JP6105744B2 - スライドファスナー - Google Patents

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Description

本発明は、一対のファスナーストリンガーと、一対のファスナーストリンガーに沿って移動させるスライダーとを備え、一対のファスナーストリンガーにはスライダーの移動範囲を定める止具を備えるスライドファスナーに関する。
従来のスライドファスナーには、スライダーの移動範囲を定める止具と、スライダーの引手とを連結する装置(以下、「連結装置」と言う。)を備え、連結装置によって一対のファスナーストリンガーを閉鎖させた状態を保持するものが存在する(特許文献1、2)。
特許文献1に開示された連結装置は、スライダーの引手をコ字状とし、コ字状の左右の側辺部及びコ字状の中央の連結辺部には内側に突出する係合部をそれぞれ備え、止具の左右側面及び前面であって上下方向の中間部には内側に窪んだ被係合部を備えている。そして、これら係合部と被係合部とが嵌合することによって、止具と引手との連結状態を保持するようになっている。
また特許文献2に開示された連結装置は、引手に形成された矩形状の孔と、止具の上部前面から前方に突出する突起とを備えている。そして孔の周囲を構成する矩形枠の横枠に突起を係止させることにより、引手と止具との連結状態を保持するようになっている。
特許第5143283号公報 図13、図14 実開昭48−108801号公報
しかしながら何れの連結装置も、引手が止具に連結しているのか否かを視認しづらいものであった。より詳しく言えば何れの連結装置においても、止具は、引手に連結している状態では、平面視すると矩形になっている。矩形という形状は視認した際に違和感を生じさせない安定した形状である為、矩形の止具を視認した場合に、止具と引手が連結していないかのような感じを与え、本当に連結しているのか否かを凝視しないと判断できない。
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、その目的は引手と止具とが連結していることを視認し易くすることである。
本発明のスライドファスナーは、一対のファスナーストリンガーと、スライダーとを備える。そして一対のファスナーストリンガーは、前後に延長すると共に左右に平行に並べる一対のテープ、一対のテープの対向する側縁部に沿って固定された一対のエレメント列、一対のエレメント列の前方において一対のテープの前端部に固定された止具を含む。またスライダーは、一対のエレメント列に沿って移動させると共に前方への移動範囲が止具によって定められるスライダー本体、スライダー本体の左右側面から突出する一対の支軸、一対の支軸を中心にして回転可能な引手を含む。そして引手は、一対の支軸に支持されると共に止具に連結するコ字状の枠体を備える。また止具は、直方体状であって、その左右側面及び前面の三面を連結状態の枠体が包囲する止具本体と、止具本体の前記三面のうち少なくとも1面から突出すると共に枠体の回転を制限する弾性体の突起と、を備える。突起は、弾性変形状態では枠体の回転を許容すると共に、復元状態では連結状態の前記枠体の回転を阻止するものである。そのうえで止具本体に対する突起の形成位置は、平面視した場合に前記三面のうち突起自らが突出した面において、当該面で形成される辺の全長の一部のみとする。
突起は、例えば止具本体の左側面、右側面、前面の三面のうち一面にのみ形成されていても良い。しかし突起の形成位置によっては、突起の下方に枠体が位置する場合であっても、枠体が止具本体の前記三面のうち一面を包囲していない状態も想定される。たとえば突起が止具本体の左側面にのみ形成されている場合、コ字状をなす枠体の左側の縦枠が突起の下方に位置するが、枠体の右側の縦枠が止具本体の上方に位置する状態も想定される。しかしながらこの状態は、枠体が前記三面を包囲している状態(即ち枠体と止具とが連結している状態)では無い。但し枠体と止具とが連結していることを視認し易くするには次のようにすることが望ましい。
すなわち、突起は止具本体の左側面と右側面とに別々に備わっていることである。
また左右の突起を備える止具と枠体との寸法関係は、左右の突起の下方における止具本体の幅寸法≦前記左右の突起に対応する位置における枠体の左右の縦枠の間隔<左右の突起の位置における止具の最大幅寸法、である。
また左右の突起の側面は、鉛直な面であるか否かを問わない。但し枠体と止具とが連結していることを視認し易くすると共に、止具に枠体を連結させ易くするには次のようにすることが望ましい。
左右の突起の側面は下方へ向かうにつれて左右方向外側に張り出す傾斜面としてあることである。
また左右の突起の上面は水平面であるか否かを問わないし、左右の突起の上下方向の厚みも一定であるか否かを問わない。但し枠体と止具とが連結していることを視認し易くすると共に、止具に枠体を連結させ易くするには次のようにすることが望ましい。
