例を示す図である。図13に示す第1操作履歴情報テーブルは、「サーバID」、「コンテンツID」、「コメントID」、「入力日時」、「入力ユーザ名」、「肯定的表現数」、及び「否定的表現数」の要素を備える。「コメントID」は、コメントの識別情報である。「入力日時」は、コメントの入力日時である。「入力ユーザ名」は、コメントを入力したユーザの名称である。「肯定的表現数」は、入力されたコメントで使用された肯定的な表現の数である。「否定的表現数」は、入力されたコメントで使用された否定的な表現の数である。それ以外の要素は図12と同じである。
例えば、サーバID「S−001」のサーバ装置300のコンテンツID「C−00001」のコンテンツは、「コメントID」が「M−P10001」のコメントが2012年5月1日の19時15分に、ユーザ「D」によって入力され、入力されたコメント内容に含まれる肯定的表現数は1であり、否定的表現数は0である。なお、ここでは、代表例として、コンテンツID「C−00001」のコンテンツに対して入力されたコメントの操作履歴情報のうち、入力日時が古い順に2個のコメントの操作履歴情報のみが記載されている。
図14は、コンテンツID「C−00001」のコンテンツの閲覧に関する第1操作履歴情報テーブルの一例を示す図である。図14に示す第1操作履歴情報テーブルは、「サーバID」、「コンテンツID」、「閲覧ID」、「閲覧日時」、「閲覧ユーザ名」、及び「閲覧時間」の要素を備える。
「閲覧ID」は、閲覧操作に対する識別情報である。「閲覧日時」は、閲覧操作の入力日時である。「閲覧ユーザ名」は、閲覧操作を行ったユーザの名前である。「閲覧時間」は、コンテンツの閲覧が開始されてから終了されるまでの時間である。これら以外の要素は図13と同じである。
ここでは、例えば、サーバID「S−001」のサーバ装置300のコンテンツID「C−00001」のコンテンツは、閲覧IDが「W−P10001」の閲覧操作が2012年5月1日の17時10分にユーザ「B」によって入力され、閲覧に要した時間は43秒である。なお、ここでは、代表例として、コンテンツID「C−00001」のコンテンツに対して入力された閲覧の操作履歴情報のうち、閲覧日時が古い順に2個の閲覧の操作履歴情報のみが記載されている。
図15は、コンテンツID「C−00001」のコンテンツのダウンロードに関する第1操作履歴情報テーブルの一例を示す図である。図15に示す第1操作履歴情報は、「サーバID」、「コンテンツID」、「ダウンロードID」、「ダウンロード日時」、及び「ダウンロードユーザ名」の要素を備える。
「ダウンロードID」は、ダウンロード操作の識別情報である。「ダウンロード日時」は、ダウンロード操作の入力日時である。「ダウンロードユーザ名」は、ダウンロードしたユーザの名前である。ここでは、例えば、サーバID「S−001」のサーバ装置300のコンテンツID「C−00001」のコンテンツは、ダウンロードIDが「D−P10001」のダウンロード操作が2012年5月3日の13時59分にユーザ「C」によって入力されている。なお、図15の例では、代表例として、コンテンツID「C−00001」のコンテンツに対して入力されたダウンロードの操作履歴情報のうち、ダウンロード日時が古い順に2個の閲覧の操作履歴情報のみが記載されている。
図16は、実施の形態1において、サーバID「S−001」のサーバ装置300で管理される各コンテンツの評価期間を管理する第1評価期間情報テーブルの一例を示す図である。第1評価期間情報テーブルは、サーバ装置300の制御情報作成部306にて生成され、管理されるテーブルである。第1評価期間情報テーブルは、例えば、所定の評価期間毎に、サービス提供者またはユーザが設定した情報に基づいて生成される。図16に示す第1評価期間情報テーブルは、「サーバID」、「コンテンツID」、「期間」、及び「評価期間ID」の要素を備える。「コンテンツID」は、サーバ装置300が端末装置100から受信したコンテンツの識別情報である。「期間」は、評価期間の開始時刻から終了時刻までを示す。「評価期間ID」は、評価期間の識別情報である。ここでは、サーバ装置300が管理する図11に示すコンテンツ情報テーブルの「受信日時」から例えば1週間の期間が評価期間として設定されている。例えば、サーバID「S−001」のサーバ装置300のコンテンツID「C−00001」のコンテンツは、2012年5月1日の17時00分から2012年5月8日の17時00分までの期間が評価期間ID「V1」の評価期間として設定されている。
図17は、実施の形態1において、サーバID「S−001」のサーバ装置300で管理される各コンテンツの評価期間ID「V1」、「V2」、「V3」の評価期間における「いいね」に関する第2操作履歴情報テーブルの一例を示す図である。第2操作履歴情報テーブルは、制御情報作成部306により生成され、管理されるテーブルである。制御情報作成部306は、第1操作履歴情報テーブル(図12〜図15)から、第1評価期間情報テーブル(図16)にて設定された各評価期間の操作履歴情報を抽出して、第2操作履歴情報テーブルを生成する。図17に示す第2操作履歴情報テーブルは、「サーバID」、「コンテンツID」、「評価期間ID」、「いいね」ID、及び「入力ユーザ名」の要素を備える。
例えば、評価期間ID「V1」の評価期間に含まれるコンテンツID「C−00001」のコンテンツに対するユーザからの「いいね」操作は、「いいね」IDが「L−P10001」、「L−P10002」、「L−P10003」、「L−P10004」、「L−P10005」であり、これらの「いいね」を入力したユーザはそれぞれ順に、ユーザ「B」、ユーザ「E」、ユーザ「G」、ユーザ「I」、ユーザ「J」である。
なお、図17の例では、図12〜図15のユーザの第1操作履歴情報テーブルの各操作履歴の要素のうち、「いいね」のみに関して記載されているが、他の操作履歴の要素であるコメント、閲覧、ダウンロードに関しても「いいね」と同様にして第2操作履歴情報テーブルが生成される。例えば、「コメント」の操作については、制御情報作成部306が、図13に示す第1操作履歴情報テーブルのうち、第1評価期間情報テーブルにて設定した各評価期間での操作履歴情報を抽出し、第2操作履歴情報テーブルを生成する。
図18は、実施の形態1において、サーバID「S−001」のサーバ装置300で管理される各コンテンツの評価期間ID「V1」、「V2」、「V3」の評価期間での累計操作履歴情報テーブルの一例を示す図である。累計操作履歴情報テーブルは、制御情報作成部306により生成され、管理されるテーブルである。
制御情報作成部306は、第2操作履歴情報テーブル(図17)から、第1評価期間情報テーブル(図16)にて設定された各評価期間での各操作履歴の要素の数或いは時間の累計を算出することにより生成される。
例えば、コンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価期間ID「V1」の評価期間の「いいね」に関しては、図17の第2操作履歴情報テーブルにおいて、「いいね」IDが「L−P10001」、「L−P10002」、「L−P10003」、「L−P10004」、「L−P10005」の5つの「いいね」が登録されている。そのため、制御情報作成部306は、「いいね」の数の累計を5と算出し、図18に示す累計操作履歴情報テーブルにおいて、コンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価期間ID「V1」の評価期間の「いいね」数の欄に5を登録する。
図18に示す累計操作履歴情報テーブルは、「サーバID」、「コンテンツID」、「いいね」数、「コメント数」、「肯定的表現数」、「否定的表現数」、「閲覧回数」、「閲覧時間」、及び「ダウンロード回数」の要素を備えている。
「いいね」数は、コンテンツに対する同意情報「いいね」の入力数である。「肯定的表現数」は、入力されたコメントに含まれる肯定的な意味を持つ表現の数である。「否定的表現数」は、入力されたコメントに含まれる否定的な意味合いを表す表現の数である。「閲覧回数」は、コンテンツが閲覧された回数である。「閲覧時間」は、コンテンツが閲覧された累積時間である。「ダウンロード回数」は、コンテンツがダウンロードされた回数である。例えば、評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツに対する操作履歴情報の累積結果は、「いいね」数が5、コメント数が12、肯定的表現数が6、否定的表現数が0、閲覧回数が24、閲覧時間が28分10秒、ダウンロード回数が4である。
図19は、実施の形態1において、サーバID「S−001」のサーバ装置300が管理する制御情報テーブルの一例を示す図である。制御情報テーブルは、制御情報作成部306により生成され、管理されるテーブルである。制御情報テーブルは、例えば、端末装置100に蓄積されたコンテンツに対する制御に関して、サービス提供者やユーザが設定した情報に基づいて生成される。図19に示す制御情報テーブルは、「サーバID」、「制御情報ID」、「コンテンツID」、「端末装置での保存パス」、及び「制御内容」の要素を備える。「制御情報ID」は、制御情報の識別情報である。「コンテンツID」は、制御対象となるコンテンツの識別情報である。「端末装置での保存パス」は、制御対象となるコンテンツの端末装置100での保存パスである。「制御内容」は、コンテンツに対して適用される制御内容である。例えば、サーバID「S−001」の制御情報ID「O−00001」の制御情報は、端末装置100において「132.124.123.1:80/data」の保存パスに保存されているコンテンツID「C−00001」のコンテンツに対して、コンテンツ保護機能を有効化するという制御内容を持つ。
図20は、実施の形態1において、サーバID「S−001」のサーバ装置300で管理される各コンテンツの第2評価期間情報テーブルの一例を示す図である。第2評価期間情報テーブルは、サーバ装置300の制御情報作成部306で生成され、管理されるテーブルである。第2評価期間情報テーブルは、例えば、サービス提供者またはユーザが設定した評価期間に関する情報に基づいて生成される。図20に示す第2評価期間情報テーブルの各要素については図16と同様であるため、説明を省略する。
図21は、実施の形態1において、サーバID「S−001」のサーバ装置300で管理される各コンテンツの、評価期間ID「V1−1」、「V2−1」、「V3−1」の評価期間における累計操作履歴情報テーブルの一例を示す図である。累計操作履歴情報テーブルは、制御情報作成部306により生成され、管理されるテーブルである。制御情報作成部306は、第1操作履歴情報テーブル(図12〜図15)から、第2評価期間情報テーブル(図20)において設定された各評価期間での各操作履歴の要素の数或いは時間の累計を算出することにより生成される。図21に示す累計操作履歴情報テーブルの各要素については、図18と同様であるため、説明を省略する。
以下、図22〜図32を用い、実施の形態1におけるコンテンツ制御装置を含むシステムが行うコンテンツ処理について説明する。
まず、本実施の形態におけるコンテンツ処理の概要を説明する。
図22は、実施の形態1における第1コンテンツ処理の概要を示す図である。(1)から(6)の番号は、処理の順番を表している。また、コンテンツαとコンテンツβが共に処理対象のコンテンツであるとする。
具体的には、まず、(1)において、端末装置100が、ユーザからの所定操作の入力(例えば、コンテンツと送信時情報を選択し、「送信」ボタンを押下やコンテンツの自動アップロード設定の「有効化」ボタンを押下等)を検出する。次に、(2)において、端末装置100は、コンテンツと送信時情報とをサーバ装置300に送信する。次に、(3)において、サーバ装置300は、ユーザから所定操作の入力(例えば、友人からのコンテンツに対する「いいね」やコメント等の入力)を受け付け、所定操作を操作履歴として蓄積する。次に、(4)において、サーバ装置300は所定期間でのコンテンツに対する操作履歴からコンテンツに対する評価値を算出し、評価値に基づいて制御対象となるコンテンツを特定し、特定したコンテンツに対応する端末装置100のコンテンツを制御する(例えば、コンテンツを削除する、コンテンツを削除できないように保護する、コンテンツをデータ量の少ないデータ形式に変換する、コンテンツに情報を付与する)ための制御情報を生成する。次に、(5)において、サーバ装置300は、生成した制御情報を端末装置100に送信する。最後に、(6)において、端末装置100は、制御情報に基づきコンテンツを制御する。
図22の例では、所定期間での評価値がコンテンツαは70、コンテンツβは10となっている。ここで、評価値が30未満のコンテンツは削除するように制御内容が設定されている場合、「コンテンツβを削除」の制御情報が生成され、端末装置100に送信される。制御情報を受信した端末装置100は、端末装置100からコンテンツβを削除する。
図22に示した第1コンテンツ処理によると、端末装置100は、サーバ装置300にコンテンツを送信してユーザ間でコンテンツを共有させる。そして、共有後にユーザからの反応が得られたコンテンツの識別を端末装置100において容易にする、ユーザからの反応が得られたコンテンツ以外のコンテンツを端末装置100から削除する、または、端末装置100に蓄積されるコンテンツのデータ容量を小さくする、といった制御が可能となる。
図23は、実施の形態1における第2コンテンツ処理の概要を示す図である。(1)から(6)の番号は処理の順番を表している。また、コンテンツαとコンテンツβとが共に処理対象のコンテンツであるとする。
具体的には、まず、(1)において、端末装置100が、ユーザからの所定操作の入力(例えば、コンテンツと送信時情報を選択し、「送信」ボタンを押下する等の入力)を検出する。次に、(2)において、端末装置100は、コンテンツと送信時情報とをサーバ装置300に送信する。次に、(3)において、端末装置100は、サーバ装置300に送信したコンテンツに対して所定操作(例えば、コンテンツを削除する、コンテンツをデータ量の少ないデータ形式に変換する操作)を適用する。図23の例では、コンテンツαとコンテンツβとが端末装置100から削除される。次に、(4)において、サーバ装置300は、ユーザから所定操作の入力(例えば、友人からのコンテンツに対する「いいね」やコメントの入力)を受け付け、所定操作を操作履歴として蓄積する。次に、(5)において、サーバ装置300は、所定期間でのコンテンツに対する操作履歴からコンテンツに対する評価値を算出し、評価値に基づいて制御対象となるコンテンツを特定し、特定したコンテンツに対応する端末装置100が保持するコンテンツを制御するための制御情報を生成する。例えば、制御情報と対応付けて送信されたコンテンツを端末装置100の所定領域に蓄積する、制御情報で識別されるコンテンツをサーバ装置300からダウンロードするといった制御情報が生成される。
最後に、(6)において、サーバ装置300は、制御情報に基づいてコンテンツを制御する。図23の例では、所定期間での評価値がコンテンツαは70、コンテンツβは10である。ここで、評価値が60以上のコンテンツを端末装置100に送信するという制御内容が設定されている場合、「制御情報とともに送信したコンテンツαを端末装置100に蓄積する」という制御内容を持つ制御情報が生成される。そして、この制御情報は、コンテンツαとともに端末装置100に送信される。制御情報を受信した端末装置100は、制御情報に従ってコンテンツαを蓄積する。
図23に示した第2コンテンツ処理によると、端末装置100は、サーバ装置300にコンテンツを送信してユーザ間でコンテンツを共有させた後で、送信したコンテンツを削除またはデータ容量を小さくする。その後、サーバ装置300への共有後にユーザからの反応が得られたコンテンツを端末装置100に戻すといった制御を行うことが可能となる。
次に、図22、図23を用いて概要を説明した第1、第2コンテンツ処理の詳細について説明する。
まず、図22で説明した第1コンテンツ処理の詳細を説明する。
以下の説明では、端末装置100を所有するユーザをユーザ「A」とし、端末装置100とネットワーク200を介して接続されたサーバ装置300を、サーバID「S−001」のサーバ装置300、サーバID「S−002」のサーバ装置300、及びサーバID「S−003」のサーバ装置300とする。
図24A、図24Bは、実施の形態1における第1コンテンツ処理の全体動作の一例を示すフローチャートである。
まず、入力部101は、コンテンツ蓄積部102に蓄積されたコンテンツを読み込む(S101)。入力部101は、例えば、コンテンツが保存された外部記憶媒体の接続や、端末装置100が内蔵するカメラモジュールでの撮影等のユーザからの操作を契機としてこの処理を行う。
次に、入力部101は、コンテンツ蓄積部102にコンテンツが少なくとも1以上存在しているかを確認する(S102)。コンテンツ蓄積部102にコンテンツが存在しない場合(S102がN)、入力部101は、コンテンツ処理を終了する。一方、コンテンツ蓄積部102にコンテンツが存在する場合(S102がY)、コンテンツ情報管理部103は、第1コンテンツ情報テーブル(図3)を生成し、コンテンツから抽出したメタ情報を第1コンテンツ情報テーブルに登録する(S103)。
コンテンツ情報管理部103は、コンテンツ蓄積部102に蓄積された全てのコンテンツについて、例えば、コンテンツに記録されたEXIF(Exchangeable Image File Format)情報から、「コンテンツ名」、「端末装置での保存パス」、「サイズ」、「撮影日時」、及び「コンテンツ種別」をメタ情報として抽出すればよい。
