JP6082874B2 - 遊技台 - Google Patents

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本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に関する。
従来、複数の操作手段を備えた遊技台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台は、複数の操作手段による処理に改良の余地がある。
本発明の目的は、複数の操作手段による処理に特徴を持った遊技台を提供することにある。
本発明に係る遊技台は、複数の操作手段と、音を出力可能な音出力手段と、複数種類の表示を実行可能な表示手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの一の操作手段は、第一の操作手段であり、前記複数の操作手段のうちの一の操作手段は、第二の操作手段であり、前記第一の操作手段は、第一の位置に設けられた手段であり、前記第二の操作手段は、第二の位置に設けられた手段であり、前記第一の位置は、遊技者が操作可能な位置であり、前記第二の位置は、遊技者が操作できない位置であり、前記第一の操作手段が操作されると音量が変更可能に構成されており、前記第一の操作手段が操作されると音が出力可能に構成されており、前記第二の操作手段が操作されると音量が変更可能に構成されており、前記第二の操作手段が操作されても音が出力されないように構成されており、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示であり、前記第一の表示は、音量に関する一の表示であり、前記第二の表示は、遊技球を排出することを促す表示であり、前記第二の表示が表示されている状態において表示される前記第一の表示が、該第二の表示にオーバーラップされるように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、複数の操作手段による処理に特徴を持った遊技台を実現できる。
パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 (a)〜(e)第1出力設定スイッチと第2出力設定スイッチの一例を示した図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 第1副制御部400の音制御回路431とランプ制御回路420の周辺回路を示すブロック図である。 (a)上述の第1副制御部400を構成する回路のうち、音制御に用いられる各種回路(音制御関連回路)を抜き出して示したブロック図である。(b)音制御関連回路のリセット信号線の接続の一例を示したブロック図である。 リセット信号線の接続の変形例を示したブロックである。 (a)音制御回路431を概略的に示すブロック図である。(b)音制御回路431の再生音出力設定における各種処理を概略的に示すブロック図である。 (a)音制御回路431が備えるコントールRAMのメモリマップの一例を示したものである。(b)チャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図である。(c)チャネルと音の用途の対応関係を示した図である。(d)サウンドリストの一例である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 演出実行タイミングデータの一例である。 ランプデータの一例である。 (a)ランプ(LED)の輝度制御について説明するための図である。(b)LEDのデューティ比について説明する図である。 (a)サウンド選択データの一例である。(b)増幅回路442で増幅されたサウンドデータの波形の一例を示している。 (a)スピーカ120から出力される音の音量(音圧)および各種ランプ418の輝度の設定値の一例を示すテーブルである。(b)用途の一例を示したテーブルである。(c)輝度の一例を示した図である。 ランプの輝度と時間の関係を示した図である。 (a)第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。(b)コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。(c)1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。(d)10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。(e)DMA割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)遊技者設定画面表示処理の流れを示したフローチャートである。(b)サウンド制御ループ処理の流れを示したフローチャートである。(c)サウンドドライバ処理の流れを示したフローチャートである。 (a)ボリュームスイッチ処理の流れを示したフローチャートである。(b)ボリューム値変更処理の流れを示したフローチャートである。 管理者設定値制御処理の流れを示したフローチャートである。 主制御部300による特図変動表示と第1副制御部400による装飾図柄変動表示の関係を示したタイムチャートである。 (a)特図変動表示とデモ画面の表示タイミングの実施例1を示した図である。(b)特図変動表示とデモ画面の表示タイミングの実施例2を示した図である。(c)実施例1のデモ画面表示前に設定画面を表示する例を示した図である。 (a)実施例1のデモ画面表示中に設定画面を表示し、デモ画面表示を中断する例を示した図である。(b)実施例1のデモ画面表示中にデモ画面表示を中断することなく設定画面を表示する例を示した図である。(c)実施例1のデモ画面表示の終了間際にデモ画面表示を中断することなく設定画面を表示する例を示した図である。 (a)特図変動表示が開始される前にボリューム調整が行われなかった例を示したタイムチャートである。(b)(c)特図変動表示が開始される前に音量調整が行われた例を示したタイムチャートである。 (a)特図変動表示が開始される前に音量調整が行われた例を示したタイムチャートである。(b)設定画面の表示中に音量調整が行われた例を示したタイムチャートである。(c)設定画面表示が強制終了された例を示したタイムチャートである。 (a)設定画面表示が強制終了された例を示したタイムチャートである。(b)設定画面の終了前に他のイベントが発生した例を示したタイムチャートである。 (a)、(b)デモ中に設定画面が表示されボリューム調整が行われた例を示したタイムチャートである。(c)デモ中の設定画面の終了前に他のイベントが発生した例を示したタイムチャートである。 (a)、(b)デモ中の設定画面で音量を変化させた例を示したタイムチャートである。(c)エラー発生時のタイムチャートである。 音量調整画面と輝度調整画面を表示するまでの画面遷移の一例を時系列で示した図である。 音量調整例1を時系列で示した図である。 音量調整例2を時系列で示した図である。 音量調整例3を時系列で示した図である。 音量調整例3を時系列で示した図である。 音量調整例4を時系列で示した図である。 音量調整例4を時系列で示した図である。 音量調整例5を時系列で示した図である。 音量調整例6を時系列で示した図である。 音量調整例7を時系列で示した図である。 音量調整例8を時系列で示した図である。 (a)デモ表示の一例を時系列で示した図である。(b)音量調整後にデモ表示を最初から行なう例を示した図である。(c)音量調整後にデモ表示を途中から行なう例を示した図である。 (a)複数の演出モードから特定の演出モードを選択させるための演出モード選択画面の一例である。(b)ログインの認証を行うパスワードを入力させるための会員制メニュー関連画面の一例である。(c)音量調整画面を構成する画像の少なくとも一部にエラー表示を重ねて表示する例である。 実施形態2の実施例2−1におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。 (a)〜(g)実施形態2の実施例2−2におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。 (a)〜(d)実施形態2の実施例2−3におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。 (a)〜(d)実施形態2の実施例2−4におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。 (a)〜(d)実施形態2の実施例2−5におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。 (a)〜(d)実施形態2の実施例2−6におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。 (a)〜(d)実施形態2の実施例2−7におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。 (a)〜(d)実施形態2の実施例2−8におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。 普図演出の実行タイミングの一例を示したタイムチャートである。 実施形態2の実施例2−9におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。 実施形態2の実施例2−9におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。 第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示す数値と、各種設定値の関係の一例を示した図である。 (a)、(b)1回の操作で調整画面に移行する例を示した図である。(c)〜(e)2回の操作で調整画面に移行する例を示した図である。(f)〜(h)他のボタンの適用例を示した図である。(i)開放報知の一部を視認困難とする表示の例を示した図である。 光量調整の一例を時系列で示した図である。 調整画面の他の実施例1を説明するための図である。 (a−1)〜(a−6)光量調整の一例を時系列で示した図である。(b−1)〜(b−6)音量調整の一例を時系列で示した図である。 表示手段を複数備えた遊技台における調整画面の一例を示した図である。 通常のボリューム変更の例を時系列で示した図である。 通常とは異なるボリューム変更の例を時系列で示した図である。 通常とは異なるボリューム変更の例を時系列で示した図である。
<<実施形態1>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
RWMクリアスイッチ180は、操作を行いながらパチンコ機100の電源投入を行うことで、RWMクリア(RAMの初期化)を行うことができるスイッチである。なお、RAMクリアスイッチ180は、操作を行いながらパチンコ機100の電源投入を行った場合に、所定の報知(例えば、「RAMクリアする場合はもう一度押してください」という文字表示や音、または、文字表示と音の両方)を行い、再度、操作を行った場合に、RAMクリアを行うように構成してもよい。
また、第1副基板ケース162の左上には、第1出力設定スイッチ190を配設している。詳細は後述するが、この第1出力設定スイッチ190は、パチンコ機100のスピーカ120から出力する音(例えば、BGM、効果音、エラー音等)の音量(ボリューム)や、各種ランプの輝度(光量)を調整するためのスイッチである。第1出力設定スイッチ190は、パチンコ機100の背面に配設されているため、前面枠扉106の施解錠を行うことができる者(例えば、遊技店の店員等)は前面枠扉160を開放することで操作を行うことができるが、前面枠扉106の施解錠を行うことができない者(例えば、遊技者)は操作を行うことができないように構成されている。
また、図示は省略するが、主基板ケース158、第1副基板ケース162、および、第2副基板ケース164は、これらの基板を保護するための透明なケースに覆われている。したがって、第1出力設定スイッチ190の操作を行うためには、ケースを一時的に外す必要があるが、操作の必要が無い場合には、ケースを通して第1出力設定スイッチ190の設定値を容易に視認することができる。なお、第1出力設定スイッチ190の操作性を重視する場合には、ケースを設けなくてもよい。
また、RWMクリアスイッチ180については、ケースで覆ってもよいし、覆わなくてもよい。また、RWMクリアスイッチ180をケースで覆う一方で、第1出力設定スイッチ190をケースで覆わなくてもよい。また、RWMクリアスイッチ180と第1出力設定スイッチ190の両方をケースで覆わなくてもよいし、両方をケースで覆ってもよい。
また、本例では、RWMクリアスイッチ180を背面左下に配置する一方で、第1出力設定スイッチ190を背面左上に配置しているが、RWMクリアスイッチ180を第1出力設定スイッチ190よりも操作し難い位置(例えば、前面枠扉106を開放したときにできる隙間から遠い位置)に配置してもよいし、その逆でもよい。
<第1出力設定スイッチ>
図3(a)は、第1出力設定スイッチ190の拡大図である。本例の第1出力設定スイッチ190は、16個の接点を有し、回転可能に構成された円形状の回転部190aと、この回転部190aを基端として外側に突出形成された指示部190bと、を有する。また、第1出力設定スイッチ190の周囲には、回転部190aの16個の接点の各々に対応して、16個の数字(本例では、0〜Fの16進数)が施されている。
この第1出力設定スイッチ190は、指示部190bが指し示している数値の情報を検出信号として外部に出力可能に構成されており、例えば、同図(a)に示すように、指示部190bが「B」を指し示している場合には、16進数の「B」の数値情報を2進数4ビットの検出信号(0b1011)として出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を検出することが可能な構成となっている。
なお、本発明に係る「第二の操作手段」は、例示した第1出力設定スイッチ190に限定されるものではなく、例えば、同図(b)に示すようなロータリースイッチ191を適用してもよいし、同図(c)に示すようなスライドスイッチ192を適用してもよい。
同図(b)に示すロータリースイッチ191は、16個の接点を有し、回転可能に構成されたリング形状の回転部191aと、この回転部191aに形成された切欠き窓191bと、を有する。また、ロータリースイッチ191の回転部191aの底部には、回転部191aの16個の接点の各々に対応して、16個の数字(本例では、0〜Fの16進数)が施されている。
このロータリースイッチ191は、切欠き窓191bから見える数値の情報を検出信号として外部に出力可能に構成されており、例えば、同図(b)に示すように、切欠き部191bから見える数値が「F」である場合には、16進数のFの数値情報を2進数4ビットの検出信号(0b1111)として出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、ロータリースイッチ191の切欠き部191bから見える数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を検出することが可能な構成となっている。
同図(c)に示すスライドスイッチ192は、長方形形状の案内溝192aと、16個の接点を有し、案内溝192aに沿ってスライド可能なスライド部192bと、を有する。また、スライドスイッチ192の上方には、スライド部192bの16個の接点の各々に対応して、16個の数字(本例では、0〜Fの16進数)が施されている。
このスライドスイッチ192は、スライド部192bが位置する数値の情報を検出信号として外部に出力可能に構成されており、例えば、同図(c)に示すように、スライド部192bが数値「0」の場所に位置している場合には、16進数の0の数値情報を2進数4ビットの検出信号(0b0000)として出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、スライドスイッチ192のスライド部192bが位置する数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を検出することが可能な構成となっている。
これらの第二の操作手段は、機械式(メカ式)のスイッチであるため、通電されていない状態であっても作動できる上に、停電等によって電源が遮断された場合でも、音量の調整値を保持することが可能である。したがって、一度、設定を行えば、電源を落とした場合でも調整値を保持することができ、例えば、遊技店の意図した音量に調整することが容易である。また、音量の調整値を確認することができる数字(表示手段)を備えているため、調整値の確認が容易であり、利便性が高い。
<第2出力設定スイッチ>
図3(d)は、第2出力設定スイッチ194の拡大図である。本例の第2出力設定スイッチ194は、上述のチャンスボタン136としても機能する決定ボタン194aと、決定ボタン194aの左側に配設された左ボタン194bと、決定ボタン194aの右側に配設された右ボタン194cと、を有する。
この第2出力設定スイッチ194は、決定ボタン194a、左ボタン194b、または、右ボタン194cのいずれかが操作された場合に、各々のボタンに対応する検出信号を出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、決定ボタン194a、左ボタン194b、または、右ボタン194cのいずれが操作されたかを検出することが可能な構成となっている。
なお、本発明に係る「第一の操作手段」は、例示した第2出力設定スイッチ194に限定されるものではなく、例えば、同図(e)に示すように、チャンスボタン136とは別に、上下左右のボタンと決定ボタンを有する十字キー195を備え、この十字キー195を第一の操作手段として適用してもよい。また、2種類の操作手段を備え、いずれか一方の操作手段が演出ボタンを兼ねるものでもよいし、いずれか一方の操作手段のみが第一の操作手段であってもよい。
また、第一の操作手段(または第二の操作手段)の操作を条件として、カットイン表示を行ったり、いずれか一方の操作手段をボタン連打演出等で使用し、他方の操作手段を隠しコマンドで使用してもよい。ここで、隠しコマンドとは、操作手段の操作を示唆していないのにも関わらず、操作手段を操作すると何らかの演出が行われるもの(例えば、画面に表示されない、ボタンも光らないのうちの少なくとも一つまたは両方)をいう。
これらの第一の操作手段は、機械式(メカ式)のスイッチではないため、通電されていない状態では作動することができず、自身では音量の調整値を保持することができないため、音量の調整値を記憶するための記憶手段を別に備える必要がある。また、本例では、音量の調整値をバックアップしないように構成しているが、バックアップするように構成してもよい。
<遊技盤>
図4は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<制御部>
次に、図6を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音制御回路431と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138、枠ランプ、演出用ランプ)の制御を行うためのランプ駆動回路420と、各種ランプ440(例えば、設定操作部ランプ、賞球残数表示部の各セグメント、情報報知用ランプ群の各ランプ、払出表示ランプ、エラー表示ランプ)と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、第2出力設定スイッチ194の押下操作を検出するスイッチセンサ426と、遮蔽装置センサ430やスイッチセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、第1出力設定スイッチ190と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、第1出力設定スイッチセンサ190をスイッチセンサ426、センサ回路428を介して基本回路402に接続してもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<音制御回路、ランプ駆動回路の周辺回路>
図7は、第1副制御部400の音制御回路431とランプ制御回路420の周辺回路を示すブロック図である。
第1副制御部400は、基本回路402、音制御回路431、サウンドROM431a、増幅回路442、点灯制御部450、およびランプ駆動回路420と、を備えている。なお、音制御回路431に、サウンドROM431aや増幅回路442を内蔵してもよいし、一時的に情報を記憶するための記憶手段(例えば、SDRAM)を外付けしてもよい。
音制御回路431は、基本回路402のCPU404に接続されるCPUI/Fと、CPU404からのコマンドを一時記憶する制御レジスタと、後述する効果音やBGMなどの音情報や音量情報が記憶されるサウンドROM431aと、制御レジスタ内のコマンドに従って音声の再生制御を行う再生制御部と、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するためのD/A変換部と、を備える。増幅回路442は、音制御回路431から入力するアナログ音声信号を増幅する音量増幅部と、この音量増幅部から入力するアナログ音声信号をスピーカ120に出力するための出力部と、を備える。
点灯制御部450は、基本回路402からのコマンドに基づき、ランプ440(例えば、設定操作部ランプ、賞球残数表示部の各セグメント、情報報知用ランプ群の各ランプ、払出表示ランプ、エラー表示ランプ)をランプ駆動回路420を介さずに点灯制御するとともに、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138、枠ランプ、演出用ランプ)をランプ駆動回路420を介して制御する。
ランプ駆動回路420は、点灯制御部450に接続されるCPUI/F420aと、点灯制御部450からのコマンドを一時記憶する制御レジスタ420bと、制御レジスタ420b内のコマンドに従ってランプ418の輝度制御(例えば、デューティ比(電流を流す時間の比率)の制御)を行う輝度制御部420cと、を備える。ランプ駆動回路420は、複数のランプ418が備えられた基板毎に設けられる。
本例では、ランプ418がランプ駆動回路420の制御により輝度変更可能であるのに対して、ランプ440はランプ駆動回路を介さずに制御されるため、輝度変更不能(点灯・消灯のみ制御可能)である。
図8(a)は、上述の第1副制御部400を構成する回路のうち、音制御に用いられる各種回路(音制御関連回路)を抜き出して示したブロック図である。
第1副制御部400のCPU404の入力端子P1〜P4は、第1出力設定スイッチ190の出力端子b0〜b3に接続されている。第1出力設定スイッチ190の出力端子b0は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(本例では、0〜Fの16進数)のビット0(最下位ビット)の情報を出力するための端子であり、出力端子b1は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット1の情報を出力するための端子である。また、出力端子b2は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット2の情報を出力するための端子であり、出力端子b3は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット3(最上位ビット)の情報を出力するための端子である。
すなわち、CPU404は、入力端子P1〜P4を介して、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を2進数4ビットの検出信号として検出することが可能な構成となっている。
また、第1副制御部400のシリアル端子TxD、RxD、SCK、割込み入力端子IRQ、および入出力端子P5、P6は、音制御回路431の対応する端子に接続されている。また、音制御回路431には、1個のスピーカ120が接続された1chアンプ433a(増幅回路442)と、2個のスピーカ120が接続された2chアンプ433b(増幅回路442)と、が接続されている。音制御回路431は、1chアンプ433aおよび2chアンプ433bを介してスピーカ120に音声信号を出力する。
なお、本例では、1chアンプ433aと2chアンプ433bを別体(別基板)としたが、一つの基板で構成してもよいし、これらの一部または全てを音制御回路431に内蔵してもよい。また、図示はしないが、ROM406やRAM408に加えて(または代えて)、音制御回路431専用のROMやRAMを、音制御回路431に内蔵または外付けしてもよい。
<音制御関連回路のリセット信号>
図8(b)は、音制御関連回路のリセット信号線の接続の一例を示したブロック図である。本例では、CPU404のリセット入力端子RESETは、リセット回路403のリセット出力端子に接続されている。したがって、CPU404は、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
また、CPU404の出力端子P7は、音制御回路431のリセット入力端子RESET、1chアンプ433aのリセット入力端子RESET、および、2chアンプ433bのリセット入力端子RESET、にそれぞれ接続されている。したがって、音制御回路431、1chアンプ433a、2chアンプ433bは、CPU404から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
