JP2015177983A - 遊技台 - Google Patents

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Keita Takeuchi
敬太 竹内
剛 宮原
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剛 宮原
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Abstract

【課題】弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関し、演出手段に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】スピーカ120は、演出Aの大盤振舞演出の曲や演出Bの轟GOGO演出の曲を実行可能である。スピーカ120は、電源投入後、大当り遊技の1ラウンド目が開始荒れたときの時間や、チャンスボタン136による操作が行われたときの時間に応じて、演出Aの大盤振舞演出の曲あるいは演出Bの轟GOGO演出の曲を途中から開始する場合がある。【選択図】図28

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や封入式遊技機や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が入賞可能な入賞口、始動口、可変入賞口などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が入賞すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている(例えば、特許文献1等参照)。
また、こういった遊技台には、従来から、演出の多様化が市場で求められている。
特開2008−200302号公報
従来の遊技台は、演出手段に改良の余地がある。
本発明は上記事情に鑑み、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台は、
演出手段を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の島一斉演出であり、
前記第一の島一斉演出は、電源投入からの時間に応じて途中から開始する場合がある島一斉演出である、
ことを特徴とする。
本発明の遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を実現することができる。
パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 (a)は第1出力設定スイッチ190の拡大図であり、(b)はロータリースイッチ191を示す図であり、(c)はスライドスイッチ192を示す図であり、(d)は第2出力設定スイッチ194の拡大図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 (a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものであり、(b)は装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものであり、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 第1副制御部400の音制御回路431とランプ駆動回路420の周辺回路を示すブロック図である。 (a)は上述の第1副制御部400を構成する回路のうち、音制御に用いられる各種回路(音制御関連回路)を抜き出して示したブロック図であり、(b)は音制御関連回路のリセット信号線の接続の一例を示したブロック図である。 リセット信号線の接続の変形例を示したブロック図である。 (a)は音制御回路431を概略的に示すブロック図であり、(b)は音制御回路431の再生音出力設定における各種処理を概略的に示すブロック図である。 (a)は音制御回路431が備えるコントールRAMのメモリマップの一例を示した図であり、(b)はチャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルとの対応関係を示した図であり、(c)はチャネルと音の用途の対応関係を示した図であり、(d)はサウンドリストの一例である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートであり、(b)はコマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートであり、(c)は1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートであり、(d)は10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートであり、(e)はDMA割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)はサウンド制御ループ処理の流れを示したフローチャートであり、(b)はサウンドドライバ処理の流れを示したフローチャートであり、(c)はボリュームスイッチ処理の流れを示したフローチャートであり、(d)はボリューム値変更処理の流れを示したフローチャートである。 本実施形態における音演出の一例を示すタイミングチャートである。 本実施形態における音演出の他の例を示すタイミングチャートである。 第一の演出から第三の演出までによる音演出の一例を示すタイミングチャートである。 第四の演出と第五の演出による音演出の一例を示すタイミングチャートである。 RTCの時間情報に基づいて開始される第四の演出の他の例を示す図である。 本実施形態における演出モードを説明するための図である。 電源を投入してから演出モードを選択し、装飾図柄表示装置208で開始される演出モードのアニメーションを示す図である。 図22の続きを表す図である。 図23の続きを表す図である。 図24の続きを表す図である。 図25(k)以降の選択演出の変形例を示す図である。 大当り遊技中の演出の一例を示す図である。 大当り遊技中の演出の他の一例を示す図である。 RTCの時間情報に基づく演出の一例を示す図である。 本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン(演出ボタン)136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
RWMクリアスイッチ180は、操作を行いながらパチンコ機100の電源投入を行うことで、RWMクリア(RAMの初期化)を行うことができるスイッチである。なお、RAMクリアスイッチ180は、操作を行いながらパチンコ機100の電源投入を行った場合に、所定の報知(例えば、「RAMクリアする場合はもう一度押してください」という文字表示や音、または、文字表示と音の両方)を行い、再度、操作を行った場合に、RAMクリアを行うように構成してもよい。
また、第1副基板ケース162の左上には、第1出力設定スイッチ190を配設している。詳細は後述するが、この第1出力設定スイッチ190は、パチンコ機100のスピーカ120から出力する音(例えば、BGM、効果音、エラー音等)の音量(ボリューム)や、各種ランプの輝度(光量)を調整するためのスイッチである。第1出力設定スイッチ190は、パチンコ機100の背面に配設されているため、前面枠扉106の施解錠を行うことができる者(例えば、遊技店の店員等)は前面枠扉160を開放することで操作を行うことができるが、前面枠扉106の施解錠を行うことができない者(例えば、遊技者)は操作を行うことができないように構成されている。
また、図示は省略するが、主基板ケース158、第1副基板ケース162、および、第2副基板ケース164は、これらの基板を保護するための透明なケースに覆われている。したがって、第1出力設定スイッチ190の操作を行うためには、ケースを一時的に外す必要があるが、操作の必要が無い場合には、ケースを通して第1出力設定スイッチ190の設定値を容易に視認することができる。なお、第1出力設定スイッチ190の操作性を重視する場合には、ケースを設けなくてもよい。
また、RWMクリアスイッチ180については、ケースで覆ってもよいし、覆わなくてもよい。また、RWMクリアスイッチ180をケースで覆う一方で、第1出力設定スイッチ190をケースで覆わなくてもよい。また、RWMクリアスイッチ180と第1出力設定スイッチ190の両方をケースで覆わなくてもよいし、両方をケースで覆ってもよい。
また、本例では、RWMクリアスイッチ180を背面左下に配置する一方で、第1出力設定スイッチ190を背面左上に配置しているが、RWMクリアスイッチ180を第1出力設定スイッチ190よりも操作し難い位置(例えば、前面枠扉106を開放したときにできる隙間から遠い位置)に配置してもよいし、その逆でもよい。
<第1出力設定スイッチ>
図3(a)は、第1出力設定スイッチ190の拡大図である。本例の第1出力設定スイッチ190は、16個の接点を有し、回転可能に構成された円形状の回転部190aと、この回転部190aを基端として外側に突出形成された指示部190bと、を有する。また、第1出力設定スイッチ190の周囲には、回転部190aの16個の接点の各々に対応して、16個の数字(本例では、0〜Fの16進数)が施されている。
この第1出力設定スイッチ190は、指示部190bが指し示している数値の情報を検出信号として外部に出力可能に構成されており、例えば、同図(a)に示すように、指示部190bが「B」を指し示している場合には、16進数の「B」の数値情報を2進数4ビットの検出信号(0b1011)として出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を検出することが可能な構成となっている。
第1出力設定スイッチ190は、音量調整用であれば音量初期値F〜A、9〜0の16種類の初期値を設定可能な操作手段である。例えば、音量初期値Fは100db、音量初期値Eは99db、音量初期値Dは98db、音量初期値Cは97db、音量初期値Bは96db、音量初期値Aは95db、音量初期値9は91db、音量初期値8は89db、音量初期値7は86db、音量初期値6は75db、音量初期値5は73db、音量初期値4は60db、音量初期値3は0db、音量初期値2も0db、音量初期値1は70db、音量初期値0は64dbである。音量初期値2と音量初期値1は、開発用および販促用の初期値である。また、第1出力設定スイッチ190は、LEDの輝度調整用であれば輝度初期値F〜A、9〜0の16種類の初期値を設定可能な操作手段である。輝度初期値もFから順々に設定値が下がっていき、3と4が省電力モード用の初期値であり、2と1が開発用および販促用の初期値である。
なお、第1出力設定スイッチ190の変形例としては、例えば、図3(b)に示すようなロータリースイッチ191を適用してもよいし、同図(c)に示すようなスライドスイッチ192を適用してもよい。
同図(b)に示すロータリースイッチ191は、16個の接点を有し、回転可能に構成されたリング形状の回転部191aと、この回転部191aに形成された切欠き窓191bと、を有する。また、ロータリースイッチ191の回転部191aの底部には、回転部191aの16個の接点の各々に対応して、16個の数字(本例では、0〜Fの16進数)が施されている。
このロータリースイッチ191は、切欠き窓191bから見える数値の情報を検出信号として外部に出力可能に構成されており、例えば、同図(b)に示すように、切欠き部191bから見える数値が「F」である場合には、16進数のFの数値情報を2進数4ビットの検出信号(0b1111)として出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、ロータリースイッチ191の切欠き部191bから見える数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を検出することが可能な構成となっている。
同図(c)に示すスライドスイッチ192は、長方形形状の案内溝192aと、16個の接点を有し、案内溝192aに沿ってスライド可能なスライド部192bと、を有する。また、スライドスイッチ192の上方には、スライド部192bの16個の接点の各々に対応して、16個の数字(本例では、0〜Fの16進数)が施されている。
このスライドスイッチ192は、スライド部192bが位置する数値の情報を検出信号として外部に出力可能に構成されており、例えば、同図(c)に示すように、スライド部192bが数値「0」の場所に位置している場合には、16進数の0の数値情報を2進数4ビットの検出信号(0b0000)として出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、スライドスイッチ192のスライド部192bが位置する数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を検出することが可能な構成となっている。
図3(a)〜同図(c)に示すスイッチは、機械式(メカ式)のスイッチであるため、通電されていない状態であっても作動できる上に、停電等によって電源が遮断された場合でも、音量の調整値を保持することが可能である。したがって、一度、設定を行えば、電源を落とした場合でも調整値を保持することができ、例えば、遊技店の意図した音量や輝度に調整することが容易である。また、音量や輝度の調整値を確認することができる数字(表示手段)を備えているため、調整値の確認が容易であり、利便性が高い。
<第2出力設定スイッチ>
図3(d)は、第2出力設定スイッチ194の拡大図である。図3(d)に示す第2出力設定スイッチ194は、例えば、チャンスボタン136の代わりに設けられる、あるいはチャンスボタン136の近傍に設けられるものであり、チャンスボタン136としても機能する決定ボタン194aと、決定ボタン194aの左側に配設された左ボタン194bと、決定ボタン194aの右側に配設された右ボタン194cと、を有する。
この第2出力設定スイッチ194は、決定ボタン194a、左ボタン194b、または、右ボタン194cのいずれかが操作された場合に、各々のボタンに対応する検出信号を出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、決定ボタン194a、左ボタン194b、または、右ボタン194cのいずれが操作されたかを検出することが可能な構成となっている。
なお、第2出力設定スイッチ194の変形例としては、例えば、図3(e)に示すように、チャンスボタン136とは別に、上下左右のボタンと決定ボタンを有する十字キー195を備えるものであってもよい。また、2種類の操作手段を備え、いずれか一方の操作手段が演出ボタンを兼ねるものでもよいし、いずれか一方の操作手段のみが演出ボタンを兼ねるものであってもよい。
図3(d)や同図(e)に示すスイッチは、機械式(メカ式)のスイッチではないため、通電されていない状態では作動することができず、自身では音量や輝度の調整値を保持することができないため、音量や輝度の調整値を記憶するための記憶手段を別に備える必要がある。また、本例では、音量や輝度の調整値をバックアップしないように構成しているが、バックアップするように構成してもよい。
<遊技盤>
図4は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ場合がある。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234(可変入賞領域)の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の状態(ここでは閉状態)から第2の状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。
本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも電サポ状態に移行する。
電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では100/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では12秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材232aが、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234,235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てを行ってもよいが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。この電サポ状態を、大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで維持するようにしてもよいし、大当り遊技終了後、特図変動遊技が所定回数行われる間に限って維持するようにし、所定回数を越えると非電サポ状態(普図低確率状態)に移行するようにしてもよい。なお、電サポ無しの大当りに当選した場合には、大当たり遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が、ハズレ制御状態に比べて相対的に高い状態になる。本実施形態のパチンコ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、パチンコ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。すなわち、当否判定の結果のうちの特定の当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示した後で、遊技者に有利な遊技状態(当り制御状態)を開始する。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、制御状態移行手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口234の扉部材が開閉動作を行うものの、可変入賞口234,235への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
特図1表示装置212および特図2表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜特図J)を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様(装飾図柄の組合せ)を停止表示する一連の表示を装飾図柄の変動表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図5(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示する一連の表示を普図の変動表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図6を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。本実施形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段(例えば、副制御手段)ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。本実施形態では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
