JP6110641B2 - 送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定する方法及びデバイス - Google Patents

送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定する方法及びデバイス Download PDF

Info

Publication number
JP6110641B2
JP6110641B2 JP2012255894A JP2012255894A JP6110641B2 JP 6110641 B2 JP6110641 B2 JP 6110641B2 JP 2012255894 A JP2012255894 A JP 2012255894A JP 2012255894 A JP2012255894 A JP 2012255894A JP 6110641 B2 JP6110641 B2 JP 6110641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
matrix
symbol
symbols
data symbols
fourier transform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012255894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013110745A (ja
Inventor
ブリュネル、ロイク
ヴァスコンセロス、フォンテス・フェリペ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric R&D Centre Europe BV Netherlands
Original Assignee
Mitsubishi Electric R&D Centre Europe BV Netherlands
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric R&D Centre Europe BV Netherlands filed Critical Mitsubishi Electric R&D Centre Europe BV Netherlands
Publication of JP2013110745A publication Critical patent/JP2013110745A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6110641B2 publication Critical patent/JP6110641B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/022Channel estimation of frequency response
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • H04L25/0228Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals
    • H04L25/023Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols
    • H04L25/0236Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols using estimation of the other symbols
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/024Channel estimation channel estimation algorithms
    • H04L25/0242Channel estimation channel estimation algorithms using matrix methods

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

本発明は、包括的には、離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT−S−OFDM)方式としても知られているシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)方式を用いて、送信元と受信機との間のリンクを推定する方法及びデバイスに関する。
リンクは、例えば、電力線通信において用いられるような無線リンク又は有線リンクである。
シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)は、周波数分割多元接続方式である。他の多元接続方式と同様に、SC−FDMAは、共有された通信リソースへの複数のユーザの割り当てを扱う。SC−FDMAは、従来の直交周波数分割多元接続(OFDMA)処理の前に付加的なDFT処理を有するという意味で、線形プリコーディング型(linearly precoded)のOFDMA方式として解釈することができる。OFDMとまさに同様に、シンボルブロック間のマルチパス伝播によって引き起こされる時間拡散を効率的に取り除くことを考慮して、シンボルブロック間に周期的な繰り返しを有するガードインターバルが導入される。
SC−FDMAの際立った特徴は、マルチキャリア伝送方式であるOFDMAとは対照的に、SC−FDMAでは、適切なサブキャリアが用いられると、シングルキャリアの送信信号が得られるということである。
適切なサブキャリアとは、等間隔にされたサブキャリアである。
SC−FDMAの本来的なシングルキャリア構造のおかげで、SC−FDMAがOFDM及びOFDMAを上回る顕著な利点は、その送信信号が低いピーク対平均電力比(PAPR)を有するということである。この低PAPR特性は、サブキャリアが適切なサブキャリアとは異なっている場合にも依然として保持される。
直感的には、この論拠は、OFDMでは送信シンボルが複数のサブキャリアを直接変調するのに対して、SC−FDMAでは送信シンボルが最初にDFTブロックによって前処理されるということにある。
ハードウェアのキャパシティが絶えず増加しているため、物理層の機能の改善を可能にする反復受信機を実装することが実現可能になる。これらの機能の中でも、チャネル推定は、特にチャネル復号器からのフィードバックを必要とするデータ支援型方法から利益を受ける。反復期待値最大化法は、それらの方法のうちの1つである。
データ支援型チャネル推定は、反復原理又はターボ原理を実装する受信機において有益である。反復受信機において、ターボ原理は種々のモジュール間での軟情報の交換に基づく。1つのブロックの出力における軟情報は事前情報として別のブロックに供給され、この別のブロックはその性能を増強するためにこの追加情報を用いる。
ブロックのうちの少なくとも1つは復号器であり、符号化ビットをインターリーブすることは、2つの隣接したビットに関する可能な限り独立した軟情報を作成するために有益である。
ターボ原理はチャネル推定に対して適用することができる。軟検出後、データシンボルがパイロットとして用いられ、チャネル推定が精緻化される。しかしながら、これらの「新たなパイロット」をどの程度信頼すべきであるかを推定器に知らせるメカニズムが必要とされ、軟情報はこのようにして用いられる。軟検出は、最も可能性の高い変調シンボルを与えるだけでなく、その変調シンボルの事後確率及び他の変調シンボルの事後確率も与える。したがって、チャネル推定器ブロックは、どの「パイロット」を最も信頼すべきであるかを知る。
本発明は、受信機によるチャネルインパルス応答の反復推定を可能にする方法及びデバイスを提供することを目的とする。
この目的のために、本発明は、送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定する方法に関する。送信元によって送信されるデータは符号化されてデータシンボルとして編成され、当該データシンボルは、直列から並列に変換され、離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散され、当該周波数領域に拡散されたデータシンボルは、周波数帯域のN個のサブキャリアの中の送信用に割り当てられたP個のサブキャリアにマッピングされ、逆離散フーリエ変換モジュールによって時間領域に逆変換され、並列から直列に変換され、データシンボルを表す信号の形態で受信機に転送される。この方法は、受信機によって実行されるステップであって、
− サイズP×Lの第1の行列を求めるとともに、サイズP×Pの離散フーリエ変換行列を求めるステップであって、Lはチャネルインパルス応答において想定されるタップ数である、求めるステップと、
− 受信データシンボルを生成するために、データシンボルを表す受信信号を復調するステップと、
− 受信データシンボルを並列化するステップと、
− 並列化された受信データシンボルに対して離散フーリエ変換を実行するステップと、
− 変換された受信データシンボルをサブキャリアからデマッピングするステップと、
− デマッピングされた受信データシンボルからチャネルインパルス応答を反復的に推定するステップであって、当該チャネル推定は、第1の行列と、離散フーリエ変換行列と、転送されたデータシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい事後確率に従って規定される第2の行列とに依存する、推定するステップと
を含むことを特徴とする。
また、本発明は、送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定するデバイスにも関する。送信元によって送信されるデータは符号化されてデータシンボルとして編成され、当該シンボルは、直列から並列に変換され、離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散され、当該周波数領域に拡散されたデータシンボルは、周波数帯域のN個のサブキャリアの中の送信用に割り当てられたP個のサブキャリアにマッピングされ、逆離散フーリエ変換モジュールによって時間領域に逆変換され、並列から直列に変換され、データシンボルを表す信号の形態で受信機に転送される。このデバイスは、受信機に含まれ、
− サイズP×Lの第1の行列を求めるとともに、サイズP×Pの離散フーリエ変換行列を求める手段であって、Lはチャネルインパルス応答において想定されるタップ数である、求める手段と、
− 受信データシンボルを生成するために、データシンボルを表す受信信号を復調する手段と、
− 受信データシンボルを並列化する手段と、
− 並列化された受信データシンボルに対して離散フーリエ変換を実行する手段と、
− 変換された受信データシンボルをサブキャリアからデマッピングする手段と、
− デマッピングされた受信データシンボルからチャネルインパルス応答を反復的に推定する手段であって、当該チャネル推定は、第1の行列と、離散フーリエ変換行列と、転送されたデータシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい事後確率に従って規定される第2の行列とに依存する、推定する手段と
を備えることを特徴とする。
したがって、転送されたデータシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい事後確率を効率的に用いることによって、チャネル推定は反復ごとに改善される。
特定の特徴によれば、第2の行列は対角行列であり、当該対角行列の要素は、離散フーリエ変換行列及び第4の行列から得られる第3の行列の対角要素であり、第4の行列の要素は、
Figure 0006110641
及び
Figure 0006110641
に等しく、ここで、APP(X=α)はデータシンボルXがαに等しい事後確率であり、αは取り得る変調シンボルのl番目の変調シンボルであり、Mは取り得る変調シンボルの総数であり、(・)は(・)の共役を示す。
したがって、転送されたシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい全ての事後確率は、第4の行列を生成することによって効率的に用いられる。
特定の特徴によれば、第2の行列は、
Figure 0006110641
に等しく、ここで、diag(・)はその対角がベクトル(・)である対角行列を示し、diagM(・)は行列(・)の対角の要素から構成されるベクトルを示し、Fは離散フーリエ変換行列であり、(・)は(・)の転置共役を示す。
特定の特徴によれば、(i+1)回目の反復におけるチャネルインパルス応答は、次の式に従って求められ、
Figure 0006110641
ここで、Ωは、サイズN×Nの正規化されていないDFT行列Ωの最初のL個の列と、割り当てられたサブキャリアに対応する行列ΩのP個の行とから構成されるサイズP×Lの行列であり、diag(・)はその対角がベクトル(・)である対角行列を示し、Fは離散フーリエ変換行列であり、(・)は(・)の転置共役を示し、
Figure 0006110641
は第2の行列であり、Yはデマッピングされた受信データシンボルのサイズPのベクトルであり、
Figure 0006110641
はシンボルXがαに等しい事後確率から求められ、αは取り得る変調シンボルにおけるl番目の変調シンボルである。
特定の特徴によれば、第3の行列の対角係数のみが計算される。
したがって、第3の行列の非対角係数は、第2の行列を生成するのに用いられないため、複雑度を低減した実装は、チャネルインパルス応答の対角係数を計算するだけで達成される。
特定の特徴によれば、送信元は、離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散されたパイロットシンボルを更に転送し、受信機は、各パイロットシンボルの事後確率を、当該パイロットシンボルに等しいシンボル値の場合には値1に設定し、他のシンボル値の場合には値0に設定する。
したがって、パイロットシンボルを各反復で用いることができ、チャネル推定は、転送されたデータシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい事後確率を用いることのみによって達成されるものよりも改善される。
特定の特徴によれば、送信元は、離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散されていないパイロットシンボルを更に転送し、当該方法は、
− パイロットシンボルがマッピングされるサブキャリアの位置に新たな行を挿入することによって、第2の行列を新たな行列に拡張するステップと、
− 各受信パイロットシンボルについて、当該受信パイロットシンボルのエネルギー値を、新たな行列の行の対角に対応する要素位置に挿入するステップと
を更に含む。
したがって、パイロットシンボルを各反復で用いることができ、チャネル推定は、転送されたデータシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい事後確率を用いることのみによって達成されるものよりも改善される。
周波数領域において拡散されていないパイロットシンボルを有することによって、パイロットシンボルに対するより効率的な初期チャネル推定が可能になる。
特定の特徴によれば、チャネル推定は、第2の行列の対角和から計算されるものとして、第2の行列に依存する。
したがって、チャネル推定のより良好な安定性が反復を通じて得られる。実際、第2の行列の対角和を用いてチャネル推定値を計算することによって、逆行列を求める必要がなくなる。
特定の特徴によれば、(i+1)回目の反復におけるチャネルインパルス応答の分母は、
Figure 0006110641
の対角和である。
特定の特徴によれば、(i+1)回目の反復におけるチャネルインパルス応答は、次の式に従って求められ、
Figure 0006110641
ここで、A、B及びCは、l=0〜L−1のそれぞれについて求められ、
Figure 0006110641
(i)はi回目の反復におけるチャネルインパルス応答のl番目のタップであり、
Ωk,lは第1の行列Ωの第k行第l’列の係数であり、Yはデマッピングされた受信データシンボルのサイズPのベクトルのk番目の係数であり、
(・)は(・)の転置共役を示し、(・)は(・)の共役を示す。
特定の特徴によれば、送信元は、離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散されたパイロットシンボルを更に転送し、受信機は、各パイロットシンボルの事後確率を、当該パイロットシンボルに等しいシンボル値の場合には値1に設定し、他のシンボル値の場合には値0に設定する。
したがって、パイロットシンボルを各反復で用いることができ、チャネル推定は、転送されたデータシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい事後確率を用いることのみによって達成されるものよりも改善される。
特定の特徴によれば、送信元は、離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散されていないパイロットシンボルを更に転送し、チャネルインパルス応答は、パイロットシンボルのエネルギーの和に更に依存する。
したがって、パイロットシンボルを各反復で用いることができ、チャネル推定は、転送されたデータシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい事後確率を用いることのみによって達成されるものよりも改善される。周波数領域に拡散されていないパイロットシンボルを有することによって、パイロットシンボルに対するより効率的な初期チャネル推定が可能になる。
特定の特徴によれば、チャネルインパルス応答は、所定の回数、反復的に推定される。
したがって、チャネル推定の複雑度は制限され、非反復チャネル推定と比較して反復チャネル推定の所与のチャネル推定の改善を得るために、所定の反復数が求められる。また、或る特定の反復数を超える反復は、それ以上の大幅なチャネル推定の性能改善をもたらさない。
更に別の態様によれば、本発明は、プログラム可能デバイス内に直接ロード可能なコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムがプログラム可能デバイスにおいて実行される際に本発明による方法のステップを実施する命令又はコード部を含む、コンピュータプログラムに関する。
コンピュータプログラムに関する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関連して上述したものと同じであるので、ここでは繰り返さないことにする。
本発明の特徴は、一例の実施形態の以下の説明を読むことによってより明らかになるであろう。この説明は添付図面に関して作成されたものである。
本発明が実施されるリンクを表す図である。 本発明が実施される受信機のアーキテクチャを表す図である。 本発明による受信機のネットワークインターフェースの構成要素のブロック図である。 本発明によるチャネル推定モジュールの構成要素のブロック図である。 本発明の第1の実現態様による、受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する図である。 本発明の第2の実現態様による、受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する図である。 符号化ビットと変調シンボルとの間の関係を表す図である。 本発明の第3の実現態様による、受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する図である。 本発明の第4の実現態様による、受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する図である。
図1は、本発明が実施されるリンクを表している。
送信元Srcによって転送される信号は、1つ又は複数の受信機Recに転送される。
リンクは、電力線通信において用いられるような無線リンク又は有線リンクとすることができる。
送信元Srcは、衛星、又は基地局のような地上送信機、又は移動電話のような端末、又は中継器に含めることができる。
簡単にするために、図1には1つの送信元Srcしか示されていないが、リンクはより多くの数の送信元Srcを含むことができる。
簡単にするために、図1には1つの受信機Recしか示されていないが、信号はより多くの数の受信機Recにブロードキャストすることができる。
受信機Recは、ビデオ信号のようなデータがブロードキャストされる移動端末とすることもできるし、移動電話のような遠隔の通信デバイスと通信するか又は移動端末若しくは中継器から信号を受信するサーバー若しくは基地局若しくはホーム基地局と通信する移動端末とすることもできる。
本発明によれば、受信機は:
− サイズP×Lの第1の行列を求めるとともに、サイズP×Pの離散フーリエ変換行列を求める。ここで、Lはチャネルインパルス応答において想定されるタップ数である。
− 受信データシンボルを生成するために、データシンボルを表す受信信号を復調する。
− 受信データシンボルを並列化する。
− 並列化された受信データシンボルに対して離散フーリエ変換を実行する。
− 変換された受信データシンボルをサブキャリアからデマッピングする。
− デマッピングされた受信データシンボルからチャネルインパルス応答を反復的に推定する。このチャネル推定は、第1の行列と、離散フーリエ変換行列と、転送されたデータシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい事後確率に従って規定される第2の行列とに依存する。
図2は、本発明が実施される受信機のアーキテクチャを表す図である。
受信機Recは、例えば、バス201によって互いに接続される構成要素と、図5又は図6又は図8又は図9に開示するようなプログラムによって制御されるプロセッサ200とに基づくアーキテクチャを有する。
ここで、受信機Recは、専用集積回路に基づくアーキテクチャを有することもできることに留意されたい。
バス201は、プロセッサ200を、読み出し専用メモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、及びネットワークインターフェース205にリンクする。
メモリ203は、変数と、図5又は図6又は図8又は図9に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを収容するように意図されたレジスタを含む。
プロセッサ200は、ネットワークインターフェース205の動作を制御する。
読み出し専用メモリ202は、図5又は図6又は図8又は図9に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含み、これらの命令は受信機Recに電源が投入された際にランダムアクセスメモリ203に転送される。
ネットワークインターフェース205は、多重化されたデータシンボルと本発明によるパイロットシーケンスとを受信機Recに転送する手段を備える。
ネットワークインターフェース205は、図3に開示されるような構成要素を備える。
図3は、本発明による受信機のネットワークインターフェースの構成要素のブロック図を開示している。
SC−FDMAにおいて、送信されるデータは、一組のデータシンボルを与える符号化/変調モジュールによって符号化されてデータシンボルとして編成される。データシンボルは直列から並列に変換され、DFT(離散フーリエ変換)によって周波数領域に拡散される。周波数領域に拡散されたデータシンボルは、割り当てられた周波数帯域に含まれるサブキャリアにマッピングされる。周波数マッピングの後に出力されるシンボルは、IDFT(逆離散フーリエ変換)モジュールによって時間領域に逆変換され、並列から直列に変換される。
オプションのサイクリックプレフィックス挿入モジュールを送信前に適用することもできる。
少なくとも1つの信号305が少なくとも1つの受信アンテナから受信される。受信信号は、図3には示されていない同期モジュールによって同期される。
オプションのサイクリックプレフィックス除去モジュール300は、必要ならば同期された信号からサイクリックプレフィックスを除去する。
直列/並列モジュール301は、受信信号を並列化する。
DFTモジュール302は、並列化された信号に対してサイズNのDFTを実行する。
割り当てられたサブキャリアの数がPである場合、DFTモジュール302によって与えられた信号はNからPにデマッピングされる。なお、Nは利用可能なサブキャリアの総数である。ここで、簡単にするために、以下ではPはNに等しく取られることに留意されたい。
