JP6109875B2 - 案内装置、案内方法及び案内プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、案内装置、案内方法及び案内プログラムに関する。
従来、スマートフォン等の端末装置を用いて利用者を目的地まで案内するナビゲーション(以下、「案内」ともいう)の技術が知られている。このような技術の一例として、地図や経路を画面上に表示するだけではなく、利用者の操作や歩行速度の推計に応じて、目的地までの誘導案内を所定の順序で音声出力する技術が知られている。
特開2002−81957号公報
ところで、上記の従来技術では、利用者を適切に案内することができない場合がある。例えば、目的地までの経路上で駅から退出する場合や、経路上で立ち寄った店舗から退店する場合等は、利用者が目的地までの経路や進むべき方向を見失いやすい。しかしながら、従来技術では、利用者の操作や歩行速度の推計に応じて、誘導案内を音声出力するに過ぎないので、利用者が経路や方向を見失った際に誘導案内を出力できず、利用者を道に迷わせる恐れがある。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者を適切に案内できる案内装置、案内方法および案内プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る案内装置は、利用者が所定の領域から退出するか否かを判定する判定部と、前記利用者が前記所定の領域から退出すると前記判定部が判定した場合は、前記利用者を所定の目的地まで案内するための案内情報を出力する出力部とを有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、利用者を適切に案内することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る端末装置が発揮する作用効果の一例を説明するための図である。 図2は、実施形態に係る端末装置が有する機能構成の一例を説明する図である。 図3は、実施形態に係る経路情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る目標物記憶部に登録される情報の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る端末装置が実行する処理の流れの一例を説明するフローチャートである。 図6は、実施形態に係る端末装置が複数の目標物を用いた案内情報を出力する処理の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る端末装置が案内処理を実行するタイミングの他の例を説明する図である。 図8は、実施形態に係る端末装置が段階的に案内を行う処理を一例を示す図である。
以下に、本願に係る案内装置、案内方法及び案内プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る案内装置、案内方法及び案内プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位及び処理には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.作用効果の概要〕
まず、図1を用いて、案内装置の一例である端末装置10が発揮する作用効果の概念について説明する。図1は、実施形態に係る端末装置が発揮する作用効果の一例を説明するための図である。例えば、端末装置10は、スマートフォン、タブレット端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動端末、ノート型PC(Personal Computer)等の端末装置であり、移動通信網や無線LAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して、任意のサーバと通信可能な端末装置である。
ここで、端末装置10は、液晶画面やLED(Light Emitting Diode)画面等の画像を表示する機能や、端末装置10に設置されたスピーカーや端末装置10と接続されたイヤフォンを介して任意の音声を出力する機能を有する。また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)やiBeacon等の測位システムを用いて、端末装置10の位置を特定する測位機能を有する。そして、端末装置10は、利用者から目的地の入力を受付けると、利用者を目的地まで誘導するための経路情報(例えば、画面上に表示する地図の情報や、案内時に出力する音声等。)を、図示を省略したサーバ等から取得し、取得した経路情報を用いて、利用者を目的地まで案内する機能を有する。
例えば、端末装置10は、出発地である「A駅」で、目的地である「目的地A」の入力を受付けた場合、「A駅」から「B駅」まで電車で移動し、その後、「目的地A」まで利用者を徒歩で誘導する「経路A」の経路情報を取得する。そして、端末装置10は、取得した経路情報を用いて、利用者を目的地Aまで案内する。
ここで、利用者は、経路Aから外れてコンビニエンスストア等の施設に寄り道をしたりする場合がある。このような場合には、利用者は、施設から退出して元の経路Aに戻る際に進むべき方向を見失い、誤った方向に進みやすい。また、利用者は、経路Aに沿って移動している場合であっても、移動手段が変化した場合や、経路A上の施設から退出する際に進むべき方向を見失う可能性が高い。例えば、利用者は、経路Aのうち「A駅」から「B駅」までを電車で移動した場合、経路A上を進んでいるにも関わらず、意識的に経路A上を進んでいるわけではないので、「B駅」の駅舎から徒歩で退出する際、どの方向へ向かえばいいかを見失いやすい。
このように、利用者は、施設から退出する場合や、移動手段を変更した場合等で、進むべき方向を見失いやすいと予測される。そこで、端末装置10は、以下の案内処理を実行する。まず、端末装置10は、利用者が所定の領域から退出するか否かを判定する。そして、端末装置10は、利用者が所定の領域から退出すると判定した場合は、利用者を誘導する方向を含む案内情報を出力する。例えば、端末装置10は、利用者が「B駅」の駅舎や、寄り道したコンビニエンスストア等の施設から退出するか否かを判定し、利用者が施設から退出したタイミングで、進むべき方向を音声で出力する。
また、端末装置10は、利用者が進むべき方向をより明確に伝えるため、進むべき方向の目標となる目標物を用いた案内情報を出力する。例えば、図1に示す例では、端末装置10は、経路Aに沿って利用者が、途中で立ち寄ったコンビニエンスストアC1から退出する場合は、目標物として、利用者が進むべき方向の目標物である目標物L02(例えば、「○○山」といった山脈)を選択する。そして、端末装置10は、利用者がコンビニエンスストアC1から退出したタイミングで「山が見える方向へ進んでください」といった音声を出力する。
このように、端末装置10は、利用者が施設から退出する場合等、進むべき方向を見失いやすいタイミングで、利用者を誘導する方向を含む案内情報を出力する。この結果、端末装置10は、利用者を適切に案内することができる。
なお、端末装置10は、駅舎やコンビニエンスストア以外にも、銀行や店舗等の任意の施設から退出したタイミングで、案内情報を出力してもよい。また、端末装置10は、利用者の進行方向が経路Aから外れ、その後、経路Aまで戻ってきたタイミングで、案内情報を出力してもよい。すなわち、端末装置10は、予め定められた所定の領域から退出するタイミングで、案内情報を出力すればよい。
以下、図を用いて、上述した案内処理を実現する端末装置10の機能構成及び作用効果の一例を説明する。
〔2.機能構成の一例〕
図2は、実施形態に係る端末装置が有する機能構成の一例を説明する図である。図2に示すように、端末装置10は、通信部11、記憶部12、制御部13を有する。通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置10と、端末装置10から目的地を受信すると、目的地までの経路を示す経路情報を配信する配信サーバとの間で情報の送受信を行う。
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部12は、経路情報データベース14、目標物記憶部15、地図情報データベース16を有する。
経路情報データベース14は、目的地までの経路を示す経路情報が登録される記憶手段である。例えば、図3は、実施形態に係る経路情報データベースに登録される情報の一例を示す図である。図3に示すように、経路情報データベース14は、「経路ID」、「出発地」、「目的地」、「経路情報」、「有効/無効」といった項目を有する。「経路ID」には、経路情報を識別するための識別子が登録される。「出発地」には、利用者を案内する経路の始点となる位置を示す情報が登録され、経路情報を検索した際の端末装置10の位置、若しくは、経路情報を検索した際に利用者が指定した位置が登録される。
また、「目的地」には、利用者を案内する経路の終点となる位置が登録される。また、「経路情報」には、対応付けられた「出発地」から「目的地」までの経路を示す情報や、係る経路上において利用者に対して出力される各種の音声情報等が登録される。また「有効/無効」には、対応付けられた経路情報を用いて、利用者を案内するか否かを示す情報が登録される。例えば、図3に示す例では、経路情報データベース14には、「ID1」で示される経路情報として、「A駅」から「目的地A」までの経路情報「A駅→B駅:電車:○○線、B駅→北方向50メートル、・・・」が登録されており、係る経路情報が「有効」である旨、すなわち、係る経路情報を用いて利用者の案内が行われる旨が登録されている。なお、経路情報データベース14には、他にも、案内に要する各種の情報が登録されているものとする。また、例えば、経路情報は、緯度と経度で示される位置と、係る位置からどちらの方向へ、どれだけの距離利用者を進ませるかを示す情報であってもよい。
目標物記憶部15には、目標物と、係る目標物を案内情報に用いる際の優先度とが対応付けて登録される記憶手段である。例えば、図4は、実施形態に係る目標物記憶部に登録される情報の一例を示す図である。図4に示すように、目標物記憶部15は、「目標ID」、「目標名」、「位置情報」、「優先度」といった項目を有する。「目標ID」には、目標物を識別するための識別子が登録される。また、「目標名」には、目標物の名称が登録される。また、「位置情報」には、目標物の位置を示す情報が登録される。また、「優先度」には、目標物を案内情報に用いる際の優先度が登録される。係る優先度は、例えば、目標物の大きさ等に基づいて決定される値であって、目標物の視認のしやすさを相対的に示す値が登録される。
例えば、図4に示す例では、「ID1」が示す目標物が「位置A」にある「○○タワー」であり、優先度が「1」である旨を示す。また、図4に示す例では、「ID2」が示す目標物が「位置B」にある「○○銀行」であり、優先度が「2」である旨を示す。また、図4に示す例では、「ID3」が示す目標物が「位置C」にある「○○山」であり、優先度が「1」である旨を示す。また、図4に示す例では、「ID4」が示す目標物が「位置D」にある「○○ショップ」であり、優先度が「2」である旨を示す。なお、目標物には、「○○銀行」や「○○ショップ」等いった店舗、「○○タワー」等といったランドマーク、「○○山」といった自然造形物、坂や道路の車線数等、利用者の目標となる任意の施設や物の状態が含まれるものとする。
地図情報データベース16は、利用者を案内する際に用いられる地図の情報が登録されている。例えば、地図情報データベース16には、経路や利用者の現在位置を重ね合わせて画面上に表示するための地図データが登録されている。なお、地図情報データベース16には、公知の地図データが登録されるものとして、図示を省略する。
図2に戻って、説明を続ける。制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムが、RAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図2に示す例では、制御部13は、経路情報取得部17、位置特定部18、判定部19、案内実行部20、音声出力部21、画像出力部22(以下、各処理部17〜22と総称する場合がある。)を有する。
なお、制御部13が有する各処理部17〜22の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。また、各処理部17〜22は、以下に説明するような案内処理の機能・作用(例えば図5)を実現・実行するものであるが、これらは説明のために整理した機能単位であり、実際のハードウェア要素やソフトウェアモジュールとの一致は問わない。すなわち、以下の案内処理の機能・採用を実現・実行することができるのであれば、端末装置10は、任意の機能単位で案内処理を実現・実行して良い。
〔3.作用効果の一例〕
以下、図5に示すフローチャートを用いて、制御部13が有する経路情報取得部17、位置特定部18、判定部19、案内実行部20、音声出力部21、画像出力部22が実行・実現する処理の内容について説明する。図5は、実施形態に係る端末装置が実行する処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
まず、経路情報取得部17は、利用者から目的地が入力されたか否かを判定する(ステップS101)。そして、経路情報取得部17は、目的地が入力された場合は(ステップS101:Yes)、位置特定部18から端末装置10の現在地を取得し、取得した現在地を出発地として、出発地から目的地までの経路情報を配信サーバ等から取得する(ステップS102)。ここで、経路情報取得部17は、利用者が目的地と共に出発地を入力した場合は、係る出発地から目的地までの経路情報を取得してもよい。そして、経路情報取得部17は、新たな経路IDとともに、出発地、目的地、および取得した経路情報を対応付けて経路情報データベース14に登録するとともに(ステップS103)、係る経路情報と対応付けられた「有効/無効」を「有効」とする。この結果、端末装置10は、利用者を目的地まで案内する案内処理を開始する。一方、経路情報取得部17は、目的地が入力されていない場合は(ステップS101:No)、目的地が入力されるまで待機する。
続いて、位置特定部18は、現在位置を取得する(ステップS104)。例えば、位置特定部18は、複数の衛星からGPSの電波を受信し、受信した電波を用いて端末装置10の現在位置を特定する。なお、位置特定部18は、案内処理を実行する際以外にも、所定の時間間隔等、任意のタイミングで、端末装置10の現在位置を特定するものとする。
判定部19は、利用者が所定の領域から退出するか否かを判定する。例えば、判定部19は、位置特定部18が特定した現在位置が、施設内であるか否かを判定する(ステップS105)。例えば、判定部19は、経路情報データベース14と地図情報データベース16を参照し、現在位置が所定の目的地までの経路上の施設内(例えば、経路上に含まれる駅舎の構内や、利用者が乗車する車両内等)であるか否かを判定する。また、他の例では、判定部19は、現在位置が、所定の目的地までの経路から外れた位置の施設内(例えば、経路に隣接するコンビニエンスストアや、経路から離れた位置にある店舗等)であるか否かを判定する。
そして、判定部19は、利用者が施設内であると判定した場合は(ステップS105:Yes)、利用者が施設から退出するタイミングであるか否かを判定する(ステップS106)。例えば、判定部19は、位置特定部18が前回特定した位置が施設内であり、位置特定部18が新たに特定した位置が施設外である場合は、利用者が施設から退出するタイミングであると判定する。なお、判定部19は、利用者が施設から退出するタイミングを特定することができるのであれば、他の手法を用いた判定を行ってもよい。
そして、利用者が施設から退出するタイミングであると判定部19が判定した場合は(ステップS107:Yes)、案内実行部20が、利用者を誘導する方向を含む案内情報として、目標物を用いた案内情報を音声出力部21や画像出力部22から出力する出力処理を実行する(ステップS107)。以下、ステップS107に示す出力処理の内容を詳細に説明する。
なお、音声出力部21は、端末装置10が有するスピーカやイヤフォンを制御するドライバ等により実現され、後述する出力処理によって案内出力部20が出力する音声ファイルを再生することで、利用者を誘導するための音声を出力するものとする。また、画像出力部22は、端末装置10が有する画面を制御するドライバ等により実現され、出力処理によって案内出力部20が出力する画像ファイルを表示することで、利用者を誘導するための画像を出力するものとする。
まず、案内実行部20は、利用者が施設から退出するタイミングであると判定部19が判定した場合は、経路情報データベース14に登録された経路情報を参照し、利用者の現在位置と比較する。そして、案内実行部20は、利用者が進むべき方向(例えば、西や東といった方位等)を特定する。
続いて、案内実行部20は、目標物記憶部15を参照し、端末装置10の現在位置と、各目標物の位置情報とを比較することで、端末装置10から利用者が進むべき方向に位置する目標物を特定する。ここで、目標物と利用者との距離が近い場合は、目標物を見つけやすいが、利用者が進むべき方向が曖昧になりやすい。そこで、案内実行部20は、端末装置10の現在位置と特定した目標物との距離を算出し、算出した距離に基づいて、案内情報に使用する目標物を特定する。そして、案内実行部20は、特定した目標物のうち、端末装置10との距離が最も遠い目標物を選択する。なお、端末装置10との距離が離れすぎている場合は、目標物を目視するのが困難となる。そこで、案内実行部20は、特定した目標物のうち、端末装置10との距離が所定の範囲内で最も遠い目標物を選択してもよい。
また、案内実行部20は、各目標物と対応付けて登録された優先度に基づいて、目標物を選択してもよい。例えば、目標物記憶部15には、目標物の見易さを相対的に示す優先度が登録されている。そこで、案内実行部20は、端末装置10から利用者が進むべき方向に位置する目標物のうち、優先度が最も高い(例えば、登録された値が最も小さい)目標物を選択してもよい。また、案内実行部20は、利用者が進むべき方向を適切に示すことができる目標物を選択するのであれば、上述した各処理を組み合わせてもよい。
そして、案内実行部20は、目標物を選択した場合は、係る目標物の目標名を目標物記憶部15から取得する。そして、案内実行部20は、取得した目標名を用いて、目標物の方向へ利用者を誘導する案内情報を生成する。例えば、案内実行部20は、目標名「○○タワー」を選択した場合は、「○○タワーが見える方向へ進んでください」といった音声データを生成し、音声出力部21に出力する。また、案内実行部20は、「○○タワー」の方向を地図上で示す画像データを生成し、生成した画像データを画像出力部22に出力する。この結果、音声出力部21や画像出力部22は、利用者が経路上の施設から退出するタイミングや、経路上から外れた位置の施設から経路上に戻るタイミングで、案内情報を出力することができる。
以下、図5を用いた案内処理の説明に戻る。続いて、判定部19は、現在位置が目的地の周辺であるか否かを判定する(ステップS108)。そして、判定部19は、現在位置が目的地の周辺であると判定した場合は(ステップS108:Yes)、案内の終了を示す終了案内を出力し(ステップS109)、処理を終了する。一方、判定部19は、利用者が施設から退出するタイミングではないと判定した場合は(ステップS106:No)、案内を中断し(ステップS110)、ステップS104を実行する。例えば、端末装置10は、利用者が経路上から外れた位置の施設内にいる場合は、寄り道をしていると予測されるため、目的地までの案内を中断することで、利便性を向上させる。また、案内実行部20は、利用者が経路上の施設外にいると判定部19が判定した場合は(ステップS105:No)、現在位置に応じた経路案内を実行し(ステップS111)、ステップS108を実行する。
〔4.複数の目標物を用いた案内情報〕
ここで、端末装置10が有する案内実行部20は、複数の目標物を選択し、選択した複数の目標物を示す案内情報を出力することで、利用者をより適切に誘導してもよい。例えば、図1に示す場合、経路Aは、B駅から「○○銀行」や目標物L01(「○○タワー」といったランドマーク。)の方向へと伸びでいる。そこで、案内実行部20は、「○○銀行や○○タワーが見える方向へ進んでください」等といった複数の目標物を示す案内情報を出力してもよい。
〔5.目標物の変更〕
また、利用者は、目標物がビル等に隠れて見えない場合等、周囲の状態によっては目標物を見つけることができない場合がある。このため、案内実行部20は、案内情報を出力した際に、利用者が移動を開始したか否かを判定し、移動を開始しなかった場合は、前回出力した案内情報に用いられた目標物とは異なる目標物を新たに選択し、選択した目標物を用いた案内情報を選択してもよい。例えば、案内実行部20は、前回出力した案内情報に用いられた目標物よりも優先度が低い目標物を新たに選択してもよい。また、案内実行部20は、前回出力した案内情報に用いられた目標物よりも、利用者までの距離が近い目標物を新たに選択してもよい。
例えば、図6は、実施形態に係る端末装置が複数の目標物を用いた案内情報を出力する処理の一例を示す図である。例えば、利用者がB駅から退出すると判定部19が判定した場合は、案内実行部20は、目標物記憶部15を参照し、利用者が進むべき方向に「○○タワー」と「○○銀行」がある旨を特定する。ここで、「○○タワー」の優先度は、「○○銀行」の優先度よりも高い。そこで、案内実行部20は、図6中(A)に示すように、「○○タワーが見える方へ向かってください。」等といった音声を出力する。この結果、利用者は、「○○タワー」が見える方向、すなわち、経路Aに沿った方向へ移動することができる。
ここで、図6の実線で示すように、利用者が経路Aの途中にあるコンビニエンスストアC1に立ち寄ったものとする。このような場合、利用者は、コンビニエンスストアC1から退出する際に方向を見誤りやすい。そこで、案内実行部20は、利用者がコンビニエンスストアC1から退出すると判定部19が判定した場合は、目標物記憶部15を参照し、利用者が進むべき方向に「○○ショップ」と「○○山」がある旨を特定する。ここで、「○○山」の優先度は、「○○ショップ」の優先度よりも高い。そして、案内実行部20は、図6中(B)に示すように「○○山が見える方へ向かってください」等といった音声を出力する。
しかしながら、利用者は、案内情報が示す○○山を見つけることができなかった場合、どちらに進めばいいか解らない。そこで、案内実行部20は、「○○山が見える方へ向かってください。」等といった音声を出力してから所定の時間が経過するまでの間、利用者の位置が所定の閾値以上移動しなかった場合は、利用者が目標物を発見できなかったものして、以下の処理を実行する。すなわち、案内実行部20は、前回使用した目標物である「○○山」よりも優先度が低い目標物「○○ショップ」を新たに選択する。そして、案内実行部20は、図6中(C)に示すように、新たに選択した目標物「○○ショップ」を用いて、「○○ショップの看板が見える方へ向かってください」等といった音声を出力する。この結果、端末装置10は、利用者に対して進むべき方向を示すことができる。
〔6.日時に応じた目標物の変更〕
ここで、目標物の視認性は、季節や日時等に応じて変化すると考えられる。例えば、「○○タワー」等といったランドマークや山脈等の目標物は、日中の視認が容易であるものの、夜間の視認が困難であると考えられる。また、ランドマークの中には、夜間であっても所定の時間帯だけイルミネーションやライトアップ等により視認が容易になるものも存在する。また、目標物が店舗である場合、営業していない時間帯よりも営業中の時間帯の方が視認しやすいと予測される。また、リフト場、湖、信号機等は、冬期の間、雪に埋もれて視認できなくなる場合がある。
そこで、案内実行部20は、案内情報を出力する際の日時に基づいて、案内情報に用いる目標物を選択し、選択した目標物を用いた案内情報を出力してもよい。例えば、目標物記憶部15には、各目標物と対応付けて、各目標物を容易に視認できる季節、日付、曜日、時間帯等が視認可能日時として登録される。例えば、視認可能日時には、イルミネーションが点灯する時間帯、ライトアップが行われる時間帯、ネオンサインが点灯する時間帯、日中、営業時間帯等、相対的に目標物の視認が容易になる日時である。
そして、案内実行部20は、利用者が施設から退出したと判定部19が判定した場合は、利用者が進むべき方向の目標物のうち、対応付けられた視認可能日時に案内情報を出力する際の日時が含まれる目標物を選択し、選択した目標物を用いた案内情報を出力する。この結果、例えば、端末装置10は、夜間等は、「○○山」を用いた案内情報を出力せずに「○○ショップ」を用いた案内情報を出力する等といった処理を実行することができるので、利用者を適切に案内することができる。
〔7.状況に応じた目標物の変更〕
また、案内実行部20は、利用者の状態に応じて目標物を変更してもよい。例えば、案内実行部20は、利用者が施設から退出したと判定部19が判定した場合は、利用者が進むべき方向の目標物のうち、利用者の現在位置からより遠い位置の目標物を選択する。一方、案内実行部20は、利用者が経路上を移動しており、交差点等で利用者の進行方向を変える場合は、利用者の現在位置から相対的に近傍の目標物を用いた案内情報を出力してもよい。すなわち、案内実行部20は、通常の案内を行う際に出力する案内情報と、利用者が施設から退出した際に出力する案内情報とで、使用する目標物までの距離を変更してもよい。
〔8.優先度の変更〕
また、店舗が閉店した場合や、新たな施設の建設等、環境の変化に応じて目標物の視認性は変化すると考えられる。そこで、端末装置10は、案内情報を出力した際に利用者が取る行動に応じて、各目標物の優先度を変更してもよい。例えば、案内実行部20は、案内情報を出力してから所定の時間が経過するまでの間、利用者が移動を開始しなかった場合は、利用者が目標物を見つけられなかったと判定する。係る場合、案内実行部20は、案内情報に用いた目標物と対応付けられた優先度を低くする(例えば、値「1」を値「2」に変更する。)とともに、新たな目標物を用いた案内情報を出力してもよい。
また、案内実行部20は、案内情報を出力してから所定の時間が経過するまでの間に、利用者が移動を開始した場合は、案内情報に用いられた目標物の優先度を増加(例えば、値「2」を値「1」に変更する。)させてもよい。また、案内実行部20は、利用者が正しい方向へと移動した場合にのみ、目標物の優先度を増加させ、利用者が誤った方向へと移動した場合は、目標物の優先度を低くする、若しくは、優先度の変更を行わずともよい。
また、案内実行部20は、複数の目標物を用いた案内情報を出力する際、利用者が移動を開始するまでの応答性に応じて、目標物の優先度を変更してもよい。例えば、案内実行部20は、各目標物の名称を出力した時刻と、利用者が移動を開始した時刻とを比較し、利用者が進行方向を定める際に使用したと予測される目標物を推定する。そして、案内実行部20は、推定した目標物の優先度を高い値に変更してもよい。
〔9.案内情報のバリエーション〕
ここで、案内実行部20は、利用者を適切な方向へ誘導できるのであれば、任意の対応で案内情報を出力して良い。例えば、案内実行部20は、利用者が進むべき方向に目標物が無い場合は、利用者が進むべき方向の目標物を一つも利用者が発見できなかった場合は、利用者が進むべき方向を「東方向」や「西方向」といった方位で示してもよく、利用者の向きを基準として「左方向」や「右方向」等といった単純な方向で示してもよい。
また、案内実行部20は、音声以外にも、例えば、「山が見える方向へ進んでください」といった文字を画面上に表示することで、利用者が進むべき方向を通知してもよい。また、案内実行部20は、案内情報を出力した際に、利用者が誤った方向へ進んだ場合、若しくは、利用者が正しい方向へ進んだ場合には、音声を出力したり、端末装置10を振動させることで、利用者が進むべき方向を通知してもよい。また、案内実行部20は、案内情報を出力した後で、利用者が正しい方向とは異なる方向に所定の距離以上移動した場合には、利用者の注意を喚起するため、音声を出力したり、端末装置10を振動させてもよい。また、案内実行部20は、振動可能な時計型の端末装置等、ウェアラブルデバイスを利用者が装着している場合は、係るウェアラブルデバイスを振動させることで、利用者の注意を喚起してもよい。
〔10.案内情報を出力するタイミングについて〕
案内実行部20は、施設から屋外に退出する場合以外にも、例えば、施設内の店舗等から施設内の通路等に退出する場合に、案内情報を出力してもよい。例えば、図7は、実施形態に係る端末装置が案内処理を実行するタイミングの他の例を説明する図である。なお、図7に示す例では、出口Aおよび出口Bを有する駅の構内において、図7中の点線矢印で示す経路Aに沿って利用者を出口Aまで誘導する例について記載した。例えば、図7に示すように、駅の構内には、複数の構内店舗A〜構内店舗Hが通路に配置されている。
このような駅の構内において、利用者が図7の実線矢印で示す経路Bを介して移動し、構内店舗Bに入店した場合は、判定部19は、利用者が店舗内、すなわち、所定の施設に入場したと判定する。そして、判定部10は、利用者が構内店舗Bから退出する場合は、所定の施設から退出すると判定する。この結果、案内実行部20は、利用者が構内店舗Bから退出するタイミングで、図7中(A)に示すように、「右方向に進んでください」等といった案内情報を出力する。
なお、端末装置10は、利用者が改札口から退出する際に案内情報を出力してもよい。また、端末装置10は、利用者が電車から降りたタイミングや、タクシーやバス等の車両から降りたタイミング、利用者が運転していた車両、自動二輪車、自転車等から利用者が降りたタイミング等で、案内情報を出力してもよい。
また、案内実行部20は、利用者を適切な方向へ誘導できるのであれば、施設から退出したタイミング以外にも、任意のタイミングで案内情報を出力してもよい。すなわち、判定部19は、利用者が方向を見失いやすいタイミングであるか否かを判定できるのであれば、位置を用いない判定を行ってもよい。
例えば、図7に示した経路Aを介して利用者を誘導する際、位置特定部18は、iBeacon等の屋内測位用の電波を用いて、端末装置10の屋内位置を特定してもよいし、特定しなくともよい。例えば、利用者は、施設等から退出して移動する際、端末装置10を操作し、画面のスリープを解除したり、案内処理を実行・実現するアプリケーションの画面を表示すると考えられる。そこで、判定部19は、画面のスリープを解除したり、案内処理を実行・実現するアプリケーションの画面を表示した場合は、利用者が施設等から退出したタイミング等、方向を見失いやすいタイミングであると判定する。そして、案内実行部20は、利用者が方向を見失いやすいタイミングであると判定部19が判定した場合は、案内情報を出力してもよい。また、案内実行部20は、端末装置10の周囲の照度を測定させ、係る照度に所定の変化があった場合には、案内情報を出力してもよい。
また、案内実行部20は、利用者の操作に従って段階的に案内を行うアプリケーションを実行している場合、係るアプリケーションに対して利用者が操作を行ったタイミングで案内情報を出力してもよい。例えば、図8は、実施形態に係る端末装置が段階的に案内を行う処理を一例を示す図である。例えば、端末装置10の案内実行部20は、利用者が進むべき方向を示す矢印を重ねた地図M10と共に、「前方に30メートル進みます。」等といった案内の内容を説明する説明情報M11とを表示する。そして、案内実行部20は、利用者の指F10が、説明情報M11を左側へとスライドさせる操作を行った場合、利用者が説明情報に従って移動したものと判定し、次に利用者が進むべき方向を示す矢印を地図M10と重ねて表示するとともに、「右斜め前方に50メール進みます。」等といった新たな説明情報M12を表示する。
このように、利用者の操作に応じて段階的に案内を行うアプリケーションが実行されている場合、判定部19は、利用者が指F10をスライドさせる等、案内を段階的に進める操作が行われたか否かを判定する。そして、案内実行部20は、案内を段階的に進める操作が行われたと判定部19が判定した場合には、「右斜め方向の道に進んでください」等といった案内情報を出力してもよい。また、係る案内情報は、説明情報M12とは異なり、「○○ビルの方向へ進んでください。」等といった目標物を用いた内容であってもよい。
また、利用者が施設内にいる場合、GPSの電波が受信しづらいと予測される。そこで、判定部19は、位置特定部18が用いる電波が受信できない状態から受信できる状態へと遷移した場合は、利用者が施設から退出したと判定してもよい。
〔11.他の実施形態〕
なお、上記実施形態は例示に過ぎず、本発明は、以下に例示するものやそれ以外の他の実施態様も含むものである。例えば、本出願における機能構成、データ構造、フローチャートに示す処理の順序や内容などは例示に過ぎず、各要素の有無、その配置や処理実行などの順序、具体的内容などは適宜変更可能である。例えば、上述した案内処理や目標物を選択する機能は、上記実施形態で例示したように端末装置10が実現する以外にも、スマートフォンのアプリなどが実現する端末における装置、方法やプログラムとして実現することもできる。
また、端末装置10を構成する個々の処理部17〜22を、さらにそれぞれ独立した装置で実現する構成も一般的である。同様に、外部のプラットフォーム等をAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)やネットワークコンピューティング(いわゆるクラウドなど)で呼び出すことで、上記実施形態で示した各手段を実現するなど、本発明の構成は柔軟に変更できる。さらに、本発明に関する手段などの各要素は、コンピュータの演算制御部に限らず物理的な電子回路など他の情報処理機構で実現してもよい。
例えば、端末装置10は、経路情報データベース14、目標物記憶部15、地図情報データベース16を記憶し、各処理部17〜22が処理を実行することにより、上述した案内処理を実行した。しかしながら、端末装置10は、端末装置10と通信可能な配信サーバとが協調して上述した案内処理を実行してもよい。
例えば、配信サーバは、各データベース14〜16、判定部19および案内実行部20を有する。また、配信サーバは、端末装置10から端末装置10の現在位置を収集し、収集した現在位置を用いて、端末装置10が所定の領域から退出するか否かを判定する。そして、配信サーバは、端末装置10が所定の領域から退出すると判定した場合は、目標物を用いた案内情報を生成し、案内情報を端末装置10へ送信する。この結果、端末装置10は、配信サーバから受信した案内情報を出力することで、利用者を適切に案内できる。
なお、このように配信サーバと端末装置10とが協調して案内処理を実行する場合、配信サーバは、目標物記憶部15に記憶された各目標物の優先度をユーザごとに更新してもよく、全ユーザからの応答に応じて更新してもよい。例えば、配信サーバは、端末装置10に対して案内情報を送信してから所定の時間が経過するまでの間に、端末装置10が移動しなかった場合は、新たな案内情報を送信するとともに、前回送信した案内情報における目標物の優先度を低下させる。このような処理を全ユーザに対して共通して行った場合、一般的に視認しやすい目標物の優先度がおのずと上昇するので、端末装置10は、利用者をより適切に案内することができる。一方で、どのような目標物が見えやすいかは、利用者によって異なると予測される。このため、配信サーバは、ユーザごとに目標物記憶部15を有し、ユーザごとに目標物の優先度を変更することで、各ユーザに対して最適化された目標物を用いて、案内処理を実行することができる。
〔12.効果〕
上述したように、端末装置10は、利用者が所定の領域から退出するか否かを判定する。そして、端末装置10は、利用者が所定の領域から退出すると判定した場合は、利用者を誘導する方向を含む案内情報を出力する。この結果、端末装置10は、利用者が進むべき方向を見失いやすい場合にも、利用者を適切に案内することができる。
また、端末装置10は、案内情報として、利用者が進む方向の目標となる目標物を用いた案内情報を出力する。このため、端末装置10は、利用者が進むべき方向をより容易に示すことができる。
また、端末装置10は、目標物と利用者の現在位置との距離に基づいて、案内情報に用いる目標物を選択し、選択した目標物を用いた案内情報を出力する。例えば、端末装置10は、利用者が所定の領域から退出すると判定した場合は、目標物のうち、利用者までの距離が遠い目標物を選択する。このため、端末装置100は、利用者が進むべき方向をより具体的に示す目標物を用いた案内情報を出力することができる。
また、端末装置10は、案内情報を出力した際に、利用者が移動を開始しなかった場合は、その案内情報に用いられた目標物よりも利用者までの距離が近い目標物を用いた案内情報を新たに出力する。このため、端末装置10は、利用者が目標物を見つけることができなかった場合にも、徐々に近い目標物、すなわち、より確実に視認できるであろう目標物を用いた案内情報を出力するので、より確実に利用者を案内することができる。
また、端末装置10は、目標物と、目標物を案内情報に用いる際の優先度とを対応付けて記憶する。そして、端末装置10は、案内情報として、優先度が他の目標物よりも高い目標物を用いた案内情報を出力する。このため、端末装置10は、例えば、視認しやすい目標物を用いて、利用者を案内することができる。
また、端末装置10は、案内情報を出力した際に、利用者が移動を開始しなかった場合は、その案内情報に用いられた目標物よりも対応付けられた優先度が低い目標物を用いた案内情報を出力する。このため、端末装置10は、利用者が目標物を見つけることができなかった場合にも、他の目標物を用いて、利用者を案内することができる。
また、端末装置10は、案内情報を出力した際に、利用者が移動を開始した場合は、その案内情報に用いられた目標物の優先度を増加させる。このため、端末装置10は、次回以降、利用者がより視認しやすい目標物を用いた案内情報を出力することができる。
また、端末装置10は、案内情報を出力する際の日時に基づいて、案内情報に用いる目標物を選択し、選択した目標物を用いた案内情報を出力する。このため、端末装置10は、季節や時間帯等の日時によって目標物の視認性が変化する場合にも、利用者がより視認しやすい目標物を用いた案内情報を出力することができる。
また、端末装置10は、案内情報として、複数の目標物を用いた案内情報を出力する。このため、端末装置10は、利用者に対して進むべき方向をより明確に通知することができる。
また、端末装置10は、駅舎等、所定の目的地までの経路上の施設から利用者が退出するか否かを判定し、利用者が経路上の施設から退出すると判定した場合は、案内情報を出力する。このため、端末装置10は、利用者が進むべき方向を見失いやすいタイミングで、案内情報を出力することができる。
また、端末装置10は、利用者が、所定の目的地までの経路から外れた位置の施設から経路上に戻るか否かを判定し、経路上から外れた位置の施設から経路上に戻ると判定した場合は、案内情報を出力する。このため、端末装置10は、利用者がコンビニエンスストア等の施設に寄り道し、その後、経路上へと戻る場合等、利用者が進むべき方向を見失いやすいタイミングで、案内情報を出力することができる。
また、端末装置10は、GPSの電波等を用いて端末装置10の位置を特定する場合に、利用者の現在位置を特定できない状態から、特定できる状態へと遷移した場合は、利用者が施設から退出したと判定する。このため、端末装置10は、利用者が施設から退出したか否かを適切に判定することができる。
また、端末装置10は、音声、画像、若しくは振動の少なくともいずれか1つを用いて、案内情報を出力する。このため、端末装置10は、利用者に対して進むべき方向を適切に通知することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。
10 端末装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
14 経路情報データベース
15 目標物記憶部
16 地図情報データベース
17 経路情報取得部
18 位置特定部
19 判定部
20 案内実行部
21 音声出力部
22 画像出力部

Claims (16)

  1. 利用者が所定の領域から退出するか否かを判定する判定部と、
    前記利用者が前記所定の領域から退出すると前記判定部が判定した場合は、前記利用者を誘導する方向の目標となる目標物を用いた案内情報を出力し、前記案内情報を出力した際に前記利用者が移動を開始しなかったと判定した場合は、該案内情報に用いられた目標物とは異なる目標物を用いた案内情報を出力する出力部と
    を有することを特徴とする案内装置。
  2. 利用者が所定の領域から退出するか否かを判定する判定部と、
    前記利用者が前記所定の領域から退出すると前記判定部が判定した場合は、前記利用者を誘導する方向の目標となる目標物のうち、予め対応付けられた優先度が他の目標物よりも高い目標物を用いた案内情報を出力し、前記案内情報を出力した際に前記利用者が移動を開始したと判定した場合は、当該案内情報に用いられた目標物の優先度を増加させる出力部と
    を有することを特徴とする案内装置。
  3. 前記出力部は、前記案内情報として、前記利用者が進む方向の目標となる目標物を用いた案内情報を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の案内装置。
  4. 前記出力部は、前記目標物と前記利用者の現在位置との距離に基づいて、前記目標物から前記案内情報に用いる目標物を選択し、当該選択した目標物を用いた案内情報を出力することを特徴とする請求項に記載の案内装置。
  5. 前記出力部は、前記利用者が前記所定の領域から退出すると前記判定部が判定した場合は、前記目標物のうち、前記利用者までの距離が遠い目標物を選択することを特徴とする請求項に記載の案内装置。
  6. 前記出力部は、前記案内情報を出力した際に、前記利用者が移動を開始しなかったと判定した場合は、該案内情報に用いられた目標物よりも前記利用者までの距離が近い目標物を用いた案内情報を出力することを特徴とする請求項またはに記載の案内装置。
  7. 前記目標物と、当該目標物を案内情報に用いる際の優先度とを対応付けて記憶する目標物記憶部
    を有し、
    前記出力部は、前記案内情報として、前記目標物記憶部に記憶された目標物のうち、前記優先度が他の目標物よりも高い目標物を用いた案内情報を出力する
    ことを特徴とする請求項3〜6のうちいずれか1つに記載の案内装置。
  8. 前記出力部は、前記案内情報を出力した際に、前記利用者が移動を開始しなかったと判定した場合は、該案内情報に用いられた目標物よりも対応付けられた優先度が低い目標物を用いた案内情報を出力することを特徴とする請求項に記載の案内装置。
  9. 前記出力部は、前記案内情報を出力する際の日時に基づいて、前記案内情報に用いる目標物を選択し、選択した目標物を用いた案内情報を出力することを特徴とする請求項〜8のうちいずれか1つに記載の案内装置。
  10. 前記判定部は、所定の目的地までの経路上の施設から前記利用者が退出するか否かを判定し、
    前記出力部は、前記利用者が前記経路上の施設から退出すると前記判定部が判定した場合は、前記案内情報を出力することを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1つに記載の案内装置。
  11. 前記判定部は、前記利用者が、所定の目的地までの経路から外れた位置の施設から当該経路上に戻るか否かを判定し、
    前記出力部は、前記利用者が、前記所定の目的地までの経路上から外れた位置の施設から当該経路上に戻ると前記判定部が判定した場合は、前記案内情報を出力することを特徴とする請求項1〜1のうちいずれか1つに記載の案内装置。
  12. 前記出力部は、音声、画像、若しくは振動の少なくともいずれか1つを用いて、前記案内情報を出力することを特徴とする請求項1〜1のうちいずれか1つに記載の案内装置。
  13. 案内装置が実行する案内方法であって、
    判定部が、利用者が所定の領域から退出するか否かを判定する判定工程と、
    出力部が、前記利用者が前記所定の領域から退出すると判定された場合は、前記利用者を誘導する方向の目標となる目標物を用いた案内情報を出力し、前記案内情報を出力した際に前記利用者が移動を開始しなかったと判定した場合は、該案内情報に用いられた目標物とは異なる目標物を用いた案内情報を出力する出力工程と
    を含むことを特徴とする案内方法。
  14. コンピュータに、
    判定部が、利用者が所定の領域から退出するか否かを判定する判定手順と、
    出力部が、前記利用者が前記所定の領域から退出すると判定された場合は、前記利用者を誘導する方向の目標となる目標物を用いた案内情報を出力し、前記案内情報を出力した際に前記利用者が移動を開始しなかったと判定した場合は、該案内情報に用いられた目標物とは異なる目標物を用いた案内情報を出力する出力手順と
    を実行させることを特徴とする案内プログラム。
  15. 案内装置が実行する案内方法であって、
    判定部が、利用者が所定の領域から退出するか否かを判定する判定工程と、
    出力部が、前記所定の領域から退出すると判定された場合は、前記利用者を誘導する方向の目標となる目標物のうち、予め対応付けられた優先度が他の目標物よりも高い目標物を用いた案内情報を出力し、前記案内情報を出力した際に前記利用者が移動を開始したと判定した場合は、当該案内情報に用いられた目標物の優先度を増加させる出力工程と
    を含むことを特徴とする案内方法。
  16. コンピュータに、
    判定部が、利用者が所定の領域から退出するか否かを判定する判定手順と、
    出力部が、前記所定の領域から退出すると判定された場合は、前記利用者を誘導する方向の目標となる目標物のうち、予め対応付けられた優先度が他の目標物よりも高い目標物を用いた案内情報を出力し、前記案内情報を出力した際に前記利用者が移動を開始したと判定した場合は、当該案内情報に用いられた目標物の優先度を増加させる出力手順と
    を実行させることを特徴とする案内プログラム。
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