JP6098960B1 - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】 演出制御手段に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】 遊技台は、複数種類の音データを設定可能な演出制御手段を備え、前記演出制御手段は、複数種類の設定領域のうちの第一の種類の設定領域に音データを設定する制御を実行可能であり、前記演出制御手段は、複数の前記第一の設定領域のうちの空いている未設定領域に第一の音データを設定する制御を実行可能であり、前記演出制御手段は、前記第一の音データが設定されている前記第一の設定領域に、該第一の音データとは別の第二の音データを上書きする制御を実行する場合がある。【選択図】図45

Description

本発明は、弾球遊技機(ぱちんこ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に関する。
従来の遊技台は、演出制御手段を備えている(例えば、特許文献1)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台は、演出制御手段について改良の余地がある。
本発明の目的は、演出制御手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。
本発明に係る遊技台は、演出制御手段と、音出力手段と、を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、複数種類の音データを設定可能な手段であり、前記演出制御手段は、複数の設定領域のうちの空いている設定領域(以下、「未設定領域」という。)にステレオ音源データを設定する制御を実行可能な制御手段であり、前記演出制御手段は、前記ステレオ音源データが設定されている設定領域に、モノラル音源データを上書きする制御(以下、「上書き制御」という。)を実行する場合がある手段であり、前記ステレオ音源データは、二つの設定領域に設定されるデータであり、前記ステレオ音源データは、演出に関する音源データであり、前記モノラル音源データは、一つの設定領域に設定されるデータであり、前記モノラル音源データは、演出に関する音源データであり、前記二つの設定領域のうちの一つは、m番目の設定領域であり、前記二つの設定領域のうちの一つは、n番目の設定領域であり、前記演出制御手段は、前記上書き制御を実行した場合に、前記m番目の設定領域に前記モノラル音源データを上書きするように構成された手段であり、前記演出制御手段は、前記上書き制御を実行した場合に、前記n番目の設定領域を前記未設定領域に設定するように構成された手段であり、前記複数種類の音データのうちの少なくとも一部は識別情報が設定されたデータであり、前記ステレオ音源データは、識別情報(以下、「第一の識別情報」という。)が設定されたデータであり、前記モノラル音源データは、識別情報(以下、「第二の識別情報」という。)が設定されたデータであり、前記演出制御手段は、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が同じ情報である場合に、前記上書き制御を実行するように構成された手段であり、前記演出制御手段は、前記未設定領域を検索する制御(以下、「第一の検索制御」という。)を実行可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記識別情報を検索する制御(以下、「第二の検索制御」という。)を実行可能な手段であり、前記音出力手段が、設定領域に設定された第一の音源データに対応する第一の音を出力する場合があるように構成されており、前記音出力手段が、設定領域に設定された第二の音源データに対応する第二の音を出力する場合があるように構成されており、前記第二の音の出力中に前記第一の音の出力が要求された場合であっても、前記音出力手段によって前記第一の音が出力されないように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、演出制御手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
ぱちんこ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 ぱちんこ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(d)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 第1副制御部の処理を説明する図であり、(a)第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートであり、(b)第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートであり、(c)第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートであり、(d)第1副制御部の画像制御処理の流れを示すフローチャートである。 第2副制御部の処理を説明する図であり、(a)第2副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートであり、(b)第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートであり、(c)第2副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 一遊技中の装飾図柄表示装置における表示の一例を時系列に示した図である。 一遊技中の装飾図柄表示装置における表示の一例を時系列に示した図である。 一遊技中の装飾図柄表示装置における表示の一例を時系列に示した図である。 (a)第1副制御部のRAMに設けられるボックスデータのテーブルの一例であり、(b)第1副制御部のRAMに設けられるパーツデータのテーブルの一例である。 本実施形態の演出制御におけるコマンド送信の一例を示す概要図である。 本実施形態の演出制御におけるコマンド送信の一例を示す概要図である。 本実施形態の演出制御におけるコマンド送信の一例を示す概要図である。 本実施形態の演出制御におけるコマンド送信のタイミングの一例を示す概要図である。 図17の各タイミングに対応した装飾図柄表示装置の演出の一例を時系列で示す図である。 図17の各タイミングに対応した装飾図柄表示装置の演出の一例を時系列で示す図である。 図17の各タイミングに対応した装飾図柄表示装置の演出の一例を時系列で示す図である。 本実施形態の演出の他の一例を時系列で示す図である。 本実施形態における、第1副制御部400の音制御回路431とランプ制御回路420の周辺回路を示すブロック図である。 (a)上述の第1副制御部400を構成する回路のうち、音制御に用いられる各種回路(音制御関連回路)を抜き出して示したブロック図である。(b)音制御関連回路のリセット信号線の接続の一例を示したブロック図である。 リセット信号線の接続の変形例を示したブロックである。 (a)音制御回路431を概略的に示すブロック図である。(b)音制御回路431の再生音出力設定における各種処理を概略的に示すブロック図である。 (a)音制御回路431が備えるコントールRAMのメモリマップの一例を示したものである。(b)チャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図である。(c)チャネルと音の用途の対応関係を示した図である。(d)サウンドリストの一例である。 (a)本実施形態における、第1副制御部のRAMに設けられるボックスデータのテーブルの一例であり、(b)本実施形態における、第1副制御部のRAMに設けられるパーツデータのテーブルの一例である。 本実施形態における、サウンドレイヤに含まれる音デバイスデータの一例である。 本実施形態における、第1副制御部400のROMに予め記憶されるサウンドリストの一例を示した図である。 本実施形態における、音制御回路が備えるチャネル・コントールRAMの一例を示した図であり、(a)本実施形態の第一の方式におけるチャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図であり、(b)本実施形態の第二の方式におけるレイヤと音の用途の対応関係を示した図であり、(c)本実施形態の第二の方式におけるレイヤと音の用途の対応関係を示した図である。 本実施形態における、第1副制御部400のメイン処理における音制御処理で実行される音更新処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、音データ更新処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、チャネル獲得処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、使用中チャネル獲得処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、未使用チャネル獲得処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、チャネル開放処理の流れを示すフローチャートである。 音設定処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、レイヤ番号取得処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、データ設定処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、データ設定処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、利用可能フリーレイヤ取得処理の流れを示すフローチャートである。 (a)本実施形態における、識別情報有レイヤ番号取得処理の流れを示すフローチャートであり、(b)本実施形態における、未使用フリーレイヤ検索処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、音データ一致判定処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、音制御処理の具体例を示す図であり、(a)遊技の進行に伴って再生される音データのタイミングチャートであり、(b)装飾図柄表示装置における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。 本実施形態における、音制御処理の具体例を示す図であり、(a)遊技の進行に伴って再生される音データのタイミングチャートであり、(b)装飾図柄表示装置における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。 本実施形態における、音制御処理の具体例を示す図であり、(a)遊技の進行に伴って再生される音データのタイミングチャートであり、(b)装飾図柄表示装置における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。 本実施形態における、音制御処理の具体例を示す図であり、(a)遊技の進行に伴って再生される音データのタイミングチャートであり、(b)装飾図柄表示装置における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。 本実施形態における、音制御処理の具体例を示す図であり、装飾図柄表示装置における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。 本実施形態における、音デバイスデータの出力の一例を示すタイミングチャートである。 本実施形態における、装飾図柄表示装置の表示とスピーカから出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。 装本実施形態における、飾図柄表示装置の表示とスピーカから出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。 本実施形態における、装飾図柄表示装置の表示とスピーカから出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。 本実施形態における、図柄停止中に図柄デモBGMとアニメデモBGMを出力する場合の、特図表示装置、装飾図柄の変動表示、図柄デモBGMおよびアニメデモBGMのタイミングチャートの一例である。 本実施形態における、装飾図柄表示装置の表示とスピーカから出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。 本実施形態における、図柄停止中に図柄デモBGMとアニメデモBGMを出力する場合の、特図表示装置、装飾図柄の変動表示、図柄デモBGMおよびアニメデモBGMのタイミングチャートの一例である。 本実施形態における、当否判定結果が大当りの図柄変動遊技において、SPリーチ演出と昇格演出の間にBGMを出力する場合の、特図表示装置、役物連続作動装置、条件装置、特別電動役物、装飾図柄の変動表示及び揺れ変動BGMのタイミングチャートの一例である。 本実施形態における、装飾図柄表示装置の表示とスピーカから出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。 本実施形態における、装飾図柄表示装置の表示とスピーカから出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。 本実施形態における、装飾図柄表示装置の表示とスピーカから出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の第1実施形態に係る遊技台(ぱちんこ機100)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
詳細は後述は後述するが、遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208と、人間の腕を模した演出可動体224を有する演出装置206を配設している。また、遊技領域124の右下には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像などを表示する。なお、各表示領域208a〜208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技領域124の下方領域には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設し、遊技領域124の右方領域には、普図始動口228を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の右下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方と右下にそれぞれ1つずつ配設している。これらの第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は同一構造からなり、開閉自在な扉部材234a、235aを備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234a、235aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
本実施形態では、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。また、第1可変入賞口234または第2可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を円弧を描いて移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口A(第1可変入賞口234および/又は第2可変入賞口235)を通過する遊技球を検出するセンサ、磁気センサ、前面枠扉開放センサ109、内枠開放センサ、下皿満タンセンサをなど含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aやアタッカーAの扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成し、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
また、主制御部300は、情報出力回路336と外部端子板349を介して、外部装置(例えば、不図示のホールコンピュータやデータ表示器など)が備える情報入力回路350に、ぱちんこ機100の遊技情報などを示す外部端子板信号(詳細は後述)を出力する。なお、符号349を付した「外部端子板」は、スロットマシンにおいては「外部集中端子板」と称される場合があり、「外部端子板」の名称に限定されるものではない。
また、払出制御部600も、外部端子板349を介して、情報入力回路350に、外部端子板信号を出力する。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンの検出部724からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、液晶制御手段(液晶制御部)700と、を接続している。液晶制御部700は例えば、VRAM436や、VDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)などを含んで構成され、VRAM436は、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示する。なお、第1副制御部400と液晶制御部700は、別の基板に設けられているものであってもよいし、(同一の基板に設けられて)1つのCPU404によって、制御されるように構成されてもよい。また、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタンの駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出する可動体センサ424と、可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109の検出結果を受け取り、受け取った結果を主制御部300に出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ(不図示)の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置(不図示)の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図E」までの5種類が示されており、同図(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
特図1の停止図柄態様のうち、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
他の特図1の停止図柄態様について説明すると、「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は小当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。「特図E」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
また、特図2の停止図柄態様について説明すると、「特図a」は16R特別大当たり図柄であり、「特図b」は8R特別大当たり図柄であり、「特図c」は8R大当たり図柄であり、「特図d」は、はずれ図柄である。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図B」の15R大当たり、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、「特図A」の15R特別大当たり、「特図a」の16R特別大当たり、「特図b」の8R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図D」の小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、「特図C」の突然確変と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」や「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
また、図示は省略するが、本実施形態では、特図1変動遊技中(特図1の変動中)であることを示唆するための特図1用第四図柄表示手段と、特図2変動遊技中(特図2の変動中)であることを示唆するための特図1用第四図柄表示手段を備えている。特図1用第四図柄表示手段と特図1用第四図柄表示手段は、それぞれLEDであり、当該LEDの点灯と消灯によってその示唆を行う。この例では、特図1用第四図柄と、特図2用第四図柄の報知態様はいずれも同じであり、変動遊技中にはLEDの点灯と消灯を繰り返し、大当りの場合は点灯表示し、はずれの場合は消灯する。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第1可変入賞口234、第2可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)および外れ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図5(a)に示す特図a〜特図d(特図1状態更新処理では、図5(a)に示す特図A〜特図E)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第2可変入賞口235(特図1は第1可変入賞口234)に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、主制御部300からのコマンドに基づいて演出抽選処理を行い、液晶コマンドや、所定のポジションにパーツデータを設定する処理(後述)を行う。また、戻りコマンド(後述)の受信後にポジションにパーツデータがある場合は、スピーカ120、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、演出可動体246、224等に送信するパーツデータの設定処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。本ステップでは、例えば、音データを出力するチャンネルを獲得したり、チャンネルに設定するデータの更新等を行う。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<遊技中の表示の一例>
図10〜図12は、一遊技中の装飾図柄表示装置208における表示の一例を時系列に示した図である。
図10(a)、(b)を参照して、本実施形態の装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの下方の表示領域に、特図1の保留数を示唆する特図1保留アイコン表示領域900および変動アイコン表示領域800が設けられる。本実施例では、1つの特図1保留アイコン表示領域(保留アイコン表示領域)900に、特図1変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能であり、当該表示領域900を第1領域900a、第2領域900b、第3領域900c、第4領域900dの4つの領域に大まかに分けている。第1領域900a〜第4領域900dは、それぞれ、特図1変動遊技の1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域900aには最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域900b〜900dには2〜4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。
また、本実施形態では、右図柄表示領域208cの右側の表示領域に、特図2の保留数を示唆する特図2保留アイコン表示領域902が設けられる。特図2保留アイコン表示領域902は、特図1保留アイコン表示領域900と同様に、特図2変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能である。特図2保留アイコン表示領域902は、特図2の保留数が0の場合には非表示であり、特図2の保留が増加した場合に表示される。本実施形態の以下の説明においては、主に特図1の保留の増減に伴う各構成の状態の変化例(例えば、特図1保留アイコン表示領域900の表示変化の一例)について説明するが、特図2の保留の増減があった場合も同様に表示させることができる。また、説明の便宜上、特図1保留アイコン表示領域900を単に、保留アイコン表示領域900と称する場合がある。
また、本実施形態では、特図2保留アイコン表示領域902上方の表示領域に、特図1変動遊技中(特図1の変動中)であることを示唆するための特図1用第四図柄表示領域208eと、特図2変動遊技中(特図2の変動中)であることを示唆するための特図2用第四図柄表示領域208fと、普図変動遊技中(普図の変動中)であることを示唆するための普図用第四図柄表示領域208gと、を有している。特図1用第四図柄表示領域208eは、特図1変動遊技中は○の画像を消灯(または点滅表示)し、特図1変動遊技が停止した場合は、○の画像を点灯表示する。同様に、特図2用第四図柄表示領域208fは△の画像を、普図用第四図柄表示領域208gは◇の画像を、それぞれの変動遊技中は消灯(または点滅表示)し、変動遊技が停止した場合は点灯表示する。
また、装飾図柄表示装置208の下方には、特図1表示装置212、特図2表示装置214および、普図表示装置210が設けられている。これらの表示装置の上方にはそれぞれ、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、普図保留ランプ216が設けられている。
これらの構成は、別の構成であることを特に言及しない限り、第10実施形態において同様である。
図10(a)に示すタイミングは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されている。また、特図1保留ランプ218は2個のLEDを点灯し、特図1の保留が2個であることを報知している。特図2保留ランプ220と普図保留ランプ216のLEDの点灯数はいずれも0であり、特図2および普図の保留がいずれも0であることを報知している。
特図1用第四図柄表示領域208e(および特図2用第四図柄表示領域208f、普図用第四図柄表示領域208g)は画像を点灯表示し、変動遊技が停止したことを報知している。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留アイコン表示領域900(第1領域900aおよび第2領域900b)には、それぞれ特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
同図(a)に示すタイミングは、保留アイコン表示領域900の第1領域900aに、円形(球体)の保留アイコンPI1が表示される。また、第2領域900bに、円形の保留アイコンPI2が表示される。
次いで、同図(b)に示すタイミングは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218は2個のLEDのうち1個のLEDを消灯、1個のLEDを点灯し、特図1用第四図柄表示領域208eは、特図1変動遊技中は○の画像を消灯(または点滅表示)している状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、保留アイコン表示領域900では、消化された保留に対応する第1領域900aの保留アイコンPI1が変動アイコン表示領域800に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーション(または、保留アイコンの消去アニメーション)と、第2領域900bの保留アイコンPI2が第1領域900aに移動する保留アイコンの移動アニメーションが実行されている状態を示している。具体的には、保留アイコンPI1,PI2が右側に移動するアニメーションを実行している。
同図(d)に示すタイミングは、引き続き、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと、保留アイコンの移動アニメーションが実行されている状態を示している。
同図(e)に示すタイミングは、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが完了した状態を示している。すなわち、変動アイコン表示領域800において変動アイコンCIが表示され、保留アイコン表示領域900の第1領域900aにおいて保留アイコンPI1が表示され、第2領域900bの保留アイコンPI2が消去されている。
同図(f)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて、特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている状態を示している。同図(b)〜同図(f)に示すように、本実施例では保留が消化された場合、先ず第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218が消灯した後、特図1用第四図柄表示領域208eが、○の画像を消灯(または点滅表示)する。その後、保留アイコンPIが移動、変化、消去の各アニメーションを実行し、その後、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の図柄変動表示が開始される。しかしこの例に限らず、これらの状態変化は、順次実行される場合にはいずれが先であってもよく、どの順で実行されても(順序が入れ替わっても)よい。また少なくとも一部が同時に実行されてもよい。
同図(g)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。また、キャラクタ(殿)の画像も合わせて表示している。
同図(h)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1は、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示する(第1の経過時間報知画像TG1の減少表示を実行する)。
同図(i)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングからさらに時間が経過する前(例えば、受付期間である6秒が経過する前)の状態において(同図(h)のタイミングの後に)、チャンスボタン136の操作が行われた状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。また、本実施形態では予告演出を表示する場合を例に説明するが、他の演出表示であってもよい。
同図(j)、(k)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作が行われたことを契機として、当否判定結果、変動時間および当選した予告演出に応じた演出を開始している状態であり、同図(j)、(k)では装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示している。
同図(l)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出開始状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右下方に小さく表示(装飾図柄の縮小表示)する。また、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、保留アイコンPI、変動アイコンCIを非表示に(消去)している。なお、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、保留アイコンPI、変動アイコンCIの消去タイミング、ホワイトバックになるタイミングおよび装飾図柄の縮小表示のタイミングは、順次実行される場合にはいずれが先であってもよく、どの順で実行されても(順序が入れ替わっても)よい。また少なくとも一部が同時に実行されてもよい。また、スーパーリーチ演出中も保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、保留アイコンPI、変動アイコンCIが表示されていてもよく、一部が非表示となっていてもよい。
同図(m)、同図(n)、図11(o)〜図11(q)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出として、例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出を実行開始している状態である。ここでは一例として剣豪キャラクタと「VS剣豪」の文字を表示した後(図10(m))、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している(図10(n)〜図11(q))。
図11(q)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに勝利したシーンを表示しており、同図(r)では、装飾図柄の縮小表示で大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(t)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)を揺れ変動表示させた後、同図(u)に示すタイミングで装飾図柄の停止表示を行っている。さらに、同図(v)に示すタイミングでは、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を消去し、大当りの開始を報知する「確変大当り」の文字を表示している。
図11(t)´〜同図(v)´に示すタイミングは、図10(k)において、大当りのリーチ演出(装飾6のリーチ演出)が開始された場合の、図11(s)に続くタイミングである。このタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに大当りの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾6−装飾6」)を揺れ変動表示させた後(同図(t)´)、装飾図柄の停止表示を行い(同図(u)´)、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を消去し、大当りの開始を報知する「大当り」の文字を表示している(同図(v)´)。
図12は、剣豪リーチ演出ではずれとなった場合の表示例を示している。
図12(a)に示すタイミングは、図11(p)に続くタイミングであり、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示している。また、図12(b)では、装飾図柄の縮小表示ではずれの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)の揺れ変動表示を行い、同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させている。
同図(d)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)を揺れ変動表示させるとともに、保留アイコン表示領域900に保留アイコンPI1を再表示し、変動アイコン表示領域800に変動アイコンCIを再表示した状態を示している。また、同図(e)では、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の停止表示を行い、特図1用第四図柄表示領域208eにおいて○の画像を点灯表示する。
同図(f)、同図(g)に示すタイミングは、変動アイコン表示領域800において、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンCIが消去されるときに実行される変動アイコンの消去アニメーションが実行された状態を示し、同図(h)に示すタイミングは、変動アイコンの消去アニメーションが完了した状態を示している。
なお、上記の例では、特別図柄の変動停止後に変動アイコンCIが消去されているが、変動アイコンCIの消去タイミングは、他のタイミング(例えば、装飾図柄の停止表示後や装飾図柄の変動中など)であってもよい。また、変動アイコンCIは、変動アイコンの消去アニメーションではなく、1フレームで消去されるものであってもよい。
<演出データ>
図13は、第1副制御部400のRAM408に設けられるテーブルの一例であり、同図(a)がボックスデータのテーブルの一例であり、同図(b)がパーツデータのテーブルの一例である。
第1副制御部400は、変動開始時、保留変化時、予告演出時、リーチ演出時、ボタン演出発生時など、各演出実行のタイミングで、同図(a)に示すボックスデータをRAM408のボックスデータ設定領域に設定する。ボックスデータは液晶コマンドと、当該液晶コマンドに基づく演出に対応して実行される音声、発光、役物(可動体)など情報からなるパーツデータ(ここでは一例として、パーツA〜H・・・)などにより構成される。液晶コマンドは、変動開始時、保留変化時、予告演出時、リーチ演出時、ボタン演出発生時などに、それぞれに対応した演出表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのコマンド(例えば、No.101、102、201〜203などのボックスデータのコマンド)を含んでいる。
また、液晶コマンドは、変動開始時、保留変化時、予告演出時、リーチ演出時、ボタン演出発生時などに、それぞれに対応した役物M(演出可動体246、224)の動作を制御するためのコマンド(例えば、No.255などのボックスデータのコマンド)を含んでいる。
具体的には、この例では、No.1のボックスデータは、特図変動を開始するための液晶コマンドと、パーツA(力こぶ役物収納のためのデータ)とパーツB(シャッター収納のためのデータ)を含んでいる。また、No.101のボックスデータは、大広間背景を表示するための液晶コマンドと、パーツC(大広間背景の表示に対応した演出データ)を含み、No.201のボックスデータは、会話予告01を実行するための液晶コマンドと、パーツE(会話予告01(キャラクタ(殿)と「?」の文字の表示)に対応した演出データ)を含み、No.202のボックスデータは、会話予告02を実行するための液晶コマンドと、パーツEとパーツF(会話予告02(キャラクタ(姫)と「元気?」の文字の表示)に対応した演出データ)を含み、No.203のボックスデータは、会話予告03を実行するための液晶コマンドと、パーツEとパーツG(会話予告03(キャラクタ(姫)と「激アツよ!」の文字の表示)に対応した演出データ)を含み、No.255のボックスデータは、力こぶ役物を上下動作するための液晶コマンドと、パーツH(力こぶ役物の上下動作のためのデータ)を含んでいる。
