JP6097806B1 - 熱交換器システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排出される還水の温度を下げることができる熱交換器システムを提供する【解決手段】熱交換器システム1は、蒸気Vと蒸気Vよりも温度が低い加熱対象流体HR1とで熱交換させる第1の熱交換器10と、第1の熱交換器10から放出された還水D1と還水D1よりも温度が低い加熱対象流体HR2とで熱交換させる第2の熱交換器20と、第1の熱交換器10から放出された還水D1を第2の熱交換器20に導く還水導入管33と、第2の熱交換器20において温度が低下した還水D2を第2の熱交換器20から排出する還水排出管35とを備える。而して、第1の熱交換器10から放出された還水D1を第2の熱交換器20に導いて加熱対象流体HR2と熱交換させるので、系外に排出される還水D2の温度を下げることができる。【選択図】図1

Description

本発明は熱交換器システムに関し、特に加熱源として導入した蒸気が熱交換後に排出される還水の温度を下げる熱交換器システムに関する。
蒸気の熱で冷水を加熱することにより熱水を生成し、熱交換後の蒸気を復水(ドレン)として排出する熱交換器がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−80619号公報
特許文献1に記載の熱交換器は、専ら蒸気の潜熱が熱交換に利用されるため、熱交換器から排出されるドレン(還水)の温度が高すぎるおそれがある。
本発明は上述の課題に鑑み、排出される還水の温度を下げることができる熱交換器システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る熱交換器システムは、例えば図1に示すように、蒸気Vと蒸気Vよりも温度が低い加熱対象流体HR1とで熱交換させる第1の熱交換器10と;第1の熱交換器10から放出された還水D1と還水D1よりも温度が低い加熱対象流体HR2とで熱交換させる第2の熱交換器20と;第1の熱交換器10から放出された還水D1を第2の熱交換器20に導く還水導入管33と;第2の熱交換器20において温度が低下した還水D2を第2の熱交換器20から排出する還水排出管35とを備える。
このように構成すると、第1の熱交換器から放出された還水を第2の熱交換器に導いて加熱対象流体と熱交換させるので、系外に排出される還水の温度を下げることができる。
また、本発明の第2の態様に係る熱交換器システムは、例えば図1及び図2に示すように、上記本発明の第1の態様に係る熱交換器システム1において、第2の熱交換器20は、加熱対象流体HR2をチューブ22(図2参照)内に流し還水D1、D2をシェル21(図2参照)内に流すシェルアンドチューブ熱交換器で構成され;還水導入管33から第2の熱交換器20に流入する還水D1が第2の熱交換器20の下部から流入するように、還水導入管33が第2の熱交換器20の下部に接続され;還水排出管35が第2の熱交換器20の上部に接続されると共に、還水排出管35の端部がシェル21の内部に差し込まれて構成されている。
このように構成すると、第2の熱交換器内に流入した還水がフラッシュしても蒸気が還水排出管から流出することを防ぐことができる。
また、本発明の第3の態様に係る熱交換器システムは、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る熱交換器システム1において、第1の熱交換器10に導入される蒸気Vの流量を調節する導入蒸気流量調節装置32と;第1の熱交換器10から放出された加熱対象流体HS1と第2の熱交換器20から放出された加熱対象流体HS2とを含む加熱対象流体HSの温度を検知する温度検知器53と;温度検知器53で検知した温度に基づいて第1の熱交換器10に導入される蒸気Vの流量を調節するように導入蒸気流量調節装置32を制御する制御装置60とを備える。
このように構成すると、蒸気消費量の無駄を抑制することができると共に、第1の熱交換器に導入される蒸気の流量を減少させた場合に第1の熱交換器の内部の圧力が低下して飽和温度が低下することで還水温度を下げることができる。
