JP6107007B2 - プロジェクター - Google Patents

プロジェクター Download PDF

Info

Publication number
JP6107007B2
JP6107007B2 JP2012195810A JP2012195810A JP6107007B2 JP 6107007 B2 JP6107007 B2 JP 6107007B2 JP 2012195810 A JP2012195810 A JP 2012195810A JP 2012195810 A JP2012195810 A JP 2012195810A JP 6107007 B2 JP6107007 B2 JP 6107007B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
light
image light
optical element
birefringent optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012195810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014052473A (ja
Inventor
和義 氣賀澤
和義 氣賀澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012195810A priority Critical patent/JP6107007B2/ja
Publication of JP2014052473A publication Critical patent/JP2014052473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6107007B2 publication Critical patent/JP6107007B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Description

本発明は、プロジェクターに関するものである。
近年、プロジェクターの高性能化に関して、高精細な表示画像を得ることが可能な技術の要求が高まっている。
この要求に対して、例えば特許文献1では、表示素子と画素ずらし素子とを備えた構成が開示されている。表示素子は、透過型LCD(Liquid Crystal Display)である。画素ずらし素子は、偏光スイッチング液晶と、複屈折板と、を含む。画素ずらし素子は、表示素子に表示される画像の空間的位置を周期的に異ならせる。これにより、表示素子が備える画素数以上の高精細表示を可能とする。
特開2008−271413号公報
プロジェクターの表示素子から射出される光の強度は大きいため、光路上に配置された部材には熱が蓄積しやすい。光路上に配置された部材の温度は、表示素子に表示される画像に応じて変化する。例えば、画素ずらし素子の複屈折板の温度が変化すると、複屈折板が熱膨張したり熱収縮したりして複屈折板の屈折率が変化する。複屈折板の屈折率の変化に伴い、複屈折板から射出される光の光路がずれる。その結果、被投射面に投射される画像が本来あるべき位置から動的にずれてしまい、視認画質が劣化するという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、視認画質の劣化を抑制することが可能なプロジェクターを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用した。
(1)すなわち、本発明の一態様におけるプロジェクターは、画像光を第1の画像光と第2の画像光とに時分割して射出する画像形成装置と、前記画像形成装置から射出された前記第1の画像光の偏光方向を第1の偏光方向に制御するとともに、前記第2の画像光の偏光方向を前記第1の偏光方向とは異なる第2の偏光方向に制御し、前記第1の画像光の偏光方向と前記第2の画像光の偏光方向とを交互に切り替える偏光切替素子と、前記偏光切替素子から射出された前記第1の偏光方向の第1の画像光の光路と前記第2の偏光方向の第2の画像光の光路とをずらす、電気光学効果を有する複屈折光学素子と、前記複屈折光学素子から射出された前記第1の画像光と前記第2の画像光とを投射する投射光学系と、前記複屈折光学素子に電圧を印加する電圧印加装置と、前記複屈折光学素子から射出される前記第1の画像光と前記第2の画像光との相対位置の変化に応じて前記電圧印加装置を制御する制御装置と、を含む。
この構成によれば、制御装置による電圧印加装置の制御により、複屈折光学素子の電気光学効果を利用して、複屈折光学素子から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置を調整することができる。複屈折光学素子に印加する電圧を調整することにより、複屈折光学素子の熱膨張や熱収縮による屈折率の変化に起因して生じる、複屈折光学素子から射出される光の光路ずれを相殺する補正ができる。したがって、視認画質の劣化を抑制することができる。
(2)上記(1)に記載のプロジェクターでは、前記複屈折光学素子の温度を測定する温度センサをさらに含み、前記制御装置は、前記温度センサで測定された前記複屈折光学素子の温度に基づいて、前記電圧印加装置を制御してもよい。
この構成によれば、複屈折光学素子の温度に基づいて、複屈折光学素子から射出される光の光路ずれの大きさを推定することができる。そのため、複屈折光学素子から射出される光の光路ずれをリアルタイムで補正することができる。
(3)上記(1)または(2)に記載のプロジェクターでは、前記複屈折光学素子から射出される、前記第1の画像光が被投射面に投射される第1の像と、前記第2の画像光が被投射面に投射される第2の像とを撮像する撮像装置と、前記撮像装置の撮像データに基づいて、前記第1の像と前記第2の像との相対位置の変位量を演算する演算装置と、をさらに含み、前記制御装置は、前記演算装置で演算された前記変位量に基づいて、前記電圧印加装置を制御してもよい。
この構成によれば、撮像装置の撮像データに基づいて、第1の像と第2の像との相対位置の変位量を演算することができる。そのため、演算装置で演算された第1の像と第2の像との相対位置の変位量をリアルタイムで補正することができる。
(4)上記(1)ないし(3)のいずれか一項に記載のプロジェクターでは、前記電圧印加装置は、前記複屈折光学素子に印加したバイアス電圧を基準として前記複屈折光学素子に印加する電圧を増減させてもよい。
この構成によれば、複屈折光学素子の屈折率が変化する方向を調整することができる。そのため、複屈折光学素子から射出される光の光路ずれを補正しやすい。
(5)上記(1)ないし(4)のいずれか一項に記載のプロジェクターでは、前記画像形成装置の光射出側に配置され、前記画像形成装置から射出された前記画像光の偏光方向を回転させて前記画像光の偏光方向を所定の偏光方向に揃える偏光回転素子をさらに含んでいてもよい。
この構成によれば、第1の画像光の光路と第2の画像光の光路とをずらす方向(画素ずらしを行う方向)を所望の方向に調整することができる。
(6)上記(1)ないし(5)のいずれか一項に記載のプロジェクターでは、前記偏光切替素子は、ツイステッドネマチックモードの液晶素子であってもよい。
この構成によれば、他のモードの液晶素子に比べて応答速度が速く、かつ、表示画像の色合いが変わりにくい。
(7)上記(1)ないし(6)のいずれか一項に記載のプロジェクターでは、前記画像形成装置は、光を射出する光源と、前記光源から射出された光を、第1の画像データに基づいて変調して前記第1の画像光として射出するとともに、第2の画像データに基づいて変調して前記第2の画像光として射出する光変調素子と、を含んでいてもよい。
この構成によれば、各画像データに対応する画像光を射出する画像形成装置を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 第1実施形態に係るプロジェクターの画像形成装置の要部を示す拡大図である。 第1実施形態に係るプロジェクターの要部を示す拡大図である。 (A)、(B)複屈折光学素子の作用を説明するための図である。 光路切替素子の作用を説明するための図である。 複屈折光学素子から射出される光の光路ずれを説明するための図である。 電圧印加装置による光路ずれの補正を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 第2実施形態に係るプロジェクターの要部を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
本実施形態では、光変調素子として透過型の液晶ライトバルブを3組使用した、いわゆる3板式の液晶プロジェクターを例示する。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成図である。図2は、プロジェクター1の画像形成装置2の要部を示す拡大図である。
本実施形態のプロジェクター1は、図1に示すように、画像形成装置2と、光路切替素子3と、電圧印加装置4と、制御装置5と、温度センサ6と、投射光学系7と、を備えている。制御装置5は、画像形成装置2、光路切替素子3、及び電圧印加装置4を統括制御する。
以下、プロジェクター1の各構成要素について説明する。
画像形成装置2は、光源8と、インテグレーター光学系9と、色光分離導光光学系10と、3つの液晶ライトバルブ11R,11G,11B(光変調素子)と、色光合成光学系12と、を備えている。画像形成装置2は、不図示の駆動回路を介して制御装置5に接続されている。
光源8は、超高圧水銀ランプやキセノンランプ等からなる。光源8は、光源ランプ13と、リフレクター14と、を備えている。光源ランプ13は、白色光を射出する。リフレクター14は、光源ランプ13からの光を反射してインテグレーター光学系9に向けて射出させる。
インテグレーター光学系9は、第1レンズアレイ15と、第2レンズアレイ16と、重畳レンズ17と、を備えている。第1レンズアレイ15及び第2レンズアレイ16は、フライアイレンズ等からなる。インテグレーター光学系9は、光源8から射出された光の照度分布を各液晶ライトバルブ11R,11G,11B上で略均一化する。
色光分離導光光学系10は、ダイクロイックミラー18,19と、反射ミラー20,21,22と、入射側レンズ23と、リレーレンズ24と、を備えている。ダイクロイックミラー18,19は、入射した白色光に含まれる所定の波長帯域の色光を選択的に反射させ、それ以外の波長帯域の色光を透過させる。
具体的には、ダイクロイックミラー18は、緑色光LGと青色光LBとを反射させ、赤色光LRを透過する。ダイクロイックミラー19は、ダイクロイックミラー18で反射した色光のうち、緑色光LGを緑色光変調用液晶ライトバルブ11Gに向けて反射させ、青色光LBを透過する。反射ミラー20は、ダイクロイックミラー18を透過した赤色光LRを赤色光変調用液晶ライトバルブ11Rに向けて反射させる。
入射側レンズ23、反射ミラー21、リレーレンズ24、及び反射ミラー22は、ダイクロイックミラー19を透過した青色光LBを青色光変調用液晶ライトバルブ11Bに導く。入射側レンズ23は、リレーレンズ24に光を効率良く入射させる。リレーレンズ24は、入射側レンズ23近傍の光を青色光変調用液晶ライトバルブ11Bに伝達する。これにより、入射側レンズ23に入射した青色光LBは、光強度分布が略保存された状態で光損失を殆ど伴うことなく、空間的に離れた青色光変調用液晶ライトバルブ11Bに伝達される。
各液晶ライトバルブ11R,11G,11Bは、図2に示すように、入射側偏光板と、液晶パネルと、射出側偏光板と、を備えている。例えば、赤色光変調用液晶ライトバルブ11Rは、入射側偏光板25aと、液晶パネル25Pと、射出側偏光板25bと、を備えている。液晶パネル25Pは、一対の基板と、一対の基板間に挟持された液晶と、を備えている。液晶パネル25Pには、透過率を独立に制御可能な複数の画素がマトリクス状に配列されている。液晶パネル25Pの光透過領域には、複数の走査線と複数のデータ線とが互いに交差して設けられている。緑色光変調用液晶ライトバルブ11G、青色光変調用液晶ライトバルブ11Bの構成も赤色光変調用液晶ライトバルブ11Rと同様である。
例えば、赤色光変調用液晶ライトバルブ11Rは、入射した赤色光を画像データに基づいて光変調し、光学像を内包した画像光を射出する。緑色光変調用液晶ライトバルブ11G、青色光変調用液晶ライトバルブ11Bの作用も赤色光変調用液晶ライトバルブ11Rと同様である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、線順次駆動方式を採用する。線順次駆動方式においては、複数のデータ線に画像データが供給され、複数の走査線が一方から他方に順次に駆動される。すなわち、走査線が線順次に走査される。これにより、各走査線に対応する行方向に並ぶ複数の画素(画素群)に画像データが順次書き込まれる。
本実施形態において、単位画像データは、第1の画像データと第2の画像データとで構成されている。
第1の画像データは線順次で各液晶ライトバルブに書き込まれる。第2の画像データは第1の画像データが書き込まれる期間と時間的に隣接する期間に線順次方式で書き込まれる。この書込み動作が繰り返され、第1の画像データと第2の画像データとは交互に各液晶ライトバルブに書き込まれる。各液晶ライトバルブは、入射した光を、書き込まれた第1の画像データに基づいて変調して第1の画像光として射出するとともに、第2の画像データに基づいて変調して第2の画像光として射出する。
色光合成光学系12は、クロスダイクロイックプリズム26と、色選択偏光変換素子27と、を備えている。クロスダイクロイックプリズム26は、4つの三角柱プリズムが互いに貼り合わされたものである。三角柱プリズムにおいて貼り合わされる面は、クロスダイクロイックプリズム26の選択反射面になる。
図2に示すように、クロスダイクロイックプリズム26の内面には、第1の選択反射面26aと、第2の選択反射面26bとが互いに直交して形成されている。第1の選択反射面26aは、赤色光LRが反射し緑色光LGが透過する面である。第2の選択反射面26bは、青色光LBが反射し緑色光LGが透過する面である。
クロスダイクロイックプリズム26に入射した緑色光LGは、選択反射面26a,26bを通ってそのまま射出される。クロスダイクロイックプリズム26に入射した、赤色光LRは、第1の選択反射面26aで選択的に反射して、緑色光LGの射出方向と同じ方向に射出される。青色光LBは、第2の選択反射面26bで選択的に反射して、緑色光LGの射出方向と同じ方向に射出される。
色選択偏光変換素子27は、入射光のうち、特定の波長帯域の色光の偏光状態を選択的に変換する。各液晶ライトバルブ11R,11G,11Bから射出される画像光は射出側偏光板(図2参照)を透過した直線偏光である。各色光の偏光状態は、クロスダイクロイックプリズムにおける色光合成の効率を考慮して設定される。例えば、緑色光LGはP偏光、赤色光LRおよび青色光LBはS偏光の状態でクロスダイクロイックプリズムに入射し、カラー画像を形成する画像光に合成されて射出される。クロスダイクロイックプリズムから射出された画像光は、色選択偏光変換素子27に入射する。このとき、緑色光LGの偏光方向のみが90°回転してS偏光となる。これにより、色選択偏光変換素子27からは、偏光状態が揃った3つの色光で構成された画像光が射出される。
なお、各液晶ライトバルブ11R,11G,11Bから射出側偏光板(図2参照)を透過して射出される各色光LR,LG,LBが、全て同じ状態の直線偏光(例えば、S偏光)となる構成を採用することもできる。また、クロスダイクロイックプリズム26の前段で各色光の偏光状態がすでに揃えられている場合には、色選択偏光変換素子27は必要ない。
このように、色光合成光学系12によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された画像光は、光路切替素子3に向けて射出される。
本実施形態に係る画像形成装置2は、画像光を、第1の画像光と第2の画像光とに時分割して射出する。ここで、第1の画像光は、画像形成装置2に第1の画像データの書き込みが行われる第1のサブフィールドに対応する画像光である。第2の画像光は、画像形成装置2に第2の画像データの書き込みが行われる第2のサブフィールドに対応する画像光である。
図3は、プロジェクター1の要部を示す拡大図である。
光路切替素子3は、図3に示すように、偏光回転素子28と、偏光切替素子29と、複屈折光学素子30と、を備えている。光路切替素子3は、画像形成装置2から射出された第1の画像光の光路と第2の画像光の光路とをずらす。これにより、光路切替素子3からは、第1の画像光と第2の画像光とが交互に切り替わって射出される。
偏光回転素子28は、画像形成装置2の光射出側に配置されている。偏光回転素子28は、第1の画像光の偏光方向と第2の画像光の偏光方向とを所定の偏光方向に揃える。
以下、画素ずらしの方向について説明する。
画素は、後述する複屈折光学素子30の光学軸P1(図4(A)、(B)参照)をxy平面から見たときの方向(以下、P1xyと称する)にシフトする。したがって、画素を斜め45°にシフトさせる場合には、P1xyは斜め45°に傾いている必要がある。
複屈折光学素子30において、P1xyに対して直交する方向の偏光(以下、常光という)は直進し、P1xyに対して平行な方向の偏光(以下、異常光という)は屈折する。本実施形態の偏光回転素子28は、第1の画像光をP1xyに対して直交する方向に揃えて常光とし、第2の画像光をP1xyに対して平行な方向に揃えて異常光とする。
なお、第1の画像光をP1xyに対して平行な方向に揃えて異常光とし、第2の画像光をP1xyに対して直交する方向に揃えて常光としてもよい。
図5では、画素ずらしの方向Uを斜め下方向(例えば斜め45°)としている。
例えば、画素ずらしの幅(シフト幅)は、1/√2画素ピッチとする。この場合、第2の画像光に対応する表示画像(第2の画像光の像LE)が、第1の画像光に対応する表示画像(第1の画像光の像LO)に対して、水平方向に1/2画素、かつ垂直方向に1/2画素ずれた位置に配置される。
なお、画素ずらしの方向は斜め下方向に限らず、水平方向もしくは垂直方向等、種々の方向に設定することができる。
偏光切替素子29は、図3に示すように、偏光切替駆動回路31を介して制御装置5に接続されている。
偏光切替素子29は、偏光回転素子28から射出された第1の画像光の偏光方向と第2の画像光の偏光方向とを、互いの偏光方向が異なるようにそれぞれ所定の偏光方向に制御し、第1の画像光の偏光方向と第2の画像光の偏光方向とを交互に切り替える。
本実施形態の偏光切替素子29は、第1の画像光の偏光方向が制御される所定の偏光方向をP1xyに対して直交する方向に揃えて常光に対応させ、第2の画像光の偏光方向が制御される所定の偏光方向をP1xyに対して平行な方向に揃えて異常光に対応させる。
なお、偏光回転素子28から射出される画像光が常光若しくは異常光のどちらかである場合には、偏光切替素子29が、第1の画像光の偏光方向を変えずに第1の画像光を常光として射出し、第2の画像光の偏光方向を変えて第2の画像光を異常光として射出するという構成でもよい。
また、偏光回転素子28が画像光の偏光方向を適当な方向に揃えて、偏光切替素子29から射出される画像光が常光と異常光とになるように合わせるという構成でもよい。
本実施形態の偏光切替素子29は、ツイステッドネマチックモード(TNモード)の液晶素子である。
なお、偏光切替素子29としては、バーチカルアライメントモード(VAモード)等の他のモードの液晶素子を採用することもできる。ただし、TNモードの液晶素子は他のモードの液晶素子に比べて応答速度が速く、かつ、表示画像の色合いが変わりにくい。このような観点から、偏光切替素子29としては、TNモードの液晶素子を採用することが好ましい。
複屈折光学素子30は、偏光切替素子29の光射出側に配置されている。複屈折光学素子30は、電気光学効果を有する。複屈折光学素子30は、例えば方解石や水晶、あるいは液晶を配向させた液晶セル、高分子配向体等の屈折率異方性を有する部材で構成されている。本実施形態の複屈折光学素子30は水晶である。
例えば、電気光学効果としては、ポッケルス効果、カー効果などがある。ポッケルス効果とは、印加電圧の大きさに比例して複屈折光学素子の屈折率が変化することをいう。カー効果とは、印加電圧の大きさの2乗に比例して複屈折光学素子の屈折率が変化することをいう。本実施形態では、ポッケルス効果を利用している。
複屈折光学素子30は、入射する光の偏光方向に応じて異なる屈折作用を発現する。この作用により、複屈折光学素子30は、偏光切替素子29から入射された光の光路をその偏光方向に応じてずらして、入射された光を射出端面の異なる位置から射出させる。
なお、図1、図2及び図3では、便宜上、偏光切替素子29と複屈折光学素子30とを互いに離間して示している。ただし、各液晶ライトバルブ11R,11G,11Bからの画像光による中間像が偏光切替素子29上に結像される場合には、複屈折光学素子30を偏光切替素子29の極近傍に配置することが望ましい。例えば、複屈折光学素子30を偏光切替素子29に密接させて配置することが望ましい。これにより、中間像の極近傍で光路を変更することができる。そのため、投射表示時の画質劣化を抑制でき、高画質な高精細画像表示を実現できる。
ここで、複屈折光学素子30に入射した画像光の振る舞いについて、図4(A)、(B)を用いて説明する。図4(A)、(B)は、複屈折光学素子30の作用を説明するための図である。図4(A)、(B)において、複屈折光学素子30の光学軸P1は紙面に平行な面内に配置されているとする。図4(A)において、複屈折光学素子30に入射する偏光L1は常光であり、その偏光方向Pは紙面に垂直である。図4(B)において、複屈折光学素子30に入射する偏光L2は異常光であり、その偏光方向Pは紙面に平行である。
図4(A)に示すように、入射する偏光L1の偏光面(偏光方向Pと入射光の中心軸とを含む面)内に複屈折光学素子30の光学軸P1が存在しない場合には、入射した偏光L1はその光路を変えずに射出される。一方、図4(B)に示すように、入射する偏光L2の偏光面(偏光方向Pと入射光の中心軸とを含む面)内に複屈折光学素子30の光学軸P1が存在する場合には、複屈折光学素子30の常光屈折率と異常光屈折率との差に起因する偏向角θに応じて、入射した偏光L2はその光路を変えて射出される。したがって、この例では、常光はその光路を変えずに射出され、異常光はその光路を変えて射出される。
ここで、厚みTの複屈折光学素子30の入射端面30aと射出端面30bとが平行な状態で形成されている場合には、入射端面30aから入射した偏光はその光路がシフト量Dだけ平行シフトした状態で射出端面30bから射出される。シフト量Dは偏向角θと厚みTに依存し、D=T・tanθで表される。
したがって、偏光切替素子29から、第1の画像光が常光で射出され、第2の画像光が異常光で射出されたとき、常光の状態で複屈折光学素子30に入射した第1の画像光は、その光路を変えずに射出される。一方、異常光の状態で複屈折光学素子30に入射した第2の画像光は、その光路をシフト量Dだけ平行シフトさせた状態で射出される。
例えば、このシフト量Dを、液晶ライトバルブ11R,11G,11Bにおいて1/√2画素ピッチに設定する。この場合、図5に示すように、第2の画像光の像LEが、第1の画像光の像LOに対して、水平方向に1/2画素、かつ垂直方向に1/2画素ずれた位置に表示されることになる。
図3に示すように、複屈折光学素子30の光入射側の面には、第1の電極32が配置されている。複屈折光学素子30の光射出側の面には、第2の電極33が配置されている。第1の電極32及び第2の電極33は、例えば、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)等の透明電極である。電圧印加装置4は、第1の電極32と第2の電極33とに電気的に接続されている。
電圧印加装置4は、制御装置5からの制御情報により、複屈折光学素子30に電圧を印加する。複屈折光学素子30に電圧を印加すると、電気光学効果(ポッケルス効果)により、複屈折光学素子30から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置を調整することができる。
制御装置5は、複屈折光学素子30から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置の変化に応じて電圧印加装置4を制御する。
本実施形態では、複屈折光学素子30から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置の変化を、温度センサ6を用いて導出している。温度センサ6は、複屈折光学素子30の側面に設けられている。温度センサ6は、複屈折光学素子30の温度を測定する。制御装置5は、温度センサ6で測定された複屈折光学素子30の温度に基づいて、電圧印加装置4を制御する。
例えば、複屈折光学素子30の温度と、複屈折光学素子30から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置の変化量との関係を求めたデータを準備する。なお、複屈折光学素子30の温度と、複屈折光学素子30から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置の変化量との関係は、複屈折光学素子30の形成材料の種類やサイズ等によって異なる。
このデータは、予め制御装置5により読み出し可能にしておく。例えば、ルックアップテーブル(Look Up Table、LUT)を制御装置5の格納部50に格納しておく。ルックアップテーブルには、複屈折光学素子30の温度と、複屈折光学素子30から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置の変化量との関係、及び複屈折光学素子30から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置の変化量と、複屈折光学素子30に印加する電圧との関係が、予め登録されている。制御装置5は、このルックアップテーブルを参照して、電圧印加装置4を制御する。
なお、ルックアップテーブルに登録されている関係はこれに限らない。例えば、屈折光学素子30の温度から複屈折光学素子30に印加する電圧が分かる場合には、ルックアップテーブルには、複屈折光学素子30の温度と、複屈折光学素子30に印加する電圧との関係が、登録されていればよい。このようにすれば、複屈折光学素子30に印加する電圧を推定する際に、複屈折光学素子30から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置の変化量との関係を省略できる。そのため、制御装置5により電圧印加装置4を効率よく制御することができる。
投射光学系7は、図1に示すように、複屈折光学素子30から射出された第1の偏光方向の第1の画像光と第1の偏光方向の第2の画像光とをスクリーン34(被投射面)に投射する。これにより、スクリーン34には画像が拡大して表示される。
次に、本実施形態に係る電圧印加装置4の制御について、図6及び図7を用いて説明する。
先ず、複屈折光学素子30から射出される光の光路ずれについて、図6を用いて説明する。
図6において、符号LE1は第2の画像光のうち基準位置に投射される第2の画像光の像である。符号LE2は第2の画像光のうち基準位置からずれた位置に投射される第2の画像光の像である。なお、基準位置は、第2の画像光の像が本来あるべき位置とする。
図6では、第2の画像光の像LE1が、基準位置から画素ずらしの方向Uに沿って左斜め上方の第1の画像光の像LO寄りにずれた場合を示している。
図6に示すように、複屈折光学素子30から射出される光には光路ずれが生じることにより、スクリーン34に投射される画像が本来あるべき位置から動的にずれる場合がある。この理由は以下による。
プロジェクター1の液晶ライトバルブから射出される光の強度は大きいため、光路上に配置された複屈折光学素子30には熱が蓄積しやすい。複屈折光学素子30の温度は、液晶ライトバルブに表示される画像に応じて変化する。複屈折光学素子30の温度が変化すると、複屈折光学素子30が熱膨張したり熱収縮したりして複屈折光学素子30の屈折率が変化する。複屈折光学素子30の屈折率の変化に伴い、複屈折光学素子30から射出される光の光路がずれる。その結果、スクリーン34に投射される画像が本来あるべき位置から動的にずれることとなる。
次に、複屈折光学素子30から射出される光の光路ずれの補正について、図7を用いて説明する。
図7は、図6で示した複屈折光学素子30から射出される光による画像の一部を拡大して示す図である。図7では、1つの第2の画像光の像が4つの第1の画像光の像に囲まれた図を示している。図7において、図6と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7において、符号LO1は4つの第1の画像光の像のうち第2の画像光の像LE1の左斜め上方に位置する第1の画像光の像である。符号LO2は4つの第1の画像光の像のうち第2の画像光の像LE1の左斜め下方に位置する第1の画像光の像である。符号LO3は4つの第1の画像光の像のうち第2の画像光の像LE1の右斜め下方に位置する第1の画像光の像である。符号LO4は4つの第1の画像光の像のうち第2の画像光の像LE1の右斜め上方に位置する第1の画像光の像である。
符号G1は第2の画像光の像の基準位置である。ここでは、4つの第1の画像光の像の中心は、それぞれ仮想線で示す正方形の頂点とする。第2の画像光の像の基準位置G1は、仮想線で示す正方形の中心(2本の対角線の交点)とする。
符号G2は第2の画像光の像の基準位置G1からずれた位置である。
図7に示すように、第2の画像光の像LE2が、基準位置G1から画素ずらしの方向Uに沿って左斜め上方の第1の画像光の像LO1に向けて距離Hだけずれている場合を考える。
この場合、温度センサ6で測定された複屈折光学素子30の温度(温度センサ6の測定温度)は、距離Hのずれ量に対応して変化している。
例えば、第2の画像光が基準位置G1に位置するときの温度センサ6の測定温度を常温(25度)とする。第2の画像光が基準位置G1からずれた位置G2に位置するときの温度センサ6の測定温度を常温よりも高い温度(50度)とする。本実施形態の制御装置5は、温度センサ6の測定温度に基づいて、電圧印加装置4を制御する。これにより、複屈折光学素子30から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置が調整される。
結果的に、制御装置5は、距離Hを相殺するよう電圧印加装置4を制御する。具体的には、制御装置5は、第2の画像光LE2が位置G2から画素ずらしの方向Uに沿って右斜め下方の基準位置G1に向けて距離Hだけ変位するよう電圧印加装置4を制御する。
電圧印加装置4は、複屈折光学素子30に印加したバイアス電圧を基準として、複屈折光学素子30に印加する電圧を増減させる。
例えば、複屈折光学素子30の屈折率が変化する方向を図7に示す位置G2から基準位置G1に向かう方向に調整する場合には、バイアス電圧よりも高い電圧を印加する。一方、複屈折光学素子30の屈折率が変化する方向を図7に示す基準位置G1から位置G2に向かう方向に調整する場合には、バイアス電圧よりも低い電圧を印加する。
なお、複屈折光学素子30に電圧を印加する方法としては、例えば印加電圧の極性を変える等のようにバイアス電圧を印加しない方法が考えられる。しかし、印加電圧の極性を変えても複屈折光学素子30の屈折率が変化する方向は変わらない。このような観点から、複屈折光学素子30には予めバイアス電圧を印加し、印加したバイアス電圧を基準として、複屈折光学素子30に印加する電圧を増減させることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係るプロジェクター1によれば、制御装置5による電圧印加装置4の制御により、複屈折光学素子30の電気光学効果(ポッケルス効果)を利用して、複屈折光学素子30から射出される第1の画像光と第2の画像光との相対位置を調整することができる。複屈折光学素子30に印加する電圧を調整することにより、複屈折光学素子30の熱膨張や熱収縮による屈折率の変化に起因して生じる、複屈折光学素子30から射出される光の光路ずれを相殺する補正ができる。したがって、視認画質の劣化を抑制することができる。
また、温度センサ6を備えているため、複屈折光学素子30の温度に基づいて、複屈折光学素子30から射出される光の光路ずれの大きさを推定することができる。そのため、複屈折光学素子30から射出される光の光路ずれをリアルタイムで補正することができる。
また、温度センサ6を備えていれば、別途撮像装置を配置して第1の画像光の像と第2の画像光の像とを撮像することなく、第1の画像光の像と第2の画像光の像との相対位置の変位量を推定することができる。
また、バイアス電圧を印加する方法を採用しているため、複屈折光学素子30の屈折率が変化する方向を調整することができる。そのため、複屈折光学素子30から射出される光の光路ずれを補正しやすい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。
図8は、本実施形態のプロジェクター101の概略構成図である。
図9は、本実施形態に係るプロジェクター101の要部を示す図である。
図8及び図9に示すように、本実施形態においては、温度センサ6に替えて撮像装置35と演算装置36とを備えている点が上述の第1実施形態に係るプロジェクター1と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、第1実施形態で使用した図と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、複屈折光学素子30から射出される光の光路外に撮像装置35が配置されている。撮像装置35は、スクリーン34よりも画像形成装置2側に配置されている。撮像装置35は、例えばCCDカメラである。撮像装置35は、スクリーン34に投射される第1の像と第2の像とを撮像する。ここで、第1の像とは、複屈折光学素子30から射出される第1の画像光がスクリーン34に投射される像である。第2の像とは、複屈折光学素子30から射出される第2の画像光がスクリーン34に投射される像である。
演算装置36は、撮像装置35の撮像データに基づいて、第1の像と第2の像との相対位置の変位量を演算する。制御装置5は、演算装置36で演算された第1の像と第2の像との相対位置の変位量に基づいて、電圧印加装置4を制御する。
例えば、ルックアップテーブルを制御装置5の格納部50に格納しておく。ルックアップテーブルには、第1の像と第2の像との相対位置の変位量と、複屈折光学素子30に印加する電圧との関係が、予め登録されている。制御装置5は、このルックアップテーブルを参照して、電圧印加装置4を制御する。
本実施形態に係るプロジェクター101によれば、撮像装置35の撮像データに基づいて、第1の像と第2の像との相対位置の変位量を演算することができる。そのため、演算装置36で演算された第1の像と第2の像との相対位置の変位量をリアルタイムで補正することができる。
また、撮像装置35と演算装置36とを備えていれば、温度以外の要素で複屈折光学素子30から射出される光の光路ずれが生じた場合であっても第1の像と第2の像との相対位置の変位量を検知することができる。よって、補正の信頼性及び精度を向上できる。
なお、本実施形態においては、複屈折光学素子30に温度センサ6が設けられていない例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、複屈折光学素子30に温度センサ6が設けられていてもよい。つまり、温度センサ6に加えて撮像装置35と演算装置36とが設けられていてもよい。これにより、さらに補正の信頼性及び精度を向上できる。
なお、上記実施形態におけるプロジェクターは透過型のプロジェクターであるが、これに限定されるものではない。例えば、反射型のプロジェクターであってもよい。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶素子等のように光変調素子が光を透過するタイプであることを意味している。「反射型」とは、反射型の液晶素子等のように光変調素子が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクターに本発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクターと同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態におけるプロジェクターは3つの液晶ライトバルブを用いた3板式のプロジェクターであるが、これに限定されるものではない。例えば、1つの液晶ライトバルブを用いた単板式のプロジェクターにも適用することができる。
また、上記実施形態のプロジェクターでは、光変調素子として液晶ライトバルブを用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。光変調素子としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調素子等を利用してもよい。マイクロミラー型光変調素子としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
本発明は、投射画像を観察する側から投射するフロント投射型プロジェクターに適用する場合にも、投射画像を観察する側とは反対の側から投射するリア投射型プロジェクターに適用する場合にも、適用することができる。
以上、図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されないことは言うまでもない。上記の実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
その他、プロジェクターの各構成要素の形状、数、配置、材料、形成方法等に関する具体的な記載は、上記の実施形態に限定されることなく、適宜変更が可能である。
1,101…プロジェクター、2…画像形成装置、4…電圧印加装置、5…制御装置、6…温度センサ、7…投射光学系、8…光源、11R、11G、11B…液晶ライトバルブ(光変調素子)、28…偏光回転素子、29…偏光切替素子、30…複屈折光学素子、34…スクリーン(被投射面)、35…撮像装置、36…演算装置

Claims (7)

  1. 画像光を第1の画像光と第2の画像光とに時分割して射出する画像形成装置と、
    前記画像形成装置から射出された前記第1の画像光の偏光方向を第1の偏光方向に制御するとともに、前記第2の画像光の偏光方向を前記第1の偏光方向とは異なる第2の偏光方向に制御し、前記第1の画像光の偏光方向と前記第2の画像光の偏光方向とを交互に切り替える偏光切替素子と、
    前記偏光切替素子から射出された前記第1の偏光方向の第1の画像光の光路と前記第2の偏光方向の第2の画像光の光路とをずらす、電気光学効果を有する複屈折光学素子と、
    前記複屈折光学素子から射出された前記第1の画像光と前記第2の画像光とを投射する投射光学系と、
    前記複屈折光学素子に電圧を印加する電圧印加装置と、
    前記複屈折光学素子から射出される前記第1の画像光と前記第2の画像光との相対位置の変化に応じて、前記変化を相殺するよう前記電圧印加装置を制御する制御装置と、
    を含むプロジェクター。
  2. 前記複屈折光学素子の温度を測定する温度センサをさらに含み、
    前記制御装置は、前記温度センサで測定された前記複屈折光学素子の温度に基づいて、前記電圧印加装置を制御する請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記複屈折光学素子から射出される、前記第1の画像光が被投射面に投射される第1の像と、前記第2の画像光が被投射面に投射される第2の像とを撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置の撮像データに基づいて、前記第1の像と前記第2の像との相対位置の変位量を演算する演算装置と、をさらに含み、
    前記制御装置は、前記演算装置で演算された前記変位量に基づいて、前記電圧印加装置を制御する請求項1または2に記載のプロジェクター。
  4. 前記電圧印加装置は、前記複屈折光学素子に印加したバイアス電圧を基準として前記複屈折光学素子に印加する電圧を増減させる請求項1ないし3のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  5. 前記画像形成装置の光射出側に配置され、前記画像形成装置から射出された前記画像光の偏光方向を回転させて前記画像光の偏光方向を所定の偏光方向に揃える偏光回転素子をさらに含む請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  6. 前記偏光切替素子は、ツイステッドネマチックモードの液晶素子である請求項1ないし5のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  7. 前記画像形成装置は、
    光を射出する光源と、
    前記光源から射出された光を、第1の画像データに基づいて変調して前記第1の画像光として射出するとともに、第2の画像データに基づいて変調して前記第2の画像光として射出する光変調素子と、
    を含む請求項1ないし6のいずれか一項に記載のプロジェクター。
JP2012195810A 2012-09-06 2012-09-06 プロジェクター Active JP6107007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012195810A JP6107007B2 (ja) 2012-09-06 2012-09-06 プロジェクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012195810A JP6107007B2 (ja) 2012-09-06 2012-09-06 プロジェクター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014052473A JP2014052473A (ja) 2014-03-20
JP6107007B2 true JP6107007B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=50611011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012195810A Active JP6107007B2 (ja) 2012-09-06 2012-09-06 プロジェクター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6107007B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6791034B2 (ja) * 2017-06-16 2020-11-25 株式会社Jvcケンウッド 表示システム、映像処理装置、画素ずらし表示装置、映像処理方法、表示方法、及びプログラム
JP2022168476A (ja) * 2021-04-26 2022-11-08 上海天馬微電子有限公司 複屈折フィルム、複屈折フィルムの製造方法及び表示装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2939826B2 (ja) * 1990-09-03 1999-08-25 日本電信電話株式会社 投影表示装置
JP3380913B2 (ja) * 1992-06-11 2003-02-24 ソニー株式会社 固体撮像装置
JP3978344B2 (ja) * 2002-02-05 2007-09-19 株式会社リコー 光偏向装置および画像表示装置
JP2004020698A (ja) * 2002-06-13 2004-01-22 Ricoh Co Ltd 光路偏向デバイス、光路偏向装置及び画像表示装置
GB2398130A (en) * 2003-02-05 2004-08-11 Ocuity Ltd Switchable active lens for display apparatus
JP2006146036A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Olympus Corp 多原色画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014052473A (ja) 2014-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7982828B2 (en) Polarization switching liquid crystal element and image display apparatus having the same
US7581836B2 (en) Image display device and projector
JP5402791B2 (ja) プロジェクター
US7083283B2 (en) Projector
US9097907B2 (en) Projector having retardation films upstream and downstream of a polarization switching liquid crystal panel
JP5071553B2 (ja) 投射型表示装置
JP5803114B2 (ja) プロジェクター
JP6107006B2 (ja) プロジェクター
US7319439B2 (en) Image display device and projector
JP6107007B2 (ja) プロジェクター
JP5625518B2 (ja) プロジェクター
JP2011257645A (ja) プロジェクター
US20060209219A1 (en) Image display device
JP4165167B2 (ja) 照明装置および投射型表示装置
JP2012208216A (ja) 投射型表示装置
JP2015034996A (ja) プロジェクター
JP4929744B2 (ja) 電子機器
JP2020181133A (ja) 投射型表示装置
JP5233813B2 (ja) 画像表示装置
JP2015145934A (ja) プロジェクター
JP2005181607A (ja) 空間光変調装置及びプロジェクタ
JP4892188B2 (ja) 画像表示装置
JP5630045B2 (ja) 画像表示装置
JP2010243789A (ja) 画像表示装置および画像表示方法
JP2011215450A (ja) 液晶表示装置及び投射型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150807

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160624

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6107007

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150