同図(b)に示すように、パーツデータは、それぞれの演出に対応して実行する役物(演出可動体246、224など)の可動態様、スピーカ120からの出力音(サウンド)、ランプL(各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542など)の発光態様の情報である。
つまり、それぞれのパーツデータは、サウンドデバイスデータを有するサウンドレイヤ、ランプデバイスデータを有するランプレイヤ、シャッタデバイスデータや役物(可動体)デバイスデータなどを有する役物動作レイヤからなる。サウンドレイヤ、ランプレイヤ、役物動作レイヤはここではそれぞれ複数(2つ)設けられており、各レイヤの数字が大きい方が優先度が高いものとする。それぞれのパーツデータは、レイヤ数が1つでもよいし、デバイスデータの数(または種類)も1つでもよい。
具体的には、この例では、パーツA(力こぶ役物収納のためのデータ)は、役物動作レイヤ1(力こぶ役物動作レイヤ)に力こぶ役物(演出可動体224)を初期位置に戻すデバイスデータを含んでいる。また、パーツB(シャッター収納のためのデータ)は、役物動作レイヤ2(シャッター役物動作レイヤ)にシャッター役物(演出可動体(遮蔽手段)246)を初期位置に戻すデバイスデータを含んでいる。
また、パーツC(大広間背景の表示に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ1に大広間背景用のBGMであるサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ1に大広間背景用の発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツE(会話予告01に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ2に当該予告に対応したキャラクタ(殿)の発する台詞(「ん?」など)のサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ2に当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツF(会話予告02に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ2に当該予告に対応したキャラクタ(姫)の発する台詞(「元気?」)のサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ2に当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツG(会話予告03に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ2に当該予告に対応したキャラクタ(姫)の発する台詞(「激アツよ!」)のサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ2に当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツH(力こぶ役物の上下動作のためのデータ)は、ランプレイヤ2に力こぶ役物の上下動作に対応した発光パターンのランプデバイスデータと、役物動作レイヤ1(力こぶ役物動作レイヤ)に力こぶ役物(演出可動体224)を上下動作するデバイスデータを含んでいる。
そして、ここでの図示は省略するが、各ボックスデータには、各パーツデータの格納位置(ポジション)が設定されている。ポジションはRAM408の所定の領域に配置され、例えば、No.201のボックスデータには、パーツEの格納位置として、ポジション0001の先頭アドレス(例えば、1001番地)が設定されている。また、例えば、例えば、No.203のボックスデータには、パーツEの格納位置として、ポジション0001の先頭アドレス(例えば、1001番地)が設定され、パーツGの格納位置として、ポジション0002の先頭アドレス(例えば、1002番地)が設定されている。
第1副制御部400は、それぞれの演出実行のタイミングで(演出毎に)上述のボックスデータを設定し、液晶コマンドを液晶制御部700に送信する。各ボックスデータは、第1副制御部400が液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、合わせて設定される。このとき、RAM408には、複数のポジションに対応したアドレス(パーツデータの設定領域)に、パーツデータが格納される。なお、複数のポジションの全てにパーツデータが格納されていなくてもよい。
また、液晶制御部700は、液晶コマンドに基づいて装飾図柄表示装置208において演出表示を行う制御を実行し、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、RAM408の該当するポジションを参照し、パーツデータが格納されている場合には、そのパーツデータのサウンドレイヤの音、ランプレイヤの発光態様、および役物動作レイヤの可動態様を送信コマンドに設定して各デバイスに送信し、演出表示に対応した演出を行う。
<コマンド送信例>
図14は、本実施形態の演出制御におけるコマンド送信の一例を示す概要図であり、液晶コマンドに基づき、液晶制御部700に画像を表示させる場合の一例である。
第1副制御部400は、図8に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS309)において演出抽選処理を行い、その結果に応じた各演出を行うよう、液晶制御部700に制御用のコマンドを送信する。
第1副制御部400は、例えば、会話予告01の演出を行う場合、液晶制御部700に対して、図13(a)に示すNo.201のボックスデータの液晶コマンドを送信する(1)。この例では、当該液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208に、キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字の表示を指示するコマンドが含まれる。
また、第1副制御部400は液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、No.201のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスに、パーツデータを格納する。つまりこの例では、No.201のボックスデータに設定されたポジション0001に基づき、RAM408の例えば1001番地を先頭アドレスとする領域に、パーツEを格納する(1)。これにより、RAM408の1001番地を先頭アドレスとする領域には、会話予告01に対応したキャラクタ(殿)の発する台詞(例えば「ん?」など)のサウンドデバイスデータと、当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納される。
第1副制御部400からNo.201の液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において会話予告01の演出(キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字の表示(会話予告01の表示)を行う表示制御)を実行し、液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(2)。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、当該パーツデータに対応するコマンドの送信設定を行う(3)。この例では、戻りコマンドにポジション0001の情報が含まれているため、RAM408のポジション0001(アドレス1001番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツEに対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(4)。なお、スピーカ120、ランプLによる演出は、実際には主制御部300からのコマンドを受信した後になるので、タイムラグが発生している。
図15は、液晶コマンドに基づき、液晶制御部700に画像を表示させる場合の他の例である。
第1副制御部400は、例えば、会話予告03の演出を行う場合、液晶制御部700に対して、図13(a)に示すNo.203のボックスデータの液晶コマンドを送信する(1)。この例では、当該液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208に、キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字の表示を指示するコマンド、およびキャラクタ(姫)の画像と、その台詞(「激アツよ!」)の文字の表示を指示するコマンドが含まれる。
また、第1副制御部400は液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、No.203のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスに、パーツデータを格納する。つまりこの例では、No.203のボックスデータに設定されたポジション0001に基づき、RAM408の例えば1001番地を先頭アドレスとする領域に、パーツEを格納し、No.203のボックスデータに設定されたポジション0002に基づき、RAM408の例えば1002番地を先頭アドレスとする領域に、パーツGを格納する(1)。これにより、RAM408の1001番地を先頭アドレスとする領域には、キャラクタ(殿)の発する台詞(例えば「ん?」など)のサウンドデバイスデータと、それに対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納され、RAM408の1002番地を先頭アドレスとする領域には、キャラクタ(姫)の発する台詞(「激アツよ!」)のサウンドデバイスデータと、それに対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納される。
第1副制御部400からNo.203の液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において会話予告03の演出(キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字を表示(会話予告03aの表示)した後、キャラクタ(姫)の画像と、その台詞(「激アツよ!」)の文字を表示(会話予告03bの表示)の表示制御))を実行する。その後、液晶制御部700は、第1副制御部400に会話予告03aの表示に対応する戻りコマンドを送信し(2)、会話予告03bの表示に対応する戻りコマンドを送信する(3)。会話予告03aの表示に対応する戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、この例では、当該戻りコマンドにポジション0001の情報が含まれているため、RAM408のポジション0001(アドレス1001番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツEに対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(4)。また、会話予告03bの表示に対応する戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、この例では、当該戻りコマンドにポジション0002の情報が含まれているため、RAM408のポジション0002(アドレス1002番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツGに対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(5)。
このように、1つの液晶コマンドが複数の演出表示(会話予告03aの表示と会話予告03b)の実行を指示するコマンドであり、それぞれにパーツデータ(パーツE、G)が設定されている場合、第1副制御部400はそれぞれの表示を行う表示制御に対応する戻りコマンドを液晶コマンドから受信し、各戻りコマンドに対応するパーツデータ(パーツE、G)に基づいて、スピーカ120、ランプLによる演出を実行する。
図16は、第1副制御部400が液晶制御部700では不使用の液晶コマンドを、液晶制御部700に送信する場合のコマンド送信の一例である。液晶制御部700で不使用の液晶コマンドとは、例えば、装飾図柄表示装置208に、文字や画像の表示を指示するコマンドが含まれない(例えば、役物Mの動作制御の指示のみが含まれるコマンド)である。
図16(a)は、第1副制御部400が液晶制御部700に液晶コマンドを送信するとともに、役物Mの動作制御を直ちに実行する例である。
第1副制御部400は、例えば、力こぶ役物上下動作の演出を行う場合、液晶制御部700に対して、図13(a)に示すNo.255のボックスデータの液晶コマンドを送信する(1)。この例では、当該液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208に、キャラクタの画像や文字などの表示を指示するコマンドを含まず、力こぶ役物上下動作の指示(のみ)が含まれる。
そして、第1副制御部400は液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、No.203のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスにパーツデータ(パーツH)を格納せず、パーツHに対応する各種デバイスデータ(力こぶ役物の動作態様、音声出力態様、ランプLの発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、演出可動体224、スピーカ120およびランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(1)。
一方、液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、当該液晶コマンドに対応した表示制御を実行せず、当該液晶コマンドを破棄する(2)。
従来では、第1副制御部400は液晶制御部700に送信する液晶コマンドに、表示制御を実行するコマンドと役物の動作制御を実行するコマンドを含めて送信しており、例えば、装飾図柄表示装置208における表示は行わず、役物の動作のみの(または役物の動作に音声出力や発光を含む)演出の場合と、装飾図柄表示装置208における表示とともに役物の動作(音声出力や発光を含む)演出の場合と、それぞれに異なる形式のボックスデータを準備する必要があり、データ構造や演出制御処理が複雑であった。
これに対し、本実施形態では、第1副制御部400から液晶制御部700へ送信する1つのコマンド(液晶コマンド)に、液晶制御部700で表示制御する表示用のデータと役物を制御するデータを混在させないため、装飾図柄表示装置208における表示は行わず、役物の動作のみの(または役物の動作に音声出力や発光を含む)演出と、装飾図柄表示装置208における表示とともに役物の動作(音声出力や発光を含む)演出とを実行する場合であっても、第1副制御部400から液晶制御部700へ送信する演出データの構造を図13に示すように同じ形式(同じ構造)にすることができ、データの構造を単純化できるとともにコマンド送信の処理も単純にすることができ、安定した制御を行うことができる。
また、この例では、液晶制御部700による装飾図柄表示装置208における演出表示は実行されず、第1副制御部400が液晶制御部700からの戻りコマンドを待たずに演出可動体224を動作させるので、戻りコマンドを受信してから実行する場合よりも演出可動体224の演出を早く実行することができ、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
なお、この場合でも上記と同様に、第1副制御部400は、液晶コマンドを液晶制御部700に送信する際、No.203のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスにパーツデータ(パーツH)を格納するようにしてもよい。
図16(b)は、液晶制御部700で不使用の液晶コマンドを第1副制御部400が送信する他の例である。この例では、第1副制御部400が液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、液晶コマンドからの送信した液晶コマンド以外の戻りコマンドを受信した場合に、役物Mの動作制御を実行する。
第1副制御部400は、例えば、力こぶ役物上下動作の演出を行う場合、液晶制御部700に対して、図13(a)に示すNo.255のボックスデータの液晶コマンドを送信する(1)。この例では、当該液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208に、キャラクタの画像や文字などの表示を指示するコマンドを含まず、力こぶ役物上下動作の指示(のみ)が含まれる。
そして、第1副制御部400は液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、No.255のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスにパーツデータ(パーツH)を格納する。つまりこの例では、No.255のボックスデータに設定されたポジション(例えば、ポジション0005)に基づき、RAM408の例えば、800番地を先頭アドレスとする領域に、パーツHを格納する(1)。これにより、RAM408の800番地を先頭アドレスとする領域には、力こぶ上下動作時のサウンドデバイスデータと、それに対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納される。
一方、No.255の液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶コマンドに対応した表示制御を実行せず、当該液晶コマンドを破棄する(2)。
そして、No.255のボックスデータ以外の、表示制御を指示する液晶コマンド(例えば、装飾図柄表示装置208における表示を伴うスーパーリーチ煽り演出などの液晶コマンド)に基づき、表示制御(スーパーリーチ煽り演出の表示)を実行し(3)、その戻りコマンド(スーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンド)を第1副制御部400に送信する(4)。
液晶制御部700で不使用の液晶コマンド(No.255の力こぶ上下動作を指示する液晶コマンド)以外の、他の液晶コマンドの戻りコマンド(スーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンド)を受信した第1副制御部400は、この例では、当該戻りコマンドにポジション0005の情報が含まれているため、RAM408のポジション0005(アドレス800番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツHに対応する各種デバイスデータ(力こぶ役物の動作態様、音声出力態様、ランプLの発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、演出可動体224、スピーカ120およびランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(5)。
このように、液晶制御部700で不使用の液晶コマンド以外の、他の液晶コマンドの戻りコマンドに基づいて、役物Mが動作するようにしてもよい。
<コマンド送信および演出の一例>
図17〜図20を参照して、本実施形態の演出制御におけるコマンド送信および演出の一例について具体的に説明する。
図17は、本実施形態の演出制御におけるコマンド送信のタイミングの一例を示す概要図である。同図では、左側から右側に向かう矢印で示される時間経過に伴い、送信される各コマンドの一例について示している。また、図18〜図20は、図17の各タイミングに対応した装飾図柄表示装置208の演出の一例を時系列で示す図であり、図18(2)〜図20(12)は、図17の(2)〜(12)に示す各タイミングに対応している。また、図18〜図20の右図は、左図の演出を実行する際にRAM408のパーツデータの設定領域に設定されている各パーツデータの内容である。また、図18〜図20の左図において、図10〜図12に示す構成と同一の構成については同一符号で示し、その説明を省略する。
この例では、装飾図柄の変動表示の開始から、会話予告、スーパーリーチ煽り演出、スーパーリーチ演出を実行し、変動停止するまでの第1副制御部(サブ)400と液晶制御部(液晶)700の間のコマンド送信のタイミングとそれぞれの演出例について示す。
第1副制御部400は、図8に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS309)において演出抽選処理を行い、その結果に応じた各演出を行うよう、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する。
図18(1)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、はずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾1−装飾8−装飾7」が停止表示された状態である。このタイミングでは、保留アイコン表示領域900に、それぞれ特図1の保留アイコンPI1、PI2が示され、特図1保留ランプ218は2個のLEDを点灯して特図1の保留数が2であることを報知している。また、第1副制御部400によってボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、サウンドレイヤ1(サウンド1)に大広間背景用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1(発光パターン1)に大広間背景用発光パターンのデータ(例えば、図13(b)に示すパーツC)が設定されている。第1副制御部400はパーツデータに基づき、その演出(例えば、装飾図柄の停止表示)に関連する各種制御(発光、音出力、役物動作等)を実行する場合がある。具体的には、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、当該パーツデータに対応するコマンドの送信設定を行い、RAM408のポジションに格納されているパーツに対応する各種デバイスデータ(音の出力態様、ランプLの発光態様および可動物Mの可動態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLおよび可動物Mにそれぞれ送信する。例えば、このタイミング(装飾図柄の停止表示中のタイミング)では、同図(1)の演出表示とともにスピーカ120から大広間背景用BGMが出力される演出が実行され、ランプL(例えば、遊技盤用ランプ532)では大広間背景用発光パターンの発光態様の演出が実行されている。
なお、サウンドレイヤ1とサウンドレイヤ2では両方にデータの設定があった場合、番号の大きいサウンドレイヤ2のデータが優先的に実行される。また、一例としてランプレイヤ1は、遊技盤用ランプ532を発光されるためのデータであり、ランプレイヤ2は装飾図柄表示装置208の周囲のランプ(例えば、各種ランプ418,遊技台枠用ランプ542)を発光させるためのデータである。そしてこの例では、ランプレイヤ1とランプレイヤ2の両方にデータの設定があった場合、番号の大きいランプレイヤ2のデータが優先的に実行される。つまり、ランプレイヤ1のデータがランプレイヤ2のデータで上書きされ、ランプレイヤ1のデータに基づく演出は実行されない。
図18(2)に示すタイミングは、主制御部300から第1副制御部400へサブコマンド(変動開始コマンド)が送信された状態である。また、特図1保留ランプ218は1個のLEDを消灯し、次の変動遊技を開始した状態を示している。このタイミングでは第1副制御部400は、液晶制御部700に対して装飾図柄の変動表示を開始する液晶コマンドを送信する。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示の演出を行う場合、当該変動開始時に、液晶制御部700に対して、装飾図柄の変動表示中に行われる全ての演出について、液晶コマンドを送信する(図17の(2))。この例では、例えば、背景画像、タイマ(予告タイマ+リーチタイマ=変動時間)、特図1および特図2の保留数変化(当該変動の保留数)、特図1および特図2の保留アイコンの位置と色、予告内容(例えば、会話予告01〜03など)、リーチ内容(例えば、スーパーリーチなど)、仮停止図柄(リーチや)、最終停止図柄(図柄停止時に確定表示される図柄)などの演出に関する液晶コマンドである。また、第1副制御部400は、各液晶コマンドに対応して図13に示すボックスデータ、パーツデータを設定する。
このタイミングでは、RAM408のパーツデータの設定領域には、引き続きサウンドレイヤ1に大広間背景用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1に大広間背景用発光パターンのデータが設定されており、スピーカ120とランプLでは図18(1)からの演出が継続している。
図18(3)に示すタイミングは、液晶コマンドを受信した液晶制御部700が、装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示を行う制御を開始した状態である。この例では、(引き続き)背景画像として大広間背景を表示する制御を実行し、その前面の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の変動表示を行う制御を実行する(図17の(3))。液晶制御部700は、演出(画像)を表示する制御を実行すると(画像を表示すると)、第1副制御部700に対して戻りコマンドを送信する場合がある。ここでは、(大広間背景を表示し)装飾図柄の変動表示を開始すると、液晶制御部700は第1副制御部700に戻りコマンドを送信する(図17の(3))。第1副制御部400は当該戻りコマンドに応じて、パーツデータに基づき、その演出(例えば、装飾図柄の変動表示)に関連する各種制御(発光、音出力、役物動作等)を実行する場合がある。この例では、RAM408のパーツデータの設定領域には、引き続きサウンドレイヤ1に大広間背景用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1に大広間背景用発光パターンのデータが設定されており、スピーカ120とランプLでは図18(1)からの演出が継続している。
図18(4)に示すタイミングは、液晶制御部700が、装飾図柄表示装置208において、会話予告演出(例えば、図13(a)のNo.203のボックスデータの液晶コマンド(会話予告03)に対応した演出)の表示制御の実行を開始した状態である。この例では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの前面にキャラクタ(殿)の画像と、その台詞「?」の文字が表示されている。そして、このタイミングで液晶制御部700は、戻りコマンドを第1副制御部400に送信する(図17の(4))。
第1副制御部400は、液晶コマンドを送信する際(図17の(2)のタイミングで)、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域に当該会話予告(会話予告03)に対応した各演出のパーツデータを設定している(ボックスデータが展開された際に、液晶コマンドが送信され、パーツデータがポジションにセットされる)。この例では、図13(b)に示すパーツCとパーツEが設定されている。すなわち、サウンドレイヤ1(サウンド1)に大広間背景用BGMのデータが設定され、サウンドレイヤ2(サウンド2)にキャラクタ(殿)の台詞(例えば「ん?」という台詞など)の音声データが設定され、ランプレイヤ1(発光パターン1)に大広間背景用発光パターンのデータが設定され、ランプレイヤ2(発光パターン2)にキャラクタ(殿)の台詞(「?」)に対応した発光パターンのデータが設定されている。なお、サウンドレイヤ2には、サウンドレイヤ1の音量を小さくするデータが含まれている。また、ランプレイヤ1に大広間背景用発光パターンのデータが設定されているが、ランプレイヤ2によって上書きされるため、ランプLは、ランプレイヤ1の大広間背景用発光パターンの発光態様の演出を実行することはできない。
第1副制御部400は、液晶制御部700からの戻りコマンド(会話予告03の表示制御を開始したタイミングの戻りコマンド)に応じて、設定されたパーツデータに基づき、その演出(会話予告03)に関連する各種制御を実行する場合がある。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、RAM408の該当するポジションを参照し、パーツデータが格納されている場合には、そのパーツデータのサウンドレイヤの音、ランプレイヤの発光態様、および役物動作レイヤの可動態様を送信コマンドに設定して各デバイスに送信し、演出表示に対応した演出を行う。この例では、大広間背景用BGMの音量が小さくなった状態でスピーカ120から出力され、それに重ねてサウンドレイヤ2のキャラクタ(殿)の台詞(例えば「ん?」という台詞など)の音声データが出力される。また、遊技盤用ランプ532による大広間背景用発光パターンの発光演出が終了し、各種ランプ418や遊技台枠用ランプ542などによって、キャラクタ(殿)の台詞(例えば「ん?」という台詞など)に対応した発光態様の演出が実行される。
図18(5)に示すタイミングは、液晶制御部700が、装飾図柄表示装置208において、引き続き会話予告演出(例えば、図13(a)のNo.203のボックスデータの液晶コマンド(会話予告03)に対応した演出)の表示制御を実行している状態である。この例では、装飾図柄表示装置208においてキャラクタ(殿)の台詞「?」の前面にキャラクタ(姫)とその台詞「激アツよ!」の文字が表示されている。そして、このタイミングで液晶制御部700は、戻りコマンドを第1副制御部400に送信する(図17の(5))。
ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該会話予告(会話予告03)に対応して例えば、図13(b)に示すパーツCとパーツGが設定されている、すなわち、サウンドレイヤ1(サウンド1)に大広間背景用BGMのデータが設定され、サウンドレイヤ2(サウンド2)にキャラクタ(姫)の台詞(「激アツよ!」という台詞)の音声データが設定され、ランプレイヤ1(発光パターン1)に大広間背景用発光パターンのデータが設定され、ランプレイヤ2(発光パターン2)にキャラクタ(姫)の台詞(「激アツよ!」)に対応した発光パターンのデータが設定されている。この場合も、サウンドレイヤ2には、サウンドレイヤ1の音量を小さくするデータが含まれている。
第1副制御部400は、液晶制御部からの戻りコマンド(会話予告03のキャラクタ(姫)の表示制御を開始したタイミングの戻りコマンド)に応じて、設定されたパーツデータに基づき、各種制御(発光、音出力、役物動作等)を実行する。この例では、大広間背景用BGMの音量が小さくなった状態でスピーカ120から出力され、それに重ねてサウンドレイヤ2のキャラクタ(姫)の台詞(「激アツよ!」という台詞)の音声データが出力され、遊技盤用ランプ532による大広間背景用発光パターンの発光演出が終了し、各種ランプ418や遊技台枠用ランプ542などによって、キャラクタ(姫)の台詞(「激アツよ!」という台詞)に対応した発光態様の演出が実行される。
図17に示すように、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700が装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aの装飾図柄を停止表示(仮停止表示)する表示制御を実行すると、液晶制御部700はその戻りコマンドを第1副制御部400に送信する(図17の(a))。
図19(6)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700が右図柄表示領域208cの装飾図柄を停止表示(仮停止表示)する表示制御を実行し、その戻りコマンドを送信した(図17の(6))状態である。このタイミングでは、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cにいずれも「装飾7」が仮停止表示され、リーチ演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該リーチ演出に対応して、サウンドレイヤ1にリーチ演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはリーチ演出用の発光パターンのデータが設定されている。
第1副制御部400は、液晶制御部からの右装飾図柄の(仮)停止表示の戻りコマンドを受信すると、リーチ演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるリーチ演出用の発光パターンの発光演出を実行する。
図19(7)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700がスーパーリーチに発展するスーパーリーチ煽り演出を開始する表示制御を実行し、その戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である。このタイミングでは、背景表示(大広間背景)が変更(消去)され、装飾図柄表示装置208の右上において、左装飾図柄と右装飾図柄としてそれぞれ「装飾7」が仮停止表示され、中装飾図柄の変動表示が継続した状態で、これらが小さく表示されるスーパーリーチの煽り演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該スーパーリーチ煽り演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ煽り演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンのデータが設定されている。
第1副制御部400は、液晶制御部からのスーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンドを受信すると、スーパーリーチ煽り演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンの発光演出を実行する。
図19(8)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700がスーパーリーチ演出を開始する表示制御を実行し、その戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である(図17の(8))。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208において、スーパーリーチ演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該スーパーリーチ演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ演出用の発光パターンのデータが設定されている。
第1副制御部400は、液晶制御部からのスーパーリーチ演出開始の戻りコマンドを受信すると、スーパーリーチ演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるスーパーリーチ演出用の発光パターンの発光演出を実行する。
図17に示すように、スーパーリーチ演出の実行中に、液晶制御部700が遊技者にチャンスボタン136の操作を促すボタン演出の表示制御を開始する(図17の(b))際に、液晶制御部700から第1副制御部400へ送信された戻りコマンドを送信した状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208において、チャンスボタン136を模した画像(操作手段画像BG)と、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TGと「一撃!」という文字を表示してボタン演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該ボタン演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ演出用の発光パターンのデータが設定されている。つまり液晶制御部からのボタン演出開始の戻りコマンドを受信した第1副制御部400は引き続き、スーパーリーチ演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるスーパーリーチ演出用の発光パターンの発光演出を実行する。
図19(9)に示すタイミングは、ボタン演出の表示制御を開始した戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である(図17の(9))。この戻りコマンドは、チャンスボタン136の操作を受け付ける期間(操作の受付期間または操作の有効期間)が開始することを示すコマンドであり、第1副制御部700は、この戻りコマンドの受信に基づきチャンスボタン136の操作を受付可能とする制御を行う。
図17に示すように、チャンスボタン136操作の受付期間中に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合、当該ボタン操作に応じて第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンド(「チャンスボタン押下」コマンド)を送信する(図17の(c))。これによりチャンスボタン136の操作によって、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了し、液晶制御部700は、ボタン演出の表示制御を終了する。なお、操作の受付期間が終了するまでチャンスボタン136の操作がなかった場合、操作の受付期間が終了することを示す戻りコマンドを第1副制御部400が受信したことに基づいて、チャンスボタン136の操作を受付終了とする制御を行う。
