JP4848058B1 - スターリングエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】供給される熱の損失が少なく、それにより高いエネルギー効率で動作するスターリングエンジンを提供する。
【解決手段】ディスプレーサシリンダ11と、ディスプレーサシリンダ11内を往復運動するピストンであって該ディスプレーサシリンダ11の内部を高温空間と該高温空間よりも温度が低い低温空間に画定する断熱材製のディスプレーサピストン12と、ディスプレーサピストン12のストローク内における前記ディスプレーサシリンダの壁の一部を構成し、前記高温空間側の該壁と前記低温空間側の該壁を断熱する断熱部材16と、前記高温空間と前記低温空間の間を、該高温空間側から順に加熱部、再生器及び冷却部を介して連通するガス移送路13と、前記低温空間と連通路17で連通するパワーピストン用シリンダ14と、前記パワーピストン用シリンダ内において所定の位相だけ遅れて往復運動するように該ディスプレーサピストンと連動するパワーピストン15とを備える。高温空間から低温空間に熱が流出することを断熱部材16により防止する。
【選択図】図5

Description

本発明はスターリングエンジンに関する。
スターリングエンジンは、シリンダ内の気体を外部から加熱及び冷却することにより、熱力学的な気体の膨張と収縮をピストンの往復運動(さらには回転運動)に換える外燃機関であり、効率良く熱エネルギーを運動エネルギーに変換する外燃機関として知られている(非特許文献1参照)。
スターリングエンジンは、発電機を接続することにより、発電機による発電と、加熱・冷却に伴う廃熱を利用する温水供給を共に行う、いわゆるコジェネレーションシステムに好適に用いることができる。また、スターリングエンジンの熱源には石油やガスだけではなく、太陽熱、地熱、温泉熱、又は薪、廃材若しくは生物由来の材料から生成されたバイオマス燃料等の燃焼熱等、様々なものを用いることができる。そのため、上記コジェネレーションシステムは、地震等の自然災害によって電力や特定の燃料(石油、ガス等)の供給ルートが断たれた時にも、その他の燃料を用いて稼働させることができ、それにより給電及び給湯を継続することができる。
図1に、従来のスターリングエンジン90の構成の一例を示す。このスターリングエンジン90は「γ型」と呼ばれるものであり、ディスプレーサシリンダ91と、ディスプレーサシリンダ91内を往復運動するディスプレーサピストン92と、パワーピストン用シリンダ94と、パワーピストン用シリンダ94内を往復運動するパワーピストン95を有する。ここで、パワーピストン95は、ディスプレーサピストン92よりも所定の位相差だけ遅れて往復運動するように、クランク軸96によりディスプレーサピストン92と連結されている。
また、ディスプレーサシリンダ91のうちディスプレーサピストン92の往復範囲よりもクランク軸96寄りの位置から分岐し、クーラ(冷却部)93C、再生器93RG及びヒータ(加熱部)93Hを通して、前記往復範囲よりもクランク軸96の反対側の位置でディスプレーサシリンダ91に接続されるガス移送路93が設けられている。ここで再生器93RGは、作動ガスがヒータ93H側からクーラ93C側に通過する際に該ガスの熱を回収し、その熱を、作動ガスがクーラ93C側からヒータ93H側に通過する際に該ガスに与えるものである。さらに、前記往復範囲よりもクランク軸96側のディスプレーサシリンダ91の空間は連通路97により、パワーピストン95の往復範囲よりも上側(クランク軸96の反対側)でパワーピストン用シリンダ94と連通している。これらディスプレーサシリンダ91、ガス移送路93、クーラ93C、再生器93RG、ヒータ93H及び連通路97、並びにこれらと連通しているパワーピストン用シリンダ94の上部の空間を「作動ガス空間」と呼ぶ。
ディスプレーサピストン92のクランク軸96側に連結された連結棒922の直動部には連結棒シール97Aが装着されている。これにより、ディスプレーサシリンダ91側の作動ガス空間と、クランク軸96が収容されたディスプレーサクランク室981との間の気密性が保たれている。また、パワーピストン95の外周にはピストンリング951が装着され、パワーピストン用シリンダ94の上部(すなわち作動ガス空間)と下部(クランク軸96が収容されたパワーピストンクランク室982)との気密性が保たれている。なお、パワーピストン95のクランク軸96側に連結された連結棒952は、ピン953によりパワーピストン95に対して揺動自在に連結されており、上述のようにピストンリング951により作動ガス空間との気密性が保たれているため、この連結棒952に関してはシールを設ける必要はない。
このスターリングエンジン90の動作を説明する。以下では、ディスプレーサシリンダ91のうち、ディスプレーサピストン92よりもクランク軸96側の空間を「低温空間L」と呼び、クランク軸96の反対側の空間を「高温空間H」と呼ぶ。まず、ディスプレーサピストン92が下方に、すなわち高温空間Hの体積を増加させ、低温空間Lの体積を減少させる方向に動くと、作動ガスが、再生器93RG及びヒータ93Hで加熱されて膨張し、ガス移送路93から高温空間Hに流入する。一部の作動ガスは、ピストン92とシリンダ91の間の隙間を通じて流動するが、高温空間Hにおける加熱により膨張する。この作動ガスの膨張は圧力上昇に換わり、連通路97を経てパワーピストン95の上部受圧部に伝わり、パワーピストン95を押し下げる。
ディスプレーサピストン92が上方に、すなわち高温空間Hの体積を減少させ、低温空間Lの体積を増加させる方向に動くと、高温の作動ガスが再生器93RGの蓄熱材に熱を渡し、クーラ93Cでさらに冷却されて収縮する。一部の作動ガスは、ピストン92とシリンダ91の間の隙間を通じて流動するが、低温空間Lにおける冷却のため収縮する。この作動ガスの収縮は圧力低下に換わり、連通路97を経てパワーピストン95を引き上げる。
ディスプレーサピストン92の往復運動は、パワーピストン95の往復運動がクランク軸96で回転運動に変換され、その回転運動が、所定の位相角になるようにクランク軸96に連結されたディスプレーサピストン92の往復運動に変換されることにより実現される。
社団法人日本機械学会 エンジンシステム部門 工学教育に用いるスターリングサイクル機器に関する研究会編、「スターリングサイクル・オンライン」、[online]、社団法人日本機械学会、[平成23年6月6日検索]、インターネット<URL:http://www.isec-info.org/jp/edu/>
上述のように、スターリングエンジンは、作動ガスの加熱、膨張、冷却、圧縮の行程における圧力変化をピストンの往復運動に換え、機械的な動力を取り出すエンジンである。動力変換効率の高い実用的なスターリングエンジンを実現するためには、作動ガス以外のエンジン構成部品を経由する熱流を極力遮断し、それにより作動ガスを経由する熱量を増加させることが課題となる。
上記課題を解決するために成された本発明に係るスターリングエンジンは、
a) ディスプレーサシリンダと、
b) 前記ディスプレーサシリンダ内を往復運動するピストンであって、該ディスプレーサシリンダの内部を高温空間と低温空間とを画定する、断熱性を有する材料から成るディスプレーサピストンと、
c) 前記ディスプレーサピストンのストローク内における前記ディスプレーサシリンダの壁の一部を構成し、前記高温空間側の壁と前記低温空間側の壁を断熱する断熱部材と、
d) 前記高温空間と前記低温空間の間を、該高温空間側から順に加熱部(ヒータ)、再生器及び冷却部(クーラ)を介して連通するガス移送路と、
e) 前記ディスプレーサシリンダと連通するディスプレーサクランク室内に収容され、前記ディスプレーサピストンに接続されると共に、軸端が外部に対して隔壁で密閉されたディスプレーサクランク軸と、
f) 前記低温空間と連通路で連通するパワーピストン用シリンダと、
g) 前記パワーピストン用シリンダ内において往復運動し、前記ディスプレーサクランク軸とは異なるパワーピストンクランク軸に接続されたパワーピストンと、
h) 前記パワーピストンの往復運動が前記ディスプレーサピストンの往復運動よりも所定の位相だけ遅れるように、前記ディスプレーサクランク軸の回転を前記隔壁の内外で伝達し、該回転を前記パワーピストンクランク軸の回転と連動させる非接触連動手段と
を備えることを特徴とする。
本発明に係るスターリングエンジンでは、ディスプレーサシリンダの壁面に、高温側と低温側を断熱する断熱部材が設けられていると共に、ディスプレーサピストンが断熱性を有する材料から成るため、ガス移送路から高温空間に流入する気体(作動ガス)に加熱手段によって与えられた熱がこれらのスターリングエンジンの構成部品を通して低温側に流出することを抑えることができる。これにより、作動ガスの加熱による膨張及び冷却による収縮の際のエネルギーの損失が抑えられ、スターリングエンジンの効率を向上させることができる。それと共に、低温空間側の温度上昇が抑えられることにより、低温空間側に設けられる軸受け等の可動部、シール等の密封部材、及び可動部やパワーピストン等において用いられる潤滑剤の温度が上昇することを防ぐことができる。
また、本発明に係るスターリングエンジンでは、ディスプレーサクランク軸の軸端が外部に対して隔壁で密閉されたディスプレーサクランク室及び前記隔壁を設けた部分における非接触連動手段を用いることにより、以下の理由でスターリングエンジンの効率が向上する。その理由の説明のために、まず、非接触連動手段の無い従来のスターリングエンジンにおける問題点を、前述の図1を用いて説明する。ディスプレーサピストン92とパワーピストン95の連動は、従来のスターリングエンジンにおいては、1本の軸の周りに所定の角度だけ向きが異なる2個のクランクを設け(クランク軸96)、一方のクランクにディスプレーサピストン92を、他方のクランクにパワーピストン95を接続することにより実現されている。