また、本発明の第4の態様に係る熱交換器システムは、例えば図1に示すように、上記本発明の第3の態様に係る熱交換器システム1において、第2の熱交換器20から排出された還水D2の温度を検知する還水温度検知器55を備え;制御装置60は、温度検知器53で検知した温度があらかじめ設定した設定値となるように導入蒸気流量調節装置32を制御しつつ、還水温度検知器55が検知した温度が所定の値以上となったときに設定値を低い値に変更する。
このように構成すると、設定値を低い値に変更することで導入蒸気流量調節装置の開度が絞られて第1の熱交換器に導入される蒸気の流量が減少し、第1の熱交換器内の圧力が低下して飽和温度が下がることで還水の温度が下がることとなり、系外に排出される還水の温度の上限が決められている場合に排出される還水の温度が上限を超えることを抑制することができる。
本発明によれば、第1の熱交換器から放出された還水を第2の熱交換器に導いて加熱対象流体と熱交換させるので、系外に排出される還水の温度を下げることができる。
本発明の実施の形態に係る熱交換器システムの模式的系統図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換器システムを構成する第2熱交換器の縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換器システムの往温水の温度の安定を図る制御を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る熱交換器システムから放出される還水の温度を所定の温度よりも下げる制御を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る熱交換器システム1を説明する。図1は、熱交換器システム1の模式的系統図である。本実施の形態に係る熱交換器システム1は、暖房装置等の温熱負荷から戻ってきた戻り温水HRを蒸気Vと熱交換させて温度が上昇した往温水HSとするシステムである。熱交換器システム1は、第1の熱交換器10(以下、単に「第1熱交換器10」という。)と、第2の熱交換器20(以下、単に「第2熱交換器20」という。)と、還水導入管としての第1還水管33と、還水排出管としての第2還水管35とを備えている。本実施の形態に係る熱交換器システム1は、さらに、第1熱交換器10に導入される蒸気Vの流量を調節する導入蒸気流量調節装置としての蒸気流量調整弁32と、制御装置60とを備えている。熱交換器システム1は、導入した戻り温水HRを第1戻り温水HR1と第2戻り温水HR2とに分流させて、第1熱交換器10及び第2熱交換器20に並列に戻り温水HRを流入させるように構成されている。
第1熱交換器10は、蒸気Vと第1戻り温水HR1とを導入して両者の熱交換を行わせる機器である。第1熱交換器10は、典型的には、シェルアンドチューブ熱交換器で構成されているが、他の形式の熱交換器であってもよい。第1熱交換器10には、蒸気Vを導入する蒸気導入管31と、第1還水管33と、第1戻り温水HR1を導入する第1戻り温水管41Aと、第1往温水管43Aとが接続されている。第1熱交換器10は、蒸気導入管31が接続される部分に蒸気導入口11が形成されている。第1還水管33は、第1熱交換器10において蒸気Vが第1戻り温水HR1と熱交換したことで生成された還水(以下、第1熱交換器10で生成された還水を「第1還水D1」という。)を、第1熱交換器10から第2熱交換器20へ導く流路を構成する管である。第1還水管33には、蒸気トラップ33tと、排出弁33vとが配設されている。排出弁33vは、第1還水D1を熱交換器システム1の外に排出可能にする弁である。第1往温水管43Aは、第1熱交換器10において第1戻り温水HR1が蒸気Vと熱交換したことで温度が上昇した第1往温水HS1を流す管である。蒸気導入管31には、蒸気流量調整弁32が配設されている。