すなわち左右の突起の上面は前方へ向かうにつれて上がる傾斜面となっていると共に、左右の突起の上下方向の厚みは前方へ向かうにつれて厚くなっていることである。
さらに左右の突起は、平面方向及び前面方向から視て左右対称的であるか否かは問わない。但し止具に枠体を連結させ易くするには次のようにすることが望ましい。
すなわち左右の突起は平面方向及び前面方向から視て左右対称的に形成されていることである。
なお枠体と止具とが連結していることを視認し易くするには次のようにすることが望ましい。
すなわち止具と枠体を異なる色にすることである。
本発明のスライドファスナーによれば、弾性体の突起の弾性変形状態では突起の上方から下方に枠体を回転させて通過させ、枠体で止具本体の左右側面及び前面を包囲する状態で止具と引手を連結することができる。また止具の形状は、平面視すると、止具本体の左右側面と前面の三面のうち少なくとも一面から突起が突出すると共に、突起が止具本体の三面のうち突出した面で形成される辺の全長の一部に形成されている形状、すなわち明らかに突起の存在を止具本体と区別して視認できる形状であるので、突起の下方に枠体が位置していることを視認できれば、引手を止具に連結した状態であると言え、引手を止具に連結していることが視認し易いと言える。
また突起が止具本体の左側面と右側面とに別々に備わっているスライドファスナーであれば、コ字状をなす枠体の左右の縦枠が左右の突起の下方に位置する状態が、枠体と止具との連結状態であるので、枠体と止具とが連結していることを視認し易くなる。
さらに左右の突起の側面が下方へ向かうにつれて外側に張り出す傾斜面としてあるスライドファスナーであれば、突起の側面が上下方向において均一に外側に張り出す鉛直面のようなものに比べれば、突起の上部における左右寸法が短くなっていると言えるので、枠体の左右の縦枠で左右の突起を押し込んで変形させ易くなり、止具に枠体を連結させ易い。
さらに左右の突起の上面を前方へ向かうにつれて上がる傾斜面とすると共に、左右の突起の上下方向の厚みを前方へ向かうにつれて厚くしてあるスライドファスナーであれば、突起の上下方向の厚みを前後均一にしてあるものに比べれば、突起の後部の上下方向の厚みが薄くなっていると言えるので、枠体の左右の縦枠で左右の突起を押し込んで変形させ易くなり、止具に枠体を連結させ易い。
また左右の突起を平面方向及び前面方向から視て左右対称的に形成したスライドファスナーであれば、枠体の左右の縦枠で左右の突起を同じように押し込んで変形させることができるので、止具に枠体を連結させ易い。
また止具と枠体を異なる色にしたスライドファスナーであれば、枠体と止具との区別がつき易く、突起が視認できるか否かで、連結状態であるか否かを容易に判別できる。
本発明の第一実施形態のスライドファスナーを示す斜視図である。 本発明の第一実施形態のスライドファスナーにおける引手と止具との連結解除状態を示す平面図である。 第一実施形態のスライドファスナーにおける引手と止具との連結状態を示す平面図である。 図2のIV−IV線切断部断面図である。 図4のVの部分を拡大して示す断面図である。 (a)図は引手と止具とが連結する直前の状態を示す断面図であり、(b)図は図3のVI−VI線切断部断面図であって引手と止具とが連結した状態を示す。 (a)図は引手と止具とが連結する直前の状態を断面図であり、(b)図は図3のVII−VII線切断部断面図であって引手と止具とが連結した状態を示す。 本発明の第二実施形態のスライドファスナーにおける引手と止具との連結解除状態を示す平面図である。 第二実施形態のスライドファスナーにおける引手と止具との連結状態を示す平面図である。 本発明の第三実施形態のスライドファスナーを示す断面図である。 本発明の第四実施形態のスライドファスナーを示す断面図である。
本発明の第一実施形態のスライドファスナー1は図2に示すように、前後方向に延長すると共に左右に対向する一対のファスナーストリンガー2,2と、一対のファスナーストリンガー2,2に沿って移動させるスライダー6とを構成要素として備えている。そしてスライドファスナー1は、スライダー6を前進させることによって、一対のファスナーストリンガー2,2を閉じ、スライダー6を後退させることによって一対のファスナーストリンガー2,2を開くことができる。以後、各構成要素を説明するに際して、前側とは、図2の紙面での上側のことであり、より詳しく言えば、スライダー6においてファスナーストリンガー2,2が開いて出てくる側である。また、後側とは図2の紙面での下側のことであり、より詳しく言えば、スライダー6においてファスナーストリンガー2,2が閉じて出てくる側とし、スライダー6の移動方向を前後方向とする。また、前後方向と直交し且つ一対のファスナーストリンガー2,2の横並び方向を左右方向(幅方向)、前後方向及び左右方向に直交する方向を上下方向とする。左側とは、図2の紙面での左側のことであり、右側とは図2の紙面での右側のことである。
