JP6110076B2 - 湿式集塵機 - Google Patents

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Description

本発明は、排ガス中に含まれるダストを水中に含着させて回収する湿式集塵機に関し、特に、転炉における精錬後の排ガスからダストを回収する湿式集塵機(2次集塵機)に関する。
溶銑は、転炉で精錬されて溶鋼となるが、この転炉から、精錬時に発生する排ガス中には、ダストとCOガスが含まれているため、それを大気中に放出することはできず、排ガス中からダストを回収し、更にCOガスを回収する必要がある。図4は、転炉設備を示す図である。転炉1内に溶銑を装入し、ランスにより溶銑に酸素ガスを吹き付けるが、この精錬時に発生する転炉排ガスは、フード2a及びダクト2bを介して、ダクト2bで冷却されつつ、一次集塵機3に送られる。転炉排ガスは、この1次集塵機3にて大量の水を吹きかけられて粗ダストが除去される。この粗ダストを含む水は、シックナー(濃縮槽)に送られて、粗ダストが回収される。一方、1次集塵機3で除去されなかった微細なダストを含む転炉排ガスは、ダクト4を介して2次集塵機5(RSW:Ring Slit Washer)に送られる。この2次集塵機5においては、1次集塵機3における処理水中に微細なダストが含まれた状態で、この処理水が開度調整弁となる円錐コーン型のダンパー6(RSE:Ring Slit Element)を介して、2次集塵機5の本体に吹き付けられ、2次集塵機5の下部に設けられたエルボーセパレータ7にて、ダストを含む水が排ガスから分離されて、シックナーに送られ、ダストが固形化されて回収される。
エルボーセパレータ7からの排ガスは、ファン8により吸引されて、三方弁9に送られ、三方弁9にてCO濃度が低い排ガスは煙突12から大気に放散され、CO濃度が高い排ガスは、回収弁10と、水を貯留したV弁11を経てCOガスを貯留するガスホルダーに回収される(以上、特許文献1及び2)。
図5は、2次集塵機5を示す図である。1次集塵機3にて粗ダストが除去された排ガスは、ダクト4を経て2次集塵機5に至り、2次集塵機5におけるほぼ垂直に設置された機体内に供給される。この2次集塵機5の機体の内部の上部には、水を噴射するノズル21が設置されており、その下方には、ダンパー6が設置されている。ダンパー6は円錐状をなし、その上端の頂点には、鉛直方向に延びる軸20が設置されており、この軸20を介して、2次集塵機5の上方の架台27から吊り下げられている。軸20の一端は、架台27に設置されたシリンダ28に連結されており、シリンダ28により軸20を介してダンパー6が鉛直方向に移動され、その開度を調整するようになっている。この軸20は、機体内に設けられた軸支持部22に支持されており、この軸支持部22によりダンパー6がハウジングの中心に位置するように位置決めされている。また、2次集塵機5の機体は、ダンパー6の配置位置にて、ダンパー6の形状に見合うように円錐状をなし、機体内面とダンパー6との間に所定の隙間をおいて、ダンパー6が配置されている。そして、ダンパー6の下方には、軸23を介して羽根24が設置されている。2次集塵機5の機体の下部に設けられたエルボーセパレータ7には、水を排出するパイプ26が設置されており、このパイプ26を介してダストを含む水が水封装置25に供給され、この水封装置25にて排ガスの気体は遮断され(水封)、ダストを含む水がシックナーに送られて、ダストが回収される。
特開2002−339011号公報 特開2003−183719号公報
上述の従来技術においては、ノズル21から噴射された水と排ガス中のダストがダンパー6にて混合され、ダストは水の中に取り込まれて、エルボーセパレータ7によりこのダストを含む水が排ガスから除去されるが、この2次集塵機における集塵性能は、高々、40mg/Nm程度であり、これ以上に集塵性能を向上させるには限界があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、集塵性能をより高めることができる湿式集塵機を提供することを目的とする。
本発明に係る湿式集塵機は、
排ガス中に含まれるダストを水中に含着させて集塵する湿式集塵機であって、
その内部を転炉排ガスが上部から下部に向けて流れる集塵機ハウジングと、
前記ハウジング内に設置され前記排ガスに向けて水を噴射するスプレーと、
前記ハウジングの内径が下方に向けて絞られた後一転して下方に向かうにつれて拡大する絞り拡大部に設置され、前記ハウジングの拡大部の内面に整合して下方に向かうにつれて外径が拡大するダンパーと、
前記ダンパーの直下に設けられ、前記ハウジングの内面に沿って下降してくる水を集めて前記ハウジング外に排出する水分離部と、
前記水分離部の下方にて、排ガス中のミストを前記ハウジング外に排出する1次ミスト分離部と、
前記ハウジングの下部に設けられた2次ミスト分離部と、
を有し、
前記ハウジングの拡大部の内面と前記ダンパーの外面との間の間隔は、10乃至160mmの範囲内で調整可能に構成されており、
前記水分離部は、
前記ハウジングの中心部に設けられ、筒状をなして前記1次ミスト分離部に連通し、前記ハウジングの内面に沿って下降してくる前記水から分離された排ガスのみを前記1次ミスト分離部に送るよう構成されたガス路部と、
前記ハウジングの内面と前記ガス路部の外面との間をそれらの周方向に延びると共に、前記ハウジングの横方向の一方向に傾斜する棚部と、
この棚部の傾斜方向の深部における前記ハウジングに設けられダストを含む水をハウジング外に排出する排出口と、
を有することを特徴とする。
上記湿式集塵機は、前記ハウジング外には、前記水分離部から前記ハウジング外に排出された水及び前記1次ミスト分離部から前記ハウジング外に排出されたミストに含まれる液体を通過させるが、気体の通過を遮断する水封装置が設けられているように構成することができる。
本発明によれば、転炉排ガスに、スプレーからの水を添加し、これをダンパーとハウジングとの間の隙間に通すことにより、水と転炉排ガスとを高効率で混合し、転炉排ガス中のダスト、特に粗ダストを除去した後の転炉排ガス中の微細ダストを水の中に捕捉する。そして、このダストを捕捉した直後の水を、水分離部でハウジング外に排出するので、水中に高効率で混合されているダストを、水から再分離される前にハウジング外に排出して回収することができるため、転炉排ガスからダストをより高効率で回収することができる。
本発明の実施形態に係る転炉排ガス処理設備に設置された2次集塵機を示す縦断面図である。 水封装置を示す図である。 混合流体の流れを示す図である。 転炉排ガス処理設備を示す模式図である。 従来の2次集塵機を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る転炉排ガス処理設備における湿式集塵機(2次集塵機)を示す縦断面図である。この2次集塵機5Aは、そのハウジング30が基本的に筒状をなし、その軸方向が垂直になるように設置されている。また、この2次集塵機5Aは、図4に示す転炉精錬設備の2次集塵機5の代わりに配置されるものであり、1次集塵機3にて粗ダストが除去された後の転炉排ガスが、上端部から供給される。また、本実施形態の2次集塵機のハウジング30の下部に設けられたエルボーセパレータ39を出た排ガスは、ファン8により三方弁9に送られる。
図1に示すように、本実施形態の2次集塵機5Aのハウジング30には、その上部において、内径が下方に向けて徐々に絞られた縮径部30aと、縮径部30aの下部における内径が最も小さい最小径部30bと、更にその下方で、内径が下方に向けて徐々に拡大する拡径部30cとが設けられている。そして、この縮径部30aから拡径部30cに至るハウジングの内部に、ダンパー31が設置されている。このダンパー31は、従来と同様に(図5参照)、設備の上方の架台から吊り下げられており、ハウジング30の内部の軸支持部等により、ハウジングの中心に位置するように位置決めされている。そして、ダンパー31は、軸20(図5参照)を介してシリンダ28(図5参照)により鉛直方向に駆動されるようになっており、ダンパー31は、このシリンダ28により鉛直方向に移動することにより、縮径部30aから拡径部30cに至る部分におけるハウジング30の内面との開度を調整している。また、1次集塵機で粗ダストが除去された転炉排ガスは、ハウジング30の上方からハウジング30内に供給されるが、ハウジング30内のダンパー31の上方には、水を噴射するスプレーノズル21(図5参照)が設置されており、2次集塵機のハウジング30内に供給された転炉排ガスに、ノズル21から水が噴射されるようになっている。
このダンパー31は、円錐形をなし、その円錐面と拡径部30cの内面との間は、ほぼ一定の間隔で離隔している。そして、ノズル21から水を添加された転炉排ガスは、拡径部30cの内面とダンパー31との間の横断面リング状の経路を経て水分離部32に至るようになっている。水分離部32においては、ハウジング30は、拡径部30cから鉛直下方に続く円筒部30dとなっており、この円筒部30dの内部に、円筒部30dに同軸的な円筒状のガス炉部33が設けられている。そして、棚部34がハウジング30の内面とガス路部33の外面との間をそれらの周方向に延びると共に、ハウジングの横方向の一方向に傾斜するように延びている。そして、この棚部34の傾斜方向の深部におけるハウジング30には、ダストを含む水をハウジング30外に排出する排出口35が設けられている。なお、ダンパー31の円錐面と、ハウジング30の拡径部30cの内面との間の間隔は、必ずしも一定ではなく、下方に向けて徐々に大きくしたり、逆に小さくしたりしてもよい。この間隔は、ダンパー31の移動手段となるシリンダ28の制御により調整可能であり、例えば、10乃至160mmの範囲で調整することができる。間隔が10mmより小さいと、流体の通流を阻害し、160mmを超えると、水と排ガス中のダストとの混合効率が低下する。
一方、ガス成分は、ガス炉部33を介して水分離部32の下方側に設けられているミスト分離部36に送られる。ミスト分離部36においては、そのガス通過域に介在するようにして、ガスの流れを旋回させる旋回羽根37が設置されている。この旋回羽根37の下方には、ハウジングの内面の周辺部に滴下したミストを回収するための棚部38が設けられており、この棚部38を経由して滴下したミストが排出口39を介して、ハウジング外部に導出される。なお、ミスト分離部36に設けられる棚部38の構成は、水分離部32に設けられる棚部34とほぼ同様である。
ミスト分離部36を経た転炉排ガスは、ハウジング30の下方に設けられたエルボーセパレータ40に至り、このエルボーセパレータ40内に設けられたミスト捕集部材41により更にガス中のミストが回収される。このミスト捕集部材41は、エルボーセパレータ40の湾曲に合わせてガス通流方向に湾曲しており、その先端部は、液化したミストを捕集するように折り返されており、この折り返し部に設けた開口42から、液化ミストが排出される。この開口42から排出された液化ミストは、エルボーセパレータ40の内面を伝わって下降してきた液化ミストと共に、排出口43から排出される。
エルボーセパレータ40を経てミストが除去された排ガスは、後工程の三方弁(9(図4参照)に送られる。一方,排出口35、39,43から排出されたダストを含む水は、図2に示す水封装置51を経て、シックナーに送られる。この水封装置51は、排出口35、39,43毎に個別に設置してもよいし、排出口35、39,43をまとめて1個の水封装置51を設置しても良い。水封装置51の水タンクには、水が貯留されており、排出口35等に気密的に接続された配管50の端部が、水封装置51内の水中に浸漬されている。そして、この水封装置の水タンクからオーバーフローした水が水回収部52に集められ、更に水回収部52内の水がポンプ53によりシックナーに送給される。このシックナーにて、水中のダストが固形化されて回収される。水封装置51の水タンクに貯留された水の水深は、例えば2500mmであり、配管50下端の水圧は、ハウジング30内のガスの圧力よりも高い。従って、2次集塵機のハウジング30内のガスは、水封装置51にて遮断されて、排出口35,39,43から転炉排ガスが流出することはない。
なお、本実施形態の2次集塵機において、水分離部32以外の例えばミスト分離部36(1次ミスト分離)及びエルボーセパレータ40(2次ミスト分離)の構成は、従来と異なるものではなく、種々の構成を採用することができる。
次に,上述の如く構成された本実施形態の2次集塵機5Aの動作について説明する。1次集塵機にて粗ダストが除去された転炉排ガスは、スプレーノズル22(図5参照)から水を噴射されて、水が添加された状態で、ダンパー31に衝突する。このダンパー31においては、ハウジング30が縮径されて縮径部30aによりガス及び水の通路が狭くなっており、最小径部30bにてガス及び水は、ハウジング30内面とダンパー31の間のリング状の隙間に入り、拡径部30cにて、ガス及び水は、このハウジング30内面とダンパー31の間のリング状の隙間を下方に向けて通流する。このとき、転炉排ガス中のダスト(1次集塵後の細かいダスト)は、水と共に前記隙間を通流するので、水中に十分に混合され、ダストが水中に取り込まれる。排ガスの通流量と水量との兼ね合いもあるが、水量が十分に多ければ、水及び排ガスの混合流体が前記隙間を通流することにより、排ガス中のダストは、ほぼ全量が水中に移行して水中に混合される。
そして、本発明者等によるシミュレーションの結果、図3に示すように、ダンパー31を通過後の水と排ガスとの混合流体は、ダンパー31とハウジング30内面との間の隙間を通流してきた状態で、そのままハウジング30内面に沿って下方に流れることが判明した。図3の左図は、ダンパー31が図1と同様の下面が平坦なもの、図3の右図は、ダンパー31の下面が下方に膨らみ、縦断面において下に凸に湾曲しているものである。ダンパー31の下面の形状がいずれの場合も、ダンパー31とハウジング30内面との間の隙間からダンパー31の下方に向けて流出してきた混合流体は、その後しばらくの間は、ハウジング30の内面に沿って層状にハウジング30の下方に移動し、ダンパー31の下面側に巻き込まれる量は、極めて少ない。つまり、ダンパー31の下面の形状によらず、混合流体は、ハウジング30の内面に沿ってその下方に層状に移動する。
本発明においては、ハウジング30の内面に沿って下方に流れる水を集めてハウジング外に排出する水分離部32がダンパー31の下方に設けられている。水分離部32は、ダンパー31の下方に設けられたハウジング30の円筒部30dにて、ガス炉部33との間で2重筒が形成され、円筒部30dとガス炉部33との間のリング状の領域に排出口35に向けて傾斜する棚部34が設けられている。ダストを含着した水は、ハウジング30の円筒部30dの内面に沿って下方に伝わりながら、棚部34でせき止められて、排出口35に向けて移動して、ハウジング30外で回収される。
このように、ダンパー31にて高混合率でダストが混合された水が、ダンパー31の直下に設けられた水分離部32の棚部34によりせき止めて回収されて、ハウジング30外に排出されるので、ガス炉部33からミスト分離部35及びエルボーセパレータ40に送られる排ガス中のダストは、極めて少なくなる。即ち、水分離部32にて高効率でダストを転炉排ガスから回収することができる。
ガス炉部33から下方に送られる排ガス中には、ミストが含まれており、このミスト中には、未だダストが含まれている。そこで、本発明では、排ガス中のミストをハウジング30外に排出して回収するためのミスト分離部36が、水分離部32の下方に設けられている。ミスト分離部36では、旋回羽根37がミストを含むガスの流れを旋回させて遠心力を付与することにより、ミストを排ガスから除去し、エルボーセパレータ40にて更にミストを回収して排ガスから除去する。
そして、排出口35から排出された水及び排出口39,43から排出された液化ミストは、水封装置51を介してシックナーに送られ、シックナーにて排出口35から排出された水及び排出口39,43から排出された液化ミストに含まれるダストが濃縮され、固形化されて回収される。
よって、2次集塵機から三方弁及び排ガス回収部に送られる転炉排ガス中には、ダストは、殆ど含まれていない。例えば、この排ガス回収部に送られる転炉排ガス中のダストの割合を、10mg/Nm(1Nmのガス中のダストが10mg)まで低下させることができ、極めて高い集塵効率を得ることができる。従来の湿式集塵機では、この集塵効率は前述の如く高々40mg/Nmであったが、これは一旦水中に混合されたダストが、その後エルボーセパレータまで流れる間に、水から分離してガス中に戻ってしまうことが原因であると考えられる。本発明のように、ダンパー31の直下の近傍でダストを補習した水を混合流体として回収してしまうことにより、水からガス中に戻るダストがなくなり、集塵効率を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。例えば、ハウジング内面の近傍を流れる水と排ガスとの混合流体を回収する棚部34は、上記実施形態のように、拡径部30cの下端から下方に延びる円筒部30dに設けるのではなく、拡径部30cの途中に設けてもよい。このように、ダンパー31の直下であって、ダンパー31に近い位置から混合流体を回収することにより、集塵効率を更に向上させることができる。また、ハウジング30は、ダンパー31の配置位置にて絞り込まれているが、縮径部30a、最小径部30b及び拡径部30cの長さ及び傾斜角度は任意である。
また、上記実施形態では、転炉排ガス処理設備における2次集塵機に本発明の湿式集塵機を適用した場合について説明しているが、本発明はこれに限らず、排ガス中のダストを回収するために、化学系分野等の工場及びプラント等に設けられる湿式集塵機にも適用可能である。
本発明は、転炉排ガスの2次集塵機等における集塵効率を著しく高めることができ、環境負荷の軽減に寄与する。
1:転炉
5A:2次集塵機
21:スプレーノズル
30:ハウジング
30a:縮径部
30b:最小径部
30c:拡径部
30d:円筒部
31:ダンパー
32:水分離部
33:ガス炉部
34、38:棚部
35、39,43:排出口
36:ミスト分離部
37:旋回羽根
40:エルボーセパレータ

Claims (2)

  1. 排ガス中に含まれるダストを水中に含着させて集塵する湿式集塵機であって、
    その内部を排ガスが上部から下部に向けて流れる集塵機ハウジングと、
    前記ハウジング内に設置され前記排ガスに向けて水を噴射するスプレーと、
    前記ハウジングの内径が下方に向けて絞られた後一転して下方に向かうにつれて拡大する絞り拡大部に設置され、前記ハウジングの拡大部の内面に整合して下方に向かうにつれて外径が拡大するダンパーと、
    前記ダンパーの直下に設けられ、前記ハウジングの内面に沿って下降してくる水を集めて前記ハウジング外に排出する水分離部と、
    前記水分離部の下方にて、排ガス中のミストを前記ハウジング外に排出する1次ミスト分離部と、
    前記ハウジングの下部に設けられた2次ミスト分離部と、
    を有し、
    前記ハウジングの拡大部の内面と前記ダンパーの外面との間の間隔は、10乃至160mmの範囲内で調整可能に構成されており、
    前記水分離部は、
    前記ハウジングの中心部に設けられ、筒状をなして前記1次ミスト分離部に連通し、前記ハウジングの内面に沿って下降してくる前記水から分離された排ガスのみを前記1次ミスト分離部に送るよう構成されたガス路部と、
    前記ハウジングの内面と前記ガス路部の外面との間をそれらの周方向に延びると共に、前記ハウジングの横方向の一方向に傾斜する棚部と、
    この棚部の傾斜方向の深部における前記ハウジングに設けられダストを含む水をハウジング外に排出する排出口と、
    を有することを特徴とする湿式集塵機。
  2. 前記ハウジング外には、前記水分離部から前記ハウジング外に排出された水及び前記1次ミスト分離部から前記ハウジング外に排出されたミストに含まれる液体を通過させるが、気体の通過を遮断する水封装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の湿式集塵機。
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