JP6107533B2 - Ad変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換装置に関する。
上記のAD変換装置として、1つのAD変換器を用いて複数のチャンネルからの入力を時分割で順に処理するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4372111号公報
しかしながら、上記AD変換装置では、チャンネル毎にサンプリングタイミングが異なってしまうという問題点があった。チャンネル毎のサンプリングタイミングを一致させるためには、チャンネル毎にAD変換器を設ければよいが、このようにすると余分にAD変換器を設けるためのスペースおよび多数のAD変換器を駆動させるための電力が必要となるという問題がある。
そこで、このような問題点を鑑み、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換装置において、AD変換器の数を増やすことなく複数のチャンネルからの入力を同じサンプリングタイミングで処理できるようにすることを本発明の目的とする。
かかる目的を達成するために成された本発明のAD変換装置において、係数設定手段は、入力されるアナログ信号のチャンネル数をN(Nは2以上の自然数)としたとき、チャンネル毎にそれぞれN個以上の異なる値に設定された複数の係数のうち、チャンネル毎に1つの係数を、サンプリングタイミング毎に順次変更しつつ設定する。そして、乗算信号生成手段は、サンプリングタイミング毎に、各チャンネルにおいて入力されるアナログ信号と各チャンネルに対応して設定された係数とを乗じたアナログ乗算信号をチャンネル毎に生成する。さらに、加算手段は、チャンネル毎に生成されたアナログ乗算信号を互いに加算したアナログ加算信号を生成し、AD変換手段は、アナログ加算信号に対してAD変換を行い、該AD変換結果を記録手段に記録させる。
そして、推定手段は、記録手段からN回分のAD変換結果を読み出し、N回分のAD変換結果と該N回分のAD変換結果を得る際に使用した各係数をデジタル値としたデジタル係数とを用いてNチャンネル分のアナログ信号のそれぞれを未知数とする連立方程式を解き、Nチャンネル分のアナログ信号に対応するデジタル値を推定する。また、出力手段は、推定手段によって推定された各デジタル値をデジタル信号として出力する。
このようなAD変換装置によれば、Nチャンネル分のアナログ信号に係数を乗じて加算した上でまとめてAD変換し、その後、アナログ信号に対応するデジタル値を推定するので、AD変換器の数を増やすことなく複数のチャンネルからの入力を同じサンプリングタイミングで処理することができる。
なお、上記目的を達成するためには、コンピュータを、AD変換装置を構成する何れかの手段として実現するためのAD変換プログラムとしてもよい。
また、各請求項の記載は、可能な限りにおいて任意に組み合わせることができる。この際、発明の目的を達成できる範囲内において一部構成を除外してもよい。
本発明が適用されたレーザセンサ100の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態のAD変換装置1の概略構成を示すブロック図である。 サンプリングクロックと、サンプリングクロックに対応する積算計数およびAD変換結果(ADC出力)を示すタイミングチャートである。 信号分離処理部30の概略構成を示すブロック図である。 信号分離処理部30にて処理される連立方程式を示す説明図である。 AD変換結果が得られてから連立方程式の解が得られるまでの時間差を示す説明図である。 第2実施形態のAD変換装置2の概略構成を示すブロック図である。 AD変換後に出力されるデータの構造を示す説明図である。
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
[本実施形態の構成]
本発明が適用されたレーザセンサ100は、図1に示すように、発光素子101からレーザ光を照射し、物標(検出対象物102)によるレーザ光の反射光を受光素子103にて受けることで、物標の位置と形状とを検出する周知のレーザセンサとしての機能を有する。
より詳細には、発光素子101はある一定の周期で発光し、レーザ光をセンサ外部に向けて照射している。ここで発光素子101による発光のタイミングは、図示しない制御回路によって制御される。
受光素子103は入射してきた反射光の強度に応じたアナログ電圧信号を出力する。つまり受光素子は反射光強度の検出を行っている。図1に示す受光素子103では、例えば、反射光が戻ってきた方向を8つに分解し、この8方向からの反射信号強度を検出して別々に出力する機能を持つ。すなわち、受光素子103によって8チャンネル分のアナログ信号である反射信号1〜8が得られる。このように素子入光方向を分けて反射信号を検出することで、物標の異なる位置からの反射信号強度が同時に計測でき、対象物の形状が8方向の分解能で検出することが可能になる。対象物の形状検出は、8チャンネル分の反射信号を同時にAD変換し、その結果を形状検出用の演算処理することによって実現される。
なお、図1において示した方向分割数(チャンネル数)8はあくまで一例であり、もっと細かく反射方向を分解したい場合は、分割数がもっと多い受光素子を使用すればよく、その場合アナログ信号である反射信号の数も増えることになる。
ここで、図2は、AD変換装置1の概略構成を示すブロック図である。AD変換装置1は、複数チャンネルの入力信号(アナログ信号)を時分割することなく同タイミングでAD変換する装置であり、本実施形態では受光素子103にて生成された8チャンネル分のアナログ信号が入力信号となる。なお、本実施形態では、説明を簡単にするために、入力信号が4チャンネルである場合について説明する。アナログ入力信号数が4以外の場合も同様の考え方で処理可能であるが、この入力数の拡張方法については後で説明する。
AD変換装置1は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)等のデジタルハードウェアおよびアナログハードウェアから構成されており、詳細には、図2に示すように、入力信号のチャンネル数分の積算部21〜24、加算部26、積算係数選択司令部27、サンプリングクロック(CLK)生成部28、ADC(アナログデジタルコンバータ)29、信号分離処理部30としての機能を備えている。このうち積算部21〜24、加算部26がアナログハードウェアで構成され、残りはデジタルハードウェアで構成される。先ほど述べたFPGAはADC29を除く積算係数選択司令部27、サンプリングクロック生成部28、信号分離処理部30の箇所をまとめて構成することができる。
サンプリングクロック生成部28は、AD変換装置1においてAD変換を行う際のサンプリング周波数に応じたサンプリングクロックを生成し、このサンプリングクロックを積算係数選択司令部27、ADC29、信号分離処理部30に送る。
積算係数選択司令部27は、サンプリングクロック毎に、何れの積算係数を選択すべきかを示す選択司令を積算部21〜24および信号分離処理部30に送る。
積算部21〜24は、各アナログ信号入力と積算係数とを積算して出力する。ここでいう「積算」とは、アナログ信号を積算係数に応じた倍率で増幅または減衰させることを意味する。
積算部21〜24は、例えばオペアンプを用いた反転増幅を利用することで実現し、積算係数はオペアンプの−端子への入力抵抗とフィードバック抵抗の比で決定することができる。なお、反転増幅回路の出力増幅率の符号はマイナスになるが、オペアンプの加算回路も反転の加算を行うことにより符号は相殺され、もとの正の符号の出力が得られる。
また、積算係数は、チャンネル毎にチャンネル数N(本実施形態では4)だけ予め準備されている。つまり、積算係数はチャンネル数Nの2乗分だけ準備されている。
本実施形態ではアナログ信号aが対応する積算部21には、積算係数α1〜α4が準備されており、アナログ信号bが対応する積算部22には積算係数β1〜β4が準備されており、アナログ信号cが対応する積算部23には積算係数γ1〜4が準備されており、アナログ信号dが対応する積算部24には積算係数δ1〜δ4が準備されている。
なお、これらの積算係数は、後述する連立方程式を解く際に利用されるため、連立方程式を構成する各式が線形的に独立となるような値に設定される。例えば、これらの積算係数は、連立方程式の左辺(図5参照)が比例関係になることなく、かつ全て異なる値になるよう設定される。
また、積算部21〜24には、自身に準備された積算係数のうちの何れのものを利用して積算を行うかを、積算係数選択司令部27からの選択指令に応じて決定する。積算部21〜24による積算結果(アナログ乗算信号)は加算部26に入力される。
このように、積算部21〜24には、積算係数をサンプリングクロック毎に変動させる機能が必要であるが、例えば、オペアンプのフィードバック抵抗を可変抵抗にしてサンプリングクロック毎に変更する回路を構成すれば実現できる。または係数に応じた異なる固定抵抗値のフィードバック抵抗を持つオペアンプを4つ並べておき、サンプリングクロック毎に4つのオペアンプ出力から順番に一つを選択する方式も考えられる。
加算部26は、各積算部21〜24による積算結果を入力し、それぞれの値を加算して1つのアナログ加算信号としてADC29に対して出力する。
ここでアナログ信号aの積算係数をαi、アナログ信号bの積算係数をβi、アナログ信号cの積算係数をγi、アナログ信号dの積算係数をδi(これらにおいてiは自然数)とすると、ADC29に入力される1つのアナログ信号(アナログ加算信号)は、以下に示す4つのアナログ信号の線形結合で表すことができる。
アナログ加算信号=αi*アナログ信号a+βi*アナログ信号b+γi*アナログ信号c+δi*アナログ信号d
上記の積算係数は、ADC29のサンプリングクロックと同期して変化する。各積算係数は、図3に示すように、1サンプリングクロック毎に変動し、4サンプリングクロックで1周期となる。例えばαiでは、α1→α2→α3→α4→α1→α2→α3→α4→α1→α2→・・・のようにアナログ信号数4に相当する4通りのデータ変動を繰り返す。
ここで各積算係数の値はサンプリングクロック毎に変動するが、変動後は次のサンプリングクロックが来るまで固定値を保っている。
なお、ADC29においては、各アナログ信号を全て線形結合した信号を入力しているため、使用するADC29が対応できるビット数を考慮しておく必要がある。例えば個々のアナログ信号が10ビットでAD変換できる信号であったとすると、全4個のアナログ信号を線形結合をした信号は、積算係数の値にもよるが積算係数が1以上の場合、10ビットでは収まらず12ビット程度以上の信号となる。
このように本実施形態のようにADC29において各アナログ信号を全て線形結合した信号を入力する場合、アナログ信号の持つビット数より大きいビット数(本実施形態では14ビット)の分解能を持つADC29を用いることが好ましい。ただしアナログ信号の一部情報が落ちて大雑把なAD値になってもかまわないような使用状況の場合は、ADC29の分解能ビットを大きくする必要はない。
信号分離処理部30は、ADC29によるAD変換結果から4つの信号を分離する処理を実施する。図3において、α1、β1、γ1、δ1の列からADC出力のDm0に向かって矢印が描いてあり、またα2、β2、γ2、δ2の列からDm1に向かって破線の矢印が描いてあり、以下同様の矢印が続けて描いている。
これらの矢印はAD変換結果(ADC出力)が、何れの積算係数値を使って線形結合した信号のAD結果なのかの対応を示している。例えば、α1、β1、γ1、δ1の係数を使って積算・加算した入力のAD変換結果が図3中のDm0であることを示している。AD変換結果が積算係数の出力と同タイミングにならないのは、AD変換処理には出力遅れがあるからである。図3に示した出力遅れはあくまで一例であり、出力遅れは使用するADCの特性によって変わる。
ここで、アナログ信号のAD変換値の推定値は、4つのAD変換結果と対応する積算係数とを用いて、4元連立方程式を立て、これを解くことにより得られる。特に、4個の連続したAD変換結果を用いるとよく、例えば、Dm0,Dm1,Dm2,Dm3のように最新の連続したサンプリングクロック4個分のAD変換結果を用いる。
また、信号分離処理部30は、図4に示すように、連立方程式演算ブロック31と、入力信号のチャンネル分の積算係数出力部32と、チャンネル毎に設けられた多段のシフトレジスタ33と、を備えている。
連立方程式演算ブロック31は、後述する連立方程式の解を求める機能を有する。積算係数出力部32は、本実施形態では、αi, βi, γi, δiの4ブロックを備えており、積算係数の選択司令に対応するα,β,γ,δのそれぞれの具体的積算係数値を出力する。すなわち、積算係数出力部32は、出力すべき多数の積算係数(積算部21〜24が有する積算係数のデジタル値)を予め備えており、選択司令に従って出力すべき積算係数を選択してデジタル値(デジタル積算係数)として出力する。
そして、出力されたデジタル積算係数は、それぞれシフトレジスタ33に入力される。各シフトレジスタ33はサンプリングクロックが入力される度に隣接して接続されたシフトレジスタ33にデータを順次移動させる。つまり、データの出力遅延を実現するために使用され、「シフトレジスタ接続段数*サンプリングクロック」の遅れ時間でデータが出力され、連立方程式演算ブロック31に演算に必要となるデジタル積算係数が全て同時に入力されることになる。
なお、図4において、「ADC出力遅延分」と示した領域のシフトレジスタ33は、積算係数値とAD変換結果との出力タイミングを合わせるために設けられている。つまり、積算係数をここで遅延させることにより、AD変換結果(ADC出力)と、AD変換の際に使用された積算係数とが同タイミングでシフトレジスタ33から出力されるように調整されている。
より詳細には、ADC出力は4段のシフトレジスタに接続されている。このシフトレジスタは4個の連続したADC出力を記憶するために使われている。そしてADC出力用シフトレジスタの上段にあるシフトレジスタは、そのADC出力に対応した4種類の積算係数値が入っている。
このような構成で得られるシフトレジスタ33からの出力によると、例えば、図5(a)に示す連立方程式を得ることになる。ここで図5(a)に示す式において、a1, b1, c1, d1が未知数であり、これが各アナログ信号に対するAD変換の推定値である。未知数が4個であるゆえ、上記4つの式を使えばa1, b1, c1, d1の値は確定される。なお、本実施形態では、4サンプリングクロック間において、a1, b1, c1, d1の値を一定としているので、4サンプリングクロック間のAD変換データの平均値を算出することを意味する。
本実施形態の場合、連立方程式を行列に変換すると4×4の正方行列になる。正方行列による連立方程式の解法はクラメルの公式を使えば、機械的に算出することができる。N個のアナログ入力の場合でもN×Nの正方行列になるのでクラメルの公式を同様に利用することができる。なお、連立方程式の解法については、クラメルの公式以外のどのような解法を使っても構わない。
このようにしてDm0〜Dm3を利用してa1, b1, c1, d1の値が得られると、1サンプリングクロックずらしてDm1〜Dm4を利用して、図5(b)に示す式に基づいてa2, b2, c2, d2の値を得る。以下、同様にして、例えば図5(c)に示す式のように、1サンプリングクロックずつずらして、Dm2〜Dm5を利用した4つの連立方程式を立てて解いていく処理を繰り返していく。
なお、本実施形態では連立方程式を解く演算には、図6に示すように、3サンプリングクロック分の時間を必要とするため、ai, bi, ci, di(iは自然数)の値は、3サンプリングクロック分遅れて出力されるが、その後、ai, bi, ci, diの値は、1サンプリングクロック毎に出力される。この3サンプリングクロックの遅れについてはあくまで一例であり、連立方程式を解く演算ロジックの組み方によって遅れ時間は変わってくる。
このように、各信号のAD変換は、サンプリングクロック*4のとびとび周期で実施されるのではなく、1サンプリングクロック毎に推定値が出力される。つまりサンプリングクロック毎に全アナログ入力のAD変換が実施されているといえる。
また、ai, bi, ci, diの値は、4サンプリングクロック分の平均を示す値となるため、AD変換結果のSN比を向上させることができ、この間のノイズ信号を減らす効果が得られる。ノイズ信号がガウス分布していたとすると、統計学上SN比は√4=2倍向上する。ここで4個でなくN個のアナログ信号を扱う場合、SN比は√N倍向上することになる。つまりアナログ信号の入力数が増えれば増えるほど、SN比がよくなる。
[本実施形態による効果]
以上のように詳述したレーザセンサ100のAD変換装置1において、積算部21〜24は、入力されるアナログ信号のチャンネル数をN(Nは2以上の自然数)としたとき、チャンネル毎にそれぞれN個以上の異なる値に設定された複数の係数のうち、チャンネル毎に1つの係数を、サンプリングタイミング毎に順次変更しつつ設定し、サンプリングタイミング毎に、各チャンネルにおいて入力されるアナログ信号と各チャンネルに対応して設定された係数とを乗じたアナログ乗算信号をチャンネル毎に生成する。そして、加算部26は、チャンネル毎に生成されたアナログ乗算信号を互いに加算したアナログ加算信号を生成し、ADC29は、アナログ加算信号に対してAD変換を行い、このAD変換結果をシフトレジスタ33に記録させる。
そして、信号分離処理部30は、シフトレジスタ33からN回分のAD変換結果を読み出し、N回分のAD変換結果と該N回分のAD変換結果を得る際に使用した各係数をデジタル値としたデジタル係数とを用いてNチャンネル分のアナログ信号のそれぞれを未知数とする連立方程式を解き、Nチャンネル分のアナログ信号に対応するデジタル値を推定する。また、信号分離処理部30は、推定した各デジタル値をデジタル信号として出力する。
このようなレーザセンサ100によれば、Nチャンネル分のアナログ信号に係数を乗じて加算した上でまとめてAD変換し、その後、アナログ信号に対応するデジタル値を推定するので、AD変換器の数を増やすことなく複数のチャンネルからの入力を同じサンプリングタイミングで処理することができる。
また、上記レーザセンサ100において、信号分離処理部30は、最新のN回分のAD変換結果を用いてNチャンネル分のアナログ信号に対応するデジタル値を推定する。
このようなレーザセンサ100によれば、よりリアルタイムに近いタイミングでAD変換結果を出力することができる。
さらに、上記レーザセンサ100において、信号分離処理部30は、デジタル係数値を入力してサンプリングタイミング毎に過去N回分のデジタル係数値を出力するシフトレジスタ33、からの出力を用いて連立方程式を解く。
このようなレーザセンサ100によれば、シフトレジスタ33を用いて連立方程式を解く際に必要となる各デジタル係数値を取得するので、より確実に各デジタル係数値を取得できる構成とすることができる。
さらに、上記レーザセンサ100においては、検出対象物102にレーザ光を照射し、複数の受光素子103を用いて反射光を検出することで物標までの距離を検出するレーザセンサ100にAD変換装置1を搭載している。
このようなレーザセンサ100によれば、AD変換器(ADC29)の数を低減したまま、反射光を同じタイミングで検出することができる。
[第2実施形態]
次に、別形態のAD変換装置2(レーザセンサ)について説明する。本実施形態(第2実施形態)では、第1実施形態のAD変換装置1と異なる箇所のみを詳述し、第1実施形態のAD変換装置1と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態では、複数チャンネルのアナログ信号に対するデジタル値をそれぞれ出力したが、このデジタル値をそれぞれ転送する場合には、データを圧縮して転送してもよい。すなわち、AD変換装置2においては、図7に示すように、積算部21〜24、加算部26、およびADC29を備えた送信側装置6と、信号分離処理部30、および信号分離処理部30を備えた受信側装置7と、を備えている。
送信側装置6は、AD変換結果および各係数を示す情報を受信側装置7に送信するシリアライザ51、を備えている。受信側装置7は、送信側装置6から送信されたAD変換結果および各係数を示す情報を受信するデシリアライザ52、を備えている。
受信側装置7の信号分離処理部30は、受信したAD変換結果および各係数を示す情報を用いて各アナログ信号の値を推定する。
ここで、各係数を示す情報としては、転送されたAD変換データが4種類の積算係数のうちどの係数を使って積算・加算演算されたデータであるかの情報を示し、本実施形態では積算係数の選択司令を含んでいればよい。
第1実施形態の構成において転送されるデータは、図8(a)に示すように、例えば10ビットのデータが4つとなり合計40ビットとなるが、第2実施形態の構成において転送されるデータは、図8(b)に示すように、14ビットのAD変換データと積算係数情報(積算係数選択司令)2ビットの合計16ビットでよい。
このようなレーザセンサ100によれば、AD変換装置1を複数の装置(送信側装置6および受信側装置7)に分割して実現する場合、AD変換結果および各係数を示す情報だけを複数の装置間で転送すればよい。したがって、N個のデジタル値を転送する構成と比較して、装置間で転送すべきデータ量を低減することができる。特に、本実施形態においてシリアル転送にかかる時間は、4個のADデータのシリアル転送と比べて、1/2以下の時間に圧縮できることが分かる。
[その他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態によって何ら限定して解釈されない。また、上記の実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も本発明の実施形態である。また、上記の複数の実施形態を適宜組み合わせて構成される態様も本発明の実施形態である。また、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される発明の本質を逸脱しない限度において考え得るあらゆる態様も本発明の実施形態である。また、上記の実施形態の説明で用いる符号を特許請求の範囲にも適宜使用しているが、各請求項に係る発明の理解を容易にする目的で使用しており、各請求項に係る発明の技術的範囲を限定する意図ではない。
例えば、上記実施形態においてはアナログ入力信号が4個の場合について説明したが、任意のN個の場合でも同様な考え方で拡張できる。以下、信号数をN個に拡張した場合において入力されたアナログ信号のデジタル値を推定する際の設定を箇条書きで示す。
(1) アナログ入力信号数:N個
(2) 積算係数の種類:α1, α2, ・・・,αN のN種類
(3) 積算係数の変動周期:N*サンプリングクロック
(4) サンプリングクロックによる変動を含めた全積算係数:N*N個
α11, α12, ・・・, α1N ← アナログ信号1への係数
α21, α22, ・・・, α2N ← アナログ信号2への係数
・・・・・
αN1, αN2, ・・・, αNN ← アナログ信号Nへの係数
(5) 加算処理:クロックj番目→ Σαij*アナログ信号i (iに関してN個の総和をとる)
(6) 連立方程式:N個の連続したADC出力から、N個の連立方程式を立てる。
以上のように設定し、求めた連立方程式を解けばよい。また、このとき使用するADC29はN個のアナログ信号の線形結合入力値の変換に対応した分解能のビット数を持つものを採用する。荒いAD変換推定結果でもかまわない場合は低いビット数でもよい。
さらに、上記実施形態では、ハードウェアにてAD変換装置1の27,28,30を構成したが、コンピュータによるソフトウェア処理において同様の機能を実現してもよい。
[実施形態の構成と本発明の手段との対応関係]
上記実施形態において積算部21〜24は、本発明でいう係数設定手段、乗算信号生成手段に相当し、上記実施形態において加算部26は、本発明でいう加算手段に相当する。また、上記実施形態においてシフトレジスタ33は、本発明でいう記録手段に相当し、上記実施形態においてADC29は、本発明でいうAD変換手段に相当する。
さらに、上記実施形態において信号分離処理部30は、本発明でいう出力手段、推定手段に相当する。また、上記実施形態において送信側装置6は、本発明でいう第1の装置に相当し、上記実施形態において受信側装置7は、本発明でいう第2の装置に相当する。
さらに、上記実施形態においてシリアライザ51は、本発明でいう送信手段に相当し、上記実施形態においてデシリアライザ52は、本発明でいう受信手段に相当する。
1,2…AD変換装置、6…送信側装置、7…受信側装置、21〜24…積算部、26…加算部、27…積算係数選択司令部、28…サンプリングクロック生成部、29…ADC、30…信号分離処理部、31…連立方程式演算ブロック、32…積算係数出力部、33…シフトレジスタ、51…シリアライザ、52…デシリアライザ、100…レーザセンサ、101…発光素子、102…検出対象物、103…受光素子。

Claims (5)

  1. アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換装置(1)であって、
    入力されるアナログ信号のチャンネル数をN(Nは2以上の自然数)としたとき、チャンネル毎にそれぞれN個以上の異なる値に設定された複数の係数のうち、チャンネル毎に1つの係数を、サンプリングタイミング毎に順次変更しつつ設定する係数設定手段(21〜24)と、
    サンプリングタイミング毎に、各チャンネルにおいて入力されるアナログ信号と各チャンネルに対応して設定された係数とを乗じたアナログ乗算信号を前記チャンネル毎に生成する乗算信号生成手段(21〜24)と、
    前記チャンネル毎に生成されたアナログ乗算信号を互いに加算したアナログ加算信号を生成する加算手段(26)と、
    前記アナログ加算信号に対してAD変換を行い、該AD変換結果を記録手段(33)に記録させるAD変換手段(29)と、
    前記記録手段からN回分のAD変換結果を読み出し、前記N回分のAD変換結果と該N回分のAD変換結果を得る際に使用した各係数をデジタル値としたデジタル係数とを用いて前記Nチャンネル分のアナログ信号のそれぞれを未知数とする連立方程式を解き、前記Nチャンネル分のアナログ信号に対応するデジタル値を推定する推定手段(30)と、
    前記推定手段によって推定された各デジタル値をデジタル信号として出力する出力手段(30)と、
    を備えたことを特徴とするAD変換装置。
  2. 請求項1に記載のAD変換装置において、
    前記推定手段は、最新のN回分のAD変換結果を用いて前記Nチャンネル分のアナログ信号に対応するデジタル値を推定すること
    を特徴とするAD変換装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のAD変換装置において、
    前記推定手段は、前記デジタル係数値を入力してサンプリングタイミング毎に過去N回分のデジタル係数値を出力するシフトレジスタ(32)、からの出力を用いて前記連立方程式を解くこと
    を特徴とするAD変換装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のAD変換装置において、
    当該AD変換装置は、
    前記係数設定手段、前記乗算信号生成手段、前記加算手段、および前記AD変換手段を備えた第1の装置(6)と、
    前記推定手段、および前記出力手段を備えた第2の装置(7)と、を備え、
    前記第1の装置は、
    前記AD変換結果および前記各係数を示す情報を前記第2の装置に送信する送信手段(51)、を備え、
    前記第2の装置は、
    前記第1の装置から送信されたAD変換結果および各係数を示す情報を受信する受信手段(52)、を備え、
    前記推定手段は、受信したAD変換結果および各係数を示す情報を用いて前記各アナログ信号の値を推定すること
    を特徴とするAD変換装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のAD変換装置において、
    当該AD変換装置は、物標(102)にレーザ光を照射し、複数の受光素子(103)を用いて反射光を検出することで物標までの距離を検出するレーザセンサ(100)に搭載されていること
    を特徴とするAD変換装置。
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