JP6104732B2 - 生検装置およびそれに使用するチャージ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生検針を発射可能に保持する生検装置、および発射に必要なエネルギを生検装置に蓄積させるチャージ装置に関する。
メディカルチェック等を目的として、肝臓や腎臓などの体内組織の一部を採取する生検針が従来から知られている(特許文献1)。生検針は、筒状の外針と、外針の内部で相対スライドする内針とで構成されている。
このような生検針が発射可能に生検装置に保持される。すなわち、外針および内針がそれぞれ生検装置に対して、弾性エネルギを蓄えた「チャージ位置」から、弾性エネルギが解放された「突出位置」に向けて発射可能に保持されている。
使用に際して、外針および内針をスプリング部材による弾性力に抗して「突出位置」から「チャージ位置」へと移動させてその位置にロックする必要があるが、この操作は、生検装置本体に設けた操作部材を使用者が操作して行う。その際に必要な力は、一般的に40〜45N(約4.1〜4.6Kgf)であり、女性等の非力な者や、片手作業で行う場合には、容易ではなかった。
このような問題を解決するために、本件出願人は、外針および内針を発射前に片手で簡単に「チャージ位置」にロックできる生検装置を既に開発し、特許を取得している(特許文献2)。
しかしながら、この生検装置はリンク機構を利用していて構造がやや複雑であり、それ故に部品点数が多く、製造コストが高いという問題があった。
特公平6−28663号 特許第5001987号
本発明は上記従来技術の現状に鑑みて創案されたものであって、その目的は、リンク機構を利用しない比較的簡単な構成であって、かつ非力な者であっても簡単にチャージ操作が可能である生検装置、およびそれに使用するチャージ装置を提供することである。
本発明の生検装置は、「相対スライドする内針と外針で構成される生検針」を保持し、内針と外針をそれぞれ「チャージ位置」にロックするとともに、当該ロックを解除することで「突出位置」へと発射させるロック解除機構を備えている。
この生検装置は、
ケーシングと、
内針を保持するとともに、ケーシング内で「チャージ位置」と「突出位置」との間でスライド可能な内針用スライダと、
外針を保持するとともに、ケーシング内で「チャージ位置」と「突出位置」との間でスライド可能な外針用スライダと、
内針用スライダを「突出位置」へ向かって付勢する内針用スプリングと、
外針用スライダを「突出位置」へ向かって付勢する外針用スプリングと、
内針用スライダを、内針用スプリングの付勢力に抗して「チャージ位置」にロックする内針用ロック機構と、
外針用スライダを、外針用スプリングの付勢力に抗して「チャージ位置」にロックする外針用ロック機構と、を備えている。
ケーシングには、内針チャージ用孔および外針チャージ用孔が形成されている。内針用スライダは、内針チャージ用孔の内側に位置していて、外部から当該内針チャージ用孔に挿入した内針チャージ部材に押されて、内針用スプリングの付勢力に抗して「チャージ位置」までスライドすることができる。
外針用スライダは、外針チャージ用孔の内側に位置していて、外部から当該外針チャージ用孔に挿入した外針チャージ部材に押されて、外針用スプリングの付勢力に抗して「チャージ位置」までスライドすることができる。
以上のように構成された本発明の生検装置によれば、特に、上記内針チャージ部材および外針チャージ部材を進退可能に駆動可能なチャージ装置を用いた場合に、非力な者であっても簡単に生検針のチャージを完了させることができる。しかも、リンク機構を使用していない分だけ、装置構成を比較的簡単なものとすることができ、部品点数の削減およびコストダウンという点においても有利である。
本発明の一実施形態に係る生検装置の斜視図。 生検針の原理を説明する図。 図1の生検装置の分解図。 内針用スライダ20がスライドする機構を説明する図。 外針用スライダ60がスライドする機構を説明する図。 使用時における内針用スライダ20および外針用スライダ60の挙動を説明する図。 生検装置に使用するチャージ装置を説明する図。
