JP6097139B2 - ヘッド防塵構造及び防塵キャップ - Google Patents

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本発明は、配管の先端に配置されて消火水を散水するヘッドに着脱自在に装着されるヘッド防塵構造及び防塵キャップに関する。
従来、トンネル防災設備に用いる水噴霧ヘッド等については、配管が充水されない乾式であるため、ヘッドの放出部から虫や埃が入って穴が詰まる可能性がある。また、車の排気ガス、温泉地、沿岸地等の周囲の環境条件によっては金属製の放出部が腐食し、所定の散水性能を維持し得ない恐れがある。この問題を解消するため、ヘッドに防塵キャップを装着するようにしている。
図9は従来のトンネルに設置された水噴霧ヘッドの防塵キャップであり、ヘッド100はヘッド本体112に装着した一対のヘッド放水部114からなり、ヘッド放水部114に防塵キャップ116のキャップ118を装着し、キャップ118に一体に連結したバンド120の端部のバンド固定部122のスリット溝付きの嵌合穴を、放水を妨げないようにヘッド本体112の裏側に設けた嵌合突起124に嵌め入れると共に、スリット溝の部分にヘッド本体112の位置決めピン126に嵌め入れて固定している。なお、ヘッド本体112にはヘッド放水部114が2つ装着されており、防塵キャップ116を2つ使用している。
図10はヘッド本体に対する防塵キャップの取付構造を示した断面図であり、ヘッド本体112を鋳造する際に、その外側に嵌合突起124を一体に形成し、そこにバンド固定部122の嵌合穴の部分を押し込んで嵌め入れている。
火災時には、ヘッド放水部114に加わる放水圧力によってキャップ118を離脱させて散水する。放水圧力により離脱されたキャップ118はバンド120によりヘッド本体112に連結されているため飛散せず、放水停止後にキャップ118をヘッド放水部114に嵌め戻すようにしている。
特開2007−267764号公報
ところで、このような従来の防塵キャップにあっては、合成樹脂で作られており、長期間使用している間に劣化することから、定期的に交換する必要があり、トンネル防災設備のヘッドは高所に設置されることが多いため、高所作業車を使用して防塵キャップの交換作業を行うこととなる。
しかしながら、図9及び図10に示したように、防塵キャップ116はヘッド放水部114からの放水を妨げないようにヘッド本体112の背面側の嵌合突起124にバンド固定部122を嵌め入れて固定しており、嵌合突起124で固定している部分に手を回しにくいため、古い防塵キャップを外して新品に交換する作業が行いずらく、高所作業車を使用した作業を安全に行うために十分な注意が必要となり、作業性が悪いという問題がある。
また従来のヘッド本体112は砂型鋳物として鋳造成形しており、砂型の合せ部分(パーティングライン部)にバリが発生するため、ショットブラスト装置によりステンレス等の粒体を鋳造したヘッド本体に衝突させてバリを除去している。
しかしながら、ショットブラスト装置は、装置の籠の中に、鋳造した複数のヘッド本体(ワーク)を入れて連続的に回転しながら粒体を衝突させており、この場合、ヘッド本体は例えば1Kg以上と重いため、ヘッド本体同士が衝突し、ヘッド本体から突出している相対的に強度の弱い嵌合突起124が変形したり破断したりし、不良率が高くなり、製造コストがかかる要因となっている。
本発明は、設置状態にあるヘッドからの防塵キャップの取外し及び取り付けを容易にして高所作業となる交換作業を安全に可能とするヘッド防塵構造及び防塵キャップを提供することを目的とする。
また、本発明は、ヘッド本体を製造する際の不良品の発生を抑制可能とする構造を備えたヘッド防塵構造及び防塵キャップを提供することを目的とする。
