JP6103219B2 - 便座装置およびこれを備えたトイレ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通電によって所定の機能を奏する機能部を有する便座装置及びこれを備えたトイレ装置に関する。
近年、機能部として、紫外線を照射するための照射ユニットを備えた便座装置が注目されている(特許文献1参照)。この便座装置では、便器(便鉢の表面)に光触媒層が形成されており、照射ユニットにより光触媒層へ向けて紫外線を照射することで、光触媒層の自己洗浄能力を得ている。
しかしながら、紫外線は、人体への影響があるというイメージが強く、使用者に照射されることを防止することが望ましい。そこで、特許文献2では、人体検知センサ、および便蓋の開閉検知手段により、使用者の存在、または使用を検知して、照射ユニットをオフにしたり、照射ユニットの出力を低下させたりすることで、紫外線を使用者が見ることによる危害の恐れを防止している。
その他、便座装置の開閉状態を検知する措置として、例えば、「ホールIC(Integrated Circuit)とマグネットのペア」もしくは「リードスイッチとマグネットのペア」等から構成される開閉検知手段が知られている(特許文献2参照)。かかる開閉検知手段によって検知された結果に基づいて、局部洗浄用の局部洗浄装置、脱臭装置等の機能部の動作状態を切り替えたり、着座センサの駆動状態を変化させたりしていた。
特開2010-275813号公報 特開2002-291652号公報
しかしながら、従来の便蓋の開閉検知手段(例えば特許文献1、2)では、開閉検知手段の検知結果を用いて照射ユニットを制御するために、マイコンなどの制御部を介す必要があった。そのため、便蓋の開閉状態の検知に従来の便蓋の開閉検知手段を用いると、制御部が故障した場合、または、開閉検知手段が誤検知した場合に、便蓋が開状態のときにも紫外線が照射されてしまうという誤動作が発生する可能性があるという問題があった。
本発明は、便座又は便蓋の開閉動作に基づいて機能する機能部の作動が誤作動することを防止することができる便座装置およびこれを備えたトイレ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、便器へ固定される本体部と、前記本体部に対して回動可能に軸支される便座と、前記本体部に対して開閉可能に軸支され、前記便蓋を覆うことができる便蓋と、通電によって所定の機能を奏する機能部と、前記便座又は便蓋の開閉状態を検知する開閉検知手段と、前記開閉検知手段の検知結果に基づき、前記機能部への通電を制御する制御部とを備えたトイレ装置において、前記制御部による前記機能部への通電制御に関わらず、前記便座又は便蓋のうちいずれか一方の開閉状態に応じて、前記機能部への通電を機械的に遮断する遮断手段と、を備えたことを特徴とする。
従って、各種機能部への誤通電状態が発生しようとしても、機能部への通電が機械的に遮断されるので、機能部の誤作動を防止することができる。
また、本発明においては、前記遮断手段は、前記便座又は便蓋の開閉に伴って回転する軸と、前記軸の回転と連動する回転カムと、前記回転カムの回転に伴い往復移動するスライダと、前記スライダの往復移動に応じて、前記機能部への通電経路上の接点をオンオフするスイッチと、を有することを特徴とする。
従って、便座又は便蓋の開閉動作に伴う軸の回転を利用するため、簡易な構成によって機械的に機能部への通電を遮断することができる。よって、簡易な構成により機能部の誤作動を防止できる。
また、本発明においては、前記遮断手段は、前記スライダからの押圧力を受けることで前記接点をオフからオンにする押圧力受け部と、前記スライダを前記押圧力受け部に接触する方向に押圧付勢する弾性部材と、を有し、前記便座又は便蓋のうちいずれか一方が所定の開閉状態であると、前記押圧力受け部は、前記弾性部材の付勢力により前記スライダからの押圧力を受けることで、前記接点をオンにし、前記便座又は便蓋のうちいずれか一方が前記所定の開閉状態から移動すると、前記回転カムの回転に伴い前記弾性部材の付勢力に抗する方向に前記スライダが移動することで、前記押圧力受け部は、前記スライダから押圧力を受けず、前記接点をオフにすることを特徴とする。
従って、弾性部材の付勢力に抗する方向にスライダが移動し、押圧力受け部は、回転カムによるスライダからの押圧力を受けることで、スイッチの接点をオンにすると、弾性部材の付勢力に抗してスライダを移動させる力が強くなってしまい、スライダが押圧力受け部に衝突してしまうことがある。この場合、スイッチが破損し、機能部への通電を機械的に遮断することができないという問題が発生するが、本発明では、押圧力受け部は、弾性部材の付勢力によりスライダからの押圧力を受けることで接点をオンにするため、スイッチの破損を防止することができる。よって、機能部への通電を確実に機械的に遮断することができる。
また、本発明においては、前記機能部は、前記便器へ紫外線を照射する照射ユニットであり、前記照射ユニットは、前記便蓋が閉じられた状態の内部空間内に設けられており、前記遮断手段は、前記便蓋が閉状態のときに前記照射ユニットへの通電を行い、前記便蓋が閉状態から開状態へと移動する間のいずれかの位置に達することで前記照射ユニットへの通電を遮断することを特徴とする。
従って、紫外線が使用者に照射されることを防止することができる。
また、本発明においては、前記照射ユニットは、前記便蓋の内面側に設けられていることを特徴とする。
従って、紫外線が使用者に照射されることを防止しつつ、より便器全体に紫外線を照射することができる。
また、本発明においては、前記便器と、前記便器の上に設けられた上記の便座装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、便座又は便蓋の開閉動作に基づいて機能する機能部の作動が誤作動することを防止することができる便座装置およびこれを備えたトイレ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る便座装置を備えたトイレ装置を示す模式斜視図である。 本発明の一実施形態に係る便座装置を備えたトイレ装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る便座装置の概略システム構成図である。 本発明の一実施形態に係るトイレ装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトイレ装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遮断手段の動作状態を示す図である。 図6Aに対応する本発明の一実施形態に係る便座装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係る遮断手段の動作状態を示す図である。 図7Aに対応する本発明の一実施形態に係る便座装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係る遮断手段の動作状態を示す図である。 図8Aに対応する本発明の一実施形態に係る便座装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係る遮断手段の動作状態を示す図である。 図9Aに対応する本発明の一実施形態に係る便座装置の側面図である。
本発明は、通電によって所定の機能を奏する機能部への通電をオンオフするための構成として、便座または便蓋の開閉状態に基づき、機能部への通電を制御する制御部を備える構成において、便座または便蓋の開閉状態に応じて、機能部への通電を機械的に遮断することにより、機能部の誤動作を防止しようとするものである。以下、本発明の実施の形態を説明する。
まず、本実施形態に係る便座装置を備えたトイレ装置について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る便座装置を備えたトイレ装置の斜視図であり、図2は、本実施形態に係る便座装置の便蓋および便座を省略した斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るトイレ装置100は、便器200と、便器200の上に設けられた便座装置300と、を備える。
便器200には、汚物を受けるための便鉢210が形成されており、その表面には、光触媒層が形成されている。なお、便器200の洗浄機構としては、いわゆる「ロータンク式」でもよく、あるいはロータンクを用いない「水道直圧式」であってもよい。
便座装置300は、本体部400と、便座500と、便蓋600を有する。さらに、便座装置300は、その光触媒層に向けて紫外線を照射するために、機能部として、通電されることで紫外線を照射する照射ユニット700を備えている。この照射ユニット700は、便蓋600の閉じたときに便鉢210との間に形成する内部空間内に設けられるものであり、例えば、便蓋600の便鉢210側に対面する側の面(便蓋600の内面側)に設けられている。そのため、照射ユニット700は、光触媒層が形成された便鉢210全体に紫外線を照射することができ、便鉢210全体にて自己洗浄機能を得ることができる。このような光触媒の材料としては、例えば、金属の酸化物を用いることができる。その酸化物としては、例えば、酸化チタン(TiOx)、酸化亜鉛(ZnOx)、酸化スズ(SnOx)、酸化ジルコニウム(ZrOx)などが挙げられる。これらのうちでも、特に、酸化チタンは、光触媒として活性であり、また、安定性や安全性などの点でも優れている。
