JP6096642B2 - 熱交換器用フィンおよびそれを用いたヒートシンク、熱交換器用フィンの製造方法 - Google Patents
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Description
下記特許文献1及び2は、多数のプレートをプレス成形し、外周に枠部を有すると共に、その内側にマニホールド部を介して多数のスリットが形成されたパンチングプレートを作る。そして、多数のパンチングプレートを積層し、その積層方向の上下両端に端板を配置してなるものである。そして、その端板にパワートランジスタや集積回路パッケージ等を貼り付け、内部に冷媒を流通させたものである。
そこで本発明は、部品点数が少なく、組立が容易な熱交換器フィンおよびそれを用いたヒートシンク並びにその製造方法を提供することを課題とする。
展開状態のX−Y直交平面で、その金属板(13)は、それぞれ縦帯部(1)を介して多数の貫通口(2)がX方向に並列した第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)とを有し、第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)は横帯部(5)を介してY方向に交互に配置され、第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)の各貫通口(2)は、X方向に半ピッチ位置ずれして配置され、
各貫通口群(3)(4)の縦帯部(1)のY方向の中間位置と横帯部(5)のY方向の中間位置で、つづら折りに折返して、そこに頂部(6)と谷部(9)が形成されて、頂部(6)側に多数の板片部(7)と門形の欠切口(8)とが交互にX方向に並列され、
第1貫通口群(3)の板片部(7)は投影方向に、第2貫通口群(4)の欠切口(8)内に配置され、
第2貫通口群(4)の板片部(7)は投影方向に、第1貫通口群(3)の欠切口(8)内に配置され、
谷部(9)にはX方向に連続した連続端部(9a)を形成し、
折り返された対向面は互いに密着して接触させたことを特徴とする熱交換器用フィンである。
展開状態のX−Y直交平面で、その金属板(13)は、それぞれ縦帯部(1)を介して多数の貫通口(2)がX方向に並列した第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)とを有し、第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)は横帯部(5)を介してY方向に交互に配置され、第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)の各貫通口(2)は、X方向に半ピッチ位置ずれして配置され、
各貫通口群(3)(4)の縦帯部(1)のY方向の中間位置のみで、つづら折りに折返して、各折返し位置に頂部(6)と谷部(9)とが形成されて、それらに多数の板片部(7)と門形の欠切口(8)とが交互にX方向に並列され、
第1貫通口群(3)の板片部(7)は投影方向に、第2貫通口群(4)の欠切口(8)内に配置され、
第2貫通口群(4)の板片部(7)は投影方向に、第1貫通口群(3)の欠切口(8)内に配置され、
折り返された対向面は互いに密着して接触されたことを特徴とする熱交換器用フィンである。
前記板片部(7)が台形状に形成され、欠切口(8)が逆台形状に形成された熱交換器用フィンである。
請求項4に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の熱交換器用フィンをインナーフィン(10)として用い、
端部に冷媒(16)のマニホールド部(18)を有する偏平で中空の熱交換器本体(12)の内面に、前記頂部(6)および谷部(9)が接するように、インナーフィン(10)が介装され且つ、頂部(6)がマニホールド部(18)に交差するように配置され、冷媒(16)が頂部(6)および谷部(9)の方向に流通し、熱交換器本体(12)の外面に発熱体(17)が接触固定されるヒートシンクである。
X方向の一方端ではいずれか一方の貫通口群の端部に、縦帯部(1)が存在しない端部欠切(1a)を形成し、X方向の他方端ではいずれか一方の貫通口群の端部に、縦帯部(1)が存在しない端部欠切 (1a)を形成する金属板穿孔工程と、
次いで、その金属板(13)を第1貫通口群(3)および第2貫通口群(4)のY方向の中間位置で、折返し曲折して、その折返しの頂部(6)には、X方向に板片部(7)と欠切口(8)とを、交互に形成すると共に、その金属板(13)を第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)との間の横帯部(5)で折り返してそこに、X方向に連続した連続端部(9a)が形成された谷部(9)を構成し、
その頂部(6)と谷部(9)との間に位置する各対向面を互いに密着して接触させる折り曲げ工程と、を有することを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法である。
