JP2008075464A - 温度制御液冷式の蓄熱型車両用スターリングエンジン - Google Patents
温度制御液冷式の蓄熱型車両用スターリングエンジン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008075464A JP2008075464A JP2006252684A JP2006252684A JP2008075464A JP 2008075464 A JP2008075464 A JP 2008075464A JP 2006252684 A JP2006252684 A JP 2006252684A JP 2006252684 A JP2006252684 A JP 2006252684A JP 2008075464 A JP2008075464 A JP 2008075464A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stirling engine
- cooling medium
- vehicle
- cooling
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
【解決手段】車両を駆動するスターリングエンジンは2個のピストンを備えており、運転状態変更装置として、ピストン1及びピストン2の相対的な位相を変更する位相差変更機構6が設置される。また、エンジンの加熱部12には蓄熱器5が配置され、冷却部22には放熱器22Bと伝熱部温度検出器及び冷却媒体温度検出器とを備えた冷却媒体の循環回路が形成されている。車両の制動時には、位相差変更機構6によりスターリングエンジンの運転状態を切換えてヒートポンプとして作動させ、制動時の車両の運動エネルギを温度差エネルギとして蓄熱器5と冷却媒体とに蓄積し、その後の走行時に利用する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に搭載したスターリングエンジンにおいて、車両の通常走行時には熱効率の高い状態でエンジンを作動させ、制動時には、車両の運動エネルギを効率的に吸収してこれを蓄積し再加速時の利用を図るとともに、エンジンブレーキの制動効果を増大させることを課題とする。
「車両に搭載され、これを駆動するスターリングエンジンであって、
前記スターリングエンジンは、作動流体を加熱する加熱部と作動流体を冷却する冷却部とを備え、さらに、
前記スターリングエンジンは運転状態変更装置を備え、前記加熱部には蓄熱器が配置されるとともに、前記冷却部には、冷却媒体を循環するポンプ及び冷却媒体の熱を大気に放熱する放熱器を備えた循環回路が形成され、
前記循環回路には、作動流体と冷却媒体との伝熱部の温度を検出する伝熱部温度検出器及び冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度検出器が設置されており、
前記運転状態変更装置は、前記車両の通常運転時には前記スターリングエンジンをエンジン運転とするとともに、前記車両の制動時には前記スターリングエンジンをヒートポンプ運転に切換え、かつ、前記冷却媒体は、前記伝熱部温度検出器で検出された温度が前記冷却媒体温度検出器で検出された温度よりも高いときには、前記放熱器に循環され、低いときには、前記放熱器への循環が阻止されるよう構成された」
ことを特徴とするスターリングエンジンとなっている。
このように、本発明においては、車両の運動エネルギは、加熱部の蓄熱器と冷却部の冷却媒体とに温度差エネルギとして蓄積する形で回生される。
冷却媒体として水等を用いた場合、スターリングエンジンのヒートポンプ運転時に循環回路のポンプを停止すると、作動流体と冷却媒体との伝熱部等では滞留した冷却媒体が局所的に非常に低温となり、冷却媒体が凍結する虞れがある。請求項3の発明のように、ヒートポンプ運転時にポンプを停止することなく冷却媒体をバイパス通路を通過させて循環したときは、全体の温度が均一となり局所的な過冷却に伴う凍結を防止できる。
この実施例では、冷却空間21内の作動流体を冷却するため、容積の大きい液冷タンク部22Cが設けられるとともに、冷却空間21のシリンダには液冷ジャケット22Dが形成してあり、冷却媒体は、ポンプ22Aにより液冷タンク部22Cと液冷ジャケット22Dとに圧送され、作動流体を冷却した後放熱器22Bに循環する。循環回路の途中にはバルブ22Eが配置されている。
車両の通常走行時においては、スターリングエンジンは車両を駆動するエンジンとして作動する。ピストン1及びピストン2の間の位相差は、位相差変更機構6によってエンジンとしての作動に最適の略90°に設定される。すなわち、エンジンサイクルの作動状態では、冷却空間21の容積が加熱空間11の容積変化よりも90°遅れた位相で変化するように設定される。加熱空間11と冷却空間21で構成される作動室内の作動流体は、作動室の容積変化に応じて両方の空間を移動しながら状態変化を繰り返すスターリングサイクルを行う。これにより、加熱部12からの熱が動力に変換され、クランク軸23から車両の駆動輪が回転駆動されることとなる。エンジンとして作動させるときは、図4に示すとおり、位相差を90°よりも小さくすると、スターリングエンジンの出力が減少する。したがって、位相差変更機構6により、スターリングエンジンの出力を制御することが可能であって、位相を調整する制御は、加熱部12に供給する燃料量を調整するものと比べ、応答性の優れた制御が実現できる。
11 加熱空間
12 加熱部
13 クランク軸
2 ピストン(圧縮側ピストン)
21 冷却空間
22 冷却部
22A ポンプ
22B 放熱器
22C 液冷タンク部
22D 液冷ジャケット
22E バルブ
22F バイパス通路
22G 3方弁
S1 伝熱部温度検出器
S2 冷却媒体温度検出器
23 クランク軸
3 連通路
5 蓄熱器
6 位相差変更機構
62 リング体
63A、63B 傘歯車
7 逆転可能伝動装置
Claims (4)
- 車両に搭載され、これを駆動するスターリングエンジンであって、
前記スターリングエンジンは、作動流体を加熱する加熱部と作動流体を冷却する冷却部とを備え、さらに、
前記スターリングエンジンは運転状態変更装置を備え、前記加熱部には蓄熱器が配置されるとともに、前記冷却部には、冷却媒体を循環するポンプ及び冷却媒体の熱を大気に放熱する放熱器を備えた循環回路が形成され、
前記循環回路には、作動流体と冷却媒体との伝熱部の温度を検出する伝熱部温度検出器及び冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度検出器が設置されており、
前記運転状態変更装置は、前記車両の通常運転時には前記スターリングエンジンをエンジン運転とするとともに、前記車両の制動時には前記スターリングエンジンをヒートポンプ運転に切換え、かつ、前記冷却媒体は、前記伝熱部温度検出器で検出された温度が前記冷却媒体温度検出器で検出された温度よりも高いときには、前記放熱器に循環され、低いときには、前記放熱器への循環が阻止されるよう構成されたことを特徴とするスターリングエンジン。 - 前記循環回路にはバルブが設置されており、前記放熱器への循環を阻止するときは、前記ポンプを停止するとともに前記バルブを閉鎖する請求項1に記載のスターリングエンジン。
- 前記循環回路には、前記放熱器をバイパスするバイパス通路及び3方弁が設置されており、前記放熱器への循環を阻止するときは、冷却媒体を前記バイパス通路に流すよう前記3方弁を切換える請求項1に記載のスターリングエンジン。
- 前記スターリングエンジンは、前記加熱部が設置されたシリンダ及び前記冷却部が設置されたシリンダを有し、それぞれのシリンダ内にはピストンが配置され、かつ、互いに連通されて作動流体が封入されており、前記冷却部が設置されたシリンダには、前記循環回路の冷却媒体が供給される液冷ジャケットが形成されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスターリングエンジン。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006252684A JP4765862B2 (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | 温度制御液冷式の蓄熱型車両用スターリングエンジン |
PCT/JP2007/068478 WO2008035788A1 (fr) | 2006-09-19 | 2007-09-14 | Moteur stirling pour véhicule |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006252684A JP4765862B2 (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | 温度制御液冷式の蓄熱型車両用スターリングエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008075464A true JP2008075464A (ja) | 2008-04-03 |
JP4765862B2 JP4765862B2 (ja) | 2011-09-07 |
Family
ID=39347806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006252684A Expired - Fee Related JP4765862B2 (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | 温度制御液冷式の蓄熱型車両用スターリングエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4765862B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2239448A1 (de) * | 2009-03-31 | 2010-10-13 | Walter Hamberger | Fahrzeug mit einer Verbrennungskraftmaschine und einer deren Abwärme nutzenden Wärmekraftmaschine als Antriebe |
JP4848058B1 (ja) * | 2011-07-15 | 2011-12-28 | 亮 渡邉 | スターリングエンジン |
WO2012137287A1 (ja) * | 2011-04-04 | 2012-10-11 | トヨタ自動車株式会社 | スターリングエンジンの出力制御装置 |
JP2013238149A (ja) * | 2012-05-14 | 2013-11-28 | Toyota Motor Corp | スターリングエンジン |
CN108757214A (zh) * | 2018-07-03 | 2018-11-06 | 中国船舶重工集团公司第七〇九研究所 | 一种基于燃气轮机与废气再利用的斯特林发动机联产系统 |
GB2544977B (en) * | 2015-12-01 | 2022-03-02 | Bin Ahmad Othman | Imperfect perpetual motion heat engines |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3095842A1 (fr) | 2019-05-10 | 2020-11-13 | Psa Automobiles Sa | Dispositif de production d’energies pour vehicule |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51121618A (en) * | 1975-04-01 | 1976-10-25 | Philips Nv | Heat gas reciprocating engine |
JPH07233758A (ja) * | 1994-02-23 | 1995-09-05 | Unyusho Senpaku Gijutsu Kenkyusho | 位相差可変機構付スターリング機関 |
-