デマッピングされたシンボルは、本発明によるチャネル推定モジュール310に転送される。
チャネル推定モジュール310は、図4を参照して説明される。
図4は、本発明によるチャネル推定モジュールの構成要素のブロック図を開示している。
復調モジュール400は、受信シンボルを、符号化ビットの観測値のストリームに復調する。また、復調モジュール400は、等化と逆DFTも行う。
符号化ビットの観測値は、必要ならばデインターリーバモジュール401によってデインターリーブされる。ビットは、符号語における2つの隣接したビットに関する可能な限り独立した軟情報を作成するためにインターリーブされる。
符号化ビットは、符号化ビットの事後確率を与える軟入力軟出力(SISO)モジュール402によって復号される。
SISOモジュールの出力は、必要ならばインターリーバ403によってインターリーブされ、データシンボルの事後確率を与えるために変調モジュール404によって変調される。
その後、本発明によれば、データシンボルの事後確率は、事前情報としてEMチャネル推定モジュール405に与えられる。
EMチャネル推定モジュール405は、最尤(ML)推定の再帰的解法を提供する。
チャネルインパルス応答は、所与のサンプリング周波数でサンプリングされる。チャネルインパルス応答の各サンプルはタップと呼ばれる。
本発明によれば、i+1回目の反復におけるL個のタップからなるサイズLのベクトルであるチャネルインパルス応答は、
Figure 0006110641
である。ここで、ΩはサイズP×Lの行列であり、サイズN×Nの正規化されていないDFT行列Ωの最初のL個の列から構成され、Nは周波数帯域の利用可能なサブキャリアの数であり、Lはチャネルインパルス応答において仮定されるタップの数である。
Figure 0006110641
ここで、ΩはP=Nの場合の例で与えられていることに留意されたい。
Ωの要素は、
Figure 0006110641
である。
(・)は(・)の転置共役を示し、diag(・)はその対角がベクトル(・)である対角行列を示し、Yはモジュール303の後に観測される変調シンボルの観測値のサイズPのベクトルである。
P<Nである場合、行列Ωにおける割り当てられたサブキャリアに対応する行のみが、新たな行列Ωを形成するために選択される。この説明の残りの部分では、PはNに等しいとみなされる。
Figure 0006110641
ここで、α=(α,...,αP−1であり、FはDFT行列
Figure 0006110641
すなわち
Figure 0006110641
であり、Xは送信元Srcによって転送される変調シンボルを含む列ベクトルである。
αは、複数の取り得る変調シンボルを含む列ベクトルであり、各取り得る変調シンボルはM個の取り得る変調シンボルに属する。
Figure 0006110641
App(X=α)は、Xがi回目の反復においてベクトルαの値を取る事後確率である。これは、簡単にするために、以下ではApp(α)と記載される。
第1の実現態様によれば、
Figure 0006110641
及び
Figure 0006110641
の簡易計算が行われる。
Figure 0006110641
DFTの線形特性を用いると、この式は次のように書き換えられる。
Figure 0006110641
Figure 0006110641
の要素kを考える場合、
Figure 0006110641
が得られる。ここで、αは所与の変調におけるl番目の変調シンボルである。
例えば、変調が4位相偏移(QPSK)変調である場合、α=1+j、α=1−j、α=−1−j、α=−1+jである。
αは、α、α、α、αの中から選択される。αはα、α、α、αの中から選択され、αはα、α、α、αの中から選択され、αはα、α、α、αの中から選択される。
したがって、ベクトル
Figure 0006110641
の各要素は、数式によって容易に計算することができる。この
Figure 0006110641
の複雑度は、この場合大きく低減され、移動電話又はホーム基地局のような受信機において実施することができる。
Figure 0006110641
も簡単化することができる。
Figure 0006110641
ここで、diag(VP×Pは、その対角上に要素V〜VP−1を保持するサイズP×Pの対角行列を示す。要素|(Fα)のベクトルは、行列Fααの対角、すなわち、
Figure 0006110641
として表すことができる。ここで、diagM(A)は、行列Aの対角の要素で構成されるベクトルに対応する。
したがって、
Figure 0006110641
である。ここで、
Figure 0006110641
である。
したがって、行列
Figure 0006110641
は、非対角である行列
Figure 0006110641
と同じ対角を有する対角行列である。換言すれば、
Figure 0006110641
は、行列
Figure 0006110641
の非対角項を無視したものである。
行列
Figure 0006110641
の項は次のように計算される。
Figure 0006110641
及び
Figure 0006110641
第1の実現態様の特定の態様によれば、複雑度を更に低減するためには、
Figure 0006110641
の全ての要素を計算するのではなく、対角要素を計算するだけでよい。
Figure 0006110641
Figure 0006110641
はエルミートであるので、
Figure 0006110641
である。
j,k j,l及び|Fj,k=1/Pは定数項であり、ルックアップテーブルに記憶することができる。
本発明の第2の実現態様によれば、
Figure 0006110641
である。ここで、l=0〜L−1であるβは、定数である所定の一組の実係数である。これらの係数は互いに異なってもよい。これらの係数の和は好ましくは1に等しく、好ましくは、これらの係数は全て1/Lに等しい。
分母は、
Figure 0006110641
の対角和である。
分子は、
Figure 0006110641
である3つの項の和A+B+Cであり、
Figure 0006110641
である。
図5は、本発明の第1の実現態様による、受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を開示している。
より正確には、このアルゴリズムは、受信機Recのプロセッサ200又は受信機Recの無線インターフェース205によって実行される。
本アルゴリズムは周期的に実行され、例えば71マイクロ秒ごと又は1ミリ秒ごとに実行される。
反復プロセスの間、送信元Srcと受信機Recとの間のリンク、すなわち換言すればチャネルインパルス応答は、受信データシンボルのみに基づいて求められる。
ステップS500において、サイズP×Lの正規化されていないDFT行列Ω、DFT行列Fが求められ、変数iがヌル(null)値に設定される。
次のステップS501において、ベクトルYを生成するために受信シンボルが復調される。同じステップにおいて、サイクリックプレフィックスを除去することもでき、直列/並列変換が行われ、デマッピングが行われる。
次のステップS502において、チャネルの初期推定が実行される。
初期推定は、最小二乗(LS)推定又は最小平均二乗チャネル(MMSE)推定等の通常の非反復推定方法によって、例えばパイロットシンボルに対して行われる。
次のステップS503において、SC−FDMAシンボルの復調が行われる。このステップにおいては、等化と逆DFTも行われる。
次のステップS504において、各符号化ビットbの事後確率APP(b)が求められる。符号化ビットは図7に開示されている。
図7は、符号化ビットと変調シンボルの間の関係を表している。
符号化ビットは、変調シンボルX...,X,...XP−1にグループ化される。
使用中の変調方式がM=2個のシンボルを含む場合、シンボルXはビットb 〜b m−1を含み、シンボルXはビットb 〜b m−1を含み、シンボルXP−1はビットbP−1 〜bP−1 m−1を含む。
各ビットについて、ビットbが1の値に等しい事後確率、すなわちAPP(b=1)と、ビットbがヌル値に等しい事後確率、すなわちAPP(b=0)とが求められる。
4位相偏移変調の例によれば、αは、ビットb =0及びb =0によって表され、αは、ビットb =0及びb =1によって表され、αは、ビットb =1及びb =1によって表され、αは、ビットb =1及びb =0によって表される。
