JP6098042B2 - 色変化防止剤、該色変化防止剤を含むインク組成物、該インク組成物を用いて形成した有機薄膜、有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子、表示素子、照明装置、及び表示装置 - Google Patents

色変化防止剤、該色変化防止剤を含むインク組成物、該インク組成物を用いて形成した有機薄膜、有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子、表示素子、照明装置、及び表示装置 Download PDF

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本発明は、色変化防止剤、該色変化防止剤を含むインク組成物、該インク組成物を用いて形成した有機薄膜、有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子(以下、有機EL素子ということもある)、表示素子、照明装置、及び表示装置に関する。
有機エレクトロニクス素子は、有機物を用いて電気的な動作を行う素子であり、省エネルギー、低価格、柔軟性といった特長を発揮できると期待され、従来のシリコンを主体とした無機半導体に替わる技術として注目されている。
有機エレクトロニクス素子の一例として有機EL素子、有機光電変換素子、有機トランジスタなどが挙げられる。
有機エレクトロニクス素子の中でも有機EL素子は、例えば、白熱ランプ、ガス充填ランプの代替えとして、大面積ソリッドステート光源用途として注目されている。また、フラットパネルディスプレイ(FPD)分野における液晶ディスプレイ(LCD)に置き換わる最有力の自発光ディスプレイとしても注目されており、製品化が進んでいる。
有機EL素子は、用いる材料及び製膜方法から低分子型有機EL素子、高分子型有機EL素子の2つに大別される。高分子型有機EL素子は、有機材料が高分子材料により構成されており、真空系での成膜が必要な低分子型有機EL素子と比較して、印刷やインクジェットなどの簡易成膜が可能なため、今後の大画面有機ELディスプレイには不可欠な素子である。
近年、有機EL素子の低駆動電圧化、発光効率・寿命を改善する目的で、電荷輸送性の化合物に電子受容性化合物を混合し、電荷輸送性化合物からなるラジカルカチオン化合物を形成し、電荷輸送性を向上させる試みがなされている。
例えば、特許文献1には、正孔輸送性高分子化合物に、電子受容性化合物としてトリス(4−ブロモフェニルアミニウムヘキサクロロアンチモネート)(tris(4-bromophenylaminium hexachloroantimonate):TBPAH)を混合することで、低電圧駆動が可能な有機電界発光素子が得られることが開示されている。
また、特許文献2には、正孔輸送性化合物に、電子受容性化合物として塩化鉄(III)(FeCl)を真空蒸着法により混合して用いることが開示されている。
さらに、特許文献3には、正孔輸送性高分子化合物に、電子受容性化合物としてトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン(tris(pentafluorophenyl)borane:PPB)を、湿式成膜法により混合して正孔注入層を形成することが開示されている。
さらに、特許文献4には、電荷輸送膜用組成物として、イオン化合物と電荷輸送性化合物からなる組成物が開示されている。
このように、電荷輸送性化合物へ電子受容性化合物を混合したときに生成する、電荷輸送性化合物のラジカルカチオンと対アニオンからなる化合物を生成させることが重要であると考えられる。
一方、特許文献4に記載の通り、ラジカルカチオンと対アニオンからなる化合物が生成すると、本来の電荷輸送性化合物および電子受容性化合物とは異なる吸収スペクトルを示す。
特許第3748491号公報 特開平11−251067号公報 特許第4023204号公報 特開2006−233162号公報
有機EL素子を大面積、低コストで作製するためには湿式プロセスを用いる必要があり、この湿式プロセスに適した電荷輸送膜用インク組成物が必要である。
また、電荷輸送膜用インク組成物においては、塗布工程や塗布ロットの違いによる品質のバラつきを小さくするため、電荷輸送膜を形成するための電荷輸送性化合物およびその他の化合物が均一に溶解した状態を保ち、また、沈殿物や析出物の発生、インク外観の色変化などが起こらないことが肝要であると考えられる。
しかし、上記の通り、電荷輸送性化合物と電子受容性化合物を含むインク組成物においては、ラジカルカチオン化合物が生成することで、インク外観上の色が変化することが考えられ、品質管理が困難になる、有機EL素子特性がバラつくといった課題があった。
本発明は、上記した問題に鑑み、電荷輸送性化合物と電子受容性化合物とを含むインク組成物の色変化を防止する色変化防止剤、経時的な色変化が抑制されたインク組成物、該インク組成物を用いて形成した有機薄膜、有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子、表示素子、照明装置、並びに表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、電荷輸送性化合物と電子受容性化合物とを含むインク組成物の色変化を防止する色変化防止剤を見出し、該色変化防止剤を含むインク組成物および有機エレクトロニクス材料が品質管理上で重要なインク組成物の色変化が少なく、該インク組成物および/または該有機エレクトロニクス材料を用いて形成した有機薄膜が、有機EL素子特性のバラつきを抑えられることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、下記(1)〜(12)の事項をその特徴とするものである。
(1)少なくとも1種の電荷輸送性化合物と電子受容性化合物とを含むインク組成物の色変化を防止する色変化防止剤であって、
第15族元素又は第16族元素を有する化合物を含むことを特徴とする色変化防止剤。
(2)少なくとも1種の電荷輸送性化合物と電子受容性化合物とを含むインク組成物であって、
第15族元素又は第16族元素を有する化合物を含む色変化防止剤を含むことを特徴とするインク組成物。
(3)前記(2)に記載のインク組成物を用いて形成されてなる有機薄膜。
(4)前記(3)に記載の有機薄膜を含む有機エレクトロニクス素子。
(5)前記(3)に記載の有機薄膜を含む有機エレクトロルミネセンス素子。
(6)前記有機薄膜が正孔注入層である前記(5)に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
(7)前記有機薄膜が正孔輸送層である前記(5)又は(6)に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
(8)フレキシブル基板を用いた前記(5)〜(7)のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
