JP6106102B2 - スターリングエンジン - Google Patents

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本発明は、スターリングエンジンに関する。
スターリングエンジンとして、軸線方向に隔置された高温部と低温部とを有する一つのシリンダ部材内にディスプレーサピストンとパワーピストンとが軸線方向に往復動可能に設けられ、ディスプレーサピストンとパワーピストンとが共通のクランク軸に接続されているβ型のスターリングエンジンが知られている(例えば、特許文献1、2)。
特開2008−101501号公報 特開2010−255549号公報
スターリングエンジン等の熱機関の効率であるシステム効率は、熱交換器効率とサイクル効率(理論熱効率)の積で表される。熱交換器効率は、熱機関に供給される高温熱源の入口温度と出口温度の差を入口温度で除することによって算出される。サイクル効率は、熱機関が利用する理論サイクルによって定まる値である。スターリングエンジンは、カルノーサイクルを利用した機関であり、カルノーサイクルはサイクル効率が高く、ランキンサイクル等に比べて有利であることが知られている。しかしながら、従来のスターリングエンジンでは、より高いカルノー効率を得るために、高温側作動ガス温度を上げると共に、入口温度と出口温度の差を小さくする手法が採られる。その結果、スターリングエンジンは、出口温度以下の熱量を捨てることになり、熱交換器効率が小さくなるという問題がある。そのため、スターリングエンジンは、熱交換器効率がランキンサイクル等と比べて著しく小さいという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、スターリングエンジンにおいて、熱交換器効率を向上させ、システム効率を向上させることを課題とする。
本発明は、スターリングエンジン(1)であって、軸線(A)方向において高温部と低温部とを有するシリンダ部材(3)と、前記シリンダ部材の内部に前記軸線方向に往復動可能に設けられ、前記シリンダ部材の内側面との間に空隙を形成するディスプレーサピストン(32)と、前記シリンダ部材の内部における前記ディスプレーサピストンよりも前記低温部側に、前記軸線方向に往復動可能に配置されたパワーピストン(33)と、前記ディスプレーサピストン及び前記パワーピストンとリンク機構(84、85)を介して連結されたクランク軸(73)とを有し、前記シリンダ部材は、前記軸線方向において前記高温部側から前記低温部側にかけて漸減する温度勾配を有することを特徴とする。
この構成によれば、シリンダ部材は、高温部から低温部にかけて漸減する温度勾配を有するように設定されるため、シリンダ部材の高温部及び低温部が差を有する2値の温度に設定される場合に比べて、外部熱源から受け取ることができる熱量が増加する。すなわち、スターリングエンジンに供給される際の熱源の温度に対して、スターリングエンジンから排出される際の熱源の温度を低くすることができ、熱交換器効率を高めることができる。また、本発明では、ディスプレーサピストンの往復動に伴うシリンダ内部の作動流体の通路がディスプレーサピストンの外側面とシリンダの内側面との間に形成される。この作動流体の通路は、軸線Aに沿ってシリンダの内部に形成されるため、シリンダ部材と同様に高温部側から低温部側にかけて漸減する温度勾配を有する。そのため、作動流体が通路を流れるときには対向流式の熱交換と同様の熱交換を行うことになり、熱交換効率が向上する。
また、上記発明において、前記シリンダ部材の外部に、前記シリンダ部材の外面に沿って前記軸線方向に前記高温部側から前記低温部側に高温流体を流す流体通路(21)を更に有するとよい。
この構成によれば、シリンダ部材には、軸線A方向において、高温部から低温部にかけて漸減する温度勾配が形成される。また、高温流体が、高温部から低温部にかけて漸減する温度勾配が形成されたシリンダ部の外面を高温部から低温部に流れるため、高温流体とシリンダ部材との熱交換効率が向上する。
また、上記発明において、前記シリンダ部材は、外面に前記軸線方向に断続的に配置された複数のフィン(16)を有するとよい。
この構成によれば、フィンが軸線方向において断続的に形成されているため、フィン内の軸線方向への熱の伝導が阻害され、シリンダ部材に軸線方向に沿った温度勾配が形成され易くなる。
また、上記発明において、前記シリンダ部材の内側面に沿って前記高温部から前記低温部にかけて設けられ、通気性を有すると共に前記シリンダ部材及び内部を通過するガスと熱交換可能な再生器(30)を更に有するとよい。
この構成によれば、シリンダ内部の作動流体の通路に再生器が設けられるため、ディスプレーサピストンの往復動に応じて移動する作動流体との熱交換効率が向上し、加熱及び冷却が一層迅速に行われるようになる。また、再生器はシリンダ部材の内側面に沿って高温部から低温部にかけて設けられるため、シリンダ部材と熱交換してシリンダ部材と同様の温度勾配が形成される。そのため、ディスプレーサピストンの往復動に応じて移動する作動流体との熱交換効率が一層向上する。
また、上記発明において、前記再生器は筒形をなし、前記再生器の外側面が前記シリンダ部材の内側面に接触しているとよい。
この構成によれば、再生器が筒形をなすことによって、作動流体の通路を再生器で埋めることができ、作動流体との熱交換効率が向上する。
また、上記発明において、前記再生器は、金属繊維を筒形に成形したものであり、その外側面が前記シリンダ部材の内側面に溶接されているとよい。
この構成によれば、シリンダ部材と再生器との熱交換効率が向上する。
また、上記発明において、前記再生器の内側面と前記ディスプレーサピストンの外側面との間に微小な隙間を有するとよい。
この構成によれば、ディスプレーサピストンと再生器とが非接触となるため、ディスプレーサピストンが往復動する際の摩擦抵抗が低減される。また、ディスプレーサピストンと再生器との摩擦に伴う磨耗が抑制される。
以上の構成によれば、スターリングエンジンにおいて、熱交換器効率を向上させ、システム効率を向上させることができる。
実施形態に係るスターリングエンジンの縦断面図 図1におけるスターリングエンジンのシリンダ室側を拡大して示す縦断面図 スターリングエンジンのクランク室側を破断して示す斜視図 スターリングエンジンのクランク室側をクランク軸に直交する平面で切断した断面図 スターリングエンジンのクランク室側をクランク軸と平行な垂直面で切断した断面図 フィンの横断面図 再生器の温度分布を示すグラフであって(A)初期値、(B)始動10秒後、(C)始動から1分後を表す (A)従来のスターリングエンジンの効率を示すグラフ、(B)本実施形態に係るスターリングエンジン及び従来のスターリングエンジンのシステム効率を表すグラフ
以下、図面を参照して本発明に係るスターリングエンジンの実施形態を説明する。図1〜図5に示すように、スターリングエンジン1は、軸線Aに沿って延在する円筒形のシリンダ部材3を有する。以下の説明では、シリンダ部材3の軸線が上下方向に延在するものとして説明する。なお、本実施形態に係るスターリングエンジン1は、使用態様に応じて軸線Aを任意の方向に配置することができる。
図1に示すように、シリンダ部材3は、上側から順に、高温側ケース4、低温側ケース5、クランクケース6、蓋部材7を有している。高温側ケース4は、軸線Aを中心軸とし、上端が閉じられ、下端が開口した有底円筒形をなす。低温側ケース5及びクランクケース6は、軸線Aを中心軸とし、上下両端が開口した円筒形をなす。高温側ケース4、低温側ケース5及びクランクケース6は、同軸に配置され、上下に連続する内部空間8を形成するように互いに接続されている。蓋部材7は、クランクケース6の下端の開口を閉じている。高温側ケース4と低温側ケース5とは、外部と内部との熱交換を促進するために、銅等の熱伝導性が高い金属材料によって構成されていることが好ましい。また、高温側ケース4と低温側ケース5とは、外部と内部との熱交換を促進するために、高温側ケース4及び低温側ケース5の肉厚は薄いことが好ましい。
低温側ケース5の上部5Aは、下部5Bに対して径が大きく形成されている。低温側ケース5の上部5Aは、高温側ケース4と内径が等しく形成されている。高温側ケース4の下縁と低温側ケース5の上縁とは溶接等によって接合され、高温側ケース4及び低温側ケース5の上部5Aは径が等しい空間(後述するシリンダ室8A)を形成している。
図3〜図5に示すように、低温側ケース5の下縁には径方向外方に環状に突出したフランジ部5Cが形成されている。クランクケース6の上縁には径方向外方に環状に突出したフランジ部6Aが形成され、下縁には径方向外方に環状に突出したフランジ部6Bが形成されている。
低温側ケース5のフランジ部5Cとクランクケース6のフランジ部6Aとは、ノックピンを介して上下方向に互いに突き合わされ、両者を跨ぎ、かつ周方向に延在するバンドカップリング11によって互いに締結されている。ノックピンは、低温側ケース5及びクランクケース6の軸線Aを中心とした相対回転を抑制する。クランクケース6のフランジ部6Bと蓋部材7の周縁部とは上下方向に互いに突き合わされ、両者を跨ぎ、かつ周方向に延在するバンドカップリング12によって互いに締結されている。
以上のようにして、高温側ケース4、低温側ケース5、クランクケース6、蓋部材7を含むシリンダ部材3は、閉じられ、軸線A方向に延在する内部空間8を形成する。内部空間8のうち、高温側ケース4及び低温側ケース5に対応する部分をシリンダ室8A、クランクケース6に対応する部分をクランク室8Bとする。内部空間8には、窒素ガス等の作動ガスが封入されている。
図1及び図2に示すように、高温側ケース4の上端面には複数の第1フィン15が突設されている。第1フィン15は、軸線Aを中心として放射状に設けられている。第1フィン15は、高温側ケース4との熱交換を容易にするために溶接等によって接合されている。
図2に示すように、高温側ケース4の外側部(外周部)に複数の第2フィン16が突設されている。図6は、軸線Aに直交する平面で切断した第2フィン16の横断面図である。図2及び図6に示すように、第2フィン16は、両端が開口した筒部材を周方向に蛇腹状に折り畳んだ成形体17を、高温側ケース4の外側部に被せることによって形成されている。成形体17は、径方向内側に突出した谷部17Aと、径方向外側に突出した山部17Bとを有し、谷部17Aの径方向内側面において高温側ケース4の外周面に接触している。第2フィン16は、山部17Bによって高温側ケース4の外側面から突出するように形成されている。第2フィン16と高温側ケース4との熱交換を促進するために、谷部17Aの径方向内側面は、高温側ケース4の外側面に溶接されていることが好ましい。
成形体17の各山部17Bは、周方向に延びる複数のスリット17Cによって軸線A方向において断続的に形成されている。すなわち、各山部17Bは、軸線A方向においてスリット17Cによって区画され、軸線方向に互いに独立した複数の第2フィン16を形成している。
図1及び図2に示すように、高温側ケース4の外周側には、筒形の第1アウタシェル20が被せられている。第1アウタシェル20は、高温側ケース4の外面に設けられた第1フィン15及び第2フィン16も受容可能な内径を有し、高温側ケース4と同軸に配置されている。高温側ケース4の外周面と第1アウタシェル20の内周面との間には高温流体通路21が形成される。第1アウタシェル20の上端及び下端は開口しており、第1アウタシェル20の上端開口は高温流体通路21の入口である高温流体入口部21Aを構成し、第1アウタシェル20の下端開口は高温側ケース4の外周面と協働して高温流体通路21の出口である高温流体出口部21Bを構成する。高温流体通路21の出口は、高温側ケース4の周方向における全周にわたって形成されてもよく、或いは高温側ケース4の周方向における一部分に形成されてもよい。
高温流体は、高温流体通路21を軸線A方向に沿って高温側ケース4の上端側から下端側に流れ、第1フィン15及び第2フィン16を含む高温側ケース4と熱交換するため、高温側ケース4は軸線A方向において上端側から下端側に進むにつれて温度が漸減する温度勾配を有するようになる。
低温側ケース5の上部5Aの外側部には、複数の第3フィン23が突設されている。低温側ケース5の上部5Aの外周側には、環状の第2アウタシェル25が被せられている。第2アウタシェル25は、上部5Aの外周面と協働して低温側ケース5を周方向に囲む低温流体通路(ウォータジャケット)26を形成する。本実施形態では、第2アウタシェル25の上縁は、第1アウタシェル20の下縁よりも下方に配置されている。第2アウタシェル25の下部には、低温流体入口部25A及び低温流体出口部25Bが設けられている。低温流体入口部25A及び低温流体出口部25Bは、第2アウタシェル25に突設された管であり、軸線Aを中心として周方向に互いに180°離れた位置に設けられている。これにより、例えば冷却水である低温流体は、低温流体入口部25Aから低温流体通路26に供給され、低温側ケース5の上部5Aの外周部を周方向に流れ、低温流体出口部25Bから外部に排出される。高温流体よりも温度が低い低温流体が、低温流体通路26を低温流体入口部25Aから低温流体出口部25Bに流れ、第3フィン23を含む低温側ケース5の上部5Aと熱交換することによって、低温側ケース5は冷却され、高温側ケース4よりも温度が低くなる。
以上のようにして、高温側ケース4及び低温側ケース5を含むシリンダ部材3は、高温側ケース4に対応する部分が高温部となり、低温側ケース5に対応する部分が低温部となる。また、シリンダ部材3の温度分布は、軸線A方向において高温側ケース4の上端側が最も高温になり、低温側ケース5側に進むにつれて温度が漸減するように形成される。
高温側ケース4及び低温側ケース5の上部5Aの内周面によって形成されるシリンダ室8Aの内壁には、筒形に形成された再生器30が設けられている。再生器30は、熱伝導性を有する金属繊維を圧縮して成形したものであり、内部に空隙を有する。これにより、再生器30は、熱伝導性及び通気性を有する。再生器30は、軸線方向に長く、両端が開口した筒形に形成され、径方向に所定の厚みを有する。再生器30は、軸線Aと同軸に配置され、再生器30の外周面は、高温側ケース4及び低温側ケース5の上部5Aの内周面と接触している。再生器30の外周面は、高温側ケース4及び低温側ケース5の上部5Aの内周面にろう付け等によって溶接されていてもよい。
再生器30は、軸線A方向において、高温側ケース4及び低温側ケース5の上部5Aの全域にわたって延設されている。再生器30は、軸線A方向において長い方が好ましく、例えば外周の直径よりも長いことが好ましい。再生器30は、内周面が軸線Aを中心とした滑らかな円周面に形成されており、再生器30の内周面と低温側ケース5の下部5Bの内周面と面一となっている。
シリンダ室8Aであって、再生器30の内側には、ディスプレーサピストン32が軸線A方向に往復動可能に配置されている。図2に示すように、シリンダ室8Aにおいて、ディスプレーサピストン32よりも上側の空間(高温側ケース4側の空間)を高温室8Cとし、ディスプレーサピストン32よりも下側の空間(低温側ケース5側の空間)を低温室8Dとする。高温室8C及び低温室8Dの容積は、ディスプレーサピストン32の往復動に応じて変化し、高温室8Cの容積が大きくなると低温室8Dの容積が小さくなる。シリンダ室8Aのディスプレーサピストン32よりも下方であって、低温側ケース5に対応する部分にはパワーピストン33が軸線A方向に往復動可能に配置されている。
ディスプレーサピストン32は、セラミック等の軽量かつ耐熱性及び断熱性を有する材料から形成されている。ディスプレーサピストン32は、略円柱形に形成され、軸線Aと同軸に配置されている。ディスプレーサピストン32は、軸線Aと同軸に配置された状態で、その外周面が再生器30の内周面との間に微小な隙間を形成し、再生器30と接触しないことが好ましい。ディスプレーサピストン32と再生器30とが接触しないことによって、ディスプレーサピストン32の往復動に伴う摩擦抵抗が軽減されると共に、ディスプレーサピストン32及び再生器30の摩耗が抑制される。なお、ディスプレーサピストン32の外周面と再生器30の内周面との間の隙間は、ガスの流通を阻害するために、微小であることが好ましい。これにより、ディスプレーサピストン32が軸線A方向に往復動するときには、高温室8C及び低温室8Dの一方の作動ガスは、再生器30を通過して高温室8C及び低温室8Dの他方に移動する。
ディスプレーサピストン32の中心には、軸線A方向に貫通するディスプレーサピストンロッド(以下、DPロッドという)35が結合されている。DPロッド35は、ボルト等によってディスプレーサピストン32に結合され、ディスプレーサピストン32と一体となって移動する。
ディスプレーサピストン32の上端面の中央には軸線Aに沿って有底の受容孔36が形成されている。DPロッド35の上端部は、受容孔36内に配置されている。受容孔36の内径は、DPロッド35の外径に比べて大きく、DPロッド35の外側面と受容孔36の内側面との間には隙間が形成されている。高温側ケース4の上端部中央には、軸線Aと同軸に下方に向けて受容筒37が突設されている。受容筒37はディスプレーサピストン32の受容孔36に摺動可能に突入し、受容筒37の内孔にはDPロッド35の上端部が摺動可能に突入する。DPロッド35の上端部が受容筒37に受容されることによって、DPロッド35及びディスプレーサピストン32は、軸線Aと同軸に配置される。
図4及び図5に示すように、ディスプレーサピストン32から下方に突出するDPロッド35は、パワーピストン33の中央に形成された貫通孔38、後述する連結部材40に形成された貫通孔40C、及びパワーピストンスライダ(以下、PPスライダという)42に形成された通し溝43を軸線A方向に変位可能に貫通している。DPロッド35の下端部は、後述するディスプレーサピストンスライダ(以下、DPスライダという)45に連結されている。これにより、ディスプレーサピストン32、DPロッド35及びDPスライダ45は、一体となって軸線A方向に移動する。
パワーピストン33は、上側部材50と下側部材51とを有している。上側部材50はセラミック等の軽量かつ耐熱性及び断熱性を有する材料から形成され、下側部材51は金属等の軽量かつ耐熱性を有する材料から形成されるとよい。上側部材50の中心部には、軸線方向に貫通する貫通孔50Bが形成されている。貫通孔50Bは、断面円形の段付き孔であり、上側部分が下側部分に対して径が大きく形成され、境界部に段部を有する。貫通孔50Bの上側部分には、円筒状のカラー50Cが嵌め込まれている。カラー50Cの内径は、貫通孔50Bの下側部分の内径と等しい大きさに設定されている。下側部材51は上側部材50の貫通孔50B及びカラー50Cを貫通する円筒部51Aを有している。円筒部51A内にはブッシュ53が嵌め込まれ固定されている。ブッシュ53は、上側部分が下側部分に対して外径が小さく形成され、境界部に段部を有している。ブッシュ53の上側部分の外周面は、円筒部51Aの内主面との間に隙間を形成している。円筒部51Aの内周面であって、ブッシュ53の外周面に対向する部分には雌ねじが形成されている。円筒部51Aの雌ねじには、フランジ付きの中空ボルト54が螺着される。中空ボルト54の内孔には、ブッシュ53の上側部分が挿入され、中空ボルト54の下端は、ブッシュ53の段部に当接する。これによい、ブッシュ53は中空ボルト54によって円筒部51Aに結合される。また、中空ボルト54のフランジは、カラー50Cの上端面に当接し、係止される。これにより、上側部材50と下側部材51とは、中空ボルト54及びカラー50Cを介して一体に結合される。パワーピストン33の中心部を軸線方向に延在する貫通孔38は、ブッシュ53の内孔によって構成されている。
ディスプレーサピストン32の下部は、軸線Aを中心とした円錐台状に下方に突出した形状となっている。パワーピストン33の上側部材50には、ディスプレーサピストン32の円錐台状の下部を受容可能な凹部50Aが形成されている。ディスプレーサピストン32が下死点近傍にあり、パワーピストン33が上死点近傍にあるときに、ディスプレーサピストン32の下部が凹部50Aに受容される。
低温側ケース5の下部5Bの内周面には、複数のシリンダ側永久磁石60が埋め込まれている。複数のシリンダ側永久磁石60は、軸線方向に長い棒状に形成され、下部5Bの周方向に等間隔に配置されている。各シリンダ側永久磁石60の径方向内側を向く面は、下部5Bの内周面と面一に形成されている。パワーピストン33の下側部材51の外周面には、複数のピストン側永久磁石61が埋め込まれている。ピストン側永久磁石61は、各シリンダ側永久磁石60と対向する位置に設けられ、シリンダ側永久磁石60よりも軸線方向に短く形成されている。これにより、パワーピストン33が軸線A方向に移動するときにも、ピストン側永久磁石61がシリンダ側永久磁石60に径方向において対向する。各ピストン側永久磁石61の径方向外側を向く面は、下側部材51の外周面と面一に形成されている。シリンダ側永久磁石60とピストン側永久磁石61とからなる永久磁石対は、互い反発し合う磁極を有している。
下側部材51の外周面には、周方向に延びる複数の周溝63が軸線A方向に互いに間隔をおいて形成されている。周溝63は下側部材51の外周面と低温側ケース5の下部5Bの内周面との間にラビリンスシールを構成する。このラビリンスシールはシリンダ室8Aの作動ガスがクランク室8Bへ漏れることを抑制する。
パワーピストン33の下側部材51とPPスライダ42とは、球面継手である連結部材40によって連結されている。連結部材40は、上端に上球状部40Aを有し、下端に下球状部40Bを有している。上球状部40Aは、下側部材51の下部に形成された半球状の凹部65に配置され、ナット部材66によって下側部材51の下部に締結されたキャップ部材67によって抜け止めがなされ、球面継手を構成している。下球状部40Bは、PPスライダ42の側面に形成された半球状の凹部68に配置され、PPスライダ42に締結されたキャップ部材69によって抜け止めがなされ、球面継手を構成している。
上球状部40A及び下球状部40Bにはそれぞれ縦溝71が形成されている。下側部材51とPPスライダ42には、縦溝71に摺動可能に突入する回転規制ピン72が固定されている。縦溝71と回転規制ピン72との係合により、連結部材40、下側部材51及びPPスライダ42の軸線Aを中心とした相対回転が規制される。
クランクケース6の下部には、軸線Aと直交する方向に延在するクランク軸73が回転可能に支持されている。クランク軸73は、回転軸線に対して変位した位置に第1クランクピン73A及び第2クランクピン73Bを有している。第1クランクピン73A及び第2クランクピン73Bはクランク軸73の回転方向において異なる位置に配置されている。
クランクケース6の上端部には一対の上バー支持部74が設けられ、下端部には一対の下バー支持部75が設けられている。上バー支持部74と下バー支持部75は、クランク室8Bにおいて軸線A方向に延在する2本のガイドバー76を互いに平行に支持している。一対のガイドバー76は、クランク軸73を挟む位置に配置される。
2本のガイドバー76は、クランク室8Bの径方向における両側に配置され、PPスライダ42とDPスライダ45とを、軸線A方向に摺動可能に支持している。PPスライダ42はDPスライダ45の上方に配置されている。
PPスライダ42は、各ガイドバー76が挿通される複数のスリーブ部42Aを有する。同じくDPスライダ45は、各ガイドバー76が挿通される複数のスリーブ部45Aを有する。各スリーブ部42A、45Aの内側にはリニアボールベアリングが装着されている。PPスライダ42とDPスライダ45とは、それぞれリニアボールベアリングが装着されたスリーブ部42A、45Aを介してガイドバー76に摺動可能に支持され、軸線A方向に往復動可能になっている。
図3〜図5に示すように、PPスライダ42にはPP連結ピン42Bが突設され、DPスライダ45にはDP連結ピン45Bが突設されている。PP連結ピン42B及びDP連結ピン45Bは、一対のガイドバー76を含む平面に対して直交し、互いに相反する方向に突出している。PP連結ピン42BにはPPコンロッド81の一端が回転可能に連結されており、第1クランクピン73AにはPPコンロッド81の他端が回転可能に連結されている。これによりPPスライダ42はPPコンロッド81によってクランク軸73に連結される。DP連結ピン45BにはDPコンロッド82の一端が回転可能に連結されており、第2クランクピン73BにはDPコンロッド82の他端が回転可能に連結されている。これによりDPスライダ45はDPコンロッド82によってクランク軸73に連結される。このように、連結部材40、PPスライダ42、及びPPコンロッド81は、パワーピストン33とクランク軸73とを連結するPPリンク機構84をなし、DPロッド35、DPスライダ45、及びDPコンロッド82は、ディスプレーサピストン32とクランク軸73とを連結するDPリンク機構85をなす。
次に上述した構成によるスターリングエンジン1のサイクル動作について説明する。以下の説明では、ディスプレーサピストン32が上死点位置にある時のクランク角を0度とする。クランク角が0度のとき、パワーピストン33は上昇過程におけるストローク中間位置にあるように、第1クランクピン73A及び第2クランクピン73Bの位相が設定されている。
クランク角が0度のとき、低温室8Dの容積が最大となり、シリンダ室8A内の作動ガスは主に低温室8Dにあり、シリンダ部材3の低温部と熱交換して冷却される。これにより、シリンダ室8A内の作動ガスが収縮してパワーピストン33に負圧が作用し、パワーピストン33は上昇方向の駆動力を受ける。パワーピストン33が上昇すると、PPリンク機構84を介してパワーピストン33に連結されたクランク軸73が回転する。クランク軸73が回転すると、DPリンク機構85によってクランク軸73に連結されたディスプレーサピストン32が降下する。
ディスプレーサピストン32が下降すると、高温室8Cの容積が増大すると共に、低温室8Dの容積が縮小し、作動ガスが低温室8Dから再生器30を通過して高温室8Cに流れる。作動ガスは、再生器30を通過することによって、再生器30と熱交換し、温度が上昇する。
クランク角が90度となり、パワーピストン33が上死点に位置するときには、シリンダ室8A内の作動ガスは主に高温室8Cにあり、シリンダ部材3の高温部と熱交換して昇温される。これにより、シリンダ室8A内の作動ガスが膨張してパワーピストン33に正圧が作用し、パワーピストン33は下降方向の駆動力を受ける。パワーピストン33が下降すると、PPリンク機構84を介してパワーピストン33に連結されたクランク軸73が回転する。
クランク角が180度となり、ディスプレーサピストン32が下死点に到達すると、その後、ディスプレーサピストン32は上昇を開始する。これにより、高温室8Cの容積が減少すると共に、低温室8Dの容積が増加し、作動ガスは高温室8Cから再生器30を通過して低温室8Dに流れる。作動ガスは、再生器30を通過する際に、再生器30と熱交換して冷却される。
クランク角が270度となり、パワーピストン33が下死点に位置するときには、シリンダ室8A内の作動ガスは主に低温室8Dにあり、シリンダ部材3の低温部と熱交換して冷却される。これにより、シリンダ室8A内の作動ガスが収縮してパワーピストン33に負圧が作用し、パワーピストン33は上昇方向の駆動力を受ける。パワーピストン33が上昇すると、PPリンク機構84を介してパワーピストン33に連結されたクランク軸73が回転し、クランク角は360度(0度)に戻り、上記の行程を繰り返す。
以上のように、シリンダ室8Aの作動ガスが、温度上昇及び温度低下を繰り返し、膨張及び収縮を繰り返すことにより、クランク軸73が回転する。
本実施形態では、シリンダ部材3は、高温部から低温部にかけて漸減する温度勾配を有するように設定されるため、シリンダ部材3の高温部及び低温部が差を有する2値の温度に設定される場合に比べて、高温流体から受け取ることができる熱量が増加する。すなわち、熱交換器効率が向上する。本実施形態に係るスターリングエンジン1では、熱交換器効率を90%以上にすることができる。熱交換器効率が向上することによって、スターリングエンジン1のシステム効率が向上する。
本実施形態では、高温流体通路21をシリンダ部材3の外周部に軸線A方向に沿って形成し、高温流体を軸線A方向に流すようにしたため、シリンダ部材3に軸線A方向において高温部から低温部にかけて漸減する温度勾配を形成することができる。このように、高温流体通路21をシリンダ部材3の外周部に軸線A方向に沿って形成することによって、高温流体とシリンダ部材3との熱交換可能な範囲を長くし、熱交換効率を向上させることができる。また、シリンダ部材3との熱交換によって高温流体は高温流体通路21内を進むにつれて温度が低下するが、高温流体通路21内を進むにつれてシリンダ部材3の温度も低下するため、高温流体とシリンダ部材3とは効率よく熱交換を行うことができる。これにより、本実施形態に係るスターリングエンジン1では、高温流体通路21を流れる高温流体の出口温度を入口温度に対して大きく低下させることができる。
シリンダ部材3と高温流体との熱交換を促進するために設けられた第2フィン16は、軸線A方向において断続的に配置されているため、シリンダ部材3における軸線A方向への熱の伝導を阻害し、シリンダ部材3の軸線A方向における温度勾配が維持される。仮に、第2フィン16が軸線A方向に延在している場合には、第2フィン16を介して熱が軸線A方向に伝導し、軸線A方向における温度勾配の傾きが小さくなり、温度が平均化される虞がある。
再生器30は、軸線A方向において高温部(高温側ケース4の上端部に対応する部分)から低温部(低温側ケース5の上部5Aに対応する部分)にかけて漸減する温度勾配を有する。そのため、ディスプレーサピストン32の上昇に伴って高温室8Cから低温室8Dに流れる作動ガスは、最初に再生器30の最も温度が高い部分を通過し、その後、再生器30内を低温室8D側に進むに従って、温度が低い部分を通過する。一方、ディスプレーサピストン32の下降に伴って低温室8Dから高温室8Cに流れる作動ガスは、最初に再生器30の最も温度が低い部分を通過し、その後、再生器30内を高温室8C側に進むに従って、温度が高い部分を通過する。すなわち、再生器30は、対向流式の熱交換器と同様に機能し、作動ガスとの熱交換効率が高くなる。
再生器30の軸線A方向における温度勾配は、軸線A方向において温度勾配を有するシリンダ部材3(高温側ケース4及び低温側ケース5)との熱交換と、再生器30を軸線A方向に通過する作動ガスとの熱交換との少なくとも一方によって形成される。再生器30の軸線A方向における温度勾配は、再生器30の軸線A方向における長さが長いほど一定の傾きで形成されやすくなる。そのため、再生器30は、軸線A方向に長いほど好ましい。換言すると、再生器30は、軸線A方向に温度勾配が形成されるように、軸線A方向における長さが設定されている。
図7に、再生器30及び再生器30を通過する作動ガスの温度の経時変化のシミュレーション結果を示す。図7のx軸は、再生器30の位置を表し、再生器30を軸線A方向において30分割し、0を最も高温室8C側、30を最も低温室8D側として表している。このシミュレーションでは、再生器30をステンレス鋼の金属繊維から形成し、高温室8C内の作動ガスの温度を600℃、低温室8D内の作動ガスの温度を100℃、クランク軸73の回転速度を1000rpmとした。
図7では、実線が再生器温度を表し、1点鎖線が下り作動ガス温度(高温室8Cから低温室8Dに流れる作動ガスの温度)を表し、2点鎖線が上り作動ガス温度(低温室8Dから高温室8Cに流れる作動ガスの温度)を表す。図7(A)に示すように、初期値(0秒後)では、再生器温度は高温室8Cの作動ガス温度と、低温室8Dの作動ガス温度との中間に設定される。
図7(B)に示すように、スターリングエンジン1が作動し、10秒が経過すると、再生器30の高温室8C側部分は下り作動ガスと熱交換することによって温度が上昇し、再生器30の低温室8D側部分は上り作動ガスと熱交換することによって温度が低下する。下り作動ガス及び上り作動ガスは、再生器30と熱交換することによって、再生器30と同じ温度分布を有するようになる。なお、作動開始から10秒後の状態では、再生器30の軸線A方向における中央部は、未だ下り作動ガス及び上り作動ガスの影響を受けず、初期値と同様の温度に維持されている。
図7(C)に示すように、スターリングエンジン1が作動し、1分が経過すると、下り作動ガスとの熱交換によって温度が上昇する部分が再生器30の軸線A方向における中央部まで広がり、上り作動ガスとの熱交換によって温度が低下する部分が再生器30の軸線A方向における中央部まで広がる。これにより、再生器30の温度勾配は、全域にわたって概ね一定の傾きとなる。その後、スターリングエンジン1の作動時間が1分より増加しても、再生器30の温度分布は図7(C)の状態に維持されることが確認された。このように、下り作動ガス及び上り作動ガスを再生器30に軸線A方向に沿って交互に流通させることによって、再生器30に略一定の傾きを有する温度勾配を軸線A方向において形成することができる。
図7(C)に示すような収束状態に達するまでに要する時間は、再生器30の熱容量やクランク軸73の回転数、再生器30を構成する金属繊維の太さに依存する。
図8(A)は、従来のスターリングエンジンの各効率を表し、図8(B)は本実施形態に係るスターリングエンジン1と従来のスターリングエンジンのシステム効率の比較を表す。図8(A)では、従来のスターリングエンジンとして、高温部と低温部との間で断熱がなされ、低温部の温度が80℃に設定され、高温流体の温度が300℃に設定されたスターリングエンジンの効率を表している。x軸は、高温室における作動ガスの温度を表している。
図8(A)に示すように、高温室における作動ガスの温度が上昇すると、高温流体との温度差が小さくなり、熱交換器効率が低下する。熱交換器効率は、高温流体の入口温度と出口温度の差を入口温度で除した値であるため、高温室における作動ガスの温度が高温流体の入口温度(300℃)と等しくなると、作動ガスと高温流体との間で熱交換が行われなくなり、高温流体の入口温度と出口温度とが等しくなって熱交換器効率が0となる。
一方、理論カルノー効率及びカルノー効率は、高温室における作動ガスの温度上昇に応じて増加する。カルノー効率は、理論カルノー効率に所定の係数(ここでは、0.46)を掛けた値である。図8(A)に示すように、熱交換器効率とカルノー効率とを掛けたシステム効率は、高温室における作動ガスの温度が約170℃のときに最大となり、約4%となる。システム効率が最大となるときの熱交換器効率は、約45%である。なお、理論システム効率は、熱交換器効率と理論カルノー効率とを掛けた値である。
図8(B)に示すように、本実施形態に係るスターリングエンジン1は、従来のスターリングエンジンと比べて、システム効率が明らかに大きくなる。上述したように、本実施形態に係るスターリングエンジン1は、熱交換器効率を90%以上にまで高めることができるため、同じカルノーサイクルを利用してもシステム効率において大きな差が生じる。
以上のように構成したスターリングエンジン1は、例えば自動車に搭載され、内燃機関から排出される排気ガスを高温流体として利用するとよい。この場合、内燃機関の排気系を高温流体入口部21A及び高温流体出口部21Bに接続するとよい。クランク軸73は、発電機の回転軸に連結されるとよい。このように構成すると、本実施形態に係るスターリングエンジン1を用いたシステムは、排気ガスの熱エネルギーを電力に変換することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、再生器30を、軸線A方向において複数の環状部材に分割し、各環状部材を軸線A方向において互いに間隔をおいて配置するようにしてもよい。このようにすると、再生器30内における軸線A方向への熱の伝導が阻害されるため、再生器30に軸線A方向における温度勾配が形成され易くなる。
1…スターリングエンジン、3…シリンダ部材、4…高温側ケース、5…低温側ケース、6…クランクケース、7…蓋部材、8…内部空間、8A…シリンダ室、8B…クランク室、8C…高温室、8D…低温室、15…第1フィン、16…第2フィン、17…成形体、17A…谷部、17B…山部、17C…スリット、20…第1アウタシェル、21…高温流体通路、23…第3フィン、25…第2アウタシェル、26…低温流体通路、30…再生器、32…ディスプレーサピストン、33…パワーピストン、73…クランク軸、84…PPリンク機構、85…DPリンク機構、A…軸線

Claims (9)

  1. スターリングエンジンであって、
    軸線方向において高温部と低温部とを有するシリンダ部材と、
    前記シリンダ部材の内部に前記軸線方向に往復動可能に設けられ、前記シリンダ部材の内側面との間に空隙を形成するディスプレーサピストンと、
    前記シリンダ部材の内部における前記ディスプレーサピストンよりも前記低温部側に、前記軸線方向に往復動可能に配置されたパワーピストンと、
    前記ディスプレーサピストン及び前記パワーピストンと連結部材を介して連結されたクランク軸と
    前記シリンダ部材の内側面に沿って前記高温部から前記低温部にかけて設けられ、通気性を有すると共に前記シリンダ部材及び内部を通過するガスと熱交換可能な再生器と、
    前記シリンダ部材の前記低温部の外周側に設けられた低温流体通路とを有し、
    前記再生器は、前記シリンダ部材の径方向において前記シリンダ部材を介して前記低温流体通路と対向する部分を有し、
    前記シリンダ部材は、前記軸線方向において前記高温部側から前記低温部側にかけて漸減する温度勾配を有することを特徴とするスターリングエンジン。
  2. 前記シリンダ部材の外部に、前記シリンダ部材の外面に沿って前記軸線方向に前記高温部側から前記低温部側に高温流体を流す流体通路を更に有することを特徴とする請求項1に記載のスターリングエンジン。
  3. 前記シリンダ部材は、外面に前記軸線方向に断続的に配置された複数のフィンを有することを特徴とする請求項2に記載のスターリングエンジン。
  4. 前記フィンは、径方向内側に突出した複数の谷部と径方向外側に突出した複数の山部とを交互に有した筒状の成形体から構成され、前記谷部の径方向内側面において前記シリンダ部材の外周面に接触していることを特徴とする請求項3に記載のスターリングエンジン。
  5. 前記再生器は、前記軸線方向において前記低温部側から前記高温部側にかけて漸増する温度勾配を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載のスターリングエンジン。
  6. 前記再生器は筒形をなし、前記再生器の外側面が前記シリンダ部材の内側面に接触していることを特徴とする請求項5に記載のスターリングエンジン。
  7. 前記再生器は、金属繊維を筒形に成形したものであり、その外側面が前記シリンダ部材の内側面に溶接されていることを特徴とする請求項6に記載のスターリングエンジン。
  8. 前記再生器の内側面と前記ディスプレーサピストンの外側面との間に微小な隙間を有することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のスターリングエンジン。
  9. 前記再生器は、前記軸線方向において互いに間隔をおいて配置された複数の環状部材を含むことを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか1つの項に記載のスターリングエンジン。
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