図19(10)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700が、チャンスボタン136の操作結果を表示する演出の表示制御を開始し、その戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である(図17の(10))。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208において、スーパーリーチに当選したことを示す装飾図柄の組合せである「装飾7−装飾7−装飾7」を右上に小さく揺れ変動表示させるとともにキャラクタ(殿)と「やったぜ!」の文字を表示してチャンスボタン136操作の結果、スーパーリーチに当選したことを報知している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該操作結果を表示する演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ当り用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ当り用の発光パターンのデータが設定されている。つまり液晶制御部からの戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、スーパーリーチ当り用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるスーパーリーチ当り用の発光パターンの発光演出を実行する。
図20(11)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700が、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいてスーパーリーチに当選したことを示す装飾図柄を揺れ変動表示させる表示制御を実行し、その戻りコマンド第1副制御部400に送信した状態である(図17の(11))。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいてスーパーリーチに当選したことを示す装飾図柄の組合せである「装飾7−装飾7−装飾7」を揺れ変動表示している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、装飾図柄の揺れ変動表示の演出に対応して、サウンドレイヤ1に揺れ変動表示用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1には装飾図柄の揺れ変動表示用の発光パターンのデータが設定されている。つまり液晶制御部からの戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄の揺れ変動表示用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532による装飾図柄の揺れ変動表示用の発光パターンの発光演出を実行する。
図17に示すように、装飾図柄の変動停止時には第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(図17の(d))。
図20(12)に示すタイミングは、装飾図柄の変動停止の液晶コマンドを受信した液晶制御部700が装飾図柄の変動停止の表示制御を実行し、戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である(図17の(12))。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいてスーパーリーチに当選したことを示す装飾図柄の組合せである「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、装飾図柄の停止表示の演出に対応して、サウンドレイヤ1に図柄確定用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1には図柄確定用の発光パターンのデータが設定されている。つまり液晶制御部からの戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、図柄確定用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532による図柄確定用の発光パターンの発光演出を実行する。
この後、保留された変動遊技がある場合は、図18(1)に戻って演出が実行される。その場合、図20(12)に示すタイミングでパーツデータの設定領域には大広間背景用BGMが設定されていないため、図18(1)では大広間背景用のBGMは、データの先頭から出力が開始される。また、例えば、図19(6)に示すタイミング以降でサウンドレイヤ1に大広間背景用BGMデータを設定し、対応する演出用のBGM(例えばリーチ用BGM等)をサウンドレイヤ2で設定するとともにサウンドレイヤ1の音量を小さくするデータを設定することで、装飾図柄停止後の大広間背景を表示する演出が開始される度に大広間背景用BGMをデータの先頭から出力(再生)するのではなく、継続して大広間背景用BGMを出力(再生)しておくことができる。
図21は、本実施形態の演出の他の一例を時系列で示す図であり、図16(b)に示した液晶制御部700からの戻りコマンドに応じて第1副制御部400が役物M(ここでは演出可動体224)を動作させる演出の一例であって、図19(7)〜(8)のスーパーリーチ煽り演出の開始からスーパーリーチ演出の開始までを時系列で示している。また、同図の右図は、左図の演出を実行する際にRAM408のパーツデータの設定領域に設定されている各パーツデータの内容である。
図21(1)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンド(スーパーリーチに発展するスーパーリーチ煽り演出開始用の液晶コマンド)に基づいて液晶制御部700が背景表示を変更(消去)し、スーパーリーチ煽り演出を開始する表示制御(図16(b)のタイミング(3)の表示制御に相当)を実行して、その戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の右上において、左装飾図柄と右装飾図柄としてそれぞれ「装飾7」が仮停止表示され、中装飾図柄の変動表示が継続した状態で、これらが小さく表示されるスーパーリーチの煽り演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該スーパーリーチ煽り演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ煽り演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンのデータが設定されている。
ここで、第1副制御部400は、スーパーリーチ煽り演出を開始する表示制御の液晶コマンドとは別に、力こぶ役物(演出可動体224)上下動作の液晶コマンド(例えば、図13(a)のNo.225のボックスデータの液晶コマンド)を液晶制御部700に送信する。
第1副制御部400はまた、液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、No.255のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスにパーツデータ(例えば、パーツH)を格納する。
一方、No.255の液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、(当該液晶コマンドに対応した表示制御を実行せず、)当該液晶コマンドを破棄する。そして、No.255の液晶コマンド以外の液晶コマンド(スーパーリーチ煽り演出を開始する表示制御の液晶コマンド)に基づき、上記のとおり表示制御(スーパーリーチ煽り演出の表示)を実行し、その戻りコマンド(スーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンド)を第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400は、液晶制御部700からのスーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンドを受信すると、スーパーリーチ煽り演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532により、盤面と力こぶ役物を発光させるスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンの発光演出を実行する。
同図(2)に示すタイミングは、第1副制御部400が、液晶制御部700からのスーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンドを受信したことに基づき、力こぶ役物(演出可動体224)上下動作の演出の実行を開始した状態である。
ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該スーパーリーチ煽り演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ煽り演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンのデータが設定されている。また、力こぶ役物上下動作の演出に対応して、サウンドレイヤ2に力こぶ役物上下動作音のデータが設定され、ランプレイヤ2には力こぶ役物上下動作用の発光パターンのデータが設定されている。なお、サウンドレイヤ2の力こぶ役物上下動作音のデータには、サウンドレイヤ1の音量を小さく(または消音)するデータが含まれていてもよい。
第1副制御部400は、液晶制御部からのスーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンドを受信すると、スーパーリーチ煽り演出用BGMと力こぶ役物上下動作音をスピーカ120から出力する。また、力こぶ役物(演出可動体224)を力こぶ役物上下動作用の発光パターンで発光させるとともに、力こぶ役物(演出可動体224)を上下動作させる演出を実行する。また、液晶制御部700は、No.255の液晶コマンドに基づく(No.255の液晶コマンドに対応した)新たな表示制御を実行しない。
同図(3)に示すタイミングは、第1副制御部400が、力こぶ役物上下動作の演出の実行を継続している状態である。
ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、同図(2)のタイミングと同じデータが設定されている。これにより第1副制御部400は、スーパーリーチ煽り演出用BGMと力こぶ役物上下動作音をスピーカ120から出力し、力こぶ役物(演出可動体224)を力こぶ役物上下動作用の発光パターンで発光させるとともに、力こぶ役物(演出可動体224)を上下動作させる演出を継続する。この例では、力こぶ役物(演出可動体224)が同図(2)に示す位置から元の位置(初期位置)に戻る際(力こぶ役物収納の際)に、力こぶ役物(演出可動体224)を発光を消灯して戻る演出を行っている。力こぶ役物上下動作用の発光パターンでの一例としては、動作時間(上下動作)10秒で発光させ、収納時間3秒で消灯する。なお、動作時間10秒のみの発光パターンデータであれば、10秒間発光し、10秒経過後はスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンで発光するようにしてもよい。
図21(4)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700がスーパーリーチ演出を開始する表示制御を実行し、その戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208において、スーパーリーチ演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該スーパーリーチ演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ演出用の発光パターンのデータが設定されている。
第1副制御部400は、液晶制御部からのスーパーリーチ演出開始の戻りコマンドを受信すると、スーパーリーチ演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるスーパーリーチ演出用の発光パターンの発光演出を実行する。なお、このタイミングでは力こぶ役物上下動作の演出は終了している。
なお、上記の実施形態では、液晶制御部700が破棄するコマンドが、例えば、力こぶ役物上下動作の液晶コマンドであり、当該液晶コマンドに対応する演出データが例えば、力こぶ役物上下動作音や力こぶ役物発光パターンである場合を例に説明したが、これに限らず、液晶制御部700が破棄するコマンドが例えば、シャッター役物開閉動作の液晶コマンドであり、それに対応する演出データが例えば、シャッター役物開閉動作音やシャッター役物発光パターンであるなど、他の役物とそれに対応する音声出力や発光パターンであってもよい。
<音制御回路、ランプ駆動回路の周辺回路>
図22は、第1副制御部400の音制御回路431とランプ制御回路420の周辺回路を示すブロック図である。
第1副制御部400は、基本回路402、音制御回路431、サウンドROM431a、増幅回路442、点灯制御部450、およびランプ駆動回路420と、を備えている。なお、音制御回路431に、サウンドROM431aや増幅回路442を内蔵してもよいし、一時的に情報を記憶するための記憶手段(例えば、SDRAM)を外付けしてもよい。
音制御回路431は、基本回路402のCPU404に接続されるCPUI/Fと、CPU404からのコマンドを一時記憶する制御レジスタと、後述する効果音やBGMなどの音情報や音量情報が記憶されるサウンドROM431aと、制御レジスタ内のコマンドに従って音声の再生制御を行う再生制御部と、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するためのD/A変換部と、を備える。増幅回路442は、音制御回路431から入力するアナログ音声信号を増幅する音量増幅部と、この音量増幅部から入力するアナログ音声信号をスピーカ120に出力するための出力部と、を備える。
点灯制御部450は、基本回路402からのコマンドに基づき、ランプ440(例えば、設定操作部ランプ、賞球残数表示部の各セグメント、情報報知用ランプ群の各ランプ、払出表示ランプ、エラー表示ランプ)をランプ駆動回路420を介さずに点灯制御するとともに、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138、枠ランプ、演出用ランプ)をランプ駆動回路420を介して制御する。
ランプ駆動回路420は、点灯制御部450に接続されるCPUI/F420aと、点灯制御部450からのコマンドを一時記憶する制御レジスタ420bと、制御レジスタ420b内のコマンドに従ってランプ418の輝度制御(例えば、デューティ比(電流を流す時間の比率)の制御)を行う輝度制御部420cと、を備える。ランプ駆動回路420は、複数のランプ418が備えられた基板毎に設けられる。
本例では、ランプ418がランプ駆動回路420の制御により輝度変更可能であるのに対して、ランプ440はランプ駆動回路を介さずに制御されるため、輝度変更不能(点灯・消灯のみ制御可能)である。
図23(a)は、上述の第1副制御部400を構成する回路のうち、音制御に用いられる各種回路(音制御関連回路)を抜き出して示したブロック図である。
第1副制御部400のCPU404の入力端子P1〜P4は、第1出力設定スイッチ190の出力端子b0〜b3に接続されている。第1出力設定スイッチ190の出力端子b0は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(本例では、0〜Fの16進数)のビット0(最下位ビット)の情報を出力するための端子であり、出力端子b1
は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット1の情報を出力するための端子である。また、出力端子b2は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット2の情報を出力するための端子であり、出力端子b3は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット3(最上位ビット)の情報を出力するための端子である。
すなわち、CPU404は、入力端子P1〜P4を介して、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を2進数4ビットの検出信号として検出することが可能な構成となっている。
また、第1副制御部400のシリアル端子TxD、RxD、SCK、割込み入力端子IRQ、および入出力端子P5、P6は、音制御回路431の対応する端子に接続されている。また、音制御回路431には、1個のスピーカ120が接続された1chアンプ433a(増幅回路442)と、2個のスピーカ120が接続された2chアンプ433b(増幅回路442)と、が接続されている。音制御回路431は、1chアンプ433aおよび2chアンプ433bを介してスピーカ120に音声信号を出力する。
なお、本例では、1chアンプ433aと2chアンプ433bを別体(別基板)としたが、一つの基板で構成してもよいし、これらの一部または全てを音制御回路431に内蔵してもよい。また、図示はしないが、ROM406やRAM408に加えて(または代えて)、音制御回路431専用のROMやRAMを、音制御回路431に内蔵または外付けしてもよい。
<音制御関連回路のリセット信号>
図23(b)は、音制御関連回路のリセット信号線の接続の一例を示したブロック図である。本例では、CPU404のリセット入力端子RESETは、リセット回路403のリセット出力端子に接続されている。したがって、CPU404は、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
また、CPU404の出力端子P7は、音制御回路431のリセット入力端子RESET、1chアンプ433aのリセット入力端子RESET、および、2chアンプ433bのリセット入力端子RESET、にそれぞれ接続されている。したがって、音制御回路431、1chアンプ433a、2chアンプ433bは、CPU404から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
図24は、リセット信号線の接続の変形例を示したブロックである。この変形例では、リセット回路403のリセット出力端子RESETを、CPU404に加えて、音制御回路431、2chアンプ433b、およびROM406の各リセット入力端子RESETに接続するとともに、1chアンプ433aのリセット入力端子RESETには、2chアンプ433bの出力端子を接続している。
したがって、音制御回路431、および2chアンプ433bは、CPU404から出力されるリセット信号の電圧レベル、または、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。また、ROM406は、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となり、1chアンプ433aは、2chアンプ433bから出力されるリセット信号の電圧レベルに応じ
て、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
<音制御回路>
次に、図25を用いて、音制御回路431について詳細に説明する。なお、同図(a)は、音制御回路431を概略的に示すブロック図であり、同図(b)は、音制御回路431の再生音出力設定における各種処理を概略的に示すブロック図である。
本例では、音制御回路431は、いわゆるDSP(Digital Signal Processor)として、後述する各種モジュールを有して1パッケージで構成されている。同図(a)に示すように、音制御回路431は、再生音出力設定の制御を司る制御部1が、I/F2およびSPI (Serial Peripheral Interface)を介して外部のホストCPUであるCPU404と接続されている。
また、制御部1はエンコードデータ入力部3と接続され、該エンコードデータ入力部3は、EMIF(External Memory Interface)を介して外部のサウンドROM431aと接続されている。また、エンコードデータ入力部3は、デコード処理、ミキシング処理、立体音響処理、シーケンサ処理、フィルタ処理等の各種処理を行う各種処理部4と接続されている。各種処理部4は、PCM出力部5と接続され、PCM出力部5はインターフェースとしてのMcASPを介して外部のスピーカ120と接続されている。そして、制御部1は、上述したI/F2、エンコードデータ入力部3、各種処理部4、PCM出力部5とバスを介して接続され、それぞれにおける処理の制御を行うようになっている。
ここで、音制御回路431において制御部1が行う再生音出力設定について、より詳細に説明する。まず、制御部1がCPU404の制御に基づき、サウンドROM431aから取得した音源データを、EMIFを介してエンコードデータ入力部3に入力した後、各種処理部4に取り込む。各種処理部4は、入力される音源データに対し、上述した各種処理を施す。
かかる各種処理を具体的に説明すると、同図(b)に示すように、まず、EMIFを介して取り込まれた音源データに対し、チャネル・モジュール41においてチャネル処理を施す。本例の場合、制御部1は、1〜32の計32チャネルを有し、サウンドROM431aから呼び出された複数のデータのそれぞれにチャネルを割り当てることで、複数の音源データを同時に管理することが可能となっている。
ここで、チャネル処理は、まず入力される音源データ(フレーズデータ)に対しデコード(再生)処理を行う。フレーズデータは、Muzip形式に圧縮されたファイルであり、ステレオ音源と、モノラル音源と、バイノーラル音源(3Dサウンド処理が適用されているステレオ音源)などのタイプの音源データを有している。
そして、次にデコードしたフレーズデータに対し、フレーズまたはスロットのボリューム調整を実行する。ここで、スロットとは、フレーズ番号と、モノラル1chの移動情報を記述したデータである移動情報コード番号と、再生範囲指定情報などを含むデータであり、フレーズ番号と移動情報コード番号とが指定されているスロットとしての3D音源の再生および再生範囲指定を行うために使用される。この3D音源は、音制御回路431内で3Dサウンド処理されることにより、バイノーラル音源となる。
次いで、ボリューム調整したフレーズデータに対し、フレーズまたはスロットのパン調整を実行する。このとき、パン調整は、モノラル音源を再生する場合にのみ適用され、ステレオ音源および3D音源には適用されない。そして、パン調整後のフレーズデータに対
し、再生、停止、一時停止、一時停止解除などのフェード処理を追加し、次いで、1〜65,535回のループ、または無限ループを指定可能なループ処理を行い、さらに、再生中のフレーズの再生が完了したら、別のフレーズを自動的に再生することで、複数のフレーズを隙間なく連続で再生可能なフレーズ・チェーン再生を行った後、ステレオ音源/モノラル音源として出力する。なお、フレーズ・チェーン再生を実行する場合、所望のフレーズ番号とループ回数とを予め設定することができるようになっている。
このとき、制御部1は、チャネル処理に並行して、コンプレッサ動作(コンプレッサ機能が作動しているか否か)を監視しており、以下に説明するコンプレッサ動作監視処理を行う。すなわち、制御部1は、かかるコンプレッサ動作監視処理において、まず、入力されるフレーズデータ(音源データ)の入力レベルが所定の閾値(スレッショルドレベル)を超えているか否か判断する。このとき、入力されるフレーズデータの入力レベルが所定の閾値を超えていない否定結果を得た場合、このルーチンを繰り返し、該閾値を超える入力レベルのフレーズデータが入力されるまで待機している。
一方、制御部1は、入力されるフレーズデータの入力レベルが所定の閾値を超える肯定結果を得た場合、次のステップに移行して、当該閾値を超えた(すなわち、コンプレッサ機能としての圧縮処理を実行(作動)させた)デコード(再生)中のフレーズデータにおけるフレーズ番号をサウンドRAMに用意されたフレーズデータに関するアドレスポートに書き込み(エンキュー)、コンプレッサ機能を作動させたフレーズデータに関する再生音情報(ステータス情報)をDRCステータス情報のキュー(以下、これをDRCステータスキューと称する)として作成する。
次いで、制御部1は、閾値を超えたフレーズデータに関する各種情報をサウンドRAMに用意されたフレーズデータに関するデータポートに書き込み(エンキュー)、DRCステータスキューとして完成させる。そして、制御部1は作成したDRCステータスキューを、コンプレッサ機能を作動させたフレーズデータ(音源データ)に関する再生音情報として、第1副制御部400のCPU404へと出力する。
制御部1は、チャネル・モジュール41でのデコード処理後のフレーズデータをミキサー・モジュール43に入力し、該ミキサー・モジュール43によって、入力したフレーズデータ(音源データ)に対しマスター・ボリュームを乗算するマスター・ボリューム調整を行った後、ステレオ音源およびパン調整後のモノラル音源をミキシングする一方、3D音源に対し3Dゲインを乗算してモノラル・バッファに格納する3D音源のゲイン調整を行うミキシング処理を施す。
一方、制御部1は、かかるミキサー・モジュール43でのミキシング処理後のフレーズデータを、モノラル・ミックス処理するためのエフェクト・モジュール44に入力し、ミキサー・モジュール43によるミキシング処理後のステレオ音源(ステレオ信号)をモノラル・ミックスする。このとき、モノラル・ミックス処理は、(Lchデータ+Rchデータ)÷2で実行される。
そして、制御部1は、モノラル・ミックス処理後のフレーズデータをLPF45に入力すると共に、ミキシング処理後のフレーズデータをHPF46に入力する。ここで、LPF45は、所定の周波数成分(遮断周波数)より高い周波数の帯域を遮断する(減衰させる)ローパスフィルタ(Low−Pass Filter:LPF)であり、LPFコントロール情報のテーブルに従ってフィルタ処理を実行する。また、HPF46は、所定の周波数成分(遮断周波数)より低い周波数の帯域を遮断する(減衰させる)ハイパスフィルタ(High−Pass Filter:HPF)であり、HPFコントロール情報のテーブルに従ってフィルタ処理を実行する。
LPF45およびHPF46は、帯域分割フィルタとして機能するようになっている。これにより、モノラル・ミックス処理後のフレーズデータ、および、ミキシング処理後のフレーズデータを、所望の周波数帯に分割したフレーズデータを生成することができるようになっている。
この後、制御部1は、LPF45およびHPF46による帯域分割したフィルタ処理後のフレーズデータを、それぞれ対応するボリューム調整部47a、47bに入力し、出力チャネル・ボリュームを乗算する。そして、制御部1は、かかるボリューム調整後のフレーズデータを、それぞれ対応するDRCモジュール48a、48bに入力する。
制御部1は、DRCモジュール48a、48bによって、ボリューム調整後のフレーズデータのうち、入力レベルが所定の閾値(スレッショルドレベル)を超えるフレーズデータに対し、コンプレッサ機能としての圧縮処理を施した後、フレーズデータを、McASPを介して対応するスピーカ120に出力させる。
ここで、コンプレッサ機能(圧縮処理)とは、フレーズデータ(音源データ)の入力レベル(入力音量)が予め設定した一定の閾値(スレッショルドレベル)を超えた場合、該フレーズデータに基づく再生音の出力音量の変化を設定した比率(レシオ、レイシオ、圧縮比)で抑え、所定の設定した時間で解放(リリース)するプロセスによって、当該再生音における出力音量の最大と最小の差(ダイナミックレンジ)を圧縮する処理である。
制御部1は、サウンドROM431aからEMIFを介して取り込まれたシーケンスコードをシーケンサ・モジュール42に入力する。本例の場合、制御部1は、8系統のシーケンサ・モジュール42を有し、サウンドROM431aからEMIFを介して入力された複数のシーケンスコードを、それぞれのシーケンサ・モジュール42に割り当てるようになっている。
このシーケンスコードとは、シーケンサが再生を行うためのパラメータを含んだ情報であり、かかるシーケンサ・モジュール42は、当該シーケンスコードを基に、他のモジュール(例えば、チャネル・モジュール41、ミキサー・モジュール43、ボリューム調整部47a、47b等)における再生・停止・一時停止・一時停止解除・フェードアウト・音量調整などを実行するモジュールである。
ここで、再生とはシーケンスコードを再生することであり、停止とはシーケンスコードを停止することである。該停止により、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41を停止させるようになっている。また、一時停止とはシーケンスコードを一時停止することであり、該一時停止により、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41に対して、以下の処理を実行するようになっている。すなわち、シーケンサ・モジュール42は、当該一時停止によって、まず、フェードアウト停止中のチャネル・モジュール41を停止させる。次に、再生中、フェードイン中、フェードアウト一時停止中、フェードボリューム調整中のチャネル・モジュール41を一時停止させる。
また、一時停止解除とは一時停止されたシーケンスコードの再生を再開することであり、該一時停止を解除することにより、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41に対して、以下の処理を実行するようになっている。すなわち、シーケンサ・モジュール42は、当該一時停止解除によって、まず、シーケンサ・モジュール42を一時停止したときに再生中、フェードイン中、またはフェードボリューム調整中であったチャネル・モジュール41の一時停止を解除する(このとき、一時停止解除時にはフェ
ードは追加されない)。次に、シーケンサ・モジュール42を一時停止したときに一時停止中、またはフェードアウト一時停止中であったチャネル・モジュール41は、そのまま解除することなく、一時停止のままにする。
また、フェードアウトとは、シーケンサ・モジュール42が使用中のチャネル・モジュール41のフェードアウトを停止させ、シーケンスコードを停止することである。さらに、音量調整とは、シーケンサ・モジュール42が再生中のチャネル・モジュール41における音量(ボリューム)を調整することである。
このように、音制御回路431は、制御部1によって各種モジュールを制御することにより、上述のような各種処理部3における各種処理を行った後のフレーズデータ(音源データ)をPCM出力部5に入力する。そして、該PCM出力部5にてパルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)処理を行った後のフレーズデータをMcASPを介して外部のスピーカ120に出力するようになっている。
<コントロールRAM>
図26(a)は、音制御回路431が備えるコントールRAMのメモリマップの一例を示したものである。なお、同図(a)に示すアドレスは、コントロールRAMの先頭アドレスからのオフセット値である。なお、コントロールRAMを、公知のレジスタと読み替えてもよい。
音制御回路431は、不図示のコントロールRAMを内蔵しており、CPU404は、このコントロールRAMに割り当てられた(マッピングされた)各種コントロールRAMにデータを書き込んだり、各種コントロールRAMからデータを読み出したりすることで、音制御回路431を制御することが可能である。
例えば、コントロールRAMの先頭アドレスから4バイトの領域(0x0000 0000〜0x0000 0003)に割り当てられているマスターコントールRAMは、マスターボリュームに関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このマスターコントロールRAMを介して、現在のマスターボリュームを読み出したり、マスターボリュームを設定したりすることが可能である。
また、出力チャネル・コントロールRAMは、モノラル出力のボリュームや、ステレオ出力のボリュームに関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、この出力チャネル・コントロールRAMを介して、モノラル出力のボリュームやステレオ出力のボリュームを設定することが可能である。
また、ミュート・コントロールRAMは、ミュート(消音)に関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このミュート・コントロールRAMを介して、チャネル1〜32を個別にミュートしたり、チャネル1〜32のミュートを個別に解除したりすることが可能である。
また、チャネル・コントロールRAMは、フレーズ(圧縮されたモノラル音源やステレオ音源)の再生制御に使用されるコントロールRAMであり、1〜32のチャネルに対応してチャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMの32個のチャネル・コントロールRAMが割り当てられている。CPU404は、このチャネル・コントロールRAMを介して、チャネル1〜32の各々で再生するフレーズを指定したり、チャネル1〜32の各々のボリュームを設定したり、チャネル1〜32の各々に対する再生制御などを行うことが可能である。
同図(b)は、チャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図であり、同図(c)は、チャネルと音の用途の対応関係を示した図である。
本例では、チャネル1〜20の20チャネルを、ステレオ音源を再生するためのチャネル(ステレオ01〜ステレオ20)として利用し、チャネル21〜32の12チャネルを、モノラル音源を再生するためのチャネル(モノラル01〜モノラル12)として利用している。例えば、ステレオ01とステレオ02は、主として、ステレオ音源のBGMを再生するためのチャネルとして利用し、モノラル01は、主として、モノラル音源のセリフを再生するためのチャネルとして利用し、モノラル02は、主として、モノラル音源の効果音を再生するためのチャネルとして利用し、モノラル12は、モノラル音源のエラー音を再生するためのチャネルとして利用している。
同図(d)は、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるサウンドリストの一例を示した図である。第1副制御部400は、後述する音制御処理において、このサウンドリストを参照し、制御対象の音源に対応する各種制御情報(ボリューム情報、パン情報など)を取得した後に、取得した制御情報を、対応するコントロールRAMに設定する。
<音制御処理>
次に、図27〜図59を参照して、本実施形態の音制御処理について説明する。音制御処理は、図8に示した第1副制御部400のメイン処理におけるステップS315において実行される処理である。
従来では、図26に示したようなチャネル(チャンネル、以下同様)1〜32に音(楽曲、音声)データを設定する場合、音データは、それぞれの音データに対応したある特定のチャネル番号に固定的に設定されるように構成されていた。つまり、音データの設定時にどのチャネルで再生されるのかが決定され、チャネルAに対応づけられたBGMはチャネルAでのみ再生されていた。
本実施形態では、上記従来構成に加え、図26に示したようなチャネル(チャンネル、以下同様)1〜32に音(楽曲(BGMなど)、音声)データを設定する際、それぞれの音データに対応したある特定のチャネル番号に固定的に設定する構成に加え、空いているチャネルに振り分けて設定することが可能である。また、フリーチャネルに既に音データが設定されている場合であっても、その音データを上書きすることが可能である。
これにより、音データ(例えば、BGMなど)の出力のバリエーションを増やすことができる場合がある。以下この実施形態について詳細に説明する。
図27は、第1副制御部400のRAM408に設けられるテーブルの一例であり、同図(a)が本実施形態におけるボックスデータのテーブルの一例であり、同図(b)がパーツデータのテーブルの一例である。ボックスデータおよびパーツデータの概要については図13を参照して説明したものと同様である。
同図(a)に示すように、この例のボックスデータは、図13に示したボックスデータに加えて、No.103のボックスデータとして城下町背景を表示するための液晶コマンドと、パーツI(城下町背景の表示に対応した演出データ)とパーツJ(ショットBGM停止のための(1変動毎にBGMを停止するための)データ)を含んでいる。
また、不図示のボックスデータとして図柄デモを表示するための液晶コマンドとパーツJ(ショットBGM停止のためのデータ)を含んでいる。
また、同図(b)に示すように、この例のパーツデータは、図13に示したパーツデータに加えて、パーツI(城下町背景の表示に対応した演出データ)としては、サウンドレイヤ1に城下町背景用のBGMであるサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ1に城下町背景用の発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツJ(ショットBGM停止のためのデータ)としては、サウンドレイヤ1に図柄デモ用のBGMであるサウンドデバイスデータを含んでいる。
図28は、図27(b)のサウンドレイヤ(サウンドレイヤ1,2)内に含まれている音デバイスデータの一例である。各音デバイスデータは、複数のチャネル(後述する固定チャネルやフリーチャネル)にそれぞれ振り分けられて、スピーカ120から出力される。
図29は、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるサウンドリストの一例を示した図である。第1副制御部400は、後述する音制御処理において、このサウンドリストを参照し、制御対象の音源(音源データ、音データ)に対応する各種制御情報(ボリューム情報、パン情報など)を取得した後に、取得した制御情報を、対応するコントロールRAMに設定する。
このサウンドリストには、各音源データ毎に、種別(モノラル/ステレオ)、再生時間(f:フレーム)、ボリューム(音量)情報(VOL)、左右スピーカのパン情報(LPan、RPan)が設定されている。
この音源データには、図28に示す音デバイスデータを構成するデータも含まれる。例えば、図28に示すNo.052の大広間背景の音デバイスデータは、図29に示すNo.104の大広間背景イントロBGMと、No.105の大広間背景ループBGMを含んで構成される。また、図28に示すNo.101の家紋役物動作の音デバイスデータは、図29に示すNo.301の家紋役物動作音と、No.302の家紋役物動作終了音(成功)と、No.303の家紋役物動作終了音(失敗)を含んで構成される。
図30は、本実施形態の音制御回路431が備えるチャネル・コントールRAM(図26参照)の一例を示したものである。同図(a)は、本実施形態の第一の方式におけるチャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図であり、同図(b)、(c)は、本実施形態の第二の方式におけるレイヤと音の用途の対応関係を示した図であって、同図(b)は、チャネルとレイヤの対応関係を示した図であり、同図(c)は、レイヤと音の用途の対応関係を示した図である。
同図(a)を参照して、本例の第一の方式では、チャネル1〜4の4チャネルを、ステレオ音源を再生するためのチャネル(ステレオ01〜ステレオ02)として利用し、チャネル5〜10とチャネル31の7チャネルを、モノラル音源を再生するためのチャネル(モノラル01〜モノラル07)として利用する。また、チャネル1〜10およびチャネル31は、それぞれ設定される音データとチャネルとが一対一で紐付けられおり、チャネルの番号に対応した音データが設定される固定チャネルである。つまり、ステレオ01は例えば、固定チャネル01と固定チャネル02に設定するステレオ音源のデータとして設計された音データであり、ステレオ01として設計された音データは、チャネル1とチャネル2に設定される。また、モノラル01は例えば、固定チャネル05に設定するモノラル音源のデータとして設計された音データであり、当該音データは、他に空いているチャネルがあったとしてもチャネル5に設定される。
また、チャネル11〜30の20チャネルを、フリーチャネル(フリー01〜フリー20)として利用する。フリーチャネルは、設定される音データとチャネルとが一対一で紐付けられておらず、空いているチャネル(未使用チャネル)に設定可能なチャネルである。例えば、フリー01として設計された音データは、同図ではチャネル11に設定されているが、チャネル11に既に他の音データが設定されており、チャネル12が空いている(未使用チャネルがある)場合は、チャネル12に設定される。なお、フリーチャネルの番号(フリー01、02等)は、制御の都合上付与されたものであり、フリーチャネルとしての区別はない。
また、チャネル32は、システム音(例えば、エラーに関する報知音(エラー音))が設定されるシステムチャネル(システム)として利用している。
ステレオ音源の場合は、データを再生するために2チャンネル使用し、モノラル音源の場合は、データを再生するために1チャンネル使用する。尚、チャネル32はシステムチャネルであるので、チャンネル31はモノラル音源を再生するためのチャネルとして利用し、ステレオ音源の再生を不可としている。
また、同図(b)、(c)を参照して、本例の第二の方式では、レイヤによって音データを管理、制御する。レイヤは、チャネルとは異なりデータを管理するために使用する管理上の名称であり、フレーズの再生フレームやボリューム・パンのフレーム管理等を行う。また、レイヤでは管理上、ステレオ音源とモノラル音源の混在を可能としている。
同図(c)に示すように、レイヤは、固定レイヤ、フリーレイヤ、およびシステムレイヤに分類される。なお、他のレイヤとしてフリー全体停止レイヤ、フリー全体ボリュームレイヤがあってもよい。
固定レイヤは、実際のチャネル数(32チャネル)より多く(例えば、64チャネル)設けられる。実際のチャンネル数(32チャネル)よりも音データを多く設定可能なレイヤ(固定レイヤ)を有することにより、設計者がより自由に音データ(音源データ)の設計を行うことができる。同図(c)では固定レイヤ(の一部)として、固定レイヤ01〜固定レイヤ07の7レイヤを示している。固定レイヤ01〜固定レイヤ07は、それぞれ設定される音データとレイヤとが一対一で紐付けられており、固定レイヤの番号に対応した音データが設定されるレイヤである。
また、本例では、固定レイヤ01をステレオ音源(ステレオ01)として利用し、固定レイヤ02をステレオ音源(ステレオ02)として利用し、固定レイヤ03をモノラル音源(モノラル01)として利用し、固定レイヤ04をモノラル音源(モノラル02)として利用し、固定レイヤ05をモノラル音源(モノラル03)として利用し、固定レイヤ06をモノラル音源(モノラル04)として利用し、固定レイヤ07をモノラル音源(モノラル05)として利用する。
フリーレイヤは、設定される音データとレイヤとが一対一で紐付けられておらず、空いているレイヤ(未使用レイヤ)に設定可能なレイヤである。例えば、フリー01として設計された音データは、同図ではフリーレイヤ01に設定されているが、フリーレイヤ01に既に他の音データが設定されており、フリーレイヤ02が空いている場合(未使用レイヤの場合)は、フリーレイヤ02に設定される。あるいは、フリーレイヤ01に既に他の音データが設定されていても、当該音データに上書きしてフリーレイヤ01に設定される。なお、フリーレイヤの番号(フリー01、02等)は、制御の都合上付与されたものであり、フリーレイヤとしての区別はない。
このように、第二の方式では、固定レイヤ(固定レイヤ01〜固定レイヤ07)はその番号に対応した音データが設定される(固定レイヤに設定される音データは決められている)が、フリーレイヤ(フリーレイヤ01〜フリーレイヤ30)は空いているレイヤに音データが設定される。
システムレイヤは、同図(a)のシステムチャネルと同様に、システム音(エラー音など)が設定されるレイヤである。第二の方式においても、システム音(エラー音)の上書きを防ぐため、システムレイヤの音データは、予め決められたチャネル(チャネル32)に設定される。なお、システム音はモノラル音源で出力されるが、ステレオ音源であってもよい。
また、フリーレイヤ全体へ影響を与える機能として、フリーレイヤ全体停止機能とフリーレイヤ全体ボリューム設定機能がある。フリーレイヤ全体停止機能とは、フリーレイヤ1〜フリーレイヤ31で再生中のレイヤ全てを停止し、全体ボリュームをデフォルトに設定する機能レイヤであり、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能は、フリーレイヤ1〜フリーレイヤ31で再生中のレイヤ全てのボリュームを変化させ、全体ボリュームがデフォルトに設定されるまで保持する機能である。なお、フリーレイヤ全体停止機能は、上記のレイヤとは別のレイヤ(フリー全体停止レイヤ)として管理されていてもよいし、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能が上記のレイヤとは別のレイヤ(フリー全体ボリュームレイヤ)として管理されていてもよい。
同図(c)に示す各レイヤは、同図(b)に示す対応関係によって、チャネル1〜チャネル32に振り分けられる。第二の方式では、チャネル1〜チャネル31の31チャネルを、固定レイヤあるいはフリーレイヤが設定されるチャネルとして利用する。つまり、チャネル1〜チャネル31は、設定される音データとチャネルとが一対一で紐付けられておらず、同図(c)に示す固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも、空いている(未使用の)チャネルに設定可能である。
また、チャネル01〜チャネル31に既に他の音データが設定されていても、当該音データに上書きして固定レイヤ01〜固定レイヤ07およびフリーレイヤ01〜フリーレイヤ30の音データが設定可能である。具体的には、固定レイヤは、既に使用中のチャネルに同じ番号の固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)が設定されている場合、当該使用中のチャネルに今回設定する固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)のデータを設定(上書き)可能である。また、フリーレイヤの場合、後述する識別情報によって、使用中の特定のチャネルに対して、今回設定するフリーレイヤのデータを設定(上書き)可能である。
また、フリーレイヤ0〜フリーレイヤ30は、複数(この場合31)のフリーレイヤ全体として(一括して)、当該フリーレイヤに設定された音データの制御を可能としている。つまり、フリーレイヤ全体停止機能およびフリーレイヤ全体ボリューム設定機能を利用することにより、フリーレイヤ0〜フリーレイヤ30として設定された再生中の音データを全フリーレイヤについて停止したり、全フリーレイヤについてボリュームを変化させたり、初期値に設定することができる。
ところで、第一の方式の固定チャネルについては、設定される音データは一対一で紐付けられているため、音データの再生が不要となった場合など、ある固定チャネルに設定された音データを消去したり、別の音データで上書き(更新)したりする場合には、第1副制御部400は、当該固定チャネルを特定することができる。また、第二の方式の固定レイヤの場合も、第1副制御部400は使用中チャネルに対しては同じ番号の固定レイヤが設定されているチャネルを検索し特定することができる。これに対し、第一の方式のフリーチャネルおよび、第二の方式のフリーレイヤは、上書きすべき音データがどのチャネルに設定されているか、第1副制御部400が特定することができない。
そこで本実施形態では、音データに、当該音データが設定されている領域(フリーチャネルまたはフリーレイヤ)を特定するための識別情報を紐付け、識別情報に基づいて(例えば同一の識別情報であれば)音データの上書きを可能にしている。これにより、不要となった音データ(空いている第一の設定領域に設定された第一の音データ)が設定されている領域(フリーレイヤ、フリーチャネル)を特定することができ、当該音データ(第一の音データ)を他の音データ(第二の音データ)で上書きすることができる。識別情報は、フリーレイヤに音データが設定された時に、同時に設定される。
<音更新処理>
図31〜図36を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS315の音制御処理で実行される音更新処理(主に、第二の方式を採用した場合の音更新処理)の一例について説明する。
第1副制御部400は、外部から任意のデバイス番号がセットされると、図28に示す音デバイスデータ(サウンドデバイスデータ)を参照し、実行データをセットする。音デバイスデータは、音レイヤデータ(サウンドレイヤデータ)の先頭アドレスが登録されている。サウンドレイヤデータ(レイヤデータ)は、音デバイスデータのそれぞれに対応して設けられる一または複数のデータ配列であり、データをセットするレイヤ番号(例えば、固定レイヤ01、フリーレイヤ02など)、上書きの可否を判断するための上書き禁止レベルおよび上書き禁止解除レベルおよび、同じ音デバイスデータを受信した場合に破棄する同一コマンド破棄許可フラグ、音データ(音源データ、サウンドデータ)の先頭アドレス、ボリューム・パンデータの先頭アドレスなどの管理情報を含んでいる。例えば、図28に示すNo.52の大広間背景の音デバイスデータは、図29のNo.104の大広間背景イントロBGMとNo.105の大広間背景ループBGMを含んでおり、大広間背景の音デバイスデータの管理情報として、大広間背景イントロBGM用のサウンドレイヤデータと大広間背景ループBGMの用のサウンドレイヤデータが対応付けられている。
そして、任意のデバイス番号がセットされた場合、その番号の音デバイスデータのアドレス情報を取得し、当該アドレス情報を先頭に、終了データが検索されるまで、音データを展開する。
まず、図31を用いて、音更新処理について説明する。同図は、音更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、更新対象のレイヤ番号を更新し、ステップS1002に進む。ステップS1002では全てのレイヤの更新が完了したか否かを判定し、完了した場合はステップS1003に進み、そうでない場合はステップS1005に進む。
ステップS1003では、全てのフリーレイヤについて、ボリュームデータを更新し、処理を終了する。
ステップS1002に続くステップS1005では、当該音デバイスデータに対応する音データ(サウンドデータ)のパラメータを設定し、ステップS1007に進む。音データの管理情報(パラメータ)としては、例えば、設定された音データが実行中であることを示す実行中フラグ、音デバイスデータ番号、音データの先頭アドレス、上書き禁止解除レベル、同一コマンド破棄許可フラグ、音データの繰り返し回数を示すフレーズループカウンタ、出力中の音データ番号、実行中フレームカウンタ、一旦停止した音データの再開フレームを示す途中再生時間等を含んでいる。また、このパラメータは、サウンドレイヤデータ毎に設定される。
ステップS1007では、音データの実行中フラグを判定し、実行中フラグがオンの場合にはステップS1009に進み、そうでない場合はステップS1011に進む。
ステップS1009では音データ更新処理を行う。音データ更新処理については後述する。ステップS1011では、ボリューム・パンデータの管理情報(パラメータ)としては、設定されたボリューム・パンデータが実行中であることを示す実行中フラグ、再生ボリュームの値、パン値、演出開始時間など)を設定し、ステップS1013に進む。
ステップS1011では、ボリューム・パンデータの実行中フラグを判定し、実行中フラグがオンの場合にはステップS1015に進み、そうでない場合はステップS1017に進む。
ステップS1015ではボリューム・パンデータ更新処理を行い、ステップS1017に進む。
ステップS1017では、音データとボリューム・パンデータの設定がいずれも待機中であるか否かを判定し、いずれも待機中の場合はステップS1019に進み、そうでない場合はステップS1001に戻る。ステップS1019では、フリーレイヤに設定された各種情報を初期化し、ステップS1001に戻る。
音データとボリューム・パンデータとを個別に管理しているため、フリーレイヤに音データとボリューム・パンデータのどちらか一方の情報が設定されている(残っている)場合には、フリーレイヤを初期化(開放)しないようにしている。すなわち、ステップS1017の判定において、音データとボリューム・パンデータのいずれもが待機(データが設定されていない)場合にのみ、フリーレイヤを初期化(開放)する。なお、固定レイヤとシステムレイヤは本ステップでは初期化(開放)しない。
<音データ更新処理>
図32は、図31に示した音更新処理のうち、音データ更新処理(ステップS1009)の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、更新対象のレイヤ(レイヤ番号)の音データを設定し、ステップS1103に進む。ステップS1103では、次の演出の開始フレームに到達したか否かを判定し、到達した場合はステップS1105に進み、そうでない場合はステップS1131に進む。
ここで、次の「演出」とは、あらかじめ設定されたフレームごとに設定されているデータのかたまりをいう。具体的に説明すると、演出は、たとえば0フレーム目に、図29に示す音源データ番号としてNo.105(大広間背景ループBGM)、繰返数を1(すなわち、繰り返し無し)と設定し、300フレーム目に音源データ番号として停止データ番号(記号、定数)、繰返数を1と設定し、最後のフレームの音源データ番号と繰返数にフレームの最後であることを示す終了データ(記号、定数)をそれぞれ設定している音データのかたまりである。そして、この演出には音データを構成するデータ配列にあらかじめ開始フレームが設定されている。そしてこの演出を実行すると、0〜299フレーム目までは大広間背景ループBGMを1回も繰り返さずに出力し、300フレーム目で大広間背景ループBGMの出力を停止し、次回の更新にて終了データを設定する。
本ステップS1103では、この演出に予め設定された開始フレームに到達したか否かを判定する。
ステップS1105では、演出開始時間が先頭(0フレーム目)であるか否かを判定し、先頭でない場合はステップS1107に進み、先頭の場合はステップS1109に進む。
ステップS1107では、途中再生をするため、音データのパラメータの一部(フレーズループカウンタ、実行中フレームカウンタ、途中再生時間)を設定し、ステップS1109に進む。
ステップS1109では、書き込み位置を次のデータ(例えば、上述した演出の場合、300フレーム目のデータ列)に移動し、音データを展開する。本ステップでは、次の演出開始時間に設定されるデータアドレスを設定し、ステップS1111に進む。
ステップS1111では、音データ(音源データ)番号に停止データ番号(停止フレーズ番号)が設定されているか否かを判定し、設定されている場合はステップS1113に進み、設定されていない場合は、ステップS1119に進む。
ステップS1113では、チャネル(チャンネル)獲得処理を実行し、ステップS1115に進む。チャネル獲得処理については後述する。ステップS1115では、更新対象のレイヤがチャネルに割り当てられているか否かを判定し、割り当てられている場合にはステップS1117に進み、そうでない場合はステップS1119に進む。
ステップS1117では、割り当てられているチャネルに設定された音データの再生を停止し、ステップS1119に進む。
ステップS1119では、音データ番号に停止データ番号が設定されているか否かを判定し、設定されている場合はステップS1131に進み、設定されていない場合は、ステップS1121に進む。
ステップS1121では、音データの再生を先頭から開始するか否かを判定し、そうでない場合(先頭から開始しない場合)にはステップS1123に進み、先頭から開始する場合にはステップS1125に進む。
ステップS1123では、途中再生時間を設定し、ステップS1125に進む。ステップS1125では、チャネル(チャンネル)獲得処理(後述する)を実行し、ステップS1127に進む。
ステップS1127では、音データを再生するため、音制御回路431に音データを設定する。ステップS1129では、出力中の音データ番号を取得し、記憶する。音データの出力中に割り込みで別の音データ(たとえば、エラー音などのシステム音のデータ)が出力され、再度元の音データに復帰する場合、直前の音(音源)データを記憶しておけば、出力中の音データに元々設定されていたボリュームデータ(音の出力ボリュームデータ)を復帰することができる。なお、出力ボリュームデータは、盤面裏側に設けられているボリュームつまみの設定値、音データに設定されたボリューム値および、ユーザーにより設定されたボリューム値とから算出される。
ステップS1129に続くステップS1131では実行中フレームカウンタをインクリメント(+1)し、ステップS1133に進む。
ステップS1133では、音データが終了したか(終了コードが設定されているか)否かを判定し、終了した場合にはステップS1135に進み、そうでない場合はステップS1139に進む。
ステップS1135では、音データのパラメータの実行中フラグをオフに設定し、ステップS1137に進む。ステップS1137では、音データのパラメータである実行中フレームカウンタを「終了データ」に設定し、ステップS1139に進む。ステップS1139ではチャネル(チャンネル)開放処理を実行する。チャネル開放処理については後述する。
<チャネル獲得処理>
図33は、図32に示した音データ更新処理のうち、チャネル(チャンネル)獲得処理(ステップS1125)の流れを示すフローチャートである。
ステップS1201では、範囲外のレイヤ番号、あるいはフリーレイヤ全体を対象とした設定であるか(フリーレイヤ全体停止機能あるいはフリーレイヤ全体ボリューム設定機能に対応する番号であるか)否かを判定し、そうである場合はステップS1203に進み、範囲外のレイヤ番号が設定されていない、あるいはフリーレイヤ全体を対象とした設定でない場合はステップS1205に進む。ステップS1201では、処理の対象としてありえないレイヤ番号が指定されている場合、あるいは、フリーレイヤ全体として音の再生を停止する(フリーレイヤとして再生しているチャネルの全てについて音の再生を停止する)機能(フリーレイヤ全体停止機能)に対応する番号である場合、あるいは、フリーレイヤ全体として音のボリュームを変更する(フリーレイヤとして再生しているチャネルの全てについて音のボリュームを変更する)機能(フリーレイヤ全体ボリューム設定機能)に対応する番号が設定されているかを判定する。なお、フリーレイヤ全体停止機能、及びフリーレイヤ全体ボリューム設定機能は、データ作成時に設定される。
ステップS1203では、当該チャネル(チャンネル)が未獲得であることを示すチャネル番号を設定し、処理を終了する。
ステップS1205では、システムレイヤであるか否かを判定し、システムレイヤの場合はステップS1207に進み、そうでない(システムレイヤでない)場合はステップS1209に進む。
ステップS1207では、システムレイヤ用のチャネル番号(チャネル32)を設定し、処理を終了する。
ステップS1209では使用中チャネル獲得処理(後述する)を実行し、ステップS1211に進む。ステップS1211では設定対象のレイヤ(固定レイヤ)のレイヤ番号と同じレイヤ番号が設定されたチャネルが検出されたか否かを判定し、検出されなかった場合はステップS1213に進み、そうでない場合(検出された場合)は処理を終了する。
ステップS1213では未使用チャネル獲得処理を実行する。未使用チャネル獲得処理については後述する。
固定レイヤの場合、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあれば、そのままそのチャネルを使用し、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがない場合は、空いている(未使用の)チャネルを使用する。ただし、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあっても、音源タイプがステレオ音源の場合(連続した2つのチャネルを確保する必要がある場合)などには、未使用のチャネルを使用する場合もある。また、フリーレイヤの場合には、未使用のチャネルを使用する。
<使用中チャネル獲得処理>
図34は、図33に示したチャネル獲得処理のうち、使用中チャネル獲得処理(ステップS1209)の流れを示すフローチャートである。
チャネルに、音デバイスデータ(音データ)デバイスデータの設定をするためには、今回音データを設定するレイヤのレイヤ番号と、音源タイプを含む管理情報を利用する。
ステップS1301では、チャネルが未獲得である(音データの設定のために獲得されていないチャネルである)ことを示すチャネル番号を設定し、ステップS1302に進む。ステップS1302では、確認対象のチャネル番号を更新し、ステップS1303に進む。
ステップS1303では、全てのチャネルの確認が完了したか否かを判定し、完了している場合は処理を終了し、そうでない場合(完了していない場合)はステップS1305に進む。
ステップS1305では、対象のチャネルに設定されたレイヤ番号が、今回設定するレイヤ番号と一致するか否かを判定し、一致しない場合はステップS1303に進み、一致する場合はステップS1307に進む。
このように、レイヤ番号が一致する場合(同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあれば)、そのままそのチャネルを使用する。つまり、固定レイヤの場合、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあれば、そのままそのチャネルを使用し、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがない場合は、空いている(未使用の)チャネルを使用する。
また、フリーレイヤの場合も本ステップにおいてレイヤ番号の一致を判定する。つまり、フリーレイヤであっても、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあれば、そのままそのチャネルを使用し、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがない場合は、空いている(未使用の)チャネルを使用する場合がある。このため、フリーレイヤの領域が少数の場合には、既に設定されているフリーレイヤの音データが上書きされる可能性がある。例えば、フリー01に音データが設定されて出力されている場合、新たにフリー01に音データが設定されると、先のフリー01の音データが上書きされる可能性がある。またこの場合、制御的に設定されているフリーレイヤの番号(例えば、フリー01、フリー02・・・)の一致を判定するのみであり、音データの内容は判定されない。つまり、フリー01にはフリーレイヤとして設計された任意の音データが設定され、フリー01の内容によらず、レイヤ番号が一致すると上書きされてしまう場合がある。
そこで、本実施形態ではフリーレイヤを多数設けることで、フリーレイヤ同士の上書きを防止している。一方で、フリーレイヤに任意に設定された特定の音データに対して上書きを可能とするために、識別情報を用いて当該音データの特定を可能としている。
なお、上記の如く本実施例では、フリーレイヤを多数設けることで、フリーレイヤ同士の上書きを防止しているが、フリーレイヤの番号が一致した場合には、音データの内容によらず、上書きするように構成してもよい。また、レイヤ番号の一致の判定は、固定レイヤのみ行い、フリーレイヤについてはレイヤ番号の一致の判定を行わないようにしてもよい。
ステップS1307では、再生中の音データを停止し、ステップS1309に進む。ステップS1309では、音源タイプがモノラル音源であるか否かを判定し、そうである場合はステップS1311に進み、そうでない場合(モノラル音源でない場合)はステップS1317に進む。
ステップS1311では、現在再生中の音データ(図32に示す音データ更新処理のステップS1129で取得した音データ)の音源タイプがステレオ音源であるか否かを判定し、そうである場合はステップS1313に進み、そうでない場合(ステレオ音源でない場合)は、ステップS1303に進む。
ステップS1313では再生する音データの音源タイプをモノラル音源に更新し、ステップS1315に進む。ステップS1315では奇数番号のチャネルを未使用チャネル(空きチャネル)に設定し、ステップS1303に進む。
ステップS1309で音源タイプがモノラル音源でないと判断された場合に進むステップS1317では、現在再生中の音データの音源タイプがモノラル音源であるか否かを判定し、そうである場合はステップS1319に進み、そうでない場合(モノラル音源でない場合)は、ステップS1303に進む。
ステップS1319では、現在使用中のチャネルが奇数番号のチャネルであるか否かを判定し、偶数番号のチャネルの場合はステップS1321に進み、奇数番号のチャネルである場合はステップS1325に進む。
ステップS1321では、現在使用中のチャネルの番号がチャネル31であるか否かを判定し、チャネル30でない場合はステップS1323に進み、チャネル31の場合はステップS1325に進む。
音源タイプがステレオ音源の場合、奇数チャネルとその次のチャネル(たとえば、チャネル1とチャネル2)の2つが設定されるようになっている。ここでチャネル31にステレオ音源の音源データを入れようとすると、システムチャネルに設定されるチャネル32も上書きしてしまうことになってしまう。そこで、ステップS1321において現在使用中のチャネルの番号がチャネル31であるか否かを判定している。
なお、この実施例では、ステレオ音源が奇数チャネルN−1と偶数チャネルNに設定される構成を例に説明しているが、偶数チャネルNと奇数チャネルN+1であってもよく、最初のチャネルが奇数、偶数問わず連続する2つのチャネルであれば設定可能であってもよく、不連続の空きチャネルが2つで設定可能であってもよい。また、ステレオ音源の場合のチャネルの占有数は2つに限らず、2つ以上であってもよい。
また、ステップS1321において、現在使用中のチャネルの番号がチャネル32であるか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS1323では、現在使用中のチャネルの次の番号のチャネルが使用中であるか否かを判定し、使用中である場合はステップS1325に進み、使用中でない場合は、ステップS1329に進む。
ステップS1325では、現在使用中のチャネルを未使用チャネル(空きチャネル)に設定し、ステップS1327に進む。ステップS1327ではチャネル未獲得を示すチャネル番号を設定し、ステップS1303に進む。なお現在使用中のチャネルの次のチャネルが使用中の場合であっても、当該現在使用中のチャネルを未使用チャネルにしないようにしてもよい。その場合、S1307で停止していた音データの再生を再開するような処理(例えば、停止した時点から再生、停止していた期間分だけ進ませて途中再生、あらかじめ決められた途中再生タイミングから再生等)を行ってもよい。
ステップS1323において、現在使用中のチャネルの次の番号のチャネルが使用中でないと判定された場合に進むステップS1329では、音源タイプをステレオ音源に更新し、ステップS1331に進む。ステップS1331では、ステレオ音源の場合には連続したチャネルを使用するため、対象のチャネルの次の番号のチャネルの音源タイプをステレオ音源に更新し、ステップS1333に進む。
ステップS1333では、対象のチャネルの次の番号のチャネルのレイヤ番号を、今回対象となっているチャネルと同じレイヤ番号に設定し、ステップS1303に進む。
<未使用チャネル獲得処理>
図35は、図33に示したチャネル獲得処理のうち、未使用チャネル獲得処理(ステップS1213)の流れを示すフローチャートである。
ステップS1401では、チャネルが未使用であることを示すチャネル番号を設定し、ステップS1402に進む。ステップS1402では確認対象のチャネル番号を更新し、ステップS1403に進む。ステップS1403では、全てのチャネルの確認が完了したか否かを判定し、完了している場合は処理を終了し、そうでない場合(完了していない場合)はステップS1405に進む。
ステップS1405では、対象となるチャネルに(固定レイヤの)レイヤ番号の設定があるか否かを判定し、設定がある場合にはステップS1403に進み、設定がない場合にはステップS1407に進む。
ステップS1407では、音源タイプがモノラル音源であるか否かを判定し、そうである場合はステップS1409に進み、そうでない場合(モノラル音源でない場合)はステップS1413に進む。
ステップS1409では、チャネル番号を設定し、ステップS1411では、確認対象のチャネルのレイヤ番号と音源タイプを更新し、ステップS1403に進む。
ステップS1407で音源タイプがモノラル音源でないと判断された場合に進むステップS1413では、確認対象のチャネルが偶数番号のチャネルであるか否かを判定し、偶数番号のチャネルである場合はステップS1415に進み、奇数番号のチャネルである場合は、ステップS1403に進む。
ステップS1415では、確認対象のチャネルの番号がチャネル31であるか否かを判定し、チャネル30の場合はステップS1417に進み、チャネル31の場合はステップS1403に進む。
ステップS1417では、現在使用中のチャネルの次の番号のチャネルが使用中であるか否かを判定し、使用中でない場合はステップS1419に進み、使用中である場合は、ステップS1403に進む。
ステップS1419では、確認対象のチャネルのレイヤ番号と音源タイプを更新し、ステップS1421に進む。ステップS1421では、確認対象のチャネルの次の番号のチャネルのレイヤ番号と音源タイプを更新し、ステップS1403に進む。
今回設定するレイヤが固定レイヤの場合、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあればそのままそのチャンネルを使用し、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがなければ空いているチャンネル(未使用チャネル)を使用する。
ここで、未使用チャネルを使用する場合には、音源タイプがモノラル音源の場合には未使用の1チャネル(チャネル番号は偶数、奇数のいずれでも可)を獲得する。一方、音源タイプがステレオ音源の場合には、連続した2チャネルを確保する必要があるため、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあってもそのままそのチャンネルを使用することができない場合がある。
つまり、未使用チャネルを使用する場合には、ステレオ音源の場合には、チャネル番号が偶数で始まる連続した未使用の2チャネルを獲得する。具体的には、未使用チャネルのチャネル番号が奇数であれば、チャネル番号が偶数の別の未使用チャネルを獲得する。また、未使用チャネルの次チャネルが使用中の場合、次の未使用チャネルを獲得する。
また、使用中チャネルを使用する場合、現在再生している音源タイプがステレオ音源で今回設定する音源タイプもステレオ音源の場合は、そのチャネルをそのまま使用する。また、現在再生している音源タイプがステレオ音源で、今回設定する音源タイプがモノラル音源の場合、そのチャネルをそのまま使用し、奇数チャネル側を未使用に設定する。また、現在再生している音源タイプがモノラル音源で、今回設定する音源タイプがステレオ音源の場合には、次の未使用のチャンネルを使用するが、次の未使用チャネルの先頭のレイヤ番号が奇数の場合、あるいは、連続する次のチャネルが使用中の場合は、使用中チャネルは使用せず、先頭のレイヤ番号が偶数且つ連続して2つ空いているチャネル(未使用チャネル)を獲得する。連続する次のチャネルが使用中の場合はさらに、使用中のチャネルを未使用(サウンド停止)にする。
未使用チャネルが、チャネル31の場合、モノラル音源は使用できるが、ステレオ音源はチャネル32がシステムチャネルのため使用できない。また、現在使用中のチャネルがチャネル31の場合、ステレオ音源の場合には当該チャネル31を未使用(サウンド停止)にした後、別の空いているチャネルを獲得する。
<チャネル開放処理>
図36は、図32に示した音データ更新処理のうち、チャネル開放処理(ステップS1139)の流れを示すフローチャートである。
ステップS1501では、範囲外のレイヤ番号、あるいはフリーレイヤ全体を対象とした設定であるか否かを判定し、そうである場合は処理を終了し、範囲外のレイヤ番号が設定されていない、あるいはフリーレイヤ全体を対象とした設定でない場合はステップS1503に進む。ステップS1501では、処理の対象としてありえないレイヤ番号が指定されている場合、あるいは、フリーレイヤ全体として音の再生を停止する機能(フリーレイヤ全体停止機能)の番号である場合、あるいは、フリーレイヤ全体として音のボリュームを変更する機能(フリーレイヤ全体ボリューム設定機能)の番号が設定されているかを判定する。
ステップS1503では、当該レイヤがシステムレイヤであるか否かを判定し、システムレイヤの場合は処理を終了し、そうでない(システムレイヤでない)場合はステップS1504に進む。
ステップS1504では、確認対象のチャネル番号を更新し、ステップS1505に進む。ステップS1505では、全てのチャネルの確認が完了したか否かを判定し、完了した場合は処理を終了し、完了していない場合はステップS1507に進む。
ステップS1507ではレイヤ番号が確認対象のチャネルのレイヤ番号と一致するか否かを判定し、一致しない場合はステップS1505に進み、一致する場合はステップS1509に進む。ステップS1509では、確認対象のチャネルが偶数番号のチャネルであるか否かを判定し、そうで有る場合はステップS1511に進み、そうでない(奇数番号のチャネルである)場合は、ステップS1513に進む。
ステップS1511では、確認対象のチャネルの次の番号のチャネルのレイヤ番号と音源タイプを更新し、ステップS1513に進む。ここで、確認対象のチャネルの次の番号のチャネルのレイヤ番号はチャネル未使用を示すレイヤ番号(チャネル未獲得を示すレイヤ番号と同じ)である。また、音源タイプは、モノラル音源に設定(更新)するが、モノラル音源への更新をせず、音源タイプの設定前と同じ音源(設定前がモノラル音源であれば、モノラル音源、あるいは設定前がステレオ音源であればステレオ音源)のままにしていてもよく、音源タイプがステレオ音源の場合のみ音源タイプをモノラル音源または空きデータ設定してもよく、音源タイプを空きデータにしていてもよい。ステップS1513では、確認対象のチャネルのレイヤ番号と音源タイプを更新し、ステップS1505に進む。
なお、上記の実施形態では、主に、第二の方式を採用した場合の音更新処理の一例について説明したが、上述の音更新処理は、第一の方式であっても同様に実施をすることができる。その場合には、図31〜図36に示した各処理において「レイヤ」と記載されている部分を「チャネル」に読み替え、図33のチャネル獲得処理のステップS1209以降において、使用中の固定チャネルを獲得し、獲得された使用中の固定チャネルに設定しようとしているチャネル番号を設定し、ステップS1213の未使用チャネル獲得処理を実行せずに処理を終了するように変更する。
<音設定処理>
次に、図37〜図43を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS309の演出制御処理で実行される音設定処理の一例について説明する。
図37は、音設定処理の流れを示すフローチャートである。音設定処理は、液晶制御部からの戻りコマンドを第1副制御部400が受信した場合に呼び出される処理の一つである。
ステップS1601では、出力する音種別に対応するデータテーブルを設定する。音種別とは、例えば、エラー音などのシステム用の音データおよび、演出用の音データ(BGM、音声など)の種別をいう。
ステップS1603では、音種別がシステム音であるか否かを判定し、そうである場合はステップS1605に進み、そうでない場合はステップS1607に進む。
ステップS1605では、システム音フラグを設定し、ステップS1607に進む。ステップS1607では、固定レイヤとフリーレイヤとを振り分けるレイヤ番号取得処理を行い、処理を終了する。レイヤ番号取得処理については後述する。
<レイヤ番号取得処理>
図38は、図37に示した音設定処理のうち、レイヤ番号取得処理(ステップS1607)の流れを示すフローチャートである。
ステップS1701では、フリーレイヤ全体停止機能が設定されているか否かを判定し、そうである場合はステップS1703に進み、そうでない場合はステップS1705に進む。なお、フリーレイヤ全体停止機能は、データ作成時に設定される。
ステップS1703では、フリーレイヤとして再生しているチャネルの全てについて音の再生を停止する処理(全フリーレイヤ停止処理)を行い、処理を終了する。全フリーレイヤ停止処理では、フリーレイヤの全てにそれぞれ設定されているデータを停止(中断)し、フリーレイヤおよびチャネルを開放する。また、フリーレイヤそれぞれのボリューム値もデフォルトに戻す。なお、全フリーレイヤ停止処理と記載した場合の「全フリーレイヤ」とは、「全てのフリーレイヤについて設定される」という意味であり、別のレイヤの存在を意味するものではない。
ステップS1705では、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能が設定されているか否かを判定し、そうである場合はステップS1707に進み、そうでない場合はステップS1709に進む。なお、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能は、データ作成時に設定される。
ステップS1707では、フリーレイヤとして再生しているチャネルの全てについて音のボリュームを設定(変更)する処理(全フリーレイヤボリュームデータ設定処理)を行い、処理を終了する。全フリーレイヤボリュームデータ設定処理では、フリーレイヤの全てにそれぞれ設定されているデータのボリュームを変化させる。なお、全フリーレイヤボリュームデータ設定処理と記載した場合の「全フリーレイヤ」とは、「全てのフリーレイヤについて設定される」という意味であり、別のレイヤの存在を意味するものではない。
ステップS1709では、システムレイヤであるか否かを判定し、システムレイヤである場合はステップS1711に進み、そうでない場合はステップS1715に進む。ステップS1711では、システムレイヤ番号を取得し、ステップS1713に進む。ステップS1713ではデータ設定処理を行い、処理を終了する。データ設定処理は、図29に示す音データを設定する処理であり、詳細については後述する。
ステップS1709において、システムレイヤでないと判定された場合に進むステップS1715では、フリーレイヤであるか否かを判定し、フリーレイヤである場合はステップS1717に進み、そうでない場合はステップ1721に進む。
ステップS1717では、利用可能フリーレイヤ取得処理(後述する)を実行し、ステップS1719のデータ設定処理(後述する)に進む。
ステップS1715でフリーレイヤではないと判定された場合は、対象のレイヤは固定レイヤであるので、ステップS1721では固定レイヤ番号を取得し、ステップS1723のデータ設定処理(後述する)に進む。
固定レイヤの場合、音データを設定するためのレイヤ番号は、当該固定レイヤの番号(固定レイヤ番号)をそのまま取得する(ステップS1721)。一方、フリーレイヤの場合、その番号は任意であるため、フリーレイヤは、管理情報として、音データを設定するフリーレイヤを特定するための識別情報(属性)と使用中フラグを有している。識別情報は、フリーレイヤに音データが設定された時に同時に設定される、音データに紐付けられた情報である。
そして、音データを設定するフリーレイヤは、識別情報が一致するもの(識別情報として同じ番号が設定されているもの)が存在する場合はそのフリーレイヤを使用し、識別情報が一致するものが存在しない場合は、未使用のフリーレイヤを使用する。また、識別情報として「無」が設定されている場合も(識別情報「無」のフリーレイヤに上書きをするのではなく)、未使用のフリーレイヤを利用する。
すなわち、利用可能フリーレイヤ取得処理(ステップS1717)では、識別情報が一致するレイヤを検索し、同じ識別情報で使用しているレイヤがあればそのレイヤ番号をフリーレイヤ番号として使用し、同じ識別情報で使用しているレイヤが検索できなかった場合は、未使用のフリーレイヤ番号を使用する。
<データ設定処理>
図39および図40は、図38に示したレイヤ番号取得処理のうち、データ設定処理(ステップS1713,S1719、S1723)の流れを示すフローチャートである。
図39を参照して、ステップS1801では、設定の対象となるレイヤの音データ、およびボリューム・パンデータについて管理情報(の先頭アドレス)を取得し、ステップS1803に進む。
ステップS1803では、設定の対象となるレイヤの(対象となるレイヤに設定されているレイヤデータの)同一データ破棄許可フラグを判定し、オンの場合はステップS1805に進み、オフの場合は、ステップS1811に進む。ここで、同一データ破棄許可フラグとは、音データのフレーズ(音データの少なくとも一部)の再生中に同一フレーズの再生要求を受けた場合に破棄することを許可するためのフラグである。すなわち、同一データ破棄許可フラグがオンである場合には、後から設定される予定の音デバイスデータ(またはその内容)が同じであると、当該後から設定される予定の音デバイスデータが破棄される。
ステップS1805では、音データ一致判定処理(後述する)を行い、ステップS1807に進む。ステップS1807では、音データが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS1809に進み、そうでない場合はステップS1811に進む。ステップS1809では、対象レイヤの音データの次に設定予定であった音データを破棄し、ステップS1811に進む。
つまり、同一データ破棄許可フラグがオンの場合、現在設定されている音デバイスデータ(音データ)と今回設定する予定のレイヤの音デバイスデータ(音データ)を比較し、デバイスデータの番号が一致する場合、音データが一致する場合、音データの内容(演出開始フレーム数、フレーズ番号、フレーズ繰り返し数)が完全に一致する場合、のいずれかの場合に、設定する予定のデータが破棄される。
ステップS1811では、現在設定されている音デバイスデータの上書き禁止レベルと今回設定する予定のレイヤ(に設定されているレイヤデータ)の上書き禁止解除レベルとを比較し、上書き禁止レベルが上書き禁止解除レベル以上である場合はデータの設定を行わずに処理を終了し、上書き禁止レベルが上書き禁止解除レベルより小さい場合はステップS1813に進む。
ここで、上書き禁止レベルとは、実行中のレイヤの管理情報(レイヤデータ)の上書きを禁止するレベルであり、範囲は0〜2である。上書き禁止を設定するには、上書き禁止レベルを使用する。具体的には、上書き禁止レベルが0の場合は、上書き可能であり、上書き禁止レベルが1および2の場合は条件付きで上書き可能である。尚、レイヤデータが終了(フレーズ再生終了等)した場合、上書き禁止状態は保持される。
また、上書き禁止解除レベルは、上書き禁止を解除するレベルを示し、範囲は0〜2である。上書き禁止解除レベルは、比較する上書き禁止解除レベルと同一レベル以上の場合に、上書き禁止を解除する。すなわち、新たなデータで上書き禁止を解除するには現在設定されている上書き禁止レベル以上のレイヤデータをセットする。
例えば、現在のレイヤデータの上書禁止レベルが「2」で、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止解除レベルが「1」の場合、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止解除レベルが現在のレイヤデータの上書禁止レベルより小さいので、上書禁止を解除できない(データを上書きすることができない)。
また、例えば、現在のレイヤデータの上書禁止レベルが「2」で、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止レベルが「3」、上書禁止解除レベルが「2」の場合、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止解除レベルが現在のレイヤデータの上書禁止レベルと等しいので上書禁止を解除できる(データを上書することができる)。この場合、上書禁止レベルは「3」に更新される。
また、例えば、現在のレイヤデータの上書禁止レベルが「2」で、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止レベルが「1」、上書禁止解除レベルが「3」の場合、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止解除レベルが現在のレイヤデータの上書禁止レベルより大きいので上書禁止を解除できる(データを上書することができる)。この場合、上書禁止レベルは「1」に更新される。
ステップS1813では、今回設定予定の対象レイヤデータの上書き禁止レベルと上書き禁止解除レベルを取得し、ステップS1815に進む。
ステップS1815では、対象レイヤに音データが設定されているか否かを判定し、設定されている場合にはステップS1817に進み、設定されていない場合はステップS1825に進む。対象レイヤが固定レイヤの場合には、音データが設定されていない場合もあり、ステップS1815で判定する。
ステップS1817では、音データの各種パラメータを設定し、ステップS1819に進む。ステップS1819では、音データが終了データであるか(音データに終了コードが設定されているか)否かを判定し、終了データである場合はステップS1821に進み、そうでない場合は、ステップS1825に進む。ステップS1821では、音データの実行中フラグにオフを設定し、ステップS1823に進む。
ステップS1823では、チャネル開放処理を行う。従来では、音データが終了しても(終了データであっても)チャネルを占有している場合があったが、本実施形態では、音デーが終了した場合は本ステップによってチャネルを開放し、他のデータの設定を可能にしている。このチャネル開放処理の詳細については、後述する。ステップS1823の後はステップS1825に進む。
ステップS1825では、対象レイヤにボリューム・パンデータが設定されているか否かを判定し、設定されていない場合にはステップS1833に進み、設定されている場合にステップS1827に進む。
ステップS1827では、ボリューム・パンデータの各種パラメータを設定し、ステップS1829に進む。ステップS1829では、ボリューム・パンデータが終了フレームであるか否かを判定し、終了フレームである場合はステップS1831に進み、そうでない場合はステップS1833に進む。ステップS1831では、ボリューム・パンデータの実行中フラグにオフを設定し、ステップS1833に進む。
図40は、図39のフローチャートに続く処理の流れを示すフローチャートであり、ステップS1833では、音データの再生開始位置が先頭であるか否かを判定し、先頭の場合は、ステップS1841に進み、そうでない場合は、ステップS1835に進む。
ステップS1835では、音データの途中再生開始位置を検索し、ステップS1837に進む。ステップS1837では、途中再生に関連するデータがエラー値であるか否かを判定し、エラー値である場合は、ステップS1839に進み、そうでない場合は、ステップS1841に進む。例えば、音データが100フレームから構成されている場合に、途中再生開始位置が120フレームなどに設定されている場合、途中再生に関連するデータがエラー値であると判定する。
ステップS1839では、チャネル開放処理を行う。チャネル開放処理については、後述する。ステップS1841では、音データの再生開始位置に対応した各種パラメータを再設定し、ステップS1843に進む。例えば、音データが0〜100フレームまでの曲Aと101フレーム〜200フレームまでの曲Bで構成されており、120フレームから途中再生を開始する場合などに、本ステップにおいて、曲Bの20フレーム目から開始するよう、音データのパラメータを再設定する。その後、ステップS1843では、図39のS1813にて取得した上書き禁止レベルを対象レイヤに設定し、処理を終了する。
<利用可能フリーレイヤ取得処理>
図41は、図38に示したレイヤ番号取得処理のうち、利用可能フリーレイヤ取得処理(ステップS1717)の流れを示すフローチャートである。利用可能フリーレイヤ取得処理では、識別情報が一致するレイヤデータが設定されているレイヤを検索し、同じ識別情報で使用しているレイヤがあればそのレイヤ番号をフリーレイヤ番号として使用し、同じ識別情報で使用しているレイヤが検索できなかった場合は、未使用のフリーレイヤ番号を使用する。
まず、ステップS1901では、識別情報が設定されているレイヤ番号(識別情報有レイヤ番号)を検索する識別情報有レイヤ番号検索処理を行い、ステップS1903に進む。識別情報有レイヤ番号検索処理については、後述する。
ステップS1903では、識別情報が設定されているレイヤ番号の有無を判定し、識別情報有レイヤ番号が無い場合は、ステップS1905に進み、有る場合は、ステップS1909に進む。
ステップS1905では、未使用フリーレイヤ検索処理を行いステップS1907に進む。未使用フリーレイヤ検索処理については後述する。
ステップS1907では、フリーレイヤがすべて使用中であるか否かを判定し、使用中の場合は処理を終了し、使用中でない場合はステップS1911に進む。ステップS1909では、利用可能なフリーレイヤの番号を取得し、処理を終了する。
図42は、図41に示した利用可能フリーレイヤ取得処理における識別情報有レイヤ番号検索処理(ステップS1901)、および未使用フリーレイヤ検索処理(ステップS1905)の処理の流れを示すフローチャートである。
<識別情報有レイヤ番号検索処理>
同図(a)に示すように、識別情報有レイヤ番号検索処理のステップS2001では、フリーレイヤに設定されているデータに識別情報がない(設定されていない)ことを示すレイヤ番号を取得し、ステップS2003に進む。ステップS2003では、今回取得するフリーレイヤに識別情報が設定されているか否かを判定し、設定されていない場合は処理を終了し、設定されている場合は、ステップS2004に進む。
ステップS2004では、確認対象のフリーレイヤを更新し、ステップS2005に進む。ステップS2005では、フリーレイヤの全てについて識別情報の有無を検索したか否かを判定し、全て検索した場合には処理を終了し、そうでない場合にはステップS2007に進む。
ステップS2007では、今回取得するフリーレイヤと確認対象のフリーレイヤの識別情報が一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS2009に進み、そうでない場合は、ステップS2005に進む。ステップS2009では、確認対象のフリーレイヤのレイヤ番号を取得し、ステップS2005に進む。
<未使用フリーレイヤ検索処理>
図42(b)に示すように、未使用フリーレイヤ検索処理のステップS2101では、フリーレイヤが全て使用中であることを示すレイヤ番号を取得し、ステップS2102に進む。ステップS2102では、確認対象のフリーレイヤを更新し、ステップS2103に進む。
ステップS2103では、フリーレイヤの全てについて使用中フラグを検索したか否かを判定し、全て検索した場合には処理を終了し、そうでない場合にはステップS2105に進む。
ステップS2105では、確認対象のフリーレイヤが未使用のフリーレイヤであるか否かを判定し、未使用のフリーレイヤである場合はステップS2107に進み、そうでない場合は、ステップS2103に進む。
このように、フリーレイヤに音デバイスデータを設定する場合は、識別情報が一致するフリーレイヤを検索し、該当するものがあればそのフリーレイヤ番号を使用して新たな音デバイスデータを設定し、該当するものが検索されなかった場合は、未使用のフリーレイヤ番号を使用して新たな音デバイスデータを設定する。ただし、識別情報が「無」の場合は、空いている(未使用の)フリーレイヤに設定する。
フリーレイヤに設定された音デバイスデータ(音データ)は、未使用のチャネルに設定されて、スピーカ120から出力される。
なお、図41に示す利用可能フリーレイヤ取得処理のステップS1903の判定処理で、識別情報有レイヤ番号が存在する場合も、ステップS1909を実行する。空いているフリーレイヤ(未使用フリーレイヤ)と識別情報が有る(一致する)レイヤがある場合、識別情報がある(一致する)レイヤに上書きをするように音データが設定される。
<音データ一致判定処理>
図43は、図39に示したデータ設定処理における音データ一致判定処理(ステップS1806)の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2201では、戻り値を「不一致」に設定し、ステップS2203に進む。ステップS2203では、図28に示す音デバイスデータの番号が一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS2205に進み、不一致の場合は、ステップS2207に進む。
ステップS2205では、戻り値を「一致」に設定し、処理を終了する。ステップS2207では音データの番号(例えば、図29の番号)が一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS2209に進み、不一致の場合は、ステップS2211に進む。ステップS2209では、戻り値を「一致」に設定し、処理を終了する。
ステップS2211では、演出開始時間が一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS2213に進み、不一致の場合は、処理を終了する。
ステップS2213では、データの終わりであるか否かを判定し、終わりの場合はステップS2215に進み、終わりでない場合は、ステップS2217に進む。ステップS2215では、戻り値を「一致」に設定し、処理を終了する。
ステップS2217ではフレーズ番号および繰り返し数のいずれもが不一致であるか否か、フレーズ番号または繰り返し数が不一致であるか否かを判定し、不一致の場合は、ステップS2211に進み、不一致でない場合は、ステップS2219に進む。ステップS2219では戻り値を「一致」に設定し、処理を終了する。なお、ステップS2211の判定以降の処理を省略してもよい。
音データ一致判定処理では、図28に示す音デバイスデータの番号が不一致であっても、その内容(例えば、含まれる1または複数の音データの番号)が全て一致する場合には、次回設定予定の音デバイスデータは破棄される。また、音デバイスデータの番号が不一致で、音データの番号が一致する場合であっても、当該音データの内容(例えば、演出開始時間や、フレーズ番号、繰り返し数の少なくともいずれか)が異なる場合には、次回設定予定の音デバイスデータは破棄されず、演出開始時間、フレーズ番号、繰り返し数が全て一致する場合に破棄される。
図44は、本実施形態の第二の方式による音制御処理の具体例を示す図であり、同図(a)が、遊技の進行に伴って再生される音データ(図29に示す音データ)のタイミングチャートであり、同図(b)が装飾図柄表示装置208における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。
なお、以降の実施例(図44〜図47,図50〜図59および対応する実施例)において「レイヤ」を「チャネル」に読み替えれば、第一の方式にも適用可能である。
同図(a)に示すように、この例ではタイミング(0)から大広間背景ループBGMが再生されている。大広間背景ループBGMは、例えば固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定される音データとして設計されている。また、固定レイヤであるため識別情報は持たない。なお、同図以降において、識別情報は「属性」と表示している。また、固定レイヤのため識別情報が設定されていない場合は「−」と表示している。
同図(b)の(1)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(1)は、装飾図柄表示装置208の表示領域において大広間背景が表示され、装飾図柄の変動表示が停止(停止表示)した状態であり、大広間背景ループBGMは引き続き再生されている。
同図(b)の(2)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt1)は、次の装飾図柄の変動表示が開始した状態であり、大広間背景ループBGMは引き続き再生されている。
同図(b)の(3)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt2)は、装飾図柄表示装置208の左表示領域208aにおいて、左装飾図柄(例えば、「装飾6」)が仮停止表示された状態である。仮停止表示は、この例では揺れ変動表示である。このタイミングでは、左表示領域208aの左装飾図柄に対応して図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「無」が設定されている。識別情報(属性)が「無」の場合、図柄停止音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー01)に設定される。
つまりこのタイミングでは、大広間背景ループBGMに重ねて(その途中から)、図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(4)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt3)は、装飾図柄表示装置208の右表示領域208cにおいて、右装飾図柄(例えば、「装飾3」)が仮停止表示(揺れ変動表示)された状態である。このタイミングでは、右表示領域208cの右装飾図柄に対応して新たに図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「無」が設定されている。識別情報(属性)が「無」であるので、新たな図柄停止音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー02)に設定される。なお、本実施例において、同一コマンド破棄許可フラグは、オフに設定されている(新たに設定される予定のレイヤデータ(音デバイスデータ)が同一であっても破棄しない)ものとする(以下の実施例においても同様である)。 つまりこのタイミングでは、大広間背景ループBGMとフリー01に設定された図柄停止音に重ねて(それらの途中から)、フリー02に設定された図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(5)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt4)は、装飾図柄表示装置208の中表示領域208bにおいて、中装飾図柄(例えば、「装飾5」)が揺れ変動表示された状態である。このタイミングでは、中表示領域208bの中装飾図柄に対応して新たに図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「無」が設定されている。識別情報(属性)が「無」であるので、新たな図柄停止音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー03)に設定される。
つまりこのタイミングでは、大広間背景ループBGM、フリー01に設定された図柄停止音およびフリー02に設定された図柄停止音に重ねて(それらの途中から)、フリー03に設定された図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。この例では、タイミングt4以降では3つの図柄停止音が重なる場合があり、必要以上に音量が大きくなってしまう場合がある。
図45は、本実施形態の第二の方式による音制御処理の他の具体例を示す図であり、同図(a)が、遊技の進行に伴って再生される音データ(図29に示す音データ)のタイミングチャートであり、同図(b)が装飾図柄表示装置208における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すように、この例ではタイミング(0)から大広間背景ループBGMが再生されている。大広間背景ループBGMは、例えば固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定される音データとして設計され、識別情報を持たない(「−」)。
同図(b)の(1)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(1)は、装飾図柄表示装置208の表示領域において大広間背景が表示され、装飾図柄の変動表示が停止した(停止表示)状態であり、大広間背景ループBGMは引き続き再生されている。
同図(b)の(2)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt1)は、次の装飾図柄の変動表示が開始した状態であり、大広間背景ループBGMは引き続き再生されている。
同図(b)の(3)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt2)は、装飾図柄表示装置208の左表示領域208aにおいて、左装飾図柄(例えば、「装飾6」)が揺れ変動表示された状態である。このタイミングでは、左表示領域208aの左装飾図柄に対応して図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「4」が設定されている。このタイミングでは、同じ識別情報が設定されているフリーレイヤがないため、図柄停止音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー01)に設定される。
つまりこのタイミングでは、大広間背景ループBGMに重ねて(その途中から)、図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(4)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt3)は、装飾図柄表示装置208の右表示領域208cにおいて、右装飾図柄(例えば、「装飾3」)が揺れ変動表示された状態である。このタイミングでは、右表示領域208cの右装飾図柄に対応して新たに図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「4」が設定されている。このタイミングでは、フリー01に同じ識別情報「4」が設定されているため、今回取得した図柄停止音の音データは、フリー01に設定(先の図柄停止音の音データに上書き)される。なお、本実施例において、上書きは許可されているものとする。つまり、タイミングt3において新たに再生される図柄停止音の上書禁止解除レベルは、タイミングt2において先に再生されていた図柄停止音の上書禁止レベル以上であるとする(以下の実施例においても同様である)。
つまりこのタイミングt3では、先のフリー01に設定されていた図柄停止音(タイミングt2から再生されていた図柄停止音)が途中で停止し、大広間背景ループBGMに重ねて、今回フリー01に設定された図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(5)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt4)は、装飾図柄表示装置208の中表示領域208bにおいて、中装飾図柄(例えば、「装飾5」)が揺れ変動表示された状態である。このタイミングでは、中表示領域208bの中装飾図柄に対応して新たに図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「4」が設定されている。このタイミングでは、フリー01に同じ識別情報「4」が設定されているため、今回取得した図柄停止音の音データは、フリー01に設定(先の図柄停止音の音データに上書き)される。
つまりこのタイミングt4では、先のフリー01に設定されていた図柄停止音(タイミングt3から再生されていた図柄停止音)が途中で停止し、大広間背景ループBGMに重ねて、今回フリー01に設定された図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
図44に示す実施例では、3つの図柄停止音がタイミングをずらして重ねて再生されるため、遊技者に騒がしく聞こえる場合もあるが、図45に示す実施例の場合、先に再生されていた図柄定師音を停止して新たに図柄停止音を再生するので、音が聞き取りやすくなる場合がある。
また、図45に示す実施例において、同一コマンド破棄許可フラグがオフに設定されている場合に図柄停止音が固定レイヤに設定されていても同様に実施できる。
図46は、本実施形態の第二の方式による音制御処理の他の具体例を示す図であり、同図(a)が、遊技の進行に伴って再生される音データ(図29に示す音データ)のタイミングチャートであり、同図(b)が装飾図柄表示装置208における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すように、この例ではタイミング(0)から剣豪リーチBGMが再生されている。剣豪リーチBGMは、例えば固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定される音データとして設計されている(識別情報「−」)。
同図(b)の(1)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(1)は、装飾図柄表示装置208において剣豪リーチ演出が実行され、操作ボタン(チャンスボタン136)の連打を遊技者に示唆する連打表示が開始した状態である。この例では、連打表示は、チャンスボタン136を模した操作手段画像BGと、「連打」という文字と、連打操作(チャンスボタン136の操作)の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示する経過時間報知画像TGを含んでいる。
また、このタイミングでは、連打表示開始に対応して連打開始前案内音が再生されている。連打開始前案内音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「無」が設定されている。これにより連打開始案内音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー01)に設定される。
つまりこのタイミングでは、剣豪リーチBGMに重ねて(その途中から)、連打開始前案内音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(2)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(2))は、連打操作を受け付ける有効期間が開始した状態である。
このタイミングでは、有効期間の開始に対応して連打開始音が再生されている。連打開始音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「無」が設定されている。また、このタイミングでは、タイミング(1)から再生された連打開始前案内音がタイミングt1で終了しており、フリー01が開放されている(未使用となっている)ため、連打開始音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー01)に設定される。
つまりこのタイミングでは、剣豪リーチBGMに重ねて(その途中から)、連打開始音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(3)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(3))は、遊技者による連打操作があった状態である。
このタイミングでは、連打操作に対応してボタン連打音が再生されている。ボタン連打音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「1」が設定されている。また、このタイミングでは、タイミング(2)から再生された連打開始音が継続しており、フリー01が開放されていない(使用中となっている)ため、ボタン連打音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー02)に設定される。
つまりこのタイミング(3)では、剣豪リーチBGMと連打開始音に重ねて(その途中から)、連打開始音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(4)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(4))は、再び遊技者による連打操作があった状態である。
このタイミングでは、タイミング(4)での連打操作に対応してボタン連打音が再生されている。ボタン連打音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「1」が設定されている。このタイミングでは、フリー02に同じ識別情報「1」が設定されているため、今回取得したボタン連打音の音データは、フリー02に設定(先のボタン連打音に上書き)される。
つまりこのタイミング(4)では、剣豪リーチBGMに重ねて(その途中から)、今回フリー02に設定されたボタン連打音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。タイミング(3)から開始された先のボタン連打音は途中で停止される。
同図(b)の(5)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(5))は、再び遊技者による連打操作があった状態である。
このタイミングでは、タイミング(5)での連打操作に対応してボタン連打音が再生されている。ボタン連打音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「1」が設定されている。このタイミングでは、フリー02に同じ識別情報「1」が設定されているため、今回取得したボタン連打音の音データは、フリー02に設定(先のボタン連打音に上書き)される。
つまりこのタイミング(5)では、剣豪リーチBGMに重ねて(その途中から)、今回フリー02に設定されたボタン連打音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。タイミング(4)から開始された先のボタン連打音は途中で停止される。
同図(b)の(6)に示すタイミングは、同図(a)のタイミングt2より以前で、連打操作が無い状態を示している。
このタイミングでは、タイミング(5)で開始されたボタン連打音が継続して再生されている。
従来では、フリーレイヤに設定されるデータは、未使用のフリーレイヤに順次割り当てられていたため、連打操作を繰り返すとフリーレイヤの全てが使用状態となってしまい、新たなデータを設定できない場合もあったが、本実施例によれば、同じ識別情報のフリーレイヤに上書きが可能であるので、設定できるフリーレイヤをの数を従来と比較して増やすことができる。
図47は、本実施形態の第二の方式による音制御処理の他の具体例を示す図であり、同図(a)が、遊技の進行に伴って再生される音データ(図29に示す音データ)のタイミングチャートであり、同図(b)が装飾図柄表示装置208における表示および演出と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すように、この例ではタイミング(0)から大広間背景ループBGMと、図柄停止音が再生されている。大広間背景ループBGMは、例えば固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定される音データとして設計され(識別情報「−」)、図柄停止音は、例えばフリーレイヤ(フリー01)に設定される音データとして設計されている。図柄停止音の識別情報は「4」である。
同図(b)の(1)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(1)は、装飾図柄表示装置208の表示領域において大広間背景が表示され、当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(「装飾7−装飾1−装飾1」)が揺れ変動表示されてチャンス目停止演出が開始した状態である。また、このタイミングでは、図柄停止音の再生が終了する。
同図(b)の(2)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(2))は、チャンス目停止演出によって、家紋役物の煽り動作演出が実行を開始した状態である。家紋役物煽り動作演出とは、家紋役物(可動体)が、この例では装飾図柄表示装置208の上方から下降を開始し、遊技者に家紋役物が所定位置(動作完了位置)まで下降するのではないかという期待感を煽る演出である。このタイミングでは、家紋役物の動作(下降)開始に対応する戻りコマンドに基づいて、家紋役物動作音の再生(スピーカ120からの出力)と、家紋役物の下降が開始している。
この例では、家紋役物動作音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「7」が設定されている。このタイミングでは、タイミング0から再生された図柄停止音がタイミング(1)で終了しており、フリー01が開放されている(未使用となっている)ため、家紋役物動作音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー01)に設定される。
つまりこのタイミングでは、大広間背景ループBGMに重ねて(その途中から)、家紋役物動作音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(3)に示すタイミングは、家紋役物の煽り動作演出として、家紋役物が下降途中で振動を開始するとともに、家紋役物の背後となる、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方において、エフェクト画像が表示された状態である。
このタイミングでは、引き続き、家紋役物動作音、および大広間背景ループBGMの再生(スピーカ120からの出力)が継続している。
同図(b)の(4)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(4))は、エフェクト画像が消去され、当該エフェクト画像を消去する戻りコマンドに基づいて、家紋役物が初期位置に戻る動作を開始した状態である。家紋役物は、遊技者が期待する所定位置(動作完了位置)までは下降せずに上昇し、初期位置に戻る動作を開始している。
このタイミングでは、家紋役物の初期位置への移動に対応して、家紋役物動作が失敗したことを示す家紋役物動作終了音(失敗)が再生されている。家紋役物動作終了音(失敗)は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「7」が設定されている。このタイミングでは、フリー01に同じ識別情報「7」が設定されているため、今回取得した家紋役物動作終了音(失敗)の音データは、フリー01に設定(先の家紋役物動作音に上書き)される。
つまりこのタイミング(4)では、大広間背景ループBGMに重ねて(その途中から)、今回フリー01に設定された家紋役物動作終了音(失敗)が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。タイミング(2)から開始された家紋役物動作音は途中で停止される。
同図(b)の(5)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(5))は、家紋役物が初期位置に移動し、家紋役物動作終了音(失敗)の再生(スピーカ120からの出力)が終了する状態である。
同図(b)の(6)に示すタイミングは、家紋役物の煽り動作演出が終了し他状態である。このタイミングでは、家紋役物動作終了音(失敗)の再生は終了してフリー01が開放され、大広間背景ループBGMが継続して再生されている。