本発明の実施形態を、添付の図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る生検装置10を示す斜視図である。生検装置10は、生検針を発射可能に保持している。生検針は、図2を参照して後述するように、相対スライドする内針21と外針61で構成される。
生検針の外径(外針61の外径)は1.5mm程度であって、生検装置10は片手で持つことができる程度の大きさである。詳しくは後述するが、まず生検装置10の概要を説明する。
《生検装置10の概要》
ケーシング11内には、内針21を保持する内針用スライダ20と、外針61を保持する外針用スライダ60とがスライド可能に保持されている。内針用スライダ20および外針用スライダ60は、それぞれ、ケーシング11内で「チャージ位置」と「突出位置」との間でスライド可能である。
内針用スライダ20は、内針用スプリング22によって「突出位置」へ向かって付勢されているが、摘まみ部30を引くことで「チャージ位置」までスライドさせることができ、ロック機構によってそこにロックされる。同様に、外針用スライダ60は、外針用スプリング62によって「突出位置」へ向かって付勢されているが、摘まみ部70を引くことで「チャージ位置」までスライドさせることができ、ロック機構によってそこにロックされる。
このようなチャージ操作は、摘まみ部30、70を引く以外にも、内針チャージ用孔12、外針チャージ用孔16に差し込んだ棒状部材によって、内針用スライダ20、外針用スライダ60をスプリング力に抗して「チャージ位置」まで押し込むことによっても行うことができる。
チャージ後、操作部材1を後方側へ(図1中、矢印A)スライド操作することで、ロック機構が解除され、生検針が「チャージ位置」から「突出位置」へ発射される(厳密には、内針20が最初に発射され、遅れて外針61が発射される)。
《生検針の構成》
次に、図2を参照して、生検針の原理を簡単に説明する(この原理自体は、一般的に知られている)。生検針は、互いに相対スライドする内針21と外針61で構成される。外針61は、筒状であってその先端(および後端)が開口している。内針21は、先端が尖っており、先端よりやや後方位置に凹所21aが設けられている。
内針21および外針61が「チャージ位置」にロックされている状態から、生検装置100の操作部材1を後方へ向かってスライド操作すると(図1中、矢印A)、生検針が発射される(図2中、矢印B)。具体的には、最初に内針21が発射されて臓器に突き刺さる。このとき、臓器の一部が凹所21a上に載る。その後、少し(ほんの一瞬)遅れて外針61が発射されて凹所21aを覆う。外針61の先端にはカッティングエッジ61aが形成されていて、凹所21aに載った組織を臓器から切り取ることができ、その後、組織は生検針とともに体外に取り出される。
《生検装置10の内部構造》
次に、生検装置10の内部構造を詳細に説明する。図3は、生検装置10の分解図である。ケーシング11は、上下の2ピース、すなわち、ケーシング上片11aとケーシング下片11bで構成されていて、これらの間に、内針用スライダ20および外針用スライダ60が挟み込むように保持される。図3では、ケーシング上片11aは外面側を示しており、ケーシング下片11bは内面側を示している。
図3(b)に矢印Cで示したように、内針21を筒状の外針61内に挿入し、両スライダ20、60を組み合わせ、それをケーシング11内に組み込む。後述する図6は、ケーシング下片11b上に、組み合わせた両スライダ20、60をセットした状態を示している。この上にケーシング上片11aを嵌め合わせることで、図1の生検装置10となる。
次に、ケーシング11内で内針用スライダ20および外針用スライダ60がスライドする仕組みについて、順番に説明する。機構の理解を容易にするために、内針用スライダ20および外針用スライダ60それぞれについて、単体でケーシングにセットした状態で説明を行う。実際には、図6に示したように、両者は組み合わされた状態でケーシングにセットされる。
《内針用スライダ20がスライドする仕組み》
図4は、ケーシング下片11b上に、内針用スライダ20のみを載せた状態を示している。図4を参照して、ケーシング11内で内針用スライダ20がスライドする機構を説明する。
内針用スライダ20は、シャフト31を介して摘まみ部30と連結されており、シャフト31には、内針用スプリング22が外挿されている。