次に、サーバ情報取得管理部106は、所定の期間毎に、全てのサーバ装置300のサーバ情報管理部304が管理する第1サーバ情報テーブル(図4)、第2サーバ情報テーブル(図5)、及びユ−ザ「A」の友人間親密度テーブル(図6)に登録された情報を取得し、取得した情報を、第3サーバ情報テーブル(図7)、第4サーバ情報テーブル(図8)、及びユ−ザ「A」の友人間親密度テーブル(図9)の該当する欄に登録する(S104)。ここで、所定期間の単位としては、例えば1日、1週間、または1か月等が採用できる。
具体的には、サーバ情報取得管理部106は、第1サーバ情報テーブル(図4)に登録された「サーバID」、「サーバ装置のコンテンツ受信URL」、「受信対応コンテンツ種別」、「コンテンツサイズ制限」、「容量制限」、「残容量」の情報を、第3サーバ情報テーブルのサーバID「001」のレコードの同一名称の欄に登録する。
また、サーバ情報取得管理部106は、第2サーバ情報テーブル(図5)に登録された「サーバID」、「コンテンツの公開範囲の種類」、及び「ユーザ間の関係性情報」の情報を第4サーバ情報テーブル(図8)のサーバID「S−001」の同一名称の欄に登録する。
また、サーバ情報取得管理部106は、友人間親密度テーブル(図6)に登録された親密度を友人間親密度テーブル(図9)のサーバID「S−001」の該当する欄に登録する。
次に、状態検出部104は、入力部101を通じてユーザから所定操作が入力されたかを検出する(S105)。ここで、所定操作としては、例えば、端末装置100にインストールされたアプリケーションを通じて、サーバ装置300に共有させるコンテンツと、コンテンツの送信先のサーバ装置300と、コンテンツの公開範囲とを選択し、「送信」ボタンを押下する操作等が該当する。
この際、ユーザが共有させるコンテンツとして選択可能なコンテンツは、第1コンテンツ情報テーブル(図3)に登録されたコンテンツである。また、ユーザが送信先として指定できるサーバ装置300は、第3サーバ情報テーブルにサーバIDが登録されているサーバ装置300である。また、第4サーバ情報テーブル(図8)の「コンテンツの公開範囲の種類」に登録された情報の中からユーザはコンテンツの公開範囲を選択できる。
図3の例では、ユーザが選択可能なコンテンツは、コンテンツIDが「C−00001」、「C−00002」、「C−00003」、「C−00004」、「C−00005」の5つのコンテンツとなる。また、図7の例では、ユーザが送信先として指定できるサーバ装置300は、サーバIDが「S−001」、「S−002」、「S−003」のサーバ装置300となる。
また、図8の例では、ユーザが選択可能なコンテンツの公開範囲は、サーバID「S−001」のサーバ装置300においては、「全体」、「友人の友人」、「友人」、「特定の友人」、「非公開」のいずれかであり、サーバID「S−002」のサーバ装置300においては、「全体」、「友人の友人」、「友人」、「特定の友人」、「非公開」のいずれかであり、サーバID「S−003」のサーバ装置300においては、「全体」、「友人の友人」、「友人」、「非公開」のいずれかである。
次に、ユーザからの所定操作の入力が検出されていない場合(S105がN)、状態検出部104は、再度、入力部101を通じてユーザからの所定操作が入力されたかを検出するS105の処理を行う。
一方、ユーザからの所定操作の入力が検出された場合(S105がY)、送信時情報管理部105は、送信時情報決定処理を行う(S106)。送信時情報決定処理の詳細は図25を用いて後ほど説明する。
次に、端末コンテンツ制御部107は、S106の送信時情報決定処理で生成した送信時情報テーブルの送信時情報と、コンテンツ蓄積部102で管理するコンテンツの実体とを関連付けてサーバ装置300に送信する(S107)。
例えば、図10の送信時情報テーブルにおいては、コンテンツIDが「C−00001」のコンテンツは、コンテンツの公開範囲が「友人」と設定され、サーバID「S−001」のサーバ装置300のコンテンツ受信URL「http://api.s1.com/content」に送信される。なお、送信の際には、コンテンツID「C−00001」のコンテンツは、端末装置100での保存パス「132.124.123.1:80/data」と、コンテンツのサイズ「2.1MB」と、コンテンツの撮影日時「2012年4月7日14時33分」と、コンテンツの種別「image」とが、コンテンツの実体と関連付けられて送信される。
ここで、端末コンテンツ制御部107は、サーバ装置300にコンテンツを送信するに際し、図10の送信時情報テーブルに登録された送信時情報と、図7に示した第3サーバ情報テーブルに登録されたサーバ情報とに基づき、コンテンツに対して所定の加工処理を実行し、加工したコンテンツをサーバ装置300に送信してもよい。この構成によれば、例えば、送信するコンテンツのサイズが、図7に示す第3サーバ情報テーブルに登録されたコンテンツサイズ制限よりも大きい場合、端末コンテンツ制御部107は、コンテンツサイズ制限以下のサイズとなるようにコンテンツを圧縮加工すればよい。これにより、サーバ装置300が受信可能なコンテンツサイズよりも大きなサイズのコンテンツがサーバ装置300に送信されることを防止できる。そのため、サーバ装置300の能力を超えるコンテンツがサーバ装置300に送信される事態を事前に防止でき、コンテンツの送信結果が失敗に終わる事態を軽減できる。
次に、サーバ装置300の受信コンテンツ蓄積部302は、端末装置100から受信したコンテンツの実体を蓄積し、受信コンテンツ情報管理部303は、端末装置100から受信した送信時情報をコンテンツ情報テーブル(図11)に登録する(S108)。このとき、受信コンテンツ情報管理部303は、サーバ装置300が管理する現在日時をコンテンツの受信日時としてコンテンツ情報テーブル(図11)に登録する。
なお、サーバ装置300が管理する現在日時としては、サーバ装置300の入力部301からユーザによって入力された現在日時を採用してもよいし、現在日時を通知する別のサーバ装置300からネットワークを介してサーバ装置300が取得した現在日時を採用してもよい。
次に、操作履歴情報管理部305は、端末装置100から受信したコンテンツに関し、コンテンツ情報テーブル(図11)の「コンテンツの公開範囲」に規定された共有が許可されたユーザからのコンテンツに対する所定操作の入力を入力部301を通じて受け付け、受け付けた所定操作を、所定操作の入力日時と、所定操作を行った入力ユーザ名と関連付け、操作履歴情報として第1操作履歴情報テーブル(図12〜図14)に登録する(S109)。
例えば、図11のサーバ装置300のコンテンツ情報テーブルにおいて、コンテンツIDが「C−0001」のコンテンツに関しては、所定操作の入力が許可されるユーザは、「コンテンツの公開範囲」に登録された規定により、ユーザ「A」の友人となる。
なお、図11のサーバ装置300が管理するコンテンツ情報テーブルより、コンテンツIDが「C−00001」のコンテンツは、サーバID「S−001」のサーバ装置300に送信され、管理されている。そのため、ここでの「友人」は、サーバID「S−001」のサーバ装置300が管理するユーザ「A」の友人となる。
図8の例では、第4サーバ情報テーブルのサーバID「S−001」の「ユ−ザ間の関係性情報」の「友人名」の欄には、ユーザ「B」、ユーザ「C」、ユーザ「D」、ユーザ「E」、ユーザ「F」、ユーザ「G」、ユーザ「H」、ユーザ「I」、ユーザ「J」、及びユーザ「K」が登録されている。そのため、コンテンツID「C−00001」のコンテンツ対して所定操作の入力が許可されるユーザは、ユーザ「B」、ユーザ「C」、ユーザ「D」、ユーザ「E」、ユーザ「F」、ユーザ「G」、ユーザ「H」、ユーザ「I」、ユーザ「J」、及びユーザ「K」となる。
なお、上記説明では、コンテンツ対する所定操作の入力が許可されるユーザとしてユーザ「A」自身が除かれている。但し、これは一例であり、図11の「コンテンツの公開範囲」に登録された規定に関わらず、コンテンツ対する所定操作の入力が許可されるユーザとしてユーザ「A」自身を含めてもよい。
ここで、所定操作としては、コンテンツに対する同意を表す「いいね」の入力操作や、コンテンツに対するコメントの入力操作や、コンテンツの閲覧操作や、コンテンツのダウンロード操作等が該当する。具体的には、受信コンテンツ情報管理部303は、「いいね」に関しては、「いいね」IDと、「いいね」の入力日時と、「いいね」を入力した入力ユーザ名とを操作履歴情報として関連付け、「いいね」に関する第1操作履歴情報テーブル(図12)に登録する。
また、コメントに関して受信コンテンツ情報管理部303は、コメントIDと、コメントの入力日時と、コメントを入力した入力ユーザ名とに加え、コメントに含まれる肯定的な表現の数と、否定的な表現の数とを、コメントのテキストを解析することで算出する。そして、受信コンテンツ情報管理部303は、これらの情報を操作履歴情報として関連付けて、コメントに関する第1操作履歴情報テーブル(図13)に登録する。ここで、肯定的な表現としては、例えば、「好き」、「きれい」、「いい」、「最高」等の表現が該当し、否定的な表現としては、例えば、「嫌い」、「微妙」、「悪い」、「最低」等の表現が該当する。
また、閲覧操作に関して受信コンテンツ情報管理部303は、閲覧IDと、コンテンツの閲覧日時と、閲覧ユーザ名に加え、閲覧時間を操作履歴情報として関連付けて、閲覧に関する第1操作履歴情報テーブル(図14)に登録する。
ダウンロード操作に関して受信コンテンツ情報管理部303は、ダウンロードIDと、ダウンロードされたダウンロード日時と、ダウンロードユーザ名とを操作履歴情報として関連付けて、ダウンロードに関する第1操作履歴情報テーブル(図15)に登録する。
なお、ここでは、操作履歴情報管理部305が管理するユーザの操作履歴情報として、「いいね」の入力操作と、コメントの入力操作と、閲覧操作と、ダウンロード操作とを採用したが、操作履歴情報はこれらに限定されない。
また、操作履歴情報管理部305が操作履歴情報として蓄積する所定操作は、複数の操作入力装置400において起動されたブラウザやアプリケーションを通じてユーザにより入力される。ここで、ブラウザやアプリケーションが表示するユーザ操作の入力画面としては、例えば、図2に示した入力画面が採用される。
次に、制御情報作成部306は、制御情報作成処理を行う(S110)。制御情報作成処理の詳細は図26を用いて後ほど説明する。
次に、サーバ装置300のコンテンツ制御部307は、S110の制御情報作成処理で生成された制御情報テーブルに登録された情報を端末装置100に送信する(S111)。
次に、端末装置100の端末コンテンツ制御部107は、サーバ装置300のコンテンツ制御部307から送信された制御情報を受信する(S112)。
次に、端末コンテンツ制御部107は、受信した制御情報に規定された制御対象のコンテンツが端末装置100に存在しているかを確認する(S113)。制御対象のコンテンツが存在しない場合(S113がN)、コンテンツ処理が終了される。一方、制御対象のコンテンツが存在する場合(S113がY)、端末コンテンツ制御部107は、受信した制御情報に規定された制御内容に従って、端末装置100で管理するコンテンツを制御し(S114)、第1コンテンツ処理を終了する。
例えば、図19の制御情報テーブルに登録された制御情報ID「O−00001」の制御情報が端末装置100で受信されたとする。この場合、端末コンテンツ制御部107は、「端末装置での保存パス」に登録された「132.124.123.1:80/data」にコンテンツID「C−00001」のコンテンツが存在するかを確認し、存在する場合には、このコンテンツに対して、コンテンツ保護機能を有効化する。
次に、S106に示す送信時情報決定処理の流れを図25を用いて説明する。
まず、送信時情報管理部105は、入力部101を通じてユーザにより入力され、状態検出部104にて検出された、共有対象のコンテンツのコンテンツIDと、送信先のサーバ装置300のサーバIDと、コンテンツの公開範囲とを抽出する(S201)。
例えば、ユーザ「A」が、端末装置100にインストールされたアプリケーションを通じて、共有対象のコンテンツとして、コンテンツID「C−00001」のコンテンツを選択し、コンテンツの送信先のサーバ装置300として、サーバID「S−001」のサーバ装置300を選択し、サーバ装置300でのコンテンツの公開範囲として、「友人」を選択したとする。
この場合、S201では、コンテンツIDとして「C−00001」が抽出され、サーバIDとして「S−001」が抽出され、コンテンツの公開範囲として「友人」が抽出される。なお、ここでは、ユーザ「A」自身が、サーバ装置300で共有させるコンテンツと、コンテンツの送信先のサーバ装置300と、コンテンツの公開範囲とを全て選択した場合について説明している。但し、これは一例であり、ユーザ「A」はこれらの情報を全て選択する必要はなく、いずれかの情報を選択しなくてもよい。この場合、選択されなかった情報は、予め定められた値が設定されればよい。
また、送信対象とするコンテンツに関しては、図3に示した端末装置100が管理する第1コンテンツ情報テーブルに基づいて、送信時情報管理部105がユーザの選択によらずに自動で決定してもよい。例えば、送信時情報管理部105は、図3に示す第1コンテンツ情報テーブルに登録された「サイズ」が大きいコンテンツから優先して所定数のコンテンツを送信対象のコンテンツとして決定する方法を採用すればよい。或いは、送信時情報管理部105は、図3に示す第1コンテンツ情報テーブルに登録された「撮影日時」が古いコンテンツから優先して、所定数のコンテンツを送信対象のコンテンツとして決定する方法を採用してもよい。
具体的には、送信時情報管理部105は、コンテンツのサイズが4.7MBと最も大きなコンテンツID「C−00003」のコンテンツを送信対象のコンテンツとして選択する、或いは、コンテンツの撮影日時が2012年4月7日14時33分と最も古いコンテンツID「C−00001」のコンテンツを送信対象のコンテンツとして選択する。
また、送信時情報管理部105は、図3に示す第1コンテンツ情報テーブルと、図7に示す第3サーバ情報テーブルとに基づいて、送信対象のコンテンツをユーザの選択によらずに決定してもよい。
例えば、送信時情報管理部105は、図3に示す端末装置100が管理する第1コンテンツ情報テーブルに登録されたコンテンツの「サイズ」が、図7に示す第3サーバ情報テーブルに登録された「コンテンツサイズ制限」を超えない最大のサイズのコンテンツから優先して、送信対象のコンテンツとして決定できる。
具体的には、コンテンツの送信先がサーバID「S−003」のサーバ装置300である場合、「コンテンツサイズ制限」には3MBが登録されているため、送信時情報管理部105は、3MBを越えない最大のサイズのコンテンツである、サイズが2.5MBのコンテンツID「C−00002」のコンテンツを送信対象のコンテンツとして選択する。
また、送信時情報管理部105は、図7に示す第3サーバ情報テーブルに基づいて、コンテンツの送信先のサーバ装置300をユーザの選択によらず自動で決定してもよい。例えば、送信時情報管理部105は、図7に示す第3サーバ情報テーブルの「コンテンツサイズ制限」に登録された値が大きいサーバ装置300から優先して送信先のサーバ装置300を決定すればよい。或いは、送信時情報管理部105は、図7に示す第3サーバ情報テーブルに登録された「残容量」が大きいサーバ装置300から優先して送信先のサーバ装置300を決定すればよい。
具体的には、送信時情報管理部105は、第3サーバ情報テーブルに登録されたサーバ装置300の「コンテンツサイズ制限」が、最大の10MBのサーバID「S−002」のサーバ装置300を選択してもよい。或いは、送信時情報管理部105は、第3サーバ情報テーブルに登録された「残容量」が、無制限であり最大のサーバID「S−002」のサーバ装置300を選択すればよい。
或いは、送信時情報管理部105は、図8に示す第4サーバ情報テーブルに基づいて、コンテンツの送信先のサーバ装置300を、ユーザの操作によらず自動で決定してもよい。例えば、送信時情報管理部105は、図8に示す第4サーバ情報テーブルに登録された「ユ−ザ間の関係性情報」の「友人数」が多いサーバ装置300から優先して、コンテンツの送信先のサーバ装置300を決定してもよい。具体的には、送信時情報管理部105は、第4サーバ情報テーブルにおいて、「友人数」が10人で最多であるサーバID「S−001」のサーバ装置300を送信先のサーバ装置300として選択すればよい。
次に、送信時情報管理部105は、S201で抽出したコンテンツIDのコンテンツ情報を第1コンテンツ情報テーブルから抽出し、送信時情報テーブル(図10)に登録する(S202)。ここで、抽出されるコンテンツ情報は、図3の例では、「端末装置での保存パス」、「サイズ」、「撮影日時」、及び「コンテンツ種別」である。具体的には、S201において、送信時情報管理部105がコンテンツID「C−00001」を抽出したとする。すると、送信時情報管理部105は、図3の例では、「端末装置での保存パス」として「132.124.123.1:80/data」を抽出し、「サイズ」として2.1MBを抽出し、「撮影日時」として2012年4月7日14時33分を抽出し、「コンテンツ種別」としてimageを抽出する。そして、送信時情報管理部105は、コンテンツID「C−00001」について抽出した情報を、コンテンツIDと関連付けて送信時情報テーブル(図10)に登録する。