本実施例では、タイミング(2)で再生を開始した家紋役物動作音のデータ上の再生時間(長さ)は、例えばタイミング(2)〜タイミング(6)までの長さに設計されている。しかし、タイミング(4)で家紋役物動作終了音(失敗)の再生が開始したことで、家紋役物動作音の再生は途中で停止する。そして、家紋役物動作終了音(失敗)の再生が終了するタイミング(タイミング(5))が、本来の家紋役物動作音のデータ上の再生が終了するタイミング(タイミング(6))より前であったとしても(家紋役物動作音のデータ上の再生時間(長さ)に残り時間があったとしても)、家紋役物動作音が再度再生されることはない。
なお、同図(b)の(3)において表示を開始したエフェクト画像の表示開始のタイミングは、例えば同図(b)の(1)と(2)の間のタイミングであってもよいし、同図(b)の(2)のタイミングであってもよいし、同図(b)の(3)において家紋役物が振動を開始する前または後であってもよいし、家紋役物の振動開始と同時であってもよい。また、同図(b)の(4)のタイミング(又はそれ以前)であってもよい。
図48は、本実施形態の音制御処理の他の具体例を示す図であり、同図(a)が、第一の方式による装飾図柄表示装置208における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図であり、同図(b)が、第二の方式による装飾図柄表示装置208における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。
本実施形態では、同図に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の全体を一色(例えば黒色)で塗りつぶし、他の表示を遊技者に視認不可とする予告(例えば、黒色などの暗色で塗りつぶす暗転予告)を実行可能である。
このような暗転予告中に、別の演出(例えば、保留入賞演出、装飾図柄の変動表示及び、停止表示など)が実行される場合があり、装飾図柄表示装置208におけるこれらの別の演出の表示は視認不可であるが、従来では、別の演出の演出音(保留入賞演出に伴う保留入賞音、または、装飾図柄の停止表示に伴う図柄停止音)は、スピーカ120から出力可能となっていた。
これに対し本実施形態では、暗転予告中に、別の演出(例えば、保留入賞演出、装飾図柄の変動表示及び、停止表示など)が実行される場合があっても、別の演出音(例えば、保留入賞演出に伴う保留入賞音、または、装飾図柄の停止表示に伴う図柄停止音)の音量を小さく(0に)することができる。
具体的には、同図(a)の左図のタイミングは、暗転予告演出が実行されている状態であり、装飾図柄表示装置208において、暗転予告の表示が実行され、スピーカ120からは暗転予告BGMが再生されている状態である。同図(a)に示す第一方式では、暗転予告BGMは、固定チャネル(例えば、固定チャネル01)に設定される音データとして設計されている。
同図(a)の右図のタイミングは、暗転予告演出が実行されている途中で、他の演出、例えば、保留入賞演出や、装飾図柄の変動表示および停止表示が実行されている状態である。装飾図柄表示装置208では、暗転予告の表示が実行され、他の演出は遊技者に視認不可となっている。また、スピーカ120からは暗転予告BGMが再生されているが、保留入賞演出に対応する保留入賞音および装飾図柄の停止表示に対応する図柄停止音は、再生されているがその音量は非常に小さいか「0」に設定され、遊技者には聞こえないようになっている。より詳細には、このタイミングでは、固定チャネル01に暗転予告BGMが設定され、固定チャネル02に保留入賞音が設定され、固定チャネル03に図柄停止音が設定されており、暗転予告BGMはデフォルトの音量(遊技者に聞こえる音量)が設定され、保留入賞音と図柄停止音は音量0が設定されている。これにより、暗転予告演出中に保留入賞演出や装飾図柄の停止表示の演出が実行された場合であっても、保留入賞音と図柄停止音を出力しない(遊技者に聞こえない)ようにすることができる。
同図(b)は、第二の方式による実施例である。同図(b)の左図のタイミングは、暗転予告演出が実行されている状態であり、装飾図柄表示装置208において、暗転予告の表示が実行され、スピーカ120からは暗転予告BGMが再生されている状態である。同図(b)に示す第二方式では、暗転予告BGMは、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に設定される音データとして設計されている。
同図(b)の右図のタイミングは、暗転予告演出が実行されている途中で、他の演出、例えば、保留入賞演出や、装飾図柄の変動表示および停止表示が実行されている状態である。このタイミングでは、固定レイヤ01に暗転予告BGMが設定され、フリーレイヤ01に保留入賞音が設定され、フリーレイヤ02に図柄停止音が設定されており、暗転予告BGMはデフォルトの音量(遊技者に聞こえる音量)が設定され、保留入賞音と図柄停止音は音量0が設定されている。これにより、暗転予告演出中に保留入賞演出や装飾図柄の停止表示の演出が実行された場合であっても、保留入賞音と図柄停止音を出力しない(遊技者に聞こえない)ようにすることができる。
このような構成によれば、二の演出(例えば、暗転予告)が行われているときに第一の演出の音(例えば、保留入賞音や図柄停止音)が出力されないようにし、第二の演出(例えば、保留入賞演出や装飾図柄の停止表示)の演出効果を高めることができる場合がある。
また、同図(a)の第一の方式では、設計者が音データを設定するチャンネルを常に認識する必要があるが、同図(b)の第二の方式では、フリーレイヤを使用するため、音データを設定するチャンネルを常に認識する必要がなくなる。特に、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能を使用することで、一括で音量を0にすることができる。また、例えば、フリーレイヤ全体停止機能を使用することで、一括してフリーレイヤを開放することができ、遊技者には音が聞こえていないのにチャネルが占有されている状態を回避することができる。また、例えば、保留入賞音を固定レイヤ02に設定し、図柄停止音をフリーレイヤに設定すると、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能を使えば、暗転予告が行われているときも保留入賞音は出力し、フリーレイヤに設定された図柄停止音の音量を0に設定することができるといったことができる。また、他に(後から)フリーレイヤに設定された音データがあったとしても、フリーレイヤ全体の音量が0に設定されているので、遊技者に聞こえることがない。
このように、暗転予告中に出力される場合がある音データが複数あり、そのうちの一部だけを出力したい場合、非出力としたい音データ(消したい音)をフリーレイヤに設定しておくことにより、フリーレイヤ全体停止機能やフリーレイヤ全体ボリューム設定機能によって一括してフリーレイヤの状態を設定することができ、音制御の設計が容易となる。
<演出間に出力するBGM1>
次に、図49〜図55を参照して、本実施形態の音制御処理の他の制御の一例について説明する。
図49は、図28に示す音デバイスデータの出力の一例を示すタイミングチャートである。具体的には、当否判定結果がはずれの図柄変動遊技において、N回転目の装飾図柄の停止表示(の演出)とN+1回転目の装飾図柄の変動表示(の演出)の間(図柄停止中)にBGMを出力する場合の、特図表示装置、装飾図柄の変動表示および図柄デモBGMのタイミングチャートの一例である。
まず、同図(a)に示すように、タイミングaにおいて、特図表示装置(第1特図表示装置212または第2特図表示装置214、以下同様)によるN回転目の特図変動遊技が開始し、タイミングbにおいて、装飾図柄表示装置208によるN回転目装飾図柄の変動表示が開始する。
そして、所定時間経過後のタイミングcにおいて、特図表示装置による特図変動遊技が終了して特図(特図1または特図2、以下同様)が停止表示され、タイミングdにおいて、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の停止表示が行われる。また、タイミングdにおいて、図柄デモ用BGMが出力される。つまり、図柄デモ用BGMは、装飾図柄の停止表示と同時に出力される。
タイミングeは、N+1回転目の特図変動遊技が開始したタイミングであり、タイミングfはN+1回転目の装飾図柄の変動表示が開始するとともに、図柄デモBGMが停止したタイミングである。
なお、同図(a)の期間T1は、主制御部300から第1副制御部400へのコマンド送信と、第1副制御部400から液晶制御部700へのコマンド送信にともなうタイムラグの期間である。より詳細には、主制御部300から第1副制御部400へのコマンド送信では、タイマ割込処理内のサブコマンドを設定する処理(4ms、1割込)とサブコマンド送信処理(不定)分のタイムラグが発生し、第1副制御部400から液晶制御部700へのコマンド送信では、両者の制御が一体化している場合にその処理時間分のタイムラグが発生する。
また、同図(a)の期間T2は、(主制御部300における)特図確定表示期間(図柄毎に予め決められた時間)である。この特図確定表示期間は、全ての図柄(大当り、小当り、はずれ問わず)に設定されている。また、同図(a)の期間T3は、特図確定表示期間に、第1副制御部400や第2副制御部500(液晶制御部700)の処理時間およびコマンド送信時間等を加味した期間である
同図(b1)および(b2)は、同図(a)の図柄デモ用BGMの、タイミングd〜fまで(期間T3)の再生例である。
同図(b1)に示すように、図柄デモ用BGMは例えば、全体で1000フレームの長さからなる音データであり、0フレームから1000フレームまで連続する(ひとまとまりの)楽曲(音声)が再生されるデータ(全期間が楽曲出力期間であるデータ)である。
また、同図(b2)に示すように、図柄デモBGMは、0フレームから1000フレームまでの長さの音データであるが、0フレームから所定のフレーム(ここでは一例として60フレーム)までが無音期間であり、61フレーム〜1000フレームまでが連続する楽曲(音声)再生される(楽曲出力期間である)データであってもよい。同図(b2)に示す無音期間を有するデータ(図柄デモBGM)の場合、同図(a)のタイミングdから図柄デモBGMは再生されているが、タイミングdから60フレームまで(例えば、1秒)は、無音が再生され(遊技者に音は聞こえず)、その後(1秒後から)図柄デモBGMの音データが再生される(遊技者にBGMが聞こえ始める)。
ここで、本実施形態における「無音期間」とは、遊技者に音が聞こえないように、意図的に連続した所定期間(例えば、60フレーム)を音のない期間として設計したものをいう。すなわち、楽曲中の休止符や音声中の言葉の句切りなど、連続する(ひとまとまり)楽曲(音声)の一部として音のない期間をいうものではない。
また、楽曲中の休止符や音声中の言葉の句切りなど、連続する(ひとまとまり)楽曲(音声)の一部として音のない期間を無音期間に含んでも良い。
なお、この無音期間は、同図(a)の期間T3(ただし最短の期間)よりも長くても良く、同じであってもよく、短くてもよい。
図50および図51は、図49に示すタイミングチャートに対応する期間の、装飾図柄表示装置208の表示とスピーカ120から出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。
同図(1)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングaより前の状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域において城下町背景が表示され、装飾図柄の停止表示が行われている状態である。すなわち、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定結果がはずれであることを示す装飾図柄(例えば、「装飾4−装飾1−装飾7」)が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、図柄表示領域208a〜208cと同じ装飾図柄(例えば、「装飾4−装飾1−装飾7」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。この図柄デモBGMは、図49(b1)に示すように(無音期間を有さず)全期間、音が出力されるように構成されたデータであってもよいし、図49(b2)に示すように、一部の期間に無音期間を含むデータであってもよい。
同図(2)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングaの状態であり、主制御部300から第1副制御部400にN回転目の変動開始コマンドが送信され、主制御部300による特図表示装置(例えば、特図1表示装置212)を用いたN回転目の特図変動遊技が開始している。また、装飾図柄表示装置208の右下において、特図変動遊技中(特図の変動中)であることを示唆する第四図柄表示手段2081、2082のいずれか(この例では、特図1変動遊技中(特図1の変動中)であることを示唆する特図1用第四図柄表示手段2081)がLEDの点滅を開始している)。また、装飾図柄表示装置208および縮小表示領域208hにおいては、引き続き装飾図柄の停止表示が行われている。
またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。
同図(3)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングbの直前の状態であり、第1副制御部400が液晶制御部700に図柄変動開始の液晶コマンドを送信した状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208および縮小表示領域208hにおいては、引き続き装飾図柄の停止表示が行われている。またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。
同図(4)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングbの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に図柄変動開始の戻りコマンドが送信され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、N回転目の装飾図柄の変動表示が開始している。
また、このタイミングでは、装飾図柄の変動表示の開始に伴い、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に城下町BGMが設定されており、スピーカ120からは城下町BGMが出力されている。この場合、例えば同図(3)で設定されていた図柄デモBGMが途中で停止され、城下町BGMが先頭から出力される。
同図(5)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングb以降の状態であり、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいてもN回転目の装飾図柄の変動表示が開始している。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいても引き続き、装飾図柄の変動表示が行われている。
またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に城下町BGMが設定されており、スピーカ120からは城下町BGMが出力されている。
同図(6)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングb以降の状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に左図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、左図柄表示領域208aにおいて左装飾図柄(例えば「装飾6」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、左装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されており、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて図柄停止音が出力されている。
同図(7)に示すタイミングも、図49(a)のタイミングb以降の状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に右図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、右図柄表示領域208aにおいて右装飾図柄(例えば「装飾3」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、引き続き装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、右装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されている。一例として、このフリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音は、このタイミングで再生されるように新たに設定された音デバイスデータ(音データ)であり、識別情報「4」が設定されている。このため、同図(6)で設定された左図柄仮停止用の図柄停止音に上書きされて、新たにフリー01に設定される(図45参照)。
つまり、このタイミングでは、同図(6)で設定された左図柄仮停止用の図柄停止音が途中で停止し、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて、右図柄仮停止用の図柄停止音が先頭から出力されている。
同図(8)に示すタイミングも、図49(a)のタイミングb以降の状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に中図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、中図柄表示領域208bにおいて中装飾図柄(例えば「装飾5」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、引き続き装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、中装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されている。一例として、このフリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音は、このタイミングで再生されるように新たに設定された音デバイスデータ(音データ)であり、識別情報「4」が設定されている。このため、同図(7)で設定された右図柄仮停止用の図柄停止音に上書きされて、新たにフリー01に設定される(図45参照)。
つまり、このタイミングでは、同図(7)で設定された右図柄仮停止用の図柄停止音が途中で停止し、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて、中図柄仮停止用の図柄停止音が先頭から出力されている。
同図(9)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングcの状態であり、主制御部300から第1副制御部400に図柄停止コマンドが送信され、主制御部300による特図表示装置(例えば、特図1表示装置212)を用いた特図変動遊技が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右下において、第四図柄表示手段(例えば、特図1用第四図柄表示手段2081)がLEDを消灯している。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて引き続き装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)が行われ、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている。
また、このタイミングでは、装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が終了し、フリーレイヤ(フリー01)が開放されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは城下町BGMのみが出力されている。
図51(10)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングc以降で、第1副制御部400から液晶制御部400に図柄停止の液晶コマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいては引き続き装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)が行われ、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている。
また、このタイミングでは、引き続き、スピーカ120からは城下町BGMのみが出力されている。
同図(11)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングdの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に図柄停止の戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾6−装飾5−装飾3」)が停止表示されている。また縮小装飾図柄表示領域208hにおいても、図柄表示領域208a〜208cと同じはずれを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾6−装飾5−装飾3」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、装飾図柄の停止表示に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定され、スピーカ120からは城下町BGMに代えて、図柄デモBGMが出力されている。
同図(12)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングd以降の、装飾図柄の図柄停止期間の状態である。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cおよび縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、引き続きはずれを示す装飾図柄の停止表示(例えば、「装飾6−装飾5−装飾3」)が行われている。
またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定され、スピーカ120から図柄デモBGMが出力されている。
同図(13)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングeの状態であり、主制御部300から第1副制御部400にN+1回転目の変動開始コマンドが送信され、主制御部300によるN+1回転目の特図変動遊技が開始している。また、装飾図柄表示装置208の右下において、第四図柄表示手段(この例では、特図1用第四図柄表示手段2081)がLEDの点滅を開始している)。また、装飾図柄表示装置208及び縮小表示領域280hにおいては、引き続き装飾図柄の停止表示が行われている。
またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。
同図(14)に示すタイミングは、図49(a)のタイミングfの直前の状態であり、第1副制御部400から液晶制御部700に図柄変動開始の液晶コマンドを送信した状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208及び縮小表示領域280hにおいては、引き続き装飾図柄の停止表示が行われている。
またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。
このように、第一の演出(例えば、N回転目の装飾図柄の変動表示)が終了してから次の第三の演出(N+1回転目の装飾図柄の変動表示)が開始されるまでの間(例えば、装飾図柄の変動停止の期間)に、当該演出表示に対応した楽曲とは異なる楽曲(例えば、図柄デモ用BGM)を出力することにより、第一の演出が終了してから次の第三の演出が開始されるまでの所定期間の間を持たせることができる場合がある。
また、本実施例において、装飾図柄の変動停止の期間に出力される図柄デモBGMが図49(b2)に示す無音期間を有する音データの場合、図柄デモBGMが出力される図50(2)〜同図(3)の期間、および図51(11)〜同図(14)の期間が、いずれも無音期間であってもよいし、所定期間(例えば、1秒)の無音期間の後に楽曲(音声)が出力されるものであってもよい。
図52は、図51および図52に示す演出例において、当否判定結果が大当りであった場合の、装飾図柄表示装置208の表示とスピーカ120から出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。
同図(7a)に示すタイミングは、図50(7)に示すタイミングに対応する状態である。このタイミングでは、液晶制御部700から第1副制御部400に右図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、既に左図柄表示領域208aにおいて仮停止表示(揺れ変動表示)されている左装飾図柄(例えば「装飾2」)に加えて、右図柄表示領域208aにおいて右装飾図柄(例えば「装飾2」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、右装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されている。なお、一例として、このフリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音は、このタイミングで再生されるように新たに設定された音デバイスデータ(音データ)であり、識別情報「4」が設定されている。つまり、それ以前に設定された左図柄仮停止用の図柄停止音(フリー01に識別情報「4」で設定されているとする)に上書きされて、新たにフリー01に設定される(図45参照)。
つまり、このタイミングでは、それ以前に設定された左図柄仮停止用の図柄停止音が途中で停止し、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて、右図柄仮停止用の図柄停止音が先頭から出力されている。
同図(8a)に示すタイミングは、図50(8)に示すタイミングに対応する状態である。このタイミングでは、液晶制御部700から第1副制御部400にリーチ演出開始の戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208の表示領域においてリーチ演出が実行を開始している。
また、このタイミングでは、リーチ演出の実行開始に伴い、フリーレイヤ(フリー01)にリーチ開始音「リーチ」が識別情報「無」で設定されている。一例として、同図(7a)で設定された右図柄仮停止用の図柄停止音はこのタイミング以前に終了しており、フリーレイヤ(フリー01)は開放されている。このため、リーチ開始音「リーチ」は、新たにフリー01に設定される。
つまり、このタイミングでは、同図(7a)で設定された右図柄仮停止用の図柄停止音が終了しており、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて、リーチ開始音「リーチ」が先頭から出力されている。
同図(9a)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)が揺れ変動表示され、大当りの吉宗SPリーチ演出が開始された状態である。
また、このタイミングでは、吉宗SPリーチ演出の開始に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチ(大当り用)の音デバイスデータ(音データ)が設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(大当り用)の音データのみが出力されている。
図51(10a)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域ではホワイトバックが表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている状態である。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
同図(11a)に示すタイミングは、液晶制御部700から第1副制御部400に、吉宗SPリーチ演出終了の戻りコマンドが送信された状態であり、ホワイトバックの表示が終了し、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)の揺れ変動表示が再表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
同図(12a)に示すタイミングは、主制御部300から第1副制御部400に図柄停止コマンドが送信され、主制御部300による特図表示装置(例えば、特図1表示装置212)を用いた特図変動遊技が停止表示されている状態である。また、装飾図柄表示装置208の右下において、第四図柄表示手段(例えば、特図1用第四図柄表示手段2081)がLEDを消灯している。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて引き続き装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)が行われ、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
同図(14a)に示すタイミングは、第1副制御部400から液晶制御部400に図柄停止の液晶コマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいては引き続き装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)が行われ、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
同図(15a)に示すタイミングは、液晶制御部700から第1副制御部400に図柄停止の戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)が停止表示されている状態である。また縮小装飾図柄表示領域208hにおいても、図柄表示領域208a〜208cと同じ大当りを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
同図(16a)に示すタイミングは、液晶制御部700から第1副制御部400に大当り開始演出を開始する戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208の表示領域において大当り開始演出が実行されている状態である。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
このように、リーチ演出が終了してから、大当たり開始演出が開始されるまでの期間(同図10(a)〜同図16(a)の期間)は、例えば図柄デモBGMを出力せず、スピーカ120からの出力を全て停止してもよい。また、リーチ演出が終了してから、大当たり開始演出が開始されるまでの期間(同図10(a)〜同図16(a)の期間)は、例えば図柄デモBGMを出力するようにしてもよい。
図53および図54は、図柄デモとアニメデモを実行する演出の一例を示す図であり、図53は、図柄停止中に図柄デモBGMとアニメデモBGMを出力する場合の、特図表示装置、装飾図柄の変動表示、図柄デモBGMおよびアニメデモBGMのタイミングチャートの一例であり、図54は、図53に示すタイミングチャートに対応する期間の、装飾図柄表示装置208の表示とスピーカ120から出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。
まず、図53に示すように、タイミングcにおいて、特図表示装置による特図変動遊技が終了して特図(特図1または特図2、以下同様)が停止表示され(主制御部300からから第1副制御部400に、図柄停止コマンドが送信され)、タイミングdにおいて、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の停止表示が行われる(液晶制御部700から第1副制御部400に、装飾図柄の変動停止の戻りコマンドが送信される)。また、タイミングfにおいて図柄デモ用BGMが出力され、タイミングhにおいて図柄デモBGMが停止されるとともにアニメデモBGMが出力される。そしてタイミングiにおいてアニメデモBGMが停止されるとともに、図柄デモ用BGMが出力され、タイミングkにおいて図柄デモBGMが停止されるとともにアニメデモBGMが出力される。
なお、同図におけるタイミングcからタイミングeまでの期間T2は、特図確定表示期間(図柄毎に予め決められた時間)である。この特図確定表示期間は、全ての図柄(大当り、小当り、はずれ問わず)に設定されている。また、同図におけるタイミングdからタイミングfまでの期間T3は、特図確定表示期間に、第1副制御部400や第2副制御部500(液晶制御部700)の処理時間およびコマンド送信時間等を加味した期間である
図54(1)に示すタイミングは、図53のタイミングfの状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域において城下町背景が表示され、装飾図柄の停止表示が行われている。すなわち、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定結果がはずれであることを示す装飾図柄(例えば、「装飾4−装飾1−装飾7」)が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、図柄表示領域208a〜208cと同じ装飾図柄(例えば、「装飾4−装飾1−装飾7」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。この図柄デモBGMは、例えば、図49(b2)に示すように、一部の期間に無音期間を含むデータである。具体的に、本実施例の図柄デモBGMは、図53に示す様にタイミングfからタイミングh(タイミングiからタイミングk)までの(例えば、1000フレームの)音データであり、そのうち、タイミングfからタイミングg(タイミングiからタイミングj)までの所定期間(例えば、0フレーム〜60フレームまで)が無音期間であり、タイイングgからタイミングh(タイミングjからタイミングk)まで(例えば、61フレーム〜1000フレームまで)が音のある期間である。
つまり、同図(1)のタイミングでは、図柄デモBGMが出力されているが、無音期間となっており、遊技者に図柄デモBGMが聞こえない状態となっている。
図54(2)に示すタイミングは、図53のタイミングgの直前の状態であり、引き続き装飾図柄表示装置208において、装飾図柄が停止表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、図柄表示領域208a〜208cと同じ装飾図柄が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右方の表示領域において、音量や輝度の設定(調整)方法を案内する案内表示(調整表示)Gが表示を開始している。
また、このタイミングも引き続き、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されているが、無音期間中であり、遊技者に図柄デモBGMが聞こえない状態となっている。
図54(3)に示すタイミングは、図53のタイミングgの直後の状態であり、引き続き装飾図柄表示装置208において、装飾図柄が停止表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、図柄表示領域208a〜208cと同じ装飾図柄が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右方の表示領域において、音量や輝度の設定方法を案内する案内表示Gが表示を継続している。
また、このタイミングも引き続き、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されている。図柄デモBGMは、タイミングgで無音期間が終了し、タイミングg以降は音のある状態となる。従って、このタイミングでは、スピーカ120を介して遊技者に聞こえる状態で、図柄デモBGMが出力されている。
図54(4)に示すタイミングは、図53のタイミングhの直後の状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面において、アニメデモが実行されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に設定されていた図柄デモBGMが終了し、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に新たにアニメデモBGMが設定されている。アニメデモBGMは、例えば全期間で音のあるデータとなっており、このタイミングでは、スピーカ120を介して遊技者に聞こえる状態で、アニメデモ出力されている。
ここで、図49〜図52に示した実施例において、装飾図柄の変動停止中にスピーカ120から出力する図柄デモBGMは、本実施例の図柄デモ演出用のBGMを兼用している。このように、第一の演出(N回転目の装飾図柄の変動表示)と第三の演出(N+1回転目の装飾図柄の変動表示)の間(すなわち、装飾図柄の変動停止中)に出力する音データは、他の第二の演出(図柄デモ)用の音データを利用してもよい。これにより、装飾図柄の変動停止中に出力する音データとして別途新たな音データを記憶手段に記憶する必要が無く、限りある記憶手段を有効に活用できる。
なお、本実施例において、図柄デモBGMは、図49(b1)に示すように(無音期間を有さず)全期間、音が出力されるように構成されたデータであってもよい。また、アニメデモBGMは、図49(b2)に示すように、無音期間を有するデータであってもよい。
図55は、図柄デモとアニメデモを実行する演出の他の一例を示す図であり、図柄停止中に図柄デモBGM(無音期間あり)とアニメデモBGMを出力する場合の、特図表示装置、装飾図柄の変動表示、図柄デモBGMおよびアニメデモBGMのタイミングチャートの一例である。なお、図55のタイミングcからタイミングfまでは、図53のタイミングcからタイミングfまでと同様であるので説明は省略する。