内針用スライダ20は、内針固定部25に内針21を保持していて、内針21と一体的にスライドする。内針用スライダ20が図4(a)の位置にあるとき、内針21は最も飛び出した状態にあり、したがって本明細書では、内針21および内針用スライダ20に関して、この位置を「突出位置」と呼ぶ。内針用スプリング22によって、内針用スライダ20は「突出位置」へ向かって付勢されているが、摘まみ部30を引っ張ることで、スプリング22の付勢力に抗して、内針用スライダ20を図4(c)の位置にまでスライドさせることができる。本明細書において、この位置を「チャージ位置」と呼ぶ。
図4(b)は、中間の位置を示している。
図4(c)の「チャージ位置」においては、内針21は最も退避した状態にあり、スプリング22はチャージされた状態となる。また、内針固定部25の後方側に形成された弾性係合部26が、ケーシング後端に設けた係止孔18に係合して、内針用スライダ20を「チャージ位置」にロックしている。すなわち、弾性係合部26および係止孔18は、内針用ロック機構の一具体例である。
なお、詳しくは後述するが、内針チャージ用孔12の内側に、内針用スライダ20の先端部20aが位置している。したがって、外部から内針チャージ用孔12に挿入した棒材等(内針チャージ部材120)によって、内針用スライダ20を、内針用スプリング22の付勢力に抗して押し込み、図4(c)の「チャージ位置」までスライドさせることも可能である。
《外針用スライダ60がスライドする仕組み》
図5は、ケーシング下片11b上に、外針用スライダ60のみを載せた状態を示している。図5を参照して、ケーシング11内で外針用スライダ60がスライドする機構を説明する。
外針用スライダ60は、シャフト71を介して摘まみ部70と連結されており、シャフト71には、外針用スプリング62が外挿されている。
外針用スライダ60は、外針固定部65に外針61を保持していて、外針61と一体的にスライドする。外針用スライダ60が図5(a)の位置にあるとき、外針61は最も飛び出した状態にあり、したがって本明細書では、外針61および外針用スライダ60に関して、この位置を「突出位置」と呼ぶ。外針用スプリング62によって、外針用スライダ60は「突出位置」へ向かって付勢されているが、摘まみ部70を引っ張ることで、スプリング62の付勢力に抗して、外針用スライダ60を図5(c)の位置にまでスライドさせることができる。本明細書において、この位置を「チャージ位置」と呼ぶ。
図5(b)は、中間の位置を示している。
図5(c)の「チャージ位置」においては、外針61は最も退避した状態にあり、スプリング62はチャージされた状態となる。また、外針固定部65の後方側に形成された弾性係合部66が、ケーシング内面に設けた係止孔19に係合して、外針用スライダ60を「チャージ位置」にロックしている。すなわち、弾性係合部66および係止孔19は、外針用ロック機構の一具体例である。
なお、詳しくは後述するが、外針チャージ用孔16の内側に、外針用スライダ60の先端部60aが位置している。したがって、外部から外針チャージ用孔16に挿入した棒材等(外針チャージ部材160)によって、外針用スライダ60を、外針用スプリング62の付勢力に抗して押し込み、図5(c)の「チャージ位置」までスライドさせることも可能である。
《使用時における生検装置10の挙動》
次に、図6を参照して、内針21および外針61がチャージされた状態からの生検装置10の挙動を説明する。図6(a)に詳しく示したように、内針用スライダ20の弾性係合部26は、弾性変位可能な一対の弾性爪26a、26bで構成されていて、チャージされた状態では、これらの弾性爪がケーシング本体の係止孔18に係合した状態にある。
一方、図3に示したように、ケーシング11上に設けた操作部材1を後方(矢印A方向)にスライドさせると、歯車Gを介して連結された操作板2が、Aとは逆のB方向にスライド移動する。操作板2の後端部には、対向する2つの斜面で構成される内針ロック解除部材3が設けられていて、当該部材3がロック状態にある2つの弾性爪26a、26bに圧接すると、弾性爪26a、26bが互いに接近するように撓み、これによってロック状態が解除される。