但し、このようなクランク軸96を用いた場合には、クランク軸96を収容するディスプレーサクランク室981及びパワーピストンクランク室982を介して作動ガスがディスプレーサシリンダ91とパワーピストン用シリンダ94の間で流動すると、ディスプレーサ側での作動ガスの圧力の増加・減少が所期の通りにパワーピストンに伝わらなくなる。そこで、従来のスターリングエンジンでは、上述のようにディスプレーサピストン92側の連結棒922の直動部に連結棒シール97Aが設けられている。また、クランク室と外部を隔てる壁に設けられた、クランク軸96が貫通する貫通部に第1クランク軸シール97Bが設けられている。さらに、ディスプレーサクランク室981とパワーピストンクランク室982を仕切る壁に設けられた、クランク軸96が貫通する貫通部に第2クランク軸シール97Cが設けられている。しかし、これらのシールは、機械的な摩擦による損失を発生させる。さらに、これらのシールは、高温と作動ガス圧力にさらされるため、連続運転により劣化し、作動ガスの漏れによる効率低下を起こす原因となる。
そこで、本発明では、ディスプレーサ側のディスプレーサクランク室のクランク軸端を隔壁で密閉すると共に、非接触連動手段を用いてディスプレーサ側のディスプレーサクランク軸とパワーピストン側のパワーピストンクランク軸を連動させることにより、ディスプレーサクランク室とパワーピストンクランク室の間のガスの流動を遮断し、ディスプレーサ側での作動ガスの圧力の増加・減少が所期の通り連通路を通してパワーピストンに伝わるようにしている。その際、ディスプレーサシリンダとディスプレーサクランク室の間で作動ガスが流動しても、その作動ガスがパワーピストン側に達することがないため、ディスプレーサシリンダとディスプレーサクランク室を隔てるシールを設ける必要がない。また、ディスプレーサクランク室のクランク軸端の密閉及び非接触連動手段の使用により、ディスプレーサクランク室と外部を隔てる第1クランク軸シールやディスプレーサクランク室とパワーピストンクランク室を隔てる第2クランク軸シールを設ける必要もない。これらのシールが不要になることにより、機械的な摩擦による損失や作動ガスの漏れによる効率低下を防ぐことができる。
非接触連動手段には、例えば前記ディスプレーサクランク軸と前記パワーピストンクランク軸を磁気カップリングで連動させるものが用いられる。また、隔壁で内外に隔てられたディスプレーサクランク軸と外部回転軸を、内外に配置された磁気カップリングで連動させ、外部回転軸を歯車、チェーン、タイミングベルト等の機械的連結手段により連結し、それらとパワーピストンクランク軸を磁気カップリングで連結したものを用いることができる。この構成は、ディスプレーサクランク軸とパワーピストンクランク軸が離れている時に有効である。あるいは、非接触連動手段には、前記パワーピストンクランク軸と連結する発電機と、該発電機で発電された電力により回転し前記ディスプレーサクランク軸と連結するモータと、前記パワーピストンクランク軸の回転角を検出する位置検出器と、該位置検出器で検出されたパワーピストンクランク軸の回転角に応じて前記モータの回転を制御する制御部とを備えるものを用いることができる。
このような非接触連動手段を用いたスターリングエンジンでは、クランク室内やクランク室と低温空間の間に仕切り及びシール材を設けることなく、低温空間とパワーピストン用シリンダが連通路以外の経路により連通することが防止される。そのため、シール材の機械的摩擦の抵抗による効率の低下を防ぐことができる。
本発明に係るスターリングエンジンにおいて、前記加熱部と前記再生器の間、又は前記冷却部と前記再生器の間に第2断熱部材を備えることが望ましい。これにより、ガス移送路の壁を介して高温側から低温側に熱が流出することを抑えることができ、スターリングエンジンの効率が一層向上する。
パワーピストンの往復運動のうち、連通路の反対側に移動する際には、パワーピストン用シリンダのうち連通路の反対側(パワーピストンクランク室)で気体が圧縮され、圧力(背圧)が上昇する。この背圧は、パワーピストンの運動を妨げる方向に作用するため、スターリングエンジンの効率の低下に繋がる。そこで、本発明に係るスターリングエンジンにおいて、更に、
前記スターリングエンジンを2個有し、
該2個のスターリングエンジンのパワーピストンが(180±10)°位相になるよう前記パワーピストンクランク軸に結合され、
該2個のスターリングエンジンの前記パワーピストンクランク軸を収容するパワーピストンクランク室が空間的に連通している、
ことが望ましい。
この構成では、2個のパワーピストンの往復運動の向きが互いに逆方向になるため、パワーピストンクランク室の圧力変動を小さくし、背圧による機械損失を減少させることができる。この圧力変動は、2個のパワーピストンの位相差が180°の時に最小になる。実用上は、位相差が180°から10°程度ずれていても、十分にパワーピストンクランク室の圧力変動を小さくすることができる。また、このようなパワーピストンの位相差を有する2個1組のスターリングエンジンを更に複数組用いても、同様の効果を奏する。