図9は、リセット信号線の接続の変形例を示したブロックである。この変形例では、リセット回路403のリセット出力端子RESETを、CPU404に加えて、音制御回路431、2chアンプ433b、およびROM406の各リセット入力端子RESETに接続するとともに、1chアンプ433aのリセット入力端子RESETには、2chアンプ433bの出力端子を接続している。
したがって、音制御回路431、および2chアンプ433bは、CPU404から出力されるリセット信号の電圧レベル、または、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。また、ROM406は、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となり、1chアンプ433aは、2chアンプ433bから出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
<音制御回路>
次に、図10および図11を用いて、音制御回路431について詳細に説明する。図10(a)は、音制御回路431を概略的に示すブロック図である。
本例では、音制御回路431は、いわゆるDSP(Digital Signal Processor)として、後述する各種モジュールを有して1パッケージで構成されている。図10(a)に示すように、音制御回路431は、再生音出力設定の制御を司る制御部1が、I/F2およびSPI (Serial Peripheral Interface)を介して外部のホストCPUであるCPU404と接続されている。
また、制御部1はエンコードデータ入力部3と接続され、該エンコードデータ入力部3は、EMIF(External Memory Interface)を介して外部のサウンドROM431aと接続されている。また、エンコードデータ入力部3は、デコード処理、ミキシング処理、立体音響処理、シーケンサ処理、フィルタ処理等の各種処理を行う各種処理部4と接続されている。各種処理部4は、PCM出力部5と接続され、PCM出力部5はインターフェースとしてのMcASPを介して外部のスピーカ120と接続されている。そして、制御部1がCPU404の制御に基づき、サウンドROM431aから取得した音源データを、EMIFを介してエンコードデータ入力部3に入力した後、各種処理部4に取り込む。各種処理部4は、入力される音源データに対し各種処理を施す(詳細は後述)。
<音制御回路/コントロールRAM>
図11(a)は、音制御回路431が備えるコントールRAMのメモリマップの一例を示したものである。なお、同図(a)に示すアドレスは、コントロールRAMの先頭アドレスからのオフセット値である。なお、コントロールRAMを、公知のレジスタと読み替えてもよい。
音制御回路431は、不図示のコントロールRAMを内蔵しており、CPU404は、このコントロールRAMに割り当てられた(マッピングされた)各種コントロールRAMにデータを書き込んだり、各種コントロールRAMからデータを読み出したりすることで、音制御回路431を制御することが可能である。
例えば、コントロールRAMの先頭アドレスから4バイトの領域(0x0000 0000〜0x0000 0003)に割り当てられているマスターコントールRAMは、マスターボリュームに関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このマスターコントロールRAMを介して、現在のマスターボリュームを読み出したり、マスターボリュームを設定したりすることが可能である。
また、出力チャネル・コントロールRAMは、モノラル出力のボリュームや、ステレオ出力のボリュームに関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、この出力チャネル・コントロールRAMを介して、モノラル出力のボリュームやステレオ出力のボリュームを設定することが可能である。
また、ミュート・コントロールRAMは、ミュート(消音)に関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このミュート・コントロールRAMを介して、チャネル1〜32を個別にミュートしたり、チャネル1〜32のミュートを個別に解除したりすることが可能である。
また、コマンドセット・コントロールRAMは、コマンドセットコードを設定するために使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このコマンドセット・コントロールRAMを介して、後述するシーケンサ42やチャネル41の制御などを行うことが可能である。
また、チャネル・コントロールRAMは、フレーズ(圧縮されたモノラル音源やステレオ音源)の再生制御に使用されるコントロールRAMであり、1〜32のチャネルに対応してチャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMの32個のチャネル・コントロールRAMが割り当てられている。CPU404は、このチャネル・コントロールRAMを介して、後述するチャネル41の制御を行い、チャネル1〜32の各々で再生するフレーズを指定したり、チャネル1〜32の各々のボリュームを設定したり、チャネル1〜32の各々に対する再生制御などを行うことが可能である。
図11(b)は、チャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図であり、図11(c)は、チャネルと音の用途の対応関係を示した図である。
本例では、チャネル1〜20の20チャネルを、ステレオ音源を再生するためのチャネル(ステレオ01〜ステレオ20)として利用し、チャネル21〜32の12チャネルを、モノラル音源を再生するためのチャネル(モノラル01〜モノラル12)として利用している。例えば、ステレオ01とステレオ02は、主として、ステレオ音源のBGMを再生するためのチャネルとして利用し、モノラル01は、主として、モノラル音源のセリフを再生するためのチャネルとして利用し、モノラル02は、主として、モノラル音源の効果音を再生するためのチャネルとして利用し、モノラル12は、モノラル音源のエラー音を再生するためのチャネルとして利用している。
図11(d)は、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるサウンドリストの一例を示した図である。第1副制御部400は、後述するサウンド制御メインループ処理において、このサウンドリストを参照し、制御対象の音源に対応する各種制御情報(ボリューム情報、パン情報など)を取得した後に、取得した制御情報を、対応するコントロールRAMに設定する。
<音制御回路/音出力制御>
次に、音制御回路431の制御部1が行う音出力制御について説明する。図10(b)は、音制御回路431の再生音出力設定における各種処理を概略的に示すブロック図である。
<音制御回路/音出力制御/チャネル処理>
最初に、音制御回路431のチャネル41が行うチャネル処理について説明する。図10(b)に示すように、音制御回路431は、EMIFを介して取り込まれた音源データ(フレーズデータ)に対し、チャネル41においてチャネル処理を施す。本例の場合、制御部1は、1〜32の計32チャネルを有し、サウンドROM431aに記憶された複数のフレーズデータを順次読み出して、読み出したフレーズデータのそれぞれにチャネルを割り当てることで、複数の音源データを同時に管理することが可能となっている。
ここで、チャネル処理は、まず入力されるフレーズデータに対しデコード(再生)処理を行う。フレーズデータは、Muzip形式に圧縮されたファイルであり、ステレオ音源と、モノラル音源と、バイノーラル音源(3Dサウンド処理が適用されているステレオ音源)などのタイプの音源データを有している。
そして、次にデコードしたフレーズデータに対し、フレーズまたはスロットのボリューム調整を実行する。ここで、スロットとは、フレーズ番号と、モノラル1chの移動情報を記述したデータである移動情報コード番号と、再生範囲指定情報などを含むデータであり、フレーズ番号と移動情報コード番号とが指定されているスロットとしての3D音源の再生および再生範囲指定を行うために使用される。この3D音源は、音制御回路431内で3Dサウンド処理されることにより、バイノーラル音源となる。
次いで、ボリューム調整したフレーズデータに対し、フレーズまたはスロットのパン調整を実行する。このとき、パン調整は、モノラル音源を再生する場合にのみ適用され、ステレオ音源および3D音源には適用されない。そして、パン調整後のフレーズデータに対し、再生、停止、一時停止、一時停止解除などのフェード処理を追加し、次いで、1〜65,535回のループ再生、または無限ループ再生を指定可能なループ処理を行い、さらに、再生中のフレーズの再生が完了したら、別のフレーズを自動的に再生することで、複数のフレーズを隙間なく連続で再生可能なフレーズ・チェーン再生を行った後、ステレオ音源/モノラル音源として出力する。なお、フレーズ・チェーン再生を実行する場合、所望のフレーズ番号とループ回数とを予め設定することができるようになっている。
このとき、制御部1は、チャネル処理に並行して、コンプレッサ動作(コンプレッサ機能が作動しているか否か)を監視しており、以下に説明するコンプレッサ動作監視処理を行う。すなわち、制御部1は、かかるコンプレッサ動作監視処理において、まず、入力されるフレーズデータ(音源データ)の入力レベルが所定の閾値(スレッショルドレベル)を超えているか否か判断する。このとき、入力されるフレーズデータの入力レベルが所定の閾値を超えていない否定結果を得た場合、このルーチンを繰り返し、該閾値を超える入力レベルのフレーズデータが入力されるまで待機している。
一方、制御部1は、入力されるフレーズデータの入力レベルが所定の閾値を超える肯定結果を得た場合、次のステップに移行して、当該閾値を超えた(すなわち、コンプレッサ機能としての圧縮処理を実行(作動)させた)デコード(再生)中のフレーズデータにおけるフレーズ番号をサウンドRAMに用意されたフレーズデータに関するアドレスポートに書き込み(エンキュー)、コンプレッサ機能を作動させたフレーズデータに関する再生音情報(ステータス情報)をDRCステータス情報のキュー(以下、これをDRCステータスキューと称する)として作成する。
次いで、制御部1は、閾値を超えたフレーズデータに関する各種情報をサウンドRAMに用意されたフレーズデータに関するデータポートに書き込み(エンキュー)、DRCステータスキューとして完成させる。そして、制御部1は作成したDRCステータスキューを、コンプレッサ機能を作動させたフレーズデータ(音源データ)に関する再生音情報として、第1副制御部400のCPU404へと出力する。
制御部1は、チャネル41でのデコード処理後のフレーズデータをミキサー43に入力し、該ミキサー43によって、入力したフレーズデータ(音源データ)に対しマスター・ボリュームを乗算するマスター・ボリューム調整を行った後、ステレオ音源およびパン調整後のモノラル音源をミキシングする一方、3D音源に対し3Dゲインを乗算してモノラル・バッファに格納する3D音源のゲイン調整を行うミキシング処理を施す。
一方、制御部1は、かかるミキサー43でのミキシング処理後のフレーズデータを、モノラル・ミックス処理するためのエフェクト・モジュール44に入力し、ミキサー43によるミキシング処理後のステレオ音源(ステレオ信号)をモノラル・ミックスする。このとき、モノラル・ミックス処理は、(Lchデータ+Rchデータ)÷2で実行される。
そして、制御部1は、モノラル・ミックス処理後のフレーズデータをLPF45に入力すると共に、ミキシング処理後のフレーズデータをHPF46に入力する。ここで、LPF45は、所定の周波数成分(遮断周波数)より高い周波数の帯域を遮断する(減衰させる)ローパスフィルタ(Low-Pass Filter:LPF)であり、LPFコントロール情報のテーブルに従ってフィルタ処理を実行する。また、HPF46は、所定の周波数成分(遮断周波数)より低い周波数の帯域を遮断する(減衰させる)ハイパスフィルタ(High-Pass Filter:HPF)であり、HPFコントロール情報のテーブルに従ってフィルタ処理を実行する。
LPF45およびHPF46は、帯域分割フィルタとして機能するようになっている。これにより、モノラル・ミックス処理後のフレーズデータ、および、ミキシング処理後のフレーズデータを、所望の周波数帯に分割したフレーズデータを生成することができるようになっている。
この後、制御部1は、LPF45およびHPF46による帯域分割したフィルタ処理後のフレーズデータを、それぞれ対応するボリューム調整部47a、47bに入力し、出力チャネル・ボリュームを乗算する。そして、制御部1は、かかるボリューム調整後のフレーズデータを、それぞれ対応するDRCモジュール48a、48bに入力する。
制御部1は、DRCモジュール48a、48bによって、ボリューム調整後のフレーズデータのうち、入力レベルが所定の閾値(スレッショルドレベル)を超えるフレーズデータに対し、コンプレッサ機能としての圧縮処理を施した後、フレーズデータを、McASPを介して対応するスピーカ120に出力させる。
ここで、コンプレッサ機能(圧縮処理)とは、フレーズデータ(音源データ)の入力レベル(入力音量)が予め設定した一定の閾値(スレッショルドレベル)を超えた場合、該フレーズデータに基づく再生音の出力音量の変化を設定した比率(レシオ、レイシオ、圧縮比)で抑え、所定の設定した時間で解放(リリース)するプロセスによって、当該再生音における出力音量の最大と最小の差(ダイナミックレンジ)を圧縮する処理である。
<音制御回路/音出力制御/シーケンス処理>
次に、音制御回路431のシーケンサ42が行うシーケンス処理について説明する。制御部1は、サウンドROM431aからEMIFを介して取り込まれたシーケンスコードをシーケンサ42に入力する。本例の場合、制御部1は、8系統のシーケンサ42を有し、サウンドROM431aからEMIFを介して入力された複数のシーケンスコードを、それぞれのシーケンサ42に割り当てるようになっている。
このシーケンスコードとは、シーケンサが再生を行うためのパラメータを含んだ情報であり、かかるシーケンサ42は、当該シーケンスコードを基に、他のモジュール(例えば、チャネル41、ミキサー43、ボリューム調整部47a、47b等)における再生・停止・一時停止・一時停止解除・フェードアウト・音量調整などを実行するモジュールである。
ここで、再生とはシーケンスコードを再生することであり、停止とはシーケンスコードを停止することである。該停止により、シーケンサ42は使用中のチャネル41を停止させるようになっている。また、一時停止とはシーケンスコードを一時停止することであり、該一時停止により、シーケンサ42は使用中のチャネル41に対して、以下の処理を実行するようになっている。すなわち、シーケンサ42は、当該一時停止によって、まず、フェードアウト停止中のチャネル41を停止させる。次に、再生中、フェードイン中、フェードアウト一時停止中、フェードボリューム調整中のチャネル41を一時停止させる。
また、一時停止解除とは一時停止されたシーケンスコードの再生を再開することであり、該一時停止を解除することにより、シーケンサ42は使用中のチャネル41に対して、以下の処理を実行するようになっている。すなわち、シーケンサ42は、当該一時停止解除によって、まず、シーケンサ42を一時停止したときに再生中、フェードイン中、またはフェードボリューム調整中であったチャネル41の一時停止を解除する(このとき、一時停止解除時にはフェードは追加されない)。次に、シーケンサ42を一時停止したときに一時停止中、またはフェードアウト一時停止中であったチャネル41は、そのまま解除することなく、一時停止のままにする。
また、フェードアウトとは、シーケンサ42が使用中のチャネル41のフェードアウトを停止させ、シーケンスコードを停止することである。さらに、音量調整とは、シーケンサ42が再生中のチャネル41における音量(ボリューム)を調整することである。
本例のシーケンスコードは、開始コードと、時間情報と、制御データと、終了コードで構成され、時間情報と制御データは1対1で対応している。時間情報は、対応する制御データによって指定されたフレーズデータの再生を開始する再生開始時間を設定するための情報である。また、制御データは、使用するチャネルの番号を指定するためのチャネル番号や、再生するフレーズデータの番号を指定するためのフレーズ番号などによって構成される。シーケンサ42は、シーケンスコードから開始コードを読み出した場合に、この開始コードに続く時間情報と制御データを解析してフレーズデータの再生を行い、シーケンスコードから終了コードを読み出した場合に、シーケンスコードの再生を終了する。
<音制御回路/音出力制御/コマンド処理>
次に、音制御回路431のコマンドセット49が行うコマンド処理について説明する。音制御回路431のコマンドセット49は、上述のコマンドセット・コントロールRAMに設定されたコマンドセットコードに基づいて、複数の制御を一括で実行するコマンド処理を行う。本例のコマンドセットコードは、開始コードと、1つまたは複数の制御コマンドと、終了コードで構成される。制御コマンドには、マスター・ボリュームを設定するためのマスター・ボリューム制御コマンドや、出力ボリュームを設定するための出力ボリューム制御コマンドや、指定したチャネルをミュートするためのミュート制御コマンドや、フレーズを再生するためのチャネル・フレーズ再生コマンドや、チャネルを停止するためのチャネル停止コマンドや、シーケンスコードを再生するためのシーケンサ再生コマンドや、シーケンスコードを停止するためのシーケンサ停止コマンドなどがある。
コマンドセット49は、コマンドセットコードから開始コードを読み出した場合に、この開始コードに続く、一つまたは複数のコマンドを順番に実行し、コマンドセットコードから終了コードを読み出した場合に、コマンド処理を終了する。
このように、音制御回路431は、制御部1によってチャネル41、シーケンサ42、およびコマンドセット49を制御することにより、上述の各種処理部4における各種処理を行った後、各種処理後のフレーズデータ(音源データ)をPCM出力部5に入力する。そして、該PCM出力部5にてパルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)処理を行った後のフレーズデータをMcASPを介して外部のスピーカ120に出力するようになっている。
<主制御部メイン処理>
次に、図12を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図13を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<演出実行タイミングデータ>
図14は、第1副制御部400のROM406に予め記憶される演出実行タイミングデータの一例を示している。第1副制御部400は、後述する演出制御メインループ処理で設定された演出実行タイミングデータに基づいて各報知手段の制御を行う。
この演出実行タイミングデータは、主制御部300からのコマンドに含まれる特図変動時間が10秒である場合に、一義的にあるいは所定の乱数抽選に基づいて選択されるノーマルリーチA用の演出実行タイミングデータである。
演出実行タイミングデータは、「時間(ms)」、「ランプデータ」および「サウンドデータ内容」の3項目で構成されている。例えば、時間0msに対応して、ランプデータには「ノーマル変動」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「変動開始」が割り当てられている。時間33.3ms、66.6ms、99.9msのそれぞれに対応して、ランプデータには「↑」(その時点で設定されているランプデータを引き続き設定する)が割り当てられ、サウンドデータ内容には「−」(非設定)が割り当てられている。
ここで、無音や無点灯を設定する場合、演出実行タイミングデータ上でランプデータまたはサウンドデータ内容を非設定としてもよいし、無点灯のランプデータまたは無音のサウンドデータ内容を設定してもよい。時間133.2msに対応して、ランプデータには「↑」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「チャンス告知」が割り当てられている。
時間4995msに対応して、ランプデータには「−」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「−」が割り当てられている。時間5028.3msに対応して、ランプデータには「ノーマルリーチA」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「リーチ報知」が割り当てられている。時間5061.6msに対応して、ランプデータには「↑」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「−」が割り当てられている。時間5094.9msに対応して、ランプデータには「↑」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「エフェクトA」が割り当てられている。
時間9956.7ms、9990msのそれぞれに対応して、ランプデータには「↑」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「−」が割り当てられている。時間10023.3msに対応して、ランプデータには「↑」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「変動停止」が割り当てられている。ここで、音制御回路431は、サウンドデータを再生し終わった際にループ再生するか否かを設定可能である。音制御回路431がループ再生するように設定されている場合、再生を終了させるときには再生終了を示すコマンドを音制御回路431に新たに送信する必要がある。
<ランプデータ>
図15は、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるランプデータの例を示している。同図(a)は、演出実行タイミングデータに基づきランプデータが「ノーマル変動」に設定されたタイミングで読み出されるランプデータ「ノーマル変動」を示している。
ランプデータは、「時間(ms)」、「対象ポート」および「輝度(デューティ比)」の3項目により構成されている。ここで、本例の演出用ランプ(各種ランプ418)は前面枠扉106の前面側に多数設けられており、演出用ランプのそれぞれは、ランプ駆動回路420の出力ポート01〜03のいずれかに接続されている。これにより、複数の演出用ランプは、どの出力ポートに接続されているかによってグループ化され、各グループ毎に独立したタイミングで輝度制御されるようになっている。輝度の範囲は0〜255であり、0はデューティ比0%を表し、255はデューティ比100%を表している。
ランプデータ「ノーマル変動」では、時間0msに対応して対象ポート「01」および輝度「0」(デューティ比0%)が割り当てられ、時間33.3msに対応して対象ポート「01」および輝度「5」(デューティ比約2%(=5/255))が割り当てられ、時間66.6msに対応して対象ポート「01」および輝度「10」(デューティ比約4%(=10/255))が割り当てられている。これらのデータは、出力ポート01に接続されたグループの演出用ランプの輝度を時間経過とともに徐々に上昇させることを表している。
また、時間4928.4ms、4961.7ms、4995msのそれぞれに対応して、対象ポート「03」および輝度「255」(デューティ比100%)が割り当てられている。これらのデータは、出力ポート03に接続されたグループの演出用ランプの輝度を最大輝度に維持することを表している。
同図(b)は、演出実行タイミングデータに基づきランプデータが「ノーマルリーチA」に設定されたタイミングで読み出されるランプデータ「ノーマルリーチA」を示している。ランプデータ「ノーマルリーチA」では、時間0msに対応して対象ポート「02」および輝度「255」が割り当てられ、時間33.3msに対応して対象ポート「02」および輝度「127」(ディーティ比約50%(=127/255))が割り当てられ、時間66.6msに対応して対象ポート「02」および輝度「255」が割り当てられている。また、時間9956.7msに対応して対象ポート「01、02」および輝度「10」が割り当てられ、時間9990msに対応して対象ポート「01、02」および輝度「5」が割り当てられ、時間10023.3msに対応して対象ポート「01、02」および輝度「0」が割り当てられている。
なお、ランプデータは対象ポート毎に設定されていてもよいし、ランプ駆動回路420を複数備えている場合には各ランプ駆動回路420毎にランプデータが設定されていてもよい。また、複雑な制御パターンのランプデータを多数用意すれば多彩なランプ演出を実行することができるが、ROM406内のランプデータのデータ容量が増大する。
このため、単純な制御パターンのランプデータをいくつか用意しておき、演出実行タイミングデータでそれらのランプデータを細かく組み合わせる方が、多彩なランプ演出を実行できるとともにランプデータのデータ容量を削減できる場合がある。例えば、上記図13に示した演出実行タイミングデータでは、2つのランプデータ「ノーマル変動」および「ノーマルリーチA」を組み合わせている。
