JP6110273B2 - 模造紙銭とその製造方法 - Google Patents

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本発明は、沖縄地域で「ウチカビ(打ち紙)」と称して、後生での通貨といわれている「紙銭」に関し、現に流通していた硬貨を現代の技術で紙に模造し、従来の紙銭よりもより鮮明にし、「ウチカビ」本来の目的を具現化する。
沖縄地域では、鳩目銭を模した金属製の銭型を打ち付けて凹凸を付けた紙銭を燃やして、お盆や彼岸、清明祭などの先祖供養が行われる。しかしこのように、先祖供養に使われるにもかかわらず、あまりにも粗末であり、祖先に申し訳ない気持ちになる。もう少し高級感のする、現物に近い紙銭が有り難がれる。
一方本土では、特許文献1のように、葬儀の際に副葬品として棺に入れる模造六文銭が使用されるが、外観にも優れた模造六文銭を安価に提供すべく、紙厚さの中心部まで茶色に着色された硬貨程度の厚さの厚紙に、寛永通宝の文字と図柄を印刷し、その印刷位置に合せて寛永通宝に似せた形に打ち抜き、打ち抜いたものの6枚をその中心孔に通した紐で連結した構成が提案されている。
実用新案登録第3083531 号
このように、沖縄地域で使用されている紙銭は、見た目に粗末であるため、あの世の祖先を敬う意味でも、より実物に近い外観をそなえた模造硬貨を実現し、実感的価値を高めることが求められている。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、いずれは焼却される紙銭であっても、現実の硬貨らしく見栄えのする、先祖供養に相応しい紙銭を実現することにある。
このような課題を解決するための手段として、本発明は、以下のような構成を採っている。請求項1は、硬貨の少なくとも文字やパターンを凹凸や印刷によって紙に表現してあり、しかも、少なくとも、紙が燃えた後に、供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンが出るように特殊インクで前記紙に印刷されていることを特徴とする模造紙銭である。
請求項2は、前記紙に奇数個の硬貨パターンを表現してあることを特徴とする請求項1に記載の模造紙銭である。
請求項3は、供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンを自作し自分で描いてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の模造紙銭である。
請求項4は、硬貨の少なくとも文字やパターンを凹凸や印刷によって紙に表現すると共に、少なくとも、紙が燃えた後に、少なくとも供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンが出るように特殊インクで前記紙に印刷することを特徴とする模造紙銭の製造方法である。
請求項5は、供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンを自作し自分で描くことを特徴とする請求項4に記載の模造紙銭の製造方法である。
請求項1のように、硬貨の少なくとも文字やパターンを凹凸や印刷によって紙に表現してあるので、硬貨の文字をエンボス加工で凹凸にして表現したり、印刷によって表現してなる模造紙銭は、従来のように、鳩目銭の輪郭だけを打刻形成した紙銭に比較して、実物の硬貨らしく見えてより付加価値が高いため、心のこもった先祖供養ができる。
しかも、少なくとも、紙が燃えた後に、供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンが出るように特殊インクで前記紙に印刷されているので、段落[0019]に明記のように、少なくとも燃えた後に、供養に相応しい絵図や文字などのパターンPが出るような特殊インクで印刷するが、図5は、燃やす前の状態を示してある。燃やす前から、供養に相応しい絵図や文字などのパターンPが見えても支障は無い。燃やして初めてパターンPが現れるのを一々説明する必要が無いので、売りやすい。
鳩目銭を凹凸で表現した従来のウチカビに、前記のパターンPを印刷しても足りるが、前記の凹凸4や印刷8で硬貨の文字を表現したうえに、供養に相応しい絵図や文字などのパターンPも表現した方がより好ましい。
不祝儀の場合は、奇数が好まれる。本来の紙銭の場合も、7個の鳩目銭の列が5列打刻されており、合計で35個である。従って、請求項2のように、硬貨の文字を凹凸や印刷によって紙に表現してなる模造紙銭においては、奇数個の硬貨パターンを表現してあると、古来受け継がれてきた「ウチカビ」の原点に戻り、伝統継承されていくものと思われる。
ウチカビを燃やした後に、請求項3のように、供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンを自作し自分で描いてあると、先祖を供養している実感を味わえて、雰囲気も出るので、満足し充実した気持ちになれる。
請求項4のように、硬貨の少なくとも文字やパターンを凹凸や印刷によって紙に表現して模造紙銭を製造する方法は、現在の技術では容易に実現可能で、見栄えのする表現が可能である。また、少なくとも、紙が燃えた後に、少なくとも供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンが出るように特殊インクで前記紙に印刷する方法は、段落[0019]に記載のように、鳩目銭を凹凸で表現した従来のウチカビに、前記のパターンPを印刷しても足りるが、前記の凹凸4や印刷8で硬貨の文字を表現したうえに、供養に相応しい絵図や文字などのパターンPも表現した方がより好ましい。
請求項5のように、供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンを自作し自分で描くことは、段落[0019]の末尾に記載のように、供養に相応しい絵図や文字などのパターンPを自作して、しかも自分で描いてもよいし、購入者に見えるように予め印刷してあってもよい。
自分が将来お墓に入っても、このように有り難みの感じられるようなウチカビで供養してもらえるなら、死ぬのも悪くないなーと思えるような、微笑ましく購買欲の増すウチカビが実現される。
従来のウチカビを示す図である。 本発明によるウチカビの全容を示す斜視図である。 一つの凹凸を拡大して詳細を示した平面図である。 凹凸による硬貨の表現に代えて印刷にした例を示す平面図である。 凹凸や印刷に加えて、供養に相応しい絵図や文字などのパターンを特殊インクで印刷した状態を示す斜視図である。
図1は従来のウチカビを示す図であり、鳩目銭の輪郭だけを打刻形成してあるので、鳩目銭の正方形の中心孔1と外輪郭の円形2が加圧の痕跡として残っている。このような鳩目銭状の輪郭が紙3に複数個形成されている。しかも、鳩目銭は平坦で凹凸が無いため、紙3に加圧形成した跡も凹凸の無い状態となり、変哲の無い輪郭だけのパターンとなる。
図2は本発明による模造紙銭の斜視図であり、紙3の表面に5×7個の硬貨が凹凸4で表現されている。すなわち、奇数個である。この硬貨を表現した凹凸4は、外周の輪郭5だけでなく、寛永通寳の文字6も凹凸で表現してある。この実施例では、「寛永通寳」の文字であるが、硬貨の種類に対応した文字が凹凸で表現される。記念硬貨を凹凸4で表現してあると、記念硬貨にまつわる話題を楽しめるなどの効果もある。
図3は、一つの凹凸4を拡大して詳細を示した平面図であり、硬貨の輪郭5も文字6も凹凸4で表現してある。中央の四角い貫通孔7も凹凸4で表現してある。なお、鳩目銭では、中央の正方形孔の1辺の寸法A>最大幅Wであるのに対し、文字の有る硬貨では、中央の正方形孔の1辺の寸法A≦文字形成部の最大幅Wである。
図4は、凹凸4による硬貨の表現に代えて印刷8にした例である。印刷8によって文字や輪郭、模様を表現すると、より鮮明に表現できる。
図2の紙3は、複数枚を重ねて二つ折りにしてあるが、表に現れない残りの1面にも凹凸4や印刷8による硬貨の表現がなされている。しかし、残りの1面の硬貨の表現は省くこともできる。
以上のように、硬貨の少なくとも文字の部分が凹凸4や印刷8で表現してあるので、在来のウチカビより現物らしく見え先祖供養の意義が高まる。なお、完全燃焼するので、葬儀の際に副葬品として棺に入れても差し支えない。
図5は、前記の凹凸4や印刷8に加えて、供養に相応しい絵図や文字などのパターンPを特殊インクで印刷した状態を示す平面図である。少なくとも燃えた後に、供養に相応しい絵図や文字などのパターンPが出るような特殊インクで印刷するが、図5は、燃やす前の状態を示してある。燃やす前から、供養に相応しい絵図や文字などのパターンPが見えても支障は無い。燃やして初めてパターンPが現れるのを一々説明する必要が無いので、売りやすい。
鳩目銭を凹凸で表現した従来のウチカビに、前記のパターンPを印刷しても足りるが、前記の凹凸4や印刷8で硬貨の文字を表現したうえに、供養に相応しい絵図や文字などのパターンPも表現した方がより好ましい。
供養に相応しい絵図や文字などのパターンPを自作して、しかも自分で描いてもよいし、購入者に見えるように予め印刷してあってもよい。
自分が将来お墓に入っても、このように有り難みの感じられるようなウチカビで供養してもらえるなら、死ぬのも悪くないなーと思えるような、微笑ましく購買欲の増すウチカビが実現される。
以上のように、硬貨の文字を凹凸や印刷によってウチカビの紙に表現するので、従来の粗末なウチカビと違って故人の冥福を祈る子孫の心を充分に満足させ、先祖供養の意義も高まる。供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンが少なくとも燃やした際に現れるように印刷してあるとなお好ましい。
1 中心孔
2 外輪郭の円形
3 ウチカビの紙
4 凹凸のパターン
5 外周の輪郭
6 文字
7 貫通孔
8 印刷
P 絵図や文字などのパターン

Claims (5)

  1. 硬貨の少なくとも文字やパターンを凹凸や印刷によって紙に表現してあり、しかも、少なくとも、紙が燃えた後に、供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンが出るように特殊インクで前記紙に印刷されていることを特徴とする模造紙銭。
  2. 前記紙に奇数個の硬貨パターンを表現してあることを特徴とする請求項1に記載の模造紙銭。
  3. 供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンを自作し自分で描いてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の模造紙銭。
  4. 硬貨の少なくとも文字やパターンを凹凸や印刷によって紙に表現すると共に、少なくとも、紙が燃えた後に、少なくとも供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンが出るように特殊インクで前記紙に印刷することを特徴とする模造紙銭の製造方法。
  5. 供養に相応しい老人男女の絵図や文字などのパターンを自作し自分で描くことを特徴とする請求項4に記載の模造紙銭の製造方法。
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