(9)樹脂フィルム基板を用いた前記(5)〜(8)のいずれかに記載に有機エレクトロルミネセンス素子。
(10)前記(5)〜(9)のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子を備えた表示素子。
(11)前記(5)〜(9)のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子を備えた照明装置。
(12)前記(11)に記載の照明装置と、表示手段として液晶素子と、を備えた表示装置。
本発明によれば、電荷輸送性化合物と電子受容性化合物とを含むインク組成物の色変化を防止する色変化防止剤、経時的な色変化が抑制されたインク組成物、該インク組成物を用いて形成した有機薄膜、有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子、表示素子、照明装置、並びに表示装置を提供することができる。
本発明のインク組成物を用いることで安定的かつ容易に薄膜を形成できる。また、該インク組成物より形成された有機薄膜を含む有機エレクトロニクス素子は、特性のバラつきを少なくすることができる。それゆえ、有機エレクトロニクス素子、特に高分子型有機EL素子の生産性を向上させる上で極めて有用な有機エレクトロニクス材料およびインク組成物を提供することができる。
有機EL素子の一例を示す模式図である。
本発明の色変化防止剤は、少なくとも1種の電荷輸送性化合物と電子受容性化合物とを含むインク組成物の色変化を防止する色変化防止剤であって、第15族元素又は第16族元素を有する化合物を含むことを特徴としている。
また、本発明のインク組成物は、少なくとも1種の電荷輸送性化合物と電子受容性化合物とを含むインク組成物であって、第15族元素又は第16族元素を有する化合物を含む色変化防止剤を含むことを特徴としている。
以下にまず、本発明の色変化防止剤について説明する。
[色変化防止剤]
本発明の色変化防止剤は、時間の経過、熱や光といった外部からの刺激あるいは化合物の溶融、分解、溶媒への溶解、混合および/またはそれらの複合した環境を契機に、色の変化を生じる化合物及びそれらの混合物並びにインク組成物等の色変化を防止・抑制する化合物(以降、「色変化防止化合物」という)を含むものである。
ここで、本発明における「色変化」について述べる。本発明において色変化とは、上述した契機の前後で色が変化することを言う。色の変化する原因は特に限定されないが、例としては化合物の生成・分解、構造の変化等に起因するものが挙げられる。
本発明において、色変化防止化合物は、色変化を防止・抑制する効果を得られるものであればその形態は特に限定されず、該色変化防止化合物を溶解および/または分散する溶媒を含んでいてもよく、それらの混合物であってもよい。
本発明において、色変化防止化合物は、色変化防止の効果を高める観点から、周期表上で第15族または第16族に属する元素を有するものであり、入手の容易さの観点から窒素、リン、酸素、硫黄のいずれかの元素を有することがより好ましく、いずれかの元素を複数含んでいてもよい。
窒素を有する化合物の例としては、芳香族アミン化合物、脂肪族アミン化合物、アミド化合物、イミド化合物、ニトロ化合物、複素環化合物、アンモニウム、アミニウム、ピリジニウム等の塩化合物が挙げられ、好ましくは脂肪族アミン化合物、アミド化合物、イミド化合物、複素環化合物である。より具体的には、ジアルキルアミン(ジブチルアミンなど)、トリアルキルアミン(ジシクロヘキシルメチルアミン、N,N−ジメチル−N−テトラデシルアミン、N−メチルジオクチルアミン、トリス(2−エチルヘキシル)アミン、トリイソアミルアミン、N,N−ジメチル−N−オクタデシルアミン、N,N−ジデシル−N−メチルアミンなど)、トリアルカノールアミン(トリエタノールアミンなど)、トリベンジルアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、アニリン、アルキルアニリン(4−オクチルアニリンなど)、N,N−ジアルキルアニリン、N,N−ジベンジルアニリン、N,N−ジアルキル−N−ベンジルアミン(N−エチル−N−メチルベンジルアミンなど)、N−アルキル−N,N−ジベンジルアミン、N,N−ジアルキル−N−アリールアミン、N−アルキル−N,N−ジアリールアミン、N−アルキル−N−アリール−N−ベンジルアミン、N,N−ジアリール−N−ベンジルアミン、N,N−ジベンジル−N−アリールアミン、ピペリジン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピペラジン、ピリダジン、ピロール、イミダゾール、ニトロベンゼン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、N,N−ジアルキルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラアルキルエチレンジアミン、N,N−ジアルキルプロピレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラアルキルプロピレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N,N’,N’−テトラメチルナフタレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、シクロヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリドデシルアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、テトラアルキルアンモニウムヨージド(テトラエチルアンモニウムヨージドなど)、トリアルコキシアミン(トリス{(2−メトキシエトキシ)エチル}アミンなど)、アニシジンなどが挙げられ、中でも、インク組成物中での溶解性の観点からはトリアルキルアミン、N,N−ジアルキルホルムアミド、N,N−ジアルキルアセトアミド、N−アルキル−N−アリール−N−ベンジルアミン、N,N−ジアルキル−N−アリールアミン、N−アルキル−N,N−ジアリールアミン、アニリン、アルキレンジアミンが好ましい。
リンを有する化合物の例としては、ホスフィン化合物、ホスフィンオキシド化合物、ホスホン酸エステル化合物、ホスホニウム塩化合物、ホスホン酸化合物等が挙げられ、好ましくは、ホスフィン化合物、ホスフィンオキシド化合物、ホスホン酸化合物、ホスホン酸エステル化合物である。より具体的には、ジメチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、フェニルホスホン酸、アリールホスフィン(o−トリルホスフィンなど)、トリアリールホスフィン、トリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィンオキシド、トリアルキルホスフィンオキシド、トリアリールホスフィンスルフィド、テトラアリールホスホニウムクロライド、テトラアルキルホスホニウムブロミド(テトラオクチルホスホニウムブロミドなど)、テトラアリールホスホニウムブロミド、テトラアリールホスホニウムヨージド、ホスホン酸ジメチル、ホスホン酸ジエチル、メチルホスホン酸ジメチル、リン酸トリメチル等が挙げられ、中でも、入手が容易なことや溶解性の観点からトリアリールホスフィン、トリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィンオキシド、トリアルキルホスフィンオキシドが好ましい。