この例では、タイミングfにおいて図柄デモ用BGMが出力され、図柄デモ用BGMの無音期間中のタイミングαにおいて、図54(2)に示す(音量調整の)案内表示Gが表示を開始する(より詳細には、案内表示Gの表示開始の戻りコマンドが液晶制御部700から第1副制御部400に送信される)。この場合、タイミングfから再生されていた図柄デモBGMを停止し、タイミングαから新たに図柄デモBGMを先頭から再生するようにしてもよい。タイミングαから再生される図柄デモBGMは、タイミングαからタイミングg´までの所定期間(0フレーム〜60フレーム、例えば1秒間)無音期間があり、タイミングg´から音が出力されタイミングh´で(1000フレームまで到達し)再生が終了する。すなわち、本来、図柄デモBGMの無音期間が終了して音が出力開始されるタイミングgおよび図柄デモBGMの再生を終了するタイミングhが、繰り下がった状態(遅いタイミング)となる。これに伴い、図柄デモBGMの終了後に再生を開始するアニメデモBGMの開始タイミングh´、次の図柄デモBGM開始タイミングi´、無音期間の終了タイミングj´および図柄デモBGMの終了タイミングk´はそれぞれ、本来のそれぞれのタイミングh、i、j、k(図53参照)より遅いタイミングとなる。
この例において、タイミングαにおいて、(音量調整の)案内表示Gが表示を開始しない(案内表示Gの表示開始の戻りコマンドが液晶制御部700から第1副制御部400に送信されない)場合には、図53と同様のタイミングチャートとなる。
また、本実施例および図53の実施例において、例えば、タイミングdの装飾図柄の変動停止の戻りコマンドを第1副制御部400が受信したことを契機とせず、第1副制御部400において次回の変動が開始されないことを判断し、それによって図柄デモ演出(図柄デモBGMの出力)を開始するようにしてもよい。
<演出間に出力するBGM2>
次に、図56〜図59を参照して、本実施形態の音制御処理の他の制御の一例について説明する。
図56は、図28に示す音デバイスデータの出力の一例を示すタイミングチャートである。具体的には、当否判定結果が大当りの図柄変動遊技において、SPリーチ演出と昇格演出の間にBGM(揺れ変動BGM)を出力する場合の、特図表示装置、役物連続作動装置、条件装置、特別電動役物、装飾図柄の変動表示及び揺れ変動BGMのタイミングチャートの一例である。
タイミングaにおいて、特図表示装置(例えば、第1特図表示装置212)による特図変動遊技が開始し、タイミングbにおいて、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示が開始する。
そして、所定時間経過後のタイミングcにおいて、特図表示装置による特図変動遊技が終了して特図(例えば、特図1)が停止表示され、タイミングdにおいて、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の停止表示が行われる。
また、タイミングgにおいて、役物連続作動装置および/または条件装置が未作動状態から作動状態となり、タイミングhにおいて特別電動役物が未作動状態から作動状態になる。ここで、役物連続作動装置の作動、条件装置の作動、特別電動役物の作動は、遊技規則から見た状態であり、大当り中であることを示している。
より詳細には、役物連続作動装置とは、特別電動役物(本実施形態では、1回のラウンド)を連続して作動させることができる特別の装置をいい、条件装置とは、その作動が役物連続作動装置の作動に必要な条件とされている装置で、特定の図柄の組合せが表示され、又は遊技球(役物連続作動装置が作動している時にその入口が開き、又は拡大した大入賞口に入賞したものを除く。)が特定の領域を通過した場合に作動するものをいうが、本実施形態では、役物連続作動装置も条件装置も作動が開始するタイミングと終了するタイミングが一致するので、同一のタイミングチャートにて表している。
大当り遊技の開始タイミングは、条件装置が作動になったタイミングであってもよいし、役物連続作動装置が作動になったタイミングであってもよいし、特別電動役物が最初に作動になったタイミングであってもよいし、アタッカーが最初の開放を開始したタイミングであってもよいし、アタッカーソレノイド信号が最初にオンになったタイミングであってもよい。
一方、大当り遊技の終了タイミングは、条件装置が非作動になったタイミングであってもよいし、役物連続作動装置が非作動になったタイミングであってもよいし、条件装置および/または役物連続作動装置が作動である場合において、最後に特別電動役物が非作動になったタイミングであってもよいし、条件装置および/または役物連続作動装置が作動である場合において、最後にアタッカーが「開放」から「閉鎖」になったタイミングであってもよいし、条件装置および/または役物連続作動装置が作動である場合において、最後にアタッカーソレノイドが非作動になったタイミングであってもよいし、条件装置および/または役物連続作動装置が非作動になってから変動待ち時間が経過したタイミングであってもよい。
また、この例では、揺れ変動BGMが、装飾図柄の変動表示中のタイミングCからタイミングdまで、出力される。
なお、同図の期間T1は、主制御部300から第1副制御部400へのコマンド送信と、第1副制御部400から液晶制御部700へのコマンド送信にともなうタイムラグの期間である。より詳細には、主制御部300から第1副制御部400へのコマンド送信では、タイマ割込処理内のサブコマンドを設定する処理(4ms、1割込)とサブコマンド送信処理(不定)分のタイムラグが発生し、第1副制御部400から液晶制御部700へのコマンド送信では、両者の制御が一体化している場合にその処理時間分のタイムラグが発生する。
また、同図の期間T2は、(主制御部300における)特図確定表示期間(図柄毎に予め決められた時間)である。この特図確定表示期間は、全ての図柄(大当り、小当り、はずれ問わず)に設定されている。また、同図の期間T3は、特図確定表示期間に、第1副制御部400や第2副制御部500(液晶制御部700)の処理時間およびコマンド送信時間等を加味した期間である
る。
また、同図の期間T4は、主制御部300における大当り遊技開始から1ラウンド目までの期間(大当り開始前のインターバル期間)であり、同図の期間T5は、期間T4に第1副制御部400や第2副制御部500(液晶制御部700)の処理時間およびコマンド送信時間等を加味した期間である。
図57から図58は、図56に示すタイミングチャートに対応する期間の、装飾図柄表示装置208の表示とスピーカ120から出力される音データによる演出の他の一例を時系列に示す図である。
同図(1)に示すタイミングは、図56のタイミングbの状態であり、制御部300による特図表示装置(例えば、特図1表示装置212)を用いたN回転目の特図変動遊技が開始し、装飾図柄表示装置208の表示領域において城下町背景が表示され、N回転目の装飾図柄の変動表示が行われている状態である。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいても、N回転目の装飾図柄の変動表示が行われている状態である。
また、このタイミングでは、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に城下町BGMが設定されており、スピーカ120からは城下町BGMが出力されている。
同図(2)に示すタイミングは、図56のタイミングb以降の状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に左図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、左図柄表示領域208aにおいて左装飾図柄(例えば「装飾2」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、左装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されている。すなわち、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて(その途中から)、図柄停止音が先頭から出力されている。
同図(3)に示すタイミングも図56のタイミングb以降の状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に右図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、右図柄表示領域208aにおいて右装飾図柄(例えば「装飾2」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている状態である。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、右装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されている。なお、一例として、このフリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音は、このタイミングで再生されるように新たに設定された音デバイスデータ(音データ)であり、識別情報「4」が設定されている。つまり、同図(2)に示すタイミングで設定された左図柄仮停止用の図柄停止音に上書きされて、新たにフリー01に設定される(図45参照)。
したがって、このタイミングでは、同図(2)に示すタイミングで設定された左図柄仮停止用の図柄停止音が途中で停止し、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて、右図柄仮停止用の図柄停止音が先頭から出力されている。
同図(4)に示すタイミングは、図56のタイミングAの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400にリーチ演出(SPリーチ前のリーチ演出)開始の戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208の表示領域においてリーチ演出(SPリーチ前のリーチ演出)が実行を開始している。
また、このタイミングでは、リーチ演出の実行開始に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ02)にリーチ演出開始BGMが設定され、固定レイヤ01は城下町BGMの終了によって開放されている(城下町BGMはループがない所定長さ(例えば、1000フレーム)で終了するデータである)。なお、固定レイヤ01の音デーががループされるものであったり、このタイミングで終了しない長さの音データの場合には、音量を0に設定するようにしてもよい。
また、フリーレイヤ(フリー01)にリーチ開始音「リーチ」が識別情報「無」で設定されている。一例として、同図(3)で設定された右図柄仮停止用の図柄停止音はこのタイミング以前に終了しており、フリーレイヤ(フリー01)は開放されている。このため、リーチ開始音「リーチ」は、新たにフリー01に設定される。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からはリーチ演出開始BGMが先頭から出力され、これに重ねてリーチ開始音「リーチ」が先頭から出力されている。
同図(5)に示すタイミングは、図56のタイミングA以降であり、液晶制御部700から第1副制御部400に、SPリーチ発展の戻りコマンドが送信された状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域全面においてホワイトバックが表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が継続している。
また、このタイミングでは、フリーレイヤ(フリー01)のリーチ開始音「リーチ」は終了し、フリー01が開放されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からはリーチ演出開始BGMのみが出力を継続している。
同図(6)に示すタイミングは、図56のタイミングBの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に吉宗SPリーチ演出開始の戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208において、吉宗SPリーチ演出が開始されている。
また、このタイミングでは、吉宗SPリーチ演出の開始に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチの音デバイスデータ(音データ)が設定され、フリーレイヤ(フリー01)に、吉宗SP開始用SEが識別情報「無」で設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは吉宗SPリーチの音データが先頭から出力され、これに重ねて、吉宗SP開始用SEが先頭から出力されている。
同図(7)に示すタイミングは、図56のタイミングB以降であり、装飾図柄表示装置208において、引き続き吉宗SPリーチ演出が実行され、キャラクタ(殿、吉宗)がキャラクタ(剣豪)に勝利した様子の画像が表示開始されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定された吉宗SPリーチの出力およびフリーレイヤ(フリー01)に設定された吉宗SP開始用SEの出力が終了してそれぞれのレイヤが開放され、キャラクタ(殿、吉宗)がキャラクタ(剣豪)に勝利した演出の開始に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチ(大当り用)の音デバイスデータ(音データ)が設定され、フリーレイヤ(フリー01)に、吉宗「やったぜ!」の音デバイスデータが識別情報「無」で設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(大当り用)の音データが先頭から出力され、これに重ねて、「吉宗「やったぜ!」」の音データ(音声データ)が先頭から出力されている。
同図(8)に示すタイミングは、図56のタイミングB以降であり、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)の揺れ変動表示が開始されている表示されている状態である。
また、このタイミングでは、同図(7)に示すタイミングでフリーレイヤ(フリー01)に設定された「吉宗「やったぜ!」」の出力が終了してフリー01が開放され、新たに、フリー01に図柄揃いSEの音デバイスデータが識別情報「無」で設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(大当り用)の音データが引き続き出力され、これに重ねて、図柄揃いSEの音データが先頭から出力されている。
同図(9)に示すタイミングも、図56のタイミングB以降であり、装飾図柄表示装置208の表示領域ではホワイトバックが表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている。
また、このタイミングでは、フリー01に設定された図柄揃いSEは出力を終了し、固定レイヤ01に設定された吉宗SPリーチ(大当り用)の音データのみが引き続き出力されている。
図57(10)に示すタイミングは、図56のタイミングCの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に、吉宗SPリーチ演出終了の戻りコマンドが送信された状態である。このタイミングでは、ホワイトバックの表示が終了し、装飾図柄表示装置208の表示領域に城下町背景が表示されると共に、図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する(確変にならない可能性がある)装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)の揺れ変動表示が再表示されている状態である。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01の吉宗SPリーチ(大当り用)の出力が停止して固定レイヤ01が開放され、新たに固定レイヤ01に揺れ変動BGMが設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは揺れ変動BGMが先頭から出力されている。
同図(11)に示すタイミングは、図56のタイミングDの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に、昇格抽選演出開始の戻りコマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域では昇格抽選演出が実行されている。
また、このタイミングでは、引き続き固定レイヤ01に揺れ変動BGMが設定され、新たに、別の固定レイヤ(固定レイヤ02)に昇格抽選BGMが設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは揺れ変動BGMが出力され、それに重ねて昇格抽選BGMが先頭から出力されている。
同図(12)に示すタイミングは、図56のタイミングD以降の状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域では引き続き昇格抽選演出が実行され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、引き続き固定レイヤ01に揺れ変動BGMが設定され、固定レイヤ02に昇格抽選BGMが設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは揺れ変動BGMが出力され、それに重ねて昇格抽選BGMが出力されている。
同図(13)に示すタイミングも、図56のタイミングD以降の状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域にホワイトバックが表示され、縮小装飾図柄表示領域208hに装飾図柄の変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、引き続き固定レイヤ01に揺れ変動BGMが設定され、固定レイヤ02に昇格抽選BGMが設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは揺れ変動BGMが出力され、それに重ねて昇格抽選BGMが出力されている。
同図(14)に示すタイミングは、図56のタイミングEの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に、昇格抽選演出終了のの戻りコマンドが送信された状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域のホワイトバックに代えて城下町背景が表示され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ02に設定された昇格抽選BGMが出力を終了し、固定レイヤ01には引き続き揺れ変動BGMが設定されており、スピーカ120からは揺れ変動BGMのみが出力されている。
同図(15)に示すタイミングは、図56のタイミングE以降であり、主制御部300から第1副制御部400に、図柄停止コマンドが送信され、特図表示装置(特図1表示装置210)による特図変動遊技が停止(変動停止)した状態である。装飾図柄表示装置208表示領域では引き続き城下町背景が表示され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01には引き続き揺れ変動BGMが設定されており、スピーカ120からは揺れ変動BGMのみが出力されている。
同図(16)に示すタイミングは、図56のタイミングE以降であり、第1副制御部400から液晶制御部700に図柄停止の液晶コマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208では引き続き城下町背景と当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01には引き続き揺れ変動BGMが設定されており、スピーカ120からは揺れ変動BGMのみが出力されている。
同図(17)に示すタイミングは、図56のタイミングdの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に図柄停止の戻りコマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208では引き続き城下町背景が表示され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)が停止表示されている。また縮小装飾図柄表示領域208においても、図柄表示領域208a〜208cと同じ、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01の揺れ変動BGMは出力を終了し、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
再び図56を参照して、図56の期間T6は、装飾図柄の変動開始から右図柄仮停止の期間であり、図57(1)〜図57(4)の期間に対応する。また、図56の期間T7は、図57(4)〜図57(5)の期間に対応する。そして期間T6と期間T7がSPリーチ前のリーチ演出の期間である。
また、図56の期間T8は、SPリーチ演出の期間であり、図57(6)〜図57(9)の期間に対応する。また、図56の期間T9は、背景を表示して昇格抽選演出が開始される前の期間であり図57(10)の期間に対応し、図56の期間T10は、昇格抽選演出の期間であり、図57(11)〜図57(13)の期間に対応する。また、図56の期間T11は、昇格演出抽選後の期間であり、図57(14)〜図57(16)の期間に対応する。
そして本実施例では、図56に示す期間T9〜期間T11(タイミングCからタイミングd)までの期間、すなわち、SPリーチ演出(第一の演出)が終了してから、昇格抽選演出(第三の演出)が開始するまでの期間に、これら両演出としての楽曲とは異なる揺れ変動BGM(第一の演出としての第一の楽曲、および第三の演出としての第三の楽曲とは異なる第二の楽曲)を出力する。
なお、図58(12)〜図58(16)においても引き続き、揺れ変動BGM(第二の楽曲)が出力されているが、これらは図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の揺れ変動表示のBGM(第二の演出としての第二の楽曲)の出力である。
ここで、揺れ変動BGMは、図49(b2)に示した図柄デモBGMのように、その一部に無音期間を有する音データであってもよい。その場合例えば、図57(10)〜図57(13)までが無音期間であり、図57(14)以降が音のある期間とすることができる。なお、無音期間は他の長さであってもよい。また、揺れ変動BGMは、図49(b1)に示した図柄デモBGMのように、その一部に無音期間を有さない音データであってもよい。
また、図56の期間T6から期間T8について、期間T6は、図57(1)〜図57(4)の期間に対応し、期間T7は、図57(5)の期間に対応し、期間T8は、図57(6)〜図57(9)の期間に対応してもよい。
また、図56の期間T6から期間T8について、期間T6は、図57(1)〜図57(3)の期間に対応し、期間T7は、図57(4)の期間に対応し、期間T8は、図57(5)〜図57(9)の期間に対応してもよい。
図59は、図57および図58に示した演出例において、当否判定結果がはずれとなる場合の演出例を時系列に示す図である。
同図(7a)に示すタイミングは、図57(7)に対応するタイミングであり、装飾図柄表示装置208において、吉宗SPリーチ演出が実行され、キャラクタ(殿、吉宗)がキャラクタ(剣豪)に負けた様子の画像が表示開始されている。
このタイミングでは、それ以前に固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定された吉宗SPリーチの出力およびフリーレイヤ(フリー01)に設定された吉宗SP開始用SEの出力が終了してそれぞれのレイヤが開放され、キャラクタ(殿、吉宗)がキャラクタ(剣豪)に負けた演出の開始に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチ(はずれ用)の音デバイスデータ(音データ)が設定され、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(はずれ用)の音データのみが先頭から出力されている。
同図(8a)に示すタイミングは、図57(8)に対応するタイミングであり、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)の揺れ変動表示が開始されている状態である。
また、このタイミングでは、引き続き、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチ(はずれ用)の音デバイスデータ(音データ)が設定され、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(はずれ用)の音データのみが出力されている。
同図(9a)に示すタイミングは、図57(9)に対応するタイミングであり、装飾図柄表示装置208の表示領域ではホワイトバックが表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が行われている状態である。
また、このタイミングでは、引き続き、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチ(はずれ用)の音デバイスデータ(音データ)が設定され、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(はずれ用)の音データのみが出力されている。
同図(10a)に示すタイミングは、図58(10)に対応するタイミングであり、液晶制御部700から第1副制御部400にSPリーチ演出終了の戻りコマンドが送信された状態である。このタイミングでは、ホワイトバックの表示が終了し、装飾図柄表示装置208の表示領域に城下町背景が表示されると共に、図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)の揺れ変動表示が再表示されている状態である。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01の吉宗SPリーチ(大当り用)の出力が停止して固定レイヤ01が開放され、新たに固定レイヤ01に揺れ変動BGMが設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは揺れ変動BGMが先頭から出力されている。
同図(11a)に示すタイミングは、主制御部300から第1副制御部400に、図柄停止コマンドが送信され、特図表示装置(特図1表示装置210)による特図変動遊技が停止(変動停止)した状態である。装飾図柄表示装置208表示領域では引き続き城下町背景が表示され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)の揺れ変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01には引き続き揺れ変動BGMが設定されており、スピーカ120からは揺れ変動BGMのみが出力されている。
同図(16a)に示すタイミングは、図58(16)に対応するタイミングであり、第1副制御部400から液晶制御部700に図柄停止の液晶コマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208では引き続き城下町背景と当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)の揺れ変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01には引き続き揺れ変動BGMが設定されており、スピーカ120からは揺れ変動BGMのみが出力されている。
同図(17a)に示すタイミングは、図58(17)に対応するタイミングであり、液晶制御部700から第1副制御部400に図柄停止の戻りコマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208では引き続き城下町背景が表示され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)が停止表示されている。また縮小装飾図柄表示領域208においても、図柄表示領域208a〜208cと同じ、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01の揺れ変動BGMは出力を終了し、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
なお、同図(10a)から出力されてる揺れ変動BGMは、(当否判定の結果がはずれの場合には)出力しないようにしても良い。
以上説明したように、本発明の実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、複数種類の音データ(例えば、図28に示す音デバイスデータ)を設定可能な手段であり、前記演出制御手段は、複数種類の設定領域(例えば、固定レイヤ、フリーレイヤ(フリーチャンネル)、システムレイヤ)のうちの第一の種類の設定領域に(例えば、フリーレイヤ(フリーチャンネル)音データを設定する制御を実行可能な手段であり、前記第一の種類の設定領域とは、複数の第一の設定領域(例えば、フリーレイヤ(フリーチャンネル)01〜30)から構成された設定領域のことであり、前記演出制御手段は、複数の前記第一の設定領域のうちの空いている設定領域(以下、「未設定領域」という。)に音データ(以下、「第一の音データ(例えば、フリーチャンネル(フリーレイヤ)に設定される音データ(SE、BGMなど)」という。)を設定する制御を実行可能な制御手段であり、前記演出制御手段は、前記第一の音データが設定されている前記第一の設定領域(例えば、フリーレイヤ01)に、該第一の音データとは別の音データ(以下、「第二の音データ(例えば、フリーチャンネル(フリーレイヤ)に設定される音停止用データ、無音データ、音データ(SE、BGM)など)」という。)を上書きする制御を実行する場合がある手段である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、演出制御手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
すなわち、未設定領域へ設定された音データを開発者が意識的に上書きすることができるので、設計ミスによる音の演出効果の低下を防ぐことができる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記未設定領域を検索する制御(以下、「第一の検索制御(例えば、図42(b)に示す未使用フリーレイヤ検索処理)」という。)を実行可能な手段であってもよい。
なお、使用中の設定領域を検索する制御を行うことで未設定領域を取得するようにしてもよい。
また、前記第一の検索制御とは、複数の前記第一の設定領域について、それぞれの設定領域における音データの設定状況を判定することで前記未設定領域を検索する制御のことであってもよい。
なお、全ての第一の設定領域について検索が終わるまでは、第一の検索制御を終了しないようにしてもよい。
また、所定数(例えば、モノラル用として1つの第一の設定領域、ステレオ用として2つの第一の設定領域)が空いていた場合に、第一の検索制御を終了してもよい。
また、第一の設定領域が連続して所定数(例えば、ステレオ用として2つの第一の設定領域)空いている場合に、第一の検索制御を終了するようにしてもよい。
また、前記複数種類の音データのうちの少なくとも一部は識別情報が設定されたデータであり、前記第一の音データは、前記識別情報(以下、「第一の識別情報」という。)が設定されたデータであり、前記第二の音データは、前記識別情報(以下、「第二の識別情報」という。)が設定されたデータであり、前記演出制御手段は、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が同じ情報である場合に、前記第一の設定領域に設定された前記第一の音データを前記第二の音データに上書きする制御を実行する手段であってもよい。
なお、識別情報が設定されていない音データがあってもよい。また、識別情報が異なる場合は、上書きを行わないようにしてもよい。また、識別情報が同じであっても、上書きしない場合があってもよい。具体的には、例えば、上書き禁止のデータ(上書き禁止が設定されている音データ)の場合は、識別情報が同じであっても、上書きしない場合があってもよい。また、識別情報が同じ場合は、必ず上書きするように構成してもよい。
また、前記演出制御手段は、前記識別情報を検索する制御(以下、「第二の検索制御(例えば、図42(a)に示す識別情報有レイヤ番号取得処理)」という。)を実行可能な手段であってもよい。
なお、識別情報が設定されていない音データについては、第二の検索処理を行わないようにしてもよいし、第二の検索処理を行うようにしてもよい。
また、前記第二の検索制御とは、前記複数種類の音データのうち複数の前記第一の設定領域のそれぞれの設定領域に設定された音データについて、該音データの前記識別情報と前記第二の識別情報の比較を行うことで、該第二の識別情報と同じ情報が前記第一の識別情報として設定されている前記第一の音データを検索する制御のことであってもよい。
なお、全ての第一の設定領域について検索が終わるまでは、第二の検索制御を終了しないようにしてもよい。
また、全ての第一の設定領域の検索途中で第一の設定領域に第二の識別情報と同じ情報が第一の識別情報として設定されている音データ(第一の音データ)があった場合も、全ての第一の設定領域について検索が終わるまでは、第二の検索制御を終了しないようにしてもよい。
また、全ての第一の設定領域の検索途中で第一の設定領域に第二の識別情報と同じ情報が第一の識別情報として設定されている音データ(第一の音データ)があった場合は、最初に見つかった音データ(第一の音データ)が設定されている第一の設定領域(の番号)を取得して、第二の検索処理を終了するようにしてもよい。
また、全ての第一の設定領域の検索途中で第一の設定領域に第二の識別情報と同じ情報が第一の識別情報として設定されている音データ(第一の音データ)があった場合も、第二の識別情報と同じ情報が第一の識別情報として設定されている第一の設定領域が所定数であるか、全ての第一の設定領域の検索が終了するまでは第二の検索処理を終了しないようにしてもよい。
また、前記未設定領域とは、前記複数種類の音データのうち無音を示す音データが設定された領域のことであってもよい。
また、前記未設定領域とは、前記第一の設定領域に前記複数種類の音データのうちのいずれかの音データも設定されていない領域のことであってもよい。
また、前記複数種類の音データのうちの一の種類のデータは、第三の音データであり、前記演出制御手段は、複数の前記第一の設定領域にそれぞれ設定された全ての音データ前記第三の音データで上書きする制御(例えば、フリーレイヤ全体停止機能およびフリーレイヤ全体ボリューム設定機能)を実行可能な手段であってもよい。
このような構成によれば、例えば、全ての音データを消去したいときには、1つ1つの設定領域に第三の音データを設定しなくてもよいので、音データの一部を上書きし忘れたことによる演出効果の低下を防ぐことができる場合がある。
なお、第三の音データは、音データを停止するデータ(停止データ)であってもよいし、新たな音データであってもよい。
また、全ての音データを上書きせず、全ての音データの一部(例えば、ボリュームやパンの値)のみを変更するようにしてもよい。
また、制御的に全ての音データを停止したり、制御的に全ての音データを変更するデータであってもよい。
また、前記複数種類の音データのうちの一の種類のデータは、第四の音データ(例えば、BGMデータ)であり、前記複数種類の設定領域のうちの一の種類の領域は、第二の種類の設定領域(例えば、固定レイヤ(固定チャネル)であり、前記演出制御手段は、前記第二の種類の設定領域に前記第四の音データを設定する制御を実行可能な手段であってもよい。
なお、第二の種類の設定領域は、N個(例えば、2個)の第二の設定領域から構成されており、第四の音データは、N個の第二の設定領域に亘って設定されるデータであってもよい。例えば、ステレオ用のデータは、2個の第二の設定領域に亘って設定される。
また、第二の種類の設定領域は、一個の第二の設定領域から構成されていてもよい。例えば、モノラル用のデータは1個の第二の設定領域に設定される。
また、第一の設定領域に設定される音データが第二の設定領域に設定されないようにしてもよい。
また、固定レイヤ(固定チャネル)が複数設けられ、特定の音データは特定のチャネルでのみ出力されるようにしてもよい。例えば、チャネルA用のBGMはチャネルAでしか出力されず、チャネルBでは出力されないように構成してもよい。また、チャネルA用の音データの出力中にチャネルA用の音データが設定された場合は、上書きするようにしてもよいが、上書きしない場合があってもよい。
例えば、音データを消去する場合、第一の設定領域に設定された音データは、どの第一の設定領域に設定されているかが演出制御手段で把握できないため、消去する際は識別情報を検索して該当音データを特定して消去するか、第一の設定領域に設定された音データを全て消去することになる。しかしながら、第二の設定領域に設定された音データはどこに設定されているかが明確であり、音データを消去する場合は特定の第二の設定領域を設定すればよく、用途によって使い分けることができる。これにより、音データの消去タイミングにバリエーションを持たせることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
また、前記複数種類の音データのうちの一の種類のデータは、第五の音データ(例えば、エラーに関する音データ)であり、前記第五の音データは、エラーに関する音データであり、前記複数種類の設定領域のうちの一の種類の領域は、第三の種類の設定領域(例えば、システムレイヤ(システムチャネル))であり、前記演出制御手段は、前記第三の種類の設定領域に前記第五の音データを設定する制御を実行可能な手段であってもよい。
なお第三の種類の設定領域は、エラーに関する音データのみを設定可能な領域であってもよい。エラーに関する音データのみを第三の種類の設定領域に設定することで、エラー以外の音データにより上書きされてしまうことを防ぎ、遊技者や店員への音によるエラー報知を確実に行うようにすることができる場合がある。
また、音制御手段(例えば、音源IC416)を備え、前記音制御手段は、複数のチャンネル(例えば、固定チャンネル、フリーチャンネルなど)が設けられた手段であってもよい。
また、前記複数のチャンネルのうちの一部のチャンネルは、前記第一の設定領域として割り当てられているチャンネル(例えば、フリーチャネル)であってもよい。