ロック状態が解除されると、内針用スプリング22の付勢力により、内針用スライダ20(および内針21)は、「突出位置」に向けて発射される。図6(b)は、内針用スライダ20の発射直後の状態を示しているが、このとき、外針用スライダ60は依然としてチャージされ、かつロックされた状態にある。
図6(b)に詳しく示したように、外針用スライダ60の弾性係合部66は、弾性変位可能な一対の弾性爪66a、66bで構成されていて、外針用スライダ60がチャージされた状態にあるとき、これらの弾性爪がケーシング内面に設けられた係止孔19に係合した状態にある。
一方、内針用スライダ20の内針固定部25の前端には、対向する2つの斜面で構成される外針ロック解除部材4が形成されていて(図6a参照)、当該部材4がロック状態にある2つの弾性爪66a、66bに圧接すると、弾性爪66a、66bが互いに接近するように撓み、これによってロック状態が解除される。
ロック状態が解除されると、外針用スプリング62の付勢力により、外針用スライダ60(および外針61)は、「突出位置」に向けて発射される。図6(c)は、外針用スライダ60の発射直後の状態を示しているが、このとき、内針用スライダ20は、既に「突出位置」に到達している。このあと、図6(d)に示すように、外針用スライダ60が、内針用スライダ20よりも遅れて「突出位置」に到達する。
以上のように、まず内針21が発射され、遅れて外針61が発射されることで、図2を参照して説明したように、臓器から一部組織を切り取ることができる。
《歯車Gを利用するロック解除機構のメリット》
上に説明したように、「操作部材1」と「内針ロック解除部材3を備えた操作板2」とは、歯車Gを介して連結されている(図3a)。これによるメリットを説明する。
内針ロック解除部材3によって内針用スライダ20のロックを解除するためには、内針ロック解除部材3を、発射方向(矢印B)にスライドさせることが必要となる。しかし、使用者が発射方向に力を加えることは好ましくない。不用意に勢い余って、生検針を被験者に向けて押し出してしまう恐れがあるからである。
そこで、使用者が実際に操作する操作部材1を、歯車Gを介して、操作板2(および内針ロック解除部材3)に連結するようにした。その結果、使用者は操作部材1を後方側へ(被験者から遠ざかる方向へ)操作すればよい。これにより、内針ロック解除部材3は、発射方向にスライドしてロックを解除する。
《内針用スライダ20および外針用スライダ60を同時にチャージできる構造》
図6(c)、(d)に示したように、内針用スライダ20の内針固定部25の後端コーナ部Xと、外針用スライダ60の後端に設けた肩部Yとが当接する形態を採用しているので、摘まみ部30または後述する内針チャージ部材120によって内針用スライダ20をチャージする際には、これと連動して外針用スライダ60もチャージされることとなる。このように、1回のチャージ操作によって、両方のスライダ20、60を同時にチャージすることができる。
一方、摘まみ部70または後述する外針チャージ部材160によって外針用スライダ60をチャージする場合には、両者が連動することはなく、外針用スライダ60だけがチャージされることとなる。生検針を体内から引き抜いた後、外針61だけを退避させて内針の凹所21を露出させたい場合(切除した組織を取り出すため)には、外針用スライダ60だけをチャージすることとなる。
《チャージ装置を用いた内針用スライダ20および外針用スライダ60のチャージ》
以上説明したように、内針用スライダ20および外針用スライダ60は、それぞれ、摘まみ部30、70を引っ張ることで、「チャージ位置」までチャージすることができる。しかしながら、スプリング22、62の付勢力に抗して摘まみ部30、70を引っ張ることは、女性等の非力な者にとって容易でない場合もある。そこで、本発明の生検装置10では、他の方法によってもチャージ操作を実現可能としている。
内針用スライダ20に関しては、図4(a)に良く示されているように、内針チャージ用孔12の内側に、内針用スライダ20(特に、その先端部20a)が位置している。したがって、外部から内針チャージ用孔12に挿入した棒材等(内針チャージ部材120)によって、内針用スライダ20を、内針用スプリング22の付勢力に抗して押し込み、図4(c)の「チャージ位置」までスライドさせることができる。