<ランプの輝度制御>
図16は、ランプ(LED)の輝度制御について説明するための図である。同図(a)は、LEDに流す電流I(mA)と相対光度との関係を示すグラフである。LEDの相対光度は、電流Iが0mAのときには0であり、電流Iにほぼ比例して上昇する。このように、電流Iを制御することによりLEDの輝度を制御することも可能である。LEDの消費電力は流す電流値に比例するため、LEDの相対光度が高くなるほど消費電力が増大することが分かる。本実施の形態ではデューティ比の制御によりLEDの輝度を制御しているが、電流値の制御によりLEDの輝度を制御するようにしてもよい。
また、上述のランプ(LED)のような電流を流すことで光を発する発光手段は、低電流であっても、発光自体を認識しやすく、遊技者が見落としづらい。そのため遊技の進行に応じて変化する利益に関する情報(詳細は後述するが、例えば抽選結果や遊技者に払い出された利益の量を示す情報等の遊技者にとって重要度の高い情報)を報知する手段として好適である。
同図(b)は、LEDのデューティ比について説明する図である。上段、中段、下段のそれぞれのグラフにおいて、横軸は時間を表し、縦軸はLEDに流す電流値を表している。上段のグラフでは、微小な単位時間Lにおいて、LEDには一定の電流を時間T(T≦L)だけ流している。中段のグラフでは、所定の周期Lにおいて、LEDには同電流を時間T/2だけ流している。下段のグラフでは、所定の周期Lにおいて、LEDには同電流を時間T/4だけ流している。上段を基準(デューティ比:100%、明るさ:明るい)とすると、中段のデューティ比は50%でやや暗くなり、下段のデューティ比は25%で暗くなる。このように、デューティ比を制御することによりLEDの輝度を制御することが可能である。ただし、デューティ比を半分にしてもLEDの輝度がそのまま半分になるわけではない。LEDの消費電力は、流す電流値が同じであれば流す時間にほぼ比例するため、LEDの輝度(デューティ比)を高くするほど消費電力が増大し、LEDの輝度を低くするほど消費電力が減少することが分かる。
<サウンド選択データ>
図17(a)は、音制御回路431のサウンドROM431aに予め記憶されるサウンド選択データの例を示している。このサウンド選択データは、「データ内容」(サウンドデータ内容)、「再生チャネル」および「サウンドデータ」の3項目により構成されている。「再生チャネル」の項目は例えば「01」〜「FF」で表され、サウンドデータ毎の優先度等を表している。優先度が最も高い「FF」は、システム音声や異常報知音声等に割り当てられている。「サウンドデータ」の項目は、圧縮された音声データ(例えばWAV形式)を特定するデータ(例えばファイル名)を表している。
同図(a)に示すように、データ内容「払出し」に対応して再生チャネル「02」およびサウンドデータ「払出し音」が割り当てられ、データ内容「大当り告知」に対応して再生チャネル「01」およびサウンドデータ「大当り告知音」が割り当てられ、データ内容「BGM01」に対応して再生チャネル「03」およびサウンドデータ「BGM01」が割り当てられ、データ内容「BGM02」に対応して再生チャネル「03」およびサウンドデータ「BGM02」が割り当てられ、データ内容「BGM03」に対応して再生チャネル「03」およびサウンドデータ「BGM03」が割り当てられ、データ内容「扉開放」に対応して再生チャネル「FF」およびサウンドデータ「扉開放報知音」が割り当てられ、データ内容「払出し異常」に対応して再生チャネル「FF」およびサウンドデータ「払出異常報知音」が割り当てられ、データ内容「磁界検出」に対応して再生チャネル「FF」およびサウンドデータ「磁界検出報知音」が割り当てられている。
なお、同図(a)では図示を省略しているが、サウンド選択データには、上記図14に示したサウンドデータ内容「変動開始」、「チャンス告知」、「リーチ報知」、「エフェクトA」および「変動停止」等も当然に含まれている。
本例では、サウンドデータの再生時間については基本回路402からのコマンドにより制御されるため、サウンド選択データには再生時間のデータは含まれていない。既に説明したように、サウンドデータの再生音量は、再生チャネル「FF」のサウンドデータについては最大音量、それ以外のサウンドデータについては省電力モードで予め設定されている音量またはユーザー調整モードで設定された音量となる。これらの再生音量の情報に基づいて増幅回路442でサウンドデータが増幅されることにより、スピーカ120から出力される再生音声の音量が決定される。
同図(b)は、増幅回路442で増幅されたサウンドデータの波形の一例を示している。図の横方向は時間軸を表し、縦方向は音量(振幅)を表している。再生音量が相対的に大きいサウンドデータに増幅した波形(図中、下段)は、同データを再生音量が相対的に小さいサウンドデータに増幅した波形(図中、上段)と比較して振幅が大きくなっている。一般に、再生音量を大きくすると増幅回路442等での消費電力が増加し、再生音量を小さくすると増幅回路442等での消費電力が減少する。
<スピーカ120の音量と各種ランプ418の輝度>
図18(a)は、スピーカ120から出力される音の音量(音圧)および各種ランプ418の輝度の設定値の一例を示すテーブルである。また、同図(b)は用途の一例を示したテーブルであり、同図(c)は輝度の一例を示した図である。
このテーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に予め記憶される。第1副制御部400は、このテーブルに従い、第1出力設定スイッチ190(または第2出力設定スイッチ190)の設定に基づいて、音量および輝度の初期値や調整可能範囲を設定する。
なお、本例では、第1出力設定スイッチ190の設定に基づく音量および輝度の初期値や調整可能範囲と、第2出力設定スイッチ194の設定に基づく音量および輝度の初期値や調整可能範囲を同じに設定しているが、異なる設定としてもよい。したがって、例えば、一方の数値が特定の数値の場合にのみ、他方の数値を設定可能に構成してもよい。また、一方の音量が特定の音量の場合にのみ、他方を消音可能に構成してもよいし、一方の音量が特定の音量の場合にのみ、他方の音量を一定の音量に設定するように構成してもよい。また、一方の音量が特定の音量の場合には、他方の音量を調整できないように構成してもよい。
また、パチンコ機100が出力する音の音量の測定方法は特に限定されないが、例えば、音量を測定するためのマイクロフォンをパチンコ機100の正面中心部、かつ、ガラス面の上方約500mmの位置に取り付けて測定を行ってもよい。また、平均的な身長を有する遊技者の頭部に近い位置(座席の上方約700mmの位置)に取り付けて測定を行ってもよい。
音量(音圧)は、第1出力設定スイッチ190の操作によって管理者設定値(目盛り0〜F)を変更するか、設定値調整モード(例えば、図32(f)に示す音量調整画面)において、第2出力設定スイッチ194の操作によって遊技者設定値(目盛り1〜15)を変更することにより調整可能である(詳細は後述する)。
本例では、同図(b)に示すように、第1出力設定スイッチ190(または第2出力設定スイッチ194)による設定のうち「5」〜「F」は通常営業用(通常モード)に使用され、「4」は省電力モードA用に使用され、「3」は省電力モードB用に使用され、「1」および「2」は開発および販促用に使用され、「0」は申請用に使用される。
設定が「F」であるときには、音圧の初期値は100dBに設定され、音量設定の初期位置は15に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り15(音圧100dB)に設定される。なお、同図では、各設定における目盛り(音圧)のデフォルト値を太い枠線で囲っている。設定「F」では、音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧は86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dB、および100dBの各レベルに調整可能である。
また、設定が「F」であるとき、輝度設定の初期値は「明(デューティ比100%)」に設定される。輝度の設定は、ユーザー調整モード(例えば、図32(g)に示す輝度調整画面)において矩形画(暗、中、明)のいずれかを選択および確定することにより調整可能である。ただし、輝度調整画面に遷移したときには、輝度のユーザー設定値はデフォルトとして、最も輝度が高い「明(デューティ比100%)」に設定される。
設定が「E」であるときには、音圧の初期値は99dBに設定され、音量設定の初期位置は14に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り14(音圧99dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、設定「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、設定「F」のときと同じである。
設定が「D」であるときには、音圧の初期値は98dBに設定され、音量設定の初期位置は13に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り13(音圧98dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、設定「E」、「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、設定「E」、「F」のときと同じである。
設定が「C」であるときには、音圧の初期値は97dBに設定され、音量設定の初期位置は12に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り12(音圧97dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、設定「D」〜「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、設定「D」〜「F」のときと同じである。
設定が「B」であるときには、音圧の初期値は96dBに設定され、音量設定の初期位置は11に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り11(音圧96dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、設定「C」〜「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、設定「C」〜「F」のときと同じである。
設定が「A」であるときには、音圧の初期値は95dBに設定され、音量設定の初期位置は10に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り10(音圧95dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、設定「B」〜「F」のときと同じである。
また、設定が「A」であるときには、輝度設定の初期値は「中(デューティ比70%)」に設定される。ユーザー調整モードの輝度調整画面において矩形画像(暗、中、明)のいずれかを選択および確定することにより輝度の設定を調整可能である点は、設定「B」〜「F」のときと同じである。ただし、輝度調整画面に遷移したときには、輝度がやや低い設定を示す矩形画像(暗)がデフォルトとして選択された状態になる。
設定が「9」であるときには、音圧の初期値は91dBに設定され、音量設定の初期位置は9に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り9(音圧91dB)に設定される。設定「9」のときには、設定「A」〜「F」のときと比較して、音量調整画面で調整可能な音圧レベルの範囲が全体的に低くなっている。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれは、音圧74dB、76dB、78dB、79dB、80dB、83dB、86dB、89dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dBおよび97dBに対応する。なお、音量調整画面の外観は、デフォルトの目盛り数を除いて設定「A」〜「F」のときと同じである。したがって、設定「9」のときには、例えば、音量調整画面で音量のユーザー設定値を最大の目盛り15に設定したとしても、音圧レベルは設定「A」〜「F」のときのように100dBには設定されず、それよりも低い97dBに設定される。また、設定「9」のときに音量のユーザー設定値を目盛り6以下に設定すると、設定「A」〜「F」のときに設定可能な最低の音圧レベル86dBよりも低い音圧レベル74dB〜83dBに設定される。輝度設定の初期値が「中(デューティ比70%)」である点は、設定「A」のときと同じである。
設定が「8」であるときには、音圧の初期値は89dBに設定され、音量設定の初期位置は8に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧89dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が74dB、76dB、78dB、79dB、80dB、83dB、86dB、89dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dBおよび97dBの各レベルに調整可能である点は、設定「9」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「中(デューティ比70%)」である点も、設定「9」、「A」のときと同じである。
設定が「7」であるときには、音圧の初期値は86dBに設定され、音量設定の初期位置は7に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り7(音圧86dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が74dB、76dB、78dB、79dB、80dB、83dB、86dB、89dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dBおよび97dBの各レベルに調整可能である点は、設定「8」、「9」のときと同じである。
また、設定が「7」であるときには、輝度設定の初期値は「暗(デューティ比40%)」に設定される。ユーザー調整モードの輝度調整画面において矩形画像(暗、中、明)のいずれかを選択および確定することにより輝度の設定を調整可能である点は、設定「8」〜「F」のときと同じである。ただし、輝度調整画面に遷移したときには、輝度が低い設定を示す矩形画像(暗)がデフォルトとして選択された状態になる。
設定が「6」であるときには、音圧の初期値は75dBに設定され、音量設定の初期位置は6に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り6(音圧75dB)に設定される。設定「6」のときには、設定「7」〜「9」のときと比較して、音量調整画面で調整可能な音圧レベルの範囲が全体的にさらに低くなっている。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれは、音圧65dB、67dB、69dB、71dB、73dB、75dB、77dB、79dB、81dB、83dB、85dB、87dB、88dB、89dBおよび90dBに対応する。したがって、設定「6」のときには、例えば、音量調整画面で音量のユーザー設定値を最大の目盛り15に設定したとしても、音圧レベルは設定「7」〜「9」のときの最高音圧レベル97dBよりも低い90dBに設定される。また、設定「6」のときに音量のユーザー設定値を目盛り5以下に設定すると、設定「7」〜「9」のときに設定可能な最低の音圧レベル74dBよりも低い音圧レベル65dB〜73dBに設定される。輝度設定の初期値が「暗(ディーティ比40%)」である点は、設定「7」のときと同じである。
の設定が「5」であるときには、音圧の初期値は73dBに設定され、音量設定の初期位置は5に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り5(音圧73dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が65dB、67dB、69dB、71dB、73dB、75dB、77dB、79dB、81dB、83dB、85dB、87dB、88dB、89dBおよび90dBの各レベルに調整可能である点は、設定「6」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「中(デューティ比70%)」である点も、設定「6」、「7」のときと同じである。
以上のように、設定が通常営業用の「5」〜「F」の範囲である場合、設定が低くなるほど(「5」に近づくほど)、デフォルトで設定される音量が低くなり、調整可能な音量範囲が低くなり、デフォルトで設定される輝度が低くなる。
設定が「4」であるときには、動作モードが省電力モードAに設定されるとともに、音圧の初期値は、設定「5」〜「F」のときに設定可能な最低音圧レベル(すなわち、遊技者が設定可能な最低音圧レベル)65dBよりもさらに低い60dBに設定される。設定「4」のときには、遊技者による音量調整が不可能であり、音圧は60dBに固定される。
また、設定「4」のとき、輝度設定の初期値は、設定「5」〜「F」のときに設定可能な最低輝度(すなわち、遊技者が設定可能な最低輝度)である「暗(デューティ比40%)」よりもさらに低い「極暗(デューティ比10%)」に設定される。設定「4」のときには、遊技者による輝度調整が不可能であり、輝度は「極暗(デューティ比10%)」に固定される。
設定が「3」であるときには、動作モードが省電力モードBに設定されるとともに、音圧の初期値は、設定「4」のときの音圧60dBよりもさらに低い0dB(消音)に設定される。設定「3」のときにも、遊技者による音量調整が不可能であり、音圧は0dBに固定される。また、設定「3」のとき、輝度設定の初期値は、の設定「4」のときの輝度「極暗(デューティ比10%)」よりもさらに低い「消灯(デューティ比0%)」に設定される。の設定「3」のときにも、遊技者による輝度調整が不可能であり、輝度は「消灯(デューティ比0%)」に固定される。
このように、省電力モードA、Bでは、音量および輝度が遊技者の設定不可能なレベル(遊技者により設定可能な範囲よりも低いレベル)に固定される。なお、本例では、第1出力設定スイッチ190(または第2出力設定スイッチ194)の操作により省電力モードA、Bを設定するようになっているが、遊技店員によるパチンコ機100の設定確認や設定変更等の所定の操作に合わせて省電力モードA、Bを設定できるようにしてもよい。
設定が「2」(開発および販促用)であるときには、音圧の初期値は70dBに設定され、音量設定の初期位置は2に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り2(70dB)に設定される。設定「2」のときには、音量調整画面で調整可能な音圧レベルが、設定「5」〜「F」のいずれとも異なっている。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれは、音圧64dB、70dB、74dB、77dB、80dB、83dB、86dB、87dB、88dB、89d、90dB、91dB、92dB、93dBおよび94dBに対応する。輝度設定の初期値は、設定「B」〜「F」と同じ「明(デューティ比100%)」である。
設定が「1」(開発および販促用)であるときには、音圧の初期値は64dBに設定され、音量設定の初期位置は1に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り1(64dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が64dB、70dB、74dB、77dB、80dB、83dB、86dB、87dB、88dB、89d、90dB、91dB、92dB、93dBおよび94dBの各レベルに調整可能である点は、設定「2」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も設定「2」のときと同じである。
設定が「0」(申請用)であるときには、音圧の初期値は0dBに設定され、音量設定の初期位置は0に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り0(0dB)に設定される。なお、上述の設定「5」〜「F」のときには、音量のユーザー設定値は目盛り1〜15でのみ設定可能であるため、目盛り0に設定することはできない。音量調整画面の目盛り0〜15のそれぞれは、音圧0dB、64dB、70dB、74dB、77dB、80dB、83dB、86dB、87dB、88dB、89d、90dB、91dB、92dB、93dBおよび94dBに対応する。輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点は、設定「1」、「2」のときと同じである。
<LEDランプの輝度と点灯時間>
図19は、LEDランプの消費電力が上記の設定「F」(デューティ比100%)、「A」(デューティ比70%)、「7」(デューティ比40%)でどのように変化するかについて説明する図である。なお、設定「F」、「A」、「7」のそれぞれにおいて、デューティ比の設定は初期設定のままであると仮定する。また、LEDランプAは、所定のランプデータ(上記図15(a)、(b)等参照)に基づき比較的高い輝度(デューティ比)で発光し、LEDランプBは、ランプデータに基づきLEDランプAより低い輝度で発光するものとする。
LEDランプの消費電力は輝度(本例ではデューティ比)と時間の積に概ね依存するため、設定「F」でのLEDランプA、Bの消費電力を基準とすると、設定「A」でのLEDランプA、Bの消費電力はそれぞれ約3割減となり、設定「7」でのLEDランプA、Bの消費電力はそれぞれ約6割減となる。このように、設定を変えることによる消費電力の減少率はLEDランプA、Bで同等であるが、消費電力の下がり幅は、図中の太矢印で示すように輝度の高いLEDランプAの方が輝度の低いLEDランプBよりも大きい。
<第1副制御部メイン処理>
次に、図20(a)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、上述のリセット回路403からリセット信号を入力した場合に、リセット割込によりリセットスタートしてROM406に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行する。まず、ステップS301では、初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化処理(後述する変数CNTを0に初期化する処理も含む)などを行う。
ステップS302では、RAM408に記憶している変数CNTが33以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS303に進み、該当しない場合にはステップS302の判定処理を繰り返し実行する。ここで、変数CNTは、後述する1msタイマ割込処理において1msごとに加算される変数である。したがって、ステップS302で変数CNTが33以上であるか否かを判定する処理は、ステップS301またはステップS303において変数CNTを0に初期化してから、33msの時間が経過したか否かを判定する処理と同義である。ステップS303では、変数CNTを0に初期化した後にステップS304に進む。なお、ステップS302の処理は本例に限定されず、例えば、100msに3回(1秒間に30回)、メインループ処理(ステップS302〜S312)を実行するように構成してもよい。
ステップS304では、液晶受信ドライバ処理を行う。この液晶受信ドライバ処理では、不図示の液晶制御部(装飾図柄表示装置208の制御を行う制御部)から受信したコマンドの処理などを行う。ステップS305では、演出制御ドライバ処理を行う。この演出制御受信ドライバ処理では、第2副制御部500から受信したコマンドの処理などを行う。
ステップS306では、演出制御メインループ処理を行う。この演出制御メインループ処理では、後述するコマンド受信割込処理によって受信した未処理コマンドを、RAM408に設けたコマンド記憶領域から取得し、当該未処理コマンドに対応する処理を行い、例えば、上記図14に示した演出実行タイミングデータに基づいてランプや音の制御等を行う。
ステップS307では、ランプ制御メインループ処理を行う。このランプ制御メインループ処理では、ステップS306の演出制御メインループ処理で設定されたランプデータに基づいてランプに関連する制御を行う。ステップS308では、サウンド制御メインループ処理を行う。詳細は後述するが、このサウンド制御メインループ処理では、ステップS306の演出制御メインループ処理で設定されたサウンドデータに基づいてサウンド(音)に関連する制御を行う。
ステップS309では、ランプドライバ処理を行う。このランプドライバ処理では、ステップS307のランプ制御メインループ処理で設定されたランプ制御情報に基づいて、各種ランプ418、440から出力する光の制御を行う。ステップS310では、サウンドドライバ処理を行う。詳細は後述するが、このサウンドドライバ処理では、ステップS308のサウンド制御メインループ処理で設定されたサウンド制御情報に基づいて、音制御回路431を介してスピーカ120から出力する音の制御を行う。
ステップS311では、液晶通信ドライバ処理を行う。この液晶通信ドライバ処理では、不図示の液晶制御部にコマンドを送信する処理などを行う。ステップS312では、演出制御部通信ドライバ処理を行う。この演出制御通信ドライバ処理では、第2副制御部500にコマンドを送信する処理などを行った後にステップS302に進む。
第1副制御部400は、後述するコマンド受信割込処理、1msタイマ割込処理、10msタイマ割込処理、または、DMA割込処理による中断を除いて、ステップS302〜S312の処理を繰り返し実行する。
<コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するコマンド受信割込処理について説明する。なお、同図(b)は、コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。
このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300からのコマンドを受信した場合に発生するコマンド受信割込みを契機として実行する処理である。ステップS401では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶した後に処理を終了する。
<1msタイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する1msタイマ割込処理について説明する。なお、同図(c)は、1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、1ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、1msタイマ割込処理を実行する。ステップS501では、RAM406に設けた変数CNTに1を加算する処理を行った後に処理を終了する。
<10msタイマ割込処理>
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する10msタイマ割込処理について説明する。なお、同図(d)は、10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、10ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、10msタイマ割込処理を実行する。ステップS601では、第一のセンサ読み取り処理を行い、次のステップS602では、第二のセンサ読み取り処理を行った後に処理を終了する。ここで、第一のセンサ読み取り処理では、例えば、センサ回路428(図6参照)を介して第2出力設定スイッチ194の検出信号を取得し、取得した検出信号を、遊技者設定値としてRAM408に記憶する処理などを行う。また、第二のセンサ読み取り処理では、他のスイッチ類の検出信号を取得し、取得した検出信号をRAM408に記憶する処理などを行う
<DMA割込処理>
次に、同図(e)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するDMA割込処理について説明する。なお、同図(e)は、DMA割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、DMA転送の終了を知らせるDMA割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このDMA割込を契機として、DMA割込処理を実行する。ステップS701では、DMA転送の終了に伴う各種処理を行った後に処理を終了する。
<遊技者設定画面表示処理>
次に、図21(a)を用いて、上記第1副制御部メイン処理における演出制御メインループ処理(ステップS306)で実行する遊技者設定画面表示処理について説明する。なお、同図(a)は、遊技者設定画面表示処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS801では、遊技者設定画面表示開始条件が成立したか否かを判定し、該当する場合にはステップS802に進み、該当しない場合にはステップS803に進む。ステップS802では、遊技者設定画面(例えば、図32(d)に示すメニュー画面)の表示を開始した後にステップS803に進む。ここで、遊技者設定画面表示開始条件とは、例えば、普図や特図の変動表示が行われていない状態で(普図非変動中や特図非変動中に)特定の操作手段が操作された場合や、デモ表示中に特定の操作手段が操作された場合、大当り遊技中以外に特定の操作手段が操作された場合などである。
ステップS803では、遊技者設定画面表示終了条件が成立したか否かを判定し、該当する場合にはステップS804に進み、該当しない場合には処理を終了。ステップS804では、遊技者設定画面の表示を終了した後に処理を終了する。ここで、遊技者設定画面表示終了条件とは、特定の操作手段が操作された場合などである。なお、ステップS801〜S802の処理とステップS803〜S804の処理を別々のモジュールとしてもよく、この場合、演出制御メインループ処理で両者を毎回実行してもよいし、両者を異なる周期で実行してもよい。
<サウンド制御メインループ処理>
次に、図21(b)を用いて、上述の第1副制御部メイン処理におけるサウンド制御メインループ処理(ステップS308)について説明する。なお、同図(b)は、サウンド制御ループ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1001では、サウンドデータ更新処理を行う。このサウンドデータ更新処理では、演出制御メインループ処理で設定された演出に含まれる音の再生、停止などの制御や、再生中の音に対して、フェードイン、フェードアウト、パンなどの処理を行う。また、次のステップS1002では、ボリュームスイッチ処理(詳細は後述)を行う。詳細は後述するが、このボリュームスイッチ処理では、第1出力設定スイッチ192によるボリュームの変更処理等を行う。
<サウンドドライバ処理>
次に、図21(c)を用いて、上述の第1副制御部メイン処理におけるサウンドドライバ処理(ステップS310)について説明する。なお、同図(b)は、サウンドドライバ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1101では、管理者設定値制御処理を行う。詳細は後述するが、この管理者設定値制御処理では、管理者設定値の更新処理等を行う。ステップS1102では、その他のサウンドドライバ処理(音制御回路431の初期化処理、診断処理、エラー時の処理など)を行った後に処理を終了する。
<ボリュームスイッチ処理>
次に、図22(a)を用いて、上述のサウンド制御メインループ処理におけるボリュームスイッチ処理(ステップS1002)について説明する。なお、同図(a)は、ボリュームスイッチ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1301では、ボリューム値変更処理を行う。詳細は後述するが、このボリューム値変更処理では、第1出力設定スイッチ190によるボリュームの変更処理等を行う。ステップS1302では、その他のボリュームスイッチ処理を行った後に処理を終了する。
<ボリューム値変更処理>
次に、図22(b)を用いて、上述のボリュームスイッチ処理におけるボリューム値変更処理(ステップS1301)について説明する。なお、同図(b)は、ボリューム値変更処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1501では、第1出力設定スイッチ190の検出信号を取得し、取得した検出信号を、今回管理者設定値としてRAM408に記憶する。ステップS1502では、ステップS1501で取得した今回管理者設定値と、RAM408に記憶している前回管理者設定値が一致するか否かを判定し、一致しない場合にはステップS1503に進み、一致する場合にはステップS1510に進む。
ステップS1503では、上述の遊技者設定値を取得し、ステップ1504では、変数CH_CNTに1を設定する。ステップS1505では、変数CH_CNTが1から32になるまで、次のステップS1506〜ステップS1509の処理を繰り返し実行する。
ステップS1506では、チャネル(CH_CNT)に出力中のフレーズがあるか無いかを判定し、ある場合にはステップS1507に進み、無い場合にはステップS1509に進む。ステップS1507では、チャネル(CH_CNT)のボリュームを計算し、次のステップS1508では、チャネル(CH_CNT)のボリュームを設定する処理を行った後にステップS1508に進む。ステップS1509では、CH_CNTに1を加算した後にステップS1505に進む。
ステップS1510では、前回管理者設定値に今回管理者設定値を設定することで前回管理者設定値を更新した後に処理を終了する。なお、本例では、変数CH_CNTが1から32になるまでステップS1506〜ステップS1509の処理を繰り返し実行することで、チャネル1〜チャネル32のボリュームを更新しているが、例えば、変数CH_CNTが1から31になるまでステップS1506〜ステップS1509の処理を繰り返し実行することで、チャネル32(エラー音)を除いたチャネル1〜チャネル31のボリュームを更新するように構成してもよい。
<管理者設定値制御処理>
次に、図23を用いて、上述のサウンドドライバ処理における管理者設定値制御処理(ステップS1101)について説明する。なお、同図、管理者設定値制御処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1601では、RAM408に記憶している今回ポート値を、RAM408に記憶している前回ポート値に退避し、ステップS1602では、入力端子P1〜P4の状態(第1出力設定スイッチ190のb0〜b3の状態)を読み出して今回ポート値にセットする。
ステップS1603では、今回ポート値と前回ポート値を比較し、値が同じである場合には、ステップS1604に進み、値が異なる場合にはステップS1608に進んで変数F_CNTを0に初期化して処理を終了する。ステップS1604では、RAM408に記憶している変数F_CNTに1を加算し、ステップS1605では、変数F_CNTが15以上であるか否かを判定する。判定の結果、15以上の場合には、ステップS1606において、今回ポート値に記憶している値を、RAM408に記憶している管理者設定値に記憶し、ステップS1607において変数F_CNTを0に初期化して処理を終了する。
<遊技制御と演出制御>
次に、図24を用いて、主制御部300による遊技制御と、第1副制御部400による演出制御の流れについて説明する。なお、同図は、主制御部300による特図変動表示と第1副制御部400による装飾図柄変動表示の関係を示したタイムチャートである。
例えば、同図(a)のタイミングで、主制御部300が特図変動表示を開始した場合、主制御部300は第1副制御部400に対して変動開始コマンドを送信する。この変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄変動表示を開始するが、主制御部300からのコマンド受信処理やコマンド解析処理などに時間を要するため、同図(a)に示すタイミングよりも遅い、同図(b)に示すタイミングで、液晶制御部に対して装飾図柄の表示を指示するコマンドを送信する。このコマンドを受信した液晶制御部は、装飾図柄の表示を開始するが、第1副制御部400からのコマンド受信処理やコマンド解析処理などに時間を要するため、同図(b)に示すタイミングよりも遅い、同図(c)に示すタイミングで、装飾図柄の表示を開始する。
すなわち、特図変動表示と装飾図柄表示の開始タイミングは、厳密に言えば完全同一ではないが、このタイミングのずれは、制御部間の通信や各制御部の割込み周期などに起因する不可避のものである。
したがって、本発明における「同時」とは、完全同一のタイミングのほか、このような不可避なタイミングのずれを許容する概念であり、例えば「特図変動表示の開始と同時に装飾図柄表示を開始する」とは、特図変動表示と装飾図柄表示を完全同一のタイミングで開始する場合のほか、例えば、同図(a)に示すタイミングで特図変動表示を開始し、同図(c)に示すタイミングで装飾図柄表示を開始する場合も含まれる。また、「特図変動表示の停止と同時に装飾図柄表示を停止する」とは、特図変動表示と装飾図柄表示を完全同一のタイミングで停止する場合のほか、例えば、同図(d)に示すタイミングで特図変動表示を停止し、同図(f)に示すタイミングで装飾図柄表示を停止する場合も含まれる。
さらに、割込み周期のゆらぎなどに起因してタイミングのずれが長くなったり短くなったりすることがあり、例えば、同図に示す時間Xや時間Yは、いずれも、第1副制御部400が主制御部300からコマンドを受信してから液晶制御部にコマンドを送信するまでの時間であるが、時間Xが時間Yよりも長くなったり短くなることがある。したがって、同図(a)〜(c)に示す時間と、同図(g)〜(i)に示す時間が異なる場合があるが、いずれも「特図変動表示の開始と同時に装飾図柄表示を開始する」タイミングである。なお、「特図変動表示の停止と同時に装飾図柄表示を停止する」タイミングについても同様である。
<設定画面の表示タイミング>
次に、設定画面の表示タイミングの一例について説明する。ここで、設定画面とは、遊技者が第2出力設定スイッチ194を用いて、スピーカ120から出力される音の音量を調整したり、各種ランプ418から発せられる光の輝度を調整したりすることが可能となる画面をいい、例えば、図32(d)に示すメニュー画面等が相当する。
図25(a)は、特図変動表示とデモ画面の表示タイミングの実施例1を示した図である。本例では、特図変動表示を終了した後に、特図変動表示が行われることなく時間Ta(例えば、30秒)が経過した場合、または、前回のデモ(デモ画面表示)が終了した後に、特図変動表示が行われることなく時間Taが経過した場合に、再生時間Tbのデモを開始する。
図25(b)は、特図変動表示とデモ画面の表示タイミングの実施例2を示した図である。本例では、特図変動表示を終了した後に、特図変動表示が行われることなく時間Ta(例えば、30秒)が経過した後に、第一のデモ画面表示を開始し、再生時間Tbのデモ1(第一のデモ画面表示。例えば、静止画表示)が終了した後に、特図変動表示が行われることなく時間Taが経過した場合に、デモ1とは異なる再生時間Tcのデモ2(第二のデモ画面表示。例えば、動画表示)を開始する。
図25(c)は、同図(a)に示す実施例1のデモ画面表示前に設定画面を表示する例を示した図である。本例では、設定画面表示を終了した後に、特図変動表示が行われることなく時間Ta(例えば、30秒)が経過した後に、再生時間Tbのデモを開始する。本例では、第1複制御部400は、主制御部300から変動停止コマンドを受信した後、次のコマンドが受信可能となるまでの時間が経過した場合に、設定ボタンの操作を受け付け、設定画面を表示させる。
図26(a)は、図25(a)に示す実施例1のデモ画面表示中に設定画面を表示し、デモ画面表示を中断する例を示した図である。本例では、再生時間Tbのデモ中に、デモを一時的に中断して設定画面表示を行い、その後に、再生時間Tbのデモを再開する。なお、本例では、設定画面表示前のデモの再生時間Tb1と設定画面表示後のデモの再生時間Tb2の総時間(Tb1+Tb2)がTbになるようにデモの再生時間を調整する処理を行っている。
図26(b)は、図25(a)に示す実施例1のデモ画面表示中にデモ画面表示を中断することなく設定画面を表示する例を示した図である。本例では、再生時間Tbのデモ中に、デモを中断することなく設定画面表示を行い、その後に、再生時間Tbのデモを再開する。なお、本例では、設定画面の表示開始時に設定画面表示をデモ画面表示の上に重ねて表示させることで、デモ画面表示を視認不能にし、設定画面の表示終了時に設定画面表示を消去することで、デモ画面表示を視認可能とする。このような構成とすれば、デモ画面表示を中断・再開する処理が不要となるため、制御負担を軽減できる場合がある。
図26(c)は、図25(a)に示す実施例1のデモ画面表示の終了間際にデモ画面表示を中断することなく設定画面を表示する例を示した図である。本例では、再生時間Tbのデモの終了間際に、デモを中断することなく設定画面表示を行う。なお、本例では、設定画面の表示開始時に設定画面表示をデモ画面表示の上に重ねて表示させることで、デモ画面表示を視認不能にし、設定画面の表示終了時に設定画面表示を消去することで、デモ画面表示を視認可能とするが、設定画面の表示終了時にはデモが終了しているためデモ画面表示は行われない。
<ボリューム調整の例>
次に、ボリューム調整の例について説明する。図27(a)は、特図変動表示が開始される前にボリューム調整が行われなかった例を示したタイムチャートである。本例では、0〜100の全ての期間に亘ってボリュームが96dBに設定されているため、BGM01(ステレオ01)、変動開始音01(モノラル02)、セリフ01(モノラル01)を0〜100msの期間に亘って96dBの音圧で出力する。なお、本例では、図に示す数値(本例では0〜100)の単位をmsとしているが、数値の単位はフレームであってもよい。
図27(b)は、特図変動表示が開始される前に音量調整が行われた例を示したタイムチャートである。本例では、30msのタイミングでボリュームが96dBから100dBに変更されている。このため、30msより前のタイミングでは、BGM01(ステレオ01)を96dBの音圧で出力し、30ms以降のタイミングでは、BGM01(ステレオ01)を100dBの音圧で出力し、その後に行う変動表示では変動開始音01(モノラル02)を100dBの音圧で出力する。
なお、本例では、30msのボリューム変更のタイミングでは、BGM01(ステレオ01)に対応する音データの書き換えを行っていないが、図27(c)に示すように、ボリューム変更と同じタイミングで、BGM01(ステレオ01)を一時的に停止した後、新たな音データを設定し直してもよいし、同タイミングで新たな音データを上書きしてもよい。
また、図28(a)に示すように、ボリューム変更のタイミングで、BGM01(ステレオ01)に対応する音データを消去することでBGM01(ステレオ01)を一時的に停止した後、所定時間の経過後(本例では、10ms経過後)にBGM01(ステレオ01)に対応する音データを改めて設定し直してもよい。本例では、30msのタイミングでは、操作手段の操作により設定画面の表示が開始されているが、30ms〜40msの期間中は音を出力しないように構成している。また、図28(b)で出力しているような設定画面中のBGM02(ステレオ02)を出力しないように構成している。なお、設定画面の表示中は、BGM01(ステレオ01)の音量を下げるか、消音(音量を0に設定、または、ミュート)してもよい。
図28(b)は、設定画面の表示中に音量調整が行われた例を示したタイムチャートである。本例では、30msのタイミングでは、設定画面の表示が開始されており、BGM01(ステレオ1)が停止される一方で、設定画面の表示に合わせて、BGM2(ステレオ02)と画面表示音01(モノラル01)の出力を開始している。また、300msのタイミングでは、ボリュームが96dBから98dBに変更されるとともに、音量決定音(モノラル02)の出力を開始している。さらに、330msのタイミングでは、BGM02(ステレオ02)に対応する音データを消去することでBGM02(ステレオ02)を停止した後、BGM01(ステレオ01)に対応する音データを設定することでBGM01(ステレオ01)の出力を再開している。
図28(c)は、設定画面表示が強制終了された例を示したタイムチャートである。本例では、30msのタイミングで設定画面の表示が開始された後、300msのタイミングで、特定の操作手段が操作されたことを条件として設定画面表示が強制終了され、BGM02(ステレオ02)に対応する音データを消去することでBGM02(ステレオ02)を停止した後、BGM01(ステレオ01)に対応する音データを設定することでBGM01(ステレオ01)の出力を再開している。なお、図29(a)に示すように設定画面表示が強制終了された場合に、所定時間の経過後(本例では、10ms経過後)にBGM01(ステレオ01)に対応する音データを改めて設定し直してもよい。また、設定画面において輝度を変更した場合に、音量を変更した場合に出力する音量決定音と同じ音を出力してもよい。
図29(b)は、設定画面の終了前に他のイベントが発生した例を示したタイムチャートである。本例では、300msのタイミングで他のイベント(例えば、始動口への入球)が発生したため、BGM01(ステレオ01)の出力を再開するとともに、変動開始音01(モノラル02)の出力を開始しているが、設定画面に対応するBGM02(ステレオ02)の停止が遅れて、BGM01(ステレオ01)と変動開始音01(モノラル02)に重なって出力されている。
図30(a)は、デモ中に設定画面が表示されボリューム調整が行われた例を示したタイムチャートである。本例では、BGM03(ステレオ01)の出力を行っているデモ中に、30msのタイミングで設定画面を表示し、この設定画面において、300msのタイミングでボリュームが96dBから100dBに変更されている。なお、図30(b)に示すように、ボリューム変更のタイミングでBGM03(ステレオ01)に対応する音データ改めて設定し直してもよい。
図30(c)は、デモ中の設定画面の終了前に他のイベントが発生した例を示したタイムチャートである。本例では、300msのタイミングで他のイベント(例えば、始動口への入球)が発生したため、BGM03(ステレオ01)の出力を再開するとともに、変動開始音01(モノラル02)の出力を開始しているが、設定画面に対応するBGM02(ステレオ02)の停止が遅れて、BGM01(ステレオ01)と変動開始音01(モノラル02)に重なって出力されている。
図31(a)は、デモ中の設定画面で音量を変化させた例を示したタイムチャートである。本例では、30msのタイミングで設定画面の表示を開始し、80msのタイミングで第2出力設定スイッチ194が操作されたことにより、ボリュームを96dBから98dBに変化させている。また、ボリュームの変更のタイミングで音量変更音01(モノラル02)の出力を開始している。
図31(b)では、同図(a)に加えて、300msのタイミングで第1出力設定スイッチ190が操作されたことにより、ボリュームを98dBから100dBに変化させているが、出力は行っていない。
図31(c)は、エラー発生時のタイムチャートである。本例では、異常を検出したことにより、デモ中、設定画面表示中等とは無関係に、エラー音(モノラル12)の出力を長時間に亘って継続している。
<音量調整画面と輝度調整画面の例>
次に、音量調整画面と輝度調整画面の一例について説明する。図32は、音量調整画面と輝度調整画面を表示するまでの画面遷移の一例を時系列で示した図である。
本例では、同図(b)に示す特図の停止表示や装飾図柄の停止表示が終了した後、所定期間が経過し、かつ、第2出力設定スイッチ194の操作を受付けた場合に、同図(d)以降に示すメニュー表示を可能としている。
最初に、第1副制御部400は、装飾図柄の停止表示を行った後に所定時間が経過したことを条件に、同図(c)に示すように、メニュー表示が可能なことを示唆するメニュー表示示唆報知を行う。本例では、メニュー表示示唆報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、第2出力設定スイッチ194の外観を模した画像の表示を行うとともに、この画像の右隣りに、「でメニュー画面表示」という文字表示を行う。
続いて、第1副制御部400は、第2出力設定スイッチ194の操作を受付けたことを条件に、設定値調整モードに移行するとともに、同図(d)に示すようなメニュー画面を表示する。本例では、メニュー表示として、音量調整と輝度調整の選択メニューを表示するとともに、第2出力設定スイッチ194の左ボタン194bと右ボタン194cの操作に応じて、選択メニューのいずれか一方を強調表示することで仮選択の状態にする。
続いて、第1副制御部400は、第2出力設定スイッチ194の決定ボタン194aの操作を受付けた場合に、仮選択されている選択メニューに対応する画面を表示させる。具体的には、メニュー画面において音量調整が仮選択されている状態で決定ボタン194aの操作を受付けた場合には同図(f)に示すような音量調整画面を表示し、メニュー画面において輝度調整が仮選択されている状態で決定ボタン194aの操作を受付けた場合には同図(g)に示すような輝度調整画面を表示する。
なお、設定画面(メニュー画面、音量調整画面、輝度調整画面)は、特図変動中は表示できないが、普図変動中は表示できるものでもよい。また、設定画面を表示する場合に、普図変動に基づく「所定の演出」を表示してもよい。ここで、「所定の演出」は、電チューがロング開放する普図(例えば第二の普通図柄)に当選した場合に実行されるものでもよく、ガセ(偽)の場合にも行われるものでもよく、電チューが開放する前や開放中に所定の表示や所定の音が出力されるものでもよい。また、「所定の演出」を、第二の普通図柄の当選を煽る演出1、当選を報知するための演出2A、外れを報知するための演出2B、電チューの開放に係る演出3などに分類してもよい。また、設定画面表示中は、これらの演出1〜3のうちの全部を実行してもよいし、演出3のみを実行してもよい。
また、所定の演出では、表示はせずに音だけ出力してもよいし、この音が出力されている場合には、音量調整を可能にしてもよいし、不可能にしてもよい。また、普図が当選した場合に設定画面を消去してもよいし、設定画面の表示中は、所定の演出の音の音量を下げてもよい。また、所定の演出中に音量調整を行った場合に、確認音が鳴らないようにしてもよいし、デフォルトの音量で鳴らしてもよいし、小さい音で鳴らしてもよい。
<音量調整例1>
次に、図33を用いて、音量調整例1について説明する。なお、同図は、音量調整例1を時系列で示した図である。
同図(a)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「B」に対応するデフォルト値の96dBに設定されている。
続いて、第1副制御部400は、同図(a)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(b)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に音量調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(c)に示す音量調整画面を表示している。
続いて、第1副制御部400は、同図(c)に示す音量調整画面の表示中に第2出力設定スイッチ194の右ボタン194cの押下操作を2回受付けたことから、遊技者設定値を「11」から「13」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「11」に対応する96dBから、「13」に対応する98dBに変更している。また、音量(ボリューム)の設定値を2段階上昇させたことに対応して、同図(d)に示すように、音量調整の目盛りを11から13に2段階上昇させる表示を行っている。
続いて、第1副制御部400は、同図(d)に示すタイミングで第2出力設定スイッチ194の決定ボタン194aの押下操作を1回受付けたことから設定値調整モードを終了している。なお、本例では、設定値調整モードの終了を報知する表示として、音量調整の目盛りを消去すると同時に、「ボリュームを変更しました」という文字表示を行っているが、通常遊技の画面に戻るように構成してもよいし、ボリュームの変更を音声で報知してもよい。
<音量調整例2>
次に、図34を用いて、音量調整例2について説明する。なお、同図は、音量調整例2を時系列で示した図である。
同図(a)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「B」に対応するデフォルト値の96dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(b)に示す、設定値調整モードの移行前のタイミングで第1出力設定スイッチ190の操作(例えば、遊技店の店員による操作)を受付けたことから、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「B」のデフォルト値に対応する96dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
続いて、第1副制御部400は、同図(b)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(c)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に音量調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(d)に示す音量調整画面を表示している。このとき、第1副制御部400は、遊技者設定値が「15」であることから、音量調整の目盛りを15にする表示を行っている。
すなわち、本例では、設定値調整モードにおいて遊技者は音量調整を行っていないが、同図(b)に示すタイミングで第1出力設定スイッチ190による音量調整が行われたことにより、遊技者の意思とは無関係に遊技者設定値が管理者設定値に強制的に変更されている。したがって、第1出力設定スイッチ190による音量調整を行った管理者(遊技店の店員など)のみならず、遊技者も音量調整が行われたことを把握することができる。
<音量調整例3>
次に、図35と図36を用いて、音量調整例3について説明する。なお、図35は、音量調整例3を時系列で示した図である。図35(a)〜(c)は、上述の音量調整例1の図33(a)〜(c)と同様であるため、その説明は省略する。
第1副制御部400は、同図(c)〜(d)に示す音量調整画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、同図(e)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「B」のデフォルト値に対応する96dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。
このように、本例では、同図(d)に示すタイミングで音量調整を行っているが、同タイミングよりも後の同図(e)に示すタイミングで管理者設定値を変更している。このような構成とすれば、音量調整よりも音量が変化するタイミングを遅らせることができるため、音量変化に容易に気付くことができる場合がある。
また、同図(e)に示すタイミングでは、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
一方、本例では、音量(ボリューム)の設定値を4段階上昇させているが、第2出力設定スイッチ194による音量調整ではないことから、同図(d)、(e)に示すタイミングでは、音量調整の目盛りを11から15に4段階上昇させる表示は行なっていない。
図36(f)〜(h)は、図35に示す音量調整後に再度、音量調整画面を表示させた様子を時系列で示した図である。図36(f)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「F」であるため、管理者設定値がFに設定され、遊技者設定値が15に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「F」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「F」に対応するデフォルト値の100dBに設定されている。
続いて、第1副制御部400は、同図(f)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(g)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に音量調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(h)に示す音量調整画面を表示している。このとき、第1副制御部400は、遊技者設定値が「15」であることから、音量調整の目盛りを15にする表示を行っている。
すなわち、本例では、設定値調整モードにおいて遊技者は音量調整を行っていないが、図35(d)に示す、設定値調整モード中のタイミングで第1出力設定スイッチ190による音量調整が行われたことにより、遊技者の意思とは無関係に遊技者設定値が管理者設定値に強制的に変更されている。したがって、第1出力設定スイッチ190による音量調整を行った管理者(遊技店の店員など)のみならず、遊技者も音量調整が行われたことを把握することができる。
<音量調整例4>
次に、図37と図38を用いて、音量調整例4について説明する。なお、同図は、音量調整例4を時系列で示した図である。
同図(a)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「B」に対応するデフォルト値の96dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(a)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(b)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に音量調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(c)に示す音量調整画面を表示している。
続いて、第1副制御部400は、同図(c)に示す音量調整画面の表示中に第2出力設定スイッチ194の左ボタン194bの押下操作を2回受付けたことから、遊技者設定値を「11」から「9」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「11」に対応する96dBから、「9」に対応する94dBに変更している。また、音量(ボリューム)の設定値を2段階下降させたことに対応して、同図(d)に示すように、音量調整の目盛りを11から9に2段階下降させる表示を行っている。
続いて、第1副制御部400は、同図(d)〜(e)に示す音量調整画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、図38(e)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を94dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
一方、本例では、音量(ボリューム)の設定値を2段階下降させた後に6段階上昇させているが、6段階の上昇は第2出力設定スイッチ194による音量調整ではないことから、図37(e)、図38(f)に示すタイミングでは、量調整の目盛りを9から15に6段階上昇させる表示は行なっていない。
図38(g)〜(i)は、図37に示す音量調整後に再度、音量調整画面を表示させた様子を時系列で示した図である。同図(g)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「F」であるため、管理者設定値がFに設定され、遊技者設定値が15に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「F」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、デフォルト値の100dBに設定されている。
続いて、第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(h)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に音量調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(i)に示す音量調整画面を表示している。このとき、第1副制御部400は、遊技者設定値が「15」であることから、音量調整の目盛りを15にする表示を行っている。
すなわち、本例では、設定値調整モードにおいて遊技者は音量を下げる調整を行い、音量を上げる調整は行っていないが、図37(e)に示すタイミングで第1出力設定スイッチ190による音量を上げる調整が行われたことにより、遊技者の意思とは無関係に遊技者設定値が管理者設定値に強制的に変更されている。したがって、第1出力設定スイッチ190による音量調整を行った管理者(遊技店の店員など)のみならず、遊技者も音量調整が行われたことを把握することができる。
<音量調整例5>
次に、図39を用いて、音量調整例5について説明する。なお、図39は、音量調整例5を時系列で示した図である。
同図(a)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「B」に対応するデフォルト値の96dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(a)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(b)、(c)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に輝度調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(d)に示す輝度調整画面を表示している。
続いて、第1副制御部400は、同図(d)に示す輝度調整画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、同図(e)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「B」のデフォルト値に対応する96dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
また、本例では、同図(d)に示す輝度調整画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、設定値調整モードを終了し、音量調整の目盛りを11から15に4段階上昇させる表示は行なっていない。
すなわち、本例では、設定値調整モードにおいて遊技者は音量調整を行っていないが、図39(d)に示す、輝度調整画面表示のタイミングで第1出力設定スイッチ190による音量調整が行われたことにより、設定値調整モードを強制的に終了している。したがって、第1出力設定スイッチ190による音量調整を行った管理者(遊技店の店員など)のみならず、遊技者も音量調整が行われたことを把握することができる。
<音量調整例6>
次に、図40を用いて、音量調整例6について説明する。なお、図40は、音量調整例6を時系列で示した図である。
同図(a)〜(b)はパチンコ機100の電源投入直後の状態であり、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が初期値の11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、設定「B」に対応する音量(ボリューム)の設定値が、デフォルト値の96dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(c)に示すタイミングにおいて、電源投入後の初期設定が完了した後に、遊技店向け説明画面を表示している。本例では、遊技店向け説明画面として、第1出力設定スイッチ190の外観を模した画像と、設定値および設定内容を表示している。
続いて、第1副制御部400は、同図(d)に示す遊技店向け説明画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、同図(e)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「B」のデフォルト値に対応する96dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
また、本例では、同図(d)に示す遊技店向け説明画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、音量調整の目盛りを11から15に4段階上昇させる表示は行なっていない。
<音量調整例7>
次に、図41を用いて、音量調整例7について説明する。なお、図41は、音量調整例7を時系列で示した図である。
同図(a)に示す節電モード前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「B」に対応するデフォルト値の96dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(b)に示すタイミングにおいて、節電モード(例えば、上述の省電力モードAや省電力モードB)に移行した後に、節電モード中であることを報知する節電モード報知画面を表示している。本例では、節電モード報知画面として、背景色を黒に変更するとともに、「節電モード」の文字表示を行っている。
なお、節電モードに移行した場合に、遊技者設定値を下げるように構成し、節電モードからデモ画面などに復帰した場合に、遊技者設定値を節電モード直前の値に戻してもよい。また、節電モードからデモ画面などに復帰した場合に、遊技者設定値をデフォルト値に戻してもよい。また、節電モード中の音量や輝度、節電モードから復帰した後の音量や輝度を、第1出力設定スイッチ190で予め設定できるように構成してもよい。
続いて、第1副制御部400は、同図(c)に示す節電モード報知画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、同図(d)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「B」のデフォルト値に対応する96dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
また、本例では、同図(c)に示す節電モード報知画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、音量調整の目盛りを11から15に4段階上昇させる表示は行なっていない。
<音量調整例8>
次に、図42を用いて、音量調整例8について説明する。なお、図42は、音量調整例8を時系列で示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、第2出力設定スイッチ194による設定が「2」であるため、遊技者設定値が2に設定されている。また、管理者設定値が「B」で、遊技者設定値が「2」であることから音量(ボリューム)の設定値が87dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(b)に示す特図変動の停止表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、同図(c)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「9」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を87dBから、「9」のデフォルト値に対応する91dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「9」に変更したことから、遊技者設定値を、「2」から、管理者設定値の「9」に対応する「9」に変更している。
本例では、同図(b)に示す特図変動の停止表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、音量調整の目盛りの表示は行なっていない。また、本例では、設定値調整モードにおいて遊技者は音量を下げる調整を行い、音量を上げる調整は行っていないが、図42(b)に示すタイミングで第1出力設定スイッチ190によって音量のデフォルト値を変更する調整が行われたことにより、遊技者の意思とは無関係に遊技者設定値が管理者設定値に強制的に変更されている。
したがって、第1出力設定スイッチ190による音量調整を行った管理者(遊技店の店員など)のみならず、遊技者も音量調整が行われたことを把握することができる。
<デモ表示中の音量調整の例>
次に、図43を用いて、デモ表示中の音量調整の一例について説明する。なお、同図(a)は、デモ表示の一例を時系列で示した図であり、同図(b)は、音量調整後にデモ表示を最初から行なう例を示した図であり、同図(c)は、音量調整後にデモ表示を途中から行なう例を示した図である。
本例では、デモ表示を、複数のデモ画像1〜n(nは正の整数)で構成している。なお、デモ画像1〜nは静止画でもよいし動画でもよい。同図(b)に示す例では、デモ表示中に音量調整画面を表示して音量調整を行う場合には、実行中のデモ表示を完全に中止し、音量調整後は、デモ画像1(デモ表示の最初の画像)からデモ表示を再開するように構成している。
一方、同図(c)に示す例では、デモ表示中に音量調整画面を表示して音量調整を行う場合には、実行中のデモ表示を中止せずに音量調整画像の背後で継続し、音量調整後は、デモ画像n−1(デモ表示の途中の画像)からデモ表示を行うように構成している。
<その他の画面表示>
次に、図44を用いて、その他の画面表示について説明する。図44(a)は、複数の演出モードから特定の演出モードを選択させるための演出モード選択画面の一例である。このような演出モード選択画面において、決定ボタンの操作を受付けた場合に、当該画面を消去しないように構成してもよい。なお、曲選択画面、あらすじ画面、キャラ選択画面、リーチ選択画面、アイテム選択画面等についても同様である。
また、同図(b)は、ログインの認証を行うパスワードを入力させるための会員制メニュー関連画面の一例である。このような会員制メニュー関連画面において、決定ボタンの操作を受付けた場合に、当該画面を消去するように構成してもよい。なお、遊技履歴参照画面、遊技台説明選択画面、キャラ選択画面等についても同様である。
また、同図(c)は、音量調整画面を構成する画像の少なくとも一部にエラー表示を重ねて表示する例である。本例のように、エラー表示を行う場合に、他の画像の少なくとも一部に重なり合うように表示を行なえば、単にエラー表示を行う場合に比べ、遊技者をエラー表示に注目させることができ、エラー表示を気付かせやすくすることができる場合がある。また、磁気検出、電波検出などの、エラーを検知した場合は設定画面を非表示にしてもよい。
また、デモ中に役物を作動させたり、遊技者操作で動かすことができる遊技台の場合、役物が動いている場合であっても設定画面を表示可能としてもよい。また、役物が動作中で該役物が表示画面を一部遮蔽(表示部の前面に役物がある状態)している場合であっても、設定画面を表示可能としてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の操作手段と、演出手段(例えば、スピーカ120、各種ランプ418、演出可動体224、遮蔽装置246)と、第一の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、第2出力設定スイッチ194)であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、第1出力設定スイッチ190)であり、前記第一の操作手段は、第一の位置に少なくとも設けられたものであり、前記第二の操作手段は、第二の位置に少なくとも設けられたものであり、前記第一の位置は、遊技者が少なくとも操作可能な位置であり、前記第二の位置は、前記第一の位置よりも遊技者から少なくとも遠い位置であり、前記第一の制御手段は、実行条件の成立があった場合に、第一の処理を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の処理は、前記演出手段の演出態様に関する設定(例えば、スピーカ120から出力する音の音量の調整、各種ランプ418が発する光の輝度の調整、演出可動体224の移動量の調整)を少なくとも含むものであり、前記実行条件は、第一の状態において前記第一の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であり、前記実行条件は、前記第一の状態において前記第二の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であり、前記実行条件は、第二の状態において前記第一の操作手段が操作された場合に、成立しない条件であり、前記実行条件は、前記第二の状態において前記第二の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の操作手段の操作によって演出手段の演出態様に関する設定を行うことができる条件(第一の状態のみ)と、第二の操作手段の操作によって演出手段の演出態様に関する設定を行うことができる条件(第一の状態と第二の状態の両方)と、が異なり、第二の操作手段よりも第一の操作手段の方が設定条件が厳しい。このため、第一の操作手段の操作を行うことが可能な遊技者は、第一の操作手段の操作に気を奪われることがなく、遊技に集中することができる場合がある。また、第一、第二の操作手段を使い分けることができ、利便性を高めることができる場合がある。また、いずれか一方の操作手段が故障等によって利用できなくなった場合でも、他方の操作手段によって設定を行うことができ、複数の操作手段による処理に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、図柄変動表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、普図表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置)と、を備え、前記第一の状態は、前記図柄変動表示の実行中でないことを少なくとも含む状態であり、前記第二の状態は、前記図柄変動表示の実行中であることを少なくとも含む状態であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者は図柄変動表示の実行中に第一の操作手段の操作に気を奪われることがなく、遊技に集中することができるため、付与される利益を確実に獲得できる場合がある。
また、遊技領域(例えば、遊技領域124)が少なくとも設けられた遊技盤(例えば、遊技盤200)と、を備え、前記第一の操作手段は、前記遊技領域よりも前方に少なくとも設けられたものであり、前記第二の操作手段は、前記遊技領域よりも後方に少なくとも設けられたものであってもよい。また、前記第二の位置は、前記第一の位置よりも遊技者が少なくとも操作困難な位置であってもよい。また、前記第二の位置は、遊技者が操作不可能な位置(例えば、施解錠可能な扉の内側)であってもよい。
このような構成とすれば、第二の操作手段を安易に操作できないようにすることができ、例えば、遊技店の店員など、限られた者だけに第二の操作手段による操作を許可することができる。
また、前記第一の制御手段は、第二の処理(例えば、チャンスボタン等の操作手段の操作受付を検出する処理、第2副制御部500にコマンドを送信する処理など)を少なくとも実行可能なものであってもよい。また、第二の制御手段(例えば、主制御部300)と、を備え、前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このよう構成とすれば、制御部を複数で構成した場合でも、本発明を容易に適用することができ、汎用性を持たせることができる。
また、当否判定(普図の当否判定、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、普図関連抽選処理、特図2関連抽選処理、特図1関連抽選処理)と、を備え、前記第二の制御手段は、前記当否判定手段を少なくとも含むものであってもよい。また、前記第一の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記演出手段の制御を少なくとも実行可能なものであってもよい
また、複数の制御基板を備え、前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板(例えば、第1副基板160)であり、前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板(例えば、主基板156)であり、前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成されるものであり、前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成されるものであってもよい。
(1)本発明に係る遊技台は、操作が少なくとも可能な第一の操作手段(例えば、第1出力設定スイッチ190)と、操作が少なくとも可能な第二の操作手段(例えば、第2出力設定スイッチ194)と、音を少なくとも出力可能な出力手段(例えば、音制御回路431、スピーカ120)と、を備えた遊技台であって、前記第一の操作手段は、前記音の音量(ボリューム、音圧)を調整する操作が少なくとも可能なものであり、前記第二の操作手段は、前記音の音量を調整する操作が少なくとも可能なものであり、前記第一の操作手段は、前記第二の操作手段と異なるものである、ことを特徴とする遊技台である。
このような遊技台によれば、異なる第一、第二の操作手段によって音の音量を調整することができるため、第一、第二の操作手段の使用用途を分けることができ、利便性を高めることができる場合がある。また、いずれか一方の操作手段が故障等によって利用できなくなった場合でも、他方の操作手段によって音量調整を行うことができ、操作手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
(2)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、遊技者によって操作できないものであり、前記第二の操作手段は、遊技者によって少なくとも操作可能なものである、ことを特徴とする遊技台でもよい。
(3)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)または(2)に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、前記音の音量を第一の音量に調整する操作が少なくとも可能なものであり、前記第二の操作手段は、前記音の音量を第二の音量に調整する操作が少なくとも可能なものであり、前記出力手段は、前記第一の音量と前記第二の音量が異なる場合に、前記音を前記第一の音量で出力する、ことを特徴とする遊技台である
(4)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の遊技台であって、光を少なくとも発することが可能な発光手段を備え、前記第一の操作手段は、前記光の輝度を調整する操作が少なくとも可能なものであり、前記第二の操作手段は、前記光の輝度を調整する操作が少なくとも可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
(5)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段の操作を少なくとも検出可能な第一の検出手段と、前記第二の操作手段の操作を少なくとも検出可能な第二の検出手段と、を備え、前記第一の検出手段は、前記前記第一の操作手段の操作をメイン処理において少なくとも検出するものであり、前記第二の検出手段は、前記前記第二の操作手段の操作を割込み処理において少なくとも検出するものである、ことを特徴とする遊技台である。
(6)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記音量の調整値を視認可能な表示手段を備え、前記第一の操作手段は、前記表示手段を少なくとも備えるものであり、前記第二の操作手段は、前記表示手段を備えないものである、ことを特徴とする遊技台である。
(7)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)乃至(6)のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記音量の調整が可能な音量調整モードを備え、前記音量調整モードは、該音量調整モード中に前記第一の操作手段によって調整された前記音量を該音量調整モード中に確認することができないものであり、前記音量調整モードは、該音量調整モード中に前記第二の操作手段によって調整された前記音量を該音量調整モード中に確認することが可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
(8)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)乃至(7)のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記音量の調整が不可能な省電力モードを備える、ことを特徴とする遊技台である。
(9)また、本発明に係る遊技台は、上記(4)乃至(8)のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記音の音量は、第一の段階に調整可能なものであり、前記光の輝度は、第二の段階に調整可能なものであり、前記第一の段階は、前記第二の段階と異なるものである、ことを特徴とする遊技台である。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上述のパチンコ機100の構成に限定されるものではなく、例えば、液晶表示装置を複数備えてもよく、この場合、第一の操作手段による調整を第一の液晶表示装置を用いて行い、第二の操作手段による調整を第二の液晶表示装置を用いて行うように構成してもよい。
また、遊技者設定値は設置値調整モード中のみ調整可能としてもよいし、その他の状態でも調整可能としてもよい。
<<実施形態2>>
次に、本発明の実施形態2に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、上記実施形態1に係る遊技台と同一の構成については説明を省略するとともに、図面において同一の符号を付すこととし、以降では、上記実施形態1に係る遊技台と異なる構成についてのみ説明を行う。
<実施例2−1/ボリューム変更>
図45は、実施形態2の実施例2−1におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。
本例は、特図停止表示中(デモ開始前)に設定画面表示操作が行われたことを条件として、設定画面(以下、「メニュー画面」という場合がある)が表示され、当該設定画面のうちの音量調整画面の表示中に音量変更操作が2回行われ、特図変動が開始された場合のボリューム調整の一例を示している。なお、図面における最上段の数値は、0で示すタイミングを基準とした経過時間をms(ミリ秒)単位で示しており、「ボリューム」の項目に対応して記載した数値は、遊技台から出力する音声の音量をdB単位で示している(以降の図面も同様)。
ここで、「設定画面表示操作」とは、音量調整や輝度調整を行うための設定画面を表示手段に表示させるための操作をいう。本例では、上記図32(d)に示したメニュー画面を装飾図柄表示装置208に表示させるための第2出力設定スイッチ194の押下操作が「設定画面表示操作」に該当するが、他の操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下操作)を条件として設定画面を表示させてもよい。
また、「音量変更操作」とは、音量(ボリューム)を変更(調整)するための操作をいう。本例では、例えば、音量調整画面の表示中の第2出力設定スイッチ194の右ボタン194cまたは左ボタン194bの押下操作、または、第1出力設定スイッチ190による操作が該当するが、他の操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下操作)を条件として音量を変更してもよい。また、本例では、音量の変更(調整)について説明するが、ランプなどの光量を変更(調整)するための操作(光量変更操作)についても適用することが可能である。また、音量変更操作によって光量が同時に変更される操作であってもよいし、光量変更操作によって音量が同時に変更される操作であってもよい。
本例について詳細に説明すると、図45に示すように、特図停止表示中(デモ開始前)にBGM01(ステレオ01)の音を96dBの音量で出力している期間中に、同図(a)に示す30msのタイミングで、遊技者や遊技店の店員などにより設定画面表示操作が行われている。第1副制御部400は、設定画面表示操作を受け付けたことを条件として、設定値調整モードに移行し、不図示のメニュー画面を表示するとともに、メニュー画面の表示開始を条件として、BGM01(ステレオ01)の音を消音(ミュート)する。
なお、本例では、メニュー画面の表示開始を条件として、BGM01(ステレオ01)の音を消音しているが、メニュー画面の表示開始を条件として、メニュー画面の表示開始を知らせる確認音(画面表示音)を出力してもよい。また、BGM01(ステレオ01)の音を消音する条件は本例に限定されず、例えば、メニュー画面の後に表示される音量調整画面の表示開始を条件として、BGM01(ステレオ01)の音を消音してもよいし、設定画面表示操作や音量変更操作を受け付けたことを条件として、BGM01(ステレオ01)の音を消音してもよい。
続いて、第1副制御部400は、同図(b)に示す100msのタイミングで1回目の音量変更操作(本例は、音量を1段階(2dB)上昇させる操作)を受け付けたことを条件として、遊技台から出力する音声の音量を96dBから98dBに上昇させる設定を行うとともに、100msから130msまでの30msの期間中、音量変更操作を受け付けたことを知らせる音量変更音(モノラル02)を変更後の98dBの音量で出力する。
続いて、第1副制御部400は、同図(c)に示す310msのタイミングで2回目の音量変更操作(本例は、音量を1段階(2dB)上昇させる操作)が行われたことを条件として、遊技台から出力する音声の音量を98dBから100dBに上昇させる設定を行うとともに、310msから340msまでの30msの期間中、音量変更操作を受け付けたことを知らせる音量変更音(モノラル02)を変更後の100dBの音量で出力する。
続いて、第1副制御部400は、設定値調整モードから通常モードに移行するための操作を受け付けたことを条件として、音量調整を終了し、設定値調整モードから通常モードに移行する。また、同図(d)に示す350msのタイミングでは、主制御部300から特図変動開始コマンドを受信したことを条件として、同図(a)に示すタイミングで消音したBGM01(ステレオ01)の音を100dBの音量で出力するとともに、350msから380msまでの30msの期間中、変動開始音01(モノラル02)を100dBの音量で出力する。
なお、本例では、音量変更音と変動開始音01を同じチャネル(本例は、モノラル02)に割り当てているが、各々を異なるチャネルに割り当ててもよい。また、音量変更音と変動開始音01の再生時間も本例に限定されず、各々の再生時間が異なっていてもよい。また、本例では、音量調整を2dB毎に上昇させる例を示したが、1段階で調整可能な音量は2dBに限定されるものではなく、例えば、音量を1段階で4dB上昇させるようにしてもよい。
<実施例2−2/ボリューム変更>
図46(a)〜(g)は、実施形態2の実施例2−2におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。本例は、特図の変動停止後から、音量調整や輝度調整が可能な設定許可状態になるまでタイミングのバリエーションを示している。
ここで、「設定許可状態」とは、遊技台において音量調整や輝度調整が可能となる状態をいい、「設定禁止状態」とは、遊技台において音量調整や輝度調整が不可能となる状態をいう。本例では、第1副制御部400が主制御部300から特図変動停止コマンドを受信し、かつ、所定時間が経過した場合に、設定禁止状態(図46では、「設定許可」の項目にローレベルの信号として図示)から設定許可状態(「設定許可」の項目にハイレベルの信号として図示)に移行するように構成している。なお、設定禁止状態から設定許可状態への移行条件は本例に限定されるものではない。
本例について詳細に説明すると、同図(a)に示す例では、主制御部300が特図変動の停止表示を行い、第1副制御部400が主制御部300から特図変動停止コマンドを受信した後、時間T1が経過したことを条件として、設定禁止状態から設定許可状態に移行している。また、本例では、第1副制御部400が主制御部300から特図変動停止コマンドを受信した後、時間T2(T2>T1)が経過したことを条件として、BGMの音を消音している。
また、同図(b)に示す例では、設定禁止状態から設定許可状態に移行する条件は同図(a)に示す例と同一であるが、第1副制御部400が主制御部300から特図変動停止コマンドを受信したことを条件として(コマンド受信から所定時間の経過を待つこと無く)、BGMの音を消音している。また、本例は、設定禁止状態において検出した設定画面表示操作S1を一時的に保留し、設定許可状態に移行後、時間T3が経過したことを条件として、設定画面を表示している。
なお、特図変動停止の場合には、同図(b)に示す例を適用し、普図変動停止の場合には、同図(a)に示す例を適用することで、特図変動停止の場合には即座にBGMの音を消音し、普図変動停止の場合には一定時間の経過後にBGMの音を停止するように構成してもよい。このような構成とすれば、特図変動停止の場合に即座にBGMの音を停止することで、音量変更操作を遊技者に促すことができる場合があり、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
また、同図(c)に示す例では、設定禁止状態から設定許可状態に移行する条件は同図(a)に示す例と同一であるが、設定許可状態において設定画面表示操作S2を受け付けたことを条件として、BGMの音を消音するとともに、設定画面を表示している。
また、同図(d)に示す例では、設定禁止状態から設定許可状態に移行する条件やBGMの音を消音して設定画面を表示する条件は同図(c)に示す例と同一であるが、設定禁止状態において検出した設定画面表示操作S2'を受け付けずに無視することで、設定禁止状態においては、BGMの音を消音して設定画面を表示することができないように構成している。
また、同図(e)に示す例では、設定禁止状態から設定許可状態に移行する条件やBGMの音声を消音する条件は同図(b)の例と同一であるが、設定許可状態で設定画面表示操作S4を受け付けたことを条件として、設定画面を表示している。
また、同図(f)に示す例では、同図(c)に示す例と同様に、設定許可状態において設定画面表示操作S5を受け付けたことを条件として、設定画面の表示とともにBGM1の音を消音しているが、設定許可状態において設定画面表示操作S5を受け付けたことを条件として、BGM1の代わりに設定画面表示用のBGM2の音を出力している。
また、同図(g)に示す例は、BGM1の音を消音にする条件が同図(f)に示す例と異なっており、本例では、同図(b)に示す例と同様に、主制御部300が特図変動の停止表示を行い、第1副制御部400が主制御部300から特図変動停止コマンドを受信したことを条件として、BGM1の音を消音している。
<実施例2−3/ボリューム変更>
図47(a)〜(d)は、実施形態2の実施例2−3におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。本例は、操作手段による操作と、当該操作手段の操作時に出力する操作音のバリエーションの一例を示している。
なお、図中の「操作1」とは、上述の設定画面表示操作のことであり、「操作2」とは、上述の音量変更操作のうち、第2出力設定スイッチ194による操作(主として、遊技者による操作)のことであり、「操作3」とは、上述の音量変更操作のうち、第1出力設定スイッチ190による操作(主として、遊技店の店員などによる操作)のことである。また、「操作音1」とは、操作1(設定画面表示操作)を受け付けたことを条件としてスピーカ120から出力する操作音のことであり、「操作音2」とは、操作2(第2出力設定スイッチ194による操作)受け付けたことを条件としてスピーカ120から出力する操作音のことである。
本例について詳細に説明すると、同図(a)に示す例では、第1副制御部400は、t1のタイミングにおいて、操作1を受け付けたことを条件として、操作1に対応する操作音1の出力を開始している。次に、操作音1の出力が終了した後のt2のタイミングにおいて、1回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始した後、時間Taの期間中、音量3の操作音2の出力を継続している。
次に、音量3の操作音2の出力が終了した後のt3のタイミングにおいて、2回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更した後に、変更後の音量4で、操作2に対応する操作音2の出力を開始した後、時間Taの期間中、音量4の操作音2の出力を継続している。最後に、音量4の操作音2の出力が終了した後のt4のタイミングにおいて、操作3を受け付けたことを条件として、音量を4から5に変更している。なお、操作3に対応する操作音は設定していないため、操作3を受け付けたことを条件とする音の出力は行わない。
同図(b)に示す例では、第1副制御部400は、t1のタイミングにおいて、操作1を受け付けたことを条件として、操作1に対応する操作音1の出力を開始している。次に、操作音1の出力が終了した後のt2のタイミングにおいて、1回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始した後、時間Tbの期間中、音量3の操作音2の出力を継続している。
次に、音量3の操作音2の出力中のt3のタイミングにおいて、2回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更した後に、変更後の音量4で、操作2に対応する操作音2の出力を新たに最初から開始した後、時間Taの期間中、音量4の操作音2の出力を継続している。
すなわち、同図(a)に示す例では、操作2の2回の操作に対し、操作音2を時間Ta×2=2Taの期間に亘って出力しているのに対して、同図(b)に示す例では、操作2の2回の操作に対し、操作音2を時間Ta+Tb(<2Ta)の期間に亘って出力しており、同図(a)に示す例よりも、同図(b)に示す例の方が、操作2の2回分の操作音2の総出力時間が短縮化されている。
同図(c)に示す例では、第1副制御部400は、t1のタイミングにおいて、操作1を受け付けたことを条件として、操作1に対応する操作音1の出力を開始している。次に、操作音1の出力が終了した後のt2のタイミングにおいて、1回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始した後、時間Tbの期間中、音量3の操作音2の出力を継続している。
次に、音量3の操作音2の出力中のt3のタイミングにおいて、2回目の操作2を受け付け、かつ、t4のタイミングにおいて、操作音2の出力を完了したことを条件として、音量を3から4に変更した後に、変更後の音量4で、操作2に対応する操作音2の出力を開始した後、時間Taの期間中、音量4の操作音2の出力を継続している。
すなわち、同図(b)に示す例では、操作音の出力中に操作があった場合には、出力中の操作音を停止するとともに、操作に対応する操作音を即座に出力するのに対し、同図(c)に示す例では、操作音の出力中に操作があった場合には、出力中の操作音を停止せずに、当該操作音の出力が終了するのを待ってから、操作に対応する操作音を出力しており、同図(c)に示す例よりも、同図(b)に示す例の方が、操作2の2回分の操作音2の総出力時間が短縮化されている。
同図(d)に示す例では、同図(b)に示す例と同様に、操作音2の出力中に操作2があった場合には、出力中の操作音2を停止するとともに、操作2に対応する操作音2を即座に出力しているが、出力時間をTaよりも短い時間Tcに設定している。このため、同図(b)に示す例よりも、同図(d)に示す例の方が、操作2の2回分の操作音2の総出力時間がさらに短縮化されている。なお、本例では、時間Tcを時間Tbに設定してもよい。
<実施例2−4/ボリューム変更>
図48(a)〜(d)は、実施形態2の実施例2−4におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。本例は、操作手段による操作と、当該操作手段の操作時に出力する操作音のバリエーションの一例を示している。
同図(a)に示す例では、第1副制御部400は、t1のタイミングにおいて、操作1を受け付けたことを条件として、操作1に対応する操作音1の出力を開始している。次に、操作音1の出力が終了した後のt2のタイミングにおいて、1回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始した後、時間Taの期間中、音量3の操作音2の出力を継続している。
次に、音量3の操作音2の出力中のt3のタイミングにおいて、2回目の操作2を受け付けているが、本例では、上記図47(b)に示した例とは異なり、2回目の操作2によって音量を変化させず、かつ、2回目の操作2に対応する操作音を出力することなく1回目の操作2に対応する操作音を継続して出力している。すなわち、本例では、2回目の操作2に対応する処理は何も行わずに無視しており、例えば、第1副制御部400において操作音2の再生時間(本例では、Ta)を管理し、当該再生時間中に操作2を受け付けた場合でも操作2に対応する操作音2を出力しない制御を行う。
なお、本例を適用するケースとしては、例えば、同一のフレーム内(約33ms以内)において操作2が複数回行われたようなケースが挙げられ、このような構成とすれば、操作2によって音量の調整を慎重に行わせることができる場合がある。
同図(b)に示す例では、音量3の操作音2の出力中のt3のタイミングにおいて、2回目の操作2を受け付け、当該操作2によって音量を変化させない点で、同図(a)に示す例と同一であるが、本例では、操作音2の出力中に操作2を受け付けたことを条件として、1回目の操作2に対応する操作音2を停止している。すなわち、本例では、操作音の出力中に操作を受け付けたことを条件として、出力中の操作音を停止する処理を行っており、例えば、第1副制御部400において操作音の再生時間(本例では、Ta)を管理し、当該再生時間中に操作2を受け付けた場合には、音制御回路431にシーケンサ停止コマンド等を設定することで、再生中の操作音2の出力を停止する制御を行う。
また、本例では、音量3の操作音2の出力が終了した後のt4のタイミングにおいて、操作3を受け付けたことを条件として、音量を3から5に変更しており、例えば、第1副制御部400が2回目の操作2に基づいて内部的に音量を3から4に変更し、かつ、音制御回路431に対しては音量設定を行っていない状態において操作3が行われ、第1副制御部400が操作3に基づいて音制御回路431に対する音量設定を3から5に設定したようなケースが相当する。
同図(c)に示す例では、第1副制御部400は、t1のタイミングにおいて、操作1を受け付けたことを条件として、操作1に対応する操作音1の出力を開始している。次に、音量2の操作音1の出力中のt2のタイミングにおいて、操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始した後、時間Taの期間中、音量3の操作音2の出力を継続している。
同図(d)に示す例では、音量2の操作音1の出力中のt2のタイミングにおいて、操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始した後、時間Taの期間中、音量3の操作音2の出力を継続している点で、同図(c)に示す例と同じである。しかしながら、本例では、操作音2の出力を開始した後も操作音1の出力を継続することで、所定期間、操作音1と操作音2を同時に出力している。
<実施例2−5/ボリューム変更>
図49(a)〜(d)は、実施形態2の実施例2−5におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。本例は、操作手段による操作と、当該操作手段の操作時に出力する操作音のバリエーションの一例を示している。
同図(a)に示す例では、第1副制御部400は、操作音1の出力が終了した後のt2のタイミングにおいて、1回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始している。次に、音量3の操作音2の出力中のt3のタイミングにおいて、2回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更する点は、上記図47(b)に示した例などと同じであるが、本例では、2回目の操作2によって新たに操作音2を出力することなく、変更後の音量4で、1回目の操作2に対応する操作音2の出力を、時間Taが経過するまで継続して出力している。
同図(b)に示す例では、第1副制御部400は、操作音1の出力が終了した後のt2のタイミングにおいて、1回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始している。次に、音量3の操作音2の出力中のt3のタイミングにおいて、2回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更した後に、変更後の音量4で、操作2に対応する操作音2の出力を、時間Tc(<図49(a)に示す時間Ta)が経過するまで継続して出力している。すなわち、本例では、操作2の2回の操作に対し、操作音2を時間Tb+Tcに亘って出力しており、従来よりも操作音の出力時間が短縮されている。
同図(c)に示す例では、第1副制御部400は、操作音1の出力が終了した後のt2のタイミングにおいて、1回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始している。次に、音量3の操作音2の出力中のt3のタイミングにおいて、2回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更した後に、変更後の音量4で、操作2に対応する操作音2の出力を、時間Ta+Tcが経過するまで継続している。すなわち、本例では、操作2の2回の操作に対し、操作音2を時間Ta+Tc(<2Ta)に亘って出力しており、従来よりも操作音の出力時間が短縮されている。
同図(d)に示す例では、第1副制御部400は、操作音1の出力が終了したt2のタイミングにおいて、1回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始している。次に、音量3の操作音2の出力中のt3のタイミングにおいて、2回目の操作2を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更した後に、出力中の操作音2を停止することで、操作音2を時間Tbだけ出力している。すなわち、本例では、操作2の2回の操作に対し、操作音2を時間Tbに亘って出力しており、従来よりも操作音の出力時間が短縮されている。
<実施例2−6/ボリューム変更>
図50(a)〜(d)は、実施形態2の実施例2−6におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。本例は、操作1による操作音1の出力中に操作3が行われた場合の一例である。
同図(a)に示す例では、第1副制御部400は、音量2の操作音1の出力中のt2のタイミングにおいて、操作3を受け付けたことを条件として、操作音1の音量を2から3に変更するが、操作3を受け付けたことを条件として、新たな操作音を出力したり、出力中の操作音1を停止したりすることなく、変更後の音量3で、操作1に対応する操作音1の出力を、時間Taが経過するまで継続している。したがって、本例では、操作音1の音量が、t2のタイミングで2から3に変更される。
同図(b)に示す例は、音量2の操作音1の出力中のt2のタイミングにおいて、操作3を受け付けたことを条件として、操作音1の音量を2から3に変更する点では、同図((a)に示した例と同様である。しかしながら、本例では、操作3を受け付けたことを条件として、出力中の操作音1を停止することで、操作1に対応する操作音1の出力時間を、同図(a)に示す時間Taよりも短い時間Tbに短縮している。
同図(c)に示す例では、第1副制御部400は、音量3の操作音2の出力中のt2のタイミングにおいて、操作3を受け付けたことを条件として、操作音2の音量を3から4に変更するが、操作3を受け付けたことを条件として、新たな操作音を出力したり、出力中の操作音2を停止したりすることなく、変更後の音量4で、操作2に対応する操作音2の出力を、時間Taが経過するまで継続している。したがって、本例では、操作音2の音量が、t2のタイミングで3から4に変更される。
また、本例では、操作音2の出力が終了した後のt4のタイミングにおいて、2回目の操作2を受け付けたことを条件にして、音量を4から5に変更した後、変更後の音量5で、2回目の操作2に対応する操作音2の出力を開始している。なお、本例では、2回目の操作2を受け付けたt4のタイミングは、操作3の操作を受け付けたt2のタイミングから時間Taが経過したt5のタイミングよりも前である。
同図(d)に示す例では、同図(b)に示す例と同様に、第1副制御部400は、音量2の操作音1の出力中のt2のタイミングにおいて、操作3を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更するとともに出力中の操作音1を停止している。また、本例では、操作音1の出力を停止した直後のt3のタイミングにおいて、操作2を受け付けたことを条件にして、音量を3から4に変更した後、変更後の音量4で操作音2の出力を開始している。
<実施例2−7/ボリューム変更>
図51(a)〜(d)は、実施形態2の実施例2−7におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。本例では、音量調整操作が行われてから実際に音量が変化するまでの流れについて説明する。なお、同図における「目盛の値」とは、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)のことである。
同図(a)に示す時間Txは、第2出力設定スイッチ194によって音量を2から3に変更する操作2が行われてから、遊技台の音量が2から3に変更されるまでの遅れ時間を示している。この時間Txには、第2出力設定スイッチ194のチャタリング除去に要する時間のほか、第1副制御部400が音制御回路431の音量設定を行うまでに要する時間や、割り込み処理の周期(実行間隔)に起因する遅れ時間などが含まれる。
また、同図(a)に示す時間Tyは、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値を2から4に変更する操作3が行われてから、遊技台の音量が3から4に変更されるまでの遅れ時間を示している。この時間Tyには、第1出力設定スイッチ190のチャタリング除去に要する時間のほか、第1副制御部400が音制御回路431の音量設定を行うまでに要する時間や、割り込み処理の周期(実行間隔)に起因する遅れ時間などが含まれる。
本例では、第1出力設定スイッチ190を、入力ノイズが多い機械式(メカ式)の摘みスイッチとしている一方で、第2出力設定スイッチ194を、入力ノイズが少ない機械式(メカ式)の押しボタンとしているため、第2出力設定スイッチ194のチャタリング除去に要する時間よりも、第1出力設定スイッチ190のチャタリング除去に要する時間が長くなっている。この結果、第1出力設定スイッチ190による操作3が行われてから、遊技台の音量が実際に変更されるまでの遅れ時間Tyは、第2出力設定スイッチ194による操作2が行われてから、遊技台の音量が実際に変更されるまでの遅れ時間Txよりも長くなっている。
したがって、第1出力設定スイッチ190を遊技台の背面に配設する一方で、スピーカ120を遊技台の前面に配設した場合でも、第1出力設定スイッチ190の操作を行う者が操作後に前面側に顔を向けることで、スピーカ120から出力される音を確実に確認することができる場合がある。
同図(b)に示す例では、第1副制御部400は、操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更する処理を行うが、実際には、遅れ時間Txが経過した後に音量が2から3に変化している。また、本例では、音量3の操作音2の出力中に操作3を受け付けたことを条件として、音量を4に変更する処理を行うが、実際には、遅れ時間Tyが経過した後に音量が3から4に変化している。
本例では、操作音2の出力時間Taの期間中に遅れ時間Tyが経過しているため、操作音2の出力途中で操作音2の音量が変化している。なお、同図(c)に示すように、操作音2の出力時間Taの期間経過後に遅れ時間Tyが経過すれば、操作音2の音量が、操作音2の出力途中で変化することはなく、遊技台の音量は、操作音2の出力後に変化することになる。
同図(d)に示す例では、第1副制御部400は、操作3を受け付けたことを条件として、音量を変更する処理を行うが、実際には、遅れ時間Tyが経過した後に音量が変化することになる。また、本例では、操作2を受け付けたことを条件として、音量を変更する処理を行うが、実際には、遅れ時間Txが経過した後に音量が変化することになる。
本例では、遅れ時間Tyの経過時間よりも遅れ時間Txの経過時間が早いため、最初に、操作2に基づいて音量が2から3に変更された後に、操作3に基づいて音量が3から4に変更される。また、本例は、操作音2の出力時間Taの期間中に遅れ時間Tyが経過しているため、操作音2の出力途中で操作音2の音量が変化している。
<実施例2−8/ボリューム変更>
図52(a)〜(d)は、実施形態2の実施例2−8におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。本例では、音量調整操作が行われてから音量調整用の表示が変化するまでの流れについて説明する。なお、同図における「メモリ表示」とは、音量調整画面における目盛(メモリ)の表示のことであり、数字は音量を示している。
同図(a)に示す時間Tzは、第2出力設定スイッチ194によって音量を2から3に変更する操作2が行われてから、音量調整画面における目盛が2から3に変更されるまでの表示遅れ時間を示している。この時間Tzには、第1副制御部400が装飾図柄表示装置128に表示を指示するまでに要する時間や、割り込み処理の周期(実行間隔)に起因する遅れ時間などが含まれる。
なお、上記図51を用いて説明したように、第2出力設定スイッチ194による操作2が行われてから、遊技台の音量が実際に変更されるまでには、遅れ時間Txが発生するが、本例の表示遅れ時間に比べると無視できる程度の時間であるため、図示は省略している。
同図(b)に示す例では、第1副制御部400は、操作2を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更する処理を行うが、実際には、操作2の受け付けから上述の遅れ時間Txが経過した後に音量が2から3に変化する。また、本例では、音量3の操作音2の出力中に操作3を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更する処理を行うが、第1出力設定スイッチ190による操作3については、メモリ表示を3から4に変化させる処理は行わず、ここでは、音量調整画面を非表示にする処理を行う。
本例によれば、音量変更操作と、当該音量変更操作に対応する表示のタイミングをずらすことができるため、音量の変更を確認しやすくなる場合がある。
なお、同図(c)に示すように、音量3の操作音2の出力中に操作3を受け付けたことを条件として、操作3の受け付けから表示遅れ時間Tzが経過した後に、メモリ表示を3から4に変化させるように構成してもよい。また、同図(d)に示すように、音量3の操作音2の出力中に操作3を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更する処理を行うが、操作3についてメモリ表示を3から4に変化させる処理は行わず、直後の操作2の受け付け時に、音量を4から5に変更する処理を行うとともに、メモリ表示を3から5に変化させるように構成してもよい。また、光量変更操作と、当該光量変更操作に対応する表示のタイミングをずらしてもおい。
<普図演出>
次に、図53(a)〜(c)を用いて、普図演出の実行タイミングの一例について説明する。ここで、「普図演出」とは、普図変動遊技や電チューの開放に関連して行われる演出をいう。
図53(a)に示す例では、t1〜t2の期間においては、普図変動遊技が第一の当否判定結果(例えば、ハズレ)であったことから、普図変動遊技中に普図演出を行っていない状態を表しており、続くt3〜t4の期間においては、普図変動遊技が第二の当否判定結果(例えば、電チュー短開放当り)であったことから、普図変動遊技を実行している時間aに亘って普図演出を行っている状態を表している。
また、続くt5〜t8の期間においては、普図変動遊技が第二の当否判定結果(例えば、電チューロング開放当り)であったことから、普図変動遊技を実行している時間Aに亘って普図演出を行うとともに、普図変動遊技後の電サポ(電チューの開閉制御)を実行している時間Bに亘って普図演出を継続している状態を表している。
また、同図(b)に示す例では、t1〜t4の期間においては、普図変動遊技が第二の当否判定結果(例えば、電チューロング開放当り)であったが、普図変動遊技を実行している時間Aでは普図演出を行わず、普図変動遊技後の電サポ(電チューの開閉制御)を実行している時間Bに限って普図演出を行っている状態を表している。
また、続くt6〜t9の期間においては、普図変動遊技が第二の当否判定結果(例えば、電チューロング開放当り)であったことから、普図変動遊技を実行している時間の途中から普図演出を開始するとともに、普図変動遊技後の電サポ(電チューの開閉制御)を実行している時間に亘って普図演出を時間Cだけ行っている状態を表している。
同図(c)は、普図演出の実行に出力する音(普図演出音)と表示(普図演出表示)の一例を示した図である。普図演出を音(普図演出音)と表示(普図演出表示)で構成した場合、普図演出表示に合わせて(同期させて)普図演出音を出力してもよいし、普図演出表示とは別のタイミングで(非同期で)普図演出音を出力してもよいし、普図演出表示の開始から所定時間だけ普図演出音を出力してもよし、普図演出表示の終了前の所定時間だけ普図演出音を出力してもよい。
なお、上述の普図演出は、同図(d)に示すように、特図停止中に開始された設定画示(メニュー)の表示中に行ってもよい。また、特図変動停止中に行われる可能性がある特定演出(例えば、同図(e)に示すハンドルタッチ演出や特定時間(RTC:リアルタイムクロック)を用いた演出)を、特図停止中に開始された設定画示(メニュー)の表示中に行ってもよい。
<実施例2−9/ボリューム変更>
図54および図55は、実施形態2の実施例2−9におけるボリューム変更の様子を示したタイムチャートである。本例では、上述の普図演出とボリューム変更の関係について説明する。
図54(a)に示す例では、第1副制御部400は、t1のタイミングにおいて、操作1を受け付けたことを条件として、設定画面の表示を開始するとともに、操作1に対応する操作音1の出力を開始している。次に、操作音1の出力が終了した後のt2のタイミングにおいて、1回目の操作2(S21)を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始した後、所定の期間中、音量3の操作音2の出力を継続している。
次に、音量3の操作音2の出力中のt3のタイミングにおいて、変更後の音量3で、普図演出の普図演出音の出力を開始している。また、本例では、音量3の普図演出音の出力中のt4のタイミングにおいて、2回目の操作2(S22)を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更した後に、変更後の音量4で、操作2(S22)に対応する操作音2の出力を開始した後、所定の期間中、音量4の操作音2の出力を継続している。また、t4のタイミングでは、普図演出音の音量も3から4に変更され、普図演出が終了するt5のタイミングまで、音量4の普図演出音の出力を継続している。
また、図54(b)に示す例は、同図(a)に示した2回目の操作2(S22)に代えて、操作3(S31)が行われている点が異なっている。本例では、音量3の普図演出音の出力中のt4のタイミングにおいて、操作3(S31)を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更している。このため、同タイミングでは、操作音は出力しないが、普図演出音の音量も3から4に変更され、普図演出が終了するt5のタイミングまで、音量4の普図演出音の出力を継続している。
図55に示す例は、普図演出中は操作音を出力させないように構成している点が、図54(a)、(b)に示した例と異なっている。具体的には、操作音1の出力が終了したt2のタイミングにおいて、1回目の操作2(S21)を受け付けたことを条件として、音量を2から3に変更した後に、変更後の音量3で、操作2に対応する操作音2の出力を開始しているが、普図演出の開始とともに操作音2を停止(中断)している。また、本例では、音量3の普図演出音の出力中のt4のタイミングにおいて、2回目の操作2(S22)を受け付けたことを条件として、音量を3から4に変更しているが、普図演出中であるため、操作音2を出力しないように構成している。
<第1出力設定スイッチと各種設定値の関係>
次に、図56を用いて、第1出力設定スイッチ190と各種設定値の関係について説明する。なお、図56は、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示す数値と、各種設定値の関係の一例を示した図である。
ここで、同図における「目盛の値」とは、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値(本例では、16進数の0〜F(10進数の0〜15)の数値のいずれか)のことである。また、「ユーザー最大値」とは、第2出力設定スイッチ194によって遊技者が設定可能な音量の最大値のことであり、「ユーザー初期値」とは、例えば、電源投入時などに、第2出力設定スイッチ194による音量の初期値として設定されるデフォルト値のことである。
図56(a)に示す例では、ユーザー初期値は、第1出力設定スイッチ190による音量設定(目盛の値)と同一の値が設定される。また、ユーザー最大値は、第1出力設定スイッチ190による音量設定(目盛の値)の大小に関わらず、ユーザ初期値に示す数値から10までの範囲内で任意に調整が可能である。
また、同図(b)に示す例では、ユーザー初期値は、第1出力設定スイッチ190による音量設定(目盛の値)が0の場合を除いて、第1出力設定スイッチ190による音量設定(目盛の値)と同一の値が設定され、第1出力設定スイッチ190による音量設定(目盛の値)が0の場合には、0ではなく1が設定される。また、ユーザー最大値は、ユーザー初期値に示す数値を上限として任意に調整が可能である。
また、同図(c)に示す例では、ユーザー初期値は、第1出力設定スイッチ190による音量設定(目盛の値)が0、および6以上の場合を除いて、第1出力設定スイッチ190による音量設定(目盛の値)と同一の値が設定され、第1出力設定スイッチ190による音量設定(目盛の値)が0の場合には、0ではなく1が設定され、第1出力設定スイッチ190による音量設定(目盛の値)が6以上の場合には、一律に5が設定される。また、ユーザー最大値は、第1出力設定スイッチ190による音量設定(目盛の値)を上限として任意に調整が可能である。
<音量調整画面と光量整画面の例>
次に、音量調整画面と光量調整画面の一例について説明する。図57(a)、(b)は、1回の操作で調整画面に移行する例を示した図である。
図57(a)に示すように、第1副制御部400は、デモ画面(動画のものを除く)の表示中に、調整画面表示が可能なことを示唆する調整画面表示示唆報知を行う。本例では、調整画面表示示唆報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、第2出力設定スイッチ194の外観を模した画像の表示を行うとともに、この画像の右隣りに、「で調整画面表示」という文字表示を行う。
続いて、第1副制御部400は、第2出力設定スイッチ194の操作を受け付けたことを条件として(上述の操作1が行われたことを条件として)、操作音1を出力して設定値調整モードに移行するとともに、同図(b)に示すような調整画面を表示する。本例では、調整画面表示として、音量調整を行うための目盛(メモリ)表示と、光量調整を行うための目盛(メモリ)表示を行うとともに、第2出力設定スイッチ194の左ボタン194bと右ボタン194cを模した画像表示を行う。
本例によれば、調整画面の表示領域を、通常遊技やデモ画面の表示領域と同じフル画面(装飾図柄表示装置208の全表示領域)に設定しているため、音量や光量の調整が容易となる上に、デモ画面などにおいて第2出力設定スイッチ194の操作を1回行っただけで調整画面に移行することができ利便性を高めることができる場合がある。
図57(c)〜(e)は、2回の操作で調整画面に移行する例を示した図である。第1副制御部400は、同図(c)に示すように、デモ画面(動画のものを除く)の表示中に、メニュー表示が可能なことを示唆するメニュー表示示唆報知を行う。本例では、メニュー表示示唆報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、第2出力設定スイッチ194の外観を模した画像の表示を行うとともに、この画像の右隣りに、「でメニュー画面表示」という文字表示を行う。
続いて、第1副制御部400は、第2出力設定スイッチ194の操作を受付けたことを条件として(上述の操作1が行われたことを条件として)、操作音1を出力して設定値調整モードに移行するとともに、同図(d)に示すようなメニュー画面を表示する。本例では、メニュー表示として、音量光量調整、会員登録、遊技履歴の選択メニューや、第2出力設定スイッチ194の決定ボタン194a、左ボタン194b、および右ボタン194cを模した画像表示を表示するとともに、第2出力設定スイッチ194の左ボタン194bと右ボタン194cの操作に応じて、選択メニューのいずれかを指す矢印を左右に移動させることで、選択メニューのいずれかを仮選択した状態にする。
続いて、第1副制御部400は、第2出力設定スイッチ194の決定ボタン194aの操作を受付けたことを条件として、操作音を出力するとともに、仮選択されている選択メニューに対応する画面を表示させる。具体的には、メニュー画面において音量光量調整が仮選択されている状態で決定ボタン194aの操作を受付けた場合には、同図(e)に示すような調整画面を表示する。
なお、第2出力設定スイッチ194の決定ボタン194a、左ボタン194b、および右ボタン194cの役割は、音量調整や光量調整に限定されず、例えば、同図(f)に示すように、複数のキャラクタから一つのキャラクタを選択させるための操作手段として用いてもよいし、同図(g)に示すように、操作手段に対する連続した操作を促す連打演出に用いてもよいし、同図(h)に示すように、操作手段の一回の操作を促す演出に用いてもよい。
また、同図(i)に示すように、調整画面の表示中に(音量や光量の設定中に)、前面枠扉106が開放された場合に、前面枠扉106の開放を知らせる開放報知(本例では、「扉開放中」の文字表示)を行ってもよい。また、この場合に、開放報知の少なくとも一部を、選択メニューを仮選択するための矢印で覆うことで、開放報知を視認困難(または視認不能)にすれば、遊技店の店員などの視線を開放報知に集めることができ、開放報知に気付かせることができる場合がある。なお、開放報知の代わりに、各種エラーが発生したことを知らせるエラー報知を適用すれば、各種エラーの発生を確実に伝えることができる場合がある。
<光量調整の一例>
次に、図58を用いて、光量調整の一例について説明する。なお、図58は、光量調整の一例を時系列で示した図である。
本例は、第2出力設定スイッチ194の決定ボタン194a、左ボタン194b、および右ボタン194cを用いて、上述の各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138、枠ランプ、演出用ランプ)の光量調整を行う例を示している。なお、同図においては、光量調整可能に構成された各種ランプ418と、光量調整不能に構成された各種ランプ440(例えば、設定操作部ランプ、賞球残数表示部の各セグメント、情報報知用ランプ群の各ランプ、払出表示ランプ、エラー表示ランプ)の両方を図示している。
同図(b)に示す状態は、同図(a)に示す光量5の状態から光量を4に1段階下げた状態である。この状態では、第2出力設定スイッチ194の左ボタン194bの押下操作に合わせて、光量の目盛表示を5から4に減少させているが、各種ランプ418の光量は変化していない。続く同図(c)に示す状態は、同図(b)に示す状態から所定時間が経過した状態である。この状態では、同図(b)のタイミングで行われた光量調整操作に基づいて、各種ランプ418の光量が1段階下がっている。なお、光量調整不能に構成された各種ランプ440の輝度は変化無しである。
また、続く同図(d)に示す状態は、同図(b)、(c)に示す光量4の状態から光量を3に1段階下げた状態である。この状態では、第2出力設定スイッチ194の左ボタン194bの押下操作に合わせて、光量の目盛表示を4から3に減少させているが、各種ランプ418の光量は変化していない。続く同図(e)に示す状態は、同図(d)に示す状態から所定時間が経過した状態である。この状態では、同図(d)のタイミングで行われた光量調整操作に基づいて、各種ランプ418の光量が1段階下がっている。なお、光量調整不能に構成された各種ランプ440の輝度は変化無しである。
なお、本例では、第2出力設定スイッチ194の決定ボタン194a、左ボタン194b、および右ボタン194cの光量は変化させていないが、これらのボタンを発光させるランプを各種ランプ418に含めることで、当該ボタンの光量を変化させてもよい。
<調整画面の他の実施例1>
次に、調整画面の他の実施例1について説明する。図59は、調整画面の他の実施例を説明するための図である。
図59(a)に示す状態は、特図変動遊技を実行している状態である。また、同図(b)に示す状態は、同図(a)に示す特図変動遊技の当否判定結果(本例では、ハズレ)に対応する装飾図柄の組合せ(本例では、「装飾3−装飾4―装飾1」の組合せ)を、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに停止表示した状態である。
これに対して、同図(c)に示す状態は、同図(a)と同様に特図変動遊技を実行している状態であるが、この状態では、さらに、特図変動遊技中に普図変動遊技が開始されたことに伴って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて普図演出を行っている。また、同図(d)に示す状態は、同図(b)と同様に特図変動遊技の当否判定結果を停止表示している状態であるが、この状態では、さらに、同図(c)に示すタイミングで開始した普図演出を継続して実行している。
また、同図(e)に示す状態は、特図変動遊技の終了後に、調整画面表示が可能なことを示唆する調整画面表示示唆報知(本例では、第2出力設定スイッチ194の外観を模した画像の表示と、「で調整画面表示」という文字表示)を行っている。これに対して、同図(f)に示す状態は、同図(e)と同様に調整画面表示示唆報知を行っている状態であるが、この状態では、さらに、調整画面表示示唆報知中に普図変動遊技が開始されたことに伴って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて普図演出を行っている。
また、同図(g)に示す状態は、同図(e)または同図(f)に示す状態において、第2出力設定スイッチ194が操作されたことを条件として、装飾図柄表示装置208の全ての表示領域を用いて音量光量調整画面の表示を行っている状態である。また、同図(h)に示す状態は、同図(g)と同様に音量光量調整画面を表示しているが、この状態では、装飾図柄表示装置208の一部の表示領域を用いて音量光量調整画面の表示を行っているため、当該音量光量調整画面の背後に表示されている画像(例えば、特図変動遊技中の背景画像や、デモ中の背景画像)の一部が正面から視認可能な状態となっている。なお、同図(g)や(h)に示す状態においては、音量光量調整画面の少なくとも一部を透過させることで、背後の画像を正面から視認可能にしてもよい。
また、同図(i)に示す状態は、同図(g)と同様に装飾図柄表示装置208の全ての表示領域を用いて音量光量調整画面を表示しているが、この状態では、さらに、音量光量調整画面の表示中に普図変動遊技が開始されたことに伴って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて普図演出を行っている。
また、同図(j)に示す状態は、同図(h)と同様に装飾図柄表示装置208の一部の表示領域を用いて調整画面を表示しているが、この状態では、さらに、音量光量調整画面の表示中に普図変動遊技が開始されたことに伴って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて普図演出を行っている。なお、本例では、普図演出を音量光量調整画面の背面で行っているため、普図演出の一部が、正面から視認不能(または、同図(i)に示す状態よりも視認困難)な状態となっている。
また、同図(k)および同図(l)に示す状態は、音量光量調整画面の表示中に特定演出(例えば、RTCを用いた演出)を開始する条件が成立したことに伴って、装飾図柄表示装置208を用いて特定演出を行っている。なお、同図(k)に示す例では、装飾図柄表示装置208の全ての表示領域を用いて特定演出を行っているため、音量光量調整画面が正面から視認不能な状態となっている。一方、同図(l)に示す例では、装飾図柄表示装置208の一部の表示領域(本例は、音量光量の調整には使用しない表示領域)を用いて特定演出を行っているため、音量光量調整画面が正面から視認可能な状態となっている。
<調整画面の他の実施例2>
次に、図60を用いて、調整画面の他の実施例2について説明する。なお、図60(a−1)〜(a−6)は、光量調整の一例を時系列で示した図であり、同図(b−1)〜(b−6)は、音量調整の一例を時系列で示した図である。
図60(a−1)〜(a−6)に示す例では、調整画面において光量調整が選択されたことを条件として、第2出力設定スイッチ194の左ボタン194bと右ボタン194cを点灯した後、同図(a−4)に示すように、左ボタン194bまたは右ボタン194cの押下操作によって光量が変更されたことを条件として、当該条件成立時の音量(本例では、音量5)で左ボタン194bまたは右ボタン194cの押下操作に対応する操作音をスピーカ120から出力する。また、同図(a−6)に示すように、光量の変更が行われたことを条件として、左ボタン194bまたは右ボタン194cを点灯するように構成している。本例によれば、左ボタン194bまたは右ボタン194cの光量を実際に確認することで、光量の変更が受け付けられたことを容易に確認することが可能である。
また、図60(b−1)〜(b−6)に示す例では、調整画面において音量調整が選択されたことを条件として、第2出力設定スイッチ194の左ボタン194bと右ボタン194cを点灯した後、同図(b−4)に示すように、左ボタン194bまたは右ボタン194cの押下操作によって音量が変更されたことを条件として、変更後の音量(本例では、音量4)で左ボタン194bまたは右ボタン194cの押下操作に対応する操作音をスピーカ120から出力する。また、同図(b−6)に示すように、音量の変更が行われたことを条件として、左ボタン194bまたは右ボタン194cを点灯するように構成している。本例によれば、左ボタン194bまたは右ボタン194cが点灯したことを確認することで、音量の変更が受け付けられたことを容易に確認することが可能である。
<表示手段を複数備えた遊技台>
次に、図61を用いて、表示手段を複数備えた遊技台について説明する。なお、図61は、表示手段を複数備えた遊技台における調整画面の一例を示した図である。
本例に係る遊技台は、第1の液晶表示装置(メイン液晶)802と、この第1の液晶表示装置802よりも大きな表示領域を有する第2液晶表示装置(サブ液晶)804と、を備えている。なお、メイン液晶802とサブ液晶804の少なくとも一方を他方に対して相対移動可能に構成してもよい。
本例では、メイン液晶802を用いて音量光量設定画面を表示するとともに、サブ液晶804を用いて現在の音量や光量の設定値を表示するように構成している。例えば、同図(a)に示す例では、メイン液晶802において音量調整が選択されている状態で、サブ液晶804を用いて、音量を数値で表示(本例では、数値の5を表示)するとともに、音量の度合いを文字で表示(本例では、「中ぐらい」という文字を表示)するように構成している。また、同図(b)に示す例では、メイン液晶802において音量調整が選択されている状態で、サブ液晶804を用いて、音量を数値で表示(本例では、数値の8を表示)するとともに、音量の度合いを文字で表示(本例では、「大きい」という文字を表示)するように構成している。
また、同図(c)に示す例では、メイン液晶802において光量調整が選択されている状態で、サブ液晶804を用いて、音量を数値で表示(本例では、数値の8を表示)するとともに、音量の度合いを文字で表示(本例では、「大きい」という文字を表示)するように構成している。また、同図(d)に示す例では、メイン液晶802において光量調整が選択されている状態で、サブ液晶804を用いて、光量を数値で表示(本例では、数値の5を表示)するとともに、光量の度合いを文字で表示(本例では、「中くらい」という文字を表示)するように構成している。
<ボリューム変更の他の例>
次に、図62〜図64を用いて、ボリューム変更の他の例について説明する。なお、図62は、通常のボリューム変更の例を時系列で示した図であり、図63と図64は、通常とは異なるボリューム変更の例を時系列で示した図である。
図62に示す例では、第1出力設定スイッチ190によって音量が1に設定されているため、同図(a)に示すタイミングにおいてスピーカ120から出力される音の音量は1である。その後、第1出力設定スイッチ190によって音量が1から2に変更されたため、同図(b)、(c)、(d)に示すタイミングにおいてスピーカ120から出力される音の音量は2であり、同図(d)に示す調整画面においても、音量メーターによって音量が2である旨の表示を行っている。
また、図63に示す例では、同図(a)、(b)に示す、音量が2の状態で第1出力設定スイッチ190によって音量が2から4に変更されたため、同図(c)に示すメニュー画面においてスピーカ120から出力される音の音量は4である。しかしながら、本例では、同図(d)に示す調整画面や同図(e)に示すメニュー画面においては、スピーカ120から出力される音の音量は2であり、音量メーターによって音量が2である旨の表示を行っている。すなわち、本例では、第1出力設定スイッチ190による音量の設定(本例では4)と、スピーカ120から出力される音の音量(本例では2)や音量メーターによる表示(本例では2)と、が異なる場合があり、第1出力設定スイッチ190の設定よりも調整画面の表示が優先される場合がある。また、本例では、同図(f)に示すデモ画面表示などの後に行う音量調整でも、同図(g)に示すように、スピーカ120から出力される音の音量は2であり、音量メーターによって音量が2である旨の表示を行っている。
また、図64に示す例では、同図(a)に示す、音量が2の状態で第1出力設定スイッチ190によって音量が2から4に変更されているが、同図(b)に示す調整画面や同図(c)に示すメニュー画面においては、スピーカ120から出力される音の音量は2であり、音量メーターによって音量が2である旨の表示を行っている。すなわち、本例では、第1出力設定スイッチ190による音量の設定(本例では4)と、スピーカ120から出力される音の音量(本例では2)や音量メーターによる表示(本例では2)と、が異なっており、第1出力設定スイッチ190の音量設定よりも、調整画面で表示する音量に応じた音量設定が優先されている。
以上説明したように、本実施形態2に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の操作手段(例えば、第1出力設定スイッチ190、第2出力設定スイッチ194)と、音を出力可能な音出力手段(例えば、スピーカ120)と、複数種類の表示を実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの一の操作手段は、第一の操作手段(例えば、第2出力設定スイッチ194)であり、前記複数の操作手段のうちの一の操作手段は、第二の操作手段(例えば、第1出力設定スイッチ190)であり、前記第一の操作手段は、第一の位置に設けられた手段であり、前記第二の操作手段は、第二の位置に設けられた手段であり、前記第一の位置は、遊技者が操作可能な位置であり、前記第二の位置は、遊技者が操作できない位置であり、前記第一の操作手段が操作されると音量が変更可能に構成されており、前記第一の操作手段が操作されると音(例えば、操作音)が出力可能に構成されており、前記第二の操作手段が操作されると音量が変更可能に構成されており、前記第二の操作手段が操作されても音が出力されないように構成されており、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示であり、前記第一の表示は、音量に関する一の表示(例えば、図44(c)に示す音量調整画面の音量のメーター表示や、音量調整画面を構成する表示のうちの少なくとも一の表示)であり、前記第二の表示は、遊技球を排出することを促す表示(例えば、図44(c)に示す「球を抜いてください」というエラー表示)であり、前記第二の表示が表示されている状態において表示される前記第一の表示が、該第二の表示にオーバーラップされるように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態2に係る遊技台によれば、第一の操作手段が操作された場合には音量の変更と音の出力の両方が行われる一方で、第二の操作手段が操作された場合には音量の変更のみが行われ、音の出力が行われないため、第一、第二の操作手段の操作を行う者の利便性を高めることができる場合がある。また、音量の変更については、第一、第二の操作手段の両方で行うことができるため、いずれか一方の操作手段が故障等によって利用できなくなった場合でも、他方の操作手段によって音量の変更行うことができる場合がある。また、第二の表示(遊技球を排出することを促す表示)が表示されている状態において表示される第一の表示(音量に関する一の表示)が、該第二の表示にオーバーラップされるように構成されているため、単に第二の表示を行う場合に比べ、遊技者を第二の表示に注目させることができ、第二の表示に気付かせやすくすることができる場合がある。
なお、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の表示であり、前記第三の表示は、音量に関する表示のうちの前記第一の表示とは異なる表示(例えば、図44(c)に示す音量調整画面の目盛り1〜15の数字表示)であり、前記第二の表示が表示されている状態において表示される前記第三の表示が、該第二の表示にオーバーラップされないように構成されていてもよい。また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第四の表示であり、前記第四の表示は、装飾図柄が表示されている表示(例えば、図44(c)に示す装飾図柄の停止表示「3−4−1」)であってもよい。また、前記第二の表示が表示されている状態において表示される前記第四の表示が、該第二の表示にオーバーラップされるように構成されていてもよい。


また、音を出力可能な音出力手段(例えば、スピーカ120)を備え、前記第一の処理は、前記音の音量を変更する処理(例えば、音量を上げる処理、音量を下げる処理)を少なくとも含む処理であり、前記第二の処理は、前記音出力手段に音を出力させる処理を少なくとも含む処理であってもよい。
また、第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記第一の表示手段は、複数種類の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記音の音量が第一の音量であることを示す画像(例えば、図60(b−4)に示すような、音量レベルが5であることを示す音量メーター)を少なくとも含む表示のことであり、前記第二の表示は、前記音の音量が第二の音量(例えば、図60(b−5)に示すような、音量レベルが4であることを示す音量メーター)であることを示す画像を少なくとも含む表示のことであってもよい。
また、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、スピーカ120、各種ランプ418、演出可動体224、遮蔽装置246)を備え、前記第一の演出は、前記音の出力を少なくとも含む演出であってもよい。また、第二の表示手段(例えば、普図表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)を備え、前記第二の表示手段は、図柄変動表示(例えば、普図変動表示、特図1変動表示、特図2変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の条件は、第一の状態の場合に、成立する場合がある条件であり、前記第一の状態は、前記図柄変動表示の実行中でないことを少なくとも含む状態であってもよい。また、前記第二の条件は、第二の状態の場合に、成立する場合がある条件であり、前記第二の状態は、前記図柄変動表示の実行中でないことを少なくとも含まない状態であってもよい、
また、前記遊技台は、スロットマシンであり、前記第一の位置は、スロットマシンの前面側であって、遊技者が少なくとも操作可能な位置であり、前記第二の位置は、スロットマシンの内部であって、遊技者が操作できない位置であってもよい。また、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記第一の位置は、ぱちんこ機の前面側であって、遊技者が少なくとも操作可能な位置であり、前記第二の位置は、ぱちんこ機の裏面側であって、遊技者が操作できない位置であってもよい。
また、本実施形態2に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の操作手段と、制御手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、第2出力設定スイッチ194)であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、第1出力設定スイッチ190)であり、前記制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、第一の処理(例えば、音量調整)を少なくとも実行可能なものであり、前記制御手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、第二の処理(たとえば、操作音の出力)を少なくとも実行可能なものであり、前記制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第一の処理を少なくとも実行可能なものであり、前記制御手段は、前記第二の条件の成立があった場合に、前記第二の処理を少なくとも実行しないものであり、前記第一の条件は、前記第一の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記第二の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態2に係る遊技台によれば、第一の操作手段が操作された場合には第一の処理および第二の処理の両方が行われる一方で、第二の操作手段が操作された場合には第一の処理のみが行われ、第二の処理が行われないため、第二の処理の必要性の有無に応じて第一、第二の操作手段を使い分けることができ、第一、第二の操作手段の操作を行う者の利便性を高めることができ、複数の操作手段による処理に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第一の処理については、第一、第二の操作手段の操作の両方に基づいて行わせることができるため、いずれか一方の操作手段が故障等によって利用できなくなった場合でも、他方の操作手段によって第一の処理を行わせることができる場合がある。
なお、本発明に係る「第一の処理」や「第二の処理」は、音量調整や操作音の出力に限定されず、例えば、光量調整、音量や光量の目盛(メーター表示)を変化させる処理、音を出力する処理、光を発光させる処理、演出可動体を移動,回転、開閉,または振動させる処理、各種ランプを点滅,点灯,または消灯させる処理、各種ボタンを設置面から突出させる処理、各種ボタンを設置面内に没入させる処理などが含まれる。
また、演出手段(例えば、スピーカ120、各種ランプ418、演出可動体224、遮蔽装置246)を備え、前記第一の処理は、前記演出手段の演出態様に関する設定(例えば、音量を上げる設定、音量を下げる設定、光量を上げる設定、光量を下げる設定、音量のデフォルト値を上げることで間接的に音量を上げる設定、音量のデフォルト値を下げることで間接的に音量を下げる設定、音量の変化に応じて光量を上げる設定、音量の変化に応じて光量を下げる設定など)を少なくとも含むものであってもよい。また、前記第二の処理は、音(例えば、操作音)を出力する処理を少なくとも含むものであってもよい。
また、図柄変動表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、普図表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置)と、を備え、前記第一の条件は、第一の状態の場合に、成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記第一の状態の場合に、成立する場合がある条件であり、前記第一の状態は、前記図柄変動表示の実行中でないことを少なくとも含む状態であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者は図柄変動表示の実行中に第一、第二の操作手段の操作に気を奪われることがなく、遊技に集中することができるため、付与される利益を確実に獲得できる場合がある。
なお、本発明に係る「第一の状態」は、図柄変動表示の実行中でない状態に限定されず、例えば、図柄変動中、デモ中、通常遊技中、大当り遊技中、確変状態中、非確変状態中、電サポ中、非電サポ中などが含まれる。
また、遊技領域(例えば、遊技領域124)が少なくとも設けられた遊技盤(例えば、遊技盤200)と、を備え、前記第一の操作手段は、前記遊技領域よりも前方に少なくとも設けられたものであり、前記第二の操作手段は、前記遊技領域よりも後方に少なくとも設けられたものであってもよい。また、前記第二の位置は、前記第一の位置よりも遊技者が少なくとも操作困難な位置であってもよい。また、前記第二の位置は、遊技者が操作不可能な位置(例えば、施解錠可能な扉の内側)であってもよい。
このような構成とすれば、第二の操作手段を安易に操作できないようにすることができ、例えば、遊技店の店員など、限られた者だけに第二の操作手段による操作を許可することができる。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、同一または異なる実施形態に記載した複数の実施例に示す構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
120 スピーカ
190 第1出力設定スイッチ
194 第2出力設定スイッチ
208 装飾図柄表示装置
300 主制御部
400 第1副制御部
403 リセット回路
404 CPU
406 ROM
408 RAM
418、440 各種ランプ
420 ランプ駆動回路
426 スイッチセンサ
431 音制御回路

Claims (6)

  1. 複数の操作手段と、
    音を出力可能な音出力手段と、
    複数種類の表示を実行可能な表示手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記複数の操作手段のうちの一の操作手段は、第一の操作手段であり、
    前記複数の操作手段のうちの一の操作手段は、第二の操作手段であり、
    前記第一の操作手段は、第一の位置に設けられた手段であり、
    前記第二の操作手段は、第二の位置に設けられた手段であり、
    前記第一の位置は、遊技者が操作可能な位置であり、
    前記第二の位置は、遊技者が操作できない位置であり、
    前記第一の操作手段が操作されると音量が変更可能に構成されており、
    前記第一の操作手段が操作されると音が出力可能に構成されており、
    前記第二の操作手段が操作されると音量が変更可能に構成されており、
    前記第二の操作手段が操作されても音が出力されないように構成されており、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示であり、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示であり、
    前記第一の表示は、音量に関する一の表示であり、
    前記第二の表示は、遊技球を排出することを促す表示であり、
    前記第二の表示が表示されている状態において表示される前記第一の表示が、該第二の表示にオーバーラップされるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の表示であり、
    前記第三の表示は、音量に関する表示のうちの前記第一の表示とは異なる一の表示であり、
    前記第二の表示が表示されている状態において表示される前記第三の表示が、該第二の表示にオーバーラップされないように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第四の表示であり、
    前記第四の表示は、装飾図柄が表示されている表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項3に記載の遊技台であって、
    前記第二の表示が表示されている状態において表示される前記第四の表示が、該第二の表示にオーバーラップされるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項5に記載の遊技台であって、
    請求項1に記載の「遊技者が操作可能な位置」とは、「ぱちんこ機の前面側であって、遊技者が操作可能な位置」のことであり、
    請求項1に記載の「遊技者が操作できない位置」とは、「ぱちんこ機の裏面側であって、遊技者が操作できない位置」のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
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