また、前記演出制御手段は、複数の前記第一の設定領域(例えば、フリーレイヤ)が設けられた手段であり、前記演出制御手段は、複数の前記第一の設定領域に設定された音データを前記複数のチャンネルのうちの空いているチャンネル(例えば、フリーチャネル)に設定する手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記複数の第二の設定領域(例えば、固定レイヤ)に設定された音データを前記複数のチャンネルのうちの空いているチャンネルに設定する手段であってもよい。
なお、演出制御手段は、空いているチャンネルを検索する第三の検索制御を実行可能な手段であってもよい。
また、本発明の実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、音出力手段(例えば、スピーカ120)と、を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、複数種類の音データ(例えば、図28に示す音デバイスデータ)を設定可能な手段であり、前記演出制御手段は、複数の設定領域(例えば、フリーレイヤ(フリーレイヤ01〜30)、フリーチャンネル(フリーチャンネル01〜30))のうちの空いている設定領域(以下、「未設定領域」という。)にステレオ音源データを設定する制御を実行可能な制御手段であり、前記演出制御手段は、前記ステレオ音源データが設定されている設定領域に、モノラル音源データを上書きする制御(以下、「上書き制御(例えば、図34に示す使用中チャンネル獲得処理)」という。)を実行する場合がある手段であり、前記ステレオ音源データは、二つの設定領域に設定されるデータであり、前記ステレオ音源データは、演出に関する音源データであり、前記モノラル音源データは、一つの設定領域に設定されるデータであり、前記モノラル音源データは、演出に関する音源データであり、前記二つの設定領域のうちの一つは、m番目の設定領域(例えば、偶数番号のレイヤ(チャンネル))であり、前記二つの設定領域のうちの一つは、n番目の設定領域(例えば、奇数番号のレイヤ(チャンネル))であり、前記演出制御手段は、前記上書き制御を実行した場合に、前記m番目の設定領域に前記モノラル音源データを上書きするように構成された手段であり、前記演出制御手段は、前記上書き制御を実行した場合に、前記n番目の設定領域を前記未設定領域に設定するように構成された手段であり、前記複数種類の音データのうちの少なくとも一部は識別情報が設定されたデータであり、前記ステレオ音源データは、識別情報(以下、「第一の識別情報(例えば、レイヤ(チャンネル)番号)」という。)が設定されたデータであり、前記モノラル音源データは、識別情報(以下、「第二の識別情報(例えば、レイヤ(チャンネル)番号)」という。)が設定されたデータであり、前記演出制御手段は、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が同じ情報である場合に、前記上書き制御を実行するように構成された手段であり、前記演出制御手段は、前記未設定領域を検索する制御(以下、「第一の検索制御(例えば、図35に示す未使用チャンネル獲得処理)」という。)を実行可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記識別情報を検索する制御(以下、「第二の検索制御(例えば、図34に示す使用中チャンネル獲得処理)」という。)を実行可能な手段であり、前記音出力手段が、設定領域に設定された第一の音源データに対応する第一の音(例えば、図柄停止音など)を出力する場合があるように構成されており、前記音出力手段が、設定領域に設定された第二の音源データに対応する第二の音(例えば、暗転予告演出に関する音など)を出力する場合があるように構成されており、前記第二の音の出力中に前記第一の音の出力が要求された場合であっても、前記音出力手段によって前記第一の音が出力されないように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記演出制御手段は、前記ステレオ音源データが設定されている設定領域に、他の前記ステレオ音源データを上書きする制御を実行する場合がある手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記モノラル音源データが設定されている設定領域に、他の前記モノラル音源データを上書きする制御を実行する場合がある手段であってもよい。
また、前記m番目の設定領域は、前記n番目の設定領域よりも若い番号の設定領域であってもよい。
また、前記m番目の設定領域とは、n−1番目の設定領域のことであってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記第二の検索制御(例えば、図33に示すチャンネル獲得処理のステップS1209)を実行した後に前記第一の検索制御(例えば、図33に示すチャンネル獲得処理のステップS1213)を実行可能な手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記第二の検索制御の結果、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が同じ情報でなかった場合に、前記未設定領域に前記モノラル音源データを設定する制御を行うように構成された手段であってもよい。
また、前記未設定領域とは、前記複数種類の音データのうち無音を示す音データが設定された領域のことであってもよい。
また、前記未設定領域とは、設定領域に前記複数種類の音データのうちのいずれかの音データも設定されていない領域のことであってもよい。
また、音制御手段(例えば、音源IC416)を備え、
前記音制御手段は、複数のチャンネル(例えば、フリーチャンネル01〜31)が設けられた手段であり、
前記複数のチャンネルのうちの一部のチャンネルは、前記複数の設定領域として割り当てられているチャンネルであってもよい。

また、演出手段を備え、前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、前記演出手段は、複数の演出手段によって構成された手段であり、前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)であり、前記複数種類の演出のうちの一の種類の演出は、第一の演出(例えば、保留入賞演出、装飾図柄の変動表示及び停止表示の演出)であり、前記複数種類の演出のうちの一の種類の演出は、第二の演出(例えば、暗転予告演出)であり、前記第一の演出として、前記音出力手段が第一の音を出力する場合があるように構成されており、前記第一の音とは、前記第一の音データに対応する音のことであり、前記第二の演出の実行中に前記第一の演出が開始されても、前記音出力手段によって前記第一の音が出力されないように構成されているものであってもよい。
このような構成によれば、第二の演出が行われているときに第一の演出の音が出力されないようにし、第二の演出の演出効果を高めることができる場合がある。
なお、第Aの演出(例えば、保留増加時の先読み予告演出)として第Aの音(第Aの音データに対応する)(例えば、増加した先読み対象の保留に対応する保留先読み予告音)が第二の演出(例えば、暗転予告演出)の実行中に出力されてもよい。
また、第Bの演出中(例えば、エフェクト等による先読み予告演出中)に第一の演出が開始されると、第一の音が出力されるようにしてもよい。その際、第Bの音(例えば、先読み予告演出音)も出力されていてもよく、第Bの音が出力されないようにしてもよい。
また、前記演出制御手段は、一の基板(例えば、第1副基板160)によって構成された手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、複数の基板(例えば、第1副基板160、演出制御基板、液晶制御基板(液晶制御部700を構成する基板)など)によって構成された手段であってもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよい。また、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
また、本発明の実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、複数種類の音データ(例えば、図28に示す音デバイスデータ)を設定可能な手段であり、前記演出制御手段は、複数種類の設定領域(例えば、固定レイヤ、フリーレイヤ(フリーチャンネル)、システムレイヤ)のうちの第一の種類の設定領域(例えば、フリーレイヤ)に音データを設定する制御を実行可能な手段であり、前記第一の種類の設定領域とは、複数の第一の設定領域(例えば、フリーレイヤ01〜30)から構成された設定領域のことであり、前記演出制御手段は、複数の前記第一の設定領域のうちの空いている設定領域(以下、「未設定領域」という。)にステレオ音源データを設定する制御を実行可能な制御手段であり、前記演出制御手段は、前記ステレオ音源データが設定されている前記第一の設定領域に、モノラル音源データを上書きする制御(以下、「第一の上書き制御(例えば、図34に示す使用中チャンネル獲得処理)」という。)を実行する場合がある手段であり、前記ステレオ音源データは、二つの前記第一の設定領域(以下、「二つの第一の設定領域」という。)に設定されるデータであり、前記ステレオ音源データは、演出に関する音源データであり、前記モノラル音源データは、一つの前記第一の設定領域に設定されるデータであり、前記モノラル音源データは、演出に関する音源データであり、前記二つの第一の設定領域のうちの一つは、m番目の第一の設定領域(例えば、偶数番号のレイヤ)であり、前記二つの第一の設定領域のうちの一つは、n番目の第一の設定領域(例えば、奇数番号のレイヤ)であり、前記演出制御手段は、前記第一の上書き制御を実行した場合に、前記m番目の第一の設定領域に前記モノラル音源データを上書きするように構成された手段であり、前記演出制御手段は、前記第一の上書き制御を実行した場合に、前記n番目の第一の設定領域を前記未設定領域に設定するように構成された手段である、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記演出制御手段は、前記モノラル音源データが設定されている前記第一の設定領域に、前記ステレオ音源データの一部を上書きする制御(以下、「第二の上書き制御(例えば、図34に示す使用中チャンネル獲得処理)」という。)を実行する場合がある手段であり、前記演出制御手段は、前記m番目の第一の設定領域に前記モノラル音源データが設定されている際に前記第二の上書き制御を実行した場合に、該m番目の第一の設定領域および前記n番目の第一の設定領域の両方の設定領域に前記ステレオ音源データを設定するように構成された手段であり、前記演出制御手段は、前記n番目の第一の設定領域に前記モノラル音源データが設定されている際に前記第二の上書き制御を実行した場合に、前記m番目の第一の設定領域および該n番目の第一の設定領域の両方の設定領域に前記ステレオ音源データを設定せず、該n番目の第一の設定領域を前記未設定領域に設定するように構成された手段であってもよい。
また、前記複数種類の音データのうちの一の種類のデータは、エラー音データであり、前記エラー音データは、エラーに関する音データであり、前記複数種類の設定領域のうちの一の種類の領域は、第二の種類の設定領域であり、前記第二の種類の設定領域は、一の設定領域(以下、「第二の設定領域(例えば、システムレイヤ)」という。)から構成された設定領域であり、前記演出制御手段は、前記第二の設定領域に前記エラー音データを設定する制御を実行可能な手段であってもよい。
また、前記第二の設定領域は、z番目(例えば、31番目)の第一の設定領域の次の設定領域であり、前記演出制御手段は、前記z番目の第一の設定領域に前記モノラル音源データが設定されている際に前記第二の上書き制御を実行した場合に、該z番目の第一の設定領域および前記第二の設定領域の両方の設定領域に前記ステレオ音源データを設定せず、該z番目の第一の設定領域を前記未設定領域に設定するように構成された手段であってもよい。
また、前記エラー音データは、前記モノラル音源データに上書きされないデータであり、前記エラー音データは、前記ステレオ音源データに上書きされないデータであってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記n番目の第一の設定領域に前記モノラル音源データが設定されている際に前記第二の上書き制御を実行した場合に、前記m番目の第一の設定領域および該n番目の第一の設定領域とは別の前記未設定領域を検索するように構成された手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記ステレオ音源データが設定されている前記第一の設定領域に、他の前記ステレオ音源データを上書きする制御を実行する場合がある手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記モノラル音源データが設定されている前記第一の設定領域に、他の前記モノラル音源データを上書きする制御を実行する場合がある手段であってもよい。
また、前記m番目の第一の設定領域は、前記n番目の第一の設定領域よりも若い番号の設定領域であってもよい。
また、前記m番目の第一の設定領域とは、n−1番目の第一の設定領域のことであってもよい。
また、前記複数種類の音データのうちの少なくとも一部は識別情報が設定されたデータであり、前記ステレオ音源データは、識別情報(以下、「第一の識別情報(例えば、レイヤ番号)」という。)が設定されたデータであり、前記モノラル音源データは、識別情報(以下、「第二の識別情報(例えば、レイヤ番号)」という。)が設定されたデータであり、前記演出制御手段は、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が同じ情報である場合に、前記第一の上書き制御を実行するように構成された手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、識別情報を検索する制御(以下、「第一の検索制御(例えば、図34に示す使用中チャンネル獲得処理)」という。)を実行可能な手段であり、前記第一の検索制御とは、「前記複数種類の音データのうち複数の前記第一の設定領域のそれぞれの設定領域に設定された音データの識別情報」と「新たに前記第一の設定領域に設定される予定の音データの識別情報(以下、「設定予定識別情報」という。)」の比較を行うことで、該設定予定識別情報と同じ識別情報が設定されている音データを検索する制御のことであり、前記演出制御手段は、前記第一の検索制御を実行することによって、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報の比較を行う場合がある手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記未設定領域を検索する制御(以下、「第二の検索制御(例えば、図35に示す未使用チャンネル獲得処理)」という。)を実行可能な手段であり、前記第二の検索制御とは、複数の前記第一の設定領域について、それぞれの設定領域における音データの設定状況を判定することで前記未設定領域を検索する制御のことであってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記第一の検索制御(例えば、図33に示すチャンネル獲得処理のステップS1209)を実行した後に前記第二の検索制御(例えば、図33に示すチャンネル獲得処理のステップS1213)を実行可能な手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記第一の検索制御の結果、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が同じ情報でなかった場合に、前記未設定領域に前記モノラル音源データを設定する制御を行うように構成された手段であってもよい。
また、前記未設定領域とは、前記複数種類の音データのうち無音を示す音データが設定された領域のことであってもよい。
また、前記未設定領域とは、前記第一の設定領域に前記複数種類の音データのうちのいずれかの音データも設定されていない領域のことであってもよい。
また、音制御手段を備え、前記音制御手段は、複数のチャンネル(例えば、フリーチャンネル01〜31)が設けられた手段であり、前記複数のチャンネルのうちの一部のチャンネルは、前記第一の種類の設定領域として割り当てられているチャンネルであってもよい。
また、音出力手段(例えば、スピーカ120)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備え、前記音出力手段は、複数種類の音を出力可能な手段であり、前記複数種類の音のうちの一の種類の音は、図柄停止音(例えば、図29、図44および図45などに示す図柄停止音)であり、前記図柄停止音とは、前記表示手段による一の装飾図柄の仮停止表示(例えば、図45(3)〜(5)に示す仮停止表示)に対応して出力される音であり、前記図柄停止音は、前記モノラル音源データに含まれる一の種類の音であり、前記音出力手段による前記図柄停止音(以下、「第一の図柄停止音(例えば、図45(3)に示す図柄停止音)」という。)の出力中に新たに前記図柄停止音(以下、「第二の図柄停止音(例えば、図45(4)に示す図柄停止音)」という。)が出力される状態となった場合に、前記第一の図柄停止音の出力を停止し、前記第二の図柄停止音が出力される、ものであってもよい。

また、本発明の実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、演出手段を備えた遊技台であって、前記演出手段は、複数の演出手段から構成された手段であり、前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)であり、前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の演出(例えば、N回転目の装飾図柄の変動表示演出)であり、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第三の演出(例えば、N+1回転目の装飾図柄の変動表示演出)であり、前記表示手段は、前記第一の演出として第一の演出表示(例えば、N回転目の装飾図柄の変動表示)を表示する手段であり、前記表示手段は、前記第三の演出として第三の演出表示(例えば、N+1回転目の装飾図柄の変動表示)を表示する手段であり、前記音出力手段は、前記第一の演出として第一の楽曲(例えば、N回転目の図柄変動用BGM)を出力する手段であり、前記音出力手段は、前記第三の演出として第三の楽曲(例えば、N+1回転目の図柄変動用BGM)を出力する手段であり、前記第一の楽曲が終了してから前記第三の楽曲が開始されるまでの期間(以下、「第一の期間」という。)において、前記音出力手段が第二の楽曲(例えば、図柄デモ用BGM)を出力する場合がある、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、音出力手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
すなわち、次の演出表示が開始されるまで間を持たせることができ、遊技者を楽しませることができる場合がある。
なお、「第一の演出表示が終了」するタイミングとは、第1副制御部400が主制御部300からサブコマンド(図柄停止コマンド)を受信したタイミング、特図の変動停止のタイミング、第1副制御部400が液晶制御部700に液晶コマンドを送信したタイミング、装飾図柄表示装置208における映像(画像)データの表示開始のタイミングなどである。また、「第二の演出表示が開始」するタイミングとは、第1副制御部400が主制御部300からサブコマンド(変動開始コマンド)を受信したタイミング、特図の変動開始のタイミング、第1副制御部400が液晶制御部700に液晶コマンドを送信したタイミング、装飾図柄表示装置208における映像(画像)データの表示開始のタイミングなどである。
あるいはまた、「第一の演出表示が終了」するタイミングとは、装飾図柄表示装置208における第一の演出表示の動画が終了するタイミング、液晶コマンドの送信(第一の演出表示)、第一の演出表示が終了したことを示す液晶制御部700からの戻りコマンドを第1副制御部400が受信したタイミング、装飾図柄表示装置208における映像(画像)データの表示終了のタイミングなどである。
また、「第三の演出表示が開始」するタイミングとは、第三の演出表示の動画が開始するタイミング、第1副制御部400が液晶制御部00に液晶コマンドを送信するタイミング、第三の演出表示が終了したことを示す液晶制御部700からの戻りコマンドを第1副制御部400が受信したタイミング、装飾図柄表示装置208における映像(画像)データの表示終了のタイミングなどである。
また、第二の楽曲は先頭から開始されてもよいが、途中から開始されるようにしてもよい。
また、前記第一の期間において、前記第一の演出表示が表示されるように構成されている、ものであってもよい。
また、前記第二の楽曲(例えば、図49(b2)に示す図柄デモ用BGM)は、無音である期間(以下、「第二の期間」という。)と楽曲を出力する期間(以下、「第三の期間」という。)から構成されており、前記第二の期間が終了した後に前記第三の期間が開始されるように構成されている、ものであってもよい。
また、前記第一の期間が、前記第二の楽曲の前記第二の期間に含まれる場合があってもよい。
また、前記第二の楽曲(例えば、図49(b2)に示す図柄デモ用BGM)は、無音期間と楽曲出力期間から構成されており、前記無音期間が終了した後に前記楽曲出力期間が開始されるように構成されている、ものであってもよい。
なお、楽曲出力期間の後に無音期間があるように構成されていてもよい。また、楽曲出力期間の間に無音期間があるように構成されていてもよい。例えば、第二の楽曲は、N秒の無音状態と楽曲とから構成された音データや、音デバイスデータの設計でN秒後に音データが出力されるようになっているものなどであってもよい。
また、前記第一の演出表示が終了してから前記第三の演出表示が開始されるまでの期間が、前記第二の楽曲の前記無音期間である場合があってもよい。
なお、図柄停止の時点で保留があれば無音期間で終わり、図柄停止の時点で保留がなければ楽曲出力期間に突入するようにしてもよい。また、図柄停止の時点で保留がある場合における今回の図柄変動表示の終了から次回の図柄変動表示の開始までの時間は、通常(特図低確普図低確)状態において、選択される場合がある図柄変動表示が行われる時間(変動時間)のうちの最も短い変動時間よりも短いように構成されていてもよい。また、電サポ状態(普図高確)状態において、選択される場合がある図柄変動表示が行われる時間(変動時間)のうちの最も短い変動時間よりも短いように構成されていてもよい。ここで、電サポ状態は、時短状態、確変状態の両方を含んでもよく、時短状態および確変状態のうちの一方の状態のみを示す状態であってもよい。
また、前記第一の演出表示とは、N回転目の装飾図柄の変動表示(以下、「第一の装飾図柄変動表示」という。)のことであり、前記第三の演出表示とは、N+1回転目の装飾図柄の変動表示(以下、「第三の装飾図柄変動表示」という。)のことであり、前記第一の楽曲とは、前記第一の装飾図柄変動表示に対応する楽曲のことであり、前記第三の楽曲とは、前記第三の装飾図柄変動表示に対応する楽曲のことであり、前記第一の期間とは、装飾図柄が停止表示されている期間(以下、「装飾図柄停止表示期間」という。)のことであってもよい。
このような構成によれば、N回転目の装飾図柄が変動停止してからN+1回転目の装飾図柄の変動表示が開始されるまでの期間において間を持たせることができる場合があり、遊技者の興趣を削がないようにすることができる場合がある。
なお、第三の楽曲とは、第一の楽曲と同じ楽曲であってもよい。また、第一の楽曲と第三の楽曲を含んで一の楽曲が構成されていてもよい。また、第一の装飾図柄変動表示において出力されている楽曲が第一の楽曲であり、第三の装飾図柄変動表示において出力されている楽曲が第三の楽曲であってもよい。
また、第一・第二・第三の楽曲は、それぞれ複数の楽曲から構成されていてもよい。例えば、第一の楽曲は、第一の背景画像用のBGMと第二の背景画像用のBGMから構成され、第一の装飾図柄変動表示において、背景表示が第一の背景画像から第二の背景画像に変化する背景変化演出が行われた場合、背景変化前(第一の背景画像の表示中)に出力されていた第一の背景画像用のBGMが背景変化演出を契機として終了し、背景変化後(第二の背景画像の表示中)に第二の背景画像用のBGMが出力される場合があってもよい。
また、第一・第二・第三の楽曲は、それぞれ、複数の音データ(例えば、BGM用の楽曲データと音声データなど)から構成されていてもよい。
また、主制御手段(例えば、主制御部300)と、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記主制御手段は、前記演出制御手段に複数種類のコマンドを送信可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御する手段であり、前記演出制御手段は、前記音出力手段を制御する手段であり、前記複数種類のコマンドのうちの一の種類のコマンドは、図柄停止コマンドであり、前記図柄停止コマンドとは、図柄が停止状態であることを示すコマンドのことであり、前記複数種類のコマンドのうちの一の種類のコマンドは、変動開始コマンドであり、前記変動開始コマンドとは、図柄の変動が開始されたことを示すコマンドのことであり、前記装飾図柄停止表示期間は、前記演出制御手段によって前記図柄停止コマンドが受信されることで開始する期間であり、前記装飾図柄停止表示期間は、前記演出制御手段によって前記変動開始コマンドが受信されることで終了する期間であってもよい。
このような構成によれば、実際の遊技状態と演出が大幅にずれてしまうことを防ぎ、第二の楽曲が出力されることで図柄が停止中であることを把握しやすくすることができる場合がある。
なお、演出制御手段は、複数の制御手段(例えば、第1副基板160、演出制御基板、液晶制御基板(液晶制御部700を構成する基板)など)から構成されていてもよいし、演出制御手段は、一の制御手段(例えば、第1副基板160)から構成されていてもよい。
また、前記第一の演出表示とは、N回転目の図柄の変動(以下、「N回転目の図柄変動」という。)において表示されるリーチ演出表示(例えば、図57(6)〜図57(9)に示すSPリーチ演出表示)のことであり、前記第一の楽曲とは、前記リーチ演出表示に対応する楽曲(例えば、吉宗SPリーチ(大当り用)の音データ)のことであり、前記第三の演出表示とは、前記N回転目の図柄変動において表示される表示のことであり、前記第三の演出表示は、前記リーチ演出表示とは異なる演出表示(例えば、図58(11)〜図58(13)に示す昇格抽選演出表示)であり、前記第二の楽曲(例えば、揺れ変動BGM)は、前記第一の楽曲とは異なる楽曲であり、前記第一の期間とは、装飾図柄が揺れ変動で表示されている期間(以下、「揺れ変動表示期間」という。)のことであってもよい。
このような構成によれば、装飾図柄が揺れ変動表示であることを把握することができ、次の演出が開始されるまで遊技者の期待感を継続させることができる場合がある。
なお、上述のリーチ演出表示とは、大当りリーチ演出表示のことであってもよいし、ハズレリーチ演出表示であってもよい。ハズレリーチ演出表示での場合、揺れ変動表示期間において第二の楽曲が出力されないように構成されていてもよいが、第二の楽曲が出力されるようになっていてもよい。また、大当りリーチ演出表示後の揺れ変動表示期間とハズレリーチ後の揺れ変動表示期間に出力される楽曲が異なってもよい。
また、上記の条件とは別の条件の例として、通常状態(特図低確普図低確)、確変状態(特図高確普図高確)、時短状態(特図低確普図高確)でも異なるようになっていてもよい。背景モードや使用している変動パターンテーブル、一斉演出やRTC演出によっても異なるように構成されていてもよい。
また、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)を備え、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御する手段であり、前記演出制御手段は、前記音出力手段を制御する手段であり、前記揺れ変動表示期間は、前記演出制御手段によって前記リーチ演出表示を表示させる制御が終了されることで開始される期間であり、前記揺れ変動表示期間は、前記演出制御手段によって前記第三の演出表示を表示させる制御が開始されることで開始される期間であってもよい。
このような構成によれば、実際の演出の状態と音の出力の大幅なずれが発生するのを防ぎ、第二の楽曲が出力されることで揺れ変動表示期間であることを把握しやすくすることができる場合がある。
なお、演出制御手段は、複数の制御手段(例えば、第1副基板160、演出制御基板、液晶制御基板(液晶制御部700を構成する基板)など)から構成されていてもよいし、演出制御手段は、一の制御手段(例えば、第1副基板160)から構成されていてもよい。
また、前記揺れ変動表示期間において、前記表示手段に前記リーチ演出表示が表示されないように構成されており、前記揺れ変動表示期間において、前記表示手段に前記第三の演出表示が表示されないように構成されている、ものであってもよい。
なお、揺れ変動表示期間において、装飾図柄の表示による演出以外の、当否判定結果に関わる演出(例えば、リーチ演出や当否判定の結果を予告する予告演出、先読み演出)を行わないようにしてもよい。
また、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第四の演出(例えば、図柄デモ演出)であり、前記表示手段は、前記第四の演出として第四の演出表示(例えば、図53(1)〜図53(3)に示す図柄デモ演出表示)を表示する場合がある手段であり、前記音出力手段は、前記第四の演出として第四の楽曲(例えば、図柄デモ演出中の図柄デモBGM、大当り中のBGM、図柄変動中のBGM、デモ用BGM、島一斉演出用BGM、リーチ用BGM、店舗側の設定変更時に出力されるBGM、ユーザーによる設定変更時に出力されるBGMなど)を出力する場合がある手段であり、前記第二の楽曲は、前記第四の楽曲と少なくとも一部が同じ楽曲であってもよい。
なお、第四の楽曲とは、第二の楽曲のことであってもよい。また、第四の楽曲に第二の楽曲の一部が含まれていてもよい。
また、前記音出力手段は、遊技者による該音出力手段の音量を設定する操作(以下、「音量設定操作」という。)に応じた第一の値の音量で前記第一の楽曲を出力する場合がある手段であり、前記音出力手段は、前記第一の値の音量で前記第二の楽曲を出力する場合がある手段であり、前記音出力手段は、前記第一の値の音量で前記第三の楽曲を出力する場合がある手段であってもよい。
なお、電源投入から遊技者が音量設定操作をしていない場合は、上述の第一の値の音量は「初期値」となる。
また、前記第二の楽曲が出力されている期間において前記音量設定操作が行われた場合、前記音出力手段は、該音量設定操作に応じた第二の値の音量で該第二の楽曲を出力する、ものであってもよい。
前記表示手段は、音量表示を表示可能な手段であり、前記音量設定操作に応じて、前記音量表示の表示態様が変化するように構成されている、ものであってもよい。
また、前記音出力手段は、エラーが発生した場合に、エラー音を出力する場合がある手段であり、前記第二の楽曲の出力中にエラーが発生した場合には、前記音出力手段は前記第二の楽曲を出力しない場合がある手段であり、前記第二の楽曲の出力中にエラーが発生した場合には、前記音出力手段は前記エラー音を出力する場合がある手段であってもよい。
なお、音出力手段は、出力している第二の楽曲の音量を0にしたり低くしたりすることが可能な構成であってもよい。なお、エラーによって、エラー音を出力するエラー(主制御部や払出制御部により監視されているエラー(下皿満タンエラーを含んでもよい))と、エラー音を出力しないエラー(下皿満タンエラー(液晶のみで表示)、サブ制御による監視によるエラー(例えば、前面枠扉側に衝撃センサを設け、遊技者により前面枠扉が激しく叩かれる等により発生する衝撃を検知すると、液晶にて警告表示が行われる衝撃警告など))があってもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよい。また、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
また、第1副制御部400と液晶制御部700とは、それぞれ別基板として構成さているものであってもよいし、第1副制御部400を構成する基板(第1副基板160)にVRAM436や、VDP434等が搭載され、一つの第1副制御部400のCPU404によって演出制御も液晶制御も実行されるような構成であってもよい。
なお、これまでに説明した実施の形態および各種実施例(変形例)は、それぞれの構成の全部または構成の一部を相互に組み合わせ、あるいは入れ替えて実施可能である。
また、本発明に係る遊技台は、ぱちんこ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。すなわち、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に適用することができる。
100 ぱちんこ機
102 外枠
104 内枠
120 スピーカ
156 主制御基板
160 第1副制御基板
170 払出制御基板
182 電源基板
208 装飾図柄表示装置
212 第1特図表示装置
214 第2特図表示装置
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
300 主制御部
304 CPU
306 ROM
308 RAM
600 払出制御部
708 RAM

Claims (10)

  1. 演出制御手段と、
    音出力手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記演出制御手段は、複数種類の音データを設定可能な手段であり、
    前記演出制御手段は、複数の設定領域のうちの空いている設定領域(以下、「未設定領域」という。)にステレオ音源データを設定する制御を実行可能な制御手段であり、
    前記演出制御手段は、前記ステレオ音源データが設定されている設定領域に、モノラル音源データを上書きする制御(以下、「上書き制御」という。)を実行する場合がある手段であり、
    前記ステレオ音源データは、二つの設定領域に設定されるデータであり、
    前記ステレオ音源データは、演出に関する音源データであり、
    前記モノラル音源データは、一つの設定領域に設定されるデータであり、
    前記モノラル音源データは、演出に関する音源データであり、
    前記二つの設定領域のうちの一つは、m番目の設定領域であり、
    前記二つの設定領域のうちの一つは、n番目の設定領域であり、
    前記演出制御手段は、前記上書き制御を実行した場合に、前記m番目の設定領域に前記モノラル音源データを上書きするように構成された手段であり、
    前記演出制御手段は、前記上書き制御を実行した場合に、前記n番目の設定領域を前記未設定領域に設定するように構成された手段であり、
    前記複数種類の音データのうちの少なくとも一部は識別情報が設定されたデータであり、
    前記ステレオ音源データは、識別情報(以下、「第一の識別情報」という。)が設定されたデータであり、
    前記モノラル音源データは、識別情報(以下、「第二の識別情報」という。)が設定されたデータであり、
    前記演出制御手段は、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が同じ情報である場合に、前記上書き制御を実行するように構成された手段であり、
    前記演出制御手段は、前記未設定領域を検索する制御(以下、「第一の検索制御」という。)を実行可能な手段であり、
    前記演出制御手段は、前記識別情報を検索する制御(以下、「第二の検索制御」という。)を実行可能な手段であり、
    前記音出力手段が、設定領域に設定された第一の音源データに対応する第一の音を出力する場合があるように構成されており、
    前記音出力手段が、設定領域に設定された第二の音源データに対応する第二の音を出力する場合があるように構成されており、
    前記第二の音の出力中に前記第一の音の出力が要求された場合であっても、前記音出力手段によって前記第一の音が出力されないように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記演出制御手段は、前記ステレオ音源データが設定されている設定領域に、他の前記ステレオ音源データを上書きする制御を実行する場合がある手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
    前記演出制御手段は、前記モノラル音源データが設定されている設定領域に、他の前記モノラル音源データを上書きする制御を実行する場合がある手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記m番目の設定領域は、前記n番目の設定領域よりも若い番号の設定領域である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記m番目の設定領域とは、n−1番目の設定領域のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記演出制御手段は、前記第二の検索制御を実行した後に前記第一の検索制御を実行可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記演出制御手段は、前記第二の検索制御の結果、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が同じ情報でなかった場合に、前記未設定領域に前記モノラル音源データを設定する制御を行うように構成された手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記未設定領域とは、前記複数種類の音データのうち無音を示す音データが設定された領域のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記未設定領域とは、設定領域に前記複数種類の音データのうちのいずれかの音データも設定されていない領域のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    音制御手段を備え、
    前記音制御手段は、複数のチャンネルが設けられた手段であり、
    前記複数のチャンネルのうちの一部のチャンネルは、前記複数の設定領域として割り当てられているチャンネルである、
    ことを特徴とする遊技台。
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