次に、送信時情報管理部105は、S201で抽出したサーバIDのサーバ情報を第3サーバ情報テーブル(図7)から抽出し、送信時情報テーブルに登録する(S203)。
ここで、サーバ情報としては、図7の例では、「サーバ装置のコンテンツ受信URL」が含まれる。具体的には、送信時情報管理部105は、S201において、サーバIDとして、「S−001」を抽出したとする。すると、送信時情報管理部105は、図7に示す第3サーバ情報テーブルから、サーバ装置300のコンテンツ受信URLとして「http://api.s1.com/content」を抽出し、抽出した情報をサーバID「S−001」と関連付けて送信時情報テーブルに登録する。
次に、送信時情報管理部105は、S201で抽出した「コンテンツの公開範囲」の情報をコンテンツの公開範囲として、送信時情報テーブルに登録する(S204)。具体的には、S201にて、「コンテンツの公開範囲」として、「友人」を抽出したとすると、送信時情報管理部105は、送信時情報テーブル(図10)の「コンテンツの公開範囲」に「友人」を登録する。
次に、送信時情報管理部105は、端末装置100が管理する現在日時をコンテンツの送信日時として送信時情報テーブルに登録し(S205)、送信時情報決定処理を終了する。なお、現在日時としては、端末装置100の入力部101からユーザによって入力された日時を採用してもよいし、日時を通知するサーバ装置300からネットワーク200を介して端末装置100が受信した日時を採用してもよい。
図10の例では、コンテンツID「C−0001」のコンテンツは、2012年5月1日の17時00分に送信時情報決定処理が実行されたため、「送信日時」に2012年5月1日の17時00分が登録されている。また、図10の送信時情報テーブルの例では、コンテンツID「C−00002」及び「C−00005」のコンテンツについても送信時情報決定処理が実行された日時が「送信日時」に登録されている。
次に、S110に示した制御情報作成部306による制御情報作成処理の流れを図26を用いて説明する。なお、ここでは、制御情報を作成する対象が、サーバID「S−001」のサーバ装置300におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツである場合について説明する。
まず、制御情報作成部306は、制御情報を作成するコンテンツに関し、サーバ装置300が管理するコンテンツ情報テーブル(図11)に登録された「受信日時」を抽出し、受信日時からの所定期間を評価期間と設定し、第1評価期間情報テーブルに登録する(S301)。具体的には、まず、制御情報作成部306は、コンテンツID「C−00001」のコンテンツに関し、図11に示すコンテンツ情報テーブルに登録された「受信日時」として、2012年5月1日の17時00分を抽出する。
そして、制御情報作成部306は、抽出した「受信日時」からの所定期間が例えば1週間であるとすると、2012年5月1日の17時00分から1週間の期間(すなわち、2012年5月1日の17時00分から2012年5月8日の17時00分までの期間)を評価期間として設定し、設定した評価期間を評価期間のIDと共に、第1評価期間情報テーブルに登録する。図16の例では、サーバID「S−001」のサーバ装置300におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価期間は、2012年5月1日の17時00分から2012年5月8日の17時00分となり、評価期間ID「V1」と関連付けて登録されている。
なお、ここでは、評価期間として1週間を採用したが、例えば1日や1か月等他の所定の値を用いてもよい。
また、ここでは、評価期間を受信日時からの所定期間として設定する手法で説明したが、評価期間の設定方法はこれに限らず、例えば、受信日時からの所定期間が経過してからの所定期間を評価期間として設定してもよい。例えば、コンテンツID「C−00001」のコンテンツの受信日時である2012年5月1日の17時00分から1週間が経過してからの1週間を評価期間とすると、制御情報作成部306は、2012年5月8日の17時00分から2012年5月15日の17時00分までを評価期間として設定する。これにより、コンテンツが受信されてから所定期間を経ても、なお、ユーザの関心が高いコンテンツが判定できる。
次に、制御情報作成部306は、サーバ装置300が管理する現在日時を用いて、図16に示した第1評価期間情報テーブルに登録された評価期間が完了したかを確認する(S302)。評価期間が完了していない場合(S302がN)、制御情報作成部306は、処理をS302に戻す。すなわち、制御情報作成部306は、再度、サーバ装置300が管理する現在日時を用いて、図16に示した第1評価期間情報テーブに登録された評価期間が完了したかを確認するS113の処理を行う。一方、評価期間が完了した場合(S302がY)、制御情報作成部306は、図12〜図15に示す第1操作履歴情報テーブルに登録された操作履歴情報から、評価期間においてコンテンツに対して入力された操作履歴情報を抽出し、第2操作履歴情報テーブルに登録する(S303)。
図16の例では、サーバID「S−001」のサーバ装置300におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価期間は、2012年5月1日の17時00分から2012年5月8日の17時00分である。また、図12に示す第1操作履歴情報テーブルでは、コンテンツID「C−00001」に対して入力された「いいね」に関するユーザの操作履歴情報は、入力日時が古い情報から順に、「いいね」IDが「L−P10001」、「L−P10002」、「L−P10003」、「L−P10004」、「L−P10005」、「L−P10006」の「いいね」が蓄積されている。
そこで、制御情報作成部306は、これらの操作履歴情報のうち、評価期間ID「V1」の評価期間である2012年5月1日の17時00分から2012年5月8日の17時00分に含まれる操作履歴情報を、図12に示した第1操作履歴情報テーブルに登録された「入力日時」を参照して抽出する。具体的には、制御情報作成部306は、入力日時が2012年5月1日の17時10分に入力された「いいね」ID「L−P10001」の「いいね」から、入力日時が2012年5月8日の14時12分に入力された「いいね」ID「L−P10005」の「いいね」までの5つの「いいね」の操作履歴情報を抽出する。
そして、制御情報作成部306は、抽出した「いいね」の操作履歴情報を、サーバIDと、コンテンツIDと、評価期間IDと、「いいね」IDと、「いいね」の入力ユーザ名とを関連付けて、第2操作履歴情報テーブル(図17)に登録する。なお、ここでは、図12に示す第1操作履歴情報テーブルに登録された「いいね」に関する操作履歴情報のみ、第2操作履歴情報テーブルに登録する例を示した。但し、これは一例であり、図13〜図15に示すコメント、閲覧、ダウンロードの他の操作履歴情報についても、「いいね」と同様の手順で、制御情報作成部306は、該当する評価期間に含まれる操作履歴情報を抽出し、第2操作履歴情報テーブル(図17)に登録すればよい。
次に、制御情報作成部306は、第2操作履歴情報テーブル(図17)に登録された操作履歴情報の各評価期間における各コンテンツの累計を算出し、累計操作履歴情報テーブルに登録する(S304)。具体的には、制御情報作成部306は、第2操作履歴情報テーブルに登録された、「いいね」、コメント、閲覧、ダウンロードのそれぞれについて、操作履歴情報の数、或いは、閲覧時間の累計を算出し、算出した累計を累計操作履歴情報テーブル(図18)に登録する。
図17に示す第2操作履歴情報テーブルの例では、コンテンツID「C−00001」の評価期間ID「V1」の評価期間において、「いいね」ID「L−P10001」、「L−P10002」、「L−P10003」、「L−P10004」、「L−P10005」の「いいね」の操作履歴情報が登録されている。よって、制御情報作成部306は、コンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価期間ID「V1」の評価期間における「いいね」の累計を5と算出し、累計操作履歴情報テーブル(図18)の該当する欄に登録する。
なお、ここでは、図17に示す第2操作履歴情報テーブルに登録された「いいね」に関する操作履歴情報の累計のみを、累計操作履歴情報テーブルに登録する例を示した。但し、これは一例にすぎず、コメント、閲覧、ダウンロードの他の操作履歴情報についても、「いいね」と同様の手順で、制御情報作成部306は、第2操作履歴情報テーブルから操作履歴情報の累計を算出し、算出した累計を累計操作履歴情報テーブルに登録すればよい。
また、ここでは、図17に示した第2操作履歴情報テーブルに登録された操作履歴情報の累計を算出する際に、操作履歴情報を入力したユーザに関わらず、操作履歴情報の数、或いは、閲覧時間をそのまま加算して累計を算出した。但し、これは一例にすぎず、例えば、制御情報作成部306は、入力したユーザに応じた重み付けを操作履歴情報に対して行い、累計を算出してもよい。
具体的には、端末装置100を所有するユーザ「A」にとって親密度が所定の閾値以上の友人の操作履歴情報や、ユーザ「A」が予め設定した特定の友人の操作履歴情報に関しては、制御情報作成部306は、所定の重み付けを行った上で、累計を算出する。以下、入力ユーザ名に応じた重み付けを操作履歴情報に行って累計を算出する具体例を示す。
図17に示す第2操作履歴情報テーブルの例では、サーバID「S−001」のサーバ装置300の評価期間ID「V1」の評価期間において、コンテンツID「C−00001」のコンテンツに対して「いいね」を入力したユーザは、ユーザ「B」、ユーザ「E」、ユーザ「G」、ユーザ「I」、ユーザ「J」の5人である。また、ユーザ「A」とこれら5人の友人との親密度は、図6の友人間親密度テーブルより、それぞれ、「2.2」、「1.5」、「2.7」、「0.8」、「1.1」である。ここで、親密度の閾値が1.5であるとする。すると、親密度が1.5以上の友人は、ユーザ「B」とユーザ「E」とユーザ「G」となる。この場合、制御情報作成部306は、これら3人の友人に関しては所定の重み付けを行った上で操作履歴情報の累計を算出する。具体的には、制御情報作成部306は、該当する操作履歴情報の回数、或いは、閲覧時間に対して所定の値(例えば、2等)を乗算して累計を算出すればよい。以下、この具体例を示す。
(サーバID「S−001」におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価期間ID「V1」の評価期間の「いいね」の累計)
=2×(ユーザ「B」の「いいね」数)+2×(ユーザ「E」の「いいね」数)+2×(ユーザ「G」の「いいね」数)+(ユーザ「I」の「いいね」数)+(ユーザ「J」の「いいね」数)=8
同様に、サーバID「S−001」におけるコンテンツID「C−00005」のコンテンツの評価期間ID「V3」の評価期間の「いいね」の累計は以下のように算出される。「いいね」を入力したユーザは、ユーザ「C」、ユーザ「D」、ユーザ「E」、ユーザ「F」、ユーザ「I」の5人であり、親密度が閾値(=1.5)以上の友人は、図6の友人間親密度テーブルよりユーザ「E」のみである。よって、ユーザ「E」による「いいね」の操作履歴情報のみに重み付けが行われるため、この累計は6となる。
なお、ここでは、端末装置100を所有するユーザ「A」にとって親密度が所定の閾値以上の友人の操作履歴情報に重み付けを行う例を示したが、操作履歴情報に重み付けが行われるユーザは、ユーザ「A」が予め設定した特定の友人であってもよい。
以上より、重み付けを行わずに累計を算出した場合、評価期間ID「V1」における「いいね」も評価期間ID「V3」における「いいね」も、累計は共に5で同一であった。一方、入力ユーザ名に応じて操作履歴情報に重み付けを行って累計を算出した場合、これらの累計はそれぞれ「8」、「6」となった。このように、操作履歴情報に重み付けを行うことで、コンテンツに対して操作を入力したユーザの中に、端末装置100の所有するユーザ「A」との親密度の高い友人が多く含まれているほど、操作履歴情報の累計を高くできる。
次に、制御情報作成部306は、累計操作履歴情報テーブル(図18)に登録された操作履歴情報に基づいてコンテンツの評価値を算出する(S305)。本実施の形態では、ユーザ間で話題のコンテンツとは、サーバ装置300が管理するコンテンツにおいて、所定期間でのユーザからの操作履歴情報が多く蓄積されているコンテンツのことを指す。これは、友人等のユーザから操作が入力されているコンテンツほど、友人が関心を抱いているコンテンツである可能性が高く、更に、その操作履歴情報の数が多いコンテンツほど、多くの友人が共通に関心を抱いているコンテンツである可能性が高いという考えに基づいている。よって、ここでは、累計操作履歴情報テーブル(図18)に登録された累計が大きいコンテンツほど、ユーザ間での話題が高いコンテンツとし、コンテンツの評価値が高くなるような計算アルゴリズムで、コンテンツの評価値を算出する。
以下、具体例として、図18に示した累計操作履歴情報テーブルに登録された操作履歴情報を用いたコンテンツの評価値の算出処理について示す。図18に示す累計操作履歴情報テーブルでは、「いいね」数、コメント数、肯定的表現数、否定的表現数、閲覧回数、閲覧時間、ダウンロード回数が登録されている。累計操作履歴情報テーブルに登録された累計が大きいコンテンツほど、コンテンツの評価値が高くなる計算アルゴリズムの例としては以下のものが挙げられる。
例えば、「いいね」数、コメント数、肯定的表現数、閲覧回数、ダウンロード回数に関しては、回数が1増えるごとにコンテンツの評価値を「1.0」加算し、閲覧時間については、時間が1秒増えるごとに、コンテンツの評価値を「0.01」加算し、否定的表現数に関しては、回数が1増えるごとにコンテンツの評価値を「1.0」減算する計算アルゴリズムが挙げられる。
例えば、制御情報作成部306は、図18の評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価値を次のように算出する。
(評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価値)
=(評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツに対する「いいね」数によるコンテンツの評価値)+(評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツに対するコメント数によるコンテンツの評価値)+(評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツに対するコメントに含まれる肯定的表現数によるコンテンツの評価値)+(評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツに対するコメントに含まれる否定的表現数によるコンテンツの評価値)+(評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツの閲覧回数によるコンテンツの評価値)+(評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツの閲覧時間によるコンテンツの評価値)+(評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツのダウンロード回数によるコンテンツの評価値)
=(1.0×5)+(1.0×12)+(1.0×6)+(−1.0×0)+(1.0×24)+(0.01×1690)+(1.0×4)=67.9
同様に、制御情報作成部306は、図18の評価期間ID「V2」の評価期間におけるコンテンツID「C−00002」のコンテンツの評価値を次のように算出する。
(評価期間ID「V2」の評価期間におけるコンテンツID「C−00002」のコンテンツの評価値)
=(1.0×1)+(1.0×2)+(1.0×0)+(−1.0×1)+(1.0×8)+(0.01×281)+(1.0×0)=12.81
同様に、図18の評価期間ID「V3」の評価期間におけるコンテンツID「C−00005」のコンテンツの評価値は次のように算出できる。
(評価期間ID「V3」の評価期間におけるコンテンツID「C−00005」のコンテンツの評価値)
=(1.0×5)+(1.0×7)+(1.0×3)+(−1.0×1)+(1.0×16)+(0.01×932)+(1.0×1)=40.32
なお、ここでは、「いいね」数、コメント数、肯定的表現数、閲覧回数、ダウンロード回数の操作履歴情報に関して、コンテンツの評価値を均一に加算する例を示したが、これは一例である。例えば、制御情報作成部306は、操作履歴情報の重要性に応じて、加算するコンテンツの評価値を変更してもよい。また、同様に、制御情報作成部306は、否定的表現数及び閲覧時間についても、重要性に応じて、減算、加算するコンテンツの評価値を変更してもよい。
具体的には、制御情報作成部306は、肯定的表現数に関しては、回数が1増えるごとにコンテンツの評価値を「1.0」加算し、コメント数に関しては、回数が1増えるごとにコンテンツの評価値を「0.7」加算し、「いいね」数に関しては、回数が1増えるごとにコンテンツの評価値を「0.5」加算し、ダウンロード回数に関しては、回数が1増えるごとにコンテンツの評価値を「0.3」加算し、閲覧回数に関しては、回数が1増えるごとにコンテンツの評価値を「0.1」加算し、否定的表現数に関しては、回数が1増えるごとにコンテンツの評価値を「2.0」減算し、閲覧時間に関しては、時間が1秒増えるごとに、コンテンツの評価値を「0.01」加算する方法を採用してもよい。
