JP6101899B2 - 用紙筋付装置及び用紙折り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙を所望の位置で折り曲げ易くするために、折り曲げ前に予め折り筋を形成する用紙筋付装置と、この用紙筋付装置で折り筋が形成された用紙を、その折り筋に沿って折り曲げる用紙折り機構をさらに備えた用紙折り装置の技術分野に関するものである。
重ねた用紙の中央を折り曲げ、この折りラインに沿って針で綴じる中綴じ製本工程等において、用紙を折り曲げる際に、その折りラインを所望の位置に正確に合わせるために、折りラインとすべき位置に予め折り筋を形成することが行われており、そのための用紙筋付機構が種々用いられている。
このような用紙筋付機構の例として、特許文献1に示すようなものがある。この特許文献1の装置は、外周に凹溝を有する筋入れ凹ローラ(1a)と、外周にリング状の突起を有する筋入れ凸ローラ(1b)とを用い、凹溝と突起が対向するように両ローラを組み合わせて構成されている。
この筋入れ凹ローラ(1a)と筋入れ凸ローラ(1b)との間に用紙を通すことによって、凹溝及び突起の組み合わせ部において用紙が変形し、この部分に折り筋が形成される。折り筋が形成された用紙は、下流側に設けられた用紙折り曲げ機構(4)に送られ、ここで折り筋に沿って折り込まれる。
特開2003−335455号公報
しかし、製本工程における用紙の折り曲げでは、予め印刷を施された用紙が折り曲げられることになるので、この折り曲げ後、折り目に沿って印刷が割れてしまう現象が起きることがある。この現象を背割れと呼んでいる。
図12はこの背割れを説明する図であり、(a)は印刷を施した用紙Pの折る前の状態を示し、(b)はこの用紙Pを2つ折りした後の折り目部分の状態を示す。
図12(a)に示すように、折る前においては、用紙の地P1の上に印刷インク層P2が形成されているが、これを二つ折りすると、図12(b)に示すように、折り目の部分で印刷インク層P2に割れWが発生し、該部分で地P1が露出してしまう。その理由は、折り曲げの外側に存在する印刷インク層P2が、折り曲げ時に生じる引張応力に耐えられずに破断してしまうからである。
このような背割れが発生すると、例えば白紙に印刷した用紙では、折り目に沿って印刷が割れ、地P1の色である白いラインが出現し、印刷物の品質を著しく下げてしまう。
特許文献1のような筋付機構を用いると、用紙に折り筋を付ける際に筋入れ凸ローラ(1b)の突起で押圧されることにより、折り筋部分の展性が若干増すので、背割れを軽減する効果は期待できるが、近年高度化する顧客要求に応じて多様化する様々な印刷物において、背割れを完全に防ぐことはできなかった。
例えば、近年需要を伸ばしているオンデマンド印刷に使用されるデジタル印刷機では、用紙上にトナー層を形成して画像形成する。また、その印刷面上にさらに装飾等を施す目的でUVコーティング等が行われる。これらの処理の結果形成される表面は従来のオフセット印刷インク層に比べて展性に乏しく、背割れが発生し易い。また、用紙の厚さが増すと、折り曲げたときの曲げ外側の変形量が大きくなるため、やはり背割れが発生しやすくなる。特許文献1の筋付機構では、これらの現象を完全に防ぐことはできなかった。
そこで、本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、デジタル印刷面やUVコート面等、展性に乏しい層が形成された用紙や、分厚い用紙であっても、折り曲げ後の背割れを防止することができる用紙筋付装置及び用紙折り装置の提供を目的とする。
本発明の用紙筋付装置は、搬送されてきた用紙に対して、該用紙が折れ易くなるように折り筋を形成する用紙筋付装置であって、搬送される用紙を挟んで対向配置された第1筋付ローラ及び第2筋付ローラを備え、前記第1筋付ローラは、その外周を一周するリング状に、かつ軸方向の外郭形状が、径方向先端側に形成された頂部と、頂部に隣接し、頂部よりも小径の中腹部を含む山形形状に形成され、互いに平行に並んだ複数本の第1凸条と、前記第1凸条同士の間に形成された凹溝と、を有し、前記第2筋付ローラは、その外周を一周するリング状に形成され、前記凹溝に入り込む第2凸条と、前記第1凸条に対向し、該第1凸条の径方向先端との間で用紙を挟持する複数の挟持面と、を有することを特徴とする。
