JP6107440B2 - 基地局およびハンドオーバ制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基地局およびハンドオーバ制御方法に関する。
近年、フェムト基地局と呼ばれる基地局が知られている。フェムト基地局としては、例えば、マクロ基地局のマクロセルやピコ基地局のピコセルよりも小さい範囲をカバーするフェムトセルを形成する基地局が挙げられる。フェムト基地局の用途としては、例えば地下や建物内など電波が届きにくい環境において、ユーザ向けのサービス提供を行うことが挙げられる。
ここで、フェムト基地局を用いる場合には、不特定多数のユーザが存在するショッピングモールや駅などの屋内のスポットにフェムト基地局を設置することがある。この場合、多数の移動局が特定のフェムト基地局のフェムトセル内に一時的に集中することによってフェムト基地局の負荷が急増することが想定される。
ただし、フェムト基地局では、装置サイズや通信負荷の観点から、フェムトセルに接続可能な移動局の数が、マクロ基地局やピコ基地局と比較して、小さい。このため、多数の移動局が特定のフェムト基地局のフェムトセル内に一時的に集中した場合には、各移動局がフェムト基地局に接続することが困難となる。
これに対して、移動局からの接続要求がフェムト基地局に到着した順序で、移動局をフェムトセルに接続する接続方式が知られている。この接続方式では、フェムト基地局は、自フェムトセルに現に接続している移動局の数を監視し、接続している移動局の数が予め定められた閾値に達した場合に、新規の移動局からの接続要求を拒否する。これにより、多数の移動局が特定の基地局のセル内に集中した場合には、特定の基地局に現に接続している移動局の通信が保障される。
特開2011−182009号公報 特開2010−283440号公報
しかしながら、移動局からの接続要求がフェムト基地局に到着した順序で移動局をフェムトセルに接続する従来の接続方式では、多数の移動局が特定の基地局のセル内に集中した場合に、移動局の接続先を他のセルに適切に切り替えることまでは考慮されていない。
すなわち、従来の接続方式では、フェムト基地局のフェムトセルに現に接続している移動局(以下「既存の移動局」という)の数が閾値に達した場合に、新規の移動局からの接続要求が拒否される。このため、新規の移動局は、フェムトセルに接続されない。
このような従来技術の問題点を図22および図23を参照して説明する。図22および図23は、従来技術の問題点を説明するための説明図である。例えば、図22に示すように、フェムト基地局HeNB#1のフェムトセル1に既存の移動局UE#1が現に接続しており、移動局UE#2が未だ接続しておらず、かつ、フェムトセル1に接続し得る移動局の数の閾値が「1」である状況を想定する。また、図22に示す例では、新規の移動局UE#2に対してフェムトセル1から送信される信号に応じた受信電力が、既存の移動局UE#1に対してフェムトセル1から送信される信号に応じた受信電力よりも大きいものとする。この場合、フェムト基地局HeNB#1は、フェムトセル1に現に接続している移動局の数が閾値「1」に達しているため、既存の移動局UE#1よりも受信電力が大きい新規の移動局UE#2からの接続要求を拒否する。このため、新規の移動局UE#2は、フェムトセル1に接続されない。
また、例えば、図23に示すように、フェムト基地局HeNB#1のフェムトセル1に既存の移動局UE#1が現に接続しており、移動局UE#2が未だ接続しておらず、かつ、フェムトセル1に接続し得る移動局の数の閾値が「1」である状況を想定する。また、図23に示す例では、既存の移動局UE#1が、フェムト基地局HeNB#1と隣接するフェムト基地局HeNB#2の他のフェムトセル2とフェムトセル1とのセル境界に位置しているものとする。この場合、フェムト基地局HeNB#2の他のフェムトセル2から送信される信号の一部が既存の移動局UE#1に到達する。したがって、既存の移動局UE#1において、フェムトセル1と同程度の受信電力がフェムトセル2からも得られることが期待される。しかしながら、フェムトセル1に現に接続している移動局の数が閾値「1」に達している。このため、フェムト基地局HeNB#1は、フェムトセル1から送信される信号に応じた受信電力が十分に大きいことが期待される新規の移動局UE#2からの接続要求を拒否する。このため、新規の移動局UE#2は、フェムトセル1に接続されない。
さらに、図23の例において、フェムトセル1に接続されなかった移動局UE#2が、他のフェムトセル2に接続する状況も想定される。しかしながら、この状況では、フェムトセル1から移動局UE#2への下り被干渉や、移動局UE#2からフェムトセル1への上り与干渉が発生する恐れがある。
図22および図23に例示された状況に対して、負荷分散の観点から、既存の移動局の接続先をフェムトセルから他のセルに切り替える処理を自律的に行うことが考えられる。既存の移動局の接続先を他のセルに切り替える処理は、ハンドオーバ(HO:Hand Over)処理と呼ばれる。ただし、単にHO処理が自律的に行われただけでは、HO元のフェムトセルから送信される信号と、HO先の他のセルから送信される信号との干渉が増大する恐れがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、多数の移動局が特定の基地局のセル内に集中した場合に、HO処理を自律的に行い、かつ、接続数制御によって発生する強制的なHO処理に起因した信号の干渉を抑えることができる基地局およびハンドオーバ制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する基地局は、一つの態様において、監視部と、選択部と、制御部と、ハンドオーバ指示部とを備えた。監視部は、自局のセルに現に接続している移動局である接続移動局の数を監視する。選択部は、前記接続移動局の数が前記セルに接続可能な移動局の数を示す閾値を超過した場合に、前記接続移動局の中から、接続先を前記セルから前記セルと異なる他のセルへ切り替えるハンドオーバ処理を実行させる移動局であるハンドオーバ候補を選択する。制御部は、前記ハンドオーバ候補として選択された移動局が前記他のセルに接続した場合の受信品質に基づいて、前記セルから送信される送信信号に係るパラメータを制御する。ハンドオーバ指示部は、前記ハンドオーバ候補として選択された移動局に対して前記ハンドオーバ処理の実行を指示する。
本願の開示する基地局の一つの態様によれば、多数の移動局が特定の基地局のセル内に集中した場合に、HO処理を自律的に行い、かつ、HO処理に起因した信号の干渉を抑えることができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るフェムト基地局を含む無線通信システムの全体構成を示す図である。 図2は、実施例1に係るフェムト基地局の構成を示すブロック図である。 図3は、送信電力が低減された場合のフェムトセルのカバレッジの変動を示す図である。 図4は、送信電力を回復させる処理を説明するための説明図である。 図5は、実施例1に係るフェムト基地局が、未接続移動局をフェムトセルに接続させた後にHO候補として選択した移動局に対してHO処理を実行させる処理の流れを説明するための説明図である。 図6は、実施例1に係るフェムト基地局によるHO制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、実施例1に係るフェムト基地局によるHO候補選択処理、送信電力制御処理およびHO指示処理の全体の流れの一例を示すシーケンス図である。 図8は、実施例1に係るフェムト基地局によるHO候補選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、実施例1に係るフェムト基地局による送信電力制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、実施例1に係るフェムト基地局による送信電力回復処理の処理手順を示すフローチャートである。 図11は、実施例2に係るフェムト基地局の構成を示すブロック図である。 図12は、実施例2に係るフェムト基地局によるHO候補選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、実施例3に係るフェムト基地局の構成を示すブロック図である。 図14は、実施例3に係るフェムト基地局によるHO候補選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 図15は、実施例4に係るフェムト基地局の構成を示すブロック図である。 図16は、送信電力を回復させる処理を説明するための説明図である。 図17は、実施例4に係るフェムト基地局による送信電力回復処理の処理手順を示すフローチャートである。 図18は、実施例5に係るフェムト基地局の構成を示すブロック図である。 図19は、実施例5に係るフェムト基地局が、HO候補として選択した移動局に対してHO処理を実行させた後に未接続移動局をフェムトセルに接続させる処理の流れを説明するための説明図である。 図20は、実施例5に係るフェムト基地局によるHO制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 図21は、フェムト基地局のハードウェア構成例を示す図である。 図22は、従来技術の問題点を説明するための説明図である。 図23は、従来技術の問題点を説明するための説明図である。
以下に、本願の開示する基地局およびハンドオーバ制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により開示技術が限定されるものではない。例えば、以下の実施例では、基地局の一例として、マクロ基地局のマクロセルやピコ基地局のピコセルよりも小さい範囲をカバーするフェムトセルを形成するフェムト基地局を挙げて説明する。しかしながら、開示技術はこれに限られず、マクロ基地局やピコ基地局に対して以下の実施例を適用することができる。
図1は、実施例1に係るフェムト基地局を含む無線通信システムの全体構成を示す図である。図1に示す無線通信システムは、移動局20a,20bと、フェムト基地局10−1と、他の基地局10−2とを有する。
図1において、フェムト基地局10−1のフェムトセル1に移動局20a,20bが現に接続している。移動局20a,20bのうち移動局20aは、フェムト基地局10−1と隣接する他の基地局10−2のセル2(以下適宜「隣接セル2」と表記する)と、フェムトセル1とのセル境界に位置する。このため、隣接セル2から送信される信号の一部が移動局20aに干渉信号として到達する。
ここで、フェムトセル1に接続可能な移動局の数は、所定の閾値に制限される。図1の例では、フェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値(以下適宜「閾値」と言う)は、「1」であるものとする。そこで、本実施例は、フェムトセル1に現に接続している移動局の数を減らすために、移動局20a,20bのうちのいずれかの接続先をフェムトセル1から隣接セル2に切り替える処理(以下「ハンドオーバ(HO:Hand Over)処理」という)を自律的に行う。HO処理を自律的に行うとは、例えば、フェムト基地局が隣接フェムト間で直接的にやり取りするための特別なインタフェース(X2など)を持たず、かつ、複数のフェムトを集中的に制御するコントローラの配下にいない状況の下で、HO処理を行うことを指す。以下では、HO処理を自律的に行うHO制御方法の処理手順の一例を説明する。
例えば、フェムト基地局10−1は、自局のフェムトセル1に現に接続している移動局である接続移動局の数を監視する。図1の例では、フェムト基地局10−1は、フェムトセル1に移動局20a,20bの2つの移動局が現に接続しているので、接続移動局の数「2」を検出する。
フェムト基地局10−1は、接続移動局の数がフェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値を超過した場合に、接続移動局の中から、接続先をフェムトセル1から隣接セル2へ切り替えるHO処理を実行させるHO候補を選択する。図1の例では、フェムト基地局10−1は、接続移動局の数「2」が閾値「1」を超過するので、接続移動局である移動局20a,20bの中から、HO候補を選択する。ここでは、接続移動局となる移動局20a,20bの中から、フェムトセル1と隣接セル2とのセル境界に位置する移動局20aがHO候補として選択されるものとする。移動局20aがHO候補として選択されるのは、隣接セル2から送信される信号を移動局20aが十分なレベルで受信可能であるためである。
フェムト基地局10−1は、フェムトセル1から送信される送信信号のうちHO候補として選択された移動局に達する信号が減少するように、送信信号に係るパラメータを制御する。図1の例では、フェムトセル1と隣接セル2とのセル境界に位置する移動局20aがHO候補として選択されている。このため、フェムト基地局10−1は、フェムトセル1から送信される送信信号のうちHO候補である移動局20aに達する信号が減少するように、送信信号に係るパラメータを制御する。本実施例では、送信信号に係るパラメータは、送信信号の送信に用いられる送信電力であるものとする。フェムト基地局10−1は、例えば、フェムトセル1から送信される送信信号のうちHO候補である移動局20aに達する信号が減少するように、送信電力を低減させる制御を行う。なお、送信信号に係るパラメータとしては、送信電力の他に、送信信号を空間に放射するアンテナの傾き(チルト)やゲイン等の、アンテナから放射される送信信号のビームパターンや指向性を変更するパラメータが用いられても良い。
フェムト基地局10−1は、HO候補として選択された移動局に対してHO処理の実行を指示する。図1の例では、フェムトセル1と隣接セル2とのセル境界に位置する移動局20aがHO候補として選択されている。このため、フェムト基地局10−1は、移動局20aに対してHO処理の実行を指示する。これにより、移動局20aは、HO処理を実行して、接続先をフェムトセル1から隣接セル2へ切り替える。したがって、フェムトセル1に現に接続している移動局の数が「2」から「1」に変更される。
このように、本実施例のフェムト基地局10−1は、多数の移動局が自局のフェムトセル1内に集中した場合に、多数の移動局からHO候補を選択し、送信信号のうちHO候補に達する信号が減少するように、送信信号に係るパラメータを制御する。このため、HO候補として選択された移動局の接続先をHO先となる隣接セル2に適切に切り替え、かつ、HO元のフェムトセル1とHO先の隣接セル2との信号の干渉を抑えることができる。結果として、本実施例によれば、多数の移動局が自局のフェムトセル1内に集中した場合に、HO処理を自律的に行い、かつ、HO処理に起因した信号の干渉を抑えることができる。
次に、図2を用いて、図1に示したフェムト基地局10−1の構成を説明する。図2は、実施例1に係るフェムト基地局の構成を示すブロック図である。図2に示すように、フェムト基地局10−1は、無線通信部11、接続移動局数監視部12、HO候補選択部13、送信電力制御部14、HO指示部15および呼接続部16を有する。なお、無線通信部11は、例えばRF(Radio Frequency)回路等のアナログ回路により実現される。また、接続移動局数監視部12、HO候補選択部13、送信電力制御部14、HO指示部15および呼接続部16は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)等により実現される。
無線通信部11は、アンテナ11aを介して、フェムトセル1内に在圏している移動局から送信される各種信号や各種データを送受信する。無線通信部11からアンテナ11aを介して空間に放射される信号が、フェムトセル1から送信される送信信号となる。
例えば、無線通信部11は、フェムトセル1に現に接続している移動局である接続移動局から送信された無線信号をアンテナ11aを介して受信すると、受信した無線信号を呼接続部16へ出力する。
また、例えば、無線通信部11は、フェムトセル1内に在圏するが、フェムトセル1に接続していない移動局である未接続移動局から送信された接続要求をアンテナ11aを介して受信すると、受信した接続要求を呼接続部16へ出力する。
また、例えば、無線通信部11は、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力および受信品質等を含む測定値をアンテナ11aを介して接続移動局ごとに受信し、接続移動局ごとに受信した測定値をHO候補選択部13へ出力する。フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力とは、接続移動局がフェムトセル1から送信される送信信号を受信したときの受信電力である。フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信品質とは、接続移動局がフェムトセル1から送信される送信信号を受信したときの受信品質である。
また、例えば、無線通信部11は、HO候補として選択された移動局に対してHO処理の実行を指示する指示信号をHO指示部15から受信し、受信した指示信号をアンテナ11aを介してHO候補として選択された移動局へ送信する。
接続移動局数監視部12は、検出結果である接続移動局の数NUEの入力を呼接続部16から受け付ける。接続移動局数監視部12は、検出結果を用いて接続移動局の数NUEを監視する。接続移動局数監視部12は、接続移動局の数NUEを監視結果としてHO候補選択部13へ出力する。
HO候補選択部13は、監視結果の入力を接続移動局数監視部12から受け付ける。HO候補選択部13は、未接続移動局がフェムトセル1に接続されたタイミングの通知を呼接続部16から受け付ける。HO候補選択部13は、呼接続部16によって未接続移動局がフェムトセル1に接続された後に、監視結果を基に、接続移動局の数NUEがフェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値Nmaxを超過した否かを判定する。本実施例における閾値Nmaxは、フェムトセル1に接続可能な移動局の数の上限値であって、フェムト基地局10−1の装置スペックとして予め規定された上限値を示す最大接続数Mよりも小さい値に設定されているものとする。HO候補選択部13は、接続移動局の数NUEが閾値Nmaxを超過した場合に、接続移動局の中から、HO候補を選択する。
ここで、HO候補選択部13によるHO候補選択処理の詳細を説明する。HO候補選択部13は、接続移動局の数が閾値Nmaxを超過した場合に、接続移動局に対して受信電力および受信品質等を含む測定値を測定してフェムト基地局10−1へ送信すべきことを示す測定指示を無線通信部11を介して接続移動局へ送信する。HO候補選択部13は、測定指示に応じて接続移動局によって報告された測定値を無線通信部11を介して取得する。接続移動局によって報告された測定値には、例えば、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力と、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信品質とが含まれる。HO候補選択部13は、接続移動局のうちフェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力または受信品質が最小となる移動局をHO候補として選択する。本実施例では、HO候補選択部13は、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力が最小となる移動局をHO候補として選択する。HO候補選択部13は、HO候補の選択を完了すると、その旨を示す選択完了通知およびHO候補の情報を送信電力制御部14およびHO指示部15へ出力する。
送信電力制御部14は、選択完了通知およびHO候補の情報をHO候補選択部13から受け付ける。送信電力制御部14は、選択完了通知を契機として、フェムトセル1から送信される送信信号のうちHO候補として選択された移動局に達する信号が減少するように、送信信号の送信に用いられる送信電力(以下適宜「送信電力」という)を低減させる制御を行う。例えば、送信電力制御部14は、無線通信部11に内蔵されたアンプの利得を調整することによって、送信電力を低減させる制御を行う。
ここで、送信電力制御部14による送信電力制御処理の詳細を説明する。送信電力制御部14は、算出対象となる電力制御量Δだけ低減させた送信電力を用いて送信信号がフェムトセル1から送信されたと仮定した場合に、HO候補として選択された移動局に対して隣接セル2から送信される信号に応じた受信品質を推定する。HO候補として選択された移動局に対して隣接セル2から送信される信号に応じた受信品質とは、HO候補として選択された移動局が隣接セル2に接続した場合の受信品質である。本実施例では、受信品質の一例として、SINR(Signal to Interference-plus-Noise power Radio)が用いられる。算出対象となる電力制御量Δだけ低減させた送信電力を用いて送信信号がフェムトセル1から送信されたと仮定した場合に、HO候補として選択された移動局に対して隣接セル2から送信される信号に応じたSINRD_TPCは、以下の式(1)を用いて推定される。
Figure 0006107440
続いて、送信電力制御部14は、推定した受信品質(本実施例では、SINRD_TPC)を目標値に一致させる電力制御量Δを算出する。SINRD_TPCの目標値をSINRtarget_Dとすると、電力制御量Δは、以下の式(2)を用いて算出される。
Figure 0006107440
続いて、送信電力制御部14は、算出した電力制御量Δを基に、送信電力を低減させる制御を行う。例えば、送信電力制御部14は、無線通信部11に内蔵されたアンプの利得を調整することによって、電力制御量Δだけ送信電力を低減させる。
図3は、送信電力が低減された場合のフェムトセルのカバレッジの変動を示す図である。図3の例では、フェムトセル1と隣接セル2とのセル境界に位置する移動局20aがHO候補として選択され、かつ、移動局20aが接続先をフェムトセル1から隣接セル2へ切り替えた状態を示している。フェムトセル1から送信される送信電力が送信電力制御部14によって低減された場合、図3の矢印に示すように、フェムトセル1のカバレッジが縮減される。換言すれば、フェムトセル1から送信される送信信号のうちHO候補として選択された移動局20aに達する信号が減少する。
なお、送信電力制御部14は、送信電力を低減させる制御を行う場合に、HO候補として選択されなかった移動局、すなわち、フェムトセル1に残留する移動局の通信品質を維持するために、電力制御量Δの上限値Δmaxを規定することもできる。電力制御量Δの上限値Δmaxを規定する手法を以下説明する。送信電力制御部14は、算出対象となる電力制御量Δだけ低減させた送信電力を用いて送信信号がフェムトセル1から送信されたと仮定した場合に、HO候補として選択されなかった移動局に対してフェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信品質を推定する。そして、送信電力制御部14は、推定した受信品質が所定の下限値を下回らないように電力制御量Δの上限値Δmaxを規定する。ここで、フェムトセル1に残留する移動局のSINRの下限値をSINRtarget_S、フェムトセル1に残留する移動局の中で最もSINRの低い移動局のSINRをSINRS_minとする。この場合、電力制御量Δと、電力制御量Δの上限値Δmaxとの関係は、以下の式(3)となる。
Figure 0006107440
また、送信電力制御部14は、送信電力を低減させる制御の実行を開始してから所定時間が経過した場合に、低減させた送信電力を当該制御の実行前の値まで回復させる。ただし、送信電力が制御の実行前の値まで瞬時に回復した場合、フェムトセル1から送信される送信信号と、隣接セル2から送信される信号との干渉の度合いが急増してしまう。そこで、本実施例の送信電力制御部14は、低減させた送信電力を当該制御の実行前の初期値まで段階的に回復させる。詳細には、送信電力制御部14は、電力制御量Δだけ送信電力を低減させた時刻0から所定時間Tshrinkが経過した場合に、図4に示すように、送信電力の初期値TxPow0を上限として、周期Trecovでαrecovずつ段階的に送信電力を増加させる。なお、図4は、送信電力を回復させる処理を説明するための説明図である。図4において、横軸は、時間tを示し、縦軸は、送信電力TxPowを示す。送信電力TxPowは、以下の式(4)により表される。
Figure 0006107440
図2の説明に戻る。HO指示部15は、選択完了通知およびHO候補の情報をHO候補選択部13から受け付ける。HO指示部15は、HO候補として選択された移動局に対してHO処理の実行を指示する。詳細には、HO指示部15は、HO候補として選択された移動局を隣接セル2に接続する旨を要求するHO要求を隣接セル2を形成する基地局10−2に送信する。そして、HO指示部15は、HO要求を容認する容認応答であるAck応答を基地局10−2から受信した場合に、HO候補として選択された移動局に対してHO処理の実行を指示する指示信号を無線通信部11を介して送信する。
呼接続部16は、無線通信部11を介して未接続移動局からの接続要求が受信された場合、未接続移動局を接続移動局としてフェムトセル1に接続する。そして、呼接続部16は、未接続移動局が接続移動局としてフェムトセル1に接続されたタイミングをHO候補選択部13へ通知する。
また、呼接続部16は、無線通信部11から入力される無線信号を用いて、フェムトセル1に接続された移動局の数、すなわち、接続移動局の数NUEを検出する。そして、呼接続部16は、接続移動局の数NUEを検出結果として接続移動局数監視部12へ出力する。
次に、図5を用いて、本実施例に係るフェムト基地局10−1が、未接続移動局をフェムトセル1に接続させた後にHO候補として選択した移動局に対してHO処理を実行させる処理の流れを説明する。図5は、実施例1に係るフェムト基地局が、未接続移動局をフェムトセルに接続させた後にHO候補として選択した移動局に対してHO処理を実行させる処理の流れを説明するための説明図である。図5の例では、フェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値Nmaxが「1」であり、かつ、閾値Nmaxが最大接続数Mよりも小さい値に設定されているものとする。また、移動局20aがフェムトセル1に現に接続しているものとする。
フェムト基地局10−1は、フェムトセル1に在圏するが、フェムトセル1に接続していない未接続移動局である移動局20bから送信された接続要求R1を受信すると(図5(1)参照)、移動局20bをフェムトセル1に接続する(図5(2)参照)。
そして、フェムト基地局10−1は、移動局20bがフェムトセル1に接続された後に、接続移動局の数を監視し、監視された接続移動局の数NUEが閾値Nmax=「1」を超過したか否かを判定する。図5(2)において、接続移動局の数NUE=「2」が閾値Nmax=「1」を超過しているので、フェムト基地局10−1は、接続移動局である移動局20a,20bの中から、HO候補を選択する。ここでは、接続移動局となる移動局20a,20bの中から、フェムトセル1と隣接セル2とのセル境界に位置する移動局20aがHO候補として選択されるものとする。そして、フェムト基地局10−1は、フェムトセル1から送信される送信信号のうちHO候補として選択された移動局20aに達する信号が減少するように、送信電力を低減させる制御を行う。
続いて、フェムト基地局10−1は、HO候補として選択された移動局20aに対してHO処理の実行を指示する指示信号D1を送信することにより、移動局20aの接続先をフェムトセル1から隣接セル2へ切り替えるHO処理を実行させる(図5(3)参照)。
次に、図6を用いて、本実施例に係るフェムト基地局10−1によるHO制御処理の処理手順を説明する。図6は、実施例1に係るフェムト基地局によるHO制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、フェムト基地局10−1の呼接続部16は、未接続移動局からの接続要求が受信されていない場合には(ステップS101No)、処理を再度ステップS101に戻す。呼接続部16は、未接続移動局からの接続要求が受信された場合には(ステップS101Yes)、接続移動局の数NUEが最大接続数Mよりも小さいか否かを判定する(ステップS102)。呼接続部16は、接続移動局の数NUEが最大接続数M以上である場合には(ステップS102No)、処理をステップS105へ移行する。
一方、呼接続部16は、接続移動局の数NUEが最大接続数Mよりも小さい場合には(ステップS102Yes)、未接続移動局をフェムトセル1に接続する(ステップS103)。
その後、HO候補選択部13は、接続移動局数監視部12による監視結果を基に、接続移動局の数NUEがフェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値Nmaxを超過したか否かを判定する(ステップS104)。HO候補選択部13は、接続移動局の数NUEが閾値Nmaxを超過していない場合には(ステップS104No)、処理を終了する。
一方、HO候補選択部13は、接続移動局の数NUEが閾値Nmaxを超過した場合には(ステップS104Yes)、処理をHO候補選択処理、送信電力制御処理およびHO指示処理へ移行する(ステップS105)。
次に、図7を用いて、図6のステップS105に示したHO候補選択処理、送信電力制御処理およびHO指示処理の全体の流れの一例を説明する。図7は、実施例1に係るフェムト基地局によるHO候補選択処理、送信電力制御処理およびHO指示処理の全体の流れの一例を示すシーケンス図である。
図7に示すように、フェムト基地局10−1のHO候補選択部13は、HO候補選択処理を実行する(ステップS113)。
ここで、図8を用いて、図7のステップS113に示したHO候補選択処理の処理手順を説明する。図8は、実施例1に係るフェムト基地局によるHO候補選択処理の処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、フェムト基地局10−1のHO候補選択部13は、測定指示に応じて接続移動局である移動局20a,20bによって報告された測定値を取得する(ステップS121)。接続移動局によって報告された測定値には、例えば、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力と、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信品質とが含まれる。なお、HO候補選択部13は、取得した測定値を接続移動局ごとに保持する。
HO候補選択部13は、接続移動局である移動局20a,20bのうちフェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力または受信品質が最小となる移動局をHO候補として選択する(ステップS122)。本実施例では、HO候補選択部13は、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力が最小となる移動局20aをHO候補として選択するものとする。HO候補選択部13は、HO候補の選択を完了すると、その旨を示す選択完了通知およびHO候補の情報を送信電力制御部14およびHO指示部15へ出力する。
図7の説明に戻る。HO指示部15は、選択完了通知およびHO候補の情報をHO候補選択部13から受け付けると、HO候補として選択された移動局20aを隣接セル2に接続する旨を要求するHO要求を隣接セル2を形成する基地局10−2へ送信する(ステップS114)。HO要求を受信した基地局10−2は、HO要求を容認する容認応答であるAck応答をフェムト基地局10−1へ送信する(ステップS115)。
HO指示部15は、Ack応答を基地局10−2から受信した場合に、HO候補として選択された移動局20aに対してHO処理の実行を指示する指示信号を送信する(ステップS116)。その後、送信電力制御部14は、送信電力制御処理を実行する(ステップS117)。
ここで、図9を用いて、図7に示した送信電力制御処理の処理手順を説明する。図9は、実施例1に係るフェムト基地局による送信電力制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、フェムト基地局10−1の送信電力制御部14は、HO候補選択部13からの選択完了通知を契機として、電力制御量Δを算出する(ステップS131)。例えば、送信電力制御部14は、算出対象となる電力制御量Δだけ低減させた送信電力を用いて送信信号がフェムトセル1から送信されたと仮定した場合に、HO候補としての移動局20aに対して隣接セル2から送信される信号に応じたSINRD_TPCを推定する。そして、送信電力制御部14は、推定したSINRD_TPCを目標値SINRtarget_Dに一致させる電力制御量Δを算出する。
送信電力制御部14は、算出した電力制御量Δだけ送信電力を低減させる制御を行う(ステップS132)。
図7の説明に戻る。送信電力制御部14による送信電力制御の完了後に、HO候補として選択された移動局20aは、HO処理を実行して接続先をフェムトセル1から隣接セル2へ切り替える(ステップS118)。
なお、図7に示した例では、ステップS116の処理の後に、ステップS117の処理が実行される場合を示したが、ステップS117の処理の後に、ステップS116の処理が実行されてもよい。
次に、図10を用いて、本実施例に係るフェムト基地局10−1による送信電力回復処理の処理手順を説明する。図10は、実施例1に係るフェムト基地局による送信電力回復処理の処理手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、フェムト基地局10−1の送信電力制御部14は、送信電力を低減していない場合には(ステップS141No)、処理を再度ステップS141へ移行する。一方、送信電力制御部14は、送信電力を低減した場合には(ステップS141Yes)、タイマtを初期化し、かつ、タイマ満了値Tに所定時間Tshrinkを設定する(ステップS142)。
送信電力制御部14は、タイマtがタイマ満了値T以上であるか否かを判定する(ステップS143)。送信電力制御部14は、タイマtがタイマ満了値Tよりも小さい場合に(ステップS143No)、タイマtをインクリメントし(ステップS144)、処理を再度ステップS143へ移行する。
一方、送信電力制御部14は、タイマtがタイマ満了値T以上となった場合に(ステップS143Yes)、送信電力をαrecovだけ増加させる(ステップS145)。その後、送信電力制御部14は、タイマtを初期化し、かつ、タイマ満了値Tに周期Trecovを設定する(ステップS146)。
送信電力制御部14は、送信電力TxPowが初期値TxPow0以上であるか否かを判定し(ステップS147)、送信電力TxPowが初期値TxPow0未満である場合に(ステップS147No)、処理を再度ステップS143へ移行する。一方、送信電力制御部14は、送信電力TxPowが初期値TxPow0以上である場合に(ステップS147Yes)、処理を終了する。
上述したように、本実施例のフェムト基地局10−1は、多数の移動局が自局のフェムトセル1内に集中した場合に、多数の移動局からHO候補を選択し、HO候補が隣接セル2に接続した場合の受信品質に基づいて、送信信号に係るパラメータを制御する。このため、HO候補として選択された移動局の接続先をHO先となる隣接セル2に適切に切り替え、かつ、HO元のフェムトセル1からHO先の隣接セル2への信号の干渉レベルを抑えることができる。結果として、本実施例によれば、多数の移動局が自局のフェムトセル1内に集中した場合に、HO処理を自律的に行い、かつ、接続数制御によって発生する強制的なHO処理に起因した信号の干渉を抑えることができる。
また、本実施例のフェムト基地局10−1は、接続移動局のうちフェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力または受信品質が最小となる移動局をHO候補として選択する。このため、本実施例によれば、HO元のフェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力または受信品質が良好である移動局をHO元のフェムトセル1に優先的に残留させることができる。
また、本実施例のフェムト基地局10−1は、送信信号に係るパラメータとして、送信信号の送信に用いられる送信電力を低減させる制御を実行する。このため、本実施例によれば、フェムトセル1から送信される送信信号のうちHO候補として選択された移動局20aに達する信号を容易に減少させることができ、結果として、フェムトセル1のカバレッジを効率的に縮減させることが可能となる。
また、本実施例のフェムト基地局10−1は、算出対象となる電力制御量だけ低減させた送信電力を用いて送信信号がフェムトセル1から送信されたと仮定した場合に、HO候補として選択された移動局に対して隣接セル2から送信される信号に応じた受信品質を推定する。そして、フェムト基地局10−1は、推定した受信品質を目標値に一致させる電力制御量を算出し、算出した電力制御量を基に、送信電力を低減させる制御を行う。このため、本実施例によれば、HO候補として選択された移動局に対して隣接セル2から送信される信号に応じた受信品質を目標値に維持しつつ、HO元のフェムトセル1とHO先の隣接セル2との信号の干渉を抑えることができる。
また、本実施例のフェムト基地局10−1は、算出対象となる電力制御量だけ低減させた送信電力を用いて送信信号がフェムトセル1から送信されたと仮定した場合に、HO候補でない移動局に対してフェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信品質を推定する。そして、フェムト基地局10−1は、推定した受信品質が所定の下限値を下回らないように電力制御量の上限値を規定する。このため、本実施例によれば、HO候補として選択されなかった移動局、すなわち、フェムトセル1に残留する移動局の通信品質を適切に維持することができる。
また、本実施例のフェムト基地局10−1は、送信電力を低減させる制御の実行を開始してから所定時間が経過した場合に、低減させた送信電力を当該制御の実行前の値まで回復させる。このため、本実施例によれば、送信電力を低減させる制御の実行を開始してから所定時間が経過した場合に、送信電力の低減に起因して縮減されたフェムトセル1のカバレッジの大きさを初期の大きさに回復させることができる。
また、本実施例のフェムト基地局10−1は、HO候補として選択された移動局を隣接セル2に接続する旨を要求するHO要求を隣接セル2を形成する基地局10−2に送信する。そして、フェムト基地局10−1は、HO要求を容認する容認応答を基地局10−2から受信した場合に、HO候補として選択された移動局に対してHO処理の実行を指示する。このため、本実施例によれば、HO元のフェムト基地局10−1の主導の下でHO候補の移動局に対してHO処理を適切に実行させることが可能となる。
また、本実施例のフェムト基地局10−1は、接続要求を送信した未接続移動局が接続移動局としてフェムトセル1に接続された後に、接続移動局の数が閾値を超過したか否かを判定し、超過した場合に、HO候補として選択された移動局にHO処理を実行させる。このため、本実施例によれば、未接続移動局をフェムトセル1に接続した上で、接続移動局の中から選択されたHO候補の接続先をフェムトセル1から隣接セル2へ切り替えることができる。
実施例1では、フェムトセル1に現に接続している移動局のうちフェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力または受信品質が最小となる移動局をHO候補として選択する例を示した。しかしながら、フェムトセル1に現に接続している移動局のうち隣接セルから送信される信号に応じた受信電力または受信品質が最大となる移動局をHO候補として選択してもよい。そこで、実施例2では、フェムトセル1に現に接続している移動局のうち隣接セルから送信される信号に応じた受信電力または受信品質が最大となる移動局をHO候補として選択する例について説明する。
図11は、実施例2に係るフェムト基地局の構成を示すブロック図である。図11において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図11に示すように、本実施例に係るフェムト基地局20−1は、図2に示したHO候補選択部13に代えて、HO候補選択部23を有する。
HO候補選択部23は、監視結果の入力を接続移動局数監視部12から受け付ける。HO候補選択部23は、未接続移動局がフェムトセル1に接続されたタイミングの通知を呼接続部16から受け付ける。HO候補選択部23は、呼接続部16によって未接続移動局がフェムトセル1に接続された後に、監視結果を基に、接続移動局の数NUEがフェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値Nmaxを超過した否かを判定する。本実施例における閾値Nmaxは、フェムトセル1に接続可能な移動局の数の上限値であって、フェムト基地局20−1の装置スペックとして予め規定された上限値を示す最大接続数Mよりも小さい値に設定されているものとする。HO候補選択部23は、接続移動局の数が閾値を超過した場合に、接続移動局の中から、HO候補を選択する。
ここで、HO候補選択部23によるHO候補選択処理の詳細を説明する。HO候補選択部23は、接続移動局の数が閾値Nmaxを超過した場合に、接続移動局に対して受信電力および受信品質等を含む測定値を測定してフェムト基地局20−1へ送信すべきことを示す測定指示を無線通信部11を介して接続移動局へ送信する。HO候補選択部23は、測定指示に応じて接続移動局によって報告された測定値を無線通信部11を介して取得する。接続移動局によって報告された測定値には、例えば、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力Pと、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信品質SINRと、隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力Pとが含まれる。隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力とは、接続移動局が隣接セル2に接続した場合の受信電力である。HO候補選択部23は、受信電力P、受信品質SINRおよび受信電力Pに基づいて、隣接セル2から送信される信号に応じた受信品質SINRを算出する。隣接セル2から送信される信号に応じた受信品質とは、接続移動局が隣接セル2に接続した場合の受信品質である。隣接セル2から送信される信号に応じた受信品質SINRは、以下の式(5)を用いて算出される。
Figure 0006107440
なお、式(5)において、Iは、雑音電力を含む干渉電力であり、式(6)を用いて算出される。
Figure 0006107440
続いて、HO候補選択部23は、接続移動局のうち隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力Pまたは受信品質SINRが最大となる移動局をHO候補として選択する。本実施例では、HO候補選択部23は、受信品質SINRが最大となる移動局をHO候補として選択する。HO候補選択部23は、HO候補の選択を完了すると、その旨を示す選択完了通知およびHO候補の情報を送信電力制御部14およびHO指示部15へ出力する。
次に、図12を用いて、本実施例に係るフェムト基地局20−1によるHO候補選択処理の処理手順を説明する。図12は、実施例2に係るフェムト基地局によるHO候補選択処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図12のフローチャートに示したHO候補選択処理の処理手順は、図7のステップS113に示したHO候補選択処理の処理手順に相当する。
図12に示すように、フェムト基地局20−1のHO候補選択部23は、測定指示に応じて接続移動局である移動局20a,20bによって報告された測定値を取得する(ステップS151)。接続移動局によって報告された測定値には、例えば、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力Pと、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信品質SINRと、隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力Pとが含まれる。なお、HO候補選択部23は、取得した測定値を接続移動局ごとに保持する。
HO候補選択部23は、受信電力PS、受信品質SINRおよび受信電力Pに基づいて、隣接セル2に接続した場合の受信品質SINRを算出する(ステップS152)。例えば、HO候補選択部23は、式(5)を用いて受信品質SINRを接続移動局ごとに算出する。
HO候補選択部23は、接続移動局のうち隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力Pまたは受信品質SINRが最大となる移動局をHO候補として選択する(ステップS153)。本実施例では、HO候補選択部23は、受信品質SINRが最大となる移動局をHO候補として選択する。HO候補選択部23は、HO候補の選択を完了すると、その旨を示す選択完了通知およびHO候補の情報を送信電力制御部14およびHO指示部15へ出力する。
上述したように、本実施例のフェムト基地局20−1は、接続移動局のうち隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力または受信品質が最大となる移動局をHO候補として選択する。このため、本実施例によれば、隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力または受信品質が良好である移動局の接続先を優先的に隣接セル2へ切り替えることが可能となり、結果として、HO処理に起因した信号の干渉を効率的に抑えることができる。
実施例2では、フェムトセル1に現に接続している移動局のうち隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力または受信品質が最大となる移動局をHO候補として選択する例を示した。しかしながら、HO候補として選択した移動局の隣接セル2からの受信電力または受信品質が所定値を満たさない場合に、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力または受信品質が最小となる移動局をHO候補として新たに選択してもよい。そこで、実施例3では、HO候補として選択した移動局の隣接セル2からの受信電力または受信品質が所定値を満たさない場合に、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力または受信品質が最小となる移動局をHO候補として新たに選択する例について説明する。
図13は、実施例3に係るフェムト基地局の構成を示すブロック図である。図13において、図11と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図13に示すように、本実施例に係るフェムト基地局30−1は、図11に示したHO候補選択部23に代えて、HO候補選択部33を有する。
HO候補選択部33は、図11に示したHO候補選択部23と同様に、接続移動局のうち隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力Pまたは受信品質SINRが最大となる移動局をHO候補として選択する。
さらに、HO候補選択部33は、HO候補として選択した移動局の受信電力Pまたは受信品質SINRが所定値を満たすか否かを判定する。そして、HO候補選択部33は、受信電力Pまたは受信品質SINRが所定値を満たさない場合に、接続移動局のうちフェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力または受信品質が最小となる移動局をHO候補として新たに選択する。HO候補選択部33は、HO候補の選択を完了すると、その旨を示す選択完了通知およびHO候補の情報を送信電力制御部14およびHO指示部15へ出力する。
次に、図14を用いて、本実施例に係るフェムト基地局30−1によるHO候補選択処理の処理手順を説明する。図14は、実施例3に係るフェムト基地局によるHO候補選択処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図14のフローチャートに示したHO候補選択処理の処理手順は、図7のステップS113に示したHO候補選択処理の処理手順に相当する。
図14に示すように、フェムト基地局30−1のHO候補選択部33は、測定指示に応じて接続移動局である移動局20a,20bによって報告された測定値を取得する(ステップS161)。接続移動局によって報告された測定値には、例えば、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力Pと、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信品質SINRと、隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力Pとが含まれる。なお、HO候補選択部33は、取得した測定値を接続移動局ごとに保持する。
HO候補選択部33は、受信電力PS、受信品質SINRおよび受信電力Pに基づいて、隣接セル2から送信される信号に応じた受信品質SINRを算出する(ステップS162)。例えば、HO候補選択部33は、式(5)を用いて受信品質SINRを接続移動局ごとに算出する。
HO候補選択部33は、接続移動局のうち隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力Pまたは受信品質SINRが最大となる移動局をHO候補として選択する(ステップS163)。本実施例では、HO候補選択部33は、受信品質SINRが最大となる移動局をHO候補として選択する。
HO候補選択部33は、HO候補として選択した移動局の受信電力Pまたは受信品質SINRが所定値を満たすか否かを判定する(ステップS164)。HO候補選択部33は、HO候補として選択した移動局の受信電力Pまたは受信品質SINRが所定値を満たす場合には(ステップS164No)、HO候補を新たに選択することなく、処理を終了する。
一方、HO候補選択部33は、受信電力Pまたは受信品質SINRが所定値を満たさない場合には(ステップS164Yes)、以下の処理を行う。すなわち、HO候補選択部33は、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力Pまたは受信品質SINRが最小となる移動局をHO候補として新たに選択する(ステップS165)。本実施例では、HO候補選択部33は、受信電力Pが最小となる移動局をHO候補として新たに選択する。HO候補選択部33は、HO候補の選択を完了すると、その旨を示す選択完了通知およびHO候補の情報を送信電力制御部14およびHO指示部15へ出力する。
上述したように、本実施例のフェムト基地局30−1は、接続移動局のうち隣接セル2から送信される信号に応じた受信電力または受信品質が最大となる移動局をHO候補として選択する。そして、フェムト基地局30−1は、HO候補として選択した移動局の隣接セル2からの受信電力または受信品質が所定値を満たさない場合に、フェムトセル1から送信される送信信号に応じた受信電力または受信品質が最小となる移動局をHO候補として新たに選択する。このため、本実施例によれば、HO候補として選択した移動局の隣接セル2からの受信電力または受信品質が所定値を満たさない場合に、HO元のセルから送信される送信信号に応じた受信電力または受信品質が最も悪い移動局をHO候補として新たに選択することができる。
実施例1では、送信電力を低減させる制御の実行を開始してから所定時間が経過した場合に、低減させた送信電力を当該制御の実行前の値まで回復させる例を示した。しかしながら、送信電力を低減させる制御を実行している期間において、接続移動局の数が閾値以下となった場合に、低減させた送信電力を当該制御の実行前の値まで回復させてもよい。そこで、実施例4では、送信電力を低減させる制御を実行している期間において、接続移動局の数が閾値以下となった場合に、低減させた送信電力を当該制御の実行前の値まで回復させる例について説明する。
図15は、実施例4に係るフェムト基地局の構成を示すブロック図である。図15において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図15に示すように、本実施例に係るフェムト基地局40−1は、図2に示した送信電力制御部14に代えて、送信電力制御部44を有する。
送信電力制御部44は、選択完了通知およびHO候補の情報をHO候補選択部13から受け付ける。送信電力制御部44は、図2に示した送信電力制御部14と同様に、選択完了通知を契機として、フェムトセル1から送信される送信信号のうちHO候補として選択された移動局に達する信号が減少するように、送信電力を低減させる制御を行う。例えば、送信電力制御部44は、無線通信部11に内蔵されたアンプの利得を調整することによって、送信電力を低減させる制御を行う。
さらに、送信電力制御部44は、監視結果の入力を接続移動局数監視部12から受け付ける。送信電力制御部44は、送信電力を低減させる制御の実行を実行している期間において、監視結果を基に、接続移動局の数NUEがフェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値Nmax以下となったか否かを判定する。送信電力制御部44は、接続移動局の数NUEが閾値Nmax以下となった場合に、低減させた送信電力を制御の実行前の値まで回復させる。
ただし、送信電力が制御の実行前の値まで瞬時に回復した場合、フェムトセル1から送信される送信信号と、隣接セル2から送信される信号との干渉の度合いが急増してしまう。そこで、本実施例の送信電力制御部44は、低減させた送信電力を当該制御の実行前の初期値まで段階的に回復させる。詳細には、送信電力制御部44は、接続移動局の数NUEが閾値Nmax以下となった場合に、図16に示すように、送信電力の初期値TxPow0を上限として、周期Trecovでαrecovずつ段階的に送信電力を増加させる。なお、図16は、送信電力を回復させる処理を説明するための説明図である。図16において、横軸は、時間tを示し、縦軸は、送信電力TxPowを示す。送信電力TxPowは、上記した式(4)により表される。
次に、図17を用いて、本実施例に係るフェムト基地局40−1による送信電力回復処理の処理手順を説明する。図17は、実施例4に係るフェムト基地局による送信電力回復処理の処理手順を示すフローチャートである。
図17に示すように、フェムト基地局40−1の送信電力制御部44は、送信電力を低減していない場合には(ステップS171No)、処理を再度ステップS171へ移行する。一方、送信電力制御部44は、送信電力を低減した場合には(ステップS171Yes)、監視結果を基に、接続移動局の数NUEがフェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値Nmax以下となったか否かを判定する(ステップS172)。
送信電力制御部44は、接続移動局の数NUEが閾値Nmaxを超過している場合には(ステップS172No)、処理を再度ステップS172へ移行する。
一方、送信電力制御部44は、接続移動局の数NUEが閾値Nmax以下となった場合には(ステップS172Yes)、タイマtを初期化し、かつ、タイマ満了値Tに「0」を設定する(ステップS173)。
送信電力制御部44は、タイマtがタイマ満了値T以上であるか否かを判定する(ステップS174)。送信電力制御部44は、タイマtがタイマ満了値Tよりも小さい場合に(ステップS174No)、タイマtをインクリメントし(ステップS175)、処理を再度ステップS174へ移行する。
一方、送信電力制御部44は、タイマtがタイマ満了値T以上となった場合に(ステップS174Yes)、送信電力をαrecovだけ増加させる(ステップS176)。その後、送信電力制御部44は、タイマtを初期化し、かつ、タイマ満了値Tに周期Trecovを設定する(ステップS177)。
送信電力制御部44は、送信電力TxPowが初期値TxPow0以上であるか否かを判定し(ステップS178)、送信電力TxPowが初期値TxPow0未満である場合に(ステップS178No)、処理を再度ステップS174へ移行する。一方、送信電力制御部44は、送信電力TxPowが初期値TxPow0以上である場合に(ステップS178Yes)、処理を終了する。
上述したように、本実施例のフェムト基地局40−1は、送信電力を低減させる制御を実行している期間において、接続移動局の数が閾値以下となった場合に、低減させた送信電力を当該制御の実行前の値まで回復させる。このため、本実施例によれば、送信電力を低減させる制御を実行している期間において、接続移動局の数が閾値以下となった場合に、送信電力の低減に起因して縮減されたフェムトセル1のカバレッジの大きさを初期の大きさに回復させることができる。
実施例1では、フェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値Nmaxが、フェムトセル1に接続可能な移動局の数の上限値であって、フェムト基地局10−1の装置スペックとして予め規定された上限値を示す最大接続数Mより小さい値に設定される例を示した。しかしながら、閾値Nmaxが最大接続数Mと同じ値に設定されることもある。この場合、接続要求を送信した未接続移動局が接続移動局としてフェムトセル1に接続される前に、フェムト基地局が、接続移動局の数が閾値Nmaxを超過したか否かを判定するようにしてもよい。なお、この場合、接続移動局の数が閾値Nmaxを超過したことには、接続移動局の数が閾値Nmax以上となったことが含まれるものとする。そこで、実施例5では、接続要求を送信した未接続移動局が接続移動局としてフェムトセル1に接続される前に、接続移動局の数が閾値Nmaxを超過したか否かを判定する例について説明する。
図18は、実施例5に係るフェムト基地局の構成を示すブロック図である。図18において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図18に示すように、本実施例に係るフェムト基地局50−1は、図2に示したHO候補選択部13、HO指示部15および呼接続部16に代えて、HO候補選択部53、HO指示部55および呼接続部56を有する。
呼接続部56は、無線通信部11を介して未接続移動局からの接続要求が受信された場合、未接続移動局を接続移動局としてフェムトセル1に接続することなく、接続要求が受信された旨の通知をHO候補選択部53へ出力する。呼接続部56は、HO処理の実行が指示されたタイミングの通知をHO指示部55から受け付ける。そして、呼接続部56は、HO指示部55によってHO処理の実行が指示された後に、未接続移動局を接続移動局としてフェムトセル1に接続する。
HO候補選択部53は、監視結果の入力を接続移動局数監視部12から受け付ける。HO候補選択部53は、接続要求が受信された旨の通知を呼接続部56から受け付ける。HO候補選択部53は、接続要求が受信された旨の通知を呼接続部56から受け付けた場合に、呼接続部56によって未接続移動局が接続移動局としてフェムトセル1に接続される前に、以下の処理を行う。すなわち、HO候補選択部53は、監視結果を基に、接続移動局の数NUEがフェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値Nmaxを超過した否かを判定する。本実施例における閾値Nmaxは、フェムトセル1に接続可能な移動局の数の上限値であって、フェムト基地局50−1の装置スペックとして予め規定された上限値を示す最大接続数Mと同じ値に設定されているものとする。HO候補選択部53は、接続移動局の数NUEが閾値Nmaxを超過した場合に、接続移動局の中から、HO候補を選択する。なお、HO候補選択部53によるHO候補選択処理の詳細は、図2に示したHO候補選択部13によるHO候補選択処理の詳細と同様である。
HO指示部55は、選択完了通知およびHO候補の情報をHO候補選択部53から受け付ける。HO指示部55は、HO候補として選択された移動局に対してHO処理の実行を指示する。さらに、HO指示部55は、HO処理の実行が指示されたタイミングを呼接続部56へ通知する。
次に、図19を用いて、本実施例に係るフェムト基地局50−1が、HO候補として選択した移動局に対してHO処理を実行させた後に未接続移動局をフェムトセル1に接続させる処理の流れを説明する。図19は、実施例5に係るフェムト基地局が、HO候補として選択した移動局に対してHO処理を実行させた後に未接続移動局をフェムトセルに接続させる処理の流れを説明するための説明図である。図19の例では、フェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値Nmaxが「2」であり、かつ、閾値Nmaxが最大接続数Mと同一の値に設定されているものとする。また、移動局20a,20bがフェムトセル1に現に接続しているものとする。
フェムト基地局50−1は、フェムトセル1に在圏するが、フェムトセル1に接続していない未接続移動局である移動局20cから送信された接続要求R2を受信する(図19(1)参照)。すると、フェムト基地局50−1は、接続移動局の数を監視し、監視された接続移動局の数NUEが閾値Nmax=「2」を超過したか否かを判定する。図19(1)において、接続移動局の数NUE=「2」が閾値Nmax=「2」に達しているので、フェムト基地局50−1は、接続移動局である移動局20a,20bの中から、HO候補を選択する。ここでは、接続移動局となる移動局20a,20bの中から、フェムトセル1と隣接セル2とのセル境界に位置する移動局20aがHO候補として選択されるものとする。そして、フェムト基地局50−1は、フェムトセル1から送信される送信信号のうちHO候補として選択された移動局20aに達する信号が減少するように、送信電力を低減させる制御を行う。
続いて、フェムト基地局50−1は、HO候補として選択された移動局20aに対してHO処理の実行を指示する指示信号D2を送信することにより、移動局20aの接続先をフェムトセル1から隣接セル2へ切り替えるHO処理を実行させる(図19(2)参照)。
フェムト基地局50−1は、移動局20aに対してHO処理の実行が指示された後に、未接続移動局である移動局20cを接続移動局としてフェムトセル1に接続する(図19(3)参照)。
次に、図20を用いて、本実施例に係るフェムト基地局50−1によるHO制御処理の処理手順を説明する。図20は、実施例5に係るフェムト基地局によるHO制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
図20に示すように、フェムト基地局50−1の呼接続部56は、未接続移動局からの接続要求が受信されていない場合には(ステップS181No)、処理を再度ステップS181に戻す。呼接続部56は、未接続移動局からの接続要求が受信された場合には(ステップS181Yes)、未接続移動局を接続移動局としてフェムトセル1に接続することなく、接続要求が受信された旨の通知をHO候補選択部53へ出力する。
HO候補選択部53は、監視結果の入力を接続移動局数監視部12から受け付ける。HO候補選択部53は、接続要求が受信された旨の通知を呼接続部56から受け付ける。HO候補選択部53は、接続要求が受信された旨の通知を呼接続部56から受け付けた場合に、監視結果を基に、接続移動局の数NUEがフェムトセル1に接続可能な移動局の数を示す閾値Nmaxを超過したか否かを判定する(ステップS182)。HO候補選択部53は、接続移動局の数NUEが閾値Nmaxを超過していない場合には(ステップS182No)、処理をステップS184へ移行する。
一方、HO候補選択部53は、接続移動局の数NUEが閾値Nmaxを超過した場合には(ステップS182Yes)、処理をHO候補選択処理、送信電力制御処理およびHO指示処理へ移行する(ステップS183)。なお、ステップS183に示したHO候補選択処理、送信電力制御処理およびHO指示処理は、図6のステップS105に示したHO候補選択処理、送信電力制御処理およびHO指示処理にそれぞれ相当する。
ステップS183が終了した場合、または、接続移動局の数NUEが閾値Nmaxを超過していない場合(ステップS182No)、呼接続部56は、未接続移動局を接続移動局としてフェムトセル1に接続する(ステップS184)。
上述したように、本実施例のフェムト基地局50−1は、接続要求を送信した未接続移動局がフェムトセル1に接続される前に、接続移動局の数が閾値を超過したか否かを判定し、超過した場合に、HO候補として選択された移動局にHO処理を実行させる。このため、本実施例によれば、接続移動局の中から選択されたHO候補の接続先をフェムトセル1から隣接セル2へ切り替えた上で、未接続移動局をフェムトセル1に接続することができる。
(ハードウェア構成)
上記各実施例のフェムト基地局は、例えば、図21に示したようなハードウェア構成により実現することができる。図21は、フェムト基地局のハードウェア構成例を示す図である。
図21に示すように、フェムト基地局は、ハードウェアの構成要素として、プロセッサ101と、メモリ102と、RF(Radio Frequency)回路103とを有する。RF回路103は、アンテナを有する。メモリ102は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリにより構成される。無線通信部11は、例えば、RF回路103等のアナログ回路により実現される。接続移動局数監視部12、HO候補選択部13、送信電力制御部14、HO指示部15および呼接続部16は、例えば、プロセッサ101等の集積回路により実現される。
また、上記各実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。この場合、接続移動局数監視部12、HO候補選択部13、送信電力制御部14、HO指示部15及び呼接続部16により実行される各処理に対応するプログラムがメモリ102に記録され、各プログラムがプロセッサ101に読み出されてプロセスとして機能する。
1 フェムトセル
2 隣接セル
10−1、20−1、30−1、40−1、50−1 フェムト基地局
11 無線通信部
11a アンテナ
12 接続移動局数監視部
13、23、33、53 HO候補選択部
14、44 送信電力制御部
15、55 HO指示部
16、56 呼接続部

Claims (13)

  1. 自局のセルに現に接続している移動局である接続移動局の数を監視する監視部と、
    前記接続移動局の数が前記セルに接続可能な移動局の数を示す閾値を超過した場合に、前記接続移動局の中から、接続先を前記セルから前記セルと異なる他のセルへ切り替えるハンドオーバ処理を実行させる移動局であるハンドオーバ候補を選択する選択部と、
    前記ハンドオーバ候補として選択された移動局が前記他のセルに接続した場合の受信品質に基づいて、前記セルから送信される送信信号に係るパラメータを制御する制御部と、
    前記ハンドオーバ候補として選択された移動局に対して前記ハンドオーバ処理の実行を指示するハンドオーバ指示部と
    を備えたことを特徴とする基地局。
  2. 前記選択部は、前記接続移動局のうち前記セルから送信される前記送信信号に応じた受信電力または受信品質が最小となる移動局を前記ハンドオーバ候補として選択することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記選択部は、前記接続移動局のうち前記他のセルから送信される信号に応じた受信電力または受信品質が最大となる移動局を前記ハンドオーバ候補として選択することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  4. 前記選択部は、前記ハンドオーバ候補として選択した、受信電力または受信品質が最大となる移動局の前記受信電力または前記受信品質が所定値を満たすか否かを判定し、前記受信電力または前記受信品質が前記所定値を満たさない場合に、前記接続移動局のうち前記セルから送信される前記送信信号に応じた受信電力または受信品質が最小となる移動局を前記ハンドオーバ候補として新たに選択することを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  5. 前記パラメータは、前記送信信号の送信に用いられる送信電力であり、
    前記制御部は、前記ハンドオーバ候補として選択された移動局が前記他のセルに接続した場合の受信品質に基づいて、前記送信電力を低減させる制御を実行することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の基地局。
  6. 前記制御部は、算出対象となる制御量だけ低減させた前記送信電力を用いて前記送信信号が前記セルから送信されたと仮定した場合に、前記ハンドオーバ候補として選択された移動局が前記他のセルに接続した場合の受信品質を推定し、推定した受信品質を目標値に一致させる前記制御量を算出し、算出した前記制御量を基に前記送信電力を低減させる制御を実行することを特徴とする請求項5に記載の基地局。
  7. 前記制御部は、さらに、算出対象となる制御量だけ低減させた前記送信電力を用いて前記送信信号が前記セルから送信されたと仮定した場合に、前記ハンドオーバ候補として選択されなかった移動局が前記セルから送信される前記送信信号を受信した場合の受信品質を推定し、推定した受信品質が所定の下限値を下回らないように前記制御量の上限値を規定することを特徴とする請求項6に記載の基地局。
  8. 前記制御部は、前記送信電力を低減させる制御の実行を開始してから所定時間が経過した場合に、低減させた前記送信電力を前記制御の実行前の値まで回復させることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一つに記載の基地局。
  9. 前記制御部は、前記送信電力を低減させる制御を実行している期間において、前記監視部によって監視される前記接続移動局の数が前記閾値以下となった場合に、低減させた前記送信電力を前記制御の実行前の値まで回復させることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一つに記載の基地局。
  10. 前記ハンドオーバ指示部は、前記ハンドオーバ候補として選択された移動局を前記他のセルに接続する旨を要求するハンドオーバ要求を前記他のセルを形成する他の基地局に送信し、前記ハンドオーバ要求を容認する容認応答を前記他の基地局から受信した場合に、前記ハンドオーバ候補として選択された移動局に対して前記ハンドオーバ処理の実行を指示する指示信号を送信することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の基地局。
  11. 前記セルに接続していない移動局である未接続移動局からの接続要求が受信された場合に、前記未接続移動局を前記接続移動局として前記セルに接続する接続部をさらに備え、
    前記選択部は、前記接続部によって前記未接続移動局が前記セルに接続された後に、前記監視部によって監視された前記接続移動局の数が前記閾値を超過したか否かを判定し、前記接続移動局の数が前記閾値を超過した場合に、前記接続移動局の中から前記ハンドオーバ候補を選択し、
    前記ハンドオーバ指示部は、前記ハンドオーバ候補として選択された移動局に対して前記ハンドオーバ処理の実行を指示することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の基地局。
  12. 前記セルに接続していない移動局である未接続移動局からの接続要求が受信された場合に、前記未接続移動局を前記接続移動局として前記セルに接続する接続部をさらに備え、
    前記選択部は、前記接続要求が受信された場合に、前記接続部によって前記未接続移動局が前記接続移動局として前記セルに接続される前に、前記監視部によって監視された前記接続移動局の数が前記閾値を超過したか否かを判定し、前記接続移動局の数が前記閾値を超過した場合に、前記接続移動局の中から前記ハンドオーバ候補を選択し、
    前記ハンドオーバ指示部は、前記ハンドオーバ候補として選択された移動局に対して前記ハンドオーバ処理の実行を指示し、
    前記接続部は、前記ハンドオーバ処理の実行が指示された後に、前記未接続移動局を前記接続移動局として前記セルに接続することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の基地局。
  13. 自局のセルに現に接続している移動局である接続移動局の数を監視し、
    前記接続移動局の数が前記セルに接続可能な移動局の数を示す閾値を超過した場合に、前記接続移動局の中から、接続先を前記セルから他のセルへ切り替えるハンドオーバ処理を実行させる移動局であるハンドオーバ候補を選択し、
    前記セルから送信される送信信号のうち前記ハンドオーバ候補として選択された移動局に達する信号が減少するように、前記送信信号に係るパラメータを制御し、
    前記ハンドオーバ候補として選択された移動局に対して前記ハンドオーバ処理の実行を指示する
    ことを特徴とするハンドオーバ制御方法。
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