第2熱交換器20は、第1還水D1と第2戻り温水HR2とを導入して両者の熱交換を行わせる機器である。第2熱交換器20は、典型的には、第1熱交換器10よりも上方に設置されている。第2熱交換器20と第1熱交換器10とは、上述の配置で架台に取り付けられたユニットとして構成されていてもよい。第2熱交換器20には、第1還水D1を導入する第1還水管33と、第2還水管35と、第2戻り温水HR2を導入する第2戻り温水管41Bと、第2往温水管43Bとが接続されている。第2還水管35は、第2熱交換器20において第1還水D1が第2戻り温水HR2と熱交換して温度が低下した還水(以下、第2熱交換器20で温度が低下した還水を「第2還水D2」という。)を、熱交換器システム1の外へ導く流路を構成する管である。第2還水管35には、内部を流れる第2還水D2の温度を検知する還水温度検知器としての還水温度計55が設けられている。第2往温水管43Bは、第2熱交換器20において第2戻り温水HR2が第1還水D1と熱交換したことで温度が上昇した第2往温水HS2を流す管である。
ここで図2を参照して、第2熱交換器20の詳細を説明する。図2は、第2熱交換器20の縦断面図である。第2熱交換器20は、シェル21と、シェル21の内部に配設されたチューブ22とを有する、シェルアンドチューブ熱交換器で構成されている。本実施の形態では、チューブ22の中に第2戻り温水HR2及び/又は第2往温水HS2が流れ、シェル21内でチューブ22の外側に第1還水D1及び/又は第2還水D2が流れるようになっている。シェル21は、水平方向に細長く形成されている。シェル21の下部(典型的には底部)には、第1還水管33が接続されている。シェル21の上部(典型的には最上部)には、第2還水管35が接続されている。シェル21の上部に接続された第2還水管35は、端部がシェル21の内部に差し込まれた状態となっている。シェル21の一端には、温水室形成枠23が設けられている、温水室形成枠23は、内部に仕切板24が設けられることにより内部の空間が2分割され、一方に戻り温水室23rが形成され、他方に往温水室23sが形成されている。チューブ22は、シェル21内でU字状に配設されて、一端が戻り温水室23rで開口し、他端が往温水室23sで開口しており、チューブ22の内部とシェル21の内部とは連通しないようになっている。戻り温水室23rには第2戻り温水管41Bが接続されている。往温水室23sには第2往温水管43Bが接続されている。
引き続き図1に戻って熱交換器システム1の構成の説明を続ける。第1戻り温水管41Aの第1熱交換器10に接続された側とは反対側の端部と、第2戻り温水管41Bの第2熱交換器20に接続された側とは反対側の端部とは、共に、戻り温水管41の一端に接続されている。換言すれば、戻り温水管41は、第1戻り温水管41Aと第2戻り温水管41Bとに分岐している。戻り温水管41には、内部を流れる戻り温水HRの温度を検知する温水入口温度計51が設けられている。戻り温水管41の他端は、暖房機等(不図示)の温熱負荷から流出した戻り温水HRを流す配管91に接続されている。配管91には温水ポンプ92が配設されており、温水ポンプ92の作動によって熱交換器システム1に戻り温水HRが供給されるように構成されている。第1往温水管43Aの第1熱交換器10に接続された側とは反対側の端部と、第2往温水管43Bの第2熱交換器20に接続された側とは反対側の端部とは、共に、往温水管43の一端に接続されている。往温水管43には、内部を流れる往温水HSの温度を検知する温度検知器としての温水出口温度計53が設けられている。往温水管43の他端は、暖房機等(不図示)の温熱負荷に往温水HSを導く配管93に接続されている。
制御装置60は、熱交換器システム1の動作を制御する。制御装置60は、蒸気流量調整弁32と信号ケーブルで接続されており、蒸気流量調整弁32の開度を調節することで、流れる蒸気Vの流量を調節することができるように構成されている。また、制御装置60は、温水入口温度計51、温水出口温度計53、及び還水温度計55と、それぞれ信号ケーブルで接続されており、各温度計51、53、55で検知した温度を信号として受信することができるように構成されている。なお、制御装置60は、温水ポンプ92と信号ケーブルで接続されることとして、温水ポンプ92の発停を制御することができるように構成されていてもよい。
引き続き図1及び図2を参照して、熱交換器システム1の作用を説明する。以下の作用の説明において、理解の容易のために、温度や圧力の具体的数値を例示する場合があるが、これはあくまでも例示であって限定されるものではない。熱交換器システム1へは、温水ポンプ92の作動により、暖房機等(不図示)の温熱負荷から戻り温水HRが流入してくる。熱交換器システム1に流入する戻り温水HRは、例えば42℃である。熱交換器システム1に流入した戻り温水HRは、戻り温水管41を流れた後、第1戻り温水管41Aと第2戻り温水管41Bとに分流する。第1戻り温水管41Aに流入した戻り温水HRは、第1戻り温水HR1として第1熱交換器10に流入する。他方、第2戻り温水管41Bに流入した戻り温水HRは、第2戻り温水HR2として第2熱交換器20に流入する。
他方、熱交換器システム1に戻り温水HRが流入するようになったら、制御装置60は、蒸気流量調整弁32を開け、蒸気導入管31を流れる蒸気Vを第1熱交換器10に導入する。熱交換器システム1に導入される蒸気Vは、例えば、165℃、0.6MPa(ゲージ圧)である。また、蒸気導入管31を流れる蒸気Vは、蒸気流量調整弁32を通過することで、例えば0.4MPa(ゲージ圧)に減圧されて第1熱交換器10に流入する。第1熱交換器10では、蒸気導入管31から流入した蒸気Vと第1戻り温水管41Aから流入した第1戻り温水HR1との間で熱交換が行われ、蒸気Vは凝縮して第1還水D1となり、第1戻り温水HR1は温度が上昇して第1往温水HS1となる。第1還水D1は、第1還水管33に流出する。第1還水管33に流出する第1還水D1は、例えば93℃である。第1往温水HS1は、第1往温水管43Aに流出する。第1往温水管43Aに流出する第1往温水HS1は、例えば47℃である。
第1還水管33に流出した第1還水D1は、第1還水管33を流れて第2熱交換器20に流入する。第1還水D1は、第2熱交換器20の下部からシェル21(図2参照)内に流入し、第2還水管35に向けて流れる。他方、第2熱交換器20には、前述のように、第2戻り温水HR2も流入する。第2戻り温水HR2は、まず、戻り温水室23rに流入し、その後チューブ22内に流入して、往温水室23sに向けてチューブ22内を流れる。第2熱交換器20では、シェル21内を流れる第1還水D1とチューブ22内を流れる第2戻り温水HR2との間で熱交換が行われ、第1還水D1は温度が低下して第2還水D2となり、第2戻り温水HR2は温度が上昇して第2往温水HS2となる。シェル21の内部は、第1熱交換器10の内部よりも圧力が低くなっている。第2往温水HS2は、往温水室23sを経て、第2往温水管43Bに流出する。第2往温水管43Bに流出する第2往温水HS2は、例えば47℃である。
他方、第2還水D2は、第2還水管35に流出する。このとき、第2還水管35がシェル21の上部に端部が差し込まれているので、シェル21内に流入した第1還水D1が再フラッシュしたとしても、発生した蒸気が第2還水管35に流出することを防ぐことができる。また、熱交換器システム1に導入した蒸気Vを、戻り温水HRと熱交換させるに際し、第1熱交換器10と第2熱交換器20との2段階で熱交換させているので、後段側の第2熱交換器20の内部圧力を第1熱交換器10の内部圧力よりも低くすることにより、第2熱交換器20内における飽和温度を下げることができ、第2還水管35に流出する第2還水D2の温度を下げることができる。第2還水管35に流出する第2還水D2は、例えば52℃である。第2還水管35を流れる第2還水D2は、温度が十分に下がっているので、他のシステムに影響を及ぼすことなく熱交換器システム1の外に放出することができる。
第1熱交換器10から流出した第1往温水HS1及び第2熱交換器20から流出した第2往温水HS2は、往温水管43に流入して合流し、両者が混合された往温水HSとして往温水管43を流れる。換言すれば、往温水管43を流れる往温水HSは、第1熱交換器10から放出された第1往温水HS1と、第2熱交換器20から放出された第2往温水HS2とを含んでいる。往温水管43を流れる往温水HSは、暖房機等(不図示)の温熱負荷に供給される。
これまで説明した作用が熱交換器システム1で行われている間、暖房機等(不図示)の温熱負荷の変動により、熱交換器システム1に流入してくる戻り温水HRの温度が変動し得る。すると、暖房機等(不図示)に供給される往温水HSの温度や、熱交換器システム1から放出される第2還水D2の温度にも影響が及ぶ。このような不都合を回避するため、熱交換器システム1では以下のような制御を行うこととしている。