(ヘッド防塵構造)
本発明は、配管の先端に配置されたヘッドのヘッド放水部に防塵キャップを着脱自在に装着したヘッド防塵構造に於いて、
ヘッドは、
先端に押え頭部を備え、ヘッド本体に固定された嵌合ピンと、
嵌合ピンの近傍のヘッド本体に固定された位置決めピンと、
を備え、
防塵キャップは、
ヘッド放水部に装着されるキャップ本体と、
ヘッド本体に固定されるバンド固定部と、
キャップ本体を一端に連結し、バンド固定部を他端に連結したバンド部と、
バンド固定部に形成され、ヘッドにおける嵌合ピンの押え頭部を挿通自在な嵌合穴と、
バンド固定部の嵌合穴に続いてバンド部側に向けて形成され、嵌合ピンのピン部位を嵌合するスリット溝と、
ヘッドの位置決めピンに嵌合されてバンド部の配置方向を決定する位置決め穴と、
を可撓性材料により一体に形成し、
防塵キャップにおけるバンド固定部の嵌合穴に、ヘッド本体における嵌合ピンの押え頭部を嵌め入れた状態で、スリット溝に嵌合ピンのピン部位が入るようにバンド固定部を移動して位置決め穴を位置決めピンに嵌め込み固定する取付構造を備えたことを特徴とする。
(スリット溝の長さ)
ここで、ヘッド本体に固定した嵌合ピンと位置決めピンの間隔をL1、バンド固定部に形成した嵌合穴と位置決め穴の間隔をL2とした場合、スリット溝の長さL3を、(L2−L1)以上とする。
(ピンの高さ)
ヘッド本体から嵌合ピンの押え頭部下側までの高さH1に対し、ヘッド本体から位置決めピンの先端までの高さH2を、それ以上とする。
(ピン頭部外径と嵌合穴径)
嵌合ピンの押え頭部の外径D1に対し、バンド固定部の嵌合穴の穴径d1を、それ以上とする。
(スプリングピン)
嵌合ピン及び位置決めピンを、スプリングピンとしてヘッド本体に圧入固定する。
(案内溝)
更に、バンド固定部の位置決め穴を横方向からヘッド本体の位置きめピンに嵌め入れる案内溝を、ヘッド固定部に形成する。
(防塵キャップ)
本発明は、配管の先端に配置されたヘッドに着脱自在に装着される防塵キャップに於いて、
ヘッド放水部に装着されるキャップ本体と、
ヘッド本体に固定されるバンド固定部と、
キャップ本体を一端に連結し、バンド固定部を他端に連結したバンド部と、
バンド固定部に形成され、ヘッドにおける嵌合ピンの押え頭部を挿通自在な嵌合穴と、
バンド固定部の嵌合穴に続いてバンド部側に向けて形成され、嵌合ピンのピン部位を嵌合するスリット溝と、
ヘッドの位置決めピンに嵌合されてバンド部の配置方向を決定する位置決め穴と、
を可撓性材料により一体に形成したことを特徴とする。
(スリット溝の長さ)
ここで、ヘッド本体に固定した嵌合ピンと位置決めピンの間隔をL1、バンド固定部に形成した嵌合穴と位置決め穴の間隔をL2とした場合、スリット溝の長さL3を、(L2−L1)以上とする。
本発明のヘッド防塵構造及び防塵キャップによれば、防塵キャップにおけるバンド固定部の嵌合穴に、ヘッド本体における嵌合ピンの押え頭部を嵌め入れた状態で、スリット溝に嵌合ピンのピン部位が入るようにバンド固定部を移動して位置決め穴を位置決めピンに嵌め込み固定するようにしたため、ヘッド本体に対し簡単且つ容易に防塵キャップのバンド固定部を着脱することができ、トンネル等にヘッドを設置した場合に高所作業となる防塵キャップの交換作業の安全性を向上可能とする。
即ち、防塵キャップを取外す場合には、バンド固定部の位置決め穴をヘッド本体の位置決めピンから外してバンド部を手前に引くことで、バンド固定部の嵌合穴がヘッド本体の嵌合ピンの位置に移動し、そのまま嵌合ピンの押え頭部を通して外すことができる。
また、防塵キャップを取り付ける場合には、ヘッド本体の嵌合ピン押え頭部にバンド固定部の嵌合穴を合せて嵌め入れた状態で、バンド固定部を押し込んでスリット溝に嵌合ピンのピン部を位置させ、続いてバンド固定部の端部を湾曲させて位置決め穴をヘッド本体の位置決めピンに嵌め入れることで、簡単かつ容易に取付固定できる。
また、ヘッド本体に押え頭部を備えた嵌合ピン及び位置決めピンを圧入固定するようにしたため、鋳造により製造されるヘッド本体のバリ取りによる不良品の発生を防止することができる。
また押え頭部を備えた嵌合ピン及び位置決めピンとして、スプリングピンを使用することで、簡単な構造でヘッド本体に嵌合ピン及び位置決めピンを圧入固定することができる。
本発明によるヘッド防塵構造の実施形態を示した説明図 図1のバンド固定部を模式的に除いてヘッド本体の取付ベースを示した説明図 ヘッド本体に圧入固定する嵌合ピン及び位置決めピンを取り出して示した説明図 本発明による防塵キャップの実施形態の説明図 ヘッド本体の取付ベースに対する防塵キャップのバンド固定部の取付構造を示した説明図 ヘッド本体の取付ベースに対する防塵キャップのバンド固定部の位置関係と寸法関係を示した説明図 ヘッド本体の取付ベースに対する防塵キャップのバンド固定部の取付手順を示した説明図 バンド固定部に案内溝を設けた防塵キャップの他の実施形態を示した説明図 トンネル用水噴霧ヘッドに取り付けた従来の防塵キャップの説明図 従来のヘッド本体と防塵キャップの取付構造を示した断面図
[ヘッド防塵構造の概要]
図1は本発明によるヘッド防塵構造の実施形態を示した説明図であり、図2はバンド固定部の部分を模式的に除いて取付ベースを示した説明図である。
図1及び図2に示すように、ヘッド10はヘッド本体12を有し、ヘッド本体12に対し本実施形態にあっては、2つのヘッド放水部14を装着している。ヘッド本体12の背面側にはフラットな取付面を持つ取付ベース15が一体形成され、取付ベース15の取付面に嵌合ピン24と位置決めピン26を圧入固定している。
嵌合ピン24は、図3(A)に示すように、スプリングピンを使用した嵌合ピン24の先端に押え頭部24aを固定した構造であり、ピン部位24bとなるスプリングピンは円筒ピン部材の軸方向に波形のスプリング溝24cが形成され、図1の取付ベース15に形成した取付穴に圧入することで、その反力により強固に抜け止め固定される。
位置決めピン26は、図3(B)に示すように、スプリングピンを使用しており、円筒ピン部材の軸方向に波形のスプリング溝26aが形成され、図1の取付ベース15に形成した取付穴に圧入することで、その反力により強固に抜け止め固定される。
ヘッド10に対しては2組の防塵キャップ16を装着している。防塵キャップ16は、図4に示すように、キャップ本体18、バンド部20及びバンド固定部22で構成される。バンド固定部22には、嵌合穴32が形成され、嵌合穴32のバンド部20側に所定長さのスリット溝34を形成している。また嵌合穴32のバンド端部側の所定距離だけ離れた位置に位置決め穴36を形成している。
防塵キャップ16は、図1に示すように、バンド固定部22のスリット溝34の位置に嵌合ピン24を嵌め入れ、且つバンド固定部22の位置決め穴36を位置決めピン26に嵌め入れて固定している。
防塵キャップ16の材質としては、可撓性を有する合成樹脂の射出成形により作り出すことができる。また防塵キャップ16に使用する合成樹脂としては、温度上昇により緩んで外れることを防止するため荷重撓み温度が100℃を超えるものが望ましく、更にポリエステル系のエラストマーを使用することが望ましい。もちろん、これ以外の合成樹脂例えばポリエチレンなどであってもよい。
ここでヘッド本体12に設けた嵌合ピン24と位置決めピン26は、両者を結んだ直線の延長線の方向を、防塵キャップ16のキャップ本体18がヘッド放水部14からの散水で離脱した際に、ヘッド放水部14からの放水方向から外れた散水を妨げない方向11となるように設定している。
更に本実施形態にあっては、防塵キャップ16は、ヘッド本体12の嵌合ピン24及び位置決めピン26に対し、バンド固定部22の嵌合で固定した後に、バンド部20を1回捻った後に、先端のキャップ本体18をヘッド放水部14に装着している。
このバンド部20に捻りを設けることで、キャップ本体18が離脱した際の散水方向からの戻りを捻りの回復作用により容易とし、更に図示の取付状態で捻りにより嵌合ピン24及び位置決めピン26に対するバンド固定部22のがたつきを抑止し、更にバンド固定部22の部分がまとまることで見栄えを良くしている。
なお、バンド固定部22の嵌合で固定した後に、バンド部20を捻ることなく、キャップ本体18をヘッド放水部14に装着しても良い。
[取付ベース側とバンド固定部側の位置及び寸法関係]
図5はヘッド本体の取付ベースに対する防塵キャップのバンド固定部の取付構造を示した説明図であり、図5(A)に固定構造を断面で示し、図5(B)にバンド取付部を平面で示している。
図5に示すように、ヘッド本体12の取付ベース15には、所定距離を離して形成した取付穴12a,12bに、押え頭部24aを備えた嵌合ピン24と位置決めピン26を圧入固定している。
ここで、取付ベース15の取付面に対する嵌合ピン24の押え頭部24aの下面(図示で取付ベースに相対する面)までの高さをH1、取付ベース15の取付面に対する位置決めピン26の先端までの高さをH2とすると、両者の間に
H1≦H2
とする寸法関係を設定している。これによりバンド固定部22が嵌合ピン24の押え頭部24aに当る位置に移動しても、バンド固定部22の先端側の位置決め穴36が位置決めピン26から抜け出すことのない寸法関係としている。
また、嵌合ピン24に設けた押え頭部24aの外径をD1、バンド固定部22に形成した嵌合穴32の穴径をd1とすると、両者の間に
D1≦d1
とする寸法関係を設定している。これにより嵌合ピン24の押え頭部24aに対しバンド固定部22の嵌合穴32を容易に着脱可能としている。
また、バンド固定部22に形成したスリット溝34の幅は、嵌合ピン24のピン部位24bと同じにし、ピン部位24bに沿って容易にスライド可能としている。
図6はヘッド本体の取付ベースに対する防塵キャップのバンド固定部の位置関係と寸法関係を示した説明図あり、図6(A)に着脱のために位置合せした状態を分離して示し、図6(B)に取付けた状態を分離して示している。
図6に示すように、取付ベース15に挿入固定した嵌合ピン24と位置決めピン26の間隔(ピン中心間の間隔)をL1とし、また、バンド固定部22に形成した嵌合穴32と位置決め穴36の間隔(穴中心間の間隔)をL2、更に、嵌合穴32とスリット溝34の右端のピンと右折位置までの間隔(穴中心とピン中心間の間隔)をL3とすると、これらの間には、
L1−L2=L3
となる寸法関係を設定している。
このため図6(A)に示すように、バンド固定部22の嵌合穴32を、取付ベース15の嵌合ピン24に位置合せした状態で、嵌合穴32を嵌合ピン24の押え頭部24aに嵌め入れ、続いて図6(B)に示すように、バンド固定部22を矢印で示すように左側に押してスリット溝34の左端が嵌合ピン24のピン部位24bに当接する位置までスライドされると、このときバンド固定部22の位置決め穴36は取付ベース15の位置決めピン26に位置合せされ、位置決めピン26に嵌め入れることを可能とする。即ち、このときのバンド取付部22のスライド量は(L1−L2)となり、これはスリット溝34の長さL3に一致する関係にある。
また、この関係を
L1−L2≦L3
とし、スリット溝34の長さを(L1−L2)より長くしても良い。
[取付手順]
図7はヘッド本体の取付ベースに対する防塵キャップのバンド固定部の取付手順を示した説明図である。なお、取付ベースを設けたヘッド本体は図示を省略している
まず図7(A)に示すように、取付ベース15の嵌合ピン24の押え頭部24aに対しバンド固定部22の嵌合穴32を位置合せし、続いて図7(B)に示すように、嵌合穴32を嵌合ピン24の押え頭部24aに嵌め入れ、その下のピン部位24bに位置させる。
続いて図7(C)に示すように、バンド固定部22側を矢印のように左側に押し、このときバンド固定部22の先端が位置決めピン26に当ることから、その先端を外側に湾曲させるようにし、位置決めピン26を乗り越えて移動させ、嵌合ピン24のピン部位24bにスリット溝34の左端が当るまで押し込む。このときバンド固定部22の位置決め穴36は位置決めピン26に押し込み可能な位置に移動しており、図7(D)に示すように、バンド固定部22の位置決め穴36を位置決めピン26に嵌め入れることで取付が完了する。
一方、防塵キャップをヘッド本体から取外す場合には、図7(A)〜(D)と逆の手順に従って作業を行えば良い。
[防塵キャップの他の実施形態]
図8はバンド固定部に案内溝を設けた防塵キャップの他の実施形態を示した説明図である。
図8(A)は、バンド固定部22の位置決め穴36に対し、横からL字形に案内溝38を形成したことを特徴とする。このような案内溝38の形成により、図7(C)に示すように位置決め穴36を位置決めピン26を嵌め入れる際にバンド固定部22の先端を湾曲させていたものが、案内溝38の開口を位置決めピン26に位置合せした状態で横に回転し、続いて引き戻すことで、バンド固定部22の先端を湾曲することなく、位置決めピン26に対する位置決め穴36の取付けを可能とする。
この場合、スリット溝34の長さは、位置決め穴36と案内溝38の開口まで間隔L4を図6に示したスリット溝34の長さL3に加えた(L3+L4)以上の長さとする。

図8(B)は、バンド固定部22の位置決め穴36に対し、横から円弧状に案内溝40を形成したことを特徴とする。この案内溝40の円弧は、嵌合穴32の中心からの半径Rを位置決め穴36までの間隔L2として形成している。
このような円弧上の案内溝40の形成により、図7(C)に示すように位置決め穴36を位置決めピン26を嵌め入れる際にバンド固定部22の先端を湾曲させていたものが、案内溝38の開口を位置決めピン26に位置合せした状態で横に回転するだけで、バンド固定部22の先端を湾曲することなく、位置決めピン26に対する位置決め穴36の着脱を可能とする。
[本発明の変形例]
上記の実施形態は、ヘッド本体にヘッド放水部を1つまたは2つ設けた場合を例に取るものであったが、必要に応じて3つ以上のヘッド放水部を設けるようにしてもよく、ヘッド放水部の数に応じた防塵キャップを同様にして取り付けることになる。
また、上記の実施形態においては、防塵キャップ16の取り付け易さと、嵌合ピン24と位置決めピン26の成形時の破損を防止する2つの目的を達成するため、嵌合ピン24と位置決めピン26をヘッド本体へ圧入する構造を採用しているが、これに限らず、前者の取り付けやすさの目的を達成するためだけであれば、各ピン24、26をスプリングピンでヘッド本体へ圧入する構成でなくても良い。
また、本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含む。
10:ヘッド
12:ヘッド本体
14:ヘッド放水部
15:取付ベース
16:防塵キャップ
18:キャップ本体
20:バンド部
22:バンド固定部
24:嵌合ピン
24a:押え頭部
24b:ピン部位
26:位置決めピン
32:嵌合穴
34:スリット溝
36:位置決め穴
38,40:案内溝

Claims (8)

  1. 配管の先端に配置されたヘッドのヘッド放水部に防塵キャップを着脱自在に装着したヘッド防塵構造に於いて、
    前記ヘッドは、
    先端に押え頭部を備え、ヘッド本体に圧入固定された嵌合ピンと、
    前記嵌合ピンの近傍のヘッド本体に圧入固定された位置決めピンと、
    を備え、
    前記防塵キャップは、
    前記ヘッド放水部に装着されるキャップ本体と、
    前記ヘッド本体に固定されるバンド固定部と、
    前記キャップ本体を一端に連結し、前記バンド固定部を他端に連結したバンド部と、
    前記バンド固定部に形成され、前記ヘッドにおける前記嵌合ピンの押え頭部を挿通自在な嵌合穴と、
    前記バンド固定部の前記嵌合穴に続いて前記バンド部側に向けて形成され、前記嵌合ピンのピン部位を嵌合するスリット溝と、
    前記ヘッドの前記位置決めピンに嵌合されて前記バンド部の配置方向を決定する位置決め穴と、
    を可撓性材料により一体に形成し、
    前記防塵キャップにおけるバンド固定部の嵌合穴に、前記ヘッド本体における前記嵌合ピンの押え頭部を嵌め入れた状態で、前記スリット溝に前記嵌合ピンのピン部位が入るように前記バンド固定部を移動して前記位置決め穴を前記位置決めピンに嵌め込み固定する取付構造を備えたことを特徴とするヘッド防塵構造。
  2. 請求項1記載のヘッド防塵構造に於いて、
    前記ヘッド本体に固定した前記嵌合ピンと位置決めピンの間隔をL1、前記バンド固定部に形成した前記嵌合穴と前記位置決め穴の間隔をL2とした場合、前記スリット溝の長さL3を、(L2−L1)以上としたことを特徴とするヘッド防塵構造。
  3. 請求項1記載のヘッド防塵構造に於いて、前記ヘッド本体から前記嵌合ピンの押え頭部下側までの高さH1に対し、前記ヘッド本体から前記位置決めピンの先端までの高さH2を、それ以上としたことを特徴とするヘッド防塵構造。
  4. 請求項1記載のヘッド防塵構造に於いて、前記嵌合ピンの押え頭部の外径D1に対し、前記バンド固定部の嵌合穴の穴径d1を、それ以上としたことを特徴とするヘッド防塵構造。
  5. 請求項1記載のヘッド防塵構造に於いて、前記嵌合ピン及び前記位置決めピンを、スプリングピンとして前記ヘッド本体へ圧入固定することを特徴とするヘッド防塵構造。
  6. 請求項1記載のヘッド防塵構造に於いて、更に、前記バンド固定部の前記位置決め穴を横方向から前記ヘッド本体の位置きめピンに嵌め入れる案内溝を、前記ヘッド固定部に形成したことを特徴とするヘッド防塵構造。
  7. 配管の先端に配置されたヘッドに着脱自在に装着される防塵キャップに於いて、
    ヘッド放水部に装着されるキャップ本体と、
    ヘッド本体に固定されるバンド固定部と、
    前記キャップ本体を一端に連結し、前記バンド固定部を他端に連結したバンド部と、
    前記バンド固定部に形成され、前記ヘッドにおける嵌合ピンの押え頭部を挿通自在な嵌合穴と、
    前記バンド固定部の前記嵌合穴に続いて前記バンド部側に向けて形成され、前記嵌合ピンのピン部位を嵌合するスリット溝と、
    前記ヘッドの位置決めピンに嵌合されて前記バンド部の配置方向を決定する位置決め穴と、
    を可撓性材料により一体に形成したことを特徴とする防塵キャップ。
  8. 請求項7記載の防塵キャップに於いて、
    前記ヘッド本体に固定した前記嵌合ピンと位置決めピンの間隔をL1、前記バンド固定部に形成した前記嵌合穴と前記位置決め穴の間隔をL2とした場合、前記スリット溝の長さL3を、(L2−L1)以上としたことを特徴とする防塵キャップ。
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