酸素を有する化合物の例としては、脂肪族アルコール化合物、芳香族アルコール化合物、フェノール化合物、脂肪族エーテル化合物、芳香族エーテル化合物、脂肪族ケトン化合物、芳香族ケトン化合物、脂肪族エステル化合物、芳香族エステル化合物、脂肪族カルボン酸化合物、芳香族カルボン酸化合物、オキソニウム塩化号物等が挙げられ、好ましくは、脂肪族アルコール化合物、芳香族アルコール化合物、フェノール化合物、脂肪族エーテル化合物、芳香族エステル化合物、脂肪族エステル化合物である。より具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、18−クラウン−6、ジベンゾ−18−クラウン−6、3−メチル−3−オキセタンメタノール、ベンジルアルコール、フェノール、クレゾール、カテコール、レゾルシノール、アニソール、フェネトール、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジメトキシベンゼン、テトラメトキシメタン、シクロヘキサノール、安息香酸メチル、安息香酸エチル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソペンチル、酢酸ペンチル、酢酸ブチル、酢酸オクチル、プロピオン酸メチル、酪酸メチル、酪酸エチル、サリチル酸メチル等が挙げられ、中でも、入手が容易な観点やインク組成物中での溶解性の観点から、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノール、クレゾール、グリコール化合物、グリコールモノエステル化合物、グリコールジエステル化合物が好ましい。
硫黄を有する化合物の例としては、脂肪族スルホン酸化合物、芳香族スルホン酸化合物、脂肪族スルホン酸エステル化合物、芳香族スルホン酸エステル化合物、チオフェン化合物、スルフェン酸化合物、スルホン化合物、スルフィド化合物、スルホキシド化合物、脂肪族チオール化合物、芳香族チオール化合物、スルホニウム塩化合物等が挙げられ、好ましくは脂肪族チオール化合物、芳香族チオール化合物、チオフェン化合物、スルホキシド化合物、スルフィド化合物、スルホン化合物である。より具体的には、メタンチオール、エタンチオール、プロパンチオール、ブタンチオール、ペンタンチオール、ヘキサンチオール、シクロペンタンチオール、エタンジチオール、ペンタンジチオール、ヘキサンジチオール、シクロヘキサンチオール、チオフェノール、チオクレゾール、チオアニシジン、チオアニソール、チオフェネトール、ナフタレンチオール、ベンゼンジチオール、チオフェン、ビチオフェン、ターチオフェン、ジメチルスルホキシド、ジフェニルスルホキシド、メチルフェニルスルホキシド、ジメチルスルフィド、ジエチルスルフィド、エチルメチルスルフィド、ジメチレンスルフィド、シクロプロピルフェニルスルフィド、トリメチレンスルフィド、エチルフェニルスルフィド、ジフェニルスルフィド、ジメチルスルホン、エチルメチルスルホン、ジエチルスルホン、ジフェニルスルホン、エチルフェニルスルホン等が挙げられ、中でも、入手が容易なことやインク組成物中での溶解性の観点から、エタンチオール、エタンジチオール、シクロヘキサンチオール、チオフェノール、チオアニソール、チオフェン、ジメチルスルフィド、ジフェニルスルフィド、ジメチルスルホン、ジフェニルスルホン、ジメチルスルホキシド、ジフェニルスルホキシドが好ましい。
色変化防止剤が溶媒を含む場合の溶媒としては、特に制限はないが、水やメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノール等のアルコール、ペンタン、ヘキサン、オクタン等のアルカン、シクロヘキサン等の環状アルカン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン、ジフェニルメタン等の芳香族溶媒、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール−1−モノメチルエーテルアセタート等の脂肪族エーテル、1,2−ジメトキシベンゼン、1,3−ジメトキシベンゼン、アニソール、フェネトール、2−メトキシトルエン、3−メトキシトルエン、4−メトキシトルエン、2,3−ジメチルアニソール、2,4−ジメチルアニソール等の芳香族エーテル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、乳酸エチル、乳酸n−ブチル等の脂肪族エステル、酢酸フェニル、プロピオン酸フェニル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸n−ブチル等の芳香族エステル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンといったケトン系溶媒、その他、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフランなどが挙げられるが、溶解性の観点から好ましくは芳香族溶媒、脂肪族エステル、芳香族エステル、脂肪族エーテル、芳香族エーテル、ハロゲン系溶媒を使用することができる。
本発明の色変化防止剤は、色変化の防止を期待する範囲全体に均一な効果を与えられることから、特にインク組成物に用いられることが好ましい。
[インク組成物]
本発明のインク組成物は、以上の色変化防止剤を含む。また、本発明のインク組成物に用いられる溶媒としては、特に制限はないが、前記色変化防止剤の溶媒と同様の溶媒が挙げられる。
インク組成物中における色変化防止剤の割合としては、通常0.01質量%以上50質量%以下が好ましく、0.01質量%以上40質量%以下がより好ましく、0.01質量%以上30質量%以下が最も好ましい。0.01質量%より少ないと色変化防止の効果が十分に得られなくなる恐れがあり、また、50質量%よりも多いと色変化防止剤がインクに溶解できずに均一なインク組成物を調製できなくなる恐れがある。
本発明のインク組成物は、電荷輸送膜形成用に用いることができるため、電荷輸送性化合物を含む。
[電荷輸送性化合物]
ここで、本発明における「電荷輸送性化合物」について詳細に述べる。本発明において電荷輸送性化合物とは、市販のものでもよく、当業者公知の方法で合成したものであってもよく、特に制限はない。また、正孔または電子の輸送能力を有する原子団を含んでいればよく、特に限定されないが、芳香環を有するアミン(芳香族アミン)、カルバゾール、又はチオフェン化合物であることが好ましく、例えば、下記一般式(1)〜(58)で表される部分構造を有することが好ましい。
Figure 0006098042
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(式中、Eはそれぞれ独立に−R1、−OR2、−SR3、−OCOR4、−COOR5、−SiR678、ハロゲン元素、または一般式(59)〜(61)(ただし、R〜R11は、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状もしくは分岐アルキル基、または炭素数2〜30個のアリール基もしくはヘテロアリール基を表し、aおよびbおよびcは、1以上の整数を表す。ここで、アリール基とは、芳香族炭化水素から水素原子一個を除いた原子団であり、置換基を有していてもよく、ヘテロアリール基とは、ヘテロ原子を有する芳香族化合物から水素原子1個を除いた原子団であり、置換基を有していてもよい。)、または下記置換基群(A)〜置換基群(N)において表される基のいずれかを表す。Arは、それぞれ独立に炭素数2〜30個のアリーレン基、もしくはヘテロアリーレン基を表す。アリーレン基とは芳香族炭化水素から水素原子2個を除いた原子団であり置換基を有していてもよく、例えば、フェニレン、ビフェニル−ジイル、ターフェニル−ジイル、ナフタレン−ジイル、アントラセン−ジイル、テトラセン−ジイル、フルオレン−ジイル、フェナントレン−ジイル等が挙げられる。ヘテロアリーレン基とは、ヘテロ原子を有する芳香族化合物から水素原子2個を除いた原子団であり置換基を有していてもよく、例えば、ピリジン−ジイル、ピラジン−ジイル、キノリン−ジイル、イソキノリン−ジイル、アクリジン−ジイル、フェナントロリン−ジイル、フラン−ジイル、ピロール−ジイル、チオフェン−ジイル、オキサゾール−ジイル、オキサジアゾール−ジイル、チアジアゾール−ジイル、トリアゾール−ジイル、ベンゾオキサゾール−ジイル、ベンゾオキサジアゾール−ジイル、ベンゾチアジアゾール−ジイル、ベンゾトリアゾール−ジイル、ベンゾチオフェン−ジイル等が挙げられる。XおよびZはそれぞれ独立に二価の連結基で、特に制限はないが、前記Rのうち水素原子を1つ以上有する基から、さらに1つの水素原子を除去した基や後記連結基群(A)で例示される基が好ましい。xは0〜2の整数を表す。Yは前記三価の連結基であり、前記Rのうち、水素原子を2つ以上有する基から2つの水素原子を除去した基を表す。)
置換基群(A)
Figure 0006098042
置換基群(B)
Figure 0006098042
置換基群(C)
Figure 0006098042
置換基群(D)
Figure 0006098042
置換基群(E)
Figure 0006098042
置換基群(F)
Figure 0006098042
置換基群(G)
Figure 0006098042
置換基群(H)
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置換基群(I)
Figure 0006098042
置換基群(J)
Figure 0006098042
置換基群(K)
Figure 0006098042
置換基群(L)
Figure 0006098042
置換基群(M)
Figure 0006098042
置換基群(N)
Figure 0006098042
連結基群(A)
Figure 0006098042
また、電荷輸送性化合物は、溶媒への溶解度が高く、インク組成物の調製が容易であることから、ポリマーまたはオリゴマーであることが好ましく、電荷輸送性に優れる観点から以下の一般式(1a)〜(84a)で表される高分子芳香族アミン、カルバゾール、またはチオフェン化合物であることがより好ましい。
Figure 0006098042
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また、前記電荷輸送性化合物がポリマー又はオリゴマーである場合、溶剤への溶解性、成膜性の観点から数平均分子量が、1,000以上1,000,000以下であることが好ましい。より好ましくは2,000以上900,000以下、さらに好ましくは3,000以上800,000以下である。1,000より小さいと化合物が結晶化しやすくなり、成膜性に劣ってしまう。また、1,000,000より大きいと溶剤への溶解度が低下し、塗布溶液や塗布インクを調製するのが困難になる。
また上記電荷輸送性化合物は溶解度を変化させるため、一つ以上の「重合可能な置換基」を有することが好ましい。ここで、上記「重合可能な置換基」とは、重合反応を起こすことにより2分子以上の分子間で結合を形成可能な置換基のことであり、以下、その詳細について述べる。
上記重合可能な置換基としては、炭素−炭素多重結合を有する基(例えば、ビニル基、アセチレン基、ブテニル基、アクリル基、アクリレート基、アクリルアミド基、メタクリル基、メタクリレート基、メタクリルアミド基、アレーン基、アリル基、ビニルエーテル基、ビニルアミノ基、フリル基、ピロール基、チオフェン基、シロール基等を挙げることができる)、小員環を有する基(たとえばシクロプロピル基、シクロブチル基、エポキシ基、オキセタン基、ジケテン基、エピスルフィド基等)、ラクトン基、ラクタム基、またはシロキサン誘導体を含有する基等が挙げられる。また、上記基の他に、エステル結合やアミド結合を形成可能な基の組み合わせなども利用できる。例えば、エステル基とアミノ基、エステル基とヒドロキシル基などの組み合わせである。重合可能な置換基としては、特に、オキセタン基、エポキシ基、ビニル基、ビニルエーテル基、アクリレート基、メタクリレート基が反応性の観点から好ましく、オキセタン基が最も好ましい。重合性置換基の自由度を上げ、硬化反応を生じさせやすくする観点から、電荷輸送性化合物における重合性置換基が、炭素数1〜8のアルキル鎖で連結されていることがより好ましい。また、ITOなどの親水性電極との親和性を上げる観点からは、前記アルキル鎖がエチレングリコールやジエチレングリコールなどの親水性基であるとより好ましい。また、対応する化合物の調製が容易になる観点からは、前記アルキル鎖の末端部、すなわち重合性置換基との連結部、電荷輸送性化合物との連結部において、エーテル結合を有していてもよく、具体的には前記置換基群(A)〜(C)で表される。
また、本発明におけるポリマー又はオリゴマーは、溶解度や耐熱性、電気的特性の調整のため、上記繰り返し単位の他に、上記アリーレン基、ヘテロアリーレン基として、下記構造式群(O)で表される構造を共重合繰り返し単位として有する共重合体であってもよい。この場合、共重合体では、ランダム、ブロックまたはグラフト共重合体であってもよいし、それらの中間的な構造を有する高分子、例えばブロック性を帯びたランダム共重合体であってもよい。また、本発明で用いるポリマー又はオリゴマーは、主鎖中に枝分かれを有し、末端が3つ以上あってもよい。
構造式群(O)
Figure 0006098042
本発明のインク組成物は、電荷輸送性化合物の電荷輸送性を向上させるため、電子受容性化合物を含む。
<電子受容性化合物>
ここで、本発明における「電子受容性化合物」について詳細に述べる。本発明において、電子受容性化合物とは、市販のものでもよく、当業者公知の方法で合成したものであってもよく、特に制限はない。
具体的には、無機物及び有機物のいずれも用いることができ、例えば、前記特許文献1〜4に記載された化合物等が挙げられ、中でも、パーフルオロアリール基、パーフルオロアルキル基を有する化合物が好ましい。
本発明において、電子受容性化合物を用いる条件は、電荷輸送性化合物の質量に対し、0.1〜50質量%の電子受容性化合物を配合すればよい。
本発明のインク組成物は、電荷輸送性化合物の溶解度を変化させるため、重合開始剤を含んでいてもよい。重合開始剤は、市販のものでもよく、当業者公知の方法で合成したものであってもよく、特に制限はない。重合開始剤を用いる条件は、重合可能な置換基を有する化合物の質量に対し、0.1〜50重量%の重合開始剤を用いて薄膜を形成したのち、真空中、大気下あるいは窒素雰囲気下で加熱すればよい。加熱温度・時間は、重合反応を十分に進行させられればよく、特に制限はないが、温度については、種々の基板を適用できることから、好ましくは300℃以下、より好ましくは200℃以下、さらに好ましくは150℃以下である。時間は、生産性を上げる観点から、好ましくは2時間以下、より好ましくは1時間以下、さらに好ましくは30分以下である。
本発明のインク組成物は、上記成分の他、その他の添加剤、例えば重合禁止剤、安定剤、増粘剤、ゲル化剤、難燃剤、酸化防止剤、還元防止剤、酸化剤、還元剤、表面改質剤、乳化剤、消泡剤、分散剤、界面活性剤などを含んでいてもよい。
<有機薄膜>
本発明の有機薄膜は、既述の本発明のインク組成物より形成されることを特徴としている。本発明の有機薄膜は、本発明の色変化防止剤の効果によって特性の均一な有機薄膜の作製が可能であり、また有機EL素子に適用した場合、発光効率・発光寿命といった素子特性のバラつきを抑えることができる。
<有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子>
本発明の有機エレクトロニクス素子は、既述の本発明の有機薄膜を少なくとも1つ含むことを特徴としている。
同様に、本発明の有機エレクトロルミネセンス素子(有機EL素子)は、既述の本発明の有機薄膜を少なくとも1つ含むことを特徴としている。
いずれの素子も、有機薄膜として本発明の有機薄膜を含み、特性のバラつきが少ない素子である。
以下に、本発明のEL素子について詳述する。
[有機EL素子]
本発明の有機エレクトロニクス素子は、既述の本発明のインク組成物により得た有機薄膜を含むことをその特徴とするものである。本発明の有機EL素子は、発光層、重合層、陽極、陰極、基板を備えていれば特に限定されず、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層、電子輸送層などの他の層を有していてもよい。また、正孔注入層又は正孔輸送層に、本発明の有機薄膜を適用することが好ましい。
以下、各層について詳細に説明する。
[発光層]
発光層に用いる材料としては、低分子化合物であっても、ポリマーまたはオリゴマーであってもよく、デンドリマー等も使用可能である。蛍光発光を利用する低分子化合物としては、ペリレン、クマリン、ルブレン、キナクリドン、色素レーザー用色素(例えば、ローダミン、DCM1等)、アルミニウム錯体(例えば、Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum(III)(Alq))、スチルベン、これらの誘導体があげられる。蛍光発光を利用するポリマーまたはオリゴマーとしては、ポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン(PPV)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、フルオレンーベンゾチアジアゾール共重合体、フルオレン−トリフェニルアミン共重合体、及びこれらの誘導体や混合物が好適に利用できる。
一方、近年有機EL素子の高効率化のため、燐光有機EL素子の開発も活発に行われている。燐光有機EL素子では、一重項状態のエネルギーのみならず三重項状態のエネルギーも利用することが可能であり、内部量子収率を原理的には100%まで上げることが可能となる。燐光有機EL素子では、燐光を発するドーパントとして、白金やイリジウムなどの重金属を含む金属錯体系燐光材料を、ホスト材料にドーピングすることで燐光発光を取り出す(M.A.Baldo et al.,Nature,vol.395,p.151(1998)、M.A.Baldo et al.,Apllied Physics Letters,vol.75,p.4(1999)、M.A.Baldo et al.,Nature,vol.403,p.750(2000)参照。)。
本発明の有機EL素子においても、高効率化の観点から、発光層に燐光材料を用いることが好ましい。燐光材料としては、IrやPtなどの中心金属を含む金属錯体などが好適に使用できる。具体的には、Ir錯体としては、例えば、青色発光を行うFIr(pic)〔イリジウム(III)ビス[(4,6-ジフルオロフェニル)-ピリジネート-N,C2]ピコリネート〕、緑色発光を行うIr(ppy)〔ファク トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム〕(前記M.A.Baldo et al.,Nature,vol.403,p.750(2000)参照)又はAdachi etal.,Appl.Phys.Lett.,78no.11,2001,1622に示される赤色発光を行う(btp)Ir(acac){bis〔2−(2’−ベンゾ[4,5−α]チエニル)ピリジナート−N,C3〕イリジウム(アセチル−アセトネート)}、Ir(piq)〔トリス(1−フェニルイソキノリン)イリジウム〕等が挙げられる。
Pt錯体としては、例えば、赤色発光を行う2、3、7、8、12、13、17、18−オクタエチル−21H、23H−フォルフィンプラチナ(PtOEP)等が挙げられる。
燐光材料は、低分子又はデンドライド種、例えば、イリジウム核デンドリマーが使用され得る。またこれらの誘導体も好適に使用できる。
また、発光層に燐光材料が含まれる場合、燐光材料の他に、ホスト材料を含むことが好ましい。
ホスト材料としては、低分子化合物であっても、高分子化合物であってもよく、デンドリマーなども使用できる。
低分子化合物としては、例えば、CBP(4,4'-Bis(Carbazol-9-yl)-biphenyl)、mCP(1,3-bis(9-carbazolyl)benzene)、CDBP(4,4'-Bis(Carbazol-9-yl)-2,2’-dimethylbiphenyl)などが、高分子化合物としては、例えば、ポリビニルカルバゾール、ポリフェニレン、ポリフルオレンなどが使用でき、これらの誘導体も使用できる。
発光層は、蒸着法により形成してもよく、塗布法により形成してもよい。
塗布法により形成する場合、有機EL素子を安価に製造することができ、より好ましい。発光層を塗布法によって形成するには、燐光材料と、必要に応じてホスト材料を含む溶液を、例えば、インクジェット法、キャスト法、浸漬法、凸版印刷、凹版印刷、オフセット印刷、平板印刷、凸版反転オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷等の印刷法、スピンコーティング法などの公知の方法で所望の基体上に塗布することで行うことができる。
[陰極]
陰極材料としては、例えば、Li、Ca、Mg、Al、In、Cs、Ba、Mg/Ag、LiF、CsF等の金属又は金属合金であることが好ましい。
[陽極]
陽極としては、金属(例えば、Au)又は金属導電率を有する他の材料、例えば、酸化物(例えば、ITO:酸化インジウム/酸化錫)、導電性高分子(例えば、ポリチオフェン−ポリスチレンスルホン酸混合物(PEDOT:PSS))を使用することもできる。
[電子輸送層、電子注入層]
電子輸送層、電子注入層としては、例えば、フェナントロリン誘導体(例えば、2,9-dimethyl-4,7-diphenyl-1,10-. phenanthroline(BCP))、ビピリジン誘導体、ニトロ置換フルオレン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、ナフタレンペリレンなどの複素環テトラカルボン酸無水物、カルボジイミド、フレオレニリデンメタン誘導体、アントラキノジメタン及びアントロン誘導体、オキサジアゾール誘導体(2-(4-Biphenylyl)-5-(4-tert-butylphenyl-1,3,4-oxadiazole) (PBD))、アルミニウム錯体(例えば、Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum(III)(Alq))などが挙げられる。さらに、上記オキサジアゾール誘導体において、オキサジアゾール環の酸素原子を硫黄原子に置換したチアジアゾール誘導体、電子吸引基として知られているキノキサリン環を有するキノキサリン誘導体も用いることができる。
[基板]
本発明の有機EL素子に用いることができる基板として、ガラス、プラスチック等の種類は特に限定されることはなく、また、透明のものであれば特に制限は無いが、ガラス、石英、光透過性樹脂フィルム等が好ましく用いられる。樹脂フィルムを用いた場合には、有機EL素子にフレキシブル性を与えることが可能であり(つまり、フレキシブル基板)、特に好ましい。
樹脂フィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリカーボネート(PC)、セルローストリアセテート(TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)等からなるフィルム等が挙げられる。
また、樹脂フィルムを用いる場合、水蒸気や酸素等の透過を抑制するために、樹脂フィルムへ酸化珪素や窒化珪素等の無機物をコーティングして用いてもよい。
[発光色]
本発明の有機EL素子における発光色は特に限定されるものではないが、白色発光素子は家庭用照明、車内照明、時計や液晶のバックライト等の各種照明器具に用いることができるため好ましい。
白色発光素子を形成する方法としては、現在のところ単一の材料で白色発光を示すことが困難であることから、複数の発光材料を用いて複数の発光色を同時に発光させて混色させることで白色発光を得ている。複数の発光色の組み合わせとしては、特に限定されるものではないが、青色、緑色、赤色の3つの発光極大波長を含有するもの、青色と黄色、黄緑色と橙色等の補色の関係を利用した2つの発光極大波長を含有するものが挙げられる。また発光色の制御は、燐光材料の種類と量を調整することによって行うことができる。
<表示素子、照明装置、表示装置>
本発明の表示素子は、既述の本発明の有機EL素子を備えたことを特徴としている。
例えば、赤・緑・青(RGB)の各画素に対応する素子として、本発明の有機EL素子を用いることで、カラーの表示素子が得られる。
画像の形成には、マトリックス状に配置した電極でパネルに配列された個々の有機EL素子を直接駆動する単純マトリックス型と、各素子に薄膜トランジスタを配置して駆動するアクティブマトリックス型とがある。前者は、構造は単純ではあるが垂直画素数に限界があるため文字などの表示に用いる。後者は、駆動電圧は低く電流が少なくてすみ、明るい高精細画像が得られるので、高品位のディスプレイ用として用いられる。
また、本発明の照明装置は、既述の本発明の有機EL素子を備えたことを特徴としている。さらに、本発明の表示装置は、照明装置と、表示手段として液晶素子と、を備えたことを特徴としている。バックライト(白色発光光源)として上述の本発明の照明装置を用い、表示手段として液晶素子を用いた表示装置、すなわち液晶表示装置としてもよい。この構成は、公知の液晶表示装置において、バックライトのみを本発明の照明装置に置き換えた構成であり、液晶素子部分は公知技術を転用することができる。
以下に、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<Pd触媒の調製>
窒素雰囲気下のグローブボックス中で、室温下、サンプル管にトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(73.2mg、80μmol)を秤取り、アニソール(15ml)を加え、30分間攪拌した。同様に、サンプル管にトリス(t−ブチル)ホスフィン(129.6mg、640μmol)を秤取り、アニソール(5ml)を加え、5分間攪拌した。これらの溶液を混合し室温で30分間攪拌し触媒とした。
<電荷輸送性化合物の合成>
三口丸底フラスコに、下記モノマー1(4.0mmol)、下記モノマー2(5.0mmol)、下記モノマー3(2.0mmol)、アニソール(20ml)を加え、さらに調製したPd触媒溶液(7.5ml)を加えた。30分撹拌した後、10%テトラエチルアンモニウム水酸化物水溶液(20ml)を加えた。すべての溶媒は30分以上窒素バブルにより脱気した後、使用した。この混合物を2時間加熱・還流した。ここまでの全ての操作は窒素気流下で行った。
Figure 0006098042
反応終了後、有機層を水洗し、有機層をメタノール−水(9:1)に注いだ。生じた沈殿を吸引ろ過し、メタノール−水(9:1)で洗浄した。得られた沈殿をトルエンに溶解し、メタノールから再沈殿した。得られた沈殿を吸引ろ過し、トルエンに溶解し、triphenylphosphine,polymer−bound on styrene−divinylbenzene copolymer(strem chemicals社 、ポリマー100mgに対して200mg)を加えて、一晩撹拌した。撹拌終了後、triphenylphosphine,polymer−bound on styrene−divinylbenzene copolymerと不溶物をろ過して取り除き、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した。残さをトルエンに溶解した後、メタノール−アセトン(8:3)から再沈殿した。生じた沈殿を吸引ろ過し、メタノール−アセトン(8:3)で洗浄した。得られた沈殿を真空乾燥し、ポリマー1を得た。分子量は、溶離液にTHFを用いたGPC(ポリスチレン換算)により測定した。得られたポリマー1の数平均分子量は7,800、重量平均分子量は31,000であった。
<色変化防止剤を含むインク組成物の調製>
[実施例1]
上記で得たポリマー1(150mg)、電子受容性化合物1(15mg)、トルエン(8.0mL)、トリアミルアミン(100μL)を5時間撹拌してインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
Figure 0006098042
[実施例2]
実施例1のトリアミルアミンをジシクロヘキシルメチルアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例3]
実施例1のトリアミルアミンをシクロヘキサノール(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例4]
実施例1のトリアミルアミンをトリエタノールアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例5]
実施例1のトリアミルアミンをN,N−ジメチルホルムアミド(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例6]
実施例1のトリアミルアミンをジエチレングリコールモノエチルエーテル(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた
[実施例7]
実施例1のトリアミルアミンをベンジルアルコール(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例8]
実施例1のトリアミルアミンをN−エチル−N−メチルベンジルアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例9]
実施例1のトリアミルアミンをN,N,N’,N’−テトラメチルナフタレンジアミン(100mg)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例10]
実施例1のトリアミルアミンを1−エチルピペリジン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例11]
実施例1のトリアミルアミンをテトラオクチルホスホニウムブロミド(100mg)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例12]
実施例1のトリアミルアミンをテトラエチルアンモニウムヨージド(100mg)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例13]
実施例1のトリアミルアミンをN,N−ジメチル−N−テトラデシルアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例14]
実施例1のトリアミルアミンをN−メチルジオクチルアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例15]
実施例1のトリアミルアミンをトリス(2−エチルヘキシル)アミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例16]
実施例1のトリアミルアミンをトリス{(2−メトキシエトキシ)エチル}アミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例17]
実施例1のトリアミルアミンをトリイソアミルアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例18]
実施例1のトリアミルアミンをN,N−ジメチル−N−オクタデシルアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例19]
実施例1のトリアミルアミンをN,N,N’,N’−テトラメチル−1,6−ジアミノヘキサン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例20]
実施例1のトリアミルアミンを1,2−シクロヘキサンジアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例21]
実施例1のトリアミルアミンをトリドデシルアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例22]
実施例1のトリアミルアミンをジブチルアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例23]
実施例1のトリアミルアミンをN,N−ジデシル−N−メチルアミン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例24]
実施例1のトリアミルアミンをジベンゾ−18−クラウン−6の飽和トルエン溶液(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例25]
実施例1のトリアミルアミンを18−クラウン−6(100mg)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例26]
実施例1のトリアミルアミンをo−トリルホスフィン(100mg)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例27]
実施例1のトリアミルアミンを4−オクチルアニリン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例28]
実施例1のトリアミルアミンを3−メチル−3−オキセタンメタノール(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[実施例29]
実施例1のトリアミルアミンをp−アニシジン(100mg)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[比較例1]
実施例1のトリアミルアミンを含まないこと以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[比較例2]
実施例1のトリアミルアミンをo−キシレン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[比較例3]
実施例1のトリアミルアミンをクロロベンゼン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[比較例3]
実施例1のトリアミルアミンをメシチレン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[比較例4]
実施例1のトリアミルアミンを1−フェニルヘキサン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[比較例5]
実施例1のトリアミルアミンをフルオレン(100mg)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[比較例6]
実施例1のトリアミルアミンをテトラリン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
[比較例7]
実施例1のトリアミルアミンをジフェニルメタン(100μL)に代えた以外は同様にしてインク組成物を調製した。淡赤色のインク組成物が得られた。
<色変化試験1>
上記実施例1〜29および比較例1〜7で得られたインク組成物を、サンプル管に移し密閉した。このサンプル管を遮光下、恒温水槽の湯浴に浸漬して50℃で200時間保管した。
<色変化試験2>
上記実施例1〜29および比較例1〜7で得られたインク組成物を、サンプル管に移し密閉した。このサンプル管を通常光下、常温で200時間保管した。
以上の色変化試験1および2の結果を表1に示す。
Figure 0006098042
表1の結果より、本発明における色変化防止剤を含むインク組成物は高温下での保管、あるいは光存在下での保管において、色変化が抑えられていることがわかる。
<有機EL素子の作製>
[実施例30]
ITOを1.6mm幅にパターニングしたガラス基板上に、上記実施例1で得たインク組成物を、3000min−1でスピンコートした後、ホットプレート上で180℃、10分間加熱して硬化させ、正孔注入層(40nm)を形成した。
次に、窒素中、CDBP(15mg)、FIr(pic)(0.9mg)、Ir(ppy)3(0.9mg)、(btp)2Ir(acac)(1.2mg)、ジクロロベンゼン(0.5mL)の混合物を、3000rpmにてスピンコートし、次いで80℃で5分間乾燥させて発光層(40nm)を形成した。さらに、真空蒸着機中に移し、BAlq(10nm)、Alq(30nm)、LiF(膜厚0.5nm)、Al(膜厚100nm)の順に蒸着し、封止処理して白色有機EL素子および照明装置を5枚作製した。
[実施例31]
実施例30における実施例1で得たインク組成物を、実施例1の色変化試験1で200時間経過したインク組成物に代えた以外は同様にして白色有機EL素子および照明装置を5枚作製した。
[比較例8]
実施例30における実施例1で得たインク組成物を比較例1で得たインク組成物に代えた以外は同様にして白色有機EL素子および照明装置を5枚作製した。
[比較例9]
実施例30における実施例1で得たインク組成物を比較例1の色変化試験1で200時間経過したインク組成物に代えた以外は同様にして白色有機EL素子および照明装置を5枚作製した。
実施例30、31および比較例8、9で得た有機EL素子および照明装置に電圧を印加して、発光開始電圧および初期輝度1000cd/m相当での発光寿命について、それぞれの最大値、最低値およびΔ(最大値−最低値)についての結果を表2に示す。
Figure 0006098042
表2より、本発明のインク組成物を用いて形成した有機薄膜を含む有機EL素子および白色照明装置は、発光開始電圧および発光寿命のバラつきであるΔの値が小さく抑えられ、有機EL素子の生産性、歩留まり向上が期待できることがわかる。
1 発光層
2 陽極
3 正孔注入層
4 陰極
5 電子注入層
6 正孔輸送層
7 電子輸送層
8 基板

Claims (17)

  1. 少なくとも1種の電荷輸送性化合物と電子受容性化合物とを含むインク組成物の色変化を防止する色変化防止剤であって、
    第15族元素又は第16族元素を有する化合物を含み、前記15族元素又は第16族元素を有する化合物は、脂肪族アミン化合物、芳香族アミン化合物、脂肪族エーテル化合物、芳香族アルコール化合物、ホスホニウム塩化合物、アンモニウム塩化合物、3−メチル−3−オキセタンメタノール、18−クラウン−6、ジベンゾ−18−クラウン−6、及びホスフィン化合物からなる群から選択されることを特徴とする色変化防止剤。
  2. 前記ホスホニウム塩化合物が、テトラアリールホスホニウムクロライド、テトラアルキルホスホニウムブロミド、テトラアリールホスホニウムブロミド及びテトラアリールホスホニウムヨージドからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の色変化防止剤。
  3. 前記アンモニウム塩化合物が、テトラアルキルアンモニウムヨージドであることを特徴とする請求項1又は2に記載の色変化防止剤。
  4. 前記ホスフィン化合物が、アリールホスフィン、トリアリールホスフィン及びトリアルキルホスフィンからなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の色変化防止剤。
  5. 前記脂肪族エーテル化合物が、ジエチレングリコールモノエチルエーテルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の色変化防止剤。
  6. 少なくとも1種の電荷輸送性化合物と電子受容性化合物とを含むインク組成物であって、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の色変化防止剤を含むことを特徴とするインク組成物。
  7. 前記電荷輸送性化合物が、芳香族アミン化合物であり、かつ、ポリマーまたはオリゴマーであることを特徴とする請求項6に記載のインク組成物。
  8. 請求項6又は7に記載のインク組成物を用いて形成されてなる有機薄膜。
  9. 請求項8に記載の有機薄膜を含む有機エレクトロニクス素子。
  10. 請求項8に記載の有機薄膜を含む有機エレクトロルミネセンス素子。
  11. 前記有機薄膜が正孔注入層である請求項10に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  12. 前記有機薄膜が正孔輸送層である請求項10又は11に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  13. フレキシブル基板を用いた請求項10〜12のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  14. 樹脂フィルム基板を用いた請求項10〜13のいずれか1項に記載に有機エレクトロルミネセンス素子。
  15. 請求項10〜14のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネセンス素子を備えた表示素子。
  16. 請求項10〜14のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネセンス素子を備えた照明装置。
  17. 請求項16に記載の照明装置と、表示手段として液晶素子と、を備えた表示装置。
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