図3は、熱交換器システム1の往温水HSの温度の安定を図る制御を説明するフローチャートである。以下の図3のフローの説明において、熱交換器システム1(図1参照)の構成に言及している場合は、適宜図1を参照することとする。上述のように熱交換器システム1が作動している際、制御装置60は、温水出口温度計53が検知した温度が設定温度を超えたか否かを判断する(S1)。設定温度は、典型的には、暖房機等(不図示)が要求する温度である。温水出口温度計53が検知した温度が設定温度を超えている場合、制御装置60は、蒸気流量調整弁32の開度を所定量絞る(S2)。所定量は、1回の操作分としてあらかじめ決められていた開度としてもよく、温水出口温度計53が検知した温度と設定温度との差分に応じた開度としてもよい。蒸気流量調整弁32の開度を所定量絞ったら、再び温水出口温度計53が検知した温度が設定温度を超えたか否かを判断する工程(S1)に戻る。
温水出口温度計53が検知した温度が設定温度を超えたか否かを判断する工程(S1)において、設定温度を超えていない場合は、温水出口温度計53が検知した温度が設定温度未満であるか否かを判断する(S3)。設定温度未満でない場合は、再び温水出口温度計53が検知した温度が設定温度を超えたか否かを判断する工程(S1)に戻る。他方、温水出口温度計53が検知した温度が設定温度未満であるか否かを判断する工程(S3)において、設定温度未満の場合、制御装置60は、蒸気流量調整弁32の開度を所定量開く(S4)。ここでの所定量は、蒸気流量調整弁32の開度を所定量絞る工程(S2)のときと同様、1回の操作分としてあらかじめ決められていた開度としてもよく、温水出口温度計53が検知した温度と設定温度との差分に応じた開度としてもよい。蒸気流量調整弁32の開度を所定量開いたら、再び温水出口温度計53が検知した温度が設定温度を超えたか否かを判断する工程(S1)に戻り、以降、上述のフローを繰り返す。なお、温水出口温度計53が検知した温度が設定温度を超えたか否か、あるいは設定温度未満であるか否かの判断において、制御の安定のため、条件を充足する範囲に幅(ディファレンシャル)を設けるとよい。例えば、幅を±0.5℃とする場合は、設定値+0.5℃を超えたら蒸気流量調整弁32の開度を絞り(S2)、設定値−0.5℃未満になったら蒸気流量調整弁32の開度を開く(S4)ようにするとよい。
上述の、往温水HSの温度の安定を図る制御を行っている際、暖房機等(不図示)の温熱負荷の変動により、熱交換器システム1から放出される第2還水D2の温度も変動し得る。第2還水D2の放出先からは、種々の理由から、放出する第2還水D2の温度を所定の値よりも低くすることを求められる場合もある。この場合、上述の往温水HSの温度の安定を図る制御(図3参照)に加えて、以下の制御を行うとよい。
図4は、熱交換器システム1から放出される還水(第2還水D2)の温度を所定の温度よりも下げる制御を説明するフローチャートである。以下の図4のフローの説明において、熱交換器システム1(図1参照)の構成に言及している場合は適宜図1を参照することとし、往温水HSの温度の安定を図る制御(図3参照)に言及している場合は適宜図3を参照することとする。上述のように往温水HSの温度の安定を図る制御(図3参照)を行っている際、制御装置60は、還水温度計55が検知した温度が所定の値以上となったか否かを判断する(S11)。所定の値は、典型的には、第2還水D2の放出先から求められる、許容される第2還水D2の温度の上限値である。還水温度計55が検知した温度が所定の値以上となっていない場合は、再び還水温度計55が検知した温度が所定の値以上となったか否かを判断する工程(S11)に戻る。
他方、還水温度計55が検知した温度が所定の値以上となったか否かを判断する工程(S11)において、還水温度計55が検知した温度が所定の値以上となった場合、制御装置60は、往温水HSの温度の安定を図る制御(図3参照)における、往温水HSの温度の設定値を低い値に変更する(S12)。すると、往温水HSの温度の安定を図る制御(図3参照)において、制御装置60は、蒸気流量調整弁32の開度を絞ることとなる(S2)。これにより、蒸気流量調整弁32の下流側の圧力が低下し、第1熱交換器10の内部の圧力も低下して、第1熱交換器10における飽和温度が下がるため、第1還水D1の温度が低下する要因となる。また、蒸気流量調整弁32の開度を絞ることにより、第1熱交換器10に導入される蒸気Vの流量が減少する一方で、第1熱交換器10の伝熱面積は変わらないから、熱交換に余裕が生じ、これも第1還水D1の温度が低下する要因となる。このように、往温水HSの温度の設定値を低い値に変更する(S12)ことで、第1熱交換器10から放出される第1還水D1の温度を低下させることができ、ひいては第2熱交換器20から放出される第2還水D2の温度も低下させることが可能となる。往温水HSの温度の設定値を低い値に変更したら(S12)、再び還水温度計55が検知した温度が所定の値以上となったか否かを判断する工程(S11)に戻り、以降、上述のフローを繰り返す。
なお、例えば地域冷暖房から蒸気Vの供給を受け、所定の温度以上で還水を還すことが要求されている場合(第2還水D2の温度の下限が決められている場合)は、図4に示す制御とは条件を逆にして、還水温度計55が検知した温度が所定の値以下に低下した場合に、往温水HSの温度の安定を図る制御(図3参照)における、往温水HSの温度の設定値を高い値に変更する制御を行うとよい。往温水HSの温度の設定値を高い値に変更すると、蒸気流量調整弁32の開度が広げられ、第1熱交換器10の内部の圧力が上昇して飽和温度が上がり、第1還水D1の温度が上昇するため、第2熱交換器20から放出される第2還水D2の温度も上昇させることが可能になる。
また、第2還水D2の温度を所定の値に維持しようとする場合は、往温水HSの温度の安定を図る制御(図3参照)を行っている際に、第2還水D2の温度が所定の値となるように、第2熱交換器20における第1還水D1と第2戻り温水HR2との交換熱量を調節する制御を行うこととしてもよい。第2熱交換器20における第1還水D1と第2戻り温水HR2との交換熱量を調節する制御の一例として、第2熱交換器20に導入する第2戻り温水HR2の流量を調節することが挙げられる。第2熱交換器20に導入する第2戻り温水HR2の流量を調節するには、温水流量調節手段(不図示)を設けることで実現することが可能である。温水流量調節手段として、第1戻り温水管41Aと第2戻り温水管41Bとの分岐部分あるいは第1往温水管43Aと第2往温水管43Bとの合流部分に設置した三方弁、第2戻り温水管41B又は第2往温水管43Bに設置した二方弁、第2熱交換器20内に温水を流動させる流量可変のポンプ、などを採用することができる。この場合、制御装置60は、還水温度計55で検知した温度が所定の設定温度になるように、温水流量調節手段(不図示)を調節する。換言すれば、往温水HSの温度は、温水出口温度計53と蒸気流量調整弁32との組み合わせで制御し、第2還水D2の温度は、還水温度計55と温水流量調節手段(不図示)との組み合わせで制御する。なお、第2熱交換器20に導入する第2戻り温水HR2の流量を調節することに代えて、第2熱交換器20に導入する第1還水D1の流量を調節する制御を行うこととしてもよい。この場合、第1還水管33と第2還水管35とを、第2熱交換器20をバイパスするバイパス管(不図示)で接続すると共に、還水流量調節手段(不図示)を設けることで実現することが可能である。還水流量調節手段として、第1還水管33とバイパス管との分岐部分あるいは第2還水管35とバイパス管との合流部分に設置した三方弁、バイパス管に設置した二方弁などを採用することができる。二方弁は、第1還水管33のバイパス管との分岐部分よりも下流側、又は第2還水管35のバイパス管との合流部分よりも上流側に設けてもよい。第2熱交換器20に導入する第1還水D1の流量を調節する場合、還水温度計55で検知される第2還水D2の温度は、還水温度計55と還水流量調節手段(不図示)との組み合わせで制御する。このように、2つの熱交換器(第1熱交換器10及び第2熱交換器20)を備え、そのうち1つに流す温水又は還水の流量と、使用する蒸気Vの流量との2つの独立した変数を調節できるので、2つの変数である往温水HSの温度と第2還水D2の温度とを、それぞれ、所定の設定温度に制御することができる。
以上の説明では、温水出口温度計53で検知した温度に応じて蒸気流量調整弁32の開度を調節することとしたが、温水出口温度計53で検知した温度と温水入口温度計51で検知した温度との差(出入口温度差)に応じて蒸気流量調整弁32の開度を調節することとしてもよい。出入口温度差に応じて蒸気流量調整弁32の開度を調節することは、温水出口温度計53で検知した温度に基づいて蒸気流量調整弁32の開度を調節することに含まれる。さらに、出入口温度差に加えて、熱交換器システム1を通過する温水(戻り温水HR、往温水HS)の流量も検知して消費熱量を算出し、算出した消費熱量に応じて蒸気流量調整弁32の開度を調節することとしてもよい。なお、温水出口温度計53で検知した温度に応じて蒸気流量調整弁32の開度を調節することとし、温水入口温度計51を用いない場合は、温水入口温度計51を省略してもよい(設けなくてもよい)。
以上の説明では、導入した戻り温水HRを第1戻り温水HR1と第2戻り温水HR2とに分流させて、第1熱交換器10及び第2熱交換器20に並列に戻り温水HRを流入させることとしたが、導入した戻り温水HRをまず第2熱交換器20に流入させて昇温させ、次いで第1熱交換器10に流入させて昇温させるように、第1熱交換器10及び第2熱交換器20に直列に温水を流入させることとしてもよい。直列に温水を流入させた場合も、熱交換器システムから流出する往温水HSは、第1熱交換器10及び第2熱交換器20を放出されていることになるから、第1熱交換器10から放出された温水と第2熱交換器20から放出された温水とを含む温水に相当する。
1 熱交換器システム
10 第1熱交換器
20 第2熱交換器
21 シェル
22 チューブ
32 蒸気流量調整弁
33 第1還水管
35 第2還水管
53 温水出口温度計
55 還水温度計
60 制御装置
D1 第1還水
D2 第2還水
HR 戻り温水
HR1 第1戻り温水
HR2 第2戻り温水
HS 往温水
HS1 第1往温水
HS2 第2往温水
V 蒸気

Claims (4)

  1. 蒸気と前記蒸気よりも温度が低い加熱対象流体とで熱交換させる第1の熱交換器と;
    前記第1の熱交換器から放出された還水と前記還水よりも温度が低い加熱対象流体とで熱交換させる第2の熱交換器と;
    前記第1の熱交換器から放出された還水を前記第2の熱交換器に導く還水導入管と;
    前記第2の熱交換器において温度が低下した前記還水を前記第2の熱交換器から排出する還水排出管と
    前記還水導入管に配設された蒸気トラップとを備え;
    前記第2の熱交換器は、前記第1の熱交換器よりも上方に設置されている;
    熱交換器システム。
  2. 蒸気と前記蒸気よりも温度が低い加熱対象流体とで熱交換させる第1の熱交換器と;
    前記第1の熱交換器から放出された還水と前記還水よりも温度が低い加熱対象流体とで熱交換させる第2の熱交換器と;
    前記第1の熱交換器から放出された還水を前記第2の熱交換器に導く還水導入管と;
    前記第2の熱交換器において温度が低下した前記還水を前記第2の熱交換器から排出する還水排出管とを備え;
    前記第2の熱交換器は、前記加熱対象流体をチューブ内に流し前記還水をシェル内に流すシェルアンドチューブ熱交換器で構成され;
    前記還水導入管から前記第2の熱交換器に流入する前記還水が前記第2の熱交換器の下部から流入するように、前記還水導入管が前記第2の熱交換器の下部に接続され;
    前記還水排出管が前記第2の熱交換器の上部に接続されると共に、前記還水排出管の端部が前記シェルの内部に差し込まれて構成された;
    熱交換器システム。
  3. 前記第1の熱交換器に導入される蒸気の流量を調節する導入蒸気流量調節装置と;
    前記第1の熱交換器から放出された加熱対象流体と前記第2の熱交換器から放出された加熱対象流体とを含む前記加熱対象流体の温度を検知する温度検知器と;
    前記温度検知器で検知した温度に基づいて前記第1の熱交換器に導入される蒸気の流量を調節するように前記導入蒸気流量調節装置を制御する制御装置とを備える;
    請求項1又は請求項2に記載の熱交換器システム。
  4. 前記第2の熱交換器から排出された前記還水の温度を検知する還水温度検知器を備え;
    前記制御装置は、前記温度検知器で検知した温度があらかじめ設定した設定値となるように前記導入蒸気流量調節装置を制御しつつ、前記還水温度検知器が検知した温度が所定の値以上となったときに前記設定値を低い値に変更する;
    請求項3に記載の熱交換器システム。
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