JP6107263B2 - 電子機器、情報処理システム、およびプログラム - Google Patents

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本発明は、音信号を使用して情報処理装置にアクセスする技術に関し、より詳細には、本発明は、音信号により情報通信する電子機器、情報処理システム、およびプログラムに関する。
近年では、ユーザの情報アクセス頻度が高まり、従来のデスクトップ型パーソナル・コンピュータ(以下、PCとして参照する。)やノート型PCの他にも、タブレット型PCやいわゆるスマートフォンなど、携行性の高い情報処理装置が普及している。以下、携行性の高い情報処理装置を、単にモバイル端末として参照する。モバイル端末は、携行性に優れユーザが常時携帯することができるので、ユーザの情報アクセス環境によっては、ユーザが通常使用しない画像形成装置、ファクシミリ装置、プリンタなどの外部情報処理装置で画像データやウェブページなどを印刷することを希望するという新たなニーズが発生している。
モバイル端末からの印刷態様として種々想定することができるが、その高い携行性の故に、ユーザが普段使っていないプリンタへ印刷しなければならないことが多くの利用シーンで発生するものと考えられる。このような場合としては、例えば、社内で他事業所に行ったときに印刷を行うことが必要な場合や、席フリーの仕事環境を導入する企業などでは、座席が決まっていないので毎日の作業位置が異なるために、使用するべきプリンタや外部情報処理装置が毎日のように変わる場合などを挙げることができる。また、ユーザが外出中に、コンビニエンス・ストアや公共の場所に設置されたプリンタを使用しなければならない場合も想定できる。
これまでも、モバイル端末から任意の外部情報処理装置を探索するプロトコルが提案されており、代表的なプロトコルとしては、Bonjour(登録商標)などが既に知られている。Bonjourといった従来のプロトコルを使用した外部情報処理装置へのアクセスは、モバイル端末からの印刷という態様を例にとると、複数台の外部情報処理装置が置いてあり、それらを使用することができることを認識させるにすぎないものであった。このため、ユーザは、外部情報処理装置のうち、どれを使えば希望する環境での印刷や処理を行うことができるのかという、外部情報処理装置の環境や条件、性能といった機器情報を得ることができないという問題があった。
また、モバイル端末から外部情報処理装置を探索する場合には、外部情報処理装置が複数応答を返す場合、返された識別値とハードウェアとしての外部情報処理装置との対応関係がユーザには解らないのが普通なので、結局のところ、意図する印刷を実行させるための機器を指定するのが容易ではないこともある。さらに、またモバイル端末が接続しているネットワーク機器にまたがって異なるネットワークに接続している外部情報処理装置は、従来のLAN内に限定されるプロトコルでは探索できないという問題があった。
さらに、本発明者らは、特願2012−138782号として、モバイル端末と外部情報処理装置とを、音響通信を使用してP2Pコネクションを確立させる技術を提案した。モバイル端末と、外部情報処理装置とを音響通信で接続を確立させることで上述した問題点は改善される。しかしながら、モバイル端末と、外部情報処理装置とを音響通信によりP2P接続させる場合には、外部情報処理装置が、オフィス、コンビニエンス・ストア、その他オープンな環境に設置されていることが前提となる。このため、モバイル装置と、外部情報処理装置との間の音響接続は、会話音、車の通行音、クラクション、その他の機器の発生する音声など、接続のための音響通信に関係のない周囲雑音の存在する環境で行われることを前提としなければならない。
図14には、典型的な騒音レベルと環境とを対応づけたテーブル2000を示す。図14に示すようにオフィス環境では約60〜70dB程度の騒音は常時存在していることを前提にする必要がある。またコンビニエンス・ストアや他のオープンな環境に設置されている外部情報処理装置は、概ね約60〜80dB程度の騒音の存在下で通信されることを前提としなければならない。さらに外部情報処理装置が電子写真法を使用する場合、ポリゴン・ミラーの回転音や給紙モータなどの機械系の音が周囲音として存在することも想定されるので、周囲の音環境に影響を受ける可能性を考慮しなければならない。
これまでもユーザが特定の外部情報処理装置の特定の機能の利用可能性を通知する技術は知られており、例えば、特開2009−049701号公報(特許文献1)では、複数の無線通信手段のうちの近接無線通信手段により携帯電話などと複合機との間で無線通信を確立し、複合機にジョブを実行させる技術を記載している。また、特開2009−147896号公報(特許文献2)では、RFIDやBluetooth(登録商標)といった近距離通信プロトコルを使用して接続を確立し、印刷などの処理を実行させる点を記載している。
しかしながら、特許文献1の技術は、複数の近距離通信プロトコルから使用できる複合機を探し、接続するための識別情報テーブルを作成してジョブを実行させるものであり、音響を使用して接続を確立させることを課題とするものではない。また、特許文献2もRFIDやBluetooth(登録商標)を使用して接続を確立し、印刷などを行わせることを課題とするものであり、音響を使用して接続を確立させることを課題とするものではないし、また接続確立の時に検索で多数の外部情報処理装置が見出されたりした場合、印刷を指令するための外部情報処理装置をユーザが選択しなければならないなど、ユーザが機器を指定することを容易にするものではない。さらに、特許文献1でも特許文献2でもモバイル端末が特定のルータなどのネットワーク機器越しに他のネットワークにまたがって接続されている、目の前にある外部情報処理装置を指定して印刷を行うことができない問題を解決するものではない。
また、特許文献1の発明は、音信号が雑音の影響で取得できなかった場合に、ユーザに対して音響通信が適切に行われなかったことおよびそのための対応方法をユーザに提示して音響通信の再試行や可能な代替通信への誘導などを効率的に行うことを可能とするものではなかった
以上のように、モバイル端末から外部情報処理装置に対して印刷を実行させる場合にモバイル端末と外部情報処理装置との間の音響通信を使用したP2P接続を行うに際し、周囲雑音の存在下でも不都合なく接続を確立すると共に、目的とする印刷を効率的に可能とすることで、スマートフォンやタブレット型PCによる外部情報処理装置の利用性を向上させることを目的とするものである。
本発明によれば、
情報処理装置からの要求に応じて電子データを出力する電子機器であって、音を収音する収音手段と、前記収音手段で収音した音に、前記情報処理装置からの予め定義された第1のインターフェースを介して出力される前記電子機器への接続の要求である接続要求が含まれているかを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記接続要求が含まれていると判断されなかったとき、前記情報処理装置と直接通信を行う予め定義された第2のインターフェースの選択を受け付ける受付手段と、前記受付手段で選択を受け付けた前記第2のインターフェースを介して前記接続要求を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した接続要求に基づいて、前記情報処理装置とネットワークを介して接続する接続手段と、前記接続手段で接続された前記情報処理装置から前記電子データの出力の要求を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した出力の要求に応じて前記電子データを出力するよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器が提供できる。
本発明では、前記判断手段によって前記接続要求が含まれていないと判断されたとき、前記情報処理装置に前記接続要求の出力を要求する出力要求手段を含むことができる。本発明では、前記受付手段が選択を受け付けるとともに、前記出力要求手段で前記情報処理装置に前記接続要求の出力を要求することができる。本発明によれば、前記出力要求手段による出力要求を所定の回数繰り返すことができる。
本発明によれば、上記電子機器と上記電子機器と音響通信により、ネットワーク接続情報を通信する外部情報処理装置とを含む、情報処理システム、及び上記各手段として情報処理装置を機能させるためのプログラムを提供できる。
本発明では、周囲雑音の存在下でも良好な接続品質を提供でき、さらにユーザが雑音下で無駄な操作を行うことを防止することで、モバイル端末に対してより柔軟で効率的高品質な外部情報処理装置へのアクセス性を提供することが可能となる。
本実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置の1実施形態である外部情報処理装置のハードウェア・ブロック100を示す。 本実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置である、モバイル端末のハードウェア・ブロック200を示す。 本実施形態の情報処理システム300の実施形態および外部情報処理装置310のソフトウェア・ブロックを示す図。 本実施形態の情報処理システム400に使用される、スマートフォンやタブレット型PCとして実装されるモバイル端末410のソフトウェア・ブロックを示す図。 本実施形態でモバイル端末と、外部情報処理装置との間で送受信される音信号500の実施形態を示す図。 本実施形態でモバイル端末と、外部情報処理装置との間で確立される接続要求および応答で送受信される音声トランザクションで転送されるデータ600の実施形態を示す図。 本実施形態で使用することができるモバイル端末410および外部情報処理装置401が管理する情報700の実施形態を示す。 本実施形態の情報処理システムの情報処理方法のフローチャートを示す。 本実施形態の処理の第2の実施形態のフローチャート 図9のステップS910で、ユーザを代替通信に誘導する処理のフローチャートを示す。 図8のステップS807で表示する音響接続失敗時の画面1100の実施形態を示す。 図11で再試行ボタン1130を選択する場合の処理のフローチャートを通信の開始から説明するフローチャートである。 本実施形態の情報処理システム1300の実施形態を示す 典型的な騒音レベルと環境とを対応づけたテーブル2000を示す図。
以下、本発明につき実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本実施形態の情報処理システムを構成する情報処理装置の1実施形態である外部情報処理装置のハードウェア・ブロック100を示す。外部情報処理装置は、本実施形態では画像形成装置であるものとして説明するが、これに限定されることはなく、第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置との間で情報通信が可能である限り、特に外部情報処理装置の機能や実装形態には限定はない。操作パネル102,サウンド・モジュール103およびプリント・エンジン104といった画像形成を可能とするハードウェア機能部101、および各種ハードウェア機能部の動作を制御するための制御部110とを含んで構成されている。操作パネル102は、LCDパネルを含むタッチパネルなどとして構成されており、ユーザから画像形成装置を機能させるためのマニュアル入力を受領して、画像形成装置を動作させている。
サウンド・モジュール103は、マイク・スピーカおよびアンプなどを含んで構成することができ、画像形成装置が使用する音入出力を可能としている。さらに、プリント・エンジン104は、電子写真方式やインクジェット方式で画像を形成する機能を提供し、プリンタ、コピー、ファクシミリ、イメージリーダなどの機能により取得したデータをハードコピーする。
制御部110は、上述した各ハードウェア機能部の動作を制御しており、CPU116と、RAM117と、ROM111とを含んでいる。CPU116は、ROM111やHDD115に格納されたプログラムを実行することにより、本実施形態の各機能手段を画像形成装置上に実現させている。さらに制御部110は、ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)112と、パネルI/F113と、NVRAM118とを含んでいる。NIC112は、イーサネット(登録商標)などを介して画像形成装置をネットワーク105に接続させており、画像形成装置によるデータ転送やファイル・アクセス、HTTP通信などを可能とする。
パネルI/F113は、操作パネル102からのユーザ入力を受領して制御部110に対してユーザ入力に対応する動作を開始させる。また、NVRAM118は、HDD115よりも早いアクセスが必要とされるデータやUSBメモリなど、外部から容易に追加削除することができるデータなどを格納するための記憶領域を提供している。また、制御部110は、この他にもフォントROM114やエンジンI/F119を含んでいて、ハードコピーを行う際の文字品質を確保し、さらにプリント・エンジン104への指令も可能とされている。上述した各機能部は、内部バス120により相互接続されていて、相互通信が可能とされている。
図2は、本実施形態の情報処理システムを構成する電子機器の1実施形態である、モバイル端末のハードウェア・ブロック200を示す。以下、用語「モバイル端末」とは、携行性が向上した情報処理装置のことを意味し、その実装形式は、スマートフォン、タブレット型PC、パーソナル・データ・アシスタント(PDA)などを挙げることができる。このような情報処理装置としては、例えばAndroid(登録商標)OS上で動作するスマートフォンやiPad(登録商標)などとすることができる。
図2に示すように、モバイル端末は、そのハードウェア・ブロック200として、CPU206と、RAM207と、ROM201とを含んでいる。CPU206は、本実施形態におけるモバイル端末の機能を提供するための機能手段を、ROM201や、SDカードなどの不揮発性メモリ205などに格納されたプログラムを実行させることによりモバイル端末上に実現させている。その他、モバイル端末は、NIC202、ユーザ・インタフェース(以下、ユーザI/Fとして参照する。)203、およびサウンド・モジュール204を含んで構成することができる。
NIC202は、本実施形態のモバイル端末では、IEEE802.11xなどのプロトコルを使用し、近年ではいわゆるWi−Fiとして参照される場合もある無線通信によるデータ通信を可能とする。ユーザI/F203は、モバイル端末のタッチパネルからの入力を受け取ってCPU206に対して各種の指令を行うとともにCPU206の処理結果をユーザにグラフィカルに表示させる機能を提供する。サウンド・モジュール204は、スピーカ、マイク、アンプなどを含んでいて、電話通信やその他の音響アクセスを可能とさせている。なお、これらの各機能部は、内部バス208を介して相互接続されていて、各種のデータ通信を行っている。
図3は、本実施形態の情報処理システム300の実施形態および画像形成装置310のソフトウェア・ブロックを示す。図3に示すように、本実施形態の画像形成装置310は、オーディオI/F311と、制御部312と、記憶部313とを含んでいる。オーディオI/F311は、マイク311a、スピーカ311bおよびD/A・A/Dコンバータ311cを含んで構成されている。スマートフォン301やタブレット型PC302からの音信号を受信し、またスマートフォン301やタブレット型PC302に音信号を送付する。画像形成装置310と、スマートフォン301やタブレット型PCとの間の距離は好ましい実施形態では1m〜2m程度とすることができる。
制御部312は、接続・認証制御部312aと、印刷データ処理部312bとを含んでいる。接続・認証制御部312aは、本実施形態に従い、音信号を使用したアクセス・プロトコルを確立させ、モバイル端末であるスマートフォン301やタブレット型PC302から画像形成装置310へのアクセス認証を可能としている。印刷データ処理部312bは、スキャナから取得した画像データ、ファクシミリデータまたは他の情報処理装置からネットワークを介して送付された印刷データなどをプリント・エンジンが出力できる形式に変換し、プリント・エンジン104に渡す処理を実行する。
さらに記憶部313は、図1のハードウェア・ブロック図のうち、HDD115およびNVRAM118の機能を含む機能部である。当該機能部は、本実施形態では、例示的にハードウェア情報313aおよびユーザのアクセス権限を認証するための認証情報313bを含むものとして示されている。さらにハードウェア情報313aは、画像形成装置が提供可能なハードウェア機能およびその制限情報などを含んでいる。このハードウェア情報313aは、遠隔アクセスしたスマートフォン301やタブレット型PC302などに対し、アクセス権限を考慮した場合に自己の提供可能なハードウェア機能を検索し、通知するための情報である。
また、認証情報313bは、ユーザが画像形成装置に対してアクセスする場合の権限を登録する情報であり、多くの場合には、ユーザIDおよびパスワードといった認証情報のテーブルを格納する。
さらに画像形成装置は、音制御部314と、通信制御部315と、エンジン制御部316と、ユーザI/F制御部318とを含んでいる。音制御部314は、オーディオI/F311が受領した音信号を解析する音解析部314aを含んでいて、モバイル端末から受領した音信号をバイナリ信号に変換し、モバイル端末のユーザに関する認証情報などの抽出を可能とする。さらに本実施形態では、音解析部314aは、音響通信を行っていないとき適切なタイミングで周囲音を録音または収集し、解析を行う機能を備えている。
本実施形態における周囲音の収集・解析は、周囲音のノイズレベルの時間平均の特定、通信に使用する音響周波数の存在の解析、および周囲音のフーリエ解析による周波数および周波数単位での強度分布、すなわちパワー・スペクトルの解析の解析を行う。パワー・スペクトルの解析は、本実施形態では、(1)通信周波数の音響信号の存在、(2)通信周波数の音響信号におけるS/N比の判断(雑音の強さ)および改善のために使用される。なお、フーリエ解析は、離散コサイン変換など、既存のモジュールを使用して実装することができる。
一方、音生成部314bは、これとは逆に接続・認証制御部312aが実行した接続・認証処理の結果をバイナリ信号として受領し、当該バイナリ信号から信号音を発生させるための駆動パルス列を生成する。このときに生成された駆動パルス列は、オーディオI/F311に送付され、フィルタやアンプなどを経た後にスピーカ311bから音信号として出力される。
また、本実施形態の音制御部314は、音生成部314bの処理を監視しており、音生成部314bが応答信号を生成する処理を実行している間に、後続する音信号が入来した場合、入来している音信号の終了が判断されるまで、音生成部314bの生成した応答信号をいったんホールドする。当該ホールドにより、送出した音波と入来する音波とが干渉することによるQOSの低下を防止している。入来する音信号が終了したと判断した場合、音制御部314は、音生成部314bの処理を再開させ、接続要求を送付したモバイル端末301,302との間のトランザクションを再開させる。また、本実施形態では、後述するように、現在のトランザクションに使用している音響信号のうち、送信周波数と受信周波数として異なる周波数の音波を使用して、同一のトランザクションに関連する音響信号を識別させることが好ましい。
通信制御部315は、ネットワークを介した外部通信を制御しており、イーサネット(登録商標)やIEEE802.11xなどのプロトコルによる通信をサポートする。エンジン制御部316およびユーザI/F318は、図1のエンジンI/F119のソフトウェア機能部およびパネルI/F113のソフトウェア機能部に対応する。ソフトウェア機能部は、ユーザ指令を受領し、印刷データをプリント・エンジン104に渡して、印刷実行を可能とさせている。
図4は、本実施形態の情報処理システム400に使用される、スマートフォンやタブレット型PCとして実装されるモバイル端末410のソフトウェア・ブロックを示す。モバイル端末410は、画像形成装置401からの音信号を受信し、画像形成装置401がユーザの希望する印刷機能を提供できるかどうかをユーザが判断することを可能としている。モバイル端末410は、オーディオI/F411と、制御部412と、記憶部413とを含んでいる。オーディオI/F411は、モバイル端末410の音声機能を本実施形態のアクセス・プロトコルに適用する機能を備える。オーディオI/F411は、マイク411a、スピーカ411bおよびD/A・A/Dコンバータなどを含むハードウェアを動作させるためのソフトウェア機能部である。制御部412は、接続・認証制御部412aと、印刷データ生成部412bとを含んでいる。
モバイル端末410側の接続・認証制御部412aは、画像形成装置401に対する接続要求を生成する他、画像形成装置401からの音声応答を処理する。これによって、本実施形態では、ユーザに対してターゲットとした画像形成装置がユーザの機能する機能を提供するか否かの判断を可能とさせている。また、印刷データ生成部412bは、画像形成装置401に対して印刷させるべきデータを生成する機能を備えており、各種のワードプロセッサ・アプリケーションやファイル変換機能などの機能を提供する。
また、記憶部413は、モバイル端末410のユーザを認証するためのユーザ情報を記憶しており、接続要求を受領して、ユーザ情報を接続・認証制御部412aに渡す機能を備える。音制御部414は、画像形成装置401からの応答音を解析する音解析部414aと、接続要求として送付するべきバイナリ信号から信号音を生成するための駆動パルス列を生成する音生成部414bとを含んでいる。なお、音解析部414aは、図3で説明した音解析部314aと同様に、音響通信を行っていない時に周囲音を録音し、図3で説明したと同様の処理を実行する。なお、これらの音響処理機能については、より詳細に後述する。
さらにモバイル端末410は、通信制御部415とユーザI/F制御部416とを含んでいて、音声通話、データ通信を可能とし、ユーザとモバイル端末410との間で入出力を可能としている。なお、モバイル端末410側の音制御部414は、画像形成装置310の音制御部314と同様に、入来する音信号と送出する音信号とが干渉しないように入来信号と送出信号とが時間的に重複しないように、トランザクション制御を行うことができる。なお、本実施形態の音響通信は、指向性を付与できる周波数で行うことが好ましいため、モバイル端末410には、画像形成装置310からの音響信号がもっぱら送付される。このため、モバイル端末410側では、要求に対する応答を受信するまで、新たなトランザクションを開始しないように制御部412または音制御部414が制御することができる。
図5は、本実施形態でモバイル端末と、画像形成装置との間で送受信される音信号500の実施形態を示す。図5では、送信するべきバイナリ信号は、「10111011011100111」であるものとして説明する。モバイル端末からの接続要求は、時間幅T1を有する開始信号502から開始する。開始信号502の終了後、時間幅T3で接続要求のペイロード・パルス503が送信される。ペイロード・パルス503は、設定した継続時間であるビット長T2にわたり音波が検出された場合に、信号を有意と判断する。また、説明する実施形態では、音信号510のデューティ比は、50%であるものとしている。ビット長T2を、以下、ビット長として参照する。
そして本実施形態では、ビット長T2の期間を、通信に使用する音の音響周波数の時間間隔の複数のサブビット・パルスに分割し、当該サブビット・パルスでスピーカを駆動させる。すなわち、上述したサブビット・パルスが、スピーカの駆動パルスに相当する。本実施形態において、ビット長T2の間に駆動パルス505の数に対応する波形が検出されなかった場合に、有意な音信号が検出されなかったと決定する。また、検出性を改善するために、適切な誤り訂正方式を採用することもできる。また送信情報としてチェックサムなどを追加し、チェックサムからのずれ量を使用して通信の質を確保することもできる。図5の音信号510では、時間幅T3が経過したタイミングで、モバイル端末410は、送信するべきユーザ情報からスピーカを駆動するための駆動パルス列520を作成する。そして、開始信号502から時間幅T3を経過したときにスピーカに対して駆動パルス列520を供給してスピーカを動作させ、音信号510を生成させる。
音信号の生成は、適切なアンプやD級アンプなどを通してPCM音源用のスピーカを駆動することもできる。さらに本実施形態の音信号は、複数の駆動パルス列でビット長T2の音信号を生成する構成とすることができる。図5には、音信号510と駆動パルス列520との関係を示しており、使用する音波の周波数(通信周波数)をfとし、ビット長T2に含ませる駆動パルス505の数をnとすると、T2=n*(1/f)となるように設定することができる。
図5に示した実施形態では、駆動パルス4周期を音信号の単位長として定義する。ビット長T2を構成する駆動パルス505の数nや通信周波数については特に限定はないが、ビット長T2が駆動パルス周波数に対して少なすぎるとノイズに対するロバスト性が低下する傾向にある。また、多すぎるとデータ通信速度が低下することから、n=1〜100程度とすることが好ましい。また、音信号510の周波数は、騒音や周りにいる他の人の声などがノイズを生じさせないように、またデータ転送レートの観点から1kHz以上とすることができ、好ましくは、1.5kHz〜30kHz程度とすることができる。
以下、データ転送レートに関して検討する。例えば通信周波数=15kHzとし、n=1とすると、音信号によるデータ転送レートは、15kbpsとなる。また、図5の実施形態でn=4に設定する場合には、3.75kbpsの転送レートを得ることができ、後述するユーザ情報および機器情報を送受信するには充分なデータ転送レートを確保することができる。なお、機器情報とは、画像形成装置が格納するハードウェアの設定に関する情報のうち、ユーザが利用できる機能を示すように作成された情報を意味する。
また、図5の音信号510の最後は、デリミタ信号504が配置されていて、一連の接続要求が終了したことを識別可能とさせている。なお、図5に示すデリミタ信号504は、「01」であるものとして説明するが、ビット列で指定するほか、パルス長やパルス間隔を制御してデリミタ信号504とすることもできる。
図6は、本実施形態でモバイル端末と、画像形成装置との間で確立される接続要求および応答で送受信される音声トランザクションで転送されるデータ600の実施形態を示す。図6に示すように、モバイル端末からは、画像形成装置がユーザの目的に適合するか否かを判断するため、接続要求(音信号)としてユーザを固有に指定する識別値(ユーザID)を画像形成装置に送付する。画像形成装置は、モバイル端末からの接続要求610を受領して、ユーザIDを取得する。
また他の実施形態では、ユーザIDの他、パスワードを取得する。画像形成装置は、受信した音信号をバイナリ信号にデコードし、画像形成装置の記憶部313を検索し、受領したユーザIDおよびパスワードで指定されるユーザの画像形成装置に対するアクセス権限を抽出する。画像形成装置は、抽出したユーザ情報を使用して記憶部313を検索し、ユーザ情報に対応するアクセス権限および機器設定を通知する応答情報を作成し、オーディオI/F311から応答信号620としてモバイル端末などに送付する。
以下、図4を使用してモバイル端末が画像形成装置401から送付された応答信号620から応答情報をデコードする処理について説明する。モバイル端末410は、応答信号620を受領すると、そのオーディオI/F部411が音信号をD/A変換し、変換されたデジタル信号を音制御部414に渡す。送付されたデジタル信号は、音解析部414aに送付され、好ましい実施形態では、ノイズ除去や信号波形回復などの処理を経た後、1/nパルス・デコードが適用されて、画像形成装置401が送付した応答情報が再生される。
生成された応答情報は、制御部412に送付されて、接続・認証制御部412aにより画像形成装置401の許可する処理が判断され、一連のアクセス・プロトコルが終了する。なお、送受信データのセキュリティ性を改善するために接続要求610や応答信号620には、FM変調を加えてもよいし、鍵情報を使用して暗号化し、暗号化した情報を音情報にエンコードすることもできる。
なお、図6中、応答信号620における送信データの行に登録されている16進数は、利用可の機能、印刷情報、省資源モード設定を固有に指定するためのコードである。これらのコードは、例えばそれぞれ、リスト630,640,650などの形式として画像形成装置401が記憶部413に格納する。
図7は、本実施形態で使用することができるモバイル端末410および画像形成装置401が管理する情報700の実施形態を示す。モバイル端末410は、接続情報として図7に示す実施形態ではユーザIDおよびパスワードを含む認証情報710を格納する。また、画像形成装置401側では、アドレス帳720aとしてユーザ名を、ユーザIDおよびパスワードを対応づけたリストとして管理する。また、画像形成装置401は、アドレス帳720aを管理している。ハードウェア情報720bとしてユーザ名に対応づけてハードウェア情報720bを管理している。画像形成装置401は、接続情報をデコードした後、取得したユーザIDおよびパスワードを使用して当該ユーザIDに関し、利用を許可する権限情報を抽出し、応答情報を作成する。
なお、図7は、アドレス帳720aと、ハードウェア情報720bとを既約テーブルとして示しているが、それぞれ図3に示すように、ハードウェア情報313aおよび認証情報313bとして分離したテーブルまたはデータとして管理することもできる。また、アドレス帳720aは、画像形成装置401が蓄積するのではなく、例えばネットワークを介して遠隔接続されたLDAPサーバなどに管理させておき、画像形成装置401からの要求に応じてサーバからダウンロードする構成とされていてもよい。
図8は、本実施形態の情報処理システムの情報処理方法のフローチャートを示す。図8に示す実施形態は、モバイル端末の処理として説明するが、当該モバイル端末と通信する画像形成装置についても同様の処理を適用することで、双方向的に通信方式を選択することが可能となる。モバイル端末は、ステップS800で、音響処理を開始し、ステップS801で、設定された時間周囲音を、マイクロホンを使用して録音し、取得する。ステップS802では、収集した音信号を解析する。このときの解析は、収集した音信号の音圧を時間平均して解析し、dB単位での騒音を取得することで行うこともできる。
また、他の実施形態では、音信号に対してフーリエ解析をない、パワー・スペクトル解析を行う解析を用いることもできる。なお、当該の実施形態では、フィルタバンクを併用し、さらに音響信号のS/N比を向上させる処理を採用することができる。その後、ステップS803では、通信音においてアドレスが検出されたか否かを判断し、アドレスが見出されなかった場合(no)、処理をステップS807に進め音響通信の失敗を画面に表示させ、処理を音響接続に失敗したときの処理に渡し、ステップS808で処理を終了させる。図8に示した処理により、ユーザが音響接続に失敗した場合、ユーザは、当該失敗状況に効率的に対応することができる。
ステップS803の判断で、アドレスが検出できた場合(yes)、ステップS804で音響接続可の表示を画面上に表示させ、ステップS805で受信したIPアドレスを元にネットワーク経由で画像形成装置に接続する。ステップS806では、接続した画像形成装置に対して印刷要求を印刷データと共に送信し、画像形成装置に印刷を実行させ処理をステップS808で終了する。なお、アドレスとは、ネットワーク上で画像形成装置を固有に識別可能とする情報を意味し、IPアドレスの他、物理アドレスを画像形成装置のネットワーク・アドレスとして送受信する。これらの通信においては、所謂アドホック通信またはP2P接続を行うことで、画像形成装置に対して印刷データを送付することができる。
図9は、本実施形態の処理の第2の実施形態のフローチャートであり、図9の実施形態では、音響通信によりネットワーク・アドレスが検出できなかった場合に、ユーザに対して通信方法を選択可能とする実施形態である。処理は、ステップS900から開始し、ステップS901で設定時間にわたり音信号を取得し、録音する。ステップS902では録音した音信号の解析を行う。この解析は、音圧解析でも良いし、フーリエ解析により生成したパワー・スペクトルの解析でも、いずれの方法を使用しても良い。
ステップS903では、音信号からIPアドレスといったネットワーク・アドレスが検出されたか否かを判断し、IPアドレスなどが検出されない場合(no)、処理をステップS907に分岐させタイムアウト経過を判断する。タイムアウトが経過していない場合(no)、処理をステップS907に戻してタイムアウトの経過を待機させる。当該処理が音響接続のための再試行を可能とする手段を提供する。
一方、ステップS907でタイムアウトが経過した場合(yes)、処理をステップS901に分岐させ、音響通信の再試行を行わせる。当該処理により、周囲環境が一過的に音響通信に不適切である場合にでも、音響通信のハンドシェイクを行うことが可能となる。一方、ステップS903でIPアドレスといったネットワーク・アドレスが検出された場合(yes)、ステップS904で音響接続可を画面表示する。
その後、ステップS905で受信したネットワーク・アドレスを元に、ネットワーク経由で画像形成装置に接続する。このときのネットワークは、音響通信ネットワークでも良いし、またIEEE802.11といった無線通信などを使用するインターネットといった広域ネットワークでも良い。ステップS906では、印刷要求を印刷データと共に画像形成装置に送付して、印刷実行を指令した後、ステップS908で処理を終了させる。
図10は、図9のステップS910で、ユーザを代替通信に誘導する処理のフローチャートを示す。処理はステップS1000から開始し、ステップS1001で画像形成装置に選択した代替通信方法のプロトコルで接続依頼データを送信する。代替通信としては、赤外線通信、近接通信(NFC)、Bluetooth(登録商標)などを挙げることができる。ステップS1003では、画像形成装置からの応答を検出したか否かを判断し、検出できない場合(no)、ステップS1005で接続不可を画面表示してステップS1006で処理を終了する。
一方、ステップS1003で応答有りと判断した場合(yes)、ステップS1004で接続可を画面表示し、可能な代替通信で印刷データを送付し、画像形成装置に対して印刷を指令する。その後、ステップS1006で処理を終了させる。
図11は、図8のステップS807で表示する音響接続失敗時の画面1100の実施形態を示す。画面1100は、画面のタイトル「接続方法選択」が表示され、左手側にはモバイル端末に登録されている接続方法1110がリストされている。図示した実施形態では、接続方法としては、音響接続、赤外線通信、NFCなどを例示的にリストしているが、この他、無線通信、Bluetooth(登録商標)などの通信方法を使用することができることは言うまでもないことである。
一方、画面1100の右手側には、各通信方法を使用して前回接続した時の接続可否の結果1120がリスト表示されている。図11の実施形態は、音響通信での直前トライに失敗した時に表示されるので、音響通信の接続可否が、「不可」として設定されている。ここで、ユーザは、音響通信を再度試みる場合、再試行ボタン1130を選択することで、図9のステップS901に処理を戻し、音響通信の再試行が可能となる。また図11の画面1100には、ユーザが再試行回数を適宜設定できるように、再試行回数を入力することが可能な入力フィールド1150が形成されている。ユーザは、当該入力フィールド1150から希望する再試行回数を入力し、音響通信の利用性を向上させることができる。
一方、ユーザが音響通信をあきらめ他の通信方法を使用する場合、リスト表示されたフィールドを選択し、「OK」ボタンまたはキャンセルボタン1140を選択することで、希望する接続方法を起動させることができる。なお、「キャンセルボタン」は、ユーザが一旦通信接続処理を中止する場合に選択するべきボタンである。
図12は、図11で再試行ボタン1130を選択する場合の処理のフローチャートを通信の開始から説明するフローチャートである。モバイル端末は、ステップS1200で、音響処理を開始し、ステップS1201で、設定された時間周囲音を、マイクロホンを使用して録音し、取得する。ステップS1202では、収集した音信号を解析する。このときの解析は、収集した音信号の音圧を時間平均して解析し、dB単位での騒音を取得することで行うこともできる。
また、他の実施形態では、音信号に対してフーリエ解析をない、パワー・スペクトル解析を行う解析を用いることもできる点については図8の実施形態と同様である。なお、当該の実施形態では、フィルタバンクを併用し、さらに音響信号のS/N比を向上させる処理を採用することができる。その後、ステップS1203では、音信号においてアドレスが検出されたか否かを判断し、アドレスが見出されなかった場合(no)、処理をステップS1206に進め、再試行を促す図11の画面を表示させる。
その後、ステップS1207でユーザから再試行指示を受領すると(yes)、ステップS1208で再試行回数を超えたか否かを判断し、再試行回数を超えていない場合(no)、処理をステップS1201に戻して再度音響通信の再試行を開始する。一方、ステップS1208で再試行回数を超えたと判断された場合(yes)、処理をステップS1209に戻し、処理を終了させる。また、ステップS1207で、通信キャンセルまたは再試行しない旨の指示を受領すると、ステップS1209で処理を中止する。
一方、ステップS1203の判断で、アドレスが検出できた場合(yes)、ステップS1204で音響接続可の表示を画面上に表示させ、ステップS1205で受信したアドレスを元にネットワーク経由で画像形成装置に接続する。ステップS1205では、接続した画像形成装置に対して印刷要求を印刷データと共に送信し、画像形成装置に印刷を実行させ処理をステップS1209で終了する。なお、アドレスとしては、IPアドレスの他、物理アドレスを画像形成装置のネットワーク・アドレスを挙げることができる。
図13は、本実施形態の情報処理システム1300の実施形態を示す。情報処理システム1300は、ネットワーク1310と、ネットワーク1310に接続された外部機器として機能する画像形成装置1301a〜c,1302a,bが接続されている。さらに情報処理システム1300には、モバイル端末であるタブレット型PC1303およびスマートフォン1304が接続されていて、相互通信により、印刷データの送付や印刷の実行を行っている。タブレット型PC1303およびスマートフォン1304は、無線アクセス・ポイント1305や1305を介していわゆるWi−Fiにより、ネットワーク1310にアクセスし、各種のデータ通信を行うことが可能とされている。また、スマートフォン1304については、いわゆる900MHz帯を使用したデータ通信を行うこともできる。
また、本実施形態の画像形成装置1301a〜c,1302a,bおよびタブレット型PC1303,スマートフォン1304は、近接する画像形成装置との間で音波を使用したアクセス・プロトコルを使用して相互通信が可能とされている。例えば、スマートフォン1304は、画像形成装置1301bとの間で音信号を使用した近接アクセス・プロトコルを使用してユーザ情報の取得および機器情報の取得を行っている。
スマートフォン1304のユーザが、画像形成装置1301bで希望する印刷が実行できると判断した場合、第1の実施形態では、矢線Aで示すようにアドホックまたはP2P方式で印刷データを画像形成装置1301bに直接送付する。これによりスマートフォン1304は、印刷を実行させることができる。また、他の実施形態では、機器情報として取得したネットワーク・アドレスを使用することができる。この実施形態では、矢線Bで示されるように、ネットワーク1310を構成するルータなどのネットワーク機器を超えて印刷データを画像形成装置1301bに送付して印刷を実行させることができる。
以上のように、本発明によれば、モバイル端末から画像形成装置に対して印刷を実行させるために、音信号を使用する新規な近接アクセス・プロトコルを提供することができる。また本発明によれば、サーバなどの専用情報機器を使用することなく、ターゲットの画像形成装置によりユーザの希望する印刷を可能とし、スマートフォンやタブレット型PCの画像形成装置の利用性を拡大することが可能となる。
本発明の上記機能は、C++、Java(登録商標)、JavaBeans(登録商標)、JavaApplet(登録商標)、JavaScript(登録商標)、Perl、Rubyなどのオブジェクト指向プログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現できる。これらのプログラムは、ネットワークを介して配布可能なiアプリ(登録商標)伝送媒体、CD−ROM、CD−RW、DVD、MOなど、装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
これまで本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100 ハードウェア・ブロック
101 ハードウェア機能部
102 操作パネル
103 サウンド・モジュール
104 プリント・エンジン
105 ネットワーク
110 制御部
111 ROM
112 (ネットワーク・インタフェース・カード)NIC
113 パネルI/F部
114 フォントROM
115 HDD
116 CPU
117 RAM
118 NVRAM
120 内部バス
200 ハードウェア・ブロック
201 ROM
202 NIC
204 サウンド・モジュール
205 不揮発性メモリ
206 CPU
207 RAM
208 内部バス
300 情報処理システム
301 スマートフォン
310 画像形成装置
311 オーディオI/F部
311a マイク
311b スピーカ
311c D/A・A/Dコンバータ
312 制御部
312a 接続・認証制御部
312b 印刷データ処理部
313 記憶部
313a ハードウェア情報
313b 認証情報
314 音制御部
314a 音解析部
314b 音生成部
315 通信制御部
316 エンジン制御部
318 ユーザI/F制御部
400 情報処理システム
401 画像形成装置
410 モバイル端末
411 オーディオI/F
411a マイク
411b スピーカ
412 記憶部
412 制御部
412a 接続・認証制御部
412b 印刷データ生成部
413 記憶部
414 音制御部
414a 音解析部
414b 音生成部
415 通信制御部
416 ユーザI/F制御部
500 音信号
502 開始信号
503 ペイロード・パルス
504 デリミタ信号
505 駆動パルス
510 音信号
520 駆動パルス列
特開2009−049701号公報 特開2009−147896号公報

Claims (9)

  1. 情報処理装置からの要求に応じて電子データを出力する電子機器であって、
    音を収音する収音手段と、
    前記収音手段で収音した音に、前記情報処理装置からの予め定義された第1のインターフェースを介して出力される前記電子機器への接続の要求である接続要求が含まれているかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記接続要求が含まれていると判断されなかったとき、前記情報処理装置と直接通信を行う予め定義された第2のインターフェースの選択を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で選択を受け付けた前記第2のインターフェースを介して前記接続要求を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した接続要求に基づいて、前記情報処理装置とネットワークを介して接続する接続手段と、
    前記接続手段で接続された前記情報処理装置から前記電子データの出力の要求を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した出力の要求に応じて前記電子データを出力するよう制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記判断手段によって前記接続要求が含まれていると判断されなかったとき、前記情報処理装置に前記接続要求の出力を要求する出力要求手段を含む、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記受付手段が選択を受け付けるとともに、前記出力要求手段で前記情報処理装置に前記接続要求の出力を要求する、請求項2記載の電子機器。
  4. 前記判断手段によって前記接続要求が含まれていると判断されるまで、前記出力要求手段による出力要求を所定の回数繰り返す請求項2または3に記載の電子機器。
  5. 情報処理装置と電子機器とを含む情報処理システムであって、
    前記電子機器は、
    音を収音する収音手段と、
    前記収音手段で収音した音に、前記情報処理装置からの予め定義された第1のインターフェースを介して出力される前記電子機器への接続の要求である接続要求が含まれているかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記接続要求が含まれていると判断されなかったとき、前記情報処理装置と直接通信を行う予め定義された第2のインターフェースの選択を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で選択を受け付けた前記第2のインターフェースを介して前記接続要求を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した接続要求に基づいて、前記情報処理装置とネットワークを介して接続する接続手段と、
    前記接続手段で接続された前記情報処理装置から、前記ネットワークを介して送信される前記電子データの出力の要求を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した出力の要求に応じて前記電子データを出力するよう制御する制御手段と、
    を有し、
    前記情報処理装置は、
    前記接続要求を前記第1のインターフェースを介して出力する出力手段と、
    前記出力手段で出力された接続要求に基づいて、前記ネットワークを介して前記電子データの出力の要求を送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする情報処理システム。
  6. 前記判断手段によって前記接続要求が含まれていると判断されなかったとき、前記情報処理装置に前記接続要求の出力を要求する出力要求手段を含む、請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 前記受付手段が選択を受け付けるとともに、前記出力要求手段で前記情報処理装置に前記接続要求の出力を要求する、請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 前記判断手段によって前記接続要求が含まれていると判断されるまで、前記出力要求手段による出力要求を所定の回数繰り返す請求項6または7に記載の情報処理システム。
  9. 電子機器を、
    音を収音する収音手段と、
    前記収音手段で収音した音に、情報処理装置からの予め定義された第1のインターフェースを介して出力される前記電子機器への接続の要求である接続要求が含まれているかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記接続要求が含まれていると判断されなかったとき、前記情報処理装置と直接通信を行う予め定義された第2のインターフェースの選択を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で選択を受け付けた前記第2のインターフェースを介して前記接続要求を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した接続要求に基づいて、前記情報処理装置とネットワークを介して接続する接続手段と、
    前記接続手段で接続された前記情報処理装置から、前記ネットワークを介して送信される前記電子データの出力の要求を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した出力の要求に応じて前記電子データを出力するよう制御する制御手段と、
    として機能させるための機器実行可能なプログラム。
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