X方向の一方端ではいずれか一方の貫通口群の端部に、縦帯部(1)が存在しない端部欠切(1a)を形成し、X方向の他方端ではいずれか一方の貫通口群の端部に、縦帯部(1)が存在しない端部欠切 (1a)を形成する金属板穿孔工程と、
次いで、その金属板(13)を第1貫通口群(3)および第2貫通口群(4)のY方向の中間位置のみで、つづら折りに折返し曲折して、その各折返し位置に頂部(6)と谷部(9)とを形成して、それらのX方向に板片部(7)と欠切口(8)とを、交互に形成し、
その頂部(6)と谷部(9)との間に位置する立ち上げ部と立ち下げ部とからなる各対向面を互いに密着して接触させる折り曲げ工程と、を有することを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法である。
そのため、流体を板片部7に平行に流通させることができる。そして対向面が接触するので、コンパクトで伝熱面積の広い性能のよい熱交換器用フィンとなる。それと共に、折り返されて対向面が互いに接触されてフィンを形成したので、フィンピッチが正確に金属板の厚みとなり、そのピッチ管理が容易である。
しかも、そのフィンは金属板をつづら折りにしてなるため、部品点数が最少で、製造が容易で量産性が高く、安価に提供できる。
また、そのフィンをインナーフィンとして用いたヒートシンクおよびフィンの製造方法も、製造が容易で量産性が高く、安価に生産できる。
図1〜図6は、本発明の第1実施例のフィンの製造方法およびそれをインナーフィン10として用いたヒートシンクである。
この熱交換器フィンは、直交するX−Y座標で、先ず図1に示す如く、それぞれプレス成形により平坦な金属板13に多数の貫通口2と縦帯部1とをX方向に交互に形成した第1貫通口群3と第2貫通口群4とを設ける。それと共に、Y方向に第1貫通口群3と第2貫通口群4を、横帯部5を介して、交互に並列する。第1貫通口群3の貫通口2と第2貫通口群4の貫通口2とは、互いにX方向に半ピッチ位置ずれしている。そしてこの例では、第1貫通口群3のX方向の両端に縦帯部の存在しない端部欠切1aを形成する。
従って、インナーフィン10の幅Dはマニホールド部18を除く、各プレートの幅Dに等しい。このとき、各板片部7の稜線が、各プレートの幅方向に一致する。そして、各部品を組立て、炉内で各部品間を一体にろう付けしてヒートシンクを完成する。
即ち、冷媒16は、図5,図6に示す如く他方の側壁面の端部欠切1aから流入し、一方の側壁面の欠切口8と他方の側壁面の欠切口8とをそれらの板厚方向へ蛇行状に流通する。その冷媒16は一例として、気液二相状態の冷媒或いは、冷却水が用いられる。そして、熱交換器本体12の外面には発熱体17が接触固定され、その発熱を冷媒16に伝達し、発熱体17を冷却するものである。
第2実施例では、インナーフィン10の長手方向の定間隔ごとに仕切19が配置され、各部の冷媒16の流量を均一にしている。
この実施例のインナーフィンの高さは、他の実施例の2倍である。そして、熱交換器本体の内部では、その冷媒は横帯部5を除いて、上下に二分して流通する。この例は、熱交換器本体の上下の夫々のプレートに、夫々発熱体17を配置する場合に用いられる。
1a 端部欠切
2 貫通口
3 第1貫通口群
4 第2貫通口群
5 横帯部
6 頂部
7 板片部
8 欠切口
9 谷部
9a 連続端部
10 インナーフィン
12a 第1プレート
12b 第2プレート
13 金属板
14 入口パイプ
15 出口パイプ
16 冷媒
17 発熱体
18 マニホールド部
19 仕切
20 山折り線
21 谷折り線
Claims (6)
- 金属板(13)を定間隔に、つづら折りに、折返し曲折してなる熱交換器用フィンにおいて、
展開状態のX−Y直交平面で、その金属板(13)は、それぞれ縦帯部(1)を介して多数の貫通口(2)がX方向に並列した第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)とを有し、第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)は横帯部(5)を介してY方向に交互に配置され、第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)の各貫通口(2)は、X方向に半ピッチ位置ずれして配置され、
各貫通口群(3)(4)の縦帯部(1)のY方向の中間位置と横帯部(5)のY方向の中間位置で、つづら折りに折返して、そこに頂部(6)と谷部(9)が形成されて、頂部(6)側に多数の板片部(7)と門形の欠切口(8)とが交互にX方向に並列され、
第1貫通口群(3)の板片部(7)は投影方向に、第2貫通口群(4)の欠切口(8)内に配置され、
第2貫通口群(4)の板片部(7)は投影方向に、第1貫通口群(3)の欠切口(8)内に配置され、
谷部(9)にはX方向に連続した連続端部(9a)を形成し、
折り返された対向面は互いに密着して接触させたことを特徴とする熱交換器用フィン。 - 金属板(13)を定間隔に、つづら折りに、折返し曲折してなる熱交換器用フィンにおいて、
展開状態のX−Y直交平面で、その金属板(13)は、それぞれ縦帯部(1)を介して多数の貫通口(2)がX方向に並列した第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)とを有し、第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)は横帯部(5)を介してY方向に交互に配置され、第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)の各貫通口(2)は、X方向に半ピッチ位置ずれして配置され、
各貫通口群(3)(4)の縦帯部(1)のY方向の中間位置のみで、つづら折りに折返して、各折返し位置に頂部(6)と谷部(9)とが形成されて、それらに多数の板片部(7)と門形の欠切口(8)とが交互にX方向に並列され、
第1貫通口群(3)の板片部(7)は投影方向に、第2貫通口群(4)の欠切口(8)内に配置され、
第2貫通口群(4)の板片部(7)は投影方向に、第1貫通口群(3)の欠切口(8)内に配置され、
折り返された対向面は互いに密着して接触させたことを特徴とする熱交換器用フィン。 - 請求項1または請求項2に記載の熱交換器用フィンにおいて、
前記板片部(7)が台形状に形成され、欠切口(8)が逆台形状に形成された熱交換器用フィン。 - 請求項1または請求項2に記載の熱交換器用フィンをインナーフィン(10)として用い、
端部に冷媒(16)のマニホールド部(18)を有する偏平で中空の熱交換器本体(12)の内面に、前記頂部(6)および谷部(9)が接するように、インナーフィン(10)が介装され且つ、頂部(6)がマニホールド部(18)に交差するように配置され、冷媒(16)が頂部(6)および谷部(9)の方向に流通し、熱交換器本体(12)の外面に発熱体(17)が接触固定されるヒートシンク。 - 直交する二方向をX,Yとするとき、金属板(13)に、X方向へ多数の貫通口(2)と縦帯部(1)とが交互に定間隔に配置された第1貫通口群(3)を形成すると共に、その第1貫通口群(3)と同様の貫通口群でX方向へ各開口の位相を半ピッチずらした第2貫通口群(4)を、その第1貫通口群(3)のY方向に横帯部(5)を介して配置し、そのY方向に第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)を交互に配置し、
X方向の一方端ではいずれか一方の貫通口群の端部に、縦帯部(1)が存在しない端部欠切(1a)を形成し、X方向の他方端ではいずれか一方の貫通口群の端部に、縦帯部(1)が存在しない端部欠切 (1a)を形成する金属板穿孔工程と、
次いで、その金属板(13)を第1貫通口群(3)および第2貫通口群(4)のY方向の中間位置で、折返し曲折して、その折返しの頂部(6)には、X方向に板片部(7)と欠切口(8)とを、交互に形成すると共に、その金属板(13)を第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)との間の横帯部(5)で折り返してそこに、X方向に連続した連続端部(9a)が形成された谷部(9)を構成し、
その頂部(6)と谷部(9)との間に位置する各対向面を互いに密着して接触させる折り曲げ工程と、を有することを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法。 - 直交する二方向をX,Yとするとき、金属板(13)に、X方向へ多数の貫通口(2)と縦帯部(1)とが交互に定間隔に配置された第1貫通口群(3)を形成すると共に、その第1貫通口群(3)と同様の貫通口群でX方向へ各開口の位相を半ピッチずらした第2貫通口群(4)を、その第1貫通口群(3)のY方向に横帯部(5)を介して配置し、そのY方向に第1貫通口群(3)と第2貫通口群(4)を交互に配置し、
X方向の一方端ではいずれか一方の貫通口群の端部に、縦帯部(1)が存在しない端部欠切(1a)を形成し、X方向の他方端ではいずれか一方の貫通口群の端部に、縦帯部(1)が存在しない端部欠切 (1a)を形成する金属板穿孔工程と、
次いで、その金属板(13)を第1貫通口群(3)および第2貫通口群(4)のY方向の中間位置のみで、つづら折りに折返し曲折して、その各折返し位置に頂部(6)と谷部(9)とを形成して、それらのX方向に板片部(7)と欠切口(8)とを、交互に形成し、
その頂部(6)と谷部(9)との間に位置する立ち上げ部と立ち下げ部とからなる各対向面を互いに密着して接触させる折り曲げ工程と、を有することを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法。
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