また、本発明の別の形態の用紙筋付装置は、搬送されてきた用紙に対して、該用紙が折れ易くなるように折り筋を形成する用紙筋付装置であって、搬送される用紙を挟んで対向配置された第1筋付ローラ及び第2筋付ローラを備え、第1筋付ローラは、その外周を一周するリング状に形成され、互いに平行に並んだ複数本の第1凸条と、第1凸条同士の間に形成された凹溝と、を有し、第2筋付ローラは、その外周を一周するリング状に形成され、凹溝に入り込む第2凸条と、第1凸条に対向し、該第1凸条の径方向先端との間で用紙を挟持する複数の挟持面と、を有し、 複数の挟持面のうち軸方向両外側の挟持面は、複数本並んだ第1凸条のうち軸方向両外側の第1凸条よりも軸方向外側まで延在する延在部を有することを特徴とする。
また、第1筋付ローラは、延在部と対向する対向面がその外周の一部に形成されていてもよい。また、延在部と対向面とが最接近した部分の互いの離間距離が、凹溝底面から第1凸条先端までの径方向距離よりも小さくてもよい。
このような構成によれば、第1筋付ローラが有する複数本の第1凸条と、第2筋付ローラが有する複数の挟持面との間で用紙を挟持しながら、用紙の挟持位置間を、第2筋付ローラが有する第2凸条で押圧変形させるので、用紙に折り筋を形成しつつ、この折り筋形成部分の展性を確実に増加させることができる。したがって、デジタル印刷面やUVコート面等、展性に乏しい層が形成された用紙や、分厚い用紙であっても、折り筋を形成する段階で展性を確実に増加させて、折り曲げ後の背割れを防止することができる。
また、本発明の用紙筋付装置は、前記凹溝底面から前記第1凸条先端までの径方向距離が、前記挟持面から前記第2凸条先端までの径方向距離よりも大きいことを特徴とする。
このような構成によれば、第1筋付ローラの第1凸条と第2筋付ローラの挟持面との間で用紙を挟持しながら、用紙の挟持位置間を、第2筋付ローラの第2凸条で押圧変形させるにあたり、第2凸条先端と凹溝底面との間に、用紙の押圧変形に必要な空間を確保し、折り筋の形成や展性の付与を良好に行なうことができる。
また、本発明の用紙折り装置は、請求項1から4いずれかに記載の前記用紙筋付装置の下流側に、該用紙筋付装置で折り筋が形成された用紙をさらに搬送しながら、折り筋に沿った折りラインに折り目を形成して用紙を折り曲げる用紙折り機構が連設された用紙折り装置であって、前記用紙筋付装置で前記第1凸条と前記挟持面に挟持された用紙上のラインのうち、いずれか一方のラインが、前記用紙折り機構で用紙の折りラインとなる位置であることを特徴とする。
このような構成によれば、第1筋付ローラの第1凸条と第2筋付ローラの挟持面との間で挟持された用紙上のラインには、挟持状態で第2凸条の押圧力が作用し、第1凸条の先端に沿った明確な折り筋ラインが形成されるので、この折り筋ラインに沿うように用紙折り機構で用紙を折り曲げることにより、精度の高い用紙の折り曲げを行なうことができる。
また、本発明の用紙折り装置は、前記第1筋付ローラは、前記第1凸条を奇数本有し、前記用紙筋付装置で前記第1凸条と前記挟持面に挟持された用紙上の奇数本のラインのうち、中央のラインが、前記用紙折り機構における用紙の折りラインとなる位置であることを特徴とする。
このような構成によれば、請求項と同様の効果が得られる。しかも、第1筋付ローラの第1凸条と第2筋付ローラの挟持面との間で挟持された用紙上の奇数本のラインのうち、中央のラインに形成された折り筋ラインに沿うように用紙折り機構で用紙を折り曲げるので、中央のラインに形成された折り筋ラインだけでなく、その両側に形成された折り筋ラインによって折り曲げ易さが増加し、より精度の高い用紙の折曲を行なうことが可能になる。
本発明によれば、デジタル印刷面やUVコート面等、展性に乏しい層が形成された用紙や、分厚い用紙であっても、折り曲げ後の背割れを防止することができる用紙筋付装置及び用紙折り装置が得られるという効果がある。
本発明の実施形態に係る用紙折り装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係る用紙折り装置の平面図である。 本発明の実施形態に係る用紙折り装置の側面図である。 本発明の実施形態に係る用紙折り装置の断面図であり、(a)は図3のA−A断面図、(b)は図3のB−B断面図、(c)は図3のC−C断面図、(d)は図3のD−D断面図である。 本発明の実施形態に係る用紙筋付装置のローラ対向部分を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る用紙筋付装置の第1筋付ローラを示す図であり、(a)は第1筋付ローラの一部を断面にした正面図、(b)は第1筋付ローラの側面図である。 本発明の実施形態に係る用紙筋付装置で折り筋が形成された用紙の折り筋形成部分を示す部分拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る用紙筋付装置と用紙折り機構の幅方向の位置関係を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る用紙筋付装置のローラ対向部分を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る用紙筋付装置で折り筋が形成された用紙の折り筋形成部分を示す部分拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る用紙筋付装置と用紙折り機構の幅方向の位置関係を示す平面図である。 背割れを説明する図であり、(a)は印刷を施した用紙の折る前の状態を示す部分拡大断面図、(b)はこの用紙を2つ折りした後の折り目部分の状態を示す部分拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための実施形態について詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。また、左・右は、用紙の進行方向(上流側から下流側に向く方向)に対する左・右とする。また、装置や機構の幅方向は、上記の左・右方向とする。
[用紙折り装置の全体構成]
図1〜図3に示すように、本発明の実施形態に係る用紙折り装置10は、例えば、中綴じ折り冊子の作成に供され、1枚または複数枚重ねた用紙11を搬送し、搬送方向(矢印(1)で示す方向)と平行な折り目11aを用紙11に形成する装置である。
この用紙折り装置10は、搬送されてきた用紙11に対して、該用紙11が折れ易くなるように折り筋を形成する用紙筋付装置12と、用紙筋付装置12の下流側に連設され、該用紙筋付装置12で折り筋が形成された用紙11をさらに搬送しながら、折り筋に沿った折りラインに折り目11aを形成して用紙11を折り曲げる用紙折り機構13と、を備える。
用紙筋付装置12は、搬送される用紙11を挟んで対向配置された第1筋付ローラ14及び第2筋付ローラ15を備え、これらローラ14、15の間に用紙11を通すことで、用紙11の所定箇所(この例では中心線11b)に折り筋を形成する。なお、用紙筋付装置12の詳細な構成は後述する。
用紙折り機構13は、折り筋が形成された平坦な用紙11を徐々に山型に変形させる変形機構16と、この変形機構16の下流側に設けられ、山型に変形させた用紙11の頂部を挟み、用紙11に折り目11aを形成する左右一対のプレスローラ17と、を備える。
変形機構16は、用紙搬送方向に所定の間隔をあけて並列状に配置される複数(この例では6本)の支軸18と、これら複数の支軸18のそれぞれに設けられる複数の下プーリ19A〜19Fと、を備える。上流側の下プーリ19Aは、用紙筋付装置12側から伝達される動力で駆動される。下プーリ19A〜19Fには、下ベルト20(この例では丸ベルト)が巻掛けられており、この下ベルト20は、下プーリ19Aの駆動に応じて矢印(2)の向きに走行する。
また、変形機構16は、下プーリ19Aの上方に配置される支軸21と、この支軸21に設けられる上プーリ22Aとを備える。この上プーリ22Aは、左右2本の上ベルト23(この例では丸ベルト)を介して後述する左右一対の駆動プーリ24にそれぞれ従動する。上プーリ22Aの下流側には、複数組(この例では5組)の左右のローラ25B〜25Fが設けられる。上ベルト23は、これらローラ25B〜25Fの下部で走行位置が規制され、矢印(3)の向きに走行する。
また、下流側のローラ25Fの近傍には、用紙幅方向に対してそれぞれ所定の傾きを有する複数対のベンドプーリ26が設けられており、これらのベンドプーリ26は、駆動プーリ24によって内側ベルト経路から外側ベルト経路に移行した上ベルト23を内側ベルト経路に戻す。さらに、ローラ25Fの下流側には、左右一対のローラ27Gが設けられ、その下側には、回転板28Gが配置される。
図3に示すように、上プーリ22A、ローラ25B〜25Fは、下流側に行くに従って、各々の位置が、下プーリ19A〜19Fに近づくように配置される。このように各プーリや各ローラを配置することにより、上ベルト23下部の走行線P1は、下ベルト20上部の走行線P2に対して、角度Qだけ傾斜する。
図4(a)に示すように、下プーリ19Aの上部において、上ベルト23の下縁は、下ベルト20の上縁よりも下に位置する。これにより、用紙筋付装置12から搬送された用紙11は、折り筋11cが下ベルト20に支えられ、左右の外面(斜面)11dが上ベルト23により上側から押される。結果、用紙11は、折り筋11cを頂部とした山型(逆V字状)にやや変形する。さらに下流側では、図4(b)、(c)、(d)に示すように、上ベルト23の傾斜角(図3、符号Q)の作用により、上ベルト23と下ベルト20とが相対的に近づいて交差するため、用紙11の頂角θが徐々に小さくなる。
左右の駆動プーリ24は、それぞれ上方に延びる駆動軸29を介して駆動される。各駆動軸29には、駆動プーリ24の他に、用紙11をプレスローラ17に案内するガイドローラ30、駆動源から動力を入力する入力プーリ(図示せず)、駆動軸29の動力をプレスローラ17に出力する出力プーリ(図示せず)などが設けられる。
駆動軸29の下流側近傍には、プレスローラ17を備える左右の従動軸31が配置される。左右の従動軸31は、それぞれプーリ24、ベルト33を介して、駆動軸29から伝達される動力でプレスローラ17を互いに反対方向に回転させる(矢印(4)、(5))。
なお、プレスローラ17の下流側には、用紙の仕様(材質や厚み、寸法等)に応じて、プーリ32を設けることができる。この場合、プーリ32と駆動プーリ24(この例では二段プーリの下段)にベルト33(この例では丸ベルト)を巻掛けることにより、プレスローラ17による用紙11の折り曲げ中も、用紙11の搬送を継続することができる。
以上に述べた用紙折り装置10の基本的な動作について、図4を参照して説明する。
図4(a)では、用紙筋付装置12によって折り筋11cを付けた用紙11を上プーリ22Aと下プーリ19Aとの間に通す。すると、用紙11は、折り筋11cが下ベルト20に支持されながら搬送され、左右の外面11dが上ベルト23によって下へ押される。これにより、用紙11の左半部及び右半部は、折り筋11cを基点として傾斜する。このとき、用紙11の頂角はθ1である。
図4(b)では、下ベルト20に対して、上ベルト23が相対的に下がるため、用紙11の頂角は、より小さくなりθ2となる。図4(c)では、上ベルト23が下ベルト20よりも低くなる。これに伴い、用紙11の頂角もθ3と一段と小さくなり、用紙11は、頂角が鋭角になる程度まで山型に変形する。この山型に変形した用紙11は、ローラ27G及び回転板28G(図1〜図3参照)により形態を維持したまま、上ベルト23やベルト33により搬送され、プレスローラ17に達する。
図4(d)では、用紙11の頂角部分を左右のプレスローラ17間に通す。すると、用紙11の頂角部分は、左右のプレスローラ17間でプレスされながら搬送され、折り筋11cに沿った折り目11aが形成される。
[第1の実施形態に係る用紙筋付装置]
つぎに、本発明の第1の実施形態に係る用紙筋付装置12について、図5〜図8を参照して詳細に説明する。
用紙筋付装置12は、前述したように、搬送される用紙11を挟んで対向配置された第1筋付ローラ14及び第2筋付ローラ15を備え、各ローラ14、15は、図示しない駆動源から伝達される動力で互いに反対方向に回転する(図3の矢印(6)、(7))。そして、これらのローラ14、15の間に用紙11を通すことで、用紙11の所定箇所に折り筋11cが形成される。
図5及び図6に示すように、第1筋付ローラ14は、第2筋付ローラ15の下側に対向配置されており、その外周は、複数本(これ例では2本)の第1凸条14a(この例では先端曲面形状の凸条)と、1本または複数本(この例では1本)の凹溝14bとを有する。2本の第1凸条14aは、第1筋付ローラ14の外周を一周するリング状に形成され、回転軸方向に所定の間隔をあけて互いに平行に並ぶ。また、凹溝14bは、第1凸条14a同士の間に形成される。
図5に示すように、第2筋付ローラ15は、第1筋付ローラ14の上側に対向配置されており、その外周は、1本または複数本(この例では1本)の第2凸条15a(この例では先端曲面形状の凸条)と、複数(この例では2つ)の挟持面15bとを有する。第2凸条15aは、第2筋付ローラ15の外周を一周するリング状に形成され、第1筋付ローラ14の凹溝14bに入り込む。また、2つの挟持面15bは、第1筋付ローラ14の第1凸条14aに対向し、該第1凸条14aの径方向先端との間で用紙11を挟持する。
このような用紙筋付装置12において、第1筋付ローラ14と第2筋付ローラ15との間に用紙11を通すと、第1筋付ローラ14が有する2本の第1凸条14aと、第2筋付ローラ15が有する2つの挟持面15bとの間で用紙11を挟持しながら回転することで、用紙11の挟持位置間において、第2筋付ローラ15の第2凸条15aが用紙11を下方に押圧変形させ、ここに折り筋11cが形成される。
このような用紙筋付装置12によれば、用紙11は、2本の第1凸条14aと2つの挟持面15bで挟持した状態で、挟持位置間が押圧変形されるので、単に折り筋11cが形成されるだけでなく、挟持位置間に所定の引張応力が作用し、折り筋11c部分の展性が確実に増加される。これにより、デジタル印刷面やUVコート面等、展性に乏しい層が形成された用紙11や、分厚い用紙11であっても、折り筋11cを形成する段階で展性を確実に増加させて、折り曲げ後の背割れを防止することが可能になる。
用紙筋付装置12において、第1凸条14aや第2凸条15aの径方向の突出寸法、凹溝14bの深さ寸法などは、用紙11の材質や厚さ、積層枚数などに応じて任意に設定することが可能であるが、凹溝14bの底面から第1凸条14aの先端までの径方向距離Aは、挟持面15bから第2凸条15aの先端までの径方向距離Bよりも大きくすることが好ましい。
その理由は、第1筋付ローラ14が有する複数本の第1凸条14aと、第2筋付ローラ15が有する複数の挟持面15bとの間で用紙11を挟持しながら、用紙11の挟持位置間を、第2筋付ローラ15の第2凸条15aで押圧変形させるにあたり、第2凸条15aの先端と凹溝14bの底面との間に、用紙11の押圧変形に必要な空間を十分に確保し、折り筋11cの形成や展性の付与を良好に行なうことが可能になるからである。
ところで、用紙筋付装置12では、図7に示すように、折り筋11cがある程度の幅Cを持って形成される。用紙筋付装置12で折り筋11cが形成された用紙11は、用紙折り機構13に搬送され、ここで折り筋11cに沿った折り目が形成される。このとき、用紙折り機構13の用紙筋付装置12に対する幅方向の位置関係は、用紙折り機構13における用紙11の折りラインL1(下ベルト20の中心ライン)が、用紙11に形成された折り筋11cの幅C内、つまり、第1凸条14aと挟持面15bに挟持された用紙11上の2本のラインL2の内側であればよいが、好ましくは、図8に示すように、2本のラインL2のうち、いずれかのラインL2が用紙折り機構13における用紙11の折りラインL1となる位置関係であることが好ましい。
その理由は、第1筋付ローラ14の第1凸条14aと第2筋付ローラ15の挟持面15bとの間で挟持された用紙11上のラインL2には、挟持状態で第2凸条15aの押圧力が作用し、第1凸条14aの先端に沿った明確な折り筋ライン11eが形成されるからであり、この折り筋ライン11eに沿うように用紙折り機構13で用紙11を折り曲げることにより、精度の高い用紙11の折り曲げを行なうことが可能になる。
なお、複数の第1凸条14aの外径はすべて同径でもよいが、用紙11の折りラインL1に一致している第1凸条14aの外径を、それ以外の第1凸条14aの外径よりも、わずかに大きく形成するとよい。具体的には、用紙11の折りラインL1に一致している第1凸条14aの外径を、それ以外の第1凸条14aの外径よりも、半径で0.1〜0.5mm程度大きく形成する。この構成によって、折りラインL1に一致している第1凸条14aで形成される折り筋ライン11eは、その他の折り筋ライン11eよりも強く形成されるため、確実にこの折り筋ライン11eに沿った直線上に折り目11aを形成することができる。
[第2の実施形態に係る用紙筋付装置]
つぎに、本発明の第2の実施形態に係る用紙筋付装置12Bについて、図9〜図11を参照して詳細に説明する。ただし、前記実施形態と共通する部分については、前記実施形態と同じ符号を用いることにより、前記実施形態の説明を援用する。
図9に示すように、第2の実施形態に係る用紙筋付装置12Bは、第1筋付ローラ14Bに複数本の第1凸条14aを備えるにあたり、第1凸条14aを奇数本(この例では3本)としている点が前記実施形態と相違している。これに伴い、第1筋付ローラ14Bの凹溝14bは偶数本(この例では2本)、第2筋付ローラ15Bの第2凸条15aは偶数本(この例では2本)、挟持面15bは奇数(この例では3つ)としている。
このような用紙筋付装置12Bにおいて、第1筋付ローラ14Bと第2筋付ローラ15Bとの間に用紙11を通すと、第1筋付ローラ14Bが有する3本の第1凸条14aと、第2筋付ローラ15Bが有する3つの挟持面15bとの間で用紙11を挟持しながら、用紙11の挟持位置間を、第2筋付ローラ15Bが有する2本の第2凸条15aが下方に押圧変形させ、ここに折り筋11cが形成される。
用紙筋付装置12Bでは、図10に示すように、折り筋11cがある程度の幅Dを持って形成される。用紙筋付装置12Bで折り筋11cが形成された用紙11は、用紙折り機構13に搬送され、ここで折り筋11cに沿った折り目が形成される。このとき、用紙折り機構13の用紙筋付装置12Bに対する幅方向の位置関係は、用紙折り機構13における用紙11の折りラインL1(下ベルト20の中心ライン)が、用紙11に形成された折り筋11cの幅D内、つまり、第1凸条14aと挟持面15bに挟持された用紙11上の3本のラインL2のうち、左右端のラインL2の内側であればよいが、好ましくは、図11に示すように、3本のラインL2のうち、中央のラインL2が用紙折り機構13における用紙11の折りラインL1となる位置関係であることが好ましい。
その理由は、前記実施形態と同様に、第1筋付ローラ14Bの第1凸条14aと第2筋付ローラ15Bの挟持面15bとの間で挟持された用紙11上のラインL2には、挟持状態で第2凸条15aの押圧力が作用し、第1凸条14aの先端に沿った明確な折り筋ライン11eが形成されるからであり、この折り筋ライン11eに沿うように用紙折り機構13で用紙11を折り曲げることにより、精度の高い用紙11の折り曲げを行なうことが可能になる。
しかも、第1筋付ローラ14Bの第1凸条14aと第2筋付ローラ15Bの挟持面15bとの間で挟持された用紙11上の3本のラインL2のうち、中央のラインL2に形成された折り筋ライン11eに沿うように用紙折り機構13で用紙11を折り曲げるので、中央のラインL2に形成された折り筋ライン11eだけでなく、その両側に形成された折り筋ライン11eによって折り曲げ易さが増加し、より精度の高い用紙11の折曲を行なうことが可能になる。
なお、本発明の用紙筋付装置及び用紙折り装置は、本実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。例えば、実施形態としては、第1筋付ローラに対し、2本の第1凸条を形成する場合と、3本の第1凸条を形成する場合を示しているが、第1凸条の本数は4本以上であってもよい。また、図5や図9では、第1筋付ローラの第1凸条先端と第2筋付ローラの挟持面が接触状態であるが、第1凸条先端と挟持面の間隔は、用紙の厚さや積層枚数などに応じて任意に設定されるものであり、要は、用紙に折り筋を形成する際、第1筋付ローラの第1凸条先端と第2筋付ローラの挟持面との間で用紙が挟持されればよい。
10…用紙折り装置、11…用紙、11a…折り目、11b…中心線、11c…折り筋、11d…外面、11e…折り筋ライン、12、12B…用紙筋付装置、13…用紙折り機構、14、14B…第1筋付ローラ、14a…第1凸条、14b…凹溝、15、15B…第2筋付ローラ、15a…第2凸条、15b…挟持面、16…変形機構、17…プレスローラ、18…支軸、19…下プーリ、20…下ベルト、21…支軸、22…上プーリ、23…上ベルト、24…駆動プーリ、25…ローラ、26…ベンドプーリ、27…ローラ、28…回転板、29…駆動軸、30…ガイドローラ、31…従動軸、32…プーリ、33…ベルト

Claims (6)

  1. 搬送されてきた用紙に対して、該用紙が折れ易くなるように折り筋を形成する用紙筋付装置であって、
    搬送される用紙を挟んで対向配置された第1筋付ローラ及び第2筋付ローラを備え、
    前記第1筋付ローラは、
    その外周を一周するリング状に、かつ軸方向の外郭形状が、径方向先端側に形成された頂部と、前記頂部に隣接し、前記頂部よりも小径の中腹部を含む山形形状に形成され、互いに平行に並んだ複数本の第1凸条と、
    前記第1凸条同士の間に形成された凹溝と、を有し、
    前記第2筋付ローラは、
    その外周を一周するリング状に形成され、前記凹溝に入り込む第2凸条と、
    前記第1凸条に対向し、該第1凸条の径方向先端の前記頂部との間で、用紙を挟持する複数の挟持面と、を有することを特徴とする用紙筋付装置。
  2. 搬送されてきた用紙に対して、該用紙が折れ易くなるように折り筋を形成する用紙筋付装置であって、
    搬送される用紙を挟んで対向配置された第1筋付ローラ及び第2筋付ローラを備え、
    前記第1筋付ローラは、
    その外周を一周するリング状に形成され、互いに平行に並んだ複数本の第1凸条と、
    前記第1凸条同士の間に形成された凹溝と、を有し、
    前記第2筋付ローラは、
    その外周を一周するリング状に形成され、前記凹溝に入り込む第2凸条と、
    前記第1凸条に対向し、該第1凸条の径方向先端との間で用紙を挟持する複数の挟持面と、を有し、
    前記複数の挟持面のうち軸方向両外側の挟持面は、前記複数本並んだ第1凸条のうち軸方向両外側の第1凸条よりも軸方向外側まで延在する延在部を有することを特徴とする用紙筋付装置。
  3. 前記第1筋付ローラは、前記延在部と対向する対向面がその外周の一部に形成されていることを特徴とする請求項2記載の用紙筋付装置。
  4. 前記延在部と前記対向面とが最接近した部分の互いの離間距離が、前記凹溝底面から前記第1凸条先端までの径方向距離よりも小さいことを特徴とする請求項3記載の用紙筋付装置。
  5. 請求項1から4いずれかに記載の前記用紙筋付装置の下流側に、該用紙筋付装置で折り筋が形成された用紙をさらに搬送しながら、折り筋に沿った折りラインに折り目を形成して用紙を折り曲げる用紙折り機構が連設された用紙折り装置であって、
    前記用紙筋付装置で前記第1凸条と前記挟持面に挟持された用紙上のラインのうち、いずれか一方のラインが、前記用紙折り機構で用紙の折りラインとなる位置であることを特徴とする用紙折り装置。
  6. 前記第1筋付ローラは、前記第1凸条を奇数本有し、
    前記用紙筋付装置で前記第1凸条と前記挟持面に挟持された用紙上の奇数本のラインのうち、中央のラインが、前記用紙折り機構における用紙の折りラインとなる位置であることを特徴とする請求項記載の用紙折り装置。
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