外針用スライダ60に関しては、図5(a)に良く示されているように、外針チャージ用孔16の内側に、外針用スライダ60(特に、その先端部60a)が位置している。したがって、外部から外針チャージ用孔16に挿入した棒材等(外針チャージ部材160)によって、外針用スライダ60を、外針用スプリング62の付勢力に抗して押し込み、図5(c)の「チャージ位置」までスライドさせることができる。
したがって、図1〜6に説明した生検装置10において、摘まみ部30、70を省略して、内針チャージ用孔12および外針チャージ用孔16からチャージ部材を押し込むことによってのみチャージ操作を完了できるものとすることも可能である。
しかし、図示した生検装置10によれば、摘まみ部を引っ張るか、チャージ部材を差し込むか、選択的に利用することができるので、使用方法のバリエーションが広いという点で有利である。
なお、内針用スライダ20および外針用スライダ60の具体的な形状は、図示したものに限られない。すなわち、本発明において、内針用スライダ20、外針用スライダ60の何れかの部分が内針チャージ用孔12、外針チャージ用孔16の内側に位置していて、その結果として、外部から挿入したチャージ部材によって当該部分を押し込み、スプリング付勢力に抗してスライダ20、60をスライドさせることができれば足りる。
図7を参照して、内針チャージ部材120および外針チャージ部材160を備えたチャージ装置を説明する。本発明のチャージ装置を利用すれば、非力な者であっても簡単かつ確実にチャージ操作を完了することができる。
《ラック・ピニオンを利用したチャージ装置》
図7に示したチャージ装置は、固定部100とチャージ部200を備えている。固定部100は、生検装置10を動かないように固定する。固定部100が生検装置10を固定するための具体的な機構は、チャックあるいはネジ止め等、公知の手段を適宜採用すればよい。なお図7では、生検装置10は簡略的に示している。
チャージ部200は、内針チャージ部材120および外針チャージ部材160を互いに独立して進退可能に保持している。第1押込み部材130は、上下方向に移動可能な細長い部材で構成されており、長手方向に沿ってラック部131が形成されている。一方、内針チャージ部材120は、水平方向に進退可能な細長い部材123の先端に固定されていて、当該部材123にも長手方向に沿ってラック部121が形成されている。同様に、第2押込み部材170は、上下方向に移動可能な細長い部材で構成されており、長手方向に沿ってラック部171が形成されている。一方、外針チャージ部材160は、水平方向に進退可能な細長い部材163の先端に固定されていて、当該部材163にも長手方向に沿ってラック部161が形成されている。
内針チャージ部材のラック部121と第1押込み部材のラック部131は、チャージ部の内側において、不図示の歯車機構を介して互いに連結されている。したがって、第1押込み部材130を下方に押し込むと(図7中、矢印L1)、内針チャージ部材120が生検装置10の内針チャージ用孔12内へと進入する(図7中、矢印L2)。
この結果、図4(a)→(b)→(c)で示されるように、内針チャージ部材120が内針用スライダ20をスプリング22の付勢力に抗して「チャージ位置」まで押し込む(チャージする)。
なお、第1押込み部材130は、不図示のスプリングによって、図7に示した上方位置へと付勢されていて、チャージ操作後に、第1押込み部材130を押し込む手を離すと、自動的に上方位置まで復帰する。
外針チャージ部材のラック部161と第2押込み部材のラック部171は、チャージ部の内側において、不図示の歯車機構を介して互いに連結されている。したがって、第2押込み部材170を下方に押し込むと(図7中、矢印M1)、外針チャージ部材160が生検装置10の外針チャージ用孔16内へと進入する(図7中、矢印M2)。
この結果、図5(a)→(b)→(c)で示されるように、外針チャージ部材160が外針用スライダ60をスプリング62の付勢力に抗して「チャージ位置」まで押し込む(チャージする)。
なお、第2押込み部材170は、不図示のスプリングによって、図7に示した上方位置へと付勢されていて、チャージ操作後に、第2押込み部材170を押し込む手を離すと、自動的に上方位置まで復帰する。
歯車機構の減速比を例えば1/2に設定すると、第1、第2押込み部材130、170を押し込むストロークは2倍になるが必要な力は1/2となり、簡単にチャージ操作を完了することができる。減速比の具体的な値は、適宜設定することができる。
また、減速せずに単に歯車で連結するだけの場合でも、チャージ装置を机上に置いて押し込む操作によってチャージが可能となるため、摘まみ部30、70を指で引っ張る場合に比べれば、操作は容易である。
《回動レバーを利用したチャージ装置》
図7の枠内に示したように、チャージ部200の別例として、回動レバーを利用することもできる。この例では、チャージ部200は、第1押込み部材130、第2押込み部材170に代えて、第1回動レバー135および第2回動レバー175を備える。
第1回動レバー135は、チャージ部の内側において、不図示の歯車機構を介して、内針チャージ部材120のラック部121と連結されている。したがって、第1回動レバー135を図7中、矢印L3の方向に回動させると、内針チャージ部材120が生検装置10の内針チャージ用孔12内へと進入する(図7中、矢印L2)。
第2回動レバー175は、チャージ部の内側において、不図示の歯車機構を介して、外針チャージ部材160のラック部161と連結されている。したがって、第2回動レバー175を図7中、矢印M3の方向に回動させると、外針チャージ部材160が生検装置10の外針チャージ用孔16内へと進入する(図7中、矢印M2)。
なお、回動レバー135、175の回動方向と、チャージ部材120、160の進退方向との関係は、歯車機構の構成によって変更することが可能である。
回動レバーを利用する場合には、レバーの長さを適宜設定することで、テコの原理により小さな力でチャージ部材120、160を押し込むことができる。さらに追加的に、歯車機構に減速比を設定してもよい。
《電動モータを利用したチャージ装置》
さらに別例として、図示はしていないが、内針チャージ部材のラック部121、および外針チャージ部材のラック部161に対して、それぞれ電動歯車モータを係合させることで、スイッチオンの操作だけでチャージを行うことができる。電動歯車モータは、2つのモータを独立して各ラック部121、161に係合させてもよいし、1つのモータを歯車機構を介して両ラック部121、161に係合させてもよい。
電動モータを利用すれば、非力なものであってもスイッチ操作のみによって、チャージを行うことできる。
1 操作部材
2 操作板
3 内針ロック解除部材
4 外針ロック解除部材
10 生検装置
11 ケーシング
11a ケーシング上片
11b ケーシング下片
12 内針チャージ用孔
16 外針チャージ用孔
18、19 係止孔
20 内針用スライダ
20a 内針用スライダの先端部
21 内針
21a 凹所
22 内針用スプリング
25 内針固定部
26 弾性係合部
26a、b 弾性爪
30 摘まみ部
31 シャフト
60 外針用スライダ
60a 外針用スライダの先端部
61 外針
61a カッテイングエッジ
62 外針用スプリング
65 外針固定部
66 弾性係合部
66a、b 弾性爪
70 摘まみ部
71 シャフト
100 固定部
120 内針チャージ部材
121 ラック部
130 第1押込み部材
131 ラック部
135 第1回動レバー
160 外針チャージ部材
161 ラック部
170 第2押込み部材
171 ラック部
175 第2回動レバー
200 チャージ部

Claims (7)

  1. 相対スライドする内針(21)と外針(61)で構成される生検針を保持し、内針と外針をそれぞれ「チャージ位置」にロックするとともに、当該ロックを解除することで「突出位置」へと発射させるロック解除機構を備えた生検装置(10)であって、当該生検装置は、

    ケーシング(11)と、
    内針(21)を保持するとともに、ケーシング内で「チャージ位置」と「突出位置」との間でスライド可能な内針用スライダ(20)と、
    外針(61)を保持するとともに、ケーシング内で「チャージ位置」と「突出位置」との間でスライド可能な外針用スライダ(60)と、
    内針用スライダ(20)を「突出位置」へ向かって付勢する内針用スプリング(22)と、
    外針用スライダ(60)を「突出位置」へ向かって付勢する外針用スプリング(62)と、
    内針用スライダ(20)を、内針用スプリング(22)の付勢力に抗して「チャージ位置」にロックする内針用ロック機構(18、26)と、
    外針用スライダ(60)を、外針用スプリング(62)の付勢力に抗して「チャージ位置」にロックする外針用ロック機構(19、66)と、を備えていて、

    ケーシング(11)には、内針チャージ用孔(12)および外針チャージ用孔(16)が形成されていて、
    内針用スライダ(20)は、内針チャージ用孔(12)の内側に位置していて、外部から当該内針チャージ用孔(12)に挿入した内針チャージ部材(120)に押されて、内針用スプリング(22)の付勢力に抗して「チャージ位置」までスライドすることができ、
    外針用スライダ(60)は、外針チャージ用孔(16)の内側に位置していて、外部から当該外針チャージ用孔(16)に挿入した外針チャージ部材(160)に押されて、外針用スプリング(62)の付勢力に抗して「チャージ位置」までスライドすることができる、生検装置。
  2. 上記内針用スライダ(20)は、当該スライダ(20)を内針用スプリング(22)の付勢力に抗して「チャージ位置」まで引き戻す摘まみ部(30)をさらに備え、
    上記外針用スライダ(60)は、当該スライダ(60)を外針用スプリング(62)の付勢力に抗して「チャージ位置」まで引き戻す摘まみ部(70)をさらに備える、請求項1記載の生検装置。
  3. 上記ロック解除機構は、ケーシング(11)上に設けられていて生検針の発射方向とは反対方向へとスライド操作される操作部材(1)と、
    操作部材(1)に対して歯車(G)を介して連結されていて、操作部材(1)がスライド操作されたときに、生検針の発射方向に移動することで、ロック状態にある内針用ロック機構(26)に作用してロックを解除する内針ロック解除部材(3)と、
    内針用スライダ(20)に設けられていて、内針用スライダ(20)が「チャージ位置」から「突出位置」へと発射されたときに、ロック状態にある外針用ロック機構(66)に作用してロックを解除する外針ロック解除部材(4)とを備えている、請求項1または2記載の生検装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の生検装置(10)を固定する固定部(100)と、
    内針チャージ部材(120)および外針チャージ部材(160)をそれぞれ、固定部(100)に固定された生検装置(10)の内針チャージ用孔(12)および外針チャージ用孔(16)へと進退可能に保持するチャージ部(200)とを備えてなる、チャージ装置。
  5. 上記チャージ部(200)は、内針チャージ部材(120)を前進させる第1押込み部材(130)と、外針チャージ部材(160)を前進させる第2押込み部材(170)と、を備えており、
    内針チャージ部材(120)および第1押込み部材(130)は、それぞれがラック部(121、131)を備えていて、歯車機構を介して互いに連結されており、
    外針チャージ部材(160)および第2押込み部材(170)は、それぞれがラック部(161、171)を備えていて、歯車機構を介して互いに連結されている、請求項4記載のチャージ装置。
  6. 上記チャージ部(200)は、内針チャージ部材(120)を前進させる第1回動レバー(135)と、外針チャージ部材(160)を前進させる第2回動レバー(175)と、を備えており、
    内針チャージ部材(120)はラック部(121)を備えていて、第1回動レバー(135)は、歯車機構を介して内針チャージ部材(120)と連結されており、
    外針チャージ部材(160)はラック部(161)を備えていて、第2回動レバー(175)は、歯車機構を介して外針チャージ部材(160)と連結されている、請求項4記載のチャージ装置。
  7. 上記内針チャージ部材(120)および外針チャージ部材(160)は、それぞれラック部(121、161)を有していて、当該ラック部と係合する電動歯車モータで駆動される、請求項4記載のチャージ装置。
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