本体部400には、便座500が回動可能に軸支されているとともに、便蓋600が開閉可能に軸支されている。図2に示すように、本体部400は、前軸411と、軸穴412と、左後軸421と、右後軸422と、を有している。前軸411および軸穴412は、同軸上に設けられており、便座500を軸支するためのものである。前軸411および軸穴412は、本体部400において左後軸421および右後軸422に対して相対的に前部に設けられている。便座500に形成された図示しない突起部が軸穴412に挿入され、前軸411が便座500に形成された図示しない凹部に挿入されることで、便座500は、本体部400に対して回動可能に軸支されている。また、左後軸421および右後軸422は、同軸上に設けられており、便蓋600を軸支するためのものである。左後軸421および右後軸422は、本体部400において前軸411および軸穴412に対して相対的に後部に設けられている。なお、便座500を軸支するための前軸411および軸穴412と、便蓋600を軸支するための左後軸421および右後軸422とは、同軸上に設けられていてもよい。
便座装置300は、本体部400の内部に、便座500に座った使用者の「おしり」などの洗浄を実現する局部洗浄装置などを備える。便座装置300は、さらに、便座500に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる温風乾燥装置や、便器200のボウル内の空気を吸い込み、フィルタや触媒などを介して臭気成分を低減させる脱臭装置などを有するものとすることができる。これら各装置の動作は、例えば、本体部400とは別体として設けられたリモコンにより操作可能としてもよい。
次に、本実施形態に係る便座装置のシステム構成について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る便座装置の概略システム構成図である。
便座装置300は、便蓋の開閉状態を検知する開閉検知手段310と、開閉検知手段310の検知結果に基づき、照射ユニット700への通電を制御する制御部320と、便蓋の開閉状態に応じて、照射ユニット700への通電を機械的に遮断する遮断手段330と、を有している。
開閉検知手段310として、従来から知られている便蓋の開閉検知手段を用いてよい。例えば、便蓋600側に設けられて便蓋600の開閉動作に伴って所定の角度範囲で回動するマグネットと、本体部400側に設けられてホールICを具備した検知手段とで構成される開閉検知手段がある。この開閉検知手段では、便蓋600の開動作に伴ってマグネットがホールICと対向する位置まで回動し、マグネットの磁束がホールICによって検出されるとともに、ホールICから制御部320に所定の信号が出力されることで、便蓋600の開状態が検知される。
本実施形態では、制御部320は、メイン制御部321と、サブ制御部322とで構成されている。メイン制御部321は、開閉検知手段310の検知結果を受け、その結果をサブ制御部322へ伝える。メイン制御部321は、その他、便座装置300が有する局部洗浄装置などの制御や、開閉検知手段310の駆動に対する制御など、各種制御を行う。また、サブ制御部322は、メイン制御部321から得た開閉検知手段310の検知結果に基づいて、照射ユニット700に対する通電制御を行う。なお、メイン制御部321とサブ制御部322を1つの制御部としてもよい。
遮断手段330は、便蓋600が閉じている状態から所定の開閉状態に達すると、照射ユニット700への通電経路上にある接点をオフにし、通電を機械的に遮断するものである。すなわち、照射ユニット700への通電が行われるようサブ制御部322により通電制御が行われていたとしても、遮断手段330により接点をオフにすることにより照射ユニット700への通電が遮断される。なお、通電を機械的に遮断するとは、マイコンなどの制御部を介すことなく、機械的な構造の動作により通電の遮断を行うことを指している。
また、便座装置300は、図3に示すように、AC(Alternating Current)基板340と、DC(Direct Current)基板350を備えている。AC基板340は、交流電流を発生させるものであり、DC基板350は、AC基板340で発生させた交流電流を直流電流に変換するためのものである。AC基板340にて発生された電流により、制御部320、開閉検知手段310、および、照射ユニット700を作動させることができる。
遮断手段330について図4および図5を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る遮断手段を軸側からみた分解斜視図であり、図5は、本実施形態に係る遮断手段を収納部側からみた分解斜視図である。
図4および図5に示すように、遮断手段330は、便蓋600を軸支するための左後軸421と、左後軸421を挿通させる筒部331と、左後軸421と連動して回転する回転カム332と、回転カム332の回転に伴い、往復移動するスライダ333と、スライダ333を付勢力により付勢する弾性部材としてのばね334と、接点が形成されたスイッチ335と、回転カム332、スライダ333、ばね334を収納する収納部336と、を有する。遮断手段330は、本体部400の内部に組み込まれている。
左後軸421は、筒部331に挿通されることで、回転可能な状態で本体部400に固定される。左後軸421は、その一方の端部421aで便蓋600を軸支しており、便蓋600の開閉動作に伴って回転する。また、左後軸421は、その他方の端部421bで、回転カム332を嵌合しており、左後軸421の回転に伴って回転カム332が回転する。すなわち、便蓋600の開閉動作に伴って回転カム332が回転することとなる。
回転カム332には、挿入穴332aと、突部332bが形成されている。挿入穴332aは、遮断手段330を組み立てた状態における端部421b側の面に形成されており、断面D字形状である。挿入穴332aに、挿入穴332aと同様に断面D字形状に形成された端部421bを挿入することで、左後軸421と回転カム332との相対回転が規制され、左後軸421の回転に応じて回転カム332を回転することができる。また、挿入穴332aが形成された面とは反対の面には、突部332bが断面円形状に形成されている。突部332bは、収納部336に形成された挿通穴336aに挿通する。これにより、回転カム332を回転可能に支持することができる。なお、回転カム332は、便蓋600が閉じられた状態において、スライダ333に接触しない、あるいは、スライダ333に接触していても押圧力をかけない位置に支持されている。(図6A参照)。
スライダ333およびばね334は、収納部336内に収納されている。スライダ333は、ばね334の付勢力によりスイッチ335の押圧力受け部335aに接触する方向(矢印A1)に押圧付勢される(図6A参照)。回転カム332の回転角度、すなわち便蓋600の立ち上がり角度が所定の角度を超えると、スライダ333は、回転カム332に接触され、かつ、回転カム332からの押圧力を受けて、ばね334の付勢力に抗する方向(矢印A2)に移動する(図8A参照)。
スイッチ335は、収納部336の上部に固定される。また、スイッチ335は、スライダ333からの押圧力を受けることで接点をオフからオンにする押圧力受け部335aを有する。押圧力受け部335aは、回転カム332の回転角度、すなわち便蓋600の立ち上がり角度が所定の角度を超えると接点をオフにし、回転カム332の回転角度が所定の角度未満のときは接点をオンにする。
次に、便蓋600が全閉状態から全開状態へと開動作する場合における遮断手段330の動作について、図6〜図9を用いて説明する。図6A〜図9Aは、便蓋の開閉状態が所定の開閉状態である場合における遮断手段の断面図であり、図6B〜図9Bは、図6A〜図9Aに対応する便座装置の側面図である。なお、矢印A1は、ばねの付勢力の方向を指しており、矢印B1は、スライドが移動する方向を指している。
まず、図6Aおよび図6Bを用いて、便蓋600の開閉状態が全閉状態、すなわち便蓋600の立ち上がり角度が0度である場合について説明する。
図6Aおよび図6Bに示すように、便蓋600の開閉状態が全閉状態である開閉状態では、押圧力受け部335aは、ばね334の付勢力によりスライダ333からの押圧力を受けることで接点をオンにしている。よって、図6Aおよび図6Bに示す状態では、メイン制御部321またはサブ制御部322が照射ユニット700への通電をオンにすると、照射ユニット700から便鉢へと紫外線が照射される。このとき、便蓋600は、全閉状態であるため、照射ユニット700から照射された紫外線がトイレ装置100の使用者の目に見えることはない。
次に、図7Aおよび図7Bを用いて、便蓋600の立ち上がり角度が20度である開閉状態について説明する。
図7Aおよび図7Bに示すように、便蓋600の立ち上がり角度が20度である開閉状態では、便蓋600の開動作に伴い回転カム332が回転し、その回転カム332がスライダ333に接触する。スライダ333は、回転カム332から接触されるだけであるため、回転カム332からの押圧力を受けない。そのため、押圧力受け部335aは、図6Aおよび図6Bに示す状態と同様に、ばね334の付勢力によりスライダ333からの押圧力を受け、接点をオンにした状態のままとなる。よって、図6Bに示す状態から図7Bに示す状態へと便蓋600が開動作した場合、メイン制御部321またはサブ制御部322が照射ユニット700への通電をオンにした状態である限り、照射ユニット700から便鉢へと紫外線が照射された状態は続く。このとき、便蓋600の立ち上がり角度が20度であるため、仮に、照射ユニット700から照射された紫外線がトイレ装置内から漏れたとしても、トイレ装置100の使用者の目に見えにくくなっている。
図8Aおよび図8Bを用いて、便蓋600の立ち上がり角度が30度である開閉状態について説明する。
図8Aおよび図8Bに示すように、便蓋600の立ち上がり角度が30度である開閉状態では、便蓋600の開動作に伴い回転カム332が回転することで、その回転カム332がスライダ333に接触するとともに、スライダ333は、回転カム332押圧力を受ける。スライダ333は、回転カム332からの押圧力を受け、ばね334の付勢力に抗する方向(矢印A2)に移動する。これにより、押圧力受け部335aは、スライダ333に接触されず、スライダ333からの押圧力を受けなくなり、接点をオフにする。よって、図7Bに示す状態から図8Bに示す状態へと便蓋600が開動作した場合、メイン制御部321またはサブ制御部322が照射ユニット700への通電をオンにしていたとしても、オフにしていたとしても、照射ユニット700から便鉢へと紫外線が照射されない。
図9Aおよび図9Bを用いて、便蓋600の開閉状態が全開状態である場合について説明する。
図9Aおよび図9Bに示すように、便蓋600の開閉状態が全開状態である開閉状態では、図8Aに示す状態よりもさらに回転カム332が回転し、スライダ333に接触する。スライダ333は、回転カム332から図8Aに示す状態よりも大きな押圧力を受け、ばね334の付勢力に抗する方向(矢印A2)にさらに移動する。これにより、押圧力受け部335aは、スライダ333からの押圧力を受けず、接点をオフにしたままの状態となる。よって、図8Bに示す状態から図9Bに示す状態へと便蓋600が開動作した場合、メイン制御部321またはサブ制御部322が照射ユニット700への通電をオンにしていたとしても、照射ユニット700から便鉢へと紫外線が照射されない。
なお、便蓋600が全開状態から全閉状態へと移動する場合についても同様である。すなわち、図6Aおよび図6B、並びに、図7Aおよび図7Bに示すように、便蓋600の立ち上がり角度が0度以上20以下である開閉状態では、押圧力受け部335aは接点をオンにした状態となる。また、図8Aおよび図8B、並びに、図9Aおよび図9Bに示すように、便蓋600の立ち上がり角度が20度よりも大きい角度である開閉状態では、押圧力受け部335aは接点をオフにした状態となる。このように、照射ユニット700から照射された紫外線が使用者へと照射されにくい位置または照射されない位置となる開閉状態でのみ、押圧力受け部335aは接点をオンにしているため、紫外線が使用者に照射されることを防止することができる。
以上のような本実施形態の便座装置300によれば、制御部320または開閉検知手段310が故障してしまうことや、開閉検知手段310が便蓋600の開閉状態を誤検知してしまうことで、照射ユニット700への誤通電状態が発生しようとしても、遮断手段330によって、照射ユニット700への通電を機械的に遮断することができる。よって、照射ユニット700の誤作動を防止することができる。
また、便蓋600の開閉に伴う軸の回転を利用して照射ユニット700への通電経路上の接点をオンオフするため、簡易な構成によって機械的に照射ユニット700への通電を遮断することができる。よって、簡易な構成により機能部としての照射ユニット700が誤作動を起すことを防止できる。
さらに、押圧力受け部335aは、ばね334の付勢力によりスライダ333からの押圧力を受けることで接点をオンにするため、例えば回転カム332の回転によりばね334の付勢力に抗して移動するスライダ333からの押圧力を受けることで接点をオンにする場合に比べて、スライダ333の衝突等によるスイッチ335の破損を防止することができる。具体的には次のとおりである。例えば、仮に便蓋600が閉じることで回転カム332によりスライダ333がばね等の付勢力に抗して移動して押圧力受け部335aを押圧することで接点がオンとなり、便蓋600が開くことで回転カム332によるスライダ333を介した押圧力受け部335aの押圧が解除されて接点がオフになる構成においては、例えば便蓋600が勢い良く閉じられた場合等に、回転カム332を介してスライダ333により押圧力受け部335aに対して衝撃が加わる可能性がある。このような現象は、回数が重なったり押圧力受け部335aに対する衝撃が大きかったりすることで、スイッチ335の動作の不具合を生じさせる原因となる。この点、本実施形態のように便蓋600の開動作にともなって回転する回転カム332を介したスライダ333のバネ334の付勢力に抗した移動により、押圧力受け部335aに対する押圧が解除されて接点がオフになる構成を採用することで、接点をオンにするためのスライダ333による押圧力受け部335aに対する押圧力がバネ334による付勢力に基づくものとなるので、押圧力受け部335aに対する押圧力が安定する。このため、押圧力受け部335aに過大な押圧力が作用することに起因するスイッチ335の動作の不具合を防止することができるとともに、接点をオンオフさせるための動作を安定させることができる。よって、機械的な動作による機能部への通電の遮断を確実にすることができる。
なお、本実施形態では、便蓋を備えた便座装置について説明したが、便蓋を備えていなくてもよい。その場合、開閉検知手段は、便蓋の開閉状態でなく、便座の開閉状態を検知することとなる。また、便座を軸支する軸が遮断手段の一部となる。よって、便蓋を備えていない場合でも、上述したような照射ユニット700への通電を機械的に遮断するための構成を適用することができ、上述した効果を奏することができる。
また、照射ユニットは、便蓋の閉じられた状態における便鉢側の面に設けられているが、例えば便座の裏面側に設けられていてもよい。しかしながら、便鉢の広い範囲に紫外線を照射するためには、照射ユニットは、便蓋の閉じられた状態における便鉢側の面に設けられていることが好ましい。
また、本実施形態では、機能部として照射ユニットを備えているため、便蓋の立ち上がり角度が20度未満の場合に、押圧力受け部は接点をオンにし、便蓋の立ち上がり角度が20度以上の場合に、押圧力受け部は接点をオフにしているが、それらを逆にしてもよい。例えば、便座装置が備える機能部の機能が、便蓋の閉状態では機能を発揮しないまたは機能を発揮しづらい場合には、便蓋の立ち上がり角度が20度未満の場合に、押圧力受け部は接点をオフにし、便蓋の立ち上がり角度が20度以上の場合に、押圧力受け部は接点をオンにしてもよい。
また、本実施形態では、機能部への通電を機械的に遮断する際の開閉状態基準は、便蓋の立ち上がり角度が20度である開閉状態とは限らない。しかしながら、機能部として照射ユニットやIH暖房便座機能部などの、使用者の考え方などによっては発揮する機能が使用者に不安を与える可能性があるものを備えている際には、使用者が子どもである場合も考慮すると、少なくとも便蓋の立ち上がり角度が20度である開閉状態に便蓋が達すると、機能部への通電を機械的に遮断することが好ましい。
100 トイレ装置
200 便器
210 便鉢
300 便座装置
310 開閉検知手段
321 メイン制御部
322 サブ制御部
330 遮断手段
331 筒部
332 回転カム
332a 挿入穴
332b 突部
333 スライダ
334 ばね
335 スイッチ
335a 押圧力受け部
336 収納部
336a 挿通穴
340 AC基板
350 DC基板
400 本体部
411 前軸
412 軸穴
421 左後軸
421a 端部
421b 端部
422 右後軸
500 便座
600 便蓋
700 照射ユニット

Claims (6)

  1. 便器へ固定される本体部と、
    前記本体部に対して回動可能に軸支される便座と、
    前記本体部に対して開閉可能に軸支され、前記便座を覆うことができる便蓋と、
    通電によって所定の機能を奏する機能部と、
    前記便座又は便蓋の開閉状態を検知する開閉検知手段と、
    前記開閉検知手段の検知結果に基づき、前記機能部への通電を制御する制御部と、
    前記制御部による前記機能部への通電の制御に関わらず、前記便座又は便蓋のうちいずれか一方の開閉状態に応じて、前記機能部への通電を機械的に遮断する遮断手段と、
    を備えたことを特徴とする便座装置。
  2. 前記遮断手段は、前記便座又は便蓋の開閉に伴って回転する軸と、
    前記軸の回転と連動する回転カムと、
    前記回転カムの回転に伴い往復移動するスライダと、
    前記スライダの往復移動に応じて、前記機能部への通電経路上の接点をオンオフするスイッチと、を有することを特徴とする請求項1に記載の便座装置。
  3. 前記遮断手段は、
    前記スライダからの押圧力を受けることで前記接点をオフからオンにする押圧力受け部と、
    前記スライダを前記押圧力受け部に接触する方向に押圧付勢する弾性部材と、を有し、
    前記便座又は便蓋のうちいずれか一方が所定の開閉状態であると、前記押圧力受け部は、前記弾性部材の付勢力により前記スライダからの押圧力を受けることで、前記接点をオンにし、
    前記便座又は便蓋のうちいずれか一方が前記所定の開閉状態から移動すると、前記回転カムの回転に伴い前記弾性部材の付勢力に抗する方向に前記スライダが移動することで、前記押圧力受け部は、前記スライダから押圧力を受けず、前記接点をオフにすることを特徴とする請求項2に記載の便座装置。
  4. 前記機能部は、前記便器へ紫外線を照射する照射ユニットであり、
    前記照射ユニットは、前記便蓋が閉じたときに前記便蓋と前記便器との間に形成される内部空間内に設けられており、
    前記遮断手段は、前記便蓋が閉状態のときに前記照射ユニットへの通電を行い、前記便蓋が閉状態から開状態へと移動する間のいずれかの位置に達することで前記照射ユニットへの通電を遮断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の便座装置。
  5. 前記照射ユニットは、前記便蓋の内面側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の便座装置。
  6. 前記便器と、
    前記便器の上に設けられた請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の便座装置と、
    を備えたことを特徴とするトイレ装置。
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