2006
- 2006-09-19 JP JP2006252684A patent/JP4765862B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51121618A (en) * | 1975-04-01 | 1976-10-25 | Philips Nv | Heat gas reciprocating engine |
JPH07233758A (ja) * | 1994-02-23 | 1995-09-05 | Unyusho Senpaku Gijutsu Kenkyusho | 位相差可変機構付スターリング機関 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2239448A1 (de) * | 2009-03-31 | 2010-10-13 | Walter Hamberger | Fahrzeug mit einer Verbrennungskraftmaschine und einer deren Abwärme nutzenden Wärmekraftmaschine als Antriebe |
WO2012137287A1 (ja) * | 2011-04-04 | 2012-10-11 | トヨタ自動車株式会社 | スターリングエンジンの出力制御装置 |
JP4848058B1 (ja) * | 2011-07-15 | 2011-12-28 | 亮 渡邉 | スターリングエンジン |
JP2013238149A (ja) * | 2012-05-14 | 2013-11-28 | Toyota Motor Corp | スターリングエンジン |
GB2544977B (en) * | 2015-12-01 | 2022-03-02 | Bin Ahmad Othman | Imperfect perpetual motion heat engines |
CN108757214A (zh) * | 2018-07-03 | 2018-11-06 | 中国船舶重工集团公司第七〇九研究所 | 一种基于燃气轮机与废气再利用的斯特林发动机联产系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4765862B2 (ja) | 2011-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4756356B2 (ja) | 車両用スターリングエンジン | |
JP4765862B2 (ja) | 温度制御液冷式の蓄熱型車両用スターリングエンジン | |
JP4633087B2 (ja) | 液圧ハイブリッド車両 | |
US10094246B2 (en) | Waste heat recovery for power generation and engine warm up | |
WO2008035788A1 (fr) | Moteur stirling pour véhicule | |
EP2686183B1 (en) | Arrangement for converting thermal energy to mechanical energy in a vehicle | |
CN101413407B (zh) | 超临界有机朗肯双循环废热回收系统 | |
US20120186775A1 (en) | Cooling system | |
KR102466878B1 (ko) | 파워트레인 폐열 회수를 위한 시스템 및 방법 | |
JPH02103350A (ja) | 自動車の廃熱を利用した冷・暖房兼用動力発生装置 | |
JP2004332665A (ja) | 燃焼機関およびスターリング機関を備える動力装置 | |
JP2011524955A (ja) | 再循環ガス回路を備える自動車およびそれを実施するための方法 | |
JPWO2011122294A1 (ja) | 廃熱回生システム | |
EA030098B1 (ru) | Пневматический двигатель с включенной активной зоной и с автоматическим расширением | |
JP4765861B2 (ja) | 車両用スターリングエンジン | |
US20130305703A1 (en) | Integrated Heat and Stirling Engine | |
JP6635771B2 (ja) | 廃熱回収システムの回収動力伝達装置 | |
CN104718401B (zh) | 尤其用于致动传动系统的液压系统 | |
JP2008133776A (ja) | 排熱回収装置 | |
RU2189323C2 (ru) | Пневматический привод транспортного средства | |
US12078087B2 (en) | Efficiency and comfort system for motorized vehicles | |
JP5375514B2 (ja) | 車両用蒸気エンジン | |
CN101526284A (zh) | 内燃机余能回收与空调系统 | |
JP5299330B2 (ja) | エンジンの吸気温度制御装置 | |
EP4314673A1 (en) | An efficiency and comfort system for motorized vehicles |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090820 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100806 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110517 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110530 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |