JP6099515B2 - 錠付替え方法および錠付替えユニット - Google Patents

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この発明は、ロッカー、キャビネットなどの家具に組み付けられた錠をダイヤル錠に付け替えるための錠付替え方法およびその方法の実施に用いられる錠付替えユニットに関する。
典型的なロッカーは、図15に示すように、ロッカー本体10の前面の開放された部分11に扉体1がヒンジ機構12により開閉可能に取り付けられて成るものである。扉体1の前面には扉体1を開閉操作するための取っ手13が設けられ、扉体1には鍵操作により解錠、施錠するシリンダ錠14が組み付けられている。この種のロッカーは、図書館などの公共施設、スポーツクラブやゴルフ場などのスポーツ施設など、多くの施設に設置されているが、ロッカーの使用者において鍵を紛失するトラブルが頻発し、その度に錠の交換を検討することが必要となるなど、錠の保守、管理が煩雑であるという問題がある。
そのような問題に鑑み、シリンダ錠に代えて、図16に示すようなダイヤル錠2が組み付けられたロッカーも提案されている(例えば、特許文献1参照)。一般にダイヤル錠2は、予め決められた特定の解錠符号列またはロッカーが使用される度に設定された解錠符号列が記憶機構に記憶されており、ロッカー使用者は、ロッカーに荷を入れるに際して、複数個のダイヤル21を回動操作し、解錠符号列を整列させて解錠状態にした後、つまみ22を操作して扉を開く。ロッカーに荷物を入れると、つまみ22を操作して扉を閉じた後、再びダイヤル21を回動操作し、解錠符号列を崩して施錠状態にする。
ロッカーより荷物を取り出すときも、複数個のダイヤル21を回動操作し、解錠符号列を整列させて解錠状態にした後、つまみ22を操作して扉を開く。ロッカーより荷物を取り出すと、つまみ22を操作して扉を閉じた後、特に特定の解錠符号列があらかじめ決められているロッカーの場合は、再びダイヤル21を回動操作し、解錠符号列を崩して施錠状態にする。ダイヤル錠2は解錠、施錠のために鍵を必要としないので、ロッカー使用者は鍵を保管する必要がなく、鍵の紛失に伴うトラブルが発生することはない。
特開2010−37816号公報
鍵操作を必要とするロッカーが設置された施設においては、鍵の紛失に伴うトラブルの発生を回避するために、ダイヤル錠が組み付けられたロッカーに買い換えることが検討されているが、ロッカーの設置個数が多い場合、ロッカーの買い替え費用が膨大な金額に達するため、買い替えを断念せざるを得ないという問題がある。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、ロッカーなどの家具を買い換えることなく、扉体に組み付けられた錠のみを簡単にダイヤル錠に付け替えることを可能とした錠付替え方法および錠付替えユニットを提供し、もって安価な費用により鍵紛失に伴うトラブルの発生を回避できるようにすることを目的とする。
この発明による錠付替え方法は、家具本体の前面の開放された部分を開閉する扉体に組み付けられた錠をダイヤル錠に付け替えるためのものであり、前記扉体の前面に取っ手を取り付けるために形成された貫通孔を扉体の前面より覆うことが可能な大きさの取付基板に前記貫通孔より小さな外形のダイヤル錠を取り付けてダイヤル錠組付ユニットを製作する工程と、前記扉体に組み付けられている取っ手および錠を取り外して前記貫通孔を開放状態にする工程と、前記ダイヤル錠組付ユニットをダイヤル錠が前記貫通孔に嵌るように扉体の前面の決められた位置に位置決めして取付基板を扉体の前面に固着する工程とを順次実施して錠を付け替えることを特徴とするものである。前記ダイヤル錠は、前面の操作部に解錠符号を揃えるのに操作される複数個のダイヤルと家具本体の前面の開放された部分の周縁部に対して掛け金具を係脱させるのに操作されるつまみとを有し、前記取付基板には、ダイヤル錠組付ユニットを扉体の前面の決められた位置に位置決めしたときの前記貫通孔に対応する位置に、ダイヤル錠の外形に合わせた取付孔が形成されており、前記ダイヤル錠組付ユニットは、前記取付基板の取付孔に前記操作部を前面に臨ませた状態でダイヤル錠が取り付けられている。
この発明によれば、取っ手が組み付けられていた貫通孔の位置にダイヤル錠組付ユニットに組み付けられたダイヤル錠を位置させて扉体の前面に取付基板を取り付けるだけで、扉体に特別な加工を施すことなく、簡単に錠を付け替えることが可能である。
また、この発明による他の錠付替え方法は、前記扉体に組み付けられている取っ手および錠を取り外して扉体の前面に前記取っ手および錠を取り付けるために形成された貫通孔を開放状態にする工程と、前記扉体の貫通孔を扉体の前面より覆うことが可能な大きさの取付基板を扉体の前面の決められた位置に位置決めして扉体に固着する工程と、前記取付基板に前記貫通孔より小さな外形のダイヤル錠を取り付ける工程とを順次実施して錠を付け替えることを特徴とするものである。前記ダイヤル錠は、前面の操作部に解錠符号を揃えるのに操作される複数個のダイヤルと家具本体の前面の開放された部分の周縁部に対して掛け金具を係脱させるのに操作されるつまみとを有し、前記取付基板には、取付基板を扉体の前面の決められた位置に位置決めしたときの前記貫通孔に対応する位置に、ダイヤル錠の外形に合わせた取付孔が形成されており、前記ダイヤル錠は、前記取付基板の取付孔に前記操作部を前面に臨ませた状態で取り付けられる。
この発明によれば、扉体の前面に取付基板を固着し、その取付基板にダイヤル錠を取り付けるだけで、扉体に特別な加工を施すことなく、簡単に錠を付け替えることが可能である。
この発明による錠付替えユニットは、家具本体の前面の開放部分を開閉する扉体に組み付けられた錠をダイヤル錠に付け替えるのに用いられるものであって、前記扉体の前面に取っ手を取り付けるために形成された貫通孔を扉体の前面より覆うことが可能な大きさの取付基板と、前記取付基板に取り付けられる前記貫通孔より小さな外形のダイヤル錠と、前記取付基板を扉体の前面に貼設するための貼設部材とから成る。前記ダイヤル錠は、前面の操作部に解錠符号を揃えるのに操作される複数個のダイヤルと家具本体の前面の開放された部分の周縁部に対して掛け金具を係脱させるのに操作されるつまみとを有し、前記取付基板には、取付基板を扉体の前面の決められた位置に位置決めしたときの前記貫通孔に対応する位置に、ダイヤル錠の外形に合わせた取付孔が形成されている。前記ダイヤル錠は、前記取付基板の取付孔に前記操作部を前面に臨ませた状態で取り付けることが可能に構成されている。
この発明による錠付替えユニットを用いて錠の付替えを行うには、取付基板に形成された取付孔にダイヤル錠を取り付けた後に、その取付基板を扉体の前面に組み付けるか、扉体の前面に取付基板を固着した後に、その取付基板にダイヤル錠を取り付ける。
この場合、取付基板の取付孔は扉体の貫通孔に対応する位置に形成され、その取付孔に外形が貫通孔より小さいダイヤル錠を取り付けるので、ダイヤル錠は貫通孔に嵌り込み、組み付けが可能である。
この発明の好ましい実施態様においては、前記貼設部材は、両面に粘着面を備えた粘着シートであり、一方の粘着面が取付基板の裏面に貼着され、他方の粘着面は剥離紙により被覆されている。
この実施態様によると、剥離紙を剥がすだけで、取付基板を扉体の前面に簡単に貼設することが可能である。
この発明によれば、ロッカーなどの家具を買い換えることなく、扉体に組み付けられた錠を簡単にダイヤル錠に付け替えることができるもので、安価な費用をもって鍵の紛失に伴うトラブルの発生を回避できる。
この発明による錠付替え方法によってダイヤル錠に付替えられたロッカーの部分を示す正面図である。 ダイヤル錠に付替えられたロッカーの扉体を裏面より見た図である。 取付基板の取付孔にダイヤル錠を取り付けてダイヤル錠組付ユニットを製作する工程を示す斜視図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 ダイヤル錠が付替えられる前のロッカーの取っ手部分を示す正面図である。 取っ手が取り外された状態の扉体の部分を示す正面図である。 扉体にダイヤル錠組付ユニットが組み付けられた状態を示す水平断面図である。 この発明による他の錠付替え方法によって蓋板付きのダイヤル錠に付替えられたロッカーの部分を示す正面図である。 図8のロッカーにおいてダイヤル錠の蓋板が開かれた状態を示す正面図である。 蓋板付きのダイヤル錠に付替えられたロッカーの扉体を裏面より見た図である。 扉体の前面に貼設された取付基板の取付孔に蓋板付きのダイヤル錠を取り付ける工程を示す斜視図である。 ダイヤル錠が付替えられる前のロッカーの取っ手部分を示す正面図である。 取っ手およびシリンダ錠が取り外された状態の扉体の部分を示す正面図である。 扉体の前面に貼設された取付基板の取付孔に蓋板付きのダイヤル錠が取り付けられた状態を示す水平断面図である。 従来のロッカーを示す正面図である。 ダイヤル錠の一例を示す正面図である。
図1および図2は、この発明による錠付替え方法によって図5に示すロッカーRのシリンダ錠14がダイヤル錠2に付替えられた状態を示している。図示のロッカーRは、スチール製であって、ロッカー本体10の前面の開放された部分11に扉体1がヒンジ機構により開閉可能に取り付けられて成るものである。なお、この発明は、金属製のロッカーに限らず、木製のロッカー、さらにはロッカー以外の家具(例えばキャビネット)に組み付けられた錠を付け替える場合にも適用できる。
扉体1の前面の取っ手13が取り付けられていた位置にダイヤル錠組付ユニット4が組み付けられている。このダイヤル錠組付ユニット4は、図3に示すように、矩形状をなすスチール製の取付基板3に形成された矩形状の取付孔30にダイヤル錠2が取り付けられたものである。
取付基板3の裏面には、図4に示すように、取付基板3を扉体1の前面の決められた位置に固着するための貼設部材としての粘着シート31が2枚貼設されている。各粘着シート31は、両面に粘着面32,33を備えており、裏側の粘着面32は取付基板3の裏面に貼着され、表側の粘着面33は剥離紙34により被覆されている。この剥離紙34を剥がすことで取付基板3を扉体1の前面に貼設することが可能である。なお、貼設部材として、粘着シート31に代えて、接着剤を用いることも可能である。
上記の取付基板3とダイヤル錠2と粘着シート31とで錠付替えユニットが構成されており、ロッカーRに組み付けられた取っ手13やシリンダ錠14の大きさ、位置などに応じて、取付基板3の大きさ、取付基板3に形成される取付孔30の大きさおよび位置、粘着シート31の大きさや形状などが決定されるとともに、最適な大きさのダイヤル錠2が選定される。
図5は、ダイヤル錠2に付け替えられる前のロッカーRを示しており、扉体1の前面にシリンダ錠14を一体に備えた取っ手13が取り付けられている。
図6は、扉体1より取っ手13およびシリンダ錠14を取り外した状態を示しており、前記取付基板3は、取っ手13を取り付けるために扉体1に形成されている貫通孔15を扉体1の前面より覆うことが可能な大きさに形成されている。また、取付基板3には、取付基板3を扉体1の前面の決められた位置に位置決めしたときの前記貫通孔15に対応する位置に、ダイヤル錠2の外形に合わせた取付孔30が形成されている。
ダイヤル錠2は、取付基板3の取付孔30に前面の操作部20を前面に臨ませた状態で取り付けられるもので、ダイヤル錠2の胴体部24が前記貫通孔15に嵌りこむように貫通孔15より小さな外形のものが選択される。
ダイヤル錠2の前面の操作部20には、図3に示すように、解錠符号を揃えるのに操作される複数個のダイヤル21と、ロッカー本体10の前面の開放された部分の周縁部または周縁部に取り付けられた受け金具に対して掛け金具23を正逆回動させて係脱させるのに操作されるつまみ22とが設けられている。施錠に際しては、操作部20の複数個のダイヤル21を回動操作して解錠符号列を揃え、解錠状態にした後、つまみ22の操作で掛け金具23を回動させて受け金具などに係合させる。その後、ダイヤル21を回動操作して解錠符号列を崩すと、施錠状態となる。解錠に際しては、ダイヤル21を回動操作して解錠符号列を整列させ、解錠状態にした後、摘み22の操作で掛け金具23を前記と反対方向へ回動させて受け金具などとの係合を外す。
ダイヤル錠2は、図3および図7に示すように、取付基板3の取付孔30に胴体部24を嵌合しかつ操作部20を取付基板3の前面に臨ませた状態で固定されている。胴体部24内には錠機構が組み込まれており、前面の開口部には前面板25が装着されている。この前面板25上に操作部20を構成する複数個のダイヤル21とつまみ22とが配設されている。
胴体部24には、周方向へ張り出すフランジ部26と、フランジ部26の後面と溝間隙uを隔てて対向する複数個のバネ板部27とが一体形成されている。胴体部24を取付基板3の前面側より取付孔30に嵌挿したとき、各バネ板部27が取付孔30の孔周縁により押されて圧縮変形し、取付孔30の孔周縁が前記溝間隙uに係入したとき、各バネ板部27が復元し、胴体部24が抜け止め状態で取付基板3に固定される。
図5に示すロッカーRの扉体1に組み付けられているシリンダ錠14をダイヤル錠2に付け替えるには、まず、扉体1の前面に取っ手13を取り付けるために形成された貫通孔15の大きさや位置を計測し、それに応じたダイヤル錠組付ユニット4を製作する。ダイヤル錠組付ユニット4の取付基板3は、貫通孔15を扉体1の前面より覆うことが可能な大きさに形成され、その取付基板3を扉体1の前面の決められた位置に位置決めしたときの前記貫通孔15に対応する位置に、ダイヤル錠2の外形に合わせた取付孔30が形成される。前記ダイヤル錠2は、前記取付基板3の取付孔30に前記操作部20を前面に臨ませた状態で取り付けられる。
図5に示すロッカーRの扉体1より取っ手13を取り外し、図6に示すように、扉体1の貫通孔15を開放状態にした後、図7に示すように、扉体1の貫通孔15にダイヤル錠2を嵌めこむようにしてダイヤル錠組付ユニット4を扉体1の前面の決められた位置に位置決めして、取付基板3を粘着シート31により扉体1に貼設する。
なお、上記実施例では、取付基板3にダイヤル錠2を組み付けた後、そのダイヤル錠組付ユニット4を扉体1の前面に組み付けているが、以下に示す他の実施例のように、扉体1の前面に取付基板3を固着した後、その取付基板3の取付孔30にダイヤル錠2を取り付けるようにしてもよい。
図8〜図10は、この発明による他の錠付替え方法により図12に示すロッカーRのシリンダ錠14がダイヤル錠5に付替えられた状態を示している。図示のロッカーRも、スチール製であって、ロッカー本体10の前面の開放された部分11に扉体1がヒンジ機構により開閉可能に取り付けられたものである。扉体1の前面の取っ手13およびシリンダ錠14が取り付けられていた位置に矩形状をなすスチール製の取付基板3を介してダイヤル錠5が組み付けられている。取付基板3は図示しない粘着シートにより扉体1の前面に固着されている。
図11は、取付基板3とダイヤル錠5と粘着シート31とで構成される錠付替えユニットを示しており、ロッカーRに組み付けられた取っ手13やシリンダ錠14の大きさ、位置などに応じて、取付基板3の大きさ、取付基板3に形成される取付孔30の大きさおよび位置、粘着シート31の大きさや形状などが決定されるとともに、最適な大きさのダイヤル錠5が選定される。
図12は、ダイヤル錠5に付け替えられる前のロッカーRを示しており、扉体1の前面にシリンダ錠14と取っ手13とが上下に取り付けられている。
図13は、扉体1より取っ手13およびシリンダ錠14を取り外した状態を示しており、前記取付基板3は、取っ手13およびシリンダ錠14を取り付けるために扉体1に形成されている貫通孔15,16を扉体1の前面より覆うことが可能な大きさに形成されている。また、取付基板3には、取付基板3を扉体1の前面の決められた位置に位置決めしたときの前記貫通孔15に対応する位置に、ダイヤル錠5の外形に合わせた取付孔30が形成されている。
ダイヤル錠5は、図14に示すように、取付基板3の取付孔30に前面の操作部20を前面に臨ませた状態で取り付けられるもので、ダイヤル錠5の胴体部24が前記貫通孔15に嵌りこむように貫通孔15より小さな外形のものが選択される。
図示例のダイヤル錠5は、前面板25に各ダイヤル21の符号が見えないように縦並びのダイヤル21を覆うことが可能な大きさの蓋板50が左開きとなるように上下の左側端部がヒンジ機構により回動可能に支持された構造のものである。図8は蓋板50を閉じた状態を示し、図9、図11、および図14は蓋板50を開いた状態をそれぞれ示している。なお、ダイヤル錠5の他の構成は、前記した第1の実施例と同様であり、ここでは対応する構成に同一の符号を付することで説明を省略する。
図12に示すロッカーRの扉体1に組み付けられているシリンダ錠14をダイヤル錠2に付け替えるには、まず、扉体1の前面に取っ手13およびシリンダ錠14を取り付けるために形成された貫通孔15,16の大きさや位置を計測し、それに応じた大きさの取付板3を製作するとともに、最適な大きさのダイヤル錠5を選定する。取付基板3は、上下の貫通孔15,16を扉体1の前面より覆うことが可能な大きさに形成され、その取付基板3を扉体1の前面の決められた位置に位置決めしたときの前記貫通孔15に対応する位置に、ダイヤル錠5の外形に合わせた取付孔30が形成される。
図12に示すロッカーRの扉体1より取っ手13およびシリンダ錠14を取り外し、図13に示すように、扉体1の貫通孔15,16を開放状態にした後、図14に示すように、取付基板3の取付孔30が扉体1の貫通孔15上に重なるようにして取付板3を扉体1の前面の決められた位置に位置決めして粘着シート31により扉体1に固着する。その後、ダイヤル錠5をその胴体部24が貫通孔15に嵌るようにして取付基板3の取付孔30に操作部20を前面に臨ませた状態で取り付ける。
なお、上記実施例では、扉体1の前面に取付基板3を固着した後、その取付基板3の取付孔30にダイヤル錠2を取り付けているが、これに限らず、取付基板3にダイヤル錠5を組み付けた後、そのダイヤル錠組付ユニットを扉体1の前面に組み付けるようにしてもよい。
上記した各実施例によると、扉体1の前面に取付基板3を固着し、その取付基板3にダイヤル錠2,5を取り付けるだけで、扉体1に特別な加工を施すことなく、簡単に錠を付替えることが可能である。
1 扉体
2,5 ダイヤル錠
3 取付基板
4 ダイヤル組付ユニット
13 取っ手
14 シリンダ錠
15,16 貫通孔
20 操作部
21 ダイヤル
22 つまみ
30 取付孔
31 粘着シート

Claims (4)

  1. 家具本体の前面の開放された部分を開閉する扉体に組み付けられた錠をダイヤル錠に付け替えるための錠付替え方法であって、
    前記扉体の前面に取っ手を取り付けるために形成された貫通孔を扉体の前面より覆うことが可能な大きさの取付基板に前記貫通孔より小さな外形のダイヤル錠を取り付けてダイヤル錠組付ユニットを製作する工程と、前記扉体に組み付けられている取っ手および錠を取り外して前記貫通孔を開放状態にする工程と、前記ダイヤル錠組付ユニットをダイヤル錠が前記貫通孔に嵌るように扉体の前面の決められた位置に位置決めして取付基板を扉体の前面に固着する工程とを順次実施して錠を付け替えることを特徴とするものであり、
    前記ダイヤル錠は、前面の操作部に解錠符号を揃えるのに操作される複数個のダイヤルと家具本体の前面の開放された部分の周縁部に対して掛け金具を係脱させるのに操作されるつまみとを有し、前記取付基板には、ダイヤル錠組付ユニットを扉体の前面の決められた位置に位置決めしたときの前記貫通孔に対応する位置に、ダイヤル錠の外形に合わせた取付孔が形成されており、前記ダイヤル錠組付ユニットは、前記取付基板の取付孔に前記操作部を前面に臨ませた状態でダイヤル錠が取り付けられている錠付替え方法。
  2. 家具本体の前面の開放された部分を開閉する扉体に組み付けられた錠をダイヤル錠に付け替えるための錠付替え方法であって、
    前記扉体に組み付けられている取っ手および錠を取り外して扉体の前面に前記取っ手および錠を取り付けるために形成された貫通孔を開放状態にする工程と、前記扉体の貫通孔を扉体の前面より覆うことが可能な大きさの取付基板を扉体の前面の決められた位置に位置決めして扉体に固着する工程と、前記取付基板に前記貫通孔より小さな外形のダイヤル錠を取り付ける工程とを順次実施して錠を付け替えることを特徴とするものであり、
    前記ダイヤル錠は、前面の操作部に解錠符号を揃えるのに操作される複数個のダイヤルと家具本体の前面の開放された部分の周縁部に対して掛け金具を係脱させるのに操作されるつまみとを有し、前記取付基板には、取付基板を扉体の前面の決められた位置に位置決めしたときの前記貫通孔に対応する位置に、ダイヤル錠の外形に合わせた取付孔が形成されており、前記ダイヤル錠は、前記取付基板の取付孔に前記操作部を前面に臨ませた状態で取り付けられる錠付替え方法。
  3. 家具本体の前面の開放された部分を開閉する扉体に組み付けられた錠をダイヤル錠に付け替えるのに用いられる錠付替えユニットであって、
    前記扉体の前面に取っ手を取り付けるために形成された貫通孔を扉体の前面より覆うことが可能な大きさの取付基板と、前記取付基板に取り付けられる前記貫通孔より小さな外形のダイヤル錠と、前記取付基板を扉体の前面に貼設するための貼設部材とから成り、前記ダイヤル錠は、前面の操作部に解錠符号を揃えるのに操作される複数個のダイヤルと家具本体の前面の開放された部分の周縁部に対して掛け金具を係脱させるのに操作されるつまみとを有し、前記取付基板には、取付基板を扉体の前面の決められた位置に位置決めしたときの前記貫通孔に対応する位置に、ダイヤル錠の外形に合わせた取付孔が形成されており、前記ダイヤル錠は、前記取付基板の取付孔に前記操作部を前面に臨ませた状態で取り付けることが可能に構成されて成る錠付替えユニット。
  4. 前記貼設部材は、両面に粘着面を備えた粘着シートより成り、一方の粘着面が取付基板の裏面に貼着され、他方の粘着面は剥離紙により被覆されている請求項3に記載された錠付替えユニット。
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