次のステップS505において、k=0〜P−1の各データシンボルXの事後確率APP(X=α)が求められる。
k=0〜P−1の各データシンボルXの事後確率APP(X=α)は、l=0〜M−1である取り得る変調シンボル値αごとに、符号化ビットの事後確率から求められる。
Figure 0006110641
4位相偏移変調の例によれば、
Figure 0006110641
である。
次のステップS506において、行列
Figure 0006110641
が求められる。
Figure 0006110641
行列
Figure 0006110641
の項は次のように計算される。
Figure 0006110641
及び
Figure 0006110641
Figure 0006110641
はエルミートであるので、
Figure 0006110641
である。
j,k j,l及び|Fj,k=1/Pは定数項であり、ルックアップテーブルに記憶することができる。
次のステップS507において、
Figure 0006110641
が求められる。
Figure 0006110641
要素
Figure 0006110641
は次のように計算される。
Figure 0006110641
次のステップS508において、i+1回目の反復におけるチャネルインパルス応答が求められる。
Figure 0006110641
次のステップS509において、変数iがインクリメントされる。
次のステップS510において、変数iが、例えば3から10までの間に含まれる所定の値imaxと比較される。
この所定の値imaxは、例えば8に等しい。
変数iがimax未満である場合、アルゴリズムは、次の反復を開始するためにステップS503に戻る。そうでない場合、アルゴリズムは中断される。
本アルゴリズムは、パイロットシンボルが、データシンボルと同じ方法で送信元においてDFTモジュールによって処理されるときにも適用可能である。
その場合、ステップS504及びS505は、データシンボルについてのみ実行され、パイロットシンボルは受信機Recによって知られているので、各パイロットシンボルXの事後確率APP(X)は、そのパイロットシンボルに等しいシンボル値の場合には値1に設定され、他のシンボル値の場合には値0に設定される。
図6は、本発明の第2の実現態様による、受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を開示している。
より正確には、このアルゴリズムは、受信機Recのプロセッサ200によって又は受信機Recの無線インターフェース205によって実行される。
本アルゴリズムは周期的に実行され、例えば71マイクロ秒ごと又は1ミリ秒ごとに実行される。
反復プロセスの間、送信元Srcと受信機Recとの間のリンク、すなわち換言すればチャネルインパルス応答は、受信データシンボルのみに基づいて求められる。
ステップS600において、サイズP×Lの正規化されていないDFT行列Ω、DFT行列Fが求められ、変数iがヌル値に設定される。
次のステップS601において、ベクトルYを生成するために、受信データシンボルが復調される。同じステップにおいて、サイクリックプレフィックスを除去することもでき、直列/並列変換が行われ、デマッピングが行われる。
次のステップS602において、チャネルの初期推定が、例えばパイロットシンボルに対して実行される。
初期推定は、最小二乗(LS)推定又は最小平均二乗チャネル(MMSE)推定等の通常の非反復推定方法によって行われる。
次のステップS603において、SC−FDMAシンボルの復調が行われる。このステップにおいては、等化と逆DFTも行われる。
次のステップS604において、各符号化ビットbの事後確率APP(b)が求められる。符号化ビットは図7に開示されている。
各ビットについて、ビットbが1の値に等しい事後確率、すなわちAPP(b=1)と、ビットbがヌル値に等しい事後確率、すなわちAPP(b=0)とが求められる。
4位相偏移変調の例によれば、αは、ビットb =0及びb =0によって表され、αは、ビットb =0及びb =1によって表され、αは、ビットb =1及びb =1によって表され、αは、ビットb =1及びb =0によって表される。
次のステップS605において、k=0〜P−1の各データシンボルXの事後確率APP(X=α)が求められる。
k=0〜P−1の各データシンボルXの事後確率APP(X=α)は、l=0〜M−1である取り得る変調シンボル値αごとに、符号化ビットの事後確率から求められる。
Figure 0006110641
4位相偏移変調の例によれば、
Figure 0006110641
である。
次のステップS606において、行列
Figure 0006110641
の対角和
Figure 0006110641
が、ステップS506において開示したように求められる。
Figure 0006110641
次のステップS607において、l=0〜L−1のそれぞれについて、3つの項A、B及びCが求められる。
Figure 0006110641
ただし、
Figure 0006110641
である。
次のステップS608において、i+1回目の反復におけるl=0〜L−1の各チャネルインパルス応答が求められる。
Figure 0006110641
分母は、
Figure 0006110641
の対角和である。
分子は、3つの項の和A+B+Cである。
次のステップS609において、変数iがインクリメントされる。
次のステップS610において、変数iが、例えば3から10までの間に含まれる所定の値imaxと比較される。
この所定の値imaxは、例えば8に等しい。
変数iがimax未満である場合、アルゴリズムは、次の反復を開始するためにステップS603に戻る。そうでない場合、アルゴリズムは中断される。
本アルゴリズムは、パイロットシンボルが、データシンボルと同じ方法で送信元においてDFTモジュールによって処理されるときにも適用可能である。
その場合、ステップS504及びS505は、データシンボルについてのみ実行され、パイロットシンボルは受信機Recによって知られているので、各パイロットシンボルXの事後確率APP(X)は、そのパイロットシンボルに等しいシンボル値の場合には値1に設定され、他のシンボル値の場合には値0に設定される。
図8は、本発明の第3の実現態様による、受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を開示している。
本アルゴリズムは周期的に実行され、例えば71マイクロ秒ごと又は1ミリ秒ごとに実行される。
本アルゴリズムは、反復プロセスの間、送信元Srcと受信機Recとの間のリンク、すなわち換言すればチャネルインパルス応答が、受信パイロットシンボル及び受信データシンボルに基づいて求められ、パイロットシンボルが送信元においてDFTモジュールによってデータシンボルとして処理されず、サブキャリアに個々にマッピングされるという意味で、図5のアルゴリズムとは異なる。
ステップS800において、P=(N+N)にLを乗じたサイズの正規化されていないDFT行列Ωが、データシンボルがマッピングされるN個のサブキャリア及びパイロットシンボルがマッピングされるN個のサブキャリアに関して求められ、サイズN×NのDFT行列Fが求められ、変数iがヌル値に設定される。
次のステップS801において、ベクトルYを生成するために、受信データシンボル及び受信パイロットシンボルが復調される。同じステップにおいて、サイクリックプレフィックスを除去することもでき、直列/並列変換が行われ、デマッピングが行われる。
次のステップS802において、チャネルの初期推定が実行される。
初期推定は、最小二乗(LS)推定又は最小平均二乗チャネル(MMSE)推定等の通常の非反復推定方法によって、例えばパイロットシンボルに対して行われる。
次のステップS803において、SC−FDMAデータシンボルの復調が行われる。このステップにおいては、等化と逆DFTも行われる。
次のステップS804において、各符号化ビットbの事後確率APP(b)が求められる。符号化ビットは図7に開示されている。
各ビットについて、ビットbが1の値に等しい事後確率、すなわちAPP(b=1)と、ビットbがヌル値に等しい事後確率、すなわちAPP(b=0)とが求められる。