本発明に係るスターリングエンジンによれば、ディスプレーサシリンダの壁面を通して高温側から低温側に熱が流出することを抑えることができ、それにより熱の利用効率が高まるため、スターリングエンジンの効率を高めることができる。
また、クランク軸端を隔壁で密閉されたディスプレーサクランク室及び非接触連動手段を用いることにより、ディスプレーサクランク室とパワーピストンクランク室が連通することが防止されるため、機械的直動部や回転部にシール材を設ける必要がない。そのため、シール材における機械的摩擦が生じず、スターリングエンジンの効率を高めることができる。
さらに、スターリングエンジンを2個1組で用いた上記構成を取る場合には、パワーピストンクランク室における背圧の変化を抑えることができるため、スターリングエンジンの効率をより高めることができる。
従来のスターリングエンジンの一例を示す概略構成図。 本発明に係るスターリングエンジンの一実施例を示す縦断面図。 本実施例のスターリングエンジンのB-B断面図。 本実施例のスターリングエンジンにおけるディスプレーサシリンダ及びガス移送路を含む部分の拡大断面図。 図4を更に拡大した図。 ヒータの構成を示す横断面図。 磁気カップリングによる非接触連動手段を用いたスターリングエンジンの実施例のB-B断面図。 発電機とモータの組み合わせによる非接触連動手段を用いたスターリングエンジンの実施例のB-B断面図。
図2〜図8を用いて、本発明に係るスターリングエンジンの実施例を説明する。
図2は本実施例のスターリングエンジン1の縦断面図、図3は図2に示したB-B面におけるスターリングエンジン1の断面図、図4は図2の部分拡大図である。また、図5は図4の一部をさらに拡大したものである。
スターリングエンジン1の構成を説明する。スターリングエンジン1は、ディスプレーサシリンダ11と、ディスプレーサシリンダ11内を往復運動するディスプレーサピストン12と、ガス移送路13と、パワーピストン用シリンダ14と、パワーピストン用シリンダ14内を往復運動するパワーピストン15を有する。本実施例のスターリングエンジン1は、これら各構成要素を1個ずつ備えたものを1個の構成単位として、2個の構成単位を1組として用いている(図3)。以下の説明では、2個の構成単位のうちの一方を第1エンジン10、他方を第2エンジン10Aと呼ぶ。第1エンジン10と第2エンジン10Aは同じ構成を有するため、ここではまず第1エンジン10の構成について説明し、次に第1エンジン10と第2エンジン10Aを組み合わせた構成を説明する。
ガス移送路13の一方の端はディスプレーサシリンダ11の下端に接続され、他方の端は後述のようにディスプレーサシリンダ11の上端に接続されている。後述のように、ディスプレーサシリンダ11内はディスプレーサピストン12よりも上側が高温空間Hとなり、下側が高温空間Hよりも温度が低い低温空間Lとなる。
ディスプレーサシリンダ11は、上側の高温空間壁111と下側の低温空間壁112の2つの壁に分割されており、それら高温空間壁111と低温空間壁112は、セラミックス製の断熱部材16により接続されている。断熱部材16のセラミックスには熱伝導率が低いジルコニア製のものを好適に用いることができる。断熱部材16と高温空間壁111及び低温空間壁112は琺瑯により接合されている。琺瑯法は接合部の気密性を保持するのに優れた接合方法である。
ディスプレーサピストン12の材料には、ジルコニア等の断熱性の優れたセラミックスを用いている。ディスプレーサピストン12のディスプレーサシリンダ11の内壁に対向する表面には、該表面を一周する溝が複数設けられて成るラビリンスシールが形成されている。本実施例におけるラビリンスシールは、ディスプレーサシリンダ11の内壁とディスプレーサピストン12の間の空間における作動ガスの流速を減少させ、それにより高温空間側と低温空間側の間の作動ガスの流動を抑える役割と共に、溝に入り込んだ作動ガスにより、ディスプレーサピストン12とディスプレーサシリンダ11の内壁との間を非接触状態にする役割を有する。
ガス移送路13は作動ガスを移送する流路である。ガス移送路13にはディスプレーサピストン12の下端側から順に冷却器131、再生器132及び加熱器133が設けられている。冷却器131はガスの流路の周囲に冷却水の流路を設けたものである。再生器132は熱容量の大きい金属の金網等を用いた蓄熱材をガス流路内に設けたものである。加熱器133は、断熱材製の断熱壁1330で覆われた加熱室1331内に作動ガスが通過する管1332を設け、その加熱室1331内を加熱するバーナ1333を設けたものである(図6)。バーナ1333には外部から空気を供給する吸気管1334が接続され、加熱室1331には外部への排気管1335が接続されている。吸気管1334と排気管1335は、吸気管1334を内側とする二重管になっており、排気管1335内の排気ガスが有する廃熱を吸気側のガスに伝え、該廃熱を再利用できるようになっている。管1332はディスプレーサシリンダ11の上端に接続されている。
本実施例では、冷却器131の外壁と再生器132の外壁の間にも、セラミックス製の断熱部材134を設けている。また、作動ガスの流路を確保しつつ、再生器132の蓄熱材が冷却器131に直接接触することを防ぐために、蓄熱材と冷却器131の間の作動ガスの流路中に、多孔質のセラミックスから成る断熱シート135を設けている。これら断熱部材134及び断熱壁1330はいずれも冷却器131と再生器132を断熱する第2断熱部材として機能する。また、再生器132と加熱器133の間は、加熱器133の断熱壁1330により断熱されている。この断熱壁1330は再生器132と加熱器133の間を断熱する第2断熱部材として機能する。
また、本実施例では、低温空間壁112はその周囲に冷却水を循環させる冷却水路1121を設けることにより冷却されている(図5)。一方、高温空間壁111は加熱室1331内に収容されることにより加熱されている(図4)
パワーピストン15の表面にはピストンリング151が設けられている。このピストンリング151により、連通路17側とパワーピストンクランク軸19側(後述のパワーピストンクランク室191側)の間での作動ガスの流通を遮断している。
連通路17には外部のガスボンベからのガス導入管171が接続されており、このガスボンベからディスプレーサシリンダ11内及びパワーピストン用シリンダ14のパワーピストン15よりも連通路17側の空間に作動ガスが導入・補充される。
ディスプレーサシリンダ11はその下端が連通路17によりパワーピストン用シリンダ14の上端と連通している。一方、ディスプレーサピストン12は連結棒185及びクランクアーム186を介してディスプレーサクランク軸18と連結されており、そのディスプレーサクランク軸18は後述の非接触連動手段を介してパワーピストンクランク軸19と連動する。なお、連結棒185とクランクアーム186はピンジョイント183で角度自在に結合されており、この結合部に軸受184が設けられている。そして、パワーピストンクランク軸19はパワーピストン15と連結されている。ディスプレーサクランク軸18は、外部に対して隔壁で密閉されたディスプレーサクランク室181内に収容されている。但し、ディスプレーサクランク室181とディスプレーサシリンダ11との間には、連結棒185に対する直動軸受182が配置されており、シール材等の密閉のための部材が設けられていない。そのため、ディスプレーサクランク室181とディスプレーサシリンダ11は、直動軸受182の狭い隙間を通して連通している。
次に、本実施例で用いる非接触連動手段について説明する。図3に示すように、ディスプレーサクランク軸18には第1内部磁気カップリング21が接続され、第1内部磁気カップリング21の周囲には非磁性体から成る密閉蓋211を隔てて第1外部磁気カップリング23が設けられている。密閉蓋211はディスプレーサクランク室181の隔壁の一部を構成している。第1外部磁気カップリング23は第1内部磁気カップリング21の回転に追随して回転するものであり、それ自体が外部回転軸として機能する。第1外部磁気カップリング及び第1内部磁気カップリングには公知のもの(例えば特開2001-099194号、特開2001-165189号、特開2011-043194号等を参照)を用いることができる。第1外部磁気カップリング23にはタイミングベルト25が接続されており、そのタイミングベルト25がプーリ26を介してパワーピストンクランク軸19に接続されている。なお、タイミングベルト25の代わりに歯車又はチェーンを用いることもできる。
本実施例ではディスプレーサクランク軸18とパワーピストンクランク軸19が非接触連動手段を介して連動するように設けられており、それら2つのクランク軸を直接接続する必要がない。そのため、ディスプレーサクランク軸18とパワーピストンクランク軸19の縦方向の位置をずらすことができる。これにより、ディスプレーサシリンダ11とパワーピストン用シリンダ14の縦方向の位置も、それらクランク軸の影響を受けることなく自由に設定することができる。そこで、本実施例ではディスプレーサシリンダ11の下端とパワーピストン用シリンダ14の上端をほぼ同じ高さとしている。これにより、連通路17の長さを短くすることができる。
次に、第1エンジン10と第2エンジン10Aを組み合わせた構成について説明する。以下では、第1エンジン10について説明した各構成要素と同じ第2エンジンの構成要素については、第1エンジンの構成要素に付した符号の後ろに「A」を付して示す。例えば、第2エンジン10Aのディスプレーサシリンダは、第1エンジンのディスプレーサシリンダの符号「11」の後ろに「A」を付して「ディスプレーサシリンダ11A」と呼ぶ。
第1エンジン10のパワーピストンクランク軸19と第2エンジン10Aのパワーピストンクランク軸19Aは、パワーピストン15とパワーピストン15Aが180°位相がずれて往復運動するように、オルダム接ぎ手192により互いに接続されている。パワーピストンクランク軸19とパワーピストンクランク軸19Aは共通のパワーピストンクランク室191に収容されている。パワーピストンクランク室191内には、第1エンジン10側と第2エンジン10A側の境界に隔壁が設けられているが、その隔壁に連通孔1911が設けられており、ガスの行き来が許容されている。また、オルダム継ぎ手の外周及びオルダム継ぎ手の両側に設けられた軸受の隙間からも、ガスは行き来可能である。
第1エンジン10のディスプレーサクランク室181と第2エンジン10Aのディスプレーサクランク室181Aは完全に隔壁により分離されており、両者の間でガスが行き来することは無い。また、各ディスプレーサクランク室181及び181Aは、ディスプレーサシリンダ11以外の外部空間と隔壁により密閉されている。一方、前述のように、ディスプレーサクランク室181とディスプレーサシリンダ11は、直動軸受182の狭い隙間を通して連通しており、シール材が設けられていない。これにより、連結棒の運動における機械的な損失を最小限に抑えている。ディスプレーサクランク室181Aとディスプレーサシリンダ11Aの境界も同様である。
次に、本実施例のスターリングエンジンの動作を説明する。ここでは説明の便宜上、特に明記する場合を除いて、第1エンジン10のみに着目する。ディスプレーサシリンダ11の高温空間H及び低温空間Lの体積は、ディスプレーサピストン12の上下運動により、一方が増加するときには他方が減少する関係にある。低温空間Lの体積の増加時には、ガス移送路13を通って再生器132及び冷却器131により冷却された作動ガスが低温空間Lに流入することにより、作動ガスが収縮し、ディスプレーサシリンダ11内の圧力が低下する。一方、高温空間Hの体積の増加時には、ガス移送路13を通って再生器132及び加熱器133により加熱された作動ガスが高温空間Hに流入することにより作動ガスが膨張し、ディスプレーサシリンダ11内の圧力が高まる。
このように生じる圧力変化は連通路17を経てパワーピストン用シリンダ14に伝わり、パワーピストン15を往復運動させる。すなわち、圧力が高まるとパワーピストン15が押し下げられ、圧力が低下するとパワーピストン15が引き上げられる。
そして、パワーピストン15の往復運動によりパワーピストンクランク軸19が回転し、プーリ、タイミングベルト25、第1外部磁気カップリング23及び第1内部磁気カップリング21を経てディスプレーサクランク軸18を所定の位相角で回転させることにより、ディスプレーサクランク軸18に連結されたディスプレーサピストン12が往復運動する。この往復運動が前述のように高温空間Hと低温空間Lの間における作動ガスの移動をもたらす。ここで位相角は、ディスプレーサシリンダ11の圧力変化がパワーピストン15の往復運動に同期するように設定される(通常約60°〜90°)。
本実施例のスターリングエンジン1は、高温空間壁111と低温空間壁112の間に断熱部材16が設けられていることにより、上記一連の動作の間に、高温空間から低温空間に、ディスプレーサシリンダを構成する部材を通して熱が流出することを抑えることができる。また、ディスプレーサピストン12に断熱性の優れたセラミックスを用いているため、ディスプレーサピストン12を通して高温空間から低温空間に熱が流出することも抑えられる。さらには、冷却器131の外壁と再生器132の外壁の間に設けられた第2断熱部材134や、再生器132の蓄熱材と冷却器131の間の作動ガスの流路中に設けられた断熱シート135により、ガス移送路13においても、それを構成する部材を通して高温側から低温側に熱が流出することが抑えられる。このように、本実施例のスターリングエンジン1では、それを構成する部材を経由する熱の流出を防止することにより、可能な限り作動ガスの熱量を増加(加熱時)又は減少(冷却時)させ、理想的なスターリングサイクルに近づける。これにより、エネルギーの変換効率を高めることが実現できる。それと共に、高温空間H以外の各部において使用されている軸受や磁気カップリング等の構成部品が熱により劣化することが防止される。
また、非接触連動手段を用いることで、ディスプレーサピストン12に接続されるディスプレーサクランク軸18とパワーピストン15に接続されるパワーピストンクランク軸19を分離している。これにより、ディスプレーサクランク軸18を収容するディスプレーサクランク室181とパワーピストンクランク軸19を収容するパワーピストンクランク室191は、互いに連通することがない。そのため、クランク室を通して作動ガスが移動することを防ぐことができる。その際、シール材を用いる必要がなく、シール材とクランク軸の摩擦による損失が発生することがない。