一対のファスナーストリンガー2,2は、前後方向に延長すると共に左右に平行に並べる一対のテープ3,3と、左右のテープ3,3の対向する側縁部に沿って固定された一対のエレメント列4,4と、一対のエレメント列4,4の前方に隣接した位置において一対のテープ3,3の前端部に固定された止具5とを備えている。
テープ3は、防水性の有無を問わないが、防水性を有するもの(例えば繊維製の基布の上面を樹脂製の防水層で覆ったもの等)を用いることが望ましい。またテープ3は帯状であって、前後方向を長手方向とし左右方向を幅方向とする帯状であって、左右方向のうち一方の側縁部を上方へ向かって屈曲してある。従って左右方向に関してテープ3は、水平に延長するテープ本体部31と、テープ本体部31の左右の側縁のうち一方から上方へ向かって屈曲するように延長するテープ屈曲部32とを備えている。テープ屈曲部32にはその前後方向に沿ってエレメント列4が固定されている。より詳しく言えば、図4、図5に示すように、テープ屈曲部32の上部には、対向するテープ屈曲部32の方に向かって開口するように湾曲させた湾曲部32aが形成されている。湾曲部32aは、Ω字状に湾曲しており、その入口部における上下方向の間隔を奥部における上下方向の間隔よりも狭くしてあり、この湾曲部32aにエレメント列4が固定されている。また一対のテープ3,3は、互いのテープ屈曲部32,32を左右に対向する状態に配置してあり、互いのエレメント列4,4を噛合させた状態が一対のファスナーストリンガー2,2を閉じた状態であり、互いのエレメント列4,4を分離させた状態が一対のファスナーストリンガー2,2を開いた状態である。
エレメント列4は、テープ屈曲部32に沿って所定間隔をあけて固定される多数のエレメント4aから構成される。またエレメント4aは、テープ屈曲部32の左右側面のうち対向面(対向するテープ屈曲部32を向く面であって湾曲部32aの内側)に固定される噛合部材41と、テープ屈曲部32の左右側面のうち対向面とは反対面(湾曲部32aの外側)に固定され、噛合部材41をテープ屈曲部32に固定する固定部材42とから構成される。
噛合部材41は、左右方向に延長するものであり、左右方向の一端から他端へ向かって、テープ屈曲部32の湾曲部32aの奥部に収容される抜け止め用の膨大部41aと、湾曲部32aの入口部に収容され、膨大部41aよりも上下方向の寸法が短い棒状の首部41bと、湾曲部32aから対向するテープ屈曲部32側へ突出する頭部41cとを備えている。
頭部41cは、首部41bよりも上下に突出するように形成されている。そして対向するエレメント4,4の頭部41c,41c同士が前後に噛合することによって一対のエレメント列4,4が噛合し、対向するエレメント4,4の頭部41c,41c同士が分離することによって一対のエレメント列4,4が分離する。
固定部材42は、C字状であり、より詳しく言えば側方へ向かって開口するコ字状の枠部42aと、枠部42aの開口を狭める方向へ枠部42aの上下端部から突出する上下の爪部42b,42bとを備えている。
このようなエレメント4aがテープ屈曲部32に固定されると、噛合部材41の頭部41cはテープ屈曲部32から突出し、噛合部材41の首部41b及び膨大部41aは外側から湾曲部32aによってΩ字状に覆われ、その湾曲部32aの外側は固定部材42によって覆われる状態となる。このようにして固定部材42の枠部42aは膨大部41aを湾曲部32aの外側から包囲し、上下の爪部42b,42bは首部41bを湾曲部32aの外側から挟持することにより、噛合部材41は湾曲部32aから抜け外れないようになる。
止具5は、樹脂製の弾性体であって、一例としてはウレタンゴム製である。また本実施形態では、スライダー6の後述する引手9との連結状態を視認し易くするため、止具5は、引手9の後述する枠体91と異なる色であって、例えば黒色としているが、止具5と枠体91を同じ色で形成しても構わない。さらに止具5は図1〜図3に示すように、一対のエレメント列4,4の前方において左右のテープ3,3の上面に固定された止具本体51と、止具本体51の下端部の左右側面及び前面から周囲に張り出す状態で左右のテープ3,3に固定された張出片52と、止具本体51の前面と左右側面の三面のうち少なくとも一面、言い換えれば選択した面すなわち選択面から突出する突起53とを備えている。
止具本体51は、前後面、左右面、上下面の六面を備える直方体状であって、その内部には一対のテープ3,3の前端部、及び止具5を固定する前(止具5の射出整形前)における一対のエレメント列4,4の前端部に位置する左右のエレメント4a,4aが埋設されている。より詳しく言えば、一対のテープ3,3の前端部のうち左右のテープ屈曲部32の前端部は、左右に離隔した状態で対向しており、止具本体51の後面から止具本体51の内部に突入する状態で埋設されている。従って止具本体51の後面は下向きに開口するE字状に形成されている。また左右のテープ本体部31,31の上面に止具本体51の下面と張出片52の下面が貼り付けられている。ちなみに本実施形態では、止具本体51に埋設される一対のテープ屈曲部32,32の前端よりも一対のテープ本体部31,31の前端部が前方に突出しており、これらテープ本体部31,31の前端部に張出片52が貼り付けられているものとする。
また止具本体51の左右側面には穴51hが形成されている。この穴51hは、止具5を射出成型により成型する場合にピンを抜き出した痕跡である。より詳しく言えば、穴51hを除いた止具5の外形を金型本体で形成するものとし、金型本体の内部に左右のテープ3,3の前端部を収容し、金型本体の左右側部から金型本体の中にピンを挿入することによって、キャビティが完成する。そしてピンによって左右のテープ3,3の前端部、より詳しく言えば、左右のテープ3,3の前端部に固定されている左右のエレメント4a,4aを動かないように抑えながら、射出成型が行われる。
ちなみに、止具本体51に埋設されている左右のエレメント4,4aは、スライダー6の移動範囲では無いので、本発明で言う一対のエレメント列4,4の一部ではない。つまり本発明で言う一対のエレメント列4,4とは、スライドファスナー1として完成された状態で、スライダー6が移動する部分である。言い換えれば、スライドファスナー1として完成する前の状態で一対のエレメント列4,4の一部であっても、スライドファスナー1として完成された後の状態で、スライダー6が移動する部分で無ければ、本発明で言う一対のエレメント列4,4の一部では無い。従って、本実施形態においても、止具5は複数のエレメント4aが埋設されているが、一対のエレメント列4,4の前方において一対のテープ3,3の前端部に固定されていることになる。
また止具本体51は、上面と左側面との角部、並びに上面と右側面との角部を何れも面取りしてある。便宜上この説明では、これら面取りされた角部は、いずれも右側面又は左側面の一部とする。角部は、外側に膨らむ円弧状の曲面となっている。この為、止具本体51の左右方向の幅寸法は、上端が最も幅狭であり、下に向かうにつれて左右の角部に沿って徐々に幅広となっている。また左右の角部よりも下(左右の突起部53,53の下方)において止具本体51の左右方向の幅寸法51wは図7に示すように同一幅を維持するようになっている。
また止具本体51の後面は、スライダー6の前面に対する接触面であり、平面視して、円弧状の曲面となっている。なお突起53の詳細については後述する。
スライダー6は図1〜図3に示すように、一対のエレメント列4,4に沿って移動させるスライダー本体7と、スライダー本体7の左右側面に備わる一対の支軸8,8と、一対の支軸8,8を中心にして回転可能な引手9とを備える。
スライダー本体7には図1に示すようにエレメント通路71が内部に形成されている。より詳しく言えば、スライダー本体7には前後方向に貫通するエレメント通路71が形成されている。図示しないが、エレメント通路71の後部は直線状であり、エレメント通路71の前部は前方へ向かって二又に分岐する状態である。つまりエレメント通路71はY字状になっており、エレメント通路71の後部には一対のエレメント4a,4aが噛合した状態で通り、エレメント通路71の前部には一対のエレメント列4,4が左右に分離した状態で通るようになっている。またスライダー本体7の下面にはエレメント通路71と外部空間を連通するテープ溝(図示せず)が形成されている。一対のテープ屈曲部32,32の下部はテープ溝に通されており、それによってスライダー本体7の下方には一対のテープ本体部31,31が配置される。またスライダー本体7は、エレメント通路71の上方を覆う上翼板72を備えており、この上翼板72がスライダー本体7の上部を形成している。上翼板72よりも下側部分つまりスライダー本体7の上下方向中間部及び下部に比べて上翼板72の前部は、前方に突出しており、止具本体51の上面に接触するようになっている。
スライダー本体7の左右側面における上下方向中間部には一対の支軸8,8が側方に突出している。一対の支軸8,8は、左右に一直線に配置されている。図3に示すように支軸8は、左右に延長する軸本体部81と、軸本体部81の左右方向先端部から軸本体部81の外周側に突出する鍔部82とから構成されている。
引手9は、一対の支軸8,8に支持されると共に止具5に対して連結及び連結解除可能な枠体91と、枠体91に対して一対の支軸8,8とは反対側に延長する状態に固定された把持部94とを備えている。
枠体91は、コ字状であって、平行な左右の縦枠92,92と、左右の縦枠92,92の一端部同士を接合する横枠93とを備え、左右の縦枠92,92の他端部を一対の支軸8,8に連結する。左右の縦枠92,92の間隔92wは、止具本体51の左右方向の幅寸法51wにほぼ一致させてある。枠体91は剛体、例えば金属製であり、細長い金属棒をコの字状に折り曲げ、さらに金属棒の両端部をそれぞれC字状に折り曲げることによってフックとしてある。そしてこれらの両端部のフックを支軸8の軸本体部81の外周側に挿通することによって、枠体91は、一対の支軸8,8に対して支持されると共に一対の支軸8,8を中心にして回転可能になる。また本実施形態の枠体91の色は、止具5と異なる色であって、例えば金色であるが、止具5と同じ色で形成しても構わない。
把持部94は、柔軟な帯紐であり、帯紐を横枠93に固定してある。この把持部94を指で引っ張ることによって、スライダー6を移動させる。またスライダー6を前進させて止具5に衝突させ、一対のエレメント列4,4を噛合させた状態とし、その上で、この把持部94と共に枠体91を押し込むことによって、一対の支軸8,8を中心にして枠体91を回転させ、枠体91で止具本体51の左右側面及び前面の三面をコ字状に包囲するようにする。このように一対のエレメント列4,4が噛合しつつ、枠体91が前記三面を包囲した状態が止具5と引手9との連結状態である。そしてこの連結状態を保持する為に、この実施形態では、止具本体51の前記三面のうち2つの選択面である左右側面に左右の突起53,53が形成されている。より詳しく言えば、止具本体51の右側面と左側面には左右の突起53,53が平面方向及び前面方向から視て左右対称的に形成され、止具本体51のうち突起53よりも下側には枠体91で包囲する部分が形成されている。図示の例では、左右の突起53,53は止具本体51の右側面と左側面の上部に形成され、止具本体51の上下方向中間部及び下部には枠体91で包囲する部分が形成されている。
各突起53は、図6に示すように、側面視した場合には、止具本体51の前部に形成されている。視点を変え、止具5を平面視すると、各突起53は、平面視した場合に前記三面のうち突起53自らが突出した面で形成される辺の全長の一部に形成されている。言い換えれば、止具本体51に対する突起53の形成位置は、図2に示すように、止具本体51の左右側面で形成される各辺の全長(左辺及び右辺の全長L1)の一部に、より詳しくは全長L1の長さ方向の前部であると言える。しかも止具本体51の左右側面で形成される各辺の全長(左辺及び右辺の全長L1)の1/4以上で且つ1/2以下に、突起53の全長を形成してある。
また各突起53の側面は図7に示すように、下方へ向かうにつれて左右方向の外側に張り出す傾斜面53sとなっている。より詳しく言えば、左側の突起53の左側面は、その上下端部を除いた範囲において、下に向かうにつれて徐々に左側へ向かう所定の傾斜角度の傾斜面53sであり、右側の突起53の右側面も、その上下端部を除いた範囲において、下に向かうにつれて徐々に右側へ向かう所定の傾斜角度の傾斜面53sとなっている。ちなみに各突起53の側面の上端部と各突起53の上面との角部は、面取りされている。同様に各突起の側面53の下端部と各突起53の下面との角部も、面取りされている。これら角部は、外側に膨らむ円弧状の曲面となっている。
止具5は、左右の突起53,53の位置における最大幅寸法53w(以下、「止具の最大幅寸法」と言う。)が、左右の突起53,53の下方における止具本体51の左右方向の幅寸法51w(以下、「止具本体の幅寸法」と言う。)よりも長く、左右の突起53,53に対応する位置(左右の突起53,53が接触する部分)における左右の縦枠92,92の間隔92w(以下、「左右の縦枠の間隔」と言う。)よりも長いものとなっている。そして、止具本体51の幅寸法51wは、左右の縦枠92,92の間隔92wと同じ寸法となっている。符号で説明すれば、本実施形態において止具5と枠体9との寸法関係は、51w=92w<53wの関係となっているが、本発明は、これに限らず、51w≦92w<53wの関係であれば良い。この関係であれば、左右の突起53,53の下方に枠体91の左右の縦枠93,93が位置することにより、止具5と枠体9とが連結状態となる。
左右の突起53,53は、枠体91の回転領域外(左右の縦枠92,92の回転領域外)である止具本体51の左右側面から枠体91の回転領域内(左右の縦枠92,92の回転領域内)に達するまで突出している。従って左右の突起53,53が変形前の形状に戻っている状態、すなわち復元状態である場合には、回転する枠体91の通過を不能にし、それによって連結状態の枠体91の回転を阻止し、左右の突起53,53が枠体91によって押し潰されて変形している状態、すなわち弾性変形状態である場合には、枠体91の通過を可能とし、それによって枠体91の回転を許容する。このようにして左右の突起53,53は、枠体91の回転を制限する。
また突起53の上面は図6に示すように前方へ向かうにつれて上がる傾斜面53uとなっている。より詳しく言えば、突起53の上面は、その前後端部を除いた範囲において、前方へ向かうにつれて徐々に高くなる所定の傾斜角度の傾斜面53uとなっている。ちなみに各突起53の上面の前端部と各突起53の前面との角部は、面取りされている。同様に各突起の上面53の後端部と各突起53の後面との角部も、面取りされている。これら角部は、外側に膨らむ円弧状の曲面となっている。
さらに突起53の上下方向の厚み53tは前方へ向かうにつれて厚くなっている。より詳しく言えば、突起53の上面は前記した傾斜面53uであるが、突起53の下面は水平な面となっており、それにより突起53の上下方向の厚み53tは後方から前方へ向かうにつれて厚くなっている。
前記した第一実施形態のスライドファスナー1は、以下の(1)〜(3)のようにして引手9の枠体91を止具5に連結する。
(1)まず引手9を引っ張って止具5に対してスライダー本体7の前面を衝突させ、止具5の後面とスライダー本体7の前面を接触させる。このときスライダー本体7の上翼板72の前部は止具5の上面に接触する為、スライダー本体7の前面のうち上翼板72よりも下側の部分が、止部5の後面に接触する。
(2)次に一対の支軸8,8を中心にして引手9を前方に回転させ、図6(a)、図7(a)に示すように左右の突起53,53の上に左右の縦枠92,92がそれぞれ載るようにする。このとき、枠体5の前方への更なる回転は、左右の突起53,53により阻止されている。なお、枠体91が止具5に連結されていないこと、即ち連結解除状態であることが以下(2.1)〜(2.3)の理由により判断できる。
(2.1)左右の突起53,53は左右の縦枠92,92の下方に位置しているので、平面視すると、枠体91の左右の縦枠92,92は完全に視認できるが、左右の突起53,53は縦枠92,92により一部が覆われているため、左右の突起53,53の全体形状は視認不能である。
(2.2)左右の縦枠92,92と止具5との色が異なるので、縦枠92と止具5との区別がつき易く、突起53が視認不能である場合、突起53は左右の縦枠92,92の下方に隠されていると判断できる。
(2.3)左右の突起53,53の上面が前方へ向かうにつれて上昇する傾斜面53uとなっており、この傾斜面53uに左右の縦枠92,92が沿うように載っていることから、左右の縦枠92,92は傾斜し、枠体91の横枠93は支点側よりも上方に位置することになり、平面視した際に横枠93が近く感じられる。
(3)最後に枠体91の横枠93を把持部94と一緒に下方に押し込むと、左右の突起53,53が弾性変形によって下方に歪む。このとき突起53の側面が傾斜面53sとなっていることから、左右の縦枠92,92によって左右の突起53,53は左右方向の内側(止具本体51側)へ徐々に押し込まれるように弾性変形することになる。従って突起53の側面が傾斜面53sの場合は、例えば突起53の側面が鉛直面の場合よりも、突起53を変形させ易い。また突起53を押し込む際にはその押し込み力の一部が止具本体51にも伝わることから、止具本体51の側面の穴51hが歪むように変形し、それによって突起53が変形し易くなる。このように左右の突起53,53は変形しながら、左右の突起53,53の側面を左右の縦枠92,92が擦るようにして通過すると、図6(b)、図7(b)に示すように、左右の突起53,53が弾性によって元の形に復元し、左右の縦枠92,92が突起53の下方に移動する。このときコ字状の枠体91が止具本体51の左右側面及び前面を包囲する状態になり、引手9と止具5とが連結した状態である。この連結状態では、左右の縦枠92,92が止具本体51の左右側面に接触し、横枠93を覆う帯紐の把持部94が止具本体の前面に接触すると共に、左右の突起53,53が枠体91の回転を阻止する。そして枠体91が止具5に連結されていることが以下(3.1)〜(3.2)の理由により判断できる。
(3.1)図3に示すように、左右の縦枠92,92の上方に左右の突起53,53が配置されており、縦枠92の一部が突起53により覆われていることが視認できる。
(3.2)左右の縦枠92,92と止具5との色が異なるので、縦枠92と止具5との区別がつき易く、突起53が視認される場合、左右の縦枠92,92は突起53の存在によって恰も上下に分離しているかのように視認される。
なお連結状態を連結解除状態にする場合には、把持部94を上方に引っ張ることによって枠体91を若干回転させ、左右の突起53,53の下面に左右の縦枠92,92をそれぞれ接触させた後、把持部94をさらに上方引っ張る。そうすると、左右の突起53,53は、弾性変形によって上方に歪み、左右の縦枠92,92によって左右方向の内側(止具本体51側)へ徐々に押し込まれるように弾性変形し、それに伴って左右の縦枠92,92が左右の突起53,53の側面を擦りながら通過し、横枠93が止具本体51の上方へ位置するようになる。
本発明の第二実施形態のスライドファスナー1は、図8、図9に示すように、止具本体51の左右側面及び前面の三面のうち選択面を前面とし、その前面に突起53を備える止具5を用いること、及び突起53が枠体91の横枠93の回転を阻止すること、並びに枠体91と把持部94を一体とする引手9を用いることについて、第一実施形態のスライドファスナー1と相違する。
より詳しく言えば、止具本体51に対する突起53の形成位置は、止具本体51を平面視した場合に、選択面である前面で形成される辺としての前辺の全長L2の長さ方向における中間部に形成されている。
また第二実施形態のスライドファスナー1は、スライダー本体7の前面が止具本体51の後面に接触した状態において、スライダー7における支軸8の軸本体部81の軸中心から止具本体51の前面までの距離88Lを、枠体9の回転中心(軸本体部81の軸中心)から横枠93の後面に達するまでの寸法(以下、「横枠の回転半径」と言う。)9rと同じか若干短くしてある。そして、支軸8の軸本体部81の軸中心から突起53の前面までの距離89Lを、横枠93の回転半径9rよりも長くしてある。従って突起53の下方に枠体91の横枠93が位置することにより、止具5と枠体9とが連結状態となる。
また引手9は、枠体91の横枠93を一対の支軸8,8を中心とする半径方向の外側に延長する幅広形状とし、この横枠93の半径方向の外側部分を把持部94とするものである。従って、この場合、引手9は、枠体91と把持部94との一体物の剛体である。
この第二実施形態のスライドファスナー1は、枠体91と止具5とが連結すると、枠体91の横枠93の左右方向中間部の上に突起53が配置されることになり、突起53の存在を視認することができる。また、横枠93の一部が突起53により覆われるため、引手9と止具5との連結を視認することができる。
本発明の第三実施形態のスライドファスナー1は、図10に示すように、前後方向に関して左右の突起53,53を止具本体51の左右側面の後部に形成したこと、突起53を下面だけでなく上面も水平面としたこと、上下方向に関して左右の突起53,53の位置を止具本体51の上下方向中間部としたことについて、第一実施形態のスライドファスナー1と相違する。
本発明の第四実施形態のスライドファスナー1は、図11に示すように、止具本体51の右側面に突起53を複数備え、止具5と枠体91との連結状態を複数備えることについて、第一実施形態のスライドファスナー1と相違する。
より詳しく言えばこの実施形態では、支軸8を中心にして回転する縦枠92の回転方向に間隔をあけて2つの突起53を止具本体51の右側面に形成してある。またこの回転方向に対する間隔は、水平状態の縦枠92の上下寸法以上としてある。因みに図示の例では2つの突起53,53は、前後方向に離隔すると共に上下方向に離隔する状態で止具本体51の右側面に配置されている。下側に位置する第2の突起53の上面、及び上側に位置する第1の突起53の下面は、平行であり、前方へ向かうにつれて徐々に上がる傾斜が付いた傾斜面である。
この第四実施形態のスライドファスナー1は、止具5と引手9を連結する場合は、2つの連結状態がある。第1の連結状態は、上側の突起53と第2の突起53の間に縦枠92が挟まれるように位置する状態であり、縦枠92が横枠93側へ向かうにつれて上がる傾斜状態となっている。そうすると、横枠93と張出片52との上下間隔が次に説明する第2の連結状態の場合よりも広くなり、横枠93と張出片52の間に指を挿入し易くなり、枠体91を第1の突起53から外し易くなる。
第2の連結状態は、第2の突起53の下方に縦枠92が位置する状態であり、止具5と枠体91との連結を解除するには、枠体91を第2の突起53、第1の突起53の順に外さなければならない。従って第2の連結状態は、連結状態がより強固であると言える。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。たとえば、本発明のスライドファスナー1を取り付ける対象は限定されないが、例えば流体輸送用の可撓性容器が挙げられる。流体が充填された可撓性容器に外力が加わると、スライドファスナー1が開こうとして、スライダー6には止具5から離れる方向の力が加わるが、本発明のような枠体91と止具5との連結状態が確保できるものであれば、スライドファスナー1が開くことを防止できる。
また本発明の各実施形態では、突起53を止具本体51の左右側面、又は前面に備えるものとしているが、これに限らず、突起53を止具本体51の左右側面と前面にそれぞれ備えるものとしても良い。また本発明の各実施形態では、止具本体51に対する突起53の形成位置は、平面視した場合に選択面で形成される辺の全長の中間部としているが、これに限らず、辺の全長の端部であっても良い。
さらに第一実施形態のスライドファスナー1で用いた一対のファスナーストリンガー2,2は、一対のテープ3,3がL字状に屈曲するものであったが、これに限らず一対のテープ3,3が水平なものであっても良い。この場合、エレメント列4は、一対のテープ3,3の対向する水平な側縁部に沿って固定される。