また、ここでは、累計操作履歴情報テーブルに登録された全ての操作履歴情報を利用し、コンテンツの評価値を算出する方法を示したが、これに限定されない。例えば、制御情報作成部306は、操作履歴情報のうち、例えば、「いいね」数及びコメント数のみ等、所定の種類の操作履歴情報のみを利用して、コンテンツの評価値を算出してもよい。
また、ここでは、累計操作履歴情報テーブルに登録された累計を加算或いは減算して、コンテンツの評価値を算出する方法を示したが、これは一例にすぎない。例えば、制御情報作成部306は、累計操作履歴情報テーブルに登録された累計を乗算や除算等他の計算方法を用いて算出してもよい。
また、ここでは、累計操作履歴情報テーブルに登録された累計を用いてコンテンツの評価値を算出する方法を示したが、例えば、制御情報作成部306は、図17に示す第2操作履歴情報テーブルの入力ユーザ名に所定のユーザ名が含まれていれば、例えば「100」等所定の値をコンテンツの評価値として設定してもよい。或いは、累計操作履歴情報テーブルに登録された累計だけでなく、サーバ装置300が管理するコンテンツ情報テーブル(図11)に登録されたコンテンツの撮影日時と、サーバ装置300でのコンテンツの受信日時と、評価期間での最新日時とに基づいて、制御情報作成部306は、コンテンツの評価値を算出してもよい。
具体的には、制御情報作成部306は、コンテンツ情報テーブルのコンテンツの撮影日時と評価期間での最新日時との差が、「6か月」であれば、コンテンツの評価値を「10.0」減算し、「12か月」であれば、コンテンツの評価値を「20.0」減算するといった計算アルゴリズムでコンテンツの評価値を算出してもよい。これは、コンテンツ情報テーブルに登録されたコンテンツの撮影日時と、評価期間での最新日時との差が大きくなるほど、ユーザのコンテンツに対する関心が薄れている可能性が高いという考えに基づいている。
次に、制御情報作成部306は、S305で算出したコンテンツの評価値に基づいて、コンテンツに対して適用する制御情報を作成し、制御情報テーブルに登録し、(S306)、制御情報作成処理を終了する。
具体的には、まず、制御情報作成部306は、図11のサーバ装置300が管理するコンテンツ情報テーブルより、S305で評価値を算出したコンテンツの「コンテンツID」と、「端末装置での保存パス」とを抽出し、制御情報IDと関連付けて、制御情報テーブル(図19)に登録する。次に、制御情報作成部306は、S305で算出したコンテンツの評価値に応じて、コンテンツに対して適用する制御情報を生成し、制御情報テーブル(図19)に登録する。
ここで、制御情報に関しては、本実施の形態では、コンテンツの評価値が大きくなるほど、ユーザ間で話題のコンテンツと定義している。そのため、評価値が高いコンテンツほど、端末装置100に保存させて、ユーザ間で話題のコンテンツをいつでもすぐに閲覧可能な状態にしておく。一方、評価値が低いコンテンツほど、ユーザ間での話題のコンテンツではないとし、端末装置100から削除する対象とし、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量を抑制する。このような考えに基づいて、制御情報作成部306は、コンテンツの評価値を算出し、制御情報を生成する。
よって、制御情報の生成方法としては、以下の方法が挙げられる。例えば、制御情報作成部306は、コンテンツの評価値が30未満である場合、制御内容が「削除」の制御情報を生成し、コンテンツの評価値が30以上60未満である場合、制御内容が「何もしない」の制御情報を生成し、コンテンツの評価値が60以上である場合は、制御内容が「コンテンツ保護機能を有効化」の制御情報を生成する。なお、ここで、コンテンツ保護機能とは、コンテンツが誤って削除されないように、コンテンツが削除操作の入力を受け付けないようにする機能のことを指す。
以下、前述の評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツ、評価期間ID「V2」の評価期間におけるコンテンツID「C−00002」のコンテンツ、評価期間ID「V3」の評価期間におけるコンテンツID「C−00005」のコンテンツの評価値を用いて説明する。評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価値は、「67.9」であるため、制御情報作成部306は、制御内容が「コンテンツ保護機能を有効化」の制御情報を生成する。また、評価期間ID「V2」の評価期間におけるコンテンツID「C−00002」のコンテンツの評価値は、「12.81」であるため、制御情報作成部306は、制御内容が「削除」の制御情報を生成する。また、評価期間ID「V3」の評価期間におけるコンテンツID「C−00005」のコンテンツの評価値は、「40.32」であるため、制御情報作成部306は、制御内容が「何もしない」の制御情報を生成する。そして、制御情報作成部306は、これらの制御情報を制御情報テーブル(図19)に登録する。
なお、ここでは、制御情報の生成方法として、コンテンツの評価値に応じて、「コンテンツ保護機能を有効化」、「何もしない」、「削除」のいずれかに決定する方法を示したが、これに限定されない。例えば、制御情報作成部306は、コンテンツの評価値が高いコンテンツほど圧縮率を高く設定した上でコンテンツを圧縮加工し、コンテンツの評価値の低いコンテンツほど圧縮率を低く設定した上でコンテンツを圧縮加工するといった制御情報を生成してもよい。
例えば、制御情報作成部306は、コンテンツの評価値が10未満である場合、圧縮率を「10%」とし、コンテンツの評価値が10以上20未満である場合、圧縮率を「20%」とし、コンテンツの評価値が20以上30未満である場合は、圧縮率を「30%」とし、コンテンツの評価値が30以上40未満である場合、圧縮率を「40%」とし、コンテンツの評価値が40以上50未満である場合、圧縮率を「50%」とし、コンテンツの評価値が50以上60未満である場合、圧縮率を「60%」とし、コンテンツの評価値が60以上70未満である場合、圧縮率を「70%」とし、コンテンツの評価値が70以上80未満である場合、圧縮率を「80%」とし、コンテンツの評価値が80以上90未満である場合、圧縮率を「90%」とし、コンテンツの評価値が90以上である場合は、圧縮率を「100%」として、圧縮率を決定する。そして、端末コンテンツ制御部107は、決定した圧縮率に基づき、コンテンツを圧縮加工すればよい。
なお、この制御情報の生成方法は、ユーザ間での評価が高いコンテンツほど、ユーザ間での話題のコンテンツであるとし、元のサイズのまま残しておき、ユーザ間での評価が低いコンテンツほど、ユーザ間での話題のコンテンツではないとして圧縮し、端末装置100のコンテンツ容量を抑制するといった考えに基づいている。
以下、前述の評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツ、評価期間ID「V2」の評価期間におけるコンテンツID「C−00002」のコンテンツ、評価期間ID「V3」の評価期間におけるコンテンツID「C−00005」のコンテンツの評価値を用いて説明する。
評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価値は、「67.9」であるため、制御情報作成部306は、圧縮率を「70%」と設定し、制御内容が「70%に圧縮加工」の制御情報を作成する。また、評価期間ID「V2」の評価期間におけるコンテンツID「C−00002」のコンテンツの評価値は、「12.81」であるため、制御情報作成部306は、圧縮率を「20%」と設定し、制御内容が「20%に圧縮加工」の制御情報を作成する。また、評価期間ID「V3」の評価期間におけるコンテンツID「C−00005」のコンテンツの評価値は、「40.32」であるため、制御情報作成部306は、圧縮率を「50%」と設定し、制御内容が「50%に圧縮加工」の制御情報を作成する。そして、制御情報作成部306は、これらの制御情報を制御情報テーブル(図19)に登録する。
以上、図24から図26を用いて、図22に示した第1コンテンツ処理の詳細な動作を説明した。しかしながら、第1コンテンツ処理の詳細な動作はこの例に限らない。例えば、図22の例では、端末装置100に蓄積されたコンテンツのうち、制御情報により特定されるコンテンツを削除することとしたが、制御情報により特定されるコンテンツを削除することなく、これらのコンテンツに所定の情報を付加することとしてもよい。
例えば、コンテンツの評価値に関わらず、制御情報として、「送信時情報テーブルで管理する送信先サーバIDをそのままコンテンツに関連付けて管理する」といった制御情報に決定し、S111で、コンテンツ制御部307は、送信先サーバIDと制御情報とを関連付けて端末装置100に送信してもよい。この場合、端末装置100側で、サーバIDにより一意に決定されるサービス名(例えば、「S1」や「S2」、等)やサービスのロゴ画像等を管理しておくようにしてもよい。これにより、端末装置100のコンテンツ管理アプリケーションにおいて、端末装置100で管理するコンテンツのうち、どのコンテンツをサーバ装置300で共有させたのか、更には、コンテンツの共有先のサービス名は何かをユーザは確認できる。
図27は、実施の形態1における端末装置100のコンテンツ管理アプリケーションにおける第1コンテンツ閲覧画面の一例を示す図である。ここでは、端末装置100のコンテンツのうち、一部のコンテンツを3種類のサーバ装置300が管理するサービス「S1」、「S2」、「S3」の全て、或いは一部に送信した場合の画面例が示されている。1以上のサービスに送信されたコンテンツは、送信先のサービスを表すロゴ画像が、コンテンツに重畳されており、いずれのサービスにも送信されていないコンテンツは、何も重畳されていない。例えば、画面左上のコンテンツ2701は、「S1」のロゴ画像が重畳して表示されており、サービス「S1」に送信されたことが示されている。また、画面右上のコンテンツ2702は、ロゴ画像が重畳されておらず、いずれのサービスにも送信されていないことが示されている。画面最下部中央のコンテンツ2703は、「S1」、「S2」、「S3」のロゴ画像が重畳されており、サービス「S1」、サービス「S2」、サービス「S3」に送信されていることが示されている。
また、コンテンツの評価値に関わらず、制御情報作成部306は、制御内容が「累計操作履歴情報テーブルに登録されたコンテンツに対する累計をそのままコンテンツに関連付けて管理する」の制御情報を作成する。そして、S111で、コンテンツ制御部307は、累計操作履歴情報テーブルに登録されたコンテンツに対する累計と制御情報とを関連付けて端末装置100に送信してもよい。これにより、端末装置100のコンテンツ管理アプリケーションにおいて、端末装置100が管理するコンテンツのうち、サーバ装置300に送信した各コンテンツに対して所定期間にユーザにより入力された操作を確認できる。
また、例えば、制御情報作成部306は、制御内容が「削除候補を示す情報をコンテンツに関連付けて管理する」の制御情報に決定し、S111で、コンテンツ制御部307は、削除候補を示す情報と制御情報とを関連付けて端末装置100に送信してもよい。この場合、端末装置100は、削除候補であることを示すロゴ画像(例えば、「×」マーク)等を予め保持しておけばよい。これにより、端末装置100のコンテンツ管理アプリケーションにおいてコンテンツを削除する場合に、端末装置100が管理するコンテンツのうち、どのコンテンツを削除すればよいかをユーザに確認させ、ユーザは所望のタイミングでコンテンツを削除できる。
以下、端末装置100のコンテンツ管理アプリケーションにおけるコンテンツ閲覧画面の一例を図28から図32を用いて説明する。
図28は、実施の形態1において、端末装置100のコンテンツ管理アプリケーションにおける第2コンテンツ閲覧画面の一例を示す図である。ここでは、端末装置100が蓄積するコンテンツのうち一部のコンテンツが1以上のサーバ装置300に送信されている。そして、累計操作履歴情報テーブルの所定の評価期間に登録された、「いいね」数、コメント数、及びダウンロード回数の合計値がそれぞれ、丸印、三角印、及び四角印のマークの中に示されている。1以上のサーバ装置300に送信されたコンテンツは、丸印、三角印、四角印のいずれかのマークが、コンテンツに重畳されており、いずれのサービスにも送信されていないコンテンツは、何も重畳されていない。例えば、画面左上のコンテンツ2801は、「2」が記載された丸印のマーク、「3」が記載された三角印のマーク、及び「6」が記載された四角印のマークが重畳されており、「いいね」数、コメント数、及びダウンロード回数の合計値がそれぞれ「2」、「3」、「6」である。画面右上のコンテンツ2802は、いずれのマークも重畳されていないため、サーバ装置300にも送信されていない。以上のように、図28の例では、端末装置100に蓄積されたコンテンツについて、マークの有無により、サーバ装置300に送信したコンテンツをユーザに識別させることができる。さらに、マークの形状によりコンテンツに対してサーバ装置300が受け付けた操作の種類をユーザに識別させ、マーク内の数字によって操作が行われた回数をユーザに確認させることができる。
図29は、実施の形態1において、端末装置100のコンテンツ管理アプリケーションにおける第3コンテンツ閲覧画面の一例を示す図である。ここでは、端末装置100のコンテンツのうち、一部のコンテンツが1以上のサーバ装置300に送信されている。そして、評価値が所定の閾値(例えば、60、等)以上のコンテンツに対して、星マークが重畳されている。例えば、画面最下部中央のコンテンツ2901は、星マークが重畳されているため、評価値が60以上である。なお、前述した、制御内容が「削除候補を示す情報をコンテンツに関連付けて管理する」の制御情報が作成されたた場合は、評価値が所定の閾値(例えば、30、等)以下のコンテンツに対して、「×」マークが重畳される。以上のように、図29の例では、端末装置100に蓄積されたコンテンツのうち、送信先のサーバ装置300において所定の操作が受け付けられたコンテンツ、或いは所定の操作があまり受け付けられていないコンテンツをユーザに識別させることができる。
図30は、実施の形態1における端末装置100のコンテンツ管理アプリケーションにおける第4コンテンツ閲覧画面の一例を示す図である。ここでは、端末装置100のコンテンツのうち、一部のコンテンツが1以上のサーバ装置300に送信されている。そして、評価値が高いコンテンツほど、コンテンツの大きさが大きく表示され、評価値が低いコンテンツほど、コンテンツの大きさが小さく表示されている。例えば画面最下部中央のコンテンツ3001は、コンテンツの評価値が最も高いため、最も大きく表示されている。以上のように、図30の例では、表示されるコンテンツの大きさにより、端末装置100に蓄積されたコンテンツのうち、サーバ装置300に送信したコンテンツをユーザに識別させるとともに、送信先のサーバ装置300においてユーザの関心の高いコンテンツを端末装置100の所有ユーザに識別させることができる。
図31は、実施の形態1において、端末装置100のコンテンツ管理アプリケーションにおける第5コンテンツ閲覧画面の一例を示す図である。ここでは、端末装置100のコンテンツのうち一部のコンテンツを、3つのサーバ装置300がそれぞれ管理するサービス「S1」、サービス「S2」、サービス「S3」の全て、或いは一部に送信されている。
具体的には、各コンテンツに対して、サービス「S1」、「S2」、「S3」のそれぞれのコメント数と、サービス「S1」、「S2」、「S3」のコメント数の合計とが合計の大きい順に表示されている。なお、画面最下部には、コメント以外の操作履歴情報である「いいね」、「肯定的表現数」、「否定的表現数」、「閲覧回数」、「閲覧時間」、「ダウンロード回数」が選択できるボタンが表示されている。ユーザは所望のボタンを押下することで、該当する操作履歴情報を閲覧できる。また、画面最上部には現在選択中の操作履歴情報が表示されている。ここでは、コメントが選択されているため、「コメント」が表示されている。そして、図31の例では、コメント数の合計が最も大きいコンテンツは、サービス「S1」でのコメント数が「12」、サービス「S2」でのコメント数が「7」、サービス「S3」でのコメント数が「10」であり、全てのサービスのコメント数の合計が「29」のコンテンツである。
図32は、実施の形態1において、端末装置100のコンテンツ管理アプリケーションにおける第6コンテンツ閲覧画面の一例を示す図である。この第6コンテンツ閲覧画面は、例えば図31に示した第5コンテンツ閲覧画面において、ユーザがある1つのコンテンツを選択した場合に表示される。図32の例では、ユーザが操作履歴情報のうち「コメント」を選択した場合が示されており、選択されたコンテンツの拡大画像と、選択されたコンテンツに対してコメントを入力したユーザ名と、そのコメント内容とが関連付けて表示されている。
以上、図27から図32を用いて閲覧画面の一例を示したが、これらは一例にすぎない。例えば、図27から図29の例において、マークが付与されたコンテンツのみを表示してもよい。また、図27、図28の例において、複数種類のマークを同時に付与して表示するのではなく、特定の種類のマークのみを付与し、例えばユーザの操作に応じて、異なる種類のマークのみを付与するといった切り替え制御を行うようにしてもよい。また、各閲覧画面を適宜組み合わせた閲覧画面が表示されてもよい。