さらに、第1エンジン10のパワーピストンクランク軸19と第2エンジン10Aのパワーピストンクランク軸19Aが共通のパワーピストンクランク室191に収容されていること、及び第1エンジン10のパワーピストン15と第2エンジン10Aのパワーピストン15Aが180°位相がずれて運動することにより、パワーピストンクランク室191内において第1エンジン10側と第2エンジン10A側の間で連通孔1911等を通してガスが行き来し、背圧の変化を抑えることができる。なお、背圧の変化を抑える手段として、本実施例における180°位相差を用いた手法の他に、パワーピストンクランク室を大気開放することが考えられるが、この場合はパワーピストン15やパワーピストンクランク軸19の軸受で用いられる潤滑油が外部に漏洩して周囲が汚染されるという問題が発生するため、本実施例の方が望ましい。
次に、非接触連動手段の他の例を説明する。図7に、磁気カップリングを用いた非接触連動手段の他の例を示す。上記実施例(図3)ではディスプレーサクランク軸18において磁気カップリングを用いているが、それに加えて、この実施例ではパワーピストンクランク軸19においても磁気カップリングを用いている。具体的には、パワーピストンクランク軸19に第2内部磁気カップリング22が接続されており、第2内部磁気カップリング22の周囲には、非磁性体から成る第2密閉蓋221をを隔てて第2外部磁気カップリング24が設けられている。第1外部磁気カップリング23と第2外部磁気カップリング24は、機械的連結手段としてのタイミングベルト25で連結されている。このような構成により、ディスプレーサピストン12の往復運動は、ディスプレーサクランク軸18、第1内部磁気カップリング21、第1外部磁気カップリング23、タイミングベルト25、第2外部回転軸24、第2内部磁気カップリング22及びパワーピストンクランク軸19を介してパワーピストン15の往復運動と連動する。
なお、ディスプレーサクランク軸18の真横にパワーピストンクランク軸19を配置する場合には、ディスプレーサクランク軸18とパワーピストンクランク軸19を直接磁気カップリングで接続することもできる。
図8に、発電機31とモータ33を用いた非接触連動手段の例を示す。この例では、パワーピストンクランク軸19に、発電機31、及び発電機31の回転角位置を検出する発電機側回転角位置検出器32が接続されている。また、ディスプレーサクランク軸18に、モータ33、及びモータ33の回転角位置を検出するモータ側回転角位置検出器34が接続されている。なお、モータ33及びモータ側回転角位置検出器34は第1エンジン10及び第2エンジン10Aの双方に1組ずつ設けられているのに対して、発電機31及び発電機側回転角位置検出器32はスターリングエンジン1全体で1組のみ設けられている。この非接触連動手段では、第1エンジン10のモータ33の回転角位置が所定の位相角になるように、発電機側回転角位置検出器32の信号を基準としてモータ側回転角位置検出器34の信号と比較しつつ、モータ33を回転制御する。第2エンジン10Aにおいても同様である。このようなモータの回転制御により、ディスプレーサクランク軸18とパワーピストンクランク軸19の回転が連動し、ディスプレーサピストン12の往復運動とパワーピストン15の往復運動が連動する。この発電機31は非接触連動手段の一部として機能すると共に、コジェネレーションシステム等において外部に電力を供給する役割を有する。
本発明のスターリングエンジンは上記の実施例には限定されない。例えば、上記実施例ではディスプレーサピストン12とパワーピストン15は、ディスプレーサクランク軸18、非接触連動手段及びパワーピストンクランク軸19を介して接続されているが、1本のクランク軸(例えば図1に示した従来のスターリングエンジンで用いられているクランク軸96)で接続してもよい。また、ここまではディスプレーサピストンとパワーピストンが互いに別のシリンダ内で往復運動する、γ形と呼ばれるスターリングエンジンを例に説明したが、ディスプレーサピストンとパワーピストンが1つのシリンダを共有するβ形のスターリングエンジン(非特許文献1参照)においても、上記実施例と同様の断熱部材や非接触連動手段を用いることができる。
本実施例では、背圧の時間変化を抑えるために、2組のパワーピストン15及び15Aは180°ずれて往復運動するようにパワーピストンクランク軸19により接続したが、この位相差が180°から多少(±10°程度)ずれたとしても十分に背圧の時間変化を抑えることができる。また、上記構成要素は2個1組のみを用いるとは限られず、複数組(構成要素は偶数個)としても同様の効果を奏する。あるいは、上記構成要素を1組のみ用いることも、構成を単純化できるという点で有効である。
1、90…スターリングエンジン
10…第1エンジン
10A…第2エンジン
11、11A、91…ディスプレーサシリンダ
111、111A…高温空間壁
112、112A…低温空間壁
1121…冷却水路
12、12A、92…ディスプレーサピストン
13、93…ガス移送路
131、93C…冷却器(クーラ)
132、93RG…再生器
133、93H…加熱器(ヒータ)
1330…断熱壁
1331…加熱室
1332…管
1333…バーナ
1334…吸気管
1335…排気管
134…第2断熱部材
135…断熱シート
14、14A、94…パワーピストン用シリンダ
15、15A、95…パワーピストン
151、951…ピストンリング
16、16A…断熱部材
17、97…連通路
171…ガス導入管
18、18A…ディスプレーサクランク軸
181、181A、981…ディスプレーサクランク室
181A…ディスプレーサクランク室
182…直動軸受
183…ピンジョイント
184…軸受
185、922、952…連結棒
186…クランクアーム
19、19A…パワーピストンクランク軸
191、982…パワーピストンクランク室
1911…連通孔
192…オルダム接ぎ手
21、21A…第1内部磁気カップリング
211、211A…密閉蓋
22…第2内部磁気カップリング
221、221A…第2密閉蓋
23、23A…第1外部磁気カップリング(第1外部回転軸)
24、24A…第2外部磁気カップリング(第2外部回転軸)
25…タイミングベルト
26…プーリ
31…発電機
32…発電機側回転角位置検出器
33、33A…モータ
34、34A…モータ側回転角位置検出器
97A…連結棒シール
97B…第1クランク軸シール
97C…第2クランク軸シール

Claims (8)

  1. a) ディスプレーサシリンダと、
    b) 前記ディスプレーサシリンダ内を往復運動するピストンであって、該ディスプレーサシリンダの内部を高温空間と低温空間とを画定する、断熱性を有する材料から成るディスプレーサピストンと、
    c) 前記ディスプレーサピストンのストローク内における前記ディスプレーサシリンダの壁の一部を構成し、前記高温空間側の壁と前記低温空間側の壁を断熱する断熱部材と、
    d) 前記高温空間と前記低温空間の間を、該高温空間側から順に加熱部(ヒータ)、再生器及び冷却部(クーラ)を介して連通するガス移送路と、
    e) 前記ディスプレーサシリンダと連通するディスプレーサクランク室内に収容され、前記ディスプレーサピストンに接続されると共に、軸端が外部に対して隔壁で密閉されたディスプレーサクランク軸と、
    f) 前記低温空間と連通路で連通するパワーピストン用シリンダと、
    g) 前記パワーピストン用シリンダ内において往復運動し、前記ディスプレーサクランク軸とは異なるパワーピストンクランク軸に接続されたパワーピストンと、
    h) 前記パワーピストンの往復運動が前記ディスプレーサピストンの往復運動よりも所定の位相だけ遅れるように、前記ディスプレーサクランク軸の回転を前記隔壁の内外で伝達し、該回転を前記パワーピストンクランク軸の回転と連動させる非接触連動手段と
    を備えることを特徴とするスターリングエンジン。
  2. 前記加熱部と前記再生器の間、又は前記冷却部と前記再生器の間の前記ガス移送路の壁の一部を構成する第2断熱部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のスターリングエンジン。
  3. 前記高温空間側の前記ディスプレーサシリンダの壁と前記断熱部材、又は前記低温空間側の前記ディスプレーサシリンダの壁と前記断熱部材を琺瑯により接合することを特徴とする請求項1又は2に記載のスターリングエンジン。
  4. 前記非接触連動手段が前記ディスプレーサクランク軸と前記パワーピストンクランク軸を磁気カップリングで連動させるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスターリングエンジン。
  5. 前記非接触連動手段が、機械的連結手段により連結された第1外部回転軸及び第2外部回転軸と、前記ディスプレーサクランク軸と該第1外部回転軸を連動させる第1磁気カップリングと、前記パワーピストンクランク軸と該第2外部回転軸を連動させる第2磁気カップリングを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスターリングエンジン。
  6. 前記非接触連動手段が、前記パワーピストンクランク軸と連結する発電機と、該発電機で発電された電力により回転し前記ディスプレーサクランク軸と連結するモータと、前記パワーピストンクランク軸の回転角を検出する位置検出器と、該位置検出器で検出されたパワーピストンクランク軸の回転角に応じて前記モータの回転を制御する制御部とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスターリングエンジン。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のスターリングエンジンを2個有し、
    2個のパワーピストンが(180±10)°の位相差をもって往復運動するように、2個の前記パワーピストンクランク軸が連動し、
    各組の前記パワーピストンクランク軸が共通のクランク室に収容されている
    ことを特徴とするスターリングエンジン。
  8. 前記2個1組のスターリングエンジンをさらに複数組有することを特徴とする請求項7に記載のスターリングエンジン。
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