主制御部300、より厳密には主制御部300の基本回路302は、遊技制御を行う遊技制御手段であって、後述する当否判定手段、特図1表示装置212や特図2表示装置214といった図柄変動表示手段、を有し、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220の駆動(点灯および消灯動作)を制御する。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、普図始動口228に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動口228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動口228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、可変入賞口234,235など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音制御回路431と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138、枠ランプ、演出用ランプ)の制御を行うためのランプ駆動回路420と、各種ランプ440(例えば、設定操作部ランプ、賞球残数表示部の各セグメント、情報報知用ランプ群の各ランプ、払出表示ランプ、エラー表示ランプ)と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、第2出力設定スイッチ194の押下操作を検出するスイッチセンサ426と、遮蔽装置センサ430やスイッチセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、第1出力設定スイッチ190と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、第1出力設定スイッチセンサ190をスイッチセンサ426、センサ回路428を介して基本回路402に接続してもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出する。また、払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図6では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、本実施形態では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<音制御回路、ランプ駆動回路の周辺回路>
図7は、第1副制御部400の音制御回路431とランプ駆動回路420の周辺回路を示すブロック図である。
第1副制御部400は、基本回路402、音制御回路431、サウンドROM431a、増幅回路442、点灯制御部450、およびランプ駆動回路420と、を備えている。なお、音制御回路431に、サウンドROM431aや増幅回路442を内蔵してもよいし、一時的に情報を記憶するための記憶手段(例えば、SDRAM)を外付けしてもよい。
音制御回路431は、集積回路(IC)であり、以下、サウンドICと称する場合がある。この音制御回路431は、基本回路402のCPU404に接続されるCPUI/Fと、CPU404からのコマンドを一時記憶する制御レジスタと、後述する効果音やBGMなどの音情報や音量情報が記憶されるサウンドROM431aと、制御レジスタ内のコマンドに従って音声の再生制御を行う再生制御部と、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するためのD/A変換部と、を備える。増幅回路442は、音制御回路431から入力するアナログ音声信号を増幅する音量増幅部と、この音量増幅部から入力するアナログ音声信号をスピーカ120に出力するための出力部と、を備える。
点灯制御部450は、基本回路402からのコマンドに基づき、ランプ440(例えば、設定操作部ランプ、賞球残数表示部の各セグメント、情報報知用ランプ群の各ランプ、払出表示ランプ、エラー表示ランプ)をランプ駆動回路420を介さずに点灯制御するとともに、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138、枠ランプ、演出用ランプ)をランプ駆動回路420を介して制御する。
ランプ駆動回路420は、点灯制御部450に接続されるCPUI/F420aと、点灯制御部450からのコマンドを一時記憶する制御レジスタ420bと、制御レジスタ420b内のコマンドに従ってランプ418の輝度制御(例えば、デューティ比(電流を流す時間の比率)の制御)を行う輝度制御部420cと、を備える。ランプ駆動回路420は、複数のランプ418が備えられた基板毎に設けられる。
本例では、ランプ418がランプ駆動回路420の制御により輝度変更可能であるのに対して、ランプ440はランプ駆動回路を介さずに制御されるため、輝度変更不能(点灯・消灯のみ制御可能)である。
図8(a)は、上述の第1副制御部400を構成する回路のうち、音制御に用いられる各種回路(音制御関連回路)を抜き出して示したブロック図である。
第1副制御部400のCPU404の入力端子P1〜P4は、第1出力設定スイッチ190の出力端子b0〜b3に接続されている。第1出力設定スイッチ190の出力端子b0は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(本例では、0〜Fの16進数)のビット0(最下位ビット)の情報を出力するための端子であり、出力端子b1は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット1の情報を出力するための端子である。また、出力端子b2は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット2の情報を出力するための端子であり、出力端子b3は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット3(最上位ビット)の情報を出力するための端子である。
すなわち、CPU404は、入力端子P1〜P4を介して、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を2進数4ビットの検出信号として検出することが可能な構成となっている。
また、第1副制御部400のシリアル端子TxD、RxD、SCK、割込み入力端子IRQ、および入出力端子P5、P6は、音制御回路431の対応する端子に接続されている。また、音制御回路431には、1個のスピーカ120が接続された1chアンプ433a(増幅回路442)と、2個のスピーカ120が接続された2chアンプ433b(増幅回路442)と、が接続されている。音制御回路431は、1chアンプ433aおよび2chアンプ433bを介してスピーカ120に音声信号を出力する。
なお、本例では、1chアンプ433aと2chアンプ433bを別体(別基板)としたが、一つの基板で構成してもよいし、これらの一部または全てを音制御回路431に内蔵してもよい。また、図示はしないが、ROM406やRAM408に加えて(または代えて)、音制御回路431専用のROMやRAMを、音制御回路431に内蔵または外付けしてもよい。
<音制御関連回路のリセット信号>
図8(b)は、音制御関連回路のリセット信号線の接続の一例を示したブロック図である。本例では、CPU404のリセット入力端子RESETは、リセット回路403のリセット出力端子に接続されている。したがって、CPU404は、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
また、CPU404の出力端子P7は、音制御回路431のリセット入力端子RESET、1chアンプ433aのリセット入力端子RESET、および、2chアンプ433bのリセット入力端子RESET、にそれぞれ接続されている。したがって、音制御回路431、1chアンプ433a、2chアンプ433bは、CPU404から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
図9は、リセット信号線の接続の変形例を示したブロック図である。この変形例では、リセット回路403のリセット出力端子RESETを、CPU404に加えて、音制御回路431、2chアンプ433b、およびROM406の各リセット入力端子RESETに接続するとともに、1chアンプ433aのリセット入力端子RESETには、2chアンプ433bの出力端子を接続している。
したがって、音制御回路431、および2chアンプ433bは、CPU404から出力されるリセット信号の電圧レベル、または、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。また、ROM406は、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となり、1chアンプ433aは、2chアンプ433bから出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
<音制御回路>
次に、図10を用いて、音制御回路431について詳細に説明する。なお、同図(a)は、音制御回路431を概略的に示すブロック図であり、同図(b)は、音制御回路431の再生音出力設定における各種処理を概略的に示すブロック図である。
本例では、音制御回路431は、いわゆるDSP(Digital Signal Processor)として、後述する各種モジュールを有して1パッケージで構成されている。同図(a)に示すように、音制御回路431は、再生音出力設定の制御を司る制御部1が、I/F2およびSPI (Serial Peripheral Interface)を介して外部のホストCPUであるCPU404と接続されている。
また、制御部1はエンコードデータ入力部3と接続され、該エンコードデータ入力部3は、EMIF(External Memory Interface)を介して外部のサウンドROM431aと接続されている。また、エンコードデータ入力部3は、デコード処理、ミキシング処理、立体音響処理、シーケンサ処理、フィルタ処理等の各種処理を行う各種処理部4と接続されている。各種処理部4は、PCM出力部5と接続され、PCM出力部5はインターフェースとしてのMcASPを介して外部のスピーカ120と接続されている。そして、制御部1は、上述したI/F2、エンコードデータ入力部3、各種処理部4、PCM出力部5とバスを介して接続され、それぞれにおける処理の制御を行うようになっている。
ここで、音制御回路431において制御部1が行う再生音出力設定について、より詳細に説明する。まず、制御部1がCPU404の制御に基づき、サウンドROM431aから取得した音源データを、EMIFを介してエンコードデータ入力部3に入力した後、各種処理部4に取り込む。各種処理部4は、入力される音源データに対し、上述した各種処理を施す。
かかる各種処理を具体的に説明すると、同図(b)に示すように、まず、EMIFを介して取り込まれた音源データに対し、チャネル・モジュール41においてチャネル処理を施す。本例の場合、制御部1は、1〜32の計32チャネルを有し、サウンドROM431aから呼び出された複数のデータのそれぞれにチャネルを割り当てることで、複数の音源データを同時に管理することが可能となっている。
ここで、チャネル処理は、まず入力される音源データ(フレーズデータ)に対しデコード(再生)処理を行う。フレーズデータは、Muzip形式に圧縮されたファイルであり、ステレオ音源と、モノラル音源と、バイノーラル音源(3Dサウンド処理が適用されているステレオ音源)などのタイプの音源データを有している。
そして、次にデコードしたフレーズデータに対し、フレーズまたはスロットのボリューム調整を実行する。ここで、スロットとは、フレーズ番号と、モノラル1chの移動情報を記述したデータである移動情報コード番号と、再生範囲指定情報などを含むデータであり、フレーズ番号と移動情報コード番号とが指定されているスロットとしての3D音源の再生および再生範囲指定を行うために使用される。この3D音源は、音制御回路431内で3Dサウンド処理されることにより、バイノーラル音源となる。
次いで、ボリューム調整したフレーズデータに対し、フレーズまたはスロットのパン調整を実行する。このとき、パン調整は、モノラル音源を再生する場合にのみ適用され、ステレオ音源および3D音源には適用されない。そして、パン調整後のフレーズデータに対し、再生、停止、一時停止、一時停止解除などのフェード処理を追加し、次いで、1〜65,535回のループ、または無限ループを指定可能なループ処理を行い、さらに、再生中のフレーズの再生が完了したら、別のフレーズを自動的に再生することで、複数のフレーズを隙間なく連続で再生可能なフレーズ・チェーン再生を行った後、ステレオ音源/モノラル音源として出力する。なお、フレーズ・チェーン再生を実行する場合、所望のフレーズ番号とループ回数とを予め設定することができるようになっている。
このとき、制御部1は、チャネル処理に並行して、コンプレッサ動作(コンプレッサ機能が作動しているか否か)を監視しており、以下に説明するコンプレッサ動作監視処理を行う。すなわち、制御部1は、かかるコンプレッサ動作監視処理において、まず、入力されるフレーズデータ(音源データ)の入力レベルが所定の閾値(スレッショルドレベル)を超えているか否か判断する。このとき、入力されるフレーズデータの入力レベルが所定の閾値を超えていない否定結果を得た場合、このルーチンを繰り返し、該閾値を超える入力レベルのフレーズデータが入力されるまで待機している。
一方、制御部1は、入力されるフレーズデータの入力レベルが所定の閾値を超える肯定結果を得た場合、次のステップに移行して、当該閾値を超えた(すなわち、コンプレッサ機能としての圧縮処理を実行(作動)させた)デコード(再生)中のフレーズデータにおけるフレーズ番号をサウンドRAMに用意されたフレーズデータに関するアドレスポートに書き込み(エンキュー)、コンプレッサ機能を作動させたフレーズデータに関する再生音情報(ステータス情報)をDRCステータス情報のキュー(以下、これをDRCステータスキューと称する)として作成する。
次いで、制御部1は、閾値を超えたフレーズデータに関する各種情報をサウンドRAMに用意されたフレーズデータに関するデータポートに書き込み(エンキュー)、DRCステータスキューとして完成させる。そして、制御部1は作成したDRCステータスキューを、コンプレッサ機能を作動させたフレーズデータ(音源データ)に関する再生音情報として、第1副制御部400のCPU404へと出力する。
制御部1は、チャネル・モジュール41でのデコード処理後のフレーズデータをミキサー・モジュール43に入力し、該ミキサー・モジュール43によって、入力したフレーズデータ(音源データ)に対しマスター・ボリュームを乗算するマスター・ボリューム調整を行った後、ステレオ音源およびパン調整後のモノラル音源をミキシングする一方、3D音源に対し3Dゲインを乗算してモノラル・バッファに格納する3D音源のゲイン調整を行うミキシング処理を施す。
一方、制御部1は、かかるミキサー・モジュール43でのミキシング処理後のフレーズデータを、モノラル・ミックス処理するためのエフェクト・モジュール44に入力し、ミキサー・モジュール43によるミキシング処理後のステレオ音源(ステレオ信号)をモノラル・ミックスする。このとき、モノラル・ミックス処理は、(Lchデータ+Rchデータ)÷2で実行される。
そして、制御部1は、モノラル・ミックス処理後のフレーズデータをLPF45に入力すると共に、ミキシング処理後のフレーズデータをHPF46に入力する。ここで、LPF45は、所定の周波数成分(遮断周波数)より高い周波数の帯域を遮断する(減衰させる)ローパスフィルタ(Low−Pass Filter:LPF)であり、LPFコントロール情報のテーブルに従ってフィルタ処理を実行する。また、HPF46は、所定の周波数成分(遮断周波数)より低い周波数の帯域を遮断する(減衰させる)ハイパスフィルタ(High−Pass Filter:HPF)であり、HPFコントロール情報のテーブルに従ってフィルタ処理を実行する。
LPF45およびHPF46は、帯域分割フィルタとして機能するようになっている。これにより、モノラル・ミックス処理後のフレーズデータ、および、ミキシング処理後のフレーズデータを、所望の周波数帯に分割したフレーズデータを生成することができるようになっている。
この後、制御部1は、LPF45およびHPF46による帯域分割したフィルタ処理後のフレーズデータを、それぞれ対応するボリューム調整部47a、47bに入力し、出力チャネル・ボリュームを乗算する。そして、制御部1は、かかるボリューム調整後のフレーズデータを、それぞれ対応するDRCモジュール48a、48bに入力する。
制御部1は、DRCモジュール48a、48bによって、ボリューム調整後のフレーズデータのうち、入力レベルが所定の閾値(スレッショルドレベル)を超えるフレーズデータに対し、コンプレッサ機能としての圧縮処理を施した後、フレーズデータを、McASPを介して対応するスピーカ120に出力させる。
ここで、コンプレッサ機能(圧縮処理)とは、フレーズデータ(音源データ)の入力レベル(入力音量)が予め設定した一定の閾値(スレッショルドレベル)を超えた場合、該フレーズデータに基づく再生音の出力音量の変化を設定した比率(レシオ、レイシオ、圧縮比)で抑え、所定の設定した時間で解放(リリース)するプロセスによって、当該再生音における出力音量の最大と最小の差(ダイナミックレンジ)を圧縮する処理である。
制御部1は、サウンドROM431aからEMIFを介して取り込まれたシーケンスコードをシーケンサ・モジュール42に入力する。本例の場合、制御部1は、8系統のシーケンサ・モジュール42を有し、サウンドROM431aからEMIFを介して入力された複数のシーケンスコードを、それぞれのシーケンサ・モジュール42に割り当てるようになっている。
このシーケンスコードとは、シーケンサが再生を行うためのパラメータを含んだ情報であり、かかるシーケンサ・モジュール42は、当該シーケンスコードを基に、他のモジュール(例えば、チャネル・モジュール41、ミキサー・モジュール43、ボリューム調整部47a、47b等)における再生・停止・一時停止・一時停止解除・フェードアウト・音量調整などを実行するモジュールである。
ここで、再生とはシーケンスコードを再生することであり、停止とはシーケンスコードを停止することである。該停止により、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41を停止させるようになっている。また、一時停止とはシーケンスコードを一時停止することであり、該一時停止により、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41に対して、以下の処理を実行するようになっている。すなわち、シーケンサ・モジュール42は、当該一時停止によって、まず、フェードアウト停止中のチャネル・モジュール41を停止させる。次に、再生中、フェードイン中、フェードアウト一時停止中、フェードボリューム調整中のチャネル・モジュール41を一時停止させる。
また、一時停止解除とは一時停止されたシーケンスコードの再生を再開することであり、該一時停止を解除することにより、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41に対して、以下の処理を実行するようになっている。すなわち、シーケンサ・モジュール42は、当該一時停止解除によって、まず、シーケンサ・モジュール42を一時停止したときに再生中、フェードイン中、またはフェードボリューム調整中であったチャネル・モジュール41の一時停止を解除する(このとき、一時停止解除時にはフェードは追加されない)。次に、シーケンサ・モジュール42を一時停止したときに一時停止中、またはフェードアウト一時停止中であったチャネル・モジュール41は、そのまま解除することなく、一時停止のままにする。
また、フェードアウトとは、シーケンサ・モジュール42が使用中のチャネル・モジュール41のフェードアウトを停止させ、シーケンスコードを停止することである。さらに、音量調整とは、シーケンサ・モジュール42が再生中のチャネル・モジュール41における音量(ボリューム)を調整することである。
このように、音制御回路431は、制御部1によって各種モジュールを制御することにより、上述のような各種処理部3における各種処理を行った後のフレーズデータ(音源データ)をPCM出力部5に入力する。そして、該PCM出力部5にてパルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)処理を行った後のフレーズデータをMcASPを介して外部のスピーカ120に出力するようになっている。
<コントロールRAM>
図11(a)は、音制御回路431が備えるコントールRAMのメモリマップの一例を示したものである。なお、同図(a)に示すアドレスは、コントロールRAMの先頭アドレスからのオフセット値である。なお、コントロールRAMを、公知のレジスタと読み替えてもよい。
音制御回路431は、不図示のコントロールRAMを内蔵しており、CPU404は、このコントロールRAMに割り当てられた(マッピングされた)各種コントロールRAMにデータを書き込んだり、各種コントロールRAMからデータを読み出したりすることで、音制御回路431を制御することが可能である。
例えば、コントロールRAMの先頭アドレスから4バイトの領域(0x0000 0000〜0x0000 0003)に割り当てられているマスターコントールRAMは、マスターボリュームに関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このマスターコントロールRAMを介して、現在のマスターボリュームを読み出したり、マスターボリュームを設定したりすることが可能である。
また、出力チャネル・コントロールRAMは、モノラル出力のボリュームや、ステレオ出力のボリュームに関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、この出力チャネル・コントロールRAMを介して、モノラル出力のボリュームやステレオ出力のボリュームを設定することが可能である。
また、ミュート・コントロールRAMは、ミュート(消音)に関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このミュート・コントロールRAMを介して、チャネル1〜32を個別にミュートしたり、チャネル1〜32のミュートを個別に解除したりすることが可能である。
また、チャネル・コントロールRAMは、フレーズ(圧縮されたモノラル音源やステレオ音源)の再生制御に使用されるコントロールRAMであり、1〜32のチャネルに対応してチャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMの32個のチャネル・コントロールRAMが割り当てられている。CPU404は、このチャネル・コントロールRAMを介して、チャネル1〜32の各々で再生するフレーズを指定したり、チャネル1〜32の各々のボリュームを設定したり、チャネル1〜32の各々に対する再生制御などを行うことが可能である。
同図(b)は、チャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図であり、同図(c)は、チャネルと音の用途の対応関係を示した図である。
本例では、チャネル1〜20の20チャネルを、ステレオ音源を再生するためのチャネル(ステレオ01〜ステレオ20)として利用し、チャネル21〜32の12チャネルを、モノラル音源を再生するためのチャネル(モノラル01〜モノラル12)として利用している。例えば、ステレオ01とステレオ02は、主として、ステレオ音源のBGMを再生するためのチャネルとして利用し、モノラル01は、主として、モノラル音源のセリフを再生するためのチャネルとして利用し、モノラル02は、主として、モノラル音源の効果音を再生するためのチャネルとして利用し、モノラル12は、モノラル音源のエラー音を再生するためのチャネルとして利用している。
同図(d)は、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるサウンドリストの一例を示した図である。第1副制御部400は、後述するサウンド制御メインループ処理において、このサウンドリストを参照し、制御対象の音源に対応する各種制御情報(ボリューム情報、パン情報など)を取得した後に、取得した制御情報を、対応するコントロールRAMに設定する。
<主制御部メイン処理>
次に、図12を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図13を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合(保留している特図1変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合)、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。すなわち、乱数値生成回路318、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報を生成して導出するものであり、始動情報導出手段(第1の始動情報導出手段,第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図1の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1組の始動情報として記憶される。この特図1の保留記憶部は、第1特図始動口230(第1の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第1上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図1の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよいし、特図1の保留記憶部および一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図1の保留数の値に1を加算し、特図1の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合(保留している特図2変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合)、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。すなわち、特図2についても、特図1と同様に始動情報である各乱数値を取得し、取得した乱数値はRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、1組の始動情報として同様に記憶され、さらに、RAM308に記憶されている特図2の保留数の値に1を加算する。特図2の保留記憶部は、第2特図始動口232(第2の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第2上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図2の保留記憶部に記憶してもよく、この場合一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよいし、特図2の保留記憶部および一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよい。
特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合(保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では2)未満の場合)、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。また、この入賞受付処理では、可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば始動情報を取得せずに、ステップS219に進む。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223が終了すると、特図先読み処理を行ってもよい。この特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
なお、有利度の高い特図変動遊技(例えば、出球量が相対的に多い特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(例えば、出球量が相対的に少ない特図1変動遊技)よりも優先して行われるようにすると、遊技状態の有利度に差を持たせやすくなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
なお、ここでの説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。また、本実施形態においては、各図柄表示手段における保留の上限数を4つとしているがこれに限定するものではない。また、図柄表示手段毎に保留の上限数を異ならせてもよい。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。なお、主制御部300から第1副制御部400に送信されたコマンドは、第1副制御部400から第2副制御部500に必要に応じて送信される場合がある。該コマンドは、同一のものであっても良いし、種類や送信方法が別で、同じ内容のものが送信されても良い。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。また、特図先読み処理を行う態様の場合には、先読み結果情報も設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図12に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部メイン処理>
次に、図14(a)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理について説明する。なお、図14(a)は、第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、上述のリセット回路403からリセット信号を入力した場合に、リセット割込によりリセットスタートしてROM406に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行する。まず、ステップS301では、初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化処理(後述する変数CNTを0に初期化する処理も含む)などを行う。
ステップS302では、RAM408に記憶している変数CNTが33以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS303に進み、該当しない場合にはステップS302の判定処理を繰り返し実行する。ここで、変数CNTは、後述する1msタイマ割込処理において1msごとに加算される変数である。したがって、ステップS302で変数CNTが33以上であるか否かを判定する処理は、ステップS301またはステップS303において変数CNTを0に初期化してから、33msの時間が経過したか否かを判定する処理と同義である。ステップS303では、変数CNTを0に初期化した後にステップS304に進む。なお、ステップS302の処理は本例に限定されず、例えば、100msに3回(1秒間に30回)、メインループ処理(ステップS302〜S312)を実行するように構成してもよい。
ステップS304では、液晶受信ドライバ処理を行う。この液晶受信ドライバ処理では、不図示の液晶制御部(装飾図柄表示装置208の制御を行う制御部)から受信したコマンドの処理などを行う。ステップS305では、演出制御ドライバ処理を行う。この演出制御受信ドライバ処理では、第2副制御部500から受信したコマンドの処理などを行う。
ステップS306では、演出制御メインループ処理を行う。詳細は後述するが、この演出制御メインループ処理では、後述するコマンド受信割込処理によって受信した未処理コマンドを、RAM408に設けたコマンド記憶領域から取得し、当該未処理コマンドに対応する処理を行い、例えば、演出実行タイミングデータに基づいてランプや音の制御等を行う。
演出実行タイミングデータは、ランプとサウンドによる演出のタイミングを規定したデータであり、「時間(ms)」、「ランプデータ」および「サウンドデータ内容」の3項目で構成されている。例えば、時間0msに対応して、ランプデータには「ノーマル変動」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「変動開始」が割り当てられている。時間33.3ms、66.6ms、99.9msのそれぞれに対応して、ランプデータには、その時点で設定されているランプデータを引き続き設定することが割り当てられ、サウンドデータ内容には非設定が割り当てられている。
ランプデータは、「時間(ms)」、「対象ポート」および「輝度(デューティ比)」の3項目により構成されている。本例の演出用ランプ(各種ランプ418)は前面枠扉106の前面側に多数設けられており、演出用ランプのそれぞれは、ランプ駆動回路420の出力ポート01〜03のいずれかに接続されている。これにより、複数の演出用ランプは、どの出力ポートに接続されているかによってグループ化され、各グループ毎に独立したタイミングで輝度制御されるようになっている。なお、ランプデータは対象ポート毎に設定されていてもよいし、ランプ駆動回路420を複数備えている場合には各ランプ駆動回路420毎にランプデータが設定されていてもよい。
サウンドデータ内容は、一例としては「変動開始」、「チャンス告知」、「リーチ報知」、「エフェクト」、「変動停止」、「払出し」、「大当り告知」、「BGM」、「エラー」等の内容があげられる。
ステップS307では、ランプ制御メインループ処理を行う。このランプ制御メインループ処理では、ステップS306の演出制御メインループ処理で設定されたランプデータに基づいてランプに関連する制御を行う。
ステップS308では、サウンド制御メインループ処理を行う。このサウンド制御メインループ処理では、ステップS306の演出制御メインループ処理で設定されたサウンドデータ内容に基づいてサウンド(音)に関連する制御を行う。サウンドに関するデータ(サウンド選択データ)には、サウンドデータ内容の他、「再生チャネル」や「サウンドデータ」が用意されている。「再生チャネル」は、例えば「01」〜「FF」で表され、サウンドデータ毎の優先度等を表している。優先度が最も高い「FF」は、システム音声や異常報知音声等に割り当てられている。「サウンドデータ」の項目は、圧縮された音声データ(例えばWAV形式)を特定するデータ(例えばファイル名)を表している。
なお、サウンドデータの再生時間については基本回路402からのコマンドにより制御される。このため、サウンド選択データには再生時間のデータは含まれていない。また、サウンドデータの再生音量は、再生チャネル「FF」のサウンドデータについては最大音量、それ以外のサウンドデータについては省電力モードで予め設定されている音量、あるいはユーザー調整モードで設定された音量となる。これらの再生音量の情報に基づいて増幅回路442でサウンドデータが増幅されることにより、スピーカ120から出力される再生音声の音量が決定される。
ステップS309では、ランプドライバ処理を行う。このランプドライバ処理では、ステップS307のランプ制御メインループ処理で設定されたランプ制御情報に基づいて、各種ランプ418、440から出力する光の制御を行う。
ステップS310では、サウンドドライバ処理を行う。詳細は後述するが、このサウンドドライバ処理では、ステップS308のサウンド制御メインループ処理で設定されたサウンド制御情報に基づいて、音制御回路431を介してスピーカ120から出力する音の制御を行う。
ステップS311では、液晶通信ドライバ処理を行う。この液晶通信ドライバ処理では、不図示の液晶制御部にコマンドを送信する処理などを行う。
ステップS312では、演出制御部通信ドライバ処理を行う。この演出制御通信ドライバ処理では、第2副制御部500にコマンドを送信する処理などを行った後にステップS302に進む。
第1副制御部400は、後述するコマンド受信割込処理、1msタイマ割込処理、10msタイマ割込処理、または、DMA割込処理による中断を除いて、ステップS302〜S312の処理を繰り返し実行する。
<コマンド受信割込処理>
次に、図14(b)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するコマンド受信割込処理について説明する。なお、図14(b)は、コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。
このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300からのコマンドを受信した場合に発生するコマンド受信割込みを契機として実行する処理である。ステップS401では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶した後に処理を終了する。
<1msタイマ割込処理>
次に、図14(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する1msタイマ割込処理について説明する。なお、図14(c)は、1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、1ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、1msタイマ割込処理を実行する。ステップS501では、RAM406に設けた変数CNTに1を加算する処理を行った後に処理を終了する。
<10msタイマ割込処理>
次に、図14(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する10msタイマ割込処理について説明する。なお、図14(d)は、10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、10ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、10msタイマ割込処理を実行する。ステップS601では、第一のセンサ読み取り処理を行い、次のステップS602では、第二のセンサ読み取り処理を行った後に処理を終了する。ここで、第一のセンサ読み取り処理では、例えば、センサ回路428(図6参照)を介して第2出力設定スイッチ194の検出信号を取得し、取得した検出信号を、遊技者設定値としてRAM408に記憶する処理などを行う。また、第二のセンサ読み取り処理では、他のスイッチ類の検出信号を取得し、取得した検出信号をRAM408に記憶する処理などを行う。例えば、音量調整用の第1出力設定スイッチ190の検出信号を取得した場合は、その検出信号を、遊技者設定値としてRAM408に記憶する処理などを行う。また、チャンスボタン136が押下された検出信号も、第二のセンサ読み取り処理で取得される。第一副制御部400のCPU404や、音制御回路431が、開始位置決定手段の一例に相当する。
なお、演出やサウンドのメインループは33ms周期であるが、チャンスボタン136の検出は10ms周期になる。このため、演出ボタン操作から実際に演出が行われるまでには、遊技者が認識し得ない程度のタイムラグが発生することになる。また、音制御回路431側でのボリューム設定処理等の時間も遅延する場合がある。
<DMA割込処理>
次に、図14(e)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するDMA(Direct Memory Access)割込処理について説明する。なお、図14(e)は、DMA割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、DMA転送の終了を知らせるDMA割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このDMA割込を契機として、DMA割込処理を実行する。ステップS701では、DMA転送の終了に伴う各種処理を行った後に処理を終了する。
<サウンド制御メインループ処理>
次に、図15(a)を用いて、上述の第1副制御部メイン処理におけるサウンド制御メインループ処理(ステップS308)について説明する。なお、図15(a)は、サウンド制御ループ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS81では、サウンドデータ更新処理を行う。このサウンドデータ更新処理では、演出制御メインループ処理で設定された演出に含まれる音の再生、停止などの制御や、再生中の音に対して、フェードイン、フェードアウト、パンなどの処理を行う。また、次のステップS82では、ボリュームスイッチ処理(詳細は後述)を行う。このボリュームスイッチ処理では、第1出力設定スイッチ192によるボリュームの変更処理等を行う。
<サウンドドライバ処理>
次に、図15(b)を用いて、上述の第1副制御部メイン処理におけるサウンドドライバ処理(ステップS310)について説明する。なお、図15(b)は、サウンドドライバ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS3101では、管理者設定値制御処理を行う。この管理者設定値制御処理では、後述する管理者設定値の更新処理等を行う。ステップS3102では、その他のサウンドドライバ処理(音制御回路431の初期化処理、診断処理、エラー時の処理など)を行った後に処理を終了する。
<ボリュームスイッチ処理>
次に、図15(c)を用いて、上述のサウンド制御メインループ処理におけるボリュームスイッチ処理(ステップS82)について説明する。なお、図15(c)は、ボリュームスイッチ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS821では、ボリューム値変更処理を行う。詳細は後述するが、このボリューム値変更処理では、第1出力設定スイッチ190によるボリュームの変更処理等を行う。ステップS822では、その他のボリュームスイッチ処理を行った後に処理を終了する。
<ボリューム値変更処理>
次に、図15(d)を用いて、上述のボリュームスイッチ処理におけるボリューム値変更処理(ステップS821)について説明する。なお、図15(d)は、ボリューム値変更処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS821aでは、第1出力設定スイッチ190の検出信号を取得し、取得した検出信号を、今回管理者設定値としてRAM408に記憶する。ステップS821bでは、ステップS821aで取得した今回管理者設定値と、RAM408に記憶している前回管理者設定値が一致するか否かを判定し、一致しない場合にはステップS821cに進み、一致する場合にはステップS821jに進む。
ステップS821cでは、上述の遊技者設定値をRAM408から取得し、ステップ821dでは、変数CH_CNTに1を設定する。ステップS821eでは、変数CH_CNTが1から32になるまで、次のステップS821f〜ステップS821iの処理を繰り返し実行する。
ステップS821fでは、チャネル(CH_CNT)に出力中のフレーズがあるか無いかを判定し、ある場合にはステップS821gに進み、無い場合にはステップS821iに進む。ステップS821gでは、チャネル(CH_CNT)のボリュームを計算し、次のステップS821hでは、チャネル(CH_CNT)のボリュームを設定する処理を行った後にステップS821iに進む。ステップS821iでは、CH_CNTに1を加算した後にステップS821eに戻る。
ステップS821jでは、前回管理者設定値に今回管理者設定値を設定することで前回管理者設定値を更新した後に処理を終了する。なお、本例では、変数CH_CNTが1から32になるまでステップS821f〜ステップS821iの処理を繰り返し実行することで、チャネル1〜チャネル32のボリュームを更新しているが、例えば、変数CH_CNTが1から31になるまでステップS821f〜ステップS821iの処理を繰り返し実行することで、チャネル32(エラー音)を除いたチャネル1〜チャネル31のボリュームを更新するように構成してもよい。
図16は、本実施形態における音演出の一例を示すタイミングチャートである。
図16に示すタイミングチャートは、図の左から右に向かって時間が経過していく。この図16には、電源スイッチ178をオンすることによる電源投入と、音演出の一例に相当する第一の演出の内部的な実行/非実行、その第一の演出のボリューム(音量)、音演出の一例に相当する第二の演出の内部的な実行/非実行、その第二の演出のボリューム(音量)、チャンスボタン136の操作/無操作、上記第一の演出の可聴(アクティブ)/非可聴(非アクティブ)、および上記第二の演出の可聴(アクティブ)/不可聴(非アクティブ)が示されている。なお、内部的な実行/非実行とは、第1副制御部400や音制御回路431における制御処理(例えば、図15におけるサウンドデータ更新処理(ステップS81)等)の実行/非実行の意味であり、実際の可聴か不可聴かは問わない。実際の可聴か不可聴かは、上記第一の演出の可聴/非可聴、および上記第二の演出の可聴/不可聴に示す。
図16の下方に示す1点鎖線の枠で囲まれた楽譜は、それぞれ第一の演出のワンフレーズ、第二の演出のワンフレーズを表すものであり、第一の演出でも第二の演出でも、それぞれのワンフレーズが繰り返される。すなわち、図16の下方に示す1点鎖線の枠の中には、第一の演出の1ループ分の楽譜と、第二の演出の1ループ分の楽譜が示されている。両者を区別するために、第一の演出にはハッチングを施してある。また、上記第一の演出の可聴/非可聴、および上記第二の演出の可聴/不可聴では、グレーの期間が非可聴(非アクティブ)を表す。
電源投入後(初期設定終了後)、第一の演出および第二の演出の両方が、内部的に開始されているが、第一の演出はミュートのため遊技者は可聴できない。一方、第二の演出は、遊技者が可聴できる。電源投入(より厳密には初期設定完了)は、第二の条件の成立の一例に相当し、この例では、第二の条件が成立した場合に、第二の演出が開始され、第二の演出が遊技者に聞こえる構成となっている。
また、この例では、チャンスボタン136の操作によって、第一の演出が選択される。したがって、ボタン操作が、第一の条件の成立の一例に相当し、このボタン操作は、遊技者が操作タイミングを選択可能である。したがって、ここでの第一の条件は、成立時期を、遊技者が少なくとも選択可能な条件である。なお、複数種類の演出の中から、チャンスボタン136の操作によって第一の演出を選択する態様であってもよいし、第一の演出しか選択できない状況でチャンスボタン136の操作によって第一の演出を選択(第一の演出の開始決定に相当)する態様であってもよい。第一の演出が選択されると、第二の演出がミュートになり、第一の演出にボリューム値が設定され、第一の演出がアクティブになる。この結果、遊技者のボタン操作のタイミングにより、第一の演出のフレーズの途中から、遊技者が認識可能な状態(可聴できる状態)になる。すなわち、第一の演出は途中から開始される場合がある。第二の演出がミュートになっても、第二の演出は、内部的に引き続き実行され続ける。なお、第一の演出は最初から開始される場合があってもよい。例えば、チャンスボタン136の操作タイミングによっては、第一の演出は、最初から開始される場合もあるし、途中から開始される場合もある。
さらに、チャンスボタン136が再度操作されると、第二の演出が選択される。なおここでも、複数種類の演出の中から、チャンスボタン136の操作によって第二の演出を選択する態様であってもよいし、第二の演出しか選択できない状況でチャンスボタン136の操作によって第二の演出を選択(第二の演出の開始決定に相当)する態様であってもよい。第二の演出が選択されると、今度は、第一の演出がミュートになり、第二の演出にボリューム値が設定され、第二の演出がアクティブになる。この結果、遊技者のボタン操作のタイミングにより、第二の演出のフレーズの途中から、遊技者が認識可能な状態(可聴できる状態)になる。すなわち、第二の演出は、ミュートになった時点の箇所とは異なる箇所から再開される場合がある。
図中の2点鎖線は、演出の区切り部分に相当する。すなわち、1ループ分が終了するタイミングになる。この例では、第一の演出の1ループ分の時間長と第二の演出の1ループ分の時間長は、同じであるが、異なっていてもよい。
図17は、本実施形態における音演出の他の例を示すタイミングチャートである。
図17に示すタイミングチャートも、図の左から右に向かって時間が経過していく。以下、図16に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略することがある。
図17に示す例では、音演出の一例に相当する第一の演出は、左スピーカーと右スピーカーのうちの左スピーカーのみによって実行され、音演出の一例に相当する第二の演出は、左スピーカーと右スピーカーのうちの右スピーカーのみによって実行される。したがって、第一の演出のボリューム(音量)は左スピーカーの音量になり、第二の演出のボリューム(音量)は右スピーカーの音量になる。
図17には、第1特別図柄表示装置212あるいは第2特別図柄表示装置214における特図の図柄変動の変動中/停止中、大当り遊技の実行中/非実行中、第一の演出の内部的な実行/非実行、その第一の演出のボリューム(音量)、第二の演出の内部的な実行/非実行、その第二の演出のボリューム(音量)、上記第一の演出の可聴(アクティブ)/非可聴(非アクティブ)、および上記第二の演出の可聴(アクティブ)/不可聴(非アクティブ)が示されている。
また、図17の下方に示す1点鎖線の枠で囲まれた楽譜は、それぞれ第一の演出のワンフレーズ、第二の演出のワンフレーズを表すものであり、第一の演出でも第二の演出でも、それぞれのワンフレーズが繰り返される。すなわち、図17の下方に示す1点鎖線の枠の中には、第一の演出の1ループ分の楽譜と、第二の演出の1ループ分の楽譜が示されている。第一の演出の1ループ分の楽譜も、第二の演出の1ループ分の楽譜も、3小節分の長さであり、第一の演出の1ループ分の時間長と第二の演出の1ループ分の時間長は、同じである。また、第一の演出の1ループ分における第1小節は、第二の演出の1ループ分における第3小節と同じであり、第一の演出の1ループ分における第2小節は、第二の演出の1ループ分における第1小節と同じであり、第一の演出の1ループ分における第3小節は、第二の演出の1ループ分における第2小節と同じである。すなわち、第二の演出を基準にすれば、第一の演出は、第二の演出よりも1小節遅れている。なお、この関係は、逆であってもよい。
特図の変動停止と同時又は特図の変動停止後、あるいは大当り遊技の開始と同時又は大当り遊技の開始後、第一の演出および第二の演出の両方が、内部的に開始されているが、第一の演出は最初はミュートのため遊技者は可聴できない。一方、第二の演出は、可聴音として右スピーカから出力(再生)される。この例では、特図の変動停止や大当り遊技の開始が、第二の条件の成立の一例に相当する。また、第一の演出はボタンによる選択操作により開始されるものではなく、第二の演出の開始から一小節遅れて聞こえるようになる。すなわち、第二の演出が開始されて一小節分が終わると、第一の演出のミュートが解除(ボリュームアップ)され、第一の演出も第二の演出とともに遊技者に聞こえるようになる。上述のごとく、第一の演出の1ループ分の構成と、第二の演出の1ループ分の構成は、第一の演出が第二の演出よりも1小節遅れている点を除いて同じであるため、第一の演出が開始されると、左右のスピーカで楽曲が同期(シンクロ)して出力(再生)されることになり、遊技者には輪唱に聞こえ、遊技の興趣が向上する場合がある。また、この例では楽曲のシンクロ(同期)に関して第一の演出と第二の演出が一小節分遅れているだけの相違であったが、第一の演出と第二の演出が完全に異なるが、二つを組み合わせた場合に一つの楽曲として聞こえたり、第一演出における切れ目の部分を第二の演出が補完したりする場合は、本実施形態ではシンクロとして解釈することができる。
この例では、第二の演出の開始タイミングから第二の時間経過が、第一の条件の成立の一例になる。ただし、この例では、第一の演出は、図16に示す例のようなボタン操作により開始されるものではないため、特図の変動停止や大当り遊技の開始が、第一の条件の成立に相当するとも見ることができる。すなわち、第二の条件と第一の条件が同じであるとも言える。なお、第一の演出の出力(再生)と第二の演出の出力(再生)が同時に可聴音として開始されるようにしてもよい。
図18は、第一の演出から第三の演出までによる音演出の一例を示すタイミングチャートである。
図18に示すタイミングチャートも、図16や図17に示すタイミングチャートと同じく、図の左から右に向かって時間が経過していき、その他の点においても、図16や図17に示すタイミングチャートと同じである。以下、これまで説明した例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略することがある。
図16および図17に示す例は、一台のパチンコ機における音演出の例であったが、図18に示す例は、複数台のパチンコ機(ここでは遊技台Aと遊技台Bの二台)で行われる音演出の一例になる。
図18には、遊技台Aおよび遊技台Bそれぞれについての、電源投入、音演出の一例に相当する第一の演出の内部的な実行/非実行、音演出の一例に相当する第二の演出の内部的な実行/非実行、音演出の一例に相当する第三の演出の内部的な実行/非実行、第一の演出のボリューム(音量)、第二の演出のボリューム(音量)、第三の演出のボリューム(音量)、およびチャンスボタン136の操作/無操作が示されている。なお、この例における電源投入は、パチンコ機における電源スイッチ178のオンではなく、島設備の電源投入である。複数の遊技台は、島設備の電源投入によって一斉に電源投入が行われる。したがって、電源投入のタイミングは同じになる。
また、図18に示す例では、第一の演出における第二小節と、第二の演出における第二小節の開始タイミングは一致しており、第三小節以降においても同様に開始タイミングが一致している。図18に示す1点鎖線は、第一の演出と第二の演出における各小節の開始タイミングを表すものである。第一の演出と、第二の演出は、同期(シンクロ)した演出になっている。一方、第三の演出における第二小節と、第一の演出および第二の演出における第二小節とは、開始タイミングがズレており、第三小節以降においても開始タイミングがズレている。すなわち、第三の演出と、第一および第二の演出とは、タイミングに関連性のない(非同期の)演出である。
電源投入後(初期設定終了後)、遊技台Aにおいても遊技台Bにおいても、第一の演出、第二の演出、および第三の演出の総てが、内部的に同時に開始されているが、第一の演出よ第三の演出はいずれもミュートのため遊技者は可聴できない。一方、第二の演出は、遊技者が可聴できる。
図18における矢印1の期間は、第二の条件が成立(電源投入)して、遊技台Aおよび遊技台Bにおいて第二の演出が完全に同期して行われている期間になる。
遊技台Bでは、チャンスボタン136が操作され第一の条件が成立し、第二の演出から第一の演出へと切り替わる。すなわち、これまでミュートであった第一の演出のミュートが解除(ボリュームアップ)され、第一の演出が可聴音としてスピーカから出力される一方、これまでスピーカから可聴音で出力されていた第二の演出がミュートされ、第二の演出は聞こえなくなる。この例では、チャンスボタン136の操作に応じて、第二の演出のミュートは即座に行われ、第二の演出の音は聞こえなくなる。一方、チャンスボタン136が操作されたタイミングは、一小節目の途中であったことから、第一の演出のミュートの解除(ボリュームアップ)は、小節の区切りまで(ここでは第二小節の開始タイミングまで)遅延される。したがって、遊技台Bでは、音演出が何も実行されていない期間が生じる。図18における遊技台Bのタイムチャートに記された矢印2の期間は、この期間に相当する。
遊技台Aでは、第一小節の期間中にはチャンスボタン136の操作が行われず、図18における遊技台Aのタイムチャートに記された矢印2の期間では、第二の演出が依然として継続している。遊技台Aでは、第二小節の途中でチャンスボタン136の操作が行われ、第一の条件が成立する。ここでは、第二の演出のミュートも、第一の演出のミュートの解除(ボリュームアップ)も、小節の区切りまで(ここでは第三小節の開始タイミングまで)遅延される。図18における遊技台Aのタイムチャートに記された矢印4の期間は、遅延期間になり、この期間では、第二の演出が依然として継続している。したがって、図18における矢印3および矢印4の期間では、遊技台Aにおける第二の演出と、遊技台Bにおける第一の演出が同期して行われる。
図18における矢印5の期間では、遊技台Aでも遊技台Bでも第一の演出が行われ、遊技台Aにおける第一の演出と遊技台Bにおける第一の演出は、完全に同期(シンクロ)して行われる。
遊技台Bでは、第三小節の途中でチャンスボタン136の操作が再び行われ、第三の条件が成立する。第三の条件が成立すると、これまでミュートであった第三の演出のミュートが即座に解除(ボリュームアップ)され、第三の演出が可聴音としてスピーカから即座に出力される一方、これまでスピーカから可聴音で出力されていた第一の演出が即座にミュートされ、第一の演出は即座に聞こえなくなる。上述のごとく、第三の演出と、第一および第二の演出とは、タイミングに関連性のない演出であるため、図18における矢印6および矢印7の期間は、遊技台Aにおける第一の演出に対して、同期しない状態で第三の演出が行われている期間になる。このように、この例における第三の演出は、遊技者が他の遊技台との同期、非同期を任意に選択できる演出として機能する。
以上説明した図18に示す例では、島における一体感を損なうことなく、遊技者が自分好みの音演出(例えば、BGM)を選択することができる場合がある。
図19は、第四の演出と第五の演出による音演出の一例を示すタイミングチャートである。
図19に示すタイミングチャートも、これまでに示したタイミングチャートと同じく、図の左から右に向かって時間が経過していき、その他の点においても、これまでに示したタイミングチャートと同じである。以下、これまで説明した例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略することがある。
第四の演出は、電源スイッチ178をオンすることによる電源投入によって最初から可聴音で開始される演出であるが、電源投入からの操作有効期間(例えば、オープニング期間)内のチャンスボタン136の操作によって第五の演出に切り替わる。また、第四の演出は、現在の時刻を計時する計時手段であるRTC(リアルタイムクロック)の時間情報に基づいて、最初から可聴音で開始され、開始からの操作有効期間内のチャンスボタン136の操作によって第五の演出に切り替わる。上記操作有効期間内にチャンスボタン136が無操作の場合には、第四の演出は、上記操作有効期間の経過をもって一旦ミュートに切り替わる。なお、チャンスボタン136の操作の有無に関係なく、第四の演出は、最初から可聴音で第一の時間の間、あるいは第一の周期分行われ、第一の時間が経過すると、あるいは第一の周期分の再生が完了すると、ミュートに切り替わる場合もある。また、第四の演出は、電源投入と同時に計時を開始する電源投入後タイマの時間情報に基づき、電源投入から第四の時間経過後(ここでは1時間経過後)に可聴音で途中から開始される。さらに、第四の演出は、チャンスボタン136の操作によって、途中から可聴音で開始される場合もある。
図19に示す例では、電源投入後(初期設定終了後)、第四の演出および第五の演出の両方が、内部的に開始されているが、第五の演出はミュートのため遊技者は可聴できない。一方、第四の演出は、遊技者が可聴できる。第四の演出による可聴音の出力は、オープニング期間内、継続可能であるが、オープニング期間内にチャンスボタン136が操作されると、第四の演出がミュートになり、第五の演出にボリューム値が設定され、第五の演出による可聴音が、第五の期間出力される。第五の期間が経過すると、第五の演出がミュートになり、第四の演出も第五の演出も可聴音で出力されていない状態になる。
電源投入後タイマは、第二の条件に関するタイマに相当する。ここにいう第二の条件は、電源投入に関する条件であって、第二の条件には、電源投入自身を直接の契機とする条件の他、電源投入から第四の時間経過(ここでは1時間経過)という、電源投入を間接的な契機とする別条件も含まれている。この別条件が成立した場合にも、第四の演出が可聴音で途中から開始される。ここで開始された第四の演出は、第一の周期分再生され、第一の周期分の再生が完了すると、ミュートに切り替わる。
また、遊技台Aおよび遊技台Bが設置された店舗の新装開店から一ヶ月後の正午になると、RTC(リアルタイムクロック)の時間情報に基づいて、第四の演出が最初から可聴音で開始される。RTC(リアルタイムクロック)の時間情報が、予め定められた第一の時間情報になったことが、第一の条件の成立の一例に相当する。なお、第一の条件が成立した場合に、第四の演出は途中から可聴音で開始されてもよく、途中から開始される場合と最初から開始される場合があってもよい。RTCの時間情報に基づいて開始された可聴音での第四の演出が継続している状態で、チャンスボタン136が操作されると、第四の演出はミュートに切り替わり、代わって、第五の演出のミュートが解除(ボリュームアップ)され、第五の演出が可聴音として途中から開始される。
また、可聴音での第五の演出が継続している状態で、チャンスボタン136が再び操作されると、第五の演出はミュートに切り替わり、代わって、第四の演出のミュートが解除(ボリュームアップ)され、第四の演出が可聴音として途中から開始される場合がある。
以上説明したように、第四の演出は、成立した条件により、最初から可聴音で開始される場合と、途中から可聴音で開始される場合とがある。
図20は、RTCの時間情報に基づいて開始される第四の演出の他の例を示す図である。
この例では、第四のタイミング(ここでは店舗の新装開店から一ヶ月後の正午)が到来する直前に、振動エラーが発生する。振動エラーを検出したパチンコ機100では、エラー発生報知が行われる。このエラー発生報知では、装飾図柄表示装置208においてエラー発生表示がなされ、スピーカ120からは可聴音のエラー発生報知音が出力される。エラー発生報知は、演出の一種と見ることもでき、ここでは第六の演出と称する。また、エラーに関する報知(演出)の中には、エラー発生の他、エラー中やエラー解消の際に行われるものがある。
第六の演出であるエラー発生報知が実行されている状態で、第四のタイミングが到来し、RTCによる演出実行期間(第四の演出実行期間)が開始され、第四の演出がスピーカ120から可聴音で出力されるはずであるが、第六の演出によるエラー発生報知音の出力を優先し、ここでは、第四の演出のミュートは解除(ボリュームアップ)されず、スピーカ120からは、エラー発生報知音の出力が継続する。
エラー発生報知の終了条件が成立すると、第六の演出は終了し、エラー発生報知音はミュートされ、スピーカ120からは、第四の演出が可聴音で途中から出力される。
また、第四の演出がスピーカ120から可聴音で出力されている状態で、エラーが発生した場合には、第四の演出が即座にミュートになり、第六の演出によるエラー発生報知音が可聴音としてスピーカ120から即座に出力される。
第六の演出によるエラー発生報知音がスピーカ120から出力されている期間は、チャンスボタン136を操作してもその操作は無効である。なお、チャンスボタン136の操作を有効にして、エラー解消後に第五の演出のミュートを解除(ボリュームアップ)し、第五の演出が可聴音で開始されるようにしてもよい。すなわち、第五の演出のミュート解除を、エラーが解消されるまで遅延させるようにしてもよい。
なお、ここでは振動エラーといった利益に関係する行為(不正行為)であったが、例えば、下皿満タンエラー等、遊技者の不正行為に直結しにくいエラーについては、第四の演出を優先するようにしてもよい。すなわち、第六の演出を即座にミュートし、RTC演出である第四の演出のミュートを即座に解除(ボリュームアップ)してもよいし、第四の演出がスピーカ120から可聴音で出力されている状態で下皿満タンエラー等が発生しても、第四の演出による可聴音の出力を継続するようにしてもよい。もちろん、下皿満タンエラー等の軽微なエラーの発生においても、該エラーが解消されるまで第四の演出を遅延させてもよい。
図21は、本実施形態における演出モードを説明するための図である。
図21には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特別図柄保留ランプ218、および第2特別図柄保留ランプ220が示されている(以降の図においても同じ。)。また、図21に示す装飾図柄表示装置208の右上には、第4図柄が表示されている。この第4図柄は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するものであり、左側が特図1についての第4図柄であり、右側が特図2についての第4図柄である(以降の図においても同じ。)。図21においてはいずれの段階でも、第4図柄はバツ表示であり、特図1についても特図2についても図柄停止中である。
本実施形態では、少なくとも3つの演出モードが用意されている。ここにいう演出モードが異なると、装飾図柄表示装置208に表示される背景画面や登場キャラクタの種類が異なってくる。演出モードによる演出は選択演出である。
3つの演出モードのうちの一つである八代将軍モードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図21(a−1)〜同図(a−6)に示す。第一の演出モード(八代将軍モード)では、表示画面の背景に、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションが表示される。図21(a−5)は、円形の表示M1が、図21(a−1)に示す状態から1回転して図21(a−1)に示す状態に戻った様子を示し、八代将軍モードでは、図21(a−1)から同図(a−5)直前までのアニメーションが繰り返される。すなわち、図21(a−1)から同図(a−5)直前までが、八代将軍モードにおける演出の一周期に相当する。また、アニメーションは、複数のフレームが連続してなる動画であり、図21(a−1)〜同図(a−6)それぞれは、一つ分のフレームの画面に相当する(以下、同じ)。図21では、点線で囲んだ装飾図柄表示装置208に表示されているフレームの画面が、演出周期の開始フレームの画面である(以降の図においても同じ。)。
3つの演出モードのうちの一つである番長モードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図21(b−1)〜同図(b−6)に示す。番長モードでは、表示画面の背景に、番長のキャラクタM2が卓球のラケットを振っているアニメーションが表示される。図21(b−4)は、番長のキャラクタM2が、図21(b−1)に示す状態から連続動作を行い図21(b−1)に示す状態に戻った様子を示し、番長モードでは、図21(b−1)から同図(a−4)直前までのアニメーションが繰り返される。すなわち、図21(b−1)から同図(b−4)直前までが、番長モードにおける演出の一周期に相当する。
3つの演出モードのうちの一つであるリラックスモードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図21(c−1)〜同図(c−6)に示す。リラックスモードでは、表示画面の背景に、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが表示される。図21(c−5)は、兵隊のキャラクタM3が、図21(c−1)に示す状態から連続動作を行い図21(c−1)に示す状態に戻った様子を示し、リラックスモードでは、図21(c−1)から同図(c−5)直前までのアニメーションが繰り返される。すなわち、図21(c−1)から同図(c−5)直前までが、リラックスモードにおける演出の一周期に相当する。
以上説明したように、八代将軍モードとリラックスモードでは、演出の一周期の長さが同じであるが、番長モードは、これらのモードと演出の一周期の長さが異なる。このように、演出の一周期の長さは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図22は、電源を投入してから演出モードを選択し、装飾図柄表示装置208で開始される演出モードのアニメーションを示す図である。
図22(α)では、電源が投入され、装飾図柄表示装置208の表示画面には「電源投入 お待ちください」といったオープニング表示がなされている。電源投入は、第二の条件の成立の一例に相当する。
図22(α)に続く同図(β)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面には、チャンスボタン136を操作して演出モードを選択することを促す表示がなされている。
図22(β)に続く同図(a−1)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面には、電源投入という第二の条件が成立したことで、八代将軍モードの開始フレームの画面が表示されている。すなわち、八代将軍モードは、デフォルトの演出モードであり、電源投入が行われると、最初に選択される。この八代将軍モードの開始フレームの画面が表示されると同時に、演出モード選択期間が開始される。八代将軍モードの演出は第二の演出の一例に相当する。
図22におけるグレーの図の表示画面は、遊技者に実際に見える表示画面ではなく、白の図の表示画面が、遊技者には実際に見える。グレーの図の表示画面は、白の図の表示画面が描画されたレイヤよりも下(奥)のレイヤに、白の図の表示画面と同時に描画されている画面を示す図である(以降の図においても同じ。)。VDP434は、選択されていない演出モードに対応した表示画面を、選択された演出モードに対応した表示画面を描画するレイヤよりも下(奥)のレイヤに描画しておく場合がある。以下、白の図の表示画面をアクティブな表示画面と称し、グレーの図の表示画面を非アクティブな表示画面と称する場合がある。
図22(a−2)では、八代将軍モードの表示画面がアクティブな状態で、チャンスボタン136が操作され、図22(b−3)に示すように、番長モードの表示画面がアクティブになる。すなわち、装飾図柄表示装置208の表示画面が、八代将軍モードの表示画面から番長モードの表示画面に切り替わる。ここでのチャンスボタン136の操作は、複数種類の演出の中から一種類の演出を選択する操作であって、第一の条件の成立の一例に相当し、番長モードの演出は第一の演出の一例に相当する。こここで表示された番長モードの表示画面は、これまで奥のレイヤで描画されていた番長モードの続きとなる画面、すなわち演出の一周期における途中のフレームの画面である。一方、これまでアクティブであった八代将軍モードの表示画面は、非アクティブになり、下(奥)のレイヤで描画処理は継続される。
図23は、図22の続きを表す図である。
図23(b−5)では、番長モードの表示画面がアクティブな状態で、チャンスボタン136が再度操作され、図23(c−6)に示すように、リラックスモードの演出の一周期における途中のフレームの画面がアクティブになり、これまでアクティブであった番長モードの表示画面は、非アクティブになり、下(奥)のレイヤで描画処理は継続される。ここでのチャンスボタン136の操作も、複数種類の演出の中から一種類の演出を選択する操作であって、第一の条件の成立の一例に相当し、リラックスモードの演出も第一の演出の一例に相当する。このように、第一の演出として複数種類の演出があってもよい。
図23(c−9)では、リラックスモードの表示画面がアクティブな状態で、チャンスボタン136がまた操作され、図23(a−10)に示すように、八代将軍モードの演出の一周期における途中のフレームの画面がアクティブになり、これまでアクティブであったリラックスモードの表示画面は、非アクティブになり、下(奥)のレイヤで描画処理は継続される。ここでのチャンスボタン136の操作は、第二の演出である八代将軍モードの演出を選択する操作であり、八代将軍モードが途中から開始されている。このように、この例では、チャンスボタン136を1回押下する度に、次の演出モードの演出に切り替わる態様である。
図24は、図23の続きを表す図である。
図24(a−12)では、八代将軍モードの表示画面がアクティブな状態で、チャンスボタン136が操作されたことによって第一の条件が成立し、図24(b−13)に示すように、番長モードの表示画面がアクティブになり、これまでアクティブであった番長モードの表示画面は、非アクティブになり、下(奥)のレイヤで描画処理は継続される。ここでは、チャンスボタン136の操作タイミングによって偶然にも、番長モードの演出の開始フレームの画面からアクティブになっている。すなわち、番長モードの演出が最初から開始されている。
図24(d)では、第1特図始動口230に1球の入球があり、同図(e)に示す第1特別図柄表示装置212では特図の変動表示が開始されている。なお、図24(e)の時点ではまだ、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示は開始されていないが、番長モードの装飾図柄の変動表示の背景画面に切り替わっている。この背景画面では、上部に「番長モード」という文字表示がなされ、右側には番長の顔の絵柄が表示されている。そして、この背景画面には、「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄も図柄停止中のままである。
図25は、図24の続きを表す図である。
図24(e)に続く図25(f)に示す装飾図柄表示装置208では、非電サポ状態において装飾図柄の変動表示が開始されている。また、特図1の第4図柄は、図柄変動中を表す「−」表示に変化している。なお、制御状態は、電サポ状態であってもよいし、確変状態であっても、非確変状態であってもよい。
図25(g)では、装飾図柄の第1停止が行われ、左図柄表示領域208aには「装飾7」が停止表示されている。図25(h)では、装飾図柄の第2停止が行われ、右図柄表示領域208cにも「装飾7」が停止表示され、同図(i)では、リーチ状態になったことを報知する「リーチ」という文字表示がなされている。続いて、図25(j)では、「番長モード」という文字表示が消え、装飾図柄の変動表示は左上に縮小表示され、番長の顔の絵柄も、第4図柄の下に縮小表示されている。
図25(k)に示す装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136を操作してスーパーリーチ演出を選択することを促す文字表示と、チャンスボタン136の絵柄が表示されている。また、右下には、チャンスボタン136の操作有効期間に関する時間表示もなされている。ここでは、残期間を表す「3」が表示されている。スーパーリーチ演出が実行される特図の図柄変動表示(または装飾図柄の変動表示)が開始されること、あるいは第1副制御部400における演出実行抽選においてスーパーリーチ演出に当選すること、さらには図25(k)に示す画面が表示されることが、第二の条件の成立の一例に相当する。
スーパーリーチ演出には討伐リーチ演出(第二の演出の一例に相当)と、ボーリングリーチ演出(第一の演出の一例に相当)の2種類の演出が用意されており、一つの演出を選択可能である。すなわち、スーパーリーチ演出も選択演出である。討伐リーチ演出のアニメーション表示を、図25(l−1)〜同図(l−5)に示し、ボーリングリーチ演出のアニメーション表示を、図25(m−1)〜同図(m−5)に示す。この図25では、点線で囲んだ装飾図柄表示装置208に表示されているフレームの画面が、各リーチ演出のアニメーションにおける開始フレームの画面である(以降の図においても同じ。)。
装飾図柄表示装置208では、第二の条件が成立し、チャンスボタン136が未操作であれば、討伐リーチ演出のアニメーション表示を最初から開始する。すなわち、討伐リーチ演出はスーパーリーチ演出のデフォルトの演出であり、最初に選択される。なお、グレーの図で示すように、ボーリングリーチ演出のアニメーションも、討伐リーチ演出のアニメーションと同期して、奥のレイヤで描画処理されているが、ボーリングリーチ演出の表示画面は遊技者が認識不能である。
図25(l−2)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間内に、チャンスボタン136が操作される。すなわち、討伐リーチ演出の表示画面がアクティブな状態で、チャンスボタン136が操作されると、図25(m−3)に示すように、ボーリングリーチ演出の表示画面がアクティブになる。ここでのチャンスボタン136の操作も、複数種類の演出の中から一種類の演出を選択する操作であって、第一の条件の成立の一例に相当する。こここで表示されたボーリングリーチ演出の表示画面は、これまで奥のレイヤで描画されていたボーリングリーチ演出の続きとなる画面、すなわち途中のフレームの画面である。一方、これまでアクティブであった討伐リーチ演出の表示画面は、非アクティブになり、下(奥)のレイヤで描画処理は継続される。
また、図25(m−3)のタイミングで、チャンスボタン136の操作有効期間が終了(残期間が0)しているが、チャンスボタン136の操作有効期間内であれば、何度でもチャンスボタン136を操作してスーパーリーチ演出の選択を行うことができる。従来のパチンコ機であれば、選択されたリーチを、ボタン操作の有効期間終了後に、最初から開始していたが、本実施形態では、操作有効期間を利用して演出を進めているので、必要以上に演出が間延びしないという効果を得ることができる場合がある。また、各スーパーリーチ演出の導入部分に操作有効期間を割り当てたことで、各リーチの主要な部分を見逃さないようにできる場合がある。
さらに、図25(m−4)と同図(l−4)それぞれに示すように、スーパーリーチ演出のアニメーションには、カットイン画像mcが含まれている。このカットイン画像mcは、これまで表示された表示にオーバーラップする画像であり、これまで表示された表示が視認困難になる。また、カットイン画像mcは、大当りの信頼度に応じて異なる画像である。例えば、大当りの信頼度が高いほど大きな画像であったり、大当りの信頼度に応じて登場キャラクタが異なったり、あるいは吹き出しのセリフが異なったりしてもよい。したがって、カットイン画像mcは、リーチの主要な部分の一例に相当する。
なお、ボーリングリーチ演出のアニメーションと討伐リーチ演出のアニメーションには、同じ表示画像、あるいは似たような表示画像、さらには関連する表示画像(例えば、カットイン画像mc)が含まれていてもよい。
図25(m−4)と同図(l−4)それぞれに示すように、スーパーリーチ演出の最終フレームでは、大当りするか否かを占う表示が行われる。こここでは、変動中の中図柄の装飾図柄を占う表示が含まれている。
スーパーリーチ演出が終了すると、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示が行われ、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の停止表示が行われる。図25(n)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、特図1の第4図柄は丸印に変化している。この後、大当り遊技が開始されるが、大当り遊技中の演出については、後述する。
図26は、図25(k)以降の選択演出の変形例を示す図である。
ここでの選択演出は、図26(k’)から開始される。この変形例では、演出の選択が行われるまで、一定時間(例えば、一秒)ごとに、アクティブな演出の切替えが行われる。すなわち、第一の演出(ボーリングリーチ演出)と第二の演出(討伐リーチ演出)とが、一定時間ごとに、交互にアクティブになったり非アクティブになったりする。このため、この変形例においては、スーパーリーチ演出の開始から一定時間が経過することが第一の条件の成立に相当し、チャンスボタン136で演出が決定された後は、選択された演出が、途中から継続して実行される。
図26(k’)の時点から、1秒が経過すると、図26(i’−1)に示すように、まず、デフォルトの討伐リーチ演出がアクティブになり、2秒後には、同図(m’−2)に示すように、今度はボーリングリーチ演出がアクティブになる。したがって、選択演出が開始されてから2秒後に、第一の演出(ボーリングリーチ演出)の演出を開始する第一の条件が成立することになる。
図26(l’−3)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間内に、チャンスボタン136が操作され、討伐リーチ演出が選択される。この結果、以降は、討伐リーチ演出が継続してアクティブになる。このように、ボタン操作により、操作有効期間終了前に演出が決定され、残りの操作有効期間も含めて遊技者により選択された演出を実行できるので、間延びせずに演出を行うことができるとともに、遊技者にボタン操作を早く行わせることができる場合がある。
続いて、大当り遊技中の演出について説明する。
図27は、大当り遊技中の演出の一例を示す図である。
この図27では、図の左から右に向かって時間が経過する。また、図27では、装飾図柄表示装置208に表示されるアニメーション演出と、スピーカ120から出力される音演出を楽譜で示している。
図27(o)は、図25(n)に続く装飾図柄表示装置208の様子を示す図であり、図27(o)では大当り遊技が開始され、装飾図柄表示装置208には大当り遊技の開始演出の表示がなされている。大当り遊技の開始が第二の条件の成立の一例に相当する。
ラウンド消化中の演出(ラウンド消化演出)には、演出Aの大盤振舞演出(第二の演出の一例に相当)と、演出Bの轟GOGO演出(第一の演出の一例に相当)の2種類の演出が用意されており、一つの演出を選択可能である。すなわち、ラウンド消化演出も選択演出である。演出Aの大盤振舞演出のアニメーション表示を、図27(p−1)〜同図(p−3)に示し、演出Bの轟GOGO演出のアニメーション表示を、図27(q−1)〜同図(q−4)に示す。この例では、1ラウンド目のラウンド消化演出に限って、チャンスボタン136を操作することで曲(BGM)を選択可能であり、図27(p−1)〜同図(p−3)や図27(q−1)〜同図(q−3)に示すアニメーションでは、チャンスボタン136を操作して曲を選択することを促す表示がなされている。曲には、演出Aの大盤振舞演出の曲と、演出Bの轟GOGO演出の曲が用意されており、選択された曲に合わせてアニメーション表示も切り替わる。すなわち、表示と音がリンクした演出になっている。
装飾図柄表示装置208では、第二の条件が成立すると、スピーカ120からは、演出Aの大盤振舞演出の曲が可聴音で最初から出力され、装飾図柄表示装置208には、演出Aの大盤振舞演出のアニメーションが最初から表示される。すなわち、演出Aの大盤振舞演出はラウンド消化演出のデフォルトの演出であり、最初に選択される。なお、グレーの図で示すように、轟GOGO演出の曲は、大盤振舞演出の曲と同期して、内部的には再生されているが、ミュートになっており、轟GOGO演出の曲は遊技者が認識不能である。また、轟GOGO演出のアニメーションも、大盤振舞演出のアニメーションと同期して、裏のレイヤで描画処理されているが、轟GOGO演出の表示画面も遊技者が認識不能である。
1ラウンドの途中、すなわち図27(p−2)のフレーム再生を終えたタイミングでチャンスボタン136が操作されると、大盤振舞演出の曲がミュートされ、轟GOGO演出の曲にボリューム値が設定され、スピーカ120からは、轟GOGO演出の曲が可聴音で出力される。また、轟GOGO演出の表示画面がアクティブになる。ここでのチャンスボタン136の操作も、複数種類の演出の中から一種類の演出を選択する操作であって、第一の条件の成立の一例に相当する。こここで開始された轟GOGO演出の曲は途中からとなり、轟GOGO演出のアニメーションも途中からとなる。
この例では、チャンスボタン136の操作有効期間は、1ラウンド実行中の期間になり、1ラウンド中に選択された演出は、最終ラウンドまで継続して実行される。したがって、ここでは轟GOGO演出が最終ラウンドまで継続して実行される。そのため、2ラウンド目以降は、非選択の方の演出の曲は、内部的な再生を中止し、非選択の方の演出のアニメーションも、裏のレイヤにおける描画処理を中止する。なお、2ラウンド目以降も、内部的な再生や、裏レイヤにおける描画処理を継続してもよい。
図27(q−4)では、轟GOGO演出の曲の続きがスピーカ120から可聴音で出力されており、装飾図柄表示装置208では、轟GOGO演出のアニメーション表示の続きが表示されている。
図28は、大当り遊技中の演出の他の一例を示す図である。
以下、図27に示す例との相違点を中心に説明する。
この例では、電源投入(図28(α)参照)が第三の条件の成立の一例に相当し、その第三の条件が成立すると、演出Aの大盤振舞演出(第二の演出の一例に相当)の曲と、演出Bの轟GOGO演出(第一の演出の一例に相当)の曲の両方が、内部的には再生が開始される。ただし、両方ともミュートになっており、遊技者が認識不能である。
その後、大当りに当選し、大当り遊技が開始され(図28(o)参照)、第二の条件も成立する。第二の条件が成立すると、図27に示す例と同じく、装飾図柄表示装置208には、演出Aの大盤振舞演出のアニメーションが最初から表示される。一方、曲の方は、電源投入(第三の条件の成立)から、内部的な再生が開始されているため、1ラウンド目の開始タイミングによって、可聴音として、途中から出力されたり、あるいは偶然に最初から出力されることもある。すなわち、第二の条件の成立タイミングは、電源投入に対して不規則であるため、表示演出と楽曲演出の組み合わせにバリエーションを持たせることができる場合がある。
1ラウンドの途中、すなわち図28(p−2)のフレーム再生を終えたタイミングでチャンスボタン136が操作され、第一の条件が成立する。第一の条件が成立すると、図27に示す例と同じく、大盤振舞演出の曲がミュートされ、轟GOGO演出の曲にボリューム値が設定され、スピーカ120からは、轟GOGO演出の曲が可聴音で途中から出力される。また、轟GOGO演出のアニメーション表示が途中からアクティブになる。第一の条件の成立タイミングも不規則であるため、表示演出と楽曲演出の組み合わせにここでもバリエーションを持たせることができる場合がある。
図29は、RTCの時間情報に基づく演出の一例を示す図である。
以下、これまで説明した例との相違点を中心に説明する。
この例でも、電源投入(図29(α)参照)が第三の条件の成立の一例に相当し、その第三の条件が成立すると、演出Aの大盤振舞演出(第二の演出の一例に相当)の曲と、演出Bの轟GOGO演出(第一の演出の一例に相当)の曲の両方が、内部的には再生が開始される。ただし、両方ともミュートになっており、遊技者が認識不能である。
また、この例では、第二の条件の成立は、大当り遊技が開始ではなく、RTC(リアルタイムクロック)の時間情報が、予め定められた時間情報になったことになる。図29(r)では、その第二の条件が成立し、番長モードの演出が実行されている装飾図柄表示装置208には、「イベントが始まるぜ」という文字表示がなされている。なお、RTC(リアルタイムクロック)の時間情報が、予め定められた時間情報になったタイミングは、非電サポ中における特図1の図柄変動表示の実行中のタイミングである。なお、制御状態は、電サポ状態であってもよいし、確変状態であっても、非確変状態であってもよい。
この例では、イベントとして、ラウンド消化演出と同じく、演出Aの大盤振舞演出(第二の演出の一例に相当)と、演出Bの轟GOGO演出(第一の演出の一例に相当)の2種類の演出が用意されており、図29(s−1)に示すように、装飾図柄表示装置208には、演出Aの大盤振舞演出のアニメーションが最初から表示される。一方、曲の方は、電源投入(第三の条件の成立)から、内部的な再生が開始されているため、電源投入のタイミングによって、可聴音として、途中から出力されたり、あるいは偶然に最初から出力されることもある。すなわち、第三の条件の成立タイミング(電源投入のタイミング)は、RTCに対して不規則であるため、表示演出と楽曲演出の組み合わせにバリエーションを持たせることができる場合がある。なお、図29(s−1)では、特図1のハズレの図柄が停止表示されている。
RTCによる演出実行期間中、すなわち図29(s−2)のフレーム再生を終えたタイミングでチャンスボタン136が操作され、第一の条件が成立する。第一の条件が成立すると、図27に示す例と同じく、大盤振舞演出の曲がミュートされ、轟GOGO演出の曲にボリューム値が設定され、スピーカ120からは、轟GOGO演出の曲が可聴音で途中から出力される。また、轟GOGO演出のアニメーション表示が途中からアクティブになる。ここでも、第一の条件の成立タイミングが不規則であるため、表示演出と楽曲演出の組み合わせにバリエーションを持たせることができる場合がある。なお、図29(s−2)および図29(t−3)では、特図1の図柄変動表示が実行中であり、RTCの時間情報に基づく選択演出のアニメーション表示が開始されると、第4図柄は消える。
なお、ボタン操作(より厳密にはチャンスボタン136等の操作手段の操作を制御手段が受付けたこと)を一例としてあげた第一の条件は、その操作手段の操作自体であってもよい。また、大当り遊技開始(例えば、楽曲や演出等の選択)で成立する条件であってもよいし、大当り遊技中(例えば、確変報知等の演出選択時)に成立する条件であってもよいし、大当り遊技終了(例えば、大当り終了後の電サポ状態等の楽曲選択等)で成立する条件であってもよい。また、電源投入(例えば、RTCの時間情報に関連して演出が実行され、電源投入のタイミングで演出が途中から開始される)に関連して成立する条件であってもよい。また、RTCの時間情報を使用して成立する条件であってもよい。また、デモ演出の開始(例えば、デモ演出が開始され、第二の演出からデモ演出へと切り替わり)で成立する条件であってもよい。さらに、第二の演出から第一の演出へと切り替わることで成立する条件であってもよい。
また、この明細書で使用する「開始」という文言は、遊技者が認識可能な状態となった場合のことであり、遊技者が認識不能(困難)な状態で行われている演出は「開始」には含まれない場合があり、「実行」を「開始」として解釈可能な場合がある。
また、電源投入自身を直接あるいは間接の契機とする例や、特図の変動停止や大当り遊技の開始や、RTCの時間情報を一例としてあげた第二の条件についても、ここで説明した第一の条件のその他の例と同じ条件であってもよい。また、大当り開始時等(選択演出時の遊技者の選択を第一の条件とすると、上記第一の条件の例に記載される各種選択演出における選択前の演出の開始自体を第二の条件としてもよい。
さらに、上記第一の条件は、上記第二の条件として機能する場合があってもよいし、第二の条件は、第一の条件として機能する場合があってもよい。また、それ以外の条件である第三の条件等により、第一の演出や第二の演出の少なくとも一方が実行される構成であってもよい。
また、第一の条件は、第二の演出を実行していない状態や、第三の演出等別の演出を実行している状態で成立するものであってもよい。また、第二の条件が成立した場合に、第二の演出以外の演出が最初に行われる構成であってもよい。また、第一の条件が成立したタイミングによっては、第一の演出が最初から実行される場合があってもよい。第二の演出も途中から開始される場合があってもよい。
また、第一の演出は、遊技者に選択操作により選択される演出でなくてもよい。例えば、抽選等で内部的に決定される構成であってもよいし、最初から選択されるべき演出が決定されていて、擬似的に遊技者がボタン操作により選択したかのように見せかける演出であってもよい。また、第二の演出は、第一の演出と同期しなくてもよい。また、第二の演出が途中から実行可能とされる演出であってもよい。さらに、第三の演出等は、第一の演出や第二の演出の少なくとも一方の演出と同期してもよい。
また、第一の演出および第二の演出は、音演出のみならず、表示演出、ランプ演出、またはこれらの組み合わせによって構成されるものであってもよい。
また、条件が成立した場合に、演出の開始位置を少なくとも決定可能な開始位置決定手段は、裏で第一の演出が行われていてアクティブになるような偶発的なものも含むし、第一の条件が成立した場合に乱数抽選等で決定するものも含む。また、開始位置決定手段は、第二の演出をアクティブから非アクティブにする開始位置を決定するものであってもよいし、第三の演出の開始位置を決定可能な構成であってもよい。また、第一〜第六の演出は開始位置決定手段の決定によりすべて途中から開始される構成であってもよいし、一部の演出のみ途中から開始される構成であってもよい。
また、開始位置決定手段は、演出が同時進行していて、第一の条件が成立したタイミングに応じて進行していた第一の演出をアクティブにするものの他、第一の演出の開始位置を複数のパターンから乱数抽選等によって選択してもよいし、特図や普図の遊技状態(確変/非確変状態や電サポ/非電サポ状態)、副制御手段の演出モード、遊技者固有のオリジナルモードの設定の有無等に関連付けられて決定するものであってもよい。
また、第一の演出〜第六の演出は、すべてが同期可能な演出であってもよいし、一部が同期可能な演出であってもよいし、すべてが独立して非同期となる関係であってもよい。また、一つの遊技台で第一の演出から第六の演出までのすべてを同時に実行可能であってもよいし、いずれか一つの演出が選択される構成であってもよいし、複数の遊技台で同期する構成であってもよい。
また、同期演出実行期間中に、エラーが発生する場合があるが、エラーの種類に応じてエラーを優先してもよいし、エラーの種類に関係なく、エラーか同期演出の一方を優先するようにしてもよい。
さらに、同期(シンクロ)について、例えば、楽曲Aと楽曲Bは同じ楽曲であり、楽曲Bが楽曲Aに対してキリのいい量(例えば一小節分やワンフレーズ分や一単語分)だけ遅れて流れることで同期が実現する。例えば、「かえるの歌がー/聞こえてくるよー/グワッグワッグワッ」に対して「・・・・・・/かえるの歌がー/聞こえてくるよー」といった例であってもよい。こうするためには、第一の条件が成立した後に第一の演出の実行を遅延させてタイミングを合わせる制御を行えばよい。また、楽曲Bが楽曲Aの少なくとも一部を補完する関係にあってもよい。例えば、楽曲Aはコーラスで、楽曲Bはメインボーカルなどの関係であっても、同期が実現する。さらに、楽曲Aと楽曲Bで一つの楽曲をステレオ再生することでも同期が実現する。また、一台の遊技台で同期する場合は楽曲毎にスピーカを対応づけてもよい。例えば、楽曲Aは第一のスピーカ(例えば、左スピーカ)から出力され、楽曲Bは第二のスピーカ(例えば、右スピーカ)から出力されるようにしてもよい。さらに、一台の遊技台で同期しつつ、他の遊技機と同期する構成であってもよい。例えば、遊技台Aでは、一小節ずれた楽曲(楽曲A)を再生し、遊技台Bでは楽曲Aに対してさらに一小節ずらして再生するようにしてもよい。なお、ずらす量は、一定(例えば、一小節分)であってもよいし、可変であってもよい。
また、上述のごとく、楽曲のシンクロ(同期)に関しては、第一の演出と第二の演出が一定量(例えば、一小節分)遅れる場合の他、第一の演出と第二の演出が完全に異なるが、二つを組み合わせた場合に一つの楽曲として聞こえたり、第一演出における切れ目の部分を第二の演出が補完したりする場合であっても、シンクロとして解釈することができる。
なお、図面に記載された各例や変形例は、不都合や矛盾がない限り、相互に組み合わせ可能である。例えば、第一の条件と第二の条件を入れ替えたり、演出が、途中からのみ開始されたり、最初からのみ開始されたり、途中からの場合があっったり、最初からの場合があったりしてもよい。
以上の説明では、
『第一の演出(例えば、図16に示す「第一の演出」)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、スピーカ120)を備えた遊技台であって、
前記第一の演出は、少なくとも途中から開始される場合(例えば、図16に示す場合)がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、第一の演出は、最初から開始される場合があってもよいし、必ず途中から開始される構成であってもよい。
また、第一の条件が成立した場合に第一の演出を開始しない場合があってもよいし、必ず第一の演出を開始する構成であってもよい。
また、
『前記演出手段は、第一の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン136が操作された場合)に、前記第一の演出を少なくとも開始する手段であり、
前記第一の演出は、前記第一の条件の成立時期により途中から開始される場合がある演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の条件の成立時期により最初から開始される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、第一の条件の成立時期が異なった場合において、第一の演出の開始位置が同じになる場合があってもよいし、第一の条件の成立時期が異なった場合は必ず第一の演出の開始位置が異なる構成であってもよい。
また、
『前記演出手段は、第二の演出(例えば、図16に示す「第二の演出」)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を少なくとも開始する手段であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が実行されている状態で成立する場合(例えば、図16に示す場合)がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件(例えば、電源投入があった場合)であり、
前記第二の演出は、最初から少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、第一の条件と第二の条件は成立時期のみが異なる条件であってもよい。例えば、両方の条件ともボタン操作により選択される構成であってもよい。
また、
「第一の演出(例えば、図16に示す「第一の演出」)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、スピーカ120)を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン136が操作された場合)に、第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第一の条件が成立したタイミングによっては、途中から開始される場合(例えば、図16に示す場合)がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
すなわち、前記第一の演出は、前記第一の条件が成立したタイミングによっては、演出の途中から遊技者に認識される場合がある演出であってもよい。これは、制御自体は、前記第一の条件の成立前から前記第一の演出がバックグラウンドで実行されていて、該第一の条件が成立すると、それまでバックグラウンドで実行されていた第一の演出がフォアグラウンドに出てくる結果、演出の途中から開始されたように思える場合と、制御自体が、事前にバックグラウンドでの実行は行わず、前記第一の条件が成立すると、その時点で初めて第一の演出を途中から開始する制御を行う場合の両方の場合が含まれる。前者の場合と後者の場合の両方を含めて、前記演出手段は、前記第一の条件が成立したタイミングに応じて前記第一の演出を途中から実行する場合があるものであってもよい。
この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、前記第一の演出が開始された箇所に応じて遊技の進行状況等を把握できる場合がある。
なお、前記演出手段は、第一の演出の他に、第二の演出や、第三の演出等も実行可能なものであってもよく、前記第一の条件が成立した場合に、第一の演出の他に、第二の演出や、第三の演出等も開始可能なものであってもよい。
また、リアルタイムクロックを備え、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に前記第一の演出を途中から実行可能なものであり、
前記第一の条件は、前記リアルタイムクロックによる時間情報に関連して少なくとも成立可能な条件であってもよい。
こうすることで、リアルタイムクロックを使用しているにも関わらず、第一の演出を途中から実行することができ、遊技者に意外性を与えて該第一の演出に注目させることができる場合がある。なお、リアルタイムクロックとは、現在の時刻を計時する計時手段のことである。
また、前記演出手段は、第一の条件が成立した場合に、第一の演出を少なくとも開始可能な手段であってもよい。すなわち、上記第一の条件が成立したからといって、前記第一の演出を必ず開始するとは限らず、例えば、エラーが発生した場合(例えば、扉開放エラーが発生した場合)には、前記第一の演出を開始しないこともある。一方、上記第一の条件さえ成立すれば、例えエラーが発生した場合であっても、前記第一の演出を必ず開始するようにしてもよい。
さらに、前記第一の演出は、前記第一の条件が成立したタイミングによっては、最初から開始される場合がある演出であってもよい。
また、
「前記第一の条件が成立したタイミング(例えば、図16に示す左側のボタン操作のタイミング)に応じて、前記第一の演出の開始位置が定まる、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
例えば、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の演出の開始位置を少なくとも決定可能(例えば、乱数抽選等によって決定可能)な開始位置決定手段を備えた態様であってもよいし、決定制御を行わなくても、自然と決定される態様(バックグラウンドからフォアグラウンドへの移行)であってもよい。
この遊技台によれば、第一の演出の開始位置にバリエーションを持たせることができる場合がある。
また、
「前記演出手段は、第二の演出(例えば、図16に示す「第二の演出」)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が実行されている状態で成立する場合(例えば、図16に示す場合)がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
なお、前記演出手段は、前記第二の演出を実行している状態で前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であってもよい。例えば、前記第二の演出は、前記第一の条件が成立する前から開始される場合がある演出であってもよい。また、前記演出手段は、前記第二の演出を実行している状態で前記第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出を継続する一方で、前記第一の演出を開始する態様であってもよい。この態様によれば、前記第二の演出と前記第一の演出が同期間に一緒に行われることになる。
あるいは、前記演出手段は、前記第二の演出を実行している状態で前記第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出に代えて前記第一の演出を途中から開始するものであってもよい。この態様によれば、前記第一の条件が成立したことによって前記第二の演出が終了する。こうすることによって、第一の演出が途中から実行される場合があることで、第二の演出から第一の演出へ切り替わったことがかえって分かりやすい場合がある。
また、
「前記演出手段は、第二の条件が成立した場合(例えば、電源投入があった場合)に、前記第二の演出を最初から少なくとも開始する手段であり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件である、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
なお、前記演出手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を最初からのみ開始可能なものであってもよい。すなわち、前記第二の演出は、最初からのみ開始される演出であってもよい。
また、前記第二の条件は、後述する第三の条件とも異なる条件であってもよい。
また、前記演出手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を最初から少なくとも開始可能な手段であってもよい。すなわち、上記第二の条件が成立したからといって、前記第二の演出を必ず開始するとは限らず、例えば、エラーが発生した場合(例えば、扉開放エラーが発生した場合)には、前記第二の演出を開始しないこともある。一方、上記第二の条件さえ成立すれば、例えエラーが発生した場合であっても、前記第二の演出を必ず開始するようにしてもよい。
また、前記演出手段は、前記第二の条件が第一のタイミングで成立した場合であっても、前記第二の演出を最初から開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の条件が第二のタイミングで成立した場合であっても、前記第二の演出を最初から開始可能なものであり、
前記第二のタイミングは、前記第一のタイミングと少なくとも異なるタイミングであってもよい。
さらに、前記演出手段は、前記第二の条件が成立したタイミングに関わらず、前記第二の演出を最初から開始可能なものであってもよい。
加えて、複数の計時手段を備え、
前記演出手段は、第三の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第三の演出を最初から少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第三の演出を途中から少なくとも開始可能なものであり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第一の計時手段であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第二の計時手段であり、
前記第一の計時手段は、リアルタイムクロックであり、
前記第二の計時手段は、電源投入からの経過時間を少なくとも計測可能なものであり、
前記第一の条件は、前記第一の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件であってもよい。
また、
『前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合(例えば、電源投入があった場合)に、前記第二の演出を遊技者に認識可能な状態(例えば、図16に示す第二の演出のボリュームON)で少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第一の演出を遊技者に認識不能な状態(例えば、図16に示す第一の演出のボリュームOFF)で少なくとも実行可能(例えば、図16に示す第一の演出の内部実行)な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン136が操作された場合)に、遊技者に視認可能な状態で実行していた前記第二の演出を、遊技者に視認不能な状態(例えば、図16に示す第二の演出のボリュームOFF)で少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に、遊技者に視認不能な状態で実行していた前記第一の演出を、遊技者に視認可能な状態(例えば、図16に示す第一の演出のボリュームON)で少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の演出の経過分だけ第一の演出が進行しているため、第一の演出が途中から開始された場合に第二の条件が成立してからの時間の経過を把握することができる場合がある。
なお、前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出と異なる第三の演出を遊技者が認識可能な状態で実行可能なものであってもよいし、前記第二の条件が成立した場合に、前記第一の演出と異なる第四の演出を遊技者が遊技者に認識不能な状態で実行可能なものであってもよいし、前記第一の条件が成立した場合に、遊技者に視認可能な状態で実行していた前記第三の演出を、遊技者に視認不能な状態で実行可能なものであってもよいし、前記第一の条件が成立した場合に、遊技者に視認不能な状態で実行していた前記第四の演出を、遊技者に視認可能な状態で実行可能なものであってもよい。
また、
『前記第二の条件は、電源投入である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記第一の演出は、前記第二の演出と少なくとも同期可能な演出であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の演出を、前記第二の演出と同期(例えば、図18に示す矢印4の期間遅延させることで同期)させて少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、途中から開始された第一の演出を第二の演出と同期させて実行可能とすることで遊技の興趣が向上する場合がある。
なお、前記第一の演出は、第四の演出等のその他の演出とも同期可能な演出であってもよい。
また、前記第一の演出は、前記第二の演出と関連する演出であってもよい。
さらに、前記開始位置決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出と同期可能な位置から前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
また、前記演出手段は、前記第一の演出と前記第二の演出を同期させて実行可能なものであってもよい。
また、前記演出手段は、複数の演出のうちのいずれか一の演出を遊技者に認識可能な状態で実行可能なものであり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、前記第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、前記第二の演出であり、
前記開始位置決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の演出の開始位置を、他の遊技台で実行されている前記第二の演出と同期する位置に決定するものであってもよい。
さらに、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも関連しない演出であり、
前記第三の演出は、前記第二の演出と少なくとも関連しない演出であり、
前記演出手段は、第三の条件が成立した場合に前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同期せずに実行される演出であり、
前記第三の演出は、前記第二の演出と少なくとも同期せずに実行される演出であってもよい。
これらのようにすることで、遊技者の選択により演出を選択可能な場合は、同期する演出で他の遊技台や遊技者と一体感を持って楽しむ一方、同期しない演出を選択して他の遊技台や遊技者と独立して遊技を楽しむこともできる場合がある。
また、
『前記第一の演出は、音演出を少なくとも含む演出(例えば、図27に示す演出Bの轟GOGO演出)であり、
前記第二の演出は、音演出を少なくとも含む演出(例えば、図27に示す演出Aの大盤振舞演出)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、第一の演出と第二の演出は、それぞれ音演出以外の演出を含んでいてもよいし、音演出のみでもよい。また、音演出以外の演出を必須とする構成であってもよい。すなわち、前記第一の演出は、音演出の他に、画像表示演出や発光演出を含むものであってもよく、前記第二の演出は、音演出の他に、画像表示演出や発光演出を含むものであってもよい。
また、
『前記演出手段は、第一の期間(例えば、図16に示す電源投入から第一の演出のボリュームOFFの期間)で前記第一の演出を遊技者が認識不能な状態で少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の期間は、前記第一の条件が成立する前の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記演出手段は、遊技者に認識不能な状態で実行していた前記第一の演出を、前記第一の条件が成立したタイミングから、遊技者に認識可能な状態(例えば、図16に示す第一の演出のボリュームON)で少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記演出手段は、第一の期間で、前記第一の演出とは異なる演出(例えば、第三の演出や第四の演出・・・)も遊技者が認識不能な状態で実行可能なものであってもよい。また、前記第一の期間は、前記第一の条件が成立する前の期間の一部のみの期間であってもよいし、前記第一の条件が成立する前の期間の全部の期間であってもよい。さらに、前記第一の期間は、前記第一の条件が成立する直前の期間であってもよいし、第二の期間経過後の期間であってもよい。
また、開始位置決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に前記第一の演出を遊技者が認識可能な状態で実行可能なものであってもよい。こうすることで、前記第一の条件が成立したタイミングにより、開始位置決定手段は、容易に第一の演出の開始位置を決定することができる場合がある。
また、
『遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備え、
前記第一の条件は、遊技者が前記操作手段の操作を行うことで少なくとも選択可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
「前記第一の条件は、成立時期を、遊技者が少なくとも選択可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、第一の条件の他に、成立時期を、遊技者が選択可能な条件(例えば、第三の条件や第四の条件・・・)があってもよい。
また、前記第一の演出や第二の演出は、遊技者が複数の選択肢から少なくとも選択可能な演出であってもよい。例えば、遊技者が最初に選択した演出が、第一の演出で次に選択した演出が第二の演出であってもよく、遊技者の選択操作次第では、第一の演出と第二の演出が入れ替わる場合がある構成であってもよい。
また、遊技者が少なくとも操作可能位置に操作手段を備え、
前記第一の条件は、前記操作手段の操作に関連して少なくとも成立する場合がある条件であってもよい。
さらに、前記第一の演出は、選択演出の選択肢の一つとして、遊技者が少なくとも選択可能な演出であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を遊技者が認識可能な状態で少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第一の演出が選択された場合に、該第一の演出を遊技者が認識可能な状態で少なくとも開始可能なものであってもよい。
さらに、前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を最初から開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第三の条件が成立した場合に、前記第二の演出を途中から開始可能なものであり、
前記第三の条件は、遊技者の操作により前記第一の演出が選択された後でさらに遊技者の操作が行われて前記第二の演出の開始が選択された場合に少なくとも成立可能な条件であってもよい。
また、前記第一の演出は、選択演出の選択肢の一つとして、遊技者が少なくとも選択可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記選択演出の選択肢の一つとして、遊技者が少なくとも選択可能な演出であり、
前記演出手段は、前記第一の演出が選択された場合に、該第一の演出を遊技者が認識可能な状態で少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の演出が選択された場合に、該第二の演出を遊技者が認識可能な状態で少なくとも開始可能なものであってもよい。
また、操作手段は、操作有効期間が設けられた手段であり、前記第一の演出は、前記操作手段が操作されずに前記操作有効期間が終了した場合に開始される場合がある演出である態様であってもよい。この態様によれば、第一の演出の開始位置によって操作手段の操作有効期間がどのくらい経過したか把握できる場合がある。また、操作手段の操作有効期間を演出の時間に組み込んで演出時間が長くなりすぎることを防止できる場合がある。なお、前記操作手段は、ボタン、十字キー、タッチセンサ(タッチパネル)、ジョグダイアル等、遊技者が操作可能な手段であればよい。
さらに、以上の説明では、
『第一の演出(例えば、図19に示す第四の演出)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、スピーカ120)と、
複数の計時手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合(例えば、図19に示すRTCの時間情報が、新装開店から一ヶ月後の正午になった場合)に、前記第一の演出を最初から少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合(例えば、図19に示す電源投入後タイマによって電源投入から1時間経過した場合)に、前記第一の演出を途中から少なくとも開始可能な手段であり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第一の計時手段(例えば、図19に示すRTC)であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第二の計時手段(例えば、図19に示す電源投入後タイマ)であり、
前記第一の計時手段は、リアルタイムクロックであり、
前記第二の計時手段は、電源投入からの経過時間を少なくとも計測可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記第一の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、リアルタイムクロックを使用しているにも関わらず、第一の演出を途中から実行することができ、遊技者に意外性を与えて該第一の演出に注目させることができる場合がある。
また、
『前記遊技台は、パチンコ機(例えば、図1に示すパチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の説明では、
『 演出手段[例えば、スピーカ120]を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出[例えば、演出Aの大盤振舞演出]であり、
前記演出手段は、開始条件の成立があった場合に、前記第一の演出の実行を開始する手段であり、
前記演出手段は、終了条件の成立があった場合に、前記第一の演出の実行を終了する手段であり、
前記演出手段は、前記第一の演出を繰り返し実行可能な手段であり、
前記開始条件は、有利状態[例えば、大当り遊技状態(アタッカーが開放する遊技状態)]が開始された場合に成立する条件であり、
前記終了条件は、前記有利状態が終了された場合に成立する条件であり、
前記有利状態とは、電源が投入された後、遊技者による遊技の結果に応じて開始される、遊技者に有利な状態のことであり、
前記有利状態が終了した場合は、通常状態[例えば、非大当り遊技状態(アタッカーが開放しない遊技状態)]に移行するように構成されており、
前記通常状態とは、前記有利状態よりも遊技者に対する有利度が低い状態のことであり、
前記演出手段は、前記第一の演出の実行を開始する際に、電源が投入されてからの時間に応じて[例えば、電源投入後に、大当り遊技が開始された時間に応じて]、該第一の演出を途中から開始する場合がある[例えば、図28に示す場合がある]手段であり、
前記第一の演出の実行とは、遊技を演出する第一の曲[例えば、大盤振舞演出の曲]の再生のことであり、
一斉に電源が投入された場合に、他の前記遊技台[例えば、電源がこの遊技台と同じタイミングで投入された後、前記第一の演出が既に開始されている遊技台]と、前記第一の演出が同期し得る[例えば、この遊技台において大盤振舞演出の曲の途中の小節からそろって再生され始める]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 第一の制御手段[例えば、主制御部300]と、
第二の制御手段[例えば、第1副制御部400と第2副制御部500を併せたもの]と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段にコマンドを送信することが可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに基づいて、前記演出手段の制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの一つは、第一の制御基板[例えば、主基板156]であり、
前記複数の制御基板のうちの一つは、第二の制御基板[例えば、第1副基板160]であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記有利状態とは、大当り遊技状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記有利状態とは、時短状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記演出手段は、前記第一の演出の実行を開始する際に、電源が投入されてからの時間に応じて、該第一の演出を最初から開始する場合がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記演出手段は、前記第二の演出の実行を開始する際に、電源が投入されてからの時間に応じることなく、該第二の演出を最初から開始する場合がある手段であり、
前記第二の演出の実行とは、遊技を演出する第二の曲の再生のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、上記「実行」は「開始」と解釈してもよいし、反対に上記「開始」は「実行」と解釈してもよい。
また、これまでランプと称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
さらに、本実施形態において、「・・・場合がある。」の記載については、「・・・とならない場合があってもよい。」あるいは「必ず・・・となる。」と適宜置換可能である。
また、以上の記載では、
『演出手段[例えば、スピーカ120]を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の島一斉演出[例えば、演出Aの大盤振舞演出の曲や演出Bの轟GOGO演出の曲]であり、
前記第一の島一斉演出は、電源投入からの時間に応じて[例えば、電源投入後、大当り遊技の1ラウンド目が開始されたときの時間や、チャンスボタン136による操作が行われたときの時間に応じて]途中から開始する場合がある[例えば、図28に示すように途中から開始する場合がある]島一斉演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、『遊技者が操作可能な操作手段[例えば、チャンスボタン136]を備え、
前記演出手段は、遊技者による前記操作手段の操作に応じた演出を実行可能な手段であり[例えば、チャンスボタン136が操作されると各種演出装置206の演出態様に変化を与える]、
前記第一の島一斉演出は、遊技者による前記操作手段による操作によらないで開始される島一斉演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記第一の島一斉演出は、前記電源投入からの時間に応じて先頭から開始する場合がある[例えば、大当り遊技の1ラウンド目の開始タイミングによっては、演出Aの大盤振舞演出の曲が偶然に最初から出力される場合がある]島一斉演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記第一の島一斉演出は、繰り返し実行可能な島一斉演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の島一斉演出[例えば、図19に示される第四の演出]であり、
前記第二の島一斉演出は、前記電源投入からの時間[例えば、電源投入から1時間経過後]に応じて開始可能な島一斉演出であり、
前記第二の島一斉演出は、最初から開始する島一斉演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『計時手段[例えば、電源投入と同時に計時を開始する電源投入後タイマやリアルタイムクロック(RTC)]を備え、
前記第二の島一斉演出は、前記計時手段による計時の結果に応じて開始する島一斉演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記計時手段は、電源が投入された際に計時を開始するタイマである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記計時手段は、リアルタイムクロックである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『第一の制御手段[例えば、主制御部300]と、
第二の制御手段[例えば、第1副制御部400と第2副制御部500を併せたもの]と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段にコマンドを送信することが可能な制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに基づいて、前記演出手段の制御を実行可能な制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの一の制御基板は、第一の制御基板[例えば、主基板156]であり、
前記複数の制御基板のうちの一の制御基板は、第二の制御基板[例えば、第1副基板160]であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、本発明は、封入式のパチンコ機にも適用することができる。
図30は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図30に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
以上説明したように、図30に示すパチンコ機900は、球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用するものであって、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
さらに本発明は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合に第一の演出を少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立したタイミングに応じて前記第一の演出を途中から実行する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の演出を実行している状態で前記第一の条件が成立した場合に前記第一の演出を少なくとも開始可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を最初から少なくとも開始可能なものであり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第一の期間で前記第一の演出を遊技者が認識不能な状態で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の期間は、前記第一の条件が成立する前の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記開始位置決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に前記第一の演出を遊技者が認識可能な状態で実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記3に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を遊技者が認識可能な状態で少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第一の演出を遊技者が遊技者に認識不能な状態で少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に、(遊技者に視認可能な状態で行われていた)前記第二の演出を遊技者に視認不能な状態で少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に、(遊技者に視認不能な状態で行われていた)前記第一の演出を遊技者に視認可能な状態で少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、遊技者が少なくとも選択可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記3に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第二の演出と少なくとも関連する演出であり、
前記開始位置決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出と同期可能な位置から前記第一の演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記3および7に記載の遊技台であって、
前記第二の条件は、電源投入である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記3、7、および8に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、音演出を少なくとも含むものであり、
前記第二の演出は、音演出を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
複数の計時手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合に、前記第一の演出を最初から少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第一の演出を途中から少なくとも開始可能なものであり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第一の計時手段であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第二の計時手段であり、
前記第一の計時手段は、リアルタイムクロックであり、
前記第二の計時手段は、電源投入からの経過時間を少なくとも把握可能なものであり、
前記第一の条件は、前記第一の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−1)
演出手段を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、
前記演出手段は、開始条件の成立があった場合に、前記第一の演出の実行を開始する手段であり、
前記演出手段は、終了条件の成立があった場合に、前記第一の演出の実行を終了する手段であり、
前記演出手段は、前記第一の演出を繰り返し実行可能な手段であり、
前記開始条件は、有利状態が開始された場合に成立する条件であり、
前記終了条件は、前記有利状態が終了された場合に成立する条件であり、
前記有利状態とは、電源が投入された後、遊技者による遊技の結果に応じて開始される、遊技者に有利な状態のことであり、
前記有利状態が終了した場合は、通常状態に移行するように構成されており、
前記通常状態とは、前記有利状態よりも遊技者に対する有利度が低い状態のことであり、
前記演出手段は、前記第一の演出の実行を開始する際に、電源が投入されてからの時間に応じて、該第一の演出を途中から開始する場合がある手段であり、
前記第一の演出の実行とは、遊技を演出する第一の曲の再生のことであり、
一斉に電源が投入された場合に、他の前記遊技台と、前記第一の演出が同期し得る、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−2)
付記R1−1に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段にコマンドを送信することが可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに基づいて、前記演出手段の制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−3)
付記R1−2に記載の遊技台であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの一つは、第一の制御基板であり、
前記複数の制御基板のうちの一つは、第二の制御基板であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−4)
付記R1−1乃至R1−3のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記有利状態とは、大当り遊技状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−5)
付記R1−1乃至R1−3のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記有利状態とは、時短状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−6)
付記R1−1乃至R1−5のうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した、実施形態や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。
100 パチンコ機
120 スピーカ
208 装飾図柄表示装置
210 普図表示装置
212 第1特図表示装置
214 第2特図表示装置
216 普通図柄保留ランプ
218 第1特別図柄保留ランプ
220 第2特別図柄保留ランプ
222 高確中ランプ
224 演出可動体
228 普図始動口
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
234 可変入賞口
300 主制御部
304 CPU
306 ROM
308 RAM
400 第1副制御部
404 CPU
406 ROM
408 RAM
500 第2副制御部
600 払出制御部

Claims (12)

  1. 演出手段を備えた遊技台であって、
    前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、
    前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の島一斉演出であり、
    前記第一の島一斉演出は、電源投入からの時間に応じて途中から開始する場合がある島一斉演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    遊技者が操作可能な操作手段を備え、
    前記演出手段は、遊技者による前記操作手段の操作に応じた演出を実行可能な手段であり、
    前記第一の島一斉演出は、遊技者による前記操作手段による操作によらないで開始される島一斉演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技台であって、
    前記第一の島一斉演出は、前記電源投入からの時間に応じて先頭から開始する場合がある島一斉演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の島一斉演出は、繰り返し実行可能な島一斉演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の島一斉演出であり、
    前記第二の島一斉演出は、前記電源投入からの時間に応じて開始可能な島一斉演出であり、
    前記第二の島一斉演出は、最初から開始する島一斉演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項5に記載の遊技台であって、
    計時手段を備え、
    前記第二の島一斉演出は、前記計時手段による計時の結果に応じて開始する島一斉演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項6に記載の遊技台であって、
    前記計時手段は、電源が投入された際に計時を開始するタイマである、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項6に記載の遊技台であって、
    前記計時手段は、リアルタイムクロックである、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    第一の制御手段と、
    第二の制御手段と、
    を備え、
    前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段にコマンドを送信することが可能な制御手段であり、
    前記第二の制御手段は、前記コマンドに基づいて、前記演出手段の制御を実行可能な制御手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項9に記載の遊技台であって、
    複数の制御基板を備え、
    前記複数の制御基板のうちの一の制御基板は、第一の制御基板であり、
    前記複数の制御基板のうちの一の制御基板は、第二の制御基板であり、
    前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される制御手段であり、
    前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される制御手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  11. 請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
  12. 請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、スロットマシンである、
    ことを特徴とする遊技台。
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