また本発明の各実施形態では枠体91と一対の支軸8,8を別々の部品とし、別部品としての一対の支軸8,8をスライダー本体7の左右側面から突出するものとしているが、これに限らず、枠体91と一対の支軸8,8とを一体とし、この一対の支軸8,8をスライダー本体7の左右側面に形成した軸受穴(図示せず)に挿通するものであっても良い。
さらに第一実施形態のスライドファスナー1で用いたスライダー6は、止具本体51の左右側面に穴51hを形成してあり、この穴51hが止具本体51を変形させ易くしていたが、これに限らず、止具本体51を変形させ易くする為に、前面に穴51hを形成しても良い。また穴51hは、図6の例では円形状に形成してあったが、これに限らず、前後方向や上下方向等の所定の方向に長い長穴や他の形状であっても良い。
1 スライドファスナー
2 ファスナーストリンガー
3 テープ
31テープ本体部
32テープ屈曲部
32a湾曲部
4 エレメント列
4aエレメント
41噛合部材
41a膨大部
41b首部
41c頭部
42固定部材
42a枠部
42b爪部
5 止具
51止具本体
L1 左辺及び右辺の全長
L2 前辺の全長
51h穴
51w幅寸法
52張出片
53突起
53s傾斜面
53t厚み
53u傾斜面
53w最大幅寸法
6 スライダー
7 スライダー本体
71エレメント通路
72上翼板
8 支軸
81軸本体部
82鍔部
88L軸本体部の軸中心から止具本体の前面までの距離
89L軸本体部の軸中心から突起の前面までの距離
9 引手
9r横枠の回転半径
91 枠体
92 縦枠
92w間隔
93 横枠
94 把持部

Claims (7)

  1. 前後に延長すると共に左右に平行に並べる一対のテープ(3,3)、前記一対のテープ(3,3)の対向する側縁部に沿って固定された一対のエレメント列(4,4)、前記一対のエレメント列(4,4)の前方において前記一対のテープ(3,3)の前端部に固定された止具(5)、を含む一対のファスナーストリンガー(2,2)と、
    前記一対のエレメント列(4,4)に沿って移動させると共に前方への移動範囲が前記止具(5)によって定められるスライダー本体(7)、前記スライダー本体(7)の左右側面から突出する一対の支軸(8,8)、前記一対の支軸(8,8)を中心にして回転可能な引手(9)、を含むスライダー(6)とを備え、
    前記引手(9)は、前記一対の支軸(8,8)に支持されると共に前記止具(5)に対して連結及び連結解除可能なコ字状の枠体(91)を備え、
    前記止具(5)は、直方体状であって、その左右側面及び前面の三面を連結状態の前記枠体(91)が包囲する止具本体(51)と、前記止具本体(51)の前記三面のうち少なくとも1面から突出すると共に前記枠体(91)の回転を制限する弾性体の突起(53)と、を備え、
    前記突起(53)は、弾性変形状態では前記枠体(91)の回転を許容すると共に、復元状態では連結状態の前記枠体(91)の回転を阻止するものであり
    前記止具本体(51)に対する前記突起(53)の形成位置は、平面視した場合に前記三面のうち前記突起(53)自らが突出した面において、当該面で形成される辺の全長の一部のみであることを特徴とするスライドファスナー。
  2. 前記突起(53)は前記止具本体(51)の左側面と右側面とに別々に備わっていることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー。
  3. 前記左右の突起(53,53)の下方における前記止具本体(51)の幅寸法(51w)≦前記左右の突起(53,53)に対応する位置における前記枠体(91)の左右の縦枠(92,92)の間隔(92w)<前記左右の突起(53,53)の位置における前記止具(5)の最大幅寸法(53w)であることを特徴とする請求項2に記載のスライドファスナー。
  4. 前記左右の突起(53,53)の側面は下方へ向かうにつれて左右方向外側に張り出す傾斜面(53s)としてあることを特徴とする請求項2又は3に記載のスライドファスナー。
  5. 前記左右の突起(53,53)の上面は前方へ向かうにつれて上がる傾斜面(53u)となっていると共に、前記左右の突起(53,53)の上下方向の厚み(53t)は前方へ向かうにつれて厚くなっていることを特徴とする請求項2、3又は4に記載のスライドファスナー。
  6. 前記左右の突起(53,53)は平面方向及び前面方向から視て左右対称的に形成されていることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載のスライドファスナー。
  7. 前記止具(5)と前記枠体(91)は異なる色であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のスライドファスナー。
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