JP6105968B2 - ヘッドセット送受話器 - Google Patents
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Description
(ヘッドセット送受話器の外観)
図1Aは、ヘッドセット本体部を充電器にセットした状態のヘッドセット送受話器の外観を示す上方斜視図である。図1Aに示すように、ヘッドセット送受話器1は、ヘッドセット本体部2、充電器5を有する。ヘッドセット本体部2と充電器5は、互いに分離および合一が可能である。図1Aは、ヘッドセット本体部2と充電器5が合一した状態を示す。
図2Aは、ヘッドセット本体部の外観を示す上方平面図である。図2Aに示す「A」方向を示す矢印、「B」方向を示す矢印、「C」方向を示す矢印は、それぞれ「上方向」、「右方向」、「左方向」を指すとする。図2Aでは、リテーナ機構部26が、図2Aに向かって本体部21の左側、すなわち「C」側に取り付けられた状態を示す。「A」〜「C」の各矢印は、以後の説明で用いる。図2Bは、ヘッドセット本体部の外観を示す上方斜視図である。図2Bは、図2Aに示すヘッドセット本体部2を「C」側からみた斜視図である。なお、図2Aにおける「R」は、リテーナ機構部26の縦方向の長さを示す。
図3Aは、イヤーフック収納時のヘッドセット本体部の上方図である。図3Aは、ヘッドセット本体部2を、図2A〜図2Dに示す「A」方向から見た図である。図2Aに示すように、リテーナ機構部26は、取付ガイド24aを介して回動部24と接続される。取付ガイド24aは、回動部24の外周方向に対して所定角度をなすように、回動部24に設けられる。これにより、イヤーフック25が、回動部24からオフセットして取り付けられる。取付ガイド24aは、リテーナ機構部26の縦方向の長さ「R」(図2A参照)とほぼ同一の長さで図3Aに示すような「Y」字状の断面が続くものである。ここで、取付ガイド24aの断面が略「Y」字状であるのは、取付ガイド24aの「Y」の二股の先端部分が、リテーナ機構部26の後述の取付ガイド溝26aを押し開く方向に力を及ぼすことで、取付ガイド24aおよび取付ガイド溝26aの接合をより強固にするためである。なお、取付ガイド24aは、断面形状が略「Y」字状に限らず、取付ガイド溝26aとの接合を強固にする形状であれば、いずれの形状でもよい。
図4Aは、イヤーフックにリテーナ機構部を取り付ける構造を示す図である。図4Bは、イヤーフックの外観を示す平面図である。図4Aおよび図4Bに示すように、イヤーフック25の一端には、リテーナ機構部26の挿入孔26bへ挿入するための挿入部25aが設けられる。イヤーフック25は、挿入部25aがリテーナ機構部26の挿入孔26bへ挿入された状態で、リテーナ機構部26の挿入孔26bの反対側からバネを介挿してネジ38によりネジ止めされる。ネジ38は、挿入部25aに設けられた後述の雌ネジ孔25bに螺入されることにより、挿入部25aに固定される。このようにしてイヤーフック25にリテーナ機構部26を取り付けることにより、イヤーフック25は、リテーナ機構部26に対して回転できる。
図5Aは、充電器の外観を示す上方平面図である。図5Aに示すように、充電器5は、平行な2本の凹状の溝部52および溝部53を有する。また、充電器5は、溝部52の一端に延設される凹部52aを有する。また、充電器5は、溝部53の一端に延設される凹部53aを有する。また、充電器5は、充電端子54aおよびスイッチ端子54bを有する。凹部52aは、充電端子54aおよびスイッチ端子54bを挟む領域外へ向かう方向へ溝部52から延伸して溝部52それぞれとともに略L字状を形成する。同様に、凹部53aは、充電端子54aおよびスイッチ端子54bを挟む領域外へ向かう方向へ溝部53から延伸して溝部53それぞれとともに略L字状を形成する。
図6Aは、ヘッドセット本体部を充電器から取り外した場合の縦断面図である。図6Bは、ヘッドセット本体部を充電器に着装した場合の縦断面図である。図6Aおよび図6Bは、ヘッドセット本体部2および充電器5の、図1Aに示すL−Lの鎖線に沿った縦断面図である。図6Aおよび図6Bに示すように、ヘッドセット本体部2の内部には、ガイド部28およびガイド部29が外部に位置する部分に、磁性体部材31を有する。磁性体部材31は、常磁性体部材の磁力線により磁化して常磁性体部材に磁力吸引される金属類である。例えば、磁性体部材31は、鉄片である。そして、図6Aおよび図6Bに示すように、磁性体部材31は、充電器5の方向へ突起部分が向かう略L字の縦断面となる立体形状をしている。
図7Aは、ヘッドセット本体部が充電器から離れている場合に働く磁力の概要を示す図である。図7Aの上方の図と下方の図で比較して示すように、充電器5へ向かう方向への縦断面が矩形の立体形状である磁性体部材31dに比べ、磁性体部材31は、常磁性体部材56側の角部を切り欠くことにより重心位置が図7Aに向かって左にずれる。このため、磁性体部材31が常磁性体部材56へ磁力吸引される力のベクトルの向きが、水平方向とのずれの角度が小さくなる方向になる。すなわち、磁性体部材31が常磁性体部材56へ磁力吸引される力のベクトルの水平方向の成分が大きくなる。このため、磁性体部材31が常磁性体部材56へ磁力吸引される力の向きと大きさが、磁性体部材31を常磁性体部材56へ、水平方向に近付ける作用を発揮する理想的な向きとなる。これは、磁性体部材31を含むヘッドセット本体部2および常磁性体部材56を含む充電器5、磁性体部材31、常磁性体部材56の位置関係の相互作用としてみると、最初は、ヘッドセット本体部2および充電器5が互いにすり合うようにして、横方向にスライドしながら近付いていくように、磁力吸引の力の水平方向の成分が大きいことが重要だからである。
図8Aは、ヘッドセット本体部の機能構成を示すブロック図である。図8Aに示すように、ヘッドセット本体部2は、アンテナ201、増幅部202、コントローラ203、オーディオコーディック部204、充電制御DC/DCコンバータ205、バッテリ206、LED(Light Emission Diode)207、スピーカ23、マイク27、充電端子30a、スイッチ端子30bを有する。
図8Bは、充電器の機能構成を示すブロック図である。図8Bに示すように、充電器5は、ロードスイッチ501、DC/DCコンバータ502、コントローラ503、増幅部504、アンテナ505、USBケーブル51、充電端子54a、スイッチ端子54b、電源スイッチ55を有する。
図9Aは、ヘッドセット本体部における電源制御処理(その1)を示すフローチャートである。図9Aに示す電源制御処理(その1)は、前述した電源制御処理プログラムにより実現される処理の一つである。電源制御処理(その1)は、所定の周期で起動、実行される。電源制御処理(その1)の概要は、次のとおりである。すなわち、通話中にバッテリの容量が減少し電圧が既定値(閾値1)まで低下した場合、ローバッテリとして検出して、USB経由でHID(Human Interface Device)のイベントとしてコンピュータへ通知する。この通知をコンピュータ上で動作する通話アプリケーションが検知し、コンピュータの画面にローバッテリの警告ポップアップを表示する。そして、ローバッテリの警告発生後、さらにバッテリの容量が減少し電圧が既定値(閾値2)まで低下した場合、ヘッドセット本体部2の電源がオフになる。なお、閾値1>閾値2である。そして、ローバッテリ状態の時に限り、充電器5とヘッドセット本体部2を接続しても、ヘッドセット本体部2の電源をオフにしない。よって、充電器5を接続して充電しながら通話を継続することが可能となる、というものである。
図9Bは、ヘッドセット本体部における電源制御処理(その2)を示すフローチャートである。図9Bに示す電源制御処理(その2)は、前述した電源制御処理プログラムにより実現される処理の一つである。電源制御処理(その2)は、所定の周期で起動、実行される。電源制御処理(その2)の概要は、通話切断後、ヘッドセット本体部2が充電器5に戻されない状態(外れたままの状態)が所定時間(例えば3分)以上続くと、バッテリの浪費を防止するために自動的にヘッドセット本体部2の電源がオフになるというものである。
図9Cは、ヘッドセット本体部における電源制御処理(その3)を示すフローチャートである。図9Cに示す電源制御処理(その3)は、前述した電源制御処理プログラムにより実現される処理の一つである。電源制御処理(その3)は、所定の周期で起動、実行される。電源制御処理(その3)の概要は、通話中に近距離無線通信のリンクが切断された状態が所定時間(例えば1分)以上続くと、バッテリの消費を防止するために、自動的にヘッドセット本体部2の電源がオフになるというものである。
図10Aは、ヘッドセット本体部を左耳介に懸架した場合の態様を示す図である。また、図10Bは、ヘッドセット本体部を右耳介に懸架した場合の態様を示す図である。図10Aに示す態様では、図3Eおよび図3Fに示すように、イヤーフック25をヘッドセット本体部2の「C」側に取り付け、左耳介にイヤーフック25を掛けることにより、ヘッドセット本体部2を左耳介に懸架する態様を示す。一方、図10Bに示す態様では、図3Gおよび図3Hに示すように、イヤーフック25をヘッドセット本体部2の「B」側に取り付け、右耳介にイヤーフック25を掛けることにより、ヘッドセット本体部2を右耳介に懸架する態様を示す。このように、ヘッドセット本体部2は、回動部24を回動取付部39の周りで回転させ、イヤーフック25が延設されるリテーナ機構部26を取り付ける取付ガイド24aの位置を調整することで、左右いずれの耳介へも、同様の装用感で装着することができるという利便性を有する。
2 ヘッドセット本体部
5 充電器
21 ヘッドセット本体部
22 アーム部
23 スピーカ
24 回動部
24a 取付ガイド
25 イヤーフック
25a 挿入部
25b 雌ネジ孔
25c 山谷部
26 リテーナ機構部
26a 取付ガイド溝
26b 挿入孔
26c ネジ孔
26d 山谷部
26e 溝
27 マイク
28 ガイド部
28a 凸部
29 ガイド部
29a 凸部
30a 充電端子
30b スイッチ端子
31 磁性体部材
37 バネ
38 ネジ
39 回動取付部
39a ラチェット部
39b ラチェット部
51 USBケーブル
52 溝部
52a 凹部
53 溝部
53a 凹部
54a 充電端子
54b スイッチ端子
55 電源スイッチ
56 常磁性体部材
201 アンテナ
202 増幅部
203 コントローラ
203a 監視部
203b 記憶部
204 オーディオコーディック部
205 充電制御DC/DCコンバータ
206 バッテリ
501 ロードスイッチ
502 DC/DCコンバータ
503 コントローラ
503a 制御部
503b 記憶部
504 増幅部
505 アンテナ
Claims (4)
- ヘッドセット本体部と、前記ヘッドセットへ電力を供給する充電器とを含むヘッドセット送受話器であって、
前記ヘッドセット本体部は、
前記充電器と電気的に接続するヘッドセット側端子と、
前記ヘッドセット側端子が配置される面において前記ヘッドセット側端子を挟む位置関係にある平行な2本の凸状のガイド部と、
前記ガイド部の同一方向の一端にそれぞれ延設されるとともに、前記ヘッドセット側端子を挟む領域外へ向かう方向へ延伸して前記ガイド部それぞれとともに略L字状を形成する2つの凸部と、
前記ヘッドセット本体部の内部における前記ヘッドセット側端子および前記ガイド部の近傍に長手方向が前記ガイド部と平行となるように位置し、前記ヘッドセット側端子および前記ガイド部へ向く面側において、前記凸部側の一端から他端へ向かう途中で切り欠き部分を有する形状の磁性体部材と
を備え、
前記充電器は、
前記ヘッドセット側端子と接触により電気的に接続する充電器側端子と、
前記充電器側端子が配置される面において前記充電器側端子を挟む位置関係にあり、前記ガイド部それぞれが嵌合する平行な2本の凹状の溝部と、
前記溝部の同一方向の一端にそれぞれ延設されるとともに、前記充電器側端子を挟む領域外へ向かう方向へ延伸して前記溝部それぞれとともに略L字状を形成し、前記ガイド部が前記溝部それぞれと嵌合しつつ前記充電器側端子が前記ヘッドセット側端子と接触すると同時に、前記凸部それぞれと嵌合する2つの凹部と、
前記ガイド部が前記溝部それぞれに嵌合した状態から前記凸部が前記凹部それぞれに嵌合した状態に至るまで、前記磁性体部材を磁気吸引することで前記ヘッドセット本体部を前記充電器の定位置へ着装させるとともに、前記ヘッドセット本体部が前記充電器の定位置へ着装された状態かつ前記充電器側端子が前記ヘッドセット側端子と接触した状態を、前記磁性体部材を磁気吸引することで保持する常磁性部材と
を備える、
ことを特徴とするヘッドセット送受話器。 - 前記ヘッドセット本体部は、
通話時の着信音声を出力するスピーカの固設部付近に回動可能に取り付けられる円環部材、ならびに、前記円環部材の周外方向から所定角度だけ前記スピーカ側へ向くように前記円環部材の所定部位に位置する取付ガイドを含む回動部と、
前記取付ガイドを摺動挿入させることにより前記取付ガイドと合一する取付ガイド溝を含む取付部材、ならびに、前記取付部材の一端から延伸して略U字形を形成するように前記取付部材に回転可能に取り付けられ、前記取付ガイドおよび前記取付ガイド溝の合一により前記スピーカの外周を取り巻くように前記回動部に取り付けられる耳介懸架部材を含む懸架部と
をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドセット送受話器。 - 前記回動部および前記懸架部を除く前記ヘッドセット本体部、ならびに、前記懸架部の横断面は、左右対称の形状であり、
前記ヘッドセット本体部は、前記円環回動部を回動させて、前記ヘッドセット本体部における前記円環部材の所定部位を第1の位置もしくは前記第1の位置と左右対称の位置である第2の位置に設定して前記取付ガイドおよび前記取付ガイド溝を合一させて前記回動部に前記耳介懸架部材が取り付けられる
ことを特徴とする請求項2に記載のヘッドセット送受話器。 - 前記取付部材は、前記耳介懸架部材の前記略U字の一端の先端が嵌入される孔部を一端に有し、前記孔部の底面に、円周状に連続する複数の山部および複数の谷部が形成され、
前記耳介懸架部材は、前記略U字の一端の先端面に、円周状に連続する複数の山部および複数の谷部が形成され、前記略U字の一端が前記孔部に嵌入され、前記孔部の底面の複数の山部および複数の谷部、ならびに、前記耳介懸架部材の前記略U字の一端の先端面の複数の山部および複数の谷部がそれぞれ山部と谷部とが歯合した状態で前記取付部材に取り付けられる
ことを特徴とする請求項2または3に記載のヘッドセット送受話器。
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