これらにより、ユーザは端末装置100のアプリケーションにて、サーバ装置300で共有させたコンテンツのコンテンツ情報や、コンテンツの共有先のサービス情報や、サーバ装置300に送信したコンテンツに対して入力された操作を確認できる。そして、ユーザにより多く操作されているコンテンツは保存し、ユーザによりあまり操作されていないコンテンツは削除するという判断材料を端末装置100の所有ユーザに与えることができる。よって、端末装置100が保存するコンテンツの容量を抑制する際の端末装置100の所有ユーザによる作業支援を行うことができる。
また、例えば、サーバ装置300が管理する第2サーバ情報テーブル(図5)の「ユーザ間の関係性情報」として、「友人数」及び「友人名」に加え、友人の連絡先情報(例えば、電子メールアドレス)を採用する。そして、制御情報作成部306は、通常の「コンテンツ保護機能を有効化」等の制御情報に加え、「連絡先情報宛てにコンテンツを送信」といった制御情報も併せて生成し、S111で、コンテンツ制御部307は、これらの制御情報を端末装置100に送信してもよい。
この場合、端末装置100の端末コンテンツ制御部107は、サーバ装置300のコンテンツ制御部307から制御情報を受信し、制御情報に規定された制御対象のコンテンツが端末装置100に存在すれば、当該コンテンツのコンテンツ保護機能を有効化する制御と、当該コンテンツを制御情報に含まれる連絡先情報宛てに送信する制御とを行う。これにより、ユーザ自身の端末装置100だけでなく、友人等の第三者の端末装置100にも、ユーザ間で話題のコンテンツを送信できる。
また、例えば、サーバ装置300が管理する第2サーバ情報テーブル(図5)の「ユーザ間の関係性情報」として、「友人数」及び「友人名」に加え、友人の連絡先情報(例えば、電子メールアドレス)を採用する。そして、制御情報作成部306は、通常の「コンテンツ保護機能を有効化」等の制御情報に加え、「連絡先情報宛てにコンテンツを送信する許可を確認する」といった制御情報も併せて作成する。そして、S111で、コンテンツ制御部307は、これらの制御情報を端末装置100に送信してもよい。
この場合、端末装置100の端末コンテンツ制御部107は、サーバ装置300のコンテンツ制御部307から制御情報を受信し、制御情報に規定された制御対象のコンテンツが端末装置100に存在すれば、当該コンテンツのコンテンツ保護機能を有効化する制御と、制御情報に含まれる連絡先情報宛てに当該コンテンツを送信してもよいかの許可を、端末装置100を利用するユーザに要求する制御とを行う。そして、端末装置100の入力部101が、ユーザから当該コンテンツを連絡先情報宛に送信する許可の入力を受け付けた場合、端末装置100の端末コンテンツ制御部107は、当該コンテンツを連絡先情報宛てに送信する制御命令を、サーバ装置300に送信する。そして、サーバ装置300のコンテンツ制御部307は、当該コンテンツを連絡先情報宛てに送信する。
一方、端末装置100の入力部101が、ユーザから当該コンテンツを連絡先情報宛に送信する許可が入力されなかった場合、端末装置100の端末コンテンツ制御部107は、当該コンテンツを連絡先情報宛てに送信しない制御命令を、サーバ装置300に送信する。そして、サーバ装置300のコンテンツ制御部307は、当該コンテンツを連絡先情報宛てに送信せずに処理を終了する。これにより、ユーザが利用する端末装置100だけでなく、友人等の第三者の端末装置100にも、ユーザ間で話題のコンテンツを所望のタイミングで送信することができる。
以上の構成によれば、ユーザが端末装置100を用いて、サーバ装置300で共有させるコンテンツを選択した際に、端末装置100に保存されたコンテンツがサーバ装置300に送信される。そして、サーバ装置300において、コンテンツに対する所定期間での操作履歴情報に基づいて、コンテンツの評価値が算出され、算出された評価値に基づいて、端末装置100に保存されたコンテンツが制御される。そのため、例えば、所定期間においてSNS上で友人からの評価値の低いコンテンツは端末装置100から削除できる。一方、評価値の高いコンテンツは、その評価値の高さを明示する情報を付加する、端末装置100にそのまま保存する、或いは、コンテンツ保護機能を有効にすることができる。したがって、ユーザの手間を軽減した上で、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量をできる限り抑制できる。また、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量を抑制する作業をユーザが行う際の作業支援を行うことができる。また、ユーザ間で話題のコンテンツをいつでもすぐにユーザに閲覧させることができる。
以上が、図22で説明した第1コンテンツ処理の詳細の説明である。
次に、図23で説明した第2コンテンツ処理の詳細を説明する。
図33A、図33Bは、実施の形態1における第2コンテンツ処理の全体動作の一例を示すフローチャートである。
S401〜S406は、図24のS101〜S106と同様であるため説明を省略する。
S406の後、端末装置100は、コンテンツと送信時情報とを関連付けてサーバ装置300に送信した後、送信したコンテンツに対して所定操作を適用する(S407)。ここで、所定操作とは、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量を抑制する削除操作や圧縮加工操作を指す。
S407に続くS408〜S409は、図24のS108〜S109と同様であるため説明を省略する。
次に、制御情報作成部306は、制御情報作成処理を行う(S410)。具体的には、前述の通り、評価値が大きいコンテンツほど、ユーザ間で話題のコンテンツと定義されている。そのため、評価の値が高いコンテンツほど、端末装置100に保存し、ユーザ間で話題のコンテンツをいつでもすぐに閲覧可能な状態にしておく。一方、評価値が低いコンテンツほど、ユーザ間で話題のコンテンツではないとし、端末装置100から削除する対象とし、端末装置100のコンテンツ容量を抑制できるようにする。このような考えに基づきコンテンツの評価値に応じた制御情報が生成される。
例えば、制御情報作成部306は、コンテンツの評価値が30未満である場合、制御内容が「何もしない」の制御情報を生成し、コンテンツの評価値が30以上60未満である場合、制御内容が「端末装置に送信」の制御情報を生成し、コンテンツの評価値が60以上である場合、制御内容が「コンテンツ保護機能を有効化した上で、端末装置に送信」の制御情報を生成する。なお、コンテンツ保護機能の有効化は、サーバ装置300側で制御してもよいし、端末装置100側で制御してもよい。
前述の図18の例では、評価期間ID「V1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツ、評価期間ID「V2」の評価期間におけるコンテンツID「C−00002」のコンテンツ、及び評価期間ID「V3」の評価期間におけるコンテンツID「C−00005」のコンテンツの評価値は、それぞれ、「67.9」、「12.81」、「40.32」であった。そのため、制御情報作成部306は、制御内容が、それぞれ、「コンテンツ保護機能を有効化した上で端末装置に送信」、「何もしない」、及び「端末装置に送信」の制御情報を生成する。
なお、ここでは、制御情報の生成方法として、サーバ装置300が管理するコンテンツの評価値に基づき、コンテンツに対して適用する制御情報を生成する方法を示したが、これに限定されない。例えば、制御情報作成部306は、コンテンツの評価値に加え、図4に示す第2サーバ情報テーブルの「残容量」に基づき、制御情報を生成してもよい。
この場合、制御情報作成部306は、サーバ装置300の残容量が所定の閾値(例えば、0.5GB、等)以下となった場合、コンテンツの評価値が低いコンテンツをサーバ装置300から削除するといった制御情報を生成できる。
図33Bに戻り、サーバ装置300のコンテンツ制御部307は、制御情報を端末装置100に送信する(S411)。このとき、サーバ装置300は、制御情報に規定された制御内容に基づき、サーバ装置300が蓄積するコンテンツの制御を併せて行ってもよい。例えば、制御情報と併せてコンテンツを送信する場合、コンテンツ制御部307は、送信対象のコンテンツを複製または加工してもよい。
次に、端末装置100の端末コンテンツ制御部107は、サーバ装置300のコンテンツ制御部307から制御情報を受信する(S412)。
次に、端末コンテンツ制御部107は、受信した制御情報に規定された制御内容に従って端末装置100で管理するコンテンツを制御し(S413)、第2コンテンツ処理を終了する。例えば、制御内容が「制御情報とともに送信したコンテンツを端末装置に蓄積する」の制御情報であれば、端末コンテンツ制御部107は、受信したコンテンツをコンテンツ蓄積部102に蓄積する。また、制御内容が「端末装置からサーバ装置にアクセスしてコンテンツをダウンロードする」の制御情報であれば、端末コンテンツ制御部107は、サーバ装置300にアクセスし、制御情報で指定されたコンテンツをサーバ装置300からダウンロードし、コンテンツ蓄積部102に蓄積する。ここで、S407の所定操作によって端末装置100からコンテンツが削除された結果、該当するコンテンツが端末装置100に存在しなければ、該当するコンテンツは新しいファイルとしてコンテンツ蓄積部102に蓄積される。また、S407の所定操作によって圧縮加工された結果、該当するコンテンツが端末装置100に存在すれば、該当するコンテンツは、圧縮加工されたコンテンツと置換されてコンテンツ蓄積部102に蓄積される。
以上の構成によれば、ユーザが端末装置100から共有するコンテンツを選択した際に、端末装置100に保存されたコンテンツがサーバ装置300に送信された後、端末装置100から削除される。そして、サーバ装置300において、コンテンツに対する所定期間での操作履歴情報に基づいて、コンテンツの評価値が算出され、算出された評価値に基づき、サーバ装置300に保存されたコンテンツが制御される。そのため、例えば、所定期間においてSNS上での友人からの評価の低いコンテンツはサーバ装置300にそのまま保存させて、端末装置100から削除されたままにすることができる。一方、評価が高いコンテンツはサーバ装置300から端末装置100に送信できる。したがって、ユーザが端末装置100からサーバ装置300に送信するコンテンツを選択すると、すぐにそのコンテンツが端末装置100から削除され、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量を抑制できる。また、評価の高いコンテンツは端末装置100に蓄積されるため、端末装置100の所有ユーザは、ユーザ間で話題のコンテンツをいつでもすぐに閲覧できる。
なお、ここでは、図33BのS410の制御情報作成処理は、評価期間が完了した際に、その評価期間でのコンテンツに対する操作履歴情報の累計に基づいて、コンテンツの評価値を算出して制御情報を生成した。但し、これは一例であり、制御情報は、設定した評価期間が完了した際の一度のみだけでなく、所定の間隔毎に生成されてもよい。この場合、図33BのS411〜S413の処理も、所定の間隔毎に行われる。
図18の例では、評価期間ID「V1」の評価期間は、2012年5月1日の17時00分〜2012年5月8日の17時00分の1週間であった。ここで、制御情報の生成間隔を、例えば前回の評価期間の開始日時から1週間とする。すると、制御情報作成部306は、サーバID「S−001」のサーバ装置300のコンテンツID「C−00001」のコンテンツにおける、評価期間ID「V1」の評価期間の次の評価期間を、2012年5月8日の17時00分〜2012年5月15日の17時00分と設定する。そして、制御情報作成部306は、この評価期間に評価期間ID「V1−1」を付与し、第2評価期間情報テーブル(図20)に登録する。同様に、制御情報作成部306は、サーバID「S−001」のサーバ装置300のコンテンツID「C−00002」のコンテンツにおける、評価期間ID「V2」の評価期間の次の評価期間を設定し、その評価期間に評価期間ID「V2−1」を付与し、第2評価期間情報テーブル(図20)に登録する。また、同様に、制御情報作成部306は、サーバID「S−001」のサーバ装置300のコンテンツID「C−00005」のコンテンツにおける、評価期間ID「V3」の評価期間の次の評価期間を設定し、設定した評価期間に評価期間ID「V3−1」を付与し第2評価期間テーブル(図20)に登録する。
ここで、サーバID「S−001」のサーバ装置300における各コンテンツの評価期間ID「V1−1」、「V2−1」、「V3−1」の評価期間における累計操作履歴情報テーブルとして、図21に示す累計操作履歴情報テーブルが得られたとする。この場合、前述同様のコンテンツの評価値の算出方法、及び制御情報の決定方法より、S110の制御情報作成生成処理にて作成される制御情報を以下に示す。
図21の累計操作履歴情報テーブルの例では、前述と同様の算出方法によりコンテンツの評価値を算出すると、評価期間ID「V1−1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00001」のコンテンツ、評価期間ID「V2−1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00002」のコンテンツ、評価期間ID「V3−1」の評価期間におけるコンテンツID「C−00005」のコンテンツの評価値はそれぞれ、「38.66」、「61.24」、「8.33」と算出される。そのため、制御情報作成部306は、前述と同様の制御情報の決定方法により、これら3つのそれぞれのコンテンツに対して、例えば、制御内容が「端末装置に送信」、「コンテンツ保護機能を有効化した上で端末装置に送信」、及び「何もしない」の制御情報を生成する。
以上より、コンテンツID「C−00001」のコンテンツの制御情報は、評価期間ID「V1」の評価期間では制御内容が「コンテンツ保護機能を有効化した上で端末装置に送信」であったが、評価期間ID「V1−1」の評価期間では制御内容が「端末装置に送信」となる。具体的には、コンテンツID「C−00001」のコンテンツの状態は、評価期間ID「V1」の評価期間の後は、端末装置100においてコンテンツ保護機能が有効化されていた状態から、評価期間ID「V1−1」の評価期間の経過後は、端末装置100においてコンテンツ保護機能が無効化された状態に変化する。
また、コンテンツID「C−00002」のコンテンツの制御情報は、評価期間ID「V2」の評価期間では制御内容が「何もしない」であったが、評価期間ID「V2−1」の評価期間では、制御内容が「コンテンツ保護機能を有効化した上で端末装置に送信」となる。具体的には、コンテンツID「C−00002」のコンテンツの状態は、評価期間ID「V2」の評価期間の後は、端末装置100において消去され存在しなかった状態から、期間ID「V2−1」の評価期間の経過後は、端末装置100においてコンテンツ保護機能が有効化された上で存在する状態に変化する。
さらに、コンテンツID「C−00005」のコンテンツの制御情報は、評価期間ID「V3」の評価期間では制御内容が「端末装置に送信」であったが、評価期間ID「V3−1」の評価期間では制御内容が「何もしない」となる。具体的には、コンテンツID「C−00005」のコンテンツの状態は、評価期間ID「V3」の評価期間の後は、端末装置100において存在していた状態から、期間ID「V3−1」の評価期間の経過後は、端末装置100において消去されて存在しない状態に変化する。
かかる構成により、例えば、ある所定期間におけるSNS等のサーバ装置300でのコンテンツに対する友人からの「いいね」やコメント等の評価値が低かったため、端末装置100から一旦削除されたコンテンツでも、その後の別の所定期間における評価値が高くなった際に、再度当該コンテンツをSNSから端末装置100に送信できる。その結果、このコンテンツは、SNSでのユーザ間で話題のコンテンツとしていつでもすぐにユーザに閲覧させることができる。
また、本実施の形態にて、端末装置100の端末コンテンツ制御部107が、端末装置100のコンテンツを2以上のサーバ装置300に送信したとする。そして、この場合、2以上のサーバ装置300が行うS110の制御情報作成処理において、制御情報作成部306がコンテンツの評価値に関わらず、累計操作履歴情報テーブルに登録された累計操作履歴情報をコンテンツに関連付けて管理するという制御内容の制御情報を生成したとする。そして、この制御情報が、コンテンツ制御部307により累計操作履歴情報と関連付けて端末装置100に送信されたとする。この場合、端末装置100の端末コンテンツ制御部107は、コンテンツに対する制御情報を2以上のサーバ装置300から受信した際、2以上のサーバ装置300の累計操作履歴情報に基づき、新たにコンテンツの評価値を算出し、算出した評価値に基づいて、コンテンツに対する制御情報を生成し、端末装置100で管理するコンテンツを制御してもよい。
以下、端末装置100が、コンテンツID「C−00001」のコンテンツをサーバID「S−001」のサーバ装置300と、サーバID「S−002」のサーバ装置300とに送信した場合について具体的に説明する。この場合、サーバID「S−001」のサーバ装置300と、サーバID「S−002」のサーバ装置300とがそれぞれ生成した制御情報が、それぞれ次に示す累計操作履歴情報をそのままコンテンツID「C−00001」のコンテンツに関連付けて管理するという内容であったとする。
まず、サーバID「S−001」のサーバ装置300の累計操作履歴情報は、「いいね」数が6、コメント数が6、肯定的表現数が3、否定的表現数が0、閲覧回数が12、閲覧時間16分06秒、ダウンロード回数が2であったとする。また、サーバ「S−002」のサーバ装置300の累計操作履歴情報は、「いいね」数が4、コメント数が3、肯定的表現数が1、否定的表現数が1、閲覧回数が8、閲覧時間8分32秒、ダウンロード回数が3であったとする。
この場合、端末装置100の端末コンテンツ制御部107は、コンテンツID「C−00001」のコンテンツに対する制御情報と、累計操作履歴情報とをサーバID「S−001」、「S−002」のサーバ装置300から受信した際に、受信した累計操作履歴情報に基づいて、新たにコンテンツID「C−00001」のコンテンツに対する制御情報を生成する。
制御情報の生成にあたり、まず、端末コンテンツ制御部107は、コンテンツID「C−00001」のコンテンツの評価値を算出する。具体的には、例えば、サーバID「S−001」、「S−002」のサーバ装置300から受信したサーバ装置300それぞれでのコンテンツID「C−00001」のコンテンツに対する累計操作履歴情報の要素別の累計の平均値を算出し、平均値が大きいコンテンツほど、コンテンツの評価値が高くなるような前述の計算アルゴリズムを用いてコンテンツの評価値を算出する。なお、ここではサーバID「S−001」、「S−002」のサーバ装置300の累計操作履歴情報の平均値を用いてコンテンツの評価値を算出する方法で説明する。但し、これは一例であり、サーバID「S−001」、「S−002」のサーバ装置300の累計操作履歴情報を利用する方法であれば、例えば、端末コンテンツ制御部107は、単純に両者の累計操作履歴情報を加算する方法を用いて、コンテンツの評価値を算出してもよい。
コンテンツの評価値の算出方法としては前述の通り、例えば、「いいね」数、コメント数、肯定的表現数、閲覧回数、ダウンロード回数に関しては、回数が1増えるごとにコンテンツの評価値を「1.0」加算し、閲覧時間については、時間が1秒増えるごとに、コンテンツの評価値を「0.01」加算し、否定的表現数に関しては、回数が1増えるごとにコンテンツの評価値を「1.0」減算するといった方法がある。
まず、サーバID「S−001」、「S−002」のサーバ装置300から受信したコンテンツID「C−00001」のコンテンツに対する累計操作履歴情報の平均値を算出すると、「いいね」数は5、コメント数は4.5、肯定的表現数は2、否定的表現数は0.5、閲覧回数は10、閲覧時間は12分19秒、ダウンロード回数は2.5となる。よって、端末コンテンツ制御部107は、コンテンツの評価値を、5+4.5+2+(−1)×0.5+10+0.01×(739)+2.5=30.89と算出する。
前述の通り、本実施の形態では、コンテンツの評価値が大きくなるほど、ユーザ間で話題のコンテンツであると定義しているため、評価値が高いコンテンツほど、ユーザの端末装置100に保存し、ユーザ間で話題のコンテンツをいつでもすぐに閲覧可能な状態にしておく。一方、評価値が低いコンテンツほど、ユーザ間での話題のコンテンツではないとし、ユーザの端末装置100から削除する対象とし、端末装置100のコンテンツ容量を抑制できるようにする。本実施の形態では、このような考えに基づきコンテンツの評価値に応じて制御情報を生成する。
よって、端末装置100が自身で管理するコンテンツに対して行う制御情報は、例えば以下のように生成される。例えば、コンテンツの評価値が30未満である場合、端末コンテンツ制御部107は、端末装置100に対象のコンテンツがあれば、コンテンツ制御内容が「削除」の制御情報を生成し、端末装置100に対象のコンテンツがなければ、制御内容が「何もしない」の制御情報を生成する。また、コンテンツの評価値が30以上60未満である場合、端末コンテンツ制御部107は、端末装置100に対象のコンテンツがあれば、制御内容が「何もしない」の制御情報を生成し、端末装置100に対象のコンテンツがなければ、制御内容が「いずれかのサーバ装置より対象のコンテンツを受信」の制御情報を生成する。また、コンテンツの評価値が60以上である場合、端末コンテンツ制御部107は、端末装置100に対象のコンテンツがあれば、制御内容が「コンテンツ保護機能を有効化」の制御情報を生成し、端末装置100に対象のコンテンツがなければ、制御情報内容が「いずれかのサーバ装置より対象のコンテンツを受信した上で、コンテンツ保護機能を有効化」の制御情報を生成する。
コンテンツID「C−00001」の例では、コンテンツの評価値は、30.89である。そのため、端末コンテンツ制御部107は、端末装置100にコンテンツID「C−00001」のコンテンツがあれば、制御内容が「何もしない」の制御情報を生成する。一方、端末装置100にコンテンツID「C−00001」のコンテンツがなければ、端末コンテンツ制御部107は、制御内容が「いずれかのサーバ装置よりコンテンツID「C−00001」のコンテンツを受信」の制御情報を生成する。そして、端末コンテンツ制御部107は、生成した制御情報に規定された制御を該当するコンテンツに対して行う。
以上、実施の形態1によれば、例えば、サーバ装置300等の外部の装置において共有させたコンテンツに対するユーザの操作履歴情報に基づき、端末装置100に蓄積されたコンテンツを制御できる。その結果、共有させたコンテンツに対する操作履歴情報に基づいて、端末装置100に蓄積されたコンテンツの中から関心のあるコンテンツを特定できる。
例えば、端末装置100のコンテンツが複数のSNS等のサーバ装置300に送信された場合でも、複数のSNSでの当該コンテンツに対する所定期間で収集した操作履歴情報に基づいて、当該コンテンツの評価値を算出し、算出した評価値に基づいて、制御情報が生成できる。そのため、例えば、所定期間における複数のSNS等のサーバ装置300でのコンテンツに対する友人からの「いいね」やコメント等の回数の合計が低いコンテンツは端末装置100から削除できる。一方、これらの回数の合計が高いコンテンツは、端末装置100にそのまま保存する、或いは、コンテンツの削除を防ぐコンテンツ保護機能を有効にできる。したがって、ユーザの手間を軽減した上で、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量をできる限り抑制できる。また、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量を抑制する作業をユーザが行う際の作業支援を行うことができる。また、複数のSNSにおいてユーザ間で話題のコンテンツをいつでもすぐにユーザに閲覧させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、例えば、サーバ装置300等の外部の装置において共有したコンテンツに対するユーザの操作履歴に基づき、端末装置100に蓄積されたコンテンツを制御するための制御情報を生成するサーバ装置300について説明した。実施の形態2では、実施の形態1の手法により算出されたコンテンツの評価値に基づいて決定された制御内容を、端末装置100の能力や状態に応じて変更可能とするサーバ装置300の一例について説明する。
図34は、実施の形態2におけるコンテンツ制御装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。図34において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図34において、端末装置100は、図1の構成要素に加え、端末装置情報管理部108を備える。さらに、サーバ装置300は、図1の構成要素に加え、端末装置情報取得管理部308と、端末装置状態検出部309とを備える。本実施の形態においては、サーバ装置300がコンテンツ制御装置に相当する。
端末装置情報管理部108は、端末装置100に関する情報である端末装置情報(例えば、端末装置100の能力情報、端末装置100の利用状態情報)を取得し、管理する。端末装置情報の取得は、例えば、所定期間毎(例えば、1分毎)に行われる。
端末装置情報取得管理部308は、端末装置100の端末装置情報管理部108が管理する端末装置情報を取得し、管理する。ここで、端末装置情報取得管理部308は、例えば、所定期間毎(例えば、1分毎、等)に端末装置情報を取得する。
端末装置状態検出部309は、端末装置100が所定状態にあるか否かを検出する。ここで、端末装置状態検出部309は、例えば、端末装置情報取得管理部308により管理される端末装置情報を参照することにより、端末装置100が所定状態にあるか否かを検出する。
次に、以上の構成を有するコンテンツ制御装置を含むシステムの動作について、図35〜図39を用いて説明する。
図35は、実施の形態2において、端末装置100が管理する第2コンテンツ情報テーブルの一例を示す図である。第2コンテンツ情報テーブルは、コンテンツ情報管理部103により生成され、管理されるテーブルであり、入力部101で取得されたコンテンツに対して、端末装置100を所有するユーザが端末装置100を用いて入力した操作の履歴である操作履歴情報を管理する。図35に示す第2コンテンツ情報テーブルは、「コンテンツID」、「操作履歴」、及び「送信履歴」を備える。
「操作履歴」は、端末装置100を所有するユーザの操作の履歴であり、「閲覧時間」及び「閲覧回数」の要素を備える。「閲覧時間」は、端末装置100を所有するユーザが端末装置100でコンテンツを閲覧した時間である。「閲覧回数」は、端末装置100を所有するユーザが端末装置100でコンテンツを閲覧した回数である。
「送信履歴」は、コンテンツの送信履歴であり、「送信先サーバID」及び「送信日時」の要素を備える。「送信先サーバID」は、コンテンツの送信先のサーバ装置300の識別情報である。「送信日時」は、サーバ装置300にコンテンツを送信した日時である。例えばコンテンツID「C−00003」のコンテンツは、端末装置100を所有するユーザが端末装置100でコンテンツを閲覧した時間が「3分08秒」であり、閲覧した回数が「14回」であり、コンテンツの送信先のサーバ装置300の「送信先サーバID」が「S−002」であり、コンテンツの「送信日時」が「2012年4月20日の17時00分」である。サーバ装置300に送信されていないコンテンツについて、「送信先サーバID」及び「送信日時」の欄には「−」が登録されている。
図36は、実施の形態2において、端末装置100が管理する第1端末装置情報テーブルの一例を示す図である。第1端末装置情報テーブルは、端末装置情報管理部108により生成され、管理されるテーブルである。ここで、端末装置情報とは、端末装置100の能力情報と端末装置100の利用状態情報とのことを指す。具体的な内容は次の通りである。
図36に示す第1端末装置情報テーブルは、「端末装置ID」、「画面解像度」、「容量制限」、「残容量」、「場所情報」の要素を備える。「端末装置ID」は、端末装置100の識別情報である。「画面解像度」は、端末装置100が備える表示部の解像度である。「容量制限」は、端末装置100が保存可能なコンテンツの容量の最大値である。「残容量」は、「容量制限」の値から、既に端末装置100に保存されているコンテンツのサイズの合計値を減算した値であり、端末装置100が保存可能なコンテンツの容量の残量を示す。「場所情報」は、端末装置100が存在する場所情報(緯度と経度)である。
「画面解像度」及び「容量制限」は、能力情報に該当し、「残容量」及び「場所情報」は利用状態情報に該当する。
図36の例では、端末装置ID「D−001」の端末装置100は、画面解像度が「800×480ピクセル」で容量制限が16GBで、残容量が5.6GBで、場所情報が「(35.358256, 138.677559)」である。
図37は、実施の形態2において、端末装置100が管理する第2端末装置情報テーブルの一例を示す図である。第2端末装置情報テーブルは、図36に示した第1端末装置情報テーブルと同様、端末装置情報管理部108により生成され、管理されるテーブルである。図37に示す第2端末装置情報テーブルは、「端末装置ID」、「予定ID」、及び「予定日時」の要素を備え、予定の日時情報が登録されている。
「予定ID」は、端末装置100のスケジュール帳アプリケーション等に登録された予定の識別情報である。「予定日時」は、予定の日時を示す。例えば、端末装置ID「D−001」の端末装置100には、予定ID「P−00001」の予定が登録されており、その予定日時として2012年5月26日の13時00分が登録されている。
図38は、実施の形態2において、サーバID「S−001」のサーバ装置300が管理する第3端末装置情報テーブルの一例を示す図である。第3端末装置情報テーブルは、端末装置情報取得管理部308が、第1端末装置情報テーブル(図36)に登録された情報を端末装置100から所定期間毎に取得し、管理するテーブルである。図38に示す第3端末装置情報テーブルは、図36に示す第1端末装置情報テーブルの要素に加え、更に「サーバID」の要素を備える。「サーバID」は、サーバ装置300の識別情報である。
図39は、実施の形態2において、サーバID「S−001」のサーバ装置300が管理する第4端末装置情報テーブルの一例を示す図である。第4端末装置情報テーブルは、端末装置情報取得管理部308が、第2端末装置情報テーブル(図37)に登録された情報を端末装置100から所定期間毎に取得し、管理するテーブルである。図39に示す第4端末装置情報テーブルは、図37に示す第2端末装置情報テーブルの要素に加え、更に、「サーバID」の要素を備える。
以下、図40A〜図42を用い、本実施の形態におけるコンテンツ処理について説明する。このコンテンツ処理により、ユーザの手間を軽減した上で、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量をできる限り抑制できる。また、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量を抑制する作業をユーザが行う際の作業支援を行うことができる。また、ユーザ間で話題のコンテンツは端末装置100に保存できる。実施の形態1と同様、端末装置100を所有するユーザをユーザ「A」とし、端末装置100とネットワーク200を介して接続されたサーバ装置300をサーバID「S−001」、「S−002」、「S−003」のサーバ装置300とする。
まず、実施の形態2におけるコンテンツ処理の流れを図40A、図40Bを用いて説明する。
S501〜S502は、図24Aに示すS101〜S102と同じであるため、説明を省略する。S502の結果、コンテンツ蓄積部102にコンテンツが存在しない場合(S502がN)、コンテンツ処理は終了される。一方、コンテンツ蓄積部102にコンテンツが存在する場合(S502がY)、コンテンツ情報管理部103は、コンテンツ蓄積部102に蓄積された全てのコンテンツについて、第1コンテンツ情報テーブル(図3)を生成し、コンテンツから抽出したメタ情報を第1コンテンツ情報テーブルに登録する(S503)。ここで、コンテンツ情報管理部103は、コンテンツに記録されたEXIF(Exchangeable Image File Format)情報からメタ情報を抽出すればよい。コンテンツのメタ情報には、コンテンツID、端末装置100でのコンテンツの保存パス、コンテンツのサイズ、コンテンツの撮影日時、コンテンツの種別が含まれる。
更に、コンテンツ情報管理部103は、第2コンテンツ情報テーブル(図35)を生成し、所定期間毎に、端末装置100を所有するユーザ「A」が端末装置100を用いて入力したコンテンツに対する操作の履歴である操作履歴情報を第2コンテンツ情報テーブルに登録する(S503)。ここで、操作履歴情報としては、コンテンツの閲覧時間、コンテンツの閲覧回数、コンテンツの送信先のサーバ装置300のサーバID、及びコンテンツの送信日時が採用される。また、所定期間の単位としては、例えば1日、1週間、1か月等が採用される。
S504は、図24Aに示すS104と同じであるため、説明を省略する。
次に、端末装置情報管理部108は、所定期間毎に、端末装置100の端末装置情報を取得し、第1端末装置情報テーブル及び第2端末装置情報テーブルを生成し、取得した端末装置情報を第1端末装置情報テーブル(図36)及び第2端末装置情報テーブル(図37)に登録する(S505)。ここで、所定期間の単位としては、例えば1分、1時間、1日等が採用される。
具体的には、第1端末装置情報テーブルには、端末装置ID、端末装置100の「画面解像度」、端末装置100の「容量制限」、端末装置100の「残容量」、端末装置100の「場所情報」が登録される。また、第2端末装置情報テーブルには、端末装置ID、端末装置100に登録されている「予定ID」、端末装置100に登録されている「予定日時」が登録される。なお、第1、第2端末装置情報テーブルにおける要素の詳細な説明は前述したので、説明を省略する。
次に、状態検出部104は、端末装置100が所定状態であるかを第1端末装置情報テーブルと第2端末装置情報テーブルとに登録された端末装置情報に基づいて検出する(S506)。ここで、所定状態としては、例えば、第1端末装置情報テーブルに登録された「残容量」が、所定の閾値(例えば、0.5GB、等)以下となった状態、第1端末装置情報テーブルに登録された「場所情報」がユーザによって予め指定された所定の場所に存在する状態、第2端末装置情報テーブルに登録された「予定日時」の所定時間(例えば、1週間、等)前なった状態、及び端末装置100が管理する日時が所定のタイミング(例えば、毎日0時00分、等)となった状態が挙げられる。
この構成により、端末装置100は、端末装置100の残容量が閾値以下になった場合、端末装置100が管理する日時が到来した場合、端末装置100が所定の場所に存在する場合、端末装置100に登録された予定日時の所定時間前になった場合等に、コンテンツをサーバ装置300に送信できる。
端末装置100が所定状態にあることを検出しなかった場合(S506がN)、状態検出部104は、処理をS506に戻し、再度、端末装置100が所定状態であるかを第1端末装置情報テーブルと第2端末装置情報テーブルとに登録された端末装置情報に基づいて検出する。
一方、端末装置100が所定状態にあることを状態検出部104が検出した場合(S506がY)、送信時情報管理部105は、送信時情報決定処理を行う(S507)。送信時情報決定処理の詳細は図41を用いて後ほど説明する。
S508〜S510は、図24A、図24Bに示すS107〜S109と同じであるため、説明を省略する。
次に、サーバ装置300の端末装置情報取得管理部308は、第1端末装置情報テーブル(図36)と第2端末装置情報テーブル(図37)とに登録された端末装置情報を所定期間毎に端末装置100から取得し、第3端末装置情報テーブル(図38)と第4端末装置情報テーブル(図39)とに登録する(S511)。ここで、所定期間の単位として、例えば1分、1時間、1日等が採用される。
次に、制御情報作成部306は、制御情報作成処理を行う(S512)。制御情報作成処理の詳細は図42を用いて後ほど説明する。
次に、端末装置状態検出部309は、端末装置100が所定状態であるかを第3端末装置情報テーブルと第4端末装置情報テーブルとに登録された端末装置情報に基づいて検出する(S513)。ここで、所定状態としては、例えば、第3端末装置情報テーブルに登録された「残容量」が所定の閾値(例えば、0.5GB、等)以下となった状態、第3端末装置情報テーブル(図38)に登録された「場所情報」が、ユーザによって予め指定された所定場所に存在する状態、第4端末装置情報テーブル(図39)に登録された予定日時の所定時間(例えば、1週間、等)前となった状態、端末装置100が管理する日時が所定のタイミング(例えば、毎日0時00分、等)となった状態が挙げられる。
この構成により、サーバ装置300は端末装置100の状態を検出できるため、端末装置100の残容量が閾値以下になった場合、端末装置100が管理する日時が所定のタイミングとなった場合、端末装置100が所定の場所に存在する場合、或いは端末装置100に登録された予定日時の所定時間前になった場合等に、端末装置100のコンテンツを削除する制御情報を端末装置100に送信できる。
次に、端末装置100の所定状態にあることを検出しなかった場合(S513がN)、状態検出部104は、処理をS513に戻し、再度、端末装置100が所定状態であるかを第3端末装置情報テーブルと第4端末装置情報テーブルとに登録された端末装置情報に基づいて検出する。一方、端末装置100が所定状態にあることを状態検出部104が検出した場合(S513がY)、S514の処理を行う。なお、ここでは、端末装置100の所定状態が検出されない限り、S514以降の処理を行わない方法を示したが、端末装置100の所定状態に関わらず、S514以降の処理を行ってもよい。
S514〜S517は、図24Bに示すS111〜S114と同じであるため、説明を省略する。
次に、S507に示した送信時情報管理部105による送信時情報決定処理の流れを図41を用いて説明する。
まず、送信時情報管理部105は、第1コンテンツ情報テーブル(図3)と第2コンテンツ情報テーブルとに登録されたコンテンツ情報と、第3サーバ情報テーブル(図7)及び第4サーバ情報テーブル(図8)に登録されたサーバ情報と、友人間親密度テーブル(図9)に登録された親密度とに基づいて、サーバ装置300に送信するコンテンツのコンテンツID、送信先のサーバ装置300のサーバID、及びコンテンツの公開範囲の種類を抽出する(S601)。
なお、ここでは、ユーザ「A」自身が、サーバ装置300で共有させるコンテンツと、コンテンツの送信先のサーバ装置300と、コンテンツの公開範囲とを全て選択した場合について説明している。但し、これは一例であり、ユーザ「A」はこれらの情報を全て選択する必要はなく、いずれかの情報を選択しなくてもよい。この場合、選択されなかった情報は、予め定められた値が設定されればよい。
また、サーバ装置300に送信するコンテンツの決定方法としては、既に実施の形態1で説明した通り、送信時情報管理部105がユーザの選択によらずに自動で決定する方法を採用してもよい。
例えば、送信時情報管理部105は、図3に示す端末装置100が管理する第1コンテンツ情報テーブルに登録されたコンテンツの「サイズ」が大きいコンテンツから優先して所定数のコンテンツを送信対象のコンテンツとして決定する方法を採用すればよい。或いは、送信時情報管理部105は、図3に示す第1コンテンツ情報テーブルに登録されたコンテンツの「撮影日時」が古いコンテンツから優先して所定数のコンテンツを送信対象のコンテンツとして決定する方法を採用してもよい。
具体的には、送信時情報管理部105は、コンテンツのサイズが4.7MBと最も大きなコンテンツID「C−00003」のコンテンツを送信対象のコンテンツとして選択する、或いは、コンテンツの撮影日時が2012年4月7日14時33分と最も古いコンテンツID「C−00001」のコンテンツを送信対象のコンテンツとして選択する。
また、送信時情報管理部105は、既に実施の形態1にて説明したように、例えば、図3に示す端末装置100が管理する第1コンテンツ情報テーブルに登録されたコンテンツの「サイズ」が、図7に示す第3サーバ情報テーブルに登録された「コンテンツサイズ制限」を超えない最大サイズのコンテンツから優先して、送信対象のコンテンツとして決定できる。
具体的には、コンテンツの送信先がサーバID「S−003」のサーバ装置300である場合、「コンテンツサイズ制限」には3MBが登録されているため、送信時情報管理部105は、3MBを越えない最大のサイズのコンテンツである、サイズが2.5MBのコンテンツID「C−00002」のコンテンツを送信対象のコンテンツとして選択する。
また、サーバ装置300に送信するコンテンツの決定方法としては、例えば、送信時情報管理部105は、図35に示す第2コンテンツ情報テーブルに登録されたコンテンツの「閲覧時間」が短いコンテンツから優先して所定数のコンテンツを送信対象のコンテンツとして決定する方法を採用してもよい。或いは、送信時情報管理部105は、図35に示す第2コンテンツ情報テーブルに登録されたコンテンツの「閲覧回数」が少ないコンテンツから優先して所定数のコンテンツを送信対象のコンテンツとして決定する方法を採用してもよい。或いは、送信時情報管理部105は、図35に示す第2コンテンツ情報テーブルに登録されたコンテンツのサーバ装置300への「送信履歴」から、サーバ装置300に未送信のコンテンツを特定し、未送信のコンテンツから優先して、送信対象のコンテンツを決定する方法を採用してもよい。
具体的には、送信時情報管理部105は、第2コンテンツ情報テーブルにおいて、コンテンツの「閲覧時間」が50秒と最も短いコンテンツID「C−00002」のコンテンツを選択してもよいし、コンテンツの「閲覧回数」が4回と最も少ないコンテンツID「C−00005」のコンテンツを選択してもよいし、サーバ装置300への「送信履歴」が未登録のコンテンツID「C−00001」、「C−00002」、「C−00005」のいずれかのコンテンツを選択してもよい。
また、コンテンツの送信先のサーバ装置300の決定方法としては、既に実施の形態1にて説明した方法を採用すればよい。例えば、図7に示す第3サーバ情報テーブルに登録された「コンテンツサイズ制限」の値が大きいサーバ装置300から優先して送信先のサーバ装置300を決定すればよい。或いは、送信時情報管理部105は、図7に示す第3サーバ情報テーブルに登録された「残容量」が大きいサーバ装置300から優先して送信先のサーバ装置300を決定してもよい。
具体的には、送信時情報管理部105は、第3サーバ情報テーブルに登録されたサーバ装置300の「コンテンツサイズ制限」が最大の10MBのサーバID「S−002」のサーバ装置300を選択してもよい。或いは、送信時情報管理部105は、第3サーバ情報テーブルに登録された「残容量」が無制限であり最大のサーバID「S−002」のサーバ装置300を選択すればよい。
或いは、送信時情報管理部105は、既に実施の形態1にて説明したように、例えば、図8に示す第4サーバ情報テーブルに登録された「ユ−ザ間の関係性情報」の「友人数」が多いサーバ装置300から優先して、コンテンツの送信先のサーバ装置300を決定してもよい。具体的には、送信時情報管理部105は、第4サーバ情報テーブルにおいて、「友人数」が10人で最多であるサーバID「S−001」のサーバ装置300を送信先のサーバ装置300として決定すればよい。
また、送信時情報管理部105は、例えば、図35に示す第2コンテンツ情報テーブルの「送信履歴」における登録数が多いサーバ装置300から優先して、送信先のサーバ装置300を決定してもよい。また、送信時情報管理部105は、「送信履歴」に登録された、前回、コンテンツを送信したサーバ装置300から優先して、送信先のサーバ装置300を決定してもよい。具体的には、送信時情報管理部105は、「送信履歴」における登録数が「2」と最多であるサーバ「S−002」を送信先のサーバ装置300として決定すればよい。或いは、送信時情報管理部105は、「送信履歴」において前回の送信日時である「2012年4月21日の15時15分」にコンテンツを送信したサーバID「S−002」のサーバ装置300を送信先のサーバ装置300として決定すればよい。
また、送信時情報管理部105は、コンテンツの公開範囲として、例えば「友人」等予め定めた所定値を利用すればよい。
S602〜S605は、図25に示すS202〜S205と同じであるため、説明を省略する。
次に、S512に示した制御情報作成部306による制御情報作成処理の流れを図42を用いて説明する。なお、ここでは、制御情報の生成対象が、サーバID「S−001」のサーバ装置300のコンテンツID「C−00001」のコンテンツである場合について説明する。
S701〜S705は、図26に示すS301〜S305と同じであるため、説明を省略する。
次に、制御情報作成部306は、S705で算出したコンテンツの評価値と第3端末装置情報テーブル(図38)の端末装置情報に基づき、コンテンツに適用する制御情報を生成し、制御情報テーブルに登録し(S706)、制御情報作成処理を終了する。
具体的には、まず、制御情報作成部306は、図11に示すコンテンツ情報テーブルから、S305で評価値を算出したコンテンツの「コンテンツID」と、「端末装置での保存パス」とを抽出し、「制御情報ID」と関連付けて、制御情報テーブル(図19)に登録する。次に、制御情報作成部306は、S705で算出したコンテンツの評価値と、第3端末装置情報テーブルに登録された端末装置情報とに基づいて、コンテンツに適用する制御情報を作成し、制御情報テーブル(図19)に登録する。
ここで、制御情報に関しては、本実施の形態では、コンテンツの評価値が大きくなるほど、ユーザ間で話題のコンテンツであると定義している。そのため、評価値が高いコンテンツほど、ユーザの端末装置100に保存させて、ユーザ間で話題のコンテンツをいつでもすぐに閲覧可能な状態にしておく。一方、評価値が低いコンテンツほど、ユーザ間での話題のコンテンツではないとし、ユーザの端末装置100から削除する対象とし、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量を抑制する。このような考えに基づいて、制御情報作成部306は、コンテンツを評価し、制御情報を作成する。
本実施の形態では、例えば、実施の形態1の手法により決定された制御情報の制御内容を、端末装置100の能力や状態に応じて変更できる。
例えば、端末装置情報の「残容量」が多いほど、「削除」の制御情報を作成する際のコンテンツの評価値の基準値が小さくされ、端末装置情報の「残容量」が少ないほど、「コンテンツ保護機能を有効化」の制御情報を作成する際のコンテンツの評価値の基準値が大きくされる。
例えば、制御情報作成部306は、端末装置情報の「残容量」が、「容量制限」の60%以上である場合、コンテンツの評価値が30未満であれば、制御内容が「削除」の制御情報を作成し、コンテンツの評価値が30以上60未満であれば、制御内容が「何もしない」の制御情報を作成し、コンテンツの評価値が60以上であれば、制御内容が「コンテンツ保護機能を有効化」の制御情報を生成する。また、制御情報作成部306は、例えば、端末装置情報の「残容量」が、「容量制限」の30%以上60%未満である場合、コンテンツの評価値が45未満であれば、制御内容が「削除」の制御情報を生成し、コンテンツの評価値が45以上75未満であれば、制御内容が「何もしない」の制御情報を生成し、コンテンツの評価値が75以上であれば、制御内容が「コンテンツ保護機能を有効化」の制御情報を生成する。
また、制御情報作成部306は、端末装置情報の「残容量」が、例えば、容量制限の30%未満である場合、コンテンツの評価値が60未満であれば、制御内容が「削除」の制御情報を生成し、コンテンツの評価値が60以上90未満であれば、制御内容が「何もしない」の制御情報を生成し、コンテンツの評価値が90以上であれば、制御内容が「コンテンツ保護機能を有効化」の制御情報を生成する。
具体的には、図38に示す第3端末装置情報テーブルでは、「残容量」が5.6GBであり、「容量制限」が16GBであるため、「残容量」は、「容量制限」の35%であり、容量制限の30%以上60%未満に該当する。よって、制御情報作成部306は、コンテンツの評価値が45未満であれば、制御内容が「削除」の制御情報を生成し、コンテンツの評価値が45以上75未満であれば、制御内容が「何もしない」の制御情報を生成し、コンテンツの評価値が75以上であれば、制御内容が「コンテンツ保護機能を有効化」の制御情報を生成する。
なお、この制御情報の決定方法は、端末装置100の「残容量」が少ないほど、端末装置100のコンテンツの保存可能な容量を確保するべきという考えに基づき、削除対象となるコンテンツを多くするために、削除対象となるコンテンツを決定する際のコンテンツの評価値の基準値が高く設定されている。逆に、端末装置100の残容量が多くなるほど、端末装置100のコンテンツの保存可能な容量を確保するより、少しでも話題のコンテンツを端末装置100に保存しておくべきという考えに基づき、削除対象となるコンテンツを少なくするために、削除対象となるコンテンツを決定する際のコンテンツの評価値の基準値が低く設定されている。
また、前述の制御情報の作成方法において、制御情報が「削除」以外である場合については、制御情報作成部306は、例えば、端末装置100の利用状態情報と端末装置100の能力情報とを用いて、端末装置100のコンテンツが保存可能な容量が所定の閾値以下であれば、端末装置100の能力情報に応じてコンテンツを縮小する、或いは、所定の大きさにコンテンツを縮小した後、端末装置100に送信する制御情報を作成してもよい。
具体的には、図36に示した第1端末装置情報テーブルの端末装置100の「残容量」が所定の閾値(例えば、残容量が容量制限の40%、等)以下になった場合、制御情報作成部306は、常に、第1端末装置情報テーブルに登録された端末装置100の「画面解像度」と同等の大きさにコンテンツを圧縮加工する制御情報を追加すればよい。
例えば、前述の制御情報の作成方法において作成された「何もしない」の制御情報は、「端末装置の画面解像度と同等のサイズに圧縮加工」となり、「コンテンツ保護機能を有効化」の制御情報は、「端末装置の画面解像度と同等のサイズに圧縮加工し、コンテンツ保護機能を有効化」となる。
なお、ここでは圧縮加工するコンテンツの大きさとして、「画面解像度」と同等の大きさを採用したが、これに限定されず、例えば、予め規定した大きさを採用してもよい。これにより、端末装置100の「残容量」が少ない場合でも、ユーザ間で話題のコンテンツをより多く端末装置100に保存できる。
以上、実施の形態2によれば、例えば、サーバ装置300等の外部の装置で共有させたコンテンツに対するユーザの操作履歴情報と、端末装置100の能力又は状態に関する情報とに基づいて、端末装置100に蓄積されたコンテンツを制御できる。その結果、共有させたコンテンツに対する操作履歴情報に基づいて、端末装置100に蓄積されたコンテンツの中から関心のあるコンテンツを特定できる。
例えば、端末装置100の所定状態を検出した際に、コンテンツ情報に基づいてサーバ装置300に送信するコンテンツを決定し、端末装置100に保存された当該コンテンツがサーバ装置300に送信される。そして、サーバ装置300において、当該コンテンツに対する操作の入力が許可されたユーザによる当該コンテンツに対する所定期間での操作履歴情報に基づき、当該コンテンツの評価値が算出され、算出された評価値に基づき、端末装置100に保存された当該コンテンツが制御される。そのため、例えば、ユーザは、サーバ装置300で共有させるコンテンツを選択する操作を端末装置100に入力しなくても、端末装置100のコンテンツの残容量が所定の閾値以下となった場合、端末装置100で管理する日時が所定のタイミングとなった場合、端末装置100が所定の場所に存在する場合、端末装置100に登録された予定日時の所定時間前のタイミングとなった場合等に、端末装置100のコンテンツをサーバ装置300に送信できる。また、所定期間においてSNS等のサーバ装置300でのコンテンツに対する友人からの「いいね」やコメント等の評価が低いコンテンツは端末装置100から削除できる。一方、評価が高いコンテンツは端末装置100にそのまま保存する、或いは、コンテンツの削除を防ぐコンテンツ保護機能を有効にできる。したがって、ユーザの手間を軽減した上で、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量をできる限り抑制できる。また、端末装置100が蓄積するコンテンツの容量を抑制する際のユーザの作業支援を行うことができる。また、ユーザ間で話題のコンテンツをいつでもすぐにユーザに閲覧させることができる。
なお、以上で説明した実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、本発明は前記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
例えば、上記の実施の形態においては、端末装置100から送信されたコンテンツの蓄積と、蓄積したコンテンツに対する操作履歴情報との蓄積を、サーバ装置300が行うこととした。しかしながら、端末装置100から送信されたコンテンツの蓄積と、蓄積したコンテンツに対する操作履歴情報の蓄積とを、サーバ装置300で行わず、サーバ装置300とは異なるコンテンツ管理装置が行ってもよい。
図43は、コンテンツ及び操作履歴情報をサーバ装置300とは別のコンテンツ管理装置500が行う態様を採用した場合のシステムの構成の一例を示す図である。
この場合、サーバ装置300に、コンテンツ管理装置500から操作履歴情報を取得する履歴情報取得部4301を設ける。そして、コンテンツ制御部307は、履歴情報取得部4301が取得した操作履歴情報に基づき制御情報を生成すればよい。
また、この態様では、サーバ装置300ではなくコンテンツ管理装置500に受信コンテンツ蓄積部501及び操作履歴情報管理部502が設けられている。
また、上記の実施の形態では、端末コンテンツ制御部107によるコンテンツに対する制御は、サーバ装置300から、共有したコンテンツの操作履歴情報に基づく制御情報を受信することにより行われることとしたが、この例に限らない。例えば、図44に示すように端末装置100がサーバ装置300に送信したコンテンツに対する操作履歴情報を取得する操作履歴情報取得部4601を、端末装置100に設ける。そして、端末コンテンツ制御部107に、サーバ装置300が備える制御情報作成部306の機能を持たせる。そして、端末コンテンツ制御部107は、操作履歴情報取得部4601が取得した操作履歴情報に基づいて、制御情報を生成し、生成した制御情報に基づいて端末装置100に蓄積されたコンテンツを制御すればよい。
次に、上記の実施の形態による端末装置100、サーバ装置300、及び操作入力装置400のハードウェアの構成について説明する。図45は、実施の形態1、2による端末装置100、サーバ装置300、及び操作入力装置400に適用されるコンピュータのハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。このコンピュータは、入力装置4401、ROM(リードオンリメモリ)4402、CPU(中央演算処理装置)4403、RAM(ランダムアクセスメモリ)4404、外部記憶装置4405、表示装置4406、記録媒体駆動装置4407、及び通信装置4408を備える。各ブロックは内部のバスに接続され、このバスを介して種々のデータ等が入出され、CPU4403の制御の下、種々の処理が実行される。
入力装置4401は、キーボード、マウス等から構成され、ユーザが種々のデータを入力するために使用される。ROM4402には、BIOS(Basic Input/Output System)等のシステムプログラムが記憶される。外部記憶装置4405は、ハードディスクドライブ等から構成され、所定のOS(Operating System)及びコンテンツ処理プログラム等が記憶される。CPU4403は、外部記憶装置4405からOS及びコンテンツ処理プログラム等を読み出し、各ブロックの動作を制御する。RAM4404は、CPU4403の作業領域等として用いられる。
表示装置4406は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイにより構成され、CPU4403の制御の下に種々の画像を表示する。記録媒体駆動装置4407は、DVDドライブ、フレキシブルディスクドライブ等から構成される。記録媒体4409は、例えば、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体により構成され、コンピュータを端末装置100、サーバ装置300として機能させるコンテンツ制御プログラムを記録する。
通信装置4408は、例えば、コンピュータをインターネットに接続するための通信装置により構成され、CPU4403の制御の下、インターネットを介して他の機器との間でデータを送受する。
なお、図1等に示す入力部101、301は、入力装置4401、CPU4403、及び通信装置4408により構成され、CPU4403がコンテンツ制御プログラムを実行することで実現される。また、図1等に示すコンテンツ蓄積部102、302は、例えば、CPU4403、外部記憶装置4405、及び通信装置4408により構成され、CPU4403がコンテンツ制御プログラムを実行することで実現される。また、図1等に示すコンテンツ情報管理部103、送信時情報管理部105、サーバ情報管理部304、及び操作履歴情報管理部305は、CPU4403及び記憶装置(RAM4404及び外部記憶装置4405)により構成され、CPU4403がコンテンツ制御プログラムを実行することで実現される。
また、図1等に示す状態検出部104、及び制御情報作成部306は、CPU4403により構成され、CPU4403がコンテンツ制御プログラムを実行することで実現される。また、図1等に示す端末コンテンツ制御部107、サーバ情報取得管理部106、受信コンテンツ情報管理部303、及びコンテンツ制御部307は、CPU4403、及び通信装置4408により構成され、CPU4403がコンテンツ制御プログラムを実行することで実現される。
このように、上記の実施の形態で説明した手順はコンテンツ制御プログラムにより記述され、CPU4403がメモリからコンテンツ制御プログラムを読み出して、実行することにより実現される。
また、コンテンツ制御プログラムをDVD等の記録媒体に格納して、頒布するようにしてもよい。また、コンテンツ制御プログラムをインターネット等の伝送媒体を介して広く流通させてもよい。
上記の各実施の形態にかかる各構成は、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成は、1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIと表現したが、回路の集積度の違いによっては、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと称呼されることもある。また、集積回路化の手法は、LSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで集積回路化を行ってもよい。また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサー(ReConfigurable Processor)を用いてもよい。或いは、これらの機能ブロックの演算は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)やCPU(Central Processing Unit)等を用いて演算することもできる。さらに、これらの処理ステップはプログラムとして記録媒体に記録して実行することで処理することもできる。
(実施の形態の纏め)
(1)本発明の一態様に係るコンテンツ制御装置は、端末装置とネットワークを介して接続されたコンテンツ制御装置であって、前記端末装置から受信したコンテンツを蓄積する受信コンテンツ蓄積部と、前記受信コンテンツ蓄積部に蓄積された第1コンテンツに対して、前記ネットワークを介して接続された操作入力装置及び前記端末装置で入力されたユーザの操作の履歴である操作履歴情報を管理する操作履歴情報管理部と、前記操作履歴情報に基づいて、前記第1コンテンツに対応するコンテンツであって、前記端末装置に蓄積されたコンテンツである第2コンテンツを制御するための制御情報を生成する制御情報作成部と、前記生成された制御情報を前記端末装置に送信するコンテンツ制御部とを備える。
この構成によれば、ユーザ間でコンテンツを共有させるためにコンテンツ制御装置に蓄積された第1コンテンツに対して、端末装置及び操作入力装置を用いて入力されたユーザの操作の履歴である操作履歴情報に基づいて、第1コンテンツに対応する第2コンテンツを制御するための制御情報が生成される。ここで、ユーザの関心が高いコンテンツはユーザによる操作数が多いというような傾向が現れる。その結果、操作履歴情報に基づいて制御情報を生成し、第2コンテンツを制御することで、端末装置に蓄積された第2コンテンツの中からユーザの関心の高い第2コンテンツを特定できる。
(2)前記制御情報は、前記第2コンテンツに所定の情報を対応付けて表示部に表示させる指示を含んでもよい。
この構成によれば、第2コンテンツを一覧表示する際に、第2コンテンツに対して、所定の情報を付加して表示できる。その結果、端末装置の所有ユーザは、一覧表示された第2コンテンツの中からユーザ間で関心の高い第2コンテンツを容易に特定できる。
(3)前記所定の情報は、前記第1コンテンツに対する前記操作履歴情報であってもよい。
この構成によれば、第2コンテンツを一覧表示する際に、操作履歴情報を付加して表示できる。その結果、端末装置の所有ユーザは、一覧表示された第2コンテンツの中からユーザ間で関心の高い第2コンテンツを容易に特定できる。
(4)前記制御情報作成部は、前記操作履歴情報に基づいて前記第1コンテンツに対する前記ユーザの関心の高さを示す評価値を算出し、算出した評価値に基づいて、前記制御情報を生成してもよい。
この構成によれば、コンテンツ制御装置で共有させた第1コンテンツに対するユーザの関心の高さを評価値によって表すことができる。
(5)前記制御情報作成部は、前記評価値が所定の閾値より低い場合、前記第2コンテンツを削除する制御情報を生成してもよい。
この構成によれば、ユーザによりあまり操作されず、評価値が低く算出された第1コンテンツに対応する第2コンテンツを端末装置から削除できる。その結果、端末装置の容量を確保できる。
(6)前記制御情報作成部は、前記評価値が所定の閾値より高い場合、前記第2コンテンツが削除されないように保護する制御情報を生成してもよい。
この構成によれば、ユーザにより頻繁に操作され、評価値が高く算出された第1コンテンツに対応する第2コンテンツが端末装置から削除されることを防止できる。その結果、ユーザ間の関心の高い第2コンテンツを保護できる。
(7)前記端末装置は、前記コンテンツを前記コンテンツ制御装置に送信した後に圧縮又は削除し、前記制御情報作成部は、前記評価値が所定の閾値より高い第1コンテンツに対応する第2コンテンツを、前記コンテンツ制御装置から前記端末装置に取得させるための制御情報を生成してもよい。
この構成によれば、容量を確保するために、コンテンツ制御装置に送信したコンテンツを端末装置から削除又は圧縮させる構成を採用した場合であっても、ユーザ間の関心の高い第1コンテンツに対応する第2コンテンツが端末装置に取得される。そのため、ユーザ間の関心の高いコンテンツのみを端末装置に蓄積させ、端末装置のメモリリソースの容量を確保できる。また、制御情報の受信後に端末装置が第2コンテンツをコンテンツ制御装置から取得しているため、コンテンツ制御装置が制御情報を送信する際のデータ量が削減でき、制御情報を速やかに端末装置に送信できる。
(8)前記端末装置は、前記コンテンツを前記コンテンツ制御装置に送信した後に圧縮又は削除し、前記制御情報作成部は、前記評価値が所定の閾値より高い第1コンテンツに対応する第2コンテンツを前記端末装置に蓄積させるための制御情報を生成し、前記コンテンツ制御部は、前記制御情報を前記第2コンテンツと対応付けて前記端末装置に送信してもよい。
この構成によれば、容量を確保するために、コンテンツ制御装置に送信したコンテンツを端末装置から削除又は圧縮させる構成を採用した場合であっても、ユーザ間の関心の高い第1コンテンツに対応する第2コンテンツが端末装置に取得される。そのため、ユーザ間の関心の高いコンテンツのみを端末装置に蓄積させ、端末装置のメモリリソースの容量を確保できる。また、制御情報と併せて第2コンテンツが送信されているため、第2コンテンツを端末装置に蓄積させる際の処理ステップ数を削減できる。
(9)前記コンテンツ制御部は、前記第1コンテンツを前記制御情報と対応付けて前記端末装置に送信してもよい。
この構成によれば、第1コンテンツ自体が端末装置に蓄積される。
(10)前記コンテンツ制御部は、前記第1コンテンツを加工し、加工したコンテンツを前記制御情報と対応付けて前記端末装置に送信してもよい。
この構成によれば、加工された第1コンテンツが端末装置に蓄積される。加工の一例としては、端末装置の残容量や画面解像度に適合するように第1コンテンツを圧縮することが挙げられる。
(11)前記端末装置の能力または状態に関する端末装置情報を取得する端末装置情報取得部を更に備え、前記制御情報作成部は、前記操作履歴情報及び前記端末装置情報に基づいて、前記制御情報を生成してもよい。
この構成によれば、評価値に加えて、端末装置の能力又は状態を考慮して第2コンテンツが制御できる。
(12)記端末装置情報は、前記端末装置が前記第2コンテンツを蓄積可能な残容量を含み、前記制御情報作成部は、前記操作履歴情報に基づいて前記第1コンテンツに対するユーザの関心の高さを示す評価値を算出し、前記評価値が所定の評価基準値よりも低い前記第1コンテンツに対応する前記第2コンテンツに対して削除の制御情報を生成するものであり、前記残容量が低くなるにつれて前記評価基準値を高く設定してもよい。
この構成によれば、残容量が高い場合は端末装置に多くの第2コンテンツを蓄積させ、残容量が低い場合は端末装置に蓄積される第2コンテンツを少なくできる。その結果、端末装置のメモリリソースを適切に消費できる。
(13)前記操作履歴情報は、少なくとも、前記第1コンテンツに対する同意情報、前記第1コンテンツに対するコメント情報、前記第1コンテンツの閲覧回数、及び前記第1コンテンツのダウンロード回数の少なくともいずれか1つを含んでもよい。
この構成によれば、第1コンテンツに対する同意情報、第1コンテンツに対するコメント情報、第1コンテンツの参照回数、第1コンテンツのダウンロード回数の少なくともいずれか1つが用いられて制御情報が生成される。よって、これらの情報を考慮に入れて第2コンテンツを制御できる。
(14)前記制御情報作成部は、所定の評価期間において、前記同意情報の入力数、前記コメント情報の数、前記閲覧回数、及び前記ダウンロード回数のうち少なくとも1つの累計を算出し、算出した累計に基づいて、前記第1コンテンツに対するユーザの関心の高さを示す評価値を算出し、算出した評価値に基づいて前記制御情報を生成してもよい。
この構成によれば、同意情報の入力数、コメント情報数、閲覧回数、及びダウンロード回数の少なくとも1つの累計を用いて評価値が算出される。そのため、これらの情報の入力回数が多い第1コンテンツほど評価値を高く算出できる。
(15)本発明の一態様のコンテンツ制御装置は、端末装置及びコンテンツ管理装置とネットワークを介して接続されたコンテンツ制御装置であって、前記端末装置から送信され、前記コンテンツ管理装置に蓄積された第1コンテンツに対して、前記ネットワークを介して接続された操作入力装置及び前記端末装置で行われた操作の履歴である操作履歴情報を取得する操作履歴情報取得部と、前記操作履歴情報に基づいて、前記第1コンテンツに対応するコンテンツであって、前記端末装置に蓄積されたコンテンツである第2コンテンツを制御するための制御情報を生成するコンテンツ制御部とを備える。
この構成によれば、第1コンテンツをコンテンツ制御装置ではなくコンテンツ管理装置に蓄積させる態様を採用した場合であっても、(1)と同じ効果が得られる。
(16)本発明の一態様の端末装置は、コンテンツを蓄積する端末装置であって、前記端末装置から送信され、ネットワークを介して接続されたサーバ装置に蓄積された第1コンテンツに対して、前記ネットワークを介して接続された操作入力装置及び前記端末装置で入力されたユーザの操作の履歴である操作履歴情報に基づいて、前記第1コンテンツに対応するコンテンツであって、前記端末装置に蓄積されたコンテンツである第2コンテンツを制御する端末コンテンツ制御部を備える。
この構成によれば、サーバ装置で共有させた第1コンテンツに対する操作履歴情報に基づいて第1コンテンツに対応する第2コンテンツを制御する端末装置を提供できる。
(17)前記操作履歴情報を前記サーバ装置から取得する操作履歴情報取得部を更に備え、前記端末コンテンツ制御部は、前記操作履歴情報取得部が取得した操作履歴情報に基づいて、前記第2コンテンツを制御するための制御情報を生成してもよい。
この構成によれば、端末装置において、操作履歴情報を取得して制御情報を生成する構成をとることができる。
(18)前記端末コンテンツ制御部は、前記操作履歴情報に基づいて前記サーバ装置が生成した前記第2コンテンツを制御するための制御情報を受信し、前記制御情報に基づいて前記第2コンテンツを制御してもよい。
この構成によれば、端末装置は、サーバ装置により生成された制御情報を受信して第2コンテンツを制御する構成をとることができる。