4位相偏移変調の例によれば、αは、ビットb =0及びb =0によって表され、αは、ビットb =0及びb =1によって表され、αは、ビットb =1及びb =1によって表され、αは、ビットb =1及びb =0によって表される。
次のステップS805において、k=0〜N−1の各データシンボルXの事後確率APP(X=α)が求められる。
k=0〜N−1の各データシンボルXの事後確率APP(X=α)は、l=0〜M−1である取り得る変調シンボル値αごとに、符号化ビットの事後確率から求められる。
Figure 0006110641
4位相偏移変調の例によれば、
Figure 0006110641
である。
次のステップS806において、行列
Figure 0006110641
が求められる。
Figure 0006110641
行列
Figure 0006110641
の項は次のように計算される。
Figure 0006110641
及び
Figure 0006110641
次のステップS807において、新たな行列が形成される。この新たな行列
Figure 0006110641
は、行列
Figure 0006110641
と、パイロットシンボルがマッピングされるサブキャリアの位置の新たな行とを含む。受信パイロットシンボルXごとに、その受信パイロットシンボルXのエネルギー値|Xが、新たな行列
Figure 0006110641
の行の対角に対応する要素位置に挿入される。
次のステップS808において、ステップS507において開示したように、
Figure 0006110641
が求められる。
次のステップS809において、新たな対角行列
Figure 0006110641
が形成される。
Figure 0006110641
は、データシンボルがマッピングされる行では
Figure 0006110641
の値を取り、パイロットシンボルがマッピングされる行ではパイロットシンボルXを取る。
次のステップS810において、i+1回目の反復におけるチャネルインパルス応答が求められる。
Figure 0006110641
次のステップS811において、変数iがインクリメントされる。
次のステップS812において、変数iが、例えば3から10までの間に含まれる所定の値imaxと比較される。
この所定の値imaxは、例えば8に等しい。
変数iがimax未満である場合、アルゴリズムは、次の反復を開始するためにステップS803に戻る。そうでない場合、アルゴリズムは中断される。
図9は、本発明の第4の実現態様による、受信機によって実行されるアルゴリズムの一例を開示している。
本アルゴリズムは周期的に実行され、例えば71マイクロ秒ごと又は1ミリ秒ごとに実行される。
本アルゴリズムは、反復プロセスの間、送信元Srcと受信機Recとの間のリンク、すなわち換言すればチャネルインパルス応答が、受信パイロットシンボル及び受信データシンボルに基づいて求められ、パイロットシンボルが送信元においてDFTモジュールによってデータシンボルとして処理されず、サブキャリアに個々にマッピングされるという意味で、図6のアルゴリズムとは異なる。
ステップS900において、サイズP×Lの正規化されていないDFT行列Ωが、データがマッピングされるN個のサブキャリア及びパイロットシンボルがマッピングされるN個のサブキャリアに関して求められ、サイズN×NのDFT行列Fが求められ、変数iがヌル値に設定される。
次のステップS901において、ベクトルYを生成するために、受信データシンボル及び受信パイロットシンボルが復調される。同じステップにおいて、サイクリックプレフィックスを除去することもでき、直列/並列変換が行われ、デマッピングが行われる。
次のステップS902において、チャネルの初期推定が実行される。
初期推定は、最小二乗(LS)推定又は最小平均二乗チャネル推定等の通常の非反復推定方法によって、例えばパイロットシンボルに対して行われる。
次のステップS903において、SC−FDMAシンボルの復調が行われる。このステップにおいては、等化と逆DFTも行われる。
次のステップS904において、各符号化ビットbの事後確率APP(b)が求められる。符号化ビットは図7に開示されている。
各ビットについて、ビットbが1の値に等しい事後確率、すなわちAPP(b=1)と、ビットbがヌル値に等しい事後確率、すなわちAPP(b=0)とが求められる。
4位相偏移変調の例によれば、αは、ビットb =0及びb =0によって表され、αは、ビットb =0及びb =1によって表され、αは、ビットb =1及びb =1によって表され、αは、ビットb =1及びb =0によって表される。
次のステップS905において、k=0〜N−1の各データシンボルXの事後確率APP(X=α)が求められる。
k=0〜N−1の各データシンボルXの事後確率APP(X=α)は、l=0〜M−1である取り得る変調シンボル値αごとに、符号化ビットの事後確率から求められる。
Figure 0006110641
四位相偏移変調の例によれば、
Figure 0006110641
である。
次のステップS906において、行列
Figure 0006110641
の対角和が求められる。
Figure 0006110641
次のステップS907において、3つの項A’、B’及びC’が求められる。
Figure 0006110641
ここで、k(m)は、m番目のデータシンボルがマッピングされるサブキャリアであり、k(j)は、j番目のパイロットシンボルがマッピングされるサブキャリアである。
次のステップS908において、i+1回目の反復におけるl=0〜L−1の各チャネルインパルス応答が求められる。
Figure 0006110641
分母は
Figure 0006110641
の対角和に、受信パイロットシンボルのエネルギーの和を加算したものである。
分子は、3つの項の和A’+B’+C’である。
次のステップS909において、変数iがインクリメントされる。
次のステップS910において、変数iが、例えば3から10までの間に含まれる所定の値imaxと比較される。
この所定の値imaxは、例えば8に等しい。
変数iがimax未満である場合、アルゴリズムは、次の反復を開始するためにステップS903に戻る。そうでない場合、アルゴリズムは中断される。
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。

Claims (14)

  1. 送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定する方法であって、
    前記送信元は、データ符号化してデータシンボルとして編成し、該データシンボル直列から並列に変換し、該変換されたデータシンボルを離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散し、該周波数領域に拡散されたデータシンボル周波数帯域のN個のサブキャリアの中の送信用に割り当てられたP個のサブキャリアにマッピングし、該マッピングされたデータシンボルを逆離散フーリエ変換によって時間領域に逆変換し、該逆変換されたデータシンボルを並列から直列に変換し、データシンボルを表す信号の形態で前記受信機に転送し、
    該方法は、前記受信機によって実行されるステップであって、
    − サイズP×Lの第1の行列を求めるとともに、サイズP×Pの離散フーリエ変換行列を求めるステップであって、Lは前記チャネルインパルス応答において想定されるタップ数である、求めるステップと、
    − 受信データシンボルを生成するために、データシンボルを表す受信信号を復調するステップと、
    − 前記受信データシンボルを並列化するステップと、
    − 前記並列化された受信データシンボルに対して離散フーリエ変換を実行するステップと、
    − 前記変換された受信データシンボルを前記サブキャリアからデマッピングするステップと、
    − 前記デマッピングされた受信データシンボルから前記チャネルインパルス応答を反復的に推定するステップであって、該チャネル推定は、前記第1の行列と、前記離散フーリエ変換行列と、前記転送されたデータシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい事後確率に従って規定される第2の行列とに依存する、推定するステップと
    を含み、
    前記第2の行列は対角行列であり、該対角行列の要素は、前記離散フーリエ変換行列及び第4の行列から得られる第3の行列の対角要素であり、前記第4の行列の要素は、
    Figure 0006110641
    及び
    Figure 0006110641
    に等しいことを特徴とし、ここで、APPi(Xk=αl)はデータシンボルXkがαlに等しい事後確率であり、αlは前記取り得る変調シンボルにおけるl番目の変調シンボルであり、Mは前記取り得る変調シンボルの総数であり、(・)*は(・)の共役を示すことを特徴とする、送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定する方法。
  2. 前記第2の行列は、
    Figure 0006110641
    に等しいことを特徴とし、ここで、diag(・)はその対角がベクトル(・)である対角行列を示し、diagM(・)は行列(・)の対角の要素から構成されるベクトルを示し、Fは前記離散フーリエ変換行列であり、(・)†は(・)の転置共役を示す、請求項に記載の方法。
  3. (i+1)回目の反復における前記チャネルインパルス応答は、次の式に従って求められることを特徴とし、
    Figure 0006110641
    ここで、Ωは、サイズN×Nの正規化されていないDFT行列ΩNの最初のL個の列と、割り当てられたサブキャリアに対応する前記行列ΩNのP個の行とから構成されるサイズP×Lの行列であり、diag(・)はその対角がベクトル(・)である対角行列を示し、Fは前記離散フーリエ変換であり、(・)†は(・)の転置共役を示し、
    Figure 0006110641
    は前記第2の行列であり、Yはデマッピングされた受信データシンボルのサイズPのベクトルであり、
    Figure 0006110641
    はシンボルXkがαlに等しい事後確率から求められ、αlは前記取り得る変調シンボルにおけるl番目の変調シンボルである、請求項に記載の方法。
  4. 前記第3の行列の対角係数のみが計算されることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  5. 前記送信元は、前記離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散されたパイロットシンボルを更に転送し、前記受信機は、各パイロットシンボルの事後確率を、該パイロットシンボルに等しいシンボル値の場合には値1に設定し、他のシンボル値の場合には値0に設定することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記送信元は、前記離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散されていないパイロットシンボルを更に転送することを特徴とし、前記方法は、
    − パイロットシンボルがマッピングされるサブキャリアの位置に新たな行を挿入することによって、前記第2の行列を新たな行列に拡張するステップと、
    − 各受信パイロットシンボルについて、該受信パイロットシンボルのエネルギー値を、前記新たな行列の行の対角に対応する要素位置に挿入するステップと
    を更に含むことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記チャネル推定は、前記第2の行列の対角和から計算されるものとして、前記第2の行列に依存することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. (i+1)回目の反復における前記チャネルインパルス応答の分母は、
    Figure 0006110641
    の対角和であることを特徴とする、請求項2又は7に記載の方法。
  9. (i+1)回目の反復における前記チャネルインパルス応答は、次の式に従って求められることを特徴とし、
    Figure 0006110641
    ここで、Al、Bl及びClは、l=0〜L−1のそれぞれについて求められ、
    Figure 0006110641
    hl(i)はi回目の反復における前記チャネルインパルス応答のl番目のタップであり、
    Ωk,lは前記第1の行列Ωの第k行第l’列の係数であり、Ykはデマッピングされた受信データシンボルのサイズPのベクトルのk番目の係数であり、
    (・)†は(・)の転置共役を示し、(・)*は(・)の共役を示す、請求項7又は1に記載の方法。
  10. 前記送信元は、前記離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散されたパイロットシンボルを更に転送し、前記受信機は、各パイロットシンボルの事後確率を、該パイロットシンボルに等しいシンボル値の場合には値1に設定し、他のシンボル値の場合には値0に設定することを特徴とする、請求項9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記送信元は、前記離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散されていないパイロットシンボルを更に転送することを特徴とし、前記チャネルインパルス応答は、前記パイロットシンボルのエネルギーの和に更に依存することを特徴とする、請求項9のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記チャネルインパルス応答は、所定の回数、反復的に推定されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定するデバイスであって、
    前記送信元は、データ符号化してデータシンボルとして編成し、該データシンボル直列から並列に変換し、該変換されたデータシンボルを離散フーリエ変換によって周波数領域に拡散し、該周波数領域に拡散されたデータシンボル周波数帯域のN個のサブキャリアの中の送信用に割り当てられたP個のサブキャリアにマッピングし、該マッピングされたデータシンボルを逆離散フーリエ変換によって時間領域に逆変換し、該逆変換されたデータシンボルを並列から直列に変換し、データシンボルを表す信号の形態で前記受信機に転送し、
    該デバイスは、前記受信機に含まれ、
    − サイズP×Lの第1の行列を求めるとともに、サイズP×Pの離散フーリエ変換行列を求める手段であって、Lは前記チャネルインパルス応答において想定されるタップ数である、求める手段と、
    − 受信データシンボルを生成するために、データシンボルを表す受信信号を復調する手段と、
    − 前記受信データシンボルを並列化する手段と、
    − 前記並列化された受信データシンボルに対して離散フーリエ変換を実行する手段と、
    − 前記変換された受信データシンボルを前記サブキャリアからデマッピングする手段と、
    − 前記デマッピングされた受信データシンボルから前記チャネルインパルス応答を反復的に推定する手段であって、該チャネル推定は、前記第1の行列と、前記離散フーリエ変換行列と、前記転送されたデータシンボルが変調方式において取り得る変調シンボルに等しい事後確率に従って規定される第2の行列とに依存する、推定する手段と
    を備え
    前記第2の行列は対角行列であり、該対角行列の要素は、前記離散フーリエ変換行列及び第4の行列から得られる第3の行列の対角要素であり、前記第4の行列の要素は、
    Figure 0006110641
    及び
    Figure 0006110641
    に等しいことを特徴とし、ここで、APPi(Xk=αl)はデータシンボルXkがαlに等しい事後確率であり、αlは前記取り得る変調シンボルにおけるl番目の変調シンボルであり、Mは前記取り得る変調シンボルの総数であり、(・)*は(・)の共役を示すことを特徴とする、送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定するデバイス。
  14. プログラム可能デバイス内に直接ロード可能なコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラム可能デバイスにおいて実行される際に請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法のステップを実施する命令又はコード部を含む、コンピュータプログラム。
JP2012255894A 2011-11-23 2012-11-22 送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定する方法及びデバイス Expired - Fee Related JP6110641B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP11190302.7A EP2597833B1 (en) 2011-11-23 2011-11-23 Method and a device for estimating a link between a source and a receiver using SC-FDMA
EP11190302.7 2011-11-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013110745A JP2013110745A (ja) 2013-06-06
JP6110641B2 true JP6110641B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=45033857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012255894A Expired - Fee Related JP6110641B2 (ja) 2011-11-23 2012-11-22 送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定する方法及びデバイス

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP2597833B1 (ja)
JP (1) JP6110641B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101603313B1 (ko) * 2014-07-26 2016-03-15 주식회사 텔레칩스 Ofdm 수신기의 채널 추정 방법 및 이를 위한 컴퓨터로 판독가능한 기록매체
US10182439B2 (en) 2016-02-16 2019-01-15 Samsung Electronics Co., Ltd Method and apparatus for data-aided iterative channel estimation
CN113572708B (zh) * 2021-06-30 2023-03-14 西安电子科技大学 一种dft信道估计改进方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7092436B2 (en) * 2002-01-25 2006-08-15 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Expectation-maximization-based channel estimation and signal detection for wireless communications systems
EP2144413B1 (en) * 2008-07-11 2014-10-01 Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. Iterative channel estimation and decoding using belief propagation with Gaussian approximation

Also Published As

Publication number Publication date
EP2597833B1 (en) 2017-05-17
JP2013110745A (ja) 2013-06-06
EP2597833A1 (en) 2013-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5337165B2 (ja) キャリア間干渉が限定された無線通信ネットワークのチャネル推定方法及びシステム
EP3154231B1 (en) Doubly-selective channel compensation method, system and related device
JP4598079B2 (ja) 受信装置
EP2011293B1 (en) Frequency domain channel estimation in a single carrier frequency division multiple access system
CN104767587B (zh) 基于ofdm系统下联合信道编译码的压缩感知信道估计方法
US8520778B2 (en) System and method for estimation and correction of carrier frequency offset in MIMO-OFDM based wireless communications systems
US20100311343A1 (en) Hierarchical modulation for accurate channel sounding
KR20050026490A (ko) 트레이닝 프리픽스 변조 방법 및 수신기
US7945005B2 (en) Method and module for estimating transmission chanels of a multi-antenna multi-carrier system
CN103873397B (zh) 一种新的联合时域和频域正交频分复用接收信道估计方法
JPWO2007020943A1 (ja) Ofdm通信方法
JP6143844B2 (ja) マルチアンテナの受信装置を使用する無線通信方法
CN110581813B (zh) 一种多载波系统导频信号的传输方法
CN115486037A (zh) 包括循环移位正交基函数的信号的生成和接收
US20040165683A1 (en) Channel estimation for communication systems
Huemer et al. Unique word prefix in SC/FDE and OFDM: A comparison
JP2007150542A (ja) 無線受信装置及び無線受信方法
JP6110641B2 (ja) 送信元と受信機との間のチャネルインパルス応答を推定する方法及びデバイス
JP2005192109A (ja) Ofdm無線通信システムのための伝搬路推定器及びこれを用いた受信装置
JP2004533774A (ja) マルチキャリア信号伝送チャネルの伝達関数を推定するための方法とそれに対応する受信機
WO2010055387A2 (en) System and method of single-carrier layer shifting for multiple-stream transmission facilitating sic implementation
CN117397215A (zh) 基于码本线性化的预编码信号的生成和接收
EP4208987A1 (en) Transmitter device and receiver device for a wireless communication system
JP5986355B2 (ja) シングルキャリア直交周波数分割多重方式を用いて発信源と少なくとも1つの受信機との間の無線リンクを推定できるようにするデータ及び情報を転送するための方法及びデバイス、並びに、シングルキャリア直交周波数分割多重方式を用いて発信源と受信機との間の無線リンクを推定するための方法及びデバイス
EP2566121B1 (en) OFDM transmission and reception

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6110641

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees